JP6792186B2 - 1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法 - Google Patents

1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態の一つは、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(以下、1233zdともいう)の製造方法に関する。
1233zdは公知の化合物であり、GWP(地球温暖化係数)が低く、種々の用途に用いられている。
1233zdを製造するための種々の方法が知られている。例えば、1,1,3,3,3−ペンタクロロプロパン(以下、240faともいう)を気相でフッ化水素存在下、フッ素化する方法(特許文献1)が知られている。また、240faとフッ化水素との反応で得られる1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(以下、242faともいう)などの生成物を気相中、塩素存在下で、フッ化水素でフッ素化する方法も知られている(特許文献2)。いずれの方法でも高い収率で1233zdを得ることができるものの、化学量論以上のフッ化水素の使用が必要となる。多量のフッ化水素の使用は、人身への事故が発生するリスクを高め、また、漏えい時のリスク管理に大きな労力がかかる。
工業的に採用容易な1233zdの製造方法が、なお求められている。
特開平10−067693号公報 国際公開第2016/009946号
本発明の実施形態の一つは、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)の効率的な(工業的に採用容易な)製造方法を提供することを課題の一つとする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った。その結果、炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を、気相中、金属触媒と接触させることにより、特には、気相中、フルオロカーボン化合物の存在下、金属触媒と接触させることにより、1233zdを製造することができることを見出し、本発明を完成させた。本発明は以下に述べる実施形態によって具現化される。
すなわち、本発明の実施形態の一つは、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を、気相中で金属触媒と接触させる反応を含む、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法である。
Figure 0006792186
式中、aは0〜2の整数であり、a=0のとき、bは1か2であり、a=1のとき、bは0か1であり、a=2のとき、bは0である。
この反応は、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,3,3−テトラフルオロプロペンおよび1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンから選ばれる少なくとも1種のフルオロカーボン化合物の存在下で行ってもよい。フルオロカーボン化合物は、1,3,3,3−テトラフルオロプロペンまたは1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンから選択することができる。
この反応において、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物の代わりに、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンを用いてもよい。または、この反応は、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンの存在下で行ってもよい。
金属触媒は、アルミニウム、バナジウム、クロム、チタン、マグネシウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、スズ、アンチモン、亜鉛、ランタン、タンタルおよびタングステンから選ばれる少なくとも1種の金属を含むことができる。金属触媒は、上記金属の酸化物、オキシハロゲン化物またはハロゲン化物でもよい。また、金属触媒はフッ素原子を含んでもよい。
金属触媒は、担持触媒、または、非担持触媒であってもよい。担持触媒の担体は、炭素、金属の酸化物、金属のオキシハロゲン化物、もしくは金属のハロゲン化物から選択することができる。
この反応は、100〜500℃の温度で行うことができる。
この反応においては、実質的にフッ化水素を供給しなくてもよい。あるいは、この反応は、塩素存在下で行ってもよい。
この反応は、充填材の存在下で行ってもよい。充填材は、炭素、プラスチック、セラミックスおよび金属より選択することができる。
この反応においては、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとともに、1,1,3,3−テトラクロロプロペン、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペンまたは1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペンが生成されてもよい。
本発明の実施形態によれば、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)の効率的な(工業的に採用容易な)製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る方法について説明する。ただし、本発明の実施形態は、以下に示す実施形態及び実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。
本発明の実施形態に係る方法は、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を、気相中で、金属触媒と接触させる反応を含む。
Figure 0006792186
一般式(1)中、aは0〜2の整数であり、a=0のとき、bは1か2であり、a=1のとき、bは0か1であり、a=2のとき、bは0である。
一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物としては、具体的には、1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(以下、241faともいう)、1,1,1,3−テトラクロロ−3−フルオロプロパン(以下、241fbともいう)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)、1,1,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロプロパン(以下、242fbともいう)、1,1,1−トリクロロ−3,3−ジフルオロプロパン(以下、242fcともいう)が挙げられ、これらは単独であってもよいし、複数を併用してもよい。これらの中でも、1233zdが優先的に生成することから、241fa、242faが特に好ましい。これらの化合物は、公知の方法により製造することができる公知の化合物である。
金属触媒は、具体的には、アルミニウム、バナジウム、クロム、チタン、マグネシウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、スズ、アンチモン、亜鉛、ランタン、タンタルおよびタングステンから選ばれる少なくとも1種の金属を含む。金属触媒としては上記金属の化合物が好ましく、上記金属の酸化物、ハロゲン化物、オキシハロゲン化物がより好ましい。ハロゲン化物のハロゲンは、沃素、臭素、塩素、フッ素のいずれでも良い。金属触媒は、上記金属の部分ハロゲン化物または全ハロゲン化物がさらに好ましく、上記金属の部分フッ素化物または全フッ素化物が特に好ましい。
金属触媒は、担持触媒であってもよいし、非担持触媒であってもよい。担持触媒の場合の担体は特に限定されないが、炭素や前述の金属の酸化物、オキシハロゲン化物(好ましくはオキシフッ化物)、ハロゲン化物(好ましくはフッ化物)などを採用することが好ましい。このような担体の中でも特に好ましくは、活性炭、またはアルミニウム、クロム、ジルコニウムおよびチタニウムから選ばれる少なくとも一種の金属の酸化物、オキシハロゲン化物(特に好ましくはオキシフッ化物)、ハロゲン化物(特に好ましくは、フッ化物)である。担持触媒の場合、担体に担持される担持物は前述の金属の化合物であり、例えば、前述の金属のハロゲン化物(例えば、フッ化物、塩化物、フッ化塩化物)、オキシハロゲン化物(例えば、オキシフッ化物、オキシ塩化物、オキシフッ化塩化物)、硝酸化物などとして担体に担持される。このような金属の化合物を単独で担持させてもよいし、2種以上を併せて担持させてもよい。担持物の中でも特に好ましくは、アルミニウム、クロム、ジルコニウムおよびチタニウムから選ばれる少なくとも一種の金属のハロゲン化物、オキシハロゲン化物である。具体的な担持物として、硝酸クロム、三塩化クロム、重クロム酸カリウム、三塩化チタン、硝酸マンガン、塩化マンガン、塩化第二鉄、硝酸ニッケル、塩化ニッケル、硝酸コバルト、塩化コバルト、五塩化アンチモン、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、塩化銅(II)、塩化亜鉛(II)、硝酸ランタン、四塩化スズなどを用いることができる。
金属触媒は、フッ素化処理を施した後に本反応に用いることが好ましい。フッ素化処理の方法は特に限定されないが、一般的には、フッ化水素、フッ素化炭化水素、フッ素化塩素化炭化水素などのフッ素化剤と金属触媒とを接触させることにより行う。フッ素化処理温度は特に限定されないが、例えば200℃以上で行う。フッ素化処理温度の上限は特にないが、実用的には600℃以下で行うのが好ましい。本反応では、例えば、フッ素化処理した、Al23、Cr23、Cr23/Al23、Cr23/AlF3、Cr23/C、Ti23、Zr23、Zr23/Ti23、CoCl2/Cr23/Al23、NiCl2/Cr23/Al23、CoCl2/AlF3、NiCl2/AlF3、FeCl3/C、SnCl4/C、TaCl5/C、SbCl3/C、AlCl3/C、AlF3/Cを使用することができる。
本反応は、充填材の存在下または非存在下で行ってもよい。充填材としては、活性炭などの炭素や耐熱プラスチック、セラミックス、ステンレス鋼などの0価金属が挙げられる。中でも活性炭が特に好ましい。例えば本反応は、炭素、耐熱プラスチックおよびセラミックスから選ばれる少なくとも充填材の存在下で行うことができる。
本反応において、反応温度は、目的物が生成できれば特に限定されない。本反応は100℃以上で行うことができ、150℃以上が好ましく、200℃超がさらに好ましく、230℃以上が特に好ましい。また、本反応は500℃以下で行うことができ、480℃以下が好ましく、450℃以下がさらに好ましく、430℃以下が特に好ましい。例えば本反応は100〜500℃で行うことができ、150〜480℃が好ましく、200℃超450℃以下がさらに好ましく、230〜430℃が特に好ましい。
本反応において、反応圧力は特に限定されず、本反応を減圧下、常圧下(大気圧下)、加圧下のいずれで行ってもよい。本反応は0.01〜10MPaG(ゲージ圧をいう。以下同じ。)で行うことができ、0.01〜1MPaGが好ましく、原料及び生成物の液化を防ぐため大気圧がより好ましい。10MPaGを超えると反応器の耐圧設計にかかる費用が増大するため、経済的に好ましくない。
気相流通方式の反応の場合、反応ゾーンの容積A(mL)を原料供給速度B(mL/秒)で除した値(秒)で生産性を議論することが多く、これを接触時間と呼ぶ。反応ゾーンに触媒を備える場合には、触媒の見掛け容積(mL)を上記Aとみなす。なお、Bの値は「一秒あたりに反応器に導入される原料気体の容積」を示すが、この場合、原料気体を理想気体とみなして、原料気体のモル数、圧力および温度からBの値を算出する。反応器中では、原料や目的物以外の他の化合物の副生や、モル数の変化も起こり得るが、「接触時間」の計算に際しては考慮しないものとする。
接触時間の決定に関しては、本反応に用いる原料、反応温度、触媒の種類などに依存する。そのため、原料、反応装置の設定温度、触媒の種類ごとに原料の供給速度を適宜調整し、接触時間を最適化することが望ましい。
本反応において、接触時間は0.1〜300秒とすることができ、好ましくは5〜150秒、より好ましくは10〜100秒である。この接触時間は反応圧力に応じて適宜変更されてもよい。
本反応において、反応器は特に限定されないが、気相反応に適した反応器を用いることが好ましい。反応器は、耐熱性、耐酸性を有する材質で形成されたものが好ましく、例えば、ステンレス鋼、ハステロイ(TM)、モネル(TM)、白金、ニッケル、炭素、フッ素樹脂またはこれらをライニングした材料で形成されたものが挙げられるが、これらに限定されない。
1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)をより効率的に製造するために、本反応を1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(以下、1234zeともいう)、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン(以下、1234zcともいう)および1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(以下、245faともいう)から選ばれる少なくとも1種のフルオロカーボン化合物の存在下で行うことが好ましい。このフルオロカーボン化合物の存在下で行うことで、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物は1233zdへより効率的に転化される。また、フルオロカーボン化合物自身も本反応において1233zdに転化されるため、より効率的に1233zdを製造することができる。
本反応において、フッ化水素を反応器に供給してもよいし、供給しなくてもよいが、供給しないことが好ましい。本発明の一実施形態においては、フッ化水素を反応器に実質的に供給することなく、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を気相中で金属触媒と接触させる。
フルオロカーボン化合物は、単独であってもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、245fa、1234zeが好ましい。1234zeは、シス体(以下、1234ze(Z)ともいう)、トランス体(以下、1234ze(E)ともいう)のどちらであってもよいし、これらの混合物であってもよい。これらの化合物は、公知の方法により製造することができる公知の化合物である。
フルオロカーボン化合物の存在下で本反応を行う場合、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物の代わりに、あるいは、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物とともに、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)を反応器に供給してもよい。本反応により、240faは1233zdに転化する。
フルオロカーボン化合物の使用量は特に限定されない。一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物(一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物とともに240faを用いる場合は、両者の総量)に対して、5〜500モル%が好ましく、10〜300モル%が特に好ましい。
本反応において、副反応の抑制や金属触媒の活性の維持、向上の観点から、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスや、塩素、酸素、空気などの酸化性ガスを反応器に供給してもよい。このようなガスは単独で反応器に供給してもよいし、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物やフルオロカーボン化合物とともに反応系に供給してもよい。また、このようなガスは単独であってもよく混合ガスであってもよい。反応器への供給量は特に限定されないが、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物(一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物とともに240faを用いる場合は、両者の総量)に対して0.0001〜200モル%が好ましく、0.001〜100モル%がより好ましく、0.1〜10モル%が特に好ましい。
本実施形態の方法の手順の一例を示す。反応器に一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物とフルオロカーボン化合物とを導入し、上述した条件で触媒と接触させる気相反応を行う。すなわち、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物とフルオロカーボン化合物を気体の状態で触媒と接触させる。これらの原料は、別々の流路、あるいは同一の流路で反応器に導入される。触媒はあらかじめ反応器に備えておくことが好ましい。これらの原料は、反応器に導入される際にはガス状であることが好ましく、必要に応じて、これらの原料を気化器でガス状にし、反応器に導入する。その後反応器において、上述した条件下で反応を行う。
本反応により得られた反応生成物から目的物を精製する方法は特に限定されない。必要に応じて、反応生成物中に含まれ得る塩素成分や酸成分などの除去処理を行ってもよい。また、脱水処理などを施して水分を除去してもよく、塩素成分や酸成分の除去処理と組み合わせて脱水処理を行ってもよい。例えば、反応生成物を冷却したコンデンサーに流通させて凝縮させ、水または/およびアルカリ性溶液で洗浄して塩素成分、酸成分などを除去し、ゼオライト、活性炭などの乾燥剤で乾燥後、蒸留操作によって、高純度の目的物を得ることができる。
反応生成物中に未反応原料が存在する場合や、目的物以外の副生物が存在する場合、これらの化合物を蒸留などの精製操作により、反応生成物中から分離してそれぞれ回収することができる。分離された一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物やフルオロカーボン化合物は、本反応の原料として再利用することができ、また、その他の種々の用途に利用することもできる。目的物以外の副生物についても、これらの化合物と同様に、必要に応じて本反応に供給してもよいし、種々の用途に利用してもよい。
本実施形態により、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)はシス体(以下、1233zd(Z)ともいう)、トランス体(以下、1233zd(E)ともいう)またはその混合物として得られることがある。蒸留などの精製操作によりこれらのシス/トランス異性体をそれぞれ分離してもよい。1233zdは洗浄剤、冷媒などとして有用である。
本反応により、1,1,3,3−テトラクロロプロペン(以下、1230zaともいう)が生成することがある。この1230zaは、種々の用途に利用してもよい。必要に応じて精製操作を施して、高純度の1230zaを得ることができる。1230zaは各種ハイドロフルオロオレフィン(HFO)化合物などの製造原料として有用である。
本反応により、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン(以下、1232zdともいう)が生成することがある。この1232zdはシス体(以下、1232zd(Z)ともいう)、トランス体(以下、1232zd(E)ともいう)またはその混合物として得られることがあるが、蒸留などの精製操作によりこれらのシス/トランス異性体をそれぞれ分離することができる。1232zdのシス/トランス異性体の混合物を、あるいは、分離した両異性体をそれぞれ種々の用途に供してもよい。1232zdは熱サイクル用作動媒体などとして有用である。
本反応により、1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(以下、1231zdともいう)が生成することがある。この1231zdはシス体(以下、1231zd(Z)ともいう)、トランス体(以下、1231zd(E)ともいう)またはその混合物として得られることがあるが、蒸留などの精製操作によりこれらのシス/トランス異性体をそれぞれ分離することができる。1231zdのシス/トランス異性体の混合物を、あるいは、分離した両異性体をそれぞれ種々の用途に供してもよい。1231zdは地球温暖化係数(GWP)が低いハイドロフルオロオレフィン(HFO)の一種であり、代替フルオロカーボンとして期待される。
以下、実施例によって本発明に係る実施形態を詳細に説明するが、本発明の実施形態は実施例に限定されるものではない。
本明細書において、FID%とは、検出器がFIDのガスクロマトグラフィー分析で得られるクロマトグラフの面積%を指す。
[調製例1] フッ素化した活性アルミナの調製
活性アルミナ(住友化学製KHS−46:粒径4〜6mm、比表面積155m2/g)300gを測り取り、水で表面に付着した粉を洗浄した。洗浄後のアルミナに10重量%フッ酸1150gをゆっくり加え、攪拌後、約4時間静置した。水洗後、濾過を行い、常温で終夜乾燥し、次に電気炉において200℃で2時間乾燥を行った。この乾燥後の活性アルミナ150mLを、内径1インチ長さ40cmのステンレス鋼製(SUS316)反応管に入れ、窒素を150cc/秒の流速で流しながら電気炉で200℃まで昇温し、更に窒素とともにフッ化水素を0.1g/分の流速で流した。このフッ化水素処理を行うにつれて温度が上昇するが、内温が400℃を超えないように、窒素とフッ化水素の流速を調整した。発熱が収まった時点で、窒素の流速を30cc/秒に落とし、電気炉の設定温度を30分間ごとに50℃ずつ昇温し、最終的に400℃まで上げ、その状態を2時間保持した。このようにしてフッ素化処理した活性アルミナ(以下、触媒1ともいう)を調製した。
[調製例2] フッ素化したクロム担持アルミナ触媒の調製
三角フラスコに20質量%塩化クロム水溶液を加え、そこに調製例1で調製したフッ素化処理した活性アルミナ100mLを浸漬させ、3時間保持した。このアルミナを濾過し、ロータリーエバポレーターを用いて、減圧下、70℃で乾燥させた。このクロム担持アルミナ100mLを、電気炉を備えた内径1インチ長さ40cmの円筒形ステンレス鋼製(SUS316)反応管に充填し、窒素ガスを流しながら200℃まで昇温し、水の流出が見られなくなった時点で窒素ガスを150cc/秒、フッ化水素を0.1g/秒の流速で同時に供給し、内温が400℃を超えないように窒素とフッ化水素の流速を調整した。充填したクロム担持アルミナのフッ素化によるホットスポットが反応管出口端に達したところで窒素の流速を30cc/秒に落とし、電気炉の設定温度を30分間ごとに50℃ずつ昇温し、最終的に400℃まで上げ、その状態を2時間保持した。このようにして、フッ素化処理したクロム担持アルミナ(以下、触媒2ともいう)を調製した。
[調製例3] フッ素化したクロム担持活性炭の調製
三角フラスコに20質量%塩化クロム水溶液を加え、活性炭100mLを浸漬させ、3時間保持した。この活性炭を濾過し、ロータリーエバポレーターを用いて、減圧下、70℃で乾燥させた。このようにして得たクロム担持活性炭100mLを、電気炉を備えた内径1インチ長さ40cmの円筒形ステンレス鋼製(SUS316)反応管に充填し、窒素ガスを流しながら200℃まで昇温し、水の流出が見られなくなった時点で、窒素ガスを150cc/秒、フッ化水素を0.1g/秒の流速で同時に供給し、内温が400℃を超えないように、窒素とフッ化水素の流速を調整した。充填したクロム担持活性炭のフッ素化によるホットスポットが反応管出口端に達したところで窒素の流速を30cc/秒に落とし、電気炉の設定温度を30分間ごとに50℃ずつ昇温し、最終的に400℃まで上げ、その状態を2時間保持した。このようにして、フッ素化処理したクロム担持活性炭(以下、触媒3ともいう)を調製した。
[実施例1−1]
調製例1で調製した触媒50mLを、電気炉を備えた内径1インチ長さ40cmの円筒形ステンレス鋼製(SUS316)反応管に充填し、約30cc/分の流速で窒素ガスを流しながら反応管内を300℃に昇温した。その後、窒素の供給を止め、気化させた1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa;純度96.7FID%。以下同じ。)と1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa;純度99.9FID%。以下同じ。)を反応管に導入した(242fa/245faのモル比=1/1;接触時間60秒)。流速が安定したところで、反応管出口に氷水で冷却した500mLの水トラップを設置し、約100分間有機物の回収及び副生した酸分を吸収させた。この水トラップを通り抜けたガスは、水トラップの次に設置したドライアイストラップで回収し、水トラップでの回収物とドライアイストラップでの回収物とを混合した。この回収物から酸を除去して得られた有機物の組成をガスクロマトグラフィーで分析した。その結果を表1に記す。

[実施例1−2〜1−4]
反応管内温度をそれぞれ200℃、250℃、350℃にしたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[実施例2−1]
1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)の代わりに1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa;純度98.2FID%。以下同じ。)を導入したこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[実施例2−2〜2−4]
反応管内温度をそれぞれ200℃、250℃、350℃にしたこと以外は、実施例2−1と同様の操作を実施した。
[実施例3−1]
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)の代わりに1,1,1,3−テトラフルオロプロペン(1234ze;純度99.9FID%。以下同じ。)を導入したこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[実施例3−2]
調製例1で調製した触媒を100mL充填し、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)の代わりに1,1,1,3−テトラフルオロプロペン(1234ze)を導入し、塩素を導入(242fa/1234ze/塩素のモル比=1/0.5/0.02;接触時間60秒)したこと以外は、実施例1−1と同様の操作を行った。
得られた反応粗体800gを、ヘリパックNo.2を10段充填した常圧蒸留塔で分離精製を行い、初留95g(塔頂温度5−19℃:1234ze 17.0FID%;245fa 6.0FID%;1233zd(E) 77.0FID%)、第2留分600g(塔頂温度19.0−19.2℃:1233zd(E) 99.9FID%)、第3留分60g(塔頂温度39.0−39.2℃:1233zd(Z) 99.5FID%)、1230zaを多く含む残渣40gをそれぞれ得た。
次に、245faの代わりに上記の初留を導入(242fa/初留の導入量比=1/4.3;接触時間60秒)したこと以外は、実施例1−1と同様の操作を行った。
[実施例3−3]
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)を導入しないこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[実施例3−4]
1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)の代わりに1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)を導入し、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)を導入しないこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[実施例3−5]
1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)の代わりに1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)を導入し、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)の代わりに1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze)を導入したこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[実施例4−1]
調製例1で調製した触媒の代わりに調製例2で調製した触媒50mLを充填したこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[実施例4−2]
調製例1で調製した触媒の代わりに調製例3で調製した触媒50mLを充填したこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[実施例5−1]
1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)の代わりに242faと1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)を導入した(241fa/242fa/245faのモル比=1.1/1.5/1.8;接触時間60秒)こと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[参考例1]
調製例1で調製した触媒の代わりに活性炭50mLを充填し、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)を導入せず、反応管内温度を250℃にしたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
[参考例2]
調製例1で調製した触媒の代わりに活性炭50mLを充填し、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)の代わりに1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)を導入し、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)を導入せず、反応管内温度を200℃にしたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を実施した。
表1に実施例および参考例の結果をまとめた。表1中、「―」は検出されなかったことを示す。
Figure 0006792186
表1から明らかなように、本実施形態の方法を適用することにより、一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物から高収率で、高選択的に1233zdが製造できることが分かった。
入手が容易な炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を原料とし、工業的なスケールでGWPが低く、種々の用途に利用可能なクロロフルオロプロペンを製造することができる。
以下、その他の実施形態の一例を付記する。
1.一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を、気相中で金属触媒と接触させる反応を含む、1,1,3,3−テトラクロロプロペン(1230za)を製造する方法。
Figure 0006792186
式中、aは0〜2の整数であり、a=0のとき、bは0〜2の整数であり、a=1のとき、bは0〜1の整数であり、a=2のとき、bは0である。
2.前記反応において、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze)、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン(1234zc)および1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)から選ばれる少なくとも1種のフルオロカーボン化合物を供する、1に記載の方法。
3.前記一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物が、1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)、1,1,1,3−テトラクロロ−3−フルオロプロパン(241fb)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)、1,1,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロプロパン(242fb)および1,1,1−トリクロロ−3,3−ジフルオロプロパン(242fc)から選ばれる少なくとも1種である、1または2に記載の方法。
4.前記フルオロカーボン化合物が、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze)または1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)である、2または3に記載の方法。
5.前記金属触媒が、アルミニウム、バナジウム、クロム、チタン、マグネシウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、スズ、アンチモン、亜鉛、ランタン、タンタルおよびタングステンから選ばれる少なくとも1種の金属を含む、1〜4のいずれかに記載の方法。
6.前記金属触媒が、前記金属の酸化物、前記金属のオキシハロゲン化物または前記金属のハロゲン化物である、5に記載の方法。
7.前記金属触媒が、担持触媒、または、非担持触媒であり、
前記担持触媒の担体が、炭素、前記金属の酸化物、前記金属のオキシハロゲン化物もしくは前記金属のハロゲン化物である、5または6に記載の方法。
8.前記金属触媒が、少なくともフッ素原子を有する、1〜7のいずれかに記載の方法。
9.前記反応において、反応温度が100〜500℃である、1〜8のいずれかに記載の方法。
10.
前記反応において、実質的にフッ化水素を供給しない、1〜9のいずれかに記載の方法。
11.前記反応を塩素存在下で行う、1〜10のいずれかに記載の方法。
12.前記反応を金属触媒の非存在下で行う、1〜11のいずれかに記載の方法。
13.前記反応を充填材の存在下で行う、1〜12のいずれかに記載の方法。
14.前記充填材の材質が、炭素、プラスチック、セラミックスおよび金属から選ばれる少なくとも一種である、13に記載の方法。
15.前記反応において、1,1,3,3−テトラクロロプロペン(1230za)とともに、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン(1232zd)または1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231zd)が生成される、1〜14のいずれかに記載の方法。

Claims (12)

  1. 気相中において、フッ化水素を供給することなく、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン、および1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンから選択される少なくとも一つのフルオロカーボン化合物の存在下、一般式(1)で表されるハロゲン化炭化水素化合物を230℃以上の温度で金属触媒と接触させる反応を含む、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造する方法:
    Figure 0006792186
    式中、aは0〜2の整数であり、a=0のとき、bは1か2であり、a=1のとき、bは0か1であり、a=2のとき、bは0である。
  2. 前記反応を1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンの存在下で行う、請求項に記載の方法。
  3. 前記フルオロカーボン化合物が1,3,3,3−テトラフルオロプロペンまたは1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンである、請求項に記載の方法。
  4. 前記金属触媒がアルミニウム、バナジウム、クロム、チタン、マグネシウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、スズ、アンチモン、亜鉛、ランタン、タンタルおよびタングステンから選ばれる少なくとも1種の金属を含む、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  5. 前記金属触媒が前記金属の酸化物、前記金属のオキシハロゲン化物または前記金属のハロゲン化物である、請求項に記載の方法。
  6. 前記金属触媒が担持触媒、または非担持触媒であり、
    前記担持触媒の担体が炭素、前記金属の酸化物、前記金属のオキシハロゲン化物、もしくは前記金属のハロゲン化物である、請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記金属触媒が少なくともフッ素原子を有する、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  8. 前記反応の温度が500℃以下である、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  9. 前記反応を塩素存在下で行う、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  10. 前記反応を充填材の存在下で行う、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  11. 前記充填材が炭素、プラスチック、セラミックスおよび金属から選ばれる少なくとも一種である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記反応において、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとともに、1,1,3,3−テトラクロロプロペン、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペンまたは1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペンが生成される、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
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