JP6806645B2 - 手術セットの作業管理システム - Google Patents
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Description
定置装置は、予め定められた作業具が置かれる定置部と、定置部に設けられたセンサとを備えている。
処理装置は、第1記憶部と、第2記憶部と、第3記憶部と、第4記憶部と、第1処理部と、第2処理部と、第3処理部と、第4処理部とを備えている。
第1記憶部は、複数の器具で構成された手術セットの各器具および器具を構成する構成部品に、それぞれ一対一で関連付けられた器具IDおよび部品IDを記憶している。
第2記憶部は、手術セットに一対一で関連付けられたセットIDと、当該手術セットに属する器具の器具IDと、当該手術セットに属する部品IDとを関連付けて記憶している。
第3記憶部は、器具の個体情報と器具ID、および、構成部品の個体情報と部品IDとを関連付けて記憶している。
第4記憶部は、器具IDまたは部品IDと、作業または作業エリアと、作業具とを関連づけて記憶している。
第1処理部は、リーダーによって個体情報が検知された際に、検知された個体情報に基づいて器具または構成部品を特定するようにプログラムされている。
第2処理部は、作業または作業エリアを特定するようにプログラムされている。
第3処理部は、第1処理部で特定された器具または構成部品と、第2処理部で特定された作業または作業エリアと、第4記憶部に記憶された情報とに基づいて、当該作業または作業エリアで必要とされる作業具とを特定するようにプログラムされている。
第4処理部は、第2処理部で特定された作業または作業エリアにおいて、第3処理部で特定された作業具が置かれた定置装置に設けられたセンサに基づいて、作業具が使用されたことが検知されたか否かを判定するようにプログラムされている。
手術セットの器具には、例えば、トラカール、鉗子、切開装置、洗浄吸引装置、剪刃、メス、メスホルダー、カニューレ、鑷子、開創器、スケール、ゾンデ、エレバ、ラスパ、吸引管、開胸器、閉胸器、持針器、注射器、金属ボール、膿盆、コップ、ピン、ミラー、やすり、開口器、クレンメ、ハンドピース、ノミ、鋭匙、剥離子、鏡、縫合針、スタンツェ、受水器、針、圧子、ブジー、通気管、骨片打込器、リウエル、ラジオペンチ、ハンマー、角度計、スポイト、浣腸器、シリンジなどがある。
ここで、道具は、例えば、洗浄道具であれば、ブラシである。手術セットの洗浄作業では、複数の種類のブラシが用意される場合があり、それぞれ予め定められたブラシが用いられる。メンテナンスオイルは、例えば、組立作業で用いられる。メンテナンスオイルも複数の種類が用意される場合があり、器具または構成部品には、それぞれ予め定められたメンテナンスオイルが用いられる。封印具は、封止作業において用いられる、予め定められた封止容器である。滅菌インジケータは、滅菌作業において、予め定められた条件で滅菌されたことを保証するためのインジケータである。滅菌インジケータは、滅菌処理の温度やPHなどの環境条件に応じて種々の滅菌インジケータが用意されて、滅菌処理の条件毎に使い分ける必要がある。
リーダー11(図1参照)は、個体情報を読み取る装置である。図2に示されたリーダー61〜63は、それぞれ箱形の筐体を有し、上部にカメラを内蔵した検知部61a〜63aを備えている。この実施形態では、かかる検知部61a〜63aに、器具や構成部品に打刻された二次元シンボルを向けることで、当該器具や構成部品に割り当てられた個体情報が読み取られる。なお、リーダー11(図1参照)は、図2に示された形態に限定されず、種々の形態が取られうる。
定置部121は、予め定められた作業具40が置かれる部位である。センサ122は、定置部121に設けられている。センサ122は、例えば、定置部121に置かれた作業具が使用されたことを検知できるように構成されているとよい。例えば、作業具40がオイルスプレーや洗浄ブラシである場合には、センサ122は、定置部121から作業具が取り外されたこと、または、当該定置部121から作業具40が置かれたことを検知するための装置であるとよい。また、作業具40が滅菌インジケータのように、使い切るタイプのものである場合、センサ122は、例えば、定置部121で作業具40が取り出されたことを検知するための装置であるとよい。報知部123は、予め定められた報知処理を実行するように構成された部位である。報知部123は、例えば、表示灯などで構成されうる。報知部123としての表示灯は、定置装置12の見えやすい位置に配置されているとよい。また、報知部123は、例えば、予め定められた警報音や音声案内を発生させるためのスピーカーを備えていてもよい。
これにより、例えば、器具または構成部品と、作業または作業エリアとが特定されると、作業具40が特定される。ここで、処理装置14の具体的な処理では、器具または構成部品は、適宜に器具IDと部品IDで特定されうる。作業または作業エリアについても、予め割り当てられた作業IDまたは作業エリアIDで適宜に特定されうる。
ここでは、手術セットのセットID,器具ID,部品ID,作業ID1,作業エリアID1,作業具ID1,作業ID2,作業エリアID2,作業具ID2,作業具ID3を記憶する欄421〜430が設けられており、それぞれが関連づけられて記憶されている。このうち、作業ID1,作業エリアID1,作業具ID1を記憶した欄424〜426には、洗浄作業、洗浄エリア、洗浄作業で用いられる作業具に関する情報が記憶されている。作業ID2,作業エリアID2,作業具ID2,作業具3を記憶した欄427〜430には、組立作業、組立エリア、組立作業で用いられる作業具、封止作業で用いられる作業具に関する情報が記憶されている。
ここで、リーダー11によって個体情報が検知された際に、検知された個体情報に基づいて器具または構成部品を特定することには、例えば、2つの形態がある。
第1の形態は、リーダー11によって個体情報が検知された際に、検知された個体情報に基づいて特定される器具または構成部品を特定することである。
第2の形態は、リーダー11によって個体情報が検知された際に、検知された個体情報に基づいて特定された器具または構成部品が属する手術セットを特定し、さらに手術セットに属する器具および構成部品を特定することである。
また、他の形態として、第1処理部201では、リーダー11によって検知された個体情報に基づいて器具IDまたは部品IDが特定されると、第2記憶部102に記憶された情報に基づいてセットIDが特定される。セットIDが特定されると手術セットが特定される。さらに、セットIDに基づいて、手術セットに属する器具および構成部品が全て特定される。
このように、第1処理部201では、リーダー11によって個体情報が検知された際に、当該個体情報で特定される器具または構成部品が特定されてもよいし、当該個体情報で特定される器具または構成部品が属する手術セットに属する全ての器具または構成部品が特定されてもよい。
ここで、第1処理部201では、リーダー11によって個体情報が検知された際に、検知された個体情報に基づいて、器具若しくは構成部品、または、器具若しくは構成部品が属する手術セットが特定される。第2処理部202では、例えば、第1処理部201で特定された器具若しくは構成部品が特定されると、器具または構成部品の器具IDまたは部品IDが特定される。また、第1処理部201で手術セットが特定されると、手術セットに属する器具または構成部品の器具IDまたは部品IDが特定される。
さらに、第2処理部202では、特定された器具IDまたは部品IDに基づいて、第4記憶部104に記憶された情報から、器具または構成部品に施される作業または作業エリアと、当該作業または作業エリアで必要とされる作業具40とが特定される。
このシステム10によれば、第4処理部204は、第2処理部202で特定された作業または作業エリアにおいて、第3処理部203で特定された作業具40が使用されたことが検知されたか否かを判定する。つまり、予め定められた作業または作業エリアにおいて、予め定められた作業具40が使用されたか否かが判定できる。このため、予め定められた作業または作業エリアにおいて、予め定められた作業具40が使用されていない場合には、警告音を鳴らすなど、ユーザーにその情報を知らせることができ、予め定められた作業具40が確実に使用されるように対応することができる。これにより、作業具の取り間違いなどが防止されうる。
筐体12B1には、揺動プレート12B2が配置されている。揺動プレート12B2の一端は、開口部12B8に延びており、揺動プレート12B2の他端は、揺動軸12B3に取り付けられている。揺動軸12B3は、筐体12B1に支持されている。揺動プレート12B2は、筐体12B1内において、揺動軸12B3が設けられた一端を起点に揺動する。揺動プレート12B2の開口部12B8に延びた部位は、筐体12B1に仕込まれたバネ(図示省略)によって、上方に持ち上げられている。揺動プレート12B2の先端には、係止片12B9が延びており、筐体12B1の側面に形成された窓12B10に嵌まっている。揺動プレート12B2の揺動の上限は、係止片12B9が窓12B10の上縁に当たる位置である。揺動プレート12B2の揺動の下限は、係止片12B9が窓12B10の下縁に当たる位置である。
スプレー缶が筐体12B1の開口部12B8から取り外された場合には、揺動プレート12B2はバネにより押上げられる。揺動プレート12B2が押し下げられた状態から押し上げられた状態になると、開口部12B8からスプレー缶が取り外されたと推定されうる。制御装置12B7は、揺動プレート12B2が押し下げられた状態か、揺動プレート12B2が押し上げられた状態かを検知し、検知情報を発信する。発信された検知信号は、サーバー70によって受信され、予め定められたプログラムに沿ってスプレー缶が使用されたか否かが判定される。
ここで、第5処理部205は、第2処理部202で特定された作業または作業エリアにおいて、作業または作業エリアで必要とされる作業具40が置かれた定置装置12のセンサ122によって、定置部121から作業具40が取り外されたことを検知したか否かを判定するようにプログラムされているとよい。第6処理部206は、第5処理部205で、定置部121から作業具40が取り外されたことを検知した場合に、さらに定置部121から作業具40が置かれたことが検知されたか否かを判定するようにプログラムされているとよい。
例えば、図4に示されているように、器具または構成部品に施される洗浄作業、組立作業などの複数の作業と、それぞれの作業で必要とされる作業具40とが関連付けられて記憶されているとよい。また、第4記憶部104では、洗浄作業では用いられる道具、組立作業で使用するメンテナンスオイル、封止作業で用いられる封印具、滅菌作業で用いられるインジケータなどが、器具または構成部品毎に定められているとよい。
さらに、第4処理部204では、複数の作業または複数の作業エリアで、それぞれ予め定められた作業具40が用いられたか否かを判定するとよい。つまり、システム10は、洗浄作業や組立作業のような複数の作業で、それぞれ作業具40を特定することができ、適切に作業具40が使用されたか否かを判定することができる。
また、表示装置13がタッチパネルである場合には、ユーザーによるタッチ操作によって、表示装置13に表示された複数の作業または複数の作業エリアのうち1つの作業または作業エリアが指定されるようにプログラムされていてもよい。
このように第2処理部202は、器具または構成部品に施される作業または作業エリアが予め定められた複数の作業または複数の作業エリアから1つの作業または作業エリアが、ユーザーによる指定処理やタッチ操作によって選択されるようにプログラムされているとよい。
第7処理部207を備えた実施形態では、器具または構成部品と、作業または作業エリアと、作業具40とが、表示装置13に表示されるので、ユーザーは、器具または構成部品に対して、作業または作業エリアにおいて、どの作業具40を使用するべきかを、表示装置13を見て容易に判断できるようにシステム10を構成することができる。
第8処理部208を備えた実施形態では、第3処理部203で特定された作業具40が置かれた定置装置12の報知部123が作動するので、ユーザーが当該作業または作業エリアで使用する作業具40を誤りにくい。
第10処理部210は、第2処理部202で特定された作業において、作業を施すユーザーIDを取得するようにプログラムされている。
第11処理部211は、第2処理部202で特定された作業と、第9処理部209で取得された作業が施された日時と、第9処理部209で取得されたユーザーIDとを、第6記憶部106に記憶するようにプログラムされている。
11,11a,11b リーダー
12,12a,12b 定置装置
12A 定置装置
12A1 容器
12A2 蓋
12A3 回動軸
12A4 センサ
12A5 筐体
12A6 ランプ
12A7 太陽光パネル
12A8 制御装置
12B 定置装置
12B1 筐体
12B2 揺動プレート
12B3 揺動軸
12B4 ボタン
12B5 ランプ
12B6 発電素子
12B7 制御装置
12B8 開口部
13,13a,13b 表示装置
14 処理装置
15 通信ネットワーク
40 作業具
51-55 操作端末
51a-55a ディスプレイ
61-63 リーダー
61a-63a 検知部
66-67 定置装置
70 サーバー
72 記憶装置
75 ルーター
101-106 記憶部
121 定置部
122 センサ
123 報知部
201-211 処理部
400 データベース
420 データベース
440 データベース
A 回収エリア
B 洗浄エリア
C 組立エリア
Claims (9)
- リーダーと、
定置装置と、
処理装置と
を備え、
前記定置装置は、
予め定められた作業具が置かれる定置部と、
前記定置部に設けられたセンサと
を備え、
前記処理装置は、
複数の器具で構成された手術セットの各器具および器具を構成する構成部品に、それぞれ一対一で関連付けられた器具IDおよび部品IDを記憶した第1記憶部と、
前記手術セットに一対一で関連付けられたセットIDと、当該手術セットに属する器具の器具IDと、当該手術セットに属する部品IDとを関連付けて記憶した第2記憶部と、
前記器具の個体情報と器具ID、および、前記構成部品の個体情報と部品IDとを関連付けて記憶した第3記憶部と、
前記器具IDまたは部品IDと、作業または作業エリアと、作業具とを関連づけて記憶した第4記憶部と、
前記リーダーによって個体情報が検知された際に、検知された個体情報に基づいて器具または構成部品を特定するようにプログラムされた第1処理部と、
前記作業または作業エリアを特定するようにプログラムされた第2処理部と、
前記第1処理部で特定された器具または構成部品と、前記第2処理部で特定された作業または作業エリアと、前記第4記憶部に記憶された情報とに基づいて、当該作業または作業エリアで必要とされる作業具とを特定するようにプログラムされた第3処理部と、
前記第2処理部で特定された作業または作業エリアにおいて、前記第3処理部で特定された作業具が置かれた定置装置に設けられたセンサに基づいて、前記作業具が使用されたことが検知されたか否かを判定するようにプログラムされた第4処理部と
を備えた、手術セットの作業管理システム。 - 前記定置部に設けられたセンサは、
前記定置部から作業具が取り外されたこと、および、前記定置部から作業具が置かれたことが検知できるように構成されており、
前記処理装置は、
前記第2処理部で特定された作業または作業エリアにおいて、前記作業または前記作業エリアで必要とされる作業具が置かれた前記定置装置のセンサによって、前記定置部から作業具が取り外されたことを検知したか否かを判定するようにプログラムされた第5処理部と、
前記第5処理部で、前記定置部から作業具が取り外されたことを検知した場合に、さらに前記定置部から作業具が置かれたことが検知されたか否かを判定するようにプログラムされた第6処理部と
をさらに備えた、請求項1に記載された手術セットの作業管理システム。 - 前記第4記憶部は、前記器具または構成部品と、複数の作業または作業が施される複数の作業エリアと、前記作業具とを関連づけて記憶している、
請求項1または2に記載された手術セットの作業管理システム。 - 前記第2処理部は、予め定められた複数の作業または作業エリアのうち1つの作業または作業エリアを特定するようにプログラムされている、請求項1から3までの何れか一項に記載された手術セットの作業管理システム。
- 処理装置は、
前記リーダーと、予め定められた作業または作業エリアを関連付けて記憶した第5記憶部をさらに備えており、
前記第2処理部は、前記個体情報が前記リーダーによって検知された場合に、前記個体情報が検知された前記リーダーと、前記第5記憶部に記憶された情報とに基づいて、作業または作業エリアを特定するようにプログラムされている、
請求項1から4までの何れか一項に記載された手術セットの作業管理システム。 - 表示装置をさらに備え、
前記処理装置は、
前記第1処理部で特定された器具または構成部品と、前記第2処理部で特定された作業または作業エリアと、前記第3処理部で特定された作業具とを、前記表示装置に表示するようにプログラムされた第7処理部を
さらに備えた、請求項1から5までの何れか一項に記載された手術セットの作業管理システム。 - 前記第4記憶部は、
前記器具および前記構成部品に施される複数の作業と、前記複数の作業の作業手順と、前記複数の作業のうちそれぞれの作業で必要とされる作業具とが、関連付けられて記憶されており、
前記第2処理部は、
前記第4記憶部に記憶された前記作業手順に基づいて、前記器具または構成部品に施される作業を順に特定するようにプログラムされている、
請求項1から6までの何れか一項に記載された手術セットの作業管理システム。 - 前記定置装置は、予め定められた報知処理を実行するように構成された報知部をさらに備えており、
前記処理装置は、
前記第3処理部で特定された作業具が置かれた定置装置の報知部を作動させるようにプログラムされた第8処理部を備えている、請求項1から7までの何れか一項に記載された手術セットの作業管理システム。 - 前記処理装置は、
作業と、ユーザーIDと、前記作業が施された日時とを関連付けて記憶する第6記憶部と、
前記第2処理部で特定された作業または作業エリアにおいて、前記作業が施された日時を取得するようにプログラムされた第9処理部と、
前記第2処理部で特定された作業または作業エリアにおいて、前記作業を施すユーザーIDを取得するようにプログラムされた第10処理部と、
前記第2処理部で特定された作業または作業エリアと、前記第9処理部で取得された作業が施された日時と、前記第10処理部で取得されたユーザーIDとを、前記第6記憶部に記憶するようにプログラムされた第11処理部と
をさらに備えた、請求項1から8までの何れか一項に記載された手術セットの作業管理システム。
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