JP6793685B2 - ワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計する段階で当該ワイヤハーネスを構成する回路の導通検査を行うワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムに関する。
特許文献1〜3には、車両に搭載されるワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計する段階で当該ワイヤハーネスを構成する回路の導通検査を行うワイヤハーネス導通検査装置、ワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムが開示されている。
特開2011−137800号公報 特開2011−170454号公報 特開2011−180115号公報
図10を参照して、ワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計する流れを説明する。図10は、ワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計する流れを示す概略図である。図10に示されるように、ワイヤハーネスを回路設計するにあたり、車両仕様情報から作成された補器毎配線情報及びマトリックス表が用いられて回路設計がなされ、成果物として部位毎コネクタ・配線情報が作成される。
車両仕様情報は、ワイヤハーネスの回路設計の起点となる情報であり、ある車両の仕様が規定された情報である。車両仕様情報には、車両のグレードまたは車両が利用される仕向地等の条件毎に当該車両に搭載される電装システム、及び車両に追加的に搭載できる電装システム、が記述されている。
補器毎配線情報は、車両仕様情報を基に作成される情報である。補器毎配線情報は、ヘッドランプシステム、エアバックシステム、エアコンシステム、エンジンコントロールシステム、ABSシステム等の、車両に搭載され、それぞれ独立して駆動する電装システム毎に用意されるものである。この電装システムを駆動するためには、この電装システムを構成する電気部品(例えば、バッテリー、ECU(Electronic Control Unit)、駆動機)間を信号線、電源線およびアース線によって繋ぐ必要がある。補器毎配線情報には、これら信号線、電源線およびアース線の電線の始点と終点がどの電気部品のどの端子に接続されるか、および、どの電線に結線されるのか、などの回路線としての接続情報と、信号線、電源線およびアース線の電線を電気部品に接続する補器についての補記情報と、が示されている。
マトリックス表は、様々な車種の車両毎に作成される車両仕様情報を基に作成される情報である。マトリックス表には、ワイヤハーネスを識別する品番と、各ワイヤハーネスに求められる仕様と、の対応関係が記述された情報である。「ワイヤハーネスの品番」×「仕様コード」のマトリックスによってその対応関係が記述されることがある。
上述の補器毎配線情報及びマトリックス表が用いられて回路設計がなされ、成果物として部位毎コネクタ・配線情報が作成されるが、ここで、補器毎配線情報及びマトリックス表を用いた回路設計についてより詳細に説明する。
補器毎配線情報は、複数の電気部品から構成される電装システムの回路線を表すことを主な目的としているため、ワイヤハーネスを構成する電線に関しての情報は含まれていない。他方、マトリックス表は、電装システムにより実現される仕様と、ワイヤハーネスとを紐付けるものである。このため、補器毎配線情報に規定された電装システムを、マトリックス表に記述されたワイヤハーネスの仕様に当て嵌めながら、ワイヤハーネスの回路設計が行われる。この過程で、実体配線図及びコネクタ図が中間生成物として作成され、実体配線図及びコネクタ図から部位毎コネクタ・配線情報が作成される。
さて、特許文献1〜3にて開示された発明は、成果物として生成された部位毎コネクタ・配線情報をコンピュータによって解析して導通検査を行うものであった。具体的には、補器毎配線情報に記述された信号線、電源線およびアース線の電線を含むワイヤハーネスをマトリックス表から特定し、そのワイヤハーネスについて記述された部位毎コネクタ・配線情報において当該電線の始点を特定し、その部位毎コネクタ・配線情報に記述された電線を辿ってその終点まで到達することができれば導通成功となる。他方、始点を特定することができない又は終点に到達することができないならば導通失敗となる。このように、特許文献1〜3にて開示された導通検査方法は、導通検査をするために、補器毎配線情報、マトリックス表及び部位毎コネクタ・配線情報(図10において網掛けされた情報)を必要とするものであった。
特許文献1〜3に示される導通検査方法は、部位毎コネクタ・配線情報を必須とするため、当然ながらこの導通検査を行うためには部位毎コネクタ・配線情報を一度作り上げる必要が有る。逆に言えば、部位毎コネクタ・配線情報がまだ作り上げられていない状況では、導通検査を行うことができない。部位毎コネクタ・配線情報を作成する工程は非常に時間がかかる作業であり、導通検査の結果を受けて一度作り上げられた部位毎コネクタ・配線情報を再度作り上げる作業は大きな工数を生むこととなっていた。このため、部位毎コネクタ・配線情報を一度作り上げる前の途中段階で行うことができる導通検査方法が求められていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計するにあたり、部位毎コネクタ・配線情報を一度作り上げる前の途中段階で導通検査を行うことができるワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムは、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1)
コンピュータが、車両に搭載されるある電装システムを駆動させるための配線について記述された実体配線図と、車両に搭載されるワイヤハーネス毎に、当該ワイヤハーネスが回路の一部を構成する前記電装システムを識別するための仕様が記述されたマトリックス表と、コネクタ、当該コネクタと前記配線との対応関係、及び当該コネクタが回路の一部を構成する前記電装システムを識別するための仕様が記述されたコネクタ図と、に基づいて、隣り合う分割領域に配索される2つのワイヤハーネスを連結するコネクタによって当該2つのワイヤハーネスに含まれる配線が導通されているか否かを判定する、
ことを特徴とするワイヤハーネス導通検査方法。
(2)
前記実体配線図を参照して前記2つのワイヤハーネスを連結するコネクタを検出する連結箇所検出ステップと、
前記マトリックス表を参照して、前記隣り合う分割領域それぞれに配索される前記ワイヤハーネスのうち、ワイヤハーネスに割り当てられた仕様が共通するワイヤハーネスの組を特定するワイヤハーネス特定ステップと、
前記コネクタ図を参照して、前記ワイヤハーネス特定ステップにて特定された前記ワイヤハーネスの組に共通する仕様と同じ仕様が割り当てられたコネクタを特定するコネクタ特定ステップと、
前記コネクタ特定ステップによって特定されたコネクタに関して記述されたコネクタ図、及び前記共通する仕様が割り当てられた電装システムの配線について記述された前記実体配線図を参照して、前記コネクタによって前記2つのワイヤハーネスに含まれる配線が導通されているか否かを判定する導通判定ステップと、
を備えることを特徴とする上記(1)に記載のワイヤハーネス導通検査方法。
(3)
前記導通判定ステップにて判定された導通の合否を出力する結果出力ステップをさらに備え、
前記結果出力ステップは、導通の失敗を出力する際、不合格となった検査項目、及び誤った記述があるマトリックス表、実体配線図及びコネクタ図の一つまたは複数を提示する、
ことを特徴とする上記(2)に記載のワイヤハーネス導通検査方法。
(4)
コンピュータに、上記(1)から(3)のいずれか1項に記載の導通検査方法の各ステップを実行させるためのワイヤハーネス導通検査プログラム。
上記(1)の構成のワイヤハーネス導通検査方法によれば、マトリックス表、実体配線図及びコネクタ図を参照し、WtoW接続された連結箇所の導通検査を部位毎コネクタ・配線情報を作成する前の途中段階で行い、中間生成物である実体配線図及びコネクタ図の検証を行うことができる。これにより、これまで発生していた部位毎コネクタ・配線情報の修正頻度を抑制して部位毎コネクタ・配線情報を作成するための工数を削減することができる。
上記(2)の構成のワイヤハーネス導通検査方法によれば、WtoW接続に用いられる配線を高精度に特定することができる。ワイヤハーネスには、同一の識別子が割り当てられたコネクタが複数存在することがあり、コネクタを特定しただけではそのコネクタが導通検査を行いたいWtoW接続に用いられていない可能性も有る。本発明によれば、WtoW接続に用いられるコネクタをマトリックス表に記述された仕様から特定している。このため、WtoW接続に用いられるコネクタを簡潔な処理によって特定でき、また真に導通検査が必要な配線に対して導通検査を行うため検査精度向上を実現することができる。
上記(3)の構成のワイヤハーネス導通検査方法によれば、導通検査に失敗した旨を回路設計者に通知する際、不合格となった検査項目、及び誤った記述がある情報(マトリックス表、実体配線図及びコネクタ図の一つまたは複数)を提示することにより、回路設計者に有益な情報を提供することができる。
上記(4)の構成のワイヤハーネス導通検査プログラムによれば、マトリックス表、実体配線図及びコネクタ図を参照し、WtoW接続された連結箇所の導通検査を部位毎コネクタ・配線情報を作成する前の途中段階で行い、中間生成物である実体配線図及びコネクタ図の検証を行うことができる。これにより、これまで発生していた部位毎コネクタ・配線情報の修正頻度を抑制して部位毎コネクタ・配線情報を作成するための工数を削減することができる。
本発明のワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムは、ワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計するにあたり、部位毎コネクタ・配線情報を一度作り上げる前の途中段階で導通検査を行うことができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明のワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムによる、ワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計する流れを示す概略図である。 図2は、マトリックス表を説明する表である。 図3は、実体配線図を説明する図である。 図4は、コネクタ図を説明する図である。 図5(A)及び図5(B)は、SYSTEM2及びSYSTEM3の実体配線図を説明する図である。 図6(A)及び図6(B)は、「SYSTEM1」と「SYSTEM2」を統合した実体配線図、及び「SYSTEM1」と「SYSTEM3」を統合した実体配線図である。 図7(A)から図7(C)は、SYSTEM1、SYSTEM2及びSYSTEM3のコネクタ図を説明する図である。 図8は、本発明のワイヤハーネス導通検査方法による処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、キャビティ位置が記述されたコネクタ図である。 図10は、ワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計する流れを示す概略図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
本発明者は、従来の補器毎配線情報、マトリックス表及び部位毎コネクタ・配線情報を用いた導通検査によって導通失敗とされた原因を検証したところ、中間生成物として作成される実体配線図及びコネクタ図に発生する誤った記述が原因である場合があるとの知見を得るに至った。この知見を踏まえ、部位毎コネクタ・配線情報を作成する過程で中間生成物として作成される実体配線図及びコネクタ図に対する導通検査を行うことにより、部位毎コネクタ・配線情報を作成する途中段階で検証を行うことによって、部位毎コネクタ・配線情報を完成させるまでに要する工数の削減を図ることが本発明が目指すところである。
[本発明の導通検査方法の概略]
そこで、図1を参照して、本発明のワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムの特徴をまずは端的に説明する。図1は、本発明のワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムによる、ワイヤハーネスをコンピュータによって回路設計する流れを示す概略図である。ワイヤハーネスの回路設計をする流れ自体は、図10を参照して説明した流れと同一である。本発明の導通検査方法の特徴となる処理は、コンピュータによってワイヤハーネスの回路設計を行う際、マトリックス表、実体配線図及びコネクタ図(図1において網掛けされた情報)を参照し、後述するWtoW接続された連結箇所の導通検査を部位毎コネクタ・配線情報を作成する前の途中段階で行い、中間生成物である実体配線図及びコネクタ図の検証を行うことである。以下、本発明のワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムによる導通検査方法を詳細に説明する。
[本発明の導通検査方法に用いられる情報の説明]
まず、図2から図4を参照してマトリックス表、実体配線図及びコネクタ図について説明し、その後、これらマトリックス表、実体配線図及びコネクタ図を用いた導通検査処理の流れを説明する。図2は、マトリックス表を説明する表である。図3は、実体配線図を説明する図である。図4は、コネクタ図を説明する図である。尚、車両仕様情報及び補器毎配線情報は、既に説明したとおりであるため、改めての説明は省略する。
[マトリックス表の説明]
マトリックス表は、様々な車種の車両毎に作成される車両仕様情報を基に作成される情報である。マトリックス表には、ワイヤハーネスを識別する品番と、各ワイヤハーネスに求められる仕様と、の対応関係が記述された情報である。図2に示されるように、本発明にて参照されるマトリックス表は、「ワイヤハーネスの品番」(111−AAA、111−BBB、・・・141−III)が縦方向に、「仕様コード」(XXX、YYY、ZZZ)が横方向に、それぞれ並ぶマトリックスによってその対応関係が記述される。実際のマトリックス表は、「ワイヤハーネスの品番」及び「仕様コード」の数が図2に示されるマトリックス表よりも多く設定されるが、本実施形態では発明の理解を助けるためその数を抑えている。
ここで、本発明の実施形態で説明するワイヤハーネスの品番の命名規則について説明する。ワイヤハーネスは、車両空間を機能別に分割した空間(エンジンルーム、インパネエリア、車室内壁、またはトランクルームなど。以後、これらの領域のことを分割領域と称する。)毎に分割されて配索される。そして、隣り合う分割領域に配索されるワイヤハーネスをコネクタを介して連結することによって、車両の様々な箇所に設置される電装品に必要な電気接続がなされた回路網が形成される。尚、隣り合う分割領域に配索されるワイヤハーネスを両ワイヤハーネスの端部に設けられたコネクタを介して連結する接続形態を、本明細書では「WtoW(Wire to Wire)」と呼称することとする。このような各分割領域に配索されるワイヤハーネスを識別するため、本明細書でのワイヤハーネスの品番には、「−(ハイフン)」の前の文字列によってそのワイヤハーネスがどの分割領域に配索されるものであるかを識別している。
また、ワイヤハーネスは、車両のグレード、車両が利用される仕向地、車両に追加的に搭載できる電装システムの有無、等による異なる車両仕様に対応するため、各分割領域に配索することができるワイヤハーネスの候補が複数用意されている。本明細書でのワイヤハーネスの品番には、「−(ハイフン)」の後の文字列によってそのワイヤハーネスがどの候補であるかを識別している。
次いで、本発明の実施形態で説明する仕様コードについて説明する。ワイヤハーネスは、車両に搭載される種々の電装品を繋ぎ様々な電装システムを構築する回路網であるが、上述した通り、ワイヤハーネスは分割領域毎に分割され、また、車両仕様によって構築される電装システムに増減が伴う。このため、各ワイヤハーネス毎に、当該ワイヤハーネスが回路構成に関与する電装システムが異なる。そこで、各ワイヤハーネスがどのような電装システムの回路構成に関与しているかを識別するため、仕様コードが付与される。仕様コードとしては、例えば、ヘッドランプシステム、エアバックシステム、エアコンシステム、エンジンコントロールシステム、アンチロックブレーキシステム、ステアリングシステム、ワイパーシステム等の電装システムを識別するコードがある。図2に示されるマトリックス表では、XXX、YYY及びZZZの3つの仕様コードが横方向に並んでいる。
図2に示されるマトリックス表では、「ワイヤハーネスの品番」が縦方向に、「仕様コード」が横方向に、それぞれ並ぶマトリックスによってその対応関係が記述される。そして、「○」が付与されたセルは、「ワイヤハーネスの品番」によって識別されるワイヤハーネスには「仕様コード」によって識別される電装システムを実現する仕様が採用されていることを示している。例えば、「111−AAA」によって識別されるワイヤハーネスには「XXX」、「YYY」によって識別される電装システムを実現する仕様が採用されている。このようなマトリックス表は、様々な車種の車両毎に作成される車両仕様情報を基に作成される。
[実体配線図の説明]
実体配線図は、補器毎配線情報及びマトリックス表を基に作成される情報であり、上述した電装システム毎に作成される。実体配線図には、補器毎配線情報に記述された回路線に電線の情報が付加して記述されるとともに、上述した分割領域毎に回路線の情報が区分けされている。実体配線図は、補器毎配線情報に記述されているある回路線が複数の分割領域を跨いで複数の電気部品に接続されている場合、該回路線は、実体配線図において、その始点と終点にて電気部品の端子に接続される端子またはコネクタについての情報が記述される。さらに、実体配線図には、その分割領域に位置する各電線の情報、および各分割領域に位置する電線の端部を接続するコネクタ、ECU(Electronic Control Unit)JB(Junction Box)、JC(Joint Connector)などの補器についての情報(電線の端部を溶接や、突き合わせ圧着して接続する場合にはその旨の情報)が記述されている。このように電線の情報が記述された実体配線図が、車両に搭載されたシステム毎に作成される。以下、図3を参照しながら実体配線図の記述について説明する。
図3に示される実体配線図は、図2にて示されるマトリックス表における、XXXの仕様コードが割り当てられた電装システム「SYSTEM1」に関して記述されている。この「SYSTEM1」は、主に、図3の左方に位置するECUが図3の右方に位置するACTUATORを制御する電装システムである。ECUには、端子E111、E112、E113、E114が設けられることが記述されている。また、ACTUATORには、端子A211、A212、A213、A214が設けられることが記述されている。ECUは、端子V114から電源線W114を経由して端子E114に電源供給され、ACTUATORは、端子V214から電源線W214を経由して端子214に電源供給される。
また、図3に示される実体配線図には、「111×121」との記述の直下に、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2、及び複数の端子S111、S112、S113、S211、S212、S213が記述されている。これは、分割領域111及び分割領域121に配索されるワイヤハーネスがコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2を介してWtoW接続され、それらのワイヤハーネスそれぞれ構成する電線W111、W112、W113、W211、W212、W213が端子S111、S112、S113、S211、S212、S213を介して連結されることを意味している。このように、実体配線図には、補器毎配線情報に記述された回路線に電線の情報が付加して記述されるとともに、分割領域毎に回路線の情報が区分けされてワイヤハーネスがWtoW接続されることが記述されている。
[コネクタ図の説明]
コネクタ図には、ワイヤハーネスを構成する全てのコネクタについて、品番、ハウジングに収容される端子、その端子が収容されるキャビティ、ハウジングの色、等の仕様が記述される。図4は、図3の実体配線図に記述されたコネクタCONNECTOR1、及びコネクタCONNECTOR2の仕様を記述するコネクタ図である。図4に示されるコネクタ図では、対象となるコネクタを相手側コネクタと嵌合する前面から視た平面図としてコネクタ形状が描画されている。また、図4に示されるように、コネクタCONNECTOR1についての仕様として、6つのキャビティが形成され、上段に位置する3つのキャビティそれぞれに収容される端子S111〜S113が規定されている。同様に、コネクタCONNECTOR2についての仕様として、6つのキャビティが形成され、上段に位置する3つのキャビティそれぞれに収容される端子S211〜S213が規定されている。さらに、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2は、仕様コード「XXX」が割り当てられた電装システムを実現する回路に設けることが記述されている。
[本発明の実施形態に係る導通検査方法]
ここまでは、マトリックス表、実体配線図及びコネクタ図について説明した。ここからは、これらマトリックス表、実体配線図及びコネクタ図を用いたコンピュータによる導通検査処理の流れを説明する。
[WtoW接続される連結箇所における実体配線図及びコネクタ図の記述]
そこでまず、本発明の理解を助けるため、異なる仕様コードが割り当てられた複数の実体配線図の回路線が同一の連結箇所でWtoW接続される際の、実体配線図及びコネクタ図の記述について説明する。ここでは、図2のマトリックス表に示す仕様コード「YYY」が割り当てられたSYSTEM2と、仕様コード「ZZZ」が割り当てられたSYSTEM3とが、図3に示すSYSTEM1にて記述された連結箇所においてWtoW接続されるものとして話を進める。
図5(A)及び図5(B)は、SYSTEM2及びSYSTEM3の実体配線図を説明する図である。図5(A)に示すように、「SYSTEM2」は、主に、図5(A)の左方に位置するECUが図5(A)の右方に位置するLOADを制御する電装システムである。ECUには、端子E115、E116、E117が設けられることが記述されている。また、LOADには、端子L215、L216、L217が設けられることが記述されている。ECUは、端子V117から電源線W117を経由して端子E117に電源供給され、LOADは、端子V217から電源線W217を経由して端子L217に電源供給される。また、「SYSTEM3」は、図5(B)の左方に位置する端子V118から電線W118、W218を経由して図5(B)の右方に位置するLOADの端子L218に電力が供給される電装システムである。
ここで、図2に示すマトリックス表をみると、分割領域111に配索されるワイヤハーネスのうち、ワイヤハーネス111−AAAは「SYSTEM1」と「SYSTEM2」を実現する回路線が含まれ、ワイヤハーネス111−BBBは「SYSTEM1」と「SYSTEM3」を実現する回路線が含まれ、ワイヤハーネス111−CCCは「SYSTEM1」のみを実現する回路線が含まれていることがわかる。同様に、分割領域121に配索されるワイヤハーネスのうち、ワイヤハーネス121−EEEは「SYSTEM1」と「SYSTEM2」を実現する回路線が含まれ、ワイヤハーネス121−FFFは「SYSTEM1」と「SYSTEM3」を実現する回路線が含まれ、ワイヤハーネス121−GGGは「SYSTEM1」のみを実現する回路線が含まれていることがわかる。参考のため、「SYSTEM1」と「SYSTEM2」を統合した実体配線図、及び「SYSTEM1」と「SYSTEM3」を統合した実体配線図を図6(A)及び図6(B)に示す。図6(A)に示されるように、「SYSTEM1」と「SYSTEM2」を統合した実体配線図では、「SYSTEM1」の端子S111、S112、S113、S211、S212、S213と、「SYSTEM2」の端子S115、S116、S215、S216と、が同一のコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2によってWtoW接続される。同様に、図6(B)に示されるように、「SYSTEM1」と「SYSTEM3」を統合した実体配線図では、「SYSTEM1」の端子S111、S112、S113、S211、S212、S213と、「SYSTEM3」の端子S118、S218と、が同一のコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2によってWtoW接続される。
このような、WtoW接続に用いられるCONNECTOR1、CONNECTOR2は、コネクタ図では図7(A)から図7(C)のように記述される。図7(A)から図7(C)は、図7(A)がSYSTEM1のコネクタ図を説明する図、図7(B)が「SYSTEM1」と「SYSTEM2」に用いられるコネクタ図を説明する図、図7(C)が「SYSTEM1」と「SYSTEM3」に用いられるコネクタ図を説明する図、である。図7に示されるように、「SYSTEM1」を実現する回路線を含むコネクタ図(図7(A))、「SYSTEM1」と「SYSTEM2」を実現する回路線を含むコネクタ図(図7(B))、及び、「SYSTEM1」と「SYSTEM3」を実現する回路線を含むコネクタ図(図7(C))、にそれぞれ異なるものとしてコネクタ図が記述される。コネクタ図には、図7(A)に示されるように、あるコネクタがある電装システムに用いられる回路線をWtoW接続する場合、その電装システムに対応する仕様コードが対応付けて記述されている。具体的には、図7(A)に示されるコネクタ図には、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2に関して、「SYSTEM1」に対応する仕様コード「XXX」が対応付けて記述されている。また、コネクタ図には、図7(B)及び図7(C)に示されるように、あるコネクタが複数の電装システムに用いられる回路線をWtoW接続する場合、それらの電装システムに対応する仕様コードが対応付けて記述されている。具体的には、図7(B)に示されるコネクタ図には、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2に関して、「SYSTEM1」、「SYSTEM2」に対応する仕様コード「XXX」、「YYY」が対応付けて記述されている。また、図7(C)に示されるコネクタ図には、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2に関して、「SYSTEM1」、「SYSTEM3」に対応する仕様コード「XXX」、「ZZZ」が対応付けて記述されている。
また、コネクタ図には、コネクタに形成されたキャビティ毎に、そのキャビティに収容される端子について記述されている。具体的には、図7(A)に示されるコネクタ図には、コネクタCONNECTOR1に関しては、端子S111、S112、S113が記述され、コネクタCONNECTOR2に関しては、端子S211、S212、S213が記述されている。同様に、図7(B)に示されるコネクタ図には、コネクタCONNECTOR1に関しては、端子S111、S112、S113、S115、S116が記述され、コネクタCONNECTOR2に関しては、端子S211、S212、S213、S215、S216が記述されている。同様に、図7(C)に示されるコネクタ図には、コネクタCONNECTOR1に関しては、端子S111、S112、S113、S118が記述され、コネクタCONNECTOR2に関しては、端子S211、S212、S213、S218が記述されている。
実体配線図及びコネクタ図は、正しく記述されていれば、図5及び図7に示す記載規則に沿ってWtoW接続が記述されているはずである。逆に、実体配線図及びコネクタ図は、この記載規則とは異なる記述がなされていれば、その記載箇所が導通検査を失敗させている箇所であると言える。以降、本発明の導通検査方法による処理の流れについて図8を参照して説明する。図8は、本発明のワイヤハーネス導通検査方法による処理の流れを示すフローチャートである。
[導通検査方法の詳細]
[WtoW接続された連結箇所を特定する処理]
まず、一つの実体配線図を選び、その実体配線図におけるWtoW接続された連結箇所を検出する(S801。本明細書では、連結箇所検出ステップと称されることがある。)。図3を参照して説明したように、実体配線図には、ワイヤハーネスがWtoW接続されている箇所が記述されている。具体的には、図3に示すような、「111×121」の文字列、または端子を示すマークが二つ連なる記号を検出することによって、WtoW接続されている連結箇所を検出する。
[WtoW接続に用いられるコネクタを特定する処理]
さて、隣り合う分割領域に配索されたワイヤハーネスはWtoW接続された一つの連結箇所において連結されるが、上述した通り、各ワイヤハーネスには様々な電装システムを構成する電線が含まれており、図6に示されるようにWtoW接続された一つの連結箇所には様々な電装システムの回路線が2つのワイヤハーネスを跨いで実現されていることがある。このため、WtoW接続をしているコネクタを特定し、そのコネクタ単位で導通検査を行うことが好ましい。
そこで、まず、WtoW接続をしているコネクタを特定する方法について説明する。上述した連結箇所検出ステップS801にてWtoW接続されている箇所が「111×121」であると検出されれば、図2に示されるマトリックス表を参照し、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネスと分割領域「121」に配索されるワイヤハーネスとを抽出する。この結果、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネスとして品番「111−AAA」、「111−BBB」、「111−CCC」、「111−DDD」のワイヤハーネスが抽出される。同様に、分割領域「121」に配索されるワイヤハーネスとして品番「121−EEE」、「121−FFF」、「121−GGG」のワイヤハーネスが抽出される。
このように抽出されたワイヤハーネスに対して、各品番のワイヤハーネスに付与された仕様コードを比較し、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネスと分割領域「121」に配索されるワイヤハーネスとで仕様コードが一致する組を特定する(S802。本明細書では、ワイヤハーネス特定ステップと称されることがある。)。図2に示されるように、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−AAA」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−EEE」とで仕様コード「XXX」、「YYY」が一致することが分かる。同様に、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−BBB」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−FFF」とで仕様コード「XXX」、「ZZZ」が一致することが分かる。同様に、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−CCC」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−GGG」とで仕様コード「XXX」が一致することが分かる。こうして3組が特定される。
上述のように分割領域「111」に配索されるワイヤハーネスと分割領域「121」に配索されるワイヤハーネスとから成る組が特定されれば、続いて、これらの組のワイヤハーネスをWtoW接続するコネクタをコネクタ図を参照して特定する(S803。本明細書では、コネクタ特定ステップと称されることがある。)。図7に示されるように、コネクタ図には、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2に対応付けて仕様コードが記述されている。一方、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネスと分割領域「121」に配索されるワイヤハーネスとから成る組を一組選べば、その組で一致する仕様コードを特定することができる。このため、上述したように分割領域「111」に配索されるワイヤハーネスと分割領域「121」に配索されるワイヤハーネスとから成る組が特定されれば、その組で共通する仕様コードを辿ってWtoW接続に用いられるコネクタをコネクタ図から特定することができる。
図2及び図7を参照して詳細に説明する。図2に示されるように、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−AAA」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−EEE」との組では、仕様コード「XXX」及び「YYY」が一致する。ここで、図7に示されるコネクタ図を見ると、図7(B)に示されるコネクタ図において、仕様コード「XXX」及び「YYY」が対応付けられたコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2があることが分かる。こうして、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−AAA」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−EEE」との組では、図7(B)に示されるコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2がWtoW接続に用いられるものとして特定される。同様に、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−BBB」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−FFF」との組では、仕様コード「XXX」及び「ZZZ」が一致する。ここで、図7に示されるコネクタ図を見ると、図7(C)に示されるコネクタ図において、仕様コード「XXX」及び「ZZZ」が対応付けられたコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2があることが分かる。こうして、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−BBB」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−FFF」との組では、図7(C)に示されるコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2がWtoW接続に用いられるものとして特定される。
また、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−CCC」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−GGG」との組では、仕様コード「XXX」が一致する。ここで、図7に示されるコネクタ図を見ると、図7(A)から図7(C)に示されるいずれのコネクタ図においても、仕様コード「XXX」が対応付けられたコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2があることが分かる。この場合、図7(A)に示される1つのコネクタCONNECTOR1が、図7(A)から図7(C)に示される3つのコネクタCONNECTOR2それぞれとのWtoW接続に用いられることがある。同様に、図7(B)または図7(C)に示される1つのコネクタCONNECTOR1が、図7(A)から図7(C)に示される3つのコネクタCONNECTOR2それぞれとのWtoW接続に用いられることがある。このように、分割領域「111」に配索されるワイヤハーネス「111−CCC」と分割領域「121」に配索されるワイヤハーネス「121−GGG」との組では、WtoW接続に用いられるコネクタとして、9つのパターンが特定される。
以上のようにして、WtoW接続に用いられるコネクタが特定される。そして、このコネクタが、後述する[回路線の導通の合否を判定する処理]による導通検査の対象となる、以降、WtoW接続に用いられるコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2を嵌合した場合における、回路線の導通の合否を検証する処理(S804。本明細書では、導通判定ステップと称されることがある。)について説明する。
[回路線の導通の合否を判定する処理]
嵌合する2つのコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2による導通の合否を判定するにあたっては様々な項目がある。ここでは、それらの項目のそれぞれについて説明する。
[コネクタ対応表による合否判定]
コネクタには、嵌合する2つのコネクタの対応関係を示す対応表が別途存在する。詳細には、あるコネクタに割り当てられたコネクタ品番と、そのコネクタに嵌合する別のコネクタに割り当てられたコネクタ品番との対応関係を示す対応表が存在する。本実施形態では、CONNECTOR1、CONNECTOR2をコネクタに割り当てられる識別子としているが、実際には、この識別子は、コネクタに割り当てられた品番に相当する。このため、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2の品番を上記の対応表において検索し、それらの2つの品番が対応するものと記述されていれば、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2がハウジングの形状の観点でみれば嵌合可能なものであると判定できる。他方、それらの2つの品番が対応するものと記述されていなければ、コネクタCONNECTOR1及びコネクタCONNECTOR2の一方、または両方が、コネクタ図において誤って記述されていると判定できる。
[コネクタに設定された仕様による合否判定]
コネクタ図には、コネクタ毎に仕様コードが割り当てられている。WtoW接続に用いられる2つのコネクタCONNECTOR1及びコネクタCONNECTOR2は、その仕様コードの一部または全部が一致するはずである。このため、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2に割り当てられた仕様コードの一部が一致すれば、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2が仕様コードの観点でみれば嵌合可能なものであると判定できる。他方、割り当てられた仕様コードに一致するものがなければ、コネクタCONNECTOR1及びコネクタCONNECTOR2の一方、または両方が、コネクタ図またはマトリックス表において誤って記述されていると判定できる。
[ハウジングの色による合否判定]
コネクタ図には、ハウジングの色が記述されていることがある。このようにハウジングが色分けされている理由はいくつかあるが、作業者が車両に配索された2つのワイヤハーネスをWtoW接続する際に連結すべき2つのコネクタを判別し易いようにするため、また、重要な電装システムの回路線を含む比較的重要度の高いコネクタを判別し易いようにするため、などが挙げられる。このため、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2が同じ色と記述されていれば、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2がハウジングの色の観点でみれば嵌合可能なものであると判定できる。他方、同じ色と記述されていなければ、コネクタCONNECTOR1及びコネクタCONNECTOR2の一方、または両方が、コネクタ図において誤って記述されていると判定できる。
[回路線端部に位置する端子の有無による合否判定]
WtoW接続に用いられるコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2それぞれには、割り当てられた仕様コードにより特定される電装システムの回路線を連結するための端子が存在していなければならない。言い換えれば、対象となる電装システムの実体配線図に記述されている端子は、コネクタ図に記載されていなければならない。このため、本合否判定では、対象となる電装システムの回路線を連結する端子がコネクタ図に不足していないかを判定する。以下、図7(B)のコネクタ図に示されるコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2がWtoW接続に用いられるものとして特定された場合を例に挙げて説明する。図7(B)に示されるコネクタ図では、コネクタCONNECTOR1に関しては端子S111、S112、S113、S115、S116が記述され、コネクタCONNECTOR2に関しては端子S211、S212、S213、S215、S216が記述されている。これらの端子S111〜S116、S211〜S216は、仕様コード「XXX」、「YYY」により特定される電装システムの回路線を連結するための端子である。他方、図3及び図5(A)それぞれに示される「SYSTEM1」と「SYSTEM2」の実体配線図では、「111×121」と記述されたWtoW接続される箇所において、コネクタCONNECTOR1に関しては端子S111、S112、S113、S115、S116が記述され、コネクタCONNECTOR2に関しては端子S211、S212、S213、S215、S216が記述されている。図7(B)に示されるコネクタ図に記述された端子と、図3及び図5(A)それぞれに示される実体配線図に記述された端子とを比較すると、コネクタ図に記述された端子に不足が無いことが分かる。このようにコネクタ図及び実体配線図を比較してコネクタ図に記述された端子に不足が無ければ、回路線端部に位置する端子を仕様の観点でみたときに嵌合可能なものであると判定できる。他方、コネクタ図に端子の不足が有れば、実体配線図またはコネクタ図において誤って端子が記述されていると判定できる。
同様に、図7(C)のコネクタ図に示されるコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2がWtoW接続に用いられるものとして特定された場合を例に挙げて説明する。図7(B)に示されるコネクタ図では、コネクタCONNECTOR1に関しては端子S111、S112、S113、S118が記述され、コネクタCONNECTOR2に関しては端子S211、S212、S213、S218が記述されている。これらの端子S111〜S113、S118、S211〜S213、S218は、仕様コード「XXX」、「ZZZ」により特定される電装システムの回路線を連結するための端子である。他方、図3及び図5(B)それぞれに示される「SYSTEM1」と「SYSTEM3」の実体配線図では、「111×121」と記述されたWtoW接続される箇所において、コネクタCONNECTOR1に関しては端子S111、S112、S113、S118が記述され、コネクタCONNECTOR2に関しては端子S211、S212、S213、S218が記述されている。図7(C)に示されるコネクタ図に記述された端子と、図3及び図5(B)それぞれに示される実体配線図に記述された端子とを比較すると、コネクタ図に記述された端子に不足が無いことが分かる。このため、図7(C)のコネクタ図に示されるコネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2は、回路線端部に位置する端子を仕様の観点でみたときに嵌合可能なものであると判定できる。
さらに、図7(A)のコネクタ図に示されるコネクタCONNECTOR1と、図7(B)に示されるコネクタCONNECTOR2とがWtoW接続に用いられるものとして特定された場合を例に挙げて説明する。この例は、仕様コード「XXX」が割り当てられた電装システムの回路線を連結するために、コネクタCONNECTOR1(仕様コード「XXX」)とCONNECTOR2(仕様コード「XXX」、「YYY」)とがWtoW接続される場合である。この場合、図7(A)に示されるコネクタ図ではコネクタCONNECTOR1に関しては端子S111、S112、S113が記述され、図7(B)に示されるコネクタ図ではコネクタCONNECTOR2に関しては端子S211、S212、S213、S215、S216が記述されている。他方、図3に示す「SYSTEM1」の実体配線図では、「111×121」と記述されたWtoW接続される箇所において、コネクタCONNECTOR1に関しては端子S111、S112、S113が記述され、コネクタCONNECTOR2に関しては端子S211、S212、S213が記述されている。図7(A)及び図7(B)に示されるコネクタ図に記述された端子と、図3に示される実体配線図に記述された端子とを比較すると、コネクタ図に記述された端子に不足が無いことが分かる。このため、図7(A)のコネクタ図に示されるコネクタCONNECTOR1と、図7(B)のコネクタ図に示されるCONNECTOR2は、回路線端部に位置する端子を仕様の観点でみたときに嵌合可能なものであると判定できる。
[端子が収容されるキャビティ位置による合否判定]
コネクタ図には、ハウジングに設けられたキャビティと、それらのキャビティに収容される端子と、の位置関係が記述されている。上述した[回路線端部に位置する端子の有無による合否判定]によって嵌合可能と判断されてWtoW接続に用いられる全ての端子が存在するとなれば、続いてコネクタCONNECTOR1に設けられる端子と、コネクタCONNECTOR2に設けられる端子とのキャビティ位置が対応するものとなっているかを判定する。言い換えれば、コネクタCONNECTOR1、CONNECTOR2が嵌合したときに向かい合う一組のキャビティに、実体配線図において接続することが記述された一組の端子が収容されるかを判定する。具体的には、図9に示されるキャビティ位置が記述されたコネクタ図のように、コネクタCONNECTOR1には各キャビティ毎に識別子A〜Fが、コネクタCONNECTOR2には各キャビティ毎に識別子A’〜F’が、割り当てられている。尚、対象となるコネクタを相手側コネクタと嵌合する前面から視た平面図としてコネクタ図が描画されるとしているため、図9に示されるコネクタCONNECTOR1とコネクタCONNECTOR2のキャビティの位置関係は左右反転していることに注意されたい。2つのコネクタが嵌合した際に対向する一組のキャビティA−A’、B−B’、C−C’、D−D’、E−E’、F−F’毎にそれぞれのキャビティに収容されている一組の端子を特定し、それらの一組の端子すべてが実体配線図のWtoW接続された連結箇所の関係と一致するか否かを判定する。それらの一組の端子すべてが一致すれば、キャビティへの端子の収容位置の観点でみれば嵌合可能なものであると判定できる。他方、それらの一組の端子の一つでも一致しない、または相手側コネクタのキャビティに端子が存在しない場合は、実体配線図またはコネクタ図において誤って記述されていると判定できる。
[導通検査結果の出力]
上述した[回路線の導通の合否を判定する処理]の全ての検査項目にて合格となれば、今回対象となったWtoWに関する実体配線図及びコネクタ図の記述は正しいと判定されて、導通検査に成功した旨回路設計者に通知する(S805。本明細書では結果出力ステップと称されることがある。)。他方、上述した[回路線の導通の合否を判定する処理]のいずれかの検査項目にて不合格となれば、今回対象となったWtoWに関する実体配線図及びコネクタ図の記述には誤りがあると判定されて、導通検査に失敗した旨回路設計者に通知する。導通検査に失敗した旨を回路設計者に通知する際、併せて、不合格となった検査項目、誤った記述があった情報(マトリックス表、実体配線図及びコネクタ図の一つまたは複数)、及びその情報の記述箇所を提示するようにすればなお良い。
[本発明の実施形態に係る導通検査方法による効果]
以上、本発明の実施形態に係る導通検査方法について詳細に説明した。本発明の実施形態に係る導通検査方法によれば、マトリックス表、実体配線図及びコネクタ図を参照し、WtoW接続された連結箇所の導通検査を部位毎コネクタ・配線情報を作成する前の途中段階で行い、中間生成物である実体配線図及びコネクタ図の検証を行うことができる。特許文献1〜3に示される従来の導通検査方法は、部位毎コネクタ・配線情報を必須とするため、部位毎コネクタ・配線情報を一度作り上げる前の途中段階で行うことができなかった。一方、本発明の実施形態に係る導通検査方法によってWtoW接続された連結箇所の導通検査を行うことによって、これまで発生していた部位毎コネクタ・配線情報の修正頻度を抑制して部位毎コネクタ・配線情報を作成するための工数を削減することができる。
また、本発明の実施形態に係る導通検査方法によれば、WtoW接続に用いられる配線を高精度に特定することができる。ワイヤハーネスには、同一の識別子が割り当てられたコネクタが複数存在することがあり、コネクタを特定しただけではそのコネクタが導通検査を行いたいWtoW接続に用いられていない可能性も有る。本発明によれば、WtoW接続に用いられるコネクタをワイヤハーネス特定ステップS802及びコネクタ特定ステップS803にて特定している。このようにマトリックス表の仕様コードを辿ってWtoW接続に用いられるコネクタを特定するため、WtoW接続に用いられるコネクタを簡潔な処理によって特定でき、また真に導通検査が必要な配線に対して導通検査を行うため検査精度向上を実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る導通検査方法によれば、導通検査に失敗した旨を回路設計者に通知する際、不合格となった検査項目、及び誤った記述がある情報(マトリックス表、実体配線図及びコネクタ図の一つまたは複数)を提示することにより、回路設計者に有益な情報を提供することができる。これにより、回路設計者は、誤った記述がどこにあるのかを短時間に把握することができる。
尚、実体配線図のなかには、WtoW接続された連結箇所を記述するにあたって、分割領域の一方側には配線が記述されているものの、分割領域の他方側には配線が記述されていないものがある。つまり、この1つの実体配線図に記述された配線だけでは電装システムの回路構成が不十分なものがある。このような実体配線図が発生するのは、他方側に位置する配線が別の電装システムにて用いられる配線によって共用化されていることによる。このような実体配線図では、他方側に位置するコネクタ及び端子の情報が存在しないため、この実体配線図のみではWtoW接続される連結箇所の導通検査を行うことはできない。
しかし、実体配線図XにWtoW接続に用いられる一方のコネクタについての記述がなくても、別の実体配線図Yにその一方のコネクタについての記述が有れば、それらの実体配線図を図6(A)及び図6(B)に示すように統合した実体配線図をWtoW接続される連結箇所の導通検査の対象とすればよい。こうして、1つの実体配線図に記述された配線だけでは電装システムの回路構成が不十分な実体配線図に対しても、WtoW接続される連結箇所の導通検査を行うことができる。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネス導通検査方法及びワイヤハーネス導通検査プログラムの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
コンピュータが、車両に搭載されるある電装システムを駆動させるための配線について記述された実体配線図と、車両に搭載されるワイヤハーネス毎に、当該ワイヤハーネスが回路の一部を構成する前記電装システムを識別するための仕様が記述されたマトリックス表と、コネクタ、当該コネクタと前記配線との対応関係、及び当該コネクタが回路の一部を構成する前記電装システムを識別するための仕様が記述されたコネクタ図と、に基づいて、隣り合う分割領域に配索される2つのワイヤハーネスを連結するコネクタによって当該2つのワイヤハーネスに含まれる配線が導通されているか否かを判定する、
ことを特徴とするワイヤハーネス導通検査方法。
[2]
前記実体配線図を参照して前記2つのワイヤハーネスを連結するコネクタを検出する連結箇所検出ステップ(S801)と、
前記マトリックス表を参照して、前記隣り合う分割領域それぞれに配索される前記ワイヤハーネスのうち、ワイヤハーネスに割り当てられた仕様が共通するワイヤハーネスの組を特定するワイヤハーネス特定ステップ(S802)と、
前記コネクタ図を参照して、前記ワイヤハーネス特定ステップにて特定された前記ワイヤハーネスの組に共通する仕様と同じ仕様が割り当てられたコネクタを特定するコネクタ特定ステップ(S803)と、
前記コネクタ特定ステップによって特定されたコネクタに関して記述されたコネクタ図、及び前記共通する仕様が割り当てられた電装システムの配線について記述された前記実体配線図を参照して、前記コネクタによって前記2つのワイヤハーネスに含まれる配線が導通されているか否かを判定する導通判定ステップ(S804)と、
を備えることを特徴とする上記[1]に記載のワイヤハーネス導通検査方法。
[3]
前記導通判定ステップ(S804)にて判定された導通の合否を出力する結果出力ステップ(S805)をさらに備え、
前記結果出力ステップ(S805)は、導通の失敗を出力する際、不合格となった検査項目、及び誤った記述があるマトリックス表、実体配線図及びコネクタ図の一つまたは複数を提示する、
ことを特徴とする上記[2]に記載のワイヤハーネス導通検査方法。
[4]
コンピュータに、上記[1]から[3]のいずれか1項に記載の導通検査方法の各ステップ(S801〜S806)を実行させるためのワイヤハーネス導通検査プログラム。
E111〜E117 端子
S111〜S118 端子
W111〜W118 電線
A211〜A214 端子
L215〜L218 端子
S211〜S213 端子
W211〜W214 電線

Claims (4)

  1. コンピュータが、車両に搭載されるある電装システムを駆動させるための配線について記述された実体配線図と、車両に搭載されるワイヤハーネス毎に、当該ワイヤハーネスが回路の一部を構成する前記電装システムを識別するための仕様が記述されたマトリックス表と、コネクタ、当該コネクタと前記配線との対応関係、及び当該コネクタが回路の一部を構成する前記電装システムを識別するための仕様が記述されたコネクタ図と、に基づいて、隣り合う分割領域に配索される2つのワイヤハーネスを連結するコネクタによって当該2つのワイヤハーネスに含まれる配線が導通されているか否かを判定する、
    ことを特徴とするワイヤハーネス導通検査方法。
  2. 前記実体配線図を参照して前記2つのワイヤハーネスを連結するコネクタを検出する連結箇所検出ステップと、
    前記マトリックス表を参照して、前記隣り合う分割領域それぞれに配索される前記ワイヤハーネスのうち、ワイヤハーネスに割り当てられた仕様が共通するワイヤハーネスの組を特定するワイヤハーネス特定ステップと、
    前記コネクタ図を参照して、前記ワイヤハーネス特定ステップにて特定された前記ワイヤハーネスの組に共通する仕様と同じ仕様が割り当てられたコネクタを特定するコネクタ特定ステップと、
    前記コネクタ特定ステップによって特定されたコネクタに関して記述されたコネクタ図、及び前記共通する仕様が割り当てられた電装システムの配線について記述された前記実体配線図を参照して、前記コネクタによって前記2つのワイヤハーネスに含まれる配線が導通されているか否かを判定する導通判定ステップと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス導通検査方法。
  3. 前記導通判定ステップにて判定された導通の合否を出力する結果出力ステップをさらに備え、
    前記結果出力ステップは、導通の失敗を出力する際、不合格となった検査項目、及び誤った記述があるマトリックス表、実体配線図及びコネクタ図の一つまたは複数を提示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス導通検査方法。
  4. コンピュータに、請求項1から3のいずれか1項に記載の導通検査方法の各ステップを実行させるためのワイヤハーネス導通検査プログラム。
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