JP6809111B2 - 電子機器冷却ユニット - Google Patents

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Description

本出願は電子機器冷却ユニットに関する。
近年、クラウド技術の普及と電子機器の小型化により、サーバに搭載される実装部品(CPU、DIMM、HDD、SSD、PCIカード等)を1つのユニット内に高密度に実装し、1つのユニットだけでサーバの機能を有するといった高機能化が求められている。特に、ストレージサーバの機能を有するユニット(以下、ストレージユニットと言う)においては、以下が求められる。(1)大容量の記憶領域を確保するために、数多くのHDD(ハードディスク装置)がストレージユニットに搭載可能であること。(2)システムが稼動したまま、1個単位でストレージユニットに対してHDDの増設・交換できること(以下、活性交換と言う)。
活性交換の観点では、図1に示すように、サーバ装置1の筐体の前面に引き出し可能に複数搭載されるストレージユニット2の前面側から、活性枠付きのHDD3を着脱して交換する構造が一般的である。しかしながら、ストレージユニット2の前面の面積はとても小さいので、1つのストレージユニット2に搭載できる台数は著しく限定される。
そこで近年では、1つのストレージユニット2に搭載できるHDD3の台数を増やすために、図2(a)から(f)に示すような引き出し機構型ストレージユニット4が実用化されている。引き出し機構型ストレージユニット4では、後に詳述するが、ストレージユニット4に引き出し機構を設けることで、ストレージユニット4の奥行き方向に対してもHDD3を実装し、引き出してHDD3を活性交換することができる。
図2(a)は、比較技術の引き出し機構型ストレージユニット4(以後単にストレージユニット4と言う)の全体構造を示すものであり、図2(b)は、ストレージユニット4の筐体10から引き出し機構であるドロワー20を引き出した状態を示すものである。ストレージユニット4の筐体10は、以後シェルフ10と記す。ストレージユニット4では、HDD3はドロワー20の奥行方向の両側に、複数列、複数段に渡って収容されるので、HDD3の収容個数が多い。図2(a)から(f)に示す比較技術では、ドロワー20の片側に3列、3段に渡って、9個のHDD3が収容され、全体として18個のHDD3がバックプレーン8に接続された状態で収容されている。
ドロワー20の内部は、図2(c)〜(e)に示すように、複数のHDD3と、複数のHDD3を接続するためのバックプレーン8で空間が埋められている。ドロワー20を収容するシェルフ10の後ろ側には、電子部品が実装されたメイン基板5が設けられており、メイン基板5の後端部には、ストレージユニット4をサーバ装置に接続するためのコネクタ6がある。ドロワー20は、HDD3の活性交換時に、シェルフ10に対して引き出されるので、バックプレーン8とメイン基板5の間は、余長を備えるケーブル7で接続されている。ケーブル7は、コネクタ7Aでメイン基板5に接続され、コネクタ7Bでバックプレーン8に接続される。
ストレージユニット4に搭載されたHDD3やメイン基板5に実装された電子部品を冷却する冷却風は、図2(f)に示すように、ドロワー20の前面から取り込まれ、HDD3の隙間を通ってHDD3を冷却しながら後部へ抜けて行く。このため、メイン基板5の上に実装された電子部品は、HDD3で暖められた排熱風によって冷却されることになる。排熱風は高温であり、メイン基板5に実装されたCPU、LSI等の高発熱電子部品やコンデンサ、バッテリ等の、温度に対して影響を受け易い部品に対しては冷却能力が不足して十分な冷却ができない。従って、比較技術では、ストレージユニット4の後部には低発熱部品、低機能部品しか実装できず、ストレージユニット4の高機能化が実現できなかった。
図2で説明した構造のストレージユニット4において、メイン基板5に実装された部品の冷却能力は、冷たい風(フレッシュエアー)をメイン基板5に対してどれだけ送り込めるかに依存する。そこで、ドロワー20に搭載するHDD3の間の隙間を広げて、ストレージユニット4の前面の有効開口面積を広げ、前面から取り込める冷却風の風量を増やすことが考えられる。しかし、この対策では、冷却風の風量は増えるが、冷却風がHDD3を冷却して抜けていくことは変わらず、メイン基板5に達する冷却風の温度が僅かに下がるだけであって、メイン基板5の効果は低い。加えて、HDD3を冷やす際にはHDD3の表面を走る風がHDD3から熱を奪うが、HDD3の間の隙間が広がった空間を冷却風が抜けていく場合は、HDD3の表面への冷却風の供給効率が悪くなり、HDD3の冷却効率がむしろ悪くなる。
冷たい風をメイン基板5に送り込む方法として、図3(a)に示すように、ドロワー20の底部にHDD3の間の冷却風の流路から独立したダクト21を設け、冷却風をメイン基板5に直接送り込む構造が考えられる。この構造では、ダクト21の出口21Aから放出された冷却風がメイン基板5の上の発熱部品9に直接当るため、高い冷却効果が見込める。なお、発熱部品9には放熱用のヒートシンク9Hが取り付けられている。
しかし、ダクト21を設けた構造では、図3(b)に示すように、ドロワー20をシェルフ10から引き出した際に、ダクト21の出口21Aとメイン基板5との間に広い空間Sができ、ダクト21を通ってきた冷却風が広い空間Sに拡散してしまう。すろと、出口21Aから空間Sに拡散された冷却風が、HDD3で暖められた排熱風と混ざって温度が上昇する。このため、活性交換時のドロワー20の引き出し動作を考慮すると、メイン基板5の上には低発熱部品、低機能部品しか実装できないことになる。
冷却風をメイン基板5に送り込むために、同様の独立したダクトをシェルフ10の底部に設けた場合も、ダクトの出口近傍は冷却効果が見込めるが、ドロワー20側(例えば、HDD3の直後)に実装された部品に対しては冷却風が当たらない。このため、ドロワー20側のHDD3の後ろ側には低発熱部品、低機能部品しか実装できない。
引き出し機構を有するストレージユニットにおいて、機能をより多く持たせたり、性能を上げたりするためには、ストレージユニット内に高発熱部品等の温度の影響を受けやすい部品が必然的に増える。ストレージユニット内の空間が限られることを考慮すると、例えば図3(c)に示すように、ドロワー20側にも高機能・高発熱部品9B、シェルフ10のメイン基板5側にも高機能・高発熱部品9Aを実装できることが望ましい。即ち、引き出し動作に伴ってドロワー20と共に移動する高機能・高発熱部品9Bと、ドロワー20に付随せずシェルフ10側で留まっている高機能・高発熱部品9Aの両方を常に冷却できることが望ましいが、比較技術ではこれが実現できなかった。
特開平11−086523号公報
特開2004−013192号公報
1つの側面では、ストレージユニットのような活性交換のために引き出し機構を有するユニットにおいて、温度の影響を受け易い部品の実装位置がシェルフ側、ドロワー側を問わずに適切に冷却風を当てるようにすることが可能な電子機器冷却ユニットを提供することを目的とする。
1つの形態によれば、空冷される第1部品を背面側に備えるシェルフと、複数の能動装置を前面側に搭載し、空冷される第2部品を背面側に備え、能動装置の活性交換時にシェルフから引き出されるドロワーと、シェルフに設けられ、第1排気口を通じて第1部品に向けて空気を排出する第1ダクトと、第2排気口を通じて第2部品に向けて空気を排出する第2ダクトとを有し、第1排気口がシェルフに設けられ、第2排気口がドロワーに設けられている電子機器冷却ユニットが提供される。
開示の活性交換のために引き出し機構を有する電子機器冷却ユニットによれば、ストレージユニットのようなユニットに対して、実装位置を問わずに適切に冷却風を当てることができる。この結果、シェルフ側、ドロワー側双方に実装された高発熱電子部品や温度に対して影響を受け易い部品を冷却することができる。これより、ドロワー側、シェルフ側を問わずに高発熱電子部品や温度に対して影響を受け易い部品を実装することが可能になるという効果がある。
比較技術における、HDDを実装するストレージユニットのサーバへの一般的な実装方法を示す図である。 HDDを実装するストレージユニットが引き出し機構型ストレージユニットである場合の比較技術を示すものであり、(a)はストレージユニット全体を示す斜視図、(b)は(a)に示したストレージユニットからドロワーが引き出された状態の斜視図、(c)は(a)に示したストレージユニットを上側から見た透視平面図、(d)は(c)に示したストレージユニットを正面側から見た透視正面図、(e)は(c)に示したストレージユニットを右側の側面側から見た透視側面図、(f)は(e)に示したである。 (a)はドロワーの底部に独立の冷却ダクトを設けた比較技術のストレージユニットの構造を示す側面図、(b)は(a)に示したストレージユニットの課題を説明する側面図、(c)はストレージユニットにおける高発熱部品の配置の一例を示す側面図である。 (a)は開示のストレージユニットの構造を示す斜視図、(b)は(a)に示したストレージユニットからドロワーを引き出した状態の斜視図である。 (a)は開示のストレージユニットからドロワーを除去した状態のシェルフを示す斜視図、(b)は(a)のA−A面における断面図である。 (a)は開示のドロワーの片方の面にHDDが搭載された状態を示す斜視図、(b)は(a)に示したドロワーを下側から見た斜視図である。 (a)は開示のストレージユニットにおけるドロワー側の高発熱部品の冷却を示す側面図、(b)は(a)に示したストレージユニットからドロワーを引き出してシェルフ側の高発熱部品の冷却を示す側面図、(c)は(a)のB‐B線における断面図である。 (a)は開示のストレージユニットからドロワーを引き出した状態の平面図、(b)は(a)の状態におけるドロワー側の高発熱部品の冷却を示す側面図である。 (a)はシェルフ側の冷却風の排気口とドロワー側の冷却風の排気口とが同じ位置に設けられている実施例を示す概略平面図、(b)はシェルフ側の冷却風の排気口よりもドロワー側の冷却風の排気口がシェルフの奥側に設けられている実施例を示す概略平面図である。 (a)は、図9(a)に示した実施例とはシェルフ側の冷却風の排気筒とドロワー側の冷却風の排気筒の位置が逆になっている実施例を示す概略平面図、(b)は、図9(b)に示した実施例とはシェルフ側の冷却風の排気筒とドロワー側の冷却風の排気筒の位置が逆になっている実施例を示す概略平面図である。 (a)はシェルフ内に冷却ファンを持たない構造のストレージユニットを複数搭載したサーバ装置の構造の一例を示す側面図、(b)は1つのストレージユニットのシェルフ内に冷却ファンが内蔵された構造のストレージユニットを示す側面図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、比較技術と同一または類似の要素には共通の参照符号を付し、理解を容易にするために、図面の縮尺を適宜変更している。
図4(a)は開示のストレージユニット40の一実施例の構造を示す斜視図である。ストレージユニット40は、HDD3等の活性交換が必要な部品が搭載されているドロワー20と、ドロワー20全体を収めるシェルフ10に大別され、ドロワー20はシェルフ10に対して前後に移動できる。図4(a)はシェルフ10にドロワー20が収納されている状態を示しており、図4(b)は図4(a)に示したストレージユニット40のシェルフ10からドロワー20を引き出した状態を示している。なお、シェルフ10は、正面側から見て両側に側板10Sを備えるが、シェルフ10の内部の構造を示すために、シェルフ10の右側の側板の図示は省略してある。
図4(a)に示すように、シェルフ10には、底板10Bと底板10Bの両側から上方に伸びる側板10Sがある(正面から見て右側の側板は図示省略)。また、側板10Sの上端部には、シェルフ10の内側を移動するドロワー20がシェルフ10から外れないようにする庇10Eがある。底板10Bの後端部にはサーバ装置のコネクタと接続するコネクタ6があり、コネクタ6の前方にはドロワー20のバックプレーン8に接続するメイン基板5があり、メイン基板5の上に、シェルフ側の高発熱部品を実装した小基板10Pがある。ドロワー20には、能動装置として複数のHDD3が搭載されている。
図4(b)に示すように、シェルフ10から引き出すことができるドロワー20は、前面板20Aと底板20Bを備えており。底板20Bの中央部には、ドロワー20の前側から後ろ側に伸びるバックプレーン8が設けられている。バックプレーン8の両側にはHDD3がそれぞれ9台ずつ、交換可能に取り付けられている。また、底板20Bの後端部側には煙突状の排気筒28が設けられており、排気筒28の上方には高発熱部品が実装された小基板20Pがある。更に、シェルフ10からドロワー20が引き出された状態を示す図4(b)から分かるように、シェルフ10の底板10Bには煙突状の排気筒18が設けられており、ドロワー20が移動する側の底板10Bに開口10Aが設けられている。なお、バックプレーン8とメイン基板5との間は、比較技術同様に余長を備えるケーブルで接続されているが、ケーブルの図示は省略してある。
図5(a)は開示のストレージユニットからドロワーを除去した状態のシェルフ10を示す斜視図であり、図5(b)は図5(a)のA−A面における断面図である。前述のように、シェルフ10は、底板10Bと、底板10Bの両側から上方に伸びて上端部に庇10Eを備える側板10S、メイン基板5、コネクタ6、シェルフ側の高発熱部品を実装した小基板10Pを備える。一方、底板10Bは、メイン基板5が取り付けられる後ろ側の低床部10B1と、これより前に位置して低床部10B1より一段高く形成された高床部10B2とを備える。
高床部10B2には、シェルフ10の前面に吸気口を備えるダクト11とダクト12が設けられており、ダクト11とダクト12の断面形状が図5(b)に示される。ダクト11はシェルフ10側に実装された部品に対する冷却ダクトであり、ダクト12はドロワー20側に実装された部品に対する冷却ダクトである。シェルフ10側に実装された部品の冷却ダクト11と、ドロワー20側に実装された部品の冷却ダクト12をそれぞれ設けることで、高発熱電子部品や温度に対して影響を受け易い部品がシェルフ10側、ドロワー20側を問わずに実装可能となる。
ダクト11は底面、両側面、天井面及び後端面が全てシェルフ10の構成部材で覆われている。一方、ダクト12は底面と両側面がシェルフ10の構成部材で覆われ、天井面は開放されて開口10Aとなっている。ダクト12の後端面はシェルフ10の構成部材で閉じられていても良いし、開口されていても良い。ダクト11の後端面の近傍の高床部10B2の上面には、ダクト11に連通する開口があり、開口の周囲に煙突状排気筒18が設けられている。前面の吸気口から吸気された冷却風は、漏れることなく煙突状排気筒18から排出される。なお、本実施例では、ストレージユニット40の前面から見て左側の底部にシェルフ10側の部品を冷却するダクト11、右側の底部にドロワー20側部の部品を冷却するダクト12を配置しているが、この配置は限定されない。また、ダクト11、12を設けるストレージユニット40の部位は、底部でなくても良く、ストレージユニット40の側方や天井部に設置することが考えられる。
図6(a)は開示のドロワー20の片方の面にHDD3が搭載された状態を示す斜視図であり、図6(b)は図6(a)に示したドロワー20を下側から見た状態を示す斜視図である。ドロワー20の中央部には、ドロワー20の前端側から後端側に伸びるバックプレーン8が設けられており、バックプレーン8の両面には、HDD3を接続するためのコネクタ13が設けられている。また、ドロワー20のバックプレーン8で二分された底板20Bの一方は、ドロワー20がシェルフ10に収容された時に、シェルフ10に設けられたダクト12の天井部となる。
そして、バックプレーン8のダクト12側の面の後端部側には小基板20Pが取り付けられ、小基板20Pの下面には高発熱部品9Bが取り付けられている。また、小基板20Pの下部に位置する底板20Bの後端部側には開口20Aがあり、開口20Aの周囲には煙突状排気筒28が設けられている。更に、開口20Aの後端部側の底板20Bの下面には、ダクト12に挿入される仕切板23が突設されている。仕切板23は、ドロワー20がシェルフ10に収容されると、仕切板23がダクト12に潜り込む形になり、ドロワー20の底板20Bがダクト12の上面を塞ぐ。仕切板23は、ドロワー20がシェルフ10に対して引き出された時に、ダクト12の内部を摺動して移動することができる。
このように、ドロワー側実装部品用の冷却ダクト12は、ドロワー20のシェルフ10に対する収納/引き出し動作に合わせて煙突状排気筒18の位置が移動する構造となっている。この構造により、ドロワー20側に実装した部品に対して、ドロワー20のシェルフ10への収納時/シェルフ10からの引き出し時を問わず、ドロワー20側に実装した部品に一定の冷却風を当て、冷却することが可能になる。従って、活性交換のためにドロワー20をシェルフ10から引き出しても、ダクト12による冷却能力の低下を招くことはない。
図7(a)は開示のストレージユニット40におけるドロワー20側の高発熱部品9Bの冷却を示す側面図であり、ドロワー20がシェルフ10に収容された状態を示している。また、図7(c)は、図7(a)のB−B線における断面を示している。更に、図7(b)、図8(a)、(b)はストレージユニット40からドロワー20を引き出した状態を示している。
これらの図から分かるように、ダクト12の吸気口から入った冷却風は、ダクト12を通ってドロワー20の底板20Bに設けられている仕切板23にぶつかり、漏れなくドロワー20の煙突型排気筒28から排気される。この仕切板23は、ドロワー20のシェルフ10に対する位置に依らず、常にドロワー20の煙突型排気筒28の後端側の直下に存在する。このため、ドロワー20の収納時でも引出時でも、冷却風は必ずドロワー20の煙突型排気筒28から排気され、ドロワー側の高発熱部品9Bに常に一定の冷却風を当てることができる。
一方、ダクト11は、ストレージユニット40にドロワー20が収容された状態においては、シェルフ10の前面にある吸気口から冷却風を吸入し、煙突型排気筒18から冷却風を吹き出すので、小基板10Pに実装された高発熱部品9Aに冷却風が当たる。また、図7(b)及び図8(a)に示すストレージユニット40からドロワー20を引き出した状態においても、シェルフ10の前面にあるダクト11の吸気口の位置は変わらない。このため、シェルフ10の前面にある吸気口から吸入された冷却風はダクト11を流れ、煙突型排気筒18から吹き出るので、小基板10Pに実装された高発熱部品9Aに冷却風が当たる。なお、高発熱部品9Aが実装された小基板10Pは、接続仲介用小基板10によって、メイン基板5に取り付けられている。
このように、ドロワー20の引き出し動作に関わらず、シェルフ10側の高発熱部品9Aは、ダクト11を通って煙突型排気筒18から排気される冷却風で冷却される。また、ドロワー20と共に動くドロワー側の高発熱部品9Bについても、ドロワー20の引き出し動作に関わらず煙突型排気筒28から排気される冷却風で冷却される。ストレージユニット40が上述のような冷却構造をとることで、ストレージユニット40の前部にHDD3等の部品が詰まっていても、シェルフ10側、ドロワー20側を問わず、またドロワー20の引出状態を問わず、後部に実装された高発熱部品を冷却できる。
これにより、比較技術の冷却構造では50°C〜60°CになるHDD3を冷却した後の排熱風で後部の部品を冷却していたが、開示の構造によって20°C〜30°Cの冷却風で高発熱・温度影響を受けやすい部品を冷却することが可能になる。
図9(a)はシェルフ10側の冷却風の排気筒18と、ドロワー20側の冷却風の排気筒28とが、ストレージユニット40の長手方向の同じ位置に設けられている実施例を示す概略平面図である。HDDの図示は省略してある。この実施例では、シェルフ10側の冷却風の排気筒18がストレージユニット40の正面から見て左側、ドロワー20側の冷却風の排気筒28が右側に設けられている。しかし、図10(a)に示すように、シェルフ10側の冷却風の排気筒18がストレージユニット40の正面から見て右側、ドロワー20側の冷却風の排気筒28が左側に設けられていても良い。
図9(b)はシェルフ10側の冷却風の排気筒18よりも、ドロワー20側の冷却風の排気筒28が、ストレージユニット40の長手方向に対してシェフフ10の奥側に設けられている実施例を示す概略平面図である。HDDの図示は省略してある。シェルフ10側の冷却風の排気筒18よりもドロワー20側の冷却風の排気筒28がシェルフ10の奥側に設けられていると、ドロワー20側の冷却風の排気筒28の前側のバックプレーン8に空間9Cができる。すると、この空間9Cを利用して部品あるいは回路基板を設けることができる。この実施例でも、シェルフ10側の冷却風の排気筒18がストレージユニット40の正面から見て左側、ドロワー20側の冷却風の排気筒28が右側に設けられている。しかし、図10(b)に示すように、シェルフ10側の冷却風の排気筒18がストレージユニット40の正面から見て右側、ドロワー20側の冷却風の排気筒28が左側に設けられていても良い。
上述の実施例は、ストレージユニットの内部に冷却ファン等が実装されない場合について述べたものである。冷却ファンを内蔵しない構造のストレージユニット40は、例えば、図11(a)に示すような、大型のバックプレーン80を備え、その後ろに冷却ファン81が並べられたサーバ装置1の大型のバックプレーン80に複数台接続されることを想定している。複数のストレージユニット40の前面から取り込まれた冷却風は、ストレージユニット40の内部を通り、大型のバックプレーン80に空けられた孔や、バックプレーン80の周囲の空間を抜けて冷却ファン81に吸い込まれる。冷却ファン81から吐き出された冷却風は、そのままサーバ装置1の後部から排気される、あるいは冷却ファン81より後部にある他のユニットを冷却してからサーバ装置1の後部から排気される。
図11(b)は冷却ファン41が内蔵された構造のストレージユニット40Aを示す側面図である。このように、ストレージユニット40A内に冷却ファン41を実装できる場合でも、本出願の冷却構造は有効に適用できる。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 空冷される第1部品を背面側に備えるシェルフと、
複数の能動装置を前面側に搭載し、空冷される第2部品を背面側に備え、前記能動装置の活性交換時に前記シェルフから引き出されるドロワーと、
前記シェルフに設けられ、第1排気口を通じて前記第1部品に向けて空気を排出する第1ダクトと、第2排気口を通じて前記第2部品に向けて空気を排出する第2ダクトとを有し、
前記第1排気口が前記シェルフに設けられ、第2排気口が前記ドロワーに設けられている電子機器冷却ユニット。
(付記2) 前記第1ダクトと前記第2ダクトが、前記シェルフの底部に隣接して設けられていることを特徴とする付記1に記載の電子機器冷却ユニット。
(付記3) 前記第1ダクトは、吸気口が前記電子機器冷却ユニットの前面に開口し、底面、両側面、天井面及び後端面が全て前記シェルフの構成部材で囲まれて形成され、
前記第2ダクトは、吸気口が前記電子機器冷却ユニットの前面に開口し、底面と両側面が前記シェルフの構成部材で囲まれ、天井面は前記ドロワーの底面で形成され、後端面は前記ドロワーの底板に突設されて前記ドロワーの引出し動作で前記第2ダクト内を摺動する仕切板で形成されていることを特徴とする付記2に記載の電子機器冷却ユニット。
(付記4) 前記第1排気筒は前記第1ダクトの天井面に開口しており、前記第1部品に向けて空気を導く煙突型排気筒を備え、
前記第2排気口は前記ドロワーの底板に開口しており、前記第2部品に向けて空気を導く煙突型排気筒を備えることを特徴とする付記3に記載の電子機器冷却ユニット。
(付記5) 前記第1部品は、前記シェルフの背面側に設置されたメイン基板に取り付けられた小基板に実装されており、
前記第2部品は、前記ドロワーに収容された前記複数の能動装置が接続するバックプレーンに取り付けられた小基板実装されていることを特徴とする付記1から4の何れかに記載の電子機器冷却ユニット。
(付記6) 前記シェルフに前記ドロワーが収容された状態で、前記第1排気口と前記第2排気口は、前記シェルフの長手方向の同じ位置に設けられていることを特徴とする付記1から5の何れかに記載の電子機器冷却ユニット。
(付記7) 前記シェルフに前記ドロワーが収容された状態で、前記第1排気口に対して前記第2排気口は、前記シェルフの長手方向の前面から遠い位置に設けられていることを特徴とする付記1から5の何れかに記載の電子機器冷却ユニット。
(付記8) 前記電子機器冷却ユニットの、前記第1排気口と前記第2排気口よりも背面側には、冷却風を前記電子機器冷却ユニットの内部に引き込むための冷却ファンが設けられていることを特徴とする付記1から7の何れかに記載の電子機器冷却ユニット。
(付記9) 前記能動装置はハード・ディスク装置であることを特徴とする付記1から7の何れかに記載の電子機器冷却ユニット。
1 サーバ
3 HDD
4 引出し機構付ストレージユニット(ストレージユニット)
5 メイン基板
8 バックプレーン
9,9A,9B 発熱部品
10 筐体(シェルフ)
11、12 ダクト
20 ドロワー
22 ダクト

Claims (4)

  1. 空冷される第1部品を背面側に備えるシェルフと、
    複数の能動装置を前面側に搭載し、空冷される第2部品を背面側に備え、前記能動装置の活性交換時に前記シェルフから引き出されるドロワーと、
    前記シェルフに設けられ、第1排気口を通じて前記第1部品に向けて空気を排出する第1ダクトと、第2排気口を通じて前記第2部品に向けて空気を排出する第2ダクトとを有し、
    前記第1ダクトと前記第2ダクトは、前記シェルフの底部に隣接して設けられ、
    前記第1排気口が前記シェルフに設けられ、前記第2排気口が前記ドロワーに設けられ、
    前記第2ダクトは、天井面が前記ドロワーの底面で形成され、後端面が前記ドロワーの底面に突設される仕切板で形成されている電子機器冷却ユニット。
  2. 前記第1ダクトは、吸気口が前記電子機器冷却ユニットの前面に開口し、底面、両側面、天井面及び後端面が全て前記シェルフの構成部材で囲まれて形成され、
    前記第2ダクトは、吸気口が前記電子機器冷却ユニットの前面に開口し、底面と両側面が前記シェルフの構成部材で囲まれ、前記仕切板は前記ドロワーの引出し動作で前記第2ダクト内を摺動する、ことを特徴とする請求項に記載の電子機器冷却ユニット。
  3. 前記第1排気口は前記第1ダクトの天井面に開口しており、前記第1部品に向けて空気を導く煙突型排気筒を備え、
    前記第2排気口は前記ドロワーの底面に開口しており、前記第2部品に向けて空気を導く煙突型排気筒を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器冷却ユニット。
  4. 前記第1部品は、前記シェルフの背面側に設置されたメイン基板に取り付けられた小基板に実装されており、
    前記第2部品は、前記ドロワーに収容された前記複数の能動装置が接続するバックプレーンに取り付けられた小基板に実装されていることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の電子機器冷却ユニット。
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