JP6793819B2 - 改善施策推薦装置、改善施策推薦方法、および、改善施策推薦プログラム - Google Patents

改善施策推薦装置、改善施策推薦方法、および、改善施策推薦プログラム Download PDF

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Description

本発明は、改善施策を推薦する改善施策推薦装置、改善施策推薦方法、および、改善施策推薦プログラムに関する。
物流倉庫、物流センタ、その他商品供給センタ(以下、センタ)では、供給側の製造者が製造した商品を入荷し、物流倉庫内の所定の場所に一時的に保管し、需要側の出荷先の注文に応じて物流倉庫内の所定の場所から当該商品を集品(ピッキングとも言う)し、出荷先に配送する業務が日々行われている。
また、センタでは、配送前に、集品した商品の詰め合わせや装飾付けといった流通加工や、段ボールのような配送に適した形への包装が行われることもある。物流倉庫業務においては、この入荷→保管→集品(ピッキング)→流通加工→包装→配送サイクルにおいて、より少ないコストでより多くの商品を入荷、保管、出荷できることが望ましい。
ここで言うコストには、たとえば、商品保管に必要な倉庫の管理費や土地代といったスペースにかかるコストや、商品の入出荷作業に必要な人件費といった作業に係るコストがある。このコスト対効果を上げるために、各種作業の日々の改善が必要である。
物流倉庫業務において、人件費の占める割合が多い作業の1つにピッキング作業がある。ピッキング作業とは、作業指示に基づいて、各商品を倉庫内の所定の場所から選び出し収集する作業である。
通常、倉庫内の在庫置き場には人の身長大の棚が並べられ、作業者はその棚から必要な商品をピックする。棚は複数の棚段からなり、さらに棚段は置かれる商品ごとに細かな間口と呼ばれる区画された収納スペースに分けられる。すなわち、1つの棚には複数の商品が置かれる。作業者は、各棚に移動し、棚から所望の商品が置いてある棚段および間口を見つけて、商品をピックする。作業指示には、どの出荷先向けに、どの商品を、何個、どの場所から収集するかが記載されており、ピッキング作業者はこの作業指示を見て作業を行う。
収集にはピッキングカートが使われることが多い。ピッキングカートは、収集した商品を入れる仕分け用の箱と、作業指示を表示する画面とを有する。作業者は、画面に表示された作業指示に従ってカートを押して、目的の棚まで移動し、目的の商品の収集と仕分けを繰り返す。
現場改善の手段の1つとして、従来から、作業実績データを分析し、分析結果を元に改善施策を考え、施策を実施する取り組みが行われている。このようなデータ分析主体の方法では、分析結果からいかに有用な施策を導き出すかが現場改善の大きなポイントとなる。
従来、データ分析による施策導出の方法では、改善担当者が、改善対象の問題点と、問題点を解決する施策の仮説と、を予め考え、分析担当者が、仮説を立証するために、必要なデータを集めて分析を実施していた。しかしこの場合、分析の観点が改善担当者の問題意識の範囲内に限定されてしまい、真に有用な施策が導出できない可能性があった。また、仮説立案→分析→分析結果確認のための試行錯誤サイクルに時間を要し、改善の効率化がなされなかった。
この問題を解決する手段の一つとして、下記特許文献1は、分析システムに入力されるデータに対して、予め定義した演算オペレータを実行することで説明変数を自動生成し、目的変数との相関関係を網羅的に算出することで、目的変数に関係する説明変数を自動で抽出、可視化する方法を開示する。
また、特許文献2は、過去の改善事例を元に、業務課題と、データ抽出すべき項目と、施策を実施した際の評価値の算出方法をログとして蓄えておき、新規分析時には、業務課題が同じであり、改善効果の高かったログを抽出し、データ分析者に提示する方法を開示する。
特開2016−31624号公報 特開2014−81750号公報
しかしながら、特許文献1は、分析対象の問題点を指摘しているのみで、施策導出は改善担当者が決定する。したがって、施策導出には改善担当者の経験と直感が必要になり、改善が属人的になる。また、特許文献2は、過去事例にない施策を抽出できず、新たな分析結果から施策を考えるのは、やはり現場改善者である。このように、特許文献1,2では、おこなうべき施策が不明確であるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題をより明確にするために、本願における「施策」の定義について補足する。本願における「施策」とは、改善のための具体的なアクションを指す。一方、特許文献1などで述べている施策は、現場の問題点や着眼点の位置づけである。たとえば、分析結果として『棚AAAの作業時間が他に比べて長い』といった情報が得られた場合、これは問題の箇所を指摘し、施策の着眼点を提示したにすぎず、本願における「施策」には該当しない。
また、このような漠然とした問題点の指摘から考えられる施策には多くのパターンがあり、真に有効な施策の絞り込みが難しい。本願における「施策」は、前述の分析結果に対し、『棚AAAの商品を探しやすくするために、間口札の表示を明確にする』や、『棚AAAへの移動距離を短くするために、棚AAAの場所を変更する』といった、具体的なアクションのことを指す。
以上をまとめると、本発明は、施策の明確化を図ることを目的とする。
本願において開示される発明の一側面となる改善施策推薦装置、改善施策推薦方法、および、改善施策推薦プログラムは、記憶デバイスにアクセス可能なプロセッサが、改善施策推薦プログラムを実行する。改善施策推薦装置は、前記記憶デバイスに、作業実績情報を記憶するとともに、作業ロスを改善する方策を示す施策と、前記作業ロスによる問題点について前記施策の着眼点を示す施策観点と、を対応付けた対応情報を記憶する。前記作業実績情報は、オーダごとに作業者、商品、作業時間帯、および倉庫内の作業場所についての作業の実績データに、前記作業者を分類する作業者属性、前記作業時間帯を分類する作業時間帯属性、前記商品を分類する商品属性、および、前記作業場所を分類する場所属性のうち少なくとも1つの属性を示す前記作業のバラつき要因が関連付けられている情報である。前記プロセッサは、前記作業実績情報に基づいて、前記バラつき要因の各区分について、倉庫作業を構成する要素作業ごとに、前記作業の作業頻度、作業量、および単位時間の少なくとも1つを含む原単位を算出する算出処理と、前記算出処理によって異なる区分で算出された同一バラつき要因の算出結果に基づいて、前記要素作業、前記原単位、および、前記バラつき要因の組み合わせの集合から、作業ロスが生じる前記要素作業、前記原単位、および、前記バラつき要因の特定の組み合わせを抽出する抽出処理と、前記抽出処理によって抽出された前記特定の組み合わせに基づいて、特定の施策観点を特定する特定処理と、前記対応情報を参照して、前記特定処理によって特定された特定の施策観点に対応する施策を決定する決定処理と、を実行する。
本発明の代表的な実施の形態によれば、施策の明確化を図ることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
図1は、改善施策推薦例を示す説明図である。 図2は、改善施策推薦装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、作業実績テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 図4は、バラつき要因マスタの記憶内容例を示す説明図である。 図5は、稼働分析テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 図6は、施策観点−施策テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 図7は、改善施策推薦装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図8は、バラつき要因付き作業実績テーブルの生成例1を示す説明図である。 図9は、バラつき要因付き作業実績テーブルの生成例2を示す説明図である。 図10は、バラつき要因付き作業実績テーブルの生成例3を示す説明図である。 図11は、バラつき要因付き作業実績テーブルの生成例4を示す説明図である。 図12は、バラつき要因付き作業実績テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 図13は、作業工程時間の算出概念を示す説明図である。 図14は、作業工程時間テーブルの生成例1を示す説明図である。 図15は、作業工程時間テーブルの生成例2を示す説明図である。 図16は、算出部による作業工程時間の算出処理手順例を示すフローチャートである。 図17は、作業ロス要因の抽出概念を示す説明図である。 図18は、抽出部による作業ロス度テーブルの生成例を示す説明図である。 図19は、抽出部による作業ロス要因テーブルの生成例を示す説明図である。 図20は、抽出部による作業ロス要因テーブルの生成処理手順例を示すフローチャートである。 図21は、改善施策観点の特定処理手順例を示すフローチャートである。 図22は、図21に示した該当作業者の教育内容決定処理(ステップS2122)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図23は、図21に示した該当作業環境の教育内容決定処理(ステップS2123)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図24は、図23に示した該当作業場所の作業性改善決定処理(ステップS2302)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図25は、図23に示した該当物の扱い易さ改善決定処理(ステップS2303)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図26は、図23に示した該当時間帯の作業スケジュール改善決定処理(ステップS2304)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図27は、図21に示した作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図28は、オーダ割当の適正化の一例を示す説明図である。
以下の実施例においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施例において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施例において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施例において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
<改善施策推薦例>
図1は、改善施策推薦例を示す説明図である。改善施策推薦装置100は、物流倉庫における作業実績データ101を分析するが、『棚AAAの作業時間が他に比べて長い』といった分析結果102ではなく、『棚AAAの商品を探しやすくするために、間口札の表示を明確にする』や、『棚AAAへの移動距離を短くするために、棚AAAの場所を変更する』といった具体的なアクションを示す作業改善施策103を出力する。なお、作業実績データ101は、オーダごとに作業者、商品、作業時間帯、および倉庫内の作業場所を示す作業の実績データである。また、本実施例において、「移動」とは、たとえば、作業者が棚から取り出した商品を収納するためのカートとともに作業者が歩行または走行する行動である。
<改善施策推薦装置100のハードウェア構成例>
図2は、改善施策推薦装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。改善施策推薦装置100は、プロセッサ201と、記憶デバイス202と、入力デバイス203と、出力デバイス204と、通信インターフェース(通信IF)205と、を有する。プロセッサ201、記憶デバイス202、入力デバイス203、出力デバイス204、および通信IF205は、バス206により接続される。プロセッサ201は、改善施策推薦装置100を制御する。記憶デバイス202は、プロセッサ201の作業エリアとなる。また、記憶デバイス202は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス202としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。入力デバイス203は、データを入力する。入力デバイス203としては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナがある。出力デバイス204は、データを出力する。出力デバイス204としては、たとえば、ディスプレイ、プリンタがある。通信IF205は、ネットワーク210と接続し、データを送受信する。
また、通信IF205は、プロセッサ201からの指示により、ネットワーク210を介してDB220にアクセスする。なお、DB220は、記憶デバイス202内に設けてもよい。また、図2では、1台のコンピュータにより改善施策推薦装置100を構成したが、複数台のコンピュータにより改善施策推薦装置100を構成してもよい。
<各種テーブル>
図3〜図6を用いて、改善施策推薦装置100がアクセス可能なテーブル群について説明する。これらテーブル群は、改善施策推薦装置100内の記憶デバイス202または改善施策推薦装置100外のDB220に格納され、プロセッサ201がアクセス可能である。なお、以降の各テーブルの説明において、AAフィールドbbb(AAはフィールド名、bbbは符号)の値を、AAbbbと表記する場合がある。たとえば、オーダ番号フィールド301の値を、オーダ番号301と表記する。
図3は、作業実績テーブルの記憶内容例を示す説明図である。作業実績テーブル300は、作業実績データ101を記憶するテーブルである。作業実績テーブル300は、オーダ番号(図3では、「オーダNo.」と表記)フィールド301と、作業時刻フィールド302と、作業者IDフィールド303と、棚IDフィールド304と、商品IDフィールド305と、出荷先フィールド306と、エリアフィールド307と、商品数フィールド308と、移動距離フィールド309と、作業時間フィールド310と、を有する。
同一行の各フィールド301〜310の値の組み合わせが、1件の作業実績データ101を構成するエントリとなる。作業実績データ101は、たとえば、Warehouse Management System(WMS)から取得される。
オーダ番号フィールド301は、オーダ番号を格納する記憶領域である。オーダ番号301は、注文を一意に特定する識別番号である。
作業時刻フィールド302は、作業時刻を格納する記憶領域である。作業時刻302とは、そのオーダ番号301で特定される注文作業の開始時刻である。
作業者IDフィールド303は、作業者IDを格納する記憶領域である。作業者ID303は、そのオーダ番号301で特定される注文作業を行う作業者を一意に特定する識別情報である。
棚IDフィールド304は、棚IDを格納する記憶領域である。棚ID304は、そのオーダ番号301で特定される注文作業でピッキングされる商品を保管する棚を一意に特定する識別情報である。
商品IDフィールド305は、商品IDを格納する記憶領域である。商品ID305は、そのオーダ番号301で特定される注文作業で注文された商品を一意に特定する識別情報である。
出荷先フィールド306は、出荷先を格納する記憶領域である。出荷先306は、そのオーダ番号301で特定される注文作業により出荷する商品の宛先である。
エリアフィールド307は、エリアを格納する記憶領域である。エリア307は、その商品ID305の商品が保管されている領域である。すなわち、棚ID304で特定される棚の位置に相当する。
商品数フィールド308は、商品数を格納する記憶領域である。商品数308は、そのオーダ番号301で特定される注文作業で注文された商品の個数である。
移動距離フィールド309は、移動距離を格納する記憶領域である。移動距離309は、その出荷先306まで移動する距離である。
作業時間フィールド310は、作業時間を格納する記憶領域である。作業時間310は、そのオーダ番号301で特定される注文作業にかかる時間である。作業時刻302と作業時間310とにより、そのオーダ301での作業時間帯が特定される。
このように、作業実績テーブル300は、いつ(“作業時刻302”と“作業時間310”)、ある作業者(“作業者ID303”)が、どの棚(“棚ID304”tp“エリア307”)から、どんな商品(“商品ID305”)をピックしたかを示す値がそれぞれのフィールド301〜305、307に記録される。
また、人、時刻、場所、モノの付帯情報として、たとえば、“出荷先306”(場所の付帯情報)が併せて記録されることもある。さらに、作業の生産性関連の情報として、各行に要した“作業時間310”や“移動距離309”、ピックした“商品数308”が記録される。記録のタイミング(エントリの発行粒度)は、ある商品(“商品ID305”)をあるオーダ(“オーダ番号301”)に仕分けたタイミングとなる。
図4は、バラつき要因マスタの記憶内容例を示す説明図である。バラつき要因マスタ400は、バラつき要因を定義するマスタテーブルである。バラつき要因マスタ400は、改善施策推薦装置100のユーザが作成するマスタテーブルである。バラつき要因マスタ400は、4Wフィールド401と、バラつき要因フィールド402と、属性フィールド403と、条件フィールド404と、を有する。同一行の各フィールド401〜404の値の組み合わせが、1件のバラつき要因情報を構成するエントリとなる。
4Wフィールド401は、4Wを格納する記憶領域である。4W401は、いつ(when:作業時間帯)、だれが(who:作業者)、何を(what:商品)、どこで(where:作業場所)のいずれかを示す情報であり、バラつき要因情報を分類する要素となる。when、what、whereをまとめて作業環境と称す。
バラつき要因フィールド402は、バラつき要因を格納する記憶領域である。バラつき要因402は、要素作業に関するバラつきの原因のうちその4W401の種類に応じた特定の原因を規定する情報である。たとえば、バラつき原因には、「作業時間帯」、「作業者経験」、「商品重さ」、「エリア(作業場所)」の4種の属性(作業時間帯属性、作業者属性、商品属性、場所属性)があるとする。4W401が「when」であれば、そのバラつき要因402は、「作業時間帯」である。
属性フィールド403は、属性を格納する記憶領域である。属性403は、そのバラつき要因402が有する1以上の特徴群の中から規定された区分を示す情報である。たとえば、バラつき要因402が「作業時間帯」である場合、「AM」、「PM1」、「PM2」、…などの複数の特徴の中から属性403が区分として規定される。
条件フィールド404は、条件を格納する記憶領域である。条件404は、そのバラつき要因402および属性403を充足、または、充足するように規定する制約情報である。たとえば、バラつき要因402が「作業時間帯」で属性403が「AM」である場合、条件404は、「作業時間帯≦12:00」となる。また、属性403を示す「PM1」、「PM2」だけでは、違いがわからないため、条件404により区別して規定される。たとえば、「PM1」の条件404は、「12:00<作業時間帯≦15:00」であり、「PM2」の条件404は、「15:00<作業時間帯」である。
図5は、稼働分析テーブルの記憶内容例を示す説明図である。稼働分析テーブル500は、ピッキング作業の総作業時間を要素作業ごとの作業時間310に分けた稼働分析結果を格納するテーブルである。稼働分析結果は、人手による稼働分析により得られる。稼働分析とは、生産工学の分野で用いられる手法で、総作業時間のうち、どの作業にどれだけの時間を要したかを人の目で観測し集計する手法である。
稼働分析テーブル500は、要素作業フィールド501と、総作業時間フィールド502と、作業回数フィールド503と、を有する。同一行の各フィールド501〜503の値の組み合わせが、その要素作業における稼働分析結果を構成するエントリとなる。
要素作業フィールド501は、倉庫作業を構成する要素作業を格納する記憶領域である。要素作業501は、稼働分析対象を構成する作業群の1つである。本例では、たとえば、「仕分け」、「商品探索」、「移動」の3つの要素作業501で稼働分析対象となる倉庫作業群を構成する。「仕分け」とは、作業者が仕分対象商品を仕分ける作業行為である。「商品探索」とは、作業者が仕分対象商品を探索する作業行為である。「移動」とは、作業者が仕分対象商品の保管場所(棚)まで移動する作業行為である。
総作業時間フィールド502は、総作業時間を格納する記憶領域である。総作業時間502は、その要素作業501の合計作業時間である。
作業回数フィールド503は、作業回数を格納する記憶領域である。作業回数503は、その要素作業501を行った回数である。なお、総作業時間502は、合計フィールド504で合計値が格納される。
稼働分析テーブル500は、測定対象作業者および測定時間帯ごとに、複数設けられる。図5では、例として、測定対象となる作業者ID303=WK01の作業者の測定時間帯=10:00〜12:00について、稼働分析テーブル500Aが作成される。また、測定対象となる作業者ID303=WK03の作業者の測定時間帯=13:00〜15:00について、稼働分析テーブル500Bが作成される。
図6は、施策観点−施策テーブルの記憶内容例を示す説明図である。施策観点−施策テーブル600は、施策観点および施策を関連付けるテーブルである。施策観点−施策テーブル600は、要素作業フィールド501と、原単位フィールド601と、バラつき要因フィールド402と、施策観点フィールド602と、施策フィールド603と、を有する。同一行の各フィールド501、402,601〜603の値の組み合わせが、その要素作業501における施策観点および施策を関連付ける情報を構成するエントリとなる。
原単位フィールド601は、原単位を格納する記憶領域である。原単位601は、その要素作業501に必要とされる数量であり、たとえば、その要素作業501の単位時間、作業量、作業頻度がある。
施策観点フィールド602は、施策観点を格納する記憶領域である。施策観点602は、作業ロスによる問題点についての施策の着眼点であり、その要素作業501、原単位601およびバラつき要因402により特定される。たとえば、『棚AAAの作業時間が他に比べて長い』といった問題点についての施策観点602は、『移動先の探しやすさ改善』である。
施策フィールド603は、施策を格納する記憶領域である。施策603は、作業ロスを改善する方策であり、その要素作業501、原単位601およびバラつき要因402により特定される。たとえば、『移動先の探しやすさ改善』という施策観点602についての施策603は、『棚AAAの商品を探しやすくするために、間口札の表示を明確にする』や、『棚AAAへの移動距離を短くするために、棚AAAの場所を変更する』のような、具体的なアクションとなる。
なお、図6において、要素作業フィールド501、原単位フィールド601、および、バラつき要因フィールド402はオプションである。具体的には、たとえば、後述する図21〜図27のフローチャートに示す処理をプロセッサ201に実行させる場合は、施策観点−施策テーブル600において、要素作業フィールド501、原単位フィールド601、および、バラつき要因フィールド402は不要である。一方、後述する作業ロス要因テーブルの要素作業501、原単位601、およびバラつき要因402との一致判定をプロセッサに実行させる場合には、要素作業フィールド501、原単位フィールド601、および、バラつき要因フィールド402は必要である。
<改善施策推薦装置100の機能的構成例>
図7は、改善施策推薦装置100の機能的構成例を示すブロック図である。改善施策推薦装置100は、生成部701と、算出部702と、抽出部703と、特定部704と、決定部705と、を有する。生成部701〜決定部705は、具体的には、たとえば、図2に示した記憶デバイス202に記憶されたプログラムをプロセッサ201に実行させることにより実現される機能である。
生成部701は、作業実績テーブル300にバラつき要因マスタ400を追加することにより、バラつき要因付き作業実績テーブル711を生成する。バラつき要因付き作業実績テーブル711の生成例については、図8〜図12を用いて後述する。
算出部702は、稼働分析テーブル500と生成部701によって生成されたバラつき要因付き作業実績テーブル711とを用いて、作業工程時間を算出する。作業工程時間は、作業工程時間テーブル712に格納される。作業工程時間の算出例については、図13〜図16を用いて後述する。
抽出部703は、作業工程時間テーブル712を用いて、作業ロス要因を抽出して、作業ロス要因テーブル713を生成する。作業ロス要因とは、作業ロスの要因である。作業ロスとは、作業効率を下げる行為または状態である。作業ロス要因の抽出例については、図17〜図21を用いて後述する。
特定部704は、抽出部703によって抽出された作業ロス要因に基づいて改善施策観点を特定し、施策観点リスト714を出力する。改善施策観点の特定例は、図21〜図27を用いて後述する。
決定部705は、施策観点−施策テーブル600を用いて、特定部704によって特定された改善施策観点に基づいて施策603を決定し、施策リスト715を出力する。施策603の決定例は、図6を用いて後述する。
<バラつき要因付き作業実績テーブル711の生成例>
図8は、バラつき要因付き作業実績テーブル711の生成例1を示す説明図である。生成例1は、作業実績テーブル300の各エントリに、バラつき要因マスタ400における4W401の「when」に対応する[when]作業時間帯フィールド801を追加する例である。[when]作業時間帯フィールド801は、作業時間帯に関する属性403を格納する記憶領域である。
[when]作業時間帯フィールド801を追加する場合、生成部701は、バラつき要因マスタ400の4W401が「when」のエントリを用いる。具体的には、たとえば、生成部701は、作業実績テーブル300の各エントリについて、作業時間帯を求める。作業時間帯の開始時刻は、作業時刻302であり、作業時間帯の終了時刻は、作業時刻302に作業時間310を加算した時刻である。生成部701は、作業実績テーブル300の各エントリについて、バラつき要因マスタ400の4W401が「when」のエントリから、算出した作業時間帯に該当するエントリを特定し、特定したエントリの属性403を[when]作業時間帯フィールド801に追加する。
たとえば、作業実績テーブル300の1行目のエントリの場合、オーダ番号301は「0001」、作業時刻302は「10:01」、作業時間310は「60(秒)」である。したがって、作業時間帯は、「10:01〜10:02」となる。算出した作業時間帯「10:01〜10:02」は、バラつき要因マスタ400の属性403が「AM」で、かつ、条件404が「作業時間帯≦12:00」のエントリに該当するため、生成部701は、作業実績テーブル300の1行目のエントリの[when]作業時間帯フィールド801に、値として、属性403の「AM」を追加する。
図9は、バラつき要因付き作業実績テーブル711の生成例2を示す説明図である。生成例2は、作業実績テーブル300の各エントリに、バラつき要因マスタ400における4W401の「who」に対応する[who]作業者経験フィールド901を追加する例である。[who]作業者経験フィールド901は、作業者経験に関する属性403を格納する記憶領域である。作業者経験は、作業者の経験年数に関する情報である。
[who]作業者経験フィールド901を追加する場合、生成部701は、バラつき要因マスタ400の4W401が「who」のエントリを用いる。具体的には、たとえば、生成部701は、作業者ID303を作業実績テーブル300から取得し、取得した作業者ID303が含まれる条件404を有するエントリを、バラつき要因マスタ400から特定する。そして、生成部701は、特定したバラつき要因マスタ400のエントリの属性403を、[who]作業者経験フィールド901に追加する。
たとえば、作業実績テーブル300の1行目のエントリの場合、オーダ番号301は「0001」、作業者ID303は「WK01」である。作業者ID303「WK01」は、バラつき要因マスタ400の属性403が「>5years」で、かつ、条件404が「作業者ID303 in [WK01,WK04]」のエントリに該当するため、生成部701は、作業実績テーブル300の1行目のエントリの[who]作業者経験フィールド901に、値として、属性403の「>5years」を追加する。
図10は、バラつき要因付き作業実績テーブル711の生成例3を示す説明図である。生成例3は、作業実績テーブル300の各エントリに、バラつき要因マスタ400における4W401の「what」に対応する[what]商品重さフィールド1001を追加する例である。[what]商品重さフィールド1001は、商品の重さに関する属性403を格納する記憶領域である。
[what]商品重さフィールド1001を追加する場合、生成部701は、バラつき要因マスタ400の4W401が「what」のエントリを用いる。具体的には、たとえば、生成部701は、商品ID305を作業実績テーブル300から取得し、取得した商品ID305が含まれる条件404を有するエントリを、バラつき要因マスタ400から特定する。そして、生成部701は、特定したバラつき要因マスタ400のエントリの属性403を、[what]商品重さフィールド1001に追加する。
たとえば、作業実績テーブル300の1行目のエントリの場合、オーダ番号301は「0001」、商品ID305は「SH03」である。商品ID305「SH03」は、バラつき要因マスタ400の属性403が「1.5kg」で、かつ、条件404が「商品ID305 in [SH02,SH03,SH05]」のエントリに該当するため、生成部701は、作業実績テーブル300の1行目のエントリの[what]商品重さフィールド1001に、値として、属性403の「1.5kg」を追加する。
図11は、バラつき要因付き作業実績テーブル711の生成例4を示す説明図である。生成例4は、作業実績テーブル300の各エントリに、バラつき要因マスタ400における4W401の「where」に対応する[where]エリアフィールド1101を追加する例である。[where]エリアフィールド1101は、エリア307に関する属性403を格納する記憶領域である。
[where]エリアフィールド1101を追加する場合、生成部701は、バラつき要因マスタ400の4W401が「where」のエントリを用いる。具体的には、たとえば、生成部701は、エリア307を作業実績テーブル300から取得し、取得したエリア307が含まれる条件404を有するエントリを、バラつき要因マスタ400から特定する。そして、生成部701は、特定したバラつき要因マスタ400のエントリの属性403を、[where]エリアフィールド1101に追加する。
たとえば、作業実績テーブル300の1行目のエントリの場合、オーダ番号301は「0001」、エリア307は「A」である。エリア307「A」は、バラつき要因マスタ400の属性403が「A」で、かつ、条件404が「エリア307=A]」のエントリに該当するため、生成部701は、作業実績テーブル300の1行目のエントリの[where]エリアフィールド1101に、値として、属性403の「A」を追加する。
図12は、バラつき要因付き作業実績テーブル711の記憶内容例を示す説明図である。バラつき要因付き作業実績テーブル711は、図8〜図11に示した生成例1〜生成例4により生成される。
<作業工程時間の算出例>
図13は、作業工程時間の算出概念を示す説明図である。作業工程時間算出の目的は、ある作業に費やした総作業時間502がどのような内訳から成っているかを把握することにある。具体的には、たとえば、(A)総作業時間502をそれぞれの段階で分解することである。(A)を行数で分解すると、(B)行あたり作業時間310が特定される。行とは、バラつき要因付き作業実績テーブル711において、バラつき要因402に該当するエントリである。(B)を要素作業501で分解すると、(C)行あたり作業時間310が特定される。(C)を原単位601で分解すると、(D1)仕分時間、(D2)商品探索時間、(D3)移動時間が特定される。
すなわち、どの内訳部分に改善の対象であるかを明らかにすることができる。たとえば、(D3)において、移動距離309が他に比べ長ければ、移動距離309を減らす施策603が必要であり、逆に移動の単位時間が長ければ、移動速度を上げる施策603が必要になる。逆に、このような分解がなければ、「作業時間310の短縮」のような漠然とした問題提起に留まってしまうことになる。
図14は、作業工程時間テーブル712の生成例1を示す説明図である。作業工程時間テーブル712の生成例1では、算出部702は、稼働分析テーブル500Aを用いる。稼働分析テーブル500Aは、測定対象の作業者ID303が「WK01」で、かつ、測定時間帯が「10:00〜12:00」という稼働分析条件下での稼働分析結果を示す。
図15は、作業工程時間テーブル712の生成例2を示す説明図である。作業工程時間テーブル712の生成例2では、算出部702は、稼働分析テーブル500Bを用いる。稼働分析テーブル500Bは、測定対象の作業者ID303が「WK03」で、かつ、測定時間帯が「13:00〜15:00」という稼働分析条件下での稼働分析結果を示す。
作業工程時間テーブル712の生成例1,2において、算出部702は、当該稼働分析条件に該当するエントリを、バラつき要因付き作業実績テーブル711から特定する。この場合、図14および図15中、バラつき要因付き作業実績テーブル711において太線枠で囲ったエントリが特定されたものとする。特定されたエントリ群の各々は、仕分け作業を示す。したがって、特定されたエントリ数は、要素作業501が「仕分け」である作業回数503に一致する。
作業工程時間テーブル712は、要素作業フィールド501と、総作業時間フィールド502と、行あたり時間フィールド1401と、作業頻度フィールド1402と、回あたり時間フィールド1403と、作業量フィールド1404と、単位時間フィールド1405と、を有する。要素作業フィールド501および総作業時間フィールド502は、稼働分析テーブル500から複製される。
行あたり時間フィールド1401は、行あたり時間を格納する記憶領域である。行あたり時間1401は、各要素作業501について、総作業時間502を、稼働分析条件に該当するバラつき要因付き作業実績テーブル711のエントリ数(上記の例では、生成例1ではエントリ数1000件、生成例2ではエントリ数550件)で割った時間である。すなわち、行あたり時間1401は、稼働分析条件下での1要素作業501あたりの平均作業時間となる。
作業頻度フィールド1402は、作業頻度を格納する記憶領域である。作業頻度1402は、各要素作業501について、作業回数503を、上述した稼働分析条件に該当するバラつき要因付き作業実績テーブル711のエントリ数で割った回数である。すなわち、作業頻度1402は、稼働分析条件下での1作業あたりの平均作業回数となる。
なお、稼働分析条件に該当するバラつき要因付き作業実績テーブル711のエントリ数は、要素作業501が仕分けである作業回数503に一致するため、要素作業501が仕分けである作業頻度1402は、「1.00」となる。
回あたり時間フィールド1403は、回あたり時間を格納する記憶領域である。回あたり時間1403は、各要素作業501について、総作業時間502を、作業回数503で割った時間である。すなわち、回あたり時間1403は、各要素作業501について稼働分析条件下での1回の作業あたりの平均作業時間となる。
作業量フィールド1404は、作業量を格納する記憶領域である。作業量1404は、その要素作業501の対象についての平均値である。たとえば、要素作業501が仕分けおよび商品探索である場合、作業量1404は、稼働分析条件に該当するバラつき要因付き作業実績テーブル711における商品数308の合計値を、上述した稼働分析条件に該当するバラつき要因付き作業実績テーブル711のエントリ数で割った値となる。すなわち、要素作業501が仕分けおよび商品探索である場合の作業量1404は、稼働分析条件下での1作業あたりの平均商品数となる。
また、要素作業501が移動である場合、作業量1404は、稼働分析条件に該当するバラつき要因付き作業実績テーブル711における移動距離309の合計値を、上述した稼働分析条件に該当するバラつき要因付き作業実績テーブル711のエントリ数で割った値となる。すなわち、要素作業501が移動である場合の作業量1404は、稼働分析条件下での1作業あたりの平均移動距離となる。
単位時間フィールド1405は、単位時間を格納する記憶領域である。単位時間1405は、回あたり時間1403を作業量1404で割った値である。すなわち、単位時間1405は、1回の要素作業501において、1作業量(要素作業501が仕分けおよび商品探索であれば商品1個、移動であれば移動距離1[m])あたりの作業時間310である。
図16は、算出部702による作業工程時間の算出処理手順例を示すフローチャートである。図16のフローチャートで示す作業工程時間の算出処理は、上述した稼働分析条件(たとえば、測定対象の作業者ID303が「WK01」で、かつ、測定時間帯が「10:00〜12:00」)ごとに実行される。
まず、算出部702は、稼働分析テーブル500およびバラつき要因付き作業実績テーブル711を読み込み、稼働分析の対象データを、バラつき要因付き作業実績テーブル711から抽出する(ステップS1601)。稼働分析の対象データとは、上述した稼働分析条件(たとえば、測定対象の作業者ID303が「WK01」で、かつ、測定時間帯が「10:00〜12:00」)を満たすバラつき要因付き作業実績テーブル711のエントリである。
算出部702は、ステップS1601で抽出した対象データを用いて、行あたり時間1401(ステップS1602)、作業頻度1402(ステップS1603)、回あたり時間1403(ステップS1604)、作業量1404(ステップS1605)、および単位時間1405(ステップS1606)を算出する。
そして、算出部702は、ステップS1602〜S1606の算出結果を作業工程時間テーブル712に出力する(ステップS1607)。これにより、図14および図15に示したように、作業工程時間テーブル712が生成される。
<作業ロス要因の抽出例>
図17は、作業ロス要因の抽出概念を示す説明図である。ここでは、図13に示した(D3)移動時間を例に挙げて説明する。作業ロス要因抽出の目的は、[要素作業501、原単位601、バラつき要因402]のどの組合せがロス要因、すなわち改善対象であるかを明らかにすることにある。図13の例では、(D3)移動時間により要素作業501=“移動”、原単位601=“単位時間1405”の値が大きく、移動速度を上げる施策603が必要であることまで絞り込んだ。
図17の例は、(D3)移動時間を複数のバラつき要因402で比較して、改善の対象を明らかにしている。バラつきを評価する理由は、以下のパターンが成り立つと考えられるからである。
(パターン)一定のレベルの作業者が一定のレベルに整えられた作業環境(場所、商品、時間帯など)において、一定のレベルに精査された作業指示に従って作業すれば、作業時間310、作業量1404、および作業頻度1402が均一に理想的な値に収まる一方、何らかの条件404が「一定のレベル」から外れた場合に、該当条件404の作業時間310、作業量1404、および作業頻度1402が大きくなり、結果としてバラつきが生じる。
たとえば、図17の例1701のように、作業者の作業者経験にバラつきがあった場合には、作業時間310が大きい原因が作業者にあることになるので、移動速度を上げるための該当作業者の教育の施策603が必要である。一方、例1702のように、場所にバラつきがあった場合には、作業時間310が大きい原因が場所にあることになるので、移動速度を上げるための該当場所の移動しやすさの施策603が必要であると絞り込むことができる。このように、[要素作業501、原単位601、バラつき要因402]のどの組み合わせに問題があるかを明らかにすることで、アクションが明確な施策603を導出することができる。
図18は、抽出部703による作業ロス度テーブル1800の生成例を示す説明図である。抽出部703は、作業工程時間テーブル712を用いて、作業ロス度テーブル1800を作成する。作業ロス度テーブル1800は、要素作業501についての作業ロス度(単に、「ロス度」という場合もある)を規定するテーブルである。
作業ロス度テーブル1800は、要素作業フィールド501と、原単位フィールド601と、バラつき要因フィールド402と、作業ロス度フィールド1801(図18では、単に「ロス度」と表記)と、を有する。作業ロス度フィールド1801は、作業ロス度を格納する記憶領域である。作業ロス度1801とは、作業ロスの度合いを示す値であり、作業ロスとは、作業効率を下げる行為または状態である。具体的には、たとえば、作業ロス度1801は、あるバラつき要因402から得られた作業工程時間テーブル712における要素作業501および原単位601(作業頻度1402、作業量1404、または単位時間1405)により特定される実績値のバラつきを示す値であり、たとえば、分散や標準偏差である。
着目しているバラつき要因402の中に問題のある属性403がなければ、どの属性403も一定基準の値に収まるためバラつきが小さくなる。逆に、問題のある属性403があれば、問題のある属性403の値が大きくなるためバラつきが大きくなる。作業ロス度1801は、この点に着目した値である。
作業ロス度1801の算出例について、具体的に説明する。ここでは、6種類の作業工程時間テーブル712A〜712Fを用いる。作業工程時間テーブル712A、712Bは、図14および図15に示した通りである。作業工程時間テーブル712Cは、バラつき要因付き作業実績テーブル711において、バラつき要因402である[who]作業者経験901が「>5years」に該当するエントリから得られた作業工程時間テーブル712である。作業工程時間テーブル712D〜712Fはそれぞれ、バラつき要因付き作業実績テーブル711において、バラつき要因402である[where]エリア1101が「A」、「B」、および「C」に該当するエントリから得られた作業工程時間テーブル712である。
作業ロス度1801は、バラつき要因402が共通する作業工程時間テーブル712において、同一要素作業501および同一原単位601により特定される値のバラつきを示す。たとえば、バラつき要因402が[who]作業者経験901である場合、作業工程時間テーブル712A〜712Cが適用される。ここで、要素作業501を「商品探索」、原単位601を「単位時間1405」とした場合、抽出部703は、作業工程時間テーブル712A〜712Cの太線枠で示したセルの実績値(2.0[sec/個]、1.8[sec/個]、5.0[sec/個])を特定する。そして、抽出部703は、特定したセルの実績値のバラつきを示す値(たとえば、分散または標準偏差)を算出する。算出した値が、要素作業501「商品探索」、原単位601「単位時間1405」、およびバラつき要因402「作業者経験」の作業ロス度1801である「4.5」となる(作業ロス度テーブル1800の太線枠のエントリ)。
同様に、バラつき要因402が[where]エリア1101である場合、作業工程時間テーブル712D〜712Fが適用される。ここで、要素作業501を「移動」、原単位601を「作業頻度1402」とした場合、抽出部703は、作業工程時間テーブル712D〜712Fの太点線枠で示したセルの実績値(0.52[回/行]、0.28[回/行]、0.31[回/行])を特定する。そして、抽出部703は、特定したセルの実績値のバラつきを示す値(たとえば、分散または標準偏差)を算出する。算出した値が、要素作業501「移動」、原単位601「作業頻度1402」、およびバラつき要因402「エリア307」の作業ロス度1801である「3.9」となる(作業ロス度テーブル1800の太点線枠のエントリ)。
作業ロス度1801が高くなるにつれ、そのエントリを構成する要素作業501、原単位601およびバラつき要因402の組み合わせに問題がある可能性が高くなる。
図19は、抽出部703による作業ロス要因テーブル713の生成例を示す説明図である。作業ロス要因テーブル713は、作業ロス要因を規定するテーブルである。作業ロス要因とは、要素作業501、原単位601、バラつき要因402、および作業ロス度1801の組み合わせで規定される作業ロス度テーブル1800のエントリのうち、問題のある作業ロス度1801を含むエントリである。問題のある作業ロス度1801とは、作業ロス度1801のうち、あらかじめ設定されたしきい値以上、または、相対的に降順で上位N(Nは1以上の整数)番までの作業ロス度1801である。
作業ロス要因テーブル713は、作業ロス度テーブル1800にロス属性フィールド1901が追加されたテーブルである。ロス属性フィールド1901は、ロス属性1901を格納する記憶領域である。ロス属性1901は、作業ロス要因で特定される作業ロス度1801の算出元となる各値のうち、最悪値を有するバラつき要因フィールド402の値である。
たとえば、作業ロス度テーブル1800の太線枠のエントリが作業ロス要因である場合、図18における作業工程時間テーブル712A〜712Cの太線枠で示したセルの実績値(2.0[sec/個]、1.8[sec/個]、5.0[sec/個])から最悪値である5.0[sec/個]と特定する。そして、抽出部703は、特定した実績値(5.0[sec/個])を有する作業工程時間テーブル712Cから、バラつき要因402である[who]作業者経験901の値「<1year」を特定して、ロス属性フィールド1901に登録する。
同様に、作業ロス度テーブル1800の太点線枠のエントリが作業ロス要因である場合、図18における作業工程時間テーブル712D〜712Fの太点線枠で示したセルの実績値(0.52[回/行]、0.28[回/行]、0.31[回/行])から最悪値である0.52[回/行]と特定する。そして、抽出部703は、特定した実績値(0.52[回/行])を有する作業工程時間テーブル712Dから、バラつき要因402である[where]エリア1101の値「A」を特定して、ロス属性フィールド1901に登録する。
図20は、抽出部703による作業ロス要因テーブル713の生成処理手順例を示すフローチャートである。抽出部703は、要素作業501、原単位601およびバラつき要因402の組み合わせを1つずつ選択し、全組み合わせについて、ステップS2002、S2003を繰り返し実行する(ステップS2001)。図18で説明したように、抽出部703は、ステップS2001で選択された要素作業501、原単位601およびバラつき要因402の組み合わせについて、作業工程時間テーブル712を参照して、バラつき要因402の各グループの実績値に対し、作業ロス度1801を算出する(ステップS2002)。抽出部703は、ステップS2001で選択された要素作業501、原単位601およびバラつき要因402の組み合わせのエントリに、算出した作業ロス度1801を格納する(ステップS2003)。
全組み合わせについて、作業ロス度1801の算出(ステップS2002)および格納(ステップS2003)が終了すると、抽出部703は、作業ロス度1801の高いエントリを作業ロス度テーブル1800から抽出し(ステップS2004)、作業ロス要因テーブル713に格納する。そして、抽出部703は、図19で説明したように、作業ロス要因テーブル713の各エントリについて、ロス属性1901を登録する(ステップS2006)。これにより、作業ロス要因テーブル713が作成される。
<改善施策観点の特定例>
つぎに、特定部704による改善施策観点の特定例について図21〜図27を用いて説明する。特定部704は、要素作業501、原単位601、およびバラつき要因402の組み合わせごとに、当該組み合わせから、改善施策観点を特定する。図21〜図27のフローチャートでは、ある組み合わせについて特定部704が改善施策観点を特定する処理手順例を示す。
図21は、改善施策観点の特定処理手順例を示すフローチャートである。特定部704は、ロス属性1901テーブルから選択されたエントリの要素作業501、原単位601、およびバラつき要因402の組み合わせ(以下、選択組み合わせ)について、原単位601が、単位時間1405であるか、作業量1404または作業頻度1402であるかを判断する(ステップS2101)。原単位601が単位時間1405である場合(ステップS2101:単位時間1405)、作業効率に関する改善施策観点特定処理(ステップS2102)に移行し、原単位601が作業量1404または作業頻度1402である場合(ステップS2101:作業量1404または作業頻度1402)、作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)に移行する(図27)。
作業効率に関する改善施策観点特定処理(ステップS2102)では、特定部704は、原単位601が単位時間1405である選択組み合わせについて、バラつき要因402が、whoであるか、when、whereまたはwhatであるかを判断する(ステップS2121)。バラつき要因402がwhoである場合(ステップS2121:who)、特定部704は、該当作業者の教育内容決定処理(ステップS2122)を実行する(図22)。一方、バラつき要因402がwhen、whereまたはwhatである場合(ステップS2121:when、whereまたはwhat)、特定部704は、当該作業環境の改善内容決定処理(ステップS2123)を実行する(図23)。
ステップS2103、S2122、S2123のあと、特定部704は、ステップS2103、S2122、S2123から得られた改善施策観点を示す文字列データに当該選択組み合わせのロス属性1901を付与する(ステップS2104)。これにより、特定部704は、選択組み合わせについての改善施策観点の特定処理を終了する。
図22は、図21に示した該当作業者の教育内容決定処理(ステップS2122)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。特定部704は、原単位601が単位時間1405であり、かつ、バラつき要因402がwhoである選択組み合わせについて、要素作業501が、仕分け、商品探索、および移動のいずれに該当するかを判断する(ステップS2201)。要素作業501が仕分けに該当する場合(ステップS2201:仕分け)、特定部704は、該当作業者の教育内容を、「仕分け方法・手順の教育」に決定して(ステップS2202)、該当作業者の教育内容決定処理(ステップS2122)を終了する。
また、要素作業501が商品探索に該当する場合(ステップS2201:商品探索)、特定部704は、該当作業者の教育内容を、「商品探索方法・手順の教育」に決定して(ステップS2203)、該当作業者の教育内容決定処理(ステップS2122)を終了する。
また、要素作業501が移動に該当する場合(ステップS2201:移動)、特定部704は、該当作業者の教育内容を、「移動方法・手順の教育」に決定して(ステップS2204)、該当作業者の教育内容決定処理(ステップS2122)を終了する。
図23は、図21に示した該当作業環境の改善内容決定処理(ステップS2123)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。特定部704は、原単位601が単位時間1405であり、かつ、バラつき要因402がwhen、whereまたはwhatである選択組み合わせについて、バラつき要因402がwhen、whereまたはwhatのいずれに該当するかを判断する(ステップS2301)。バラつき要因402がwhereである場合(ステップS2301:where)、特定部704は、該当作業環境の改善内容を該当作業場所の作業性改善として、該当作業場所の作業性改善決定処理(ステップS2302)を実行して(図24)、該当作業環境の改善内容決定処理(ステップS2123)を終了する。
また、バラつき要因402がwhatである場合(ステップS2301:what)、特定部704は、該当作業環境の改善内容を該当物の扱い易さ改善として、該当物の扱い易さ改善決定処理(ステップS2303)を実行して(図25)、該当作業環境の改善内容決定処理(ステップS2123)を終了する。
また、バラつき要因402がwhenである場合(ステップS2301:when)、特定部704は、該当作業環境の改善内容を該当時間帯の作業スケジュール改善として、該当時間帯の作業スケジュール改善決定処理(ステップS2304)を実行して(図26)、該当作業環境の改善内容決定処理(ステップS2123)を終了する。
図24は、図23に示した該当作業場所の作業性改善決定処理(ステップS2302)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。特定部704は、原単位601が単位時間1405であり、かつ、バラつき要因402がwhereである選択組み合わせについて、要素作業501が、仕分け、商品探索、および移動のいずれに該当するかを判断する(ステップS2401)。要素作業501が仕分けに該当する場合(ステップS2401:仕分け)、特定部704は、該当作業場所の作業性改善内容を、「該当場所の商品取りやすさ改善」に決定して(ステップS2402)、該当作業場所の作業性改善決定処理(ステップS2302)を終了する。
また、要素作業501が商品探索に該当する場合(ステップS2401:商品探索)、特定部704は、該当作業場所の作業性改善内容を、「該当場所の商品探しやすさ改善」に決定して(ステップS2403)、該当作業場所の作業性改善決定処理(ステップS2302)を終了する。
また、要素作業501が移動に該当する場合(ステップS2401:移動)、特定部704は、該当作業場所の作業性改善内容を、「該当移動先の探しやすさ改善」に決定して(ステップS2404)、該当作業場所の作業性改善決定処理(ステップS2302)を終了する。
図25は、図23に示した該当物の扱い易さ改善決定処理(ステップS2303)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。特定部704は、原単位601が単位時間1405であり、かつ、バラつき要因402がwhatである選択組み合わせについて、要素作業501が、仕分け、商品探索、および移動のいずれに該当するかを判断する(ステップS2501)。要素作業501が仕分けに該当する場合(ステップS2501:仕分け)、特定部704は、該当物の扱い易さ改善内容を、「該当商品の扱い易さ改善」に決定して(ステップS2502)、該当物の扱い易さ改善決定処理(ステップS2303)を終了する。
また、要素作業501が商品探索に該当する場合(ステップS2501:商品探索)、特定部704は、該当物の扱い易さ改善内容を、「該当商品の探し易さ改善」に決定して(ステップS2503)、該当物の扱い易さ改善決定処理(ステップS2303)を終了する。
また、要素作業501が移動に該当する場合(ステップS2501:移動)、特定部704は、該当物の扱い易さ改善内容を、「施策なし」(出荷傾向の影響)に決定して(ステップS2504)、該当物の扱い易さ改善決定処理(ステップS2303)を終了する。
図26は、図23に示した該当時間帯の作業スケジュール改善決定処理(ステップS2304)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。特定部704は、原単位601が単位時間1405であり、かつ、バラつき要因402がwhenである選択組み合わせについて、要素作業501が、仕分け、商品探索、および移動のいずれに該当するかを判断する(ステップS2601)。要素作業501が仕分けに該当する場合(ステップS2601:仕分け)、特定部704は、該当時間帯の作業スケジュール改善内容を、「仕分け時の障害物除去」に決定して(ステップS2602)、該当時間帯の作業スケジュール改善決定処理(ステップS2304)を終了する。
また、要素作業501が商品探索に該当する場合(ステップS2601:商品探索)、特定部704は、該当時間帯の作業スケジュール改善内容を、「探索時の障害物除去」に決定して(ステップS2603)、該当時間帯の作業スケジュール改善決定処理(ステップS2304)を終了する。
また、要素作業501が移動に該当する場合(ステップS2601:移動)、特定部704は、該当時間帯の作業スケジュール改善内容を、「作業疲労の改善」に決定して(ステップS2604)、該当時間帯の作業スケジュール改善決定処理(ステップS2304)を終了する。
また、要素作業501が仕分け、商品探索、および移動のいずれに該当した場合であっても、ユーザ操作により、仕分け、商品探索、および移動のいずれも選択しないこととしてもよい(ステップS2605:非選択)。この場合、特定部704は、該当時間帯の作業スケジュール改善内容を、「作業疲労の改善」に決定して(ステップS2605)、該当時間帯の作業スケジュール改善決定処理(ステップS2304)を終了する。
図27は、図21に示した作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。特定部704は、原単位601が作業量1404または作業頻度1402である選択組み合わせについて、バラつき要因402がwho、when、whereおよびwhatのいずれに該当するかを判断する(ステップS2701)。バラつき要因402がwhoである場合(ステップS2701:who)、特定部704は、作業指示に関する改善施策観点を、「作業者割当の適正化」に決定して(ステップS2702)、作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)を終了する。
また、バラつき要因402がwhereである場合(ステップS2701:where)、特定部704は、要素作業501が仕分けまたは商品探索であるか、または、移動であるかを判断する(ステップS2703)。要素作業501が仕分けまたは商品探索である場合(ステップS2703:仕分けまたは商品探索)、特定部704は、作業指示に関する改善施策観点を、「施策なし」(出荷傾向の影響)に決定して(ステップS2704)、作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)を終了する。
一方、要素作業501が移動である場合(ステップS2703:移動)、特定部704は、作業指示に関する改善施策観点を、「商品配置の適正化」に決定して(ステップS2705)、作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)を終了する。
また、バラつき要因402がwhatである場合(ステップS2701:what)、特定部704は、要素作業501が仕分けまたは商品探索であるか、または、移動であるかを判断する(ステップS2706)。要素作業501が仕分けまたは商品探索である場合(ステップS2706:仕分けまたは商品探索)、特定部704は、作業指示に関する改善施策観点を、「施策なし」(出荷傾向の影響)に決定して(ステップS2707)、作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)を終了する。
一方、要素作業501が移動である場合(ステップS2706:移動)、特定部704は、作業指示に関する改善施策観点を、「オーダ割当の適正化」に決定して(ステップS2708)、作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)を終了する。
なお、「オーダ割当の適正化」とは、2つのピッキング作業において、一方の作業のオーダと他方の作業のオーダとを入れ替えることで、一方の作業の移動距離309が短縮されるという改善である。
図28は、オーダ割当の適正化の一例を示す説明図である。(A)は、適正化前の状態、(B)は、適正化後の状態を示す。(A)において、作業者WK01は、オーダ0011〜0013の作業を行い、作業者WK02は、オーダ0014〜0016の作業を行う。各オーダ0011〜0016には、取り出すべき商品SH11〜SH22が含まれる(個数については説明を簡略にするため省略)。ここで、作業者WK01のオーダ0013には、作業者WK02が担当するオーダ0015,0016の商品SH16が含まれており、作業者WK02のオーダ0014には、作業者WK01が担当するオーダ0011,0012の商品SH11、SH14が含まれている。
この場合、(B)のように、オーダ0013とオーダ0014とを入れ替えることで、オーダ割当が適正化される。具体的には、作業者WK01がオーダ0014を処理した方が作業者WK01の移動距離309が短くなる。すなわち、作業者WK01は、商品SH11が保管されている棚から、オーダ0011,0012,0014の商品SH11のピッキングをおこなうことができ、商品SH14が保管されている棚から、オーダ0012,0014の商品SH14のピッキングをおこなうことができる。このため、作業者WK01は、オーダ0013の商品SH16〜SH18が保管されている棚まで移動する必要がなくなる。
同様に、作業者WK02がオーダ0013を処理した方が作業者WK02の移動距離309が短くなる。すなわち、作業者WK02は、商品SH16が保管されている棚から、オーダ0013,0015,0016の商品SH16のピッキングをおこなうことができる。このため、作業者WK01は、オーダ0014の商品SH11,SH14が保管されている棚まで移動する必要がなくなる。
図27に戻り、バラつき要因402がwhenである場合(ステップS2701:when)、特定部704は、要素作業501が仕分けまたは商品探索であるか、または、移動であるかを判断する(ステップS2709)。要素作業501が仕分けまたは商品探索である場合(ステップS2709:仕分けまたは商品探索)、特定部704は、作業指示に関する改善施策観点を、「発注単位の効率化」に決定して(ステップS2710)、作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)を終了する。発注単位とは、発注量を示す単位であり、たとえば、ダースである。
一方、要素作業501が移動である場合(ステップS2706:移動)、特定部704は、作業指示に関する改善施策観点を、「施策なし」(出荷傾向の影響)に決定して(ステップS2711)、作業指示に関する改善施策観点特定処理(ステップS2103)を終了する。
<施策603の決定例>
決定部705による施策603の決定例について、図6を用いて説明する。図6において、施策観点リスト714は、特定部704によってロス属性1901が付与された改善施策観点の一覧を示すデータである。決定部705は、施策観点−施策テーブル600を用いて、特定部704によって特定された改善施策観点に基づいて施策603を決定する。具体的には、たとえば、決定部705は、施策観点リスト714の各改善施策観点に一致する施策観点を、施策観点−施策テーブル600の施策観点から特定し、特定した施策観点に関連付けられる(同一エントリである)施策603を、施策観点−施策テーブル600の施策観点から特定する。そして、決定部705は、特定された施策観点に、改善施策観点に付与されているロス属性1901を組み込む。具体的には、たとえば、決定部705は、施策603の文字列の「○○」にロス属性1901を挿入する。
たとえば、施策観点リスト714の観点1の場合、施策観点として、『商品探索方法・手順の教育』が特定され、対応する施策603として、『〇〇の商品探索方法(探索の目印、目線の手順etc)を確認』が特定される。決定部705は、観点1のロス属性1901である“作業者経験=1年未満”を施策603である『〇〇の商品探索方法(探索の目印、目線の手順etc)を確認』の「○○」に挿入して、具体的な施策603として『“作業者経験=1年未満”の商品探索方法(探索の目印、目線の手順etc)を確認』を生成する。これにより、決定部705は、具体的な施策603を含む施策リスト715を出力デバイス204に出力する。
このように、本実施例の改善施策推薦装置100は、記憶デバイスに、作業実績情報としてバラつき要因付き作業実績テーブル711と、作業ロスを改善する方策を示す施策603と施策の観点を示す施策観点602とを対応付けた対応情報として施策観点−施策テーブル600と、を記憶する。作業実績情報は、どの作業者がどの作業時間帯にどの商品を倉庫内のどの場所から取り出したかというオーダごとの作業の実績データに、作業者を分類する作業者属性、作業時間帯を分類する作業時間帯属性、商品を分類する商品属性、および、倉庫内の場所を分類する場所属性のうち少なくとも1つの属性を示す作業のバラつき要因402が関連付けられている情報である。
プロセッサ201は、作業実績情報に基づいて、バラつき要因402の各区分(属性403)について、倉庫作業を構成する要素作業501ごとに、作業の作業頻度、作業量、および単位時間の少なくとも1つを含む原単位601を算出する算出処理を、算出部702として実行する。
プロセッサ201は、算出処理によって異なる区分で算出された同一バラつき要因の算出結果(作業工程時間テーブル712(712A〜712C,712D〜712F))に基づいて、要素作業501、原単位601、および、バラつき要因402の組み合わせの集合から、作業ロスが生じる要素作業501、原単位601、および、バラつき要因402の特定の組み合わせを抽出する抽出処理を、抽出部703として実行する。
プロセッサ201は、抽出処理によって抽出された特定の組み合わせに基づいて、特定の施策観点602を特定する特定処理を、特定部704として実行する。
プロセッサ201は、対応情報を参照して、特定処理によって特定された特定の施策観点に対応する施策603を決定する決定処理を、決定部705として実行する。
これにより、改善施策推薦装置100は、施策603の明確化を図ることができ、問題点の指摘でなく、改善のアクションが明確な施策603を提示することができる。したがって、施策603の決定プロセスを簡略化し、現場改善スピードを向上させることができる。また、現場改善が属人的にならず、現場改善の経験が浅い改善担当者でも、現場改善を実施することができる。また、過去の施策事例の参照に留まらず、新規の施策603を提示することができる。
また、上述した対応情報は、未定の改善対象(施策603内の「○○」)に対する改善の方策を示す施策603と施策の観点を示す施策観点602とを対応付けた情報である。抽出処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせに、異なる区分(属性403)のうち作業ロスの原因となる特定の区分(ロス属性1901)を関連付ける。決定処理では、プロセッサ201は、特定の施策観点602に対応する施策603について、特定の組み合わせに関連付けられた特定の区分(ロス属性1901)を、未定の改善対象に設定することにより、改善対象が規定された施策603を出力する。
これにより、改善対象を具体的に明示することができ、改善のアクションが明確な施策603を提示することができる。
また、抽出処理では、プロセッサ201は、算出結果に基づいて、組み合わせにおける作業ロスの度合いを示す作業ロス度1801を算出し、作業ロス度1801に基づいて特定の組み合わせを抽出する。
これにより、改善施策推薦装置100は、どの組み合わせが作業ロスを生じやすいかを客観的に判断することができ、施策603の決定精度の向上を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成する原単位601が要素作業501の作業量または作業頻度である場合、特定の組み合わせに対応する施策観点602を、作業指示の改善に決定する(ステップS2103)。これにより、改善施策推薦装置100は、施策観点602を作業指示の改善に絞り込んで、対応する施策603の具体化を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成する原単位601が要素作業501の単位時間である場合、特定の組み合わせに対応する施策観点602を、作業効率の改善に決定する(ステップS2102)。これにより、改善施策推薦装置100は、施策観点602を作業効率の改善に絞り込んで、対応する施策603の具体化を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成するバラつき要因402に基づいて、作業指示の改善(ステップS2103)に関する内容を特定する(ステップS2701〜S2711)。これにより、改善施策推薦装置100は、具体的に作業指示に関する施策603の適正化、効率化を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成するバラつき要因402が作業者属性である場合、作業効率の改善(ステップS2102)を、該当作業者の教育に決定する(ステップS2122)。これにより、改善施策推薦装置100は、施策観点602を該当作業者の教育に絞り込んで、対応する施策603の具体化を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成するバラつき要因402が作業時間帯属性、商品属性、または、場所属性(作業環境属性)である場合、作業効率の改善(ステップS2102)を、該当作業環境の改善に決定する(ステップS2123)。これにより、改善施策推薦装置100は、施策観点602を該当作業環境の改善に絞り込んで、対応する施策603の具体化を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成するバラつき要因402が作業者属性である場合、特定の組み合わせを構成する要素作業501に基づいて、施策観点602である該当作業者の教育(ステップS2122)に関する内容を特定する(ステップS2202〜S2204)。これにより、改善施策推薦装置100は、施策観点602を該当作業者の教育に関する内容に絞り込んで、対応する施策603の具体化を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成するバラつき要因が場所属性である場合、該当作業環境の改善(ステップS2123)を、該当作業場所の作業性改善に決定する(ステップS2302)。これにより、改善施策推薦装置100は、施策観点602を該当作業場所の作業性改善に絞り込んで、対応する施策603の具体化を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成するバラつき要因が商品属性である場合、該当作業環境の改善(ステップS2123)を、該当物の扱い易さの改善に決定する(ステップS2303)。これにより、改善施策推薦装置100は、施策観点602を該当物の扱い易さの改善に絞り込んで、対応する施策603の具体化を図ることができる。
また、特定処理では、プロセッサ201は、特定の組み合わせを構成するバラつき要因が作業時間帯属性である場合、該当作業環境の改善(ステップS2123)を、該当時間帯の作業スケジュールの改善に決定する(ステップS2304)。これにより、改善施策推薦装置100は、施策観点602を該当時間帯の作業スケジュールの改善に絞り込んで、対応する施策603の具体化を図ることができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、または置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。

Claims (14)

  1. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する改善施策推薦装置であって、
    前記記憶デバイスは、作業実績情報を記憶するとともに、作業ロスを改善する方策を示す施策と、前記作業ロスによる問題点について前記施策の着眼点を示す施策観点と、を対応付けた対応情報を記憶しており、
    前記作業実績情報は、オーダごとに作業者、商品、作業時間帯、および倉庫内の作業場所を示す作業の実績データに、前記作業者を分類する作業者属性、前記作業時間帯を分類する作業時間帯属性、前記商品を分類する商品属性、および、前記作業場所を分類する場所属性のうち少なくとも1つの属性についての作業のバラつき要因が関連付けられている情報であり、
    前記プロセッサは、
    前記作業実績情報に基づいて、前記バラつき要因の各区分について、倉庫作業を構成する要素作業ごとに、前記作業の作業頻度、作業量、および単位時間の少なくとも1つを含む原単位を算出する算出処理と、
    前記算出処理によって異なる区分で算出された同一バラつき要因の算出結果に基づいて、前記要素作業、前記原単位、および、前記バラつき要因の組み合わせの集合から、作業ロスが生じる前記要素作業、前記原単位、および、前記バラつき要因の特定の組み合わせを抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理によって抽出された前記特定の組み合わせに基づいて、特定の施策観点を特定する特定処理と、
    前記対応情報を参照して、前記特定処理によって特定された特定の施策観点に対応する施策を決定する決定処理と、
    を実行することを特徴とする改善施策推薦装置。
  2. 請求項1に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記対応情報は、未定の改善対象に対する改善の方策を示す施策と、前記施策観点と、を対応付けた情報であり、
    前記抽出処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせに、前記異なる区分のうち前記作業ロスの原因となる特定の区分を関連付け、
    前記決定処理では、前記プロセッサは、前記特定の施策観点に対応する施策について、前記特定の組み合わせに関連付けられた前記特定の区分を、前記未定の改善対象に設定することにより、前記改善対象が規定された施策を出力することを特徴とする改善施策推薦装置。
  3. 請求項1に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記抽出処理では、前記プロセッサは、前記算出結果に基づいて、前記組み合わせにおける前記作業ロスの度合いを示す作業ロス度を算出し、前記作業ロス度に基づいて前記特定の組み合わせを抽出することを特徴とする改善施策推薦装置。
  4. 請求項1に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記原単位が前記要素作業の作業量または作業頻度である場合、前記特定の組み合わせに対応する施策観点を、作業指示の改善に決定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  5. 請求項1に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記原単位が前記要素作業の単位時間である場合、前記特定の組み合わせに対応する施策観点を、作業効率の改善に決定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  6. 請求項4に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記バラつき要因に基づいて、前記作業指示の改善に関する内容を特定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  7. 請求項5に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記バラつき要因が前記作業者属性である場合、前記作業効率の改善を、該当作業者の教育に決定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  8. 請求項5に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記バラつき要因が前記作業時間帯属性、前記商品属性、または、前記場所属性である場合、前記作業効率の改善を、該当作業環境の改善に決定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  9. 請求項7に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記要素作業に基づいて、前記該当作業者の教育に関する内容を特定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  10. 請求項8に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記バラつき要因が前記場所属性である場合、前記該当作業環境の改善を、該当作業場所の作業性改善に決定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  11. 請求項8に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記バラつき要因が前記商品属性である場合、前記該当作業環境の改善を、該当物の扱い易さの改善に決定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  12. 請求項8に記載の改善施策推薦装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記特定の組み合わせを構成する前記バラつき要因が前記作業時間帯属性である場合、前記該当作業環境の改善を、該当時間帯の作業スケジュールの改善に決定することを特徴とする改善施策推薦装置。
  13. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する改善施策推薦装置による改善施策推薦方法であって、
    前記記憶デバイスは、作業実績情報を記憶するとともに、作業ロスを改善する方策を示す施策と、前記作業ロスによる問題点について前記施策の着眼点を示す施策観点と、を対応付けた対応情報を記憶しており、
    前記作業実績情報は、オーダごとに作業者、商品、作業時間帯、および倉庫内の作業場所を示す作業の実績データに、前記作業者を分類する作業者属性、前記作業時間帯を分類する作業時間帯属性、前記商品を分類する商品属性、および、前記作業場所を分類する場所属性のうち少なくとも1つの属性についての作業のバラつき要因が関連付けられている情報であり、
    前記改善施策推薦方法は、
    前記プロセッサが、
    前記作業実績情報に基づいて、前記バラつき要因の各区分について、倉庫作業を構成する要素作業ごとに、前記作業の作業頻度、作業量、および単位時間の少なくとも1つを含む原単位を算出する算出処理と、
    前記算出処理によって異なる区分で算出された同一バラつき要因の算出結果に基づいて、前記要素作業、前記原単位、および、前記バラつき要因の組み合わせの集合から、作業ロスが生じる前記要素作業、前記原単位、および、前記バラつき要因の特定の組み合わせを抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理によって抽出された前記特定の組み合わせに基づいて、特定の施策観点を特定する特定処理と、
    前記対応情報を参照して、前記特定処理によって特定された特定の施策観点に対応する施策を決定する決定処理と、
    を実行することを特徴とする改善施策推薦方法。
  14. 記憶デバイスにアクセス可能なプロセッサに実行させる改善施策推薦プログラムであって、
    前記記憶デバイスは、作業実績情報を記憶するとともに、作業ロスを改善する方策を示す施策と、前記作業ロスによる問題点について前記施策の着眼点を示す施策観点と、を対応付けた対応情報を記憶しており、
    前記作業実績情報は、オーダごとに作業者、商品、作業時間帯、および倉庫内の作業場所を示す作業の実績データに、前記作業者を分類する作業者属性、前記作業時間帯を分類する作業時間帯属性、前記商品を分類する商品属性、および、前記作業場所を分類する場所属性のうち少なくとも1つの属性についての作業のバラつき要因が関連付けられている情報であり、
    前記プロセッサに、
    前記作業実績情報に基づいて、前記バラつき要因の各区分について、倉庫作業を構成する要素作業ごとに、前記作業の作業頻度、作業量、および単位時間の少なくとも1つを含む原単位を算出する算出処理と、
    前記算出処理によって異なる区分で算出された同一バラつき要因の算出結果に基づいて、前記要素作業、前記原単位、および、前記バラつき要因の組み合わせの集合から、作業ロスが生じる前記要素作業、前記原単位、および、前記バラつき要因の特定の組み合わせを抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理によって抽出された前記特定の組み合わせに基づいて、特定の施策観点を特定する特定処理と、
    前記対応情報を参照して、前記特定処理によって特定された特定の施策観点に対応する施策を決定する決定処理と、
    を実行させることを特徴とする改善施策推薦プログラム。
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