JP6806832B2 - ガス積込量と積降量との照合方法およびシステム - Google Patents

ガス積込量と積降量との照合方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6806832B2
JP6806832B2 JP2019077733A JP2019077733A JP6806832B2 JP 6806832 B2 JP6806832 B2 JP 6806832B2 JP 2019077733 A JP2019077733 A JP 2019077733A JP 2019077733 A JP2019077733 A JP 2019077733A JP 6806832 B2 JP6806832 B2 JP 6806832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
loading
data
supplier
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019077733A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020177334A (ja
Inventor
眞治 和田
眞治 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Gas Co Ltd
Original Assignee
Nippon Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Gas Co Ltd filed Critical Nippon Gas Co Ltd
Priority to JP2019077733A priority Critical patent/JP6806832B2/ja
Publication of JP2020177334A publication Critical patent/JP2020177334A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6806832B2 publication Critical patent/JP6806832B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、ガス積込量と積降量との照合方法およびシステムに関し、より詳細には、液化石油(LP)ガスを輸入基地などの一次基地から目的地までタンクローリーで輸送する際の当該一次基地におけるガス積込量と目的地におけるガス積降量とを照合する方法およびシステムに関する。
従来、LPガスは、産ガス国からの輸入と、石油製品の生産過程で副生される国内生産とに分けられる。産ガス国からタンカーで運ばれてきたLPガスを保管する輸入基地、および石油精製基地をそれぞれ一次基地と呼ぶ。LPガスは、一次基地から内航船やタンクローリーに積み込まれて、沿岸または内陸にある中継基地である、二次基地へと出荷される。さらに、二次基地に運ばれてきたLPガスは、各地にあるLPガス充填所に輸送されて、充填所においてガス容器(ガスボンベ)に充填される。
各充填所において充填されたガス容器は、配送員によって、一般家庭、集合住宅、事業所などの顧客宅に配送される。顧客宅の空になったガス容器が、充填されたガス容器と交換され、空になったガス容器は、充填所に回収される。充填所において、再びLPガスがガス容器に充填され、顧客宅に配送される。
各充填所においては、配送員が担当する配送エリアが設定されている。配送員には、配送エリア内の顧客宅に配送すべき、2〜10日分の配送伝票が渡される。配送伝票は、配送管理者によって作成される。最初に、顧客ごとに過去のガス使用量の実績、顧客宅のガスメータのメータ指針、配送実績等を基に、ガス容器内のLPガスの残量を予測して、次回のガス容器の配送予定日が決定される。配送員が担当する配送エリア内の顧客の全てについて積算し、2〜10日分のガス容器の配送量が決定される。
配送員は、配送伝票に従ってガス容器を交換すると、交換した日付、当日のメータ指針、容器番号、保安検査の各項目を配送伝票に記入する。配送伝票は、日々の配送作業が終了すると、配送管理者に提出される。配送管理者に返却された配送伝票は、配送管理者によって記入漏れがないかチェックされた後、次回の配送予定日を算出するためのデータとして保管される。
特許5496236号公報
上述したように、LPガスの供給にかかる費用は、充填作業や配送作業にかかる流通コストの占める割合が大きい。そこで、ガス容器の配送を効率化するために、各地の充填所での充填作業を、まとめて行う基地を設置して配送員の拠点とするなど、二次基地を省略して流通コストを低減するなど、流通経路における設備の見直しが行われている。
また、運用面からの効率化を図るために、充填所から顧客宅への配送においては、ガス容器内のLPガスの残量予測を精緻化したり、配送員の能力に応じて配送員を動的に配置すること等により、顧客宅への配送回数を減らし、流通コストを低減することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
一次基地から目的地までタンクローリーによるガスの輸送や輸送するガスの数量についても効率化や精緻化が求められる。一次基地からLPガスをタンクローリーで輸送する際の当該一次基地におけるガス積込量と目的地におけるガス積降量とを簡便に照合するニーズがある。
本発明の目的は、一次基地におけるガス積込量と目的地におけるガス積降量とを照合する方法およびシステムを提供することにある。
このような目的を達成するために、本願発明の一態様は、プロセッサを備えたコンピュータによって実行されるタンクローリーのガス積込量と積降量とを照合する方法である。該方法は、プロセッサが、仕入先の一次基地から所定の場所へ輸送するガスの仕入量を決定するステップと、プロセッサが、一次基地から所定の場所へガスを輸送するタンクローリーの配車を決定して日別配車計画を作成するステップと、プロセッサが、仕入先に対する注文データを作成して仕入先へ送信するステップであり、注文データは、タンクローリーの識別情報および仕入先の一次基地局を識別する情報を含む、ステップと、プロセッサが、タンクローリーに対する配車データを作成して、輸送員が操作する端末へ送信するステップであり、配車データは、タンクローリーの識別情報および仕入先の一次基地局を識別する情報を含む、ステップと、プロセッサが、仕入先から第1の積込数量データを受信するステップであり、第1の積込数量データは、タンクローリーの識別情報およびタンクローリーにガスを積載した仕入先の一次基地局と関連付けられている、ステップと、プロセッサが、端末から第2の積降数量データを受信するステップであり、第2の積降数量データは、タンクローリーにガスを積み込んだ際に提示された積込数量およびタンクローリーの識別情報を含む明細に基づくものである、ステップと、プロセッサが、第1の積込数量データに含まれるガスの数量と第2の積降数量データに含まれるガスの数量との照合を行うステップと、を含む。
また、本願発明の別の態様は、タンクローリーのガス積込量と積降量とを照合するシステムである。該システムは、上記方法を実行するように構成されたプロセッサとメモリを備える。
以上説明したように、本発明によれば、輸送員が操作する端末から受信するデータを使用することで、一次基地においてタンクローリーに積み込んだガスの数量と輸送目的地において積み降ろしたガスの数量とを簡便に照合する方法およびシステムを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかるガス配送システムの全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの構成を示す図ある。 本発明の一実施形態にかかるガス仕入ステムにおける処理内容を示すフローチャートである。 (a)は月別数量計画データベースの例を、(b)は日別配車計画データベースの例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる仕入システムのハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる仕入システムの機能ブロック構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。同一または類似の符号は、同一または類似の要素を示し、繰り替えの説明を省略する。
(ガス容器の配送システム)
図1に、本発明の一実施形態にかかるガス配送システムの全体構成を示す。一次基地101は、従来と同じく、産ガス国からタンカーで運ばれてきたLPガスを保管する輸入基地、または石油精製基地である。この一次基地101の近辺にハブ基地102を設置する。ハブ基地102は、充填所の機能を有する。
また、ハブ基地102の配下には、複数のデポ103a−103cを設置する。デポ103の設置場所は、従来の充填所に相当するが、充填作業を行う設備を有しておらず、単にガス容器の容器貯蔵所として、配送員の拠点となっている。各々のデポ103に、従来と同様に、予め配送エリアを定めておき、各配送エリアを担当する配送員によって、配送エリア内の顧客宅にガス容器を配送することができる。他の実施態様として、デポの配置と配送エリアの設定とを別個に行い、配送員ごとに、指定されたデポからガス容器を積み込み、担当する顧客宅に配送するようにしてもよい。
従来、一次基地と二次基地との間のLPガスの輸送、および二次基地と充填所との間のLPガスの輸送は、タンクローリーによって行われていた。一次基地、二次基地および充填所に設置されたそれぞれのガスタンクからの積み出し、ガスタンクへの積み込みが行われていた。従って、タンクローリーの拠点間の移動時間が長く、それぞれの拠点における荷役作業にも時間がかかることから、拠点間の輸送は1日1または2往復が限度であった。本実施形態では、一次基地101の近辺にハブ基地102を設置するので、一次基地101とハブ基地102との間のタンクローリー104の移動時間は短く、1日数往復の輸送が可能である。
ハブ基地102においては、複数の充填所で行っていたガス容器への充填をまとめて行う。従って、ガスタンク、充填機などの諸設備を集約することにより、設備コストを低減することができる。また、法定検査への対応、保安要員の集約化も図ることができ、運用コストも低減することができる。さらに、デポ103に設定された配送エリアごとのLPガスの需要変動を吸収することができ、充填作業の効率化も図れる。
本実施形態のガス配送システムでは、配送システム内のデータベースに、各デポの配送エリアに含まれる顧客宅のデータ(例えば、顧客の個人情報、設置されているガス容器、ガスメータの設備情報、過去のガス使用量の実績、過去の配送実績等)が格納されている。これらのデータは、検針員による月々の検針によって取得されたメータ指針、または配送員、保安員によって不定期に取得されたメータ指針を、携帯端末とネットワークを介して収集されるものである。ガス配送システムは、過去のガス使用量の実績、過去の配送実績等に基づいて、顧客ごとに一定期間中のガス使用量を算出し、算出したガス使用量に基づいて、ガス容器内のLPガスの残量を予測して、顧客ごとに次回のガス容器の配送予定日を決定する。ガス配送システムは、配送員別配送データを生成する。配送員は、配送員別配送データに従って、デポ103から顧客宅などへカス容器を配送することになる(充填済のカス容器(充填容器)と残ガス容器を交換することになる)。
また、本実施形態のガス配送システムは、配送員が配送予定日にデポ103から顧客宅などへガス容器を配送することを可能にするために、デポ配送データを生成する。つまり、ガス配送システムは、デポ毎の充填容器の在庫量を正確に決定できるように構成さている。ガス配送システムは、配送員が翌日に配送するガス容器の本数を含む配送員別配送データを集約して、翌日にデポから配送される配送予定本数を算出し、ハブ基地102からデポ103へ充填容器を配送(補充)するためのデポ配送データを生成する。
このようにして、本実施形態のガス配送システムは、充填所から顧客宅への配送において、ガス容器内のLPガスの残量予測を精緻化したり、配送員の能力に応じて配送員を動的に配置したりすることを可能にする。
さらに、本実施形態のガス配送システムは、一次基地からハブ基地までのタンクローリーによるガスの輸送や輸送するガス数量を効率的に配送することを可能とし、また、一次基地での積み込み量(仕入れ量)とハブ基地での積み降ろし量との照合を容易に行うことが可能とする。
(情報処理システム)
図2は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの構成を示す。情報処理システムは、センターシステム(基幹システム)200と、ガス容器を配送する配送員やタンクローリーでガスを輸送する輸送員が携行する携帯端末(携帯電話機211、スマートフォン214、タブレット端末215)と、配送管理者や仕入管理者等が操作するパーソナル・コンピュータ(PC)221と、ガスの仕入先の情報処理システムである仕入先システム250とが、ネットワーク230を介して接続されている。
仕入先システム250は、例えば、ガス卸売業者や商社などの仲介業者のシステムであり、好ましくはネットワーク230に接続されるが、ネットワーク230に接続されていなくてもよい。仕入先システム250は、センターシステム200との間で、オンラインまたはオフラインで情報の受け渡しを行い、これを処理できればよい。例えば、仕入先システム250は、Webサーバやメールサーバを実装し、センターシステム200との間で情報(データ)の送受を行うように構成されてもよい。あるいは、仕入先システム250は、ファクシミリで受け取った情報が入力されるように構成されてもよい。
また、携帯電話機211には、短距離無線通信技術(例えば、ブルートゥース(登録商標))で通信可能なカーナビ212、プリンタ213等を接続することができる。
センターシステム200は、主としてガス容器の配送を管理する配送システム201と、顧客宅に設置されたガスメータのメータ指針から請求業務を行う検針・請求システム202と、顧客宅に設置されたガス容器、ガスメータ等の設備の保安状態を管理する保安システム203と、仕入システム204とを含む。
配送システム201は、顧客ごとに過去のガス使用量の実績等に基づいて、次回のガス容器の配送予定日を決定する。配送員が担当するエリア内において、次回配送予定日が翌日である顧客のガス容器の本数を積算し、配送員ごとに翌日の配送員別配送データ(配送伝票)を生成する。次に、配送システム201は、次回配送予定日が翌日である顧客宅のデータと、各デポ103において配送残となったガス容器の種類・本数のデータとに基づいて、デポ103ごとに翌日のデポ配送データを生成する。
また、配送システム201は、所定の時間に、定期的に、または、各配送員の携帯端末からのアクセスに応答して、携帯端末に配送員別配送データを送信する。一方、配送員により実際に配送が行われた顧客宅の作業データを携帯端末から収集して、配送システム201内のデータベースに格納する。
仕入システム204は、ガスの仕入量およびタンクローリーの配車を管理するとともに、一次基地におけるタンクローリーのガスの積込量と目的地におけるガスの積降量との照合を行う。
(仕入システムの処理フロー)
図3は、仕入システム204が実行する処理フローを説明する図である。このフローを実行することで、仕入システム204は、ガスの仕入量およびタンクローリーの配車を管理するとともに、ガスの積込量と積降量との照合を行う。
(仕入数量決定)
ステップ302において、仕入システム204(仕入数量決定部601)は、一次基地101から仕入れるガスの数量である仕入数量を決定する。仕入数量決定部601は、ハブ基102からデポ103へ配送する充填容器の数量を含むデポ配送データを集約して、ハブ基地102毎に一次基地101から仕入れるガスの数量を決定する。
一次基地101からハブ基地以外(中継基地、他のガス会社、団地などに設置されたタンクなど)へ輸送するガスの仕入れ量については、仕入システム204(仕入数量決定部601)は、個別の需要(注文)や需要予測結果に従って決定する。
(タンクローリー配車計画作成)
ステップ304において、仕入システム204(日別配車計画部602)は、一次基地101からハブ基地102へガスを輸送するタンクローリーの配車を決定して日別配車計画を作成する。
(ガス注文予約)
ステップ306において、仕入システム204(注文データ作成部603)は、仕入先に対する注文データを作成してガス卸売業者などの仕入先システム250へ送信する。仕入先システム250は、注文データを受信する。注文データの送受は、電子メールまたはファクシミリを用いて行われてもよい。例えば、商社など仲介業者を介してガスを仕入れる場合には、注文データは、仲介業者へ送られ、仲介業者からガス卸売業者の仕入先システム250へ送られる。
ステップ308において、仕入先システム250は、受信した注文データを一次基地内の充填機と関連付けて登録する。注文データが登録されると、指定された仕入先の基地において、指定された数量のガスを、指定されたタンクローリーへ積み込むための予約が完了する。
(タンクローリー配車)
ステップ310において、仕入システム204(配車データ作成部604)は、ガスを輸送するタンクローリーに対する配車データを作成して、輸送員が操作するタブレット端末215へ送信する。タブレット端末215は、配車データを受信する。タブレット端末215は一例であって、携帯電話機211やスマートフォン214を用いてもよい。
(ガス積み込み)
輸送員は、配車データで指定された仕入先の基地へ空のタンクローリーを移動して、ガスの積み込みを行う。
ステップ312において、タブレット端末215は、仕入システム204から受信した配車データを提示する。タンクローリーを仕入先の基地へ移動させた輸送員は、タブレット端末215に仕入システム204から受信した配車データを表示する。仕入先の基地の係員に配車データを提示することで、当該タンクローリーの車番と関連付けられた充填機へ案内され、ガスの充填が行われる。ガス充填前およびガス充填後に、タンクローリーの重量が計量される。故障やメンテナンスなどを理由に、車番と関連付けられた充填機が使用できない場合には、別の基地の充填機へ案内され、ガスの充填が行われる場合がある。
ステップ314において、仕入先システム250は、車番と積み込んだガスの数量を含む積込数量データを作成する。仕入先システム250は、積込数量データは、ガス充填後のタンクローリーの重量に基づいて、積込数量データを作成することができる。あるいは、仕入先システム250は、充填機において計数された体積に基づいて積込数量データを作成してもよい。積込数量データに含まれる積み込んだガスの数量は、タンクローリーに充填したガスの料金の基礎となるので、ビジネス上の重要なデータである。ステップ312において、車番と関連付けられた充填機と異なる充填機(別の基地の充填機)でガスの充填が行われると、積込数量データは、車番と当該異なる充填機で充填されたガスの数量とを関連付けるように作成される。積込数量データに含まれた車番と積み込んだガスの数量との対応付けに何らかの原因でエラーが生じる場合がある。例えば、車番と当該異なる充填機で充填されたガスの数量との関連付けにおいて、何らかのエラーが生じる可能性がある。
ステップ316において、仕入先システム250は、作成した積込数量データを仕入システム204へ送信する。積込数量データは、納品書データまたは請求書データの一部として送信されてもよい。積込数量データは、仕入先システム250から電子メールやファイル転送等により、仕入システム204へ送信することができる。あるいは、積込数量データは、記録媒体に格納されて送付されてもよい。仕入システム204は、受け取った積込数量データを「積込量」として積込数量データベース508へ格納する。
なお、ガスの仕入先が商社などの仲介業者である場合(ステップ306において、注文データを仲介業者へ送付した場合)、仕入先システム250は、積込数量データを仲介業者へ送られる。仕入システム204は、仲介業者を介して受け取った積込数量データを積込数量データベース508へ格納する。仲介業者を介して受け取る積込数量データは、仲介業者が作成した納品書データまたは請求書データの一部であってよい。仲介業者を介して受け取る積込数量データについても、車番と当該異なる充填機で充填されたガスの数量との関連付けにおいて、何らかのエラーが生じる可能性がある。
ステップ318において、仕入先システム250は、積込数量データを提示する。例えば、輸送員は、仕入先の係員から当該充填機で積み込まれたガスの数量およびタンクローリーの車番を含む明細を受け取る。明細に含まれるガスの数量は、ガス充填前およびガス充填後に計量されたタンクローリーの重量から算出される。明細に含まれるガスの数量は、充填機において計数された体積に基づいて算出されてもよい。明細を受け取った輸送員は、明細に含まれた車番とガスの数量を確認して、タンクローリーを指定の行き先まで輸送してガスの積み降ろしを行う。なお、ステップ316とステップ318の順序は逆転してもよい。
(ガス積み降ろし)
輸送員は、配車データで指定された行き先(例えば、ハブ基地)へタンクローリーを移動して、すべてのガスの積み降ろしを行う。積み降ろし完了後のタンクは、積み込み前と同様に、空になる。
ステップ320において、タブレット端末215は、明細に含まれた車番、ガスの数量の入力を受け付け、積降数量データとして仕入システム204へ送信する。タブレット端末215は、明細に含まれた車番およびガスの数量とともに、配車データで指定された行き先の入力を受け付け、積降数量データとして仕入システム204へ送信してもよい。仕入システム204は、積降数量データを受信して「積降量」として積込数量データベース508へ格納する。タブレット端末215は一例であって、携帯電話機211やスマートフォン214を用いてもよい。ガスの積み降ろしに時間を要するので、ステップ320は、ガスの積み降ろしが完了するまでの待ち時間に輸送員によって行われる。もちろん、ステップ320は積み降ろし後に行われてもよい。
(数量照合)
ステップ322において、仕入システム204(数量照合部605)は、仕入先から受信した積込数量データに含まれる数量と輸送員が操作する端末から受信した積降数量データに含まれる数量との照合を行う。仕入システム204は、2つの積込数量データと関連付けて照合結果を積込数量データベース508へ格納する。
(数量不整合)
上述したように、仕入先システム250または仲介業者から受け取る積込数量データ(「積込量」として格納されている)における車番とガスの数量との関係づけに何らかのエラーが生じる可能性がある。タブレット端末215から受け取る車番とガスの数量(「積降量」として格納されている)は、輸送員が受領した明細に含まれたものであり、輸送員が一次基地で確認した内容である。車番とガスの数量について、「積込量」と「積降量」との間で不整合がある場合には、仕入先システム250または仲介業者から受け取る積込数量データに車番とガスの数量との関係づけに何らかのエラーが生じている可能性があると決定することができる。
このように、本発明の一実施形態にかかる仕入システム204によれば、簡便な方法で、一次基地におけるガス積込量と目的地におけるガス積降量とを簡便に照合することができる。照合結果が不整合を示す場合には、速やかに仕入先に調査を依頼することが可能となる。
図5は、本発明の一実施形態にかかる仕入システム204のハードウェア構成を示す図である。図5に示すように、仕入システム204は、一般的なコンピュータやサーバコンピュータと同様に、バス510などによって相互に接続された制御部501、主記憶部502、補助記憶部503、インターフェース(IF)部504及び出力部505を備えることができる。仕入システム204はまた、ファイル/データベースとして、月別数量計画DB506、日別配車計画DB507及び積込数量DB508を備えることができる。
制御部501は、プロセッサや中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、仕入システム204内の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部503に格納されている各種プログラムを主記憶部502に読み出して実行することができる。主記憶部502は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令及び当該命令による演算処理後のデータなどを記憶することができる。補助記憶部503は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する際に使用される。
図5では、制御部501、主記憶部502及び補助記憶部503を同一のコンピュータやサーバコンピュータ内に設ける例を示したが、仕入システム204は、制御部501、主記憶部502及び補助記憶部503を複数個使用することにより、複数のコンピュータやサーバコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成されることもできる。あるいは、仕入システム204用の複数のサーバを設置し、複数のサーバが一つの補助記憶部503を共有する実施形態にすることも可能である。
IF部504は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たし、また、他のコンピュータから各種コマンドや入力データを受け付けるインターフェースを提供することができる。出力部505は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供することができる。
図6は、本発明の一実施形態にかかる仕入システム204の機能ブロックの構成を示す図である。仕入システム204は、仕入数量決定部601と、日別配車計画部602と、注文データ作成部603と、配車データ作成部604と、数量照合部605とを含む。図6に示す機能部は、制御部501が、補助記憶部503に格納されている各種プログラムを主記憶部502に読み出して実行することにより、実装することができる。
仕入数量決定部601は、一次基地101から仕入れるガスの数量である仕入数量を決定する。仕入数量決定部601は、ハブ基102からデポ103へ配送する充填容器の数量を含むデポ配送データを集約して、ハブ基地102毎に一次基地101から仕入れるガスの数量を決定する。仕入システム204は、ハブ基地毎のガスタンク内のガスの在庫量を正確に決定できるように構成されており、ガス充填工程でガス欠が発生しないように仕入数量を決定する。また、仕入数量決定部601は、一次基地101からハブ基地以外(中継基地、他のガス会社、団地などに設置されたタンクなど)へ輸送するガスの仕入れ量を、個別の需要(注文)や需要予測結果に従って決定する。
日別配車計画部602は、一次基地101からハブ基地102およびハブ基地以外へガスを輸送するタンクローリーの配車を決定する。日別配車計画部602は、仕入数量決定部601が決定した仕入数量のガスについて、一次基地を決定し、タンクローリーの配車を決定する。仕入先や一次基地が複数ある場合には、日別配車計画部602は、仕入先と一次基地の組み合わせを決定し、タンクローリーの配車を決定する。月別の仕入量について仕入先との契約(例えば、年間契約)がある場合には、月別数量計画にある数量を超過しないように、一次基地を決定し、タンクローリーの配車を決定する。仕入数量は日々変動することがあり、また月別数量計画に従って仕入先を変更する必要が生じることがある。従って、仕入先と一次基地の組み合わせは日毎に決定される。
図4(a)は、仕入先との年間契約における月別数量計画(月別の仕入量)の例を示す。月別数量計画は、月別数量計画データベース506に格納することができる。図4(a)は、2つの仕入先とそれぞれ年間契約している場合の例である。仕入先1については、基地1から200tを、基地2から500tを、基地3から300tを仕入れることを契約している。仕入先2については、基地1および基地2からそれぞれ300tを仕入れることを契約している。月別数量計画は年間を通じて固定である必要は無い。
図4(b)は、日別配車計画の例を示す。日別配車計画は、日別配車計画データベース507に格納することができる。図4(b)は、〇〇団地、××ガスおよび千葉ハブ基地(ハブ基地102に相当する)のために仕入れるガスの数量がそれぞれ40t、32t、45tであった場合の配車を例示する。ガス仕入先1の基地3には車番1〜4のタンクローリーが配車され、各タンクローリーが10tのガスを輸送することが計画されている。ガス仕入先1の基地1には車番5〜8のタンクローリーが配車され、各タンクローリーが8tのガスを輸送することが計画されている。ガス仕入先2の基地1には車番9,5,1のタンクローリーが配車され、各タンクローリーが15tのガスを輸送することが計画されている。車番5のタンクローリーは、初めに仕入先1の基地1で積み込んだガスを××ガスまで輸送して積み降ろし、その後に、仕入先2の基地1で積み込んだガスを千葉ハブ基地まで輸送して積み下ろすことが計画されている。同様に車番1のタンクローリーは、初めに仕入先1の基地3で積み込んだガスを〇〇団地まで輸送して積み降ろし、その後に、仕入先2の基地1で積み込んだガスを千葉ハブ基地まで輸送して積み下ろすことが計画されている。
注文データ作成部603は、仕入先に対する注文データを作成する。注文データは、仕入先、基地、輸送に使用するタンクローリーの識別情報(例えば、車番)、および当該タンクーリーに積み込むガスの数量(注文数量)を含む。注文データ作成部603は、日別配車計画部602により計画され、日別配車計画DB507へ格納された日別配車計画を取得して、注文データを作成することができる。注文データは、仕入先に対して送付される。例えば、図4(b)の日別配車計画を取得して作成される仕入先2に対する注文データは、仕入先を識別する情報として「仕入先2」、基地局を識別する情報として「基地局1」、並びにタンクローリーを識別する情報および積載するガスの数量として「車番9,15t」、「車番5,15t」、および「車番1,15t」を含む。
配車データ作成部604は、ガスを輸送するタンクローリーに対する配車データを作成する。配車データは、輸送に使用するタンクローリーの識別情報(例えば、車番)、当該タンクーリーに積み込むガスの数量(注文数量)、ガスの積み込み場所を識別する情報として「仕入先,基地」、およびガスの積み下ろす場所を識別する情報として「行き先」を含む。配車データ作成部604は、日別配車計画部602により計画され、日別配車計画DB507へ格納された日別配車計画を取得して、注文データを作成することができる。配車データは、タンクローリーでガスを輸送する輸送員に対して送付される。例えば、図4(b)の日別配車計画を取得して作成される仕入先2から千葉ハブ基地へガスを輸送する車番5のタンクローリーに対する配車データは、タンクローリーの識別情報として「5」、当該タンクーリーに積み込むガスの数量を示す情報として「15t」、ガスの積み込み場所を識別する情報として「仕入先2,基地1」、およびガスの積み下ろす場所を識別する情報として「千葉ハブ基地」を含む。
数量照合部605は、仕入先から受信した積込数量データに含まれるガスの数量とタンクローリーの輸送員が操作する端末(携帯電話機211、スマートフォン214、タブレット端末215など)から受信した積降数量データに含まれるガスの数量とを照合する。数量照合部605は、積込数量データベース508から、仕入先から受信し「積込量」として格納された積込数量データと輸送員が操作する端末から受信し「積降量」として格納された積降数量データとを取得し、双方のガスの数量が一致するかどうかを判定することにより、ガスの数量の照合を行うことができる。数量照合部605は、照合結果を、仕入先から受信した積込数量データおよび輸送員が操作する端末から受信した積降数量データと関連づけて積込数量データベース508に格納することができる。仕入システム204は、照合結果を、仕入管理者が操作する端末(例えば、PC221)に表示させ、必要な対応を促すことができる。
上記実施形態では、仕入数量決定部601が、ハブ基102からデポ103へ配送する充填容器の数量を含むデポ配送データを集約して、一次基地101からハブ基地へ輸送するガスの数量(仕入れるガスの数量)を決定することを説明した(ステップ302)。本発明は、一次基地101からハブ基地以外(中継基地、他のガス会社、団地などに設置されたタンクなど)へガスを輸送する際のガスの積込量と積降量との照合に用いることともできる。
204 仕入システム
211 携帯電話機
214 スマートフォン
215 タブレット端末
250 仕入先システム
601 仕入数量決定部
602 日別配車計画部
603 注文データ作成部
604 配車データ作成部
605 数量照合部

Claims (3)

  1. プロセッサを備えたコンピュータによって実行されるタンクローリーのガス積込量と積降量とを照合する方法であって、
    前記プロセッサが、仕入先の一次基地から所定の場所へ輸送するガスの仕入量を決定するステップと、
    前記プロセッサが、前記一次基地から前記所定の場所へガスを輸送するタンクローリーの配車を決定して日別配車計画を作成するステップと、
    前記プロセッサが、前記仕入先に対する注文データを作成して仕入先へ送信するステップであり、前記注文データは、タンクローリーの識別情報および前記仕入先の一次基地局を識別する情報を含む、ステップと、
    前記プロセッサが、前記タンクローリーに対する配車データを作成して、輸送員が操作する端末へ送信するステップであり、前記配車データは、前記タンクローリーの識別情報および前記仕入先の一次基地局を識別する情報を含む、ステップと、
    前記プロセッサが、前記仕入先から第1の積込数量データを受信するステップであり、前記第1の積込数量データは、前記タンクローリーの識別情報および前記タンクローリーにガスを積載した前記仕入先の一次基地局と関連付けられている、ステップと、
    前記プロセッサが、前記端末から第2の積降数量データを受信するステップであり、前記第2の積降数量データは、前記タンクローリーにガスを積み込んだ際に提示された積込数量および前記タンクローリーの識別情報を含む明細に基づくものである、ステップと、
    前記プロセッサが、前記第1の積込数量データに含まれるガスの数量と前記第2の積降数量データに含まれるガスの数量との照合を行うステップと、
    を含む方法。
  2. 前記注文データは、前記タンクローリーに積み込むガスの数量の情報を含み、
    前記配車データは、前記タンクローリーに積み込むガスの数量の情報よび前記タンクローリーからガスの積み降ろす場所を識別する情報を含む、請求項1に記載の方法。
  3. タンクローリーのガス積込量と積降量とを照合するシステムであって、請求項1または2に記載の方法を実行するように構成されたプロセッサとメモリを備えた、システム。
JP2019077733A 2019-04-16 2019-04-16 ガス積込量と積降量との照合方法およびシステム Active JP6806832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019077733A JP6806832B2 (ja) 2019-04-16 2019-04-16 ガス積込量と積降量との照合方法およびシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019077733A JP6806832B2 (ja) 2019-04-16 2019-04-16 ガス積込量と積降量との照合方法およびシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020177334A JP2020177334A (ja) 2020-10-29
JP6806832B2 true JP6806832B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=72935535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019077733A Active JP6806832B2 (ja) 2019-04-16 2019-04-16 ガス積込量と積降量との照合方法およびシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6806832B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335120A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Nippon Sanso Corp 配送システム、並びにそれに用いる携帯端末及びトラックスケール
JP2005122426A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Data Fair Kk 取引商品自動照合システム
JP2006064635A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Yazaki Corp 自重計システム
JP2012252612A (ja) * 2011-06-04 2012-12-20 Hitachi Solutions Ltd 支払照合システム
JP5496236B2 (ja) * 2012-03-14 2014-05-21 日本瓦斯株式会社 ガス配送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020177334A (ja) 2020-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107274019B (zh) 智能调度货运管理系统
CN107358383B (zh) 物流货运系统
US7536321B2 (en) Estimated time of arrival (ETA) systems and methods
US20150046298A1 (en) Method and system for monitoring deliveries
US20160180274A1 (en) Method and system for monitoring deliveries
JP5496236B2 (ja) ガス配送システム
CA2596169A1 (en) Server-based systems and methods for processing fuel orders
US10943318B2 (en) Rail car terminal facility staging process
JP3875672B2 (ja) 共同配送情報管理システム
CA2574519A1 (en) Mobile-based systems and methods for processing fuel orders
US20230053048A1 (en) System and method to deliver goods with precise handling requirements
US20150324776A1 (en) Invoice Issuing System and Invoice Issuing Method
CN107274126A (zh) 物流货运考核系统
JP6806832B2 (ja) ガス積込量と積降量との照合方法およびシステム
WO2023131989A1 (ja) 貨物トラッキングシステム、貨物トラッキング方法、およびプログラム
CN107274127B (zh) 分级货运管理系统
US20140324548A1 (en) System and method for pre- and post-invoice component level price auditing in a cost-plus distribution environment
KR20210123440A (ko) 모바일을 이용한 국제물류 중계 시스템
JP7364280B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
KR102508617B1 (ko) 화물 운송 관리 방법 및 시스템
JP2020003938A (ja) 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP7489708B2 (ja) 燃料等配送協力システム
CN113837704B (zh) 一种煤矿运销处理方法、装置、设备及存储介质
JP2020506495A (ja) 輸送コンテナを交換するための方法及びシステム
JP6757436B1 (ja) 配送員が保安業務を行うことによる年間作業の平準化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6806832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250