JP6811221B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、プラズマ処理装置に関する。
マイクロ波によりプラズマを発生させるマイクロ波励起型のプラズマ処理装置がある。また、有機物を除去するために、水や水蒸気を用いるプラズマ処理装置が提案されている。
例えば、水中にマイクロ波を放射し、発生した気泡中においてプラズマを誘起させる水中プラズマ処理装置が提案されている。しかしながら、水中プラズマ処理装置は、気泡の制御が難しいのでプラズマを安定的に生成するのが難しい。また、大面積を均一に処理するのが困難である。
大面積を処理するプラズマ処理装置として、チャンバの内部を延びる矩形導波管を備えたラインプラズマ処理装置が提案されている。ところが、ラインプラズマ処理装置は定在波の腹の位置の処理レートが高くなり、処理ムラが生じるという問題がある。この場合、定在波の位相を周期的にシフトさせると、プラズマを安定的に生成するのが困難となるおそれがある。
そこで、大面積を処理することができ、且つ、処理ムラを抑制することができるプラズマ処理装置の開発が望まれていた。
特許第6086363号公報 特許第5921241号公報
本発明が解決しようとする課題は、大面積を処理することができ、且つ、処理ムラを抑制することができるプラズマ処理装置を提供することである。
実施形態に係るプラズマ処理装置は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバと、前記チャンバの内部を排気可能な排気部と、前記チャンバの内部に設けられ、処理物を載置可能な載置部と、前記チャンバの内部に設けられ、前記載置部側の面に少なくとも1つのスロットを有する導波管と、前記導波管の内部にマイクロ波を放射可能なマイクロ波発生部と、前記導波管と前記載置部との相対的な位置を変更可能な駆動部と、前記チャンバの底面に設けられ、内部に液体を収納可能な空間を有し、上部に開口が設けられた蒸発槽と、を備えている。平面視において、前記載置部の中心に最も近い前記スロットの中心は、前記載置部の中心から離れた位置にある。
本実施の形態に係るプラズマ処理装置を例示するための模式断面図である。 処理面における定在波の腹の位置を例示するための模式図である。 複数の導波管が設けられる場合を例示するための模式図である。 複数の導波管が設けられる場合を例示するための模式図である。 (a)、(b)は、他の実施形態に係る排気位置を例示するための模式平面図である。 (a)、(b)は、他の実施形態に係る排気位置および蒸気の供給位置を例示するための模式図である。 (a)、(b)は、他の実施形態に係るプラズマ処理装置を例示するための模式平面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置1を例示するための模式断面図である。 図1に示すように、プラズマ処理装置1には、チャンバ2、プラズマ発生部3、排気部4、蒸気供給部5、載置部6、駆動部7、およびコントローラ8が設けられている。
チャンバ2は、略円筒形状を呈したものとすることができる。チャンバ2は、大気よりも減圧された雰囲気を維持可能とされている。チャンバ2は、ステンレスやアルミニウム合金などの金属から形成することができる。また、チャンバ2の側壁には図示しない搬入搬出口を設けることができる。処理物100は、搬入搬出口を介して、チャンバ2の内部に搬入、または、チャンバ2の内部から搬出される。搬入搬出口は、図示しないゲートバルブにより気密に閉止される。
処理物100は、板状を呈するものとすることができる。処理物100には特に限定はないが、本実施の形態に係るプラズマ処理装置1の場合には、処理物100の平面形状は円形とすることが好ましい。また、処理物100の表面には、プラズマ処理を施す対象物が露出している。処理物100は、例えば、レジストマスクが形成された半導体ウェーハなどとすることができる。この場合、レジストマスクがプラズマ処理の対象となる。
なお、処理物100は例示をしたものに限定されるわけではないが、ここでは一例としてプラズマ処理により有機物を除去する場合を説明する。
プラズマ発生部3は、チャンバ2の内部にプラズマを発生させる。プラズマ発生部3は、処理物100の上方にプラズマを発生させる。
プラズマ発生部3には、導波管31、誘電体部32、およびマイクロ波発生部33が設けられている。
導波管31は、チャンバ2の内部に設けられている。導波管31は、載置台61の上方に載置面61aと平行に設けられている。導波管31は、チャンバ2の内部を延びている。平面視において(プラズマ処理装置1を上方から見て)、導波管31の中心軸は、載置面61aの中心を通っている。導波管31の断面は四角形とすることができる。導波管31は、角筒状を呈するものとすることができる。導波管31は、例えば、アルミニウム合金などの金属から形成することができる。
導波管31の載置部6(載置台61)側の面にはアンテナ部31aが設けられている。アンテナ部31aは、例えば、図1の点線で示した領域に設けることができる。アンテナ部31aは、例えば、導波管31の載置部6(載置台61)側の面に設けられたスロット31a1(孔)とすることができる。スロット31a1は、導波管31内に形成された定在波101aの電界強度が最も強くなる部分の位置(いわゆる腹の位置101a1)に設けることができる。平面視において、スロット31a1の中心は、載置面61aの中心を通る線上に設けることができる。この場合、導波管31が延びる方向に延びる長いスロット31a1を設け、定在波101aの腹の位置101a1が1つのスロット31a1に複数含まれるようにすることができる。また、定在波101aの腹の位置101a1毎にスロット31a1を設けることもできる。すなわち、導波管31の、載置部6側の面に少なくとも1つのスロット31a1を設けることができる。
なお、処理物100の処理面100aと、定在波101aの腹の位置101a1との関係に関する詳細は後述する。
誘電体部32は、導波管31の内部に設けられている。導波管31のマイクロ波発生部33側の端部は、チャンバ2の外部に設けられている。また、導波管31にはスロット31a1が設けられ、チャンバ2の内部は排気部4により排気される。そのため、外気が、角筒状の導波管31を介してチャンバ2の内部に侵入するおそれがある。そのため、誘電体部32は、導波管31の内部に隙間なく設けることができる。この場合、誘電体部32は、マイクロ波101を伝播させる機能と、導波管31の内部を封止する機能を有する。
なお、誘電体部32は、導波管31の内部であって、スロット31a1が設けられる領域とマイクロ波発生部33側の端部との間に設けることもできる。例えば、誘電体部32は、板状またはブロック状を呈するものとすることができる。この場合、誘電体部32は、マイクロ波101を透過させる機能と、導波管31の内部を封止する機能を有する。
誘電体部32は、例えば、石英や酸化アルミニウムなどの誘電体材料から形成することができる。
マイクロ波発生部33は、チャンバ2の外部に設けられている。マイクロ波発生部33は、導波管31の一方の端部に接続されている。マイクロ波発生部33は、導波管31の内部にマイクロ波101を放射する。マイクロ波101の周波数は、例えば、2.45GHzとすることができる。導波管31の内部に放射されたマイクロ波101は、導波管31のマイクロ波発生部33側とは反対側の端部で反射される。そのため、導波管31の内部に放射されたマイクロ波101(進行波)と、導波管31の端部で反射されたマイクロ波101(反射波)とが合成されることで定在波101aが形成される。定在波101aの腹の位置101a1では電界強度が最も強くなるので、腹の位置101a1の近傍でプラズマが発生しやすくなる。定在波101aの腹の位置101a1は、マイクロ波101の周波数(波長)と、導波管31のマイクロ波発生部33側とは反対側の端部の位置とにより決まるので予め求めることができる。そのため、プラズマ処理装置1の製造やメンテナンスの際に、チャンバ2に対する導波管31の位置を変化させることで、処理物100の処理面100aに対する定在波101aの腹の位置101a1を調整することができる。なお、導波管31のマイクロ波発生部33側とは反対側の端部に移動可能な反射板を設け、プラズマ処理装置1の製造やメンテナンスの際に反射板の位置を調整するようにしてもよい。
排気部4は、チャンバ2の内部を排気する。排気部4は、例えば、真空ポンプなどとすることができる。チャンバ2の内部の圧力が高すぎるとプラズマの発生が困難となったり、発生したプラズマが不安定となったりするおそれがある。一方、チャンバ2の内部の圧力が低すぎると、すなわち、蒸気102(例えば、水蒸気)の排出量が多くなり過ぎると、処理レートが低くなったり、処理レートのバラツキが大きくなったりするおそれがある。本発明者らの得た知見によれば、チャンバ2の内部の圧力は数kPa程度とすることができる。この場合、チャンバ2の内部の圧力は、0.5kPa以上、3.0kPa以下とすることが好ましい。
排気部4は、チャンバ2に設けられた排気口2aに接続されている。本実施の形態においては排気口2aが排気位置2a1となる。排気口2aは、蒸気供給部5から供給された蒸気102が、導波管31の下方(プラズマが発生する領域)に行き渡り易くなるような位置に設けられる。図1に例示をしたものの場合には、蒸気102はチャンバ2の底面の周縁近傍から供給される。そのため、排気口2aは、チャンバ2の天井の中心近傍に設けることが好ましい。この様にすれば、図1に示すように、チャンバ2の底面の周縁近傍から、処理面100a(載置面61a)の中央領域に向かう蒸気102の流れを形成することができる。そのため、蒸気102が、導波管31の下方に行き渡り易くなる。
また、蒸気102がチャンバ2の天井の中心近傍から供給される場合には、排気口2aはチャンバ2の底面の周縁近傍に設けることができる。
なお、排気位置に関する詳細は後述する。
また、排気部4と排気口2aとの間に制御バルブ41を設けることができる。制御バルブ41は、例えば、APC(Auto Pressure Controller)バルブなどの圧力制御バルブとすることができる。
蒸気供給部5は、チャンバ2の内部に蒸気を供給する。
蒸気供給部5には、蒸発槽51、開閉バルブ52、ポンプ53、タンク54、および開閉バルブ55が設けられている。
蒸発槽51は、チャンバ2の内部に設けられている。蒸発槽51は、チャンバ2の底面に設けられ、チャンバ2の側面に沿って延びている。蒸発槽51は、環状を呈し、上部が開口した形態を有する。蒸発槽51の内部には液体103が収納可能な空間が設けられている。液体103は、処理に適したラジカルが生成可能なものを適宜選択することができる。例えば、レジストなどの有機物を除去する場合には、液体103はOHラジカルが生成可能なものとすることができる。この場合、液体103は水(純水)とすることができる。蒸気102は水蒸気とすることができる。
前述したように、プラズマ処理を行う際には、チャンバ2の内部の圧力が数kPa程度とされる。そのため、液体103の沸点が下がるので、蒸気102を発生させることができる。なお、蒸発槽51には、ヒータや超音波振動子などをさらに設けることもできる。ヒータや超音波振動子などが設けられていれば、蒸気102の発生がさらに容易となる。
開閉バルブ52は、チャンバ2の外部に設けられている。開閉バルブ52は、蒸発槽51とポンプ53とに接続され、蒸発槽51への液体103の供給と供給の停止とを切り替える。
ポンプ53は、チャンバ2の外部に設けられている。ポンプ53は、開閉バルブ52とタンク54とに接続されている。ポンプ53は、タンク54に収納されている液体103を開閉バルブ52を介して蒸発槽51へ供給する。
タンク54は、チャンバ2の外部に設けられている。タンク54は、液体103を収納する。
なお、開閉バルブ52を工場配管などに接続することもできる。この場合、ポンプ53とタンク54は、省略することができる。
開閉バルブ55は、チャンバ2の外部に設けられている。開閉バルブ55は、例えば、蒸発槽51と工場のドレイン配管などに接続することができる。開閉バルブ55は、蒸発槽51からの液体103の排出と排出の停止とを切り替える。
なお、チャンバ2の内部で蒸気102を発生させる場合を例示したが、チャンバ2の外部で液体103を加熱するなどして蒸気102を発生させるようにしてもよい。チャンバ2の外部で発生させた蒸気102は、ノズルなどを介してチャンバ2の内部に供給することができる。ただし、チャンバ2の内部で蒸気102を発生させれば、チャンバ2の内部における蒸気102の濃度を均一化したり、多量の蒸気102を発生させたりするのが容易となる。
載置部6は、チャンバ2の内部に設けられている。載置部6は、所定の間隔を空けて導波管31の下方に設けることができる。載置部6は、処理物100を載置可能となっている。また、載置部6は、載置された処理物100を保持することができる。
載置部6には、例えば、載置台61および軸62が設けられている。
載置台61は、例えば、円板状を呈したものとすることができる。例えば、載置台61には、処理物100を保持するための静電チャック、処理物100の温度を制御するためのヒータやチラーなどを設けることができる。
軸62の一方の端部は、チャンバ2の内部において、載置台61の、載置面61aとは反対側の面に接続されている。軸62は、載置台61と同芯となるように設けることができる。また、軸62は、チャンバ2の底面に回転可能に設けることができる。軸62の他方の端部は、チャンバ2の外部において、駆動部7に接続されている。
その他、載置部6には、処理物100の受け渡しを行うためのピックアップピンなどを設けることもできる。
駆動部7は、載置部6を回転可能となっている。駆動部7は、軸62を介して載置台61を回転させる。そのため、載置台61に保持された処理物100が回転することになる。この場合、駆動部7は、回転の開始と停止、回転方向の変更、回転数(回転速度)の変更を行うことができる。駆動部7は、例えば、サーボモータなどの制御モータを備えたものとすることができる。
コントローラ8は、CPU(Central Processing Unit)などの演算部と、メモリなどの記憶部とを備えたものとすることができる。コントローラ8は、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、プラズマ処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する。
次に、処理物100の処理面100aと、定在波101aの腹の位置101a1との関係についてさらに説明する。
図2は、処理面100aにおける定在波101aの腹の位置101a1を例示するための模式図である。
図2に示すように、処理面100aのA、B、C、およびDの位置の上方に定在波101aの腹の位置101a1があるものとする。定在波101aの腹の位置101a1では電界強度が最も強くなる。そのため、A、B、C、およびDの位置の上方においてプラズマが発生しやすくなる。プラズマが発生すると、発生したプラズマにより蒸気102が励起、活性化されてラジカルやイオンが生成される。そして、生成されたラジカルやイオンが処理物100の処理面100aに供給されることで、例えば、処理面100aに付着している有機物が分解、除去される。
この場合、プラズマが発生する領域にはある程度の広がりが有り、また、生成されたラジカルなどはある程度拡散しながら処理面100aに到達する。そのため、処理面100aにおいて、A、B、C、およびDの位置のそれぞれを中心とした領域に処理が施される。この場合、処理物100は回転するので、A、B、C、およびDの位置のそれぞれを中心とした環状の領域A1、B1、C1、D1に処理が施される。そのため、処理面100aの全域に処理を施すことができる。
以上に説明したように、平面視において、載置部6の中心に最も近いスロット31a1の中心は、載置部6の中心から離れた位置にある。
また、導波管31の内部には、導波管31の一定の位置に腹を有する定在波101aが形成可能である。そして、平面視において、載置部6の中心に最も近い腹の位置101a1は、載置部6の中心から離れた位置にある。
ここで、それぞれの領域においては、中心側の処理レートが高く、周縁側の処理レートが低くなるように思える。しかしながら、領域の周縁近傍には、隣接する領域の周縁近傍に向かうラジカルなどの一部が供給される。そのため、それぞれの領域において処理レートのバラツキが大きくなるのを抑制することができる。
以上に説明したように、本実施の形態に係るプラズマ処理装置1とすれば、大面積を処理することができ、且つ、処理ムラを抑制することができる。また、処理物100を回転させることで処理面100aの全域に処理を施すようにしているため、チャンバ2の小型化、ひいてはプラズマ処理装置1の小型化を図ることができる。また、プラズマ処理を施す際には定在波の位相を意図的に変化させることがないので、プラズマを安定的に発生させることができる。そのため、プラズマ処理の安定化を図ることができ、ひいては歩留まりや生産性の向上を図ることができる。
以上においては1つの導波管31が設けられる場合を例示したが、複数の導波管31を設けることもできる。
図3は、複数の導波管が設けられる場合を例示するための模式図である。
ここで、処理物100は回転するので、処理面100aの周縁領域における移動速度は、処理面100aの中央領域における移動速度よりも速くなる。そのため、処理面100aの周縁領域における処理レートが低くなるおそれがある。
この場合、図3に示すように、処理面100aの中央領域にプラズマ処理を施すための導波管131aと、処理面100aの周縁領域にプラズマ処理を施すための導波管131bを設けるようにすることができる。そして、導波管131bの内部にマイクロ波を放射するマイクロ波発生部に印加する電力を、導波管131aの内部にマイクロ波を放射するマイクロ波発生部に印加する電力よりも大きくする。この様にすれば、処理面100aのAの位置の上方における電界強度を高めることができる。また、処理面100aの周縁領域には蒸気102が供給されやすい。そのため、処理面100aのAの位置の上方において生成されるラジカルやイオンの量を増加させることができる。その結果、処理面100aの周縁領域において処理レートが低くなるのを抑制することができる。
図4は、複数の導波管が設けられる場合を例示するための模式図である。
図4に示すように、中央側の領域B1、C1にプラズマ処理を施すための導波管131cと、周縁側の領域A1にプラズマ処理を施すための導波管131dと、中間の領域D1にプラズマ処理を施すための導波管131eを設けることもできる。そして、導波管131c〜131eの内部にマイクロ波を放射するマイクロ波発生部に印加する電力を、領域における処理レートに応じて制御することもできる。この様にすれば、処理レートのバラツキをさらに抑制することができる。
なお、導波管の数は、処理物100の大きさや形状などに応じて適宜変更することができる。また、複数のマイクロ波発生部に印加する電力は、実験やシミュレーションなどを行うことで適宜決定することができる。
次に、排気位置についてさらに説明する。
図1に例示をした排気位置2a1は、チャンバ2の天井の中心近傍に設けられている。この様にすれば、軸対称な排気を行うのが容易となる。そのため、蒸気供給部5から供給された蒸気102が、導波管31の下方に行き渡り易くなる。
しかしながら、処理物100の上方には導波管31、131a〜131eが設けられている。そのため、導波管の大きさ、数、配置などによっては蒸気102の流れが阻害されるおそれがある。
図5(a)、(b)は、他の実施形態に係る排気位置を例示するための模式平面図である。
図5(a)に示すように、複数の排気位置2a1を設ける場合には、複数の排気位置2a1は、チャンバ2の中心軸2bを中心として点対称な位置に設けることができる。
また、図5(b)に示すように、排気口2aの開口寸法を大きくし、排気口2aの開口に、複数の孔2a2aが設けられたプレート2a2を設けることができる。この様にすれば、孔2a2aの配置や数などを変更することで排気位置の調整を行うことができる。
以上に説明したように、排気位置2a1は少なくとも1つ設けられていればよい。排気位置2a1の数、配置などは、チャンバ2、導波管31、および載置部6などの大きさに応じて実験やシミュレーションを行うことで適宜決定することができる。
図6(a)、(b)は、他の実施形態に係る排気位置および蒸気の供給位置を例示するための模式図である。
なお、図6(b)は、図6(a)におけるE−E線方向の模式断面図である。
図6(a)に示すように、平面視において、蒸気102を供給するノズル56を、定在波101aの腹の位置101a1の近傍、例えば、スロット31a1の中心の近傍に設けることができる。また、必要に応じて、導波管31の、ノズル56側とは反対側に排気ノズル57を設けることができる。
この様にすれば、図6(b)に示すように、導波管31の下方のプラズマが発生する領域に蒸気102を導入するのが容易となる。
図7(a)、(b)は、他の実施形態に係るプラズマ処理装置11を例示するための模式平面図である。なお、図中の矢印Xは水平面内における一つの方向を表している。矢印Yは水平面内において矢印Xに直交する方向を表している。
処理物100の平面形状が円形であれば、プラズマ処理を施す際に処理物100を回転させることが好ましい。
処理物100bの平面形状が四角形である場合には、処理物100bを水平方向に移動させることができる。
この場合、導波管31の数が1つであれば、図7(a)に示すように、矢印Xの方向の移動と、矢印Yの方向の移動を組み合わせることができる。例えば、処理物100bが導波管31の下方を通過するように、処理物100bを矢印Xの方向に移動させる。次に、処理物100bを矢印Yの方向に移動させる。この際、処理物100bを、スロット31a1のピッチ寸法の半分の距離だけ移動させる。次に、処理物100bを矢印Xとは逆方向に移動させる。この様にすれば、処理物100bの処理面100cの全域にプラズマ処理を施すことができる。なお、矢印Yの方向の移動距離を小さくして、矢印Xの方向における往復移動の回数を増やすこともできる。
この場合、載置部6および駆動部7は、例えば、XYテーブルなどとすることができる。
また、図7(b)に示すように、複数の導波管31を並べて設けることもできる。例えば、スロット31a1の位置を、スロット31a1のピッチ寸法の半分の距離だけずらして導波管31を並べることができる。
この様な場合には、複数のスロット31a1が並ぶ方向(矢印Yの方向)に直交する矢印Xの方向に、処理物100dを移動させれば良い。この様にすれば、処理物100dの処理面100eの全域にプラズマ処理を施すことができる。なお、導波管31の数を3つ以上とすることもできる。
この場合、載置部6および駆動部7は、例えば、単軸ロボット、コンベアなどとすることができる。また、帯状の処理物100dを巻き取るものであってもよい。
以上においては、載置部の位置を変化させるようにしたが、導波管の位置を変化させることもできる。すなわち、駆動部は、導波管と載置部との相対的な位置を変更可能なものとすることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 プラズマ処理装置、2 チャンバ、2a 排気口、3 プラズマ発生部、4 排気部、5 蒸気供給部、6 載置部、7 駆動部、8 コントローラ、11 プラズマ処理装置、31 導波管、31a1 スロット、32 誘電体部、33 マイクロ波発生部、51 蒸発槽、56 ノズル、57 排気ノズル、61 載置台、100 処理物、100a 処理面、100b 処理物、100d 処理物、101a 定在波、101a1 腹の位置、102 蒸気、103 液体、131a〜131e 導波管

Claims (7)

  1. 大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバと、
    前記チャンバの内部を排気可能な排気部と、
    前記チャンバの内部に設けられ、処理物を載置可能な載置部と、
    前記チャンバの内部に設けられ、前記載置部側の面に少なくとも1つのスロットを有する導波管と、
    前記導波管の内部にマイクロ波を放射可能なマイクロ波発生部と、
    前記導波管と前記載置部との相対的な位置を変更可能な駆動部と、
    前記チャンバの底面に設けられ、内部に液体を収納可能な空間を有し、上部に開口が設けられた蒸発槽と、
    を備え、
    平面視において、前記載置部の中心に最も近い前記スロットの中心は、前記載置部の中心から離れた位置にあるプラズマ処理装置。
  2. 大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバと、
    前記チャンバの内部を排気可能な排気部と、
    前記チャンバの内部に設けられ、処理物を載置可能な載置部と、
    前記チャンバの内部に設けられ、前記載置部側の面に少なくとも1つのスロットを有する導波管と、
    前記導波管の内部にマイクロ波を放射可能なマイクロ波発生部と、
    前記導波管と前記載置部との相対的な位置を変更可能な駆動部と、
    を備え、
    平面視において、前記載置部の中心に最も近い前記スロットの中心は、前記載置部の中心から離れた位置にあり、
    前記排気部による排気位置は、前記チャンバの天井の中心近傍に設けられているプラズマ処理装置。
  3. 大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバと、
    前記チャンバの内部を排気可能な排気部と、
    前記チャンバの内部に設けられ、処理物を載置可能な載置部と、
    前記チャンバの内部に設けられた導波管と、
    前記導波管の内部にマイクロ波を放射可能なマイクロ波発生部と、
    前記導波管と前記載置部との相対的な位置を変更可能な駆動部と、
    前記チャンバの底面に設けられ、内部に液体を収納可能な空間を有し、上部に開口が設けられた蒸発槽と、
    を備え、
    前記導波管の内部には、前記導波管の一定の位置に腹を有する定在波が形成可能であり、
    平面視において、前記載置部の中心に最も近い前記腹の位置は、前記載置部の中心から離れた位置にあるプラズマ処理装置。
  4. 大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバと、
    前記チャンバの内部を排気可能な排気部と、
    前記チャンバの内部に設けられ、処理物を載置可能な載置部と、
    前記チャンバの内部に設けられた導波管と、
    前記導波管の内部にマイクロ波を放射可能なマイクロ波発生部と、
    前記導波管と前記載置部との相対的な位置を変更可能な駆動部と、
    を備え、
    前記導波管の内部には、前記導波管の一定の位置に腹を有する定在波が形成可能であり、
    平面視において、前記載置部の中心に最も近い前記腹の位置は、前記載置部の中心から離れた位置にあり、
    前記排気部による排気位置は、前記チャンバの天井の中心近傍に設けられているプラズマ処理装置。
  5. 前記導波管の内部に設けられ、誘電体材料を含む誘電体部をさらに備えた請求項1〜4のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記駆動部は、前記載置部を回転可能となっている請求項1〜5のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記液体は、水を含む請求項1または3に記載のプラズマ処理装置。
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