JP6809293B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両の制御装置に係る。特に、本発明はアイドリングストップアンドスタート制御を行う車両の改良に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、車両が停車状態にある際や走行中の減速状態にある際、自動停止条件が成立すると内燃機関(エンジン)を自動停止させ、その後、自動再始動条件が成立すると内燃機関を自動再始動させるアイドリングストップアンドスタート制御を行う車両が知られている。
特許文献1には、自動停止している内燃機関を自動再始動させるためのバッテリ(蓄電池)電力の残量閾値を変更することが開示されている。
特開2016−6297号公報
ところが、特許文献1では、補機の作動状態や車両走行状態に関わりなく、内燃機関を自動再始動させるためのバッテリ電力の残量閾値を設定している。このため、内燃機関の自動停止中における補機の作動状態や車両走行状態によっては、必要以上に内燃機関の自動再始動タイミングが早期になってしまう(アイドリングストップの期間を長く得ることができなくなってしまう)可能性があった。このため、この内燃機関の自動再始動タイミングを適切に設定して内燃機関の燃料消費率を改善する余地があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動停止中の内燃機関の自動再始動タイミングを適切に設定することにより内燃機関の燃料消費率を改善することができる車両の制御装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、車両走行中および車両停車中それぞれにおいて、自動停止条件が成立した際に内燃機関を自動停止させ、自動再始動条件が成立した際に前記内燃機関を自動再始動させる車両に適用される制御装置を前提とする。そして、この制御装置は、前記自動再始動させる条件として蓄電池の電圧が所定の電圧閾値未満となったことを含み、前記内燃機関の自動停止中における車両走行状態および補機の作動状態に応じて前記電圧閾値を変更するものであって、運転者によってステアリング操作が行われる際の操舵力のアシストを行うための電動パワーステアリングを備えている場合に、車両走行中において先行車両と自車両との車間距離が所定値未満であること、運転者によってブレーキペダルの踏み込み操作が行われる際の制動力のアシストを行うための電動アシストブレーキを備えている場合に、車両走行中において運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作による車両の急制動中であること、のうちの少なくとも一つを前記電圧閾値を変更するための条件とし、その条件が成立していない場合には当該条件が成立している場合に比べて前記電圧閾値を低く設定することを特徴とする。
この特定事項により、内燃機関の自動停止中における車両走行状態および補機の作動状態に応じて、内燃機関を自動再始動させる条件としての電圧閾値を変更し、蓄電池の電圧が低くなっていることを許容できる補機の作動時や電力消費量が少ない状態等にあっては内燃機関の自動再始動タイミングを遅らせることができる。つまり、必要最小限の補機の動作を保証しながらも、内燃機関の停止期間(アイドリングストップの期間)を長く得ることができる(内燃機関の自動再始動が早すぎることを抑制する)。これにより、内燃機関の燃料消費率を改善することができる。
本発明では、内燃機関を自動再始動させる条件として蓄電池の電圧が所定の電圧閾値未満となったことを含み、内燃機関の自動停止中における車両走行状態および補機の作動状態に応じて前記電圧閾値を変更するようにしている。これにより、蓄電池の電圧が低くなっていることを許容できる補機の作動時等にあっては内燃機関の停止期間を長く得ることが可能になり、内燃機関の燃料消費率を改善することができる。
実施形態に係るエンジンおよび吸排気系の概略構成を示す図である。 エンジンの制御系を示すブロック図である。 エンジン再始動制御の手順を示すフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る制御装置を自動車用エンジン(内燃機関)に適用した場合について説明する。
−エンジンおよび吸排気系の概略構成−
図1は本実施形態に係るエンジン1および吸排気系の概略構成を示す図である。なお、この図1ではエンジン1の1気筒の構成のみを示している。
本実施形態におけるエンジン1は、例えば4気筒ガソリンエンジンであって、燃焼室11を形成するピストン12および出力軸であるクランクシャフト13を備えている。前記ピストン12はコネクティングロッド14を介してクランクシャフト13に連結されている。
前記クランクシャフト13にはシグナルロータ15が取り付けられている。このシグナルロータ15の側方近傍にはクランクポジションセンサ71が配置されている。このクランクポジションセンサ71は、クランクシャフト13が回転する際にシグナルロータ15の突起16の通過に対応するパルス状の信号(出力パルス)を出力する。
エンジン1のシリンダブロック17には、エンジン水温(冷却水温)を検出する水温センサ72が配置されている。
エンジン1の燃焼室11には点火プラグ(点火栓)2が配置されている。この点火プラグ2の点火タイミングはイグナイタ21によって調整される。このイグナイタ21はエンジンECU(Electronic Control Unit)6によって制御される。
エンジン1の燃焼室11には吸気通路3と排気通路4とが接続されている。吸気通路3と燃焼室11との間には吸気バルブ31が設けられている。また、排気通路4と燃焼室11との間には排気バルブ41が設けられている。これら吸気バルブ31および排気バルブ41の開閉駆動は、クランクシャフト13の回転が伝達される吸気カムシャフトおよび排気カムシャフト(共に図示省略)の各回転によって行われる。
前記吸気通路3には、エアクリーナ32、エアフローメータ73、吸気温センサ74、および、電子制御式のスロットルバルブ33が配置されている。このスロットルバルブ33はスロットルモータ34によって駆動される。スロットルバルブ33の開度はスロットル開度センサ75によって検出される。
また、前記吸気通路3にはインジェクタ35が配置されている。このインジェクタ35は、燃料タンクから燃料ポンプによって所定圧力の燃料が供給され、吸気通路3に燃料を噴射する。この噴射燃料は吸入空気と混合されて混合気となってエンジン1の燃焼室11に導入される。燃焼室11に導入された混合気は、エンジン1の圧縮行程を経た後、点火プラグ2にて点火されて燃焼する。この混合気の燃焼室11内での燃焼によりピストン12が往復運動してクランクシャフト13が回転する。
エンジン1の排気通路4には2つの三元触媒42,43が配設されている。排気通路4における三元触媒42の上流側には空燃比センサ76が、下流側には酸素センサ77がそれぞれ配置されている。これら空燃比センサ76および酸素センサ77の出力信号は、それぞれA/D変換された後に、エンジンECU6に入力される。
なお、本実施形態に係る車両は、後述するように、運転者によってステアリング操作が行われる際の操舵力のアシストを行うための電動パワーステアリング、運転者によってブレーキペダルの踏み込み操作が行われる際の制動力のアシストを行うための電動アシストブレーキが備えられている。
−制御ブロックの説明−
以上のエンジン1の運転状態は前記エンジンECU6によって制御される。このエンジンECU6は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63およびバックアップRAM64などを備えている。
これらCPU61、ROM62、RAM63およびバックアップRAM64は、バス67を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路65および外部出力回路66と接続されている。外部入力回路65には、前記クランクポジションセンサ71、水温センサ72、エアフローメータ73、吸気温センサ74、スロットル開度センサ75、空燃比センサ76、酸素センサ77の他に、アクセル開度センサ78、車速センサ79、ブレーキペダルセンサ7A、バッテリ電圧センサ7B、自車両の前方の状態(特に先行車両の有無等)を検知するレーダセンサ(ミリ波レーダ、レーザレーダ等)や車両前方を撮像するカメラ(CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor))等で構成される前方検知センサ7C等が接続されている。各センサの機能は周知であるため、ここでの説明は省略する。
更に、この外部入力回路65には、ワイパースイッチ81、エアコンスイッチ82、走行モード切替スイッチ83、ACC(Adaptive Cruise Control)スイッチ84、ヘッドランプスイッチ85等も接続されている。
ワイパースイッチ81は、例えば車両の車室内のステアリングコラムの側部に配置されたレバースイッチであって、運転者により傾動操作がなされた場合に、図示しないワイパー装置に適宜のワイパー指令信号を出力し、公知のレインセンサを用いた自動作動である「AUTO」、高速作動である「HI」、低速作動である「LO」、停止状態である「OFF」等が切り替え可能となっている。また、このワイパースイッチ81の出力信号(ワイパー指令信号)はエンジンECU6に入力されるようになっている。
エアコンスイッチ82は、車室内の空調設定を行うためのスイッチであって、車室内の設定温度、設定風量、空調風の吹き出し口の切り替え等を行うために、図示しない空調装置(エアコンコンプレッサやブロワ等)に適宜の空調指令信号を出力するものである。また、このエアコンスイッチ82は、設定温度に応じて設定風量等を自動的に調整する「AUTO」に切り替えるためのAUTOスイッチや、空調装置を停止させる「OFF」に切り替えるためのOFFスイッチを含んでいる。このエアコンスイッチ82の出力信号(空調指令信号)もエンジンECU6に入力されるようになっている。
走行モード切替スイッチ83は、車両の走行モードを、スポーツモード、ノーマルモード、エコモード等に選択的に切り替えるためのスイッチである。スポーツモードは、アクセルペダルの操作に対するスロットルバルブ33の開閉動作等の応答性が高く設定されるものであり、エコモードは、アクセルペダルの操作に対するスロットルバルブ33の開閉動作等の応答性が低く設定されるものである。また、この走行モード切替スイッチ83で選択された走行モードの出力信号(走行モード要求信号)はエンジンECU6に入力されるようになっている。
ACCスイッチ84は、アダプティブクルーズコントロールのON/OFFを切り替えるためのスイッチである。このアダプティブクルーズコントロールとは、先行車両と自車両との車間距離を適切な間隔に維持するように自車両を制御する周知のものである。つまり、前方検知センサ7Cからの出力信号に基づいて先行車両と自車両との車間距離を算出し、この車間距離を略一定に維持するようにエンジン1および図示しない変速機を制御するものである。このACCスイッチ84からの出力信号(アダプティブクルーズコントロールON信号、アダプティブクルーズコントロールOFF信号)はエンジンECU6に入力されるようになっている。
ヘッドランプスイッチ85は、車両のヘッドランプの点灯/消灯を切り替えたり、ハイビーム/ロービームの照射状態を切り替えたりするための操作スイッチである。このヘッドランプスイッチ85の出力信号はエンジンECU6に入力されるようになっている。
一方、前記外部出力回路66には、前記スロットルモータ34、インジェクタ35、イグナイタ21等が接続されている。
前記エンジンECU6は、前記各種センサからの出力信号や各種スイッチからの出力信号に基づいて、エンジン1の各種制御を実行する。例えば、点火プラグ2の点火タイミング制御、インジェクタ35の燃料噴射制御、スロットルモータ34の駆動制御、後述するアイドリングストップアンドスタート制御等が実行される。
−アイドリングストップアンドスタート制御の概要−
本実施形態に係る車両は、所定の自動停止条件が成立するとエンジン1を自動で停止する一方、所定の自動再始動条件が成立するとエンジン1を自動で再始動させるアイドリングストップアンドスタート制御(S&S制御)を行うようになっている。
このアイドリングストップアンドスタート制御としては、車両が停車状態にあることを条件としてエンジン1を自動停止するもの(以下、停車アイドリングストップ制御と称す)と、車両が減速状態にあるときからエンジン1を自動停止するもの(以下、減速アイドリングストップ制御と称す)とがある。
停車アイドリングストップ制御と減速アイドリングストップ制御とは、開始条件(アイドリングストップ開始条件)が互いに異なっている。
具体的には、停車アイドリングストップ制御の開始条件は、少なくとも車両停車を含む。また、他の条件としては、ブレーキペダルの踏み込み操作がなされていること(ブレーキON)、エンジン水温が所定水温(例えば40℃)以上であること等が含まれる。
また、減速アイドリングストップ制御の開始条件は、少なくとも車両が走行状態で所定値以上の減速度で減速していることを含む。なお、この減速アイドリングストップ制御は、車両の走行中に開始されるものであるため、その開始条件は、前述した所定値以上の減速度の他、停車アイドリングストップ制御の開始条件には含まれない、例えば変速機の油圧条件などの安全走行を確保するための所定条件を含んでいる。
このように本実施形態に係る車両は、停車アイドリングストップ制御および減速アイドリングストップ制御の双方を実行することが可能である。即ち、車両は、停車アイドリングストップ制御の開始条件および減速アイドリングストップ制御の開始条件のうちの何れかの開始条件が成立したときにアイドリングストップ制御を実行することが可能となっている。
アイドリングストップ制御を実行する場合、エンジンECU6は、インジェクタ35からの燃料噴射を停止(フューエルカット)する。一方、エンジンECU6は、エンジン1を自動再始動させる際には、インジェクタ35からの燃料噴射を再開するとともに、自動再始動信号をスタータモータ(図示せず)に送信するようになっている。
−エンジン再始動制御−
次に、本実施形態の特徴であるエンジン再始動制御について説明する。
前述したように、特許文献1では、補機の作動状態や車両走行状態に関わりなく、エンジンを自動再始動させるためのバッテリ電力の残量閾値を設定している。このため、エンジンの自動停止中における補機の作動状態や車両走行状態によっては、必要以上にエンジンの自動再始動タイミングが早期になってしまう可能性があった。このため、このエンジンの自動再始動タイミングを適切に設定してエンジンの燃料消費率を改善する余地があった。
本実施形態は、この点に鑑み、自動停止中のエンジン1の自動再始動タイミングを適切に設定することによりエンジン1の燃料消費率を改善するようにしたものである。
具体的には、エンジン1を自動再始動させる条件としてバッテリ電圧が所定の電圧閾値未満となったことを含み、エンジン1の自動停止中における車両走行状態および補機の作動状態に応じて前記電圧閾値を変更するようにしている。これにより、エンジン1の自動停止中において、バッテリ電圧が低くなっていることを許容できる補機の作動時や電力消費量が少ない状態等にあっては、前記電圧閾値を低く設定することでエンジン1の自動再始動タイミングを遅らせることができる。つまり、必要最小限の補機の動作を保証しながらも、エンジン1の停止期間(アイドリングストップの期間)を長く得ることができ、これによって、エンジン1の燃料消費率を改善できるようにしている。
次に、前記エンジン再始動制御の手順について図3のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートは、車両のスタートスイッチがオン操作された後、所定時間毎に繰り返して実行される。
先ず、ステップST1において、現在の車両の状態がアイドリングストップ中であるか否かを判定する。この判定は、スタートスイッチがオン操作された状態(スタートスイッチがオン操作された後、未だオフ操作されていない状態)で、前記クランクポジションセンサ71からの出力信号に基づいて算出されるエンジン回転速度が「0」となっているか否かを判定することによって行われる。また、エンジンECU6からアイドリングストップ信号(インジェクタ35への燃料噴射停止指令信号)が出力されたことを認識することによりアイドリングストップ中であると判定するようにしてもよい。
現在の車両の状態がアイドリングストップ中ではなく、ステップST1でNO判定された場合には、エンジン1は運転中であるとして、そのままリターンされる。
一方、現在の車両の状態がアイドリングストップ中であり、ステップST1でYES判定された場合には、ステップST2に移り、現在、車両は走行中であるか否かを判定する。この判定は、前記車速センサ79からの出力信号に基づいて算出される車速が所定値以上となっているか否かを判定することによって行われる。
車両が走行中であり、ステップST2でYES判定された場合(例えば前述した減速アイドリングストップ中である場合)には、ステップST3に移り、車両走行中にバッテリ電圧の保証が必要な機器が作動中であるか(車両走行中に高いバッテリ電圧が必要となる機器が作動する可能性のある状況であるかも含む)否かを判定する。この車両走行中にバッテリ電圧の保証が必要な機器とは、車両走行中において比較的高いバッテリ電圧が維持されていることを要求する機器であって、例えば、前記アダプティブクルーズコントロールが実行されている場合やスポーツモードに設定されている場合のスロットルモータ34が挙げられる。これらアダプティブクルーズコントロールが実行されている場合やスポーツモードに設定されている場合は、スロットルバルブ33の開閉動作に高い応答性が要求される車両走行状態である。即ち、バッテリ電圧が低くなっているとスロットルバルブ33の開閉動作の応答性が十分に得られないため、アダプティブクルーズコントロールが実行されている場合やスポーツモードに設定されている場合には、比較的高いバッテリ電圧が維持されていることが要求される。このため、アダプティブクルーズコントロールが実行されている場合やスポーツモードに設定されている場合には、このステップST3でYES判定されてステップST4に移ることになる。
また、以下の場合にも、比較的高いバッテリ電圧が維持されていることが要求されることになり、ステップST3でYES判定されることになる。つまり、前記前方検知センサ7Cからの出力信号によって、自車両の前方に先行車両が存在し且つこの自車両と先行車両との車間距離が所定値未満であると判定された場合、ヘッドランプスイッチ85からの出力信号に基づいてヘッドランプがONになっていると判定された場合、車速センサ79からの出力信号に基づいて算出される車速が所定値以上となっていると判定された場合、ブレーキペダルセンサ7Aからの出力信号に基づいて車両が急制動していると判定された場合である。
自車両の前方に先行車両が存在し且つこの自車両と先行車両との車間距離が所定値未満である場合には、その後、運転者によってステアリング操作(先行車両との接触を回避するためのステアリング操作)が行われる可能性が高く、この際、前記電動パワーステアリングによる操舵力のアシストが良好に行われるように、比較的高いバッテリ電圧が維持されていることが要求される。
ヘッドランプがONになっている場合には、ヘッドランプの明度を十分に確保して安全性を維持できるように、比較的高いバッテリ電圧が維持されていることが要求される。
車速が所定値以上となっている場合には、その後に制動要求が生じた場合に高い制動力が必要となるため、前記電動アシストブレーキによる制動力のアシストが良好に行われるように、比較的高いバッテリ電圧が維持されていることが要求される。
車両が急制動している場合にも、高い制動力が必要であるため、前記電動アシストブレーキによる制動力のアシストが良好に行われるように、比較的高いバッテリ電圧が維持されていることが要求される。
一方、車両走行中にバッテリ電圧の保証が必要ない機器の作動状態としては、前記ワイパー装置が「AUTO」である場合や、エアコンが「AUTO」である場合が挙げられる。つまり、これらの場合、ワイパー装置の作動速度の低下や、空調装置の性能(風量等)の低下を招くが、本実施形態ではこれを許容するものとなっている。このため、ワイパー装置が「AUTO」である際およびエアコンが「AUTO」である際には、前述したステップST3でYES判定される条件(アダプティブクルーズコントロールの実行中等)が成立していない場合に、このステップST3でNO判定されてステップST5に移ることになる。勿論、ワイパー装置が「OFF」である際およびエアコンが「OFF」である際にも、前述したステップST3でYES判定される条件が成立していない場合に、このステップST3でNO判定されてステップST5に移ることになる。
また、前記エコモードに設定されている場合には、スロットルバルブ33の開閉動作等に高い応答性は要求されないため、高いバッテリ電圧が維持されていることは要求されない。このため、このエコモードに設定されている際にも、前述したステップST3でYES判定される条件が成立していない場合に、ステップST3でNO判定されてステップST5に移ることになる。
ステップST3でYES判定された場合には、ステップST4に移り、エンジン再始動判定のためのバッテリ電圧閾値を所定値Aに設定してステップST9に移る。一方、ステップST3でNO判定された場合には、ステップST5に移り、エンジン再始動判定のためのバッテリ電圧閾値を所定値Bに設定してステップST9に移る。
これらバッテリ電圧閾値A,Bの関係としては、Aに比べてBの方が所定量だけ小さな値として設定されている。つまり、車両走行中に補機等の作動によってバッテリ電圧が低下していく場合に、バッテリ電圧閾値がAに設定されている場合(車両走行中にバッテリ電圧の保証が必要な機器が作動中である等)よりもバッテリ電圧閾値がBに設定されている場合(車両走行中にバッテリ電圧の保証を必要としない機器が作動中である等)の方が、エンジン1が自動再始動するまでの消費電力を大きく設定することができ、その分だけ、エンジン1の自動再始動を遅らせることができる。つまり、アイドリングストップの期間を長く得ることができ、燃料消費率の改善を図ることができることになる。
一方、車両が停車中であり、ステップST2でNO判定された場合(前述した停車アイドリングストップ中である場合)には、ステップST6に移り、車両停車中にバッテリ電圧の保証が必要な機器が作動中であるか否かを判定する。この判定においても、車両停車中にバッテリ電圧の保証が必要な機器とは、車両停車中において比較的高いバッテリ電圧が維持されていることが要求される機器であって、例えば、前述したようにスポーツモードに設定されている場合のスロットルモータ34が挙げられる。つまり、スポーツモードに設定されている場合の車両停車中には、このステップST6でYES判定されてステップST7に移ることになる。
また、前述した車両走行中の場合と同様に、ヘッドランプスイッチ85からの出力信号に基づいてヘッドランプがONになっていると判定された場合にも、比較的高いバッテリ電圧が維持されていることが要求されることになり、ステップST6でYES判定されることになる。
一方、車両停車中にバッテリ電圧の保証が必要ない機器の作動状態としては、前述したように、前記ワイパー装置が「AUTO」である場合や、エアコンが「AUTO」である場合が挙げられる。つまり、ワイパー装置が「AUTO」である場合およびエアコンが「AUTO」である場合には、前述したステップST6でYES判定される条件(スポーツモードの設定中等)が成立していない場合に、このステップST6でNO判定されてステップST8に移ることになる。勿論、ワイパー装置が「OFF」である際およびエアコンが「OFF」である際にも、前述したステップST6でYES判定される条件が成立していない場合に、このステップST6でNO判定されてステップST8に移ることになる。
また、前記エコモードに設定されている場合には、スロットルバルブ33の開閉動作等に高い応答性は要求されないため、高いバッテリ電圧が維持されていることは要求されない。このため、このエコモードに設定されている場合にも、ステップST6でNO判定されてステップST8に移ることになる。
ステップST6でYES判定された場合には、ステップST7に移り、エンジン再始動判定のためのバッテリ電圧閾値を所定値Cに設定してステップST9に移る。一方、ステップST6でNO判定された場合には、ステップST8に移り、エンジン再始動判定のためのバッテリ電圧閾値を所定値Dに設定してステップST9に移る。
これらバッテリ電圧閾値C,Dの関係としては、Cに比べてDの方が所定量だけ小さな値として設定されている。つまり、車両停車中に補機等の作動によってバッテリ電圧が低下していく場合に、バッテリ電圧閾値がCに設定されている場合(車両停車中にバッテリ電圧の保証が必要な機器が作動中である等)よりもバッテリ電圧閾値がDに設定されている場合(車両停車中にバッテリ電圧の保証を必要としない機器が作動中である等)の方が、エンジン1が自動再始動するまでの消費電力を大きく設定することができ、その分だけ、エンジン1の自動再始動を遅らせることができる。つまり、アイドリングストップの期間を長く得ることができ、燃料消費率の改善を図ることができることになる。
以上のようにしてバッテリ電圧閾値を設定した後、ステップST9において、前記バッテリ電圧センサ7Bによって検出されている現在のバッテリ電圧が前記バッテリ電圧閾値未満となったか否かを判定する。
現在のバッテリ電圧がバッテリ電圧閾値以上であって、バッテリの蓄電残量が十分にある場合には、ステップST9でNO判定されてリターンされる。
一方、現在のバッテリ電圧がバッテリ電圧閾値未満に達し、ステップST9でYES判定された場合には、ステップST10に移り、エンジン1の自動再始動を行う。つまり、エンジン1の運転による発電(オルタネータによる発電)を開始して、バッテリ電圧を確保し、補機の作動状態を良好に確保する。
以上説明したように、本実施形態では、エンジン1の自動停止中における車両走行状態および補機の作動状態に応じてバッテリ電圧閾値を変更している。このため、バッテリ電圧が低くなっていることを許容できる補機の作動時や電力消費量が少ない状態等にあってはエンジン1の自動再始動タイミングを遅らせることができる。つまり、必要最小限の補機の動作を保証しながらも、エンジン1の停止期間(アイドリングストップの期間)を長く得ることができる(エンジン1の自動再始動が早すぎることを抑制する)。これにより、エンジン1の燃料消費率を改善することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、前記実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、前記実施形態では、バッテリ電圧閾値を高く設定する状況として、アダプティブクルーズコントロールの実行中、スポーツモードの設定中、自車両と先行車両との車間距離が所定値未満である場合、ヘッドランプがONである場合、車速が所定値以上である場合、車両が急制動している場合としていたが、これら全てを、バッテリ電圧閾値を高く設定する条件とする必要はない。つまり、車間距離が所定値未満である場合、車両が急制動している場合のうちの一つまたは両方を組み合わせてバッテリ電圧閾値を設定するようにした場合にも本発明の技術的思想の範疇である。
また、前記実施形態では、4気筒ガソリンエンジンを搭載した車両に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、ディーゼルエンジン等のその他の内燃機関を搭載した車両に対しても適用が可能である。また、気筒数も特に限定されるものではない。
本発明は、アイドリングストップアンドスタート制御を行う車両におけるエンジンの自動再始動制御に適用可能である。
1 エンジン(内燃機関)
35 インジェクタ
6 エンジンECU
71 クランクポジションセンサ
79 車速センサ
7B バッテリ電圧センサ

Claims (1)

  1. 車両走行中および車両停車中それぞれにおいて、自動停止条件が成立した際に内燃機関を自動停止させ、自動再始動条件が成立した際に前記内燃機関を自動再始動させる車両に適用される制御装置において、
    前記自動再始動させる条件として蓄電池の電圧が所定の電圧閾値未満となったことを含み、
    前記内燃機関の自動停止中における車両走行状態および補機の作動状態に応じて前記電圧閾値を変更するものであって
    転者によってステアリング操作が行われる際の操舵力のアシストを行うための電動パワーステアリングを備えている場合に、車両走行中において先行車両と自車両との車間距離が所定値未満であること
    運転者によってブレーキペダルの踏み込み操作が行われる際の制動力のアシストを行うための電動アシストブレーキを備えている場合に、車両走行中において運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作による車両の急制動中であること、
    のうちの少なくとも一つを前記電圧閾値を変更するための条件とし、その条件が成立していない場合には当該条件が成立している場合に比べて前記電圧閾値を低く設定することを特徴とする車両の制御装置。
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