<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の通信システム1の構成例を示すブロック図である。通信システム1は、情報収集サーバ100と、配信サーバ200とを含み、通信装置300および通信装置400と通信可能である。具体的には、情報収集サーバ100と、配信サーバ200と、通信装置300と、通信装置400とは、互いに通信するために接続可能であり、例えば、携帯電話通信網500を介して互いの間で通信する。例えば、通信装置300は、携帯電話通信網500における基地局600等を介して、配信サーバ200から送信された一の情報を受信し、配信サーバ200に、他の情報を送信する。
なお、情報収集サーバ100と、配信サーバ200と、通信装置300と、通信装置400とが、携帯電話通信網500だけでなく、有線通信網やインターネット等も介して互いの間で通信するように通信システム1が構成されていてもよい。
通信装置300および通信装置400は、例えば、スマートフォンや携帯電話機等の通信装置である。通信装置300および通信装置400は、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信技術を利用して、互いに通信する。
図2は、情報収集サーバ100の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、情報収集サーバ100は、記憶部110と、通信部120と、制御部130とを含む。
記憶部110には、通信装置に関する情報が格納される。例えば、記憶部110には、通信装置300に関する情報として、日時と位置を示す位置情報とが対応付けられ、当該日時における通信装置300のユーザの移動状況を示す移動情報が格納される。通信装置300に関する移動情報とは、例えば、月曜日の0時00分(日時)と、地点700(位置情報)とが対応付けられ、通信装置300のユーザが月曜日の0時00分に地点700にいたことを示す情報である。なお、通信装置300はユーザによって携帯され、通信装置300の位置によってユーザの位置が示されるとする。
また、記憶部110には、メッセージの送受信履歴を示す情報が格納される。記憶部110には、例えば、メッセージの送受信履歴を示す情報として、通信装置300における電子メールの送受信履歴を示す情報やSMS(Short Message Service)の通信履歴を示す情報が格納される。また、記憶部110には、通信装置400についても、移動情報およびメッセージに送受信履歴を示す情報が格納される。なお、情報収集サーバ100は、通信装置からメッセージの送受信履歴を示す情報を取得して記憶部110に格納するように構成されていてもよい。なお、記憶部110は、例えば、メモリやハードディスク等の記憶手段によって実現される。
通信部120は、通信装置から送信された移動情報を受信する。
通信部120は、配信サーバ200から、通信装置に関する情報の開示を要求する情報開示要求を受信し、制御部130に、当該情報開示要求を入力する。通信装置に関する情報は、例えば、通信装置300に関する移動情報およびメッセージの送受信履歴を示す。また、通信部120には、制御部130から当該情報開示要求に対応した、通信装置に関する情報が入力される。
通信部120は、配信サーバ200に、通信装置に関する情報を送信する。具体的には、通信部120は、例えば、配信サーバ200から送信された情報開示要求に応じて、配信サーバ200に、移動情報と、メッセージの送受信履歴を示す情報とを送信する。
なお、通信部120は、例えば、送信機、受信機およびアンテナ等によって実現される。
制御部130は、通信部120が受信した移動情報を記憶部110に記憶させる。また、制御部130は、通信装置に関する情報の情報開示要求に応じて、記憶部110から、移動情報と、メッセージの送受信履歴を示す情報とを抽出する。具体的には、制御部130は、例えば、通信装置300に関する移動情報およびメッセージの送受信履歴を示す情報を抽出する。
また、制御部130は、通信部120に、情報開示要求に応じて抽出した情報を入力する。具体的には、制御部130は、例えば、通信部120に、通信装置300に関する移動情報およびメッセージの送受信履歴を示す情報を入力する。
なお、制御部130は、例えば、プログラム制御に従って処理を実行するCPU(Central Processing Unit)や複数の回路等によって実現される。
図3は、配信サーバ200の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、配信サーバ200は、記憶部210と、通信部220と、情報作成部230と、解析部240とを含む。
記憶部210には、情報収集サーバ100から受信した移動情報と、メッセージの送受信履歴を示す情報とが格納される。具体的には、記憶部210には、例えば、通信装置300に関する移動情報およびメッセージの送受信履歴を示す情報が格納される。
また、記憶部210には、解析部240から入力された、通信装置のユーザの行動パターンを示す行動パターン情報が格納される。
また、記憶部210には、通信装置に送信するメッセージを作成するための情報が格納されている。例えば、メッセージを作成するための情報は、メッセージの内容を示す情報や配信サーバ200を示す識別情報、通信装置を示す識別情報等を示す。メッセージの内容を示す情報は、例えば、テキストや音声、画像または動画等を示す。配信サーバ200を示す識別情報は、例えば、配信サーバ200の識別子や配信サーバ200のIP(Internet Protocol)アドレス等を示す。通信装置を示す識別情報は、例えば、通信装置のIMSI(International Mobile Subscriber Identity)やMDN(Mobile Directory Number)、電子メールアドレス等を示す。
なお、メッセージは、例えば、生死の確認や内定通知等の緊急度または重要度が高い情報を含み、災害や通信障害が発生したことにより、通信事業者による通信サービスが利用不可能な状況や、山や渓谷、地下等の、通信事業者による通信サービスの圏外となる状況において送信される。
また、記憶部210には、行動パターン情報を生成するために、地図を示す地図情報が格納されている。例えば、地図情報は、鉄道路線経路を示す鉄道路線情報やバス路線経路を示すバス路線情報、道路の経路を示す道路情報、地名で称呼される範囲を示す地名情報、施設の位置を示す施設情報等を含む情報を示す。
なお、記憶部210は、例えば、メモリやハードディスク等の記憶手段によって実現される。
通信部220は、情報収集サーバ100に、通信装置に関する情報の情報開示要求を送信する。
また、通信部220は、情報収集サーバ100から、通信装置に関する情報を受信し、記憶部210に、受信した通信装置に関する情報を入力する。具体的には、通信部220は、例えば、情報収集サーバ100から、情報開示要求に対応した、通信装置300に関する移動情報およびメッセージの送受信履歴を示す情報を受信する。
また、通信部220は、情報作成部230から、作成されたメッセージが入力された場合に、当該メッセージに含まれている送信先情報に基づき、当該メッセージの宛先の通信装置に、メッセージを送信する。送信先情報は、メッセージの宛先の通信装置を示す識別情報を示す。具体的には、通信部220は、例えば、情報作成部230から通信装置300に送信するメッセージが入力された場合に、当該メッセージに含まれている通信装置300を示す識別情報に基づき、通信装置300に、メッセージを送信する。
また、通信部220は、解析部240から、メッセージを宛先に転送する通信装置を示す識別情報が入力された場合に、当該メッセージを転送する通信装置に、メッセージを送信する。ここで、メッセージを転送する通信装置は、後述するように、解析部240によって特定される。また、解析部240から、メッセージを宛先に転送する通信装置を示す識別情報が入力された場合に、通信部220は、メッセージの宛先の通信装置を示す識別情報を通知先情報として含むメッセージを送信する。具体的には、例えば、通信装置300宛のメッセージが通信装置400によって通信装置300に転送される場合に、通信部220は、解析部240から入力された通信装置400を示す識別情報に基づき、通信装置300の識別情報を示す通知先情報と、通信装置400の識別情報を示す送信先情報とを含むメッセージを通信装置400に送信する。したがって、通知先情報によって示されるメッセージの宛先の通信装置300には、送信先情報によって示される通信装置400を介して当該メッセージが送信される。
また、通信部220は、メッセージの宛先の通信装置から、メッセージの受信に成功したことを示す応答情報を受信したか否かを判定する。通信部220は、応答情報を受信したと判定した場合に、通信部220は、メッセージの送信に成功したと判定する。
また、通信部220が、例えば、オフライン状態である通信装置300から送信された応答情報を、通信装置400を経由して受信した場合に、通信部220は、通信装置300に対するメッセージの送信が成功したと判定する。
また、通信部220はメッセージの宛先の通信装置から、応答情報を受信しなかったと判定した場合に、通信部220はメッセージの宛先の通信装置がオフライン状態であると判定し、解析部240に、メッセージの宛先の通信装置がオフライン状態であることを示すオフライン情報を入力する。
通信部220は、例えば、所定の時間以上、応答情報を受信しなかった場合に、メッセージの宛先の通信装置がオフライン状態であると判定する。
通信部220は、例えば、解析部240によって特定された通信装置から応答情報を受信しなかった場合に、当該通信装置がオフライン状態であると判定し、解析部240に当該通信装置に関するオフライン情報を入力するように構成されていてもよい。
ここで、オフライン状態とは、例えば、通信装置が、配信サーバ200と通信できない状態や、通信装置が基地局600のカバレッジエリアの圏外にいるため、通信装置が携帯電話通信網500を介して配信サーバ200と通信できない状態、Wi−Fi(Wireless Fidelity、登録商標)や閉域ネットワーク等、配信サーバ200が接続できない通信ネットワークに、通信装置が接続されており、配信サーバ200が、通信装置と通信できない状態等である。
なお、通信部220は、例えば、送信手段、受信手段およびアンテナ等を含む通信モジュールと、プログラム制御に従って処理を実行するCPUや複数の回路とによって実現される。
情報作成部230は、メッセージの宛先の通信装置の識別情報を示す送信先情報を含むメッセージの作成要求と、記憶部210に格納されているメッセージを作成するための情報とに基づき、通信装置に送信されるメッセージを作成する。具体的には、情報作成部230は、例えば、メッセージの内容を示す情報と、配信サーバ200を示す識別情報と、メッセージの宛先の通信装置を示す送信先情報とを含むメッセージを作成する。なお、メッセージの作成要求は、例えば、配信サーバ200のユーザによって、情報作成部230に入力される。情報作成部230は、例えば、通信装置300に送信するメッセージの作成要求が入力された場合に、通信装置300に送信するメッセージを作成する。
情報作成部230は、通信部220に、作成したメッセージを入力する。そして、通信部220によって送信されたメッセージに対する応答情報が受信されなかった場合に、当該メッセージは、宛先の通信装置を示す通知先情報と、当該メッセージを宛先の通信装置に転送する通信装置を示す送信先情報とを含むように通信部220によって更新される。そして、更新されたメッセージは通信部220によって、送信先情報が示す通信装置に送信される。
解析部240は、記憶部210に格納されている移動情報に基づき、通信装置のユーザの行動パターンを示す行動パターン情報を生成する。以下、通信装置のユーザの行動パターンを示す行動パターン情報を通信装置の行動パターン情報ともいう。なお、解析部240は、通信装置ごとに、行動パターン情報を生成する。本例では、解析部240は、通信装置300の行動パターン情報および通信装置400の行動パターン情報を生成する。
解析部240は、記憶部210に、生成した行動パターン情報を入力する。
図4は、解析部240によって生成された行動パターン情報が示す通信装置300のユーザの行動パターンを示す説明図である。図4には、通信装置300のユーザの行動パターンが表形式で示されている。例えば、解析部240は、曜日および時刻ごとに、通信装置300のユーザがいる場所を特定し、図4に例示した行動パターンを示す表を生成する。
例えば、図4には、月曜日の9時00分から15時59分まで、通信装置300のユーザが、地点800にいたことが示されている。また、例えば、図4には、火曜日の16時00分から16時59分まで、通信装置300のユーザが、地点800と地点810との間の経路上にいたことが示されている。
解析部240は、例えば、通信装置300のユーザが、火曜日の9時00分から15時59分まで、地点800におり、火曜日の17時00分から17時59分まで、地点810にいたことに基づき、火曜日の16時00分から16時59分まで、地点800と地点810との間の経路上にいたと推定するように構成されていてもよい。
また、解析部240は、例えば、通信装置300の行動パターン情報に基づいて、出現する頻度が最も高い地点を通信装置300のユーザの自宅であると推定するように構成されていてもよい。例えば、図4に示す例の場合に、地点700の往訪回数を示す往訪頻度が7回であり、その他の地点に比べ最も高いため、解析部240は、地点700が通信装置300のユーザの自宅であると推定する。また、解析部240は、例えば、自宅と推定した地点以外の地点において、1か月のうち、三分の一程度の時間を過ごしている地点を通信装置300のユーザの職場であると推定するように構成されていてもよい。図4に示す例の場合に、解析部240は、地点700が通信装置300のユーザの自宅であると推定し、地点800が通信装置300のユーザの職場であると推定するように構成されていてもよい。
図5は、地図上において、通信装置300のユーザの行動パターン情報を示す説明図である。解析部240は、例えば、記憶部210に格納されている地図情報と、通信装置300の移動情報とに基づき、図5に示されるような、通信装置300のユーザの移動経路を導出する。
また、例えば、解析部240は、地点700が通信装置のユーザの自宅であると推定し、地点800が通信装置のユーザの職場であると推定した場合に、地点700と地点800との間の経路900(図5において実線で示されている経路)が、通信装置300のユーザの通勤時の移動経路であると推定する。そして、解析部240は、当該経路の情報を含む行動パターン情報を生成する。なお、図5には、地点700と地点810との間の経路910(図5において破線で示されている経路)および地点800と地点810との間の経路920(図5において点線で示されている経路)も示されている。
図6には、通信装置400のユーザの行動パターン情報が示されている。例えば、図6には、通信装置400のユーザは、火曜日の16時00分から16時59分まで、地点800と地点810との間の経路上にいたことが示されている。また、図6に示す例の場合に、解析部240は、例えば、地点710が通信装置400のユーザの自宅であると推定し、地点800が通信装置400のユーザの職場であると推定する。
なお、例えば、解析部240は、記憶部210に格納されている鉄道路線情報やバス路線情報、道路情報等を含む地図情報に基づき、列車やバス、自動車等を利用した場合において、地点700と地点800とが最短で結ばれる経路である最短経路を導出し、当該最短経路が、通信装置300のユーザの通勤時の移動経路であると推定し、当該経路の情報を含む行動パターン情報を生成するように構成されていてもよい。
また、解析部240は、例えば、地点700が通信装置300のユーザの自宅であると推定したこと、および地点800が通信装置300のユーザの職場であると推定したことに基づき、通信装置300のユーザの休日や就業日、始業時刻、終業時刻等を特定し、当該休日や就業日、始業時刻、終業時刻等の情報を含む行動パターン情報を生成するように構成されていてもよい。
また、解析部240は、記憶部210に格納されている行動パターン情報と、メッセージの送受信履歴を示す情報とに基づき、オフライン状態の通信装置とは異なる他の通信装置を特定し、当該他の通信装置を経由して、オフライン状態の通信装置にメッセージを送信できるか否かを判定する。解析部240は、メッセージを通知先に転送する通信装置を特定し、当該通信装置を経由して、オフライン状態の通信装置にメッセージを送信できるか否かを判定する。
また、解析部240は、他の通信装置を経由して、オフライン状態の通信装置にメッセージを送信できると判定した場合に、特定した他の通信装置を示す識別情報を記憶部210から抽出し、通信部220に、抽出した識別情報を入力する。
通信部220が、火曜日の16時00分に、メッセージの宛先の通信装置300にメッセージを送信したが、通信装置300から応答情報を受信しなかったので、通信部220が、解析部240に、通信装置300に関するオフライン情報を入力した場合の処理例について説明する。
解析部240は、記憶部210に格納されている通信装置300のユーザの行動パターン情報に基づき、火曜日の16時00分における通信装置300のユーザの移動状況を推定する。図4に示す例では、解析部240は、通信装置300のユーザが、地点800と地点810との間の経路上にいると推定する。
解析部240は、記憶部210に格納されている行動パターン情報に基づき、火曜日の16時00分における通信装置300のユーザと共に行動するユーザの通信装置を特定する。
図6に示す例では、解析部240は、火曜日の16時00分から16時59分までの間に、通信装置400のユーザが、地点800と地点810との間の経路上にいると推定する。そして、解析部240は、通信装置300のユーザと共に行動するユーザの通信装置として通信装置400を特定する。
解析部240は、通信装置400のメッセージの送受信履歴を示す情報に基づき、通信装置400が、通信装置300と通信したことがあるか否かを判定する。
解析部240は通信装置400が通信装置300と通信したことがあると判定した場合に、解析部240は、通信装置300のユーザと通信装置400のユーザとが、親密な関係にあると判断し、通信装置400を経由して、通信装置300にメッセージを送信できると判定する。解析部240は、例えば、メッセージの送受信履歴を示す情報に基づき、通信装置400が、通信装置300に電子メールを送信したことがある、または、通信装置400が、通信装置300から電子メールを受信したことがあるか否かを判定する。そして、解析部240は、通信装置400が、通信装置300に電子メールを送信したことがある、または、通信装置400が、通信装置300から電子メールを受信したことがあると判定した場合に、通信装置400を経由して、通信装置300にメッセージを送信できると判定するように構成されていてもよい。
また、解析部240は、例えば、メッセージの送受信履歴を示す情報に基づき、通信装置400が、通信装置300に電子メールを送信したことがあり、かつ、通信装置400が、通信装置300から電子メールを受信したことがあるか否かを判定する。そして、解析部240は、通信装置400が、通信装置300に電子メールを送信したことがあり、かつ、通信装置400が、通信装置300から電子メールを受信したことがあると判定した場合に、通信装置400を経由して、通信装置300にメッセージを送信できると判定するように構成されていてもよい。通信装置400が、通信装置300に電子メールを送信したことがあり、かつ、通信装置400が、通信装置300から電子メールを受信したことがあると判定した場合に、例えば、解析部240は、特定された通信装置400が通信装置300と電子メールの送受信を行っており、通信装置300のユーザと通信装置400のユーザとが親密な関係にあると判断する。そして、解析部240は、通信装置400を経由して、通信装置300にメッセージを送信することができる可能性が高いと判定する。
解析部240は、通信装置400を経由して、通信装置300にメッセージを送信できると判定した場合に、通信部220に、特定した通信装置400を示す識別情報を入力する。
また、解析部240は、通信装置400が通信装置300と通信したことがないと判定した場合に、再度、通信装置300のユーザと共に行動するユーザの通信装置の特定を試みる。
なお、解析部240は、通信装置300と通信装置400とが、同じ時間帯に、同じ職場にいると推定した場合に、通信装置300のユーザと、通信装置400のユーザとが親密な関係にあると判断するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、解析部240は、通信装置の行動パターン情報に加え、上述した通信装置のユーザの職場の推定結果を考慮することにより、通信装置300にメッセージを送信するために経由させる通信装置400をより正確に特定することができる。
また、例えば、解析部240は、通信装置300と通信装置400とが、同じ時間帯に、同じ経路で、同じ職場に移動していると推定した場合には、通信装置300のユーザと、通信装置400のユーザとが親密な関係にあると判断するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、解析部240は、通信装置の行動パターン情報に加え、上述した経路情報や、上述した通信装置のユーザの職場の推定結果を考慮することにより、通信装置300にメッセージを送信するために経由させる通信装置400を正確に特定することができる。
なお、通信部220によって、通信装置400にメッセージが送信され、通信部220から、通信装置400に関するオフライン情報が入力された場合に、解析部240は、新たな通信装置の特定を試みるように構成されていてもよい。また、通信装置400に関するオフライン情報が入力された場合に、解析部240は、メッセージを再送信するように、通信部220を制御するように構成されていてもよい。
なお、情報作成部230および解析部240は、例えば、プログラム制御に従って処理を実行するCPUや複数の回路等によって実現される。なお、情報作成部230を実現するCPUや複数の回路等と、解析部240を実現するCPUや複数の回路等とを、配信サーバ200が別個に備えるように構成されていてもよい。
図7は、通信装置300の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、通信装置300は、記憶部310と、位置情報生成部320と、通信制御部330とを含む。
記憶部310には、通信装置300を示す識別情報が格納されている。例えば、通信装置300を示す識別情報は、例えば、通信装置300のIMSIやMDN、電子メールアドレス等である。
また、記憶部310には、通信装置300の移動情報が格納される。なお、記憶部310は、例えば、メモリやハードディスク等の記憶手段によって実現される。
位置情報生成部320は、通信装置300の位置情報を生成し、当該位置情報と、当該位置情報を生成した日時を示す情報とを対応付けた移動情報を生成して記憶部310に入力する。例えば、位置情報生成部320は、GPS(Global Positioning System)を利用して、通信装置300の位置情報を生成する。また、例えば、位置情報生成部320は、通信装置300の位置情報を定期的に生成する。なお、位置情報生成部320は、例えば、GPS受信機等によって実現される。
通信制御部330は、情報収集サーバ100に、記憶部310に格納されている移動情報を送信する。なお、通信制御部330は、情報収集サーバ100に移動情報を定期的に送信するように構成されていてもよい。
通信制御部330は、メッセージを受信する機能を有する。例えば、オフライン状態でない通信装置の通信制御部330は、配信サーバ200からメッセージを受信する。また、例えば、通信制御部330は、オフライン状態である場合に、他の通信装置を介してメッセージを受信する。
通信制御部330は、受信したメッセージに通知先情報が含まれているか否かを判定する機能を有する。
通信制御部330は、例えば、受信したメッセージに通知先情報が含まれていると判定した場合に、受信したメッセージに含まれている、メッセージの宛先を示す通知先情報に基づき、受信したメッセージの宛先が自通信装置であるか否かを判定する機能を有する。例えば、オフライン状態でない通信装置の通信制御部330は、配信サーバ200から受信したメッセージに含まれている通知先情報に基づき、当該通知先情報が自通信装置を示す識別情報と合致するか否かを判定する。そして、通信制御部330は、当該通知先情報が自通信装置を示す識別情報と合致しないと判定した場合に、受信したメッセージの宛先が自通信装置でないと判定する。また、例えば、オフライン状態である通信装置の通信制御部330は、他の通信装置から受信したメッセージに含まれている通知先情報に基づき、当該通知先情報が自通信装置を示す識別情報と合致するか否かを判定する。そして、通信制御部330は、当該通知先情報が自通信装置を示す識別情報と合致すると判定した場合に、受信したメッセージの宛先が自通信装置であると判定する。
なお、通信制御部330は、配信サーバ200から受信したメッセージに通知先情報が含まれていないと判定した場合に、受信したメッセージが自通信装置宛のメッセージであると判定し、配信サーバ200に、応答情報を送信する。
通信制御部330は、配信サーバ200から受信したメッセージに含まれている通知先情報に基づき、メッセージの宛先が自通信装置でないと判定した場合に、通知先情報と、自通信装置を示す識別情報とが示されるビーコン信号を送信する。例えば、通信制御部330は、受信したメッセージに含まれている、通知先情報に基づき、メッセージの宛先が自通信装置でないと判定する。そして、通信制御部330は、自通信装置を示す識別情報と、通知先情報であるオフライン状態の通信装置を示す識別情報とが示されるビーコン信号を送信する。
また、通信制御部330は、他の通信装置から送信されたビーコン信号を受信する。例えば、通信制御部330は、オフライン状態である場合に、オフライン状態でない通信装置から送信されたビーコン信号を受信する。
通信制御部330は、ビーコン信号を受信した場合に、ビーコン信号によって示されている通知先情報が、自通信装置を示す識別情報と合致するか否かを判定する。
ビーコン信号によって示されている通知先情報が、自通信装置を示す識別情報と合致すると判定した場合に、通信制御部330は、当該ビーコン信号を送信した通信装置が保持するメッセージを受信できるよう、所定の手続きを実行する。所定の手続きとは、例えば、Bluetooth(登録商標)におけるペアリングの手続きである。例えば、ペアリングの手続きは、PIN(Personal Identification Number)コードを、通信装置間で互いに送受信することにより実行される。
例えば、ペアリングを要求された通信装置400は、当該ペアリングの要求に応じて、当該要求元の通信装置300に、PINコードの入力をユーザに要求する入力要求を送信する。入力要求に応じてユーザによってPINコードが入力された場合に、通信装置300は、通信装置400に、当該入力されたPINコードと同一のPINコードの入力をユーザに要求する入力要求を送信する。通信装置400のユーザによって当該同一のPINコードが入力された場合に、通信装置400と、通信装置300とは互いの間の通信を確立する。
所定の手続きを実行し、ビーコン信号を送信した通信装置からメッセージを受信できる状態になった場合に、通信制御部330は、当該通信装置に当該メッセージの送信を要求する。例えば、通信装置300の通信制御部330は、通信装置400に、メッセージの送信を要求する。
通信制御部330は、通信装置400から、メッセージの送信要求に応じたメッセージを受信する。例えば、通信装置300の通信制御部330は、通信装置400から、メッセージを受信する。
通信制御部330は、受信したメッセージに含まれている通知先情報に基づき、メッセージの宛先が自通信装置であると判定した場合に、ビーコン信号によって示されているペアリング相手の通信装置を示す識別情報と、当該メッセージに含まれている配信サーバ200を示す識別情報とに基づき、配信サーバ200に応答情報を送信する。例えば、通信装置300の通信制御部330は、ペアリング相手の通信装置400を経由して、配信サーバ200に、応答情報を送信する。
なお、通信制御部330は、iBeacon(登録商標)を利用して、ビーコン信号を送信するように構成されていてもよい。
また、通信制御部330は、例えば、送信手段、受信手段およびアンテナ等を含む通信モジュールと、プログラム制御に従って処理を実行するCPUや複数の回路とによって実現される。なお、例えば、他の通信装置と無線通信するための通信制御部と、基地局600等を介した無線通信用の通信制御部とを、通信装置300が別個に備えるように構成されていてもよい。
図8は、通信装置400の構成例を示すブロック図である。図8に示すように、通信装置400は、記憶部410と、位置情報生成部420と、通信制御部430とを含む。記憶部410、位置情報生成部420、および通信制御部430は、通信装置300の記憶部310、位置情報生成部320および通信制御部330とそれぞれ同様な機能を有する。
なお、通信制御部430は、通信装置300から、メッセージの送信を要求された場合に、通信装置300に、要求に応じたメッセージを送信する。
また、通信制御部430は、通信装置300から応答情報を受信する。
通信制御部430は、通信装置300から応答情報を受信した場合に、配信サーバ200に、当該応答情報を送信する。
図9は、基地局600の構成例を示すブロック図である。図9に示すように、基地局600は、通信制御部610を含む。なお、例えば、基地局600は、LTE(Long Term Evolution)におけるeNodeB(E(Evolved)−UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network) NodeB)である。
通信制御部610は、基地局600のカバレッジエリアにある通信装置やサーバ等に、情報を送信する。なお、通信制御部610は、基地局600のカバレッジエリアにない通信装置やサーバ等には、当該情報を送信できない。また、通信制御部610は、基地局600のカバレッジエリアにある通信装置やサーバ等から情報を受信する。なお、通信制御部610は、基地局600のカバレッジエリアにない通信装置やサーバ等から、当該情報を受信できない。
通信制御部610は、例えば、配信サーバ200から送信されたメッセージを受信し、当該メッセージに含まれている送信先情報に基づき、当該メッセージの宛先の通信装置にメッセージを送信する。例えば、オフライン状態でない通信装置を経由して、オフライン状態である通信装置に通知されるメッセージは、通信制御部610によって、オフライン状態でない通信装置に送信される。
また、通信制御部610は、例えば、通信装置から送信された移動情報を受信する。そして、通信制御部610は、受信した移動情報を情報収集サーバ100に送信する。
また、通信制御部610は、例えば、配信サーバ200から送信された情報開示要求を受信し、情報収集サーバ100に、当該情報開示要求を送信する。
また、通信制御部610は、例えば、情報収集サーバ100から送信された通信装置の移動情報と、メッセージの送受信履歴を示す情報とを受信する。そして、通信制御部610は、配信サーバ200に、受信した通信装置の移動情報と、メッセージの送受信履歴を示す情報とを送信する。
また、通信制御部610は、通信装置から、応答情報を受信する。また、通信制御部610は、受信した応答情報に含まれている配信サーバ200を示す識別情報に基づき、配信サーバ200に、受信した応答情報を送信する。通信制御部610は、例えば、通信装置300から、メッセージの受信に成功したことを示す応答情報を受信する。そして、通信制御部610は、当該応答情報に含まれている配信サーバ200を示す識別情報に基づき、配信サーバ200に、メッセージの受信に成功したことを示す応答情報を送信する。また、通信制御部610は、例えば、オフライン状態でない通信装置を介して、オフライン状態である通信装置から送信された応答情報を受信し、配信サーバ200に、当該応答情報を送信する。
なお、例えば、通信制御部610は、送信手段、受信手段およびアンテナ等を含む送信モジュールと、プログラム制御に従って処理を実行するCPUや複数の回路とによって実現される。
図10は、配信サーバ200が実行するメッセージの送信処理を示すフローチャートである。
配信サーバ200の情報作成部230は、メッセージを作成する(ステップS101)。情報作成部230は、例えば、配信サーバ200のユーザから通信装置300宛のメッセージの作成要求が入力された場合に、当該メッセージの作成要求に基づき、通信装置300に送信するメッセージを作成する。
配信サーバ200の通信部220は、情報作成部230が作成したメッセージを送信する(ステップS102)。例えば、通信部220は、通信装置300宛にメッセージを送信する。
通信部220は、メッセージの宛先の通信装置から応答情報を受信したか否かを判定する(ステップS103)。
通信部220がメッセージの宛先の通信装置から応答情報を受信したと判定した場合に(ステップS103のYES)、通信部220は、メッセージの送信に成功したと判定し、メッセージの送信処理を終了する。例えば、通信部220は、メッセージの宛先の通信装置300から応答情報を受信した場合に、メッセージの送信処理を終了する。
通信部220がメッセージの宛先の通信装置から応答情報を受信しなかったと判定した場合に(ステップS103のNO)、通信部220は、メッセージの宛先の通信装置がオフライン状態であると判定し、解析部240に、メッセージの宛先の通信装置がオフライン状態であることを示すオフライン情報を入力する。例えば、通信部220は、通信装置300から応答情報を受信しなかった場合に、通信装置300がオフライン状態であると判定し、解析部240に、通信装置300に関するオフライン情報を入力する。
解析部240は、通信部220からオフライン情報が入力された場合に、通信装置の特定処理を実行する(ステップS104)。
図11は、配信サーバ200が実行する通信装置の特定処理を示すフローチャートである。
通信部220は、情報収集サーバ100に、移動情報とメッセージの送受信履歴を示す情報とに関する情報開示要求を送信する(ステップS201)。
通信部220は、情報収集サーバ100から、移動情報とメッセージの送受信履歴を示す情報とを受信する(ステップS202)。受信した移動情報とメッセージの送受信履歴を示す情報とは、記憶部210に格納される。
解析部240は、ステップS202の処理で受信された移動情報に基づき、通信装置のユーザの行動パターンを示す行動パターン情報を生成する(ステップS203)。例えば、解析部240は、ステップS202の処理で受信された通信装置300の移動情報に基づき、通信装置300の行動パターン情報を生成する。図4には、生成された通信装置300の行動パターン情報の例が示されている。例えば、解析部240は、受信された通信装置400の移動情報に基づき、通信装置400の行動パターン情報を生成する。図6には、生成された通信装置400の行動パターン情報の例が示されている。
解析部240は、生成した通信装置の行動パターン情報に基づき、メッセージを宛先に転送する通信装置を特定する(ステップS204)。例えば、通信装置300がオフライン状態である場合に、解析部240は、通信装置300の行動パターン情報に基づき、メッセージの送信日時における通信装置300の移動状況を推定する。メッセージの送信日時は、例えば、図10に示すステップS102において、メッセージの送信を実行したときの日時である。そして、例えば、解析部240は、通信装置300とは異なる他の通信装置の行動パターン情報に基づき、通信装置300のユーザと共に行動するユーザの通信装置を特定する。本例では、解析部240は、通信装置400を特定したとする。なお、解析部240は、通信装置を特定できない場合には、メッセージの送信処理を終了するように構成されていてもよい。
解析部240は、メッセージの送受信履歴を示す情報に基づき、ステップS204の処理でメッセージを転送させると特定した通信装置が、メッセージの宛先の通信装置と通信したことがあるか否かを判定する(ステップS205)。例えば、解析部240は、メッセージを転送させると特定した通信装置400が、オフライン状態である通信装置300と通信したことがあるか否かを判定する。
ステップS204の処理で特定した通信装置が、メッセージの宛先の通信装置と通信したことがあると判定した場合に(ステップS205のYES)、解析部240は、ステップS204で特定した通信装置を介して、オフライン状態である通信装置にメッセージを送信できると判定し、処理結果を返す。例えば、解析部240は、通信装置400が、オフライン状態である通信装置300と通信したことがあると判定した場合に、通信装置400を介して、通信装置300にメッセージを送信できると判定する。
ステップS204の処理で特定した通信装置が、メッセージの宛先の通信装置と通信したことがないと判定した場合に(ステップS205のNO)、解析部240は、ステップS204の処理で特定した通信装置を介して、オフライン状態である通信装置にメッセージを送信できないと判定し、ステップS204の処理に移行する。
解析部240による通信装置の特定処理が終了した後に、解析部240は、通信部220に、特定した通信装置を示す識別情報を入力する。通信部220は、当該識別情報に基づき、特定した通信装置に、メッセージを送信する(ステップS105)。例えば、通信部220は、特定した通信装置400にメッセージを送信する。当該メッセージには、配信サーバ200を示す識別情報と、通知先情報として通信装置300を示す識別情報と、送信先情報として通信装置400を示す識別情報とが含まれている。
なお、通信部220は、特定した通信装置から応答情報を受信したか否かを判定するように構成されていてもよい。例えば、通信部220が、特定した通信装置400から応答情報を受信したと判定した場合に、通信部220は、特定した通信装置400へのメッセージの送信処理に成功したと判定する。また、例えば、通信部220が、特定した通信装置400から応答情報を受信しなかったと判定した場合に、解析部240は、再度、通信装置の特定処理(ステップS104)を実行するように構成されていてもよく、または、解析部240は、メッセージを再送信するように、通信部220を制御するように構成されていてもよい。
図12は、メッセージを転送する通信装置400が実行するメッセージの送受信処理および応答情報の送受信処理を示すフローチャートである。本例における通信装置400は、図11に示すステップS204の処理で配信サーバ200によって特定された通信装置である。
通信装置400の通信制御部430は、配信サーバ200から、メッセージを受信する(ステップS301)。当該メッセージは、図10に示すステップS105の処理で、配信サーバ200によって送信されたメッセージであり、当該メッセージには、通知先情報としてオフライン状態であり、メッセージの宛先である通信装置300を示す識別情報が含まれている。
通信装置400の通信制御部430は、受信したメッセージに通知先情報が含まれているか否かを判定する。(ステップS302)。本例の場合、通信制御部430は、受信したメッセージに通知先情報が含まれているので、受信したメッセ―ジが自通信装置宛のメッセージでないと判定する。
通信装置400の通信制御部430は、受信したメッセージが自通信装置宛のメッセージでないと判定した場合に(ステップS302のNO)、自通信装置を示す識別情報と通知先情報とが示されるビーコン信号を送信する(ステップS303)。本例の場合、通知先情報によってオフライン状態である通信装置300が示されている。通信装置400の通信制御部430は、通信装置300によってペアリングが要求されるまで待機する。
通信装置400の通信制御部430は、ペアリングが要求された場合に、通信装置300とのペアリング処理を実行する。そして、通信装置400の通信制御部430は、通信装置300からメッセージの送信を要求された場合に、通信装置300に、近距離無線通信で、配信サーバ200から受信したメッセージを送信する(ステップS304)。
通信装置400の通信制御部430は、通信装置300から、近距離無線通信で、メッセージの受信に成功したことを示す応答情報を受信し、携帯電話通信網500を介して、配信サーバ200に当該応答情報を送信する(ステップS305)。
なお、通信装置400の通信制御部430は、受信したメッセージが自通信装置宛のメッセージであると判定した場合に(ステップS302のYES)、通信制御部430は、配信サーバ200に、メッセージの受信に成功したことを示す応答情報を送信し、メッセージの送受信処理および応答情報の送受信処理を終了する。例えば、通信制御部430は、受信したメッセージに通知先情報が含まれていないと判定した場合に、受信したメッセージが自通信装置宛のメッセージであると判定する。
また、通信装置400の通信制御部430は、通信装置300からペアリングが要求されなかった場合やメッセージの宛先の通信装置300から応答情報を受信しなかった場合に、配信サーバ200に、メッセージの送信に失敗したことを示す情報を送信するように構成されていてもよい。
図13は、オフライン状態である通信装置300が実行するメッセージの受信処理および応答情報の送信処理を示すフローチャートである。図13には、メッセージの宛先の通信装置300がオフライン状態であるため、配信サーバ200によって、メッセージの転送元として通信装置400が特定され、通信装置400にメッセージが送信された例が示されている。
通信装置300の通信制御部330は、通信装置400から、ビーコン信号を受信する(ステップS401)。当該ビーコン信号は、図12に示すステップS303の処理で、通信装置400によって送信されたビーコン信号である。
通信装置300の通信制御部330は、受信したビーコン信号に含まれている通知先情報が、自通信装置を示す識別情報と合致するか否かを判定する(ステップS402)。
通信装置300の通信制御部330は、通知先情報が自通信装置を示す識別情報と合致すると判定した場合に(ステップS402のYES)、通信装置400にペアリングを要求する(ステップS403)。
通信装置300の通信制御部330は、通信装置400とのペアリング処理を実行し、通信装置400にメッセージの送信を要求する。そして、通信装置300の通信制御部330は、通信装置400から、近距離無線通信で、メッセージを受信する(ステップS404)。
通信装置300の通信制御部330は、通信装置400から、メッセージを受信した場合に、通信装置400に、メッセージの受信に成功したことを示す応答情報を近距離無線通信で送信する(ステップS405)。
通信装置300の通信制御部330は通知先情報が自通信装置を示す識別情報と合致しないと判定した場合に(ステップS402のNO)、メッセージの受信処理および応答情報の送信処理を終了する。
本実施形態によれば、配信サーバ200は、例えば、通信装置300と通信できない場合に、通信装置300のユーザの行動パターン情報に基づき、通信装置300のユーザの近傍にあり、かつ通信装置300のユーザと関係性が強いと推定される通信装置400を特定する。配信サーバ200は、通信装置300宛のメッセージを当該特定した通信装置400に送信する。メッセージは、通信装置400を介して通信装置300によって受信される。
したがって、本実施形態によれば、情報の送信先の通信装置の状況に応じて、情報を送信することができる。例えば、本実施形態によれば、配信サーバ200は、メッセージの宛先の通信装置がオフライン状態であっても、当該通信装置のユーザと関係性が強いユーザの通信装置を特定し、当該特定した通信装置を経由して、メッセージの宛先の通信装置に、メッセージを通知することができる。また、オフライン状態の通信装置は、他の通信端末を経由して、配信サーバ200から送信されたメッセージを遅滞なく受信することができる。また、オフライン状態の通信装置と関係性が強い通信装置から、オフライン状態の通信装置にメッセージが送信されることによって、オフライン状態の通信装置におけるメッセージの受信確率を高めることができる。
なお、解析部240は、メッセージの送信日時と、メッセージの送受信履歴を示す情報とに基づき、通信装置300のユーザと通信装置400のユーザとが親密な関係にあるか否かを判断するように構成されていてもよい。
例えば、火曜日の16時30分に、メッセージの宛先の通信装置300がオフライン状態である場合に、解析部240は、行動パターン情報に基づき特定した通信装置400のメッセージの送受信履歴を示す情報によって、火曜日の16時00分から16時59分までの間に通信装置300と通信したことが示されているか否かを判定する。そして、解析部240は、火曜日の16時00分から16時59分までの間に、通信装置400が通信装置300と通信したことが示されていると判定した場合に、通信装置300のユーザと通信装置400のユーザとが、親密な関係にあると判断する。
このような構成によれば、解析部240は、通信装置300のユーザと親密度の高いユーザの通信装置400をより正確に特定することができる。
なお、解析部240は、図4および図6に示される行動パターン情報のみに基づいて、メッセージを通知先に転送する通信装置を特定するように構成されていてもよい。
また、解析部240は、メッセージの送受信履歴を示す情報のみに基づいて、メッセージを通知先に転送する通信装置を特定するように構成されていてもよい。
また、情報収集サーバ100および配信サーバ200は同じ筐体内に含まれるように構成されていてもよい。例えば、配信サーバ200が、移動情報およびメッセージの送受信履歴を示す情報を取得するように構成されていてもよい。また、例えば、配信サーバ200は、通信装置300から送信された通信装置300に関する移動情報を受信し、記憶部に当該移動情報を格納するように構成されていてもよい。また、例えば、配信サーバ200は、移動情報およびメッセージの送受信履歴を示す情報が記憶部に格納された場合に、行動パターン情報を生成するように構成されていてもよい。
また、本実施形態では、解析部240は、通信装置400のメッセージの送受信履歴を示す情報に基づき、通信装置400が、通信装置300と通信したことがあるか否かを判定したが、他の方法で判定するように構成されていてもよい。例えば、解析部240は、通信装置300のメッセージの送信履歴を示す情報に基づき、通信装置300が、通信装置400にメッセージを送信したことがあるか否かを判定するように構成されていてもよい。そして、解析部240は、当該判定結果に基づき、通信装置400を経由して、通信装置300にメッセージを送信することができるか否かを判定するように構成されていてもよい。また、解析部240は、通信装置300および通信装置400におけるメッセージの受信履歴を示す情報に基づき、通信装置400を経由して、通信装置300にメッセージを送信することができるか否かを判定するように構成されていてもよい。
なお、通信部120は、記憶部110に、移動情報とメッセージの送受信履歴を示す情報とが格納された場合に、配信サーバ200に、移動情報とメッセージの送受信履歴を示す情報とを送信するように構成されていてもよい。そして、解析部240は、例えば、通信部220が情報収集サーバ100から、移動情報とメッセージの送受信履歴を示す情報とを受信した場合に、行動パターン情報を生成し、当該生成した行動パターン情報を利用して、メッセージを通知先に転送する通信装置を特定するように構成されていてもよい。
なお、本実施形態では、解析部240は、メッセージの送信日時における通信装置のユーザの移動状況を推定したが、解析したときの通信装置のユーザの移動状況を推定するように構成されていてもよい。
<第2の実施形態>
図14は、第2の実施形態の情報処理装置の構成例を示すブロック図である。図14に示すように、情報処理装置10は、送信部11と、取得部12と、特定部13とを含む。
情報処理装置10は、例えば、図1に示す第1の実施形態における配信サーバ200に相当する。送信部11および取得部12は、例えば、図3に示す第1の実施形態における通信部220に相当する。特定部13は、例えば、図3に示す第1の実施形態における解析部240に相当する。
送信部11は、情報を送信する。また、送信部11は、一の通信装置と通信不可能な場合に、特定された他の通信装置に、当該情報を送信する。また、当該情報を受信した当該他の通信装置によって、当該情報が当該一の通信装置に送信される。なお、一の通信装置は、例えば、図1に示す第1の実施形態における通信装置300に相当する。また、他の通信装置は、例えば、図1に示す第1の実施形態における通信装置400に相当する。
取得部12は、通信装置に関する情報である通信装置情報を取得する。
特定部13は、通信装置情報に基づいて、一の通信装置と通信可能な当該他の通信装置を特定する。
本実施形態によれば、情報処理装置10は、情報を送信し、通信装置に関する情報である通信装置情報を取得し、当該通信装置情報に基づいて、一の通信装置と通信可能な他の通信装置を特定する。また、情報処理装置10は、当該一の通信装置と通信不可能な場合に、特定された他の通信装置に、当該情報を送信し、当該情報を受信した当該他の通信装置によって、当該情報が当該一の通信装置に送信される。したがって、情報処理装置10が、他の通信装置を経由して、通信装置に情報を送信できるため、情報の送信先の通信装置の状況に応じて、情報を送信することができる。
<第3の実施形態>
図15は、第3の実施形態の基地局14の構成例を示すブロック図である。図15に示すように、基地局14は、受信部15と、送信部16とを含む。
基地局14は、例えば、図1に示す第1の実施形態における基地局600に相当する。受信部15および送信部16は、例えば、図9に示す第1の実施形態における通信制御部610に相当する。
受信部15は、情報処理装置から送信された情報を受信する。
送信部16は、通信装置に情報を送信する。また、送信部16は、一の通信装置と通信不可能な場合に、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき特定される当該一の通信装置と通信可能な他の通信装置に、一の通信装置宛の情報を送信する。また、当該情報を受信した当該他の通信装置によって、当該情報が当該一の通信装置に送信される。
本実施形態によれば、基地局14は、情報処理装置から送信された情報を受信し、通信装置に当該情報を送信する。また、基地局14は、一の通信装置と通信不可能な場合に、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき特定される当該一の通信装置と通信可能な他の通信装置に、当該一の通信装置宛の情報を送信し、当該情報を受信した当該他の通信装置によって、当該情報が当該一の通信装置に送信される。したがって、情報処理装置から送信された情報が、他の通信装置を経由して、通信装置に送信されるため、情報の送信先の通信装置の状況に応じて、情報を送信することができる。
<第4の実施形態>
図16は、第4の実施形態の通信装置17の構成例を示すブロック図である。図16に示すように、通信装置17は、受信部18を含む。
通信装置17は、例えば、図1に示す第1の実施形態における通信装置300に相当する。受信部18は、例えば、図7に示す第1の実施形態における通信制御部330に相当する。
受信部18は、情報処理装置から送信された情報を受信する。また、受信部18は、当該情報処理装置と通信不可能な場合に、自通信装置と異なる他の通信装置を経由して、当該情報を受信する。また、当該他の通信装置は、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき、当該情報処理装置によって特定される。
本実施形態によれば、通信装置17は、情報処理装置から送信された情報を受信し、当該情報処理装置と通信不可能な場合に、自通信装置と異なる他の通信装置を経由して、当該情報を受信する。また、当該他の通信装置は、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき、当該情報処理装置によって特定される。したがって、通信装置17が情報処理装置と通信不可能な場合においても、通信装置17は、他の通信装置を経由して情報を受信できるため、情報の送信先の通信装置の状況に応じて、情報を送信することができる。
<第5の実施形態>
図17は、第5の実施形態の通信装置19の構成例を示すブロック図である。図17に示すように、通信装置19は、受信部20と、送信部21とを含む。
通信装置19は、例えば、図1に示す第1の実施形態における通信装置400に相当する。受信部20および送信部21は、例えば、図8に示す第1の実施形態における通信制御部430に相当する。
受信部20は、情報処理装置が自通信装置と異なる他の通信装置と通信不可能な場合に、当該情報処理装置から送信された情報を受信する。
送信部21は、当該他の通信装置に、受信した当該情報を送信する。また、自通信装置は、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき、情報処理装置によって、当該情報の送信先として特定される。
本実施形態によれば、通信装置19は、情報処理装置が自通信装置と異なる他の通信装置と通信不可能な場合に、当該情報処理装置から送信された情報を受信し、当該他の通信装置に、受信した当該情報を送信する。また、自通信装置は、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき、情報処理装置によって、当該情報の送信先として特定される。したがって、通信装置19は、情報処理装置が送信先の通信装置と通信不可能な場合においても、当該送信先となる通信装置に、受信した情報を送信できるため、情報の送信先の通信装置の状況に応じて、情報を送信することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記したそれぞれの実施形態に限定されるものではない。本発明は、各実施形態の変形、置換および調整に基づいて実施できる。また、本発明は、各実施形態を任意に組合せて実施することもできる。すなわち、本発明は、本明細書の全ての開示内容、技術的思想に従って実現できる各種変形、修正を含む。なお、各図面に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報を送信する送信手段と、
通信装置に関する情報である通信装置情報を取得する取得手段と、
前記通信装置情報に基づいて、一の通信装置と通信可能な他の通信装置を特定する特定手段とを備え、
前記送信手段は、前記一の通信装置と通信不可能な場合に、特定された前記他の通信装置に、前記情報を送信し、
前記情報を受信した前記他の通信装置によって、前記情報が前記一の通信装置に送信される
情報処理装置。
(付記2)
前記通信装置情報は、各日時における、前記一の通信装置の位置を示す位置情報と前記他の通信装置の位置を示す位置情報とを含み、
前記特定手段は、前記一の通信装置と通信不可能な場合に、前記一の通信装置の位置情報と、前記他の通信装置の位置情報とに基づき、前記一の通信装置と通信可能な通信装置として前記他の通信装置を特定する
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記特定手段は、
前記一の通信装置の位置情報と、前記他の通信装置の位置情報とに基づき、前記一の通信装置のユーザの滞在場所および移動経路と、前記他の通信装置のユーザの滞在場所および移動経路とを含む行動パターンを作成し、
前記一の通信装置と通信不可能な場合に、前記行動パターンに基づいて、前記一の通信装置のユーザの前記滞在場所と同じ滞在場所にいるユーザの通信装置、または前記一の通信装置のユーザの前記移動経路と同じ移動経路にいるユーザの通信装置を、前記一の通信装置と通信可能な通信装置として特定する
付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記特定手段は、前記行動パターンに含まれる、滞在場所の往訪回数に応じた往訪頻度および滞在場所における滞在時間のうち少なくともいずれか一方に基づき、前記滞在場所の種別を特定する
付記3に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記通信装置情報は、前記一の通信装置および前記他の通信装置のうち少なくともいずれか一方における通信履歴を示す情報を含み、
前記特定手段は、前記一の通信装置と通信不可能な場合に、前記通信履歴を示す情報に基づき、前記一の通信装置と通信可能な前記他の通信端末を特定する
付記1乃至付記4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
情報処理装置から送信された情報を受信する受信手段と、
通信装置に前記情報を送信する送信手段とを備え、
前記送信手段は、一の通信装置と通信不可能な場合に、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき特定される前記一の通信装置と通信可能な他の通信装置に、前記一の通信装置宛の情報を送信し、
前記情報を受信した前記他の通信装置によって、前記情報が前記一の通信装置に送信される
基地局。
(付記7)
前記通信装置情報は、各日時における、前記一の通信装置の位置を示す位置情報と前記他の通信装置の位置を示す位置情報とを含み、
前記一の通信装置と通信可能な前記他の通信装置は、前記一の通信装置の位置情報と、前記他の通信装置の位置情報とに基づき特定される
付記6に記載の基地局。
(付記8)
情報処理装置から送信された情報を受信する受信手段を備え、
前記受信手段は、前記情報処理装置と通信不可能な場合に、自通信装置と異なる他の通信装置を経由して、前記情報を受信し、
前記他の通信装置は、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき、前記情報処理装置によって特定される
通信装置。
(付記9)
前記通信装置情報は、各日時における、前記自通信装置の位置を示す位置情報と前記他の通信装置の位置を示す位置情報を含み、
前記他の通信装置は、前記自通信装置の位置情報と、前記他の通信装置の位置情報とに基づき特定される
付記8に記載の通信装置。
(付記10)
情報処理装置が自通信装置と異なる他の通信装置と通信不可能な場合に、前記情報処理装置から送信された情報を受信する受信手段と、
前記他の通信装置に、受信した前記情報を送信する送信手段とを備え、
前記自通信装置は、通信装置に関する情報である通信装置情報に基づき、前記情報処理装置によって、前記情報の送信先として特定される
通信装置。
(付記11)
前記通信装置情報は、各日時における、前記自通信装置の位置を示す位置情報と前記他の通信装置の位置を示す位置情報を含み、
前記自通信装置は、前記自通信装置の位置情報と、前記他の通信装置の位置情報とに基づき特定される
付記10に記載の通信装置。
(付記12)
通信装置に関する情報である通信装置情報を取得し、
一の通信装置と通信不可能な場合に、前記通信装置情報に基づいて、前記一の通信装置と通信可能な他の通信装置を特定し、
前記特定された前記他の通信装置に、前記情報を送信し、
前記情報を受信した前記他の通信装置によって、前記情報が前記一の通信装置に送信される
情報処理方法。
(付記13)
前記通信装置情報は、各日時における、前記一の通信装置の位置を示す位置情報と前記他の通信装置の位置を示す位置情報とを含み、
前記一の通信装置と通信不可能な場合に、前記一の通信装置の位置情報と、前記他の通信装置の位置情報とに基づき、前記一の通信装置と通信可能な通信装置として前記他の通信装置を特定する
付記12に記載の情報処理方法。
(付記14)
コンピュータに、
情報を送信する送信処理と、
通信装置に関する情報である通信装置情報を取得する取得処理と、
前記通信装置情報に基づいて、一の通信装置と通信可能な他の通信装置を特定する特定処理とを実行させ、
前記送信処理では、前記一の通信装置と通信不可能な場合に、特定された前記他の通信装置に、前記情報を送信し、
前記情報を受信した前記他の通信装置によって、前記情報が前記一の通信装置に送信される
情報処理装置用プログラム。
(付記15)
前記通信装置情報は、各日時における、前記一の通信装置の位置を示す位置情報と前記他の通信装置の位置を示す位置情報とを含み、
前記特定処理では、前記一の通信装置と通信不可能な場合に、前記一の通信装置の位置情報と、前記他の通信装置の位置情報とに基づき、前記一の通信装置と通信可能な通信装置として前記他の通信装置を特定する
付記14に記載の情報処理装置用プログラム。