JP6810429B2 - 監視システム及び監視方法 - Google Patents

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Description

本発明は人の行動の監視に関する。
現代では、様々な個人情報、企業の秘密情報といった情報を保持する際に、高度なセキュリティを要求される。情報に限らず、新商品や新薬等の物品であっても管理に高度なセキュリティを要求される状況が存在する。
こうした情報、物品を安全に管理するため、情報、物品を管理する部屋や建物に、様々な認証装置や、各種のセンサ、カメラを配置して、情報、物品を保護することが行われている。例えば、サーバルームへの扉に指紋認証装置や顔認証装置を設けて、認証に成功した者以外には扉を開けないといったことが行われている。
情報、物品を安全に保護するため、情報や物品を管理する部屋や建物(本明細書では、こうした部屋や建物を監視対象室と呼ぶ)の中における不審な行動を速やかに発見することが求められている。
関連する技術として、特許文献1には、携帯型行動監視装置の3Dモーションセンサを用いて、被監視者である老人の立体的移動方位と移動距離とを検出することが記載されている。
また、特許文献2には、ウェアラブルデバイスの加速度センサ、地磁気センサによる測定値と、ウェアラブルデバイスでのアクセスポイントからの電波強度とに基づいて、ウェアラブルデバイスの装着者の状態を特定することが記載されている。また、特許文献2には、ウェアラブルデバイスに脈拍センサ、温度センサ、カメラを設けて、装着者の健康状態を示す情報として遠隔地にいるスタッフに通知することが記載されている。
特開2007−279837号公報 特開2017−59891号公報
特許文献1には、移動体としての老人の位置、速度等を検出することが記載されている。また、特許文献2には、基本的には装着者の健康管理上の理由から、装着者の健康状態を測定し、スタッフに通知することが記載されている。
しかしながら、特許文献1、2には、携帯型行動監視装置の所持者、ウェアラブルデバイスの装着者が異常な行動を行ったとき、それを直接的に検出する手法が開示されていない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、監視対象室の室内における被監視者の異常行動を検出することである。
本発明は、その一態様として、監視対象室における被監視者の行動を監視する監視システムにおいて、前記被監視者に装着させるウェアラブルデバイスであって、該ウェアラブルデバイスの装着者の生体情報を測定する生体センサと、無線通信手段と、カメラとを備えるウェアラブルデバイスと、前記監視対象室の室内における、前記無線通信手段からの電波の強度を測定する室内電波強度測定手段と、前記無線通信手段から受信した前記生体センサの測定値に基づいて、前記装着者の生体情報が予め定められた閾値範囲を外れると判定し、かつ、前記室内電波強度測定手段による測定結果に基づいて、前記ウェアラブルデバイスが前記監視対象室の室内にあると判定するとき、前記装着者が前記監視対象室の室内で異常行動を行ったものと判定する異常行動判定手段と、前記異常行動判定手段の判定結果に応じて、予め定められた警告処理を行う警告手段と、 前記監視対象室の室内における、前記ウェアラブルデバイスの位置を測定するための測位手段と、前記監視対象室の室内の予め定められた位置に配置された、高セキュリティ空間と、前記測位手段の測定結果に基づいて、前記ウェアラブルデバイスが前記高セキュリティ空間にあるか否かを判定し、前記ウェアラブルデバイスが前記高セキュリティ空間の内部にあると判定している間だけ、前記カメラを起動するように制御する手段とを備える、監視システムを提供する。
また、本発明は、他の一態様として、装着者の生体情報を測定する生体センサと、無線通信手段と、カメラとを備えるウェアラブルデバイスを、監視対象室における行動を監視する対象となる被監視者に装着させる段階と、前記監視対象室の室内における、前記無線通信手段からの電波の強度を測定する室内電波強度測定段階と、前記無線通信手段から受信した前記生体センサの測定値に基づいて、前記装着者の生体情報が予め定められた閾値範囲を外れるとコンピュータが判定し、かつ、前記室内電波強度測定手段による測定結果に基づいて、前記ウェアラブルデバイスが前記監視対象室の室内にあるとコンピュータが判定するとき、前記装着者が前記監視対象室の室内で異常行動を行ったものとコンピュータが判定する異常行動判定段階と、前記異常行動判定段階の判定結果に応じて、予め定められた警告処理をコンピュータが行う警告段階と、前記監視対象室の室内における、前記ウェアラブルデバイスの位置を測定する測位段階と、前記監視対象室の室内の予め定められた位置に配置された、高セキュリティ空間に、前記ウェアラブルデバイスがあるか否かをコンピュータが判定し、前記ウェアラブルデバイスが前記高セキュリティ空間の内部にあると判定している間だけ、コンピュータが前記カメラを起動するように制御する段階とを含む、監視方法を提供する。
本発明によれば、監視対象室の室内における被監視者の異常行動を検出することができる。
本発明の第1の実施の形態である入退管理システムのブロック図である。 第1の実施の形態の入退監視システムで用いられる、ウェアラブルデバイス(WD)のブロック図である。 第1の実施の形態の入退監視システムで用いられる、室外親機のブロック図である。 第1の実施の形態の入退監視システムで用いられる、室内親機のブロック図である。 第1の実施の形態の入退監視システムの動作を説明するための図であり、WDの装着者が監視対象室に入室する際の動作(入室処理)について説明するための図である。 第1の実施の形態の入退監視システムにおいて、WDが監視対象室に入室した状態について説明するための図である。 第1の実施の形態の入退監視システムの動作を説明するための図であり、WDの装着者が監視対象室に在室しているときの動作(在室処理)について説明するための図である。 第1の実施の形態の入退監視システムの動作を説明するための図であり、WDの装着者が監視対象室から退室する際の動作(退室処理)について説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態の入退監視システムのブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の入退監視システムで用いられるウェアラブルデバイス(WD)のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の入退監視システムの在室処理について説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態の入退監視システムのブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の入退監視システムが備える、監視装置のブロック図である。
(第1の実施の形態)
図1を参照して、第1の実施の形態である入退監視システム1について説明する。入退監視システム1は、監視対象室2への人の入退室を監視するためのシステムである。以下、監視対象となる人を被監視者と呼ぶものとする。監視対象室2は壁によって周囲から区画された部屋である。監視対象室2への入退室は扉3を介して行う。典型的な例では、監視対象室2はサーバルーム、書庫室、金庫室等のように、重要な物品や情報を保管する部屋である。
入退監視システム1は、ウェアラブルデバイス(以下、WDとも記す)4、室外親機5、室内親機6、LAN(Local Area Network)7を備える。室外親機5と室内親機6とはLAN7を介して互いに接続されている。
監視対象室2への入室を希望する者はWD4の装着を求められる。WD4は被監視者が装着可能であって、無線通信が可能なコンピュータである。ウェアラブルデバイスには様々な種類がある。例えば、ウェアラブルデバイスには次のような種類がある。
・手首に装着するWD:腕時計型、リストバンド型等。
・頭部に装着するWD:イヤホン型、眼鏡型、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)型等。
・頭部に被るWD:帽子型、サークレット型等。
扉3は電子錠3A、認証部3Bを備える。
電子錠3Aは、認証部3Bによる認証結果と、室外親機5の電子錠制御部36(図3を参照)からの指示に応じて、扉3を解錠する。また、電子錠3Aは、扉3の開閉状態及び施錠状態を検出して、電子錠制御部36に通知する。更に、電子錠3Aは、電子錠制御部36の指示に従って扉3を施錠する。
認証部3Bは、監視対象室2に入室しようとする者、及び、監視対象室2から退室しようとする者を認証するための装置である。認証の手法は特に限定されない。入室時及び退室時の両方で認証を行うため、認証部3Bは、監視対象室2の外側から入力するための入力装置と、内側から入力するための入力装置とを備える。
例えば、テンキーを備え、予め定められた暗証番号がテンキーから入力されたか否かによって認証を行うものを認証部3Bとして用いてもよい。或いは、指紋読み取り装置を備え、指紋読み取り装置から入力された指紋と、予め登録された指紋との比較結果に応じて認証を行うものを認証部3Bとして用いてもよい。或いは、カメラを備え、カメラで撮影した顔画像と、予め登録された顔画像との比較結果に応じて認証を行うものを認証部3Bとして用いてもよい。
後述するように、WD4は、被監視者の生体情報をリアルタイムに測定するための生体センサを備える。生体センサによる被監視者の測定が可能であれば、WD4はどのような種類のウェアラブルデバイスであってもよい。
図2を参照してWD4について説明する。WD4は、制御部11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、マイク14、スピーカ15、電池16、無線部17、センサ群18を備える。
制御部11はWD4の各部を制御する。制御部11は、ROM13、RAM14と不図示のデータバスを介して接続されている。
ROM12は、読み出し専用のメモリであり、制御部11の制御ソフトを格納している。また、ROM12は、センサ群18の各センサで測定を実行するために必要な情報を格納している。
RAM13は、読み書き可能なメモリであり、制御部11の動作用のワークメモリである。
マイク14は、被監視者、即ち、WD4を装着した者(以下、装着者と記す)が音声入力を行うための入力装置である。
スピーカ15は、WD4の装着者に対して音声を出力するための出力装置である。
電池16はWD4の電源である。典型的な例では、電池16はリチウムイオン二次電池である。
無線部17は、室外親機5、室内親機6と無線通信を行うための無線通信装置である。典型的な例では、無線部17は無線LAN(Local Area Network)の無線局装置であり、特に子機である。
センサ群18は複数のセンサを備える。センサ群18のセンサは、各センサの消費電力に応じて2つのグループ、グループAセンサ18Aと、グループBセンサ18Bに分類される。
グループAセンサ18Aは、加速度センサ21、地磁気センサ22、ジャイロセンサ23、温湿度センサ24、気圧センサ25を含む。これらのセンサはいずれも消費電力が極めて小さい。このため、常時動作させていても電池16の電力消費は小さい。グループAセンサ18Aは、起動後、リアルタイムに測定し続ける。
加速度センサ21はWD4の加速度を測定するセンサである。地磁気センサ22はWD4の現在位置における磁場の大きさ、方向を測定するセンサである。
ジャイロセンサ23はWD4の角加速度を測定するセンサである。温湿度センサ24はWD4周辺の温度及び湿度を測定するセンサである。
気圧センサ25はWD4周辺の気圧を測定するセンサである。気圧センサ25の測定値に基づいて、制御部11は、WD4の高度を測定する。
一般に、ウェアラブルデバイスはその種類によって装着する体の部位が定められているため、そのウェアラブルデバイスの種類と高度によって、装着者の姿勢をある程度推定することが可能である。例えば、WD4の高度に基づいて、装着者が立っている状態なのか座っている状態なのかを推定することが考えられる。即ち、気圧センサ25は装着者の姿勢を検出するための生体センサとしても用いることができる。
加速度センサ21、地磁気センサ22、ジャイロセンサ23の測定値は、監視対象室2の中におけるWD4の現在位置を測位する測位手段として用いられる。これらのセンサによる測定値から、制御部11は、WD4が移動する向きや移動した距離を計算することにより、現在地を推定する。
グループBセンサ18Bは、脈拍センサ26、体温センサ27を含む。脈拍センサ26、体温センサ27はいずれも生体センサである。これらの生体センサは、起動している間、WD4の装着者の身体の状態をリアルタイムに測定し続ける。
脈拍センサ26は装着者の脈拍数を測定するセンサである。脈拍センサ26が脈拍を測定する手法は特に限定しない。例えば、血液中のヘモグロビンが赤外線を吸収する性質を利用して、装着者の身体に赤外線を照射し、その反射量からヘモグロビンの量を推定する。ヘモグロビンの推定量の時間変化に基づいて脈拍を推定する。この場合、脈拍センサ26は赤外線ライトを備える。
体温センサ27は装着者の体温を測定するセンサである。体温センサ27が体温を測定する手法は特に限定しない。例えば、サーミスタセンサによって装着者の温度を測定する。
制御部11は、センサ群18のセンサを起動して測定を開始すると、一定時間毎に測定を繰り返し、測定値と測定時刻と関連付けた測定情報を生成する。制御部11は測定情報をRAM13に格納する。また、制御部11は、測定情報が生成される都度、無線部17を用いてその測定情報を室外親機5、室内親機6に送信する。
図3を参照して室外親機5について説明する。室外親機5は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーションと、無線LANの無線局装置(特に無線LAN親機)の組み合わせとして実装される。室外親機5は、制御部31、ROM32、RAM33、電池34、無線部35、電子錠制御部36、通信部37を備える。
制御部31は室外親機5の各部を制御する。制御部31は不図示のデータバスを介してROM32、RAM33に接続されている。
ROM32は、読み出し専用のメモリであり、制御部31の制御ソフトを格納している。
RAM33は、読み書き可能なメモリであり、制御部31の動作用のワークメモリである。
電池34は室外親機5の電源である。
無線部35はWD4の無線部17と無線通信を行うための無線装置である。典型的な例では、無線部35は無線LANの無線局装置であり、特に無線LAN親機である。無線部35は電波強度測定部35Aを備える。電波強度測定部35Aは、無線部17が送出する電波の強度を測定する。
電子錠制御部36は、扉3の電子錠3A(図1参照)の施錠及び解錠を制御する。
通信部37はLAN7に接続するための通信インタフェース装置であり、例えばLANカードである。
図4を参照して室内親機6について説明する。室内親機6は、電子錠制御部36を備えていない点を除いて、室外親機5と同様である。室内親機6は、制御部41、ROM42、RAM43、電池44、無線部45、通信部46を備える。各部の説明については、上述の制御部31、ROM32、RAM33、電池34、無線部35、通信部37についての説明を参照されたい。
図5を参照して、被監視者(装着者)が監視対象室2に入室するときの入退監視システム1の動作、即ち、入室処理について説明する。当初、電子錠3Aは施錠されているものとする。
最初に、WD4の電源を入れて、グループAセンサ18Aを起動して、被監視者はWD4を装着する(ステップS1)。この状態で、被監視者、即ち、WD4の装着者は扉3の前に立ち、認証部3Bで認証を受ける(ステップS2)。例えば、認証部3Bが指紋認証を行うものであれば、装着者は認証部3Bの指紋読み取り装置で指紋の読取を行う。認証部3Bが顔認証を行うものであれば、装着者は認証部3Bのカメラに自分の顔を向ける。
室外親機5では、無線部35がWD4から受信する電波の強度を、電波強度測定部35Aが常に測定している(ステップS3)。電波強度測定部35AによるWD4の電波強度の測定値をSm1とする。制御部31は、電波強度の測定値Sm1と、閾値St1とを比較(ステップS4)し、測定値Sm1が閾値St1を超える場合、電子錠制御部36に解錠を許可する制御信号(解錠許可信号)を送出する(ステップS5)。解錠許可信号に応じて電子錠制御部36は電子錠3Aを解錠する。尚、閾値St1は、WD4を装着した者を扉3付近に実際に立たせて、電波強度測定部35Aが測定した実測値に基づいて予め定められる。
尚、測定値Sm1が閾値St1未満の場合、制御部31は、電子錠制御部36に解錠を許可しない。このとき、制御部31は、解錠を不許可とする制御信号(解錠不許可信号)を、電子錠制御部36に送出する。この場合、ステップS2で認証が成功していたとしても、電子錠制御部36は電子錠3Aを解錠しない。
ステップS2で認証に成功し、かつ、制御部31から解錠許可信号を受信した場合に限り、電子錠制御部36は電子錠3Aを解錠する(ステップS5)。装着者が扉3を開くと、電子錠3Aは電子錠制御部36に扉3が開いたことを通知する(ステップS6)。以下、電子錠3Aが電子錠制御部36に扉3が開いたことを知らせる通知を開通知と記す。
装着者が監視対象室2に入室し、扉3を閉じると、扉3が閉じたことを電子錠3Aが検出する(ステップS7で「はい」)。このときのWD4の位置を図6に示す。扉3が閉じたことを電子錠3Aが電子錠制御部36に通知する。以下、電子錠3Aが電子錠制御部36に扉3を閉じたことを知らせる通知を閉通知と記す。閉通知に応じて、電子錠制御部36は、電子錠3Aに施錠を指示する。電子錠3Aは施錠(ステップS8)して、施錠したことを電子錠制御部36に通知する。以下、電子錠3Aが電子錠制御部36に扉3が閉じたことを知らせる通知を施錠通知と記す。
室外親機5では、施錠通知を受けて、制御部31が無線部35を介してWD4にグループBセンサ18Bの起動を指示する。この指示を受けて、WD4では、制御部11がグループBセンサ18Bを起動して、装着者の脈拍及び体温のリアルタイム測定を開始する(ステップS9)。
また、ステップS7で「はい」の場合、制御部31は、通信部37、LAN7を介して、室内親機6に対してWD4の電波強度の閾値との比較を開始するように指示する。室内親機6において、通信部46がこの指示を受信すると、制御部41は、電波強度の測定値Sm2と、閾値St2とを比較(ステップS11)し、測定値Sm2が閾値St2を超える場合、後述する在室処理に移る。測定値Sm2は、電波強度測定部45Aが測定したWD4の電波強度の測定値である。閾値St2は、WD4を装着した者を監視対象室2の中に実際に入れた状態で、電波強度測定部35Aが測定した実測値に基づいて予め定められる閾値である。
ステップS7で「いいえ」の場合、ステップS6で扉3が開いたまま、一定時間が経過する(ステップS12)と、室外親機5が装着者の異常行動として検出する。扉3が開いたまま一定時間が経過した状態とは、電子錠制御部36が、ステップS6で開通知を受信後、閉通知を受信しないまま、一定時間が継続した状態である。この状態を検出すると、制御部31は、WD4の装着者が異常行動をしたと判定し、所定の警告処理を実行する(ステップS13)。
警告処理での警告の手法には様々なものが考えられる。本実施の形態では、警告処理として、WD4から装着者へ警告メッセージを出力する。
ステップS12経由で異常行動を検出した場合、即ち、扉3が開いた後、一定時間経過後も閉じなかった場合、室外親機5が装着者の異常行動として検出する。このとき、制御部31は、無線部35を介してWD4に警告メッセージを含む音声データ(警告音声データ)を送出する。この音声データは、ROM32またはRAM33に予め格納しておく。WD4では、無線部17が警告音声データを受信すると、制御部11がスピーカ15を鳴動させて、警告音声データを音声として出力する。
また、ステップS11で「いいえ」の場合、即ち、ステップS10で室内親機6の電波強度測定部45Aが測定した電波強度Sm2が、閾値St2以下の場合、室内親機6が装着者の異常行動として検出する。このとき、制御部41は、無線部45を介して、WD4に警告音声データを送信する。警告音声データはROM42またはRAM43に予め格納しておく。WD4では、無線部17が警告音声データを受信すると、制御部11がスピーカ15を鳴動させて、警告音声データを音声として出力する。
次に、被監視者(装着者)が監視対象室2に在室しているときの入退監視システム1の動作、即ち、在室処理について説明する。一般に、人間は普段とは異なる行動を行っているとき、緊張により、脈拍や体温に乱れが生じやすい。本発明では、装着者の生体情報をウェアラブルデバイスに設けた生体センサにて測定して、生体情報の種類毎に定めた閾値範囲と比較する。測定値が閾値範囲を外れたとき、所定の警告処理を実行する。在室処理は、後述する退出処理が始まるか、異常行動が検出されるまで繰り返される。
図7を参照して在室処理について説明する。
制御部41は、電波強度測定部45Aを用いてWD4の電波強度を測定(ステップS21)し、測定値Sm2と閾値St2とを比較する(ステップS22)。
測定値Sm2が閾値St2よりも大きい場合は次に説明するステップS23に移る。測定値Sm2が閾値St2以下の場合は後述するステップS27に移る。
制御部41は、無線部45を介してWD4に脈拍の測定を要求する。WD4において、無線部17がこの要求を受信すると、制御部11が脈拍センサ26で装着者の脈拍を測定する(ステップS23)。脈拍センサ26による脈拍の測定値をPmとする。制御部11は無線部45を介して室内親機6に測定値Pmを送信する。
室内親機6において、無線部45が測定値Pmを受信すると、制御部41は、測定値Pmと脈拍の閾値範囲とを比較する(ステップS24)。脈拍の閾値範囲は、例えば成人健常者の平均的な脈拍の正常値の範囲に基づいて定められる。ここでは、脈拍の閾値範囲の下限値をPlとし、上限値をPhとする。
測定値PmがPl<Pm<Phを満足する場合、次に説明するステップS25に移る。測定値Pmが下限値Pl以下、或いは、上限値Ph以上の場合、後述するステップS27に移る。
ステップS24で測定値Pmが閾値範囲内の場合、制御部41は、無線部45を介してWD4に体温の測定を要求する。WD4において、無線部17がこの要求を受信すると、制御部11が体温センサ27で装着者の体温を測定する(ステップS25)。体温センサ27による体温の測定値をTmとする。制御部11は無線部45を介して室内親機6に測定値Tmを送信する。
室内親機6において、無線部45が測定値Tmを受信すると、制御部41は、測定値Tmと体温の閾値範囲とを比較する(ステップS26)。体温の閾値範囲は、例えば成人健常者の平均的な体温の正常値の範囲に基づいて定められる。ここでは、体温の閾値範囲の下限値をTlとし、上限値をThとする。
測定値TmがTl<Tm<Thを満足する場合、ステップS21に戻って処理を繰り返す。測定値Tmが下限値Tl以下、或いは、上限値Th以上の場合、次に説明するステップS27に移る。
ステップS27では、上述のステップS11を経由したステップS13における室内親機6と同様の動作を行う。即ち、ステップS22において、電波強度Sm2が閾値St2以下の場合、ステップS24において、測定値Pmが下限値Pl以下、或いは、上限値Ph以上の場合、及び、ステップS26において、測定値Tmが下限値Tl以下、或いは、上限値Th以上の場合のいずれかの場合に該当するとき、室内親機6が装着者の異常行動として検出する。
このとき、制御部41は、無線部45を介して、WD4に警告音声データを送信する。警告音声データはROM42またはRAM43に予め格納しておく。WD4では、無線部17が警告音声データを受信すると、制御部11がスピーカ15を鳴動させて、警告音声データを音声として出力する。
尚、WD4は、ステップS23、S25において測定した測定値Pm、Tmを、それぞれその測定時刻と関連付けて、測定情報として測定毎にRAM13に格納することが好ましい。このようにして測定情報を記録することにより、そのWD4を装着して監視対象室2に入退室した者の行動履歴を残すことができる。このため、WD4の装着者が監視対象室2から退室した後になんらかの問題が発生したとき、行動履歴を問題解決の手がかりとして提供することができる。
同様に、室内親機6は、ステップS21、S23、S25において収集した測定値Sm2、Pm、Tmを、それぞれその測定時刻と関連付けて、測定情報として測定毎にRAM43に格納することが好ましい。これら測定情報をWD4或いは装着者に固有の識別子と関連付けて行動履歴として記録することにより、WD4の装着者が監視対象室2から退室した後になんらかの問題が発生したとき、行動履歴を問題解決の手がかりとして提供することができる。
図8を参照して、被監視者(装着者)が監視対象室2から退室するときの入退監視システム1の動作、即ち、退室処理について説明する。
装着者が、扉3に近づき、認証部3Bで認証を行う(ステップS31)と、室外親機5の電波強度測定部35Aは、WD4の電波強度を測定する(ステップS32)。認証が成功し、かつ、電波強度測定部35Aでの測定値Sm1が、閾値St1outよりも大きい(ステップS33)場合、制御部31は、電子錠制御部36で電子錠3Aを解錠する(ステップS34)。ここで、閾値St1outは、扉3が閉じた状態にあり、装着者が監視対象室2内の扉3の傍にいるときのWD4の電波強度を予め測定して定められた閾値である。
電子錠3Aにて、扉3が開いたことを検知(ステップS35)し、続いて扉3が閉じたことを検知(ステップS36)すると、制御部31は、電子錠制御部36で電子錠3Aを施錠する(ステップS37)。また、制御部31は、無線部35を介して、WD4にグループBセンサ18B26の停止を指示する。WD4では、無線部17がこの指示を受信すると、制御部11がグループBセンサ26、即ち、脈拍センサ26、体温センサ27を停止する(ステップS38)。
更に、制御部31は、通信部37、LAN7を介して、室内親機6に対して、WD4の電波強度の測定を指示する。この指示を通信部46で受信すると、制御部41は、電波強度測定部45Aを用いてWD4の電波強度を測定する(ステップS39)。制御部41は、測定値Sm2と閾値Sm2outを比較する(ステップS40)。測定値Sm2が閾値Sm2outよりも小さい場合、制御部41は、装着者が監視対象室2を退出したと判定する。
一方、ステップS36において、扉3が閉じない状態が一定時間続く(ステップS41)と、室外親機5の制御部31が、装着者の異常行動として検出し、警告処理を実行する(ステップS42)。このとき行う警告処理については、上述のステップS13において、室外親機5が異常行動を検出した場合と同様である。
また、ステップS40において測定値Sm2が閾値St2out以上の場合、室内親機6は装着者の異常行動として検出し、警告処理を実行する(ステップS42)。このとき行う警告処理については、上述のステップS13において、室内親機6が異常行動を検出した場合と同様である。
以上、第1の実施の形態の入退監視システム1によれば、WD4の装着者が、監視対象室2に入退室する際の異常行動を検出すると、装着者に対して警告を行うことができる。また、WD4の装着者が、監視対象室2に在室している間に、装着者の脈拍、体温が平常時の値を逸脱すると、装着者が異常行動を行っている恐れがあるとして、警告を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図9を参照して、本発明の第2の実施の形態である入退監視システム100について説明する。上述の第1の実施の形態である入退監視システム1に対応するブロックには同じ参照符号を付している。入退監視システム1と比較すると、入退監視システム100は監視対象室2の中に高セキュリティ空間101を有する点で異なる。また、WD4に代わって、後述するWD102を用いる点で異なる。
高セキュリティ空間101は、監視対象室2の中でも特に高度なセキュリティを要求される空間として、入退監視システム100の運用者が予め規定した空間である。室内親機6のRAM43には、高セキュリティ空間101の座標範囲が予め格納される。
図10を参照してWD102について説明する。上述のWD4と比較すると、WD102は、センサ群18にグループCセンサ18Cを備える点で異なる。
上述のように、WD4では、センサ群18のセンサは、センサの消費電力に応じて2つのグループに分類されていた。WD102では、センサ群18のセンサを、消費電力に応じて3つのグループに分類している。グループBセンサ18BはグループAセンサ18Aよりも消費電力が大きいセンサのグループだが、グループCセンサ18Cは、グループBセンサ18Bよりも更に諸費電力が大きいセンサである。WD102は、グループCセンサ18Cとしてカメラ103を備える。
カメラ103は、WD102の装着者の周囲を撮影することにより、高セキュリティ空間101内における装着者の行動を記録するために設けられる。このため、カメラ103は、WD102の装着者の視線方向を撮影する位置に装着されることが好ましい。カメラ103で撮影するのは、静止画でもよいし動画でもよい。静止画の場合、装着者の行動を記録するために十分に短い時間間隔で撮影を行う。カメラ103の起動と連携してマイク14を起動して、音声付の静止画或いは動画として記録してもよい。
WD102を装着したときにカメラ103を好ましい位置に配置するため、WD102は、イヤホン型、眼鏡型、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)型等の頭部に装着するWDであることが好ましい。腕時計型、リストバンド型等の手首に装着するWDをWD102として用いる場合には、カメラ103をWD102の本体部分と分離することとしてもよい。この場合、カメラ103とWD102の本体部分との間で無線データ通信或いは有線データ通信を行って、カメラ103で撮影した静止画或いは動画を本体に転送する。
入退監視システム100の動作について説明する。入室処理、退室処理については、入退監視システム1の入室処理(図5)、退室処理(図8)と同様なので、説明を省略する。
図11を参照して入退監視システム100の在室処理について説明する。ステップS51〜S56、S61については、それぞれ順に、ステップS21〜S27と同様なので説明を省略する。尚、ステップS21〜S27の説明におけるWD4をWD102に読み替えるものとする。
次に、室内親機6の制御部41は、無線部45を介して、WD102に測位を指示する。WD102では、この指示を無線部17で受信すると、制御部11が加速度センサ21、地磁気センサ22、ジャイロセンサ23を用いて、WD102の現在位置を測位する(ステップS57)。制御部11は、無線部17を介して測位結果を室内親機6に送信する。
室内親機6では、無線部45が測位結果を受信すると、制御部41が、測位結果と、RAM43に格納されている高セキュリティ空間101の座標範囲とを比較して、WD102の現在位置が高セキュリティ空間101の内か外かを判定する(ステップS58)。
WD102の現在位置が高セキュリティ空間101の内部であると判定した場合、制御部41は、無線部45を介してWD102にグループCセンサ18Cの起動を指示する。WD102では、この指示を無線部17が受信すると、制御部11が、グループCセンサ18Cを起動する(ステップS59)。
本実施の形態では、グループCセンサ18Cに当たるのはカメラ103のみのため、ここではカメラ103が起動される。カメラ103は、装着者の周囲を撮影する。装着者が高セキュリティ空間101にいる間、加速度センサ21、地磁気センサ22、ジャイロセンサ23での測位した位置が高セキュリティ空間101内の間、カメラ103は撮影を続ける。
制御部11は、撮影時刻と関連付けて、静止画或いは動画の撮影データをROM12に格納する。ROM12への格納と共に、或いはROM12への格納に代えて、制御部11は、無線部17を介して室内親機6に撮影データとその撮影時刻を送信することとしてもよい。この場合、室内親機6は、無線部45で撮影データを受信すると、その撮影データをWD102に予め割り当てられた識別情報や、装着者個人に対して予め割り当てられた情報と関連付けて、RAM43に格納する。
ステップS58において、WD102の現在位置が高セキュリティ空間101の外部であると判定した場合、制御部41は、無線部45を介してWD102にグループCセンサ18Cの停止を指示する。WD102では、この指示を無線部17が受信すると、制御部11が、起動中のグループCセンサ18Cを停止する(ステップS60)。
以上、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加えて、次のような効果を奏する。
入退監視システム100では、高セキュリティ空間101にいる装着者の周囲の様子をカメラ103で撮影し、撮影データをWD102や室内親機6に記録する。このため、高セキュリティ空間101で何らかの問題が発覚したときに、問題解決の手がかりとして撮影データを提供することができる。
また、入退監視システム100では、グループCセンサ18Cの起動を、高セキュリティ空間101の中に装着者がいるときのみに限定している。このため、装着者が高セキュリティ空間101の外にいるときのWD102の消費電力を抑制することができる。
(第3の実施の形態)
図12を参照して、本発明の第3の実施の形態である入退監視システム200について説明する。入退監視システム200は、第1の実施の形態である入退監視システム1に監視装置210を追加したものである。
第1、第2の実施の形態では、ウェアラブルデバイスの装着者の異常行動を検出すると、スピーカから警告音を発生することにより装着者に異常行動の検出を通知し、注意を促した。これに対して、第3の実施の形態では、装着者の行動をリアルタイムに監視する監視者のために監視装置210を設けた。本実施の形態では、装着者の異常行動を検出すると、監視装置210を介して監視者に通知する。
図13を参照して監視装置210について説明する。監視装置210は監視者が被監視者(装着者)の行動を監視する際に用いる装置である。監視装置210は、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ワークステーション等のコンピュータ、LANカード、ディスプレイの組み合わせとして実装される。監視装置210は、制御部211、通信部212、ROM213、RAM214、マイク215、スピーカ216、ディスプレイ217、電源218を備える。
制御部211は監視装置210の各部を制御する。制御部211は不図示のデータバスを介してROM213、RAM214に接続されている。
通信部212はLAN7を介してデータ通信を行うための通信インタフェース装置である。通信部212は例えばLANカードである。
ROM213は、読み出し専用のメモリであり、制御部211の制御ソフトを格納している。
RAM214は、読み書き可能なメモリであり、制御部211の動作用のワークメモリである。
マイク215は、監視者が監視装置210に音声を入力するための入力装置である。
スピーカ216は、監視装置210が監視者に音声を出力するための出力装置である。
ディスプレイ217は、監視装置210が監視者に画像を表示するための出力装置である。ディスプレイ217は、例えば、液晶ディスプレイ装置、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置、有機EL(electroluminescence)表示装置である。
電源218は監視装置210の電源である。
次に、入退監視システム200の動作について説明する。入退監視システム1の動作と比較すると、ステップS13、S27、S42で行う、異常行動を検出して行う警告処理が異なる。
入退監視システム1の警告処理では、室外親機5または室内親機6が異常行動を検出すると、WD4のスピーカ15で警告音声データを出力した。これに対して、入退監視システム200では、室外親機5または室内親機6が異常行動を検出すると、監視装置210に警告を通知する。室外親機5が検出した場合は、通信部37を介して監視装置210に警告を通知する。室内親機6が検出した場合は、通信部46を介して監視装置210に警告を通知する。
監視装置210では、通信部212が警告を受信すると、制御部211がディスプレイ217、スピーカ216のいずれかまたは両方を用いて、監視者に対して警告があったことを通知する。また、制御部211は、WD4と監視装置210との間に、音声通話回線を確立する。
この通知により、警告に気付いた監視者は、音声通話回線を介して、WD4の装着者と通話を行う。音声通話を行う際、装着者はWD4のマイク14、スピーカ15を用いて音声の入出力を行う。監視者は監視装置210のマイク215、スピーカ216を用いて音声の入出力を行う。
本実施の形態によれば、室外親機5、室内親機6が、WD4の装着者の異常行動を検出すると、そのことを監視装置210を介して監視者に通知することができる。また、この通知を受けて、監視者は音声通話によって装着者に状況を確認することができる。
ここまでで、本発明を第1〜第3の実施の形態に即して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では変形について説明する。
(変形1)
第1〜第3実施形態では、監視対象室2に在室している装着者の異常行動を検出する手段として、グループBセンサ18B(脈拍センサ26、体温センサ27)を用いた。本変形では、グループBセンサ18Bに加えて、グループAセンサ18Aをも用いる。
図7を参照すると、第1の実施の形態の在室処理では、脈拍センサ26、体温センサ27の各測定値について、閾値範囲を定め、測定値が閾値範囲を外れたとき、装着者の異常行動として検出した。本変形では、更に、グループAセンサ18Aの各センサの測定値についても、閾値範囲を定めて、測定値が閾値範囲を外れたとき、装着者の異常行動として検出する。
例えば、監視対象室2がサーバルームの場合、装着者が室内で走ったり飛び跳ねたりといった運動をすることは平時では起こりえない。このため、通常の歩行による加速度や角速度の範囲を、加速度センサ21、ジャイロセンサ23の閾値範囲として定めることが考えられる。
また、監視対象室2内での平時の地磁気、温度、湿度、気圧を予め測定しておき、これら測定値に基づいて、地磁気センサ22、温湿度センサ24、気圧センサ25の閾値範囲として定めることが考えられる。
また、監視対象室2の中で装着者が平時に取り得る姿勢にあるときのWD4の装着位置を予め測定しておき、この測定値に基づいて、気圧センサ25の閾値範囲として定めることが考えられる。
例えば、監視対象室2において、平時に装着者が取り得る姿勢としては、歩行姿勢、着席の姿勢、直立姿勢等が考えられる。装着者がこれらの姿勢を取るとき、WD4が腕に装着するものの場合、WD4の高さは通常は地上から0.5mから2mの範囲に収まると考えられる。一方、装着者が床を這うような姿勢を取ることや、WD4の装着位置が一般的な成人の身長を大きく超えるような高さ(例えば3m以上)に位置することは平時では起きないと考えられる。また、こうした極端に高い或いは低い高さになるとしても、短時間であると考えられる。
このような事情に鑑みて、装着者が平時に取る姿勢にあるときのWD4の高さを基準として、気圧センサ25の測定値の閾値範囲を定めることが考えられる。短時間であれば閾値範囲を外れることを許容するのであれば、WD4或いは室内親機6は閾値範囲を外れた時間の長さを測定し、閾値範囲を外れた時間が所定の閾値時間よりも長い場合に、装着者の異常行動として検出することとしてもよい。
本変形によれば、装着者が平時とは異なる運動状態や姿勢を取ったときにも、異常行動として検出することができる。また、監視対象室2の地磁気、温度、湿度、気圧の異常も検出することができる。
(変形2)
第3の実施の形態では、第1の実施の形態の入退監視システム1に監視装置210を追加した。これに代わって、第2の実施の形態の入退監視システム100に監視装置210を追加することとしてもよい。
この場合、WD102は、カメラ103の撮影データを無線部17を介してリアルタイムに室内親機6に送信する。室内親機6は、受信した撮影データを、LAN7を介して監視装置210に転送する。監視装置210は受信した撮影データをディスプレイ217で表示する。監視者はディスプレイ217の画面を通じて装着者の行動を監視する。監視者は、任意のタイミングで監視装置210を操作して、WD102との音声通話回線を確立し、装着者と通話を行う。
本変形によれば、監視者は、高セキュリティ空間101における装着者の行動をリアルタイムに監視することができる。また、監視者は、必要に応じて装着者と通話して、装着者や高セキュリティ空間101の状況を音声で問い合わせることができる。
(変形3)
第1〜第3の実施の形態では、扉3を装着者が手動で開閉するものとして説明した。本変形では、扉3は自動ドアである。この場合、扉3は人や物の出入りを検出するドアセンサを備える。ドアセンサは扉3の周辺を検出エリアとする。電子錠制御部36は、電子錠3Aの施錠/解錠に加えて、自動ドアの開閉を指示する。扉3は電子錠制御部36の指示に応じて開閉する。
次の条件(1)〜(3)が成り立つとき、制御部31は、電子錠制御部36に電子錠3Aを解錠させる。
(1)電子錠制御部36が認証部3Bから認証成功の通知を受け取る。
(2)電波強度測定部35Aでの測定値Sm1が閾値St1よりも大きい。
(3)ドアセンサが検出エリア内に人の存在を検出したとの通知を電子錠制御部36が受け取る。
ステップS12において一定時間経過した場合、ステップS13の前に、或いは、ステップS13と共に、制御部31は、電子錠制御部36を介して、扉3を閉じることとしてもよい。
(変形4)
室外親機5、室内親機6にスピーカを設けて、室外親機5、室内親機6の周辺に警告を発することとしてもよい。この場合、室外親機5、室内親機6は、異常行動の検出に応じて、そのスピーカから警告音声データを出力する。
(変形5)
第1〜第3の実施の形態では、センサ群18を主に消費電力に応じて2つ乃至3つのグループに分類した。
消費電力が小さいグループAセンサ18Aについては、装着者が装着している間常に作動させる。一方、消費電力が大きいグループBセンサ18Bについては、装着者が監視対象室2に在室している間に限って作動させる。更に消費電力が大きいグループCセンサ18Cについては、監視対象室2の一部である高セキュリティ空間101に装着者がいる間に限って作動させる。
このようにしてセンサ群18をオンオフ制御する手法を用いることにより、電池16によるWD4、WD102の駆動時間を延長することができる。
しかし、電池16に十分な容量がある場合や、脈拍センサ26、体温センサ27、カメラ103の消費電力が低い場合等、WD4、WD102の駆動時間が問題にならない場合がある。また、駆動時間の長さよりも、WD4、WD102で収集する情報量を優先する場合がある。これらの場合には、センサ群18のオンオフ制御の手法として別の手法を採用することとしてもよい。
例えば、センサ群18の全センサを、装着者がWD4、102を装着している間常に作動させるオンオフ制御を行うこととしてもよい。或いは、グループAセンサ18A、グループBセンサ18Bについては常時作動させ、グループCセンサ18Cに限って、監視対象室2内、或いは、高セキュリティ空間101内といった特定の空間に限って作動させるオンオフ制御を行うこととしてもよい。
(変形6)
第1〜第3の実施形態では、センサ群18のセンサを消費電力に応じて2つ乃至3つのグループに分類し、WD4、102の現在位置に応じて各グループに異なるオンオフ制御を適用して、センサ群18による消費電力を抑制している。このようなオンオフ制御をセンサ群18の全センサに適用する代わりに、センサ群18の一部乃至全部のセンサに対し、センサの動作モードを変更する制御を適用して、消費電力を抑えることとしてもよい。
例えば、温湿度センサ24での温度、湿度の測定を行う時間間隔を、WD4、102の現在位置に応じて変更することが考えられる。監視対象室2の外、監視対象室2の中であって高セキュリティ空間101の外、高セキュリティ空間101の中の順に、測定の時間間隔を短くすることが考えられる。
また、カメラ103については次のような制御が考えられる。監視対象室2の外ではカメラ103をオフにする。監視対象室2の中であって高セキュリティ空間101の外では一定時間毎にカメラ103で静止画を撮影する。高セキュリティ空間101の中ではカメラ103で動画を撮影する。
(変形7)
上述の実施形態では、脈拍センサ26、体温センサ27の出力を、WD4、102の装着者の脈拍数、体温の測定値を求める手段として用いた。
これ以外の用途として、脈拍センサ26、体温センサ27を、装着者がWD4、102を装着しているか否かを判定する手段として用いることとしてもよい。
例えば、WD4、102の装着位置が正しい位置からずれていると、脈拍センサ26が脈拍を測定できない場合がある。一般に、このようなとき、脈拍センサ26は異常値を出力する。被監視者がWD4、102を装着すると、WD4、102において、制御部11は、脈拍センサ26の出力の監視を繰り返し実行する。脈拍センサ26が異常値を出力すると、制御部11は、予めRAM13に格納した警告音声データを再生し、スピーカ15から出力する。また、制御部11は、異常値とその異常値の測定時刻とを関連付けて、RAM13に装着異常として記録する。更に、このとき、制御部11は、無線部17を介して、WD4、102が正しく装着されていないことを室外親機5、室内親機6に通知することとしてもよい。通知を受けた親機は、例えば、WD4、102で装着異常が発生したことを異常値とその測定時刻と共にRAM33、43に記録する。監視装置210に通知を転送することとしてもよい。
(変形8)
上述の実施形態では、WD4、102は、生体センサとして脈拍センサ26、体温センサ27を備えることとして説明した。WD4、102は、脈拍センサや体温センサの代わりに、或いは、これらに加えて、他の種類の生体センサを備えることとしてもよい。
ウェアラブルデバイスの一種として、装着者の活動量を測定する活動量計がある。一般に、活動量計は次のようにして装着者の活動量を測定する。まず、様々な身体活動を行っている最中に、活動量計を装着する身体部位で発生する加速度、角加速度のデータを収集する。収集したデータに基づいて、身体活動の強さと、加速度、角加速度の対応関係を予め求めておく。その上で、活動量計を身に着けた者が何らかの身体活動を行うと、活動量計は、加速度センサ、ジャイロセンサの測定値を、予め求めた対応関係に適用して、例えばMETs(METabolic equivalents)で表される身体活動の強さを求める。
WD4、102は加速度センサ21、ジャイロセンサ23を備える。このため、例えば、ROM12またはRAM13に活動量計のコンピュータプログラムを格納し、このプログラムを制御部11で実行して、加速度センサ21、ジャイロセンサ23の出力から装着者の活動量の強さを求めることができる。
このように、加速度センサ21、ジャイロセンサ23を生体センサとして用いる場合、例えば、4METs以上の身体活動を検出したときに、WD4、102、室外親機5、室内親機6、監視装置210で警告の出力を行うことが考えられる。
1、100、200 入退監視システム
2 監視対象室
3 扉
3A 電子錠
3B 認証部
4、102 ウェアラブルデバイス(WD)
5 室外親機
6 室内親機
7 LAN(Local Area Network)
11、31、41、211 制御部
12、32、42、213 ROM(Read Only Memory)
13、33、43、214 RAM(Random Access Memory)
14、215 マイク
15、216 スピーカ
16、34、44 電池
17、35、45 無線部
18 センサ群
18A グループAセンサ
18B グループBセンサ
18C グループCセンサ
21 加速度センサ
22 地磁気センサ
23 ジャイロセンサ
24 温湿度センサ
25 気圧センサ
26 脈拍センサ
27 体温センサ
35A、45A 電波強度測定部
36 電子錠制御部
37、46 通信部
103 カメラ
210 監視装置
217 ディスプレイ
218 電源

Claims (6)

  1. 監視対象室における被監視者の行動を監視する監視システムにおいて、
    前記被監視者に装着させるウェアラブルデバイスであって、該ウェアラブルデバイスの装着者の生体情報を測定する生体センサと、無線通信手段と、カメラとを備えるウェアラブルデバイスと、
    前記監視対象室の室内における、前記無線通信手段からの電波の強度を測定する室内電波強度測定手段と、
    前記無線通信手段から受信した前記生体センサの測定値に基づいて、前記装着者の生体情報が予め定められた閾値範囲を外れると判定し、かつ、前記室内電波強度測定手段による測定結果に基づいて、前記ウェアラブルデバイスが前記監視対象室の室内にあると判定するとき、前記装着者が前記監視対象室の室内で異常行動を行ったものと判定する異常行動判定手段と、
    前記異常行動判定手段の判定結果に応じて、予め定められた警告処理を行う警告手段と、
    前記監視対象室の室内における、前記ウェアラブルデバイスの位置を測定するための測位手段と、
    前記監視対象室の室内の予め定められた位置に配置された、高セキュリティ空間と、
    前記測位手段の測定結果に基づいて、前記ウェアラブルデバイスが前記高セキュリティ空間にあるか否かを判定し、前記ウェアラブルデバイスが前記高セキュリティ空間の内部にあると判定している間だけ、前記カメラを起動するように制御する手段と
    を備える、監視システム。
  2. 前記監視対象室に入退室するために設けられた扉と、
    前記扉を施錠及び解錠する錠と、
    前記扉の付近における、前記無線通信手段からの電波の強度を測定する扉電波強度測定手段と、
    前記扉電波強度測定手段による測定結果に基づいて、前記ウェアラブルデバイスが前記扉付近にあるか否かを判定する手段と、
    前記扉付近にあるか否かの判定の結果に応じて、前記錠の施錠または解錠を制御する手段と
    を更に備える、請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記装着者の脈拍数、体温、姿勢、身体活動の強度のうち、少なくともいずれかひとつを前記生体情報として測定するセンサを、前記ウェアラブルデバイスの前記生体センサとして備える、請求項1または請求項2に記載の監視システム。
  4. 装着者の生体情報を測定する生体センサと、無線通信手段と、カメラとを備えるウェアラブルデバイスを、監視対象室における行動を監視する対象となる被監視者に装着させる段階と、
    前記監視対象室の室内における、前記無線通信手段からの電波の強度を測定する室内電波強度測定段階と、
    前記無線通信手段から受信した前記生体センサの測定値に基づいて、前記装着者の生体情報が予め定められた閾値範囲を外れるとコンピュータが判定し、かつ、前記室内電波強度測定段階の測定結果に基づいて、前記ウェアラブルデバイスが前記監視対象室の室内にあるとコンピュータが判定するとき、前記装着者が前記監視対象室の室内で異常行動を行ったものとコンピュータが判定する異常行動判定段階と、
    前記異常行動判定段階の判定結果に応じて、予め定められた警告処理をコンピュータが行う警告段階と、
    前記監視対象室の室内における、前記ウェアラブルデバイスの位置を測定する測位段階と、
    前記監視対象室の室内の予め定められた位置に配置された、高セキュリティ空間に、前記ウェアラブルデバイスがあるか否かをコンピュータが判定し、前記ウェアラブルデバイスが前記高セキュリティ空間の内部にあると判定している間だけ、コンピュータが前記カメラを起動するように制御する段階と
    を含む、監視方法。
  5. 前記監視対象室は入退室するための扉と、前記扉を施錠及び解錠する錠とを有し、
    前記扉の付近における、前記無線通信手段からの電波の強度を測定する扉電波強度測定段階と、
    前記扉電波強度測定段階の測定結果に基づいて、前記ウェアラブルデバイスが前記扉付近にあるか否かを判定する段階と、
    前記扉付近にあるか否かの判定の結果に応じて、前記錠の施錠または解錠を制御する段階と、
    を更に含む、請求項に記載の監視方法。
  6. 前記装着者の脈拍数、体温、姿勢、身体活動の強度のうち、少なくともいずれかひとつを前記生体情報として測定するセンサを、前記ウェアラブルデバイスの前記生体センサとして用いる、請求項4または請求項5に記載の監視方法。
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