JP6794308B2 - マイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法 - Google Patents

マイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6794308B2
JP6794308B2 JP2017088383A JP2017088383A JP6794308B2 JP 6794308 B2 JP6794308 B2 JP 6794308B2 JP 2017088383 A JP2017088383 A JP 2017088383A JP 2017088383 A JP2017088383 A JP 2017088383A JP 6794308 B2 JP6794308 B2 JP 6794308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
manufacturing
recess
resist mask
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017088383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018183956A (ja
Inventor
隆 薬師寺
隆 薬師寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2017088383A priority Critical patent/JP6794308B2/ja
Publication of JP2018183956A publication Critical patent/JP2018183956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6794308B2 publication Critical patent/JP6794308B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

本発明は、レンズを二次元的に配列してなるマイクロレンズアレイを製造するための金型の作製方法に関する。
液晶ディスプレイのバックライト、有機EL(Electro Luminescence)デバイス、および、その他の各種の光学デバイスにおいて、微細なレンズ(マイクロレンズ)を二次元的に配列してなるマイクロレンズアレイ構造を有する基板あるいはフィルムが利用されている。以下の説明では、『マイクロレンズアレイ構造を有する基板あるいはフィルム』を、単に『マイクロレンズアレイ』とも言う。
マイクロレンズアレイの製造方法としては、一例として、形成するマイクロレンズの反転形状が形成された金型を用いる方法が知られている。
この金型を用いるマイクロレンズアレイの製造においては、まず、基板となるフィルム(シート状物)の表面に熱硬化性樹脂あるいは紫外線硬化性樹脂からなる樹脂層を形成する。次いで、この樹脂層に金型を押圧することで、金型の形状を転写して、この状態で樹脂層を硬化する。最後に、金型を硬化した樹脂層から剥離することで、マイクロレンズアレイを製造する。
近年では、マイクロレンズアレイには、さらなる微細化および多様化等が要求されている。特に、微細化の要求に対応して、微細なマイクロレンズアレイを高精度に製造できる金型を、高精度に作製できる方法が重要になっている。そのため、マイクロレンズアレイを製造するための金型の作製方法が、各種、提案されている。
例えば、特許文献1には、基板上にマスク層を形成し、基板上の第1の領域に対応してマスク層にマスク開口部を形成し、第1の領域に包含される第2の領域を開口領域とする凹部を形成し、さらに、マスク開口部を介して凹部が形成された基板をエッチングしてレンズ形状を形成することが記載されている。
また。特許文献2には、上面に開口を有し、断面が少なくとも2段の凹部を基板本体に形成し、凹部が形成された基板本体を、凹部の内周面を基点として等方的にエッチングすることにより、レンズ形状を形成することが記載されている。
さらに、特許文献3には、基板上にマスクを形成する第1工程: マスクの上にレジストを形成する第2工程: レジストに複数の第1開口部をパターニングして形成する第3工程: 第1開口部を介してマスクにエッチング処理を施して、複数の第2開口部を形成する第4工程: 第1開口部および第2開口部を介して基板をエッチングして複数の初期孔を形成する第5工程: 複数の第1開口部を介してマスクに等方性エッチングを行って、第2開口部の口径を広げる第6工程: レジストを除去する第7工程: 第2開口部を介して基板に異方性エッチングを行って初期孔を掘り進めて、第2開口部に対して開口する第1の穴と、第1の穴の底部に開孔した第2の穴からなる掘り込み穴を開口する第8工程: 第2開口部を介して基板に等方性エッチングを施して、折り込み穴を掘り進めて、直線と複数の曲線とからなる、レンズ形状に対応する凹部を形成する第9工程: マスクを除去する第10工程: および、凹部に透明樹脂を充填してマイクロレンズを形成する第11工程: を行うマイクロレンズの製造方法が記載されている。
特開2007−101834号公報 特開2007−279088号公報 特開2007−171858号公報
特許文献1および2に記載される方法では、基板の上に形成したマスクに対して、複数種のフォトマスクを用いた複数回のフォトリソグラフィを行って、基板の上にレンズ形状に対応する球面を近似した階段状のマスクを形成する。次いで、マスクを介して基板をエッチングすることで、基板にマスクの階段状構造を転写する。最後に、マスクを除去して、階段状構造を形成した基板を、さらにエッチングすることで、階段状構造の球面化を行って、マイクロレンズアレイに対応するマイクロレンズ構造を形成している。
しかしながら、この方法では、複数回のフォトリソグラフィが必要であるために、工程が複雑で、高い生産性を得ることが困難である。また、複数回のフォトリソグラフィを行うため、露光時におけるフォトマスクの位置ズレ(アライメントズレ)によって、レンズ形状精度の悪化、レンズ間の形状バラツキの増大等の精度低下が生じやすい。特に、マイクロレンズが微細な場合には、露光時におけるフォトマスクの位置ズレの影響が無視できなくなる。
他方、特許文献3に記載される方法では、基板上にマスク層とレジスト層とを形成し、レジスト層に形成した開口パターンをマスク層および基板に、順次、転写加工した後、マスク層を選択的に等方性エッチングしてマスク層の開口幅を拡大させ、開口幅が拡大されたマスク層を介して基板をエッチング加工することで、マイクロレンズに対応する球面を近似した階段状構造を形成している。
この方法では、露光工程が1回であるため、複数回の露光を行うことで生じるフォトマスクの位置ズレの問題は生じない。
ここで、マイクロレンズの形状精度を高くするためには、基板に形成する階段状構造の段数を多くする必要がある。しかしながら、特許文献3に記載される方法では、2段を超える階段状構造を形成することは困難である。そのため、特許文献3に記載される方法では、微細な構造のマイクロレンズに対応して、金型を高精度に形成することは、困難である。特にレンズの直径とレンズの厚さとの比率(厚さ/直径)が低いマイクロレンズを製造する場合には、2段の階段状構造を起点に基板を球面化するエッチング処理では、所望の形状および球面精度を有する金型を得ることは難しい。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決することにあり、微細なマイクロレンズを配列してなるマイクロレンズアレイを高精度に製造できる金型を、高い球面形状精度で作製できるマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法は、基板の一方の表面に、製造するマイクロレンズアレイのパターンを有するレジストマスクを形成するマスク形成工程、
レジストマスクを介した基板の選択的なエッチング、および、レジストマスクのスリミングを、複数回、繰り返し行うことにより、基板に、マイクロレンズに対応する仮の凹部を形成する凹部形成工程、
基板からレジストマスクを除去する除去工程、および、
基板をエッチングすることにより、仮の凹部を製造用凹部とする仕上げ工程、を行うことを特徴とするマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法を提供する。
このような本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法において、凹部形成工程で形成する仮の凹部の深さを、仕上げ工程で形成する製造用凹部よりも深くするのが好ましい。
また、凹部形成工程におけるレジストマスクを介した基板の選択的なエッチングが、等方性エッチングであるのが好ましい。
また、凹部形成工程におけるレジストマスクのスリミングの基板の面方向の大きさを、漸次、少なくするのが好ましい。
また、製造するマイクロレンズアレイにおけるマイクロレンズの厚さをt[μm]、直径をd[μm]とした場合に、『t/d』で示されるアスペクト比が0.5以下であるのが好ましい。
また、凹部形成工程において、レジストマスクを介した基板の選択的なエッチングを、3〜10回行うのが好ましい。
また、マスク形成工程において、製造するマイクロレンズアレイのパターンとして、形成するマイクロレンズの直径の半分以下の開口パターンをレジストマスクに形成するのが好ましい。
さらに、マスク形成工程で形成するレジストマスクの厚さが、形成するマイクロレンズの半径以上であるのが好ましい。
このような本発明によれば、微細なマイクロレンズを配列してなるマイクロレンズアレイを高精度に製造できるマイクロレンズアレイ製造用金型を、高い球面形状精度で作製できる。
本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法の一例を説明するための概念図である。 図1に示すマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法を説明するための概念図である。 本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法の別の例を説明するための概念図である。 図1における凹部の大きさを説明するための概念図である。 本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法の別の例を説明するための概念図である。 本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法の別の例を説明するための概念図である。 本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法の別の例を説明するための概念図である。 エッチングレートの測定方法を説明するための概念図である。 本発明の実施例で作製するマイクロレンズアレイ製造用金型を説明するためのグラフである。 本発明の実施例で作製したマイクロレンズアレイ製造用金型の顕微鏡写真である。 本発明の実施例で作製するマイクロレンズアレイ製造用金型を説明するためのグラフである。 本発明の実施例で作製したマイクロレンズアレイ製造用金型の顕微鏡写真である。 本発明の実施例で作製するマイクロレンズアレイ製造用金型を説明するためのグラフである。 本発明の実施例で作製したマイクロレンズアレイ製造用金型の顕微鏡写真である。
以下、本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
なお、以下の説明では、『マイクロレンズアレイ製造用金型』を、単に『金型』とも言う。
図1および図2に、本発明の金型の作製方法の一例を概念的に示す。
本発明の金型の作製方法は、基板10の一方の表面にレジストマスク12を形成し、このレジストマスク12に、製造するマイクロレンズアレイのパターンを有する開口パターン(レジストホール)12aを形成し(マスク形成工程)、その後、レジストマスク12を介した基板10の選択的なエッチングおよびレジストマスク12のスリミングを、交互に複数回、繰り返し行って、仮の凹部14を形成し(凹部形成工程)、レジストマスク12を除去した後(除去工程)、基板10をエッチングすることで、仮の凹部を製造用凹部16として(仕上げ工程)、マイクロレンズアレイ製造用の金型を作製するものである。
なお、本発明において、エッチングおよびスリミングは、共に、複数回、行うが、図1および図5に示すように、エッチングの方が、1回、回数が多い。
図1は、基板10とレジストマスク12との積層体を、基板10の表面と垂直な方向で切断した断面図である。また、図2は、基板10とレジストマスク12との積層体を、基板10の表面と垂直な方向のレジストマスク12側から見た平面図である。図1の断面は、図2の左側上段に示すI−I線での断面である。
構成を明確に示し、かつ、基板10とレジストマスク12とを明確に区別するために、図1ではハッチングを省略し、図1および図2において、レジストマスク12に斜線を付す。
図1および図2においては、図面を簡略化するために、4個のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイに対応する金型を例示しているが、本発明は、これに限定はされず、液晶ディスプレイおよび有機ELデバイス等に用いられるマイクロレンズアレイのような、多数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイに対応する金型でも良い。
また、製造するマイクロレンズアレイにおけるマイクロレンズの配列にも、特に制限はない。従って、マイクロレンズの配列は、図2に示す六方細密充填に対応するような千鳥配列(ハニカム配列)以外にも、例えば、正方格子状の配列であってもよく、あるいは、規則性を有さない配列であってもよい。
本発明の金型の作製方法において、基板10には、特に制限はなく、マイクロレンズアレイを製造するための金型に利用されている、公知の基板(板状物、シート状物)が、各種、利用可能である。従って、基板10としては、シリコンウエハ、ガラス基板および金属基板等の各種の基板が利用可能である。
中でも、表面の平坦性、欠陥の少なさ、清浄性、純度、および、エッチング加工性等の点で、半導体用シリコンウエハを基板10として用いるのが好ましい。
本発明の金型の作製方法では、最初に、マスク形成工程を行う。
マスク形成工程では、まず、図1の左側上段に示すように、基板10の一方の主面に、レジストマスク12を形成する。
レジストマスク12には、特に制限はなく、リソグラフィ等で用いられている公知のレジスト材料からなるレジストマスクが、全て利用可能である。従って、レジストマスク12としては、基板10の形成材料、目的とするマイクロレンズの形状およびサイズ等に応じた、公知の材料からなる物を用いれば良い。レジストマスク12としては、一例として、市販のi線露光用レジスト、g線露光用レジスト、KrF露光用レジスト、ArF露光用レジスト、液浸ArF用レジスト、および、電子線用レジスト等が例示される。
レジストマスク12の形成方法にも、特に制限は無く、レジストマスク12となるレジスト材料に応じた公知の方法で形成すればよい。
例えば、基板10として半導体用シリコンウエハを用いる場合、膜厚の均一性および欠陥低減等の観点から、塗布方法はスピン塗布を利用するのが好ましい。なお、レジスト材料を塗布した後は、残留溶媒を除去するために、レジスト材料の種類および塗布膜厚等に応じたベーキング処理(加熱処理(ベーク))を施すのが好ましい。
本発明の金型の作製方法においては、基板10とレジストマスク12との密着性を向上させるため、レジストマスク12の形成に先立ち、基板10のレジストマスク12の形成面に、HMDS(hexamethyldisilazane)処理を行うのが好ましい。
HMDS処理方法には、特に制限はなく、ベーパー処理法、ならびに、HMDS液のスピン塗布およびベーキング処理による方法等、公知の方法が利用可能である。
レジストマスク12の厚さには、制限はなく、作製するマイクロレンズの配列および形状等に応じて、最適な厚さを、適宜、選択すればよい。
ここで、レジストマスク12は、エッチングおよびスリミングを繰り返し行う、後述する凹部形成工程における最後のエッチングが完了するまで残存する必要がある。従って、必要なレジストマスク12の膜厚については、予め各種のエッチング条件でのレジストマスク12のエッチング速度を調べておき、その結果に応じて、最適な厚さを、適宜、設定するのが好ましい。なお、エッチング速度の測定方法は、公知の方法がすべて利用可能である。エッチング速度の測定方法としては、一例として、後述する実施例で行っている方法が例示される。
特に、酸素プラズマ(O2プラズマ)によるレジストマスク12のスリミング(水平方向寸法削減)時には、レジストマスク12の膜厚の減少すなわち垂直方向寸法も減少量が大きい。この点を考慮すると、レジストマスク12の厚さは、金型が形成するマイクロレンズの半径以上が好ましく、半径の1.5倍以上がより好ましく、半径の2倍以上がさらに好ましい。
その反面、レジストマスク12が厚すぎると、レジスト材料の塗布性および貫通孔を形成する際の露光性が低減する可能性がある。この点を考慮すると、レジストマスク12の厚さは、1〜50μmとするのが好ましい。
基板10の一面にレジストマスク12を形成したら、次いで、図1の左側2段目および図2上段に示すように、開口パターン12aを形成する。開口パターン12aは、マイクロレンズアレイ用金型が形成するマイクロレンズの中心と、中心を一致させて形成する。
これにより、マスク形成工程が終了する。
開口パターン12aは、形成するマイクロレンズと中心が一致していれば、形状には制限はない。従って、開口パターン12aは、円筒状でも六角筒等の角筒状でもよいが、正多角筒状および円筒状が好ましく、円筒状がより好ましい。
開口パターン12aは、壁面が基板10の表面に対して垂直となるように形成するのが好ましい。
開口パターン12aの大きさには、特に制限はない。開口パターン12aの大きさとは、基板10の面方向の大きさである。以下の説明において、特に断りがない場合には、面方向とは、基板10の主面の面方向を示す。主面とは、板状物の最大面である。
ここで、開口パターン12aが大きすぎると、後述する仕上げ工程におけるエッチングで十分な球面化を行うことが困難になり、場合によっては、製造用凹部16の底面すなわち形成するマイクロレンズの中心が平面状になってしまう。この点を考慮すると、開口パターン12aの大きさは、形成するマイクロレンズの直径の半分以下が好ましく、1/4以下がより好ましく、1/5以下がさらに好ましい。
なお、後述する正六角形など、形成する製造用凹部の開口面すなわち形成するマイクロレンズの形状(平面形状)が、円形ではなく、多角形あるいは不定形である場合には、製造用凹部の開口面に内接する最大の円の直径を、マクロレンズの直径と見なせばよい。この点に関しては、前述のマイクロレンズの半径も同様である。
レジストマスク12への開口パターン12aの形成方法にも、特に制限はなく、公知の方法が、全て利用可能である。
従って、レジストマスク12の露光では、レジストマスク12の形成材料、形成するマイクロレンズアレイのパターンおよびサイズ、ならびに、開口パターン12aの形成面積等に応じて、露光光源および露光装置を、適宜、選択すればよい。一例として、マスクアナライザーおよびステッパー等のマスク露光装置による露光、ならびに、電子線描画装置およびレーザ描画装置等の描画装置による露光が利用可能である。
また、露光後の現像も、レジストマスク12の形成材料に応じた公知の現像液で行えばよい。一般的には、TMAH(tetramethyl ammonium hydroxide)等のアルカリ性現像液、および、有機溶媒系の現像液等が用いられる。
図1の左側2段目および図2の上段に示すように、レジストマスク12に開口パターン12aを形成したら、次いで、凹部形成工程を行う。
凹部形成工程では、まず、レジストマスク12を介して、基板10の選択的なエッチングを行い、図1の左側3段目に示すように、1段目の凹部を基板10に形成する。この1段目の凹部の領域が、仮の凹部14の底すなわち製造用凹部16の底で、マイクロレンズの中心すなわち頂点に対応する。
図1および図2に示す例では、基板10のエッチングは、基板10の厚さ方向のみにエッチングを行う異方性エッチングである。凹部形成工程において、基板10の選択的なエッチングを異方性エッチングで行う方法は、形成するマイクロレンズの厚さtと直径dとのアスペクト比『t/d』が大きいマイクロレンズアレイを製造する金型の作製に好適である。このアスペクト比については、後に詳述する。
このエッチングは、基板10を選択的にエッチングするものであるが、図1に示されるように、レジストマスク12もエッチングされて、若干、厚さが減る。
基板10のエッチングには、特に制限はなく、基板10の形成材料に応じた公知の方法で行えばよい。
中でも、エッチング量の高精度な制御が可能である、および、エッチングの再現性等のの観点からプラズマエッチングが好ましい。プラズマエッチングの方式には特に制限は無いが、プラズマ密度と基板10に印加するバイアスとを独立して制御できる方式が好ましい。この方法を実現できるプラズマ方式として、例えば、ICP(Inductively Coupled Plasm)方式、2周波CCP(Capacitively Coupled Plasma)方式、および、ECR(Electron Cyclotron Resonance)方式等が例示される。
エッチングに用いるガス等も、特に制限はなく、基板10の形成材料等に応じた、公知の物を用いればよい。
例えば、基板10が半導体用シリコンウエハである場合には、フッ素元素、塩素元素、および臭素元素等を含有するガスをプラズマ中で分解して発生するフッ素ラジカル、塩素ラジカル、および、臭素ラジカル等によるエッチングが例示される。フッ素ラジカルを効率良く発生させるガスとしては、SF6、CF4、および、CHF3等が例示される。塩素ラジカルを効率良く発生させるガスとしては、Cl2等が例示される。臭素ラジカルを効率よく発生させるガスとしては、Br2、および、HBr等が例示される。
また、プラズマを生成させるガスには、プラズマ密度を向上させるため、アルゴンガス等を添加ガスとして混合してもよい。
プラズマを生成するためのプラズマ励起電力(プラズマ励起パワー)にも、特に制限はない。プラズマ励起電力は、放電安定性が確保される範囲で高い電力を投入することで、基板10のエッチング速度を高めることができる。
基板10に印加するバイアス電力(バイアスパワー)にも、特に制限はない。しかしながら、バイアス電力を増加させすぎると、基板10側に引き込むイオンの加速エネルギーが増大し、基板10の異方性エッチングが進む反面、基板10とレジストマスク12とのエッチング選択性が低下してしまう。そのため、基板10に印加するバイアス電力は、この点を考慮して決定するのが好ましい。
1回目の基板10のエッチングを行ったら、次いで、レジストマスク12のスリミング(Sliming)を行って、図1の左側下段に示すように、レジストマスク12を面方向(水平方向)に削減して、開口パターン12aの径を拡大する。
従って、スリミングを行うことにより、基板10の表面では、最初に形成した凹部の周辺もレジストマスク12から露出する。
レジストマスク12のスリミング方法にも特に制限はないが、基板10のエッチングと同様の理由で、同様のプラズマエッチングが好ましく利用される。
なお、スリミングに用いるガス(スリミングガス)は、基板10をエッチングすることなく、レジストマスク12のみをエッチングするラジカルを生成できるものであれば、各種のガスが利用可能である。本発明において、スリミングは、酸素ラジカルによるエッチングが好適に例示される。従って、スリミングにおけるラジカルの生成に用いるガスは、酸素元素を含有するガスが好ましく用いられる。酸素元素を含有するガスには、特に制限はないが、通常は酸素ガス(O2ガス)が用いられる。
また、レジストマスク12のスリミングの際には、基板10にバイアス電力を印加すると、レジストマスク12の厚さ方向(垂直方向)のエッチング速度が増加してしまう。そのため、レジストマスク12のスリミングの際には、基板10にバイアス電力を印加しないことが好ましい。
レジストマスク12のスリミングを終了したら、先と同様にして、2回目の基板10の選択的なエッチングを行う。
前述のように、基板10には、先に開口パターン12aを広げる前のレジストマスク12を介して凹部が形成されてる。従って、2回目の基板10の選択的なエッチングを行うと、基板10には、図1の右側上段および図2の2段目に示されるように、2段の階段状の凹部が形成される。
2回目の基板10の選択的なエッチングを行ったら、先と同様にして、2回目のレジストマスク12のスリミングを行って、図1の右側2段目に示すように、レジストマスク12の開口パターン12aを、さらに拡大する。
2回目のレジストマスク12のスリミングを行ったら、先と同様にして、3回目の基板10の選択的なエッチングを行う。前述のように、基板10には、2段の階段状の凹部が形成されている。従って、開口パターン12aをさらに広げた状態で基板10のエッチングを行うと、基板10には図1の右側3段目および図2の3段目に示されるように、3段の階段状の凹部が形成される。
図1および図2に示す例では、基板10のエッチングとレジストマスク12のスリミングとを繰り返し交互に行って、3回の基板10のエッチングを行うことにより、形成するマイクロレンズに応じた球面を近似する仮の凹部14を形成する。
これにより、凹部形成工程が終了する。
なお、凹部形成工程において、基板10の選択的なエッチング、および、レジストマスク12のスリミングは、同じエッチング装置すなわち同じチャンバ内で行っても、異なるエッチング装置で行ってもよい。
金型の作製コストおよび生産性等を考慮すると、エッチングおよびスリミングに使用するガス等に応じて、可能であれば、基板10の選択的なエッチング、および、レジストマスク12のスリミングは、同じエッチング装置で行うのが好ましい。
後述するが、本発明の金型の作製方法では、仮の凹部14を形成し、レジストマスク12を除去した後、仕上げ工程において基板10のエッチングを行い、図1の右側下段および図2の下段に示すように、仮の凹部14の段差を取って球面化して、マイクロレンズに対応する製造用凹部16とする。
従って、凹部形成工程では、図1の右側4段目に破線で示す、仮の凹部14が近似する球面が、目標とする製造用凹部16すなわち形成するマイクロレンズに対応する形状となるように、基板10のエッチング量および回数、および、レジストマスク12のスリミング量を、適宜、設定する。
ここで、図1および図2に示すように、隣接するマイクロレンズが離れているマイクロレンズアレイを製造する金型を作製する場合には、仕上げ工程でのエッチングにおける基板10の表面と仮の凹部14の底部とのエッチング速度は、ほぼ同じである。従って、エッチングされた基板10の表面と、エッチングされた仮の凹部14との相対的な高低差、つまり仮の凹部14の深さは、ほぼ一定で、仮の凹部14全体の球面化が進む。
また、仕上げ工程におけるエッチングで、仮の凹部14の開口径すなわちマイクロレンズの直径は増大する。
従って、隣接するマイクロレンズが離れているマイクロレンズアレイを製造する金型を作製する場合には、仮の凹部14の球面化に必要なエッチング量(エッチング時間)と、仮の凹部14の開口直径の増加量(増加速度)とを考慮して、仮の凹部14が近似する球面の開口が、製造用凹部16の開口より小さくなり、かつ、仮の凹部14が近似する球面の深さと、製造用凹部16の深さとが等しくなるように、凹部形成工程における基板10のエッチング量および回数、ならびに、レジストマスク12のスリミング量を、適宜、設定する。
実質的には、仮の凹部14の開口が、製造用凹部16の開口より小さくなり、かつ、仮の凹部14の深さと、製造用凹部16の深さとが等しくなるように、凹部形成工程における基板10のエッチング量および回数、ならびに、レジストマスク12のスリミング量を、適宜、設定すればよい。
なお、基板10のエッチング量および回数、ならびに、レジストマスク12のスリミング量を、適宜、設定し、仮の凹部14の球面誤差をより減少させて、仕上げ工程における基板10のエッチング時間を低減し、仮の凹部14の開口径の増大がほぼ無視できる場合には、仮の凹部14が近似する球面と、製造用凹部16の球面とを、等しくしてもよい。
本発明の金型の作製方法において、凹部形成工程におけるレジストマスク12を介した基板10の選択的なエッチングの回数には、特に制限はないが、3回以上が好ましく、5回以上がより好ましい。基板10の選択的なエッチング回数を3回以上とすることにより、仮の凹部14の球面近似精度を向上でき、高精度な金型の作製が可能になる。
基板10の選択的なエッチングの回数は、多い程、仮の凹部14の球面近似精度を向上できため、高精度な金型を作製できる。その反面、基板10の選択的なエッチングの回数が多いと、基板10のエッチングで使用するガスとレジストマスク12のスリミングで使用するガスとの切り換え回数、プラズマエッチングを利用する場合のプラズマ再点灯の回数が増大する。その結果、処理時間の長時間化、エッチング装置内のパーティクルの発生リスクが増加する。この点を考慮すると、基板10の選択的なエッチングの回数は、10回以下とするのが好ましい。
凹部形成工程が終了したら、次いで、図1の右側4段目および図2の4段目に示すように、基板10からレジストマスク12を除去する除去工程を行う。
除去工程におけるレジストマスク12の除去方法には、特に制限はなく、レジストマスク12の形成材料に応じて、公知の方法で行えばよい。従って、レジストマスク12の除去は、有機溶剤による剥離でも、プラズマアッシング装置を用いて行ってよい。
また、レジストマスク12の除去は、レジストマスク12のスリミングと同じエッチング装置で行ってもよい。レジストマスク12の除去を、レジストマスク12のスリミングと同じエッチング装置で行う場合には、処理効率を高くするために、物理的なスパッタリングによる基板10のエッチングが発生しない範囲で、基板10にバイアス電力を印加してもよい。
除去工程が終了したら、最後に、基板10のエッチングを行って、仮の凹部14の段差を無くして球面化し、仮の凹部14を製造用凹部16として、マイクロレンズアレイ製造用の金型20とする仕上げ工程を行う。
仕上げ工程では、図1の右側4段目に破線で示す、階段状の仮の凹部14が近似する球面に応じて、製造用凹部16がマイクロレンズに対応する目標とする球面となるように、仮の凹部14を球面化するためのエッチングを行う。例えば、仮の凹部14が、ある程度、球面になった後は、その後のエッチングを制御することで、製造用凹部16すなわち形成するマイクロレンズの曲率半径をコントロールできる。
本発明の金型の作製方法では、このように、基板10のエッチングおよびレジストマスク12のスリミングを繰り返し行うことで、球面を近似する階段状の仮の凹部14を形成するので、レジストマスク12の開口パターン12aの中心が狂わない。すなわち、本発明では、1回の露光(フォトリソグラフィ)で、仮の凹部14を形成できるので、生産性が高い。さらに、露光が1回で済むので、フォトマスクの位置ズレに起因する仮の凹部14の形状精度の悪化および仮の凹部14間の形状バラツキも生じないので、目的とするマイクロレンズに応じた高精度な仮の凹部14を形成できる。
加えて、本発明では、基板10のエッチングおよびレジストマスク12のスリミングを繰り返し行うことで、階段状の仮の凹部14を形成するので、仮の凹部14の段数すなわち基板10のエッチング回数を任意に設定でき、最適なエッチング回数によって、球面近似精度が高い階段状の仮の凹部14を形成できる。
従って、本発明の金型の作製方法によれば、微細なマイクロレンズを配列してなるマイクロレンズアレイを高精度に製造できるマイクロレンズアレイ製造用金型を、高い球面形状精度で作製できる。
仕上げ工程における基板10のエッチングは、基板10を等方的にエッチング(等方性エッチング)できる方法であれば、特に制限はない。従って、仕上げ工程における基板10のエッチングは、凹部形成工程におけるエッチングおよびスリミングと同じエッチング装置で行ってもよい。一例として、仕上げ工程における基板10のエッチング方法としては、イオンエッチングおよびプラズマエッチング等が例示される。
また、仮の凹部を後述するように等方性のエッチングで形成する場合における、エッチング装置およびエッチング条件を用いてもよい。
前述のように、図1および図2に示す例は、隣接するマイクロレンズが離れているマイクロレンズアレイを製造する金型の作製を行うものである。この際には、仮の凹部14が近似する球面の深さと、製造用凹部16の深さとを同じ深さとし、仮の凹部14が近似する球面の開口を製造用凹部16の開口よりも小さくする。
これに対し、図3の下段に示すような、隣接するマイクロレンズ同士が面方向の全域で接触しているマイクロレンズアレイを製造する金型の作製を行う場合には、仮の凹部が近似する球面の深さを製造用凹部よりも深くし、また、仮の凹部が近似する球面の開口を製造用凹部の開口以下とする。実質的には、先と同様、仮の凹部の深さを、製造用凹部の深さよりも深くし、かつ、仮の凹部の開口を、製造用凹部の開口以下とすればよい。
なお、図3において、左側は図2と同様の平面図で、右側は図1と同様の断面を概念的に示す図である。
以下の説明では、隣接するマイクロレンズ同士が面方向の全域で接触しているマイクロレンズアレイを便宜的に『ギャップレス型のマイクロレンズアレイ』とも言う。
図3の上段に示すように、ギャップレス型のマイクロレンズアレイを製造する金型を作製する際にも、先と同様に、マスク形成工程、凹部形成工程を行って仮の凹部24を形成し、さらに、除去工程を行って基板10からレジストマスクを除去する。
次いで、同様に、仕上げ工程において、基板10に等方性エッチングを行う。
先の例と同様、仕上げ工程でエッチングを行うと、仮の凹部24の開口径が拡大する。ここで、ギャップレス型のマイクロレンズアレイを製造する金型を作製する場合には、隣接する仮の凹部24同士で、最も離間する開口端を含めて、開口端を面方向の全域で合体させる必要がある。
図3の2段目に示すように、仮の凹部24の開口直径の増大が進むと、隣接する仮の凹部24間の開口端が合体する。
また、仮の凹部24の開口端が合体した後は、隣接する仮の凹部24同士で合体した開口端は同速度で拡大するので、開口端は直線状になる。従って、例えば、図3に示す六方細密充填(ハニカム配列)のように仮の凹部24を形成すると、ギャップレス型のマイクロレンズアレイを製造する金型では、基板10の表面における製造用凹部26は、ハニカム構造のようになる。
図3の3段目に示すように、隣接する仮の凹部24間の開口端が合体すると、基板10の上面の平坦部が消失し、仮の凹部24の境界部は尖鋭な凸部となる。そのため、仮の凹部24の境界部は、エッチング速度が急増する。
さらに、前述のように、ギャップレス型のマイクロレンズアレイに対応する金型を作製するためには、隣接する仮の凹部24間の最も離れた開口同士が接触するまでエッチングする必要が有る。
その結果、図3の3段目から下段に示すように、図1に示すように隣接する仮の凹部24間が離れている間はほぼ一定であった仮の凹部24の深さが急激に減少し、レンズ面となる仮の凹部24(すなわちマイクロレンズ)の曲率半径が急激に増大する。
従って、ギャップレス型のマイクロレンズアレイを製造する金型28を作製するためには、少なくとも、仮の凹部24の深さを、最終的に形成する製造用凹部26の深さよりも深くしないと、所望する形状および曲率半径のマイクロレンズアレイを製造できる金型を作製することができない。
また、形成する製造用凹部26の深さよりも深い仮の凹部24を形成した場合には、仕上げ工程における球面化を施すエッチングを行うことで、目的の曲率半径よりも小さい曲率半径のギャップレス型のマイクロレンズアレイに対応する構造が形成される。
従って、この構造を実現した後、さらに追加のエッチングを施すことで、ギャップレス型のマイクロレンズアレイに対応する球面性を維持したまま、境界部の高さのみ減少し、曲率半径を増大させることができ、所望の曲率半径のギャップレス型のマイクロレンズアレイを製造できる金型28を作製できる。
図1および図2に示される金型の作製方法では、凹部形成工程における基板10の選択的なエッチングを、異方性エッチングで行っている。
この方法は、製造するマイクロレンズアレイのマイクロレンズの厚さをt[μm]、直径をd[μm]とした場合に、『t/d』で示されるアスペクト比が大きい場合に、好適に利用される。図4に概念的に示すように、マイクロレンズの厚さtは、製造用凹部16の深さに対応し、マイクロレンズの直径dは、製造用凹部16の開口径に対応する。
なお、マイクロレンズの形状が円形ではない場合には、マイクロレンズの直径dは、開口パターン12aの大きさと同様に対応すればよい。
前述のように、基板10は、半導体用シリコンウエハが好適に利用される。
通常、フッ素ラジカル、塩素ラジカル、および,臭素ラジカルによるシリコンのエッチング作用は等方的である。そのため、異方性のエッチングを実現するにはシリコンの側壁保護物質をプラズマ中で生成し、基板へ供給する必要がある。
例えば、エッチングにフッ素含有ガスを使用する場合は、堆積性を有するCF系の解離生成物を発生させるのが好ましく、シリコンの垂直方向のエッチングストップが発生しない範囲で、炭素元素を含有するガス比率を増加させればよい。塩素含有ガスあるいは臭素含有ガスを使用する場合は、適量のO2ガスを添加することで、エッチングされたシリコンの揮発生成物と酸素とが結びつき、レジストおよびシリコン非エッチング面側壁にSiO2被膜が形成されて異方性エッチングを実現することができる。
また、十分なレジスト膜厚を確保できる場合は、バイアス電力を増加させてより異方性を高めてもよい。
これに対し、本発明においては、凹部形成工程における基板10の選択的なエッチングを、図5に概念的に示すように、等方性エッチングで行ってもよい。
特に、アスペクト比が小さいマイクロレンズを形成する場合には、凹部形成工程における基板10の選択的なエッチングを、等方性エッチングで行うのが好ましい。中でも、アスペクト比(『t/d』)が0.5以下のマイクロレンズを形成する場合には、凹部形成工程における基板10の選択的なエッチングを、等方性エッチングで行うのが好ましい。
異方性エッチングで仮の凹部14を形成すると、図6の上段に概念的に示すように、階段状の仮の凹部14が形成される。なお、破線は、仮の凹部14が近似する球面である。
これに対して、等方性エッチングで仮の凹部30を形成すると、図6の下段に示すように仮の凹部30の角部が少なくなり、仮の凹部30の形状を、図中に破線で示す仮の凹部30が近似する球面に、より近い形状にすることができる。すなわち、仮の凹部30の球面近似精度を高くできる。
また、仮の凹部30の球面近似精度を高くできるため、図5の右側中段から下段に到る、仮の凹部30を球面化して製造用凹部16とするための仕上げ工程における基板10のエッチング時間を短縮できる。さらに、仕上げ工程におけるエッチングで仮の凹部30が球面化する前に、隣接する仮の凹部30の端部が不要に合体することも防止できる。
従って、等方性エッチングで仮の凹部30を形成することにより、高い生産効率で、高精度、かつ、パーティクルに起因する欠陥が少ない、目的とするマイクロレンズアレイを高精度に製造できる金型を作製できる。
等方性エッチングによって仮の凹部30を形成する場合には、一例として、基板10として半導体用シリコンウエハを用いる場合であれば、エッチングに使用するガス中の炭素元素比率を低減しつつ、フッ素ラジカル等のラジカルの発生量を増加すればよい。
また、基板10に印加するバイアス電力を低減、あるいは、基板10にバイアスを印加しないのも好ましい。
図1および図2に示される例では、凹部形成工程におけるスリミングによって除去するレジストマスク12の幅を、均一にしている。レジストマスク12の幅とは、面方向のレジストマスク12の大きさである。
本発明は、これに制限はされず、例えば、図7に概念的に示すように、凹部形成工程におけるスリミングによって除去するレジストマスク12の幅を、漸次、狭くしてもよい。この方法も、アスペクト比が小さいマイクロレンズを形成する場合に好適であり、特にアスペクト比(『t/d』)が0.5以下のマイクロレンズを形成する場合にはより好適である。
一例として、図1および図2に示す例であれば、仮の凹部14の最初にエッチングを行われる底部(中央)の領域は、仮の凹部14が完成するまでに、3回のエッチングが行われる。また、1回目のスリミングを行った後の2回目のエッチングで最初にエッチングされた底部を囲む領域は、仮の凹部14が完成するまでに、2回のエッチングが行われる。
最初にエッチングを行われた後、その後のエッチングを行われると、角が削られて球面化が行われた状態になる。従って、1つの領域に行われるエッチング回数が多い程、角が削られて、より、仮の凹部14が近似する球面に近い形状になる。すなわち、エッチングを受ける回数が多い領域は、スリミング量すなわち面方向のエッチング領域を、ある程度、大きくして、その後のエッチングを行っても、仮の凹部14が近似する球面に近い形状にできる。
一方、仮の凹部14は、周辺部に行くほど、エッチングの回数が少なくなる。しかも、一般的に、マイクロレンズすなわち製造用凹部16は、周辺部に行くほど、勾配が大きくなる。従って、球面近似精度が高い仮の凹部14を形成するためには、周辺部に向かうに応じて、より細かく近似して、仮の凹部14の階段形状を、仮の凹部14が近似する球面に近付けるのが好ましい。
従って、凹部形成工程におけるスリミングで除去するレジストマスク12の幅が、漸次、狭くなるように、開口パターン12aの大きさ(X0)、スリミングによって除去するレジストマスク12の幅、および、最終的に残すレジストマスク12の幅を設定することにより、効率よく、目的とするマイクロレンズアレイを高精度に製造できる金型を作製できる。
凹部形成工程におけるスリミングで除去するレジストマスク12の幅を、漸次、狭くする場合には、一例として、以下のようにして、基板10のエッチング時間、および、レジストマスク12のスリミング時間を規定する。
基板10のエッチング回数を、n回とする。従って、スリミングの回数は、n−1回となる。
基板10の厚さ方向のエッチングレートをRy、レジストマスク12の面方向のスリミングのレートをRx、n回目のエッチングにおける基板10の厚さ方向のエッチング量をYn、n回目のスリミングにおける面方向のレジストマスク12のスリミング量をXnとする。なお、X0は、開口パターン12aの大きさである。
この場合において、n回目の基板10のエッチング時間Tynは、Yn/Ryで算出すればよい。また、n回目のレジストパターンのスリミング時間Txnは、Xn/Rxで算出すればよい。
以上、本発明のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法について詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行なってもよいのは、もちろんである。
以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明を、より詳細に説明する。
[レジストマスクの形成]
基板として、半導体用シリコンウエハを用意した。
この基板に、東京応化工業社製のOAPを3000rpm(Revolutions Per Minute)、30秒の条件で、スピン塗布した。次いで、ホットプレートによって120℃で15分間、ベーキング処理して、基板のHMDS密着処理を行った。
次に、ポジ型レジスト(東京応化工業社製、PMER−P−LA900)を、2000rpm、30秒の条件で、基板10にスピン塗布し、110℃で30分のベーキング処理を行い、厚さ15μmのレジスト塗布膜を形成して、レジストマスクとした。
形成したレジストマスクにコンタクトアライナー(ズースマイクロテック社製、MA6)を用いて露光を施したのち、2.38%−TMAH溶液で180秒の現像を行い、さらに、純水で60秒のリンス処理を行った。
これにより、基板10の表面に設けたレジストマスクに、20μm間隔でハニカム状に配列(ハニカム配列)した、円筒状の開口パターンを形成した。なお、開口パターンの間隔は、円筒の中心間の間隔である。
[エッチング条件の設定]
基板のエッチングおよびレジストマスクのスリミングは、ICP方式のプラズマエッチング装置(パナソニック社製、IPCエッチャーE620)を用いて行った。
・ 基板(シリコン)の異方性エッチング条件
プラズマ励起電力は800W、基板に印加するバイアス電力は30W、基板温度は50℃とした。
エッチングガスは、SF6およびCHF4を用いた。流量は、SF6が10sccm、CHF4が40sccmとし、圧力は0.6Paとした。
・ レジストマスクのスリミング条件
プラズマ励起電力は800W、基板に印加するバイアス電力は0W、基板温度は50℃とした。
スリミングガスは、02を用い、流量は300sccm、圧力は10Paとした。
・ レジストマスクのアッシング条件
プラズマ励起電力は800W、基板に印加するバイアス電力は100W、基板温度は50℃とした。
アッシングガスは、02を用い、流量は300sccm、圧力は10Paとした。
・ 基板(シリコン)の等方性エッチングおよび仕上げ工程(仮の凹部の球面化)におけるエッチングの条件
プラズマ励起電力は800W、基板に印加するバイアス電力は10W、基板温度は50℃とした。
エッチングガスは、SF6を用い、流量は50sccm、圧力は1Paとした。
[エッチングレートの測定]
前述の基板表面へのレジストマスクの形成と全く同様にして、図8に概念的に示すように、基板の表面に、厚さ15μmのレジストマスク(斜線)を形成し、直径5μmの円筒状の開口を形成したサンプルを作製した。
このサンプルに、上記の条件で、120秒間、基板の異方性エッチング(矢印a)、レジストマスクのスリミング(矢印b)、および、基板の等方性エッチング(矢印c)を行った。
エッチングを行った後のサンプルの断面形状を、電界放出型走査電子顕微鏡で観察して、レジストマスクの厚さ方向および面方向の寸法変化量、および、基板の厚さ方向のエッチング量から、エッチングレートを算出した。
その結果、基板の異方性エッチングにおける、基板の厚さ方向のエッチングレートは6nm/秒、レジストマスクの厚さ方向のエッチングレートは2nm/秒、
レジストマスクのスリミングにおける、レジストマスクの面方向のエッチングレートは32nm/秒、レジストマスクの厚さ方向のエッチングレートは44nm/秒(基板はエッチングされない)、
レジストマスクのアッシングにおける、レジストマスクの厚さ方向のエッチングレートは75nm/秒(基板はエッチングされない)、
基板の等方性エッチングにおける基板の厚さ方向のエッチングレートは8nm/秒、レジストマスクの厚さ方向のエッチングレートは1.5nm/秒、であった。
[実施例1]
前述のように、基板の表面に開口パターンを形成したレジストマスクを作製した。開口パターンの直径は3μmとした。
この基板およびレジストマスクに、異方性エッチングによる基板のエッチング、および、レジストマスクのスリミングを、繰り返し行うことで、基板に仮の凹部を形成した。本例では、レジストマスクのスリミング量は均一にした。
エッチングおよびスリミングの詳細を、以下の表1に示す。なお、PRとは、フォトレジストであり、すなわちレジストマスクを示す。
仮の凹部を形成した後、レジストマスクのアッシングによってレジストマスクを除去し、仮の凹部を球面化するために、基板の等方性エッチングを1500秒行って、仮の凹部を製造用凹部として、本発明の製造方法によるマイクロレンズアレイ製造用の金型を作製した。
図9に、目標とする製造用凹部の球面形状(目標球面形状、破線)、仮の凹部が近似する球面形状(近似球面形状、一点鎖線)、および、設計上の仮の凹部の形状(設計段差形状、実線)を示す。また、図10に、作製した金型の顕微鏡写真(平面図)を示す。
なお、図9は、凹部の半分を示すものであり、縦軸が底面からの高さ、横軸は中心からの面方向の距離を示す。以上の点は、後述する図11および図13も同様である。
[実施例2]
前述のように、基板の表面に開口パターンを形成したレジストマスクを作製した。開口パターンの直径は5μmとした。
この基板およびレジストマスクに、等方性エッチングによる基板のエッチング、および、レジストマスクのスリミングを、繰り返し行うことで、基板に仮の凹部を形成した。本例では、レジストマスクのスリミング量を、漸次、低減した。
エッチングおよびスリミングの詳細を、以下の表2に示す。
仮の凹部を形成した後、実施例1と同様にレジストマスクを除去し、仮の凹部を球面化するために、基板の等方性エッチングを900秒行って、仮の凹部を製造用凹部として、本発明の製造方法によるマイクロレンズアレイ製造用の金型を作製した。
図11に、目標とする製造用凹部の球面形状(目標球面形状、破線)、仮の凹部が近似する球面形状(近似球面形状、一点鎖線)、および、設計上の仮の凹部の形状(設計段差形状、実線)を示す。また、図12に、作製した金型の顕微鏡写真(平面図)を示す。
[実施例3]
前述のように、基板の表面に開口パターンを形成したレジストマスクを作製した。開口パターンの直径は5.5μmとした。
この基板およびレジストマスクに、等方性エッチングによる基板のエッチング、および、レジストマスクのスリミングを、繰り返し行うことで、基板に仮の凹部を形成した。本例では、レジストマスクのスリミング量を、漸次、低減した。
エッチングおよびスリミングの詳細を、以下の表3に示す。
仮の凹部を形成した後、実施例1と同様にレジストマスクを除去し、仮の凹部を球面化するために、基板の等方性エッチングを1800秒行って、仮の凹部を製造用凹部として、本発明の製造方法によるマイクロレンズアレイ製造用の金型を作製した。なお、この金型は、ギャップレス型のマイクロレンズアレイを製造するための金型であり、仮の凹部を球面化するための基板の等方性エッチングは、隣接する仮の凹部の開口端を面方向の全域で合体させた。
図11に、目標とする製造用凹部の球面形状(目標球面形状、破線)、仮の凹部が近似する球面形状(近似球面形状、一点鎖線)、および、設計上の仮の凹部の形状(設計段差形状、実線)を示す。また、図14に、作製した金型の顕微鏡写真(平面図)を示す。
このようにして作製した実施例1〜3の金型について、それぞれ、任意に10個の製造用凹部を選択して、レーザマイクロスコープ(キーエンス社製、VK−9700)を用いて、形状を測定した。
製造用凹部の中心部の形状プロファイルデータを、最小二乗法による球面フィッティングを行って、製造用凹部の曲率半径を算出した。目標とする製造用凹部の曲率半径に対して、10点の凹部の平均の曲率半径が±10%以内に入っている場合に、合格とした。
また、形成した製造用凹部を測定し、形成した製造用凹部の最大深さ(ピーク・トゥ・バレー)と、目標とする製造用凹部の最大深さとを比較して、その差を球面誤差とした。10点の凹部の平均の球面誤差が0.1μm以下の場合に、合格とした。
その結果、実施例1〜3の金型は、曲率半径および球面誤差は、共に合格であった。結果を下記の表4に示す。
以上の結果より、本発明の効果は明らかである。
液晶ディスプレイのバックライト、有機ELデバイスの光取り出しフィルム、ヘッドアップディスプレイデバイス、その他各種光学デバイスに利用されるマイクロレンズアレイの製造に好適に利用される。
10 基板
12 レジストマスク
12a 開口パターン
14、24、30 仮の凹部
16、26 製造用凹部
18
20、28 (マイクロレンズ製造用)金型

Claims (7)

  1. 基板の一方の表面に、製造するマイクロレンズアレイのパターンを有するレジストマスクを形成するマスク形成工程、
    前記レジストマスクを介した前記基板の選択的なエッチング、および、前記レジストマスクのスリミングを、複数回、繰り返し行うことにより、前記基板に、マイクロレンズに対応する仮の凹部を形成する凹部形成工程、
    前記基板から前記レジストマスクを除去する除去工程、および、
    前記基板をエッチングすることにより、前記仮の凹部を製造用凹部とする仕上げ工程、を行うものであり、
    前記マスク形成工程において、製造する前記マイクロレンズアレイのパターンとして、形成するマイクロレンズの直径の半分以下の開口パターンを前記レジストマスクに形成することを特徴とするマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法。
  2. 基板の一方の表面に、製造するマイクロレンズアレイのパターンを有するレジストマスクを形成するマスク形成工程、
    前記レジストマスクを介した前記基板の選択的なエッチング、および、前記レジストマスクのスリミングを、複数回、繰り返し行うことにより、前記基板に、マイクロレンズに対応する仮の凹部を形成する凹部形成工程、
    前記基板から前記レジストマスクを除去する除去工程、および、
    前記基板をエッチングすることにより、前記仮の凹部を製造用凹部とする仕上げ工程、を行うものであり、
    前記マスク形成工程で形成する前記レジストマスクの厚さが、形成するマイクロレンズの半径以上であることを特徴とするマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法。
  3. 前記凹部形成工程で形成する前記仮の凹部の深さを、前記仕上げ工程で形成する前記製造用凹部よりも深くする、請求項1または2に記載のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法。
  4. 前記凹部形成工程における前記レジストマスクを介した前記基板の選択的なエッチングが、等方性エッチングである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法。
  5. 前記凹部形成工程における前記レジストマスクのスリミングの前記基板の面方向の大きさを、漸次、少なくする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法。
  6. 製造する前記マイクロレンズアレイにおけるマイクロレンズの厚さをt[μm]、直径をd[μm]とした場合に、『t/d』で示されるアスペクト比が0.5以下である、請求項4または5に記載のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法。
  7. 前記凹部形成工程において、前記レジストマスクを介した前記基板の選択的なエッチングを、3〜10回行う、請求項1〜6のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法。
JP2017088383A 2017-04-27 2017-04-27 マイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法 Active JP6794308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017088383A JP6794308B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 マイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017088383A JP6794308B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 マイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018183956A JP2018183956A (ja) 2018-11-22
JP6794308B2 true JP6794308B2 (ja) 2020-12-02

Family

ID=64356886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017088383A Active JP6794308B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 マイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6794308B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113257665B (zh) * 2020-12-28 2023-06-30 粤芯半导体技术股份有限公司 微透镜阵列的制作方法及图像传感器的制作方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043209A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Sony Corp マイクロレンズの製造方法及び装置、並びに液晶表示装置の製造方法及び装置
JP2007010802A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Seiko Epson Corp レンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ
JP2007101834A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Seiko Epson Corp マイクロレンズの製造方法、マスク、マイクロレンズ、空間光変調装置及びプロジェクタ
JP5081443B2 (ja) * 2006-12-20 2012-11-28 ソニー株式会社 光学素子およびその製造方法、ならびに光学素子作製用複製基板およびその製造方法
JP2011141476A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Seiko Epson Corp 液晶装置用基板の製造方法及び液晶装置
JP5514044B2 (ja) * 2010-08-31 2014-06-04 住友化学株式会社 防眩フィルムの製造方法および防眩フィルム作製のための金型の製造方法
FR3030876B1 (fr) * 2014-12-22 2017-12-15 Commissariat Energie Atomique Procede de realisation de motifs

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018183956A (ja) 2018-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10049892B2 (en) Method for processing photoresist materials and structures
US9633851B2 (en) Semiconductor device including small pitch patterns
US8324107B2 (en) Method for forming high density patterns
US20140272688A1 (en) Grayscale lithography of photo definable glass
JP2007535172A (ja) Uvインプリンティングのためのコンプライアントなハード・テンプレート
JP2011165855A (ja) パターン形成方法
JP2006209128A (ja) 保護マスクを使用したホトマスクプラズマエッチング方法
US20100086877A1 (en) Pattern forming method and pattern form
TWI646598B (zh) Microscopic three-dimensional structure forming method and microscopic three-dimensional structure
JP2007133153A (ja) マイクロレンズ用型の製造方法
WO2014108036A1 (zh) 深沟槽刻蚀工艺的关键尺寸补偿方法
JP2014209509A (ja) インプリントモールドの製造方法
CN107799402A (zh) 二次图形的形成方法
JP6794308B2 (ja) マイクロレンズアレイ製造用金型の作製方法
KR100988112B1 (ko) 균일성 제어를 위해 염소로 다단계 포토마스크를 에칭하는방법
CN115494567B (zh) 一种微透镜阵列纳米光栅的复合结构及制备方法、应用
KR20130039477A (ko) 나노렌즈어레이몰드의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 몰드를 이용한 나노렌즈어레이의 제조방법
JP2012245775A (ja) 成形型の製造方法
JP2011167780A (ja) パターン形成方法およびパターン形成体
JP2012074566A (ja) パターン形成方法、パターン形成体
JP6776757B2 (ja) 多段構造体を有するテンプレートの製造方法
JP2007316270A (ja) 光学部品の製造方法、位相差素子および偏光子
JP6346132B2 (ja) パターン形成方法
JP2009170863A (ja) 半導体素子のパターン形成方法
JPH05273742A (ja) 凹版印刷版の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190805

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6794308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250