JP6808470B2 - 液体塗工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体塗工装置に関する。
従来、移動する被塗工物に接着剤等の液体を所定パターンで塗工する液体塗工装置として、外面を形成する多孔質体と、該多孔質体よりも内側の部分を構成する吐出部本体とを備え、該吐出部本体の内部を通って供給される液体を該吐出部本体の外周面に形成された凹部に一旦溜めたのち、該凹部を被覆する多孔質体から吐出させるようにした吐出部を有する液体塗工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
出願人は、先に、凹部を有するロール本体と、該凹部を被覆する表面プレートとを備える吐出ロールの該表面プレートを透過して吐出された液体を均一に塗工することができることのできる液体塗工装置を提案した(特許文献2参照)。
特開2014−54588号公報 特許第5324155号
しかし、特許文献1に記載の液体塗工装置は、吐出部本体の外周面に形成された凹部に液体を流入して凹部内で拡散させるため、凹部が液体で充填されて液体が多孔質体から吐出されるタイミングが分かり難い。その為、起動時等に塗工不良を引き起こす可能性が考えられる。また、凹部に液体を充填した状態で装置を停止すると、凹部に充填された液体が時間の経過と共に多孔質体から滲み出る可能性が考えられる。
また、特許文献2に記載の液体塗工装置には、多孔質体である表面プレートから液体が吐出されるタイミングや装置を停止した後の表面プレートからの液体の滲み出しについて何ら記載されておらず、更なる改良の余地があった。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る液体塗工装置を提供することにある。
本発明は、供給部から供給される液体を所定形状に吐出して、製造ライン上を移動する被塗工物に塗工する液体塗工装置であって、外面に凹部が形成され前記供給部から供給された液体を該凹部内で拡散させる吐出部本体、及び該吐出部本体の該凹部を全域に亘って覆っており、前記凹部内で拡散した液体を透過させる多孔質体を有する吐出部と、前記吐出部内を液体が流通する際の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサが検出する前記吐出部内の圧力に基づいて前記製造ライン上の前記被塗工物を前記吐出部に向けて移動させ、前記被塗工物に液体を塗工させる制御部とを備え、前記吐出部本体は、その内部に前記供給部から供給される液体を流通する第1流路と、該第1流路と前記凹部とを繋ぎ該第1流路よりも流路の細い第2流路とを有し、前記供給部から前記第1流路を通して供給される液体が前記第2流路を通過する際の圧力の上昇が止まることを前記圧力センサが検知すると、前記制御部により、所定時間経過後に前記製造ライン上の前記被塗工物の移動を開始する、液体塗工装置を提供するものである。
また本発明は、供給部から供給される液体を所定形状に吐出して、製造ライン上を移動する被塗工物に塗工する液体塗工装置であって、外面に凹部が形成され前記供給部から供給された液体を該凹部内で拡散させる吐出部本体、及び該吐出部本体の該凹部を全域に亘って覆っており、前記凹部内で拡散した液体を透過させる多孔質体を有する吐出部と、前記吐出部内を液体が流通する際の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサが検出する前記吐出部内の圧力に基づいて、前記製造ライン上の前記被塗工物の移動の停止及び前記供給部の稼働を制御する制御部とを備え、前記吐出部本体は、その内部に前記供給部から供給される液体を流通する第1流路と、該第1流路と前記凹部とを繋ぎ該第1流路よりも流路の細い第2流路とを有し、前記供給部は、液体の供給と供給した液体の回収とが可能となっており、前記制御部によって、前記製造ライン上の液体が吐出される前記被塗工物の移動を停止した場合に、前記供給部に前記吐出部内の液体を前記第2流路及び前記第1流路を通して回収させ、前記凹部内の液体が前記第2流路を通過する際の圧力の上昇が止まることを前記圧力センサが検知すると、前記供給部による前記吐出部内の液体の回収を停止する、液体塗工装置を提供するものである。
本発明の液体塗工装置によれば、液体が多孔質体から吐出されるタイミングが分かり易く、起動時等における塗工不良等の発生を抑制することができる。また、本発明の液体塗工装置によれば、停止時における液体の多孔質体からの液漏れを抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態である液体塗工装置の吐出ロールを断面にして示した模式図である。 図2は、図1に示す液体塗工装置の吐出ロールの断面を模式的に示す断面図である。 図3は、図2に示す吐出ロールを用いて帯状シートに所定形状のホットメルト接着剤を塗工する状態を示す斜視図である。 図4(a)はホットメルト接着剤が拡散部を充填した状態の吐出ロールの外装部分の断面を示した模式図であり、図4(b)はホットメルト接着剤が拡散部及び凹部を充填した状態の吐出ロールの外装部分の断面を示した模式図である。 図5(a)は凹部からホットメルト接着剤が回収される前の状態の吐出ロールの外装部分の断面を示した模式図であり、図5(b)は凹部からホットメルト接着剤が回収された状態の吐出ロールの外装部分の断面を示した模式図である。 図6は、ホットメルト接着剤が供給された吐出ロールの内部の圧力変化とポンプの稼働状態とを示す図である。 図7(a)及び(b)は本発明の液体塗工装置の吐出部の他の実施形態であるダイコータの断面を示した模式図である。
以下、本発明の液体塗工装置を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態である液体塗工装置1は、図1に示すように、供給部2から供給される液体を所定形状に吐出して、製造ライン上を移動する被塗工物に塗工する塗工装置である。
被塗工物に塗工する液体としては、例えば、ホットメルト接着剤等の接着剤や油剤等の粘性を有する液体等が挙げられる。ホットメルト接着剤としては、特に限定されないが、例えば、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)等のスチレン系ゴム、又はアモルファスポリαオレフィン(APAO)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等のオレフィン系ポリマー等のホットメルト接着剤が挙げられる。ホットメルト接着剤以外の接着剤としては、例えば、低密度ポリエチレン、ポリビニルアセテート、シリコン樹脂、糊等の接着剤が挙げられる。粘性を有する液体としては、油剤、乳液剤、クリーム、保湿剤、ローション等が挙げられる。これら液体の粘度としては、好ましくは1CPS以上、より好ましくは10CPS以上、好ましくは10000CPS以下、より好ましくは8000CPS以下、好ましくは1CPS以上10000CPS以下、より好ましくは10CPS以上8000CPS以下である。
また液体が塗工される被塗工物としては、例えば、不織布、織布、樹脂フィルム、編み物等からなるシート状物、若しくはこれらのシート状物が2層以上に積層されてなる積層体、これらのシート状物や積層体に更に他の部材を積層したり挟んだりしてなる物品等が挙げられる。被塗工物は、連続する帯状体であっても良いし、所定の長さを有し、所定の間隔をあけて順次搬送されているものであっても良い。
また液体が塗工された被塗工物が移動する製造ラインとしては、例えば、ホットメルト接着剤からなる粘着部を有し、該粘着部を介して衣類に固定されて用いられる吸収性物品の製造ライン等が挙げられる。このような吸収性物品としては、生理用ナプキンやパンティライナー(下り物シート)、失禁パッド等の身体から排出される液を吸収する吸収性物品が挙げられる。これらは、一般に、液保持性の表面シート、液難透過性(不透過性を含む概念)の裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備し、衣類当接面にホットメルト接着剤からなる粘着部を有していたり、縦長の本体部分の左右両側にウイング部を有し、該ウイング部の片面(衣類当接面)にホットメルト接着剤からなる粘着部を有している。本体部分及びウイング部の両者に粘着部を有していても良い。このような吸収性物品を製造する際には、衣類当接面を構成するシートの帯状の原反、又は他の材料と積層された該シートの帯状又は非帯状の原反に、上述した液体塗工装置を用いてホットメルト接着剤を塗工して所定形状の粘着部を形成する。それ以外は、従来の吸収性物品の製造方法と同様である。
以下においては、液体としてホットメルト接着剤を用い、被塗工物として不織布製の帯状シートSを用いた液体塗工装置1を例にとって説明する。また、液体塗工装置1では、供給部から供給される液体を所定形状に吐出する吐出部は吐出ロール3であり、外面に凹部が形成された吐出部本体はロール本体31であり、吐出部本体の凹部を全域に亘って覆う多孔質体は表面プレート30である。
液体塗工装置1は、図1及び図3に示すように、外周面に凹部32,32が形成され供給部2から供給されたホットメルト接着剤を凹部32,32内で拡散させるロール本体31、及び該ロール本体31の該凹部32,32を全域に亘って覆っており凹部32,32内で拡散したホットメルト接着剤を透過させる表面プレート30を有する吐出ロール3と、吐出ロール3内をホットメルト接着剤が流通する際の圧力を検出する圧力センサ8と、圧力センサ8が検出する吐出ロール3内の圧力に基づいて製造ライン上の帯状シートSを吐出ロール3に向けて移動させ、帯状シートSにホットメルト接着剤を塗工させる制御部9とを備えている。また、液体塗工装置1では、制御部9は、圧力センサ8が検出する吐出ロール3内の圧力に基づいて、製造ライン上の帯状シートSの移動の停止及び供給部2の稼働も制御している。液体塗工装置1は、本実施形態では、それらに加えて、該吐出ロール3を回転させる第1駆動源4と、吐出ロール3と対向配置された受けロール5と、該受けロール5を回転させる第2駆動源6と、吐出ロール3に対して受けロール5を接離させる接離機構7と、帯状シートSを吐出ロール3から離間させる離間機構(図示せず)とを備えており、これらは制御部9により制御されている。
ホットメルト接着剤を吐出ロール3に供給する供給部2は、図1に示すように、液体塗工装置1では、ホットメルト接着剤を収容したタンク20と、該タンク20及び吐出ロール3を連結する供給管21と、該供給管21を介してタンク20に収容されたホットメルト接着剤を吐出ロール3に送り出すポンプ22と、を備えている。タンク20の内部にはヒータ等の加熱手段(図示せず)が組み込まれており、タンク20は、ヒータ等の加熱手段で内部温度が調節可能となっている。またタンク20は、バルブ20Vを介して供給管21に接続されている。バルブ20Vは制御部9に電気的に接続されており、該制御部9により開閉が制御されている。供給管21は、一端部がタンク20のバルブ20Vに接続され、他端部が吐出ロール3の後述する本体部分33の一方側の軸部33sに接続されている。ポンプ22はバルブ20Vよりも下流側で供給管21に接続されている。またポンプ22は、正逆回転可能な駆動モータ22Mを有しており、該駆動モータ22Mを正回転させることでホットメルト接着剤を供給管21を介して吐出ロール3に向けて供給し、該駆動モータ22Mを逆回転させることで吐出ロール3内に残留したホットメルト接着剤を供給管21を介して吸引して回収できるようになっている。ポンプ22は制御部9に電気的に接続されており、駆動モータ22Mは制御部9によって回転が制御されている。このように、液体塗工装置1では、供給部2は、ホットメルト接着剤の供給と供給したホットメルト接着剤の回収とが可能になっている。
供給されたホットメルト接着剤を帯状シートSに吐出する吐出ロール3は、図2に示すように、液体塗工装置1では、該吐出ロール3の外周面を構成する表面プレート30と、該吐出ロール3における表面プレート30より内側(軸芯部側)の部分を構成するロール本体31とを備えている。ロール本体31の外周面には、図3に示すように、吐出されるホットメルト接着剤11の前記所定形状に対応するパターンの複数の凹部32,32が形成されている。液体塗工装置1では、ロール本体31の外周面の周方向に所定の間隔を空けて2つの凹部32,32が形成されている。尚、「所定形状に対応するパターン」とは、図3に示すように、吐出ロール3の場合には、該吐出ロール3の凹部32を法線方向から視た際の凹部32の輪郭と、吐出されるホットメルト接着剤11の塗工形状の外周とが一致していることを意味する。また、ロール本体31は、その内部に供給部2から供給されるホットメルト接着剤を流通する第1流路と、該第1流路と凹部32,32とを繋ぎ該第1流路よりも流路の細い第2流路とを有しており、液体塗工装置1では、図2に示すように、第1流路は後述する分岐管路33dであり、第2流路は後述する導入孔35hである。
吐出ロール3の外周面を構成する表面プレート30は、図2に示すように、液体塗工装置1では、ロール本体31の凹部32,32の全域を覆うようにロール本体31の外周面に着脱可能に取り付けられている。また表面プレート30は、液体塗工装置1では、後述する第2補助プレート35の外周面を被覆している。表面プレート30は、厚さ方向に貫通する多数の微細孔を有する多孔性材料から構成されており、塗工すべき液体(液体塗工装置1ではホットメルト接着剤)がそれらの微細孔を通って透過可能になっている。表面プレート30を構成する多孔性材料としては、金網、パンチングメタル、エッチング開孔材、焼結金属、セラミックス及びこれらの積層体等を用いることができる。
表面プレート30を構成する多孔性材料の微細孔の平均孔径としては、0.01mm以上2mm以下、特に0.03mm以上0.8mm以下であることが好ましい。該多孔性材料の微細孔の開口面積率としては、1%以上80%以下、特に5%以上60%以下であることが好ましい。また、該多孔性材料の個々の微細孔の面積としては、0.002mm2以上3.2mm2以下、特に0.004mm2以上0.5mm2以下であることが好ましい。
表面プレート30を構成する多孔性材料の微細孔の平均孔径及び微細孔の面積は、それぞれ、以下のようにして測定される。
微細孔の平均孔径は、光学顕微鏡によって表面プレート30を真上から観察し、表面上の目開きの面積を少なくとも10点計測し、S(孔の面積)=PAI/4×d2(PAI=3.14)で逆算されるdを円相当径とし、これらの平均値とする。微細孔の面積は、例えばキーエンス製デジタルHDマイクロスコープVH−7000を使用し、観察される画面上の任意の点を囲むことにより簡単に計測できる。
表面プレート30より内側(軸芯部側)の部分を構成するロール本体31は、図2に示すように、液体塗工装置1では、軸芯部を含む本体部分33と、該本体部分33の外周面上に配され且つ開口部34aを有する第1補助プレート34と、該第1補助プレート34の外周面上に配され且つ導入孔35hを有する第2補助プレート35と、該第2補助プレート35の外周面に配され且つ所定形状に対応するパターンの開口部36aを有するパターン形状プレート36とを備えている。
軸芯部を含む本体部分33は、図2に示すように、液体塗工装置1では、略円柱形状に形成されており、吐出ロール3の回転軸方向X1(以下、単に「回転軸方向X1」ともいう)の両端部に設けられた軸部33s,33sがユニットフレーム10,10(図1参照)に回転自在に支持されている。本体部分33の一方側の軸部33sには、供給部2の供給管21が接続される接続部(図示せず)が配されており、該接続部(図示せず)は、液体塗工装置1では、ロール本体31と供給部2の供給管21とを回転自在に接続するロータリージョイントにより構成されている。ロータリージョイントを用いてロール本体31と供給部2の供給管21とを接続することで、ロール本体31と供給部2の供給管21と容易に回転自在に連結させることができる。
本体部分33の内部には、ホットメルト接着剤を流通させる流路が形成されており、該流路としては、液体塗工装置1では、その軸芯部に回転軸方向X1に延出する主管路33m(液体塗工装置1では、一対の主管路33m,33m)と、各主管路33mから本体部分33の外周面に向けて放射方向に延出する複数の分岐管路33dとが設けられている。各分岐管路33dは液体塗工装置1では第1流路を構成している。尚、図1及び図2においては、本体部分33の内部に形成される各主管路33mから延出する複数の分岐管路33dのうちの1つの分岐管路33dの断面が示されている。
また、本体部分33の内部には、カートリッジヒータ等の加熱手段(図示せず)が組み込まれており、カートリッジヒータ等の加熱手段で本体部分33の内部の温度調整が可能となっている。本体部分33の内部の温度調節を行うことで、例えば、本体部分33の内部を流通するホットメルト接着剤が流動し易い粘度等となるように調節できるようになる。
回転軸方向X1に延出する一対の主管路33m,33mは、図2に示すように、液体塗工装置1では、軸芯部において、軸芯に対して対称となるように対向して配されている。各主管路33mは、液体塗工装置1では、本体部分33の回転軸方向X1の一方側の軸部33sから回転軸方向X1の略中央部分に亘って形成されている。各主管路33mの外径としては、その内部を流通するホットメルト接着剤の量を少なくし且つ該ホットメルト接着剤が各主管路33mの内部を充填する充填時間を短くする等の観点から、液体塗工装置1では、好ましくはφ6mm以上φ25mm以下である。
各主管路33mから放射状に延出する複数の分岐管路33dは、図2に示すように、液体塗工装置1では、各主管路33mから本体部分33の外周面に亘って形成されている。即ち、各分岐管路33dは、各主管路33mと本体部分33の外周面とを連通して形成されている。各分岐管路33dの外径としては、保持するホットメルト接着剤の量を少なくし且つホットメルト接着剤が各分岐管路33dの内部を充填する充填時間を短くする等の観点から、液体塗工装置1では、好ましくはφ6mm以上φ25mm以下である。
本体部分33の外周面上に配される第1補助プレート34は、図2に示すように、液体塗工装置1では、本体部分33の外周面の全体(本体部分33の軸部33s,33sを除いた外周面の全体)を被覆可能に形成されている。第1補助プレート34は、本体部分33の外周面の全体を被覆した状態で固定具(図示せず)により本体部分33に固定されている。なお、第1補助プレート34は、必ずしも本体部分33の外周面の全体を被覆する必要はなく、例えば、回転軸方向Xに関して、本体部分33よりも第1補助プレート34の方が短くなっていてもよい。また第1補助プレート34には、該第1補助プレート34を本体部分33に固定した際に、複数の分岐管路33dと連通し該複数の分岐管路33dから流入されるホットメルト接着剤を一時的に溜め、本体部分33の外面に沿って拡散させる開口部34a(液体塗工装置1では一対の開口部34a,34a)が形成されている。各開口部34aは、第1補助プレート34を厚さ方向に貫通して形成されている。
第2補助プレート35は、図2に示すように、液体塗工装置1では、第1補助プレート34の外周面上に、該外周面の全体を被覆可能に形成されている。第2補助プレート35は、第1補助プレート34の外周面の全体を被覆した状態で固定具(図示せず)により第1補助プレート34に固定されている。なお、第2補助プレート35は、必ずしも第1補助プレート34の外周面の全体を被覆する必要はなく、例えば、回転軸方向Xに関して、第1補助プレート34よりも第2補助プレート35の方が短くなっていてもよい。
上述した第1補助プレート34の各開口部34aは、本体部分33の外面と、第1補助プレート34の各該開口部34aの内側部分34rと、第2補助プレート35の内面とでホットメルト接着剤を本体部分33の外面に沿って拡散させる拡散部37を構成しており、該拡散部37は、その深さ(第1補助プレート34の厚さと同じ)が均一である。
また第2補助プレート35には、該第2補助プレート35を第1補助プレート34に固定した際に、拡散部37,37と連通し該拡散部37,37を充填したホットメルト接着剤を流通させる複数の導入孔35hが形成されている。各導入孔35hは、第2補助プレート35を貫通して形成されており、液体塗工装置1では、第2流路を構成している。
第2流路である各導入孔35hの内径は第2補助プレート35の厚さ方向において均一となっており、各導入孔35hの内径は第1流路である各分岐管路33dの内径よりも小さくなるように形成されている。つまり、各導入孔35hは各分岐管路33dよりも流路が細くなっている。各分岐管路33dの内径に対する各導入孔35hの内径の割合((導入孔35hの内径/分岐管路33dの内径)×100)としては、好ましくは0.4%以上、より好ましくは1%以上、好ましくは75%以下、より好ましくは60%以下、好ましくは0.4%以上75%以下、より好ましくは1%以上60%以下である。
また第2流路である各導入孔35hの断面積は第1流路である各分岐管路33dの断面積よりも小さくなるように形成されている。各分岐管路33dの断面積に対する各導入孔35hの断面積の割合((導入孔35hの断面積/分岐管路33dの断面積)×100)としては、好ましくは1%以上、より好ましくは5%以上、好ましくは90%以下、より好ましくは50%以下、好ましくは1%以上90%以下、より好ましくは5%以上50%以下である。
また各導入孔35hは、各凹部32の底面積0.5cm2以上10cm2以下当たりに1個となる割合で設けることが好ましい。
第2補助プレート35の外周面上に配されるパターン形状プレート36は、図2に示すように、液体塗工装置1では、第2補助プレート35の外周面の全体を被覆可能に形成されている。パターン形状プレート36は、第2補助プレート35の外周面を被覆した状態で固定具(図示せず)により第2補助プレート35に固定されている。なお、パターン形状プレート36は、必ずしも第2補助プレート35の外周面の全体を被覆する必要はなく、たとえば、回転軸方向Xに関して、第2補助プレート35よりもパターン形状プレート36の方が短くなっていてもよい。また、パターン形状プレート36には、該パターン形状プレート36を第2補助プレート35に固定した際に、複数の導入孔35hと連通し該複数の導入孔35hから流入されるホットメルト接着剤を一時的に溜め第2補助プレート35の外面に沿って拡散させる開口部36a(液体塗工装置1では一対の開口部36a,36a)が形成されている。各開口部36aは、パターン形状プレート36を厚さ方向に貫通して所定形状に対応するパターン形状に形成されている。
上述したパターン形状プレート36の各開口部36aは、第2補助プレート35の外面と、パターン形状プレート36の各該開口部36aの内側部分36rと、表面プレート30の内面とでホットメルト接着剤を一時的に溜め第2補助プレート35の外面に沿って拡散させる各凹部32を構成しており、各該凹部32は、その深さ(パターン形状プレート36の厚さと同じ)が均一である。
また、各凹部32は、その体積が各拡散部37の体積よりも大きい。各拡散部37の体積に対する各凹部の体積の割合((各凹部の体積/各拡散部37の体積)×100)としては、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上である。
表面プレート30の厚みとしては、塗工すべき領域の全域にむらなく塗工する観点から、ロール本体31の凹部32,32の深さに対して、好ましくは0.05倍以上20倍以下、より好ましくは0.1倍以上2倍以下である。また、同様の観点から、表面プレート30の厚みは、全体として好ましくは0.01mm以上20mm以下、より好ましくは0.02mm以上10mm以下、より一層好ましくは0.05mm以上2mm以下である。
第1補助プレート34の厚みとしては、該厚みが拡散部37の深さとなることから、好ましくは0.25mm以上5mm以下、より好ましくは0.5mm以上2mm以下である。
第2補助プレート35の厚みとしては、該厚みが各導入孔35hの深さとなることから、好ましくは0.25mm以上3mm以下、より好ましくは0.5mm以上2mm以下である。
パターン形状プレート36の厚みとしては、該厚みがロール本体31の凹部32,32の深さとなることから、好ましくは0.1mm以上5.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上1.0mm以下である。
第1流路である分岐管路33dと第2流路である導入孔35hとの間に各拡散部37を設けることで、各凹部32にホットメルト接着剤を均一に流入させることができる。また、各凹部32の体積を拡散部の体積よりも大きくすることで、外方に向かって段階的にホットメルト接着剤が拡散されるようになるので、より一層凹部32に均一に該ホットメルト接着剤を流入させることができる。
吐出部である吐出ロール3内をホットメルト接着剤が流通する際の該吐出ロール3の流路内の圧力を検出する圧力センサ8は、図1に示すように、液体塗工装置1では、供給部2の供給管21に接続されている。圧力センサ8は、吐出ロール3の本体部分33の一方側の軸部33sの近傍の供給管21に接続されている。圧力センサ8は、吐出ロール3内の圧力を検出する観点から、出来るだけ吐出ロール3の近傍に配することが好ましい。
吐出ロール3を回転させる第1駆動源4は、図1に示すように、液体塗工装置1では、タイミングベルト40を介してロール本体31の他方側の軸部33sに接続されている。第1駆動源4は、制御部9に電気的に接続されており、制御部9により回転が制御されている。
吐出ロールとで帯状シートSをニップして搬送する受けロール5は、図1に示すように、液体塗工装置1では、略円柱形状に形成されており、回転軸方向X2の両端部に設けられた軸部50s,50sがユニットフレーム10,10に回転自在に支持されている。受けロール5は、図3に示すように、液体塗工装置1では、吐出ロール3と対向配置されており、吐出ロール3とで帯状シートSをニップして吐出ロール3によりホットメルト接着剤が塗工される帯状シートSを搬送する。受けロール5は、液体塗工装置1では、スポンジにより形成されている。
受けロール5を回転させる第2駆動源6は、図1に示すように、液体塗工装置1では、タイミングベルト60を介して受けロール5の他方側の軸部50sに接続されている。第2駆動源6は、制御部9に電気的に接続されており、制御部9により回転が制御されている。
受けロール5を吐出ロール3に対して接離させる接離機構7は、図1に示すように、液体塗工装置1では、一対のエアシリンダ70,70により構成されている。一対のエアシリンダ70,70は、各該エアシリンダ70が伸縮することで、受けロール5が吐出ロール3に当接したり、吐出ロール3から離間したりするようになっている。一対のエアシリンダ70,70(接離機構7)は制御部9に電気的に接続されており、該制御部9により伸縮状態が制御されている。液体塗工装置1では、一対のエアシリンダ70,70が伸長することで受けロール5が吐出ロール3に当接し、該一対のエアシリンダ70,70が縮むことで受けロール5が吐出ロール3から離間する。
帯状シートSを吐出ロール3から離間させる離間機構は、液体塗工装置1では、帯状シートSを吐出ロール3と受けロールとの間に案内する一対のサイドロール(図示せず)と、該一対のサイドロール(図示せず)を昇降させる昇降機構(図示せず)とを有している。一対のサイドロール(図示せず)は帯状シートSをニップして、該帯状シートSを吐出ロール3と受けロールとのニップ部に案内する。昇降機構(図示せず)は、一対のサイドロール(図示せず)を吐出ロール3から離れる方向に移動させて、吐出ロール3から帯状シートSを離間させる。昇降機構(図示せず)は、液体塗工装置1では、一対のエアシリンダ70,70が縮む方向に一対のサイドロール(図示せず)を移動させて吐出ロール3から帯状シートSを離間させる。
次に、制御部9によって制御される液体塗工装置1による帯状シートSへのホットメルト接着剤の塗工動作及び製造ラインを停止する際に制御部によって制御される液体塗工装置1によるホットメルト接着剤の回収動作について説明する。以下においては、吸収性物品の製造ラインに組み込まれた液体塗工装置1を例にとって説明する。
最初に、制御部9によって制御される液体塗工装置1による帯状シートSへのホットメルト接着剤の塗工動作について、図1及び図3に加え、図4及び図6を参照しながら説明する。図4(a)はホットメルト接着剤が拡散部37,37を充填した状態の吐出ロール3の外装部分の断面を示した模式図である。図4(b)はホットメルト接着剤が拡散部37,37及び凹部32,32を充填した状態の吐出ロール3の外装部分の断面を示した模式図である。図6は、吐出ロール3に供給されるホットメルト接着剤の圧力変化、ポンプ22の稼働状態及び製造ラインの稼働状態を示す図である。
先ず、図1に示す液体塗工装置1では、供給部2のタンク20にホットメルト接着剤を投入し、ヒータ等の加熱手段を用いてタンク20内を加熱し、投入したホットメルト接着剤を溶融状態にしておく。ホットメルト接着剤が溶融状態になると、液体塗工装置1の備える制御部9は、タンク20のバルブ20Vを制御して該バルブ20Vを開放する。また液体塗工装置1の備える制御部9は、駆動モータ22Mに接続された駆動源(図示せず)を制御して駆動モータ22Mに正回転電圧を印加させ、ポンプ22を正回転させる。尚、ポンプ22の正回転とは、ポンプ22から吐出ロール3に向けてホットメルト接着剤を供給するためのポンプ22の回転方向を意味し、正回転電圧とは、ポンプを正回転させるための電圧を意味する。バルブ20Vを開放しポンプ22を正回転させることで吐出ロール3に向けてホットメルト接着剤が送り出される。
ポンプ22によって送り出されたホットメルト接着剤は、供給管21から該供給管21に接続された本体部分33の一方側の軸部33sを介して吐出ロール3内に形成された主管路33m内に供給される。このとき、吸収性物品の製造ラインは停止しており、帯状シートSは吐出ロール3に向けて搬送されていないので帯状シートSにホットメルト接着剤が塗工されることはない。
また圧力センサ8により検出される吐出ロール3内の圧力は、液体塗工装置1では、図6に示すように、タンク20からホットメルト接着剤の供給が開始されることで上昇を開始する。吐出ロール3内の圧力は、供給管21内及び各主管路33m内を流通し、供給管21内から各分岐管路33d内に亘ってホットメルト接着剤が充填するまでほぼ一定の傾斜角度で上昇する(図6の(A)参照)。
次いで、ホットメルト接着剤が第1流路である各分岐管路33d内を充填し、該各分岐管路33dを通過すると、液体塗工装置1では、図4(a)に示すように、該ホットメルト接着剤が各分岐管路33dから拡散部37,37内に流入する。ホットメルト接着剤が拡散部37,37内に流入すると、該ホットメルト接着剤が各拡散部37内で一時的に溜まり、該各拡散部37内を本体部分33の外面に沿って拡散する。そして、ホットメルト接着剤が拡散部37,37内に流入すると、圧力センサ8により検出される吐出ロール3内の圧力の上昇が止まり(図6の(A)参照)、圧力センサ8により検出される吐出ロール3内の圧力は拡散部37,37内が満たされるまでほぼ一定となる(図6の(B)参照)。
次いで、ホットメルト接着剤が拡散部37,37内を充填すると、該ホットメルト接着剤が第1流路である各分岐管路33dよりも流路の細い(体積の小さい)第2流路である各導入孔35h内に流入する。ホットメルト接着剤が各導入孔35h内に流入すると、液体塗工装置1では、再び、圧力センサ8により検出される吐出ロール3の内部の圧力が一定の傾斜角度で上昇を開始する(図6の(C)参照)。このとき該吐出ロール3の内部の圧力の上昇率(図6に示す傾斜角度)は、液体塗工装置1では、第2流路である各導入孔35hの内部にホットメルト接着剤が流入する場合(図6の(C)参照)の方が、第1流路である各分岐管路33dの内部にホットメルト接着剤が流入する場合(図6の(A)参照)よりも大きい。
次いで、ホットメルト接着剤が各導入孔35h内を充填し、該各導入孔35hを通過すると、液体塗工装置1では、図4(b)に示すように、該ホットメルト接着剤は各導入孔35hから凹部32,32内に流入する。ホットメルト接着剤が凹部32,32内に流入すると、該ホットメルト接着剤が各凹部32内に一時的に溜まり、該各凹部32内を第2補助プレート35の外面に沿って拡散する。そして、ホットメルト接着剤が凹部32,32内に流入すると、圧力センサ8により検出される吐出ロール3の内部の圧力の上昇が止まり(図6の(C)参照)、吐出ロール3の内部の圧力は各凹部32内がホットメルト接着剤で満たされるまでほぼ一定となる(図6の(D)参照)。液体塗工装置1では、第2流路である各導入孔35h内にホットメルト接着剤が流入した際の吐出ロール3内の圧力の上昇率(図6の(C)参照)が、第1流路である各分岐管路33d内にホットメルト接着剤が流入した際の吐出ロール3内の圧力の上昇率(図6の(A)参照)よりも大きいため、該ホットメルト接着剤が凹部32,32内に流入して圧力がほぼ一定になったことを圧力センサ8が検出し易くなっている。
制御部9は、液体塗工装置1では、図6に示すように、供給部2から第1流路である各分岐管路33dと通して供給されるホットメルト接着剤が第2流路である各導入孔35hを通過する際の圧力の上昇が止まることを圧力センサ8が検知すると、所定時間経過後に製造ライン上の帯状シートSの移動を開始する。
液体塗工装置1の備える制御部9は、ホットメルト接着剤が凹部32,32内に流入し、圧力センサ8により検出される吐出ロール3内の圧力の上昇が止まれば(図6の(D)参照)、各凹部32の体積と該各凹部32に流入されるホットメルト接着剤の流量とから、各凹部32がホットメルト接着剤で充填されるまでの時間を演算し、演算した時間に基づいて製造ライン上の帯状シートSの移動を開始させる。例えば、各凹部32の体積が1000mm3で、ホットメルト接着剤の各凹部32に流入される流量が2ml/minの場合、各凹部32がホットメルト接着剤で充填されるまでの時間は0.5minとなる。その為この場合、制御部9は、0.5min経過後に製造ライン上の帯状シートSの移動を開始させる。
尚、製造ライン上の帯状シートSの移動を開始させる所定時間は、各凹部32がホットメルト接着剤で充填されるまでの時間としてもよく、各凹部32がホットメルト接着剤で充填されるまでの時間に一定時間(例えば、30秒)を加えた時間としてもよく、各凹部32がホットメルト接着剤で充填される時間にホットメルト接着剤が表面プレート30を透過する時間を加えた時間としてもよい。また、制御部9は、各凹部32がホットメルト接着剤で充填されるまでの所定時間を予め記憶しておき、予め記憶した所定時間に基づいて製造ライン上の帯状シートSの移動を開始させてもよい。
所定時間が経過すると、液体塗工装置1の備える制御部9は、先ず、接離機構7を駆動して受けロール5を吐出ロール3にニップさせる。そして、第1駆動源4を駆動して吐出ロール3を回転させると共に、第2駆動源6を駆動して受けロール5を回転させる。これにより、吐出ロール3及び受けロール5による帯状シートSの移動が開始される。
次いで、ホットメルト接着剤が凹部32,32内を充填すると、液体塗工装置1では、該ホットメルト接着剤が表面プレート30の多孔質体の透過を開始する。ホットメルト接着剤が表面プレート30の多孔質体の透過を開始すると、液体塗工装置1では、再び、吐出ロール3内の圧力が一定の傾斜角度で上昇を開始する(図6の(E)参照)。そして、ホットメルト接着剤が表面プレート30を透過すると吐出ロール3内の圧力の上昇が止まり(図6(E)参照)、再び、吐出ロール3内の圧力は一定となる(図6(F)参照)。またホットメルト接着剤が表面プレート30を透過すると、図3に示すように、吐出ロール3及び受けロール5により移動される帯状シートSに所定形状に吐出されるホットメルト接着剤11が所定間隔で順次塗布されていく。
このように、液体塗工装置1の備える制御部9により各分岐管路33dを通して供給されるホットメルト接着剤が各導入孔35hを通過する際の圧力の上昇が止まること(図6の(C)及び(D)参照)を圧力センサ8が検知すると、所定時間経過後に製造ライン上の帯状シートSの移動を開始させることで、ホットメルト接着剤が表面プレート30から吐出されるタイミングが分かり易くなり、例えば起動時等における塗工不良の発生を抑制することができる。
次に、製造ラインを停止する際に制御部9によって制御される液体塗工装置1によるホットメルト接着剤の回収動作について、図1に加え、図5及び図6を参照しながら説明する。図5(a)は凹部32,32からホットメルト接着剤が回収される前の状態の吐出ロール3の外装部分の断面を示した模式図である。図5(b)は凹部32,32からホットメルト接着剤が回収された状態の吐出ロール3の外装部分の断面を示した模式図である。
液体塗工装置1の備える制御部9は、製造ライン停止の信号を入力すると、製造ライン上の帯状シートSの移動を停止する。先ず制御部9は、製造ライン上の帯状シートSの移動が停止された場合に、受けロール5を吐出ロール3から離間させる。制御部9は、図1に示す液体塗工装置1では、製造ライン停止の信号を入力すると、接離機構7を構成する一対のエアシリンダ70,70を制御して、受けロール5を吐出ロール3から離間させる。受けロール5を吐出ロール3から離間させることで受けロール5と吐出ロール3とによる帯状シートSのニップ状態が解除され、帯状シートSは停止状態となる。
また液体塗工装置1の備える制御部9は、製造ライン上の帯状シートSの移動が停止された場合に、離間機構を構成する昇降機構(図示せず)を駆動して帯状シートSを吐出ロール3から離間させる。制御部9は、図1に示す液体塗工装置1では、製造ライン停止の信号を入力すると、昇降機構(図示せず)を制御して、帯状シートSをニップして吐出ロール3と受けロールとの間に案内する一対のサイドロール(図示せず)を吐出ロール3から離れる方向に移動させる。一対のサイドロール(図示せず)は、受けロール5が吐出ロール3から離間する方向と同じ方向に移動されることが好ましい。昇降機構(図示せず)を制御して一対のサイドロール(図示せず)を吐出ロール3から離れる方向に移動させることで、製造ラインが停止された場合に、吐出ロール3と帯状シートSとの接触が防止可能になり、製造ライン停止後の帯状シートSにホットメルト接着剤が塗布されることが防止される。
なお、受けロール5の吐出ロール3からの離間と、帯状シートSの吐出ロール3からの離間とはどちらかを先に行ってもよいが、液体塗工装置1ではこれらを同時に行うことが好ましい。
次いで、液体塗工装置1の備える制御部9は、駆動モータ22Mに接続された駆動源(図示せず)を制御して駆動モータ22Mに逆回転電圧を印加させ、ポンプ22を逆回転させる。制御部9によりポンプ22が逆回転されることで、ポンプ22からのホットメルト接着剤の供給が停止され且つ吐出ロール3の内部のホットメルト接着剤の3の吸引が開始される。吐出ロール3の内部のホットメルト接着剤がポンプ22により吸引されると、液体塗工装置1では、吐出ロール3の内部の圧力が負圧となる(図6の(G)等参照)。
尚、ここでいう負圧とは、ホットメルト接着剤がポンプ22により吸引される際に生じる吐出ロール3の内部の圧力(吸引側の圧力)を意味し、ホットメルト接着剤がポンプ22により供給される際に生じる吐出ロール3の内部の圧力(正圧)と反対の圧力を意味する。また、ポンプ22の逆回転とは、吐出ロール3の内部からホットメルト接着剤を吸引するためのポンプ22の回転方向を意味し、逆回転電圧とは、ポンプを逆回転させるための電圧を意味する。
吐出ロール3の内部に負圧が発生すると、液体塗工装置1では、各主管路33mの内部、第1流路である各分岐管路33dの内部、各拡散部37の内部、第2流路である各導入孔35hの内部及び各凹部32の内部を満たしているホットメルト接着剤と、表面プレート30の多孔質体を透過中のホットメルト接着剤とがポンプ22に向けて引き戻され、該ポンプ22に回収される。
ポンプ22が逆回転すると、液体塗工装置1では、先ず、最外層にある表面プレート30の多孔質体を透過しているホットメルト接着剤の該多孔質体からの引き抜きが開始される。表面プレート30の多孔質体から引き抜かれた分のホットメルト接着剤は、各凹部32、各導入孔35h、各拡散部37、各分岐管路33d、及び各主管路33mを通してポンプ22に回収される。また圧力センサ8により検出される吐出ロール3の内部の圧力は、表面プレート30の多孔質体からのホットメルト接着剤の引き抜きが終わるまでほぼ一定の傾斜角度で下降する(図6の(G)参照)。
次いで、表面プレート30の多孔質体を透過しているホットメルト接着剤の該多孔質体からの引き抜きが終わると、液体塗工装置1では、図5(a)及び図5(b)に示すように、各凹部32の内部を満たしているホットメルト接着剤の該各凹部32の内部からの引き抜きが開始される。各凹部32の内部から引き抜かれた分のホットメルト接着剤は、各導入孔35h、各拡散部37、各分岐管路33d、及び各主管路33mを通してポンプ22に回収される。また圧力センサ8により検出される吐出ロール3の内部の圧力は、ホットメルト接着剤が表面プレート30の多孔質体からの引き抜きが終わることで下降が止まり(図6の(G)参照)、各凹部32の内部を満たしているホットメルト接着剤の引き抜きが終わるまでほぼ一定となる(図6の(H)参照)。
次いで、各凹部32の内部を満たしているホットメルト接着剤の該各凹部32からの引き抜きが終わると、液体塗工装置1では、各導入孔35hの内部を満たしているホットメルト接着剤の該各導入孔35hの内部からの引き抜きが開始される。各導入孔35hの内部からの引き抜かれた分のホットメルト接着剤は、各拡散部37、各分岐管路33d、及び各主管路33mを通してポンプ22に回収される。また圧力センサ8により検出される吐出ロール3の内部の圧力は、各導入孔35hの内部を満たしているホットメルト接着剤の各導入孔35hからの引き抜きが開始されることで一定の傾斜角度で上昇を開始する(図6の(I)参照)。
次いで、ホットメルト接着剤の各導入孔35hからの引き抜きが終わると、液体塗工装置1では、各拡散部37の内部を満たしているホットメルト接着剤の該各拡散部37の内部からの引き抜きが開始される。各拡散部37の内部からの引き抜かれた分のホットメルト接着剤は、各分岐管路33d、及び各主管路33mを通してポンプ22に回収される。また圧力センサ8により検出される吐出ロール3の内部の圧力は、各拡散部37の内部を満たしているホットメルト接着剤の引き抜きが終わるまでほぼ一定となる(図6の(J)参照)。
制御部9は、液体塗工装置1では、図6に示すように、製造ライン上のホットメルト接着剤が吐出される帯状シートSの移動を停止した場合に、供給部2に吐出ロール3内のホットメルト接着剤を各導入孔35h及び分岐管路33dを通して回収させ、凹部32,32内のホットメルト接着剤が各導入孔35hを通過する際の圧力の上昇が止まることを圧力センサ8が検知すると、供給部2による吐出ロール3内の液体の回収を停止する。
制御部9は、液体塗工装置1では、各導入孔35hの内部を満たしているホットメルト接着剤が該各導入孔35hの内部から引き抜かれ、圧力センサ8により検出される吐出ロール3の内部の圧力の上昇が止まると(図6の(I)及び(J)参照)、駆動モータ22Mに接続された駆動源(図示せず)を制御して駆動モータ22Mへの電圧の印加を停止し、ポンプ22の逆回転を停止させる。そして、ポンプ22の逆回転を停止させることで、吐出ロール3の内部のホットメルト接着剤の3の吸引が停止される。
このように、各導入孔35hの内部を満たしているホットメルト接着剤を該各導入孔35hの内部から引き抜くことによる吐出ロール3の内部の圧力の上昇が止まることを圧力センサ8が検出した後に、ポンプ22の逆回転を停止させてホットメルト接着剤の回収を停止することで、各凹部32に充填されたホットメルト接着剤が時間の経過と共に表面プレート30から滲み出ることを抑制することができる。
尚、制御部9は、各拡散部37の内部を満たしているホットメルト接着剤が該各導入孔35hの内部から引き抜かれ、吐出ロール3の内部の圧力の上昇が止まることを圧力センサ8が検出した後、一定時間経過後(例えば、30秒後)に、ポンプ22の回転を停止させることが好ましい。一定時間経過後(例えば、30秒後)に、ポンプ22の回転を停止させることで、各導入孔35hの内部を満たしているホットメルト接着剤が確実に該各導入孔35hの内部から引き抜かれた後にポンプ22を停止させることができるようになる。
また、制御部9は、液体塗工装置1では、供給部2が吐出ロール3内のホットメルト接着剤を回収している間、該ホットメルト接着剤が表面プレート30から漏れ出させない回転数で該吐出ロール3を回転させる。制御部9は、液体塗工装置1では、図1に示す第1駆動源4を制御して、吐出ロール3の回転数を、ホットメルト接着剤が表面プレート30から漏れ出させない程度の回転数で回転させる。
ホットメルト接着剤が表面プレート30から漏れ出さない程度の吐出ロール3の回転数としては、好ましくは5rpm以上、より好ましくは10rpm以上、好ましくは60rpm以下、より好ましくは30rpm以下、好ましくは5rpm以上60rpm以下、より好ましくは10rpm以上30rpm以下である。
このように、供給部2が吐出ロール3内のホットメルト接着剤を回収している間、該ホットメルト接着剤が表面プレート30から漏れ出させない程度の回転数で該吐出ロール3を回転させることで、ホットメルト接着剤の回収中に重力等の影響でホットメルト接着剤が表面プレート30から滲み出すことを抑制することができる。
次いで、ポンプ22の逆回転を停止してホットメルト接着剤の回収が終了すると、制御部9は、液体塗工装置1では、タンク20のバルブ20Vを制御して該バルブ20Vを閉じる。また、制御部9は、液体塗工装置1では、図1に示す第1駆動源4を制御して吐出ロール3の回転を停止させると共に、図1に示す第2駆動源6を制御して受けロール5の回転を停止させる。
以上説明したように、本実施形態の液体塗工装置1によれば、吐出ロール3の外周面に形成された凹部32,32内でホットメルト接着剤を拡散させ、該ホットメルト接着剤を表面プレート30から吐出させて帯状シートSに塗工する場合においても、吐出ロール3の内部において、分岐管路33dよりも流路の細い導入孔35hをホットメルト接着剤が通過する際の圧力の上昇の変化(図6の(C)及び(D)参照)を圧力センサ8に検知させることで、凹部32,32内に満たされたホットメルト接着剤が表面プレート30から吐出されるタイミングを容易に検知可能となる。その為、例えば、圧力上昇を検知してから所定時間経過後に帯状シートの移動を開始させることで、帯状シートへのホットメルト接着剤の塗工不良等の発生を抑制することができる。
また、帯状シートの移動を停止した場合に、凹部32,32に満たされたホットメルト接着剤を引き抜いた後、該ホットメルト接着剤を各導入孔35hの内部から引き抜くことによる圧力の上昇が止まることを圧力センサ8が検出するまで、ポンプ22を逆回転させて該ホットメルト接着剤を回収する。このようにホットメルトを回収するので、例えば、凹部32,32に充填されたホットメルト接着剤が時間の経過と共に表面プレート30から滲み出ることを抑制することができる。その為、例えば、帯状シートや液体塗工装置1等を汚してしまうことを抑制することができる。
また、供給部2が吐出ロール3内のホットメルト接着剤を回収している間、該ホットメルト接着剤が表面プレート30から漏れ出させない程度に吐出ロール3を低回転させることで、ホットメルト接着剤の回収中に重力等の影響でホットメルト接着剤が表面プレート30から滲み出すことを抑制することができる。
次に、本発明の液体塗工装置の有する吐出部の他の実施形態について、図7(a)及び図7(b)を参照しながら説明する。図7(a)は、本発明の液体塗工装置の吐出部の他の実施形態であるダイコータ100の正面側の断面を示した模式図であり、図7(b)は図7(a)に示すダイコータ100の側面側の断面を示した模式図である。
上述した液体塗工装置1では吐出部として吐出ロール3を用いて説明したが、本発明の液体塗工装置の吐出部は、先端部から液体を所定形状で吐出し、該先端部を被塗工物に当接させた状態で相対的に移動させることで被塗工物に液体を塗工するダイコータ100にも好適に用いることができる。以下、吐出部として用いられるダイコータ100について図面を参照しながら説明する。
ダイコータ100は、図7(a)及び(b)に示すように、供給部から供給される液体を外面に形成された凹部321内で拡散させる吐出部本体であるダイコータ本体300と、該ダイコータ本体300の該凹部321を全域に亘って覆っており凹部321内で拡散した液体を透過させる多孔質体301とを備えている。外面に凹部321が形成されているダイコータ本体300は、その内部に、供給部から供給される液体を流通させる第1流路331と、該第1流路331と凹部321とを繋ぎ該第1流路331よりも流路の細い第2流路351とを有している。尚、ダイコータ100の凹部321の形状は、吐出されるホットメルト接着剤11の所定形状に対応する形状とはなっていない。
このように、ダイコータ100を用いた場合においても、図7(a)及び(b)に示すように、第1流路331を通して供給される液体が該第1流路331よりも流路の細い第2流路351を通過する際の圧力の上昇が止まることを圧力センサに検知させることで、例えば、液体が多孔質体301から吐出されるタイミングが分かり易くなる。その為、圧力上昇を検知してから所定時間経過後に、製造ライン上の被塗工物を移動させることで、起動時等における塗工不良等の発生を抑制することができる。
また、ダイコータ100を用いた場合においても、製造ライン上の被塗工物の移動を停止した場合に、供給部にダイコータ100内の液体を第2流路351及び第1流路331を通して回収させ、凹部321内の液体が第2流路351を通過する際の圧力の上昇が止まることを圧力センサが検知すると、供給部によるダイコータ100内の液体の回収を停止させているので、例えば、停止時における液体の多孔質体301からの液漏れを抑制することができる。
以上、本発明をその好ましい第実施形態に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、液体塗工装置1では、ロール本体31の外周面の全面を多孔性材料で形成された表面プレート30で覆っているが、本発明においてはロール本体31の外周面に形成された凹部32,32のみを覆う部分のみを多孔性材料で構成してもよい。
また、液体塗工装置1ではロール本体31の外周面の全面を表面プレート30で被覆したが、本発明においては、例えば、表面プレートを所定形状の凹部32,32と同形状に形成し、所定形状の凹部32,32に該表面プレートを嵌め込むことで凹部32,32を被覆し、吐出ロールの外周面の一部を被覆してもよい。
また液体塗工装置1では、外周面に2つの凹部32,32を形成したロール本体31を用いたが、ロール本体の凹部の数はこれに限定されない。ロール本体の凹部は1つであっても2つ以上であってもよい。
また液体塗工装置1では、一対の主管路33m,33mを用いて説明したが、主管路の数はこれに限定されない。同様に液体塗工装置1では、複数の分岐管路33dを用いて説明したが、分岐管路の数はこれに限定されない。
また液体塗工装置1では、第1流路である各分岐管路33dと、第2流路である各導入孔35hとの間に拡散部37を設けたが、本発明の液体塗工装置においては、第1流路と、該第1流路よりも細い第2流路とを直接繋げてもよい。即ち、第1流路と凹部とを第2流路が直接繋げてもよい。
1 液体塗工装置
2 供給部
20 タンク
22 ポンプ
3 吐出ロール(吐出部)
30 表面プレート(多孔質体)
31 ロール本体(吐出部本体)
32 凹部
33 本体部分
33m 主管路
33d 分岐管路(第1流路)
34 第1補助プレート
35a 開口部
35 第2補助プレート
35h 導入孔(第2流路)
36 パターン形状プレート
36a 開口部
37 拡散部
5 受けロール
7 接離機構
70 一対のエアシリンダ
8 圧力センサ
9 制御部
S 帯状シート(被塗工物)

Claims (6)

  1. 供給部から供給される液体を所定形状に吐出して、製造ライン上を移動する被塗工物に塗工する液体塗工装置であって、
    外面に凹部が形成され前記供給部から供給された液体を該凹部内で拡散させる吐出部本体、及び該吐出部本体の該凹部を全域に亘って覆っており前記凹部内で拡散した液体を透過させる多孔質体を有する吐出部と、
    前記吐出部内を液体が流通する際の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサが検出する前記吐出部内の圧力に基づいて、前記製造ライン上の前記被塗工物を前記吐出部に向けて移動させ、前記被塗工物に液体を塗工させるとともに、前記製造ライン上の前記被塗工物の移動の停止及び前記供給部の稼働を制御する制御部とを備え、
    前記吐出部本体は、その内部に前記供給部から供給される液体を流通する第1流路と、該第1流路と前記凹部とを繋ぎ該第1流路よりも流路の細い第2流路とを有し、
    前記供給部は、液体の供給と供給した液体の回収とが可能となっており、
    前記供給部から前記第1流路を通して供給される液体が前記第2流路を通過する際の圧力の上昇が止まることを前記圧力センサが検知すると、前記制御部により、所定時間経過後に前記製造ライン上の前記被塗工物の移動を開始するようになされているとともに
    前記制御部によって、前記製造ライン上の液体が吐出される前記被塗工物の移動を停止した場合に、前記供給部に前記吐出部内の液体を前記第2流路及び前記第1流路を通して回収させ、前記凹部内の液体が前記第2流路を通過する際の圧力の上昇が止まることを前記圧力センサが検知すると、前記供給部による前記吐出部内の液体の回収を停止するようになされている、液体塗工装置。
  2. 前記吐出部が吐出ロールであり、
    前記制御部によって、前記供給部が前記吐出部内の液体を回収している間、液体が前記多孔質体から漏れ出させない回転数で該吐出ロールを回転させる、請求項に記載の液体塗工装置。
  3. 前記吐出部が吐出ロールであり、
    前記吐出部本体の前記凹部が液体を吐出する所定形状に対応するパターンに形成されており、
    前記吐出ロールと、該吐出ロールに対向配置された受けロールとを有する、請求項1又は2に記載の液体塗工装置。
  4. 前記制御部によって、前記製造ライン上の前記被塗工物の移動が停止された場合に、前記受けロールを前記吐出ロールから離間させる、請求項に記載の液体塗工装置。
  5. 前記被塗工物を前記吐出部から離間させる離間機構を有し、
    前記制御部によって、前記製造ライン上の前記被塗工物の移動が停止された場合に、前記離間機構を駆動して前記被塗工物を前記吐出部から離間させる、請求項1〜4の何れか1項に記載の液体塗工装置。
  6. 前記第1流路と前記第2流路との間に拡散部を有し、
    前記凹部の体積が前記拡散部の体積よりも大きい、請求項1〜の何れか1項に記載の液体塗工装置。
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