JP6798124B2 - ゴルフクラブのフィッティング装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
(1)前記ゴルファーによるテストクラブのスイング動作を計測機器により計測するステップ。
(2)前記計測機器による計測値に基づいて、スイング指標を算出するステップ。
(3)前記スイング指標の大きさに応じて、前記最適振り易さ指標を決定するステップ。
なお、前記スイング指標は、前記スイング動作時に前記ゴルファーの腕が出力するパワーを示す指標、及び、前記スイング動作時に前記テストクラブに入力されるパワーを示す指標の少なくとも一方を含む。
(1)前記ゴルファーによるテストクラブのスイング動作を計測機器により計測した計測値を取得するステップ。
(2)前記計測機器による計測値に基づいて、スイング指標を算出するステップ。
(3)前記スイング指標の大きさに応じて、前記最適振り易さ指標を決定するステップ。
なお、前記スイング指標は、前記スイング動作時に前記ゴルファーの腕が出力するパワーを示す指標、及び、前記スイング動作時に前記テストクラブに入力されるパワーを示す指標の少なくとも一方を含む。
<1−1.フィッティングシステムの概略構成>
図1及び図2に、本実施形態に係るフィッティング装置2を備えるフィッティングシステム100の全体構成を示す。フィッティング装置2は、ゴルファー7によるゴルフクラブ4のスイング動作を計測した計測データに基づいて、ゴルフクラブ4のスイング動作を解析する装置である。本実施形態では、フィッティング装置2は、ゴルフクラブ4のフィッティングを支援する用途で使用される。スイング動作の計測は、ゴルフクラブ4のグリップ42に取り付けられたセンサユニット1(計測機器)により行われ、フィッティング装置2は、このセンサユニット1とともに、フィッティングシステム100を構成する。
センサユニット1は、図1及び図3に示すとおり、ゴルフクラブ4のグリップ42におけるヘッド41と反対側の端部に取り付けられており、グリップ42の挙動を計測する。なお、ゴルフクラブ4は、一般的なゴルフクラブであり、シャフト40と、シャフト40の一端に設けられたヘッド41と、シャフト40の他端に設けられたグリップ42とから構成される。センサユニット1は、スイング動作の妨げとならないよう、小型且つ軽量に構成されている。図2に示すように、本実施形態に係るセンサユニット1には、加速度センサ11、角速度センサ12及び地磁気センサ13が搭載されている。また、センサユニット1には、これらのセンサ11〜13による計測データを外部のフィッティング装置2に送信するための通信装置10も搭載されている。なお、本実施形態では、通信装置10は、スイング動作の妨げにならないように無線式であるが、ケーブルを介して有線式にフィッティング装置2に接続するようにしてもよい。
図2を参照しつつ、フィッティング装置2の構成について説明する。フィッティング装置2は、CD−ROM、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体20に格納された本実施形態に係るフィッティングプログラム3を、当該記録媒体20から汎用のパーソナルコンピュータにインストールすることにより製造される。フィッティングプログラム3は、センサユニット1から送られてくる計測データに基づいてスイング動作を解析し、ゴルファー7に適したゴルフクラブを選択するのを支援する情報を出力するためのソフトウェアである。フィッティングプログラム3は、フィッティング装置2に後述する動作を実行させる。
続いて、フィッティングシステム100による、ゴルフクラブ4のフィッティングのためのスイング動作の解析処理について説明する。本実施形態に係る解析処理は、図4に示す通り、以下の6つの工程から構成されている。
(S1)xyz局所座標系でのグリップ加速度ax,ay,az、グリップ角速度ωx,ωy,ωz及びグリップ地磁気mx,my,mzの計測データを計測する計測工程
(S2)計測工程で得られたxyz局所座標系での計測データを、XYZ全体座標系でのグリップ加速度aX,aY,aZ及びグリップ角速度ωX,ωY,ωZに変換する第1変換工程(第1変換工程では、XYZ全体座標系でのグリップ速度vX,vY,vZも導出される。)
(S3)XYZ全体座標系でのグリップ42の挙動(グリップ角速度ωX,ωY,ωZ及びグリップ速度vX,vY,vZ)を、スイング平面P(後述する)内でのグリップ42の挙動へと変換する第2変換工程
(S4)スイング平面P内でのグリップ42の挙動に基づいて、スイング平面P内でのゴルファー7の疑似的な肩の挙動を導出する肩挙動導出工程
(S5)グリップ42の挙動及び疑似的な肩の挙動に基づいて、最適振り易さ指標(本実施形態では、最適スイングMI)を決定するためのスイング指標(本実施形態では、ゴルファー7により発揮される腕出力パワーP1_AVE、クラブ入力パワーP2_AVE及びヘッド速度Vhに関する3つの指標)を算出する指標算出工程
(S6)スイング指標に基づいて、最適スイングMIを決定する最適スイングMI決定工程
以下、これらの工程を順に説明する。
計測工程では、ゴルファー7により、上述のセンサユニット1付きゴルフクラブ4がスイングされる。計測工程でスイングされるゴルフクラブ4は、2本のテストクラブのうちの1本である。これらのテストクラブは、異なる種類のゴルフクラブであり、本実施形態では、1本はプロ仕様のゴルフクラブ(以下、プロモデルクラブ)であり、もう1本はアベレージユーザーに適したゴルフクラブ(以下、アベレージモデルクラブ)である。また、本実施形態では、プロモデルクラブは、アベレージモデルクラブよりも重量が大きい。計測工程でいずれのテストクラブがスイングされるかは、ゴルファー7の好みや経験等に基づいて、決定される。
以下、図6を参照しつつ、xyz局所座標系の計測データをXYZ全体座標系の値へと変換する第1変換工程について説明する。具体的には、まず、取得部24Aが、記憶部23内に格納されているxyz局所座標系でのグリップ加速度ax,ay,az、グリップ角
速度ωx,ωy,ωz及びグリップ地磁気mx,my,mzの時系列の計測データを読み出す(ステップS11)。
成分a:全体座標系のX軸と、局所座標系のx軸とのなす角度の余弦
成分b:全体座標系のY軸と、局所座標系のx軸とのなす角度の余弦
成分c:全体座標系のZ軸と、局所座標系のx軸とのなす角度の余弦
成分d:全体座標系のX軸と、局所座標系のy軸とのなす角度の余弦
成分e:全体座標系のY軸と、局所座標系のy軸とのなす角度の余弦
成分f:全体座標系のZ軸と、局所座標系のy軸とのなす角度の余弦
成分g:全体座標系のX軸と、局所座標系のz軸とのなす角度の余弦
成分h:全体座標系のY軸と、局所座標系のz軸とのなす角度の余弦
成分i:全体座標系のZ軸と、局所座標系のz軸とのなす角度の余弦
ここで、ベクトル(a,b,c)は、x軸方向の単位ベクトルを表し、ベクトル(d,e,f)は、y軸方向の単位ベクトルを表し、ベクトル(g,h,i)は、z軸方向の単位ベクトルを表している。
止しており、加速度センサ11によって鉛直方向の重力のみが検出されることを利用している。以下の式中のグリップ加速度ax,ay,azは、アドレス時の値である。
以下、第1変換工程で算出されたXYZ全体座標系でのグリップ42の挙動を、スイング平面P内でのグリップ42の挙動へと変換する第2変換工程について説明する。本実施形態では、スイング平面Pは、XYZ全体座標系の原点を含み、Y軸及びインパクト時のゴルフクラブ4のシャフト40と平行な面として定義される(図8参照)。第2変換工程では、グリップ挙動導出部24Bは、XYZ全体座標系でのグリップ速度vX,vY,vZ及びグリップ角速度ωX,ωY,ωZをスイング平面P内へ射影したグリップ速度vpX,vpY,vpZ及びグリップ角速度ωpX,ωpY,ωpZを算出する。
以下、図9を算出しつつ、スイング平面P内でのグリップの挙動(グリップ速度VGE及びグリップ角速度ωpX)に基づいて、スイング平面P内の疑似的な肩の挙動を導出する肩挙動導出工程について説明する。本実施形態では、ゴルフクラブ4の挙動は、ゴルファー7の肩及びグリップ42(或いは、これを握るゴルファーの手首)を節点とし、ゴルファー7の腕及びゴルフクラブ4をリンクとする二重振り子モデルに基づいて解析される。ただし、肩の挙動は直接的に実測されるのではなく、実測されたグリップの挙動に基づいて、疑似的な肩の挙動として導出される。以下では、特に断らない限り、単に「肩」という場合も、このような疑似的な肩を意味するものとする。疑似的な肩とグリップ42(手首)との間を直線的に延びるものとして定義される疑似的な「腕」についても同様である。
(1)スイング平面P上において、グリップ42(手首)は肩を中心として円運動する。
(2)スイング平面P上において、肩とグリップ42との距離(半径)Rは、一定である。
(3)肩は、スイング動作中は動かない(ただし、回転する)。
(4)スイング平面P上において、トップでの腕とゴルフクラブ4との為す角度は90°である。
(5)インパクト時の腕は、X軸正方向から見てZ軸下方を向く。
ω1=VGE/R
以下、図11を参照しつつ、グリップ42の挙動及び肩の挙動に基づいて、最適スイングMIを決定するためのスイング指標を算出する指標算出工程について説明する。スイング指標とは、ゴルファー7によるスイング動作を特徴付ける特徴量であり、本実施形態では、スイング指標として、後述される腕出力パワーP1_AVE、クラブ入力パワーP2_AVE及びヘッド速度Vhが算出される。
Vh=k1・EAVE+k2・tr+k3
以下、図14を参照しつつ、最適スイングMI(ゴルファーに適したゴルフクラブ4のスイング慣性モーメント)を決定する最適スイングMI決定工程の流れについて説明する。
IS=I2+m2(R+L)2+I1+m1(R/2)2
IS=I2+m2(R+L)2
図17に、第2実施形態に係るフィッティングシステム120の全体構成を示す。フィッティングシステム120は、第1実施形態に係るフィッティングシステム100と多くの点で共通する。従って、以下では、簡単のため、第2実施形態と第1実施形態の差異点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付して、説明を省略する。
IG=I2+m2L2
ところで、IGを決定するパラメータであるm2,I2,Lは、ゴルフクラブ4の諸元である。従って、本実施形態でのグリップエンド慣性モーメントも、ゴルフクラブ4の諸元となる。
図14及び図18を比較すれば分かるように、最適グリップエンドMI決定工程は、最終的に振り分けられる最適振り易さ指標が異なる他は、最適スイングMI決定工程と同じである。従って、詳細な説明は省略するが、図18に示すように、最適グリップエンドMI決定工程では、腕出力パワーP1_AVE、クラブ入力パワーP2_AVE及びヘッド速度Vhの大きさに応じて、最適グリップエンドMIの範囲(以下、最適グリップエンドMI帯)が決定される。また、P1_AVE,P2_AVE及びVhの値が大きい程、最適グリップエンドMI帯は段階的に大きな値に設定される。
図21に、第3実施形態に係るフィッティングシステム130の全体構成を示す。フィッティングシステム130は、第1及び第2実施形態に係るフィッティングシステム100,120と多くの点で共通する。従って、以下では、簡単のため、第3実施形態と第1実施形態の差異点を中心に説明し、上記第1及び第2実施形態と同様の構成には同様の符号を付して、説明を省略する。
図14及び図22を比較すれば分かるように、最適クラブ重量決定工程は、最終的に振り分けられる最適振り易さ指標が異なる他は、最適スイングMI決定工程と同じである。従って、詳細な説明は省略するが、図22に示すように、最適クラブ重量決定工程では、腕出力パワーP1_AVE、クラブ入力パワーP2_AVE及びヘッド速度Vhの大きさに応じて、最適クラブ重量の範囲(以下、最適クラブ重量帯)が決定される。また、P1_AVE,P2_AVE及びVhの値が大きい程、最適クラブ重量帯は段階的に大きな値に設定される。
図27に、第4実施形態に係るフィッティングシステム140の全体構成を示す。フィッティングシステム140は、第1〜第3実施形態に係るフィッティングシステム100,120,130と多くの点で共通する。従って、以下では、簡単のため、第4実施形態と第1実施形態の差異点を中心に説明し、上記第1〜第3実施形態と同様の構成には同様の符号を付して、説明を省略する。
最適シャフト重量決定工程では、決定部324Eは、スイング指標(腕出力パワーP1_AVE、クラブ入力パワーP2_AVE及びヘッド速度Vh)の大きさに応じて、最適シャフト重量の範囲(以下、最適シャフト重量帯)が決定される。このとき、P1_AVE,P2_AVE及びVhの値が大きい程、最適シャフト重量帯は段階的に大きな値に設定される。具体的には、図29に示すフローチャートに従って、最適シャフト重量決定工程は進行する。
(最適スイングMI)=e1・P1_AVE+e2・P2_AVE+e3・Vh+e4
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
上記実施形態では、ゴルファー7のスイング動作を計測する計測機器として、加速度センサ、角速度センサ及び地磁気センサの3つを有するセンサユニット1が使用されたが、計測機器を他の構成とすることもできる。例えば、地磁気センサを省略することもできる。この場合には、統計的手法により、xyz局所座標系からXYZ全体座標系へと計測データを変換することが可能である。なお、このような手法については、公知技術であるため(要すれば、特開2013−56074号公報参照)、ここでは詳細な説明を省略する。或いは、計測機器として、三次元計測カメラを使用することもできる。三次元計測カメラにより、ゴルファーやゴルフクラブ、ゴルフボールの挙動を計測する手法についても、公知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、三次元計測カメラを用いた場合には、計測データのxyz局所座標系からXYZ全体座標系への変換工程を省略することもでき、直接的にXYZ全体座標系でのグリップの挙動を計測することができる。
ヘッド速度Vhは、上述した重回帰式に基づく統計的手法ではなく、他の方法で算出することもできる。例えば、以下の式に従って幾何学的に算出してもよい。ただし、Lclubは、ゴルフクラブのスペックであるゴルフクラブの長さである。
シャフト40の先端のヘッドの位置ベクトル(dhX,dhY)
dhX=2X1+Lclubcosθ2
dhY=2Y1+Lclubsinθ2
シャフト40の先端のヘッドの速度ベクトル(VhX,VhY)
VhX=2VX1−Lclubω2sinθ2
VhY=2VY1+Lclubω2cosθ2
Vh=sqrt(VhX 2+VhY 2)
最適スイングMI決定工程、最適グリップエンドMI決定工程及び最適クラブ重量決定工程は、フィッティング装置2,102,202ではなく、ユーザ自身が実行することができる。すなわち、指標算出工程の終了後に、算出されたスイング指標を表示部21上に表示させる。そして、図15、図16、図19、図20、図23及び図24に示すような対応関係データ28,128,228に基づいて、ユーザが自ら最適スイングMI帯、最適グリップエンドMI帯及び最適クラブ重量帯を判断してもよい。このとき、対応関係データ28,128,228を表示部21上に表示させたり、或いは対応関係データ28,128,228を印刷した紙媒体を用意したりすると、ユーザの判断が容易となる。最適シャフト重量決定工程についても、同様である。
上記実施形態では、スイング指標として腕出力パワーP1_AVE、クラブ入力パワーP2_AVE及びヘッド速度Vhの3つが組み合わせて用いられたが、この例に限られず、例えば、スイング指標としてP1_AVEだけ、P2_AVEだけを用いてもよいし、(P1_AVE,Vh)、(P2_AVE,Vh)、(P1_AVE,P2_AVE)のような2つの指標の組み合わせを用いてもよい。また、最適クラブ重量、最適スイングMI及び最適グリップエンドMIのような最適振り易さ指標や最適特性指標と一定の関係(相関)があるその他の様々なスイング指標を、P1_AVE及び/又はP2_AVEと組み合わせて用いることができる。例えば、平均仕事率EAVE,E1等をスイング指標として用いることができる。
上記実施形態では、最適振り易さ指標として、最適スイングMI、最適グリップエンドMI及び最適クラブ重量を算出することが例示された。しかしながら、ゴルフクラブの振り易さを表すその他の様々な指標について最適値を算出し、最適振り易さ指標としてもよい。例えば、ゴルフクラブの重心周りの慣性モーメントI2も、スイング指標と相関関係があり、最適振り易さ指標として、ゴルフクラブの重心周りの慣性モーメントI2の最適値を算出してもよい。また、上記実施形態では、最適振り易さ指標として、最適スイングMI、最適グリップエンドMI及び最適クラブ重量が算出されたが、複数の最適振り易さ指標を算出して、これら全ての最適振り易さ指標に基づいてフィッティングを行ってもよい。例えば、最適スイングMI、最適グリップエンドMI及び最適クラブ重量の全てを算出し、これら3つの条件に合致するゴルフクラブをデータベースから検索してもよい。
上記実施形態では、上述した(1)〜(5)を前提とした肩挙動導出工程の一例について説明したが、肩挙動導出工程のアルゴリズムはこれに限定されず、例えば、以下の態様とすることができる。
第4実施形態では、スイング指標に基づいて最適スイングMIを決定した後、この最適スイングMIに基づいて最適特性指標(最適シャフト重量)が決定された。しかしながら、スイング指標の大きさに応じて、最適特性指標を直接算出することもできる。具体的には、例えば、スイング指標を説明変数とし、最適特性指標を目的変数とする重回帰式を、対応関係データ328として予め算出し記憶しておくことができる。この場合、指標算出工程で導出されるスイング指標を当該重回帰式に代入することにより、最適特性指標を導出することができる。あるいは、第1実施形態の図15及び図16と同様に、P1_AVE−P2_AVE(−Vh)平面を領域分割して、最適特性指標に対応する領域を定義しておき(図33参照)、当該定義情報を対応関係データ328として予め記憶しておくことができる。この場合、指標算出工程で導出されるスイング指標がどの領域に属するかに応じて、最適特性指標を導出することができる。
第4実施形態では、最適特性指標(最適シャフト重量)を決定するための最適振り易さ指標として、最適スイングMIが用いられたが、別の最適振り易さ指標、例えば、最適グリップエンドMIや最適クラブ重量を用いることもできる。
第4実施形態では、最適特性指標として最適シャフト重量が導出されたが、これに代えて又は加えて、ゴルファーに適したシャフト40以外の部位の特性を表す指標、例えば、ゴルファーに適したグリップ42の重量を導出することもできる。また、ゴルフクラブ4の特定の部位の特性として、重量以外の特性、例えば、慣性モーメントを導出することもできる。
2,102,202 フィッティング装置
3,103,203 フィッティングプログラム
4 ゴルフクラブ
7 ゴルファー
24A 取得部
24B グリップ挙動導出部
24C 肩挙動導出部
24D 指標算出部(算出部)
24E,124E,224E 決定部
41 ヘッド
42 グリップ
Claims (13)
- ゴルファーに最大の飛距離を与えるゴルフクラブの振り易さ指標である最適振り易さ指標の値を決定するフィッティング装置であって、
前記ゴルファーによるテストクラブのスイング動作を計測機器により計測した計測値を取得する取得部と、
前記計測値に基づいて、前記スイング動作の特徴量を示す指標であって、ダウンスイング中に前記ゴルファーの腕が出力するパワーを示す指標P1、及び、ダウンスイング中に前記テストクラブに入力されるパワーを示す指標P2の少なくとも一方の値を算出する算出部と、
前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値と前記最適振り易さ指標の値との対応関係を定める対応関係データを記憶する記憶部と、
前記対応関係データを参照することにより、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値の大きさに応じて、前記最適振り易さ指標の値を決定する決定部と
を備え、
指標P1及びP2は、以下のとおり定義され、
前記最適振り易さ指標には、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの重量、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブのグリップエンドにおける慣性モーメント、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの重心における慣性モーメント、及び最大の飛距離を与える前記ゴルファーの肩周りの慣性モーメントの少なくとも1つが含まれる、
フィッティング装置。 - 前記算出部は、前記指標P 1 及びP 2 の値を算出し、
前記決定部は、前記対応関係データを参照することにより、前記指標P 1 及びP 2 の値の大きさに応じて、前記最適振り易さ指標の値を決定する、
請求項1に記載のフィッティング装置。 - 前記算出部は、前記スイング動作時のヘッドスピードの値を算出し、
前記対応関係データは、前記ヘッドスピードの値と前記最適振り易さ指標の値との対応関係をさらに定め、
前記決定部は、前記対応関係データを参照することにより、前記ヘッドスピードの値の大きさにさらに応じて、前記最適振り易さ指標の値を決定する、
請求項1又は2に記載のフィッティング装置。 - 前記決定部は、前記指標P 1 及びP 2 の一方、又は前記指標P 1 及びP 2 の各々の値が大きい又は小さい程、前記最適振り易さ指標の値を大きな値に決定する、
請求項1から3のいずれかに記載のフィッティング装置。 - 前記記憶部は、前記テストクラブの種類毎に、前記対応関係データを記憶し、
前記決定部は、前記テストクラブの種類に応じて、前記記憶部内の前記対応関係データを参照することにより、前記最適振り易さ指標の値を決定する、
請求項1から4のいずれかに記載のフィッティング装置。 - ゴルファーに最大の飛距離を与えるゴルフクラブの振り易さ指標である最適振り易さ指標の値を決定するフィッティング方法であって、
前記ゴルファーによるテストクラブのスイング動作を計測機器により計測により計測した計測値を取得するステップと、
前記計測値に基づいて、前記スイング動作の特徴量を示す指標であって、ダウンスイング中に前記ゴルファーの腕が出力するパワーを示す指標P1、及び、ダウンスイング中に前記テストクラブに入力されるパワーを示す指標P2の少なくとも一方の値を算出するステップと、
前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値と前記最適振り易さ指標の値との対応関係を定める対応関係データを参照することにより、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値の大きさに応じて、前記最適振り易さ指標の値を決定するステップと
を備え、
指標P1及びP2は、以下のとおり定義され、
前記最適振り易さ指標には、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの重量、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブのグリップエンドにおける慣性モーメント、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの重心における慣性モーメント、及び最大の飛距離を与える前記ゴルファーの肩周りの慣性モーメントの少なくとも1つが含まれる、
フィッティング方法。 - ゴルファーに最大の飛距離を与えるゴルフクラブの振り易さ指標である最適振り易さ指標の値を決定するフィッティングプログラムであって、
前記ゴルファーによるテストクラブのスイング動作を計測機器により計測した計測値を取得するステップと、
前記計測値に基づいて、前記スイング動作の特徴量を示す指標であって、ダウンスイング中に前記ゴルファーの腕が出力するパワーを示す指標P1、及び、ダウンスイング中に前記テストクラブに入力されるパワーを示す指標P2の少なくとも一方の値を算出するステップと、
前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値と前記最適振り易さ指標の値との対応関係を定める対応関係データを参照することにより、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値の大きさに応じて、前記最適振り易さ指標の値を決定するステップと
をコンピュータに実行させ、
指標P1及びP2は、以下のとおり定義され、
前記最適振り易さ指標には、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの重量、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブのグリップエンドにおける慣性モーメント、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの重心における慣性モーメント、及び最大の飛距離を与える前記ゴルファーの肩周りの慣性モーメントの少なくとも1つが含まれる、
フィッティングプログラム。 - ゴルファーに最大の飛距離を与えるゴルフクラブのシャフトの重量を表す最適シャフト重量の値を決定するフィッティング装置であって、
前記ゴルファーによるテストクラブのスイング動作を計測機器により計測した計測値を取得する取得部と、
前記計測値に基づいて、前記スイング動作の特徴量を示す指標であって、ダウンスイング中に前記ゴルファーの腕が出力するパワーを示す指標P1、及び、ダウンスイング中に前記テストクラブに入力されるパワーを示す指標P2の少なくとも一方の値を算出する算出部と、
前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値と、前記最適シャフト重量の値との対応関係を定める対応関係データを記憶する記憶部と、
前記対応関係データを参照することにより、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値の大きさに応じて、前記最適シャフト重量の値を決定する決定部と
を備え、
指標P1及びP2は、以下のとおり定義され、
フィッティング装置。 - 前記対応関係データは、
前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値と、前記ゴルファーに最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの振り易さ指標である最適振り易さ指標の値との対応関係を定める第1データと、
前記最適振り易さ指標の値と、前記最適シャフト重量の値との対応関係を定める第2データとを含み、
前記第1データ及び前記第2データにより、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値と、前記最適シャフト重量の値との対応関係が定められ、
前記決定部は、前記第1データを参照することにより、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値の大きさに応じて、前記最適振り易さ指標の値を決定し、前記第2データを参照することにより、前記最適振り易さ指標の値の大きさに応じて、前記最適シャフト重量の値を決定し、
前記最適振り易さ指標には、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの重量、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブのグリップエンドにおける慣性モーメント、最大の飛距離を与える前記ゴルフクラブの重心における慣性モーメント、及び最大の飛距離を与える前記ゴルファーの肩周りの慣性モーメントの少なくとも1つが含まれる、
請求項8に記載のフィッティング装置。 - 前記第1データは、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方を説明変数とし、前記最適振り易さ指標を目的変数とする所定の回帰式を含み、
前記決定部は、前記所定の回帰式に、前記算出部により算出された前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方を代入することにより、前記最適振り易さ指標の値を算出する、
請求項9に記載のフィッティング装置。 - 前記対応関係データは、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方を説明変数とし、前記最適シャフト重量を目的変数とする所定の回帰式を含み、
前記決定部は、前記所定の回帰式に、前記算出部により算出された前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値を代入することにより、前記最適シャフト重量の値を算出する、
請求項10に記載のフィッティング装置。 - ゴルファーに最大の飛距離を与えるゴルフクラブのシャフトの重量を表す最適シャフト重量の値を決定するフィッティング方法であって、
前記ゴルファーによるテストクラブのスイング動作を計測機器により計測した計測値を取得するステップと、
前記計測値に基づいて、前記スイング動作の特徴量を示す指標であって、ダウンスイング中に前記ゴルファーの腕が出力するパワーを示す指標P1、及び、ダウンスイング中に前記テストクラブに入力されるパワーを示す指標P2の少なくとも一方の値を算出するステップと、
前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値と、前記最適シャフト重量の値との対応関係を定める対応関係データを参照することにより、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値の大きさに応じて、前記最適シャフト重量の値を決定するステップと
を含み、
指標P1及びP2は、以下のとおり定義され、
フィッティング方法。 - ゴルファーに最大の飛距離を与えるゴルフクラブのシャフトの重量を表す最適シャフト重量の値を決定するフィッティングプログラムであって、
前記ゴルファーによるテストクラブのスイング動作を計測機器により計測した計測値を取得するステップと、
前記計測値に基づいて、前記スイング動作の特徴量を示す指標であって、ダウンスイング中に前記ゴルファーの腕が出力するパワーを示す指標P1、及び、ダウンスイング中に前記テストクラブに入力されるパワーを示す指標P2の少なくとも一方の値を算出するステップと、
前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値と、前記最適シャフト重量の値との対応関係を定める対応関係データを参照することにより、前記指標P 1 及びP 2 の少なくとも一方の値の大きさに応じて、前記最適シャフト重量の値を決定するステップと
をコンピュータに実行させ、
指標P1及びP2は、以下のとおり定義され、
フィッティングプログラム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015147204 | 2015-07-24 | ||
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