JP2004293368A - 筒内噴射圧縮着火エンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、NOxやPMの低減に有効な予混合燃焼を実現しえる運転領域を広げる。
【解決手段】圧縮比の可変機構と、燃料の着火時期を検出する手段と、その検出信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点付近に圧縮比の可変機構を制御する手段(S2〜S6およびS8〜S11)と、を備える。エンジンの回転速度Nおよび負荷Wを検出する手段と、その検出信号に基づいて高回転域または高負荷域のときに通常燃焼させるべく圧縮比の可変機構を制御する手段(S1,S7,S8〜S11)と、を備える。
【選択図】 図6
【解決手段】圧縮比の可変機構と、燃料の着火時期を検出する手段と、その検出信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点付近に圧縮比の可変機構を制御する手段(S2〜S6およびS8〜S11)と、を備える。エンジンの回転速度Nおよび負荷Wを検出する手段と、その検出信号に基づいて高回転域または高負荷域のときに通常燃焼させるべく圧縮比の可変機構を制御する手段(S1,S7,S8〜S11)と、を備える。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、筒内噴射圧縮着火エンジンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンに代表される、筒内噴射圧縮着火エンジンにおいては、一般に拡散燃焼主体の燃焼が行われる。燃料は、圧縮行程のピストン上死点(TDC)付近において、高温の筒内へ噴射され、圧縮着火(自己着火)するようになるが、その際にNOxやPMを発生しやすく、これらの排気量を低減するため、予混合燃焼が有望視されるのである。
【0003】
予混合燃焼においては、着火遅れ期間が大きく設定され、その間に燃料と空気との混合(ミキシング)により均一な混合気を生成するようになる。そのため、燃料の噴射時期を早めたり、大量のEGRを導入したり、圧縮比を下げる、制御などが知られるが、何れにしろ、燃費の悪化を防ぐため、ピストン上死点(TDC)付近において、燃料を自己着火(燃焼を開始)させる必要がある。
【0004】
圧縮着火の場合、火花点火と異なり、燃焼の開始は制御し難たく、適正な予混合燃焼を実現しえるのは、着火遅れ期間を大きく取りやすい、運転領域(低回転・低負荷)に限られてしまうのである。なお、圧縮比の可変機構については、特許文献1〜特許文献5が開示される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−227674号
【特許文献2】
特開2000−130201号
【特許文献3】
特開平5−272404号
【特許文献4】
特開平11−107792号
【特許文献5】
特開2000−34913号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような従来技術を踏まえつつ、NOxやPMの低減に有効な予混合燃焼を適正に実現しえる運転領域を広げる(理想的には全域で予混合燃焼させる)ことを目的とする。また、燃費の悪化を防ぐため、吸気量を減らすことなく、圧縮比の調整可能な機構の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、圧縮比の可変機構と、燃料の着火時期を検出する手段と、その検出信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点付近に保持するべく圧縮比の可変機構を制御する手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
第2の発明は、筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、予混合燃焼させるべく燃料の噴射時期を制御する手段と、圧縮比の可変機構と、燃料の着火時期を検出する手段と、その検出信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点付近に圧縮比の可変機構を制御する手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
第3の発明は、第2の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、エンジンの回転速度および負荷を検出する手段と、その検出信号に基づいて高負荷域または高回転域のときに通常燃焼させるべく圧縮比の可変機構および燃料の噴射時期を制御する手段と、を備えることを特徴する。
【0010】
第4の発明は、第1の発明〜第3の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、燃料の着火時期を検出する手段は、筒内圧力または着火振動からクランク角に対応する着火時期を検出することを特徴とする。
【0011】
第5の発明は、第1の発明〜第4の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、圧縮比の可変機構は、シリンダの内周をピストンとのフリクションにより軸方向へ摺動可能なスリーブと、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最小となる位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最大となる位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、を備えることを特徴する。
【0012】
第6の発明は、第5の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最小となる位置は、スリーブの上端がシリンダヘッドの下面に突き当たる位置であり、その位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段は、スリーブの下端を係止するピンと、ピンを係止位置とその解除位置との2位置に進退させる手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
第7の発明は、第6の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最大となる位置は、スリーブの下端がストッパに突き当たる位置であり、その位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段は、ピンが係合可能な凹部をスリーブに備えることを特徴とする。
【0014】
第8の発明は、第5の発明〜第7の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、シリンダヘッドとの隙間が最大となる位置は、ピストン上死点のピストントップリングの直上位にスリーブの上端が来るように設定されることを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】
第1の発明〜請求項8においては、圧縮比の可変機構を制御することにより、燃料の着火時期が圧縮行程の上死点(TDC)付近にコントロールできるので、燃費(熱効率)を確保しつつ、NOxやPMの低減に有効な予混合燃焼を広い運転領域で実現可能となる。つまり、燃料の着火時期を上死点(TDC)付近に保持しながら、必要な着火遅れ期間を確保しえるのである。また、着火遅れ期間を大きく取りやすい、運転領域(低回転・低負荷)から、エンジン回転速度またはエンジン負荷が高くなり、早期着火が検出されると、圧縮比を下げる制御を行うことにより、適正な予混合燃焼の継続が可能となる。
【0016】
第3の発明においては、着火遅れ期間を十分に取り難い、高回転域または高負荷域は、通常燃焼(拡散燃焼主体の燃焼形態)に拠るので、燃費の改善と共に高出力が確保される。高回転域または高負荷域は、排気温度が高いので、NOxやPMは、触媒の活性化により、効率よく後処理できることになる。
【0017】
第4の発明においては、気筒毎の着火時期(燃焼の開始)を筒内圧力または着火振動から検出できる。筒内圧力は、筒内温度を反映するので、比較的に簡単な手段により、正確に着火時期を検出できるのである。
【0018】
第5の発明〜第8の発明においては、スリーブはピストンの往復動(ストローク)を支持する形になり、ピストンとのフリクションにより、ピストンの往復動に伴ってシリンダの内周を軸方向へ摺動可能となる。隙間は、ピストンの往動(上昇行程)に伴うスリーブの動きにより、容積が縮小され、ピストンの復動(下降行程)に伴うスリーブの動きにより、容積が拡大されるのである。隙間の最小位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、隙間の最大位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、が備えられ、隙間(燃焼室の一部を形成する)の容積変化により圧縮比が可変となる。圧縮比の可変機構は、隙間の容積変化(スリーブの固定位置の変化)によるので、吸気量は変わらないため、着火遅れ期間も確保しやすくなるのである。
【0019】
第8の発明においては、隙間の最大容積(圧縮比の可変幅)を合理的かつ効率よく最大限に設定できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図は、この発明の実施形態に係る、圧縮比の可変機構を説明するものであり、デーゼルエンジンに適用される。図1において、1はシリンヘッド、2はシリンダブロック、3はピストン、4はシリンダライナ(この場合、乾式ライナ)、5はガスケットである。
【0021】
ライナ4の内側にスリーブ6が軸方向へ摺動可能に挿入され、その内側にピストン3が往復動可能に支持される。シリンダブロック2において、スリーブ6の抜け止め部10(ストッパ)が径方向へ突設され、スリーブ6の下端がストッパ10に突き当たる位置において、シリンダヘッド1の下面とスリーブ6の上端との隙間s(図3、参照)の最大容積を規制する。
【0022】
ライナ4の下端位置に径方向へ出没可能なピン8が備えられる。ピン8はライナ4の円周方向へ複数が等間隔に配置される。図2において、9はピン8を出没可能に支持する収容部であり、収容部9と同軸上にシリンダ12が形成される。シリンダ12の内部にピストン15が収装され、ピン8にロッド16を介して連結される。17はピストン15に仕切られる油室であり、その油路Bを高圧(ポンプ)側の油路Aまたは低圧(リザーバ)側の油路Cに接続する電磁弁14が設けられる。11はピン8を突出位置へ付勢するのがバネであり、収容部9に収装される。
【0023】
電磁弁14が油路Aと油路Bを接続する解除ポジションに切り替わると、シリンダ12の油室17へ高圧側の油が供給され、油室17の拡張方向へストロークするピストン15により、ピン8がバネ11を圧縮しながら収容部9へ没入するように引き込まれる一方、電磁弁14が油路Bと油路Cを接続する固定ポジションに切り替わると、シリンダ12の油室17が低圧側に開放され、バネ11の復元力により、ピン8が収容部9から突き出るように付勢される。
【0024】
スリーブ6は、ピン8が収容部9に没入すると、ピストン3とのフリクション(主にピストンリング3a〜3cとのフリクション)により、上端がシリンダヘッド1の下面に突き当たる位置(隙間sが最小となる位置)と、下端がストッパに突き当たる位置(隙間sが最大となる位置)と、の間を摺動可能となる。
【0025】
シリンダ12の油室17が開放されると、スリーブ6は、隙間sが最小となる位置において、ピン8が収容部9から突き出るので、シリンダヘッド1の下面とピン8の突出部との間に固定される(図1、参照)。また、隙間sが最大となる位置において、ピン8が係合可能な凹部18がスリーブ6の外周に形成され、ピン8と凹部18との係合により、スリーブ6はその下端がストッパ10に突き当たる位置に固定される(図3、参照)。
【0026】
隙間sは、燃焼室の一部を構成するので、その容積変化により、圧縮比が可変となるのである。ピン8およびこれを出没させる油圧機構7(シリンダ12および電磁弁14など)により、隙間sが最大となる位置にスリーブ6を固定する手段およびその固定を解除する手段、ピン8およびその油圧機構7とピン8が係合可能な凹部18により、隙間sが最小となる位置にスリーブ6を固定する手段およびその固定を解除する手段、が構成される。
【0027】
このような、圧縮比の可変機構において、電磁弁14を制御するのがコントロールユニット13(ECU)であり、図示しないが、エンジンの回転速度を検出する手段、エンジンの負荷を検出する手段、燃料の着火時期(燃焼の開始)を検出する手段、が備えられる。着火時期の検出手段については、気筒毎に筒内圧力(または着火振動)から、着火時期に対応するクランク角を検出するように構成される。
【0028】
ECU13は、基本的には着火時期信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点(TDC)付近に保持するべく圧縮比の可変機構を制御する(図5、参照)。具体的には、スリーブ6が隙間sの最小位置に固定の状態において、着火時期信号から早期着火が判定される場合、電磁弁14を一時的に解除ポジションに切り替えるのである。スリーブ6は、その固定が解除され、ピストン3とのフリクションにより、ピストン3の下降行程において、ストッパ10に突き当たる位置へ運ばれ、電磁弁14の開放ポジションへの復帰により、ピン8が凹部18に係合すると、その位置(隙間sが最大となる位置)に固定される。隙間sの容積が増加され、圧縮比は下がるので、早期着火が防止され、着火時期は、圧縮行程の上死点(TDC)付近へ近づけられることになる。
【0029】
図4は、ECU13の制御特性を説明するものであり、高回転域または高負荷域を除く運転領域において、予混合燃焼するべく、燃料の噴射時期が進角制御され、着火遅れ期間を稼ぐため、大量のEGRが導入されるのである。
【0030】
低回転域・低負荷域においては、予混合燃焼に必要な着火遅れ期間が確保しやすく、圧縮比の可変機構は、隙間sが最小の状態に制御される。エンジン負荷(燃料の噴射量)の増加またはエンジン回転の上昇に連れて次第に早期着火を生じやすくなるが、着火時期信号から早期着火を検出すると、圧縮比が下げられ(図4の斜線領域)、適正な予混合燃焼が継続可能となるのである。
【0031】
高回転域または高負荷域に入ると、着火遅れ期間が取り難くなるので、通常燃焼(拡散燃焼)させるべく、燃料の噴射時期は圧縮行程の上死点(TDC)付近に制御され、EGR率は低く制御され、圧縮比の可変機構も初期(隙間sが最小となる)状態に切り替えられる。エンジン出力は向上する一方、NOxやPMの発生量は増加するが、排気が高温となり、触媒の活性化により、効率よく後処理される。
【0032】
図6は、ECU13の制御内容(圧縮比の可変機構に係る処理)を説明するフローチャートであり、S1においては、エンジン回転速度Nが所定範囲(N1<N<N2)かつエンジン負荷Wが所定値W1よりも小かどうかを判定する。S1の判定がyesのときは、S2へ進む一方、S1の判定がnoのとき(通常燃焼の運転領域)は、S7において、高ε(圧縮比の可変機構を隙間sの最小な状態)に制御する。
【0033】
S2においては、着火時期θcと噴射時期θi(燃料噴射のタイミング信号)との差(θc−θi)が所定の着火遅れ期間θmixよりも小かどうかを判定する。S2の判定がyesのときは、S3へ進む一方、S2の判定がnoのときは、S8において、高ε(圧縮比の可変機構を隙間sの最小な状態)に制御する。
【0034】
S3においては、着火時期θcを圧縮行程の上死点(TDC)付近へ近づける(θc−θi<θmix、を成立させる)べく、低ε(圧縮比の可変機構を隙間sの最大な状態)に制御する。S4〜S6においては、隙間sの最大位置にスリーブ6が固定される(S6の判定がyesになる)までの間、ピン8の操作指示を出力する。S6の判定は、着火時期θcおよび噴射時期θiに基づいて、θc−θi<θmix、の成立が安定すると、yesとなる。
【0035】
S9〜S11においては、隙間sの最小位置にスリーブ6が固定される(S11の判定がyesになる)までの間、ピン8の操作指示を出力するのである。S11の判定は、着火時期θcおよび噴射時期θiに基づいて、θi≒θc、の成立が安定すると、yesとなる。
【0036】
このような圧縮比の制御により、着火時期のコントロールが図れるため、燃費(熱効率)良好に確保しつつ、広い運転領域において、NOxやPMの低減に有効な予混合燃焼を適正に実現できるようになる。圧縮比の可変機構は、隙間sの容積変化によるので、吸気量は変わらないため、着火遅れ期間も確保しやすいのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮比の可変機構を説明するエンジンの断面図である。
【図2】スリーブの固定および解除の機構図である。
【図3】圧縮比の可変機構を説明するエンジンの断面図である。
【図4】制御特性の一例を示す説明図である。
【図5】制御内容の説明図である。
【図6】制御内容を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド
2 シリンダブロック
3 ピストン
4 シリンダライナ
6 スリーブ
7 ピン駆動用の油圧機構
8 ピン
10 ストッパ
13 コントロールユニット(ECU)
【発明の属する技術分野】
この発明は、筒内噴射圧縮着火エンジンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンに代表される、筒内噴射圧縮着火エンジンにおいては、一般に拡散燃焼主体の燃焼が行われる。燃料は、圧縮行程のピストン上死点(TDC)付近において、高温の筒内へ噴射され、圧縮着火(自己着火)するようになるが、その際にNOxやPMを発生しやすく、これらの排気量を低減するため、予混合燃焼が有望視されるのである。
【0003】
予混合燃焼においては、着火遅れ期間が大きく設定され、その間に燃料と空気との混合(ミキシング)により均一な混合気を生成するようになる。そのため、燃料の噴射時期を早めたり、大量のEGRを導入したり、圧縮比を下げる、制御などが知られるが、何れにしろ、燃費の悪化を防ぐため、ピストン上死点(TDC)付近において、燃料を自己着火(燃焼を開始)させる必要がある。
【0004】
圧縮着火の場合、火花点火と異なり、燃焼の開始は制御し難たく、適正な予混合燃焼を実現しえるのは、着火遅れ期間を大きく取りやすい、運転領域(低回転・低負荷)に限られてしまうのである。なお、圧縮比の可変機構については、特許文献1〜特許文献5が開示される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−227674号
【特許文献2】
特開2000−130201号
【特許文献3】
特開平5−272404号
【特許文献4】
特開平11−107792号
【特許文献5】
特開2000−34913号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような従来技術を踏まえつつ、NOxやPMの低減に有効な予混合燃焼を適正に実現しえる運転領域を広げる(理想的には全域で予混合燃焼させる)ことを目的とする。また、燃費の悪化を防ぐため、吸気量を減らすことなく、圧縮比の調整可能な機構の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、圧縮比の可変機構と、燃料の着火時期を検出する手段と、その検出信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点付近に保持するべく圧縮比の可変機構を制御する手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
第2の発明は、筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、予混合燃焼させるべく燃料の噴射時期を制御する手段と、圧縮比の可変機構と、燃料の着火時期を検出する手段と、その検出信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点付近に圧縮比の可変機構を制御する手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
第3の発明は、第2の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、エンジンの回転速度および負荷を検出する手段と、その検出信号に基づいて高負荷域または高回転域のときに通常燃焼させるべく圧縮比の可変機構および燃料の噴射時期を制御する手段と、を備えることを特徴する。
【0010】
第4の発明は、第1の発明〜第3の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、燃料の着火時期を検出する手段は、筒内圧力または着火振動からクランク角に対応する着火時期を検出することを特徴とする。
【0011】
第5の発明は、第1の発明〜第4の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、圧縮比の可変機構は、シリンダの内周をピストンとのフリクションにより軸方向へ摺動可能なスリーブと、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最小となる位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最大となる位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、を備えることを特徴する。
【0012】
第6の発明は、第5の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最小となる位置は、スリーブの上端がシリンダヘッドの下面に突き当たる位置であり、その位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段は、スリーブの下端を係止するピンと、ピンを係止位置とその解除位置との2位置に進退させる手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
第7の発明は、第6の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最大となる位置は、スリーブの下端がストッパに突き当たる位置であり、その位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段は、ピンが係合可能な凹部をスリーブに備えることを特徴とする。
【0014】
第8の発明は、第5の発明〜第7の発明に係る筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、シリンダヘッドとの隙間が最大となる位置は、ピストン上死点のピストントップリングの直上位にスリーブの上端が来るように設定されることを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】
第1の発明〜請求項8においては、圧縮比の可変機構を制御することにより、燃料の着火時期が圧縮行程の上死点(TDC)付近にコントロールできるので、燃費(熱効率)を確保しつつ、NOxやPMの低減に有効な予混合燃焼を広い運転領域で実現可能となる。つまり、燃料の着火時期を上死点(TDC)付近に保持しながら、必要な着火遅れ期間を確保しえるのである。また、着火遅れ期間を大きく取りやすい、運転領域(低回転・低負荷)から、エンジン回転速度またはエンジン負荷が高くなり、早期着火が検出されると、圧縮比を下げる制御を行うことにより、適正な予混合燃焼の継続が可能となる。
【0016】
第3の発明においては、着火遅れ期間を十分に取り難い、高回転域または高負荷域は、通常燃焼(拡散燃焼主体の燃焼形態)に拠るので、燃費の改善と共に高出力が確保される。高回転域または高負荷域は、排気温度が高いので、NOxやPMは、触媒の活性化により、効率よく後処理できることになる。
【0017】
第4の発明においては、気筒毎の着火時期(燃焼の開始)を筒内圧力または着火振動から検出できる。筒内圧力は、筒内温度を反映するので、比較的に簡単な手段により、正確に着火時期を検出できるのである。
【0018】
第5の発明〜第8の発明においては、スリーブはピストンの往復動(ストローク)を支持する形になり、ピストンとのフリクションにより、ピストンの往復動に伴ってシリンダの内周を軸方向へ摺動可能となる。隙間は、ピストンの往動(上昇行程)に伴うスリーブの動きにより、容積が縮小され、ピストンの復動(下降行程)に伴うスリーブの動きにより、容積が拡大されるのである。隙間の最小位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、隙間の最大位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、が備えられ、隙間(燃焼室の一部を形成する)の容積変化により圧縮比が可変となる。圧縮比の可変機構は、隙間の容積変化(スリーブの固定位置の変化)によるので、吸気量は変わらないため、着火遅れ期間も確保しやすくなるのである。
【0019】
第8の発明においては、隙間の最大容積(圧縮比の可変幅)を合理的かつ効率よく最大限に設定できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図は、この発明の実施形態に係る、圧縮比の可変機構を説明するものであり、デーゼルエンジンに適用される。図1において、1はシリンヘッド、2はシリンダブロック、3はピストン、4はシリンダライナ(この場合、乾式ライナ)、5はガスケットである。
【0021】
ライナ4の内側にスリーブ6が軸方向へ摺動可能に挿入され、その内側にピストン3が往復動可能に支持される。シリンダブロック2において、スリーブ6の抜け止め部10(ストッパ)が径方向へ突設され、スリーブ6の下端がストッパ10に突き当たる位置において、シリンダヘッド1の下面とスリーブ6の上端との隙間s(図3、参照)の最大容積を規制する。
【0022】
ライナ4の下端位置に径方向へ出没可能なピン8が備えられる。ピン8はライナ4の円周方向へ複数が等間隔に配置される。図2において、9はピン8を出没可能に支持する収容部であり、収容部9と同軸上にシリンダ12が形成される。シリンダ12の内部にピストン15が収装され、ピン8にロッド16を介して連結される。17はピストン15に仕切られる油室であり、その油路Bを高圧(ポンプ)側の油路Aまたは低圧(リザーバ)側の油路Cに接続する電磁弁14が設けられる。11はピン8を突出位置へ付勢するのがバネであり、収容部9に収装される。
【0023】
電磁弁14が油路Aと油路Bを接続する解除ポジションに切り替わると、シリンダ12の油室17へ高圧側の油が供給され、油室17の拡張方向へストロークするピストン15により、ピン8がバネ11を圧縮しながら収容部9へ没入するように引き込まれる一方、電磁弁14が油路Bと油路Cを接続する固定ポジションに切り替わると、シリンダ12の油室17が低圧側に開放され、バネ11の復元力により、ピン8が収容部9から突き出るように付勢される。
【0024】
スリーブ6は、ピン8が収容部9に没入すると、ピストン3とのフリクション(主にピストンリング3a〜3cとのフリクション)により、上端がシリンダヘッド1の下面に突き当たる位置(隙間sが最小となる位置)と、下端がストッパに突き当たる位置(隙間sが最大となる位置)と、の間を摺動可能となる。
【0025】
シリンダ12の油室17が開放されると、スリーブ6は、隙間sが最小となる位置において、ピン8が収容部9から突き出るので、シリンダヘッド1の下面とピン8の突出部との間に固定される(図1、参照)。また、隙間sが最大となる位置において、ピン8が係合可能な凹部18がスリーブ6の外周に形成され、ピン8と凹部18との係合により、スリーブ6はその下端がストッパ10に突き当たる位置に固定される(図3、参照)。
【0026】
隙間sは、燃焼室の一部を構成するので、その容積変化により、圧縮比が可変となるのである。ピン8およびこれを出没させる油圧機構7(シリンダ12および電磁弁14など)により、隙間sが最大となる位置にスリーブ6を固定する手段およびその固定を解除する手段、ピン8およびその油圧機構7とピン8が係合可能な凹部18により、隙間sが最小となる位置にスリーブ6を固定する手段およびその固定を解除する手段、が構成される。
【0027】
このような、圧縮比の可変機構において、電磁弁14を制御するのがコントロールユニット13(ECU)であり、図示しないが、エンジンの回転速度を検出する手段、エンジンの負荷を検出する手段、燃料の着火時期(燃焼の開始)を検出する手段、が備えられる。着火時期の検出手段については、気筒毎に筒内圧力(または着火振動)から、着火時期に対応するクランク角を検出するように構成される。
【0028】
ECU13は、基本的には着火時期信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点(TDC)付近に保持するべく圧縮比の可変機構を制御する(図5、参照)。具体的には、スリーブ6が隙間sの最小位置に固定の状態において、着火時期信号から早期着火が判定される場合、電磁弁14を一時的に解除ポジションに切り替えるのである。スリーブ6は、その固定が解除され、ピストン3とのフリクションにより、ピストン3の下降行程において、ストッパ10に突き当たる位置へ運ばれ、電磁弁14の開放ポジションへの復帰により、ピン8が凹部18に係合すると、その位置(隙間sが最大となる位置)に固定される。隙間sの容積が増加され、圧縮比は下がるので、早期着火が防止され、着火時期は、圧縮行程の上死点(TDC)付近へ近づけられることになる。
【0029】
図4は、ECU13の制御特性を説明するものであり、高回転域または高負荷域を除く運転領域において、予混合燃焼するべく、燃料の噴射時期が進角制御され、着火遅れ期間を稼ぐため、大量のEGRが導入されるのである。
【0030】
低回転域・低負荷域においては、予混合燃焼に必要な着火遅れ期間が確保しやすく、圧縮比の可変機構は、隙間sが最小の状態に制御される。エンジン負荷(燃料の噴射量)の増加またはエンジン回転の上昇に連れて次第に早期着火を生じやすくなるが、着火時期信号から早期着火を検出すると、圧縮比が下げられ(図4の斜線領域)、適正な予混合燃焼が継続可能となるのである。
【0031】
高回転域または高負荷域に入ると、着火遅れ期間が取り難くなるので、通常燃焼(拡散燃焼)させるべく、燃料の噴射時期は圧縮行程の上死点(TDC)付近に制御され、EGR率は低く制御され、圧縮比の可変機構も初期(隙間sが最小となる)状態に切り替えられる。エンジン出力は向上する一方、NOxやPMの発生量は増加するが、排気が高温となり、触媒の活性化により、効率よく後処理される。
【0032】
図6は、ECU13の制御内容(圧縮比の可変機構に係る処理)を説明するフローチャートであり、S1においては、エンジン回転速度Nが所定範囲(N1<N<N2)かつエンジン負荷Wが所定値W1よりも小かどうかを判定する。S1の判定がyesのときは、S2へ進む一方、S1の判定がnoのとき(通常燃焼の運転領域)は、S7において、高ε(圧縮比の可変機構を隙間sの最小な状態)に制御する。
【0033】
S2においては、着火時期θcと噴射時期θi(燃料噴射のタイミング信号)との差(θc−θi)が所定の着火遅れ期間θmixよりも小かどうかを判定する。S2の判定がyesのときは、S3へ進む一方、S2の判定がnoのときは、S8において、高ε(圧縮比の可変機構を隙間sの最小な状態)に制御する。
【0034】
S3においては、着火時期θcを圧縮行程の上死点(TDC)付近へ近づける(θc−θi<θmix、を成立させる)べく、低ε(圧縮比の可変機構を隙間sの最大な状態)に制御する。S4〜S6においては、隙間sの最大位置にスリーブ6が固定される(S6の判定がyesになる)までの間、ピン8の操作指示を出力する。S6の判定は、着火時期θcおよび噴射時期θiに基づいて、θc−θi<θmix、の成立が安定すると、yesとなる。
【0035】
S9〜S11においては、隙間sの最小位置にスリーブ6が固定される(S11の判定がyesになる)までの間、ピン8の操作指示を出力するのである。S11の判定は、着火時期θcおよび噴射時期θiに基づいて、θi≒θc、の成立が安定すると、yesとなる。
【0036】
このような圧縮比の制御により、着火時期のコントロールが図れるため、燃費(熱効率)良好に確保しつつ、広い運転領域において、NOxやPMの低減に有効な予混合燃焼を適正に実現できるようになる。圧縮比の可変機構は、隙間sの容積変化によるので、吸気量は変わらないため、着火遅れ期間も確保しやすいのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮比の可変機構を説明するエンジンの断面図である。
【図2】スリーブの固定および解除の機構図である。
【図3】圧縮比の可変機構を説明するエンジンの断面図である。
【図4】制御特性の一例を示す説明図である。
【図5】制御内容の説明図である。
【図6】制御内容を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド
2 シリンダブロック
3 ピストン
4 シリンダライナ
6 スリーブ
7 ピン駆動用の油圧機構
8 ピン
10 ストッパ
13 コントロールユニット(ECU)
Claims (8)
- 筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、圧縮比の可変機構と、燃料の着火時期を検出する手段と、その検出信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点付近に保持するべく圧縮比の可変機構を制御する手段と、を備えることを特徴とする筒内噴射圧縮着火エンジン。
- 筒内噴射圧縮着火エンジンにおいて、予混合燃焼させるべく燃料の噴射時期を制御する手段と、圧縮比の可変機構と、燃料の着火時期を検出する手段と、その検出信号に基づいて着火時期を圧縮行程の上死点付近に圧縮比の可変機構を制御する手段と、を備えることを特徴とする筒内噴射圧縮着火エンジン。
- エンジンの回転速度および負荷を検出する手段と、その検出信号に基づいて高回転域または高負荷域のときに通常燃焼させるべく圧縮比の可変機構および燃料の噴射時期を制御する手段と、を備えることを特徴する請求項2に記載の筒内噴射圧縮着火エンジン。
- 燃料の着火時期を検出する手段は、筒内圧力または着火振動からクランク角に対応する着火時期を検出することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の筒内噴射圧縮着火エンジン。
- 圧縮比の可変機構は、シリンダの内周をピストンとのフリクションにより軸方向へ摺動可能なスリーブと、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最小となる位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最大となる位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段と、を備えることを特徴する請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の筒内噴射圧縮着火エンジン。
- スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最小となる位置は、スリーブの上端がシリンダヘッドの下面に突き当たる位置であり、その位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段は、スリーブの下端を係止するピンと、ピンを係止位置とその解除位置との2位置に進退させる手段と、を備えることを特徴とする請求項5に記載の筒内噴射圧縮着火エンジン。
- スリーブの上端とシリンダヘッドの下面との隙間が最大となる位置は、スリーブの下端がストッパに突き当たる位置であり、その位置にスリーブを固定する手段およびその固定を解除する手段は、ピンが係合可能な凹部をスリーブに備えることを特徴とする請求項6に記載の筒内噴射圧縮着火エンジン。
- シリンダヘッドとの隙間が最大となる位置は、ピストン上死点のピストントップリングの直上位にスリーブの上端が来るように設定されることを特徴とする請求項5〜請求項7の何れか1つに記載の筒内噴射圧縮着火エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003084983A JP2004293368A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 筒内噴射圧縮着火エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003084983A JP2004293368A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 筒内噴射圧縮着火エンジン |
Publications (1)
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JP2004293368A true JP2004293368A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33400015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003084983A Pending JP2004293368A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 筒内噴射圧縮着火エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004293368A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9014948B2 (en) | 2009-06-30 | 2015-04-21 | Nissan Motor Co., Ltd. | Control device for internal combustion engine |
JP2018059453A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 株式会社ディーゼルユナイテッド | 2ストロークエンジンの掃気ポート構造 |
US10339316B2 (en) | 2015-07-28 | 2019-07-02 | Crowdstrike, Inc. | Integrity assurance through early loading in the boot phase |
-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003084983A patent/JP2004293368A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10339316B2 (en) | 2015-07-28 | 2019-07-02 | Crowdstrike, Inc. | Integrity assurance through early loading in the boot phase |
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