JP6802548B1 - 気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム - Google Patents

気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP6802548B1
JP6802548B1 JP2020020660A JP2020020660A JP6802548B1 JP 6802548 B1 JP6802548 B1 JP 6802548B1 JP 2020020660 A JP2020020660 A JP 2020020660A JP 2020020660 A JP2020020660 A JP 2020020660A JP 6802548 B1 JP6802548 B1 JP 6802548B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air supply
clean room
airflow
gas supplied
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020020660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021127839A (ja
Inventor
佑吉 堀岡
佑吉 堀岡
Original Assignee
Ftb研究所株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ftb研究所株式会社 filed Critical Ftb研究所株式会社
Priority to JP2020020660A priority Critical patent/JP6802548B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6802548B1 publication Critical patent/JP6802548B1/ja
Publication of JP2021127839A publication Critical patent/JP2021127839A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】 炉から上昇気流が生じる場合であっても、クリーンルーム内の気流の乱れを抑制することを可能とする気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システムを提供する。【解決手段】 気流制御装置は、ヒータによって加熱される炉を有する2以上の製造装置が設けられるクリーンルームにおいて、前記2以上の製造装置のそれぞれに対応する2以上の給気口に連通する給気ダクトに供給される気体を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記炉が開かれた場合に、開かれた炉を有する第1製造装置に対応する第1給気口から前記クリーンルーム内に給気される気体の流量を増大する気流調節制御を実行する。【選択図】 図3

Description

本発明は、気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システムに関する。
半導体製造装置や結晶成長装置などの製造装置が設けられるクリーンルームにおいては、クリーンルーム内において気流をラミナーフロー(層流)として生成することによってクリーンルーム内の塵埃を一定レベル以下に抑制する技術が知られている。クリーンルームにおいては、クリーンルーム内の温度や湿度が所望範囲に収まるように制御される。
上述したクリーンルームに設けられる製造装置が熱源を有するケースも想定される。このようなケースにおいて、熱源から生じる熱を排出する技術も提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2017−217579号公報
ところで、ヒータによって加熱される炉を有する製造装置がクリーンルーム内に設けられるケースにおいて、未だ冷え切っていない炉内の製品を取り出す際に、炉から生じる上昇気流によってクリーンルーム内の気流が乱れる。クリーンルーム内の気流が乱れると、クリーンルーム内の塵埃を一定レベル以下に抑制することができない事態が生じる可能性がある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、炉から上昇気流が生じる場合であっても、クリーンルーム内の気流の乱れを抑制することを可能とする気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システムを提供することを目的とする。
第1の特徴に係る気流制御装置は、ヒータによって加熱される炉を有する2以上の製造装置が設けられるクリーンルームにおいて、前記2以上の製造装置のそれぞれに対応する2以上の給気口に連通する給気ダクトに供給される気体を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記炉が開かれた場合に、開かれた炉を有する第1製造装置に対応する第1給気口から前記クリーンルーム内に給気される気体の流量を増大する気流調節制御を実行する。
第2の特徴に係る気流制御方法は、ヒータによって加熱される炉を有する2以上の製造装置が設けられるクリーンルームにおいて、前記2以上の製造装置のそれぞれに対応する2以上の給気口に連通する給気ダクトに供給される気体を制御するステップAを備える。前記ステップAは、前記炉が開かれた場合に、開かれた炉を有する第1製造装置に対応する第1給気口から前記クリーンルーム内に給気される気体の流量を増大する気流調節制御を実行するステップを含む。
第3の特徴に係る気流制御システムは、第1の特徴に係る気流制御装置を備える。
本発明によれば、炉から上昇気流が生じる場合であっても、クリーンルーム内の気流の乱れを抑制することを可能とする気流制御装置及び気流制御方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る気流制御システム100を示す図である。 図2は、実施形態に係る結晶成長装置10を示す図である。 図3は、実施形態に係る気流制御装置200を示す図である。 図4は、実施形態に係る給気装置20を示す図である。 図5は、実施形態に係る適用シーンを説明するための図である。 図6は、実施形態に係る気流制御方法を示す図である。 図7は、変更例1に係る気流制御システム100を示す図である。 図8は、変更例3に係るパーティション70を示す図である。 図9は、変更例3に係るパーティション80を示す図である。 図10は、変更例4に係る気流を説明するための図である。
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものである。
[実施形態]
(気流制御システム)
以下において、実施形態に係る気流制御システムについて説明する。図1は、一般的な実施形態に係る気流制御システム100を示す図である。
気流制御システム100は、製造装置が設けられるクリーンルームで用いられる。製造装置は、半導体製造装置であってもよく、結晶を成長させる成長装置であってもよい。特に限定されるものではないが、実施形態では、製造装置として、種結晶から単結晶シリコンを成長させる結晶成長装置10を例示する。
図1に示すように、気流制御システム100は、天板110と床板120とによって区画されるクリーンルームで用いられる。但し、結晶成長装置10の周辺はパンチングプレート(穴空き板)によって、炉の周辺を経由して流れてきた気流の吸い込み口となっている。気流制御システム100は、クリーンルームに設けられる2以上の結晶成長装置10と、クリーンルーム内に気体を給気する2以上の給気装置20と、を有する。気流制御システム100は、天板110の上方に設けられる給気ダクト111と、床板120の下方に設けられる排気ダクト121と、を有する。排気ダクト121の吸入口についてもダンパ開閉を天井側の吹き出し口の風量制御に同期させて制御すればさらに効果的ではあるが、床下がユーティリティーの配管・配線の加減で自由度がない場合は、床下の壁側にリターンシャフトを設置することでもよい。
発明者らは、結晶取り出しのための炉の開放時にどのような気流が生じるかを微細な糸により、気流の流れを図る方法で気流を測定した。その結果、完全に常温になっていない炉からは激しい上昇気流が生じ、周辺炉の近傍に降り注いでいることを確認した。この事は、炉室の清浄度管理や、特に毒物をドーパント(半導体結晶の抵抗率制御のための不純物)として用いている場合、作業者の毒物被曝や炉室の環境が汚染される問題を確認した。従来は、個別炉の運転状態と炉の開放時について、炉の開放時の信号で空調制御を行う仕組みとなっていなかったため、問題を乗じていた。
結晶成長装置10は、ヒータによって加熱される炉を有する製造装置の一例である。例えば、結晶成長装置10は、種結晶から単結晶シリコンを成長させる成長装置である。図1では、結晶成長装置10として結晶成長装置10#1〜10#4が例示されている。結晶成長装置10の詳細については後述する(図2を参照)。
給気装置20は、給気ダクト111に連通する給気口を有する。各給気装置20は、各結晶成長装置10に対応する位置に設けられる。言い換えると、給気装置20の給気口は、結晶成長装置10に対応する位置に設けられる。実施形態では、給気装置20が結晶成長装置10の上方に設けられるケースを例示する。例えば、給気装置20は、天板110に埋め込まれてもよい。図1では、給気装置20として給気装置20#1〜20#4が例示される。従来は、吹き出し口のダンパ開口度合いを部屋の形状装置の並びなどで半固定的に調整していたが、その場合には、上昇気流が生じる炉の開放時には、当該炉の周辺炉上にパーティクルが飛散し、清浄度が保てなかった。
また、当該炉が高濃度ドーパント(砒素や燐などの毒物)の場合、周辺にいる作業者が汚染被曝する危険があった。従って、このパーティクル飛散を排気系に確実に送り込む必要があり、本発明の空調制御が重要となる。
例えば、給気装置20#1の給気口から給気される気体は、結晶成長装置10#1に対する下降気流を生じる。同様に、給気装置20#2の給気口から給気される気体は、結晶成長装置10#2に対する下降気流を生じ、給気装置20#3の給気口から給気される気体は、結晶成長装置10#3に対する下降気流を生じ、給気装置20#4の給気口から給気される気体は、結晶成長装置10#4に対する下降気流を生じる。クリーンルーム内に給気された気体は排気ダクト121を通じて排気される。すなわち、クリーンルーム内においては下降気流が生じる状態が維持され、クリーンルーム内の塵埃が一定レベル以下に抑制される。
天板110は、クリーンルームの天井を構成しており、給気装置20を有する。上述したように、天板110の上方には給気ダクト111が設けられる。給気ダクト111は、2以上の結晶成長装置10のそれぞれに対応する2以上の給気口に連通する。
床板120は、クリーンルームの床を構成しており、網目形状を有する。上述したように、床板120の下方には排気ダクト121が設けられる。
(結晶成長装置)
以下において、実施形態に係る結晶成長装置について説明する。図2は、実施形態に係る結晶成長装置10の炉室部分に限定し、単結晶の収納する上部チャンバや結晶成長時に結晶の回転を行ったり、結晶を引き上げるためのワイヤーや、シャフトなどの昇降機構部分は省略して炉室部に限定した部分を示す図である。
図2に示すように、結晶成長装置10は、種結晶から単結晶シリコン50を成長させる装置である。結晶成長装置10は、主チャンバ11と、蓋体12と、保温筒13と、カーボン坩堝14と、石英坩堝15と、ガスフロー管16と、ヒータ17と、を有する。
特に限定されるものではないが、単結晶シリコン50を製造する方法としては、CZ(Czochralski)法が用いられてもよく、MCZ(Magnetic field applied Czochralsk)法が用いられてもよい。これらの方法では、多結晶シリコンなどの原料を石英坩堝15に配置した上で、主チャンバ11内を減圧状態(10〜400Torr又は1,333〜53,329Pa)において石英坩堝15内の原料シリコンをヒータ17によって加熱溶融することによってシリコン融液を得る。続いて、シリコン融液に種結晶を垂下するとともに、一定長ずつ種結晶を引き上げることによって種結晶の転位欠陥を無転位化することによって単結晶シリコン50を成長させる。
主チャンバ11は、保温筒13、カーボン坩堝14、石英坩堝15、ガスフロー管16及びヒータ17を収容する。主チャンバ11は、ヒータ17によって加熱される炉の一例である。主チャンバ11は、上方に引き上げられる単結晶シリコン50を覆うように設けられる。単結晶シリコン50の成長段階において主チャンバ11は減圧状態に維持されてもよい。
坩堝の回転や、昇降機構、昇降軸も用いられるが、ここでは図示はせず、省略する。同じく、炉内を減圧するための排気口や、ヒータ電極と細部の構造は、炉外の気流に関係しないため、省略する。
蓋体12(上部チャンバ)は、主チャンバ11に対して開閉可能に構成される。単結晶シリコン50の成長段階にといて蓋体12は閉じられ、単結晶シリコン50の取出段階にといて蓋体12は開かれる。蓋体12は、主チャンバ11に対して着脱可能なフランジ構造に構成されてもよい。蓋体12は、主チャンバ11の一部であると考えてもよい。蓋体12は、成長中の単結晶シリコン50を観察するための観察窓11Aを有してもよい。蓋体12は、成長中の単結晶シリコン50の直径を検出するためのセンサ窓11Bを有してもよい。
保温筒13は、カーボン坩堝14及び石英坩堝15の外側に設けられており、石英坩堝15の温度を維持する。
カーボン坩堝14は、石英坩堝15の外側に設けられており、カーボン坩堝14は、石英坩堝15を支持する。カーボン坩堝14は、少なくとも炭素を含む材料によって構成される。カーボン坩堝14は、単結晶シリコン50の成長段階において高温状態の石英坩堝15の軟化変形を保護する。
石英坩堝15は、カーボン坩堝14の内側にもうけられており、多結晶シリコンなどの原料を収容する。石英坩堝15は、少なくとも石英を含む材料によって構成される。例えば、単結晶シリコン50の成長段階において石英坩堝15内の温度(単結晶シリコン50の成長温度)は1400℃〜1700℃の範囲に維持される。
ガスフロー管16は、石英坩堝15に不活性ガスを供給する管である。不活性ガスとしてはアルゴンガスを用いてもよい。ガスフロー管16の少なくとも表面は、シリコン酸化物と還元反応を生じない部材によって構成されてもよい。
ヒータ17は、カーボン坩堝14の外側に配置されており、石英坩堝15に収容される多結晶シリコンなどの原料を加熱溶融する。ヒータ17は、単結晶シリコン50の成長段階において石英坩堝15に収容されるシリコン融液の加熱を継続する。ヒータ17は、カーボンヒータであってもよい。
(気流制御装置)
以下において、実施形態に係る気流制御装置について説明する。図3は、実施形態に係る気流制御装置200を示す図である。気流制御装置200は、気流制御システム100に設けられる。
図3に示すように、気流制御装置200は、通信部210と、主調節部220と、制御部230とを有する。
通信部210は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格又はPLC(Power Line Communication)に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
実施形態では、通信部210は、結晶成長装置10及び給気装置20とネットワークを介して接続される。通信部210は、主チャンバ11が開閉状態を示す信号を結晶成長装置10から受信してもよい。例えば、通信部210は、主チャンバ11が開かれた場合に、主チャンバ11が開かれた旨を示す信号を受信してもよい。通信部210は、主チャンバ11が閉じられた場合に、主チャンバ11が閉じられた旨を示す信号を受信してもよい。通信部210は、主チャンバ11の開閉状態を示す信号を定期的に受信してもよい。
実施形態では、通信部210は、給気装置20からクリーンルーム内に給気される気体(空気)を制御するための制御信号を給気装置20に送信してもよい。制御信号は、開かれた主チャンバ11を有する結晶成長装置10(以下、第1製造装置と称する)に対応する給気口(以下、第1給気口と称する)からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大を指示する制御信号を含んでもよい。制御信号は、閉じられた主チャンバ11を有する結晶成長装置10(以下、第2製造装置と称する)に対応する給気口(以下、第2給気口と称する)からクリーンルーム内に給気される気体の流量の減少を指示する制御信号を含んでもよい。
主調節部220は、給気ダクト111に接続されており、給気ダクト111に供給される気体を調節する。例えば、主調節部220は、クリーンルーム内の塵埃(パーティクル又はダストと称することもある)を一定レベル以下に抑制するように、給気ダクト111に供給される気体の流量を調節してもよい。また、第1製造装置の近隣に設けられたダストセンサーモニター口からダスト量を監視し、ダスト量が一定以下になるように、風量を給気口から給気装置20によって適正化してもよい。また、給気装置20は、風量を自由に制御できるインバータ方式を用いてもよい。主調節部220は、クリーンルーム内の温度が所望温度内に維持されるように、給気ダクト111に供給される気体の温度を調節してもよい。主調節部220は、クリーンルーム内の湿度が所望湿度内に維持されるように、給気ダクト111に供給される気体の湿度を調節してもよい。
実施形態では、主調節部220は、第1製造装置に対応する第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大するために、給気ダクト111に供給される気体の流量を増大してもよい。
制御部230は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
実施形態では、制御部230は、第1製造装置に対応する第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大する制御(以下、気流調節制御と称する)を実行する。
例えば、制御部230は、以下に示す気流調節制御を実行してもよい。なお、全ての結晶成長装置10の主チャンバ11が閉じている状態(すなわち、気流調節制御が実行される前の状態)において、各給気装置20の給気口の開口率は同じであるものとする。
第1に、制御部230は、開かれた主チャンバ11を有する第1製造装置に対応する第1給気口を有する給気装置20(以下、第1給気装置)に対して、第1給気口の開口率を増大する制御信号を送信する制御(以下、第1気流調節制御)を実行してもよい。第1気流調節制御によれば、第1給気口の開口率が第2給気口の開口率に対して相対的に大きくなるため、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量が増大する。
第2に、制御部230は、閉じられた主チャンバ11を有する第2製造装置に対応する第2給気口を有する給気装置20(以下、第2給気装置)に対して、第2給気口の開口率を減少する制御信号を送信する制御(以下、第2気流調節制御)を実行してもよい。第2気流調節制御によれば、第1給気口の開口率が第2給気口の開口率に対して相対的に大きくなるため、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量が増大する。この時、炉から発生する上昇気流を十分に抑える風量でなければならない。
第3に、制御部230は、給気ダクト111に供給される気体の流量を増大する制御(以下、第3空気調節制御)を実行してもよい。第3気流調節制御によれば、第2給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量も増大するが、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量が増大することはいうまでもない。すなわち、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量は、第3気流調節制御の実行前と比べて増大する。
第4に、制御部230は、上述した第1気流調節制御〜第3気流調節制御の中から選択された2以上の気流調節制御を実行してもよい。このような構成によれば、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量が増大することは勿論である。
上述した第1気流調節制御〜第3気流調節制御において、制御部230は、開かれた主チャンバ11の温度に基づいて、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量を調節してもよい。この時、風量が多すぎると当該炉の周辺からのダストの巻き込みが生じるため、風量を適正化するため、前述のダストモニタを用いて適正化を測ってもよい。具体的には、制御部230は、開かれた主チャンバ11の温度が高いほど、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大幅が大きくなるように、給気装置20に送信する制御信号を生成してもよい。制御部230は、開かれた主チャンバ11の温度が低いほど、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大幅が小さくなるように、給気装置20に送信する制御信号を生成してもよい。開かれた主チャンバ11の温度は、クリーンルームの設計段階、結晶成長装置10の設置段階などにおいて予め定められた温度であってもよい。開かれた主チャンバ11の温度は、結晶成長装置10などに設置された温度センサによって測定された温度であってもよい。
実施形態では、制御部230は、主調節部220の制御によって、給気ダクト111に供給される気体の流量、温度及び湿度の少なくともいずれか1つを制御してもよい。主調節部220の制御は、主調節部220に対する制御信号の送信によって実行されてもよい。例えば、制御部230は、クリーンルームの環境条件に基づいて、給気ダクト111の気体の流量、温度及び湿度の少なくともいずれか1つを制御してもよい。例えば、環境条件は、クリーンルーム内の温度、クリーンルーム外の温度、クリーム外の湿度を含んでもよい。
ここで、制御部230は、クリーンルーム内の温度が所望温度内に維持されるように、給気ダクト111に供給される気体の流量及び温度を制御してもよい。
例えば、制御部230は、給気ダクト111に供給される気体の温度がクリーンルーム内の温度よりも低いケース(すなわち、クリーンルームの温度を下げる必要があるケース)において、クリーンルーム内の温度又はクリーンルーム外の温度が高いほど、給気ダクト111に供給される気体の流量を増大し、或いは、給気ダクト111に供給される気体の温度を下げてもよい。一方で、制御部230は、給気ダクト111に供給される気体の温度がクリーンルーム内の温度よりも高いケース(すなわち、クリーンルームの温度を上げる必要があるケース)において、クリーンルーム内の温度又はクリーンルーム外の温度が低いほど、給気ダクト111に供給される気体の流量を増大し、或いは、給気ダクト111に供給される気体の温度を上げてもよい。
同様に、制御部230は、クリーンルーム内の湿度が所望湿度内に維持されるように、給気ダクト111に供給される気体の流量及び温度を制御してもよい。
一般的に、炉室は発熱体が同時に稼働しているため、給気温度を加熱する必要はあまり無いが、夏場の冷房を十分配慮する必要があり、冷凍機を用いて熱交換器により、給気温度を下げる必要性が高くなる。
例えば、制御部230は、給気ダクト111に供給される気体の湿度がクリーンルーム内の湿度よりも低いケース(すなわち、クリーンルームの湿度を下げる必要があるケース)において、クリーンルーム内の湿度又はクリーンルーム外の湿度が高いほど、給気ダクト111に供給される気体の流量を増大し、或いは、給気ダクト111に供給される気体の湿度を下げてもよい。すなわち、適正な湿度管理を行わなければ、ダストの舞い上がりにも影響し、除湿、加湿を行わなければならない。そのため、炉室の適性位置に配置された温湿度センサを用いてフィードバック制御を行ってもよい。また、この場合において、温湿度操作には一定の遅延があるため、過剰操作が制御全体を見出すことがある。このフィードバック量調整において経験値で制御してもよいが、AI(Artificial Intelligence)システムに代表される学習システムを用いてもよい。
ここで言うAIシステムは、フィードバック制御において生じる過渡応答制御で生じるハンチング現象や、気象条件、炉の稼働台数、稼働炉の分布から来る制御バラツキ要素と情報を常に蓄積・学習し、空調設備のバランス制御を実行する。
一般的に、外気温、外気湿度、室内温度、室内湿度の空調条件と、装置レイアウト、部屋構造、パーティション、局部上昇気流に対し、供給空気風量、排気速度、空気の循環量、フィルターの目詰まり状況と室内温湿度、クリーンルームへの人の出入りなど、多岐にわたる状態の把握が必要である。
特に、天井位置が一般クリーンルームよりも高い単結晶成長炉の部屋は、空調制御が難しいため、前述の条件を時系列でデータベースに取り込み、これをAIシステムで解析調整を行う必要がある。工場の定常状態において、炉の開放と気流の変化については、予めデータを収集し、シミュレーションデータも合わせ比較検討の上、AIシステムによる空調管理状況をマニュアル補正も行いながら、最終的には、マニュアル補正が無くなる状況を作り出す。
一方で、制御部230は、給気ダクト111に供給される気体の湿度がクリーンルーム内の湿度よりも高いケース(すなわち、クリーンルームの湿度を上げる必要があるケース)において、クリーンルーム内の湿度又はクリーンルーム外の湿度が低いほど、給気ダクト111に供給される気体の流量を増大し、或いは、給気ダクト111に供給される気体の湿度を上げてもよい。
なお、温度と湿度との間には相関がある。従って、制御部230は、クリーンルーム内の温度又はクリーンルーム外の温度に基づいて、給気ダクト111に供給される気体の湿度を加湿装置・除湿装置を用いて制御してもよい。制御部230は、クリーンルーム内の湿度又はクリーンルーム外の湿度に基づいて、給気ダクト111に供給される気体の温度を制御してもよい。
(給気装置)
以下において、実施形態に係る給気装置について説明する。図4は、実施形態に係る給気装置20を示す図である。
図4に示すように、給気装置20は、通信部21と、副調節部22と、制御部23とを有する。
通信部21は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格又はPLC(Power Line Communication)に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
ここでは、省配線システムを用いて電源重畳型で天井裏の配線を各吸気口のインバータ制御ユニット(例えば、制御部23)をアドレス設定し、当該アドレス信号とともに制御信号を伝送することが望ましい。これによって、複雑な配線をする必要がなく、且つ各給気装置20の識別を容易にすることができる。この場合、単純に2本線をそれぞれの隣り合わせのターミナルと次々チェーン状に繋げば、一括制御が省配線の下で制御も容易に行える。
実施形態では、通信部21は、気流制御装置200とネットワークを介して接続される。通信部21は、上述した第1気流調節制御又は第2気流調節制御において制御信号を気流制御装置200から受信する。例えば、給気装置20が第1給気装置に該当する場合には、通信部21は、第1気流調節制御において、第1給気口の開口率を増大する制御信号を受信する。一方で、給気装置20が第2給気装置に該当する場合には、通信部21は、第2気流調節制御において、第2給気口の開口率や風量制御するインバータ式モーターの回転数を減少する制御信号を受信する。
副調節部22は、給気口20Xに接続されており、給気口20Xからクリーンルーム内に給気される気体を調節する。例えば、給気装置20が第1給気装置に該当する場合には、副調節部22は、給気口20Xの開口率を増大する。一方で、給気装置20が第2給気装置に該当する場合には、副調節部22は、給気口20Xの開口率を減少する。
制御部23は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
実施形態では、制御部23は、気流制御装置200から受信する制御信号に応じて副調節部22を制御することによって、給気口20Xの開口率を調節する。開口率の調節方法は上述した通りである。
(適用シーン)
以下において、実施形態に係る適用シーンについて説明する。図5は、実施形態に係る適用シーンを説明するための図である。図5では、開かれた主チャンバ11を有する第1製造装置が結晶成長装置10#2であり、閉じられた主チャンバ11を有する第2製造装置が結晶成長装置10#1、10#3及び10#4であるケースにいて例示する。従って、第1製造装置に対応する第1給気口を有する第1給気装置は給気装置20#2であり、第2製造装置に対応する第2給気口を有する第2給気装置は給気装置20#1、20#3及び20#4である。
このような前提下において、上述した気流制御装置200は、第1気流調節制御〜第3気流調節制御の中から選択された1以上の気流調節制御を実行する。このような構成によれば、結晶成長装置10#2に対する下降気流が増大するため、結晶成長装置10#2から生じる上昇気流を抑制することができ、クリーンルーム内の気流の乱れを効果的かつ効率的に抑制することができる。
(気流制御方法)
以下において、実施形態に係る気流制御方法について説明する。図6は、実施形態に係る気流制御方法を示す図である。図6では、気流制御装置200の動作が示されている。
図6に示すように、ステップS11において、気流制御装置200は、クリーンルームの環境条件を取得する。例えば、環境条件は、クリーンルーム内の温度、クリーンルーム外の温度、クリーンルーム内の湿度、クリーンルーム外の湿度を含んでもよい。環境条件の取得方法は、特に限定されるものではない。環境条件は、各種センサによって測定されてもよく、オペレータによって入力されてもよい。また、季節変動要因を事前に概略のプログラムを組み、補正のみを自動制御してもよい。
ステップS12において、気流制御装置200は、クリーンルームの環境条件に基づいて、給気ダクト111に供給される気体の流量、温度及び湿度の少なくともいずれか1つを制御してもよい。このような状況下において、結晶成長装置10によって単結晶シリコン50の成長処理が実行される。
ステップS13において、気流制御装置200は、主チャンバ11が開かれたか否かを検出する。判定結果がYESである場合には、気流制御装置200はステップS14の処理を実行する。判定結果がNOである場合には、気流制御装置200は主チャンバ11が開かれるまで待機する。
ステップS14において、気流制御装置200は、第1製造装置に対応する第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大する気流調節制御(例えば、第1気流調節制御〜第3気流調節制御)を実行する。第1気流調節制御〜第3気流調節制御の詳細については上述した通りである。
また、ステップS11からステップS14において、AIシステムからの情報で最適化を図ってもよい。
(作用及び効果)
実施形態では、気流制御装置200は、主チャンバ11が開かれた場合に、開かれた主チャンバ11を有する第1製造装置に対応する第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大する気流調節制御を実行する。このような構成によれば、開かれた主チャンバ11から生じる上昇気流を抑制することができ、クリーンルーム内の気流の乱れを効果的かつ効率的に抑制することができる。
また、結晶成長炉や、蒸着炉などの粉塵を大量に放出する設備には、クリーンルームの清浄度向上、作業の安全性の面からの効果も大きい。
なお、各給気口20Xからクリーンルーム内に給気される気体の流量を予め大きな流量に設定することも考えられるが、このような設定では、給気ダクト111に供給される気体の流量が増大してしまい、エネルギー効率の観点で好ましくない。また、閉じられた主チャンバ11を有する第2製造装置に対応する第2給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量が不必要に増大してしまい、エネルギー効率の観点で好ましくない。
実施形態では、上述した気流調節制御という概念を新たに導入することによって、エネルギー効率を損なうことなく、クリーンルーム内の気流の乱れを抑制することができる点に留意すべきである。
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例1では、図7に示すように、気流制御システム100は、開かれた主チャンバ11から生じる上昇気流によってクリーンルーム内を浮遊する塵埃(パーティクル)を検出するセンサ30(パーティクルセンサと称することもある)を有する。センサ30は、各結晶成長装置10に対応する位置に設けられる。図7では、センサ30としてセンサ30#1〜センサ30#4が例示されている。センサ30#1〜センサ30#4は天板110に設けられる。センサ30#1〜センサ30#4は、天井位置では高すぎる場合、主チャンバ11の直上位置まで、適宜垂下させることもできる。
制御部230は、センサ30によって検出された塵埃の量に基づいて、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量を調節する。例えば、制御部230は、検出された塵埃の量が多いほど、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大幅が大きくなるように、気体の流量を調節してもよい。制御部230は、検出された塵埃の量が少ないほど、第1給気口からクリーンルーム内に給気される気体の流量の増大幅が小さくなるように、気体の流量を調節してもよい。
変更例1では、センサ30が結晶成長装置10毎に設けられるケースについて例示した。しかしながら、変更例1はこれに限定されるものではない。センサ30の数は結晶成長装置10の数よりも少なくてもよい。
変更例1では、センサ30が天板110に設けられるケースについて例示した。しかしながら、変更例1はこれに限定されるものではない。センサ30は、クリーンルームを区画する壁面に設けられてもよく、結晶成長装置10の周辺に設けられてもよい。センサ30の位置は、開かれた主チャンバ11から生じる上昇気流によって運ばれる塵埃の量を適切に検出可能な位置であればよい。
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態では特に触れていないが、上述した気流調節制御が適用されるクリーンルームは、結晶成長装置10で用いられるドーパントの濃度によって区画されてもよい。例えば、第1濃度のドーパントが用いられる結晶成長装置10が配置される第1クリーンルームは、第2濃度のドーパントが用いられる結晶成長装置10が配置される第2クリーンルームと区画されてもよい。第1クリーンルームに適用される気流調節制御は、第2クリーンルームに適用される気流調節制御と独立して実行されてもよい。
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例3では、気流制御システム100は、クリーンルームにおいて、2以上の給気口20Xの近傍に設けられるパーティションを備える。
具体的には、図8に示すように、気流制御システム100は、天板110から下方に向かって伸びるパーティション70を有していてもよい。パーティション70は、吸気装置20(吸気口20X)の近傍に設けられていればよく、結晶成長装置10への気流をガイドする。パーティション70は、板状形状を有していてもよく、膜状形状を有していてもよい。図8では、結晶成長装置10#1への気流をガイドするパーティション70#1、結晶成長装置10#2への気流をガイドするパーティション70#2、結晶成長装置10#3への気流をガイドするパーティション70#3、結晶成長装置10#4への気流をガイドするパーティション70#4が例示されている。
或いは、図9に示すように、気流制御システム100は、天板110から下方に向かって伸びるパーティション80を有していてもよい。パーティション80は、吸気装置20(吸気口20X)の近傍に設けられていればよく、結晶成長装置10への気流をガイドする。パーティション80は、上下方向に伸縮可能に構成されてもよい。図9では、結晶成長装置10#1への気流をガイドするパーティション80#1、結晶成長装置10#2への気流をガイドするパーティション80#2、結晶成長装置10#3への気流をガイドするパーティション80#3、結晶成長装置10#4への気流をガイドするパーティション80#4が例示されている。
伸縮可能なパーティション80の伸縮率は、周辺のダストセンサとAIシステムとを連携し、ダストの舞い上がり量を適正化させてもよい。例えば、クリーンルーム内に設けられるパーティクルセンサによって検出される塵埃(ダスト)の舞い上がり量とパーティション80の伸縮率との相関関係を学習し、目標舞い上がり量を入力として学習結果に基づいて伸縮率が制御されてもよい。
[変更例4]
以下において、実施形態の変更例4について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例4では、単結晶シリコン50の取り出し又は結晶成長装置10の清掃が行われる場合に、主チャンバ11が開かれるケースについて主として説明する。
図10に示すように、このようなケースにおいて、クリーンルーム内の気流は、蓋体12以外の部分(本体)の側面を上から下に流れる気流と、蓋体12の側面を上から下に流れる気流と、を含んでもよい。例えば、このような気流制御は、上述した実施形態の気流制御で実現されてもよく、上述した変更例3で説明したパーティション80を上方向に縮めることによって実現されてもよい。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では、開かれた主チャンバ11を有する第1製造装置が1つであるケースを例示した(図5を参照)。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。開かれた主チャンバ11を有する第1製造装置は2以上であってもよい。
実施形態では、気流制御装置200は、主チャンバ11が開閉状態を示す信号を結晶成長装置10から受信する。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。主チャンバ11が開閉状態の検出方法は任意である。例えば、主チャンバ11が開閉状態は、これを検出するセンサによって検出されてもよい。このようなケースにおいて、気流制御装置200は、このようなセンサから主チャンバ11が開閉状態を示す信号を受信してもよい。
実施形態では、気流調節制御を実行する気流制御装置として、2以上の給気装置20を制御する気流制御装置200を例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。気流調節制御を実行する気流制御装置は、互いに連携する2以上の給気装置20によって実現されてもよい。すなわち、気流制御装置は、2以上の給気装置20によって自立分散的に実行されてもよい。このようなケースにおいて、2以上の給気装置20は互いに通信を実行する機能を有していてもよい。
実施形態では、クリーンルーム内に給気される気体の流量は、開口率の制御によって変更される。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、クリーンルーム内に給気される気体の流量は、風量制御バルブ又は風量制御ファンなどの制御によって変更されてもよい。
実施形態では、製造装置の一例として結晶成長装置10について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。製造装置は、ヒータによって加熱される炉を有する装置や、蒸着炉など粉塵が排出され易い設備であればよい。
実施形態及び各変更例は適宜組み合わされてもよい。例えば、結晶成長装置10は、単結晶成長炉を有する装置のように、非常に高い寸法(例えば、10m〜15m)を有してもよい。クリーンルームは、このような装置を配置するために、非常に高い天井を有する炉室であってもよい。このようなクリーンルーム内の空間を作業フロワーで地下部分と地上部分に分け、天井から吹き出す空気を地下部分からリターンシャフトによって一部循環及び一部排気を行う。このようなシステムにおいて、パーティクルセンサを要所要所につけて、パーティクルセンサの検出結果をモニタリングしながら、個別の給気口から給気される気体の流量制御が行われ、単結晶炉の解放時に合わせてパーティションを上方向に縮めることによって、クリーンルーム内の気流が最適化されてもよい。
実施形態では特に触れていないが、気流制御システム100は、クリーンルームにおいて、クリーンルーム内を浮遊する塵埃(パーティクル)を検出するための吸気口を備えてもよい。気流制御システム100は、吸気口から吸い込まれる気体に含まれる塵埃の検出結果に基づいて、クリーンルーム内に給気される気体を制御してもよい。すなわち、気流制御システム100は、各結晶成長装置10(炉)の適正な位置にパーティクル採取口(吸気口)を設け、気中のパーティクルをパーティクルセンサによりモニタし、上昇気流中に含まれる微小パーティクルの飛散状態をモニタし、流速制御を行えば、一層確実なクリーンルーム管理が行うことができる。
実施形態では特に触れていないが、クリーンルーム内に給気される気体の制御は、AI(Artificial Intelligence)に代表される学習によって実現されてもよい。具体的には、気流制御装置200(制御部200)は、クリーンルーム内において検出される状態情報とクリーンルーム内に給気される気体との相関関係を学習し、状態情報の目標値を入力として学習結果を用いてクリーンルーム内に給気される気体を制御する。状態情報は、塵埃(パーティクル)量、温度及び湿度の少なくともいずれか1つを含む。塵埃量は、クリーンルーム内に設けられるパーティクルセンサによって検出されてもよい。温度は、クリーンルーム内に設けられる温度センサによって検出されてもよい。湿度は、クリーンルーム内に設けられる湿度センサによって検出されてもよい。気体の制御は、クリーンルーム内に給気される気体の流量の制御、クリーンルーム内に給気される気体の温度の制御及びクリーンルーム内に給気される気体の湿度の制御の少なくともいずれか1つを含む。なお、クリーンルーム内に給気される気体の流量の制御と塵埃量との間には相関関係があり、クリーンルーム内に給気される気体の温度の制御とクリーンルーム内の温度との間には相関関係があり、クリーンルーム内に給気される気体の湿度の制御とクリーンルーム内の湿度との間には相関関係がある。
10…結晶成長装置、11…主チャンバ、12…蓋体、13…保温筒、14…カーボン坩堝、15…石英坩堝、16…ガスフロー管、17…ヒータ17、20…給気装置、20X…給気口、21…通信部、22…副調節部、23…制御部、50…単結晶シリコン、100…気流制御システム、110…天板、111…給気ダクト、120…床板、121…排気ダクト、200…気流制御装置、210…通信部、220…主調節部、230…制御部

Claims (8)

  1. 気流制御装置であって、
    ヒータによって加熱される炉を有する2以上の製造装置が設けられるクリーンルームにおいて、前記2以上の製造装置のそれぞれに対応する2以上の給気口に連通する給気ダクトに供給される気体を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記炉が開かれた場合に、開かれた炉を有する第1製造装置に対応する第1給気口から前記クリーンルーム内に給気される気体の流量を増大し、閉じた炉を有する第2製造装置に対応する第2給気口から前記クリーンルーム内に給気される気体の流量を減少する気流調節制御を実行する、気流制御装置。
  2. 前記制御部は、前記気流調節制御において、前記給気ダクトに供給される気体の流量を増大する、請求項1記載の気流制御装置。
  3. 前記制御部は、前記気流調節制御において、前記開かれた炉の温度に基づいて、前記第1給気口から給気される気体の流量を調節する、請求項1又は請求項に記載の気流制御装置。
  4. 前記制御部は、前記気流調節制御において、前記開かれた炉から生じる上昇気流によって前記クリーンルーム内を浮遊する塵埃を検出するセンサによって検出された塵埃の量に基づいて、前記第1給気口から供給される気体の流量を調節する、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の気流制御装置。
  5. 前記制御部は、前記クリーンルームの環境条件に基づいて、前記給気ダクトに供給される気体の流量、温度及び湿度の少なくともいずれか1つを制御する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の気流制御装置。
  6. 前記製造装置は、種結晶から単結晶シリコンを成長させる成長装置である、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の気流制御装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の気流制御装置を備える気流制御システム。
  8. 前記クリーンルームにおいて、前記2以上の給気口の近傍に設けられるパーティションを備え
    前記パーティションは、上下方向において伸縮可能に構成される、請求項7に記載の気流制御システム。
JP2020020660A 2020-02-10 2020-02-10 気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム Active JP6802548B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020020660A JP6802548B1 (ja) 2020-02-10 2020-02-10 気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020020660A JP6802548B1 (ja) 2020-02-10 2020-02-10 気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6802548B1 true JP6802548B1 (ja) 2020-12-16
JP2021127839A JP2021127839A (ja) 2021-09-02

Family

ID=73741057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020020660A Active JP6802548B1 (ja) 2020-02-10 2020-02-10 気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6802548B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102466865B1 (ko) * 2022-05-24 2022-11-14 주식회사 씨에이치이앤씨 기밀성이 향상된 클린 룸 구조 및 이를 포함하는 클린 룸 시스템

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3433398B2 (ja) * 1994-08-29 2003-08-04 三機工業株式会社 間仕切り装置
JPH1191937A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Ohbayashi Corp インゴットの搬送方法
KR101214736B1 (ko) * 2007-10-26 2012-12-21 파나소닉 주식회사 클린 룸
JP5854757B2 (ja) * 2011-10-21 2016-02-09 三菱マテリアルテクノ株式会社 単結晶インゴット直径制御方法
JP2013134015A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Hitachi Plant Technologies Ltd クリーンルーム設備、風量制御装置及び風量制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021127839A (ja) 2021-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8914155B1 (en) Controlling fluid flow in a data center
KR100360506B1 (ko) 클린룸 및 클린룸 공기 조절 방법
JP6802548B1 (ja) 気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム
JP7292093B2 (ja) クリーンルーム空調システム
US5749967A (en) Puller cell
CN205195092U (zh) 一种控制屏柜
JP2019092421A (ja) 植物栽培システム
CN107655083B (zh) 一种控制数据中心静压箱均匀送风的装置及其实现方法
CN104785038A (zh) 炉窑布袋除尘器入口温度控制装置及控制方法
CN207317545U (zh) 一种窑炉共用烟气系统
JP2022089895A (ja) 室内環境調節方法及び室内環境調節システム
CN103088413B (zh) 刻蚀烘烤设备
CN209101476U (zh) 一体化机房温度控制系统
JP5858360B2 (ja) 栽培空間空調システム及びその制御方法、並びに栽培空間空調方法
CN208832662U (zh) 空调新风系统
TW201437379A (zh) 使熱處理工件緩慢冷却之冷却罩
CN212791708U (zh) 一种远红外烘道装置
CN109210622A (zh) 风管式空调机及其控制方法
CN212260244U (zh) 一种储藏空间的温升循环系统
WO2011136577A2 (ko) 냉난방 설비의 성능 개선방법 및 동 방법을 이용한 냉난방 설비
CN103088412B (zh) 刻蚀烘烤设备的反应炉
KR20100087929A (ko) 반도체 단결정 성장로의 전자동화 시스템 및 방법
CN108788043B (zh) 一种铜杆上引连铸机多通道节能抽风系统
JP2001056140A (ja) クリーンルーム
CN104564766B (zh) 变频风机在恒定压力下输出指定风量的控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200210

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200210

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6802548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250