JP6793505B2 - 水底地盤の探査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水底地盤を探査する方法に関する。
海底地盤の探査方法として、ボーリングによる方法(特許文献1,2参照)やサウンディングによる方法(特許文献3参照)が公知である。また、海底地質構造の把握方法として音波探査がある(特許文献4参照)。また、表面波探査を用いた浅部地盤探査が公知であり、かかる表面波探査は、地盤のS波速度構造を地表から非破壊的に推定できることから、地盤の支持力や液状化判定等を二次元的に定量的に行うことが可能であり、土木分野での適用が期待されている(非特許文献1参照)。
特開平09-250935号公報 特開2005-155108号公報 特開2010-189944号公報 特開平05-72347号公報
林宏一等「水底における表面波探査の現場実験」社団法人物理探査学会第112回学術講演会論文集(2005)
しかし、海底地盤の探査方法として、ボーリングやサウンディングによる方法では面的な地盤情報は得られず、また、非破壊的な物理探査方法が求められている。また、音波探査では、海面からの計測のため多重反射や音波散乱といった測定上の問題があり、また、得られる地質情報は反射波によるイメージ図であり、地盤の物性による地質情報ではない。また、表面波探査は、非特許文献1のように水底への適用性は確認されているが、沿岸部における陸域からの計測である。また、非特許文献1ではエアガンによる起振が行われており、対象水底地盤面との間に水層を介すため、水底地盤のS波速度の把握には、地盤境界面の状態がS波速度に与える影響をその都度明らかにしなければならない。また、かけや等で直接起振する方法はあるものの、人力では水深の増加とともに作業効率が悪化することが予想され、水底における効率的な計測手法は未だ確立されていない。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、水底地盤を表面波探査により効率的に探査することができる水底地盤の探査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための水底地盤の探査方法は、水底を振源により起振して発生させた表面波を、ケーブルに所定間隔で取り付けて水底に並べた複数の受信器により受信し計測することで水底地盤の地質構造を探査する水底地盤の探査方法であって、第1のブイと第2のブイとを前記ケーブルが敷設される両端位置上の水面に設置し、前記第1のブイと前記第2のブイとから垂下した第1および第2のロープ状部材と水底に設置された各重量体とが連結されており、前記重量体を目標にして前記ケーブルを水底の所定位置に敷設し、前記振源として重錘を水底地盤面に落下させて前記重錘により発生させた表面波を前記複数の受信器で受信し計測するものである。
この水底地盤の探査方法によれば、複数の受信器を所定間隔で取り付けたケーブルを水底に敷設する際に、ケーブルが敷設されるべき両端位置上の水面に設置した第1のブイと第2のブイとから垂下した各ロープ状部材に各重量体が連結され、かかる各重量体を目標にしてケーブルの両端を水底の所定位置に設置できるので、ケーブルを目標の水底位置に正確に敷設することができる。また、振源として重錘を使用することにより、水底地盤面を直接起振させて表面波を発生させることができ、S波速度の把握が容易となる。また、船上で重錘落下・引き上げ、および、計測を行うようにできるので、船上において起振から計測までを実施することができ、所定の領域を効率的に探査することができる。
上記水底地盤の探査方法において、前記重錘は、内部を格子状とした形状、および/または、外周に整流部を取り付けた形状であることが好ましい。かかる重錘を用いることで、目標の水底位置に正確に水中落下させて水底を起振することができる。
また、前記重錘は球体形状であると、重錘の水中落下時の偏芯によらず均一な表面波を発生させることができる。
また、前記重錘の水底地盤面からの落下高さを、前記重錘の自由落下による打撃エネルギーを考慮して適切な高さに設定することが好ましい。
また、前記ケーブルの一端が前記第1のロープ状部材に連結されかつ他端が前記第2のロープ状部材に連結された状態としてから前記計測を実施することが好ましい。かかる連結により、受信器の位置を効率的に設定可能である。
また、前記ケーブルの一端が前記第1のロープ状部材に連結されかつ他端が前記第2のロープ状部材に連結された状態から前記各連結を解除し、前記第1のロープ状部材または前記第2のロープ状部材により前記ケーブルが移動可能に保持された状態で前記ケーブルの一端または他端を移動させることで、前記ケーブルの敷設位置を変更することが好ましい。これにより、ケーブルの敷設位置を簡単に変更できるので、水底において所定の領域を効率的に探査できる。
また、前記ケーブルの一端または他端を、前回の計測測線に対し直線移動または回転移動させることで、前記ケーブルの敷設位置を変更することが好ましい。前回の計測測線とは、計測が終了した、ケーブルが敷設された両端位置を結ぶ直線からなる測定線である。
また、前記ケーブルに重量物を配置した状態で前記ケーブルを自重により水底に沈降させることが好ましい。これにより、複数の受信器を取り付けたケーブルが水底で安定し漂流移動することを防止できる。
また、前記第1および第2のロープ状部材のそれぞれに環状部材を通し、前記ケーブルの両端側を前記環状部材に取り付けることで、ケーブルの一端側を第1のロープ状部材に連結しかつケーブルの他端側を第2のロープ状部材に連結することができる。
また、前記環状部材に回収用ロープを連結しておき、前記計測後に、前記回収ロープを前記環状部材とともに引き上げることで、前記ケーブルを回収するようにできる。
また、前記第1および第2のブイに配置したGPS装置を用いて前記ブイの位置出しを行うことが好ましい。
本発明によれば、水底地盤を表面波探査により効率的に探査することができる水底地盤の探査方法を提供することができる。
本実施形態による水底地盤の探査方法における(a)位置出し、(b)敷設、(c)計測、(d)移動の各ステップを説明するための図である。 本実施形態における、複数のハイドロフォンとハイドロフォンを連結する電気ケーブルとから構成されたハイドロフォンケーブルを示す図(a)および電気ケーブルの途中に重量物を配置したハイドロフォンケーブルを示す図(b)である。 図1のブイから垂下したロープに取り付けられる環状部材と図2のハイドロフォンケーブルの一端側を部分的に示す斜視図(a)および同じく他端側を部分的に示す斜視図(b)である。 図2のハイドロフォンケーブルを別の所定位置に設置する場合の直線移動を説明するための平面図(a)および回転移動を説明するための平面図(b)である。 図4(a)の直線移動のステップを順に説明するための側面図(a)〜(c)である。 図4(b)の回転移動のステップを順に説明するための側面図(a)(b)および平面図(c)である。 図3の環状部材の中にロープとハイドロフォンケーブルとを通した状態を示す斜視図である。 図1(c)の重錘10の構成例を示す上面図(a)、側面図(b)および下面図(c)である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態による水底地盤の探査方法における(a)位置出し、(b)敷設、(c)計測、(d)移動の各ステップを説明するための図である。図2は、本実施形態における、複数のハイドロフォンとハイドロフォンを連結する電気ケーブルとから構成されたハイドロフォンケーブルを示す図(a)および電気ケーブルの途中に重量物を配置したハイドロフォンケーブルを示す図(b)である。図3は図1のブイから垂下したロープに取り付けられる環状部材と図2のハイドロフォンケーブルの一端側を部分的に示す斜視図(a)および同じく他端側を部分的に示す斜視図(b)である。
本実施形態による水底地盤の探査方法について図1,図2を参照して説明する。本実施形態では、表面波を発生させるための起振には重錘の落下エネルギーを利用し、表面波の受信には、ケーブルで連結した複数のハイドロフォンを使用する。水底での作業は、潜水士が潜水士船のサポートを受けながら行う。水底地盤の探査は、(1)位置出し→(2)ハイドロフォンケーブルの敷設→(3)起振および計測→(4)ハイドロフォンケーブルの移動の各ステップにより実施される。
まず、ハイドロフォンケーブル20について説明する。図2(a)のように、ハイドロフォンケーブル20は、複数のハイドロフォン21が所定間隔で並べられて一本の電気ケーブル22に連結されることで構成されている。この場合、図2(b)のように、各ハイドロフォン21,21の間の電気ケーブル22に重量物23を取り付けることで、ハイドロフォンケーブル20の重量を増すことが好ましい。これにより、ハイドロフォンケーブル20が水底で安定し、漂流移動することを防止できる。
ハイドロフォン21は、水中の超音波の音場を測定する小型トランスデューサで、広範囲の周波数の超音波を高分解能で測定可能なものが好ましい。複数のハイドロフォン21が電気ケーブル22に連結されたものとしては、たとえば、GEOMETRICS,INC.から販売されている商品名Model DHA-7 Downhole Hydrophone Arrayを使用することができる。
ハイドロフォンケーブル20は、図3(a)(b)のように、ロープ3,4への連結のために一端20aおよび他端20bが環状部材31を介してロープ3,4に取り付けられるようになっている。また、ハイドロフォンケーブル20は、図3(b)のように、他端20b側において、電気ケーブル22が船SPに搭載された計測器へと延びる一方、途中から他端20bが環状部材31に取り付けられるために分岐するようにして延びている。このため、以降、一端20aを端部20a、他端20bを計測器側端部20bということがある。
図1(a)のように、図2のハイドロフォンケーブル20を敷設する水底の両端位置に重量のあるブロック体5,6を設置し、ブロック体5,6には第1のブイ1,第2のブイ2から垂下した第1のロープ3,第2のロープ4の各下端が連結される。潜水士船SPでは、水面に浮かんだ第1のブイ1と第2のブイ2の上部に搭載されたGPS装置1a,2aによるGPS測量が行われ、ブイ1,2の位置を計測し、ハイドロフォンケーブル20が敷設される水底の両端位置の位置出しを行う。
次に、図1(b)のように、潜水士船SPから図2のハイドロフォンケーブル20を、ブロック体5,6を目標にして所定の位置に沈降させ、潜水士DVにより水底に敷設する。このとき、ハイドロフォンケーブル20は、図2(b)のように、重量物23が配置されていると、水底で漂流移動することなく安定する。図3(a)のように、ハイドロフォンケーブル20の端部20aが環状部材31によりロープ3に連結され、また、図3(b)のように、計測器側端部20bが環状部材31によりロープ4に連結される。
次に、図1(c)のように、ハイドロフォンケーブル20に事前に記しておいたマークに基づいて潜水士DVが重錘10の落下位置の指示を行い、潜水士船SPからロープ10aに取り付けた重錘10を水底へと落下させて起振し、この起振により発生した表面波を複数のハイドロフォン21により受信し計測する。次に、ロープ10aにより重錘10を引き上げてから、重錘10の落下位置を変更して重錘10の落下を行うようにして重錘落下による起振・計測を繰り返す。
なお、かかる計測およびその記録は、図3(b)のように、ハイドロフォンケーブル20の電気ケーブル22が潜水士船SPへと延長され、潜水士船SPに搭載した計測器(図示省略)を用いて行われる。また、潜水士船SPに搭載したGPS装置(図示省略)による位置情報をもとに重錘10の落下位置を決めるようにしてもよい。
水底の所定位置での重錘落下による起振・計測が終了すると、次に、図1(d)のように、潜水士DVによりハイドロフォンケーブル20を端部から回収し、移動させ、別の所定位置に敷設してから、図1(b)(c)と同様にして重錘落下による起振・計測を行う。
図1(a)〜(d)の水底地盤の探査方法によれば、ハイドロフォンケーブル20が敷設される水底における両端位置の位置出し、ハイドロフォンケーブル20の敷設、起振および計測、ハイドロフォンケーブル20の移動の各ステップにより水底地盤探査を実施することで、水底地盤の地質構造を効率的に探査することができる。従来技術によれば、水底における表面波探査に関し効率的な計測方法がまだ確立されていないが、本実施形態によれば、水底地盤を表面波探査により効率的に探査でき、水底地盤の地質構造を効率よく探査できる。また、水底地盤のS波速度構造を取得可能である。
次に、ハイドロフォンケーブルの端部とブイから垂下したロープとの連結、その回収について図3(a)(b)を参照して詳細に説明する。
図3(a)のように、図1(a)のブイ1から垂下したロープ3にシャックル等の環状部材31が取り付けられて通されるとともに、環状部材31にはハイドロフォンケーブル20の端部20aが取り付けられることで端部20aがロープ3と連結される。ハイドロフォンケーブル20の端部20aが環状部材31に取り付けられると、環状部材31がブイ1のロープ3を伝わって自重で沈降することで、ハイドロフォンケーブル20を沈めることができる。また、図3(b)のように、ハイドロフォンケーブル20の計測器側端部20bも環状部材31を用いて同様にしてロープ4に連結される。環状部材31はねじ部31aを有し、ねじ部31aを自由にさせることで環状部材31を開閉できる。ねじ部31aで開いた環状部材31に、ロープ3,4を通したり、ハイドロフォンケーブル20の一端・他端を取り付けることができる。
また、図3(a)(b)のように、環状部材31に回収用ロープ32を取り付けておくことで、計測後に、回収用ロープ32を引き上げることで、図1(d)のように、潜水士船SP上からのハイドロフォンケーブル20の回収が可能となる。この場合は、潜水士なしで水底地盤探査が可能となり、その際の重錘落下位置は船SPに搭載されたGPS装置によるGPS測定により決定することができる。
次に、ハイドロフォンケーブル20の別の所定位置に敷設するためのハイドロフォンケーブル20の移動について図4〜図7を参照して説明する。図4は、図2のハイドロフォンケーブルを別の所定位置に設置する場合の直線移動を説明するための平面図(a)および回転移動を説明するための平面図(b)である。図5は図4(a)の直線移動のステップを順に説明するための側面図(a)〜(c)である。図6は図4(b)の回転移動のステップを順に説明するための側面図(a)(b)および平面図(c)である。図7は図3の環状部材の中にロープとハイドロフォンケーブルとを通した状態を示す斜視図である。
ハイドロフォンケーブル20の移動としては、図4(a)のように、計測後の測線X1-X2を次の計測の測線X2-X3のように直線上で直線移動させる、または、図4(b)のように、計測後の測線X1-X2を次の計測の測線X2-X4のように直角に回転移動させることが考えられる。
図4(a)の直線移動のために、図5(a)の計測後の状態から、図5(b)のように、ハイドロフォンケーブル20の端部20aを図3(a)の環状部材31から外して第1のロープ3に対しフリーにするとともに、計測器側端部20bも環状部材31から外し、図7のように、環状部材31の中に計測器側端部20bの先端部からハイドロフォンケーブル20を通す。これにより、第2のロープ4の位置を基点としてハイドロフォンケーブル20が移動可能な状態となり、ハイドロフォンケーブル20の計測器側端部20bを持って船SPが図4(a)の次の平面位置X3に向けて移動する。
次に、図5(c)のように、ハイドロフォンケーブル20の端部20aを図3(a)と同様に環状部材31に取り付けることで、環状部材31により端部20aと第2のロープ4とを連結する。次に、平面位置X3に設置されたブイ7からブロック体8へと垂下した第3のロープ7aが通された環状部材に計測器側端部20bを図3(b)のように取り付ける。このようにして、ハイドロフォンケーブル20を図4の測線X1-X2を測線X2-X3のように直線上で直線移動させ、別の所定位置に敷設することができる。
図4(b)の回転移動では、図6(a)のように、ハイドロフォンケーブル20の端部20aが第2のロープ4に連結され、計測器側端部20bが第1のロープ3に連結されている。この状態から、図6(b)のように、ハイドロフォンケーブル20の計測器側端部20bを環状部材31から外して第1のロープ3に対しフリーにする一方、端部20aは環状部材31により第2のロープ4に保持された状態にある。この状態で計測器側端部20bを持って船SPが移動し、図6(c)のように、次の平面位置X4に向けて移動する。
次に、平面位置X4に設置されたブイ9から水底のブロック体へと垂下した第4のロープ(図示省略)が通された環状部材31に計測器側端部20bを図3(b)のように取り付ける。このようにして、ハイドロフォンケーブル20を図4の測線X1-X2を測線X2-X4のように回転移動させ、別の所定位置に敷設することができる。
以上のようにして、ハイドロフォンケーブル20の一端または他端を、前回の計測測線に対し直線移動または回転移動させることで、ハイドロフォンケーブル20の敷設位置を変更することができ、水底の所定の調査範囲内において効率的に水底地盤探査をすることができる。なお、図4(a)におけるX1-X2からX2-X3への移動に関し、直線移動による方法について図5に一例を示したが、180°の回転による回転移動を行ってもよい。また、図4(b)の回転移動について図6で説明したが、図5(a)の状態から図5(b)の状態にした後、図6(c)の次の平面位置X4に向けて移動するようにしてもよい。
次に、水底での起振のための重錘10の好ましい構成例について図8を参照して説明する。図8は図1(c)の重錘10の構成例を示す上面図(a)、側面図(b)および下面図(c)である。
図8(a)〜(c)に示すように、水底起振のための重錘10は、水底に着底する下面部11と、下面部11と対向するように上端に位置する上面部12と、下面部11と上面部12との間の側面に構成された外周部13と、外周部13を構成する側面板16と、重錘重量を得るために内部に配置された複数の重量板17,18と、重錘内部で下面部11から上面部12に向けて貫通するように設けられた複数の貫通部15と、を備える。重錘10は、全体として底面が正方形の直方体状に構成されている。
図8(a)〜(c)のように、重錘10が水中落下するとき外周部13において相対的に生じる水の流れを整えるための整流部14を外周部13に設けている。整流部14は、外周部13から突き出るようにして縦方向に直線状に設けられた複数の整流板14a〜14dから構成される。
複数の整流板14a〜14dは、それぞれ平面形状が台形状になっており、外周部13を構成する四側面においてそれぞれ所定の等間隔で並列に配置され、全体として対称的な羽根状に構成されている。
上述のように、整流部14を複数の整流板14a〜14dから構成することで、簡単な構造となりコスト的に有利である。また、各整流板14a〜14dが外周部13にあるので、各整流板14a〜14dの間に土塊等が詰まったとしても容易に除去することができ、整流効果を継続的に得ることができる。
また、外周部13を構成する4枚の側面板16の内部には、図8(a)(c)の横方向に比較的長い複数の重量板17が所定間隔で平行に並べられて配置されるとともに、縦方向に比較的短い複数の重量板18が一列に並べられ、その列が平行に複数列になるように配置されている。
図8(a)(c)のように、複数の重量板17,18は、下面部11または上面部12から見たとき、格子状(格子構造)となるように配置され、それらの間に複数の貫通部15が下面部11から上面部12へと突き抜けるようにして形成されている。
なお、図8(a)〜(c)の重錘10は、例えば、鉄鋼材料を用いて溶接等により組み立てることができる。また、図1(b)のように、重錘10の上面部12には、ワイヤ等による吊り下げ・吊り上げのための吊部19が設けられている。重錘10を水中において吊部19で吊り下げたとき、下面部11の面は水平になるようになっている。
本実施形態の重錘10によれば、水底起振のために重錘10を水中落下させたとき、各貫通部15を通して下面部11から相対的な水の流れが重錘内部に導かれて上面部12へと向かい、上面部12から外部上方へ流れ出ることで、重錘10の落下姿勢が安定するとともに、下面部11における水中落下時の水の抵抗を低減させることができ、運動エネルギーが減少しにくい。また、重錘10の外周部13においても下方から上方へと相対的に水の流れが生じるが、この流れに乱れが生じても、整流部14を構成する複数の整流板14a〜14dにより整えられて整流効果が得られるので、重錘10の落下姿勢が安定する。特に、重錘10の使用中に複数の貫通部15の一部が石や粘土、雑物などによって閉塞した場合でも、整流部14による整流効果のため、水中落下中の重錘10に傾斜や回転等を生じることなく安定した落下姿勢を保つことができる。これらにより、重錘10が目標の水底位置に確実に着底できるとともに、重錘10の水中落下による打撃エネルギーが効率良く水底地盤に伝えられる。このように内部をグレーチング状にして水中での抵抗を低減させた重錘10を用いることで、打撃エネルギーを向上できる。グレーチングの導流効果と整流部14の整流効果により、投下地点から側方にずれることなく、落下時の直進性が保たれるので、正確な位置で水底を打撃でき、打撃の再現性がよくなる。
また、重錘の落下高さについては、落下高さが大きくなると、目標着定位置(目標打撃位置)からのずれが大きくなる可能性があるが、重錘10の水底地盤面からの落下高さを、重錘10の打撃エネルギーから求められる適切な落下高さに設定することで、適切な位置に適切な打撃エネルギーを与えることが可能である。また、陸上における探査では、人力でカケヤによる打撃を与えることが一般的であり、重錘の水底地盤面からの落下高さは、この打撃エネルギーと同等のエネルギーが得られる落下高さ程度に設定することが好ましい。なお、図8の重錘10は、本発明者が先に特願2015-196506において他の発明者とともに水中重錘落下締固め工法用重錘として提案したものと同様の構成である。
以上のように本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。たとえば、図2(b)のハイドロフォンケーブル20は、電気ケーブル22に所定間隔で重量物23を配置して全体の重量を大きくしたが、本発明は、これに限定されず、たとえば、ハイドロフォンの近傍に重量物を付加することで全体として重量のあるハイドロフォンケーブルに構成してもよい。
また、重錘10は、図8の構成に限定されず、他の構成であってもよいことはもちろんであり、たとえば、球体形状にすることで、重錘の水中落下時の偏芯によらず均一な表面波を発生させることができるとともに再現性のある打撃を行うことができる。また、直方体状のブロック体であってもよい。また、重錘10の形状を変えることで発生させる表面波に変化を与えることができる。
また、図2のハイドロフォンケーブル20に複数の水中位置計測センサを配置しておくことで、より正確な位置にハイドロフォンケーブルを敷設し、ハイドロフォンケーブルの移動調整が可能である。また、事前の「位置出し」の手順を省略することができ、ハイドロフォンケーブルに配置した水中位置計測センサにより敷設位置を決めることが可能である。
また、水底に設置されるブロック体5,6,8は、コンクリート製とすることができるが、これに限定されず、鉄鋼製でもよく、また、人力で扱える範囲で比重が重くかつ小型形状が好ましい。
本発明の水底地盤の探査方法によれば、水底地盤を表面波探査により効率的に探査できるので、水底地盤の地質構造を効率よく探査可能となる。
1 第1のブイ
2 第2のブイ
1a,2a GPS装置
3 第1のロープ
4 第2のロープ
5,6,8 ブロック体(重量体)
10 重錘(振源)
20 ハイドロフォンケーブル、ケーブル
20a 一端、端部
20b 他端、計測器側端部
21 ハイドロフォン
22 電気ケーブル
23 重量物
31 環状部材
DV 潜水士
SP 潜水士船、船
X1-X2 測線
X2-X3 測線
X3-X4 測線

Claims (11)

  1. 水底を振源により起振して発生させた表面波を、ケーブルに所定間隔で取り付けて水底に並べた複数の受信器により受信し計測することで水底地盤の地質構造を探査する水底地盤の探査方法であって、
    第1のブイと第2のブイとを前記ケーブルが敷設される両端位置上の水面に設置し、前記第1のブイと前記第2のブイとから垂下した第1および第2のロープ状部材と水底に設置された各重量体とが連結されており、
    前記重量体を目標にして前記ケーブルを水底の所定位置に敷設し、
    前記振源として重錘を水底地盤面に落下させて前記重錘により発生させた表面波を前記複数の受信器で受信し計測する水底地盤の探査方法。
  2. 前記重錘は、内部を格子状とした形状、および/または、外周に整流部を取り付けた形状である請求項1に記載の水底地盤の探査方法。
  3. 前記重錘は球体形状である請求項1に記載の水底地盤の探査方法。
  4. 前記重錘の水底地盤面からの落下高さを、前記重錘の自由落下による打撃エネルギーを考慮して適切な高さに設定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水底地盤の探査方法。
  5. 前記ケーブルの一端が前記第1のロープ状部材に連結されかつ他端が前記第2のロープ状部材に連結された状態としてから前記計測を実施する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水底地盤の探査方法。
  6. 前記ケーブルの一端が前記第1のロープ状部材に連結されかつ他端が前記第2のロープ状部材に連結された状態から前記各連結を解除し、
    前記第1のロープ状部材または前記第2のロープ状部材により前記ケーブルが移動可能に保持された状態で前記ケーブルの一端または他端を移動させることで、前記ケーブルの敷設位置を変更する請求項5に記載の水底地盤の探査方法。
  7. 前記ケーブルの一端または他端を、前回の計測測線に対し直線移動または回転移動させることで、前記ケーブルの敷設位置を変更する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水底地盤の探査方法。
  8. 前記ケーブルに重量物を配置した状態で前記ケーブルを自重により水底に沈降させる請求項1乃至7のいずれか1項に記載の水底地盤の探査方法。
  9. 前記第1および第2のロープ状部材のそれぞれに環状部材を通し、前記ケーブルの両端側を前記環状部材に取り付ける請求項8に記載の水底地盤の探査方法。
  10. 前記環状部材に回収用ロープを連結しておき、前記計測後に、前記回収ロープを前記環状部材とともに引き上げることで、前記ケーブルを回収する請求項9に記載の水底地盤の探査方法。
  11. 前記第1および第2のブイに配置したGPS装置を用いて前記ブイの位置出しを行う、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の水底地盤の探査方法。
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