JP6804291B2 - 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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ここで、Alが実質的に無添加であるとは、Al量が0.005質量%以下であることを意味する。リサイクルの観点から、Al量が0.005質量%以下であれば、上述した引け巣の生成が問題とならないからである。
(実験1)
発明者らは、磁束密度に優れる無方向性電磁鋼板を開発するべく、集合組織の改善に有効なSn、Sbに改めて着目し、Snによる磁束密度向上効果にSeが及ぼす影響を調査した。
次に、発明者らはSnの磁束密度向上効果に及ぼすSeの影響を調査した。
C:0.002質量%、Si:1.5質量%、Mn:0.20質量%、P:0.02質量%、S:0.002質量%、Al:0.001質量%、N:0.002質量%、およびSn:0.15質量%を含有する成分組成をベースとして、Seを0.00002〜0.00126質量%の範囲で変化させて添加した鋼塊を供試材とし、これらを板厚2.0mmまで熱間圧延して、次いで、600℃×1hの自己焼鈍を施した。その後、0.35mmの冷延板を取得し、最後に20vol%H2〜80vol%N2雰囲気下で1000℃×10sの仕上焼鈍を施し、鋼板の磁束密度B50を25cmエプスタイン装置で測定した。仕上焼鈍の際は800℃から900℃における昇温速度を30℃/sとした。
次に、Seを低減したSn添加鋼の製造安定性を調査した。
C:0.002質量%、Si:1.5質量%、Mn:0.20質量%、P:0.02質量%、S:0.002質量%、Al:0.001質量%、N:0.002質量%、Sn:0.15質量%、およびSe:0.0001%を含有する鋼塊を供試材とした。これらの供試材を熱間圧延して板厚2.0mmの熱延板とし、次いで、600℃×1hの自己焼鈍を施した後、冷間圧延して板厚0.35mmの冷延板とし、最後に仕上焼鈍を施したところ、冷間圧延での熱延板の破断が頻発した。
そこで、Sn添加鋼の冷間圧延性に与えるNiの影響を調査した。
C:0.002質量%、Si:1.5質量%、Mn:0.20質量%、P:0.02質量%、S:0.002質量%、Al:0.001質量%、N:0.002質量%、Sn:0.15質量%、およびSe:0.0001質量%を含有する成分組成をベースに、Niを0.01〜0.18質量%添加した鋼塊を供試材とし、これらを板厚2.0mmまで熱間圧延し、次いで、600℃×1hの自己焼鈍を施し、得られた熱延板の繰り返し曲げ試験を実施した。繰り返し曲げ試験は、試料温度0℃で、鋼板の板面垂直方向に曲げ半径10mmかつ角度45°の曲げを順逆方向に繰り返し行い、破断までの曲げ回数を調べる試験である。曲げ回数と冷間圧延性は良い相関があり、曲げ回数5回以上であれば圧延時の板破断が起こらないことから、ここでは5回以上曲がったものを冷間圧延性が良好であることとした。
次に、Snの添加が鋼の磁束密度B50に及ぼす仕上焼鈍の昇温速度の影響を調査した。
C:0.002質量%、Si:1.5質量%、Mn:0.20質量%、P:0.02質量%、S:0.002質量%、Al:0.001質量%、N:0.002質量%、Sn:0.15質量%、Se:0.0001質量%、およびNi:0.02質量%を含有する鋼塊を供試材とし、これを板厚2.0mmまで熱間圧延し、次いで、600℃×1hの自己焼鈍を施した。その後、冷間圧延を行うことにより0.35mmの冷延板を取得し、20vol%H2〜80vol%N2雰囲気下で1000℃×10sの仕上焼鈍を施し、鋼板の磁束密度B50を25cmエプスタイン装置で測定した。仕上焼鈍を行う際は、800℃から900℃における昇温速度を1〜51℃/sの範囲で変化させて通板した。
次に、磁束密度B50に及ぼすSiおよびMn量の影響を調査した。
C:0.002質量%、Si:1.0〜3.5質量%、Mn:0.1〜1.7質量%、P:0.01質量%、S:0.002質量%、Al:0.001質量%、N:0.002質量%、Sn:0.04質量%または0.14質量%、Se:0.0001質量%、Cr:0.01質量%およびNi:0.01質量%を含有する鋼塊を供試材とし、これを板厚2.5mmまで熱間圧延し、次いで、500℃×1hrの自己焼鈍を施した。その後、冷間圧延を行うことにより0.30mmの冷延板を取得し、20vol%H2〜80vol%N2雰囲気下で980℃×10sの仕上焼鈍を施し、鋼板の磁束密度B50を25cmエプスタイン装置で測定した。仕上焼鈍を行う際は、800℃から900℃における昇温速度を15℃/sとした。
1.質量%で、
C:0.0050%以下、
Si:6.00%以下、
Mn:0.050%以上3.00%以下、
P:0.100%以下、
S:0.0050%以下、
N:0.0050%以下、
Al:0.0050%以下、
Se:0.00030%以下並びに
NiおよびCrを合計で0.10%以下
を含有し、さらに、質量%で、
Sn:0.05%以上0.50%以下および/またはSb:0.05%以上0.50%以下
を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有することを特徴とする無方向性電磁鋼板。
質量%で、
Ca:0.0001%以上0.03%以下、
REM:0.0001%以上0.03%以下および
Mg:0.0001%以上0.03%以下
のうちから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする、上記1に記載の無方向性電磁鋼板。
記
[Mn]≧0.176×[Si]-0.181 … (1)
ここで、
[Mn]は、質量%でのMnの含有量であり、
[Si]は、質量%でのSiの含有量である。
C:0.0050%以下、
Si:6.00%以下、
Mn:0.050%以上3.00%以下、
P:0.100%以下、
S:0.0050%以下、
N:0.0050%以下、
Al:0.0050%以下、
Se:0.00030%以下並びに
NiおよびCrを合計で0.10%以下
を含有し、さらに、質量%で、
Sn:0.05%以上0.50%以下および/またはSb:0.05%以上0.50%以下
を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有する鋼スラブに熱間圧延を施して熱延鋼板とし、
該熱延鋼板を酸洗し、
酸洗を施した前記熱延鋼板に、1回または中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を施して冷延鋼板とし、
該冷延鋼板に仕上焼鈍を施した後にコーティングを施す無方向性電磁鋼板の製造方法であって、
前記仕上焼鈍では、800〜900℃における昇温速度を20℃/s以下とすることを特徴とする、無方向性電磁鋼板の製造方法。
質量%で、
Ca:0.0001%以上0.03%以下、
REM:0.0001%以上0.03%以下および
Mg:0.0001%以上0.03%以下
のうちから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする、上記4に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
記
[Mn]≧0.176×[Si]-0.181 … (1)
ここで、
[Mn]は、質量%でのMnの含有量であり、
[Si]は、質量%でのSiの含有量である。
Cは、製品板における磁気時効を引き起こすため0.0050%以下に制限する。好ましくは、0.0040%以下である。
Siは、鋼の固有抵抗を高め、鉄損低減に有効な元素である。6.00%を超えて添加すると、著しく脆化して冷間圧延することが困難となるため、上限は6.00%とする。好ましくは1.00%以上5.00%以下の範囲である。さらに好ましい範囲は1.40%以4.00%以下、さらに好ましい範囲は1.80%以上3.50%以下である。
Mnは、鋼の固有抵抗を高め、鉄損低減に有効な元素であり、かつ熱間圧延時の赤熱脆性を防止するのに有効な元素であるため、0.050%以上含有させる必要がある。しかし、3.00%を超えると冷間圧延性が低下したり、磁束密度の低下を招いたりするため、上限は3.00%とする。好ましくは0.10%以上2.00%以下の範囲である。
本発明の磁束密度向上効果は、特に、Mnを多く含有する鋼において顕著となる。したがって、[Mn]≧0.176×[Si]-0.181を満たすことが好ましい。さらに好ましい範囲は[Mn]≧0.351×[Si]-0.361である。ここで、[Mn]は、質量%でのMnの含有量であり、[Si]は、質量%でのSiの含有量である。
Pは、固溶強化能に優れるため、硬さ調整、打抜加工性の改善に有効な元素である。0.100%を超えると、脆化が顕著となるため、上限は0.100%とする。好ましくは0.050%以下である。
Sは、硫化物を生成して、鉄損を増加させる有害元素であるため、上限を0.0050%とする。好ましくは0.0040%以下である。
Nは、窒化物を生成して、鉄損を増加させる有害元素であるため、上限を0.0050%とする。好ましくは0.0040%以下である。
Alは、リサイクルの観点から実質無添加であることが望ましい。また、集合組織を劣化させる元素であり、多量に添加すると本発明の磁束密度向上効果が失われる。特に微量に存在すると微細なAlNを形成して粒成長を阻害し、磁気特性を害するため、上限を0.0050%とする。好ましくは0.0030%以下である。
Sn、Sbは、本発明による磁束密度を向上させる効果を得るためには、少なくともSnまたはSbを0.05%以上含有する必要がある。しかし、0.50%を超えると、脆化が顕著となるため、上限は0.50%とする。好ましくはそれぞれ0.05%以上0.20%以下である。
Seは、0.00030%を超えて含有すると、上述したSnもしくはSb添加による磁束密度を向上させる効果が得られなくなるため、上限を0.00030%とする。好ましくは0.00010%以下である。
Ni、Crは、0.10%を超えて含有すると、上述したSnもしくはSb添加による磁束密度を向上させる効果が得られなくなるため、上限を0.10%とする。好ましくは0.05%以下である。
Ca、REMおよびMgは、いずれもSを固定し、硫化物の微細析出を抑制するため、鉄損低減に有効な元素である。この効果を得るためには、それぞれ0.0001%以上添加する必要がある。しかし、0.03%を超えて添加しても、上記効果は飽和する。よって、Ca、REM、Mgのうちから選ばれる1種または2種以上を添加する場合は、それぞれ0.0001%以上0.03%以下の範囲とする。
本発明の無方向性電磁鋼板は、その製造に用いる鋼素材として、Al、Sn、Sb、Se、CrおよびNiの含有量が上記した範囲内のものを用いる限り、公知の無方向性電磁鋼板の製造方法を用いて製造することができる。例えば、以下の方法、すなわち、転炉あるいは電気炉などの精錬プロセスで上記所定の成分組成に調整した鋼を溶製し、脱ガス設備等で二次精錬し、連続鋳造して鋼スラブとした後、熱間圧延し、必要に応じて熱延板焼鈍した後、酸洗し、冷間圧延し、仕上焼鈍し、さらに歪取焼鈍する方法を採用することができる。
転炉−真空脱ガス処理の精錬プロセスで、表1に示した成分組成を有するNo.1〜50の鋼を溶製し、連続鋳造法でスラブとした後、スラブを1140℃で1h加熱し、板厚2.0mmまで熱間圧延を行った。引き続き、上記熱延板に、1000℃×30秒の熱延板焼鈍、もしくは600℃×1時間の自己焼鈍を施した。その後、該鋼板を酸洗し、板厚0.35mmまで冷間圧延を行った。その後、20vol%H2−80vol%N2雰囲気下で1000℃×10sの仕上焼鈍を施した。その際、仕上げ焼鈍における800〜900℃の加熱を、表1に示した昇温速度の条件で行い、その後、鋼板に絶縁被膜を塗布して無方向性電磁鋼板とした。
表1から、鋼素材の成分組成を本発明の範囲に制御することにより、板厚を薄くすることなく、また、Alを多量に添加することなく、容易に磁気特性に優れ、かつ低鉄損である無方向性電磁鋼板を得ることができることがわかる。
Claims (7)
- 質量%で、
C:0.0050%以下、
Si:1.80%以上6.00%以下、
Mn:0.780%以上3.00%以下、
P:0.100%以下、
S:0.0050%以下、
N:0.0050%以下、
Al:0.0050%以下、
Se:0.00030%以下並びに
NiおよびCrを合計で0.10%以下
を含有し、さらに、質量%で、
Sn:0.05%以上0.50%以下および/またはSb:0.05%以上0.50%以下
を含有し、前記成分組成は、さらに、下記(1)式を満足し、残部はFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有することを特徴とする、無方向性電磁鋼板。
記
[Mn]≧0.176×[Si]-0.181 … (1)
ここで、
[Mn]は、質量%でのMnの含有量であり、
[Si]は、質量%でのSiの含有量である。 - 前記成分組成は、さらに、
質量%で、
Ca:0.0001%以上0.03%以下、
REM:0.0001%以上0.03%以下および
Mg:0.0001%以上0.03%以下
のうちから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする、請求項1に記載の無方向性電磁鋼板。 - 前記(1)式が下記(2)式であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の無方向性電磁鋼板。
記
[Mn]≧0.351×[Si]-0.361 … (2)
ここで、
[Mn]は、質量%でのMnの含有量であり、
[Si]は、質量%でのSiの含有量である。 - 質量%で、
C:0.0050%以下、
Si:6.00%以下、
Mn:0.780%以上3.00%以下、
P:0.100%以下、
S:0.0050%以下、
N:0.0050%以下、
Al:0.0050%以下、
Se:0.00030%以下並びに
NiおよびCrを合計で0.10%以下
を含有し、さらに、質量%で、
Sn:0.05%以上0.50%以下および/またはSb:0.05%以上0.50%以下
を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有する鋼スラブに熱間圧延を施して熱延鋼板とし、
該熱延鋼板を酸洗し、
酸洗を施した前記熱延鋼板に、1回または中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を施して冷延鋼板とし、
該冷延鋼板に仕上焼鈍を施した後にコーティングを施す無方向性電磁鋼板の製造方法であって、
前記仕上焼鈍は、800〜900℃における昇温速度を20℃/s以下とすることを特徴とする、無方向性電磁鋼板の製造方法。 - 前記成分組成は、さらに、
質量%で、
Ca:0.0001%以上0.03%以下、
REM:0.0001%以上0.03%以下および
Mg:0.0001%以上0.03%以下
のうちから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする、請求項4に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。 - 前記成分組成は、さらに、Si:1.00%以上6.00%以下であって、下記(1)式を満足することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
記
[Mn]≧0.176×[Si]-0.181 … (1)
ここで、
[Mn]は、質量%でのMnの含有量であり、
[Si]は、質量%でのSiの含有量である。 - 前記成分組成は、さらに、Si:1.00%以上6.00%以下であって、下記(2)式を満足することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
記
[Mn]≧0.351×[Si]-0.361 … (2)
ここで、
[Mn]は、質量%でのMnの含有量であり、
[Si]は、質量%でのSiの含有量である。
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