JP6810298B2 - 画像位置合わせ補助装置、方法及びプログラム並びに撮像装置 - Google Patents

画像位置合わせ補助装置、方法及びプログラム並びに撮像装置 Download PDF

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Description


本発明は画像位置合わせ補助装置、方法及びプログラム並びに撮像装置に係り、特に複数枚の画像を位置合わせして合成する場合に適用される技術に関する。

デジタルカメラなどの撮像装置で撮像された、撮像条件が異なる複数枚の画像を合成し、画質を向上させた合成画像を生成する技術が知られている。

例えば、露出の異なる複数枚の画像を合成してダイナミックレンジを広げるハイダイナミックレンジ合成(HDR(High-dynamic-range rendering)合成)や、合焦距離の異なる複数枚の画像を合成して画像全体に焦点が合っているような画像にする深度合成などである。

このような合成に使用する撮像条件が異なる複数枚の画像を、三脚等で固定されていない撮像装置により取得しようとすると、複数枚の画像間に位置ずれが発生するため、画像間の位置ずれを補正する必要がある。

画像間の位置ずれを補正(画像位置合わせ)する方法としては、KLT(Kanade-Lucas-Tomasi Feature Tracker)法等の、画像の中で特徴点を探索追跡し、そのずれ量を計算することで補正を行う方法がある。

従来、この種の複数枚の画像を位置合わせして合成する技術として、特許文献1、2に記載のものがある。

特許文献1に記載の一の発明は、複数の画像を1枚の画像に重ね合わせ合成する場合に、各画像間の相対的な変位を求め、求めた変位の信頼性に基づいて重ね合わせ合成に用いる複数の画像を選択し、選択した複数の画像を画像間の相対的な変位により位置合わせして合成する。

特許文献1に記載の他の発明は、重ね合わせ合成に用いる複数の画像を、変位の信頼性に基づいて選択する代わりに、画像間の相対的な変位の検出精度が低い(信頼性が低い)画像間の変位を、その画像間以外の画像間の変位により置き換え、各画像間の相対的な変位及び置き換えられた変位に基づいて、被写体が合致するように複数の画像を位置合わせして合成する。

また、特許文献2に記載の発明は、フォーカス位置順に並んだ異なるフォーカス位置で撮像されたN(Nは3以上の整数)枚の画像を、隣接する2枚の画像のうち少なくとも1枚は特徴点抽出画像となるようN/2枚の画像を特徴点抽出画像に設定し、特徴点抽出画像から抽出した特徴点に対応する対応点を他の画像から探索し、特徴点と対応点の位置関係からN枚の画像の対応する位置を一致させる補正パラメータを算出し、N枚の画像のうち最も画角の狭い画像を基準に他の画像を補正する。

特開2007−272459号公報 特開2015−099975号公報

特許文献1に記載の一の発明は、各画像間の相対的な変位の信頼性に基づいて重ね合わせ合成に用いる複数の画像を選択するため、選択されない画像(各画像間の相対的な変位の信頼性が低い画像)を重ね合わせ合成に使用することができないという問題がある。

特許文献1には、露光量を変化させた画像を複数取得し、それらの信号を合成することによって、所謂白とびや黒つぶれを回避し、実質的なダイナミックレンジ拡大を行う従来技術が開示されているが、特許文献1の発明の詳細な説明には、複数の画像がどのように撮像された画像であるかが記載されていない。仮に複数の画像が露出を異ならせて撮像された画像の場合、特許文献1に記載の一の発明は、選択されない画像のために所期のダイナミックレンジ拡大を図ることができないという問題が発生する。

また、特許文献1の他の発明では、画像間の相対的な変位の検出精度が低い(信頼性が低い)画像間の変位を、その画像間以外の画像間の変位により置き換えているが、例えば、ある画像間の移動ベクトルの信頼性が低い場合(共通する特徴点の検出間違いまたは誤差に起因する移動ベクトルの同定の精度が低い場合)、他の画像と間で求めた移動ベクトルに置き換えても移動ベクトルの信頼性を高くすることは困難である。なぜならば、ある画像間の移動ベクトルを算出する際に、各画像間で共通する特徴点の検出に誤差があると、同じ特徴点は他の画像の特徴点との間でも誤差があるものとなり、他の画像を経由して求めた移動ベクトルも検出精度が低いものとなるからである。

また、特許文献2に記載の発明は、フォーカス位置順に並んだ異なるフォーカス位置で撮像されたN枚の画像のうちの特徴点を抽出する特徴点抽出画像と、特徴点抽出画像から抽出した特徴点に対応する対応点を探索する他の画像との設定方法を特徴の一つとしているが、少なくともフォーカス位置順に並んだ隣接する画像間では、特徴点とそれに対応する対応点とを抽出することができることが前提になっている。

したがって、ある特徴点画像と、それに隣接する対応点を探索する画像との間で、ペアとなる特徴点と対応点とに誤差ある場合、あるいは対応点の探索が困難な場合には、複数の画像の位置合わせの精度が低下するという問題がある。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数枚の画像を位置合わせして合成する場合に、精度よく位置合わせすることができ、かつ所望の合成画像の生成が可能な複数枚の画像を取得することができる画像位置合わせ補助装置、方法及びプログラム並びに撮像装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明の一の態様に係る画像位置合わせ補助装置は、段階的に異なる複数の条件から成る段階的な第1撮像条件によって撮像された複数枚の第1画像を取得する画像取得部と、取得した複数枚の第1画像が合成画像の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを、複数枚の第1画像のうちの段階的な第1撮像条件が隣接する2枚の第1画像の間において判定する判定部と、判定部により2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、2枚の第1画像の第1撮像条件に基づいて2枚の第1画像の2つの第1撮像条件を内分する第2撮像条件を算出する撮像条件算出部と、を備え、画像取得部は、判定部により2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、複数枚の第1画像及び第2撮像条件によって撮像された第2画像を取得する。

本発明の一の態様によれば、複数枚の第1画像が合成画像の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを判定し、位置合わせ条件が満たされていないと判定された2枚の第1画像の間において、2枚の第1画像の第1撮像条件に基づいて2枚の第1画像の2つの第1撮像条件を内分する第2撮像条件を算出し、複数枚の第1画像に加えて、第2撮像条件で撮像された第2画像を取得する。これにより、精度よく位置合わせすることができ、かつ所望の合成画像の生成が可能な複数枚の画像を取得することができる。

本発明の他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、撮像条件算出部は、判定部により2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、2つの第1撮像条件と判定された位置合わせ条件とに基づいて、2つの第1撮像条件を内分する刻み幅を決定し、決定した刻み幅により第2撮像条件を算出することが好ましい。これにより、補正精度を上げるために必要な第2画像の第2撮像条件が分かる。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、位置合わせ条件は、2枚の第1画像の間の特徴点であって、相互に対応する特徴点に基づく評価値であることが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、評価値は、相互に対応する特徴点のペアの個数に対応した値であることが好ましい。相互に対応する特徴点のペアの個数が多い程、これらの画像間の位置合わせ精度を上げることができるからである。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、画像取得部は、それぞれ異なる撮像条件によって同一の被写体を連写する撮像部であり、判定部により2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、複数枚の第1画像と第2画像とを連写し、又は第2画像を追加撮像することが好ましい。尚、第2画像を追加撮像する場合には、複数枚の第1画像の撮像から時間を空けずに第2画像を撮像することが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、予め設定された第1撮像条件を含む第1撮像条件の刻み幅よりも狭い刻み幅によって同位置の被写体が連写された複数の画像を記憶する記憶部を備え、画像取得部は、記憶部から第1撮像条件によって撮像された複数枚の第1画像を取得し、判定部により2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、記憶部から撮像条件算出部により算出された第2撮像条件を有する第2画像を更に取得することが好ましい。これによれば、再度、複数枚の第1画像の撮像と第2画像の撮像とを行う必要がなくなる。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、第1撮像条件及び第2撮像条件は、露出条件又は合焦距離に対応する合焦条件であることが好ましい。第1撮像条件及び第2撮像条件が露出条件の場合、複数の第1画像及び第2画像は、HDR合成に使用することができ、第1撮像条件及び第2撮像条件が合焦距離の場合、複数の第1画像及び第2画像は、深度合成に使用することができる。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、判定部は、画像取得部が複数枚の第1画像及び第2画像を取得した場合、複数枚の第1画像及び第2画像が、位置合わせ条件を満たしているか否かを、段階的な第1撮像条件に第2撮像条件を加えた段階的な撮像条件が隣接する2枚の第1画像と第2画像の間、又は2枚の第2画像の間において判定し、撮像条件算出部は、判定部により2枚の第1画像と第2画像の間、又は2枚の第2画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、2枚の第1画像の第1撮像条件及び第2画像の第2撮像条件、又は2枚の第2画像の第2撮像条件に基づいて2枚の第1画像の第1撮像条件及び第2画像の第2撮像条件、又は2枚の第2画像の第2撮像条件を内分する第3撮像条件を算出し、画像取得部は、判定部により2枚の第1画像と第2画像の間、又は第2画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、複数枚の第1画像、第2画像及び第3撮像条件によって撮像された第3画像を取得することが好ましい。

複数の第1画像に第2画像を追加しても、これらの画像間で位置合わせ条件を満たさない場合がある。この場合には、位置合わせ条件を満たさない画像間の第3画像(第3撮像条件で撮像された第3画像)を更に取得し、複数の第1画像、第2画像及び第3画像の各画像間で位置合わせ条件を満たすようにする。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、判定部により複数枚の第1画像の全てが位置合わせ条件を満たしていると判定された場合、複数枚の第1画像のうちの1枚の第1画像を基準画像とし、基準画像に対して複数枚の第1画像のうちの基準画像以外の第1画像を位置合わせする位置合わせ部を備えることが好ましい。これにより、1枚の基準画像に対して基準画像以外の第1画像を位置合わせすることができる。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、位置合わせ部は、判定部により複数枚の第1画像の全てが位置合わせ条件を満たしていないと判定された場合、基準画像に対して複数枚の第1画像のうちの基準画像以外の第1画像、及び第2画像を位置合わせすることが好ましい。これにより、1枚の基準画像に対して基準画像以外の第1画像のみでは第1画像の精度の高い位置合わせができない場合でも、第2画像が位置合わせの補助画像として介在することで、精度の高い位置合わせができるようになる。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、位置合わせ部による位置合わせ後の複数枚の第1画像に基づいて合成画像を生成する合成画像生成部を備えることが好ましい。これによれば、複数枚の第1画像のみを使用した合成画像を生成することができる。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助装置において、位置合わせ部による位置合わせ後の複数枚の第1画像及び第2画像に基づいて合成画像を生成する合成画像生成部を備えることが好ましい。これによれば、複数枚の第1画像及び第2画像を使用した合成画像を生成することができる。特に、複数枚の第1画像のみでは所望の合成画像を合成することができない場合に有効である。

本発明の更に他の態様に係る撮像装置は、上述した画像位置合わせ補助装置を備えることが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助方法は、画像取得部が、段階的に異なる複数の条件から成る段階的な第1撮像条件によって撮像された複数枚の第1画像を取得するステップと、取得された複数枚の第1画像が合成画像の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを、判定部が、複数枚の第1画像のうちの段階的な第1撮像条件が隣接する2枚の第1画像の間において判定するステップと、2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、撮像条件算出部が、2枚の第1画像の第1撮像条件に基づいて2枚の第1画像の2つの第1撮像条件を内分する第2撮像条件を算出するステップと、2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、画像取得部が、複数枚の第1画像及び第2撮像条件によって撮像された第2画像を取得するステップと、を含む。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助方法において、第2撮像条件を算出するステップは、2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、2つの第1撮像条件と判定された位置合わせ条件とに基づいて、2つの第1撮像条件を内分する刻み幅を決定し、決定した刻み幅により第2撮像条件を算出することが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助方法において、複数枚の第1画像及び第2画像が取得された場合、複数枚の第1画像及び第2画像が位置合わせ条件を満たしているか否かを、判定部が、第1撮像条件に第2撮像条件を加えた段階的な撮像条件が隣接する2枚の第1画像と第2画像の間、又は2枚の第2画像の間において判定し、2枚の第1画像と第2画像の間、又は2枚の第2画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、撮像条件算出部が、2枚の第1画像の第1撮像条件及び第2画像の第2撮像条件、又は2枚の第2画像の第2撮像条件に基づいて2枚の第1画像の第1撮像条件及び第2画像の第2撮像条件、又は2枚の第2画像の第2撮像条件を内分する第3撮像条件を算出し、判定部により2枚の第1画像と第2画像の間、又は2枚の第2画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、画像取得部が、複数枚の第1画像、第2画像及び第3撮像条件によって撮像された第3画像を取得することが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助方法において、複数枚の第1画像の全てが位置合わせ条件を満たしていると判定された場合、位置合わせ部が、複数枚の第1画像のうちの1枚の第1画像を基準画像とし、基準画像に対して複数枚の第1画像のうちの基準画像以外の第1画像を位置合わせするステップと、を含むことが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助方法において、複数枚の第1画像の全てが位置合わせ条件を満たしていないと判定された場合、位置合わせ部が、基準画像に対して複数枚の第1画像のうちの基準画像以外の第1画像、及び第2画像を位置合わせすることが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助方法において、合成画像生成部が、位置合わせ後の複数枚の第1画像に基づいて合成画像を生成するステップを含むことが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助方法において、合成画像を生成するステップは、位置合わせ後の複数枚の第1画像及び第2画像に基づいて合成画像を生成することが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る画像位置合わせ補助プログラムは、画像取得部が、段階的に異なる複数の条件から成る段階的な第1撮像条件によって撮像された複数枚の第1画像を取得する機能と、取得された複数枚の第1画像が合成画像の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを、複数枚の第1画像のうちの段階的な第1撮像条件が隣接する2枚の第1画像の間において判定する機能と、2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、2枚の第1画像の第1撮像条件に基づいて2枚の第1画像の2つの第1撮像条件を内分する第2撮像条件を算出する機能と、2枚の第1画像の間において位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、画像取得部が、複数枚の第1画像及び第2撮像条件によって撮像された第2画像を取得する機能と、をコンピュータに実現させる。

本発明によれば、複数枚の画像を位置合わせして合成する場合に、精度よく位置合わせすることができ、かつ所望の合成画像の生成が可能な複数枚の画像を取得することができる。

図1は本発明に係る撮像装置を斜め前方から見た斜視図である。 図2は撮像装置の背面図である。 図3は撮像装置の内部構成の実施形態を示すブロック図である。 図4はイメージセンサの構成例を示す図である。 図5はイメージセンサの位相差画素行の一部の断面を示す概略図である。 図6は主として合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の第1の実施形態を示す機能ブロック図である。 図7は合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の動作の一実施形態を説明するために用いた図である。 図8は合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の動作の他の実施形態を説明するために用いた図である。 図9は主として合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の第2の実施形態を示す機能ブロック図である。 図10は主として合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の第3の実施形態を示す機能ブロック図である。 図11は本発明に係る画像位置合わせ補助方法の実施形態を示すフローチャートである。 図12は本発明に係る撮像装置の一実施形態であるスマートフォンの外観図である。 図13はスマートフォンの構成を示すブロック図である。

以下、添付図面にしたがって本発明に係る画像位置合わせ補助装置、方法及びプログラム並びに撮像装置の好ましい実施形態について説明する。

<撮像装置の外観>

図1は、本発明に係る画像位置合わせ補助装置を備えた撮像装置を斜め前方から見た斜視図であり、図2は撮像装置の背面図である。

図1に示すように撮像装置10は、交換レンズ100と、交換レンズ100が着脱可能なカメラ本体200とから構成されたミラーレスのデジタル一眼カメラである。

図1において、カメラ本体200の前面には、交換レンズ100が装着される本体マウント260と、光学ファインダのファインダ窓20等が設けられ、カメラ本体200の上面には、主としてシャッタレリーズスイッチ22、シャッタスピードダイヤル23、露出補正ダイヤル24、電源レバー25、及び内蔵フラッシュ30が設けられている。

また、図2に示すようにカメラ本体200の背面には、主として液晶モニタ216、光学ファインダの接眼部26、MENU/OKキー27、十字キー28、再生ボタン29等が設けられている。

液晶モニタ216は、撮影モード時にライブビュー画像を表示したり、再生モード時に撮像した画像を再生表示する他、各種のメニュー画面を表示する表示部として機能し、またユーザに対して各種の情報を通知する通知部として機能する。MENU/OKキー27は、液晶モニタ216の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キー28は、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするマルチファンクションキーとして機能する。また、十字キー28の上キー及び下キーは撮像時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとして機能し、左キー及び右キーは再生モード時のコマ送り(順方向及び逆方向送り)ボタンとして機能する。また、液晶モニタ216に表示された複数の被写体から焦点調節を行う任意の被写体を指定する操作部としても機能する。

また、MENU/OKキー27、十字キー28、及び液晶モニタ216に表示されるメニュー画面を使用することで、1枚の静止画を撮像する静止画撮像モードの他に、静止画を連続撮影する連写モード、連写モードの一種であり、ダイナミックレンジを広げるHDR合成に使用する露出の異なる複数枚の画像を撮像する合成用画像撮像モード、動画を撮像する動画撮像モードを含む各種の撮像モードの設定を行うことができる。

再生ボタン29は、記録した静止画又は動画を液晶モニタ216に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。

<撮像装置の内部構成>

[交換レンズ]

図3は、撮像装置10の内部構成の実施形態を示すブロック図である。

撮像装置10を構成する撮像光学系として機能する交換レンズ100は、カメラ本体200の通信規格に沿って製造されたものであり、後述するようにカメラ本体200との間で通信を行うことができる交換レンズである。この交換レンズ100は、撮像光学系102、フォーカスレンズ制御部116、絞り制御部118、レンズ側CPU(Central Processing Unit)120、フラッシュROM(Read Only Memory)126、レンズ側通信部150、及びレンズマウント160を備える。

交換レンズ100の撮像光学系102は、フォーカスレンズを含むレンズ群104及び絞り108を含む。

フォーカスレンズ制御部116は、レンズ側CPU120からの指令にしたがってフォーカスレンズを移動させ、フォーカスレンズの位置(合焦位置)を制御する。絞り制御部118は、レンズ側CPU120からの指令にしたがって絞り108を制御する。

レンズ側CPU120は、交換レンズ100を統括制御するもので、ROM124及びRAM(Random Access Memory)122を内蔵している。

フラッシュROM126は、カメラ本体200からダウンロードされたプログラム等を格納する不揮発性のメモリである。

レンズ側CPU120は、ROM124又はフラッシュROM126に格納された制御プログラムに従い、RAM122を作業領域として、交換レンズ100の各部を統括制御する。

レンズ側通信部150は、レンズマウント160がカメラ本体200の本体マウント260に装着されている状態で、レンズマウント160に設けられた複数の信号端子(レンズ側信号端子)を介してカメラ本体200との通信を行う。即ち、レンズ側通信部150は、レンズ側CPU120の指令にしたがって、レンズマウント160及び本体マウント260を介して接続されたカメラ本体200の本体側通信部250との間で、リクエスト信号、回答信号の送受信(双方向通信)を行い、撮像光学系102の各光学部材のレンズ情報(フォーカスレンズの位置情報、焦点距離情報及び絞り情報等)を、カメラ本体200に通知する。

また、交換レンズ100は、フォーカスレンズの位置情報、及び絞り情報を検出する検出部(図示せず)を備えている。ここで、絞り情報とは、絞り108の絞り値(F値)、絞り108の開口径等を示す情報である。

レンズ側CPU120は、カメラ本体200からのレンズ情報のリクエストに応えるために、検出されたフォーカスレンズの位置情報及び絞り情報を含む各種のレンズ情報をRAM122に保持することが好ましい。また、レンズ情報は、カメラ本体200からのレンズ情報の要求があると検出され、又は光学部材が駆動されるときに検出され、又は一定の周期(動画のフレーム周期よりも十分に短い周期)で検出され、検出結果を保持することができる。

[カメラ本体]

図3に示す撮像装置10を構成するカメラ本体200は、イメージセンサ201、イメージセンサ制御部202、アナログ信号処理部203、A/D(Analog/Digital)変換器204、画像入力コントローラ205、デジタル信号処理部206、RAM207、圧縮伸張処理部208、メディア制御部210、メモリカード212、表示制御部214、液晶モニタ216、本体側CPU220、操作部222、時計部224、フラッシュROM226、ROM228、AF(Autofocus)制御部230、AE(Auto Exposure)制御部232、ホワイトバランス補正部234、無線通信部236、GPS(Global Positioning System)受信部238、電源制御部240、バッテリ242、本体側通信部250、本体マウント260、内蔵フラッシュ30(図1)を構成するフラッシュ発光部270、フラッシュ制御部272、フォーカルプレーンシャッタ(FPS:focal-plane shutter)280、及びFPS制御部296を備える。

<イメージセンサの構成>

イメージセンサ201は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型のカラーイメージセンサにより構成されている。尚、イメージセンサ201は、CMOS型に限らず、XYアドレス型、又はCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサでもよい。

イメージセンサ201は、図4に示すようにx方向(水平方向)及びy方向(垂直方向)に二次元的に配列された光電変換素子(フォトダイオード)で構成される複数の画素上に、赤(R)、緑(G)及び青(B)のカラーフィルタが、周期的色配列(図4に示す例では、一般的なベイヤ配列)で配設され、各フォトダイオード上にはマイクロレンズが配置されている。

また、イメージセンサ201は、位相差画素(第1の位相差画素PA,第2の位相差画素PB)と、静止画撮像又は動画撮像用の通常画素(位相差画素以外の画素)が配置されている。

ベイヤ配列を有するイメージセンサ201において、通常画素のみが水平方向(行方向)に配置された通常画素行は、Rフィルタを有する画素(R画素)とGフィルタを有する画素(G画素)とが行方向に交互に配置されたRG行と、G画素とBフィルタを有する画素(B画素)とが行方向に交互に配置されたGB行とがある。また、RG行とGB行とは、垂直方向(列方向)に交互に配置されている。

また、イメージセンサ201は、第1の位相差画素PA及び第2の位相差画素PBが設けられた位相差画素行と、通常画素のみが設けられている通常画素行とを有している。

イメージセンサ201の位相差画素行は、ベイヤ配列の特定のGB行において、一対の第1の位相差画素PA及び第2の位相差画素PBと1つの通常画素の3画素を1周期として周期的に行方向に配置されて構成されている。したがって、位相差画素行には、G画素とB画素とが行方向に2画素(一対の第1の位相差画素PA及び第2の位相差画素PB)置きに交互に配置されている。尚、本例の位相差画素行は、ベイヤ配列のGB行に設けられているが、これに限らず、RG行に設けるようにしてもよい。

周期的色配列は、ベイヤ配列に限らず、X−Trans(登録商標)配列等の他のカラーフィルタ配列でもよい。

図5は、図4に示した位相差画素行において、それぞれ隣接して配設された第1の位相差画素PA及び第2の位相差画素PBの構成を示す要部拡大図である。

図5に示すように第1の位相差画素PAのフォトダイオードPDの前面側(マイクロレンズML側)には、遮光膜MAが配設され、一方、第2の位相差画素PBのフォトダイオードPDの前面側には、遮光膜MBが配設される。マイクロレンズML及び遮光膜MA、MBは瞳分割機能を有し、図5上で、遮光膜MAは、フォトダイオードPDの受光面の左半分を遮光する。そのため、第1の位相差画素PAには、撮像光学系102の射出瞳を通過する光束のうちの光軸の左側領域を通過する光束のみが選択的に受光される。また、カラーフィルタCFとして、GフィルタがマイクロレンズMLの下方に配置されている。

一方、遮光膜MBは、第2の位相差画素PBのフォトダイオードPDの受光面の右半分を遮光する。そのため、第2の位相差画素PBには、撮像光学系102の射出瞳を通過する光束のうちの光軸の右側領域を通過する光束のみが選択的に受光される。このように、瞳分割機能を有するマイクロレンズML及び遮光膜MA、MBにより、射出瞳を通過する光束が左右に分割され、それぞれ第1の位相差画素PA及び第2の位相差画素PBに入射する。

したがって、本例のイメージセンサ201の第1の位相差画素PA及び第2の位相差画素PBの瞳分割方向は、水平方向(x方向)(図4上の左右方向)である。位相差画素行は、イメージセンサ201の撮像領域の全域にわたって配置されていてもよいし、撮像領域の中央の領域のみに配置されていてもよい。

図3に戻って、交換レンズ100の撮像光学系102によってイメージセンサ201の受光面に結像された被写体の光学像は、イメージセンサ201によって電気信号に変換される。イメージセンサ201の各画素には、入射する光量に応じた電荷が蓄積され、イメージセンサ201からは各画素に蓄積された電荷量(信号電荷)に応じた電気信号が画像信号として読み出される。

イメージセンサ制御部202は、本体側CPU220の指令にしたがってイメージセンサ201から画像信号の読み出し制御を行う。また、イメージセンサ制御部202は、静止画の撮像が行われる場合には、FPS280の開閉により露光時間が制御された後、FPS280が閉じた状態でイメージセンサ201の全ラインを読み出す。また、本例のイメージセンサ201及びイメージセンサ制御部202は、少なくとも1つ以上のライン毎や画素毎に順次露光動作を行う(即ち、ライン毎や画素毎に順次リセットを行い、電荷の蓄積を開始し、蓄積した電荷を読み出す方式である)、いわゆるローリングシャッタ方式にて駆動することができ、特にFPS280を開放した状態でローリングシャッタ方式にて動画の撮像、又はライブビュー画像の撮像を行う機能を有する。

アナログ信号処理部203は、イメージセンサ201で被写体を撮像して得られたアナログの画像信号に対して、各種のアナログ信号処理を施す。アナログ信号処理部203は、サンプリングホールド回路、色分離回路、AGC(Automatic Gain Control)回路等を含んで構成されている。AGC回路は、撮像時の感度(ISO感度(ISO:International Organization for Standardization))を調整する感度調整部として機能し、入力する画像信号を増幅する増幅器のゲインを調整し、画像信号の信号レベルが適切な範囲に入るようにする。A/D変換器204は、アナログ信号処理部203から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。

静止画又は動画の撮像時にイメージセンサ201、アナログ信号処理部203、及びA/D変換器204を介して出力されるRGBの画素毎の画像データ(モザイク画像データ)は、画像入力コントローラ205からRAM207に入力され、一時的に記憶される。尚、イメージセンサ201がCMOS型イメージセンサである場合、アナログ信号処理部203及びA/D変換器204は、イメージセンサ201内に内蔵されていることが多い。

デジタル信号処理部206は、RAM207に格納されている画像データに対して、各種のデジタル信号処理を施す。デジタル信号処理部206は、RAM207に記憶されている画像データを適宜読み出し、読み出した画像データに対してオフセット処理、感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、デモザイク処理(デモザイキング処理、同時化処理とも言う)、RGB/YCrCb変換処理等のデジタル信号処理を行い、デジタル信号処理後の画像データを再びRAM207に記憶させる。尚、デモザイク処理とは、例えば、RGB3色のカラーフィルタからなるイメージセンサの場合、RGBからなるモザイク画像から画素毎にRGB全ての色情報を算出する処理であり、モザイクデータ(点順次のRGBデータ)から同時化されたRGB3面の画像データを生成する。

RGB/YCrCb変換処理は、同時化されたRGBデータを輝度データ(Y)及び色差データ(Cr、Cb)に変換する処理である。

圧縮伸張処理部208は、静止画又は動画の記録時に、一旦RAM207に格納された非圧縮の輝度データY及び色差データCb,Crに対して圧縮処理を施す。静止画の場合には、例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)形式で圧縮し、動画の場合には、例えばH.264形式で圧縮する。圧縮伸張処理部208により圧縮された画像データは、メディア制御部210を介してメモリカード212に記録される。また、圧縮伸張処理部208は、再生モード時にメディア制御部210を介してメモリカード212から得た圧縮された画像データに対して伸張処理を施し、非圧縮の画像データを生成する。

メディア制御部210は、圧縮伸張処理部208で圧縮された画像データを、メモリカード212に記録する制御を行う。また、メディア制御部210は、メモリカード212から、圧縮された画像データを読み出す制御を行う。

表示制御部214は、RAM207に格納されている非圧縮の画像データを、液晶モニタ216に表示させる制御を行う。液晶モニタ216は、液晶表示デバイスにより構成されているが、液晶モニタ216の代わりに有機エレクトロルミネッセンスなどの表示デバイスによって構成してもよい。

液晶モニタ216にライブビュー画像を表示させる場合には、デジタル信号処理部206で連続的に生成されたデジタルの画像信号が、RAM207に一時的に記憶される。表示制御部214は、このRAM207に一時記憶されたデジタルの画像信号を表示用の信号形式に変換して、液晶モニタ216に順次出力する。これにより、液晶モニタ216に撮像画像がリアルタイムに表示され、液晶モニタ216を電子ビューファインダとして使用することができる。

シャッタレリーズスイッチ22は、静止画や動画の撮像指示を入力するための撮像指示部であり、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。

静止画撮像モードの場合、シャッタレリーズスイッチ22が半押しされることによってS1オンの信号、半押しから更に押し込む全押しがされることによってS2オンの信号が出力され、S1オン信号が出力されると、本体側CPU220は、AF制御(自動焦点調節)及びAE制御(自動露出制御)などの撮影準備処理を実行し、S2オン信号が出力されると、静止画の撮像処理及び記録処理を実行する。

尚、AF制御及びAE制御は、それぞれ操作部222によりオートモードが設定されている場合に自動的に行われ、マニュアルモードが設定されている場合には、AF制御及びAE制御が行われないことは言うまでもない。

また、動画撮像モードの場合、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、動画の記録を開始する動画記録モードになり、動画の画像処理及び記録処理を実行し、その後、シャッタレリーズスイッチ22が再び全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、スタンバイ状態になり、動画の記録処理を一時停止する。

尚、シャッタレリーズスイッチ22は半押しと全押しとからなる2段ストローク式のスイッチの形態に限られず、1回の操作でS1オンの信号、S2オンの信号を出力しても良く、それぞれ個別のスイッチを設けてS1オンの信号、S2オンの信号を出力しても良い。

また、タッチ式パネル等により操作指示を行う形態では、これら操作手段としてタッチ式パネルの画面に表示される操作指示に対応する領域をタッチすることで操作指示を出力するようにしても良く、撮影準備処理や撮像処理を指示するものであれば操作手段の形態はこれらに限られない。

撮像により取得された静止画又は動画は、圧縮伸張処理部208により圧縮され、圧縮された画像データは、撮像日時、GPS情報、撮像条件(F値、シャッタスピード、ISO感度等)の所要の付属情報が、ヘッダに付加された画像ファイルとされた後、メディア制御部210を介してメモリカード212に格納される。

本体側CPU220は、カメラ本体200全体の動作及び交換レンズ100の光学部材の駆動等を統括制御するもので、シャッタレリーズスイッチ22を含む操作部222等からの入力に基づき、カメラ本体200の各部及び交換レンズ100を制御する。

時計部224は、タイマとして、本体側CPU220からの指令に基づいて時間を計測する。また、時計部224は、カレンダとして、現在の年月日及び時刻を計測する。

フラッシュROM226は、読み取り及び書き込みが可能な不揮発性メモリであり、設定情報を記憶する。

ROM228には、本体側CPU220が実行するカメラ制御プログラム、本発明に係る合成用画像撮像モードでの撮像を実行させる画像位置合わせ補助プログラム、イメージセンサ201の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブルが記憶されている。本体側CPU220は、ROM228に格納されたカメラ制御プログラム、あるいは画像位置合わせ補助プログラムにしたがい、RAM207を作業領域としながらカメラ本体200の各部、及び交換レンズ100を制御する。

自動焦点調節部として機能するAF制御部230は、位相差AFの制御に必要なデフォーカス量を算出し、算出したデフォーカス量に基づいて、フォーカスレンズが移動すべき位置(合焦位置)指令を、本体側CPU220及び本体側通信部250を介して交換レンズ100に通知する。

ここで、AF制御部230は、位相差検出部とデフォーカス量算出部とを含む。位相差検出部は、イメージセンサ201のAF領域(ユーザが指定した主要被写体が存在する領域、顔検出等により自動的に検出される主要被写体の領域、又はデフォルトで設定された領域等)内の第1の位相差画素PAからなる第1の位相差画素群及び第2の位相差画素PBからなる第2の位相差画素群からそれぞれ画素データ(第1の画素値及び第2の画素値)を取得し、これらの第1の画素値及び第2の画素値に基づいて位相差を検出する。この位相差は、第1の位相差画素PAの複数の第1の画素値と第2の位相差画素PBの複数の第2の画素値の相関が最大になるとき(複数の第1の画素値と複数の第2の画素値の差分絶対値の積算値が最小になるとき)の第1の画素値と第2の画素値との間の瞳分割方向のシフト量から算出することができる。

デフォーカス量算出部は、位相差検出部により検出された位相差と、交換レンズ100の現在のF値(光線角度)に対応する係数とを乗算することによりデフォーカス量を算出する。

AF制御部230により算出されたデフォーカス量に対応するフォーカスレンズの位置指令は、交換レンズ100に通知され、フォーカスレンズの位置指令を受け付けた交換レンズ100のレンズ側CPU120は、フォーカスレンズ制御部116を介してフォーカスレンズを移動させ、フォーカスレンズの位置(合焦位置)を制御する。

AE制御部232は、被写体の明るさ(被写体輝度)を検出する部分であり、被写体輝度に対応するAE制御及びAWB(Auto White Balance)制御に必要な数値(露出値(EV値(exposure value)))を算出する。AE制御部232は、イメージセンサ201を介して取得した画像の輝度、画像の輝度の取得時のシャッタスピード及びF値によりEV値を算出する。

本体側CPU220は、AE制御部232から得たEV値に基づいて所定のプログラム線図からF値、シャッタスピード及びISO感度を決定し、AE制御を行うことができる。

ホワイトバランス補正部234は、RGBデータ(Rデータ、Gデータ及びBデータ)の色データ毎のホワイトバランスゲイン(WB(White Balance)ゲイン)Gr,Gg,Gbを算出し、Rデータ、Gデータ及びBデータに、それぞれ算出したWBゲインGr,Gg,Gbを乗算することによりホワイトバランス補正を行う。ここで、WBゲインGr,Gg,Gbの算出方法としては、被写体の明るさ(EV値)によるシーン認識(屋外、屋内の判定等)及び周囲光の色温度等に基づいて被写体を照明している光源種を特定し、予め光源種毎に適切なWBゲインが記憶されている記憶部から特定した光源種に対応するWBゲインを読み出す方法が考えられるが、少なくともEV値を使用してWBゲインGr,Gg,Gbを求める他の公知の方法が考えられる。

無線通信部236は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の規格の近距離無線通信を行う部分であり、周辺のデジタル機器(スマートフォン、等の携帯端末)との間で必要な情報の送受信を行う。

GPS受信部238は、本体側CPU220の指示にしたがって、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、カメラ本体200の緯度、経度、及び高度からなるGPS情報を取得する。取得されたGPS情報は、撮像された画像の撮像位置を示す付属情報として画像ファイルのヘッダに記録することができる。

電源制御部240は、本体側CPU220の指令にしたがって、バッテリ242から供給される電源電圧をカメラ本体200の各部に与える。また、電源制御部240は、本体側CPU220の指令にしたがって、本体マウント260及びレンズマウント160を介して、バッテリ242から供給される電源電圧を交換レンズ100の各部に与える。

レンズ電源スイッチ244は、本体側CPU220の指令にしたがって、本体マウント260及びレンズマウント160を介して交換レンズ100に与える電源電圧のオン及びオフの切り替えとレベルの切り替えを行う。

本体側通信部250は、本体側CPU220の指令にしたがって、本体マウント260及びレンズマウント160を介して接続された交換レンズ100のレンズ側通信部150との間で、リクエスト信号、回答信号の送受信(双方向通信)を行う。尚、本体マウント260には、図1に示すように複数の端子260Aが設けられており、交換レンズ100がカメラ本体200に装着(レンズマウント160と本体マウント260とが接続)されると、本体マウント260に設けられた複数の端子260A(図1)と、レンズマウント160に設けられた複数の端子(図示せず)とが電気的に接続され、本体側通信部250とレンズ側通信部150との間で双方向通信が可能になる。

内蔵フラッシュ30(図1)は、例えば、TTL(Through The Lens)自動調光方式のフラッシュであり、フラッシュ発光部270と、フラッシュ制御部272とから構成されている。

フラッシュ制御部272は、フラッシュ発光部270から発光するフラッシュ光の発光量(ガイドナンバー)を調整する機能を有する。即ち、フラッシュ制御部272は、本体側CPU220からのフラッシュ撮像指示に同期してフラッシュ発光部270を発光させ、交換レンズ100の撮像光学系102を介して入射する反射光(周囲光を含む)の測光を開始し、測光値が標準露出値に達すると、フラッシュ発光部270からのフラッシュ光の発光を停止させる。

FPS280は、撮像装置10のメカシャッタを構成し、イメージセンサ201の直前に配置される。FPS制御部296は、本体側CPU220からの入力情報(S2オン信号、シャッタスピード等)に基づいてFPS280の先幕、後幕の開閉を制御し、イメージセンサ201における露光時間(シャッタスピード)を制御する。

[画像位置合わせ補助装置の制御]

次に、合成用画像撮像モードにより、ダイナミックレンジを広げるHDR合成に使用する露出の異なる複数枚の画像を撮像する場合の撮像装置10の制御について説明する。

<第1の実施形態>

図6は、主として合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の第1の実施形態を示す機能ブロック図であり、特に合成用画像撮像モードによる撮像の際に機能する部分に関して示している。

本発明に係る合成用画像撮像モードによる撮像は、ダイナミックレンジを広げるHDR合成に使用する露出の異なる複数枚の画像を撮像するもので、特に複数枚の画像が、合成画像の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしていない場合には、位置合わせ条件を満たすように補助画像を追加した複数枚の画像(補助画像分だけ増加させた複数枚の画像)を再度撮像するものである。

合成用画像撮像モードによる撮像を行う場合、主として本体側CPU220が、合成用画像撮像モードによる撮像用の制御を統括制御するとともに、判定部220A及び撮像条件算出部220Bとして機能する。

ユーザは、合成用画像撮像モードによる撮像を行う場合、操作部222を操作して合成用画像撮像モードの設定を行う。例えば、操作部222を操作し、メニュー画面を液晶モニタ216に表示させ、メニュー画面上で「合成用画像撮像モード」を選択することで、合成用画像撮像モードを設定することができる。

また、合成用画像撮像モードが設定されると、HDR合成に使用する画像(第1画像)の枚数、及び各第1画像の撮像条件(第1撮像条件)を受け付けるメニュー画面が液晶モニタ216に表示される。ユーザは、このメニュー画面及び操作部222の十字キー28を使用し、オンスクリーン対話方式で任意の「枚数」及び「第1撮像条件」を設定することができる。

本例では、HDR合成に使用する複数枚の第1画像は、適正露出の第1画像(基準画像)Sと、露出アンダーの第1画像S−1と、露出オーバーの第1画像S+1の3枚の画像とする。また、第1画像S−1、S、S+1の第1撮像条件は、露出条件であり、第1画像Sの露出条件は適正露出値であり、露出アンダーの第1画像S−1の露出条件は、適正露出値に対して−3EVの露出値であり、露出オーバーの第1画像S+1の露出条件は、適正露出値に対して+3EVの露出値である。このように、露出条件は、段階的に設定されている。尚、この±3EV(適正露出値に対する露出補正値)は、一例であり、前述したようにユーザが「段階的な第1撮像条件」として任意に設定することができる。

尚、複数の第1画像の「枚数」及び「第1撮像条件」は、ユーザにより設定される場合に限らず、デフォルトで設定された「枚数」及び/又は「第1撮像条件」でもよい。

本体側CPU220は、シャッタレリーズスイッチ22の操作による撮像指示を受け付けると、以下の処理を行う。

まず、本体側CPU220は、撮像部(画像取得部221)として機能する交換レンズ100、イメージセンサ201及びFPS280を、第1撮像条件(露出アンダー、適正露出、及び露出オーバーの露出条件)に基づいて露出制御し、3枚の第1画像S−1、S、S+1を連写させ、3枚の第1画像S−1、S、S+1を取得してRAM207に一時的に記憶させる。

本体側CPU220の判定部220Aは、RAM207に一時的に記憶された3枚の第1画像S−1、S、S+1が、合成画像(HDR合成)の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを、3枚の第1画像S−1、S、S+1のうちの第1撮像条件(第1露出条件)が隣接する2枚の第1画像の間(本例では、第1画像S−1、Sの間、及び第1画像S、S+1の間)で判定する。なお、「隣接する撮像条件」は、段階が一つ異なる2つの撮像条件であることを表し、「隣接する第1撮像条件」は、段階が一つ異なる2つの第1撮像条件であることを表す。

ここで、判定部220Aにより判定される位置合わせ条件は、2枚の第1画像の間の特徴点であって、相互に対応する特徴点に基づく評価値であり、本例では、相互に対応する特徴点に基づく評価値は、相互に対応する特徴点のペアの個数に対応した値とする。

いま、判定部220Aが、露出条件が隣接する2枚の第1画像S−1、Sの間で、位置合わせ条件を満たしているか否かを判定する場合、2枚の第1画像S−1、Sから特徴点を抽出する。この特徴点の抽出には、SIFT(Scale-invariant feature transform)やSURF(Speed-Upped Robust Feature)、ORB(Oriented FAST and Rotated BRIEF)などの特徴点アルゴリズムを用いることができる。この処理により、2枚の第1画像S−1、Sに対し、それぞれ複数個の特徴点が検出されたとする。

第1画像Sに対する、ある特徴点が与えられたとき、その特徴点が持つ特徴量をもとに、第1画像S−1の特徴点とのマッチングを行う。このとき特徴量は特徴点周辺領域の情報をもとに取得された情報がよい。2枚の第1画像S−1、Sの、ある特徴点がマッチしているか否かは、その特徴点に対応する特徴量の類似度で評価する。例えば、特徴量がSIFTならそれぞれの実数ベクトルのユークリッド距離がある閾値より小さいときマッチしているとする。

マッチングにより、2枚の第1画像S−1、Sの間でマッチしている特徴点のペアの個数を、位置合わせ条件の評価値とすると、判定部220Aは、評価値(ペアの個数)が基準値以上の場合、位置合わせ条件を満たしていると判定し、基準値未満の場合、位置合わせ条件を満たしていないと判定する。尚、相互に対応する特徴点のペアの個数に基づいて位置合わせ条件を満たしているか否かを判定する判定方法は一例であり、本発明はこれに限定されない。

本体側CPU220の撮像条件算出部220Bは、判定部220Aにより2枚の第1画像の間で位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、2枚の第1画像の第1撮像条件(第1露出条件)に基づいて2枚の第1画像の2つの第1露出条件を内分する第2撮像条件(第2露出条件)を算出する。

例えば、2枚の第1画像S−1、Sの間で、位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、第1画像Sの第1露出条件である適正露出値と、第1画像S−1の第1露出条件である、適正露出値に対して−3EVの露出値との間の、1又は複数の第2撮像条件(第2露出条件)を算出する。

この第2撮像条件(第2露出条件)を算出する場合、2つの第1撮像条件(第1露出条件)と判定された位置合わせ条件とに基づいて、2つの第1撮像条件(第1露出条件)を内分する刻み幅を決定し、決定した刻み幅により第2撮像条件(第2露出条件)を算出することが好ましい。これにより、補正精度を上げるために必要な第2画像の第2撮像条件

(第2露出条件)を適切に求めることができる。

画像取得部221は、本体側CPU220による制御のもとで、判定部220Aにより2枚の第1画像の間で位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、第1撮像条件(第1露出条件)で撮像された複数枚の第1画像及び第2撮像条件(第2露出条件)で撮像された第2画像を取得する。

具体的には、本体側CPU220による制御のもとで、画像取得部221として機能する交換レンズ100、イメージセンサ201及びFPS280は、第1撮像条件(第1露出条件)及び第2撮像条件(第2露出条件)に基づいて露出制御し、3枚の第1画像S−1、S、S+1と、1又は複数の補助画像としての第2画像とを連写により取得する。

尚、画像取得部221は、第2撮像条件(第2露出条件)で撮像された補助画像としての第2画像のみを追加して取得してもよい。第2画像のみを追加撮像する場合には、複数枚の第1画像の撮像から可能か限り時間を空けずに第2画像を撮像することが好ましい。第1画像と第2画像との間で時間を空けると、第1画像と第2画像との間で位置ずれが大きくなりやすく、位置ずれが大きくなると、第2画像が位置合わせ用の補助画像として機能しなくなる場合があるからである。

上記のようにして取得した複数枚の画像(第1画像、又は第1画像及び第2画像)は、後述するように位置合わせした後にHDR合成されるが、HDR合成用の複数枚の画像として関連付けてメモリカード212に記録してもよい。

<合成用画像撮像モードでの本体側CPU220の動作>

図7は、合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の動作の一実施形態を説明するために用いた図であり、図7の(A)、(B)、及び(C)は、それぞれ合成用画像撮像モードによる1回目の撮像、2回目の撮像、及び3回目の撮像時の動作を模式的に示している。

図7の(A)に示すように、本例では、本体側CPU220は、HDR合成用の複数の画像として、第1撮像条件(第1露出条件)が異なる第1画像S−1、S、S+1を、撮像部として機能する画像取得部221から取得する。図7の(A)には、3つの第1画像S−1、S、S+1と、第1画像S−1、S、S+1の第1露出条件(第1画像Sの露出値(適正露出値)に対する第1画像S−1、S+1の露出補正値)が示されている。

本体側CPU220の判定部220Aは、3枚の第1画像S−1、S、S+1のうちの第1露出条件が隣接する2枚の第1画像の間(第1画像S−1、Sの間、及び第1画像S、S+1の間)で、HDR合成の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを判定する。

具体的には、判定部220Aは、2枚の第1画像の間の特徴点であって、相互に対応する特徴点のペアの個数が、基準値以上か否かに基づいて位置合わせ条件を満たしているか否かを判定する。本例では、基準値を100とし、判定部220Aは、特徴点のペアの個数が100以上の場合、位置合わせ条件を満たしていると判定し、特徴点のペアの個数が100未満の場合、位置合わせ条件を満たしていないと判定する。尚、基準値としての100は一例であり、本発明はこの数値に限定されない。

図7の(A)に示す例では、2枚の第1画像S、S+1の間の特徴点のペアの個数は110であるため、判定部220Aは、2枚の第1画像S、S+1の間では、位置合わせ条件を満たしている(OK)と判定する。

一方、2枚の第1画像S−1、Sの間の特徴点のペアの個数は80であるため、判定部220Aは、2枚の第1画像S−1、Sの間では、位置合わせ条件を満たしていない(NG)と判定する。

本体側CPU220の撮像条件算出部220Bは、判定部220Aにより2枚の第1画像の間で位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、2枚の第1画像の第1露出条件に基づいて2枚の第1画像の2つの第1露出条件を内分する第2露出条件を算出する。

本例では、撮像条件算出部220Bは、第1画像Sの露出値よりも1EV小さい露出値と、第1画像S−1の露出値よりも1EV大きい露出値を、それぞれ第2露出条件として算出する。

画像取得部221は、撮像条件算出部220Bにより第2露出条件が算出されると、図7の(B)に示すように第1露出条件による3枚の第1画像S−1、S、S+1と、第2露出条件による2枚の第2画像A、Aとを連写により取得する。

判定部220Aは、新たに取得された3枚の第1画像S−1、S、S+1と2枚の第2画像A、A(合計5枚の画像)に基づいて露出条件が隣接する2枚の画像の間で、位置合わせ条件が満たされているか否かを再度判定する。

図7の(B)に示す例では、2枚の第1画像S、第2画像Aの間の特徴点のペアの個数は103であり、また、2枚の第1画像S−1、第2画像Aの間の特徴点のペアの個数は105であるため、判定部220Aは、第1画像S、第2画像Aの間、及び第1画像S−1、第2画像Aの間では、それぞれ位置合わせ条件を満たしていると判定する。

一方、2枚の第2画像A、Aの間の特徴点のペアの個数は90であるため、判定部220Aは、2枚の第2画像A、Aの間では、位置合わせ条件を満たしていないと判定する。

撮像条件算出部220Bは、判定部220Aにより2枚の画像間(本例では、2枚の第2画像A、A)の間で位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、2枚の第2画像A、Aの第2露出条件に基づいて第2画像A、Aの2つの第2露出条件を内分する第3露出条件(第3撮像条件)を算出する。

本例では、撮像条件算出部220Bは、第2画像Aの露出値よりも1/3EV小さい露出値と、第2画像Aの露出値よりも1/3EV大きい露出値を、それぞれ第3露出条件として算出する。

画像取得部221は、撮像条件算出部220Bにより第3露出条件が算出されると、図7の(C)に示すように第1露出条件による3枚の第1画像S−1、S、S+1と、第2露出条件による2枚の第2画像A、Aと、第3露出条件による2枚の第3画像B、Bとを連写により取得する。

判定部220Aは、新たに取得された3枚の第1画像S−1、S、S+1と2枚の第2画像A、Aと2枚の第3画像B、B(合計7枚の画像)に基づいて露出条件が隣接する2枚の画像の間で、位置合わせ条件が満たされているか否かを再度判定する。

図7の(C)に示す例では、2枚の第2画像A、第3画像Bの間の特徴点のペアの個数、2枚の第3画像B、Bの間の特徴点のペアの個数、及び2枚の第3画像B、第2画像Aの間の特徴点のペアの個数はそれぞれ105であるため、判定部220Aは、これらの画像間では、それぞれ位置合わせ条件を満たしていると判定する。尚、他の画像間も位置合わせ条件を満たしていることは言うまでもない。

本例では、最終的には、3枚の第1画像S−1、S、S+1と、位置合わせの補助画像としての2枚の第2画像A、A及び2枚の第3画像B、Bとを取得することになる。

図8は、合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の動作の他の実施形態を説明するために用いた図であり、図8の(A)、(B)、及び(C)は、それぞれ合成用画像撮像モードによる1回目の撮像、2回目の撮像、及び3回目の撮像時の動作を模式的に示している。

図8に示す本体側CPU220の動作の他の実施形態は、図7に示した本体側CPU220の動作の一実施形態とは、主として露出条件が隣接する2枚の画像間で位置合わせ条件が満たしていないと判定された場合の、補助画像を撮像する際の撮像条件(2つの撮像条件を内分する補助画像の撮像条件)が相違する。図8の(A)に示す1回目の撮像時の動作は、図7の(A)に示した1回目の撮像時の動作と同じため、その説明は省略する。

図8の(B)に示すように、判定部220Aにより2枚の第1画像S−1、Sの間で位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、撮像条件算出部220Bは、2枚の第1画像S−1、Sの第1露出条件の平均(中央)の露出条件を、第2露出条件として算出する。

本例では、撮像条件算出部220Bは、第1画像Sの露出値よりも(3/2)EV小さい露出値(第1画像S−1の露出値よりも(3/2)EV大きい露出値)を、第2露出条件として算出する。

画像取得部221は、撮像条件算出部220Bにより第2露出条件が算出されると、図8の(B)に示すように第1露出条件による3枚の第1画像S−1、S、S+1と、第2露出条件による1枚の第2画像Aとを連写により取得する。

判定部220Aは、新たに取得された3枚の第1画像S−1、S、S+1と1枚の第2画像A(合計4枚の画像)に基づいて露出条件が隣接する2枚の画像の間で、位置合わせ条件が満たされているか否かを再度判定する。

図8の(B)に示す例では、2枚の第1画像S、第2画像Aの間の特徴点のペアの個数は103であるため、判定部220Aは、第1画像S、第2画像Aの間では、位置合わせ条件を満たしていると判定する。

一方、2枚の第1画像S−1、第2画像Aの間の特徴点のペアの個数は90であるため、判定部220Aは、2枚の第1画像S−1、第2画像Aの間では、位置合わせ条件を満たしていないと判定する。

撮像条件算出部220Bは、判定部220Aにより2枚の画像間(本例では、2枚の第1画像S−1、第2画像A)の間で位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、第1画像S−1の第1露出条件と第2画像Aの第2露出条件に基づいて第1画像S−1の第1露出条件と第2画像Aの第2露出条件の平均(中央)の第3露出条件を算出する。

本例では、撮像条件算出部220Bは、第1画像あSの露出値よりも(9/4)EV小さい露出値を、第3露出条件として算出する。

画像取得部221は、撮像条件算出部220Bにより第3露出条件が算出されると、図8の(C)に示すように第1露出条件による3枚の第1画像S−1、S、S+1と、第2露出条件による1枚の第2画像Aと、第3露出条件による1枚の第3画像Bとを連写により取得する。

判定部220Aは、新たに取得された3枚の第1画像S−1、S、S+1と1枚の第2画像Aと1枚の第3画像B(合計5枚の画像)に基づいて露出条件が隣接する2枚の画像の間で、位置合わせ条件が満たされているか否かを再度判定する。

図8の(C)に示す例では、第2画像A、第3画像Bの間の特徴点のペアの個数、及び第1画像S−1、第3画像Bの間の特徴点のペアの個数はそれぞれ105であるため、判定部220Aは、これらの画像間では、それぞれ位置合わせ条件を満たしていると判定する。尚、他の画像間も位置合わせ条件を満たしていることは言うまでもない。

<第2の実施形態>

図9は、主として合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の第2の実施形態を示す機能ブロック図である。尚、図9において、図6に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。

図9に示す第2の実施形態では、それぞれ撮像条件が異なる合成画像用の複数枚の画像

を撮像する際に、位置合わせ条件を満たす撮像条件で撮像する。

例えば、HDR合成に使用する複数枚の第1画像を、3枚の第1画像S−1、S、S+1とし、第1画像Sの撮像条件(露出条件)は適正露出値であり、露出アンダーの第1画像S−1の露出条件は、適正露出値に対して−3EVの露出値であり、露出オーバーの第1画像S+1の露出条件は、適正露出値に対して+3EVの露出値とする。

この場合、±3EVの範囲を、第1撮像条件よりも狭い刻み幅であって、位置合わせ条件を満たす刻み幅(例えば、(1/3)EV)で、同位置の被写体を連写する。±3EVの範囲を、(1/3)EVの刻み幅の露出条件で連写すると、適正露出の画像を含む19枚の画像が撮像されることになる。

このようにして撮像された19枚の画像を、一旦、カメラ本体200内のRAM207に保存しておく。

図9に示す本体側CPU220内の画像取得部223は、RAM207から3枚の第1画像S−1、S、S+1を取得する。尚、3枚の第1画像S−1、S、S+1は、RAM207に保存された19枚の画像のうちの、適正露出に対して−3EV、±0EV、+3EVで撮像された画像である。

次に、画像取得部223、判定部220A、及び撮像条件算出部220Bの作用について、前述した図7を参照しながら説明する。

判定部220Aは、3枚の第1画像S−1、S、S+1のうちの第1露出条件が隣接する2枚の第1画像の間(第1画像S−1、Sの間、及び第1画像S、S+1の間)で、HDR合成の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを判定する。

2枚の第1画像S−1、Sの間の特徴点のペアの個数は80であり、基準値(100)未満であるため、判定部220Aは、2枚の第1画像S−1、Sの間では、位置合わせ条件を満たしていない(NG)と判定する。

撮像条件算出部220Bは、判定部220Aにより2枚の第1画像S−1、Sの間で位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、2枚の第1画像S−1、Sの2つの第1露出条件に基づいて2枚の第1画像S−1、Sの2つの第1露出条件を内分する第2露出条件を算出する。

本例では、撮像条件算出部220Bは、第1画像Sの露出値よりも1EV小さい露出値と、第1画像S−1の露出値よりも1EV大きい露出値を、それぞれ第2露出条件として算出する。

画像取得部223は、撮像条件算出部220Bにより第2露出条件が算出されると、RAM207から第2露出条件に対応する2枚の第2画像A、Aを読み出す。

判定部220Aは、新たに取得された3枚の第1画像S−1、S、S+1と2枚の第2画像A、A(合計5枚の画像)に基づいて露出条件が隣接する2枚の画像の間で、位置合わせ条件が満たされているか否かを再度判定する。

2枚の第2画像A、Aの間の特徴点のペアの個数は90であり、基準値(100)未満であるため、判定部220Aは、2枚の第2画像A、Aの間では、位置合わせ条件を満たしていないと判定する。

撮像条件算出部220Bは、判定部220Aにより2枚の第2画像A、Aの間で位置合わせ条件が満たされていないと判定されると、2枚の第2画像A、Aの2つの第2露出条件に基づいて2枚の第2画像A、Aの2つの第2露出条件を内分する第3露出条件を算出する。

画像取得部223は、撮像条件算出部220Bにより第3露出条件が算出されると、RAM207から第3露出条件に対応する2枚の第3画像B、Bを読み出す。

判定部220Aは、3枚の第1画像S−1、S、S+1と2枚の第2画像A、Aと2枚の第3画像B、B(合計7枚の画像)に基づいて露出条件が隣接する2枚の画像の間で、位置合わせ条件が満たされているか否かを再度判定する。

図7の(C)に示す例では、2枚の第2画像A、第3画像Bの間の特徴点のペアの個数、2枚の第3画像B、Bの間の特徴点のペアの個数、及び2枚の第3画像B、第2画像Aの間の特徴点のペアの個数はそれぞれ105であるため、判定部220Aは、これらの画像間では、それぞれ位置合わせ条件を満たしていると判定する。尚、他の画像間も位置合わせ条件を満たしていることは言うまでもない。

本例では、最終的には、19枚の画像が保存されたRAM207から3枚の第1画像S−1、S、S+1と、位置合わせの補助画像としての2枚の第2画像A、A及び2枚の第3画像B、Bとを取得することになる。

<第3の実施形態>

図10は、主として合成用画像撮像モードによる撮像を実行する本体側CPU220の第3の実施形態を示す機能ブロック図である。尚、図10において、図6に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。

図10に示す第3の実施形態は、位置合わせ部220C、及び合成画像生成部220Dが追加されている点で、図6に示した第1の実施形態と相違する。

図10において、位置合わせ部220Cは、全ての画像間の位置合わせ条件が満たされているとして最終的に取得された複数枚の画像の位置合わせを行う。

まず、HDR合成に使用する3枚の第1画像S−1、S、S+1が、各画像間で位置合わせ条件を満たしている場合について説明する。

この場合、位置合わせ部220Cは、例えば、適正露出で撮像された第1画像Sを位置合わせの基準画像とし、第1画像S−1、S+1の特徴点が、基準画像の特徴点と一致するように第1画像S−1、S+1をそれぞれ幾何変換する。

この幾何変形は、射影変換パラメータを使用した射影変換、アフィン変換パラメータを使用したアフィン変換、ヘルマート変換パラメータを使用したヘルマート変換等によって行うことができる。

いま、基準画像である第1画像Sに対して射影変換により第1画像S−1、S+1を位置合わせする場合、第1画像S−1、S+1を、第1画像Sの座標平面に投影(射影変換)する行列Hを求める。

第1画像S−1におけるある特徴点P=(x_2,y_2)が、第1画像Sにおけるある特徴点P=(x_1,y_1)とマッチしているとき、次式、

Figure 0006810298

に示す関係が成り立つ。マッチした対応点の組に対し、[数1]式を適用し、行列Hの要素に対する連立方程式を解くことで、行列Hが求まる。ここで、行列H中の係数h33は1であるため、8個の係数を求める。4つの特徴点のペア(合計8個)の座標から、8個の連立方程式を解くことで、8個の係数(射影変換パラメータ)を有する行列Hを求めることができる。

本例では、2つの画像間の対応する特徴点のペアの個数が100以上存在するため、100以上の特徴点のペアのうち信頼性の高い4つの特徴点のペアにて、上記の射影変換パラメータを取得する。

例えば、NSAC(Random Sampling Consensus)法やM推定(M-estimation)法により信頼性の高い複数の特徴点のペアを推定し、最適な行列Hを求めることが好ましい。特徴点の各ペアの誤対応や位置のずれなどのノイズの影響を排除し、高精度に行列Hを計算するためである。

位置合わせ部220Cは、上記のように第1画像S−1、S+1を、変換パラメータを使用して幾何変換し、基準画像である第1画像Sに対して位置合わせを行う。

また、位置合わせ部220Cは、図7に示した例のように第1画像S−1、Sとの間で位置合わせ条件が満たされていない場合には、位置合わせの補助画像として取得した2枚の第2画像A、A及び2枚の第3画像B、Bを使用して位置合わせを行う。

この場合、まず、基準画像である第1画像Sに対して、上記と同様にして第2画像Aの位置合わせを行う。続いて、位置合わせ後の第2画像Aに対して第3画像Bの位置合わせを行う。この場合、位置合わせ後の第2画像Aと第3画像Bとの間で共通する特徴点の抽出を行い、抽出した特徴点に基づいて位置合わせを行う。以下、同様にして位置合わせ後の第3画像Bに対して第3画像Bの位置合わせを行い、位置合わせ後の第3画像Bに対して第2画像Aの位置合わせを行い、最後に位置合わせ後の第2画像Aに対して第1画像S−1の位置合わせを行う。

このようにして位置合わせされた第1画像S−1は、最初の第1画像Sに対して位置合わせされたものとなる。

合成画像生成部220Dは、位置合わせ部220Cによる位置合わせ後の3枚の第1画像S−1、S、S+1に基づいてHDR合成する。例えば、画像のハイライト(明るい部分)の画素には、アンダー露光の第1画像S−1の画素を割り当て(又は重み付けを大きくし)、シャドー(暗い部分)の画素には、オーバー露光の第1画像S+1の画素を割り当て(又は重み付けを大きくし)、ハイライトとシャドーの中間部分の画素には、適正露光の第1画像Sの画素を割り当て(又は重み付けを大きくし)て合成する。

尚、HDR合成する場合の露出条件が異なる画像の枚数、及びHDR合成の方法は、上記の実施形態に限らない。

<画像位置合わせ補助方法>

図11は、本発明に係る画像位置合わせ補助方法の実施形態を示すフローチャートである。

図11において、本体側CPU220は、合成用画像撮像モードが設定され、シャッタレリーズスイッチ22の操作による撮像指示を受け付けると、撮像部として機能する交換レンズ100及びイメージセンサ201によりHDR合成用の露出条件が異なる複数枚の撮像を行わせ、複数枚の第1画像(合成用画像)を取得する(ステップS10)。

判定部220Aは、合成用画像以外の補助画像(第2画像、第3画像)が必要か否かを判別する(ステップS12)。この判別は、前述したように露出条件が隣接する2つの第1画像間の対応する特徴点の個数が基準値以上か否かにより行うことができる。

補助画像は不要であると判別されると、ステップS18に遷移する。

補助画像が必要であると判別されると、撮像条件算出部220Bは、必要な補助画像の撮像条件(第2撮像条件)を算出する(ステップS14)。

続いて、合成用画像及び第2撮像条件に基づいて補助画像を取得する(ステップS16)。

次に、(M+N+1)枚の画像を用意する(ステップS18)。ここで、Mは、基準画像となる適正露光の第1画像Sよりも露出値が小さい露出条件で撮像された画像の枚数であり、Nは、第1画像Sよりも露出値が大きい露出条件で撮像された画像の枚数である。

続いて、(M+N+1)枚の画像を、露出値の大きさ順に並べ、画像S(0≦n≦M、N)とし、画像を特定するパラメータnを0にセットする(ステップS20)。ここで、n=0である画像Sは、適正露光の第1画像Sである。

次に、画像Sと画像Sn+1とを比較し、補正量(位置合わせ用の変換パラメータ)を算出し(ステップS22)、算出した補正量を元に画像Sn+1を補正(幾何変換)する(ステップS24)。

同様に、画像S−nと画像S−(n+1)とを比較し、補正量を算出し(ステップS26)、算出した補正量を元に画像S−(n+1)を補正する(ステップS28)。

次に、n<N、又はn<Mの条件を満足しているか否かを判別し(ステップS30)、「Yes」の場合には、パラメータnを1だけインクリメントし、ステップS22及びS26に遷移させる。

「No」の場合には、(M+N+1)枚の全ての画像間の位置合わせが終了するため、その後、位置合わせされた(M+N+1)枚の画像を使用した合成画像の生成を行う(ステップS34)。

本実施形態の撮像装置10は、ミラーレスのデジタル一眼カメラであるが、これに限らず、一眼レフカメラ、レンズ一体型の撮像装置、デジタルビデオカメラ等でもよく、また、撮像機能に加えて撮像以外の他の機能(通話機能、通信機能、その他のコンピュータ機能)を備えるモバイル機器に対しても適用可能である。本発明を適用可能な他の態様としては、例えば、カメラ機能を有する携帯電話機やスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型ゲーム機が挙げられる。以下、本発明を適用可能なスマートフォンの一例について説明する。

<スマートフォンの構成>

図12は、本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォン500の外観を示すものである。図12に示すスマートフォン500は、平板状の筐体502を有し、筐体502の一方の面に表示部としての表示パネル521と、入力部としての操作パネル522とが一体となった表示入力部520を備えている。また、係る筐体502は、スピーカ531と、マイクロホン532、操作部540と、カメラ部541とを備えている。尚、筐体502の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用することもできる。

図13は、図12に示すスマートフォン500の構成を示すブロック図である。図13に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、基地局と移動通信網とを介した移動無線通信を行う無線通信部510と、表示入力部520と、通話部530と、操作部540と、カメラ部541と、記録部550と、外部入出力部560と、GPS(Global Positioning System)受信部570と、モーションセンサ部580と、電源部590と、主制御部501とを備える。

無線通信部510は、主制御部501の指示にしたがって、移動通信網に収容された基地局に対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信、Webデータ及びストリーミングデータなどの受信を行う。

表示入力部520は、主制御部501の制御により、画像(静止画像及び動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達し、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル521と、操作パネル522とを備える。

表示パネル521は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro-Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。操作パネル52

2は、表示パネル521の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。かかるデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部501に出力する。次いで、主制御部501は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル521上の操作位置(座標)を検出する。

図12に示すように、本発明の撮像装置の一実施形態として例示しているスマートフォン500の表示パネル521と操作パネル522とは一体となって表示入力部520を構成しているが、操作パネル522が表示パネル521を完全に覆うような配置となっている。かかる配置を採用した場合、操作パネル522は、表示パネル521外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル522は、表示パネル521に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル521に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。

尚、表示領域の大きさと表示パネル521の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル522が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。さらに、外縁部分の幅は、筐体502の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。また、操作パネル522で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。

通話部530は、スピーカ531やマイクロホン532を備え、マイクロホン532を通じて入力されたユーザの音声を主制御部501にて処理可能な音声データに変換して主制御部501に出力したり、無線通信部510あるいは外部入出力部560により受信された音声データを復号してスピーカ531から出力するものである。また、図12に示すように、例えば、スピーカ531、マイクロホン532を表示入力部520が設けられた面と同じ面に搭載することができる。

操作部540は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図12に示すように、操作部540は、スマートフォン500の筐体502の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。

記録部550は、主制御部501の制御プログラム、制御データ、アプリケーションソフトウェア(本発明に係る画像位置合わせ補助プログラムを含む)、通信相手の名称及び電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータ、及びダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記録部550は、スマートフォン内蔵の内部記憶部551と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部562により構成される。尚、記録部550を構成するそれぞれの内部記憶部551と外部記憶部552は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、Micro SD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記録媒体を用いて実現される。

外部入出力部560は、スマートフォン500に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、及びIEEE1394など)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的又は間接的に接続するためのものである。

スマートフォン500に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)、SIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、又はオーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオビデオ機器、無線接続される外部オーディオビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるPDA、及びイヤホンなどがある。外部入出力部は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン500の内部の各構成要素に伝達し、又はスマートフォン500の内部のデータを外部機器に伝送することが可能である。

GPS受信部570は、主制御部501の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン500の緯度、経度、及び高度からなる位置を検出する。GPS受信部570は、無線通信部510や外部入出力部560(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。

モーションセンサ部580は、例えば、3軸の加速度センサ及びジャイロセンサなどを備え、主制御部501の指示にしたがって、スマートフォン500の物理的な動きを検出する。スマートフォン500の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン500の動く方向や加速度が検出される。この検出結果は、主制御部501に出力されるものである。

電源部590は、主制御部501の指示にしたがって、スマートフォン500の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。

主制御部501は、マイクロプロセッサを備え、記録部550が記憶する制御プログラム及び制御データにしたがって動作し、スマートフォン500の各部を統括して制御するものである。また、主制御部501は、無線通信部510を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能及びアプリケーション処理機能を備える。

アプリケーション処理機能は、記録部550が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部501が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部560を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能、本発明に係る画像位置合わせ補助機能などがある。

また、主制御部501は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部520に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部501が、上記画像データを復号し、係る復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部520に表示する機能のことをいう。

更に、主制御部501は、表示パネル521に対する表示制御と、操作部540、操作パネル522を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。

表示制御の実行により、主制御部501は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコン及びスクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、或いは電子メールを作成するためのウィンドウを表示する。尚、スクロールバーとは、表示パネル521の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。

また、操作検出制御の実行により、主制御部501は、操作部540を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル522を通じてアイコンに対する操作、及びウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付け、或いはスクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。

更に、操作検出制御の実行により主制御部501は、操作パネル522に対する操作位置が、表示パネル521に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル521に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル522の感応領域及びソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。

また、主制御部501は、操作パネル522に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、或いはこれらを組合せて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。

カメラ部541は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge-Coupled Device)などの撮像素子を用いて電子撮影するデジタルカメラであり、図1に示した撮像装置10に相当する。また、カメラ部541は、主制御部501の制御により、撮像によって得た画像データを例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)などの圧縮した画像データに変換し、記録部550に記録したり、外部入出力部560や無線通信部510を通じて出力することができる。図12に示すようにスマートフォン500において、カメラ部541は表示入力部520と同じ面に搭載されているが、カメラ部541の搭載位置はこれに限らず、表示入力部520の背面に搭載されてもよいし、或いは、複数のカメラ部541が搭載されてもよい。尚、複数のカメラ部541が搭載されている場合、撮影に供するカメラ部541を切り替えて単独にて撮影したり、或いは、複数のカメラ部541を同時に使用して撮影することもできる。

また、カメラ部541はスマートフォン500の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル521にカメラ部541で取得した画像を表示することや、操作パネル522の操作入力のひとつとして、カメラ部541の画像を利用することができる。また、GPS受信部570が位置を検出する際に、カメラ部541からの画像を参照して位置を検出することもできる。さらには、カメラ部541からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサ(ジャイロセンサ)と併用して、スマートフォン500のカメラ部541の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部541からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。

その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部570により取得した位置情報、マイクロホン532により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部580により取得した姿勢情報等などを付加して記録部550に記録したり、外部入出力部560や無線通信部510を通じて出力することもできる。

[その他]

本実施形態では、HDR合成用の撮像条件(露出条件)の異なる複数枚の画像を取得する場合、及び取得した複数枚の画像の位置合わせ及びHDR合成する場合について説明したが、本発明は、これに限らず、例えば、合焦距離の異なる複数枚の画像を取得する場合、及び取得した複数枚の画像の位置合わせ及び深度合成する場合にも適用できる。深度合成する場合には、位置合わせ用の補助画像も使用して深度合成することが好ましい。また、深度合成用の撮像条件は、複数の合焦距離(フォーカスレンズの位置)に対応する合焦条件である。

また、本実施形態において、例えば、本体側CPU220等の各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。

1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。

更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。

更にまた、本発明は、撮像装置内のコンピュータにインストールされることにより、本発明に係る撮像装置として機能させるプログラム、及びこのプログラムが記録された記録媒体を含む。

また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。

10 撮像装置

20 ファインダ窓

22 シャッタレリーズスイッチ

23 シャッタスピードダイヤル

24 露出補正ダイヤル

25 電源レバー

26 接眼部

27 MENU/OKキー

28 十字キー

29 再生ボタン

30 内蔵フラッシュ

100 交換レンズ

102 撮像光学系

104 レンズ群

108 絞り

116 フォーカスレンズ制御部

118 絞り制御部

120 レンズ側CPU

122 RAM

124 ROM

126 フラッシュROM

150 レンズ側通信部

160 レンズマウント

200 カメラ本体

201 イメージセンサ

202 イメージセンサ制御部

203 アナログ信号処理部

204 A/D変換器

205 画像入力コントローラ

206 デジタル信号処理部

207 RAM

208 圧縮伸張処理部

210 メディア制御部

212 メモリカード

214 表示制御部

216 液晶モニタ

220 本体側CPU

220A 判定部

220B 撮像条件算出部

220C 位置合わせ部

220D 合成画像生成部

221、223 画像取得部

222 操作部

224 時計部

226 フラッシュROM

228 ROM

230 AF制御部

232 AE制御部

234 ホワイトバランス補正部

236 無線通信部

238 GPS受信部

240 電源制御部

242 バッテリ

244 レンズ電源スイッチ

250 本体側通信部

260 本体マウント

260A 端子

270 フラッシュ発光部

272 フラッシュ制御部

296 FPS制御部

500 スマートフォン

501 主制御部

502 筐体

510 無線通信部

520 表示入力部

521 表示パネル

522 操作パネル

530 通話部

531 スピーカ

532 マイクロホン

540 操作部

541 カメラ部

550 記録部

551 内部記憶部

552 外部記憶部

560 外部入出力部

562 外部記憶部

570 受信部

570 GPS受信部

580 モーションセンサ部

590 電源部

S10〜S34 ステップ

Claims (21)


  1. 段階的に異なる複数の条件から成る段階的な第1撮像条件によって撮像された複数枚の第1画像を取得する画像取得部と、

    前記取得した前記複数枚の第1画像が合成画像の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを、前記複数枚の第1画像のうちの前記段階的な第1撮像条件が隣接する2枚の第1画像の間において判定する判定部と、

    前記判定部により前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記2枚の第1画像の第1撮像条件に基づいて前記2枚の第1画像の2つの第1撮像条件を内分する第2撮像条件を算出する撮像条件算出部と、を備え、

    前記画像取得部は、前記判定部により前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記複数枚の第1画像及び前記第2撮像条件によって撮像された第2画像を取得する、画像位置合わせ補助装置。

  2. 前記撮像条件算出部は、前記判定部により前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記2つの第1撮像条件と前記判定された位置合わせ条件とに基づいて、前記2つの第1撮像条件を内分する刻み幅を決定し、前記決定した刻み幅により前記第2撮像条件を算出する、請求項1に記載の画像位置合わせ補助装置。

  3. 前記位置合わせ条件は、前記2枚の第1画像の間の特徴点であって、相互に対応する特徴点に基づく評価値である、請求項1又は2に記載の画像位置合わせ補助装置。

  4. 前記評価値は、前記相互に対応する特徴点のペアの個数に対応した値である、請求項3に記載の画像位置合わせ補助装置。

  5. 前記画像取得部は、それぞれ異なる撮像条件によって同一の被写体を連写する撮像部であり、前記判定部により前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記複数枚の第1画像と前記第2画像とを連写し、又は前記第2画像を追加撮像する、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像位置合わせ補助装置。

  6. 予め設定された前記第1撮像条件を含む前記第1撮像条件の刻み幅よりも狭い刻み幅によって同位置の被写体が連写された複数の画像を記憶する記憶部を備え、

    前記画像取得部は、前記記憶部から前記第1撮像条件によって撮像された前記複数枚の第1画像を取得し、前記判定部により前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記記憶部から前記撮像条件算出部により算出された前記第2撮像条件を有する前記第2画像を更に取得する請求項1から4のいずれか1項に記載の画像位置合わせ補助装置。

  7. 前記第1撮像条件及び前記第2撮像条件は、露出条件又は合焦距離に対応する合焦条件である、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像位置合わせ補助装置。

  8. 前記判定部は、前記画像取得部が前記複数枚の第1画像及び前記第2画像を取得した場合、前記複数枚の第1画像及び前記第2画像が、前記位置合わせ条件を満たしているか否かを、前記段階的な第1撮像条件に前記第2撮像条件を加えた段階的な撮像条件が隣接する2枚の前記第1画像と前記第2画像の間、又は2枚の前記第2画像の間において判定し、

    前記撮像条件算出部は、前記判定部により前記2枚の第1画像と第2画像の間、又は前記2枚の第2画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記2枚の前記第1画像の第1撮像条件及び前記第2画像の第2撮像条件、又は前記2枚の前記第2画像の第2撮像条件に基づいて前記2枚の前記第1画像の第1撮像条件及び前記第2画像の第2撮像条件、又は前記2枚の前記第2画像の第2撮像条件を内分する第3撮像条件を算出し、

    前記画像取得部は、前記判定部により前記2枚の前記第1画像と前記第2画像の間、又は前記第2画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記複数枚の前記第1画像、前記第2画像及び前記第3撮像条件によって撮像された第3画像を取得する、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像位置合わせ補助装置。

  9. 前記判定部により前記複数枚の第1画像の全てが前記位置合わせ条件を満たしていると判定された場合、前記複数枚の第1画像のうちの1枚の第1画像を基準画像とし、前記基準画像に対して前記複数枚の第1画像のうちの前記基準画像以外の前記第1画像を位置合わせする位置合わせ部を備えた、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像位置合わせ補助装置。

  10. 前記位置合わせ部は、前記判定部により前記複数枚の第1画像の全てが前記位置合わせ条件を満たしていないと判定された場合、前記基準画像に対して前記複数枚の第1画像のうちの前記基準画像以外の前記第1画像、及び前記第2画像を位置合わせする、請求項9に記載の画像位置合わせ補助装置。

  11. 前記位置合わせ部による位置合わせ後の前記複数枚の第1画像に基づいて前記合成画像を生成する合成画像生成部を備えた、請求項10に記載の画像位置合わせ補助装置。

  12. 前記位置合わせ部による位置合わせ後の前記複数枚の第1画像及び前記第2画像に基づいて前記合成画像を生成する合成画像生成部を備えた、請求項10に記載の画像位置合わせ補助装置。

  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の画像位置合わせ補助装置を備えた、撮像装置。

  14. 画像取得部が、段階的に異なる複数の条件から成る段階的な第1撮像条件によって撮像された複数枚の第1画像を取得するステップと、

    取得された前記複数枚の第1画像が合成画像の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを、判定部が、前記複数枚の第1画像のうちの前記段階的な第1撮像条件が隣接する2枚の第1画像の間において判定するステップと、

    前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、撮像条件算出部が、前記2枚の第1画像の第1撮像条件に基づいて前記2枚の第1画像の2つの第1撮像条件を内分する第2撮像条件を算出するステップと、

    前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記画像取得部が、前記複数枚の第1画像及び前記第2撮像条件によって撮像された第2画像を取得するステップと、

    を含む、画像位置合わせ補助方法。

  15. 前記第2撮像条件を算出するステップは、前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記2つの第1撮像条件と前記判定された位置合わせ条件とに基づいて、前記2つの第1撮像条件を内分する刻み幅を決定し、前記決定した刻み幅により前記第2撮像条件を算出する、請求項14に記載の画像位置合わせ補助方法。

  16. 前記複数枚の第1画像及び前記第2画像が取得された場合、前記複数枚の第1画像及び前記第2画像が前記位置合わせ条件を満たしているか否かを、前記判定部が、前記第1撮像条件に前記第2撮像条件を加えた段階的な撮像条件が隣接する2枚の前記第1画像と前記第2画像の間、又は2枚の前記第2画像の間において判定し、

    前記2枚の第1画像と第2画像の間、又は前記2枚の第2画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記撮像条件算出部が、前記2枚の前記第1画像の第1撮像条件及び前記第2画像の第2撮像条件、又は前記2枚の前記第2画像の第2撮像条件に基づいて前記2枚の前記第1画像の第1撮像条件及び前記第2画像の第2撮像条件、又は前記2枚の前記第2画像の第2撮像条件を内分する第3撮像条件を算出し、

    前記判定部により前記2枚の前記第1画像と前記第2画像の間、又は前記2枚の前記第2画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記画像取得部が、前記複数枚の前記第1画像、前記第2画像及び前記第3撮像条件によって撮像された第3画像を取得する、請求項14又は15に記載の画像位置合わせ補助方法。

  17. 前記複数枚の第1画像の全てが前記位置合わせ条件を満たしていると判定された場合、位置合わせ部が、前記複数枚の第1画像のうちの1枚の第1画像を基準画像とし、前記基準画像に対して前記複数枚の第1画像のうちの前記基準画像以外の前記第1画像を位置合わせするステップと、

    を含む、請求項14から16のいずれか1項に記載の画像位置合わせ補助方法。

  18. 前記複数枚の第1画像の全てが前記位置合わせ条件を満たしていないと判定された場合、前記位置合わせ部が、前記基準画像に対して前記複数枚の第1画像のうちの前記基準画像以外の前記第1画像、及び前記第2画像を位置合わせする、請求項17に記載の画像位置合わせ補助方法。

  19. 合成画像生成部が、前記位置合わせ後の前記複数枚の第1画像に基づいて前記合成画像を生成するステップを含む、請求項18に記載の画像位置合わせ補助方法。

  20. 前記合成画像を生成するステップは、前記位置合わせ後の前記複数枚の第1画像及び前記第2画像に基づいて前記合成画像を生成する、請求項18に記載の画像位置合わせ補助方法。

  21. 画像取得部が、段階的に異なる複数の条件から成る段階的な第1撮像条件によって撮像された複数枚の第1画像を取得する機能と、

    前記取得された前記複数枚の第1画像が合成画像の位置合わせに必要な位置合わせ条件を満たしているか否かを、前記複数枚の第1画像のうちの前記段階的な第1撮像条件が隣接する2枚の前記第1画像の間において判定する機能と、

    前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記2枚の第1画像の第1撮像条件に基づいて前記2枚の第1画像の2つの第1撮像条件を内分する第2撮像条件を算出する機能と、

    前記2枚の第1画像の間において前記位置合わせ条件が満たされていないと判定された場合、前記画像取得部が、前記複数枚の第1画像及び前記第2撮像条件によって撮像された第2画像を取得する機能と、

    をコンピュータに実現させる画像位置合わせ補助プログラム。
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