JP6807648B2 - ゴーグル - Google Patents

ゴーグル Download PDF

Info

Publication number
JP6807648B2
JP6807648B2 JP2016053425A JP2016053425A JP6807648B2 JP 6807648 B2 JP6807648 B2 JP 6807648B2 JP 2016053425 A JP2016053425 A JP 2016053425A JP 2016053425 A JP2016053425 A JP 2016053425A JP 6807648 B2 JP6807648 B2 JP 6807648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
goggles
eyecup
connecting member
pad
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016053425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017000723A (ja
Inventor
田中 啓之
啓之 田中
宏見 吉井
宏見 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mizuno Corp
Original Assignee
Mizuno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mizuno Corp filed Critical Mizuno Corp
Publication of JP2017000723A publication Critical patent/JP2017000723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6807648B2 publication Critical patent/JP6807648B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)

Description

本発明は、ゴーグルに関する。さらに詳しくは、競泳用に好適な水泳用ゴーグルに関する。
水泳用ゴーグルは通常アイカップと、アイカップの下部に一体化されたパッドを含むゴーグル本体と、ゴーグル本体を人体の頭部に取り付けるためのベルトで構成されている。特許文献1には、パッドの上面より下面を長くして、飛び込み時などの強い水圧がかかる場合でも水漏れが生じないゴーグルが提案されている。特許文献2には、装着感を向上するため、アイカップの側部に連結部材を固定し、連結部材にヘッドストラップを接続したゴーグルが提案されている。特許文献3には、流体抵抗を低減するため、アイカップの側面に溝を有する凸条部を設けることが提案されている。
特開2011−083539号公報 特開2012−070794号公報 特開2013−104469号公報
しかし、前記従来のゴーグルは飛び込み時などに強い水圧がかかる場合、ズレたり外れてしまう問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、飛び込み時などに強い水圧がかかってもズレたり顔面から外れにくいゴーグルを提供する。
本発明のゴーグルは、レンズ一体のアイカップと、前記アイカップの下部であってかつ人体側に配置されているパッドを含むゴーグル本体と、前記ゴーグル本体を人体の頭部に取り付けるためのヘッドストラップと、前記ゴーグル本体と前記ヘッドストラップを連結する連結部材を含むゴーグルであって、
前記連結部材はゴム状ベルトであり、前記パッドの表面を覆いかつアイカップの下部を周回し、前記ゴーグル本体の側部後方まで伸びており、
前記レンズの外表面を上にしてかつ水平となるように置いたとき、前記レンズの表面と前記アイカップの外側傾斜の角度をθ1とし、前記アイカップと前記連結部材との境界部を起点とする前記レンズの表面と平行の線と、前記連結部材の外側傾斜面との角度をθ2としたとき、θ1とθ2との角度関係はθ1>θ2であり、
前記アイカップの外側傾斜部に接続する前記連結部材は前記パッドより外側に突出していることを特徴とする。
本発明の別のゴーグルは、レンズ一体のアイカップと、前記アイカップの下部であってかつ人体側に配置されているパッドを含むゴーグル本体と、前記ゴーグル本体を人体の頭部に取り付けるためのヘッドストラップと、前記ゴーグル本体と前記ヘッドストラップを連結する連結部材を含むゴーグルであって、
前記連結部材はゴム状ベルトであり、
前記レンズの外表面を上にしてかつ水平となるように置いたとき、前記レンズの表面と前記アイカップの外側傾斜の角度をθ1とし、前記アイカップと前記連結部材との境界部を起点とする前記レンズの表面と平行の線と、前記連結部材の外側傾斜面との角度をθ2としたとき、θ1とθ2との角度関係はθ1>θ2であり、
前記アイカップの外側傾斜部に接続する前記連結部材は前記パッドより外側に突出しており、
水面突入時の最大荷重時におけるゴーグルの上部と下部の圧力モーメントの差が1×10-6N(N:ニュートン)以下であることを特徴とする。
本発明のゴーグルは、飛び込み時などに強い水圧がかかってもズレたり顔面から外れ難くなる。すなわち、ゴム状ベルトはアイカップ全体を均一な力で顔面に押さえつけており、安定した押さえ力が働くため、強い水圧がかかってもゴーグル本体は、ズレたり顔面から外れ難くなる。
図1は本発明の一実施態様のゴーグルの模式的斜視図である。 図2は本発明の別の実施態様のゴーグルの模式的斜視図である。 図3は図1のI−I線の模式的断面図である。 図4は同、頭部マネキンを用いた水圧抵抗測定装置の側面図である。 図5は同、頭部マネキンのゴーグルの上と下に配置する圧力センサの位置関係を示す正面写真である。 図6は同、ゴーグルを頭部マネキンに装着し、キャップを被せた正面写真である。 図7は実施例1の飛び込み実験の際のゴーグルの上下に加わる水圧のモーメント差を示すグラフである。 図8は実施例2の飛び込み実験の際のゴーグルの上下に加わる水圧のモーメント差を示すグラフである。 図9は比較例1のゴーグルの上下に加わる水圧のモーメント差を示すグラフである。 図10は比較例2のゴーグルの上下に加わる水圧のモーメント差を示すグラフである。 図11は比較例3のゴーグルの上下に加わる水圧のモーメント差を示すグラフである。 図12は実施例1と参考例1の計測時間t=0〜1.5秒における速度と荷重の変化を示すグラフである。 図13は本発明の一実施例の飛び込み実験の移動距離を移動平均演算後に速度を算出したグラフである。 図14は同、近似曲線から算出した速度のグラフである。 図15は同、近似曲線から算出した加速度のグラフである。 図16は同、近似曲線から算出した荷重のグラフである。
本発明のゴーグルは、レンズを一体化したアイカップと、前記アイカップの下部に一体化されたパッドを含むゴーグル本体と、前記ゴーグル本体を人体の頭部に取り付けるためのヘッドストラップと、前記ゴーグル本体と前記ヘッドストラップを連結する連結部材を含むゴーグルである。前記連結部材は、ゴム状ベルトで形成され、パッドの表面を覆いかつアイカップの下部を周回し、ゴーグル本体の側部後方まで伸びている。好ましくは耳近傍まで伸びており、ゴム状ベルトとヘッドストラップの接続部はキャップ内に隠れる位置が好ましい。このようにすると接続部も水流抵抗を低くできる。ゴム状ベルトとパッドの表面との間は接着剤により接着されているのが好ましい。接着剤により強固な一体化ができる。
また本発明のゴーグルは、水面突入時の最大荷重時におけるゴーグルの上部と下部の圧力モーメントの差が1×10-6N(N:ニュートン)以下である。これにより、入水時のモーメント差が低く、下からめくれる力も低い。その結果、ゴム状ベルトはアイカップ全体を均一な力で顔面に押さえつけており、安定した押さえ力が働くため、強い水圧がかかってもゴーグル本体は、ズレたり顔面から外れ難くなる。
ゴム状ベルトの素材はポリウレタンエラストマー、シリコーンゴム、その他の合成ゴム、天然ゴム等が使用できる。とくに耐久性が良いことからポリウレタンエラストマーが好ましい。ゴム状ベルトの幅はアイカップの両側から出るベルト全体の幅としては2〜20mmが好ましく、アイカップの上下から出る2本の各々の幅としては2〜10mmが好ましい。ゴム状ベルトの厚さは0.5〜2mm程度が好ましい。
ゴム状ベルトはパッドの表面とともにアイカップの下部の一部も覆って周回していても良い。このようにするとさらにゴム状ベルトはアイカップ全体を均一な力で顔面に押さえつけ、安定した押さえ力が働く。この結果、強い水圧がかかってもゴーグル本体は、ズレたり顔面から外れ難くなる。
本発明の一実施形態として、アイカップとパッドとは一体成形されており、ゴム状ベルトはアイカップの下部とパッドとの間の外表面に形成されている溝部に嵌めこまれている。アイカップとパッドとは、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の透明樹脂により一体成形されている。この実施形態は競泳用ゴーグルに好適である。別の実施形態として、前記アイカップにパッドがはめ込まれて一体化されている。アイカップはポリカーボネート等の透明樹脂により成形され、パッドはシリコーンゴム等の弾性体により成形されている。この実施形態はどちらかというと一般的スイム用ゴーグルである。もちろん競泳用にも使用できる。
ゴム状ベルトは、ゴーグル本体から離れた位置から前記ゴーグル本体の側部後方までスリットを有しているのが好ましい。スリットを有すると2本のゴムベルトが平行状に顔面から耳部付近の頭側部まで伸び、アイカップ全体を均一な力で顔面に押さえつけ、安定した押さえ力が働く。
ゴム状ベルトは、ゴーグル本体から離れた位置で一体化していても良い。このようにしてもゴーグル本体から離れる付近ではゴム状ベルトはスリットを有し、2本のゴムベルトでアイカップ全体を均一な力で顔面に押さえつけ、安定した押さえ力が働く。
本発明においては、アイカップの上部側面の傾斜部に横一列の複数突起を形成するのが好ましい。これにより、水流抵抗をさらに減少できる。前記突起の数は3〜5個が好ましい。より好ましくは、半径0.8〜1.6mmの半球状の突起を2mm間隔で4個、アイカップの上部側面の傾斜部に横一列で配列する。前記複数突起の位置は、アイカップの上部側面の傾斜部であって、右目用の場合は右斜目上方向、左目用の場合は左斜目上方向が好ましい。具体的には、左目用のアイカップを正面に見て、前記アイカップの中心から上方に線を上げた位置を時計の0時としたとき、0〜3時の間に存在し、右目用のアイカップは左目用と左右対称の位置に存在させるのが好ましい。
本発明のゴーグルは、水面突入時の最大荷重時におけるゴーグルの上部と下部の圧力モーメントの差が1×10-6N(N:ニュートン)以下で、かつ水面突入時刻から水中での荷重最大の時刻の間の力積が、10×10-6Ns(N:ニュートン,s:秒)以下であるのが好ましい。さらに好ましい力積は、7×10-6Ns以下である。力積が低いと水面突入時の衝撃力が小さく、ズレにくく、ゴーグルは顔面に密着した状態で維持できる。
以下図面を用いて説明する。以下の図面において、同一符号は同一物を示す。図1は本発明の一実施態様のゴーグルの模式的斜視図である。このゴーグル20は、レンズ1が一体成形されたアイカップ2と、アイカップ2の下部に一体化されたパッド3とを含むゴーグル本体4と、ゴーグル本体4を人体の頭部に取り付けるためのヘッドストラップ7と、ゴーグル本体4とヘッドストラップ7を連結する連結部材5を含む。連結部材5の先端はスリットが縦方向に形成されており、このスリットにヘッドストラップ7を通して連結部材5とヘッドストラップ7は接続している。6は連結部材5とヘッドストラップ7との接続部である。ヘッドストラップ7には長さ調整具8が接続されている。2つのアイカップ2は連結ブリッジ9により接続されている。
本実施形態のゴーグルは、連結部材5はゴム状ベルトで形成され、この連結部材5はパッド3の表面を覆いかつアイカップ2の下部を周回し、ゴーグル本体4の側部後方まで伸びていることである。これにより、ゴム状ベルトはアイカップ全体を均一な力で顔面に押さえつけており、安定した押さえ力が働くため、強い水圧がかかってもゴーグル本体は、ズレたり顔面から外れ難くなる。
加えて、本実施形態のゴーグルは、アイカップ2の上部側面に横一列の複数の突起10を形成している。これにより、水流抵抗をさらに減少できる。突起は、半径1.2mmの半球状の突起を2mm間隔で4個、アイカップの上部側面の傾斜部に横一列で配列させた。
図2は本発明の別の実施態様のゴーグルの模式的斜視図である。アイカップの側面に突起を形成しないほかは図1と同様に作成したゴーグル21の例である。
図3は図1のI−I線の模式的断面図である。アイカップ2とパッド3とは一体成形されており、ゴム状ベルトの連結部材5はアイカップ2の下部とパッドとの間の外表面に形成されている溝部に嵌めこまれている。図3において、θ1はレンズ1の表面とアイカップ2の外側傾斜部の角度であり、θ2はレンズ1の表面の平行線とゴム状ベルト5の上面との角度である。θ1とθ2との角度はθ1>θ2が好ましく、より好ましくはθ1の方がθ2より5°以上大きく、さらに好ましくはθ1の方がθ2より10°以上大きい。これにより、ゴム状ベルトはアイカップ全体をさらに均一な力で顔面に押さえつけており、安定した押さえ力が働くため、強い水圧がかかってもゴーグル本体は、ズレたり顔面から外れ難くなる。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。なお本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
<水圧抵抗測定試験>
図4に示す、頭部マネキンを用いた水圧抵抗測定装置を使用して測定試験をした。この水圧抵抗測定装置18は、水17(静置水)を入れたプール16の上方に、傾斜レール15に沿って昇降する昇降装置14に固定された支持アーム13と、この支持アーム13に固定された頭部マネキン12をプール16に飛び込ませる装置である。ゴーグル20を頭部マネキン12に装着し、キャップ11を被せ、水面に飛び込ませる。プールの測定寸法は長さ6.0m,幅2.0m,水深1.0mである。ゴーグル20の上と下の位置には図5に示すように直径6mmの圧力センサが32mmの間隔を開けて接続されており、時間経過とともに水圧の変化を測定できるようになっている。それぞれの圧力センサ測定値からゴーグル20に加わるモーメントの差を計算することができる。図6はゴーグルを頭部マネキンに装着し、キャップを被せた正面写真である。傾斜レールの水面との傾斜角度は調節可能であり、前記昇降装置は前記傾斜レールの任意の位置で固定可能である。一例として、傾斜レール15の水面との傾斜角度は40°とし、水面からの高さ900mmの位置から水面に対して突入させ、水面突入速度は約2.5m/秒とした。分析は次の手順に従った。
第1位置センサを水面からの高さ433mmの位置に配置し、頭部マネキン12の先端(額部分)が通過した時点から時間の計測を開始する。第2位置センサは水面接触位置に配置し、頭部マネキン12の先端(額部分)が水面に接触した時刻を計測する。これにより、計測時間開始から水面突入までの時間がわかる。頭部マネキン12の水面突入時の動画は、デジタルカメラ(CASIO EX-F1)を用いてハイスピード動画(300fps)として撮影した。計測条件は、サンプリング周波数:1000Hz,:計測時間:2sec,A/D変換の分解能:14ビットとし、パソコンを用いて処理した。各データは電圧値として取得され、後処理によりそれぞれの物理量に変換した。以上をまとめると計測項目は次のとおりである。
(1)頭部マネキン12の位置
(2)ゴーグル装着による圧力
(3)計測時間開始から水面突入までの時間
(4)頭部マネキン12の水面突入の動画
分析は次の手順に従った。
(1)計測開始から2秒間の供試体(頭部マネキン)の移動距離を計測し、計測結果に移動平均演算(5点)後に速度を算出し、その速度の近似曲線を求める(図13)。
(2)前記の近似曲線から再び計測時間(2秒間)における速度、加速度及びそれぞれの供試体の重量を加速度に乗じて荷重を算出する(図14〜16)。
(3)ゴーグル装着時の圧力変化は、圧力に圧力センサの表面積(2.83×10-52)を乗じて荷重(N)として換算する。
(4)前記(2)で求めた荷重から、ゴーグルの有無と形状の違いによる水中での荷重最大値を比較する。
(5)着水時の衝撃力は、(3)で求めた荷重を用いて「水面突入時刻から水中での荷重最大の時刻」の間の力積から評価する。さらに、その荷重を用いた2つの圧力センサの中心位置におけるモーメント(アーム長さ0.016m)の差を求め、水中での荷重最大時のゴーグルのズレの影響を評価する。
上記において、力積(Impulse)は次の式(数1)として表され、力(F)と力が作用する時間を乗じて求められる。
本試験では水面突入の時刻t1から水中での荷重最大の時刻t2におけるセンサ上とセンサ下の2つの力積を求め、その和Itotalを結果として示した。サンプリング時間を△t(=0.001)として、センサ上の力積をIt、センサ下の力積をIbとすると下記(数2)及び(数3)のように求められる
ここで、Ft,Fbはセンサ上とセンサ下に作用する力である。そして2つの力積の和Itotalは、次のようになる。
total=It+Ib
次にモーメントは、センサ上とセンサ下を直線で結んだ中心位置周りとした。モーメントアーム長さをL(=0.016)として、その中心位置周りにおけるモーメントをそれぞれMt,Mbとすると、次のようになる。
t=Ft×L
b=Fb×L
ここでは、ゴーグルが顔面を押す方向を正とした。次にモーメントの差△Mは、センサ上のモーメントを基準として次の計算で算出される。
△M=Mt−Mb
(実施例1)
図1及び図3に示すゴーグル20を作成した。レンズ1、アイカップ2及びパッド3はポリカーボネート樹脂で一体成形し、ヘッドストラップ7はシリコーンゴム、ゴム状ベルトの連結部材5はポリウレタンエラストマーで成形したものを用いた。ゴム状ベルトの連結部材5はアイカップ2の下部とパッド3との間の外表面に形成されている溝部に嵌め込んだ。図3のθ1は44.9°、θ2は31.7°とした。
アイカップ2の上部側面に横一列の複数の突起10を形成した。突起10は、直径1.2mmの半球状の突起を2mm間隔で4個、アイカップ2の上部側面の傾斜部に横一列で配列させた。
このようにして得られたゴーグル20を図4に示すように頭部マネキン12に装着し、キャップ11を被せ、水圧抵抗測定試験を行った。測定数は3回とし、平均値を算出してその結果を表1にまとめて示す。図7は1回目測定時の飛び込み実験の際のゴーグルの上下に加わる水圧のモーメント差を示すグラフである。ゴーグルの上下に加わる水圧のモーメント差はほとんどないことがわかる。
(実施例2)
図2に示すように、突起10を形成しないほかは実施例1と同様にゴーグル21を作成した。その結果を表1にまとめて示す。図8は1回目測定時の飛び込み実験の際のゴーグルの上下に加わる水圧のモーメント差を示すグラフである。
(比較例1〜3)
比較例1としてミズノ社製商品名“アクセルアイカッター”、比較例2としてミズノ社製商品名“アクセルアイ”、比較例3として他社品を用いて水圧抵抗測定試験を行った(測定数3の平均値)。その結果を表1にまとめて示す。比較例1の1回目測定時の結果を図9に、比較例2の1回目測定時の結果を図10に、比較例3の1回目測定時の結果を図11にそれぞれ示す。
(参考例1)
ゴーグルを装着させないで実施例1と同様に測定した結果を表1にまとめて示す。
表1及び図7〜11から、次のことが分かる。
(1)モーメントの差は2つのセンサの間の中心周りとしてセンサ上が顔面を押す方向を正とした結果である。すなわち、モーメントの差が正であればゴーグルが下からめくれ、負であれば上からめくれる力が働く。どのゴーグルもモーメントの差は正であり、下からめくれる力が働く。本発明の各実施例品は各比較例品に比べて入水時のモーメント差が低く、水面突入時の最大荷重時におけるゴーグルの上と下の圧力モーメントの差が1×10-6N(N:ニュートン)以下であり、下からめくれる力も低い。
(2)比較例1品は、入水時にアイカップに大きなモーメント力が発生し、その後減少し、その差も大きいことが分かる。また比較例2品は、入水時にアイカップに大きなモーメント力が発生し、その後も小さなモーメント力が残留することが分かる。また比較例3品は、入水時にアイカップに大きなモーメント力が発生し、その後急減し、その差も大きいことが分かる。
(3)力積の平均値から、比較例1及び3は顔面を押す衝撃力が働き、比較例2はゴーグルが顔面から外れる衝撃力が働く。これに対して本発明の各実施例品の力積は低く、10×10-6Ns(N:ニュートン,s:秒)以下である。これは水面突入時の衝撃力が小さく、ズレにくく、顔面に密着していることを示している。
(4)以上のとおり、本発明の実施例品は入水時にほとんどモーメント力が発生せず、ゴーグルが安定して顔面に密着していることが確認できた。水圧に対して低抵抗でズレを抑制していることも確認できた。
図12に実施例1と参考例1の計測時間t=0〜1.5秒における速度と荷重の変化を示す。但し、図中のデータは明瞭化のためそれぞれの1回目測定時の結果である。参考例1の計測結果を例取ると、速度はt=0.109秒で最大となり、t=0.134秒で水面に突入すると急激に減少する。約0.9秒付近から速度が負の値となるのは、頭部マネキン自体の浮力によって水面に浮上する力が働くためである。荷重は、水面に突入してt=0.368秒で負の最大となり、その後は緩やか負の荷重が減少する変化を示す。実施例1の計測結果は参考例1と同様であるが、ゴーグルの着用の影響により、参考例1のデータに比べて水面突入後の速度の減速が大きく、また水中における最大荷重も大きかった。
本発明のゴーグルは、競泳用、一般用など、様々な水泳用途に好適である。
1 レンズ
2 アイカップ
3 パッド
4 ゴーグル本体
5 連結部材
6 接続部
7 ヘッドストラップ
8 長さ調整具
9 連結ブリッジ
10 突起
11 キャップ
12 頭部マネキン
13 支持アーム
14 昇降装置
15 傾斜レール
16 プール
17 水
18 水圧抵抗測定装置
20,21 ゴーグル

Claims (8)

  1. レンズ一体のアイカップと、前記アイカップの下部であってかつ人体側に配置されているパッドを含むゴーグル本体と、前記ゴーグル本体を人体の頭部に取り付けるためのヘッドストラップと、前記ゴーグル本体と前記ヘッドストラップを連結する連結部材を含むゴーグルであって、
    前記連結部材はゴム状ベルトであり、前記パッドの表面を覆いかつアイカップの下部を周回し、前記ゴーグル本体の側部後方まで伸びており、
    前記レンズの外表面を上にしてかつ水平となるように置いたとき、前記レンズの表面と前記アイカップの外側傾斜の角度をθ1とし、前記アイカップと前記連結部材との境界部を起点とする前記レンズの表面と平行の線と、前記連結部材の外側傾斜面との角度をθ2としたとき、θ1とθ2との角度関係はθ1>θ2であり、
    前記アイカップの外側傾斜部に接続する前記連結部材は前記パッドより外側に突出していることを特徴とするゴーグル。
  2. レンズ一体のアイカップと、前記アイカップの下部であってかつ人体側に配置されているパッドを含むゴーグル本体と、前記ゴーグル本体を人体の頭部に取り付けるためのヘッドストラップと、前記ゴーグル本体と前記ヘッドストラップを連結する連結部材を含むゴーグルであって、
    前記連結部材はゴム状ベルトであり、
    前記レンズの外表面を上にしてかつ水平となるように置いたとき、前記レンズの表面と前記アイカップの外側傾斜の角度をθ1とし、前記アイカップと前記連結部材との境界部を起点とする前記レンズの表面と平行の線と、前記連結部材の外側傾斜面との角度をθ2としたとき、θ1とθ2との角度関係はθ1>θ2であり、
    前記アイカップの外側傾斜部に接続する前記連結部材は前記パッドより外側に突出しており、
    水面突入時の最大荷重時におけるゴーグルの上部と下部の圧力モーメントの差が1×10-6N(N:ニュートン)以下であることを特徴とするゴーグル。
  3. 前記ゴム状ベルトは前記アイカップの下部とパッドとの間の外表面の溝部に嵌合している請求項1又は2に記載のゴーグル。
  4. 前記アイカップにパッドが嵌合している請求項1〜3のいずれかに記載のゴーグル。
  5. 前記アイカップとパッドは一体である請求項1〜3のいずれかに記載のゴーグル。
  6. 前記ゴム状ベルトは、前記ゴーグル本体から前記ゴーグル本体の側部後方までスリットを有している請求項1〜5のいずれかに記載のゴーグル。
  7. 前記ゴム状ベルトは、前記ゴーグル本体から離れた位置で一本になっている請求項1〜6のいずれかに記載のゴーグル。
  8. 前記ゴーグルは、水面突入時刻から水中での荷重最大の時刻の間の力積が、10×10-6Ns(N:ニュートン,s:秒)以下である請求項1〜7のいずれかに記載のゴーグル。
JP2016053425A 2015-06-05 2016-03-17 ゴーグル Active JP6807648B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015114744 2015-06-05
JP2015114744 2015-06-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017000723A JP2017000723A (ja) 2017-01-05
JP6807648B2 true JP6807648B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=57753006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016053425A Active JP6807648B2 (ja) 2015-06-05 2016-03-17 ゴーグル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6807648B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111167088B (zh) * 2020-03-06 2021-04-02 福建省胜佰龙体育用品科技有限公司 一种方便适应调节的妥协性高的泳镜

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3699178B2 (ja) * 1995-11-29 2005-09-28 洋 今井 水泳用ゴーグル
US5857221A (en) * 1997-05-23 1999-01-12 Ero Industries, Inc. Swim goggles with improved adjustablity
JP3458054B2 (ja) * 1997-07-18 2003-10-20 美津濃株式会社 スイミングゴーグル
JP3064293U (ja) * 1998-09-02 2000-01-07 ダイコーシリコーン株式会社 水中眼鏡
JP3082173U (ja) * 2001-05-25 2001-11-30 丕林 江 水泳用ゴーグル
FR2889075B1 (fr) * 2005-07-26 2010-05-21 Promiles Lunettes de natation
JP2011083539A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Yamamoto Kogaku Co Ltd スイミングゴーグル
JP5552013B2 (ja) * 2010-09-27 2014-07-16 株式会社タバタ スイミングゴーグル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017000723A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101715399B1 (ko) 수영 고글
JP6476656B2 (ja) 生体情報検出装置
US7217244B2 (en) Pressure pulse wave sensor and pressure-pulse-wave analyzing apparatus
US9271677B2 (en) Intraocular pressure measuring and/or monitoring device
US20220338727A1 (en) Mouthpiece and attachment
CN103795865B (zh) 一种移动终端
US8585453B2 (en) Technical aid swimming hand paddles
JP2013099389A (ja) 水中マスク
JP6807648B2 (ja) ゴーグル
US7685886B2 (en) Convexo concave amplifying device and convexo concave detecting method by use thereof, deformation sensing device and convexo concave detecting method by use thereof, and convexo concave position exhibiting device and convexo concave position exhibiting method
US7165837B2 (en) Swimming goggles
JP6167581B2 (ja) 生体情報検出装置
JP7405197B2 (ja) ひずみセンサ
EP4275587A3 (en) A computer-implemented method and system for interactively measuring ocular refractive errors, addition and power of reading glasses
US10486025B1 (en) Wearable electronic devices with swimming performance comparison capabilities
JP2017000722A (ja) ゴーグル
JP6666178B2 (ja) ゴーグルの水圧抵抗測定装置
US4353134A (en) Underwater swimming goggles and masks with gravity-operated wipers
TWI620587B (zh) 游泳訓練系統、使用其的游泳數據計算方法與使用其的游泳訓練方法
KR101978549B1 (ko) 인공 안구용 전자 장치 및 이를 포함하는 인공 안구
KR101781024B1 (ko) 쿠션, 영상, 센서를 이용한 생체신호 및 접촉상태 검출 장치 및 이에 의한 생체신호 및 접촉상태 검출 방법
JP2016015978A (ja) 生体情報検出装置
SE506898C2 (sv) Ryggsmörjare för insmörjning av hudkräm på en människokropp
JP3980578B2 (ja) ゴーグル
FR3120503A1 (fr) Dispositif cosmetique portable avec captage cinematique et optique pour personnaliser des routines de traitement

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6807648

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250