JP6810723B2 - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
駐車場の各駐車場所に所定の図形を記し、この駐車場を撮影した画像を画像処理することにより上記図形による像を抽出し、その像の有無により駐車している車両の有無を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。一方で、駐車場に車両を駐車した場合、利用者が車両の駐車位置を思い出せるように、駐車車両の位置情報がサーバなどに記録されることが望まれている。
特開平10−97697号公報
しかしながら、従来の技術では、駐車車両の位置情報を記録するために撮像された駐車車両の周辺の画像を、駐車場の混雑の度合いの判定に利用することについて検討されていなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、駐車車両の位置情報を記録するために撮像された画像を利用して、駐車場の混雑の度合いを判定することで、駐車場を利用する際の利便性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、駐車場に車両を駐車した場合、または前記駐車場までの経路案内が終了した場合に撮像された画像を取得する取得部と、前記取得部により取得された画像を解析する画像解析部と、前記画像解析部による解析結果に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する判定部と、を備える情報処理装置である。
本発明の一態様によれば、駐車場を利用する際の利便性を向上させることができる。
第1実施形態における情報処理装置300を含む情報処理システム1の一例を示す図である。 第1実施形態における端末装置100の構成の一例を示す図である。 第1実施形態におけるナビゲーション装置200の構成の一例を示す図である。 第1実施形態における情報処理装置300の構成の一例を示す図である。 車両位置特定情報334の一例を示す図である。 第1実施形態における端末装置100による一連の処理の流れを示すフローチャートである。 撮像サジェスト画面が表示された端末装置100の一例を示す図である。 駐車場のある駐車スペースに車両VHが駐車される場面の一例を示す図である。 駐車場のある駐車スペースに車両VHが駐車される場面の一例を示す図である。 端末装置100によって撮像された画像の一例を示す図である。 第1実施形態における情報処理装置300による一連の処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態における情報処理装置300による一連の処理の流れを示すフローチャートである。 画像の解析結果の一例を示す図である。 画像の解析結果の他の例を示す図である。 画像の解析結果の他の例を示す図である。 判定結果を統合する方法を説明するための図である。 情報提供サービスとして提供される情報の一例を示す図である。 第2実施形態における端末装置100による一連の処理の流れを示すフローチャートである。 画像を選択させる画面が表示された端末装置100の一例を示す図である。 第3実施形態における端末装置100による一連の処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態における端末装置100による一連の処理の流れを示すフローチャートである。 第5実施形態における情報処理装置300Aの構成の一例を示す図である。 分類器の一例を示す図である。 実施形態の端末装置100、ナビゲーション装置200、および情報処理装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、本発明を適用した情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを、図面を参照して説明する。
[概要]
情報処理装置は、一以上のプロセッサにより実現される。実施形態の情報処理装置は、駐車場に車両が駐車された場合、または駐車場までの経路案内が終了した場合に撮像された画像を、車両の乗員が操作する端末装置から取得したり、車両に搭載されたナビゲーション装置から取得したりする。情報処理装置は、端末装置やナビゲーション装置から取得した画像を解析し、解析した結果に基づいて、駐車場の混雑の度合いを判定する。
[第1実施形態]
[全体構成]
以下、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における情報処理装置300を含む情報処理システム1の一例を示す図である。第1実施形態における情報処理システム1は、例えば、端末装置100と、ナビゲーション装置200と、情報処理装置300とを備える。これらの装置は、ネットワークNWを介して接続される。
ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ端末、無線通信網、無線基地局、専用回線などを含む。なお、図1に示す各装置の全ての組み合わせが相互に通信可能である必要はなく、ネットワークNWは、一部にローカルなネットワークを含んでもよい。
端末装置100は、車両VHに搭乗するユーザ(例えば運転者など)によって利用される装置であり、例えば、スマートフォンなどの携帯電話やタブレット端末などを含む。例えば、車両VHに搭乗するユーザは、車両VHが駐車場に駐車されたタイミングや、ナビゲーション装置200による経路案内が終了したタイミングで端末装置100を操作して、車両VHの周辺を撮像する。端末装置100によって撮像された車両VHの周辺の画像は、車両VHの駐車位置を記録しておくために利用される。端末装置100は、「外部装置」の一例である。
ナビゲーション装置200は、車両VHに搭載され、現在位置から目的地までの経路案内を行う。目的地は、例えば、駐車場が附置された店舗や施設であってもよいし、駐車場そのものであってもよい。ナビゲーション装置200の機能の一部または全部は、端末装置100によって実現されてもよい。この場合、ナビゲーション装置200は、省略されてもよい。
車両VHには、ナビゲーション装置200のほかに、ドライブレコーダ10が搭載されてよい。ドライブレコーダ10は、カメラと、HDD(Hard Disc Drive)などの記憶装置とを備える。ドライブレコーダ10は、「外部装置」の他の例である。
情報処理装置300は、端末装置100などから車両VHの周辺画像を取得し、車両VHが駐車された駐車場の混雑の度合いを判定する。
[端末装置の構成]
以下、情報処理システム1に含まれる各装置について説明する。図2は、第1実施形態における端末装置100の構成の一例を示す図である。図示のように、端末装置100は、例えば、カメラ102と、端末側通信部104と、端末側表示部106と、端末側操作部108と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機110と、端末センサ112と、端末側制御部120と、端末側記憶部130とを備える。
カメラ102は、例えば、端末装置100の正面や背面に設けられる。カメラ102は、端末側操作部108に対してなされた所定の操作(例えばシャッターボタンの操作)に応じて撮像したり、端末側制御部120による制御に応じて撮像したりする。
端末側通信部104は、例えば、NIC(Network Interface Card)などのネットワークカードや、無線通信モジュールなどを含む。端末側通信部104は、ネットワークNWを介して、情報処理装置300と通信する。また、端末側通信部104は、Wi-FiやBluetooth(登録商標)などを利用した無線通信によってナビゲーション装置200と通信してもよい。
端末側表示部106は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置を含む。端末側表示部106は、端末側制御部120により出力される情報に基づいて画像を表示する。
端末側操作部108は、例えば、ボタン、キーボードやマウス等の操作デバイスを含む。端末側操作部108は、ユーザの操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた情報を端末側制御部120に出力する。なお、端末側操作部108は、端末側表示部106と一体として構成されるタッチパネルであってもよい。
GNSS受信機110は、GNSS衛星から電波を受信し、受信した電波の信号に基づいて端末装置100の位置を導出する。端末装置100の位置は、例えば、緯度経度の座標によって表される。
端末センサ112は、端末装置100の加速度を検出する加速度センサや、端末装置100の角加速度を検出するジャイロセンサ、地磁気を検出する地磁気センサなどを含む。端末センサ112は、検出結果を示す信号を端末側制御部120に出力する。
端末側制御部120は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(あるいはプロセッサ回路)が、端末側記憶部130に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、端末側制御部120は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェア(回路部:circuitry)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。また、プロセッサにより参照されるプログラムは、予め端末側記憶部130に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体が端末装置100のドライブ装置に装着されることで記憶媒体から端末側記憶部130にインストールされてもよい。
端末側制御部120は、例えば、端末側記憶部130に格納されたアプリケーションプログラムを実行して、ナビゲーション装置200の一部または全部の機能を実現してよい。例えば、端末側制御部120は、GNSS受信機110によって導出された車両VHの現在位置から目的地までの経路や、ユーザが端末側操作部108を操作して入力した任意の位置から目的地までの経路の案内を行ってよい。以下、端末装置100(端末側制御部120)に車両VHの経路案内を行わせるためのアプリケーションプログラムを、「カーナビゲーションアプリ」と称して説明する。カーナビゲーションアプリが起動した端末装置100は、ログインIDやパスワードなどの入力をユーザに要求し、ユーザによってログインIDやパスワードなどが入力されると、経路案内を開始する。
端末側記憶部130は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置により実現される。端末側記憶部130には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムのほかに、カメラ102によって撮像された画像などが格納される。
[ナビゲーション装置の構成]
図3は、第1実施形態におけるナビゲーション装置200の構成の一例を示す図である。図示のように、ナビゲーション装置200は、例えば、ナビ側通信部202と、ナビ側表示部204と、ナビ側操作部206と、GNSS受信機208と、ナビセンサ210と、ナビ側制御部220と、ナビ側記憶部230とを備える。
ナビ側通信部202は、例えば、NICなどのネットワークカードや、無線通信モジュールなどを含む。ナビ側通信部202は、ネットワークNWを介して、情報処理装置300と通信する。また、ナビ側通信部202は、Wi-FiやBluetoothなどを利用した無線通信によって端末装置100と通信してもよい。
ナビ側表示部204は、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどの表示装置を含む。ナビ側表示部204は、ナビ側制御部220により出力される情報に基づいて画像を表示する。
ナビ側操作部206は、例えば、ボタン、キーボードやマウス等の操作デバイスを含む。ナビ側操作部206は、ユーザの操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた情報をナビ側制御部220に出力する。なお、ナビ側操作部206は、ナビ側表示部204と一体として構成されるタッチパネルであってもよい。
GNSS受信機208は、GNSS衛星から電波を受信し、受信した電波の信号に基づいてナビゲーション装置200の位置を導出する。ナビゲーション装置200の位置は、例えば、緯度経度の座標によって表される。
ナビセンサ210は、ナビゲーション装置200の加速度を検出する加速度センサや、ナビゲーション装置200の角加速度を検出するジャイロセンサ、地磁気を検出する地磁気センサなどを含む。ナビセンサ210は、検出結果を示す信号をナビ側制御部220に出力する。
ナビ側制御部220は、CPUやGPU等のプロセッサ(あるいはプロセッサ回路)が、ナビ側記憶部230に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、ナビ側制御部220は、LSI、ASIC、FPGA等のハードウェア(回路部:circuitry)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。また、プロセッサにより参照されるプログラムは、予めナビ側記憶部230に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がナビゲーション装置200のドライブ装置に装着されることで記憶媒体からナビ側記憶部230にインストールされてもよい。
ナビ側制御部220は、GNSS受信機208によって導出された車両VHの現在位置から目的地までの経路や、ユーザがナビ側操作部206を操作して入力した任意の位置から目的地までの経路の案内を行う。より具体的には、ナビ側制御部220は、ナビ側表示部204に、目的地までの経路を含む地図などを画像として表示させる。
ナビ側記憶部230は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、RAMなどの記憶装置により実現される。ナビ側記憶部230には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムのほかに、端末側制御部120の処理結果などが格納される。
[情報処理装置の構成]
図4は、第1実施形態における情報処理装置300の構成の一例を示す図である。図示のように、情報処理装置300は、例えば、処理装置側通信部302と、処理装置側制御部310と、処理装置側記憶部330とを備える。
処理装置側通信部302は、例えば、NICなどのネットワークカードなどを含む。処理装置側通信部302は、ネットワークNWを介して、端末装置100またはナビゲーション装置200と通信する。
処理装置側制御部310は、例えば、取得部312と、画像解析部314と、判定部316と、通信制御部318とを備える。これらの構成要素の具体的な処理については後述するフローチャートを用いて説明する。
処理装置側制御部310の各構成要素は、例えば、CPUやGPU等のプロセッサ(あるいはプロセッサ回路)が、処理装置側記憶部330に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、処理装置側制御部310の構成要素のうち一部または全部は、例えば、は、LSI、ASIC、FPGA等のハードウェア(回路部:circuitry)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。また、プロセッサにより参照されるプログラムは、予め処理装置側記憶部330に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体が情報処理装置300のドライブ装置に装着されることで記憶媒体から処理装置側記憶部330にインストールされてもよい。
処理装置側記憶部330は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、RAMなどの記憶装置により実現される。処理装置側記憶部330には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムのほかに、駐車場構造情報332や車両位置特定情報334などが格納される。
駐車場構造情報332は、端末装置100やナビゲーション装置200によって案内される経路の目的地となり得る駐車場の構造を示す情報である。例えば、駐車場構造情報332には、駐車場が平面駐車場である場合、駐車スペース(駐車区画)の数や、各駐車スペースの大きさ、駐車スペースの互いの相対位置などが含まれ、駐車場が立体駐車場である場合、駐車スペースが設けられたフロアの階数や、各フロアにおける駐車スペースの数や、各フロアにおける各駐車スペースの大きさ、各フロアにおける駐車スペースの互いの相対位置などの各種情報が含まれる。
車両位置特定情報334は、処理装置側通信部302の通信相手のナビゲーション装置200が搭載された車両VHや、通信相手の端末装置100を所有するユーザが搭乗する車両VHが駐車場に駐車された場合に、その車両VHの駐車場での位置を特定するための情報である。
図5は、車両位置特定情報334の一例を示す図である。例えば、車両位置特定情報334は、ユーザを識別するユーザIDに対して、車両VHの駐車位置と、撮像方向と、画像とが対応付けられた情報である。ユーザIDは、例えば、端末装置100上でカーナビゲーションアプリが起動したときに入力されたログインIDである。駐車位置は、例えば、端末装置100のGNSS受信機110やナビゲーション装置200のGNSS受信機208によって導出された車両VHの位置を表す緯度経度である。なお、駐車位置は、後述するように、加速度センサやジャイロセンサの検出値を利用した自立航法によって推定された車両VHの位置であってよい。撮像方向は、例えば、端末装置100を利用して車両VHの周辺を撮像したときのカメラ102の視野方向(FOV;Field Of View)である。例えば、撮像方向は、南北を基準とした方位によって表されてよい。なお、端末装置100に代えて、あるいは加えて、ドライブレコーダ10によって車両VHの周辺が撮像される場合、撮像方位には、ドライブレコーダ10のカメラの視野方向が含まれてよい。画像は、端末装置100のカメラ102によって撮像された画像や、ドライブレコーダ10によって撮像された画像を含む。
[端末装置の処理フロー]
以下、情報処理システム1に含まれる端末装置100、ナビゲーション装置200、および情報処理装置300のそれぞれの処理についてフローチャートを用いて説明する。図6は、第1実施形態における端末装置100による一連の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、カーナビゲーションアプリを実行している間に、所定の周期で繰り返し行われてよい。なお、本フローチャートの処理は、端末装置100の代わりに、ナビゲーション装置200が行ってもよい。この場合、以下の説明の「端末装置100」を「ナビゲーション装置200」と読み替え、「ナビゲーション装置200」を「端末装置100」と読み替えてよい。
まず、端末側制御部120は、GNSS受信機110の出力結果に基づいて、車両VHが目的地に到着したか否か、あるいは、車両VHのパーキングブレーキ(不図示)の作動状況などに基づいて、経路案内している車両VHが駐車されたか否かを判定する(S100)。
端末側制御部120は、車両VHが目的地に到着した、あるいは経路案内している車両VHが駐車されたと判定した場合、駐車場のどこに車両VHを駐車したのかを記録しておくために、ユーザに端末装置100を操作させて車両VHの周辺を撮像するように促す画面(以下、撮像サジェスト画面と称する)を端末側表示部106に表示させる(S102)。
図7は、撮像サジェスト画面が表示された端末装置100の一例を示す図である。図示の例のように、端末側制御部120は、車両VHが目的地に到着した、あるいは車両VHが駐車されたと判定した場合、カメラ102を起動して対象物にフォーカスを合わせることが可能な画面を、撮像サジェスト画面として端末側表示部106に表示させてよい。これによって、ユーザに車両VHの周辺を撮像するように促すことができる。
図8および図9は、駐車場のある駐車スペースに車両VHが駐車される場面の一例を示す図である。図8に例示する場面のように、駐車可能な駐車スペースが複数存在する場合(図中R1、R2)において、図9に例示する場面のように、ユーザが車両VHを運転して、駐車スペースR1に駐車させたとする。この場合、端末装置100には撮像サジェスト画面が表示される。これを受けて、例えば、ユーザが、駐車スペースR1に駐車させた車両VHの車内から、端末装置100を操作して車両VHの周辺を撮像する。
駐車場の柱には、しばしば、そのフロアの階数や柱の周囲の区画の番号といった駐車スペースの場所を探すための手掛かりとなるような情報が表示されていることがある。従って、図9に例示する場面のように、駐車スペースR1の付近に、柱P1やP2が存在する場合、ユーザは、車両VHの駐車位置を記録しておくために、端末装置100を操作して車両VHの前方の駐車場の柱P1やP2を撮像することがある。この場合、図10に例示するように、撮像画像には、フロアの階数や、その柱の周囲の区画の番号などが描かれた柱が写される(図中Q1参照)。図10は、端末装置100によって撮像された画像の一例を示す図である。
次に、端末側制御部120は、カメラ102が起動して画像が撮像されるまで待機し(S104)、画像が撮像されると、端末側通信部104を制御して、カーナビゲーションアプリが起動されたときに入力されたユーザIDと、カメラ102によって撮像された画像と、車両VHの駐車位置と、撮像方向とを含む情報を車両位置特定情報334(第1情報の一例)として情報処理装置300に送信する(S106)。これによって、本フローチャートの処理が終了する。
例えば、端末側制御部120は、カメラ102の撮像画像を情報処理装置300に送信する場合、ドライブレコーダ10から、そのドライブレコーダ10によって撮像された画像を、端末側通信部104を介して受信し、その受信したドライブレコーダ10の撮像画像をカメラ102の撮像画像とともに情報処理装置300に送信してもよい。
また、例えば、端末側制御部120は、GNSS受信機110によって導出された端末装置100の位置を車両VHの駐車位置として情報処理装置300に送信してもよいし、ナビゲーション装置200から、GNSS受信機208によって導出されたナビゲーション装置200の位置情報を、端末側通信部104を介して受信し、その受信したナビゲーション装置200の位置情報を車両VHの駐車位置として情報処理装置300に送信してもよい。端末側制御部120は、GNSS受信機110によって受信された電波の信号強度が低下した場合、例えば、端末センサ112によって検出された端末装置100の加速度や角加速度を利用した自立航法によって端末装置100の位置を推定し、その推定した端末装置100の位置を、車両VHの駐車位置として情報処理装置300に送信してもよい。また、駐車場内にWifiなどの無線通信のアクセスポイントが存在する場合、端末側制御部120は、端末側通信部104によってアクセスポイントから受信された電波を利用して端末装置100の位置を導出してもよい。
また、例えば、端末側制御部120は、画像が撮像される際に端末センサ112によって検出された角加速度や地磁気に基づいて端末装置100の姿勢を推定し、その推定した姿勢であるときのカメラ102の視野方向を、カメラ102の撮像方向として情報処理装置300に送信してよい。視野方向は、例えば、北から西に30[°]や南から東に60[°]といったように南北を基準とした方位角によって表されてよい。
このように、車両VHの駐車時や経路案内終了時に、端末装置100が、ユーザIDとともに、カメラ102によって撮像された画像や、車両VHの駐車位置、撮像方向といった情報を情報処理装置300に送信することで、駐車場のどこに車両VHを駐車したのかを思い出すための手掛かりとなる情報を記録しておくことができる。
[情報処理装置の第1処理フロー]
以下、情報処理装置300の処理についてフローチャートを用いて説明する。図11は、第1実施形態における情報処理装置300による一連の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、所定の周期で繰り返し行われてよい。
まず、取得部312は、処理装置側通信部302によって車両位置特定情報334が受信されたか否かを判定し(S200)、処理装置側通信部302によって車両位置特定情報334が受信されると、車両位置特定情報334を処理装置側通信部302から取得し、処理装置側記憶部330に記憶させる(S202)。
次に、通信制御部318は、処理装置側通信部302によって駐車位置の読み出しリクエストが受信されたか否かを判定する(S204)。例えば、ユーザが、車両VHを駐車した駐車場に附置された店舗などでショッピングなどを済ませ、駐車場に帰ってきたときに車両VHの駐車位置を忘れている場合がある。このような場合、ユーザは、車両VHの駐車時に撮像した画像などを再度見返すために、端末装置100を操作して情報処理装置300に、ユーザIDを含む駐車位置の読み出しリクエスト(第2情報の一例)を送信する。
通信制御部318は、処理装置側通信部302によって駐車位置の読み出しリクエストが受信された場合、車両位置特定情報334からリクエストに含まれるユーザIDに対応付けられた画像や駐車位置などの情報を抽出し、処理装置側通信部302に、抽出した情報をリクエストの送信元の端末装置100に送信させる(S206)。これによって、ユーザの端末装置100には、図10に例示したような画像や駐車場に対する車両VHの相対的な座標などが表示される。この結果、ユーザに駐車場のどこに車両VHを駐車したのかを思い出させることができる。
[情報処理装置の第2処理フロー]
図12は、第1実施形態における情報処理装置300による一連の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、所定の周期で繰り返し行われてよい。
まず、画像解析部314は、駐車場構造情報332に構造情報が含まれる複数の駐車場の中から解析対象とする駐車場を決定し(S300)、車両位置特定情報334に含まれる複数の撮像画像の中から、解析対象に決定した駐車場で撮像された画像を選択する(S302)。
次に、画像解析部314は、選択した一以上の撮像画像を解析する(S304)。次に、判定部316は、画像解析部314による画像の解析結果に基づいて、画像が撮像された駐車場(解析対象の駐車場)の混雑の度合いを判定する(S306)。
図13は、画像の解析結果の一例を示す図である。上述したように、ユーザは、車両VHの駐車位置を記録しておくために、端末装置100を操作して駐車場の柱などを撮像する場合がある。この際、ユーザによって、車両VHの前方の駐車スペースや隣の駐車スペースなども合わせて撮像された場合、区画線や他車両が写る画像が取得され得る。この場合、図13に例示するような解析結果が得られる。図中vh1〜vh3は、駐車場に駐車された他車両を表しており、LM1〜LM5は、駐車スペースを区画する区画線を表している。
例えば、画像解析部314は、画像から特徴点やエッジ、輝度のヒストグラムなどの特徴を抽出し、抽出した特徴に基づいて、画像から区画線LMと他車両vhとを抽出する。この際、画像解析部314は、ユーザによって撮像された画像に対してアフィン変換などの画像処理を行って、駐車スペースの奥行方向や他車両vhの進行方向に対して正面となる画像に変換してから特徴を抽出してよい。
判定部316は、画像解析部314により画像から抽出された区画線LMと他車両vhとの相対位置に基づいて、各駐車スペースが空いているか否か(各駐車スペースに他車両vhが駐車されていないか否か)を判定する。図13の例では、区画線LM1と区画線LM2とによって区画された駐車スペースには他車両vh1が存在し、区画線LM2と区画線LM3とによって区画された駐車スペースには他車両vh2が存在し、区画線LM4と区画線LM5とによって区画された駐車スペースには他車両vh3が存在し、区画線LM3と区画線LM4とによって区画された駐車スペースにはいずれの他車両vhも存在していない。この場合、判定部316は、空いている駐車スペースが存在していると判定する。
また、判定部316は、画像解析部314によって画像から区画線LMが抽出されず、他車両vhが抽出された場合、他車両vh同士の相対距離Dに基づいて、各駐車スペースが空いているか否かを判定してよい。
図14は、画像の解析結果の他の例を示す図である。図示の例では、画像から、他車両vh1、vh2、vh3が抽出されている。このような場合、判定部316は、他車両vhの互いの相対距離Dを導出し、その導出した相対距離Dが所定距離DTH以上である場合、相対距離Dを導出する際に比較した2台の他車両vhの間に、空いている駐車スペースが存在すると判定する。所定距離DTHは、例えば、複数の他車両vhの平均的な車幅と同じ距離、あるいはそれ以上の距離であってよい。また、所定距離DTHは、複数の他車両vhのうち代表的な他車両vh(例えば最もサイズが大きい他車両)の車幅と同じ距離、あるいはそれ以上の距離であってもよいし、駐車スペースの平均的な幅と同じ距離、あるいはそれ以上の距離であってもよい。
図示の例では、他車両vh1と他車両vh2との相対距離Dvh1−vh2は所定距離DTH未満であり、他車両vh2と他車両vh3との相対距離Dvh2−vh3は所定距離DTH以上である。この場合、判定部316は、他車両vh2と他車両vh3との間に、空いている駐車スペースが存在していると判定する。
また、判定部316は、画像解析部314によって画像から他車両vhの一部の特徴が抽出された場合、その特徴から他車両vhの車幅を推定し、推定した各他車両vhの車幅に基づいて他車両vh同士の相対距離Dを導出することで、各駐車スペースが空いているか否かを判定してよい。
図15は、画像の解析結果の他の例を示す図である。図示の例のように、画像解析部314は、画像から、他車両vhの一部の特徴であるナンバープレートNP1、NP2、NP3を抽出した場合、各ナンバープレートNPの大きさや色、形状などに基づいて、そのナンバープレートNPが取り付けられていることが推測される他車両vh#の大きさ(少なくとも車幅Wvh)を推定する。判定部316は、画像解析部314によって推定された各他車両vh#の車幅Wvhに基づいて、他車両vh#同士の相対距離Dを導出し、導出した相対距離Dが所定距離DTH以上である場合、相対距離Dを導出する際に比較した2台の他車両vh#の間に、空いている駐車スペースが存在すると判定する。
図示の例では、ナンバープレートNP1が取り付けられていると推測した他車両vhW1と、ナンバープレートNP2が取り付けられていると推測した他車両vh#2との相対距離Dvh#1−vh#2は所定距離DTH未満であり、他車両vh#2と、ナンバープレートNP3が取り付けられていると推測した他車両vh#3との相対距離Dvh#2−vh#3は所定距離DTH以上である。この場合、判定部316は、他車両vh#2と他車両vh#3との間に、空いている駐車スペースが存在していると判定する。
判定部316は、解析対象の駐車場で撮像された各画像を基に空車の駐車スペースが存在しているか否かを判定すると、それらの判定結果を統合して、解析対象の駐車場全体が満車であるのか、あるいは空車であるのかを判定する。
図16は、判定結果を統合する方法を説明するための図である。例えば、車両VH1からVH5までの各車両のユーザによって撮像された画像を解析した結果、各画像の画角に含まれる駐車スペースには、いずれにも他車両が駐車されており、空いている駐車スペースが存在していないと判定される。このような場合、判定部316は、解析対象の駐車場の全ての駐車スペースについて判定してないものの、5つの画像のそれぞれに含まれる全ての駐車スペースに他車両が駐車されているため、他の駐車スペースについても他車両が駐車されている蓋然性が高いと判定する。一方、判定部316は、画像に含まれる駐車スペースに他車両が駐車されていないほど、他の駐車スペースについても他車両が駐車されている蓋然性が低いと判定する。このように、判定部316は、蓋然性の程度に応じて、解析対象の駐車場が満車であるのか空車であるのかを判定してよい。具体的には、判定部316は、全ての画像に含まれる駐車スペースの総数に対して、車両が駐車されていると判定した駐車スペースの数の割合を、解析対象の駐車場の駐車スペースに車両が駐車されている蓋然性を示す確率として導出し、その確率が閾値以上である場合に、解析対象の駐車場が満車であると判定し、確率が閾値未満である場合に、解析対象の駐車場が空車であると判定してよい。
次に、通信制御部318は、処理装置側通信部302を制御して、判定部316による判定結果を、情報提供サービスとして、サービスの利用者の端末装置に送信(提供)する(S308)。情報提供サービスは、例えば、アプリケーションやウェブページなどを介して情報を提供するサービスであってよい。
図17は、情報提供サービスとして提供される情報の一例を示す図である。図中P1からP4は、地図上の駐車場の位置を表している。図示の例のように、通信制御部318は、駐車場P1は50[%]の確率で満車であり、駐車場P4は80[%]の確率で空車である、といったように各駐車場の混雑の度合いを満車あるいは空車の確率として地図に重畳させたコンテンツを、情報提供サービスとして提供してよい。これによって、ユーザは、より空いている蓋然性の高い駐車場まで車両VHを誘導することができる。
以上説明した第1実施形態によれば、駐車場に車両VHが駐車された場合、または駐車場までの経路案内が終了した場合に、ユーザによって車両VHの周辺が撮像された画像を取得する取得部312と、取得部により取得された画像を解析する画像解析部314と、画像解析部314による解析結果に基づいて、駐車場の混雑の度合いを判定する判定部316と、を備えることによって、車両VHの駐車位置を記録しておくことができるとともに、車両VHを駐車した駐車場の混雑の度合いも判定することができる。この結果、駐車場を利用する際の利便性を向上させることができる。
また、上述した第1実施形態によれば、ユーザによって撮像された画像に駐車スペースの区画線LMが写っていなくとも、並んで停車された複数の他車両vhの間隔や、ナンバープレートNPの大きさなどから、空いている駐車スペースが存在するのか否かを判定するため、多角的視点で(複数のユーザの視点から見て)駐車場の混雑の度合いを判定することできる。
一般的に、駐車場では、監視などを目的として、カメラを固定して、予め決められた位置あるいは方向から駐車スペースを撮像する場合がある。このような場合、撮像画像からは、いつも同じ位置かつ同じ大きさで区画線などの特徴が抽出されやすい。これに対して、本実施形態では、車両VHの駐車位置を記録するために、ユーザによって任意の位置や方向から駐車場が撮像されるため、駐車場の路面が写っていなかったり、他車両vhが正面からではなく斜め方向から撮像されたり、他車両vhの上半分などが見切れていたりする場合が想定される。この場合、撮像画像から区画線LMを抽出できなかったり、斜め方向からみて複数の他車両vhが互いに重なり合うことで各他車両vhの車幅Wvhを認識できなかったりし得る。このとき、情報処理装置300が、区画線LMを抽出できなければ他車両vhの間隔に基づいて駐車スペースが空いているのか否かを判定し、他車両vhの間隔も認識できなければナンバープレートNPの大きさに基づいて駐車スペースが空いているのか否かを判定するため、様々な角度から駐車場が撮像されても駐車場の混雑の度合いを判定することできる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、車両VHが目的地に到着した、あるいは経路案内している車両VHが駐車されたと判定された場合、撮像サジェスト画面を端末装置100に表示させて、ユーザに画像を撮像するように促すものとして説明した。これに対して、第2実施形態では、車両VHが目的地に到着した、あるいは経路案内している車両VHが駐車されたと判定された場合、ユーザの操作なく自動的に車両VHの周辺を撮像する点で上述した第1実施形態と相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点については説明を省略する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ部分については同一符号を付して説明する。
図18は、第2実施形態における端末装置100による一連の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、カーナビゲーションアプリを実行している間に、所定の周期で繰り返し行われてよい。
まず、端末側制御部120は、GNSS受信機110の出力結果に基づいて、車両VHが目的地に到着したか否か、あるいは、車両VHのパーキングブレーキの作動状況などに基づいて、経路案内している車両VHが駐車されたか否かを判定する(S400)。
端末側制御部120は、車両VHが目的地に到着した、あるいは経路案内している車両VHが駐車されたと判定した場合、カメラ102を起動して車両VHの周辺を撮像する(S402)。
次に、端末側制御部120は、カメラ102を起動して撮像した複数の画像の中から、情報処理装置300に送信する画像をユーザに選択させる画面を端末側表示部106に表示させる(S404)。
図19は、画像を選択させる画面が表示された端末装置100の一例を示す図である。図示の例のように、端末側表示部106には、複数の画像のサムネイルとして表示された画面が表示されてよい。
次に、端末側制御部120は、ユーザが端末側操作部108を操作して、複数の画像の中から送信対象の画像を選択するまで待機し、ユーザによって送信対象の画像が選択されると、選択された画像と、車両VHの駐車位置と、撮像方向とを含む情報を車両位置特定情報334として情報処理装置300に送信する(S408)。これによって、本フローチャートの処理が終了する。
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、車両VHの駐車位置を記録するために撮像された画像を利用して、駐車場の混雑の度合いを判定することで、駐車場を利用する際の利便性を向上させることができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、予めユーザによって同意されている場合に、ユーザの操作なく送信対象の画像を選択する点で上述した第1実施形態または第2実施形態と相違する。以下、第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態および第2実施形態と共通する点については説明を省略する。なお、第3実施形態の説明において、第1実施形態および第2実施形態と同じ部分については同一符号を付して説明する。
図20は、第3実施形態における端末装置100による一連の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、カーナビゲーションアプリを実行している間に、所定の周期で繰り返し行われてよい。
まず、端末側制御部120は、GNSS受信機110の出力結果に基づいて、車両VHが目的地に到着したか否か、あるいは、車両VHのパーキングブレーキの作動状況などに基づいて、経路案内している車両VHが駐車されたか否かを判定する(S500)。
端末側制御部120は、車両VHが目的地に到着した、あるいは経路案内している車両VHが駐車されたと判定した場合、情報処理装置300に送信する送信対象の画像をユーザの操作なしに自動的に選択することについて事前に同意されているか否かを判定する(S502)。例えば、事前同意は、カーナビゲーションアプリのインストール時などに行われてよい。
端末側制御部120は、事前同意がなされている場合、端末側記憶部130に格納された一以上の画像の中から、情報処理装置300に送信する送信対象の画像を選択する(S504)。例えば、端末側制御部120は、端末側記憶部130に格納された一以上の画像の中から、車両VHが目的地に到着した時刻や車両VHが駐車された時刻と同程度と見做せる時刻(例えば数分以内の時刻)に撮像された画像を、送信対象の画像として選択してよい。また、端末側制御部120は、画像解析を行って、駐車スペースを区画する区画線LMや他車両vhの特徴が含まれる画像を、送信対象の画像として選択してもよい。
次に、端末側制御部120は、選択した送信対象の画像と、車両VHの駐車位置と、撮像方向とを含む情報を車両位置特定情報334として情報処理装置300に送信する(S506)。これによって、本フローチャートの処理が終了する。
以上説明した第3実施形態によれば、第1実施形態や第2実施形態と同様に、車両VHの駐車位置を記録するために撮像された画像を利用して、駐車場の混雑の度合いを判定することで、駐車場を利用する際の利便性を向上させることができる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について説明する。上述した第1から第3実施形態では、情報処理装置300が駐車場の混雑の度合いを判定するものとして説明した。これに対して、第4実施形態では、カーナビゲーションアプリを実行する端末装置100が、駐車場の混雑の度合いを判定する点で上述した第1から第3実施形態と相違する。以下、第1から第3実施形態との相違点を中心に説明し、第1から第3実施形態と共通する点については説明を省略する。なお、第4実施形態の説明において、第1から第3実施形態と同じ部分については同一符号を付して説明する。
図21は、第4実施形態における端末装置100による一連の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、カーナビゲーションアプリを実行している間に、所定の周期で繰り返し行われてよい。
まず、端末側制御部120は、GNSS受信機110の出力結果に基づいて、車両VHが目的地に到着したか否か、あるいは、車両VHのパーキングブレーキの作動状況などに基づいて、経路案内している車両VHが駐車されたか否かを判定する(S600)。
端末側制御部120は、車両VHが目的地に到着した、あるいは経路案内している車両VHが駐車されたと判定した場合、駐車場のどこに車両VHを駐車したのかを記録しておくために、撮像サジェスト画面を端末側表示部106に表示させる(S602)。
次に、端末側制御部120は、カメラ102が起動して画像が撮像されるまで待機し(S604)、画像が撮像されると、画像を解析し(S606)。画像の解析結果に基づいて、画像が撮像された駐車場の混雑の度合いを判定する(S608)。
次に、端末側制御部120は、端末側通信部104を制御して、判定した駐車場の混雑の度合いを示す情報(例えば、混雑の度合いを表す確率など)を、情報処理装置300に送信する(S610)。これによって、本フローチャートの処理が終了する。
なお、第4実施形態における端末装置100は、図21に例示したフローチャートに加えて(フローチャートの一連の処理の間に)、更に、図18に例示したフローチャートや図20に例示したフローチャートを行ってもよい。
以上説明した第4実施形態によれば、第1から第3実施形態と同様に、車両VHの駐車位置を記録するために撮像された画像を利用して、駐車場の混雑の度合いを判定することで、駐車場を利用する際の利便性を向上させることができる。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態について説明する。第5実施形態では、情報処理装置300が、画像を解析する際に、機械学習によって駐車場の混雑の度合いを判定する点で上述した第1から第4実施形態と相違する。以下、第1から第4実施形態との相違点を中心に説明し、第1から第4実施形態と共通する点については説明を省略する。なお、第5実施形態の説明において、第1から第4実施形態と同じ部分については同一符号を付して説明する。
図22は、第5実施形態における情報処理装置300Aの構成の一例を示す図である。図示のように、情報処理装置300Aは、処理装置側通信部302と、処理装置側制御部310Aと、処理装置側記憶部330Aとを備える。
処理装置側制御部310Aは、例えば、取得部312と、画像解析部314と、判定部316と、通信制御部318と、学習処理部320とを備える。処理装置側制御部310Aの各構成要素は、例えば、CPUやGPU等のプロセッサ(あるいはプロセッサ回路)が、処理装置側記憶部330Aに記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、処理装置側制御部310Aの構成要素のうち一部または全部は、例えば、は、LSI、ASIC、FPGA等のハードウェア(回路部:circuitry)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
処理装置側記憶部330Aは、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、RAMなどの記憶装置により実現される。処理装置側記憶部330Aには、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムのほかに、車両位置特定情報334や分類器情報336などが格納される。
分類器情報336は、あるデータが入力されると、そのデータを、予め決められたカテゴリやジャンルなどに分類する分類器を定義したプログラムまたはデータ構造である。分類器は、「学習モデル」の一例である。
例えば、分類器がニューラルネットワークによって実現される場合、分類器情報336には、ニューラルネットワークを構成する入力層、一以上の隠れ層(中間層)、出力層といった各層(レイヤ)の其々に含まれるニューロン(ユニット)が互いにどのように結合されるのかという結合情報や、結合されたニューロン間で入出力されるデータに付与される結合係数がいくつであるのかという重み情報などが含まれる。結合情報は、例えば、各層に含まれるニューロン数や、各ニューロンの結合先のニューロンの種類を指定する情報、各ニューロンを実現する活性化関数、隠れ層のニューロン間に設けられたゲートなどの情報を含む。ニューロンを実現する活性化関数は、例えば、正規化線形関数(ReLU関数)であってもよいし、シグモイド関数や、ステップ関数、ハイパポリックタンジェント関数などのその他の関数であってもよい。ゲートは、例えば、活性化関数によって返される値(例えば1または0)に応じて、ニューロン間で伝達されるデータを選択的に通過させたり、重み付けたりする。結合係数は、活性化関数のパラメータであり、例えば、ニューラルネットワークの隠れ層において、ある層のニューロンから、より深い層のニューロンにデータが出力される際に、出力データに対して付与される重みを含む。また、結合係数は、各層の固有のバイアス成分などを含んでもよい。
学習処理部320は、分類器情報336が示す分類器を学習する。例えば、学習処理部320は、満車である駐車場の中で撮像された画像に対して、「駐車場の混雑度合いが高く、満車である」という識別情報が教師ラベルとして対応付けられた教師データと、空車である駐車場の中で撮像された画像に対して、「駐車場の混雑度合いが低く、空車である」という識別情報が教師ラベルとして対応付けられた教師データとを用いて、分類器を学習する。満車である駐車場とは、例えば、駐車場の全駐車スペースの総数に対して、車両が駐車されている駐車スペースの数の割合が閾値(例えば90[%])以上である駐車場であってよい。また、空車である駐車場とは、例えば、駐車場の全駐車スペースの総数に対して、車両が駐車されている駐車スペースの数の割合が閾値未満である駐車場であってよい。
図23は、分類器の一例を示す図である。図示の例のように、分類器は、画像が入力されると、駐車場が満車である蓋然性(確率)を表す要素e1と、駐車場が空車である蓋然性(確率)を表す要素e2とをもつ多次元ベクトルVを出力する。要素e1および要素e2の値は、「スコア」の一例である。
第5実施形態における判定部316は、車両位置特定情報334に含まれる各画像を分類器に入力することで、分類器に多次元ベクトルVを出力させ、その多次元ベクトルVの各要素の値に基づいて、駐車場が満車であるのか、あるいは空車であるのかを判定する。
以上説明した第5実施形態によれば、第1から第4実施形態と同様に、車両VHの駐車位置を記録するために撮像された画像を利用して、駐車場の混雑の度合いを判定することで、駐車場を利用する際の利便性を向上させることができる。
<ハードウェア構成>
上述した実施形態の端末装置100、ナビゲーション装置200、および情報処理装置300は、例えば、図24に示すようなハードウェア構成により実現される。図24は、実施形態の端末装置100、ナビゲーション装置200、および情報処理装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。
端末装置100は、例えば、無線通信モジュール100−1、CPU100−2、RAM100−3、ROM100−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置100−5、タッチパネル100−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。カーナビゲーションアプリは、ネットワークNWを介してダウンロードされ、二次記憶装置100−5に格納されてよい。二次記憶装置100−5に格納されたプログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM100−3に展開され、CPU100−2によって実行されることで、端末側制御部120が実現される。CPU100−2が参照するプログラムは、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
ナビゲーション装置200は、例えば、無線通信モジュール200−1、CPU200−2、RAM200−3、ROM200−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置200−5、タッチパネル200−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。二次記憶装置200−5に格納されたプログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM200−3に展開され、CPU200−2によって実行されることで、ナビ側制御部220が実現される。CPU200−2が参照するプログラムは、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
情報処理装置300は、NIC300−1、CPU300−2、RAM300−3、ROM300−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置300−5、およびドライブ装置300−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置300−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置300−5、またはドライブ装置300−6に装着された可搬型記憶媒体に格納されたプログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM300−3に展開され、CPU300−2によって実行されることで、処理装置側制御部310、310Aが実現される。CPU300−2が参照するプログラムは、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…情報処理システム100…端末装置、102…カメラ、104…端末側通信部、106…端末側表示部、108…端末側操作部、110…GNSS受信機、112…端末センサ、120…端末側制御部、130…端末側記憶部、200…ナビゲーション装置、202…ナビ側通信部、204…ナビ側表示部、206…ナビ側操作部、208…GNSS受信機、210…ナビセンサ、220…ナビ側制御部、230…ナビ側記憶部、300…情報処理装置、302…処理装置側通信部、310…処理装置側制御部、312…取得部、314…画像解析部、316…判定部、318…通信制御部、330…処理装置側記憶部

Claims (11)

  1. 駐車場に車両を駐車した場合、または前記駐車場までの経路案内が終了した場合に撮像された画像であって、ユーザが操作可能な携帯型の端末装置に搭載されたカメラにより撮像された画像を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された画像を解析する画像解析部と、
    前記画像解析部による解析結果に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する判定部と、を備え、
    前記画像解析部は、前記画像から一以上の車両の特徴を抽出し、
    前記判定部は、前記画像解析部により前記画像から特徴が抽出された前記車両同士の相対位置に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する、
    報処理装置。
  2. 前記画像解析部は、前記画像から、前記駐車場において車両が駐車可能なスペースを区画する区画線の特徴と、前記車両の特徴とを抽出し、
    前記判定部は、前記画像解析部により前記画像から特徴が抽出された前記区画線と、前記車両との相対位置に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記画像解析部は、前記画像から一以上のナンバープレートの特徴を抽出し、
    前記判定部は、前記画像解析部により前記画像から特徴が抽出された前記ナンバープレートに基づいて、前記一以上のナンバープレートのそれぞれが取り付けられた車両の幅を導出し、前記導出した車両の幅に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 所定のサービスを利用する利用者の端末装置と通信する通信部と、
    前記通信部を制御して、前記判定部により判定された前記駐車場の混雑の度合いを示す情報を、前記所定のサービスのコンテンツとして前記端末装置に送信する通信制御部と、を更に備える、
    請求項1からのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記通信制御部は、前記通信部を制御して、前記駐車場の混雑の度合いが確率として表された前記コンテンツを前記端末装置に送信する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記判定部は、画像が入力されると、混雑の度合いを示すスコアを出力するように学習された学習モデルに対して、前記取得部により取得された画像を入力することで、前記駐車場の混雑の度合いを判定する、
    請求項1からのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 混雑の度合いが高い前記駐車場を撮像した画像と、混雑の度合いが低い前記駐車場を撮像した画像とに基づいて、前記学習モデルを学習する学習処理部を更に備える、
    請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記端末装置と通信する通信部と、
    前記通信部を制御する通信制御部と、を更に備え、
    前記取得部は、前記駐車場に車両を駐車した場合、または前記駐車場までの経路案内が終了した場合に前記カメラによって撮像された画像が少なくとも含まれる第1情報を、前記通信部を介して前記端末装置から取得し、
    前記通信制御部は、前記通信部によって前記端末装置から第2情報が受信された場合、前記通信部を制御して、前記取得部により取得された前記第1情報を前記端末装置に送信する、
    請求項1からのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータが、
    駐車場に車両を駐車した場合、または前記駐車場までの経路案内が終了した場合に撮像された画像であって、ユーザが操作可能な携帯型の端末装置に搭載されたカメラにより撮像された画像を取得し、
    前記取得した画像を解析し、
    前記画像を解析した結果に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定
    前記画像から一以上の車両の特徴を抽出し、
    前記画像から特徴を抽出した前記車両同士の相対位置に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する、
    情報処理方法。
  10. コンピュータに、
    駐車場に車両を駐車した場合、または前記駐車場までの経路案内が終了した場合に撮像された画像であって、ユーザが操作可能な携帯型の端末装置に搭載されたカメラにより撮像された画像を取得する処理と、
    前記取得した画像を解析する処理と、
    前記画像を解析した結果に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する処理と、
    前記画像から一以上の車両の特徴を抽出する処理と、
    前記画像から特徴を抽出した前記車両同士の相対位置に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する処理と、
    を実行させるためのプログラム。
  11. カメラが搭載された端末装置であって、ユーザが操作可能な携帯型の端末装置に、
    駐車場に車両を駐車した場合、または前記駐車場までの経路案内が終了した場合に前記
    カメラによって撮像された画像を解析する処理と、
    前記画像を解析した結果に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する処理と、
    前記画像から一以上の車両の特徴を抽出する処理と、
    前記画像から特徴を抽出した前記車両同士の相対位置に基づいて、前記駐車場の混雑の度合いを判定する処理と、
    を実行させるためのプログラム。
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