JP6808352B2 - 紐係止部材 - Google Patents

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本発明は、紐係止部材に関する。
自動的に巻き取られるシートベルトや電気コード、巻き尺等の紐の移動を規制する部材に関する。自動的に巻き取られるシートベルト等の紐の移動を規制する部材として、例えば、シートベルトに着脱自在とされたクリップがある。このクリップは、搭乗者が圧迫感等の不快感を与えない程度にシートベルトを引き出した状態において、シートベルトに取り付けてシートベルトの移動を規制するものである。しかし、上記クリップは、シートベルトの着脱のたびに着脱する必要があり、利便性が悪い。また、上記クリップは、着脱して使用するものであるため、紛失のおそれがあるばかりか、操作を誤ってシートベルトからクリップが離脱したときに、座席回りの狭い隙間や座席の下方空間に入り込むこともあり、クリップの回収に余計な負担を強いられることもある。
このような不都合を解消しようとするものとして、シートベルトにスライド自在に取り付けられる筐体に対し回動自在にレバーを取り付けたシートベルト留め具が提案されている(例えば特許文献1参照)。このシートベルト留め具では、レバーの回動操作によりレバーの先端がシートベルトに食い込む一方、シートベルトの引張操作によりレバーの先端がシートベルトから自動的に離脱する。
特開2010−260535号公報
上記シートベルト留め具は、筐体がシートベルトにスライド自在に取り付けられるものであるため、シートベルトの着脱のたびに着脱する必要がなく利便性に優れると共に紛失やシートベルトからの不用意な離脱も抑制できる。
しかし、上記シートベルト留め具は、筐体に対しレバーを回動自在に取り付ける必要があるばかりか、シートベルトの引張操作によりレバーの先端がシートベルトから自動的に離脱するために、レバーを筐体に対して弾性付勢するコイル状のバネが必要となる。そのため、シートベルト留め具は、構造が複雑で部品点数も比較的に多く、製造コスト的に不利である。さらには、弾性付勢するコイル状のバネがあるがゆえに、シートベルトを固定するにおいてバネに逆らったレバー操作が必要となり、レバーの先端がシートベルトから意図することなく自動的に離脱するごとに筐体をもとの位置に戻してレバー操作が必要となる。
そこで本発明は、利便性に優れるという効果を享受しつつ、構成が簡易で製造が容易でコスト的に有利にシートベルト等の紐の移動を抑制できる紐係止部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、開口を介して巻き取られる帯状又は線状の紐を係止する部材であって、上記紐が挿通される貫通孔と、上記開口に係合することで上記貫通孔における上記紐の移動を規制する楔部とを備える紐係止部材である。
当該紐係止部材は、貫通孔と楔部とを備えていればよく、簡易な構成で、かつ少ない部品点数で形成可能であり、製造コスト的に有利である。また、当該紐係止部材は、楔部を開口に係止するだけで紐の移動を規制できる一方、紐を介して紐係止部材に力を作用させるだけで、楔部を開口に係止した状態を解除できるため、利便性に優れる。
上記貫通孔が、この貫通孔における上記紐の移動が可能な第2の状態と、上記貫通孔における上記紐の移動が規制される第1の状態との間での上記紐に対する回動を許容するものであるとよい。このように貫通孔を当該紐係止部材が有することで、紐に対して当該紐係止部材を回動させることで第1の状態と第2の状態とを容易に選択することができ、特に楔部が開口に係合して紐の移動が規制される第1の状態から、楔部が開口に係止した状態が解除され貫通孔での紐の移動が可能な第2の状態への変化を容易に行わせることができる。
当該紐係止部材は、全体として板状であり、一方の面側に形成された第1の凹部と、他方の面側に形成され、かつ上記貫通孔を介して上記第1の凹部と厚み方向で連通する第2の凹部とを有し、上記第1の状態のときに上記紐が上記第1及び第2の凹部の底面に密着するものであるとよい。このような当該紐係止部材によれば、紐の移動を規制する第1の状態のときに第1及び第2の凹部のそれぞれの底面が紐に密着するため、紐の移動を適切に規制できる。また、貫通孔が厚み方向に貫通することで、第2の状態のときには紐が第1及び第2の凹部の底面と密着しないため、当該紐係止部材と紐との相対的な移動を簡易に行えるため、当該紐係止部材は利便性により優れる。当該紐係止部材は、第1の凹部を占める部分の重量は第2の凹部を占める部分の重量よりも大きくてもよく、それによってより紐に密着し紐の移動を効果的に規制できる。
当該紐係止部材は、円筒部材を斜め切りした形状であってもよい。このような形状の紐係止部材は、極めて簡易な構成で、かつ少ない部品点数で形成可能であり、製造コスト的により有利である。
当該紐係止部材は、上記貫通孔の内面に上記紐に干渉する突出部を有していてもよい。このように貫通孔の内面に突起を有することで、貫通孔において突起が紐に干渉することで、貫通孔での紐の移動ひいては当該紐係止部材と紐との相対移動をより好適に規制することができる。すなわち、第1の状態のときに当該突起が紐を挟み込み密着し紐係止部材が紐の動きについていく状態となり、第2の状態のときに当該突起が紐の挟み込みを解除して紐とは独立の動きのできる状態となる。当該突起の形状は、厚み方向に半円筒が望ましい。上記紐としては、シートベルトや電気コード、巻き尺など、巻き取られる紐があげられる。
上記紐としては、シートベルトが好ましい。このように当該紐係止部材は、搭乗者が圧迫感等の不快さを感じない程度にシートベルトを引き出した状態をシートベルトの吊り具の開口に楔部を係合するだけでシートベルトの移動を規制できる。しかも、シートベルト装着時に搭乗者の多少の動作によってシートベルトが引き出し移動したとしても、当該紐係止部材はシートベルトに乗っかって移動し、搭乗者が元の姿勢に戻ったときにほぼ元の位置でシートベルトの移動を規制できる。一方、当該紐係止部材に力を作用させることで、例えば軽くシートベルトを引っ張たり跳ね上げたりするだけで楔部を開口に係止した状態を解除でき、通常通りシートベルトの巻き取りを行うことができる。このように当該紐係止部材は、簡易な操作により、シートベルトの移動(巻き取り)を適切に規制して搭乗者が不快さを感じることを軽減できると共にシートベルトの巻き取りを適切に行うことができる。
また、上記紐が巻き取り式電気コードなどである場合、コンセントなどを抜いた位置から機械本体から離れた位置から巻き取り装置を作動させることができる。
本発明によれば、利便性に優れるという効果を享受しつつ、構成が簡易で製造が容易でコスト的に有利にシートベルト等の紐の移動を抑制できる紐係止部材を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る紐係止部材の全体斜視図である。 図1の紐係止部材の裏面側から見た全体斜視図である。 図1のI−I線に沿う断面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1の紐係止部材の作用を示す断面図である(第2の状態)。 図1の紐係止部材の作用を示す断面図である(第1の状態)。 図1の紐係止部材の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る紐係止部材の図3に相当する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る紐係止部材の図3に相当する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る紐係止部材の図4に相当する断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る紐係止部材の全体斜視図である。 図11のIII−III線に沿う断面図である。 図12の紐係止部材の作用を示す断面図である。 図12の紐係止部材の作用を示す断面図である。 図1の紐係止部材の使用例を示す斜視図である。 図1の紐係止部材の使用例を要部を拡大して示す断面図である(第2の状態)。 図1の紐係止部材の使用例を示す斜視図である。 図1の紐係止部材の使用例を要部を拡大して示す断面図である(第1の状態)。 図1の紐係止部材の使用例を要部を拡大して示す斜視図である。 図1の紐係止部材の使用例を要部を拡大して示す斜視図である。 図11の紐係止部材の使用例を示す正面図である。 図11の紐係止部材の使用例を要部を拡大して示す断面図である。 図11の紐係止部材の使用例を示す正面図である。 図11の紐係止部材の使用例を要部を拡大して示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る紐係止部材の作用を示す断面図である (第2の状態)。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについて重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1〜図4に示す紐係止部材1は、巻き取り口等の開口2を介して自動的に巻き取られる帯状の紐3を係止し、紐3の移動を規制するために用いられるものである(図6参照)。図示した紐係止部材1は、シートベルト等の帯状の紐3の移動を規制するのに適合するものとして構成されている。この紐係止部材1は、全体として板状(図1等では円板状)に形成されており、貫通孔10、楔部11、第1の凹部12及び第2の凹部13を備えている。
貫通孔10は、紐3が挿通される部分である。この貫通孔10は、紐係止部材1の厚み方向(図のA1及びA2方向)に貫通する平面視長矩形状に形成されている。平面視における貫通孔10の幅W及び長さLは、紐3の厚み及び幅よりも大きく設定されており、貫通孔10における紐3の移動が可能とされている(図5参照)。貫通孔10の幅W及び長さLは、紐3の厚み及び幅に応じて適宜設定すればよい。
楔部11は、上記開口2に係合される部位であり、当該紐係止部材1の端部(先端(図1及び図2のB2方向))に設けられる。この楔部11の係合状態で、上記貫通孔10における紐3の移動が規制される(図6参照)。この楔部11は、図3に示されるように断面が略直角三角形に形成されている。紐係止部材1の一方の面は、先端に従って他方の面側に傾斜したテーパ面14に形成され、このテーパ面14によって断面略直角三角形の上記楔部11が形成されている。
第1の凹部12は、一方の面側(図1及び図2のA1方向面側)に形成されている。この第1の凹部12は、上記楔部11の設けられていない側(図1及び図2のB1方向側(後端側))に形成されている。この第1の凹部12は、一対の壁面12A及び底面12Bにより規定されており、A1方向及びB1方向に開放している。
第2の凹部13は、他方の面側(図1及び図2のA2方向面側)に形成されている。この第2の凹部13は、上記楔部11の設けられている側(図1及び図2のB2方向側(後端側))に形成されている。この第2の凹部13は、一対の壁面13A及び底面13Bにより規定されており、A2方向及びB2方向に開放している。
第1の凹部12及び第2の凹部13の一対の壁面12A,13Aは紐3の幅方向の移動を規制するものである。第1の凹部12及び第2の凹部13の底面12B,13Bは、楔部11を開口2に係合させたときに紐3に密着し紐3の移動を規制するものである(図6参照)。これらの底面12B,13Bは、B1及びB2方向に略平行な面として形成されている。なお、底面12B,13Bは、紐3の移動を好適に規制できるように梨地等の粗面に形成してもよい。
第1の凹部12及び第2の凹部13は、貫通孔10を介して連通している。そのため、紐係止部材1では、貫通孔10によって、図5に示す貫通孔10での紐3の移動が可能な非係合状態(第2の状態)と、図6に示す貫通孔10における紐3の移動が規制される係合状態(第1の状態)との間での紐3に対する回動が許容される。
紐係止部材の貫通孔10に紐を通すにおいては、紐の一端が解放されているときは解放されている紐の一端を貫通孔10に通して紐に紐係止部材を装着できる。紐の両端が固定などにより解放されていないときは、紐係止部材の外周から貫通孔10までの切込みを設け、その切込みを通して紐に紐係止部材を装着できる。これらの場合、紐係止部材は1つの部材でも構成できる。紐係止部材の切込みは、紐に紐係止部材を装着後粘着テープや図7の17a、18bに示すような係合部で開かない様にするのがよい。
このような紐係止部材1は、図7に示すように2つの部材(第1の部材1A及び第2の部材1B)を係合することで形成することもできる。第1の部材1Aは、上記楔部11(テーパ面14)を有すると共に、この楔部11の他方の面側に上記第2の凹部13を有している。この第1の部材1A及び第2の部材1Bは、それぞれ第1の凹部12を形成するための凹部12a,12bを有している。第1の部材1A及び第2の部材1Bはさらに、これらの部材1A,1Bを一体化するための係合片15a,15b及び係合凹部16a,16bを有している。係合片15a,15bには、貫通孔17a,17bが形成されている。係合凹部16a,16bには、係合片15a,15bに対応した形状とされている。この係合凹部16a,16bには、貫通孔17a,17bに嵌合される突起18bが形成されている。そのため、第1の部材1Aの係合片15aを第2の部材1Bの係合凹部16bに、第2の部材1Bの係合片15bを第1の部材1Aの係合凹部16aにそれぞれ係合させることで、各係合片15a,15bの貫通孔17a,17bに突起18bが係合され、第1の部材1Aと第2の部材1Bとが一体化される。これにより、貫通孔10、楔部11、第1の凹部12及び第2の部材13を有する紐係止部材1を形成することができる。
このように紐係止部材1は、2つの部材(第1の部材1A及び第2の部材1B)を係合させて一体化するという簡易な作業により形成することができる。このような一体化作業は、シートベルト等の紐3に紐係止部材1を取り付ける際に使用者が行えばよい。そして、紐係止部材1は、紐3に紐係止部材1を取り付けた後は、クリップのように使用の度に着脱することなく紐3の移動を規制するために使用できる。そのため、紐係止部材1を紛失する可能性を低減できると共に利便性に優れる。
また、第1の部材1A及び第2の部材1Bは、樹脂成形等により簡易に形成することができる。そのため、紐係止部材1は、少ない部品点数で形成することができ、しかも各部品の形成も容易であることから、製造コスト的に有利に形成できる。なお、第1の部材1A及び第2の部材1Bは、樹脂成型品から構成するものに限定されるものではなく、木材、ゴム素材、金属等のその他の部材から構成することも可能である。
[第2の実施形態]
図8に示す紐係止部材4は、基本的には図1〜図4に示す第1の実施形態の紐係止部材1と同様な構成であるが、楔部40の形状が異なっている。
紐係止部材4の楔部40は、断面三角形に形成されているが、紐係止部材4の楔部40に比べて先端40AがA2方向に偏倚した位置に形成されている。具体的には、紐係止部材1の一方の面(A1方向側の面)は、先端(B2方向)に従って他方の面側(A2方向)に傾斜したテーパ面42に形成され、このテーパ面42によって断面略直角三角形の上記楔部40が形成されている。また、この紐係止部材4の第2の凹部41の底面43も、先端(B2方向)に従って他方の面側(A2方向)に傾斜したテーパ面42に形成されている。このような紐係止部材4によれば、紐係止部材4の楔部40の先端40AがA2方向に偏倚していることで、開口2に楔部40を係合させたときに楔部40の先端40Aが紐3に食い込みやすい。そのため、貫通孔10における紐3の移動が規制される係合状態(第1の状態)において、貫通孔10における紐3の移動をより適切に規制することができる。
[第3の実施形態]
図9及び図10に示す紐係止部材5は、基本的には図1〜図4に示す第1の実施形態の紐係止部材1と同様な構成であるが、貫通孔10に一対の突出部19が形成されている点で異なっている。
各突出部19は、平面視おける貫通孔10の短辺から突出している。すなわち、各突出部19は、紐3の幅方向に対応して突出しており、貫通孔10において紐3に干渉する。そのため、紐係止部材5では、紐3に突出部19が干渉することで紐3の抵抗を大きくできるため、開口2に楔部11を係合させたときの紐3の移動をより適切に規制することができる。この突出部19の形状は、特に限定されるものではないが、稜線が表裏方向に延びる半円柱状又は三角柱状とすることができる。
[第4の実施形態]
図11及び図12に示す紐係止部材6は、筒状に形成されたものであり、貫通孔60を有する。この紐係止部材6の端面61は、紐係止部材6の軸方向及びこの軸方向に対する垂直方向のそれぞれに傾斜した面とされている。すなわち、紐係止部材6は、円筒部材を斜め切りした形状とされており、端部が楔部62とされている。
この紐係止部材6は、図13に示す貫通孔60での紐3の移動が可能な非係合状態(第2の状態)と、図14に示す楔部62が開口2に係合することで貫通孔60における紐3の移動が規制される係合状態(第1の状態)との間での紐3に対する回動が許容される。
このような紐係止部材6は、例えば樹脂成形により形成された1つの部材として構成することができ、また筒状部材を斜め切りすることで形成することもできる。このように紐係止部材6は、少ない部品点数で形成することができ、しかも各部品の形成も容易であることから、製造コスト的に有利に形成できる。
[第1の使用例]
次に、図15〜図20を参照し、第1の実施形態に係る紐係止部材1をシートベルト7に適用したときの使用例を説明する。
まず、シートベルト7に紐係止部材1を取り付ける。紐係止部材1の取り付けは、貫通孔10にシートベルト7が挿通されるように第1の部材1A及び第2の部材1Bを係合させて一体化することで行うことができる。
図15に示すようにシートベルト7の装着時には、シートベルト7を引き出して金具70をバックル71に差し込む。このときには、まず紐係止部材1は、貫通孔10におけるシートベルト7の移動が許容される第2の状態としておく(図16参照)。この第2の状態で、搭乗者が圧迫感等の違和感をない程度にシートベルト7を引き出した後、図17及び図18に示すよう、紐係止部材1をシートベルト7に対して回動させて吊り具72の開口73に紐係止部材1の楔部11を係合させる。これにより、紐係止部材1の第1の凹部12及び第2の部材13の底面12B,13Bにシートベルト7が密着し、シートベルト7の移動(巻き取り)が規制される。
一方、下車時等、シートベルト7を外す際には、図19及び図20に示すようにバックル71から金具70を取り外すと、吊り具72の開口73に対する紐係止部材1の楔部11の係合が解除され、シートベルト7が自動的に巻き取られる。紐係止部材1の楔部11の係合の解除は、例えばシートベルト7を軽く引き出すことで行うことができる。すなわち、シートベルト7を引き出した場合、第1の凹部12及び第2の部材13の底面12B,13Bにシートベルト7が密着していることからシートベルト7と共に紐係止部材1が移動する。これにより、吊り具72の開口73から楔部11ひいては紐係止部材1が離間し、開口73に対する楔部11の係合が解除される。
このように紐係止部材1では、吊り具72の開口73に対する紐係止部材1の楔部11係合と、その解除とうい簡易な操作により搭乗者が圧迫感等の違和感を与えないシートベルト7の装着状態を実現することができる。また、吊り具72の開口73に対する紐係止部材1の楔部11の係合解除は、シートベルト7を軽く引き出すという簡易な操作により行うことができる。そのため、紐係止部材1をシートベルト7に適用した場合、利便性に優れるものとなる。
[第2の使用例]
次に、図21〜図24第4の実施形態に係る紐係止部材6を掃除機8の電気コード80に適用したときの使用例を説明する。
図21及び図22に示すように、掃除機8から電気コード80を引き出し、又は巻き取る場合には、紐係止部材6の楔部62が掃除機8の巻き取り口81に係合せず、貫通孔60での電気コード80の移動が可能な非係合状態とされる。一方、電気コード80の移動を規制する場合、図23及び図24に示すように、巻き取り口81に楔部62が巻き取り口81に係合することで貫通孔60における電気コード80の移動が規制される。このとき、電気コード80は、楔部62によって巻き取り口81に押圧される。そして、巻き取り口81に楔部62が巻き取り口81に係合された状態からの解除は、例えば電気コード80を軽く引き出すことで行うことができる。すなわち、電気コード80を引き出した場合、電気コード80は楔部62によって巻き取り口81に押圧された状態が解除されることで、貫通孔60における電気コード80の移動が許容される。
このように紐係止部材6では、巻き取り口81に対する紐係止部材6の楔部62の係合と、その解除とうい簡易な操作により電気コード80の引き出しや巻き取り、あるいは固定を行うことができる。また、巻き取り口81に対する紐係止部材6の楔部62の係止解除は、電気コード80を軽く引き出すという簡易な操作により行うことができる。そのため、紐係止部材6を電気コード80に適用した場合、利便性に優れるものとなる。
[他の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る紐係止部材1は、第1の部材1A及び第2の部材1Bを係合させることで一体化していたが、第1の部材1A及び第2の部材1Bを一体化する手段は、先に説明した例に限らず、他の手段であってもよい。また、紐係止部材1は、必ずしも2部材により構成する必要はなく、樹脂成形等により1部材により構成してもよい。さらに、紐係止部材1は、円板状に限らず、矩形板状等の他の形状に形成してもよい。
また、第1の実施形態に係る紐係止部材1の楔部を2開口に下から係合したものについて説明したが、図25に示すように紐係止部材1の楔部を2開口に上から係合することも可能である。
本発明の第4の実施形態に係る紐係止部材6は、2つの端面61が傾斜した面とされているが、一方の端面を軸方向に略垂直な面としてもよい。
また、紐係止部材1は、シートベルト7に限らず、他の紐の移動を規制する用途に使用することもでき、紐係止部材6は、掃除機8の電気コード80に限らず、他の紐の移動を規制する用途に使用することもできる。
本発明によれば、利便性に優れ、構成が簡易で製造が容易でコスト的に有利にシートベルト等の紐の移動を抑制できる紐係止部材を提供できる。
1 紐係止部材
10 貫通孔
11 楔部
12 第1の凹部
13 第2の凹部
2 開口
3 紐
4 紐係止部材
40 楔部
5 紐係止部材
19 突出部
6 紐係止部材
60 貫通孔
62 楔部
7 シートベルト
73 開口
80 電気コード
81 巻き取り口

Claims (4)

  1. 開口を介して巻き取られる帯状又は線状の紐を係止する部材であって、
    上記紐が挿通される貫通孔と、
    上記開口に係合することで上記貫通孔における上記紐の移動を規制する楔部と
    を備え、
    上記貫通孔が、この貫通孔における上記紐の移動が可能な第2の状態と、上記貫通孔における上記紐の移動が規制される第1の状態との間での上記紐に対する回動を許容し、
    全体として板状であり、
    一方の面側に形成された第1の凹部と、他方の面側に形成され、かつ上記貫通孔を介して上記第1の凹部と厚み方向で連通する第2の凹部とを有し、
    上記第1の状態のときに上記紐が上記第1及び第2の凹部の底面に密着する紐係止部材。
  2. 開口を介して巻き取られる帯状又は線状の紐を係止する部材であって、
    上記紐が挿通される貫通孔と、
    上記開口に係合することで上記貫通孔における上記紐の移動を規制する楔部と
    を備え、
    上記貫通孔が、この貫通孔における上記紐の移動が可能な第2の状態と、上記貫通孔における上記紐の移動が規制される第1の状態との間での上記紐に対する回動を許容し、
    円筒部材を斜め切りした形状である紐係止部材。
  3. 上記貫通孔の内面に上記紐の幅方向に対応して突出し干渉する突出部を有する請求項1に記載の紐係止部材。
  4. 上記紐がシートベルトである請求項1又は請求項3に記載の紐係止部材。
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