JP6811912B1 - レーザ光源装置およびレーザ光源装置の製造方法 - Google Patents

レーザ光源装置およびレーザ光源装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6811912B1
JP6811912B1 JP2020548843A JP2020548843A JP6811912B1 JP 6811912 B1 JP6811912 B1 JP 6811912B1 JP 2020548843 A JP2020548843 A JP 2020548843A JP 2020548843 A JP2020548843 A JP 2020548843A JP 6811912 B1 JP6811912 B1 JP 6811912B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
laser light
source device
laser
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020548843A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021224963A1 (ja
Inventor
廣瀬 達朗
達朗 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6811912B1 publication Critical patent/JP6811912B1/ja
Publication of JPWO2021224963A1 publication Critical patent/JPWO2021224963A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S2/00Systems of lighting devices, not provided for in main groups F21S4/00 - F21S10/00 or F21S19/00, e.g. of modular construction
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V29/00Protecting lighting devices from thermal damage; Cooling or heating arrangements specially adapted for lighting devices or systems
    • F21V29/50Cooling arrangements
    • F21V29/502Cooling arrangements characterised by the adaptation for cooling of specific components
    • F21V29/503Cooling arrangements characterised by the adaptation for cooling of specific components of light sources
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V29/00Protecting lighting devices from thermal damage; Cooling or heating arrangements specially adapted for lighting devices or systems
    • F21V29/50Cooling arrangements
    • F21V29/70Cooling arrangements characterised by passive heat-dissipating elements, e.g. heat-sinks
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/024Arrangements for thermal management
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES F21K, F21L, F21S and F21V, RELATING TO THE FORM OR THE KIND OF THE LIGHT SOURCES OR OF THE COLOUR OF THE LIGHT EMITTED
    • F21Y2115/00Light-generating elements of semiconductor light sources
    • F21Y2115/30Semiconductor lasers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

複数の半導体レーザの発する熱を放熱するための構成として適した構成を持つレーザ光源装置を提供する。そのために、レーザ光源装置は、半導体レーザの配置を規定し、かつ半導体レーザの発する熱の放熱経路を構成するベース部材の複数の半導体レーザを配置する面であるレーザ配置面には凹部が設けられており、凹部は、レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部と、規定に応じて形成され、第1の方向と交差する第2の方向において幹部に繋がり、複数の半導体レーザの位置決めをする複数の枝部と、を含む。

Description

本開示は、レーザ光源装置およびレーザ光源装置の製造方法に関する。
近年、大ホールやデジタルシネマ向けの大型高輝度プロジェクタ、主に少人数の会議やプレゼンテーションに用いられる中小型プロジェクタ、および筐体に投射光学系と大型スクリーンを内蔵するプロジェクションモニタなどで、光源として半導体レーザを使用するものが商品化されている。半導体レーザは、プロジェクタおよびプロジェクションモニタで従来光源として用いられていたランプに対し、より広い色再現範囲を持つ、瞬時点灯が可能である、低消費電力である、および長寿命であるなどの利点を持つ。
一般には単一の半導体レーザの高輝度化には限界があるが、半導体レーザは、光を重畳させることで更なる高輝度化が可能となるという利点も併せ持つ。大画面への投射に用いられる大型高輝度プロジェクタで用いるため、複数の半導体レーザをアレイ状に配置した高出力半導体レーザ光源装置の開発が進められている。
しかし半導体レーザは、素子の温度が上昇するに従い電気―光変換効率が著しく低下し、さらに高温状態で出力し続けると劣化が促進され素子の寿命が短くなる傾向も持つため、所望の出力を得るために冷却性能の高い放熱構造を求められる。
特許文献1には、複数の半導体レーザが載置される伝熱部材に、隣接する半導体レーザを電気接続するためのフレキシブル基板を埋設し、放熱する構造が開示されている。また特許文献2には、同じく隣接する半導体レーザを接続するための基板を垂直に配置する構造が開示されている。
特開2011−076781号公報 特開2012−009760号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されている構成は、複数の半導体レーザの発する熱を放熱するための構成としては必ずしも適していなかった。
本開示は、このような問題を解決するためのものであり、複数の半導体レーザの発する熱を放熱するための構成として適した構成を持つレーザ光源装置、および複数の半導体レーザの発する熱を放熱するための構成として適した構成を持つレーザ光源装置を製造する方法であるレーザ光源装置の製造方法を提供することを目的とする。
本開示のレーザ光源装置は、半導体レーザの配置の規定をし、かつ半導体レーザの発する熱の放熱経路を構成するベース部材と、ベース部材に対し、規定に従って配置された複数の半導体レーザと、複数の半導体レーザに接合される電気回路基板と、を備え、各複数の半導体レーザは電気端子部を備え、ベース部材の複数の半導体レーザを配置する面であるレーザ配置面には凹部が設けられており、凹部は、レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部と、規定に応じて形成され、第1の方向と交差する第2の方向において幹部に繋がり、複数の半導体レーザの位置決めをする複数の枝部と、を含み、電気回路基板は、少なくとも一部が凹部に配置されて、各複数の半導体レーザの電気端子部と、複数の枝部の領域で接合されており各複数の半導体レーザはレーザ光を出射するチップと、チップの発する熱を半導体レーザの面であってベース部材と接する面である下面に伝える放熱経路を構成する放熱ブロックと、を備え、各複数の半導体レーザにおいて、放熱ブロックは、レーザ配置面の平面視において電気端子部の片側に配置されており、複数の枝部それぞれに対し、当該枝部によって位置決めされた半導体レーザは、レーザ配置面の平面視において当該半導体レーザの放熱ブロックの大半が枝部の先端部分の近傍において凹部を避けてベース部材と重なって位置するように配置されている、レーザ光源装置、である。
また、本開示のレーザ光源装置の製造方法は、半導体レーザの配置を規定し、かつ半導体レーザからの熱の放熱経路を構成するベース部材を準備し、複数の半導体レーザを準備し、複数の半導体レーザに接合される電気回路基板を準備し、半導体レーザ係止部とベース部材係止部とを備えるスペーサを準備し、ベース部材の複数の半導体レーザを配置する面であるレーザ配置面には凹部が設けられており、凹部は、レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部と、規定に応じて形成され、第1の方向と交差する第2の方向において幹部に繋がり、複数の半導体レーザの位置決めをする複数の枝部と、を含み、各複数の半導体レーザは電気端子部を備え、ベース部材と複数の半導体レーザと電気回路基板とを、複数の半導体レーザがベース部材に規定された位置に配置され、電気回路基板の少なくとも一部が凹部に配置され複数の半導体レーザそれぞれの電気端子部と複数の枝部の領域で接合されている、という状態になるように組み立て、半導体レーザ係止部は、複数の半導体レーザを、複数の半導体レーザの相対位置が規定に対応するように並べて係止し、ベース部材係止部は、半導体レーザ係止部が係止した複数の半導体レーザの位置がベース部材に対し規定に対応するようになる位置で、ベース部材を係止し、組み立てることは、スペーサの半導体レーザ係止部とベース部材係止部とを用いて、複数の半導体レーザの配置がベース部材に対し規定に対応するように、複数の半導体レーザとベース部材を配置することを含む、レーザ光源装置の製造方法、である。
本開示のレーザ光源装置および本開示のレーザ光源装置の製造方法において、ベース部材の複数の半導体レーザを配置する面であるレーザ配置面には凹部が設けられており、凹部は、レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部と、規定に応じて形成され、第1の方向と交差する第2の方向において幹部に繋がり、複数の半導体レーザの位置決めをする複数の枝部と、を含み、電気回路基板は、少なくとも一部が凹部に配置されて、各複数の半導体レーザの電気端子部と、複数の枝部の領域で接合されている。これにより、複数の半導体レーザの発する熱を放熱するための構成として適した構成を持つレーザ光源装置が提供される。
また、本開示のレーザ光源装置の製造方法においては、ベース部材の複数の半導体レーザを配置する面であるレーザ配置面には凹部が設けられており、凹部は、レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部と、規定に応じて形成され、第1の方向と交差する第2の方向において幹部に繋がり、複数の半導体レーザの位置決めをする複数の枝部と、を含み、各複数の半導体レーザは電気端子部を備え、ベース部材と複数の半導体レーザと電気回路基板とを、複数の半導体レーザがベース部材に規定された位置に配置され、電気回路基板の少なくとも一部が凹部に配置され複数の半導体レーザそれぞれの電気端子部と複数の枝部の領域で接合されている、という状態になるように組み立てる。これにより、複数の半導体レーザの発する熱を放熱するための構成として適した構成を持つレーザ光源装置を製造する方法であるレーザ光源装置の製造方法、が提供される。
本開示の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態に係るレーザ光源装置の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置の上面図である。 図2のA−A断面における断面図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置の半導体レーザの構成概要を示す斜視図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置の半導体レーザの内部構造を示す断面図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置のレーザダイオードチップの構造を示す断面図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置のベース部材を示す斜視図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置のコア部の構成概要を示す斜視図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置のコア部の構成概要を示す上面図である。 図9のB−B断面における断面図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置の製造途中の状態を示す図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置の製造途中の状態を示す図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置の製造途中の状態を示す図である。 実施の形態に係るレーザ光源装置の製造途中の状態を示す図である。
<A.実施の形態>
<A−1.構成・動作>
本実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。図1は、レーザ光源装置100の構成を示す分解斜視図である。また図2は、レーザ光源装置100の上面図であり、図3は、図2のA−A断面図である。
図1、図2、図3に示すように、レーザ光源装置100は、複数の半導体レーザ10を備えている。実施の形態においては、8個の半導体レーザ10が2列×4行でアレイ状に配置されている構造を例示する。
レーザ光源装置100について詳しく説明する前に、まず、半導体レーザ10について説明する。図4は半導体レーザ10の斜視図であり、図5は半導体レーザ10の内部構造を示す断面図である。半導体レーザ10は、チップ11、放熱ブロック13、ステム14、電気端子部15、CAN16およびガラス窓17を備えている。
チップ11はレーザ光を出射する。チップ11には図6に示されるように発光層12が形成されており、発光層12の端面から図6の矢印の方向にレーザ光が出射される。発光層12で導出されるレーザ光は、図5に示されるように、ガラス窓17を透過して図中矢印の方向に出射される。チップ11において特にその発光層12端面が、結露、粉塵などの影響を受けて性能が劣化するため、ステム14、CAN16およびガラス窓17によって封止することにより、その影響を排除している。
チップ11は、ステム14上に固定された放熱ブロック13の側面に取り付けられており、レーザ光が出射される際にチップ11の発する熱は、放熱ブロック13、ステム14を通じて半導体レーザ10の外部に排出される。つまり、放熱ブロック13は、チップ11の発する熱を半導体レーザ10の面であって後述のベース部材20と接する面である下面に伝える放熱経路を構成する。また、放熱ブロック13は、下面の平面視において電気端子部15の片側に配置されている。
電気端子部15は、チップ11と半導体レーザ10の外部の回路とを導通させて外部から電力を供給しチップ11を発光させるための部材である。チップ11の封止に影響を与えないように、電気端子部15は、外部から電力を供給するための導通部をステム14から突き出させた構成でガラス封止されている。
図4に示すように、ステム14は円筒形状をなし、その円筒形状側面にノッチ18が設けられている。つまり、半導体レーザ10は、後述のベース部材20と接する面である下面に対する側面にノッチ18を備える。図4においては3箇所のノッチ18を持つ半導体レーザ10を例示している。チップ11および放熱ブロック13は、ステム14の円筒外径およびノッチ18を基準にその位置が定められている。これにより、半導体レーザ10をレーザ光源装置100に組み付ける際は、ステム14およびノッチ18を基準に載置することにより、レーザ光の出射位置を精度良く位置決めすることが可能となる。
次に、レーザ光源装置100について説明する。図1、図2、図3に示すように、レーザ光源装置100は、コア部100aと、スペーサ40、およびレンズ50とを備える。
図1に示されるように、コア部100aは、半導体レーザ10と、ベース部材20と、電気回路基板30とを備える。
図8はコア部100aの斜視図、図9はコア部100aの上面図、図10は図9のB−B断面図である。なお説明のため、図8、図9、図10では1列の半導体レーザ10のみ図示し、他方1列の半導体レーザ10については記載を省略している。
ベース部材20は、半導体レーザ10の配置の規定(以下、レーザ配置規定と呼ぶ)をし、かつ半導体レーザ10の発する熱の放熱経路を構成する。ベース部材20の複数の半導体レーザ10を配置する面であるレーザ配置面には凹部23が設けられている。
凹部23は、レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部24と、レーザ配置規定に応じて形成され、第1の方向と交差する第2の方向において幹部24に繋がり、複数の半導体レーザ10の位置決めをする複数の枝部25と、を含む。
ベース部材20は、上部材としてのヒートスプレッダ21と、下部材としての放熱プレート22で構成される。ヒートスプレッダ21と放熱プレート22は、例えばそれぞれ平板状である。
レーザ光源装置100において、複数の半導体レーザ10は、ベース部材20のレーザ配置面に、幹部24の延在している方向である第1の方向と、第1の方向と交差する第2の方向に沿って、複数の列および複数の行をなすように配置されている。これにより、プロジェクタ用光源として適した光線を提供することが可能となる。
図7、図8、図9に示すように、ヒートスプレッダ21はU字状切欠きを持つ長方形の平板であり、2枚のヒートスプレッダ21のU字状切欠きが平行に向き合い、かつ、一定の距離を保つように放熱プレート22上に対称に配置されている。ヒートスプレッダ21のU字状切欠きは、個々の半導体レーザ10の電気端子部15に相対する位置に設けられている。このような配置によって、ベース部材20においては、第1の方向に並ぶ半導体レーザ10の2つの列の中間に、列に平行かつ列の長さとほぼ等しい幹部24と、幹部24と同じ深さであり、当該2つの列に含まれる半導体レーザ10それぞれの直下に繋がり、当該2つの列に含まれる半導体レーザ10それぞれの位置決めをする枝部25が構成される。これにより、簡易な構成で、各半導体レーザ10に電気回路基板30を接合できる。枝部25は、半導体レーザ10と比べ、幹部24の延在方向の幅が狭い。
図8、図9に示すように、電気回路基板30は、フレキシブル基板30aとコネクタ30bを備える。フレキシブル基板30aはアレイ状に配列された半導体レーザ10を直列に接続するための配線パターンを持つ。
フレキシブル基板30aは、コネクタ30bとの導通を行う中央の主配線パターンと個々の半導体レーザ10への給電に繋がる枝状配線パターンからなっている。電気回路基板30のフレキシブル基板30aは、少なくとも一部が凹部23に配置されて、各複数の半導体レーザ10の電気端子部15と、枝部25の領域で接合されている。フレキシブル基板30aには電気端子孔31が設けられており、各電気端子部15は電気端子孔31に通されている。フレキシブル基板30aが個々の半導体レーザ10の電気端子部15にそれぞれ接続されることにより、コネクタ30bから全ての半導体レーザ10に通電することが可能となる。
つまり、図9、図10に示すように、枝部25は、半導体レーザ10のステム14から突き出した電気端子部15を内包するため、半導体レーザ10のステム14は、ヒートスプレッダ21に密着して載置されることが可能となる。複数の枝部25それぞれに対し、当該枝部25によって位置決めされた半導体レーザ10は、レーザ配置面の平面視において当該半導体レーザ10の放熱ブロック13の大半が枝部25の近傍において凹部23を避けてベース部材20と重なって位置するように配置されている。これにより、半導体レーザ10において放熱ブロック13、ステム14を通じて排出されるチップ11での発熱は、さらにヒートスプレッダ21、放熱プレート22へと放熱経路を構成される。放熱プレート22はプロジェクタの冷却器に接続され、半導体レーザ10は適切な温度に保たれる。なお、レーザ配置面の平面視における放熱ブロック13の大半とは、レーザ配置面の平面視における放熱ブロック13の面積の70パーセント以上であり、望ましくは、放熱ブロック13の面積の80パーセント以上、さらに望ましくは、放熱ブロック13の面積の90パーセント以上である。
チップ11からの放熱経路の特徴を説明するため、図9において、放熱ブロック13、ステム14の配置を破線で示す。ステム14とヒートスプレッダ21との接触面において、枝部25は、放熱ブロック13から遠ざかる方向に向かってU字の開放部を持つように構成されている。つまり、放熱ブロック13は、枝部25の先端部分の近傍に配置されている。また、枝部25は、半導体レーザ10と比べ、幹部24の延在方向の幅が狭く、幹部24の延在方向についての電気端子部15の両側で、当該電気端子部15を備える半導体レーザ10が、ベース部材20と接している。つまり、放熱ブロック13により近い距離に、ステム14とヒートスプレッダ21が接触面を広く持つことが可能となる。このため放熱ブロック13からの放熱経路が放熱ブロック13の近くでより広くなり、熱拡散の効率が高まるため、半導体レーザ10とベース部材20の間の熱抵抗が小さくなり、チップ11の温度が低減される。
図11に示されるように、スペーサ40には、ステム14の外形が納まる段付き穴41が設けられている。後述の製造方法において、半導体レーザ10は電気端子部15を上向きにして段付き穴41に挿入される。スペーサ40は、段付き穴41の側面に、ステム14に形成されたノッチ18(図4参照)と嵌合し、半導体レーザ10の動きを規制する、半導体レーザ係止部としてのリブ42を備えている。リブ42は、複数の半導体レーザ10を、複数の半導体レーザ10の相対位置が、ベース部材20による半導体レーザ10の配置の規定に対応するように並べて係止する。これにより、簡易な構成で、半導体レーザ係止部が実現される。
ベース部材係止部は、半導体レーザ係止部が係止した複数の半導体レーザ10の位置がベース部材20に対しレーザ配置規定に対応するようになる位置で、ベース部材20を係止する。このように、スペーサ40により複数の半導体レーザ10の相対位置を定めることが可能である。部品点数の少ない簡素な構成により部品相互の配置精度を高めることができ、ビーム品質の良い高性能なレーザ光源装置100を安価に提供することが可能となる。
スペーサ40は、枠体43および凸部44を備えており、ヒートスプレッダ21は枠体43、凸部44によって係止される。つまり、枠体43および凸部44はベース部材係止部として働く。凸部44は、少なくとも一部はベース部材20の凹部23に進入しており、凹部23の内部からベース部材20に接してベース部材20のレーザ配置面の面内方向の動きを係止する。これにより、製造時に、スペーサ40を用いて、複数の半導体レーザ10に対しベース部材20の位置を定めることが可能であり、部品点数の少ない簡素な構成により部品相互の配置精度を高めることができ、ビーム品質の良い高性能なレーザ光源装置100を安価に提供することが可能となる。
図3に示されるように、電気回路基板30はレーザ配置面に平行なように配置されており、電気回路基板30は、スペーサ40の凸部44に接するよう配置されている。これにより、製造時に、凸部44に載せることで、複数の半導体レーザ10に対し電気回路基板30の位置を定めることが可能であり、部品点数の少ない簡素な構成により部品相互の配置精度を高めることができ、ビーム品質の良い高性能なレーザ光源装置100を安価に提供することが可能となる。電気回路基板30がレーザ配置面に平行なように配置されていることで、電気回路基板30がレーザ配置面に垂直に配置されている場合と比べ、電気端子部15を短くすることができる。電気回路基板30がレーザ配置面に平行なように配置されていることで、電気回路基板30がレーザ配置面に垂直に配置されている場合と比べ、製造時に、凸部44により容易に電気端子部15と電気回路基板30の相対位置を定めることができる。
レンズ50は、複数の半導体レーザ10から出射されるレーザ光をビーム成形するためのものである。レンズ50は、スペーサ40の上に載置され、例えば接着剤によりスペーサ40に固定され、複数の半導体レーザ10から出射されるレーザ光がレンズ50を通過する位置に保持されている。半導体レーザ10から出射されたレーザ光は、レーザ光源装置100においては図3の図中矢印の方向に出射されることとなる。出射されたレーザ光は、レンズ50によりビーム成形および光軸傾き補正をなされる。これにより、レーザ光源装置100は高輝度プロジェクタ用光源として適した光線を提供することが可能となる。
スペーサ40とベース部材20とは、ねじまたは接着剤により固定されている。
実施の形態においては、ベース部材20は、ヒートスプレッダ21と放熱プレート22がハンダ付けされることにより構成されている。電気回路基板30の少なくとも一部が配置される凹部23は、放熱プレート22の面である上部材配置面のヒートスプレッダ21が接合されていない部分と、上部材配置面上の選択的な領域に固定されたヒートスプレッダ21と、により形成されている。このような構成により、ベース部材20に溝形状を製作するための切削加工等の材料除去工程が平易となるため、より安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。また、例えばヒートスプレッダ21と放熱プレート22が共に平板状であることにより、ベース部材20の作成がより平易となり、より安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
また、ヒートスプレッダ21と放熱プレート22の接合は、薄く均一なハンダ接合をもってなされている。ハンダ合金の熱伝導率は、数十W/m・Kであり、一般的な伝熱材料である放熱グリースや放熱接着剤の熱伝導率である数W/m・Kに比べて十分大きい。そのため、ヒートスプレッダ21と放熱プレート22の接合部の接触熱抵抗が小さくなり、より冷却効率の高いレーザ光源装置100を提供できる。
また一般に、熱源に近い箇所で熱を拡散しやすくすることにより、より冷却効率を高めることが可能である。例えばヒートスプレッダ21に熱伝導率が1000W/m・Kと大きな炭素繊維で構成されるグラファイト系材料を使用し、放熱プレート22に熱伝導率400W/m・Kである純銅を用いることにより、ヒートスプレッダ21、放熱プレート22の両者に純銅を使用するよりも、より高い放熱効率を持つことが可能である。このように、ヒートスプレッダ21の熱伝導率が、放熱プレート22の熱伝導率よりも大きいことで、放熱プレート22に熱伝導率以外の観点から使用しやすい部材を用いつつ、高い放熱効率を容易に実現できる。
レーザ光源装置100においては、電気端子部15と電気回路基板30の接合、および半導体レーザ10とベース部材20の接合も、ハンダを用いてなされている。電気端子部15と電気回路基板30の接合、および半導体レーザ10とベース部材20の接合が、例えばそれぞれ同一の組成のハンダを用いて行われていれば、製造時に同じハンダペーストを用いて一度の昇温プロセスで同時にそれぞれの接合を行うことができ、製造時の工程を少なくして、安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
また、レーザ光源装置100においては、ベース部材20は、ヒートスプレッダ21と放熱プレート22の接合がハンダによりなされている。電気端子部15と電気回路基板30の接合、半導体レーザ10とベース部材20の接合、およびヒートスプレッダ21と放熱プレート22の接合が同一の組成のハンダを用いて行われていれば、製造時に同じハンダペーストを用いて一度の昇温プロセスで同時にそれぞれの接合を行うことができ、製造時の工程を少なくして、安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
<A−2.製造方法>
次に、レーザ光源装置100の製造方法について説明する。図11、図12はレーザ光源装置100製造の途中での状態を示す分解斜視図および上面図である。
図11において、スペーサ40は、レンズ50が載置される面が下になる向きで配置されている。
レーザ光源装置100の製造方法は、ベース部材20を準備し、複数の半導体レーザ10を準備し、複数の半導体レーザ10に接合される電気回路基板30を準備し、スペーサ40を準備し、レンズ50を準備することを含む。また、レーザ光源装置100の製造方法においては、ベース部材20と複数の半導体レーザ10と電気回路基板30とレンズ50は、以下の第1の組立工程から第6の組立工程により組み立てられる。特に、レーザ光源装置100の製造方法においては、ベース部材20と複数の半導体レーザ10と電気回路基板30とは、以下の第1の組立工程から第5の組立工程により組み立てられる。
第1の組立工程においては、複数の半導体レーザ10は電気端子部15を上向きにしてスペーサ40の段付き穴41に挿入される。リブ42により半導体レーザ10の動きは規制される。複数の半導体レーザ10は、それぞれの相対的な位置がレーザ配置規定に対応するように配置される。このように、スペーサ40により複数の半導体レーザ10の相対位置を定めることで、部品点数の少ない簡素な構成により部品相互の配置精度を高めることができるため、ビーム品質の良い高性能なレーザ光源装置100を安価に提供することが可能となる。
次に、第2の組立工程において、ヒートスプレッダ21が半導体レーザ10の上部に配置される。ヒートスプレッダ21は枠体43、凸部44によって係止される。またヒートスプレッダ21の半導体レーザ10と接触する位置には、あらかじめハンダペーストが塗布されている。
図13、図14はさらに製造工程が進んだ状態を示す分解斜視図および断面図である。第3の組立工程においては、半導体レーザ係止部を用いて係止された複数の半導体レーザ10に対し、凸部44の上に電気回路基板30を載せて、複数の半導体レーザ10に対する電気回路基板30の位置決めを行う。また、電気端子部15がフレキシブル基板30aのパターンに挿入される。電気端子部15とフレキシブル基板30aの接合部には、あらかじめハンダペーストが塗布されている。電気回路基板30がスペーサ40の凸部44の上に置かれることにより、ステム14とフレキシブル基板30aとの間に空隙が形成される。後の工程である電気端子部15とフレキシブル基板30aのハンダ付け工程において、この空隙によりフレキシブル基板30aがステム14に接触しないため、接続短絡を防止することができ、信頼性の高いレーザ光源装置100を提供することが可能となる。
第4の組立工程においては、放熱プレート22がヒートスプレッダ21の上部に配置される。ヒートスプレッダ21と放熱プレート22とが互いに接触する位置には、あらかじめハンダペーストが塗布されている。この際、ヒートスプレッダ21と放熱プレート22とは、凹部23が、放熱プレート22の面である上部材配置面のヒートスプレッダ21が接合されていない部分と、上部材配置面上の選択的な領域に固定されたヒートスプレッダ21と、により形成されるように、ヒートスプレッダ21を上部材配置面上の選択的な領域に配置する。
第5の組立工程としてなされるハンダ付け工程では、ハンダ融点以上に昇温された後、常温まで降温される。塗布されたハンダペーストが溶融することにより、半導体レーザ10とヒートスプレッダ21の間、ヒートスプレッダ21と放熱プレート22の間がそれぞれ接合される。その際、図14に示されるように、半導体レーザ10、ヒートスプレッダ21は図中矢印の上方向、すなわち、放熱プレート22に押し付ける方向への加圧がなされ、各々の部品の間のハンダの厚さが薄く均一に保たれる。また同時に、電気端子部15と電気回路基板30もハンダ接合され、半導体レーザ10への通電が可能となる。半導体レーザ10とヒートスプレッダ21との間、ヒートスプレッダ21と放熱プレート22との間、電気端子部15と電気回路基板30との間にそれぞれ同じ組成のハンダペーストを用いることで、1度の昇温プロセスにより同時にそれぞれの接合を同時に行うことができる。放熱プレート22には穴26が設けられており、ハンダ付け工程において発生するフラックスの揮発成分が滞留することなく、外部に排出される。
第6の組立工程においては、スペーサ40とベース部材20が、接着剤またはねじにより固定される。また、レンズ50は、スペーサ40の上に載置され、接着剤によりスペーサ40に接着される。
上記の第2の組立工程および第4の組立工程において、ヒートスプレッダ21および放熱プレート22は、相対的な位置がレーザ配置規定に対応する複数の半導体レーザ10が、ヒートスプレッダ21および放熱プレート22が接合されてできるベース部材20に対しレーザ配置規定に対応するような位置になるように、配置される。
上記のように、レーザ光源装置100の製造方法においては、半導体レーザ10の配置を規定し、かつ半導体レーザ10からの熱の放熱経路を構成するベース部材20を準備し、複数の半導体レーザ10を準備し、複数の半導体レーザ10に接合される電気回路基板30を準備する。また、レーザ光源装置100の製造方法においては、上記の第1から第5の組立工程により、ベース部材20と複数の半導体レーザ10と電気回路基板30とを、複数の半導体レーザ10がベース部材20に規定された位置に配置され、電気回路基板30の少なくとも一部が凹部23に配置され複数の半導体レーザ10それぞれの電気端子部15と複数の枝部25の領域で接合されている、という状態になるように組み立てる。これらにより、複数の半導体レーザ10の発する熱を伝熱部材を通して放熱するのに適した構造を持つレーザ光源装置100を製造する方法であるレーザ光源装置の製造方法が提供される。
上記のレーザ光源装置100の製造方法において、ベース部材20と複数の半導体レーザ10と電気回路基板30とを組み立てることは、スペーサ40の半導体レーザ係止部とベース部材係止部とを用いて、複数の半導体レーザ10の配置がベース部材20に対しレーザ配置規定に対応するように、複数の半導体レーザ10とベース部材20を配置することを含む。スペーサ40により複数の半導体レーザ10およびベース部材20の相対位置を定めることで、部品点数の少ない簡素な構成により部品相互の配置精度を高めることができ、ビーム品質の良い高性能なレーザ光源装置100を安価に提供することが可能となる。
上記のように、レーザ光源装置100の製造方法においては、ベース部材20と複数の半導体レーザ10と電気回路基板30とを組み立てることは、半導体レーザ係止部を用いて係止された複数の半導体レーザ10に対し、凸部44の上に電気回路基板30を載せて、複数の半導体レーザ10に対する電気回路基板30の位置決めを行うことを含む。スペーサ40により複数の半導体レーザ10および電気回路基板30の相対位置を定めることで、部品点数の少ない簡素な構成により部品相互の配置精度を高めることができ、ビーム品質の良い高性能なレーザ光源装置100を安価に提供することが可能となる。
ベース部材20を準備することは、ヒートスプレッダ21と放熱プレート22とを準備することと、上記第4の組立工程と第5の組立工程によって、凹部23が、放熱プレート22の面である上部材配置面のヒートスプレッダ21が接合されていない部分と、上部材配置面上の選択的な領域に固定されたヒートスプレッダ21と、により形成されるように、ヒートスプレッダ21を上部材配置面上の選択的な領域に接合することと、を含む。これにより、ベース部材20の作成が平易となり、より安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
第2の組立工程、第3の組立工程、第4の組立工程、および第5の組立工程で説明されたように、ベース部材20と複数の半導体レーザ10と電気回路基板30とを組み立てることにおいては、電気回路基板30と複数の半導体レーザ10それぞれの電気端子部15との接合と、複数の半導体レーザ10とベース部材20との接合と、は、それぞれハンダペーストを用いて、1度の昇温プロセスにより同時に行われる。これにより、工程を少なくして、安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
また、第2の組立工程、第3の組立工程、第4の組立工程、および第5の組立工程で説明されたように、ベース部材20と複数の半導体レーザ10と電気回路基板30とを組み立てることにおいては、電気回路基板30と複数の半導体レーザ10それぞれの電気端子部15との接合と、複数の半導体レーザ10とベース部材20との接合と、放熱プレート22とヒートスプレッダ21との接合と、は、それぞれハンダペーストを用いて、1度の昇温プロセスにより同時に行われる。これにより、工程を少なくして、安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
<A−3.効果>
レーザ光源装置100において、ベース部材20の複数の半導体レーザ10を配置する面に設けられた凹部23は、レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部24と、レーザ配置規定に応じて形成され、第1の方向と交差する第2の方向において24幹部に繋がり、複数の半導体レーザ10の位置決めをする複数の枝部25と、を含み、電気回路基板30は、少なくとも一部が凹部23に配置されて、各複数の半導体レーザ10の電気端子部15と、複数の枝部25の領域で接合されている。これにより、レーザ光源装置100は、複数の半導体レーザ10の発する熱を放熱するための構成として適した構成を持つ。
レーザ光源装置100において、複数の半導体レーザ10は、ベース部材20のレーザ配置面に、幹部24の延在している方向である第1の方向と、第1の方向と交差する第2の方向に沿って、複数の列および複数の行をなすように配置されている。これにより、レーザ光源装置100を用いてプロジェクタ用光源として適した光線を提供することが可能となる。
レーザ光源装置100においては、第1の方向に並ぶ半導体レーザ10の2つの列の中間に、列に平行かつ列の長さとほぼ等しい幹部24と、当該2つの列に含まれる半導体レーザ10それぞれの直下に繋がり、当該2つの列に含まれる半導体レーザ10それぞれの位置決めをする枝部25が構成されている。これにより、簡易な構成で、各半導体レーザ10に電気回路基板30を接合できる。
レーザ光源装置100においては、放熱ブロック13の大半が、枝部25の近傍において凹部23を避けてベース部材20と重なって位置するように配置されている。これにより、レーザ光源装置100の動作時に、半導体レーザ10は適切な温度に保たれる。
レーザ光源装置100において、放熱ブロック13は、枝部25の先端部分の近傍に配置されている。これにより、放熱ブロック13により近い距離に、半導体レーザ10とベース部材20が接触面を広く持ち、レーザ光源装置100の動作時のチップ11の温度が低減される。
レーザ光源装置100において、枝部25は、半導体レーザ10と比べ、幹部24の延在方向の幅が狭い。これにより、放熱ブロック13により近い距離に、半導体レーザ10とベース部材20が接触面を広く持ち、レーザ光源装置100の動作時のチップ11の温度が低減される。
レーザ光源装置100において、ベース部材20の凹部23は、放熱プレート22の面である上部材配置面のヒートスプレッダ21が接合されていない部分と、上部材配置面上の選択的な領域に固定されたヒートスプレッダ21と、により形成されている。このような構成により、より安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
レーザ光源装置100において、ヒートスプレッダ21の熱伝導率が、放熱プレート22の熱伝導率よりも大きい。これにより、放熱プレート22に熱伝導率以外の観点から使用しやすい部材を用いつつ、高い放熱効率を容易に実現できる。
レーザ光源装置100においては、電気端子部15と電気回路基板30の接合、および半導体レーザ10とベース部材20の接合は、例えばそれぞれ同一の組成のハンダを用いて行われている。これにより、製造時の工程を少なくして、安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
レーザ光源装置100においては、電気端子部15と電気回路基板30の接合、半導体レーザ10とベース部材20の接合、およびヒートスプレッダ21と放熱プレート22の接合は、例えば同一の組成のハンダを用いて行われている。これにより、製造時の工程を少なくして、安価なレーザ光源装置100を提供することが可能である。
レーザ光源装置100は、半導体レーザ係止部およびベース部材係止部を備えるスペーサ40を備える。これにより、製造時に簡易な構成で複数の半導体レーザ10およびベース部材20の配置を高めることができ、ビーム品質の良い高性能なレーザ光源装置100を安価に提供することが可能となる。
レーザ光源装置100において、スペーサ40の備える半導体レーザ係止部は、複数の半導体レーザ10のノッチ18に嵌合する複数のリブ42である。これにより、半導体レーザ係止部が簡易な構成で実現される。
レーザ光源装置100において、スペーサ40の備えるベース部材係止部は、枠体43および凸部44であり、凸部44の少なくとも一部はベース部材20の凹部23に進入しており、凹部23の内部からベース部材20に接してベース部材20のレーザ配置面の面内方向の動きを係止する。これにより、ベース部材係止部が簡易な構成で実現される。
レーザ光源装置100において、電気回路基板30は、凸部44に接するよう配置されている。これにより、製造時に、スペーサ40を用いて、複数の半導体レーザ10に対し電気回路基板30の位置を定めることが可能であり、ビーム品質の良い高性能なレーザ光源装置100を安価に提供することが可能となる。
レーザ光源装置100は、複数の半導体レーザ10から出射されるレーザ光をビーム成形するレンズ50を備える。これにより、レーザ光源装置100は高輝度プロジェクタ用光源として適した光線を提供することが可能となる。
本開示は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、限定的なものではない。例示されていない無数の変形例が、想定され得るものと解される。
10 半導体レーザ、11 チップ、12 発光層、13 放熱ブロック、14 ステム、15 電気端子部、16 CAN、17 ガラス窓、18 ノッチ、20 ベース部材、21 ヒートスプレッダ、22 放熱プレート、23 凹部、24 幹部、25 枝部、26 穴、30 電気回路基板、30a フレキシブル基板、30b コネクタ、31 電気端子孔、40 スペーサ、41 段付き穴、42 リブ、43 枠体、44 凸部、50 レンズ、100 レーザ光源装置、100a コア部。

Claims (18)

  1. 半導体レーザの配置の規定をし、かつ前記半導体レーザの発する熱の放熱経路を構成するベース部材と、
    前記ベース部材に対し、前記規定に従って配置された複数の前記半導体レーザと、
    前記複数の半導体レーザに接合される電気回路基板と、
    を備え、
    各前記複数の半導体レーザは電気端子部を備え、
    前記ベース部材の前記複数の半導体レーザを配置する面であるレーザ配置面には凹部が設けられており、
    前記凹部は、前記レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部と、前記規定に応じて形成され、前記第1の方向と交差する第2の方向において前記幹部に繋がり、前記複数の半導体レーザの位置決めをする複数の枝部と、を含み、
    前記電気回路基板は、少なくとも一部が前記凹部に配置されて、各前記複数の半導体レーザの前記電気端子部と、前記複数の枝部の領域で接合されており
    各前記複数の半導体レーザはレーザ光を出射するチップと、前記チップの発する熱を前記半導体レーザの面であって前記ベース部材と接する面である下面に伝える放熱経路を構成する放熱ブロックと、を備え、
    各前記複数の半導体レーザにおいて、前記放熱ブロックは、前記レーザ配置面の平面視において前記電気端子部の片側に配置されており、
    前記複数の枝部それぞれに対し、当該枝部によって位置決めされた前記半導体レーザは、前記レーザ配置面の平面視において当該半導体レーザの前記放熱ブロックの大半が前記枝部の先端部分の近傍において前記凹部を避けて前記ベース部材と重なって位置するように配置されている、
    レーザ光源装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ光源装置であって、
    前記複数の半導体レーザは、前記ベース部材の前記レーザ配置面に、前記第1の方向と、前記第2の方向に沿って、複数の列および複数の行をなすように配置されている、
    レーザ光源装置。
  3. 請求項2に記載のレーザ光源装置であって、
    前記幹部は、前記複数の列のうち行方向に隣接する2つの列の中間に位置しており、
    前記凹部は、前記2つの列に含まれる前記半導体レーザそれぞれを位置決めする前記複数の枝部を含む、
    レーザ光源装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のレーザ光源装置であって、
    前記複数の枝部は、前記複数の半導体レーザと比べ、前記幹部の延在方向の幅が狭い、
    レーザ光源装置。
  5. 請求項1からのいずれかに記載のレーザ光源装置であって、
    前記ベース部材は、下部材と上部材とを備え、
    前記上部材は前記下部材の面である上部材配置面上の選択的な領域に接合されており、
    前記凹部は、前記下部材の前記上部材配置面の前記上部材が接合されていない部分と、前記上部材配置面上の前記選択的な領域に接合された前記上部材と、により形成されており、
    前記上部材の、前記下部材と逆側の面が前記レーザ配置面である、
    レーザ光源装置。
  6. 請求項に記載のレーザ光源装置であって、
    前記上部材の熱伝導率が、前記下部材の熱伝導率よりも大きい、
    レーザ光源装置。
  7. 請求項1からのいずれかに記載のレーザ光源装置であって、
    前記電気端子部と前記電気回路基板の電気的な接合および前記半導体レーザと前記ベース部材の接合が、同一の組成のハンダを用いてそれぞれなされている、
    レーザ光源装置。
  8. 請求項またはのいずれかに記載のレーザ光源装置であって、
    前記電気端子部と前記電気回路基板の電気的な接合、前記複数の半導体レーザと前記上部材の接合、および前記上部材と前記下部材の接合が、同一の組成のハンダを用いてそれぞれなされている、
    レーザ光源装置。
  9. 請求項1からのいずれかに記載のレーザ光源装置であって、
    半導体レーザ係止部およびベース部材係止部を備えるスペーサ、
    をさらに備え、
    前記半導体レーザ係止部は、前記複数の半導体レーザを、前記複数の半導体レーザの相対位置が前記規定に対応するように並べて係止し、
    前記ベース部材係止部は、前記半導体レーザ係止部が係止した前記複数の半導体レーザの位置が前記ベース部材に対し前記規定に対応するようになる位置で、前記ベース部材を係止する、
    レーザ光源装置。
  10. 請求項に記載のレーザ光源装置であって、
    各前記複数の半導体レーザは、前記半導体レーザの面であって前記ベース部材と接する面である下面に対する側面にノッチを備え、
    前記半導体レーザ係止部は、各前記複数の半導体レーザの前記ノッチに嵌合する複数のリブである、
    レーザ光源装置。
  11. 請求項または10に記載のレーザ光源装置であって、
    前記ベース部材係止部は、前記ベース部材の前記レーザ配置面の面内方向の動きを係止する、前記スペーサの枠体と凸部を含み、
    前記凸部は、少なくとも一部は前記ベース部材の前記凹部に進入しており、前記凹部の内部から前記ベース部材に接して前記ベース部材の前記レーザ配置面の面内方向の動きを係止する、
    レーザ光源装置。
  12. 請求項11に記載のレーザ光源装置であって、
    前記電気回路基板は前記凸部に接している、
    レーザ光源装置。
  13. 請求項から12のいずれかに記載のレーザ光源装置であって、
    前記複数の半導体レーザから出射されるレーザ光をビーム成形するためのレンズをさらに備え、
    前記レンズは、前記スペーサにより、前記複数の半導体レーザから出射されるレーザ光が前記レンズを通過する位置に保持されている、
    レーザ光源装置。
  14. 半導体レーザの配置を規定し、かつ前記半導体レーザからの熱の放熱経路を構成するベース部材を準備し、
    複数の前記半導体レーザを準備し、
    前記複数の半導体レーザに接合される電気回路基板を準備し、
    半導体レーザ係止部とベース部材係止部とを備えるスペーサを準備し、
    前記ベース部材の前記複数の半導体レーザを配置する面であるレーザ配置面には凹部が設けられており、
    前記凹部は、前記レーザ配置面の平面視で、第1の方向に延在して形成された幹部と、前記規定に応じて形成され、前記第1の方向と交差する第2の方向において前記幹部に繋がり、前記複数の半導体レーザの位置決めをする複数の枝部と、を含み、
    各前記複数の半導体レーザは電気端子部を備え、
    前記ベース部材と前記複数の半導体レーザと前記電気回路基板とを、前記複数の半導体レーザが前記ベース部材に規定された位置に配置され、前記電気回路基板の少なくとも一部が前記凹部に配置され前記複数の半導体レーザそれぞれの前記電気端子部と前記複数の枝部の領域で接合されている、という状態になるように組み立て、
    前記半導体レーザ係止部は、前記複数の半導体レーザを、前記複数の半導体レーザの相対位置が前記規定に対応するように並べて係止し、
    前記ベース部材係止部は、前記半導体レーザ係止部が係止した前記複数の半導体レーザの位置が前記ベース部材に対し前記規定に対応するようになる位置で、前記ベース部材を係止し、
    前記組み立てることは、前記スペーサの前記半導体レーザ係止部と前記ベース部材係止部とを用いて、前記複数の半導体レーザの配置が前記ベース部材に対し前記規定に対応するように、前記複数の半導体レーザと前記ベース部材を配置することを含む、
    レーザ光源装置の製造方法。
  15. 請求項14に記載のレーザ光源装置の製造方法であって、
    前記ベース部材係止部は、前記ベース部材の前記レーザ配置面の面内方向の動きを係止する、前記スペーサの枠体と凸部を含み、
    前記凸部は、少なくとも一部が前記ベース部材の前記凹部に進入して、前記凹部の内部から前記ベース部材の前記レーザ配置面の面内方向の動きを係止するものであり、
    前記組み立てることは、前記半導体レーザ係止部を用いて係止された前記複数の半導体レーザに対し、前記凸部の上に前記電気回路基板を載せて、前記複数の半導体レーザに対する前記電気回路基板の位置決めを行うことを含む、
    レーザ光源装置の製造方法。
  16. 請求項14または15に記載のレーザ光源装置の製造方法であって、
    前記ベース部材を準備することは、
    下部材と上部材とを準備することと、
    前記凹部が、前記下部材の面である上部材配置面の前記上部材が接合されていない部分と、前記上部材配置面上の選択的な領域に固定された前記上部材と、により形成されるように、前記上部材を前記上部材配置面上の前記選択的な領域に接合することと、
    を含む、
    レーザ光源装置の製造方法。
  17. 請求項14から16のいずれかに記載のレーザ光源装置の製造方法であって、
    前記組み立てることにおいては、
    前記電気回路基板と前記複数の半導体レーザそれぞれの前記電気端子部との接合と、前記複数の半導体レーザと前記ベース部材との接合と、は、それぞれハンダペーストを用いて、1度の昇温プロセスにより同時に行われる、
    レーザ光源装置の製造方法。
  18. 請求項16に記載のレーザ光源装置の製造方法であって、
    前記組み立てることにおいては、
    前記電気回路基板と前記複数の半導体レーザそれぞれの前記電気端子部との接合と、前記複数の半導体レーザと前記ベース部材との接合と、前記下部材と前記上部材との接合と、は、それぞれハンダペーストを用いて、1度の昇温プロセスにより同時に行われる、
    レーザ光源装置の製造方法。
JP2020548843A 2020-05-07 2020-05-07 レーザ光源装置およびレーザ光源装置の製造方法 Active JP6811912B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/018551 WO2021224963A1 (ja) 2020-05-07 2020-05-07 レーザ光源装置およびレーザ光源装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6811912B1 true JP6811912B1 (ja) 2021-01-13
JPWO2021224963A1 JPWO2021224963A1 (ja) 2021-11-11

Family

ID=74096341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020548843A Active JP6811912B1 (ja) 2020-05-07 2020-05-07 レーザ光源装置およびレーザ光源装置の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6811912B1 (ja)
WO (1) WO2021224963A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012009760A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Casio Comput Co Ltd 光源装置及びプロジェクタ
JP2017069109A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 日亜化学工業株式会社 光源装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012009760A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Casio Comput Co Ltd 光源装置及びプロジェクタ
JP2017069109A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 日亜化学工業株式会社 光源装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021224963A1 (ja) 2021-11-11
JPWO2021224963A1 (ja) 2021-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9595806B2 (en) Laser light-emitting apparatus
US7745835B2 (en) Light emitting diode and light emitting diode device including the light emitting diode element and method for manufacturing the light emitting diode
US4393393A (en) Laser diode with double sided heat sink
US7607801B2 (en) Light emitting apparatus
JP4787783B2 (ja) アノダイジング絶縁層を有するledパッケージおよびその製造方法
US20130070452A1 (en) Lead frame, wiring board, light emitting unit, and illuminating apparatus
US20130056767A1 (en) Led unit
JP5210433B2 (ja) Ledユニット
JP2018014500A (ja) レーザ構成要素およびレーザ構成要素を製造するための方法
TW201824670A (zh) 具有雷射陣列照明的系統和裝置
CA2863712C (en) Laser light source module and laser light source device
JP2020515068A (ja) 平坦なキャリア上へのled素子の取り付け
JP2002539626A (ja) 光電素子
JP6811912B1 (ja) レーザ光源装置およびレーザ光源装置の製造方法
JP2006066725A (ja) 放熱構造を備える半導体装置及びその組立方法
JP2006319290A (ja) 発光ダイオード光源ユニット及びバルブ型発光ダイオード光源
CN218770544U (zh) 激光器
KR20240021987A (ko) 레이저 패키징 장치
US11175019B2 (en) Carrier for lighting modules and lighting device
US10297975B2 (en) Laser light source module
JP3267183B2 (ja) 半導体装置
JP7094182B2 (ja) 灯具ユニット
TW202033080A (zh) 電路基板固定構造以及具備該構造的光照射裝置
JP2004039725A (ja) 半導体レーザ装置
CN217507921U (zh) 激光器模组

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200911

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200911

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200911

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6811912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150