JP6806013B2 - コイルユニット - Google Patents

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Description

本開示は、コイルユニットに関し、特に、送電装置から受電装置へ非接触で電力を伝送する電力伝送システムに用いられるコイルユニットに関する。
送電装置から受電装置へ非接触で電力を伝送する電力伝送システムが知られている(たとえば特許文献1〜5参照)。このような電力伝送システムにおいては、送電装置に設けられるコイルユニットから受電装置に設けられるコイルユニットへ非接触で電力が伝送される。コイルユニットは、一般的には、磁界を通じた非接触での電力伝送に用いられるコイルと、コイルに接続されて共振周波数を調整するためのキャパシタとを含む。
このような電力伝送システムについて、特開2015−153898号公報(特許文献6)には、キャパシタが複数のセラミックコンデンサ(複数のキャパシタ素子)によって構成され、コイルユニット内の基板上に複数のセラミックコンデンサが設けられる構成が開示されている(特許文献6参照)。
特開2013−154815号公報 特開2013−146154号公報 特開2013−146148号公報 特開2013−110822号公報 特開2013−126327号公報 特開2015−153898号公報
コイルに接続されるキャパシタ(複数のキャパシタ素子)には、コイルによる送電或いは受電に伴ない高電圧が生じるので、コイルユニット内において、基板上に設けられる複数のキャパシタ素子と、それらのキャパシタ素子の上方に設けられる筐体等の部材との間には、絶縁部材が設けられる。複数のキャパシタ素子のうち、コイルに直接接続されるキャパシタ素子と、そのキャパシタ素子に直列に接続されるキャパシタ素子とでは、前者のキャパシタ素子に相対的に高い電圧が生じる。そのため、相対的に高い電圧が生じる前者のキャパシタ素子を基準とする厚みを有する絶縁部材を形成すると、絶縁部材が全体として厚くなり、その結果、コイルユニットのサイズが大型化する可能性がある。
本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、非接触の電力伝送システムに用いられるコイルユニットにおいて、キャパシタの絶縁距離を確保しつつコイルユニットのサイズを抑制することである。
本開示のコイルユニットは、磁界を通じた非接触での電力伝送に用いられるコイルと、主表面を有する基板と、コイルに直列に接続され、基板の主表面に設けられるキャパシタと、基板の主表面側に設けられる部材と、絶縁部材とを備える。キャパシタは、高さの異なる複数のキャパシタ素子を含んで構成される。絶縁部材は、複数のキャパシタ素子と部材との間に設けられる。複数のキャパシタ素子は、コイルに直接接続される第1のキャパシタ素子と、第1のキャパシタ素子に直列に接続される第2のキャパシタ素子とを含む。そして、第1のキャパシタ素子の主表面からの高さは、第2のキャパシタ素子の主表面からの高さよりも低い。第1のキャパシタ素子と部材との間の絶縁部材の厚みは、第2のキャパシタ素子と部材との間の絶縁部材の厚みよりも厚い。
本開示のコイルユニットにおいては、コイルに直接接続される第1のキャパシタ素子には、第2のキャパシタ素子よりも相対的に高い電圧がかかる。ここで、第1のキャパシタ素子の高さは、第2のキャパシタ素子の高さよりも低いので、絶縁部材の厚みについて、第1のキャパシタ素子と上記部材との間の厚みを、第2のキャパシタ素子と上記部材との間の厚みよりも厚くしても、全体の厚みが抑えられる。したがって、本開示のコイルユニットによれば、キャパシタの絶縁距離を確保しつつコイルユニットのサイズを抑制することができる。
本開示の実施の形態に従うコイルユニットが適用される電力伝送システムの全体図である。 図1に示す電力伝送システムの電気的な構成を示した図である。 図2に示すキャパシタの構成を示した図である。 コイルユニットの分解斜視図である。 基板の上面(主表面)に配置される各種部品を示した図である。 図5中のVI-VI線に沿った断面図である。 図6に示したキャパシタ素子の高さと絶縁部材の厚みとの関係を示した図である。 参考例を示した図である。 変形例を示す第1の図である。 変形例を示す第2の図である。 変形例を示す第3の図である。 送電用のコイルユニットに設けられるキャパシタ素子の高さと絶縁部材の厚みとの関係を示した図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本開示の実施の形態に従うコイルユニットが適用される電力伝送システムの全体図である。なお、以下では、車両外部の送電設備から車両へ非接触で電力を伝送する電力伝送システムにコイルユニットが適用される場合について代表的に説明するが、本開示に従うコイルユニットは、車両用の電力伝送システムに適用が限定されるものではなく、その他の電力伝送システムにも適用可能である。
図1を参照して、電力伝送システム1は、車両2と、送電用のコイルユニット3とを備える。以下では、矢印U方向を「上方」や「上面」等と称し、矢印D方向を「下方」や「下面」等と称する場合がある。
車両2は、受電用のコイルユニット4と、蓄電装置5とを含む。コイルユニット3は、地面に設置される。蓄電装置5は、車両2のフロアパネル6の下面に配置される。コイルユニット4は、蓄電装置5のケース(金属製)の下面に取付けられる。
送電用のコイルユニット3は、電源部8から電力の供給を受ける。電源部8は、交流電源7(たとえば商用系統電源)から電力を受け、所定の伝送周波数を有する交流電力を生成してコイルユニット3へ供給する。コイルユニット3は、車両2のコイルユニット4がコイルユニット3に対向するように車両2の位置合わせが行なわれた状態において、コイルユニット4へ磁界を通じて非接触で送電するように構成される。
受電用のコイルユニット4は、コイルユニット4がコイルユニット3に対向するように車両2の位置合わせが行なわれた状態において、コイルユニット3から磁界を通じて非接触で送電される電力を受電するように構成される。コイルユニット4により受電された電力は、蓄電装置5に蓄えられる。
図2は、図1に示した電力伝送システム1の電気的な構成を示した図である。図2を参照して、送電用のコイルユニット3は、フィルタ回路24と、共振回路21とを含む。フィルタ回路24は、電源部8と共振回路21との間に設けられ、電源部8から発生する高調波ノイズを抑制する。フィルタ回路24は、たとえば、インダクタ及びキャパシタを含むLC回路によって構成される。
なお、電源部8は、たとえば、力率改善(PFC(Power Factor Correction))回路と、PFC回路から受ける直流電力を、所定の伝送周波数(たとえば数十kHz)を有する交流電力に変換するインバータとを含んで構成される。
共振回路21は、コイル23と、キャパシタ22とを含む。キャパシタ22は、コイル23に直列に接続されてコイル23と共振器を形成する。コイル23及びキャパシタ22によって構成される共振器の共振強度を示すQ値は、100以上であることが好ましい。
車両2は、受電用のコイルユニット4と、リレー15と、蓄電装置5とを含む。コイルユニット4は、共振回路11と、機器10とを含む。機器10は、フィルタ回路12と、整流回路14とを含む。
共振回路11は、コイル16と、キャパシタ17とを含む。キャパシタ17は、コイル16に直列に接続されてコイル16と共振器を形成する。コイル16及びキャパシタ17によって構成される共振器のQ値も、100以上であることが好ましい。
フィルタ回路12は、共振回路11と整流回路14との間に設けられ、共振回路11による受電時に発生する高調波ノイズを抑制する。フィルタ回路12は、たとえば、インダクタ及びキャパシタを含むLC回路によって構成される。整流回路14は、共振回路11によって受電された交流電力を整流して蓄電装置5へ出力する。整流回路14は、整流器とともに平滑用のキャパシタを含んで構成される。
蓄電装置5は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置5は、コイルユニット4による受電中に整流回路14から出力される電力を蓄える。そして、蓄電装置5は、その蓄えられた電力を図示しない動力生成装置へ供給する。
リレー15は、整流回路14と蓄電装置5との間に設けられる。リレー15は、コイルユニット4による受電時にオン(導通状態)にされる。リレー15は、たとえば蓄電装置5のケース内に設けられる。
この電力伝送システム1においては、電源部8からコイルユニット3へ所定の伝送周波数を有する交流電力が供給される。コイルユニット3及び車両2のコイルユニット4の各々は、コイルとキャパシタとを含み、伝送周波数において共振するように設計されている。電源部8からコイルユニット3へ交流電力が供給されると、コイルユニット3のコイル23と車両2のコイルユニット4のコイル16との間に形成される磁界を通じて、コイルユニット3からコイルユニット4へエネルギー(電力)が移動する。そして、コイルユニット4へ移動したエネルギー(電力)は、機器10を通じて蓄電装置5へ供給される。
図3は、図2に示したキャパシタ17の構成を示した図である。なお、この図3では、受電用のコイルユニット4におけるキャパシタ17の構成が示されるが、送電用のコイルユニット3におけるキャパシタ22の構成も同様である。
図3を参照して、キャパシタ17は、複数のキャパシタ素子を含んで構成される。具体的には、キャパシタ17は、キャパシタ回路17A,17Bを含む。キャパシタ回路17Aは、キャパシタ素子101〜103,111〜113,121〜123,131〜133を含む。キャパシタ素子101,111,121,131は直列接続され、キャパシタ素子101がコイル16に接続される。キャパシタ素子102,112,122,132は直列接続され、キャパシタ素子102がコイル16に接続される。キャパシタ素子103,113,123,133は直列接続され、キャパシタ素子103がコイル16に接続される。キャパシタ素子101,111,121,131から成る直列回路、キャパシタ素子102,112,122,132から成る直列回路、及びキャパシタ素子103,113,123,133から成る直列回路は、並列接続される。
キャパシタ回路17Bは、キャパシタ素子104〜106,114〜116,124〜126,134〜136を含む。キャパシタ回路17Bの回路構成は、キャパシタ回路17Aと同様であるので、説明を繰り返さない。
このようなキャパシタ17の構成においては、たとえば、直列接続されるキャパシタ素子101,111,121,131のうち、コイル16に直接接続されるキャパシタ素子101に相対的に高い電圧が生じる。コイル16に直接接続されるその他のキャパシタ素子102〜106についても同様である。
次に、図4から図7を用いて、本実施の形態に従うコイルユニットの構成について説明する。なお、以下では、受電用のコイルユニット4について代表的に説明されるが、本実施の形態に従うコイルユニットの特徴部分であるキャパシタ及び絶縁部材の構成(後述)は、送電用のコイルユニット3にも適用され得るものである。
図4は、コイルユニット4の分解斜視図である。図4を参照して、コイルユニット4は、ケース30と、コイル16と、フェライト板34と、金属板35と、基板37と、機器10とを含む。コイル16、フェライト板34、金属板35、基板37、及び機器10は、ケース30に収容される。
ケース30は、樹脂によって構成され、アンダーカバー31と、アッパーカバー32とを含む。アンダーカバー31は、コイルユニット4の下面側に配置される。アッパーカバー32は、コイルユニット4の上面側に配置される。
アンダーカバー31は、下壁38と、側壁39と、支持壁40とを含む。側壁39は、下壁38の外周縁部から上方に立ち上がるように形成されている。支持壁40は、下壁38の上面に形成されている。支持壁40は、フェライト板34を構成する分割フェライト板46,47(後述)の側周面を支持するように形成されている。
コイル16は、インサート成形によってアンダーカバー31と一体的に形成され、下壁38内に埋め込まれている。コイル16は、上下方向に延びる巻回軸O1の周囲を取り囲むようにコイル線を巻回することで形成されている。コイル16の中央部には、中空部が形成されている。この例では、コイル16に渦巻状の平板コイルが採用されているが、コイル16としては各種形状のコイルを採用することができる。
フェライト板34は、アンダーカバー31の下壁38の上面に配置される。このフェライト板34は、コイル16のコアとして設けられる。フェライト板34は、板状に形成されており、コイル載置面50と、背面51とを含む。コイル載置面50側には、コイル16が配置される。背面51側には、金属板35、基板37、機器10等が配置される。
フェライト板34は、複数の角部48を含む。隣り合う角部48の間には、切欠部49が形成されている。フェライト板34は、複数のフェライトピース45を含む。フェライトピース45は、環状に配置されている。各フェライトピース45によって角部48が形成されている。各切欠部49は、隣り合う2つのフェライトピース45によって形成されている。
各フェライトピース45は、分割フェライト板46,47を含む。分割フェライト板46,47は、フェライト板34の中央から角部48に向けて延びるように形成されている。分割フェライト板46,47がアンダーカバー31の下壁38の上面に配置されると、分割フェライト板46,47の側周面は、支持壁40によって支持される。
金属板35は、フェライト板34の背面51側に配置される。金属板35は、たとえば、アルミニウム又はアルミニウム合金等の金属によって構成される。金属板35は、板状に形成されており、下面52及び上面53を含む。
基板37は、金属板35の上面53に配置されている。基板37は、板状に形成されており、上面76及び下面75を含む。基板37の上面76(主表面)には、図3に示したキャパシタ回路17A,17Bが設けられる。基板37の横には、機器10(フィルタ回路12や整流回路14等)が配置されている。
そして、基板37の上面76(主表面)側にアッパーカバー32が設けられ、アンダーカバー31とともにケース30が形成されている。アッパーカバー32は、上壁77を含む。このコイルユニット4は、上壁77の上面において、被取付部材である蓄電装置5のケース(図示せず)の下面に取付けられる。
図5は、基板37の上面76(主表面)に配置される各種部品を示した図である。図5において、実線で示される部品は、基板37の上面76に配置されており、点線で示される部材(コイル16や支持壁40等)は、基板37の下面75側に配置されている。図5を参照して、基板37上には、各種回路部品が配置されており、図3に示したキャパシタ回路17A,17Bも設けられている。
図3に示したように、キャパシタ回路17A,17Bは、コイル16に電気的に接続されている。コイル16及びそれに接続されるキャパシタ回路17A,17Bには、コイル16による受電に伴ない高電圧が生じるので、コイルユニット4内において、基板37上に設けられるキャパシタ回路17A,17Bと、キャパシタ回路17A,17Bの上方に設けられる部材(この実施の形態ではケース30のアッパーカバー32)との間には、絶縁部材が設けられる(後述)。
上述のように、キャパシタ回路17A,17Bは、複数のキャパシタ素子を含んで構成されるところ、複数のキャパシタ素子のうち、コイルに直接接続されるキャパシタ素子(図3のキャパシタ素子101〜106)と、そのキャパシタ素子に直列に接続されるキャパシタ素子(キャパシタ素子101〜106以外のキャパシタ素子)とでは、前者のキャパシタ素子(キャパシタ素子101〜106)に相対的に高い電圧が生じる。そのため、相対的に高い電圧が生じるキャパシタ素子101〜106を基準とする厚みを有する絶縁部材を形成すると、絶縁部材が全体として厚くなり、その結果、コイルユニット4のサイズが大型化する可能性がある。
そこで、本実施の形態に従うコイルユニット4では、コイルに直接接続されるキャパシタ素子(キャパシタ素子101〜106)の高さが、当該キャパシタ素子に直列に接続されるキャパシタ素子の高さよりも低くなるように、キャパシタ回路17A,17Bが構成される。そして、絶縁部材の厚みについて、コイルに直接接続されるキャパシタ素子(キャパシタ素子101〜106)と対向する部分の厚みが、当該キャパシタ素子に直列に接続されるキャパシタ素子と対向する部分の厚みよりも厚くなるように、絶縁部材が構成される。これにより、キャパシタ回路17A,17Bと絶縁部材とから成る部位の厚みを必要最小限に抑えることができる。
図6は、図5中のVI-VI線に沿った断面図である。図6を参照して、キャパシタ素子102,112,122,132、及びキャパシタ素子105,115,125,135は、基板37の上面76(主表面)に設けられている。電気的に直列接続されるキャパシタ素子102,112,122,132と、ケース30のアッパーカバー32との間には、絶縁部材140Aが設けられる。電気的に直列接続されるキャパシタ素子105,115,125,135とアッパーカバー32との間には、絶縁部材140Bが設けられる。
図7は、図6に示したキャパシタ素子の高さと絶縁部材の厚みとの関係を示した図である。この図7では、キャパシタ素子105,115,125,135の高さと絶縁部材140Bの厚みとの関係について代表的に説明されるが、キャパシタ素子102,112,122,132の高さと絶縁部材140Aの厚みとの関係についても同様である。
図7を参照して、コイル16による受電時にキャパシタ素子105,115,125,135に生じる電圧は、キャパシタ素子105,115,125,135の順に高い。すなわち、コイル16に直接接続されるキャパシタ素子105には、その他のキャパシタ素子115,125,135よりも相対的に高い電圧が生じる。
そのため、絶縁部材140Bが設けられる場合に、キャパシタ素子105からの絶縁距離H1、キャパシタ素子115からの絶縁距離H2、キャパシタ素子125からの絶縁距離H3、及びキャパシタ素子135からの絶縁距離H4は、H1>H2>H3>H4の関係を有する。そこで、この実施の形態では、キャパシタ素子105とアッパーカバー32との間の絶縁部材140Bの厚みをH1とし、キャパシタ素子115,125,135とアッパーカバー32との間の絶縁部材140Bの厚みをH2としている。
そして、この実施の形態に従うコイルユニット4では、基板37とアッパーカバー32との間の距離を抑えるため、コイル16に直接接続される相対的に高電圧のキャパシタ素子105に、キャパシタ素子115,125,135よりも高さの低いキャパシタ素子を採用している。具体的には、キャパシタ素子115,125,135の高さはh2であり、キャパシタ素子105の高さはh1(h1<h2)である。これにより、基板37とアッパーカバー32との間の距離が抑えられている。
図8は、仮に、キャパシタ素子105に高さh2のキャパシタ素子を採用した場合の参考例を示した図である。図8を参照して、この参考例では、コイル16に直接接続される相対的に高電圧のキャパシタ素子105の高さがh2(h1>h1)であり、キャパシタ素子115,125,135の高さはそれぞれh1,h2,h2である。
絶縁部材140Bが設けられる場合のキャパシタ素子105からの絶縁距離は、図7の場合と同様にH1必要であり、この参考例では、このキャパシタ素子105を基準として、絶縁部材140Bの厚みをH1としている。そうすると、基板37とアッパーカバー32との間の距離は、最小でもh2+H1だけ必要となる。
これに対して、図7に示したように、本実施の形態に従うコイルユニット4では、基板37とアッパーカバー32との間の距離h1+H1(h1<h2)に抑えることができる。その結果、キャパシタ17の絶縁距離を確保しつつコイルユニット4のサイズを抑制することができる。
以上のように、この実施の形態においては、コイル16に直接接続されるキャパシタ素子(以下、代表的にキャパシタ素子105)には、キャパシタ素子105に直列に接続されるキャパシタ素子(以下、代表的にキャパシタ素子115,125,135)よりも相対的に高い電圧がかかる。ここで、キャパシタ素子105の高さh1は、キャパシタ素子115,125,135の高さh2よりも低いので、絶縁部材140Bの厚みについて、キャパシタ素子105とケース30のアッパーカバー32との間の厚みを、キャパシタ素子115,125,135とアッパーカバー32との間の厚みよりも厚くしても、全体の厚みが抑えられる。したがって、この実施の形態によれば、キャパシタ17の絶縁距離を確保しつつコイルユニット4のサイズを抑制することができる。
[変形例]
上記の実施の形態では、図7に示したように、キャパシタ素子115,125,135の高さはh2であり、キャパシタ素子105の高さはh1(h1<h2)であるものとしたが、図9に示されるように、たとえば、キャパシタ素子115の高さをキャパシタ素子105の高さと同じh1としてもよい。この場合も、キャパシタ素子125,135の高さh2に対して、キャパシタ素子105の高さはh1(h1<h2)であり、基板37とケース30のアッパーカバー32との間の距離を抑えることができる。
また、図10に示されるように、たとえば、キャパシタ素子125の高さをキャパシタ素子105の高さと同じh1としてもよい。この場合も、キャパシタ素子115の高さh2に対して、キャパシタ素子105の高さはh1(h1<h2)であり、基板37とケース30のアッパーカバー32との間の距離を抑えることができる。
また、上記の実施の形態では、ケース30(アッパーカバー32)は、樹脂で構成されるものとしたが、図11に示されるように、樹脂製のケース30に代えて金属製のケース145を有するコイルユニットに対しても、本開示の内容は適用可能である。
また、上記では、受電用のコイルユニット4の構成について説明したが、送電用のコイルユニット3に設けられるキャパシタ22及び絶縁部材についても、同様の構成を適用し得る。
図12は、送電用のコイルユニット3に設けられるキャパシタ素子の高さと絶縁部材の厚みとの関係を示した図である。図12を参照して、キャパシタ素子155,165,175,185は、図2に示したキャパシタ22の一部を構成する。キャパシタ素子155,165,175,185は、直列接続されており、キャパシタ素子155がコイル23(図2)に接続される。
コイル23による送電時にキャパシタ素子155,165,175,185に生じる電圧は、キャパシタ素子155,165,175,185の順に高い。すなわち、コイル23に直接接続されるキャパシタ素子155には、その他のキャパシタ素子165,175,185よりも相対的に高い電圧が生じる。
そのため、キャパシタ素子155,165,175,185とコイルユニット3のケース194との間に絶縁部材192が設けられる場合に、キャパシタ素子155からの絶縁距離H5、キャパシタ素子165からの絶縁距離H6、キャパシタ素子175からの絶縁距離H7、及びキャパシタ素子185からの絶縁距離H8は、H5>H6>H7>H8の関係を有する。そこで、キャパシタ素子155とケース194との間の絶縁部材192の厚みをH5とし、キャパシタ素子165,175,185とケース194との間の絶縁部材192の厚みをH6としている。
そして、コイルユニット3では、基板190とケース194との間の距離を抑えるため、コイル23に直接接続される相対的に高電圧のキャパシタ素子155に、キャパシタ素子165,175,185よりも高さの低いキャパシタ素子を採用している。具体的には、キャパシタ素子165,175,185の高さはh6であり、キャパシタ素子155の高さはh5(h5<h6)である。これにより、基板190とケース194との間の距離が抑えられ、その結果、コイルユニット3のサイズを抑えることができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電力伝送システム、2 車両、3,4 コイルユニット、5 蓄電装置、6 フロアパネル、7 交流電源、8 電源部、10 機器、11,21 共振回路、12,24 フィルタ回路、14 整流回路、15 リレー、16,23 コイル、17,22 キャパシタ、17A,17B キャパシタ回路、30,145,194 ケース、31 アンダーカバー、32 アッパーカバー、34 フェライト板、35 金属板、37,190 基板、38 下壁、39 側壁、40 支持壁、45 フェライトピース、46,47 分割フェライト板、48 角部、49 切欠部、50 コイル載置面、51 背面、52,75 下面、53,76 上面、77 上壁、101〜106,111〜116,121〜126,131〜136,155,165,175,185 キャパシタ素子、140A,140B,192 絶縁部材、O1 巻回軸。

Claims (1)

  1. 磁界を通じた非接触での電力伝送に用いられるコイルと、
    主表面を有する基板と、
    前記コイルに直列に接続され、前記基板の主表面に設けられるキャパシタとを備え、
    前記キャパシタは、高さの異なる複数のキャパシタ素子を含んで構成され、さらに、
    前記基板の主表面側に設けられる部材と、
    前記複数のキャパシタ素子と前記部材との間に設けられる絶縁部材とを備え、
    前記複数のキャパシタ素子は、
    前記コイルに直接接続される第1のキャパシタ素子と、
    前記第1のキャパシタ素子に直列に接続される第2のキャパシタ素子とを含み、
    前記第1のキャパシタ素子の前記主表面からの高さは、前記第2のキャパシタ素子の前記主表面からの高さよりも低く、
    前記第1のキャパシタ素子と前記部材との間の前記絶縁部材の厚みは、前記第2のキャパシタ素子と前記部材との間の前記絶縁部材の厚みよりも厚い、コイルユニット。
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