(実施形態1)
以下では、本実施形態の照明器具1Xについて、図1ないし図8Aに基づいて説明する。図中においては、同じ部材に対し、同じ符号を付して重複する説明を省略する。各図面が示す部材の大きさや位置関係は、説明を明確にするために誇張していることがある。以下の説明において、本実施形態を構成する各要素は、複数の要素を一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、一の部材の機能を複数の部材で分担して実現してもよい。
本実施形態の照明器具1Xは、図1及び図2に示すように、複数のLED300と、実装基板301と、導光板5と、一対の挟持部材39と、複数のピン36と、を備えている。図1中では、複数のピン36として、3つのピン36を例示している。実装基板301は、長尺の外形形状をしている。実装基板301は、長手方向に沿って、複数のLED300が実装される。導光板5は、複数のLED300の光を導光して外部に出射する。一対の挟持部材39は、複数のLED300からの光が導光板5の一端面5aから入射するように、導光板5を導光板5の厚み方向から挟む。複数のピン36は、導光板5の厚み方向に貫通する。複数のピン36は、導光板5に取り付けられる。一対の挟持部材39は、第1孔39aと、第2孔39bと、を有している。一対の挟持部材39は、複数のピン36のうち、第1ピン36aが第1孔39aに挿入される。図1では、実装基板301の長手方向に沿って並ぶ3つのピン36のうち、中央のピン36が第1ピン36aである。一対の挟持部材39は、複数のピン36のうち、第2ピン36bが第2孔39bに挿入される。図1では、実装基板301の長手方向に沿って並ぶ3つのピン36のうち、両側のピン36それぞれが第2ピン36bである。第2孔39bは、長孔である。第2孔39bは、第1孔39aと第2孔39bとが並ぶ方向と長孔の長手方向とを一致させるように設けられる。第1孔39aは、第1孔39aと第2孔39bとが並ぶ方向において、第1ピン36aと第1孔39aとの隙間が、第2ピン36bと第2孔39bとの隙間よりも小さい。ここで、隙間とは、第1孔39aと第2孔39bとが並ぶ方向におけるピン36の両側の空間を意味している。
本実施形態の照明器具1Xは、第1孔39aと第2孔39bとが並ぶ方向において、第1ピン36aと第1孔39aとの隙間が、第2ピン36bと第2孔39bとの隙間よりも小さい構成で、より均斉度を高くできる。
以下では、本実施形態の照明器具1Xについて、より詳細に説明する。照明器具1Xは、図3に示すように、器具本体2と、4つの光源ユニット3と、反射部材4と、導光板5と、電源ユニット6と、を備えている。
器具本体2は、図3に示すように、有底角筒状の外形形状をしている。器具本体2は、底板20と、4つの側板21と、2つの補強板22と、を有している。器具本体2は、第1端子台10と、第2端子台11と、2つの引掛ばね12と、を備えている。
底板20は、矩形平板状の外形形状をしている。底板20は、金属板によって形成される。金属板の材料としては、例えば、鋼板が挙げられる。底板20は、図4Cに示すように、4つの取付孔23を有している。4つの取付孔23は、底板20の背面視において、矩形状の対向する2組の辺のうち、一方の対向する1組の辺の中央部において、他方の対向する1組の辺の長手方向に沿って配置される。各取付孔23それぞれは、底板20の厚み方向に貫通する。各取付孔23それぞれは、底板20の背面視において、円形の外形形状をしている。
底板20は、更に、図3及び図4Cに示すように、2つの電線挿通孔24と、引掛孔25と、を有している。2つの電線挿通孔24と引掛孔25とは、底板20の背面視において、4つの取付孔23が並ぶ方向と交差する方向に沿って配置される。
各電線挿通孔24それぞれは、底板20の厚み方向に貫通する。各電線挿通孔24それぞれは、底板20の背面視において、円形の外形形状をしている。2つの電線挿通孔24のうち、一方の電線挿通孔24は、底板20の中央部に設けられる。2つの電線挿通孔24のうち、他方の電線挿通孔24は、一方の電線挿通孔24と比較して、底板20の端側に設けられる。各電線挿通孔24それぞれは、グロメット24aが嵌め込まれる。一方の電線挿通孔24には、電灯線が挿通される。電灯線は、電力系統からの電力が供給される給電用の電線である。他方の電線挿通孔24には、信号線が挿通される。信号線は、調光信号が伝送される電線である。引掛孔25は、底板20の厚み方向に貫通する。引掛孔25は、底板20の背面視において、長方形の外形形状をしている。
4つの側板21の各々は、主部210と、連結部211と、外鍔部212と、を有している。主部210は、長尺に形成される。主部210は、矩形板状の外形形状をしている。主部210は、長手方向に沿って、短手方向の一端に連結部211が設けられる。連結部211は、長尺の外形形状をしている。連結部211は、図2に示すように、連結部211の長手方向から見て、連結部211の短手方向の一端部分がL字状の外形形状をしている。連結部211は、長手方向に沿って、一端部分が主部210の短手方向の一端と連結される。連結部211は、長手方向に沿って、一端部分と反対の他端が底板20と連結される。
外鍔部212は、長尺の外形形状をしている。外鍔部212は、主部210の一端と反対の他端から主部210の厚み方向に沿って外方に突出する。言い換えれば、外鍔部212は、底板20から離れる向きに突出している。外鍔部212は、図2に示すように、L字状の外形形状をしており、先端部分が主部210と対向する。
側板21は、主部210と連結部211と外鍔部212とが一体的に形成されている。側板21は、金属板の打ち抜き加工及び曲げ加工で形成される。側板21の金属板としては、例えば、鋼板が挙げられる。側板21は、白色の塗料が塗布されている。側板21は、表面に白色の塗料が塗布されていることで、LED300の光に対し反射率を高めることができる。底板20と側板21とは、一体的に形成される構成でもよいし、底板20と側板21とが別体に形成される構成でもよい。底板20と側板21とは、別体に形成される場合、例えば、溶接などの適宜の方向で底板20と側板21とが接合される。
2つの補強板22の各々は、図3及び図5に示すように、長尺の外形形状をしている。各補強板22の各々は、長手方向に直交する断面視において、C字状の外形形状をしている。各補強板22は、複数の長孔部220を有している。各長孔部220は、補強板22の厚み方向に貫通する。各長孔部220は、長手方向が補強板22の短手方向に沿うように設けられる。2つの補強板22は、長手方向が互いに平行で、かつ所定の間隔を隔てて隣り合うように配置される。2つの補強板22の各々は、ねじにより、底板20にねじ止めされる。補強板22は、底板20にねじ止めされた場合、図4Cに示すように、長孔部220が底板20の取付孔23と重なるように配置される。各補強板22の各々は、金属板により形成される。補強板22の金属板としては、例えば、鋼板が挙げられる。
第1端子台10は、図3に示すように、底板20に取り付けられる。第1端子台10は、底板20の中央部に配置される。第1端子台10は、電灯線と電気的に接続される。第2端子台11は、底板20に取り付けられる。第2端子台11は、2つの電線挿通孔24の間に挟まれるように、底板20に配置される。第2端子台11は、信号線と電気的に接続される。
2つの引掛ばね12は、図3及び図5に示すように、矩形状の底板20の一辺に沿った両端部に取り付けられる。各引掛ばね12は、帯状の板材によって形成される。帯状の板材は、ばね性を有している。
4つの光源ユニット3それぞれは、同一の構成をしている。以下では、1つの光源ユニット3の構成を、図1及び図2に基づいて説明する。光源ユニット3は、図1に示すように、LEDモジュール30と、複数のピン36と、一対の挟持部材39と、を有している。一対の挟持部材39は、互いに異なる形状を構成されている。以下では、一対の挟持部材39のうち、一方の挟持部材39を第1挟持部材31と称し、一対の挟持部材39のうち、一方と反対の他方の挟持部材39を第2挟持部材32とも称する。光源ユニット3は、第1反射シート33と、第2反射シート34と、弾性シート35と、を有している。光源ユニット3は、更に、図2に示すように、結合ねじ37と、固定ねじ38と、を有している。
LEDモジュール30は、複数のLED300と、実装基板301と、一対のコネクタ302と、を有している。実装基板301は、長尺に形成される。実装基板301は、矩形板状の外形形状をしている。実装基板301は、配線を有している。配線は、複数のLED300を電気的に接続する。配線は、例えば、銅箔で形成される。実装基板301は、複数の第1ねじ挿通孔303を有している。複数の第1ねじ挿通孔303の各々は、実装基板301の厚み方向に貫通する。複数の第1ねじ挿通孔303は、実装基板301の長手方向に沿って、実装基板301の中央部及び実装基板301の両端部に設けられる。各第1ねじ挿通孔303は、実装基板301の短手方向における第1端側に設けられる。
複数のLED300は、実装基板301の長手方向に沿って、所定の間隔で直線状に実装される。複数のLED300は、実装基板301の短手方向において、実装基板301の第1端と反対の第2端側に配置される。一対のコネクタ302は、実装基板301の長手方向の両端部に実装される。一対のコネクタ302は、実装基板301の短手方向における第1端側に設けられる。一対のコネクタ302は、実装基板301の配線と電気的に接続される。一対のコネクタ302は、実装基板301の配線を介して、複数のLED300へ給電できるように構成される。
第1挟持部材31は、図1及び図2に示すように、取付板310と、第1結合片311と、第1支持片312と、連結片313と、を有している。取付板310は、長尺に形成される。取付板310は、矩形平板状の外形形状をしている。取付板310は、3つの第1ねじ孔316を有している。第1ねじ孔316は、取付板310の長手方向において、取付板310の中央部及び取付板310の両端部に設けられる。各第1ねじ孔316は、取付板310の厚み方向に貫通する。取付板310は、実装基板301の第1ねじ挿通孔303を挿通する固定ねじ38が、第1ねじ孔316にねじ止めされる。取付板310は、3つのボルト挿通孔を有している。3つのボルト挿通孔は、取付板310の長手方向において、取付板310の中央部及び取付板310の両端部に設けられる。ボルト挿通孔は、取付板310の厚み方向に貫通する。
第1結合片311は、長尺に形成される。第1結合片311は、矩形平板状の外形形状をしている。第1結合片311は、3つの雌ねじ部314を有している。雌ねじ部314は、第1結合片311の長手方向に沿って、第1結合片311の中央部及び第1結合片311の両端部に設けられる。第1結合片311は、取付板310の長手方向に沿って、取付板310の短手方向の第1端に設けられる。第1結合片311は、取付板310の厚み方向に沿って、突出する。
第1支持片312は、長尺に形成される。第1支持片312は、矩形平板状の外形形状をしている。第1支持片312は、3つの第1ピン挿通孔315を有している。第1ピン挿通孔315は、第1支持片312の長手方向に沿って、第1支持片312の中央部及び第1支持片312の両端部に設けられる。第1ピン挿通孔315は、第1支持片312の厚み方向に貫通する。各第1ピン挿通孔315は、長孔の外形形状をしている。
第1支持片312の長手方向の中央部の第1ピン挿通孔315は、長孔の短手方向が第1支持片312の長手方向に沿うように設けられる。言い換えれば、第1支持片312の長手方向の中央部の第1ピン挿通孔315は、長孔の長手方向が第1支持片312の長手方向と交差するように設けられる。第1支持片312の長手方向の両端部の第1ピン挿通孔315は、長孔の長手方向が第1支持片312の長手方向に沿うように設けられる。長孔は、正面視において、長円形だけに限られず、楕円形、若しくは長尺の多角形状でもよい。
連結片313は、長尺に形成される。連結片313は、図1及び図2に示すように、連結片313の長手方向から見て、L字状の外形形状をしている。連結片313は、取付板310の長手方向に沿って、取付板310の短手方向の第1端と反対の第2端に設けられる。連結片313は、取付板310の厚み方向に沿って突出する。連結片313は、第1結合片311と対向するように配置される。連結片313は、取付板310と反対側で、第1支持片312と連結される。連結片313は、第1支持片312の長手方向に沿って、第1支持片312の短手方向の一端と連結される。連結片313は、取付板310の短手方向に沿って、第1支持片312を取付板310の第2端よりも第1結合片311に近づける。
第1挟持部材31は、取付板310と第1結合片311と第1支持片312と連結片313とが一体に形成されている。第1挟持部材31は、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成される。第1挟持部材31の金属板としては、例えば、鋼板が挙げられる。
第2挟持部材32は、図1及び図2に示すように、底壁片320と、第2結合片321と、第2支持片322と、補強片323と、を有している。底壁片320は、長尺に形成される。底壁片320は、矩形平板状の外形形状をしている。底壁片320は、3つの窓孔326を有している。3つの窓孔326は、底壁片320の長手方向に沿って、底壁片320の中央部及び底壁片320の両端部に設けられる。各窓孔326は、底壁片320の厚み方向に貫通する。各窓孔326は、矩形の外形形状をしている。
第2結合片321は、長尺に形成される。第2結合片321は、矩形平板状の外形形状をしている。第2結合片321は、底壁片320の長手方向に沿って、底壁片320における短手方向の第1端に設けられる。第2結合片321は、底壁片320の厚み方向に沿って突出する。第2結合片321は、3つの第2ねじ挿通孔324を有している。3つの第2ねじ挿通孔324は、第2結合片321の長手方向に沿って、第2結合片321の中央部及び第2結合片321の両端部に設けられる。各第2ねじ挿通孔324は、第2結合片321の厚み方向に貫通する。各第2ねじ挿通孔324は、円形の外形形状をしている。言い換えれば、各第2ねじ挿通孔324は、丸孔である。
第2支持片322は、長尺に形成される。第2支持片322は、矩形平板状の外形形状をしている。第2支持片322は、底壁片320の長手方向に沿って、底壁片320の短手方向の第1端と反対の第2端に配置される。第2支持片322は、底壁片320の厚み方向に沿って、突出する。第2支持片322は、第2結合片321と対向して配置される。第2支持片322は、3つの第2ピン挿通孔325を有している。3つの第2ピン挿通孔325は、第2支持片322の長手方向に沿って、第2支持片322の中央部及び第2支持片322の両端部に設けられる。各第2ピン挿通孔325は、長孔の外形形状をしている。各第2ピン挿通孔325は、第2支持片322の厚み方向に貫通する。第2ピン挿通孔325は、第1ピン挿通孔315と対応して設けられる。
第2支持片322の長手方向の中央部の第2ピン挿通孔325は、長孔の短手方向が第2支持片322の長手方向に沿うように設けられる。言い換えれば、第2支持片322の長手方向の中央部の第2ピン挿通孔325は、長孔の長手方向が第2支持片322の長手方向と交差するように設けられる。第2支持片322の長手方向の両端部の第2ピン挿通孔325は、長孔の長手方向が第2支持片322の長手方向に沿うように設けられる。長孔は、正面視において、長円形だけに限られず、楕円形、若しくは長尺の多角形状でもよい。
補強片323は、長尺に形成される。補強片323は、矩形平板状の外形形状をしている。補強片323は、第2支持片322の長手方向に沿って、第2支持片322の短手方向における底壁片320と反対側に配置される。補強片323は、第2支持片322の厚み方向に沿って突出する。補強片323は、底壁片320と対向するように配置される。
第2挟持部材32は、底壁片320と第2結合片321と第2支持片322と補強片323とが一体に形成されている。第2挟持部材32は、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成される。第2挟持部材32の金属板としては、例えば、鋼板が挙げられる。
第1反射シート33は、図1に示すように、長尺に形成される。第1反射シート33は、第1基部330と、第1側部331と、第1固定部332と、を有している。第1基部330は、長尺に形成される。第1基部330は、矩形平板状の外形形状をしている。第1側部331は、第1基部330の長手方向に沿って、第1基部330の短手方向の第1端に設けられる。第1側部331は、第1基部330の厚み方向に沿って突出する。第1固定部332は、第1基部330の長手方向に沿って、第1基部330の短手方向における第1端と反対の第2端に設けられる。第1固定部332は、第1基部330の厚み方向に沿って突出する。第1固定部332は、第1側部331と対向して配置される。
第1固定部332は、3つの第1ピン孔333を有している。3つの第1ピン孔333は、第1固定部332の長手方向に沿って、第1固定部332の中央部及び第1固定部332の両端部に設けられる。各第1ピン孔333は、第1固定部332の厚み方向に貫通する。各第1ピン孔333は、長孔の外形形状をしている。第1ピン孔333は、第1挟持部材31の第1ピン挿通孔315に対応して配置される。
第1固定部332の長手方向の中央部の第1ピン孔333は、長孔の短手方向が第1固定部332の長手方向に沿うように設けられる。第1固定部332の長手方向の両端部の第1ピン孔333は、長孔の長手方向が第1固定部332の長手方向に沿うように設けられる。
第1反射シート33は、第1基部330と第1側部331と第1固定部332とが一体に形成される。第1反射シート33は、表面がLED300からの光に対して、反射性及び拡散性を有している。第1反射シート33は、電気絶縁性を有している。第1反射シート33は、樹脂材料で形成される。第1反射シート33は、白色に着色されている。第1反射シート33の樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
第2反射シート34は、図1に示すように、長尺に形成される。第2反射シート34は、第2基部340と、第2固定部341と、を有している。第2基部340は、長尺に形成される。第2基部340は、矩形平板状の外形形状をしている。第2固定部341は、長尺に形成される。第2固定部341は、矩形平板状の外形形状をしている。第2固定部341は、第2基部340の長手方向に沿って、第2基部340の短手方向の片端に設けられる。第2固定部341は、第2基部340の厚み方向に沿って突出する。
第2固定部341は、3つの第2ピン孔342を有している。3つの第2ピン孔342は、第2固定部341の長手方向に沿って、第2固定部341の中央部及び第2固定部341の両端部に設けられる。各第2ピン孔342は、第2固定部341の厚み方向に貫通する。各第2ピン孔342は、長孔の外形形状をしている。第2ピン孔342は、第2挟持部材32の第2ピン挿通孔325に対応して配置される。
第2固定部341の長手方向の中央部の第2ピン孔342は、長孔の短手方向が第2固定部341の長手方向に沿うように設けられる。第2固定部341の長手方向の両端部の第2ピン孔342は、長孔の長手方向が第2固定部341の長手方向に沿うように設けられる。
第2反射シート34は、第2基部340と第2固定部341とが一体に形成される。第2反射シート34は、第1反射シート33と同様に、表面がLED300からの光に対して、反射性及び光拡散性を有している。第2反射シート34は、電気絶縁性を有している。第2反射シート34は、第1反射シート33と同じ樹脂材料で形成される。第2反射シート34は、第1反射シート33と同じ樹脂材料で形成される場合だけでなく、異なる樹脂材料で形成されてもよい。
弾性シート35は、長尺に形成される。弾性シート35は、矩形平板状の外形形状している。弾性シート35は、弾性を有する材料によって形成される。弾性シート35の材料としては、例えば、シリコーンゴムが挙げられる。
複数のピン36の各々は、図2に示すように、ピン本体360と、フランジ361と、を有している。ピン本体360は、円柱状の外形形状をしている。フランジ361は、円環板状の外形形状をしている。フランジ361は、ピン本体360の長手方向に沿ったピン本体360の中央部に設けられる。フランジ361は、ピン本体360の軸周りに沿って、外方へ突出する。ピン36は、必ずしもフランジ361を備えていなくてもよく、ピン本体360だけで構成されてもよい。ピン本体360は、雄ねじが形成されてもよい。言い換えれば、ピン36は、ボルト、ビス、若しくは、ねじを含む広義の意味に解される。
ピン本体360の直径は、第1挟持部材31の第1ピン挿通孔315及び第2挟持部材32の第2ピン挿通孔325それぞれの短手方向の長さよりも僅かに小さい。
反射部材4は、図3、図4C及び図5に示すように、反射板40と、4つの反射側板41と、2つの引掛具42と、取付ばね43と、を有している。反射板40は、矩形平板状の外形形状をしている。反射板40は、正面視において、器具本体2における底板20と相似形をしている。反射板40は、器具本体2の底板20よりも若干小さく形成される。反射側板41は、図3及び図5に示すように、反射板40の4つの辺に沿って設けられる。反射側板41の各々は、反射板40の厚み方向に沿って突出する。反射側板41は、反射板40と一体に形成される。
反射部材4は、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工によって形成される。反射部材4の金属板としては、例えば、鋼板が挙げられる。反射部材4は、器具本体2に囲まれるように配置される。
引掛具42は、図5に示すように、側面視において、菱形の板状の外形形状をしている。引掛具42は、反射板40の厚み方向において、反射側板41と同じ向きに突出する。引掛具42は、図3及び図5に示す引掛ばね12に対応して、矩形状の反射板40の一辺に沿った両端部に配置される。各引掛具42は、対応する引掛ばね12に挟み持たれる。
取付ばね43は、反射板40に取り付けられる。取付ばね43は、例えば、ねじりコイルばねである。取付ばね43は、図4B及び図4Cに示すように、ねじりコイルばねのコイル部が、器具本体2の引掛孔25から外方へ突出できるように配置される。
導光板5は、図1及び図2に示すように、長尺に形成される。導光板5は、矩形平板状の外形形状をしている。導光板5は、3つの貫通孔50を有している。3つの貫通孔50は、導光板5の長手方向の中央部と導光板5の両端部に設けられる。3つの貫通孔50の各々は、導光板5の短手方向の一端部に設けられる。各貫通孔50は、導光板5の厚み方向に貫通する。各貫通孔50は、円形の外形形状をしている。言い換えれば、各貫通孔50は、丸孔である。各貫通孔50は、ピン本体360の外形よりも若干大きく形成される。貫通孔50には、ピン36のピン本体360が挿通される。貫通孔50は、ピン36のフランジ361が挿通されてないように形成される。導光板5は、貫通孔50にピン36が挿通されることで、ピン36が導光板5に取り付けられる。導光板5は、厚み方向に対向する一対の主面のうち、第1主面5aaが器具本体2の側板21と対向するように配置される。導光板5は、第1主面5aaと反対の第2主面5abに凹凸を有している。導光板5は、図2に示すように、第2主面5abが反射部材4と対向するように配置される。
導光板5は、一対の挟持部材39で挟まれる場合、第1支持片312の長手方向の中央部の第1ピン挿通孔315と、第2支持片322の長手方向の中央部の第2ピン挿通孔325とに、1つのピン36が挿通される。導光板5は、一対の挟持部材39で挟まれる場合、第1支持片312の長手方向の一方の端部の第1ピン挿通孔315と、第2支持片322の長手方向の一方の端部の第2ピン挿通孔325とに、1つのピン36が挿通される。導光板5は、一対の挟持部材39で挟まれる場合、第1支持片312の長手方向の一方と反対の他方の端部の第1ピン挿通孔315と、第2支持片322の長手方向の一方と反対の他方の端部の第2ピン挿通孔325とに、1つのピン36が挿通される。
導光板5は、一対の挟持部材39で挟まれる場合、第1反射シート33の第1固定部332及び弾性シート35を介して、第1挟持部材31の第1支持片312により、導光板5の厚み方向から第1主面5aaが押される。導光板5は、一対の挟持部材39で挟まれる場合、第2反射シート34の第2固定部341を介して、第2挟持部材32の第2支持片322により、導光板5の厚み方向から第2主面5abが押される。
導光板5は、透光性を有している。導光板5は、樹脂材料の成形体である。導光板5の樹脂材料としては、例えば、アクリル樹脂、若しくはポリカーボネート樹脂が挙げられる。
電源ユニット6は、図3に示すように、器具本体2の底板20に取り付けられる。電源ユニット6は、ハウジング61を有している。ハウジング61は、長尺に形成される。ハウジング61は、一面が開放された矩形箱状の外形形状をしている。ハウジング61は、開口が底板20で塞がれるように配置される。ハウジング61は、例えば、取付ねじにより、底板20に取り付けられる。ハウジング61は、金属製の板材で形成される。ハウジング61は、金属製の板材の打ち抜き加工及び折り曲げ加工によって形成される。ハウジング61は、内部に電源基板を収容する。電源基板は、第1端子台10を介して、電灯線と電気的に接続される。電源基板は、第2端子台11を介して、信号線と電気的に接続される。
電源基板には、複数種の電装部品が実装される。複数種の電装部品としては、例えば、トランス、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子及びスイッチング素子をスイッチング制御するドライブIC(Integrated Circuit)などが挙げられる。複数種の電装部品は、適宜に電気的に接続され、LED300の点灯電力を生成するための電源回路を構成する。電源回路は、実装基板301における一対のコネクタ302に所定の電力を供給する。電源回路は、例えば、昇圧チョッパ回路及び降圧チョッパ回路を備えている。電源回路は、商用交流電源などの外部電源からの交流電圧を直流電圧に整流する。電源回路は、整流した直流電圧を昇圧及び降圧し、所定の目標値に一致する電流を出力する。電源ユニット6と光源ユニット3とは、電源線によって、電気的に接続される。電源線は、電源ユニット6から光源ユニット3に電力を供給する給電用の電線である。
照明器具1Xは、電源ユニット6から光源ユニット3に給電させることで、LED300を点灯する。LED300から放射される光は、導光板5の一端面5aから導光板5に入射し、導光板5の内部を導光する。導光板5を導光する光は、導光板5の第2主面5abに形成された凹凸によって拡散して外部に出射される。導光板5の第2主面5abから出射され、かつ拡散された光は、器具本体2の内部の反射板40で反射される。反射板40で反射された光は、反射板40と対向する被照射面に照射される。
以下では、照明器具1Xの組み立て工程について説明する。最初に、導光板5を挟み持つ光源ユニット3の組立工程について説明する。
光源ユニット3の組み立て工程では、第1挟持部材31の取付板310に、第1反射シート33の第1基部330及びLEDモジュール30が順に重なるように、第1挟持部材31と第1反射シート33とLEDモジュール30とが配置される。LEDモジュール30の実装基板301の第1ねじ挿通孔303と、第1反射シート33の第1基部330に設けられた孔に固定ねじ38が挿通される。固定ねじ38が、LEDモジュール30及び第1反射シート33を介して、第1挟持部材31の取付板310の第1ねじ孔316にねじ込まれる。固定ねじ38が第1ねじ孔316にねじ込まれることで、図2に示すように、LEDモジュール30及び第1反射シート33が第1挟持部材31の取付板310に固定される。
次に、ピン36のピン本体360が、第2反射シート34の第2ピン孔342と、導光板5の貫通孔50と、第1反射シート33の第1ピン孔333と、第1挟持部材31の第1ピン挿通孔315とに順に挿通される。続いて、ピン36のピン本体360が、フランジ361を介して、第2挟持部材32の第2ピン挿通孔325に挿通される。第2挟持部材32の第2結合片321は、第1挟持部材31の第1結合片311と重ね合される。第2結合片321の第2ねじ挿通孔324に挿通される結合ねじ37が、第1結合片311の雌ねじ部314にねじ込まれる。第2反射シート34の第2固定部341と、第2支持片322との間には、図2に示すように、弾性シート35が挟み込まれる。
結合ねじ37が雌ねじ部314にねじ込まれることで、第1挟持部材31の第1結合片311と第2挟持部材32の第2結合片321とが結合される。第1挟持部材31と第2挟持部材32とは、3本のピン36が導光板5の厚み方向に貫通した状態で、導光板5を挟み持つ。導光板5の一端面5aは、第1挟持部材31の取付板310に取り付けられたLEDモジュール30の複数のLED300のそれぞれと対向している。導光板5は、ピン36を介して、第1挟持部材31の第1支持片312と、第2挟持部材32の第2支持片322とで、厚み方向から挟まれて支持される。導光板5を挟み持つことで、光源ユニット3が組み立てられる。
次に、光源ユニット3が器具本体2に取り付けられる。組立工程では、光源ユニット3における取付板310が器具本体2の底板20に重ねられる。取付板310は、正面視が矩形状の底板20における側縁に沿って配置される。
第2挟持部材32の底壁片320における窓孔326を通して、ボルト13が、第1挟持部材31の取付板310におけるボルト挿通孔と、器具本体2の底板20に設けられている孔に挿通される。ボルト13は、図2に示すように、第1挟持部材31の取付板310と、底板20とを挟むように、ナット14が締め付けられる。ボルト13がナット14に締め付けられることで、光源ユニット3が器具本体2の底板20の周縁部分に取り付けられる。器具本体2の底板20における各周縁部分の各々に、導光板5を挟み持った光源ユニット3が取り付けられる。
以下では、本実施形態の照明器具1Xが、より均斉度を高めることができることについて説明する。
照明器具では、LEDの点灯による発熱、周囲温度の変化などに起因して、導光板と一対の挟持部材とがそれぞれ熱膨張する。照明器具では、導光板が樹脂材料の成形体であり、一対の挟持部材が金属材料で形成される場合、導光板は、一対の挟持部材と比較して、線膨張率が2桁ほど大きい場合もある。導光板が樹脂材料の成形体であり、一対の挟持部材が金属材料で形成される場合、導光板が熱により伸縮する長さは、一対の挟持部材が熱により伸縮する長さよりも大きい。
照明器具は、導光板が複数のピンで一対の挟持部材に支持されている場合、一対の挟持部材及び導光板に対して複数のピンが固定されていると、導光板の伸縮に伴って複数のピンにより導光板に応力が加わる。照明器具は、導光板に応力が加わると、導光板が変形する。照明器具は、導光板が変形すると所定の配向特性を得ることができない。照明器具は、所定の配向特性が得られない場合、均斉度が低下する傾向にある。
本実施形態の照明器具1Xでは、一対の挟持部材39における長手方向の中央部の第1ピン挿通孔315及び第2ピン挿通孔325が、一対の挟持部材39における長手方向と交差する方向に沿って配置された長孔に形成されている。中央部の第1ピン挿通孔315及び第2ピン挿通孔325は、長孔の短手方向が一対の挟持部材39における長手方向に沿って配置されているので、導光板5が伸縮しても、一対の挟持部材39の長手方向に沿って第1ピン36aが移動することを抑制する。言い換えれば、一対の挟持部材39における長手方向の中央部の第1ピン挿通孔315及び第2ピン挿通孔325それぞれは、第1孔39aを構成している。
照明器具1Xは、一対の挟持部材39における長手方向の両端部の第1ピン挿通孔315及び第2ピン挿通孔325が、一対の挟持部材39の長手方向に沿って配置された長孔に形成されている。両端部の第1ピン挿通孔315及び第2ピン挿通孔325は、長孔の長手方向が一対の挟持部材39における長手方向に沿って配置されているので、導光板5が伸縮した場合、一対の挟持部材39の長手方向へ第2ピン36bが導光板5につられて移動できる。言い換えれば、一対の挟持部材39における長手方向の両端部の第1ピン挿通孔315及び第2ピン挿通孔325それぞれは、第2孔39bを構成している。
照明器具1Xは、導光板5が伸縮した場合、一対の挟持部材39の長手方向へ第2ピン36bが導光板5につられて移動できるので、複数のピン36を介して導光板5に加わる応力の低減を図ることができる。
本実施形態の照明器具1Xでは、第2孔39bの長手方向が導光板5の長手方向に沿った長孔に形成されており、一対の挟持部材39は、複数のピン36のうち、第2ピン36bが第2孔39bに挿入されることで、導光板5を保持する。照明器具1Xでは、第1孔39aの長手方向が導光板5の長手方向と交差する方向に沿った長孔に形成されており、一対の挟持部材39は、複数のピン36のうち、第1ピン36aが第1孔39aに挿入されても、正常時において、導光板5の自重を保持していない。
照明器具1Xは、何らかの原因で導光板5が破損し、第2ピン36bが第2孔39bから外れても、第1ピン36aが第1孔39aに当たって導光板5を保持できる。照明器具1Xは、第1ピン36aが導光板5を保持する場合、導光板5が一対の挟持部材39の長手方向と交差する第1孔39aの長手方向に沿って鉛直方向の下方にずれるため、視認者に導光板5の破損を報知できる。
本実施形態の照明器具1Xでは、導光板5において、LED300からの光がピン36で遮らないように、ピン36は、実装基板301の長手方向に沿った隣接する2つのLED300の間であって、実装基板301と対向するように配置されている。
すなわち、本実施形態の照明器具1Xでは、複数のピン36は、実装基板301の厚み方向において、実装基板301と向かい合っている。複数のピン36は、実装基板301の長手方向において、並んで設けられている。複数のピン36は、実装基板301の長手方向において、複数のLED300のうち、隣接する2つのLED300の間に配置されることが好ましい。
本実施形態の照明器具1Xは、複数のピン36が実装基板301の長手方向において、隣接する2つのLED300の間に配置される構成で、LED300からの光がピン36で遮光されることを抑制できる。
ところで、照明器具は、LEDの光出力を高くすればするほど発熱量が大きくなる傾向にある。照明器具では、LEDが点灯した場合、導光板の伸長する長さが一対の支持部材の伸長する長さと比較して長い。照明器具では、LEDの消灯時を基準にピンを配置させると、導光板と一対の挟持部材との熱膨張率の差に起因するピンの移動で、LEDからの光がピンで遮光されるおそれがある。特に、照明器具では、光出力を向上させる場合、隣接する2つのLEDの間の距離を狭くする場合もある。照明器具では、隣接する2つのLEDの間の距離が狭くなるにつれ、ピンの移動に伴う均斉度の低下の影響が大きくなる傾向にある。
本実施形態の照明器具1Xでは、図7に示すように、LED300が点灯し導光板5が伸長した状態において、LED300からの光がピン36で遮らないように、第2孔39b及び第1孔39aが設けられる。図7は、LED300が消灯している状態を例示している。
照明器具1Xは、LED300が点灯している場合でも、LED300が消灯している場合でも、第1ピン36aが実装基板301の長手方向に沿った隣接する2つのLED300の間を結ぶ線分の垂直二等分線と一致するように、第1孔39aに配置される。照明器具1Xは、LED300の消灯時において、第2ピン36bが隣接する2つのLED300の間を結ぶ線分の垂直二等分線からずれるように、第2孔39bに配置される。照明器具1Xは、更に、LED300が点灯時において、第2ピン36bが隣接する2つのLED300の間を結ぶ線分の垂直二等分線に近づくように、第2孔39bに配置される。
図7では、隣接する2つのLED300の間を結ぶ線分の垂直二等分線を第1仮想線10aaで例示している。図7では、ピン36の軸芯を通り実装基板301の厚み方向に沿った第2仮想線10abで例示している。導光板5が伸長した場合、第1ピン36aは、第1孔39aに当たって第1孔39aと第2孔39bとが並ぶ方向への移動が規制される。導光板5が伸長した場合、第2ピン36bは、第1孔39aと第2孔39bとが並ぶ方向へ沿って移動する。図7では、第2ピン36bの移動方向を白抜きの矢印で例示している。
照明器具1Xは、導光板5が伸長した状態において、LED300からの光がピン36で遮られないように、第1孔39a及び第2孔39bが設けられるので、より均斉度を高くすることができる。
言い換えれば、本実施形態の照明器具1Xでは、第2孔39bは、複数のLED300が消灯している場合、実装基板301の長手方向において、隣接する2つのLED300の間を結ぶ線分の垂直二等分線からずれた位置に第2ピン36bを配置させる。第2孔39bは、複数のLED300が点灯している場合、複数のLED300が消灯している場合と比較して、隣接する2つのLED300の間を結ぶ線分の垂直二等分線により近づく位置に、第2ピン36bを配置させることが好ましい。
本実施形態の照明器具1Xは、複数のLED300が点灯している場合、隣接する2つのLED300の間を結ぶ線分の垂直二等分線により近づく位置に、第2ピン36bが配置されることで、より均斉度を高めることができる。照明器具1Xは、導光板5と一対の挟持部材39との相対的な変位を考慮して、第1孔39aと第2孔39bとが配置されていればよい。
次に、本実施形態の照明器具1Xと、比較例の照明器具とを、図8A及び図8Bに基づいて比較して説明する。比較例の照明器具は、図8Bに示すように、第1挟持部材31に連結片313を備えておらず、取付板310の厚み方向に沿って取付板310の第2端から第1支持片312が突出している。比較例の照明器具は、導光板5の第1主面5aaと第1支持片312との隙間を埋めるスペーサ51が設けられている。比較例の照明器具は、LED300の光軸30aと導光板5の厚み方向の中心とが一致するように形成されている。図8Bでは、LED300の光軸30aを一点鎖線で例示している。
ところで、照明器具は、一般に、導光板の厚みが実装基板の短手方向の長さよりも薄い。実装基板は、LEDの電気絶縁性を確保するため、実装基板の端面から所定の絶縁距離を確保する必要がある。
比較例の照明器具は、実装基板301の端面から所定の絶縁距離を確保するため、取付板310の短手方向において、実装基板301の端面と第1支持片312との距離を離している。比較例の照明器具は、取付板310の短手方向において、実装基板301の端面と第1支持片312との距離が離れると、導光板5と第1支持片312との隙間を埋めるスペーサ51が必要となる。比較例の照明器具は、スペーサ51が設けられると、取付板310の短手方向に沿ったピン36の長さを長くする必要がある。比較例の照明器具は、ピン36の長さが長くなると、照明器具全体の薄型化及び小型化が難しくなる傾向にある。
本実施形態の照明器具1Xでは、図8Aに示すように、一対の挟持部材39のうち、一方の挟持部材39は、取付板310と、連結片313と、第1支持片312と、を有している。取付板310は、長尺に形成されている。取付板310は、実装基板301が取り付けられる。連結片313は、取付板310の短手方向の一端から取付板310の厚み方向に突出する。第1支持片312は、連結片313における取付板310と反対側に設けられる。第1支持片312は、導光板5の厚み方向から導光板5の第1主面5aaを押える。一対の挟持部材39のうち、他方の挟持部材39は、第2支持片322を有している。第2支持片322は、第1支持片312と対向する。第2支持片322は、導光板5の厚み方向から導光板5の第1主面5aaと反対の第2主面5abを押える。一対の挟持部材39は、LED300の光軸30aと導光板5の厚み方向の中心とが一致するように、連結片313が取付板310の短手方向に沿って第1支持片312を第2支持片322に近づけて連結する。図8Aでは、LED300の光軸30aを一点鎖線で例示している。第1孔39a及び第2孔39bは、第1支持片312及び第2支持片322に対応して設けられていることが好ましい。
本実施形態の照明器具1Xは、LED300の光軸30aと導光板5の厚み方向の中心とが一致するように、連結片313が第1支持片312を第2支持片322に近づける構成で、実装基板301との絶縁距離を確保し薄型化を図れる。本実施形態の照明器具1Xは、LED300の光軸30aと導光板5の厚み方向の中心とが一致するように、連結片313が第1支持片312を第2支持片322に近づける構成で、スペーサ51などの余分な別部材を用いる必要もない。
以下では、照明器具1Xの施工工程について、簡単に説明する。
照明器具1Xの施工工程では、器具本体2が天井材に設けられた埋込孔に埋め込まれる。埋込孔からは、複数の吊りボルトが室内空間に露出している。器具本体2では、吊りボルトが、底板20の取付孔23及び2つの補強板22の長孔部220にそれぞれ挿通される。取付孔23及び長孔部220にそれぞれ挿通された吊りボルトにナットが締め付けられる。照明器具1Xは、吊りボルトにナットが締め付けられることで、器具本体2が吊りボルトに取り付けられる。器具本体2の側板21の外鍔部212により、側板21と埋込孔との隙間が目隠しされる。
次に、取付ばね43の一対の腕部のそれぞれの先端部分に設けられている引掛部が、器具本体2の底板20の引掛孔25の周縁に引っ掛けられる。反射部材4は、取付ばね43により、底板20に吊り下げられた状態で器具本体2に仮保持される。反射部材4が器具本体2に仮保持された状態で、底板20の2つの電線挿通孔24のうち、一方の電線挿通孔24から引き込まれる電灯線が、第1端子台10と電気的に接続される。底板20の2つの電線挿通孔24のうち、他方の電線挿通孔24から引き込まれる信号線は、第2端子台11と電気的に接続される。
最後に、反射部材4が器具本体2における底板20と4つの側板21とで囲まれた空間内に収容される。取付ばね43の一対の腕部が引掛孔25に挿入されながら外向きに広がり、一対の腕部のそれぞれの根元となるコイル部に近い部分が底板20の引掛孔25の周縁に引っ掛けられる。2つの引掛具42それぞれが、図3及び図5に示すように、器具本体2の底板20に取り付けられている2つの引掛ばね12に引っ掛けられる。反射部材4は、図4A及び図6に示すように、器具本体2の内部空間に収容された状態で、取付ばね43と2つの引掛ばね12のばね力によって、器具本体2に支持される。照明器具1Xは、天井材の埋込孔に埋め込まれた状態で施工される。
(実施形態2)
本実施形態の照明器具1Yは、図9及び図10に示すように、器具本体2と反射部材4と導光板5の外形形状が実施形態1の照明器具1Xと相違し、その他の構成については実施形態1の照明器具1Xと同様の構造としている。本実施形態の照明器具1Yの構成のうち、実施形態1の照明器具1Xの構成と機能的に共通する構成については、同一の符号を付して、適宜に説明を省略する。
本実施形態の照明器具1Yは、図9から図11に示すように、器具本体2と、光源ユニット3と、反射部材4と、導光板5と、を備えている。
器具本体2は、底板20と、一対の第1側板21Aと、一対の第2側板21Bと、一対の補強板22と、を備えている。底板20は、長尺に形成される。底板20は、矩形平板状の外形形状をしている。一対の第1側板21Aの各々は、長尺に形成される。一対の第1側板21Aの矩形平板状の外形形状をしている。第1側板21Aは、底板20の長手方向に沿って、底板20の短手方向の両側に設けられる。一対の第1側板21Aは、底板20の厚み方向に突出する。一対の第1側板21Aは、対向して配置される。一対の第2側板21Bは、矩形平板状の外形形状をしている。第2側板21Bは、底板20の長手方向の両側に設けられる。一対の第2側板21Bは、底板20の厚み方向に沿って、第1側板21Aと同じ方向に突出する。一対の第2側板21Bは、対向して配置される。
一対の補強板22は、主片221と、一対の側片222と、一対の補強部223と、を有している。主片221は、図10Dに示すように、長尺に形成される。主片221は、矩形平板状の外形形状をしている。一対の側片222の各々は、長尺に形成される。各側片222は、矩形平板状の外形形状をしている。一対の側片222は、主片221の長手方向の両側に設けられる。側片222は、主片221の厚み方向に沿って突出する。一対の側片222は、互いに対向するように配置される。
一対の補強部223の各々は、長尺に形成される。各補強部223は、矩形平板状の外形形状をしている。一対の補強部223は、主片221の長手方向に沿って、主片221の短手方向の両側に設けられる。補強部223は、主片221の厚み方向に沿って、側片222の突出方向と反対の方向に突出する。一対の補強部223は、互いに対向するように配置される。一対の補強板22は、底板20における長手方向の両端部に主片221がねじ止めされる。補強板22は、一対の側片222と主片221と一対の補強部223とが一体に形成される。
2つの光源ユニット3は、実施形態1の照明器具1Xにおける光源ユニット3と同様の構成をしている。光源ユニット3は、一対の第1側板21Aのそれぞれの内側面に導光板5の第1主面5aaが接するようにして、器具本体2の内部空間に収容される。光源ユニット3は、図11に示すように、第1挟持部材31が器具本体2の底板20にねじ止めされる。
反射部材4は、反射板40と、一対の第1反射側板41Aと、一対の第2反射側板41Bと、取付ばね43と、を備えている。反射板40は、長尺に形成される。反射板40は、矩形平板状の外形形状をしている。一対の第1反射側板41Aそれぞれは、長尺に形成される。各第1反射側板41Aは、矩形平板状の外形形状をしている。第1反射側板41Aは、反射板40の短手方向の両端部に、反射板40の長手方向に沿って設けられる。第1反射側板41Aは、反射板40の厚み方向に突出する。一対の第1反射側板41Aは、対向して配置される。
一対の第2反射側板41Bは、長尺に形成される。各第2反射側板41Bは、矩形平板状の外形形状をしている。一対の第2反射側板41Bは、反射板40の長手方向の両端部において、反射板40の短手方向に沿って配置される。第2反射側板41Bは、反射板40の厚み方向に沿って、突出する。一対の第2反射側板41Bは、互いに対向するように配置される。
導光板5は、一対の挟持部材39で挟まれる。一対の挟持部材39は、LED300の光軸30aと導光板5の厚み方向の中心とが一致するように、第1支持片312を第2支持片322に近づけている。導光板5は、器具本体2の内部から外部へ突出しないように形成される。
照明器具1Yでは、図11に示すように、第1端子台10は、器具本体2の底板20に取り付けられる。第1端子台10は、反射部材4と底板20の間に形成される空間に収容される。取付ばね43は、図10D及び図11に示すように、コイル部430が反射板40の長手方向の中央部に取り付けられる。
照明器具1Yは、実施形態1の照明器具1Xと同様に、天井材の埋込孔に埋め込まれた状態で施工される。照明器具1Yでは、複数のLED300から放射される光は、導光板5の一端面5aから導光板5の内部に入射する。LED300から放射される光は、導光板5の内部を導光し、主として導光板5の第2主面5abから外部に出射する。導光板5の第2主面5abから出射する光は、第2主面5abに形成された凹凸によって拡散される。
本発明は、上述の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲で、種々変更することができる。