JP6811068B2 - 2ストロークエンジンの掃気ポート構造 - Google Patents

2ストロークエンジンの掃気ポート構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6811068B2
JP6811068B2 JP2016197756A JP2016197756A JP6811068B2 JP 6811068 B2 JP6811068 B2 JP 6811068B2 JP 2016197756 A JP2016197756 A JP 2016197756A JP 2016197756 A JP2016197756 A JP 2016197756A JP 6811068 B2 JP6811068 B2 JP 6811068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scavenging port
scavenging
dead center
piston
sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016197756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018059453A (ja
Inventor
潤 寺本
潤 寺本
義幸 梅本
義幸 梅本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Power Systems Co Ltd
Original Assignee
IHI Power Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Power Systems Co Ltd filed Critical IHI Power Systems Co Ltd
Priority to JP2016197756A priority Critical patent/JP6811068B2/ja
Publication of JP2018059453A publication Critical patent/JP2018059453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6811068B2 publication Critical patent/JP6811068B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、2ストロークエンジンの掃気ポート構造に関するものである。
一般に、ユニフロー式の2ストロークエンジンは、頭上弁(OHV)方式の排気弁を備えて強制掃気を行うため、給排気がぶつかり合うループフロー式や、給排気がU字形の流れとなるクロスフロー式のものとは異なり、シリンダライナ下側から上方の排気弁への一方的な流れで掃気が確実になることから、排気の残留がなくなり、燃焼が安定し、出力を高めることができるものとして知られている。
図5及び図6は従来の2ストロークエンジンの一例を示すものであって、円筒状のシリンダライナ1の上端部(一端部)側にはカバー2が取り付けられて燃焼室3が形成され、前記シリンダライナ1の下端部(他端部)外周には複数の掃気ポート4が穿設され、前記シリンダライナ1の下端部外周には掃気室5を形成する外衣6が、前記掃気ポート4を包囲するように設けられている。
前記シリンダライナ1内には上死点と下死点との間で往復動するようピストン7が摺動自在に嵌挿され、該ピストン7には、ピストンリング8が嵌着されている。
前記カバー2には、燃料を燃焼室3内へ噴射する燃料噴射弁9と、前記燃焼室3に連通する排気ポート10が形成された排気弁箱11が取り付けられている。
前記排気弁箱11には、前記排気ポート10を開閉自在な排気弁12が駆動装置13によって押し引きされるよう配設されている。
尚、前記ピストン7に対しその下方へ延びるよう連結されるピストンロッド7aは、前記外衣6の下部中央に装着されるスタッフィングボックス14に摺動自在に支持され、掃気室5の空気の漏れを防いでいる。
前述の如き従来の2ストロークエンジンにおいては、図5に示される如く、ピストン7が下死点に移動して上側のピストンリング8が掃気ポート4より下方に位置した状態では、外衣6内の掃気室5から空気が掃気ポート4を介してシリンダライナ1の内部に取り入れられると共に、排気弁12が開かれて排気ポート10が開放され、後述する燃焼室3に残留している燃焼排ガスが排気ポート10から外部に排気される。その後、前記ピストン7は、シリンダライナ1内を上昇し(燃焼室3に向かって移動し)、前記排気弁12が閉状態になり且つピストン7のピストンリング8が掃気ポート4より上方に位置した状態になると、シリンダライナ1内に流入した空気は圧縮されていく。
続いて、図6に示される如く、前記ピストン7が上死点まで到達し、空気が最大に圧縮された状態で、燃料噴射弁9から燃料が燃焼室3に向けて噴射され、該燃料は燃焼室3内で自着火し、その際に生じる爆発圧力により、前記ピストン7がシリンダライナ1内を高速で下降し(反燃焼室3側へ移動し)、下死点に到達後、前述と同様の作動が繰り返し行われる。
そして、一般に、ユニフロー式の2ストロークエンジンでは、シリンダライナ1に設けられた掃気ポート4の位置は固定され、掃気ポート4がピストン7の往復動によって開かれる角度と閉じられる角度は、上死点若しくは下死点を中心として対称であり、膨張長さと圧縮長さは幾何学的に同一である。
前記2ストロークエンジンの場合、掃気行程では、掃気ポート4の開時期を長くして掃気効率を高め、膨張行程では、掃気ポート4の閉時期を長くして膨張仕事を多くすることが理想である。
これと関連して、前記掃気ポート4の開口位置を上下方向に変更可能に構成し、掃気タイミングを可変にして圧縮比を変更できるようにした2ストロークエンジンの一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特許第3074763号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものでは、掃気タイミングを可変とするためのスリーブをシリンダライナ1に対して上下方向へ移動させるアクチュエータが外部装置として必要になると共に、エンジンの作動状態を検出するセンサとしての負荷センサ及び回転センサと、該センサで検出されたエンジンの作動状態に応じて前記アクチュエータへ制御指令を出力するコントローラも設けなければならなかった。
このため、装置が大掛かりになり、且つ制御系統も複雑化するという欠点を有していた。
又、一行程中に掃気ポート4の開口位置を変更することは時間的に非常に困難であり、改善の余地が残されていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、簡単な構造で、外部からの複雑な制御を行うことなく、掃気ポートの開閉タイミングの最適化を図り得る2ストロークエンジンの掃気ポート構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明の2ストロークエンジンの掃気ポート構造は、円筒状のシリンダライナと、該シリンダライナの一端部側に形成される燃焼室と、前記シリンダライナの他端部外周に穿設される掃気ポートと、該掃気ポートを包囲するよう前記シリンダライナの他端部外周に形成される掃気室と、前記シリンダライナ内に上死点と下死点との間で往復動して前記掃気ポートを開閉するよう嵌挿されるピストンとを備えた2ストロークエンジンの掃気ポート構造において、
前記ピストンの上死点側から下死点側への移動行程中、該ピストンの往復動と連動して前記掃気ポートの上死点側開口縁部を下死点側へ変位させる掃気ポート位置可変機構を備え
前記掃気ポート位置可変機構は、
前記シリンダライナの内周面に摺動自在となるよう嵌入されて前記ピストンのピストンリングとの摩擦力によって駆動され且つ前記掃気ポートと連通する掃気孔が穿設されたスリーブと、
該スリーブの掃気孔の上死点側開口縁部が前記掃気ポートの上死点側開口縁部と一致する方向へ前記スリーブを付勢する弾性部材と
を備えることができる。
本発明の2ストロークエンジンの掃気ポート構造によれば、簡単な構造で、外部からの複雑な制御を行うことなく、掃気ポートの開閉タイミングの最適化を図り得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の2ストロークエンジンの掃気ポート構造の第一実施例を示す要部拡大断面図であって、(a)は膨張行程でピストンが下降してピストンリングがスリーブと接触した状態を示す図(図2のIa−Ia断面相当図)、(b)はピストンの下降途中の状態を示す図、(c)はピストンが下死点に到達した状態を示す図、(d)はスリーブが元の位置に復帰した状態を示す図、(e)はピストンの上昇途中の状態を示す図である。 本発明の2ストロークエンジンの掃気ポート構造の第一実施例におけるスリーブをシリンダライナ中心から見た場合の展開図である。 図2のIII−III断面図である。 本発明の2ストロークエンジンの掃気ポート構造の参考例を示す要部拡大断面図であって、(a)は膨張行程でピストンが下降している状態を示す図、(b)は変位作動室が燃焼室に連通した状態を示す図、(c)はピストンの下降途中の状態を示す図、(d)はピストンが下死点に到達した状態を示す図、(e)はピストンの上昇途中の状態を示す図である。 従来の2ストロークエンジンの一例を示す概要構成断面図であって、ピストンが下死点に移動した状態を示す図である。 従来の2ストロークエンジンの一例を示す概要構成断面図であって、ピストンが上死点に移動した状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の2ストロークエンジンの掃気ポート構造の第一実施例であって、図中、図5及び図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図5及び図6に示す従来のものと同様である。
第一実施例の特徴とするところは、図1〜図3に示す如く、ピストン7の上死点側から下死点側への移動行程中、該ピストン7の往復動と連動して前記掃気ポート4の上死点側開口縁部4aを下死点側へ変位させる掃気ポート位置可変機構20を備えた点にある。
前記掃気ポート位置可変機構20は、スリーブ21と弾性部材22とを備えている。
前記スリーブ21は、前記シリンダライナ1の内周面に摺動自在となるよう嵌入されて前記ピストン7のピストンリング8との摩擦力によって駆動されるようになっており、前記掃気ポート4と連通する掃気孔23が穿設されている。前記スリーブ21は、図2に示す如く、長円形状の掃気孔23が周方向(図2では左右方向)へ並設されるスリーブ本体21aと、該スリーブ本体21aから上下方向へ延びるよう周方向へ所要間隔をあけて突設される係合スライド部21b,21cとを備え、該係合スライド部21b,21cがシリンダライナ1に凹設された係合溝1b,1cに対して上下方向へ摺動自在に嵌入されている。
前記弾性部材22は、例えば、コイルスプリング等によって構成され、前記スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aが前記掃気ポート4の上死点側開口縁部4aと一致する方向へ前記スリーブ21を付勢するようになっている。
次に、上記第一実施例の作用を説明する。
2ストロークエンジンの運転時、掃気ポート位置可変機構20のスリーブ21は、ピストン7のピストンリング8が接触していない状態では、弾性部材22の付勢力により押し上げられ、前記スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aは、掃気ポート4の上死点側開口縁部4aと一致する位置に保持されている。
膨張行程でピストン7が上死点側から下死点側へ移動する際、図1(a)に示す如く、ピストン7のピストンリング8が掃気ポート位置可変機構20のスリーブ21と接触する位置に達すると、該ピストンリング8の外周面とスリーブ21の内周面との間に発生する摩擦力により、図1(b)に示す如く、弾性部材22の付勢力に抗して前記スリーブ21が押し下げられる。
これに伴い、前記スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aは、掃気ポート4の上死点側開口縁部4aからS1だけ下方にずれるため、膨張行程において、掃気ポート4の閉時期がS1に相当する分だけ延長される形となり、膨張仕事を多くすることが可能となる。
前記ピストン7が、図1(c)に示す如く、下死点に到達すると、ピストンリング8はスリーブ21から外れ、該スリーブ21は、図1(d)に示す如く、前記弾性部材22の付勢力により再び押し上げられ、前記スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aは、掃気ポート4の上死点側開口縁部4aと一致する元の位置に復帰する。
このため、図1(e)に示す如く、ピストン7が下死点側から上死点側へ移動して行く掃気行程では、掃気ポート4の開時期を長くして掃気効率を高めることが可能となる。
尚、前記掃気行程において、万が一、前記弾性部材22の付勢力がスリーブ21に伝達されなかったとしても、ピストン7のピストンリング8との摩擦力によってスリーブ21は押し上げられ、前記スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aが掃気ポート4の上死点側開口縁部4aと一致する元の位置に復帰することは、支障なく行われる。
これにより、第一実施例では、特許文献1に開示されたものとは異なり、掃気タイミングを可変とするためのスリーブ21をシリンダライナ1に対して上下方向へ移動させるアクチュエータ等の外部装置が不要になると共に、エンジンの作動状態を検出するセンサとしての負荷センサ及び回転センサと、該センサで検出されたエンジンの作動状態に応じて前記アクチュエータへ制御指令を出力するコントローラも設けなくて済む。
このため、装置が大掛かりにならずコンパクト化され、且つ複雑な制御系統も不要となる。
又、一行程中に掃気ポート4の開口位置を変更することが容易に行える。
こうして、簡単な構造で、外部からの複雑な制御を行うことなく、掃気ポート4の開閉タイミングの最適化を図り得る。
図4は本発明の2ストロークエンジンの掃気ポート構造の参考例であって、図中、図1〜図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図3に示す第一実施例と同様である。
参考例では、前記掃気ポート位置可変機構20を、第一実施例のようにピストン7のピストンリング8との摩擦力によってスリーブ21が駆動される構造とする代わりに、燃焼室3と掃気ポート4との圧力差によってスリーブ21が駆動される構造としたものであり、参考例における掃気ポート位置可変機構20は、スリーブ21及び弾性部材22に加え、作動空間24と、受圧片25と、変位作動通路26と、復帰作動通路27とを備えてなる構成を有している。
前記作動空間24は、スリーブ21の外周面側におけるシリンダライナ1に形成されている。
前記受圧片25は、前記作動空間24を変位作動室24aと復帰作動室24bとに仕切るよう前記スリーブ21の外周面に突設されている。
前記変位作動通路26は、前記ピストン7の上死点側から下死点側への移動行程時に前記受圧片25で仕切られた変位作動室24aを燃焼室3と連通させるよう前記シリンダライナ1に設けられている。
前記復帰作動通路27は、前記受圧片25で仕切られた復帰作動室24bを掃気ポート4と連通させるよう前記シリンダライナ1に設けられている。
次に、上記参考例の作用を説明する。
2ストロークエンジンの運転時、膨張行程でピストン7が上死点側から下死点側へ移動する際、図4(a)に示す如く、作動空間24の変位作動室24aが変位作動通路26を介して燃焼室3と連通するまでの間は、作動空間24の変位作動室24aの圧力が復帰作動室24bの圧力より高くなっていない。このため、掃気ポート位置可変機構20のスリーブ21は、弾性部材22の付勢力により押し上げられ、前記スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aは、掃気ポート4の上死点側開口縁部4aと一致する位置に保持されている。
膨張行程でピストン7が上死点側から下死点側へ更に移動して、図4(b)に示す如く、上側のピストンリング8が変位作動通路26の上端開口部より下側の位置に達すると、作動空間24の変位作動室24aが変位作動通路26を介して燃焼室3と連通し、変位作動室24aの圧力が復帰作動室24bの圧力より高くなり、弾性部材22の付勢力に抗して前記スリーブ21が押し下げられる。
これに伴い、前記スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aは、掃気ポート4の上死点側開口縁部4aからS1だけ下方にずれるため、膨張行程において、掃気ポート4の閉時期がS1に相当する分だけ延長される形となり、膨張仕事を多くすることが可能となる(図4(c)参照)。
前記ピストン7が、図4(d)に示す如く、下死点に到達するまでの間に、燃焼室3と掃気ポート4とが連通し、変位作動室24aの圧力と復帰作動室24bの圧力とが等しくなると、前記スリーブ21は、前記弾性部材22の付勢力により再び押し上げられ、前記スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aは、掃気ポート4の上死点側開口縁部4aと一致する元の位置に復帰する。
このため、図4(e)に示す如く、ピストン7が下死点側から上死点側へ移動して行く掃気行程では、掃気ポート4の開時期を長くして掃気効率を高めることが可能となる。
これにより、参考例では、特許文献1に開示されたものとは異なり、掃気タイミングを可変とするためのスリーブ21をシリンダライナ1に対して上下方向へ移動させるアクチュエータ等の外部装置が不要になると共に、エンジンの作動状態を検出するセンサとしての負荷センサ及び回転センサと、該センサで検出されたエンジンの作動状態に応じて前記アクチュエータへ制御指令を出力するコントローラも設けなくて済む。
このため、装置が大掛かりにならずコンパクト化され、且つ複雑な制御系統も不要となる。
又、一行程中に掃気ポート4の開口位置を変更することが容易に行える。
こうして、参考例においても第一実施例と同様、簡単な構造で、外部からの複雑な制御を行うことなく、掃気ポート4の開閉タイミングの最適化を図り得る。
そして、図1〜図3に示す第一実施例の場合、前記掃気ポート位置可変機構20は、前記シリンダライナ1の内周面に摺動自在となるよう嵌入されて前記ピストン7のピストンリング8との摩擦力によって駆動され且つ前記掃気ポート4と連通する掃気孔23が穿設されたスリーブ21と、該スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aが前記掃気ポート4の上死点側開口縁部4aと一致する方向へ前記スリーブ21を付勢する弾性部材22とを備えている。このように構成すると、掃気ポート位置可変機構20のスリーブ21の駆動を、ピストン7のピストンリング8との摩擦力を利用して直接的に行うことができ、特別な部品等を設ける必要をなくして構造の簡素化を図る上で有効となる。
又、図4に示す参考例の場合、前記掃気ポート位置可変機構20は、前記シリンダライナ1の内周面に摺動自在となるよう嵌入され且つ前記掃気ポート4と連通する掃気孔23が穿設されたスリーブ21と、該スリーブ21の外周面側におけるシリンダライナ1に形成される作動空間24と、該作動空間24を変位作動室24aと復帰作動室24bとに仕切るよう前記スリーブ21の外周面に突設される受圧片25と、前記ピストン7の上死点側から下死点側への移動行程時に前記受圧片25で仕切られた変位作動室24aを燃焼室3と連通させる変位作動通路26と、前記受圧片25で仕切られた復帰作動室24bを掃気ポート4と連通させる復帰作動通路27と、該スリーブ21の掃気孔23の上死点側開口縁部23aが前記掃気ポート4の上死点側開口縁部4aと一致する方向へ前記スリーブ21を付勢する弾性部材22とを備えている。このように構成すると、掃気ポート位置可変機構20のスリーブ21の駆動を、圧力差を利用して円滑に行うことができる。
尚、本発明の2ストロークエンジンの掃気ポート構造は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 シリンダライナ
3 燃焼室
4 掃気ポート
4a 上死点側開口縁部
5 掃気室
7 ピストン
8 ピストンリング
20 掃気ポート位置可変機構
21 スリーブ
22 弾性部材
23 掃気孔
23a 上死点側開口縁部
24 作動空間
24a 変位作動室
24b 復帰作動室
25 受圧片
26 変位作動通路
27 復帰作動通路

Claims (1)

  1. 円筒状のシリンダライナと、該シリンダライナの一端部側に形成される燃焼室と、前記シリンダライナの他端部外周に穿設される掃気ポートと、該掃気ポートを包囲するよう前記シリンダライナの他端部外周に形成される掃気室と、前記シリンダライナ内に上死点と下死点との間で往復動して前記掃気ポートを開閉するよう嵌挿されるピストンとを備えた2ストロークエンジンの掃気ポート構造において、
    前記ピストンの上死点側から下死点側への移動行程中、該ピストンの往復動と連動して前記掃気ポートの上死点側開口縁部を下死点側へ変位させる掃気ポート位置可変機構を備え
    前記掃気ポート位置可変機構は、
    前記シリンダライナの内周面に摺動自在となるよう嵌入されて前記ピストンのピストンリングとの摩擦力によって駆動され且つ前記掃気ポートと連通する掃気孔が穿設されたスリーブと、
    該スリーブの掃気孔の上死点側開口縁部が前記掃気ポートの上死点側開口縁部と一致する方向へ前記スリーブを付勢する弾性部材と
    を備えたことを特徴とする2ストロークエンジンの掃気ポート構造。
JP2016197756A 2016-10-06 2016-10-06 2ストロークエンジンの掃気ポート構造 Active JP6811068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016197756A JP6811068B2 (ja) 2016-10-06 2016-10-06 2ストロークエンジンの掃気ポート構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016197756A JP6811068B2 (ja) 2016-10-06 2016-10-06 2ストロークエンジンの掃気ポート構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018059453A JP2018059453A (ja) 2018-04-12
JP6811068B2 true JP6811068B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=61909745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016197756A Active JP6811068B2 (ja) 2016-10-06 2016-10-06 2ストロークエンジンの掃気ポート構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6811068B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7082962B2 (ja) * 2019-10-30 2022-06-09 株式会社Ihi原動機 エンジン
JP7127003B2 (ja) * 2019-10-30 2022-08-29 株式会社Ihi原動機 エンジン

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0335850Y2 (ja) * 1985-10-25 1991-07-30
JP3074763B2 (ja) * 1991-03-30 2000-08-07 いすゞ自動車株式会社 2ストロークエンジン
JP2531502Y2 (ja) * 1991-06-13 1997-04-02 三菱重工業株式会社 シリンダライナ
JPH07324626A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 掃気孔管制弁を具えたユニフロー掃気式2サイクルディーゼル機関
JP2004293368A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Nissan Diesel Motor Co Ltd 筒内噴射圧縮着火エンジン
JP4625526B2 (ja) * 2003-04-21 2011-02-02 三菱重工業株式会社 掃気管制弁装置を備えた内燃機関
JP4279123B2 (ja) * 2003-04-21 2009-06-17 三菱重工業株式会社 掃気管制弁装置を備えた内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018059453A (ja) 2018-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6811068B2 (ja) 2ストロークエンジンの掃気ポート構造
KR101982658B1 (ko) 유니플로 소기식 2사이클 엔진
KR20220098930A (ko) 컨넥팅 로드없이 직선운동을 회전운동으로 변환하는 왕복운동장치
US20140182566A1 (en) Method for operating a reciprocating piston internal combustion engine with internal exhaust gas energy recuperation and reciprocating piston internal combustion engine
KR102217236B1 (ko) 유니플로 소기식 2사이클 엔진
US2070769A (en) Internal combustion engine
US6736090B1 (en) Valve device of engine
US1029929A (en) Internal-combustion engine.
KR101749213B1 (ko) 단일 피스톤형 스털링 기관
US10578009B2 (en) Two-stroke internal combustion engine
US1785909A (en) Explosive engine
US1169354A (en) Sliding-valve explosion-motor.
TWI598501B (zh) 二衝程引擎
RU2006135150A (ru) Устройство с поршнем, имеющим верхние удлинительные элементы
JP2019126848A (ja) 打込み工具
US2801622A (en) Internal combustion engine
US1260653A (en) Internal-combustion engine.
JP2008111387A (ja) 複リンク式可変圧縮比エンジン
US857149A (en) Exhaust-valve mechanism for explosive-engines.
US10626787B2 (en) Uniflow engine with intake and/or exhaust valves
JP6737149B2 (ja) エンジン
US1774369A (en) Internal-combustion engine
US968274A (en) Internal-combustion engine.
US1105471A (en) Internal-combustion engine.
US1077811A (en) Internal-combustion motor.

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190918

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6811068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250