JP6808415B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、標識の光源をなす発光素子に電流を供給する電源装置に設けられ、発光素子の断芯を検知するための断芯検知回路と、この断芯検知回路を含む電源装置に関する。
従来の標識として、例えば、特許文献1に開示されたように、ハロゲン電球を光源とする車両用の前照灯が知られている。このような前照灯は、安全に関わる重要な機器で、特に鉄道車両の前照灯の場合、断芯すると列車の運行を停止する必要があるため、断芯の確実かつ早急な検知が必要であった。断芯の検知は、鉄道車両の前照灯に限らず、航空障害灯や交通信号灯等、その他の標識の光源についても共通の課題となる。そこで、従来は、ハロゲン電球等の白熱電球に関しては、図7に示すように、抵抗器タイプの断芯検知装置を用いて電流量を監視し、アナログ的な確認方法で断芯を判断していた。
図7に示す回路ブロック図において、白熱電球が点灯すると、通電電流Aが発生すると共に、電流Aによって抵抗器Rの両端に電圧Vが発生する。この電圧Vを利用して、リレー(フォトモスリレー等)を動作させて、モニタ装置へ信号を送っていた。白熱電球が正常に点灯していれば、リレーの接点はオンとなり、モニタ装置からの信号を引き込む。一方、白熱電球が断芯すれば、電圧Vがなくなってリレーの接点はオフとなり、モニタ装置からの信号を引き込まなくなる。よって、モニタ装置から見て電流Aが流れていない状態となり、白熱電球の断芯と判断していた。
ところで、ハロゲンランプ等の白熱電球は、消費電力が大きいだけでなく、定格寿命も比較的短く断芯による交換作業が度々発生する。そこで最近は、白熱電球の欠点を解消し得る光源として、消費電力が低く定格寿命も長いLED(発光ダイオード)を採用した標識の灯火が増加している。本件出願人も、特許文献2に開示されたように、LEDを光源とする前照灯を既に提案している。
このようにLEDを光源とする標識の場合、図8に示すように、通常は電源装置として定電流回路が用いられる。また、LEDの断芯の検知には、前述した抵抗器タイプの断芯検知装置をそのまま利用することが考えられる。
特開2002−42739号公報 特開2016−96103号公報
しかしながら、図8に示すように、標識の光源をLEDとした場合、省電力化により、LEDの点灯時における通電電流Bが白熱電球よりも少なくなる。そのため、前記断芯検知装置では、抵抗器R’の両端に発生する電圧V’も小さ過ぎることになり、LEDの断芯により電流が減少したのかの判断ができない場合があった。
また、LEDの電源装置では、所定規格の範囲内で電源電圧が変動する。よって、仮に抵抗器R’の抵抗値を小さくしても、LEDの電源電圧の変動があると、抵抗器R’を流れる電流も変動してしまう。そのため、前記断芯検知装置では、入力電圧の変動による電流の変化か、あるいは断芯したのか判断が曖昧になるという問題もあった。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、光源を流れる電流の大小や電圧の変動に影響を受けることなく、光源の断芯の有無を明確に判断することが可能となり、光源の断芯を確実に報知することができる電源装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
]標識(2)の光源をなす発光素子(13)に電流を供給する電源装置(100)において、
複数ある前記光源ごとに、対応する光源をなす1または複数の発光素子(13)に供給する電流を一定にする定電流回路(12)を、前記光源の数だけ複数備え、
前記各定電流回路(12)は、対応する光源をなす発光素子(13)のうち少なくとも何れか1つが断芯すると、所定の基準値を超えた電圧をそれぞれ出力可能であり、
前記電源装置(100)の内部で前記各定電流回路(12)ごとに対応して、前記所定の基準値を超えた電圧を基にスイッチング動作を行うスイッチ素子(25)が付設され、
前記スイッチ素子(25)と共に前記各定電流回路(12)ごとに対応して、前記スイッチ素子(25)のスイッチング動作であるオン・オフ状態の切り換えを、前記発光素子(13)が断芯した旨の検知信号として前記電源装置(100)の外部へ出力可能な検知出力部(30)が付設され、
前記各検知出力部(30)から出力された検知信号の理論和を基に、前記発光素子(13)の断芯が検知されたことを前記電源装置(100)の外部へ報知するための報知手段(40)を備えることを特徴とする電源装置(100)。
]複数ある前記スイッチ素子(25)および前記検知出力部(30)のうち少なくとも何れか1組は、複数の定電流回路(12)に対して共用されていることを特徴とする前記[]に記載の電源装置(100)。
]前記光源は鉄道車両の標識灯(2)を構成するものであり、前記発光素子(13)はLEDであり、鉄道車両に搭載されることを特徴とする前記[]または[]に記載の電源装置(100)。
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[]に記載の電源装置(100)は、光源は1つだけではなく複数あり、各光源ごとに、同一の光源内の1または複数の発光素子(13)に供給する電流を一定にする定電流回路(12)が備えられている。ここで各定電流回路(12)は、対応する光源の発光素子(13)のうち少なくとも何れか1つが断芯すると、所定の基準値を超えた電圧をそれぞれ出力する。
電源装置(100)の内部には、各定電流回路(12)ごとに対応して、前記[1]と同様のスイッチ素子(25)が付設されており、各スイッチ素子(25)は、所定の基準値を超えた電圧を基にスイッチング動作を行う。かかるスイッチング動作であるスイッチ素子(25)のオン・オフ状態の切り換えは、同じく各定電流回路(12)ごとに付設された検知出力部(30)によって、発光素子(13)が断芯した旨の検知信号に変換され、電源装置(10)の外部へ出力される。
そして、各検知出力部(30)から出力された検知信号の理論和を基に、報知手段(40)によって、発光素子(13)の断芯が検知されたことが電源装置(100)の外部へ報知される。これにより、複数ある光源のうち少なくとも何れか1つで発光素子(13)が1つでも断芯すれば、かかる断芯を確実に知らしめることができる。
前記[]に記載の電源装置(100)によれば、複数あるスイッチ素子(25)および検知出力部(30)のうち少なくとも何れか1組は、複数の定電流回路(12)に対して共用されている。これにより、部品点数を削減して回路を簡略化することができ、コストを低減することができる。
前述した光源は、例えば前記[]に記載したように、鉄道車両の標識灯(2)を構成するものであり、発光素子(13)はLEDで構成され、電源装置(100)は鉄道車両に搭載される。このように、断芯検知回路(20)および電源装置(100)は、鉄道車両の標識灯(2)に最適に適用することができる。
本発明に係る電源装置によれば、電源装置自体の内部回路による検知によって外部からの影響を受けることなく、光源を流れる電流の大小に関わらず、光源の断芯の有無を明確に判断することが可能となり、また、光源の断芯を確実に報知することができる。さらに、断芯の検知は、簡易な回路だけで実現することが可能であり、断芯検知用に後付けする別の装置を用意する必要もなく、コストアップを招く虞もない。
本発明の第1実施の形態に係る断芯検知回路を示す回路ブロック図である。 本発明の第1実施の形態に係る断芯検知回路を含む電源装置を搭載した標識を示す回路ブロック図である。 本発明の第2実施の形態に係る電源装置を搭載した標識灯を示す回路ブロック図である。 本発明の第2実施の形態に係る電源装置の要部を示す回路ブロック図である。 本発明の第2実施の形態に係る電源装置におけるLEDの断芯発生から断芯検知までの流れを模式的に示す説明図である。 本発明の第2実施の形態に係る電源装置におけるLEDの断芯検知から検知信号の出力ないし報知までの流れを模式的に示す説明図である。 従来の白熱電球に関する電源回路と断芯検知装置を示す回路ブロック図である。 従来のLEDに関する電源装置と断芯検知装置を示す回路ブロック図である。
以下、図面に基づき、本発明を代表する各種実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、第1実施の形態に係る電源装置10は、標識1の光源をなす発光素子に電流を供給するものであり、断芯検知回路20は、電源装置10自体の内部に設けられ、発光素子の断芯を検知する回路である。
ここで標識1の光源は、各種標識の灯火として用いられるものであり、例えば、鉄道車両における前照灯や尾灯、道路を走行する自動車のヘッドランプ、あるいは船舶や航空機等の他の乗物の標識灯に適用される。さらに標識1として、前記標識灯の他にも、例えば、高層建築物に設置する航空障害灯や、道路に設置される交通信号灯等も該当する。
標識1の光源をなす発光素子は、主に半導体により構成されたものであり、例えば、LED、有機EL、LD(半導体レーザ)等が該当する。以下に、発光素子としてLED13を採用した例を説明する。LED13は、表面実装型のチップ状のもの、あるいは略砲弾型のランプ状のものでも良く、発光色は任意に選択される。なお、LED13の数は1つに限らず、直列に接続した複数のLED13で1つの光源を構成しても良い。
図2に示すように、本実施の形態にかかる標識1は、電源装置10と、LED13と、モニタ装置40と、を備えている。ここで電源装置10は、電源回路11と、定電流回路12と、断芯検知回路20と、それに検知出力部30等を備えて構成されている。電源回路11は、バッテリ電源等から供給される直流電圧(例えばDC100V)を、LED13の発光に適した別の直流電圧に変換する回路である。
定電流回路12は、前記電源回路11で変換された直流電圧を、電流値が一定になるように制御して各LED13に供給する回路である。定電流回路12は、前記電源回路11に接続される電源入力端子12aと、LED13に接続される定電流出力端子12bのほか、出力電圧端子12cを備えている。
定電流回路12は、LED13に所定規格の定電流が流れる通常時に、LED13にかかる電圧を検出する機能を備えており、LED13にかかる電圧と同一値の電圧を、出力電圧端子12cより出力するように構成されている。定電流回路12では、LED13が断芯すると負荷が軽くなるため、出力電圧を上昇させることになり、通常時に出力する電圧よりも大きな電圧が出力電圧端子12cから出力される。
定電流回路12の内部にて、出力電圧端子12cのライン上には、断芯検知回路20や検知出力部30が接続されている。断芯検知回路20は、抵抗器21〜23、ツェナーダイオード24、それにスイッチ素子であるトランジスタ25等を備えて構成されている。出力電圧端子12cには、先ず抵抗器21を介してツェナーダイオード24のアノードが接続され、ツェナーダイオード24のカソードは、後述するトランジスタ25のベースに接続されている。
ツェナーダイオード24のカソード−グランド間に抵抗器22は接続され、抵抗器22は、トランジスタ25のベース−エミッタ間に並列に接続されている。ツェナーダイオード24は、一定の電圧を得る目的で使用される素子であり、逆方向に電圧をかけた場合に、所定の基準値(ツェナー電圧)を超えると電流が流れる特性を有している。
ここでLED13の点灯時にかかる電圧(Vf)は、ツェナーダイオード24の所定の基準値(ツェナー電圧Vz)より小さな値に設定されている。よって、通常時は、ツェナーダイオード24に所定の基準値を超える電圧は印可されず、ツェナーダイオード24の先に電流は流れない。一方、LED13の断芯時に出力される電圧が所定の基準値を超えると、かかる過電圧がツェナーダイオード24より先まで出力される。
トランジスタ25は、前記ツェナーダイオード24から流れ込む電圧を基にスイッチング動作を行うスイッチ素子であり、このスイッチング動作により回路状態が切り換わる。これが結果として、LED13の断芯検知を示すことになる。トランジスタ25は、具体的には例えば、NPN型トランジスタにより構成されている。よって、トランジスタ25は、ベース25aからエミッタ25bに向けて流れる電流を増幅するものであり、ベース25aから電流が流れ込むと、コレクタ25cからエミッタ25bへ電流が流れるように構成されている。
トランジスタ25のベース25aは、ツェナーダイオード24のカソードと抵抗器22との間に接続されている。トランジスタ25のベース25a−エミッタ25b間には抵抗器22が接続され、エミッタ25bは接地されている。また、エミッタ25bは、後述する検知出力部30であるフォトモスリレー31の1次側のアノードに接続されている。トランジスタ25のコレクタ25cは、抵抗器23を介して電源に接続され、また、フォトモスリレー31の1次側のカソードに接続されている。
トランジスタ25は、ベース25aからエミッタ25bへ電流が流れるとオン状態となり、ベース25aからエミッタ25bに向けて増幅された電流が流れる。一方、ベース25aからエミッタ25bへの電流が流れていない通常時には、エミッタ25bとコレクタ25cとの間に電流が流れないオフ状態にあり、ベース25aからエミッタ25bに向けて電流が流れることはない。
検知出力部30は、前記トランジスタ25のスイッチング動作であるオン・オフ状態の切り換えを、LED13が断芯した旨の検知信号として電源装置10の外部へ出力可能なものである。検知出力部30は、トランジスタ25からの電流を受け取り、スイッチをオン・オフすることにより検知信号を生成し、この検知信号を次の機器へ伝える各種リレーによって構成される。本実施の形態の検知出力部30は、フォトモスリレー31により構成されている。
フォトモスリレー31は、1次側のLEDに通電することにより発生する光を利用して、2次側のMOSFET(半導体素子)を駆動し、2次側の回路のオン・オフ状態を切り換える無接点リレーである。フォトモスリレー31は、1次側に通電することで、2次側はオン状態となる。フォトモスリレー31は、接点が機械的に動作するメカニカルリレーに比べて小型化が可能であり、接点動作の信頼性や寿命等においても優れた特性を持っている。
フォトモスリレー31の1次側のアノードとカソードは、前述したようにトランジスタ25に接続されている。よって、トランジスタ25が通常時のオフ状態の場合には、フォトモスリレー31の1次側は通電され、フォトモスリレーの2次側はオン状態に維持される。一方、LED13の断芯時にトランジスタ25がオン状態に切り換わると、フォトモスリレー31の1次側は短絡(ショート)され、フォトモスリレー31の2次側はオフ状態に切り換わる。このフォトモスリレー31の2次側がオフ状態へ切り換わることによる電気的な変化が検知信号となる。
また、フォトモスリレー31の1次側のアノードとカソードは、報知手段をなすモニタ装置40に接続されている。ここで報知手段は、前記フォトモスリレー31から出力された検知信号(オン状態→オフ状態)を基に、LED13の断芯が検知されたことを電源装置10の外部へ報知するものである。モニタ装置40は、断芯検知回路20に備わるものであるが、電源装置10の外部に設けられている。
報知手段は、モニタ装置40に限られることなく、他にLEDインジゲータランプや、警報音を出力するアラーム等で構成しても良い。例えば、前記検知信号を基にして、LED13の点灯・消灯状態に連動して、同じく点灯・消灯させるLEDインジゲータランプを設け、これ自体の状態の目視により、あるいは、さらにLEDインジゲータランプの状態を外部機器から判断するように構成しても良い。なお、断芯検知回路20やフォトモスリレー31が備えるのは接点であり、これらからモニタ装置40へ電流が供給されることはない。
次に、第1実施の形態に係る電源装置10の作用について、断芯検知回路20の動作を中心に説明する。図1に示すように、断芯検知回路20は、電源装置10自体の内部に組み込んで構成する。よって、従来の断芯検知装置のように、電源装置の外部の抵抗器を使うことはなく、電源装置10自体の定電流回路12に備わっている出力をそのまま利用することで、正確な断芯の検知が可能となる。
標識1の光源を点灯させる場合、電源装置10をオンにすると、定電流回路12の定電流出力端子12bからLED13に定電流が出力され、LED13は点灯する。この通常時に、定電流回路12の出力電圧端子12cからLED13に印加している電圧(Vf)と同じ値の電圧(Vout=Vf)が出力される。ここでLED13にかかる電圧(Vf)は、出力電圧端子12cに接続されたツェナーダイオード24における所定の基準値(ツェナー電圧Vz)より小さな値に設定されている。
よって通常時は、ツェナーダイオード24に、ツェナー電圧Vzを超える電圧が印可されることはなく、Vout(=Vf)<Vzの関係が成り立ち、ツェナーダイオード24より先には電流は流れない。従って、ツェナーダイオード24とトランジスタ25の間の検知電圧Vpは0であり、トランジスタ25のベース25aに対して電流が流れることはなく、トランジスタ25はオフ状態に維持されている。
これにより、トランジスタ25のエミッタ25bとコレクタ25cに接続されたフォトモスリレー31の1次側が通電されており、フォトモスリレー31の2次側はオン状態となっている。通常時は、フォトモスリレー31の2次側がオン状態にあるため、この2次側に接続されているモニタ装置40からの電気ないし信号が引き込まれている。
この時、モニタ装置40によって、LED13は断芯しておらず正常であると判断することができる。すなわち、モニタ装置40の画面には、例えば、LED13を示すアイコンを含む回路ブロック図等を表示して、何れのLED13に相当するアイコンも正常であることを示すように点灯させたり、文字で正常である旨を表示すること等が考えられる。
標識1の光源を点灯中にLED13が断芯すると、定電流回路12における出力電圧が上昇して、通常時に出力する電圧よりも大きな電圧が出力電圧端子12cから出力される。出力電圧端子12cからの電圧Voutが、ツェナーダイオード24におけるツェナー電圧Vzを上回ると(Vout>Vz)、かかる過電圧がツェナーダイオード24より先まで出力される。従って、トランジスタ25のベース25aに流れる検知電圧Vpが0より大きくなり(Vp>0)、トランジスタ25のスイッチング動作が行われ、通常のオフ状態からオン状態に切り換わる。
トランジスタ25がオン状態に切り換わると、フォトモスリレー31の1次側は短絡(ショート)され、フォトモスリレー31の2次側はオフ状態に切り換わる。このフォトモスリレー31の2次側がオフ状態へ切り換わることによる電気的な変化が検知信号となる。これにより、トランジスタ25のスイッチング動作を、検知信号として次の出力先へ容易に伝達して活用することができる。本実施の形態では、フォトモスリレー31がオフ状態に切り換わると、フォトモスリレー31に接続されているモニタ装置40からの電気ないし信号を引き込まなくなる。
この時、モニタ装置40の画面では、例えば、点灯制御の対象であるのに、断芯して点灯しないLED13に相当するアイコンを点滅させたり、文字で警告を表示すると良い。これにより、LED13の断芯を確実に外部に知らしめることができ、断芯した事実を容易に判断することができる。このような断芯の報知は、前述したモニタ装置40による表示に限られることなく、LED13の点灯・消灯状態に連動するLEDインジゲータランプの状態によって判断するようにしても良い。
以上のように、電源装置10の内部回路による断芯の検知によれば、外部からの影響を受けることなく、LED13を流れる電流の大小に関わらず、LED13の断芯の有無を明確に判断することが可能となる。また、LED13の断芯の検知は、簡易な回路だけで実現することが可能であり、断芯検知用に後付けする別の装置を用意する必要もなく、コストアップを招く虞もない。
図3〜図6は、本発明の第2実施の形態を示している。
本実施の形態は、前記第1実施の形態で簡易モデルとした標識1の代わりに、具体的には鉄道車両における標識灯2に適用した電源装置100を示している。ここで標識灯2の光源は、左右一対の前照灯3A,3Bと尾灯4の3つを備えている。なお、第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
前照灯3A,3Bは白色光のLED13からなり、尾灯4は赤色光のLED13からなり、それぞれLED13の数は1つに限らず、直列に接続した複数のLED13で1つの光源として構成されている。なお、前照灯3A,3B等の光源ごとに、複数あるLED13のうち、全部を点灯させる主灯(ハイ)と、一部のみ点灯させる副灯(ロー)とに、電源装置100内に備わる主副切替回路14によって切り換え可能に構成されている。
図3に示すように、電源装置100は、複数ある光源ごとに対応する定電流回路12を、光源の数だけ備えている。すなわち、一方の前照灯3Aには定電流回路(1)12Aが対応し、他方の前照灯3Bには定電流回路(2)12Bが対応し、尾灯4には定電流回路(3)12Cが対応している。以下、定電流回路(1)12A〜(3)12Cを総称する際には、定電流回路12とする。
電源装置100の内部には、各定電流回路12ごとに対応して、前記第1実施の形態と同様の構成のトランジスタ25等を含む断芯検知回路20と、同じくフォトモスリレー31からなる検知出力部30とが、それぞれ付設されている。ただし、断芯検知回路20および検知出力部30は、必ずしも各定電流回路12(各光源)ごとに、それぞれ個別に対応して設ける必要はない。
すなわち、複数組の断芯検知回路20および検知出力部30のうち、少なくとも何れか1組は、複数の定電流回路12に対して共用されているように構成しても良い。図3に示した例では、2つの定電流回路12A,12Bに対応する断芯検知回路20と検知出力部30は共用されている。ここで各検知出力部30から出力された検知信号の理論和を基に、前記LED13の断芯が検知されたことを、前記第1実施の形態と同様にモニタ装置40によって報知するように構成されている。
図4に要部のみ示したが、各検知出力部30をなすフォトモスリレー31は、それぞれの2次側が互いに直列となってモニタ装置40に接続されている。よって、各フォトモスリレー31からの出力の論理和を検知信号として出力することができる。ここで、各フォトモスリレー31の2次側を互いに直列に接続する配線は、各フォトモスリレー31からの検知信号の論理和を出力するOR回路となる。なお、図4において、定電流回路12Bと定電流回路12Cにおける定電流出力端子や、対応するLED13等、一部の構成は図示省略している。
このように、複数の光源と、これに対応する定電流回路12を備える場合、図5において、何れかの光源で断芯が発生すると、それぞれの定電流回路12に備わる断芯検知回路20ごとにトランジスタ25がオン状態となる。なお、第2実施の形態のように、2つの定電流回路12A,12Bに対応する断芯検知回路20と検知出力部30を共用する場合、図5中のトランジスタ25のオン1とオン2は、破線で囲んだように実際は1つのトランジスタ25のオンとして出力される。
続く図6において、トランジスタ25のオンに起因して、それぞれ対応するフォトモスリレー31がオフ状態に切り換わる。図6中で破線で囲んだフォトモスリレー31のオフ1とオフ2も、第2実施の形態の場合は1つのフォトモスリレー31のオフとして1つの検知信号が出力される。何れにせよ複数の検知信号は、前述したようにOR回路を経てモニタ装置40に出力されるため、3つの光源のうち何れか1つでもLED13が断芯すれば、モニタ装置40によって確実に報知することができる。よって、断線した光源(前照灯3A等)の交換等の迅速な処置を行うことができる。
また、第2実施の形態によれば、本来は光源の数に応じて3組用意する断芯検知回路20および検知出力部30のうち1組を、2つの定電流回路12A,12Bで共用したことにより、部品点数を削減して回路を簡略化することができ、コストを低減することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述したような実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、断芯検知回路20のスイッチ素子は、NPN型のトランジスタ25により構成したが、これと同様のスイッチング動作を実現できるものであれば、他の半導体スイッチとして、シャントレギュレータやFET(電界効果トランジスタ)等から構成しても良い。
本発明に係る電源装置は、発光素子を光源とする様々な標識に幅広く適用することができる。
1…標識
10…電源装置
11…電源回路
12…定電流回路
13…LED
20…断芯検知回路
21…抵抗器
22…抵抗器
23…抵抗器
24…ツェナーダイオード
25…トランジスタ
30…検知出力部
31…フォトモスリレー
40…モニタ装置
2…標識灯
100…電源装置

Claims (3)

  1. 標識の光源をなす発光素子に電流を供給する電源装置において、
    複数ある前記光源ごとに、対応する光源をなす1または複数の発光素子に供給する電流を一定にする定電流回路を、前記光源の数だけ複数備え、
    前記各定電流回路は、対応する光源をなす発光素子のうち少なくとも何れか1つが断芯すると、所定の基準値を超えた電圧をそれぞれ出力可能であり、
    前記電源装置の内部で前記各定電流回路ごとに対応して、前記所定の基準値を超えた電圧を基にスイッチング動作を行うスイッチ素子が付設され、
    前記スイッチ素子と共に前記各定電流回路ごとに対応して、前記スイッチ素子のスイッチング動作であるオン・オフ状態の切り換えを、前記発光素子が断芯した旨の検知信号として前記電源装置の外部へ出力可能な検知出力部が付設され、
    前記各検知出力部から出力された検知信号の理論和を基に、前記発光素子の断芯が検知されたことを前記電源装置の外部へ報知するための報知手段を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 複数ある前記スイッチ素子および前記検知出力部のうち少なくとも何れか1組は、複数の定電流回路に対して共用されていることを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  3. 前記光源は鉄道車両の標識灯を構成するものであり、前記発光素子はLEDであり、鉄道車両に搭載されることを特徴とする請求項またはに記載の電源装置。
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