JP6811155B2 - Oam多重通信システムおよびアンテナ軸ずれ補正方法 - Google Patents

Oam多重通信システムおよびアンテナ軸ずれ補正方法 Download PDF

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本発明は、電磁波の軌道角運動量(Orbital Angular Momentum:OAM)を用いて無線信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムおよびアンテナ軸ずれ補正方法に関する。
無線通信の伝送容量向上に向けた技術として、OAMを用いて無線信号を空間多重伝送する技術がある(非特許文献1)。OAMモードをもつ電波は、ビームの伝搬軸を中心とする回転方向に沿って等位相面が螺旋状に分布することを特徴とし、等位相面が形成する螺旋の周期が2π×kのモードをOAMモードkと呼ぶ。異なるOAMモード同士は回転方向に直交性を有するため、複数のOAMモードの信号を空間多重伝送できる。例えば、OAMモード1とOAMモード2の信号は空間上で互いに直交しているため、送信アンテナからこれらのモードを同時に送信しても、受信側でOAMモード1とOAMモード2の信号を分離できる。OAMモードを生成する方法として、複数のアンテナ素子を等間隔に円形配置した等間隔円形アレーアンテナ(Uniform Circular Array:UCA)(非特許文献2)を用いる方法や、SPP(Spiral Phase Plate)(非特許文献3)を用いる方法が報告されている。
Y. Yan, et. al.,"High-capacity millimetre-wave communications with orbital angular momentum multiplexing ", Nat. Commun., 5, 4876, 2014. A. Honda, et. al.,"Development of wireless communication technologies for future multi-gigabit data transmission ",in Proc. of APMC 2014. F. Eslampanahi, et. al.,"4-Gbps uncompressed video transmission over a 60-GHz orbital angular momentum wireless channel", IEEE wireless commun. lett., vol.2, No.2, pp.223-226, 2013. O. Edfors et. al.,"Is orbital angular momentum (OAM) based radio communication an unexploited area?", IEEE Trans. on Antennas and Propag., vol.60, no.2., pp.1126-1131, 2011.
OAM多重通信システムでは、OAMモードの直交性を利用すれば、空間上に複数の独立なチャネルを形成できる。ところで、複数のOAMモードの信号をモード間の干渉なく分離するには、送信アンテナと受信アンテナが正面で対向する位置に固定設置する必要がある。例えば、非特許文献4の送受信アンテナ配置は、送受信アンテナが正面で対向している状態にあり、複数のOAMモードの信号を干渉なく分離できるシステムである。
しかしながら、実運用上は、送信アンテナと受信アンテナを正面対向に配置することは困難であり、送受信アンテナは正面対向の状態からわずかにチルトした状態でビル壁面などに固定されることが想定される。配置関係が正面対向から乖離している場合、受信アンテナで受信した複数のOAMモードの信号を干渉なく分離することができずモード間の干渉が発生してしまう。例えば、送信アンテナがOAMモード1とOAMモード2を多重して送信した場合、受信側で分離を試みてもOAMモード1の信号にOAMモード2の信号が重畳されたまま受信されてしまうため、通信品質が低下してしまう。このため、OAM多重伝送を実運用しようとすると、送信アンテナと受信アンテナとの間の相対的な軸ずれ量を検出し、補正する技術が必要になる。
本発明は、複数のOAMモードの信号を送受信する送信アンテナと受信アンテナを正面で対向する位置に配置することができるOAM多重通信システムおよびアンテナ軸ずれ補正方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムにおいて、送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させる手段と、受信局の受信アンテナをその光軸に対して直交する方向に移動させながら、該受信アンテナのアンテナ開口面でOAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該受信アンテナの光軸がその位相特異点を通るように該受信アンテナの位置を設定する第1のアライメント手段と、第1のアライメント手段で位置が設定された受信アンテナで受信したOAMモードの信号を分離処理し、送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に受信アンテナをチルトさせる第2のアライメント手段とを備え、送信アンテナと受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とする。
第2の発明は、固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムにおいて、送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させる手段と、送信局の送信アンテナをその光軸に対して直交する方向に移動させながら、受信局の受信アンテナのアンテナ開口面でOAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該送信アンテナの光軸が該受信アンテナの位相特異点を通るように該送信アンテナの位置を設定する第1のアライメント手段と、第1のアライメント手段で位置が設定された送信アンテナから送信されたOAMモードの信号を受信局の受信アンテナで受信して分離処理し、送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に受信アンテナをチルトさせる第2のアライメント手段とを備え、送信アンテナと受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とする。
第3の発明は、固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムにおいて、送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させる手段と、送信局の送信アンテナの光軸の角度を回転させながら、受信局の受信アンテナのアンテナ開口面でOAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該送信アンテナの光軸が該受信アンテナの位相特異点を通るように該送信アンテナの光軸の角度を設定する第1のアライメント手段と、第1のアライメント手段で光軸の角度が設定された送信アンテナから送信されたOAMモードの信号を受信局の受信アンテナで受信して分離処理し、送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に受信アンテナをチルトさせる第2のアライメント手段とを備え、送信アンテナと受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とする。
第1〜第3の発明のOAM多重通信システムにおいて、第1のアライメント手段は、OAMモード0以外の受信電力の測定点のうち隣接する測定点との間の受信電力の勾配を算出し、すべての隣接測定点よりも受信電力が低くなる地点を位相特異点の位置とする構成としてもよい。
第4の発明は、固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムのアンテナ軸ずれ補正方法において、送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させるステップと、受信局の受信アンテナをその光軸に対して直交する方向に移動させながら、該受信アンテナのアンテナ開口面でOAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該受信アンテナの光軸がその位相特異点を通るように該受信アンテナの位置を設定する第1のアライメントステップと、第1のアライメントステップで位置が設定された受信アンテナで受信したOAMモードの信号を分離処理し、送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に受信アンテナをチルトさせる第2のアライメントステップとを有し、送信アンテナと受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とする。
第5の発明は、固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムのアンテナ軸ずれ補正方法において、送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させるステップと、送信局の送信アンテナをその光軸に対して直交する方向に移動させながら、受信局の受信アンテナのアンテナ開口面でOAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該送信アンテナの光軸が該受信アンテナの位相特異点を通るように該送信アンテナの位置を設定する第1のアライメントステップと、第1のアライメントステップで位置が設定された送信アンテナから送信されたOAMモードの信号を受信局の受信アンテナで受信して分離処理し、送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に受信アンテナをチルトさせる第2のアライメントステップとを有し、送信アンテナと受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とする。
第6の発明は、固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムのアンテナ軸ずれ補正方法において、送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させるステップと、送信局の送信アンテナの光軸の角度を回転させながら、受信局の受信アンテナのアンテナ開口面でOAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該送信アンテナの光軸が該受信アンテナの位相特異点を通るように該送信アンテナの光軸の角度を設定する第1のアライメントステップと、第1のアライメントステップで光軸の角度が設定された送信アンテナから送信されたOAMモードの信号を受信局の受信アンテナで受信して分離処理し、送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に受信アンテナをチルトさせる第2のアライメントステップとを有し、送信アンテナと受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とする。
第4〜第6の発明のアンテナ軸ずれ補正方法において、第1のアライメントステップは、OAMモード0以外の受信電力の測定点のうち隣接する測定点との間の受信電力の勾配を算出し、すべての隣接測定点よりも受信電力が低くなる地点を位相特異点の位置としてもよい。
本発明は、OAMモードがもつ電波の特徴を利用し、送信アンテナと受信アンテナの光軸を合わせるアンテナ軸ずれ補正を行うことにより、送信アンテナと受信アンテナを正面対向させることができる。これにより、OAM多重通信システムにおいて、OAMモードをモード間の干渉なく分離できるようになり、通信品質を向上させることができる。
OAM多重通信システムの基本構成を示す図である。 送信局および受信局の実施例1の構成例を示す図である。 送信アンテナ11の3軸を示す図である。 受信局の水平垂直移動機構25および軸回転機構26の構成例を示す図である。 送信アンテナ11および受信アンテナ21の初期配置を示す図である。 実施例1における第1のステップの処理例を示す図である。 実施例1における第1のステップの処理手順を示すフローチャートである。 8素子のUCAの例を示す。 実施例1における第2のステップの処理手順を示すフローチャートである。 送信局および受信局の実施例2の構成例を示す図である。 実施例2における軸回転機構14,26の構成例を示す図である。 実施例2における第1のステップの処理手順を示すフローチャートである。 実施例2における第1のステップの処理例を示す図である。
図1は、OAM多重通信システムの基本構成を示す。
図1において、OAM多重通信システムは、送信局の送信アンテナ11と受信局の受信アンテナ21を対向させ、見通し内環境におけるポイントツーポイントの通信を行う。送信局は、送信アンテナ11から複数のOAMモードの信号を空間多重して送信する。受信局は、受信アンテナ21で空間多重された複数のOAMモードの信号を受信し、分離処理する。
本発明の特徴は、送信アンテナ11と受信アンテナ21を正面対向させるために、OAMモードがもつ電波の特徴を利用し、双方のアンテナの光軸を合わせるアンテナ軸ずれ補正の方法にある。
すなわち、送信アンテナ11からOAMモード0以外のビームを送信しながら、第1のステップでは、
(1) 受信アンテナ21をその光軸に対して直交する方向に移動させる、
(2) 送信アンテナ11をその光軸に対して直交する方向に移動させる、
(3) 送信アンテナ11の光軸を回転させる、
このいずれかを行いながら、受信アンテナ21のアンテナ開口面でOAMモード0以外のビームの受信電力が最小となる位相特異点を探索し、受信アンテナ21のアンテナ開口面と光軸の交差点がその位相特異点の位置にくるように、
(1) 受信アンテナ21を移動する、
(2) 送信アンテナ11を移動する、
(3) 送信アンテナ11の光軸の角度を設定する。
さらに、第2のステップでは、受信アンテナ21で受信したOAMモードの信号を分離処理し、送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に受信アンテナ21をチルトさせる。
以下に示す実施例1は、第1のステップにおいて、受信局に(1) 受信アンテナ21をその光軸に対して直交する方向に移動させる位置合わせ機構について説明する。なお、送信局に(2) 送信アンテナ11をその光軸に対して直交する方向に移動させる位置合わせ機構についても同様であるが、受信側の位相特異点に対応する送信アンテナ11の位置を受信局から送信局にフィードバックする必要がある。
以下に示す実施例2は、第1のステップにおいて、送信局に(3) 送信アンテナ11の光軸を回転させる位置合わせ機構について説明する。ただし、受信側の位相特異点に対応する送信アンテナ11の光軸の角度を受信局から送信局にフィードバックする必要がある。
以下、各実施例1,2について説明する。
(実施例1)
図2は、送信局および受信局の実施例1の構成例を示す。
図2において、送信局は、複数のOAMモードの信号を生成して送信する変調部12および送信アンテナ11を備える。実施例1の送信アンテナ11の位置および光軸の方向は固定である。
受信局は、空間多重された複数のOAMモードの信号を受信し、各OAMモードの信号を分離して復調する受信アンテナ21および復調部22を備える。さらに、受信アンテナ21の位置合わせ機構として、測定部23、制御部24、水平垂直移動機構25および軸回転機構26を備える。受信アンテナ21は、水平垂直移動機構25および軸回転機構26を備える固定台に設置される。
図3は、送信アンテナ11の3軸を示す。
図3において、送信アンテナ11は、アンテナ素子(図中●で示す)を等間隔に円形配置したUCAとした場合に、アンテナ素子が配置された平面をアンテナ開口面とする。UCAの中心を原点(図中クロスマーカ×で示す)とし、原点を通りアンテナ開口面に垂直なzT 軸(光軸)と、原点を通りzT 軸に対して互いに直交するxT 軸とyT 軸を定義する。実施例1では、送信アンテナ11のzT 軸およびxT 軸が地面に対して水平、yT 軸が地面に対して垂直とする。
なお、受信アンテナ21についても同様のxT 軸、yT 軸、zT 軸(光軸)が定義される。受信アンテナ21は、図2に示す水平垂直移動機構25によりxT 軸方向およびyT 軸方向に移動可能とし、軸回転機構26により原点を中心にヨー方向およびピッチ方向に回転可能とする。実施例1では説明しないが、送信局においても送信アンテナ11に対する同様の位置合わせ機構を備えてもよい。
図4は、受信局の水平垂直移動機構25および軸回転機構26の構成例を示す。
図4において、水平垂直移動機構25は、受信アンテナ21をyT 軸方向(地面対して垂直方向)に移動する垂直移動機構251と、垂直移動機構251に支持された受信アンテナ21をxT 軸方向(地面に対して水平方向)に移動する水平移動機構252により構成される。垂直移動機構251の単位移動量をΔy とし、その移動範囲をyminからymaxとする。水平移動機構252の単位移動量をΔx とし、その移動範囲をxminからxmaxとする。
受信アンテナ21を支持する垂直移動機構251には、受信アンテナ21をピッチ方向とヨー方向に回転させる軸回転機構26を備える。軸回転機構26のピッチ方向の単位回転量をΔθpitch 、ヨー方向の単位回転量をΔθyaw とする。
図4中のクロスマーカ×は、受信アンテナ21のアンテナ開口面と光軸が直交する交差点を表している。UCAの場合は、その円の中心がクロスマーカ×の位置になる。
図2に示す測定部23は、受信アンテナ21に受信するOAMモードの受信電力と位相を測定する。制御部24は、測定部23の測定値に基づいて、水平垂直移動機構25に対して単位移動量Δx ,Δy および移動範囲内で移動制御し、軸回転機構26に対して単位回転量Δθpitch ,Δθyaw で回転制御する。
図5は、送信アンテナ11および受信アンテナ21の初期配置を示す。
図5(1) はxTT平面の平面視図であり、図5(2) はyTT平面の平面視図である。図中のクロスマーカ×は、図3および図4に示すアンテナ開口面と光軸の交差点を示す。ここで、送信アンテナ11のzT 軸(光軸)に受信アンテナ21をアライメントする第1のステップについて、図6を参照して説明する。
受信アンテナ21をxT 軸方向およびyT 軸方向に移動させ、送信アンテナ11のzT 軸(光軸)上に受信アンテナ21の光軸とアンテナ開口面との交差点(クロスマーカ×)が重なるように制御する。このとき、OAMモードがもつ電波の位相特異点の特徴を利用する。
送信アンテナ11からOAMモード0以外のビームを放射した場合、ビームは光軸上で逆位相合成されるため電波が打ち消され、図6(3) に示すように、位相特異点と呼ばれる理論上エネルギーが0になる点が空間上に生じる。したがって、受信アンテナ21をxT 軸方向およびyT 軸方向に移動させて受信電力の分布から位相特異点を探索し、受信アンテナ21のアンテナ開口面と光軸の交差点がその位相特異点の位置にくるように受信アンテナ21を移動させる。
図7は、実施例1における第1のステップの処理手順を示す。
前提として、送信アンテナ11からOAMモード0以外のビームを放射し続けるものとする。
図7において、まず、受信アンテナ21をxT 軸方向およびyT 軸方向の各移動範囲の一端である座標(xmin ,ymin )に移動させる(S1 ,S2 )。次に、受信アンテナ21を構成する複数のアンテナ素子の中の1素子で電波を受信する(S3 )。なお、受信するアンテナ素子は、受信アンテナ21を構成するアンテナ素子の中の1素子とする代わりに、受信アンテナ21と同一平面上に別のアンテナ素子を設置してもよい。例えば、受信アンテナ21のクロスマーカ×の位置にアンテナ素子を配置してもよい。次に、測定部23が受信するアンテナ素子の座標と対応づけてその地点の受信電力を記録する(S4 )。
次に、xT 軸方向の移動が最大移動量(xmax )に達するまで、xT 軸方向に+Δx だけ移動させながら、S2 〜S4 の処理を繰り返す(S5 ,S 6)。そして、xT 軸方向の移動が最大移動量(xmax )に達すれば、yT 軸方向に+Δy だけ移動させて(S7 ,S8 )、yT 軸方向の移動が最大移動量(ymax )に達するまで、S2 〜S8 の処理によりxT 軸方向およびyT 軸方向の移動と測定を繰り返し、xTT平面上の電波の分布図を作成する。
次に、制御部24において、電波の分布図のうち受信電力が最小となるアンテナ位置に対応する位相特異点を探索し(S9 )、水平垂直移動機構25を用いて受信アンテナ21のクロスマーカ×がその位相特異点の位置になるように移動させる(S10)。あるいは、別の算出方法として、隣接する測定点との間の受信電力の勾配を算出し、すべての隣接測定点よりも受信電力が低くなる窪地の座標(位相特異点)を見つけ、この座標に受信アンテナ21を移動させてもよい。この操作によって図6(1),(2) に示す状態を作り出すことができる。
以上が第1のステップの受信アンテナ21のxT 軸方向およびyT 軸方向のアライメントであり、続く第2のステップでは、受信アンテナ21のヨー角およびピッチ角を変更し、送信アンテナ11に対して正面対向状態にアライメントする。
第2のステップでは、受信アンテナ21の回転量の指標としてモード間アイソレーションを導入する。送信アンテナ11からOAMモード0以外のビームを放射し、受信アンテナ21で受信して分離処理を行う場合、その直交性から放射したOAMモードのみ受信電力が高まり、それ以外のOAMモードの受信電力は低くなる。例えば、OAMモード1を伝送し、受信アンテナ21の受信信号からOAMモード1の分離処理を行えば、受信信号は同相合成されて受信電力が高くなる。一方、OAMモード2の分離処理を行った場合、受信信号は逆相合成されるため、分離処理後の信号の受信電力は低くなる。
正面対向状態の場合は、理論上完全に打消されるため、伝送したOAMモード以外の分離処理を行えば受信電力は0になる。一方、アンテナチルトがある場合、直交性がくずれるため、伝送したOAMモード以外の分離処理をしても受信電力は0にならない。チルト角が小さくなればなるほど、伝送したOAMモードの分離処理によって受信電力は高まり、それ以外のOAMモードの分離処理によって受信電力は低くなる。そこで、アンテナチルト量の指標としてモード間アイソレーション値Iを導入する。
I=伝送したOAMモードの分離処理後の受信電力/それ以外のOAMモードの分離処 理後の受信電力の和
図8に示す8素子のUCAにおけるモード間アイソレーション値Iの計算式は、送信アンテナ11がOAMモード1を送信した場合に式(1) のようになる。
ここで、アンテナ素子nで受信する受信電力をrn (n=1,2,…,8)とする。
モード間アイソレーション値Iは、理想的な正面対向時の場合には、無限大となる。正面対向状態から乖離している場合には有限の値となる。正面対向に近づけば近づくほどモード間アイソレーション値Iは高まるため、山登り法を用いて正面対向に近い状態を作り出すことができる。以下、モード間アイソレーション値Iの基準に基づき受信アンテナをチルトさせる第2のステップの処理手順について説明する。
図9は、実施例1における第2のステップの処理手順を示す。
前提として、送信アンテナ11は所定のOAMモードのビームを放射し続けるものとする。
図9おいて、まず、補正アルゴリズムの繰り返し回数の初期値をm=1とし、その規定回数Mを決定する(S11)。次に、受信アンテナ21を初期配置の状態からヨー方向に+Δθyaw だけ回転させ(S12)、この地点でのモード間アイソレーション値I1 を計算する(S13)。次に、受信アンテナ21をヨー方向に−Δθyaw だけ回転させて初期配置に戻し(S14)、さらにヨー方向に−Δθyaw だけ回転させ(S15)、この地点でのモード間アイソレーション値I2 を計算する(S16)。次に、受信アンテナ21をヨー方向に+Δθyaw だけ回転させて初期配置に戻す(S17)。
次に、受信アンテナ21を初期配置の状態からピッチ方向に+Δθpitch だけ回転させ(S18)、この地点でのモード間アイソレーション値I3 を計算する(S19)。次に、受信アンテナ21をピッチ方向に−Δθpitch だけ回転させて初期配置に戻し(S20)、さらにピッチ方向に−Δθpitch だけ回転させ(S21)、この地点でのモード間アイソレーション値I4 を計算する(S22)。次に、受信アンテナ21をピッチ方向に+Δθpitch だけ回転させて初期配置に戻す(S23)。
次に、初期配置の更新を行う。ここで、I1 とI2 の大小関係を判定し(S24)、I1 >I2 であればヨー方向に+Δθyaw だけ回転させて初期配置を変更し(S25)、I1 >I2 でなければヨー方向に−Δθyaw だけ回転させて初期配置を変更する(S26)。
続いて、I3 とI4 の大小関係を判定し(S27)、I3 >I4 であればピッチ方向に+Δθpitch だけ回転させて初期配置を変更し(S28)、I3 >I4 でなければピッチ方向に−Δθpitch だけ回転させて初期配置を変更する(S29)。
その後、繰り返し回数mをインクリメントし(S30)、繰り返し回数mが規定回数Mに達するまで、S12〜S30の処理を続行する。規定回数Mに達すれば処理を終了し、そのときの受信アンテナ21の方向が、送信アンテナ11に対する正面対向状態とする。
(実施例2)
実施例2の特徴は、送信局および受信局の双方にアンテナの軸回転機構を備えるところにある。送信局および受信局は、実施例1と同様に第1のステップおよび第2のステップによるアライメントを行うが、第1のステップでは、上記の(3) 送信アンテナの光軸を回転させながら受信アンテナの位置における位相特異点を探索し、その方向に送信アンテナの光軸の角度を設定し、第2のステップでは、モード間アイソレーション値を高めるように受信アンテナをチルトさせる。
図10は、送信局および受信局の実施例2の構成例を示す。
図10において、送信局は、複数のOAMモードの信号を生成して送信する変調部12および送信アンテナ11を備える。さらに、送信アンテナ11の位置合わせ機構として、制御部13および軸回転機構14を備える。送信アンテナ11は、軸回転機構14を備える固定台に設置される。
受信局は、空間多重された複数のOAMモードの信号を受信し、各OAMモードの信号を分離して復調する受信アンテナ21および復調部22を備える。さらに、受信アンテナ21の位置合わせ機構として、測定部23、制御部24、軸回転機構26を備える。受信アンテナ21は、軸回転機構26を備える固定台に設置される。なお、実施例2の受信局は、図2に示す実施例1の受信局から水平垂直移動機構25を除いた構成であり、その他の構成の機能は同一である。
なお、ここでは図示していないが、受信局の制御部24から送信局の制御部13に対して制御信号を伝送する手段が別途備えられる。
図11は、実施例2における軸回転機構14,26の構成例を示す。
図11において、軸回転機構14は、送信アンテナ11をピッチ方向とヨー方向に回転させる。軸回転機構26は、受信アンテナ21をピッチ方向とヨー方向に回転させる。軸回転機構14,26のピッチ方向の単位回転量をΔθpitch 、ヨー方向の単位回転量をΔθyaw とする。また、可動範囲は、θyaw(min)からθyaw(max)である。
図10に示す受信局の測定部23は、受信アンテナ21に受信するOAMモードの受信電力と位相を測定する。制御部24は、測定部23の測定値に基づいて、送信局の軸回転機構14および受信局の軸回転機構26のピッチ方向およびヨー方向の回転を単位回転量Δθpitch ,Δθyaw で制御する。
図12は、実施例2における第1のステップの処理手順を示す。
前提として、送信アンテナ11はOAMモード0以外のビームを放射し続けるものとする。
図12において、まず、送信アンテナ11をピッチ方向およびヨー方向の各回転範囲の一端であるピッチ方向θpitch(min)およびヨー方向θyaw(min)に設定する(S41,S42)。次に、受信アンテナ21を構成する複数のアンテナ素子の中の1素子で電波を受信する(S43)。なお、受信するアンテナ素子は、受信アンテナ21を構成するアンテナ素子の中の1素子とする代わりに、受信アンテナ21と同一平面上に別のアンテナ素子を設置してもよい。例えば、受信アンテナ21のクロスマーカ×の位置にアンテナ素子を配置してもよい。次に、測定部23が受信するアンテナ素子の座標と対応づけてその地点の受信電力を記録する(S44)。
次に、ヨー方向の回転が最大回転量(θyaw(max))に達するまで、ヨー方向に+Δθyaw だけ回転させながら、S42〜S44の処理を繰り返す(S45,S46)。そして、ヨー方向の回転が最大回転量(θyaw(max))に達すれば、ピッチ方向に+Δθpitch だけ回転させて(S47,S48)、ピッチ方向の回転が最大回転量(θyaw(max))に達するまで、S42〜S48の処理によりヨー方向およびピッチ方向の回転と測定を繰り返し、角度と電波の分布図を作成する。なお、送信局が送信アンテナ11を駆動するタイミングと、受信局が受信アンテナ21で測定するタイミングは事前にシステムで決められており、同期できるものとする。
次に、制御部24において、電波の分布図のうち受信電力が最小となるアンテナ位置に対応する位相特異点を探索し(S49)、そのときの送信アンテナ11の角度を通知する制御信号を送信局の制御部13にフィードバックする(S50)。送信局の制御部13は、軸回転機構14を制御して送信アンテナ11の光軸の角度をその位相特異点の方向に設定する(S51)。あるいは、別の算出方法として、隣接する測定点との間の受信電力の勾配を算出し、すべての隣接測定点よりも受信電力が低くなる窪地の座標(位相特異点)を見つけ、この方向に送信アンテナ11の光軸の角度を設定してもよい。この操作によって図13に示す状態を作り出すことができる。すなわち、送信アンテナ11のzT 軸(光軸)上に、受信アンテナ21の光軸とアンテナ開口面との交差点(クロスマーカ×)が重なるように制御される。
以上が第1のステップの送信アンテナ11のヨー角およびピッチ角のアライメントであり、続く第2のステップでは、受信アンテナ21のヨー角およびピッチ角を変更し、送信アンテナ11に対して正面対向状態にアライメントする。この処理手順は、図9に示す実施例1とまったく同じであるので、説明は割愛する。
11 送信アンテナ
12 変調部
13 制御部
14 軸回転機構
21 受信アンテナ
22 復調部
23 測定部
24 制御部
25 水平垂直移動機構
26 軸回転機構

Claims (8)

  1. 固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムにおいて、
    前記送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させる手段と、
    前記受信局の受信アンテナをその光軸に対して直交する方向に移動させながら、該受信アンテナのアンテナ開口面で前記OAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該受信アンテナの光軸がその位相特異点を通るように該受信アンテナの位置を設定する第1のアライメント手段と、
    前記第1のアライメント手段で位置が設定された前記受信アンテナで受信したOAMモードの信号を分離処理し、前記送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に前記受信アンテナをチルトさせる第2のアライメント手段と
    を備え、前記送信アンテナと前記受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とするOAM多重通信システム。
  2. 固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムにおいて、
    前記送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させる手段と、
    前記送信局の送信アンテナをその光軸に対して直交する方向に移動させながら、前記受信局の受信アンテナのアンテナ開口面で前記OAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該送信アンテナの光軸が該受信アンテナの位相特異点を通るように該送信アンテナの位置を設定する第1のアライメント手段と、
    前記第1のアライメント手段で位置が設定された前記送信アンテナから送信されたOAMモードの信号を前記受信局の受信アンテナで受信して分離処理し、前記送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に前記受信アンテナをチルトさせる第2のアライメント手段と
    を備え、前記送信アンテナと前記受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とするOAM多重通信システム。
  3. 固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムにおいて、
    前記送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させる手段と、
    前記送信局の送信アンテナの光軸の角度を回転させながら、前記受信局の受信アンテナのアンテナ開口面で前記OAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該送信アンテナの光軸が該受信アンテナの位相特異点を通るように該送信アンテナの光軸の角度を設定する第1のアライメント手段と、
    前記第1のアライメント手段で光軸の角度が設定された前記送信アンテナから送信されたOAMモードの信号を前記受信局の受信アンテナで受信して分離処理し、前記送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に前記受信アンテナをチルトさせる第2のアライメント手段と
    を備え、前記送信アンテナと前記受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とするOAM多重通信システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のOAM多重通信システムにおいて、
    前記第1のアライメント手段は、前記OAMモード0以外の受信電力の測定点のうち隣接する測定点との間の受信電力の勾配を算出し、すべての隣接測定点よりも受信電力が低くなる地点を前記位相特異点の位置とする構成である
    ことを特徴とするOAM多重通信システム。
  5. 固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムのアンテナ軸ずれ補正方法において、
    前記送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させるステップと、
    前記受信局の受信アンテナをその光軸に対して直交する方向に移動させながら、該受信アンテナのアンテナ開口面で前記OAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該受信アンテナの光軸がその位相特異点を通るように該受信アンテナの位置を設定する第1のアライメントステップと、
    前記第1のアライメントステップで位置が設定された前記受信アンテナで受信したOAMモードの信号を分離処理し、前記送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に前記受信アンテナをチルトさせる第2のアライメントステップと
    を有し、前記送信アンテナと前記受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とするアンテナ軸ずれ補正方法。
  6. 固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムのアンテナ軸ずれ補正方法において、
    前記送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させるステップと、
    前記送信局の送信アンテナをその光軸に対して直交する方向に移動させながら、前記受信局の受信アンテナのアンテナ開口面で前記OAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該送信アンテナの光軸が該受信アンテナの位相特異点を通るように該送信アンテナの位置を設定する第1のアライメントステップと、
    前記第1のアライメントステップで位置が設定された前記送信アンテナから送信されたOAMモードの信号を前記受信局の受信アンテナで受信して分離処理し、前記送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に前記受信アンテナをチルトさせる第2のアライメントステップと
    を有し、前記送信アンテナと前記受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とするアンテナ軸ずれ補正方法。
  7. 固定配置された送信局と受信局がポイントツーポイントで、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信システムのアンテナ軸ずれ補正方法において、
    前記送信局の送信アンテナからOAMモード0以外のビームを送信させるステップと、
    前記送信局の送信アンテナの光軸の角度を回転させながら、前記受信局の受信アンテナのアンテナ開口面で前記OAMモード0以外の受信電力が最小となる位相特異点を探索し、該送信アンテナの光軸が該受信アンテナの位相特異点を通るように該送信アンテナの光軸の角度を設定する第1のアライメントステップと、
    前記第1のアライメントステップで光軸の角度が設定された前記送信アンテナから送信されたOAMモードの信号を前記受信局の受信アンテナで受信して分離処理し、前記送信局から伝送されたOAMモードの受信電力とそれ以外のOAMモードの受信電力の比であるモード間アイソレーション値を高める方向に前記受信アンテナをチルトさせる第2のアライメントステップと
    を有し、前記送信アンテナと前記受信アンテナの光軸を合わせて正面対向させることを特徴とするアンテナ軸ずれ補正方法。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれかに記載のアンテナ軸ずれ補正方法において、
    前記第1のアライメントステップは、前記OAMモード0以外の受信電力の測定点のうち隣接する測定点との間の受信電力の勾配を算出し、すべての隣接測定点よりも受信電力が低くなる地点を前記位相特異点の位置とする
    ことを特徴とするアンテナ軸ずれ補正方法。
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