JP6792124B2 - フラビン結合型グルコース脱水素酵素 - Google Patents

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Description

本発明は、グルコース脱水素酵素、該酵素をコードするポリヌクレオチド、該酵素の製造方法、該酵素を用いたグルコースの測定方法、測定試薬組成物及びバイオセンサ等に関する。
血液中のグルコース(血糖)濃度の測定は、主に糖尿病患者の血糖コントロールにおいて重要である。血糖測定において、酵素を利用した血糖測定機器として、バイオセンサが広く使われている。
バイオセンサに使用可能な酵素として、グルコース酸化酵素やグルコース脱水素酵素が知られている。しかし、グルコース酸化酵素は、血中の溶存酸素により測定誤差が生じるという問題があった。グルコース脱水素酵素のうち、真核細胞由来のフラビン結合型グルコース脱水素酵素は、溶存酸素の影響を受けないこと、補酵素の添加を必要としないこと及び基質特異性に優れることから、バイオセンサ用の酵素として有用である(特許文献1〜5)。
国際公開2004/058958号パンフレット 国際公開2006/101239号パンフレット 国際公開2008/001903号パンフレット 国際公開2013/031664号パンフレット 国際公開2013/147206号パンフレット
血糖測定において、より基質特異性の高い酵素が求められていた。本発明は、基質特異性の高いグルコース脱水素酵素、該酵素をコードするポリヌクレオチド、該酵素の製造方法、該酵素を用いたグルコースの測定方法、測定試薬組成物及びバイオセンサを提供する。更に、測定試薬組成物の製造方法及びバイオセンサの製造方法を提供する。
発明者らは、種々の微生物由来のグルコース脱水素酵素を探索し、基質特異性の高いフラビン結合型グルコース脱水素酵素を見出した。更に、効率的なフラビン結合型グルコース脱水素酵素の製造方法を見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[8]の態様に関する。
[1]以下の(a)、(b)又は(c)のアミノ酸配列を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質からなるフラビン結合型グルコース脱水素酵素:
(a)配列番号2に示されるアミノ酸配列;
(b)配列番号2に示されるアミノ酸配列において1又はそれ以上のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列;
(c)配列番号2に示されるアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列。
[2]以下の(i)、(ii)、(iii)、(iv)又は(v)からなるポリヌクレオチド:
(i)[1]記載のタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(ii)配列番号1に示される塩基配列を有するポリヌクレオチド;
(iii)配列番号1に示される塩基配列において1又は数個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(iv)配列番号1に示される塩基配列を有するポリヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(v)配列番号1に示される塩基配列と少なくとも90%の同一性を有する塩基配列を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
[3][2]に記載のポリヌクレオチドを含む組換えベクター。
[4][3]に記載のベクターにより形質転換した形質転換細胞。
[5][4]に記載の細胞を培養し、培養物からフラビン結合型グルコース脱水素酵素を採取することを特徴とするフラビン結合型グルコース脱水素酵素の製造方法。
[6][1]に記載のフラビン結合型グルコース脱水素酵素を使用するグルコースの測定方法。
[7][1]に記載のフラビン結合型グルコース脱水素酵素を含むグルコース測定試薬組成物。
[8][1]に記載のフラビン結合型グルコース脱水素酵素を含むグルコース測定用バイオセンサ。
本発明によって、基質特異性の高いフラビン結合型グルコース脱水素酵素が得られた。該酵素を簡便に製造できるようになった。更に、該酵素を使用することで、他の糖類の影響を受け難い測定が可能になり、精度の高い測定が可能な測定試薬組成物及びバイオセンサが製造できるようになった。
本発明の酵素によるD−グルコース測定結果を示す図である。
本発明のグルコース脱水素酵素は、下記(a)、(b)又は(c)のアミノ酸配列を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質である。「タンパク質」とは糖タンパク質も含む。
(a)配列番号2に示されるアミノ酸配列。
(b)配列番号2に示されるアミノ酸配列において1又はそれ以上のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列。変異数は、好ましくは多くとも60個、55個、50個、40個、30個、20個、15個、10個、5個、3個又は2個である。
(c)配列番号2に示されるアミノ酸配列と同一性を有するアミノ酸配列。同一性を有するとは、同一性が好ましくは少なくとも90%、92%、95%又は97%のアミノ酸配列である。
該酵素は、好ましくは(a)、(b)又は(c)のアミノ酸配列からなり、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質である。
本発明のグルコース脱水素酵素は、前記配列を有するタンパク質であれば特に限定されず、野生株由来の酵素でもよく、遺伝子組換えによって得られた組換え酵素でもよく、合成によって得られた合成酵素でもよい。好ましくは組換え酵素である。
本発明のフラビン結合型グルコース脱水素酵素は、下記の性質(1)〜(4)を有する。フラビンとしては、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)、フラビンモノヌクレオチド(FMN)が挙げられ、好ましくはFADである。
(1)作用:電子受容体存在下で、グルコースを酸化する反応を触媒する酵素である。
(2)可溶性である。
(3)基質特異性が高い。50mM グルコースに対する作用性を100%とした場合に、50mM マルトース、D−キシロース又はD−ガラクトースに対する作用性が、何れも好ましくは多くとも2.0%、より好ましくは多くとも1.5%、1.0%又は0.5%である。
(4)酵素のポリペプチドの分子量が60〜70kDaである。好ましくは、65〜70kDaである。酵素のポリペプチドの分子量とは、糖鎖を除去したタンパク質部分をSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で分子量を測定した場合の分子量のことである。SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法による酵素全体の分子量については、培養条件や精製条件等により、糖鎖付加量が変われば分子量は異なり、組換え酵素においてはその宿主等によっても糖鎖の有無や糖付加量が変わり、分子量は異なってくる。
本発明のポリヌクレオチドは、下記(i)、(ii)、(iii)、(iv)又は(v)からなる。
(i)前記(a)、(b)及び(c)に記載のアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド。(ii)配列番号1に示される塩基配列を有するポリヌクレオチド。
(iii)配列番号1に示される塩基配列において1又は数個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。変異数は、好ましくは多くとも10個、8個、5個、3個又は2個である。
(iv)配列番号1に示される塩基配列を有するポリヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(v)配列番号1に示される塩基配列と少なくとも90%、好ましくは少なくとも92%、95%又は97%の同一性を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
本発明において、ハイブリダイズに際しての「ストリンジェントな条件下でハイブリダイズ」の具体的な条件とは、例えば、50% ホルムアミド、5×SSC(150mM 塩化ナトリウム、15mM クエン酸三ナトリウム、10mM リン酸ナトリウム、1mM エチレンジアミン四酢酸、pH7.2)、5×デンハート(Denhardt’s)溶液、0.1% SDS、10% デキストラン硫酸及び100μg/mLの変性サケ精子DNAで42℃インキュベーションした後、フィルターを0.2×SSC中42℃で洗浄することを例示することができる。
本書での同一性は、GENETYX(ゼネティックス社製)の塩基配列同士又はアミノ酸配列同士のホモロジー解析により算出されたidentityの値とする。
本発明のポリヌクレオチドは、配列番号2記載のアミノ酸配列を用いて、機能未知の公開配列に対して例えばBLAST(blastp又はtblastn)等のホモロジー検索を行い、同一性が少なくとも85%、90%、95%又は98%の同一性でヒットしたアミノ酸配列をコードする遺伝子配列を利用することができる。具体的には、該公開配列から全長配列を合成して利用できる。又は、該公開配列からプライマーをデザインし、該公開配列の由来株のDNA又はRNAを鋳型としてPCR又はRT−PCRにより増幅して得ることができる。更に増幅して得たポリヌクレオチドを用いて常法により組換えタンパク質を得て、グルコース脱水素酵素活性を確認することができ、グルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチドであれば良い。DNA又はRNAは、公開配列の由来株と同種又は同属の株からも得ることができる。更に、取得したポリヌクレオチドを一部改変したポリヌクレオチドであって、グルコース脱水素酵素をコードするポリヌクレオチドも、本発明のポリヌクレオチドである。本発明のポリヌクレオチドは、イントロンを含んだDNAでも良く、cDNAでも良い。
本発明の組換えベクターは、クローニングベクター又は発現ベクターであり、ベクターは適宜選択し、インサートとして本発明のポリヌクレオチドを含み、インサートとはヘテロな核酸配列を含む。インサートとしては、宿主細胞に対応して、コドンユーセージを最適化したポリヌクレオチドを導入しても良い。更に、宿主が原核細胞の場合は、イントロンを含まない遺伝子を用いる。真核細胞の場合、イントロンを含んだ遺伝子でも良い。終止コドンを宿主に最適な終止コドンに置換することで組換えタンパク質の発現量を向上させても良い。インサート側に開始コドンを含まない場合は、インサート側に開始コドンを付加するか、又はベクター側の開始コドンを利用して、融合タンパク質として発現するベクターを選択しても良い。発現ベクターとしては、原核細胞発現用ベクター又は真核細胞発現用ベクターの何れでも良い。尚、必要に応じて、シャペロンやリゾチームなどの発現に寄与するポリヌクレオチドを、本発明のポリヌクレオチドと同一及び/又は別のベクターに導入することも可能である。更に、Hisタグ、FLAGタグ、GFPなど各種タグを付加した融合蛋白質として発現できるベクターを使用して、本発明のグルコース脱水素酵素を発現しても良い。
分泌シグナル配列をコードする配列を含むグルコース脱水素酵素遺伝子を用いて、大腸菌などのグラム陰性菌で組換えタンパク質を発現させる場合は、組換えタンパク質がペリプラズムに移行されるため、生産性が悪い。そのため、組換えタンパク質を効率よく回収したい場合は、シグナル配列をコードする遺伝子配列を削除した配列を用いるのが良い。特にグラム陰性菌の場合、イントロンを含まずシグナル配列をコードする配列を含まないcDNAに開始コドンATGを付加したポリヌクレオチドが好ましい。発現ベクターとしては、pUC系、pBluescriptII、pET発現システム、pGEX発現システム、pCold発現システムなどが例示できる。
一方、真核細胞で発現させて生産させる場合には、分泌シグナル配列をコードする配列を含むグルコース脱水素酵素遺伝子全体をベクターに挿入すれば良い。又は、シグナル配列をコードする配列を、例えば宿主に適切な配列に置換したポリヌクレオチドでも良い。更に、ベクター側のシグナル配列をコードする配列を利用しても良い。発現ベクターとしては、pKA1、pCDM8、pSVK3、pSVL、pBK-CMV、pBK-RSV、EBVベクター、pRS、pYE82などが例示できる。
分泌シグナル配列は、例えば、シグナル配列予測サイト(例:Signal P:http://www.cbs.dtu.dk/services/SignalP/)を用いて推測できる。
本発明の形質転換細胞としては、例えば、大腸菌、枯草菌等の原核細胞や、真菌(酵母、アスペルギルス属などの子嚢菌、担子菌等)、昆虫細胞、哺乳動物細胞等の真核細胞等を使用することができ、本発明のベクターで形質転換させて得ることができる。前記ベクターを、プラスミドのような状態で形質転換細胞内に維持しても良く、染色体中に組み込ませて維持しても良い。更に、糖鎖の要、不要、その他のペプチド修飾の必要性に応じて、適宜宿主は選択することができるが、糖鎖付加可能な宿主を選択し、糖鎖を有する酵素を製造することが好ましい。
本発明の形質転換細胞を培養して得られた培養物からグルコース脱水素酵素を採取することによって、組換えグルコース脱水素酵素を製造することができる。
本発明で使用されるグルコース脱水素酵素生産菌の培養には、通常の微生物培養用培地が使用できる。例えば、炭素源、窒素源、ビタミン類、無機物、その他使用する微生物が必要とする微量栄養素を程よく含有するものであれば、合成培地、天然培地の何れでも使用可能である。炭素源としては、グルコース、スクロース、デキストリン、澱粉、グリセリン及び糖蜜等が使用できる。窒素源としては、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム及びリン酸アンモニウム等の無機塩類、DL−アラニン及びL−グルタミン酸等のアミノ酸類、並びに、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、麦芽エキス及びコーンスティープリカー等の窒素含有天然物が使用できる。無機物としては、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、硫酸マグネシウム及び塩化第二鉄等が使用できる。
本発明のグルコース脱水素酵素を得るための培養は、通常、振盪培養や通気攪拌等の方法による好気的条件下で行うのが良い。グルコース脱水素酵素生産菌の特性を踏まえて、グルコース脱水素酵素の生産に適した培養条件に設定すれば良い。例えば、培養温度は20℃から50℃、かつpH4からpH8の範囲で行うのが好ましく、生産性を考慮して培養中にpH調整をしても良い。培養期間は、2日から10日の範囲が好ましい。この様な方法で培養することにより、培養物中にグルコース脱水素酵素を生成蓄積することができる。
培養物中からグルコース脱水素酵素を得る方法は、通常のタンパク質の製造方法が利用できる。例えば、最初にグルコース脱水素酵素生産菌を培養後、遠心分離により培養上清液を得る。又は培養菌体を得、適当な方法で該培養微生物を破砕し、破砕液から遠心分離等によって上清液を得る。次に、これらの上清液中に含まれるグルコース脱水素酵素を、通常のタンパク質の精製方法で精製し、精製酵素を得ることができる。例えば、限外ろ過、塩析、溶媒沈殿、熱処理、透析、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、ゲルろ過、アフィニティークロマトグラフィー等の精製操作を組み合わせることによって精製できる。
本発明のグルコース脱水素酵素は乾燥して使用することができる。酵素が失活しなければ乾燥方法は制限されないが、凍結乾燥により、凍結乾燥品を得るのが好ましい。乾燥工程で、緩衝液剤及び安定化剤を添加することができる。乾燥後に粉砕して、粉末化し、粉末品にしても良い。
本発明のグルコース脱水素酵素を用いて、グルコースを測定することができる。本発明のグルコース測定方法は、グルコースを含む被検試料と本発明のグルコース脱水素酵素とを接触させる工程を含むことにより、被検試料中のグルコースを定量できる。被検試料は特に限定されないが、例えば生体試料が例示でき、具体例として血液試料、涙、唾液、尿、間質液等が例示できる。本発明の酵素は、特に血糖測定に有用である。
本発明は、本発明のグルコース脱水素酵素を用いてグルコース測定試薬組成物、グルコース測定用キット又はグルコース測定用バイオセンサを製造する製造方法を提供する。本発明の酵素は基質特異性が高く、酸素を実質的に電子受容体としないため、グルコース測定において、測定試料中の他の糖類及び溶存酸素の影響を受け難い。よって、他の糖類や溶存酸素の影響を受け難いグルコース測定試薬組成物、グルコース測定用キット又はグルコース測定用バイオセンサが提供でき、測定精度の高いグルコース測定が可能である。
本発明のグルコース測定試薬組成物は、酵素として本発明のグルコース脱水素酵素を含む試薬組成物であれば良い。該組成物中の酵素量は、試料中のグルコースを測定できれば特に限定されないが、1測定あたりの酵素量が0.01から100U程度が好ましく、0.05から50U程度がより好ましく、0.1から20U程度が更に好ましい。該組成物は、緩衝剤を含むことが好ましく、安定化剤等の当業者に公知の他の任意成分を適宜含有させ、該酵素や試薬成分の熱安定性や保存安定性を高めるのがより好ましい。前記成分としては、牛血清アルブミン(BSA)若しくは卵白アルブミン、該酵素と作用性のない糖類若しくは糖アルコール類、カルボキシル基含有化合物、アルカリ土類金属化合物、アンモニウム塩、硫酸塩、タンパク質等を例示できる。更に、被験試料中に存在する、測定に影響を与える夾雑物質の影響を抑える公知の物質を、該測定試薬に含ませても良い。本発明のグルコース測定用キットは、前記試薬組成物を含み、グルコース標準液を含ませても良い。
本発明のバイオセンサは、酵素として本発明のグルコース脱水素酵素を含むセンサであれば良い。例えば、電気化学式バイオセンサは、基板、対極、作用極メディエータ及び前記酵素を備えることによって作製される。メディエータは、ヘム等の蛋白質性電子メディエータ、フェリシアン化化合物、キノン系化合物、オスミウム系化合物、フェナジン系化合物、フェノチアジン系化合物等が例示できる。この他に、イオン変化、発色強度、pH変化等を検知する方式のバイオセンサも構築可能である。該バイオセンサを用いてグルコース測定が可能である。
更に本発明のグルコース脱水素酵素は、バイオ電池に用いることができる。本発明のバイオ電池は、酸化反応を行うアノード極及び還元反応を行うカソード極から構成され、必要に応じてアノードとカソードを隔離する電解質層を含んで構成される。上記の電子メディエータ及びグルコース脱水素酵素を含む酵素電極をアノード電極に使用し、基質を酸化することによって生じた電子を電極に取り出すと共に、プロトンを発生させる。一方、カソード側には、一般的にカソード電極に使用される酵素を使用すれば良く、例えばラッカーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ又はビリルビンオキシダーゼを使用し、アノード側で発生させたプロトンを酸素と反応させることによって水を生成させる。電極としては、カーボン、金、白金族金属等、一般的にバイオ電池に使用される電極を用いることができる。
本酵素の活性測定においては、該酵素を、好ましくは終濃度0.15−0.6U/mLになるように適宜希釈して用いる。尚、該酵素の酵素活性単位(U)は1分間に1μmolのグルコースを酸化する酵素活性である。本発明のグルコース脱水素酵素の酵素活性は、次の方法で測定できる。
(グルコース脱水素酵素(GLD)活性測定法)
100mM リン酸カリウム緩衝液(pH6.0)1.00mL、1M D−グルコース溶液1.00mL、3mM 2,6−ジクロロフェノールインドフェノール(以下DCIPという)0.14mL及び3mM 1−メトキシ−5−メチルフェナジウムメチルサルフェイト0.20mL及び超純水0.61mLを混合し、37℃で10分間保温後、酵素溶液0.05mLを添加し、反応を開始した。反応開始時から5分間、酵素反応の進行に伴う600nmにおける吸光度の1分間あたりの減少量(ΔA600)を測定し、直線部分から次式に従い酵素活性を算出した。この際、酵素活性は、37℃、pH6.0で1分間に1μmolのDCIPを還元する酵素量を1Uと定義した。
グルコース脱水素酵素(GLD)活性(U/mL)=(−(ΔA600−ΔA600blank)×3.0×酵素の希釈倍率)/(10.8×1.0×0.05)
尚、式中の3.0は反応試薬+酵素溶液の液量(mL)、10.8はpH6.0におけるDCIPのモル吸光係数、1.0はセルの光路長(cm)、0.05は酵素溶液の液量(mL)、ΔA600blankは酵素の希釈溶液を酵素溶液の代わりに添加して反応開始した場合の600nmにおける吸光度の1分間あたりの減少量を表す。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
(フラビン結合型グルコース脱水素酵素(GLD)の取得)
GLD生産菌の探索を行った結果、Glomerella cingulata NBRC107000の培養上清にGLD活性が確認できた。
(1)菌体培養
パインデックス(松谷化学工業社製)4%(w/v)、脱脂大豆(昭和産業社製)1%(w/v)、コーンスティープリカー(サンエイ糖化社製)1%(w/v)、リン酸二水素カリウム(ナカライテスク社製)0.5%(w/v)、硫酸マグネシウム七水和物(ナカライテスク社製)0.05%(w/v)及び水からなる液体培地をpH6.0に調整し、10mLを太試験管に入れ、121℃、20分間オートクレーブした。冷却した液体培地に、前記GLD生産菌を接種し、25℃で72時間振とう培養した後、さらしを用いて、湿菌体を回収した。
(2)全RNAの単離
(1)で取得した湿菌体200mgを−80℃で凍結した後、ISOGENII(ニッポンジーン社製)を用いて100μgの全RNAを抽出した。
(3)cDNAライブラリーの調製
(2)で取得したRNAから、逆転写酵素およびアダプター配列付きオリゴdTプライマーを用いた逆転写反応によりcDNAライブラリーを調製した。反応試薬は、SMARTer RACE cDNA Amplification kit(タカラバイオ社製)を使用し、反応条件は説明書記載のプロトコールに準じて行った。
(4)GLD遺伝子のクローニング
(3)で取得したcDNAライブラリーを鋳型とし、GLD遺伝子取得用プライマー対を用いてPCRを行った。その結果、GLD遺伝子の内部配列と思われるPCR産物が確認された。尚、前記プライマー対は、本発明者らによって既に解明されていた複数のGLD配列を基に、種々のGLD遺伝子取得用に設計したプライマーである。前記PCR産物を精製し、DNA Ligation Kit(タカラバイオ社製)を用いて、T−vector PMD20(タカラバイオ社製)にライゲーションした。
得られたプラスミドベクターを用い、公知の方法で大腸菌JM109コンピテントセル(タカラバイオ社製)を形質転換した。得られた形質転換体からNucleoSpin Plasmid QuickPure(タカラバイオ社製)を用いてプラスミドベクターを抽出・精製し、インサートの塩基配列を決定した。決定した塩基配列を基に、GLD遺伝子の上流及び下流配列を解明するためのプライマーを設計した。これらのプライマーを用いて5’RACE法及び3’RACE法によって、GLD遺伝子全長を解明した。
GLD遺伝子配列を配列番号1に示した。更に、当該遺伝子配列より予測したアミノ酸配列を配列番号2に示した。
(5)GLD遺伝子を含む発現用プラスミドベクターの調製
公知文献1(Aspergillus属の異種遺伝子発現系、峰時俊貴、化学と生物、38、12、831−838、2000)に記載してあるアスペルギルス・オリゼ由来のアミラーゼ系の改良プロモーターを使用してプラスミドベクターを調製した。最初に、(3)で取得したcDNAライブラリーを鋳型とし、GLD遺伝子を含むPCR産物を取得した。下記のF5331−Ori(配列番号3)及びF5331−R−1st(配列番号4)のプライマー対を使用した。次に、前記PCR産物を鋳型とし、ベクター挿入用のGrGLD遺伝子を調製した。下記のF5331−Ori(配列番号3)及びF5331−R−2nd(配列番号5)のプライマー対を使用した。
最終的に、前記プロモーターの下流に調製したGLD遺伝子を結合させて、該遺伝子が発現可能なプラスミドベクターを作製した。作製した発現用プラスミドベクターを大腸菌JM109株に導入して形質転換した。得られた形質転換体を培養して、集菌した菌体から、illustra plasmidPrep Midi Flow Kit(GEヘルスケア社製)を用いてプラスミドベクターを抽出した。該プラスミドベクター中のインサートの配列解析を行ったところ、GLD遺伝子を含む塩基配列が確認できた。
F5331−Ori(配列番号3):
5’−CCGCAGCTCGTCAAAATGACGCTCTTTCGCCAGTC−3’
F5331−R−1st(配列番号4):
5’−GTTCATTTAGATGCTCTGCTTGATGAT−3’
F5331−R−2nd(配列番号5):
5’−GTTACGCTTCTAGAGCATGCGTTCATTTAGATGCTCTGC−3’
(6)形質転換体の取得
(5)で抽出したプラスミドベクターを用いて、公知文献2(Biosci. Biotech. Biochem.,61(8),1367−1369,1997)及び公知文献3(清酒用麹菌の遺伝子操作技術、五味勝也、醸協、494−502、2000)に記載の方法に準じて、GLDを生産する組換えカビ(アスペルギルス・オリゼ)を作製した。得られた組換え株をCzapek−Dox固体培地で純化した。使用する宿主としては、アスペルギルス・オリゼNS4株を使用した。本菌株は、公知文献2にあるように、1997年(平成9年)に醸造試験所で育種され、現在は、独立行政法人酒類総合研究所で分譲されているものが入手可能である。
(7)組換えカビ由来GLDの確認
パインデックス(松谷化学工業社製)4%(w/v)、脱脂大豆(昭和産業社製)1%(w/v)、コーンスティープリカー(サンエイ糖化社製)1%(w/v)、リン酸二水素カリウム(ナカライテスク社製)0.5%(w/v)、硫酸マグネシウム七水和物(ナカライテスク社製)0.05%(w/v)及び水からなる液体培地をpH7.0に調整し、10mLを太試験管(22mm×200mm)に入れ、121℃、20分間オートクレーブした。冷却した液体培地に、(6)で取得した形質転換体を植菌し、30℃で72時間振とう培養した。培養終了後、遠心して上清を回収し、前述のGLD活性測定法でGLD活性を測定したところ、本発明のGLD活性が確認できた。
(8)GLDの精製
(7)に記載の液体培地150mLを500mL容の坂口フラスコに入れ、121℃、20分間オートクレーブした。冷却した液体培地に、(6)で取得した形質転換体を植菌し、30℃で72時間振とう培養して種培養液とした。前記と同様の培地組成にクロラムフェニコール(ナカライテスク社製)0.005%(w/v)、消泡剤を添加した培地3.5Lを5L容ジャーファーメンターに入れ、121℃、30分間オートクレーブした。冷却した液体培地に、前記種培養液を100mL植菌し、30℃、400rpm、1v/v/mで96時間培養した。培養終了後、培養液をろ布でろ過し、回収したろ液を遠心して上清を回収し、更にメンブレンフィルター(10μm、アドバンテック社製)でろ過して培養上清を回収した。
回収した培養上清について、Cellufine A−500(JNC社製)カラム及びTOYOPEARL Butyl−650C(東ソー社製)カラムを用いて夾雑蛋白を除去して精製した。精製サンプルを分画分子量5,000の限外ろ過膜で濃縮後、水置換し、精製GLDとした。該精製GLDをSDS−ポリアクリルアミド電気泳動に供したところ、単一バンドを示すことを確認した。
[実施例2]
(本発明のGLDの酵素化学的性質の検討)
実施例1で得られた精製GLDの諸性質を調べた。
(1)吸収スペクトルの測定
実施例1で得られたGLDについて、D−グルコース添加前後の300−600nmにおける吸収スペクトルをプレートリーダー(SpectraMax Plus384、モレキュラーデバイス社製)を用いて測定した。その結果、波長360−380nm付近及び波長450−460nm付近に認められた吸収極大が、D−グルコース添加により消失したことから、本発明のGLDはフラビン結合型タンパク質であることが明らかになった。
(2)グルコース酸化酵素(GOD)活性の測定
1M リン酸カリウム緩衝液(pH7.0)0.2mL、1M D−グルコース2.0mL、25mM 4−アミノアンチピリン0.2mL、420mM フェノール0.2mL、1mg/mL ペルオキシダーゼ0.2mL及び超純水0.2mLを混合し、混合液0.1mLを96穴プレートに入れ、25℃で5分間保温した。実施例1で得られたGLD0.1mLを添加し、反応を開始した。反応開始時から5分間、酵素反応の進行に伴う500nmにおける吸光度変化を前記プレートリーダーで測定し、GOD活性を調べた。尚、コントロールは、GLDの代わりに水を添加して反応を開始した。その結果、GLDはコントロールと同様に吸光度変化は見られなかった。
よって、本発明のGLDは酸素を電子受容体として利用しないため、D−グルコースを定量する際に反応系の溶存酸素の影響を受けにくいことが示された。
(3)基質特異性
前記GLD活性測定法に準じ、基質に終濃度50mMのD−グルコース、マルトース、D−キシロース又はD−ガラクトースをそれぞれ用いて、各基質に対する各GLDの活性を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0006792124
本発明のGLDは、D−グルコースに対する活性を100%とした場合に、マルトース、D−キシロース又はD−ガラクトースに対する活性は0.2%、0.4%又は0.1%であり、何れも2.0%以下だった。
[実施例3]
(本発明のGLDによるグルコースの測定)
実施例1で得られたGLDを用いて、前記GLD活性測定法に準じ、50、100、200及び333mM D−グルコースにおける、吸光度変化を測定した。各グルコース濃度における相対活性値を図1に示す。その結果、本発明のGLDでD−グルコースの定量が可能であることが示された。

Claims (8)

  1. 以下の(a)、(b)又は(c)のアミノ酸配列を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有し酸素を実質的に電子受容体としないタンパク質からなるフラビン結合型グルコース脱水素酵素:
    (a)配列番号2に示されるアミノ酸配列;
    (b)配列番号2に示されるアミノ酸配列において多くとも60個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列;
    (c)配列番号2に示されるアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列。
  2. 以下の(i)、(ii)、(iii)、(iv)又は(v)からなるポリヌクレオチド:
    (i)請求項1記載のタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
    (ii)配列番号1に示される塩基配列を有するポリヌクレオチド;
    (iii)配列番号1に示される塩基配列において1又は数個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有し酸素を実質的に電子受容体としないタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
    (iv)配列番号1に示される塩基配列と少なくとも90%の同一性を有する塩基配列を有し、かつグルコース脱水素酵素活性を有し酸素を実質的に電子受容体としないタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
  3. 請求項2記載のポリヌクレオチドを含む組換えベクター。
  4. 請求項3記載のベクターにより形質転換した形質転換細胞。
  5. 請求項4記載の細胞を培養し、培養物からフラビン結合型グルコース脱水素酵素を採取することを特徴とするフラビン結合型グルコース脱水素酵素の製造方法。
  6. 請求項1記載のフラビン結合型グルコース脱水素酵素を使用するグルコースの測定方法。
  7. 請求項1記載のフラビン結合型グルコース脱水素酵素を含むグルコース測定試薬組成物。
  8. 請求項1記載のフラビン結合型グルコース脱水素酵素を含むグルコース測定用バイオセンサ。
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