JP6794153B2 - 発熱具 - Google Patents

発熱具 Download PDF

Info

Publication number
JP6794153B2
JP6794153B2 JP2016129090A JP2016129090A JP6794153B2 JP 6794153 B2 JP6794153 B2 JP 6794153B2 JP 2016129090 A JP2016129090 A JP 2016129090A JP 2016129090 A JP2016129090 A JP 2016129090A JP 6794153 B2 JP6794153 B2 JP 6794153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
rigidity
longitudinal direction
sheet
bag body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016129090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018000375A (ja
Inventor
悟朗 園田
悟朗 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2016129090A priority Critical patent/JP6794153B2/ja
Publication of JP2018000375A publication Critical patent/JP2018000375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6794153B2 publication Critical patent/JP6794153B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Description

本発明は、例えばいわゆる貼らないタイプの使い捨てカイロなどの、手に持って身体を温めるのに用いられる発熱具に関するものである。
従来より、身体などを温めるのに用いられる発熱具として、通気性を有する扁平状の袋体に空気と接触することで発熱する発熱性組成物を封入した使い捨てカイロが知られており(例えば特許文献1を参照)、携帯性、安全性、簡便性などに優れかつ安価であるために頻用されている。
この種の発熱具のうち、衣類などに対して貼り付けることができない、いわゆる貼らないタイプの使い捨てカイロは、手に持ってこれを揉みほぐすことで手を温めたり、手に持ってこれを身体の適所に当てることで身体の他の部分を温めるのに使用される。
特開平5−208031号公報
近年、使い捨てカイロなどの発熱具に対する要求が高まっており、手に持った際の柔らかさや手へのなじみやすさなど、使用感の向上が求められている。使用感の向上のため、発熱性組成物を封入する袋体の素材を柔らかいものにすることが考えられるが、一般的に袋体の素材を柔らかいものとすると、袋体の強度が低下して袋体が破れやすくなる。また、柔らかくかつ強度の高い特殊な素材を袋体に用いると、このような特殊な素材は高価であるため、安価な使い捨てカイロの袋体には採用できない。
本発明は、上記した課題に着目してなされたもので、安価でかつ強度を著しく低下させることがなく、使用感を向上できる発熱具を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、空気と接触することで発熱する発熱性組成物と、前記発熱性組成物を封入する袋体とを備え、前記袋体は、表面に粘着剤層を有しておらず、2枚のシート材から構成されており、一方の前記シート材は、複数の穿孔が形成されており、他方の前記シート材は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向の少なくとも一方向の剛軟度が35mm以下である発熱具により達成される。
上記構成の発熱具の好ましい実施態様においては、2枚の前記シート材は平面視長方形状であり、前記第1方向が長手方向でありかつ前記第2方向が幅方向であり、他方の前記シート材は、幅方向の剛軟度が長手方向の剛軟度よりも小さいことが好ましい。また、この実施態様においては、他方の前記シート材は、長手方向の剛軟度が60mm以下であり、幅方向の剛軟度が35mm以下であることがより好ましい。
さらに好ましい実施態様においては、一方の前記シート材は、前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも一方向の剛軟度が75mm以上であることを特徴としている。
本発明の発熱具によれば、安価でかつ強度を著しく低下させることがなく、使用時に柔らかさや手へのなじみやすさを感じることができるので、使用感を向上することができる。
本発明の一実施形態に係発熱具の平面図である。 図1の断面図である。 剛軟度の測定方法を示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 第1シート材の平面図である。 第2シート材の平面図である。 図1の発熱具の使用状態を示す説明図である。
以下、本発明に係る発熱具の実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の発熱具1は、図1及び図2に示すように、空気と接触することで発熱する発熱性組成物2が扁平状の袋体3内に封入されてなるものであり、手に持って手足や腰部、背中、腹、足の裏、肩、臀部など身体の種々の部位に当てることで温熱を与える、いわゆる身体に貼らないタイプのカイロである。そのため、袋体3は、貼るタイプのカイロのように、使用時に衣服や皮膚に貼り付けるための粘着剤層をその表面には有していない。
発熱性組成物2は、空気との接触により発熱するものであればよく、例えば、被酸化性金属、活性炭、保水剤(木粉、バーミキュライト、けい藻土、パーライト、シリカゲル、アルミナ、吸水性樹脂など)、金属塩(食塩など)及び水をそれぞれ適宜の含有量含む、従来から使い捨てカイロに用いられている公知の組成物を使用することができる。発熱具1は、使用前においては、気密性を有する扁平状の外袋(図示せず)に収容されている。
袋体3は、表裏2枚の平面視長方形状の第1シート材30及び第2シート材31からなり、両シート材30,31を重ね合わせ、外周縁(四つの方面の側縁)を公知の接着剤を用いてシール(接合)する、あるいは熱接合(ヒートシール)することによって、内部に発熱性組成物2の封入空間を有する袋状に形成されている。
両シート材30,31は、発熱具1が手で揉みほぐされたり身体にフィットしたりするように可撓性を有している。両シート材30,31のうち、少なくとも一方の第1シート材30は通気性を有している。
第1シート材30としては、強度や発熱性組成物2の発熱に対する耐久性などを考慮すると樹脂フィルムを用いることが好ましい。樹脂フィルムに使用される樹脂は、特に制限されるものではないが、熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを例示することができるが、その中でもポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体を好ましく例示することができる。これらの樹脂は単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
第1シート材30に用いる樹脂フィルムには、通気性を確保するために、複数の穿孔(図示せず)が形成されており、複数の穿孔を介して空気が袋体3の内外を連通して発熱組成物2に触れることで発熱性組成物2が発熱する。穿孔は、樹脂フィルムの全域に形成されていてもよいし、一部に形成されていてもよい。また、穿孔の大きさは、発熱性組成物2の袋体3外部への漏出を防止できる程度の大きさであれは特に制限されないが、0.1mm〜0.3mmを好ましく例示することができる。穿孔の外形及び数も特に制限されず、穿孔の大きさ、形状、数は、袋体3の通気度に応じた使用時の発熱具1の体感温度を考慮して、適宜設定される。樹脂フィルムに穿孔を形成する方法は、従来公知の方法を用いることができる。
また、第1シート材30は、発熱具1の肌触りを良好とすることを考慮すれば、通気性を有する織布又は不織布をさらに用い、樹脂フィルムに織布又は不織布を積層されてなる積層体により構成することが好ましい。この場合には、発熱性組成物2側となる内側に樹脂フィルムが、外側に織布又は不織布が配置される。
通気性を備えた織布又は不織布の繊維素材としては、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、レーヨン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセテート、ポリ塩化ビニル、ポリブチレンテレフタレートなどの合成繊維、綿、麻、絹、紙などの天然繊維、また、合成繊維と天然繊維との混合繊維などを例示することができる。その中でも、肌触りを良好とする観点から、繊維素材としてはナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなど、より好ましくはナイロン、ポリエステルを例示することができる。これらの繊維素材は単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。織布又は不織布の目付は、発熱性組成物2の袋体3外部への漏出を防止できる程度の目付であれば特に制限されないが、20g/m〜70g/mを好ましく例示することができる。
他方の第2シート材31は、上述した第1シート材30と同様に、樹脂フィルム単体もしくは樹脂フィルムに織布又は不織布を積層させてなる積層体により構成することができる。樹脂フィルムに使用される樹脂、及び、織布又は不織布の繊維素材としては、第1シート材30で例示したものと同じものを好ましく例示することができる。
第2シート材31は、第1シート材30とは異なり、第2シート材31を構成する樹脂フィルムには通気のための穿孔が形成されていない。そのため、第2シート材31は、非通気性であってもよく、また、多孔質の樹脂フィルムを用いることで通気性としてもよい。
第1シート材30及び第2シート材の厚みは、特に制限されるものではないが、厚みが小さいほど発熱具1を柔らかくかつ手になじみやすくできる一方で、厚みが小さすぎると袋体3の強度が低下するため、0.1mm〜2.0mm程度であることが好ましい。
上述した本発明に係る発熱具1は、第1シート材30と第2シート材31とでその剛軟度が異なっており、穿孔が形成されていない第2シート材31の剛軟度を所定値以下とすることで第2シート材31のみを柔らかくしている。なお、「剛軟度」とは、第2シート材31を構成する全ての層を重ねた状態での曲げ剛性のことを言う。「剛軟度」は、値が小さいほど柔軟性に優れている。
発熱具1を柔らかくかつ手になじみやすい使用感のよいものとするためには、袋体3の素材を柔らかいものにすることが考えられるが、袋体3を構成する第1シート材30及び第2シート材31をともに柔らかいものとすると、袋体3の強度が大幅に低下するという問題が生じる。本発明に係る発熱具1のように、手に持って使用する貼らないタイプのものは、使用の際に手で揉みほぐしたりするので、袋体3の強度が低いと袋体3が破れやすく、特に、袋体3を構成するシート材に通気のための穿孔が形成されていると、穿孔においてさらに破れやすくなる。この問題を解決するために、穿孔が形成されている第1シート材30については従来の発熱具の袋体における剛軟度と同程度として袋体3の強度を確保し、穿孔が形成されていない第2シート材31について剛軟度を小さくして袋体3を柔軟にすることで、袋体3の強度を大幅に低下させることなく使用感を向上できることを、本出願の発明者が見出した。その結果、本発明に係る発熱具1では、第2シート材31のみその剛軟度を所定値以下にすることを特徴としている。
本発明において、剛軟度は、JIS L 1096:2010に規定される45°カンチレバー法に準拠して測定された剛軟度を意味する。すなわち、シート材から縦(長辺)100mm又は80mm、横(短辺)20mmの長方形状にカットしたシート片を準備し、このシート片を、図3に示すように、45゜の斜面11を有しかつ平坦な上面12にスケールを備える、表面の滑らかな高さ100mm水平台10の上に、短辺がスケールの基線Oと一致するように配置した後、シート片をゆっくり一定速度で前方(斜面の方向)に滑らせたとき、シート片の前方の短辺の中央点が斜面11と接するまでにシート片が移動した距離(シート片の押し出された長さ)を測定することで、シート材の剛軟度が規定される。なお、上述した剛軟度の測定方法では、JIS L 1096:2010の規定から、シート片の大きさを「150mm×20mm」から「100mm×20mm」又は「80mm×20mm」に変更している。
また、シート材は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向の2つの方向の剛軟度を有し、本実施形態では、両シート材30,31が平面視長方形状であり、第1方向を長手方向としかつ第2方向を幅方向としているので、両シート材30,31ともに、長手方向の剛軟度及び幅方向の剛軟度を有する。
そして、本発明の発熱具1では、第2シート材31の剛軟度について、長手方向(第1方向)及び幅方向(第2方向)の少なくとも一方向の剛軟度を35mm以下としている。第2シート材31の剛軟度は、長手方向(第1方向)のみを35mm以下としてもよいし、幅方向(第2方向)のみを35mm以下としてもよいし、あるいは、長手方向(第1方向)及び幅方向(第2方向)ともに35mm以下としてもよい。この中でも、長手方向(第1方向)及び幅方向(第2方向)ともに剛軟度が35mm以下であることが好ましい。つまり、第2シート材31は、長手方向(第1方向)及び幅方向(第2方向)ともに柔らかいことが好ましく、図5に示すように、第2シート材31から、長手方向(第1方向)に長辺100mmをとりかつ幅方向(第2方向)に短辺20mmをとった長方形状のシート片11A、及び、幅方向(第2方向)に長辺80mmをとりかつ長手方向(第1方向)に短辺20mmをとった長方形状のシート片11Bを準備し、各シート片11A,11Bをそれぞれ上述した図3に示す方法で斜面11に向けて移動させたときに、各シート片11A,11Bともにその移動距離(押し出された長さ)が35mm以下であることが好ましい。
また、第2シート材31は、幅方向(第2方向)の方が長手方向(第1方向)よりも剛軟度が小さくて柔らかいことが好ましい。つまりは、シート片11Aよりもシート片11Bの方が、上述した図3に示す方法で斜面11に向けて移動させたときの移動距離が小さいことが好ましく、長手方向(第1方向)の剛軟度(シート片11Aを上述した図3に示す方法で斜面11に向けて移動させたときの移動距離)が35mmより大きくても、幅方向(第2方向)の剛軟度(シート片11Bを上述した図3に示す方法で斜面11に向けて移動させたときの移動距離)が35mm以下であることが好ましい。なお、この場合においても、第2シート材31の長手方向(第1方向)の剛軟度は60mm以下であることが好ましい。
なお、図5では、1つの発熱具1の第2シート材31から2枚のシート片11A,11Bを採取しているが、2つの発熱具1を用意し、一方の発熱具1の第2シート材31から長手方向に長い長方形状のシート片11Aを採取し、他方の発熱具1の第2シート材31から幅方向に長い長方形状のシート片11Bを採取するようにしてもよい。
上述した第2シート材31の剛軟度を小さくするための要素としては、樹脂シート、織布及び不織布の材質や製法の他、例えば不織布の場合には目付、繊度、熱溶着面積などを挙げることができ、各種の樹脂フィルム、織布及び不織布の中から適当なものを選択することで、第2シート材31の剛軟度を小さくすることができる。その結果、発熱具1の使用感を良好にすることができる。
一方で、第1シート材30は、長手方向(第1方向)及び幅方向(第2方向)の少なくとも一方向の剛軟度が75mm以上である。つまり、第1シート材30の剛軟度は、長手方向(第1方向)のみを75mm以上、幅方向(第2方向)のみを75mm以上、又は、長手方向(第1方向)及び幅方向(第2方向)ともに75mm以上としてもよいが、この中でも、長手方向(第1方向)及び幅方向(第2方向)ともに剛軟度が75mm以上であることが好ましい。つまり、第1シート材30は、長手方向(第1方向)及び幅方向(第2方向)ともに強度を有していることが好ましく、図4に示すように、第1シート材30から、長手方向(第1方向)に長辺100mmをとりかつ幅方向(第2方向)に短辺20mmをとった長方形状のシート片10A、及び、幅方向(第2方向)に長辺80mmをとりかつ長手方向(第1方向)に短辺20mmをとった長方形状のシート片10Bを準備し、各シート片10A,10Bをそれぞれ上述した図3に示す方法で斜面11に向けて移動させたときに、各シート片10A,10Bともにその移動距離が75mm以上であることが好ましい。
なお、図4では、1つの発熱具1の第1シート材30から2枚のシート片10A,10Bを採取しているが、2つの発熱具1を用意し、一方の発熱具1の第1シート材30から長手方向に長い長方形状のシート片10Aを採取し、他方の発熱具1の第1シート材30から幅方向に長い長方形状のシート片10Bを採取するようにしてもよい。
上述した構成の発熱具1によると、袋体3を構成する第2シート材31の剛軟度が小さくて柔らかいので、発熱具1を使用時に柔らかくかつ手になじみやすくできるうえ、第1シート材30の剛軟度が大きくて強度が確保されており、かつ、柔らかい第2シート材31には通気のための穿孔が形成されていないので、袋体3の強度が大幅に低下せず、使用に耐えることができる程度に維持できる。また、柔らかくかつ強度の高い特殊なシート材を袋体3に用いているわけではないので、安価に製造することができる。
また、発熱具1の使用時には、通常、使用者は、図6に示すように、発熱具1の長手方向が手の平の指の並ぶ方向を向くように手で持ち、そして指で握ることで、発熱具1を揉みほぐすが、この際、第2のシート材31の少なくとも幅方向が柔らかければ、発熱具1を柔らかくかつ手になじみやすくすることができる。このように、上記構成の発熱具1では、第2シート材31の幅方向の剛軟度が小さくて柔らかいことで、使用感を向上できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、第1シート材30及び第2シート材31が平面視で長方形状であるが、長方形状に限らず、正方形状、円形状、楕円形状、例えば六角形状などの多角形状など、他の種々の形状とすることができる。なお、第1シート材30及び第2シート材31の平面視形状が、例えば正方形状の場合には第1方向及び第2方向は縦幅方向及び横幅方向となり、円形状の場合には第1方向及び第2方向はそれぞれ径方向となり、楕円形状の場合には第1方向及び第2方向は長軸方向及び短軸方向となり、六角形状の場合には第1方向及び第2方向は長い対角線方向及び短い対角線方向となり、三角形状や五角形状の場合には第1方向及び第2方向は高さ方向及び底辺方向となる。
また、上記実施形態では、袋体3の発熱性組成物2の封入空間が1つだけ設けられているが、複数の封入空間が区画されて設けられていてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
まず、実施例として、図1及び図2の実施形態のように平面視長方形状の発熱具であって、表1に示すように、袋体の一方の第1シート材は長手方向及び幅方向ともに剛軟度が35mmよりも大きいが、他方の第2シート材は長手方向については剛軟度が35mmよりも大きくかつ60mm以下である一方で幅方向については剛軟度が35mm以下である、発熱具を準備した。また、比較例として、実施例と同様に平面視長方形状の発熱具であって、表1に示すように、袋体の一方の第1シート材は長手方向及び幅方向ともに剛軟度が35mmよりも大きく、さらに、他方の第2シート材についても長手方向及び幅方向ともに剛軟度が35mmよりも大きい、発熱具を準備した。なお、剛軟度は、上述したJIS L 1096:2010に規定される45°カンチレバー法に準拠して測定し、各シート片について4回測定した各測定値の平均値を剛軟度とした。また、実施例及び比較例ともに、第1シート材は複数の穿孔が形成されているシート材を用い、第2シート材は穿孔が形成されていないシート材を用いた。
そして、23人の被験者に対して、実施例の発熱具を一方の手に持つとともに比較例の発熱具を他方の手に持ってもらい、同時に発熱開始から発熱終了まで使用した後に、それぞれの発熱具に関して「柔らかさ」及び「手へのなじみやすさ」についての官能評価を行った。その結果を表2に示す。
表2に示されているように、実施例の発熱具を使用した場合は、比較例の発熱具を使用した場合よりも、使用時の柔らかさ及び手へのなじみやすさに関して高い評価を受けている。以上の結果から、袋体の穿孔が形成されている第1シート材は長手方向及び幅方向ともに剛軟度を35mmよりも大きくし、穿孔が形成されていない第2シート材は少なくとも一方向について剛軟度を35mm以下とすることで、本発明の発熱具は、優れた柔らかさ及び手へのなじみやすさを得られることが確認された。よって、今までにない良好な使用感を実現できた。
1 発熱具
2 発熱性組成物
3 袋体
30 第1シート材
31 第2シート材

Claims (3)

  1. 空気と接触することで発熱する発熱性組成物と、前記発熱性組成物を封入する袋体とを備え、
    前記袋体は、表面に粘着剤層を有しておらず、剛軟度が異なる2枚のシート材から構成されており、
    それぞれの前記シート材は、平面視長方形状であり、その厚みが0.1mm〜2.0mmであり、かつ、樹脂フィルムと目付が20g/m〜70g/mの織布又は不織布との積層体で構成されており、
    一方の前記シート材は、複数の穿孔が形成されており、かつ、長手方向及び前記長手方向に直交する幅方向の剛軟度が35mmよりも大きく、
    他方の前記シート材は、前記長手方向及び前記幅方向の少なくとも一方向の剛軟度が35mm以下であり、前記幅方向の剛軟度が前記長手方向の剛軟度よりも小さい発熱具。
  2. 他方の前記シート材は、前記長手方向の剛軟度が60mm以下であり、前記幅方向の剛軟度が35mm以下である請求項1に記載の発熱具。
  3. 一方の前記シート材は、前記長手方向及び前記方向の少なくとも一方向の剛軟度が75mm以上である請求項1又は2に記載の発熱具。
JP2016129090A 2016-06-29 2016-06-29 発熱具 Active JP6794153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016129090A JP6794153B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 発熱具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016129090A JP6794153B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 発熱具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018000375A JP2018000375A (ja) 2018-01-11
JP6794153B2 true JP6794153B2 (ja) 2020-12-02

Family

ID=60946746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016129090A Active JP6794153B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 発熱具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6794153B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01107760A (ja) * 1987-10-22 1989-04-25 Asahi Chem Ind Co Ltd カイロ
JPH1189869A (ja) * 1997-09-24 1999-04-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 使い捨てカイロ
JP2004330573A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Idemitsu Unitech Co Ltd 積層体
JP5650894B2 (ja) * 2009-07-01 2015-01-07 旭化成せんい株式会社 使い捨てカイロ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018000375A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20100048204A (ko) 양면 논슬립 요가용 매트
ES2330937T3 (es) Empapador lavable y metodo para producir un empapador de este tipo.
JP6794153B2 (ja) 発熱具
JP3756925B1 (ja) 発熱組成物収容用袋およびそれを用いた温熱用具
JP6833336B2 (ja) 発熱具
CN209316913U (zh) 带有体位线的瑜伽垫
JP2020105675A (ja) マスク
US20160108565A1 (en) Cooling towel and method of using the same
JP7154742B2 (ja) 発熱具
KR20160116362A (ko) 운동용 매트
JP7229764B2 (ja) 足元用温熱具
KR102259998B1 (ko) 온열구
JP7154741B2 (ja) 発熱具
JP3208574U (ja) 敷きパッド
JP7130468B2 (ja) 発熱具
TWI807061B (zh) 發熱件
JP2022014551A (ja) 発熱具
JP7362436B2 (ja) アイマスク型の温熱具
TWI754780B (zh) 溫熱器具
JP2023006783A (ja) マスク
JP2023006787A (ja) マスク
JP2011005810A (ja) 速暖性感温シート
JP2023006779A (ja) マスク
JP2023006777A (ja) マスク
JP6749760B2 (ja) 座布団

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6794153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250