JP6801557B2 - 容器用ホルダおよびブランクシート - Google Patents
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Description
また、壁板の一端部の各フルートの間に、他端部の各フルートが入り込むため、貼合部の厚さを薄くすることができる。
また、胴部に容器を収容すると、容器の下面が底板に覆われるため、容器の下部の保冷性および保温性を高めることができる。
また、胴部に容器を収容すると、各フルートの内部空間および隣り合うフルートの間の空間によって容器の外周に空気層が形成されるため、容器の保冷性および保温性を高めることができる。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の容器用ホルダを説明する上で便宜上設定したものであり、容器用ホルダの構成を限定するものではない。
本実施形態の容器用ホルダ1は、筒状の胴部10と、胴部10の下部に嵌め込まれた底板20と、を備えている。コップCは、胴部10内に収容される。
胴部10は、図1に示すように、一枚の壁板11を略円筒状に湾曲させるとともに、壁板11の長手方向の両端部(左右の端部)を貼り合わせたものである。
中芯52には、ブランクシートS1の長手方向(周方向)に直交する方向(ブランクシートS1の短手方向)に延びているフルート53が複数並設されている。すなわち、中芯52には、ブランクシートS1の長手方向に連続した波形の凹凸面が形成されている。
壁板11の内面には、片面段ボールの各フルート53が露出し、壁板11の外面には、片面段ボールのライナー51が露出している。
貼合部13は、周壁部12の後端部から後方に向けて突出している。貼合部13は、上下方向に延びている長方形の平板である。貼合部13の前方に壁板11の長手方向の中央部が配置されている。
このように、本実施形態の貼合部13には、左右方向に貫通した手掛け穴13a,13aが形成されており、貼合部13によって取っ手30が形成されている。取っ手30は、容器用ホルダ1を持つときに手で把持する部位である。
取付溝15は、後記する底板20の外周縁部が嵌め込まれる凹部である。取付溝15の溝幅(上下方向の幅)は、底板20の厚さと略同じ大きさに形成されている。
取付溝15は、中芯52を長手方向に一定の幅に切り取ることで形成されている。したがって、取付溝15の底部には、ライナー51が露出している。
なお、取付溝15と壁板11の下縁部との間隔は限定されるものではないが、取付溝15と壁板11の下縁部との間の帯状の中芯52がライナー51に対して十分な接着面積を確保することができるように設定されている。
底板20の上面には、片面段ボールの各フルート53が露出し、底板20の下面には、片面段ボールのライナー51が露出している。
中芯52には、前後方向に延びているフルート53が複数並設されている。すなわち、中芯52には、左右方向に連続した波形の凹凸面が形成されている。
なお、壁板11の内面に取付溝15の中央部を示すマークを印刷するとともに、底板20に前端部を示すマークを印刷しておくと、取付溝15に底板20を組み付け易くなる。
また、底板20の突出部21の両縁部に沿って壁板11を湾曲させていくと、壁板11の両端部が重なり合う。
このようにして、胴部10および底板20からなる容器用ホルダ1を簡単に組み立てることができる。
胴部10にコップCを収容すると、コップCの外周面に壁板11の各フルート53の頂部が接する。また、コップCの下面に底板20の各フルート53(図4参照)の頂部が接する。
したがって、本実施形態の容器用ホルダ1では、片面段ボールを用いて製造コストを抑えるとともに、コップCの保冷性および保温性を高めることができる。
その結果、1時間が経過した時点で、容器用ホルダ1に収容されたコップC内の飲料の温度は、コップC単体の飲料の温度よりも約5度低くなる。また、1時間が経過した時点で、容器用ホルダ1に収容されたコップC内の飲料の温度は、胴部10に収容されたコップC内の飲料の温度よりも約3度低くなる。
これにより、本実施形態の容器用ホルダ1がコップCの保冷性に優れていることがわかった。
胴部10を組み立てるときには、図3に示すように、底板20の突出部21の縁部に沿って壁板11を緩やかに湾曲させながら、壁板11の両端部をスムーズに重ね合わせることができる。
これにより、胴部10の貼合部13の強度を高めることができる。そして、図2に示すように、貼合部13に形成された取っ手30の強度を高めることができるため、容器用ホルダ1を安定して持つことができる。
本実施形態の容器用ホルダ1では、図1に示すように、貼合部13が長方形に形成されているが、貼合部13の形状や大きさは限定されるものではない。
例えば、図6(a)に示すように、手掛け穴13aの内周縁部に凹凸部13bを形成した構成や、図6(b)に示すように、貼合部13に上下二つの手掛け穴13a,13aを形成した構成など、取っ手30の握り易さやデザインを考慮して、貼合部13を形成することができる。
また、図6(c)に示すように、貼合部13を小さく形成し、貼合部13の側縁部に凹凸部13cを形成してもよい。さらに、貼合部13に取っ手30を形成しなくてもよい。
また、ライナー51や中芯52の板厚は限定されるものではないが、保冷性および保温性を考慮すると、ライナー51の板厚は0.2〜0.5mm、中芯52の板厚は0.1〜0.5mmであることが好ましい。さらに、片面段ボールの板厚は、2〜8mmであることが好ましい。
10 胴部
11 壁板
12 周壁部
13 貼合部
13a 手掛け穴
15 取付溝
20 底板
21 突出部
30 取っ手
51 ライナー
52 中芯
53 フルート
C コップ
S1 ブランクシート(壁板)
S2 ブランクシート(底板)
Claims (3)
- 有底筒状の容器が収容される容器用ホルダであって、
壁板の両端部の内面を貼り合わせた貼合部が形成された筒状の胴部と、
前記胴部の下部に嵌め込まれた底板と、を備え、
前記壁板は、片面段ボールからなり、
当該片面段ボールの複数のフルートが前記壁板の内面に露出し、
前記各フルートは、前記壁板の周方向に直交する方向に延びており、
前記壁板の一端部の前記各フルートと、他端部の前記各フルートとが噛み合わされ、
前記底板には、前記貼合部側に突出した突出部が形成され、
前記突出部は、前記貼合部に向かうにつれて幅が小さく形成されていることを特徴とする容器用ホルダ。 - 請求項1に記載の容器用ホルダであって、
前記貼合部に取っ手が形成されていることを特徴とする容器用ホルダ。 - 有底筒状の容器が差し込まれる容器用ホルダのブランクシートであって、
壁板と底板とを備え、
前記壁板は、複数のフルートが片面に形成された長方形の片面段ボールであり、
前記各フルートは、前記片面段ボールの長手方向に直交する方向に延びており、
前記片面段ボールの一端部の前記片面は、他端部の前記片面に接着される接着面であり、
前記底板には、外方に突出した突出部が形成され、
前記突出部は、外方に向かうにつれて幅が小さく形成されていることを特徴とする容器用ホルダのブランクシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017066362A JP6801557B2 (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 容器用ホルダおよびブランクシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017066362A JP6801557B2 (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 容器用ホルダおよびブランクシート |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018166778A JP2018166778A (ja) | 2018-11-01 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP6801557B2 (ja) |
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JP2024035228A (ja) * | 2022-09-01 | 2024-03-13 | 株式会社Ky7 | 断熱シート及び曲げ加工品 |
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2017
- 2017-03-29 JP JP2017066362A patent/JP6801557B2/ja active Active
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