JP6790441B2 - スタッドピン、空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法、及びスタッドピン装着方法 - Google Patents

スタッドピン、空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法、及びスタッドピン装着方法 Download PDF

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Description

本発明は、空気入りタイヤのトレッド部に装着するスタッドピン、スタッドピンが装着された空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法、及びスタッドピン装着方法に関する。
従来、氷雪路用タイヤでは、空気入りタイヤのトレッド部にスタッドピンが装着され、氷上路面においてグリップが得られるようになっている。
一般に、スタッドピンは、トレッド部に設けられたピン埋め込み用孔(以降、単に孔ともいう)に埋め込まれる。孔にスタッドピンを埋め込むとき、孔径を拡張した状態の孔にスタッドピンを挿入することで、スタッドピンが孔にきつく埋め込まれる。これにより、空気入りタイヤの転動中に路面から受ける制駆動力や横力によるスタッドピンの孔からの抜け落ちを防いでいる。
スタッドピンは、空気入りタイヤから抜け落ちるとき、スタッドピンが、孔に対して回転しつながら抜け落ちるため、スタッドピンの抜け落ちを防止するには、スタッドピンが孔に対して回転しないことが好ましい。この点から、スタッドピンの上部フランジ及び下部フランジの形状は多角形形状になっている場合が多い。
例えば、スタッドピンの、多角形形状を成した上部フランジ及び下部フランジの側面に湾曲状凹部を設け、トレッドゴムが上記湾曲状凹部に入り込むことにより、スタッドピンの回転を抑制することができる技術が知られている(特許文献1)。
国際公開第2015/114813号
上記スタッドピンの上部フランジ及び下部フランジの側面に湾曲状凹部を設ける技術では耐ピン抜け性は向上するが、スタッドピンを打ち込み難くなる。スタッドピンが打ち込み難いとは、スタッドピンを空気入りタイヤに装着する時、打ち込み装置の把持部でスタッドピンを把持しつつトレッド部の孔を拡張し、拡張した孔にスタッドピンを押し込む動作を行うが、スタッドピンが孔に押し込むことができない場合が増えることをいう。
そこで、本発明は、スタッドピンを打ち込み易く、優れた耐ピン抜け性を有するスタッドピン、及び、このスタッドピンが装着した空気入りタイヤ、さらには、空気入りタイヤの製造方法、及びスタッドピン装着方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、
空気入りタイヤのトレッド部に設けられたピン埋め込み用孔に埋め込むためのスタッドピンである。
当該スタッドピンは、
路面と接触するチップ先端面を有するチップと、
前記チップを保持し、一方向に延在する胴体部と、を有する。
前記胴体部は、
前記胴体部の一方の端で前記チップを固定した上部フランジと、
前記胴体部の前記上部フランジと反対側の位置に設けられた下部フランジと、を備え、
前記下部フランジを前記胴体部の延在方向から見たとき、前記下部フランジの外周形状を定める縁は、前記下部フランジの外側に向かって丸く突出した形状で、前記胴体部の延在方向に直交する第1の方向に突出した第1の辺と、前記チップが設けられるチップ配置位置を基準にして前記第1の辺と反対側に設けられ、前記延在方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に延びるとともに、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備える第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する前記第1の方向に延びる一対の第3の辺と、を有する。
前記第3の辺のそれぞれは、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備え、
前記第1の辺は、前記第3の辺が備える前記凹部が開始する点を端とし、
前記第2の辺は、前記第2の辺が備える前記凹部の最も凹んだ位置を通る前記第2の方向と平行な直線が前記下部フランジの前記縁と交わる一対の点を端とし、
前記第3の辺の、前記第2の辺と接続する接続点間の第2の距離は、前記第3の辺の、前記第1の辺と接続する接続点間の第1の距離の1.05倍以上1.3倍以下である。
前記第1の方向から前記下部フランジを見たとき、前記第2の方向において前記チップ配置位置から最も遠く離れた、前記下部フランジの両端の、前記第1の方向の位置は、前記チップ配置位置に対して前記第2の辺の側にある、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は空気入りタイヤである。
当該空気リタイヤは、
スタッドピン取り付け用孔が設けられたトレッド部と、
前記スタッドピン取り付け用孔に装着されたスタッドピンと、を有する。
前記スタッドピンは、
路面と接触するチップ先端面を有するチップと、
前記チップを保持し、一方向に延在する胴体部と、を有する。
前記胴体部は、
前記胴体部の一方の端で前記チップを固定した上部フランジと、
前記胴体部の前記上部フランジと反対側の位置に設けられた下部フランジと、を備え、
前記下部フランジを前記胴体部の延在方向から見たとき、前記下部フランジの外周形状を定める縁は、前記下部フランジの外側に向かって丸く突出した形状で、前記胴体部の延在方向に直交する第1の方向に突出した第1の辺と、前記チップが設けられるチップ配置位置を基準にして前記第1の辺と反対側に設けられ、前記延在方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に延びるとともに、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備える第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する前記第1の方向に延びる一対の第3の辺と、を有する。
前記第3の辺のそれぞれは、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備え、
前記第1の辺は、前記第3の辺が備える前記凹部が開始する点を端とし、
前記第2の辺は、前記第2の辺が備える前記凹部の最も凹んだ位置を通る前記第2の方向と平行な直線が前記下部フランジの前記縁と交わる一対の点を端とし、
前記第3の辺の、前記第2の辺と接続する接続点間の第2の距離は、前記第3の辺の、前記第1の辺と接続する接続点間の第1の距離の1.05倍以上1.3倍以下である。
前記スタッドピンは、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤのタイヤ周方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着されている。
前記空気入りタイヤには、前進のための回転方向を指定する情報表示体が設けられ、
前記スタッドピンは、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤの回転方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着されている、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、スタッドピンが装着された空気入りタイヤの製造方法である。
当該製造方法において用いる前記スタッドピンは、
路面と接触するチップ先端面を有するチップと、
前記チップを保持し、一方向に延在する胴体部と、を有し、
前記胴体部は、
前記胴体部の一方の端で前記チップを固定した上部フランジと、
前記胴体部の前記上部フランジと反対側の位置に設けられた下部フランジと、を備える。
前記下部フランジを前記胴体部の延在方向から見たとき、前記下部フランジの外周形状を定める縁は、前記下部フランジの外側に向かって丸く突出した形状で、前記胴体部の延在方向に直交する第1の方向に突出した第1の辺と、前記チップが設けられるチップ配置位置を基準にして前記第1の辺と反対側に設けられ、前記延在方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に延びるとともに、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備える第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する前記第1の方向に延びる一対の第3の辺と、を有する。
前記第3の辺のそれぞれは、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備え、
前記第1の辺は、前記第3の辺が備える前記凹部が開始する点を端とし、
前記第2の辺は、前記第2の辺が備える前記凹部の最も凹んだ位置を通る前記第2の方向と平行な直線が前記下部フランジの前記縁と交わる一対の点を端とし、
前記第3の辺の、前記第2の辺と接続する接続点間の第2の距離は、前記第3の辺の、前記第1の辺と接続する接続点間の第1の距離の1.05倍以上1.3倍以下である。
当該製造方法は、
スタッドピン取り付け用孔が設けられたトレッド部を備える空気入りタイヤを作製するステップと、
前記スタッドピンの前記下部フランジの縁の3箇所を、スタッドピン打ち込み装置の3つの把持部材で把持するとともに、前記スタッドピン取り付け用孔を、前記3つの把持部材の先端部分で拡張することにより、前記スタッドピン取り付け用孔に前記スタッドピンを装着するステップと、を有し、
前記把持部材が把持する前記下部フランジの縁は、前記第1の辺と前記第2の辺である。
前記スタッドピンの縁が前記把持部材により把持される把持位置は、前記第1の辺の2箇所の把持位置と、前記第2の辺の前記凹部の1箇所の把持位置である、ことが好ましい。
前記第1の辺の2箇所の把持位置は、前記第2の辺の把持位置を頂点とする2等辺3角形の残りの2つの頂点に対応する位置である、ことが好ましい。
前記スタッドピンを、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤのタイヤ周方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着する、ことが好ましい。
前記空気入りタイヤには、回転方向を指定する情報表示体が設けられ、
前記スタッドピンを、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤの前進のための回転方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着する、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、スタッドピンを空気入りタイヤに装着するスタッドピン装着方法である。
当該スタッドピン装着方法に用いる前記スタッドピンは、
路面と接触するチップ先端面を有するチップと、
前記チップを保持し、一方向に延在する胴体部と、を有し、
前記胴体部は、
前記胴体部の一方の端で前記チップを固定した上部フランジと、
前記胴体部の前記上部フランジと反対側の位置に設けられた下部フランジと、を備え、
前記下部フランジを前記胴体部の延在方向から見たとき、前記下部フランジの外周形状を定める縁は、前記下部フランジの外側に向かって丸く突出した形状で、前記胴体部の延在方向に直交する第1の方向に突出した第1の辺と、前記チップが設けられるチップ配置位置を基準にして前記第1の辺と反対側に設けられ、前記延在方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に延びるとともに、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備える第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する前記第1の方向に延びる一対の第3の辺と、を有する。
前記第3の辺のそれぞれは、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備え、
前記第1の辺は、前記第3の辺が備える前記凹部が開始する点を端とし、
前記第2の辺は、前記第2の辺が備える前記凹部の最も凹んだ位置を通る前記第2の方向と平行な直線が前記下部フランジの前記縁と交わる一対の点を端とし、
前記第3の辺の、前記第2の辺と接続する接続点間の第2の距離は、前記第3の辺の、前記第1の辺と接続する接続点間の第1の距離の1.05倍以上1.3倍以下である。
当該スタッドピン装着方法は、
スタッドピン取り付け用孔が設けられたトレッド部を備える空気入りタイヤをスタッドピン打ち込み装置の所定の位置に配置するステップと、
前記スタッドピンの前記下部フランジの縁の3箇所を、スタッドピン打ち込み装置の3つの把持部材で把持するとともに、前記スタッドピン取り付け用孔を、前記3つの把持部材の先端部分で拡張することにより、前記スタッドピン取り付け用孔に前記スタッドピンを装着するステップと、を有し、
前記把持部材が把持する前記下部フランジの縁は、前記第1の辺と前記第2の辺である。
前記スタッドピンの縁が前記把持部材により把持される把持位置は、前記第1の辺の2箇所の把持位置と、前記第2の辺の前記凹部の1箇所の把持位置である、ことが好ましい。
前記第1の辺の2箇所の把持位置は、前記第2の辺の把持位置を頂点とする2等辺3角形の残りの2つの頂点に対応する位置である、ことが好ましい。
前記スタッドピンを、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤのタイヤ周方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着する、ことが好ましい。
前記空気入りタイヤには、前記空気入りタイヤの前進のための回転方向を指定する情報表示体が設けられ、
前記スタッドピンを、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤの回転方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着する、ことが好ましい。
上述の態様のスタッドピン、空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法、及びスタッドピン装着方法によれば、スタッドピンを打ち込み易く、優れた耐ピン抜け性を有する。
本実施形態のタイヤの断面の一例を示すタイヤ断面図である。 本実施形態のタイヤの外観斜視図である。 本実施形態のスタッドタイヤのトレッドパターンの一例を平面上に展開したトレッドパターンの一部の平面展開図である。 (a),(b)は、本実施形態のスタッドピンの一例を示す図である。 (a),(b)は、本実施形態のスタッドピンの下部フランジの縁の形状の他の例を示す図である。 (a),(b)は、本実施形態のスタッドピン装着方法の一例を説明する図である。 (a)〜(f)は、本実施形態のスタッドピンの下部フランジの縁の形状の例を示す図である。
(タイヤの全体説明)
以下、本実施形態のスタッドタイヤについて説明する。図1は、本実施形態のスタッドタイヤ(以降、タイヤという)10の断面の一例を示すタイヤ断面図である。図2は、タイヤ10の外観斜視図である。
タイヤ10は、トレッド部にスタッドピンが埋め込まれたタイヤである(図1,2では、スタッドピンは図示されていない)。
タイヤ10は、例えば、乗用車用タイヤである。乗用車用タイヤは、JATMA YEAR BOOK 2012(日本自動車タイヤ協会規格)のA章に定められるタイヤをいう。この他、B章に定められる小型トラック用タイヤおよびC章に定められるトラック及びバス用タイヤに適用することもできる。
以降で具体的に説明する各パターン要素の寸法の数値は、乗用車用タイヤにおける数値例であり、スタッドタイヤはこれらの数値例に限定されない。
以降で説明するタイヤ周方向C(図2参照)とは、タイヤ回転軸Axis(図2参照)を中心にタイヤ10を回転させたとき、トレッド面の回転する方向(両回転方向)をいい、タイヤ径方向Rとは、タイヤ回転軸Axisに対して直交して延びる放射方向をいい、タイヤ径方向外側とは、タイヤ回転軸Axisからタイヤ径方向Rに離れる側をいう。タイヤ幅方向Wとは、タイヤ回転軸方向Axisに平行な方向をいい、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ10のタイヤ赤道線CL(図3参照)から離れる両側をいう。
(タイヤ構造)
タイヤ10は、骨格材として、カーカスプライ層12と、ベルト層14と、ビードコア16とを有する。タイヤ10は、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム18と、サイドゴム20と、ビードフィラーゴム22と、リムクッションゴム24と、インナーライナゴム26と、を主に有する。
カーカスプライ層12は、一対の円環状のビードコア16の間を巻きまわしてトロイダル形状を成した、有機繊維をゴムで被覆したカーカスプライ材12a,12bを含む。図1に示すタイヤ10では、カーカスプライ層12は、カーカスプライ材12a,12bで構成されているが、1つのカーカスプライ材で構成されてもよい。カーカスプライ層12のタイヤ径方向外側に2枚のベルト材14a,14bで構成されるベルト層14が設けられている。ベルト層14は、タイヤ周方向Cに対して、所定の角度、例えば20〜30度傾斜して配されたスチールコードにゴムを被覆した部材であり、下層のベルト材14aのタイヤ幅方向の幅が上層のベルト材14bの幅に比べて広い。2層のベルト材14a,14bのスチールコードの傾斜方向はタイヤ周方向Cからタイヤ幅方向Wに向かって互いに異なる方向に傾いている。このため、ベルト材14a,14bは、交錯層となっており、充填された空気圧によるカーカスプライ層12の膨張を抑制する。
ベルト層14のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム18が設けられ、トレッドゴム18の両端部には、サイドゴム20が接続されてサイドウォール部を形成している。トレッドゴム18は2層のゴムで構成され、タイヤ径方向外側に設けられる上層トレッドゴム18aとタイヤ径方向内側に設けられる下層トレッドゴム18bとを有する。サイドゴム20のタイヤ径方向内側の端には、リムクッションゴム24が設けられ、タイヤ10を装着するリムと接触する。ビードコア16のタイヤ径方向外側には、ビードコア16の周りに巻きまわす前のカーカスプライ層12の部分と、ビードコア16の周りに巻きまわした後のカーカスプライ層12の部分との間に挟まれるようにビードフィラーゴム22が設けられている。タイヤ10とリムとで囲まれる空気を充填するタイヤ空洞領域に面するタイヤ10の内表面には、インナーライナゴム26が設けられている。
この他に、タイヤ10は、ベルト層14のタイヤ径方向外側からベルト層14を覆う、有機繊維をゴムで被覆したベルトカバー層28を備える。
タイヤ10は、このようなタイヤ構造を有するが、本実施形態のタイヤ構造は、図1に示すタイヤ構造に限定されない。
(トレッドパターン)
図3は、タイヤ10の、一例であるトレッドパターン30を平面上に展開したトレッドパターンの一部の平面展開図である。図3では、トレッド部に装着されるスタッドピンの図示は省略されている。タイヤ10は図3に示されるように、タイヤ周方向Cの一方の向きを示す回転方向Xが指定されている。回転方向Xの向きの情報は、タイヤ10のサイドウォール表面に設けられた数字、記号(例えば、矢印の記号)等の情報表示部に示されている。スタッドピン(図4(a)参照)は、図3に示される複数のピン埋め込み用孔(スタッドピン取り付け用孔)29に装着される。
トレッドパターン30は、傾斜溝32と、周方向連絡溝34と、突出溝36と、サイプ38と、を有する。
傾斜溝32は、タイヤ周方向(図3の上下方向)に所定の間隔で複数形成されている。
傾斜溝32は、タイヤ回転方向X(図3では、下方向)と逆方向(図3では、上方向)に、かつタイヤ幅方向外側に延びている。傾斜溝32は、タイヤ赤道線CLを挟んでタイヤ幅方向Wの一方の側の、タイヤ赤道線CLの近傍の位置を始端として、タイヤ赤道線CLを横切って、タイヤ幅方向Wの他方の側に向かって進み、パターンエンドPEに至る。
傾斜溝32の溝幅は、タイヤ赤道線CLの近傍の始端から徐々に大きくなっている。傾斜溝32のタイヤ幅方向Wに対する傾斜は、始端を含むタイヤ赤道線CL近傍で最も小さく、タイヤ赤道線CLを横切った後、タイヤ幅方向Wに対する傾斜角度が大きくなるように屈曲してタイヤ幅方向外側で、タイヤ回転方向Xと逆方向に進む。さらに、タイヤ幅方向外側に進むに連れて上記傾斜角度は、徐々に小さくなっている。このような傾斜溝32は、タイヤ赤道線CLを挟んだ両側に設けられる。
トレッド部のタイヤ赤道線CLを挟んだ一方の側に設けられる傾斜溝32は、他方の側に設けられる傾斜溝32に対してタイヤ周方向Cに対して位置ずれしており、一方の側に設けられる傾斜溝32の始端は、他方の側に設けられる傾斜溝32と接続されない構成となっている。
タイヤ周方向Cに複数設けられる傾斜溝32のうち隣り合う傾斜溝32は、周方向連絡溝34によって連通している。より詳細には、周方向連絡溝34は、傾斜溝32の1つの途中からタイヤ周方向Cに向かって延びて、タイヤ周方向Cに隣り合う傾斜溝32を横切り、この隣り合う傾斜溝32に対してさらにタイヤ周方向Cに隣り合う傾斜溝32まで進む。すなわち、周方向連絡溝34の始端は、傾斜溝32の1つにあり、終端は、始端のある傾斜溝32からタイヤ周方向Cに沿って2つ目の傾斜溝32にある。このように、周方向連絡溝34は、タイヤ周方向Cに沿って隣り合う3つの傾斜溝32を接続するように設けられる。周方向連絡溝34は、タイヤ回転方向Xと反対方向に進むにつれて、タイヤ赤道線CLに近づくように、タイヤ周方向Cに対して傾斜している。
突出溝36は、周方向連絡溝34からタイヤ赤道線CLの方向に向かって突出し、タイヤ赤道線CLに到達する前に閉塞するように設けられている。
傾斜溝32と周方向連絡溝34によって、トレッド部の陸部は、センター領域とショルダー領域に分けられている。トレッド部のセンター領域及びショルダー領域の双方の領域には、傾斜溝32及び周方向連絡溝34に接続された複数のサイプ38が設けられている。
さらに、トレッド部のセンター領域及びショルダー領域の双方の領域には、複数のピン埋め込み用孔29が設けられている。
傾斜溝32、周方向連絡溝34、及び突出溝36の溝深さは、例えば8.5〜10.5mmであり、溝幅の最大幅は12mmである。図3に示すトレッドパターンは一例であり、本実施形態のスタッドピンを装着するタイヤのトレッドパターンは、図3に示す形態に限定されない。
(スタッドピン)
図4(a)は、本実施形態のスタッドピン50の例を示す斜視図である。図4(b)は、スタッドピン50の平面図であり、スタッドピン50の下部フランジを胴体部の延在方向から見たときの図である。
スタッドピン50は、チップ52と、胴体部54と、を備える。胴体部54は、上部フランジ56と、下部フランジ58と、シャンク部60と、を備える。胴体部54は、タイヤ10のピン埋め込み用孔に装着されるとき、トレッドゴム18(図1)に埋設されてトレッドゴム18と接触する。
チップ52は、路面と接触するチップ先端面を有する。チップ52は、タングステンカーバイト等の超鋼合金で構成される。このほかに、チップ52は、サーメット材料で構成することもできる。チップ52は、胴体部54の上端面に設けられた孔に固定される。このスタッドピン50がタイヤ10に装着された時、スタッドピン50のチップ52がトレッド表面から突出するようになっている。
胴体部54は、チップ52を保持し、中心軸Zの周りに設けられている。
胴体部54の上部フランジ56は、タイヤ10のトレッド部に埋め込まれる時、トレッド表面からチップ52が突出するように構成されている。チップ52は、胴体部54の第1の端であって上部フランジ56の端で固定される。
下部フランジ58は、タイヤ10のトレッド部に埋め込まれる時、ピン埋め込み用孔29の底に接触するように構成されている。下部フランジ58は、胴体部54の第1の端と反対側の位置に設けられている。
シャンク部60は、上部フランジ56と下部フランジ58を接続する部分で、シャンク部60の中心軸Zに直交する断面は、上部フランジ56及び下部フランジ58それぞれの断面に比べて細い。
胴体部54の材料は特に制限されないが、例えば、スタッドピン50の軽量化のためにアルミニウム合金等で構成されている。
中心軸Zは、胴体部54の延びる延在方向に直交する断面の図心を通る。したがって、中心軸Zの軸方向は、胴体部54の延在方向である。
ここで、胴体部54の上部フランジ56及び下部フランジ58は、スタッドピン50の中心軸Zの軸方向に平行に延びる側面を備える。
上部フランジ56を胴体部54の延在方向からみたとき、上部フランジ56の外周形状を定める縁は、六角形形状の6つの角が丸まり、4つの辺の一部が凹状になった変形した6角形形状を成している。このような形状は、一例であって、図4(b)に示すように、胴体部54を胴体部54の延在方向からみたとき、下部フランジ58は上部フランジ56に比べて大きければ、上部フランジ56の形状は特に制限されず、公知の他の形状であってもよい。
下部フランジ58は、下部フランジ58を胴体部54の延在方向(中心軸Zの軸方向)から見たとき、図4(b)に示すように、下部フランジ58の外周形状を定める縁は、第1の辺58aと、第2の辺58bと、を備える。
第1の辺58aは、下部フランジ58の外側に向かって丸く突出した形状で、胴体部54の延在方向(中心軸Zの軸方向)に直交する第1の方向Aに突出している。
第2の辺58bは、図4(b)に示すように、チップ52が設けられるチップ配置位置、具体的にはチップ52の中心位置52c(あるいは中心軸Zの位置)を基準にして第1の辺58aと反対側に設けられている。第2の辺58bは、胴体部54の延在方向(中心軸Zの軸方向)及び第1の方向Aに直交する第2の方向Bに延びるとともに、下部フランジ58の内側に向かって凹んだ凹部を備える。
下部フランジ58の外周形状を定める縁において、第1の辺58aと第2の辺58bとの間には、一対の第3の辺58cで接続されている。第3の辺58cのぞれぞれは、第1の方向Aに延びる。図4(b)に示すように、第3の辺58cに凹部が設けられている場合、第1の辺58aのそれぞれは、第3の辺58cと、上記凹部が開始する点58dを端として形成される。
また、第2の辺58bに設けられている凹部の最も凹んだ位置を通る第2の方向Bに平行な直線58eが、下部フランジ58の縁と交わる一対の点58fは、第2の辺58bの端として形成される。したがって、図4(b)に示す例では、第3の辺58cは、点58fと点58dの間の直線あるいは曲線の部分をいう。
図4(b)に示すように、下部フランジ58を見た図において、チップ52の中心位置52cから見た第1の辺58aの見込み角は、60度以上であることが好ましく、80度以上120度以下であることがより好ましい。
第1の辺58aの丸い形状は、中心位置52cを中心とする真円あるいは楕円の円弧形状であることが、ピン埋め込み用孔(スタッドピン取り付け用孔)29の壁を傷つけることを抑制する点から好ましいが、これ以外の曲線形状であってもよい。
第2の辺58bは、2つの直線と、2つの直線に挟まれた凹状に凹んだ部分とを備える形状でもよく、凹部を挟む部分の形状は直線形状でなく、下部フランジ58の外側に向けて凸状を成した曲線形状であってもよい。また、第2の辺58bの凹部の形状は、曲線形状で凹状に形成されてもよく、2つの直線がV字状に組み合わされて凹状に形成されてもよい。第3の辺58cの凹部の形状は、曲線形状で凹状に形成されてもよく、2つの直線がV字状に組み合わされて凹状に形成されてもよい。
本実施形態のスタッドピン50では、第1の方向Aから下部フランジ58を見たとき、第2の方向Bにおいてチップ配置位置(中心位置52c)から最も遠く離れた、下部フランジ58の両端58gの、第1の方向Aの位置は、チップ配置位置(中心位置52c)に対して第2の辺58bの側にあることが好ましい。特に、第3の辺58cの、第1の辺58aと接続する接続点間の距離L1(点58間の距離)は、第3の辺58cの、第2の辺58bと接続する接続点間の距離L2(点58f間の距離)に比べて短いことが好ましい。すなわち、第2の辺58bの第2の方向Bの長さを、第1の辺58aに比べて相対的に長くするので、第2の辺58bを、回転方向Xの後ろ側に配置することにより、タイヤの制動時の耐ピン抜け性を向上させることができる。
この場合、距離L2は、距離L1の1.05倍以上1.3倍以下であることが好ましい。
図5(a),(b)は、図4(b)に示す下部フランジ58の縁の形状の他の例を示す図である。図5(a),(b)に示すように、第1の辺58aと第2の辺58bの間を接続する第3の辺58cは、直線形状であってもよい。しかし、第3の辺58cのそれぞれは、図4(b)に示すように、下部フランジ58の内側に向かって凹んだ凹部を備えることが好ましい。この場合、トレッドゴムが凹部に進入するので、スタッドピン50の回転を抑制することができ、耐ピン抜け性を向上させることができる。
また、第2の辺58bの凹部の第2の方向Bに沿った長さは、距離L2の30〜70%であることが好ましい。また、第2の辺58bの凹部の深さ(凹部の開始点と凹部の最も凹んだ点の間の、第1の方向Aに沿った長さ)は、距離L2の5〜20%であることが好ましい。
また、第3の辺58cの凹部の第1の方向Aに沿った長さは、点58dと点58fの間の、第1の方向Aに沿った長さの60〜90%であることが好ましい。また、第3の辺58cの凹部の深さ(凹部の開始点と凹部の最も凹んだ点の間の、第2の方向Bに沿った長さ)は、点58dと点58fの間の、第1の方向Aに沿った長さの5〜20%であることが好ましい。
このようなスタッドピン50は、第1の方向Aが、空気入りタイヤ10のタイヤ周方向Cに対応するように、ピン埋め込み用孔29に装着されていることが好ましい。より具体的には、空気入りタイヤ10には、前進のための回転方向を指定する情報表示体(回転方向Xを示す矢印等の記号を表示した情報表示体)が設けられ、スタッドピン50は、第1の方向Aが、空気入りタイヤ10の指定された回転方向Xに対応するように、ピン埋め込み用孔(スタッドピン取り付け用孔)29に装着されていることが好ましい。この場合、スタッドピン50がトレッド部から抜け易いタイヤ制動のとき、スタッドピン50が路面から制動力を受けることにより第2の辺58bがピン埋め込み用孔29の底部から浮き上がるような力が発生するが、凹部を備えることで辺の長さが長い第2の辺58bが、回転方向Xの後ろ側に位置するので、第2の辺58bがピン埋め込み用孔29の底部から浮き上がることが抑制される。その結果、耐ピン抜け性が向上する。また、スタッドピン50が路面から制動力を受けることにより、第1の辺58aは、ピン埋め込み用孔29の壁に食い込んで壁を傷つけ易くなるが、第1の辺58aの形状は丸いので、第1の辺58aがピン埋め込み用孔29の壁を傷つけることを抑制することができる。
このようなスタッドピンが装着される空気入りタイヤ10の製造方法では、まず、ピン埋め込み用孔29が設けられたトレッド部を備える空気入りタイヤを作製する。ピン埋め込み用孔29は、タイヤの加硫工程で用いる金型によって形成される。
スタッドピン50をタイヤ10に装着する時、スタッドピン打ち込み装置を用いて行う。図6(a),(b)は、本実施形態のスタッドピン装着方法の一例を説明する図である。
図6(a)に示すように、スタッドピン50の下部フランジ58の縁の3箇所を、スタッドピン打ち込み装置の3つの把持部材70で把持するとともに、ピン埋め込み用孔(スタッドピン取り付け用孔)29を、3つの把持部材70の先端部分で拡張する。下部フランジ58の縁の3箇所以外、把持部材70はスタッドピン50と接触しない。これにより、ピン埋め込み用孔29の大きさはスタッドピン50が入る程度に大きくなる。この後、スタッドピン50が、図示されない押し込みロッドがスタッドピン50のチップ52の側からピン埋め込み用孔29の底部に向けて図6(b)中の上方向から下方向に押し込まれ、ピン埋め込み用孔29内に装着される。このとき、把持部材70が把持する下部フランジ58の縁は、図6(a)に示すように第1の辺58aと第2の辺58bである。このように、第1の辺58aと第2の辺58bの3箇所を3つの把持部材70で把持しつつ、ピン埋め込み用孔29を拡張するので、従来のように把持部材によるピン埋め込み用孔29の4箇所の位置で孔の拡張する場合に比べて、ピン埋め込み用孔29にクラックが生じ難く、耐ピン抜け性は向上する。また、丸い形状の第1の辺58aで把持するので、把持部材70の把持位置がずれても、スタッドピン50の中心軸Zが傾斜する(ぶれる)ことなく把持できるので、スタッドピンの打ち込みの失敗を低減できる。
このとき、図6(a)に示すように、下部フランジ58の縁が把持部材70により把持される把持位置は、第1の辺58aの2箇所の把持位置と、第2の辺58bの凹部の1箇所の把持位置であることが好ましい。丸い形状の第1の辺58aの2箇所の把持位置、及び、第2の辺58bの凹部の1箇所の把持位置で把持するので、スタッドピン50の中心軸Zが傾斜する(ぶれる)ことなくよりいっそう安定した下部フランジ58の把持ができ、スタッドピンの打ち込みの失敗をより低減できる。
このとき、第1の辺58aの2箇所の把持位置は、第2の辺58bの把持位置を頂点とする2等辺3角形の残りの2つの頂点に対応する位置であることが好ましい。
また、第1の方向Aが空気入りタイヤ10のタイヤ周方向Cに対応するように、スタッドピン50をピン打ち込み用孔(スタッドピン取り付け用孔)29に装着することが好ましい。また、スタッドピン50を、第1の方向Aが、空気入りタイヤ10の前進のための回転方向Xに対応するように、ピン打ち込み用孔29に装着することが好ましい。
以上のように、空気入りタイヤの製造方法及びスタッドピンの装着方法において、本実施形態のスタッドピン50を用いることで、スタッドピン50の装着の失敗が少ない方法を実現することができる。
(実施例、従来例)
下部フランジの形状が異なるスタッドピンを種々作製し、作製したスタッドピンを図1〜3に示すタイヤ10に埋め込んだスタッドタイヤを乗用車に装着して、耐ピン抜け性を調べた。
作製したタイヤのタイヤサイズは、205/55R16とした。乗用車は、排気量2000ccの前輪駆動のセダン型乗用車を用いた。タイヤの内圧条件は、前輪、後輪ともに230(kPa)とした。各タイヤの荷重条件は、前輪荷重を450kg重、後輪荷重を300kg重とした。
スタッドピンの打ち込み安定性は、タイヤ10本にスタッドピンを既存のスタッドピン打ち込み装置を用いて打ち込んだ時に打ち込みが失敗しない確率を求め、この確率のうち、従来例1の確率を基準(指数100)として、実施例等における確率を指数化した。したがって、指数が高いほど、スタッドピンの打ち込み安定性が高いことを意味する。
ピン抜けは、氷上路面では殆ど起こらず、アスファルト路面あるいはコンクリート路面を含む乾燥路面で起こり易い。したがって、耐ピン抜け性のテストでは、乾燥路面上を上記乗用車が10000km走行したときの、装着した全スタッドピンの数に対するトレッドゴムに残ったスタッドピンの数の比率を求めた。上記残ったスタッドピンの数の比率を、従来例1における残ったスタッドピンの数の比率を基準として(指数100として)、指数化した。したがって、指数が高いほど、ピン抜けし難いことを意味する。
作製したスタッドピンの仕様とその評価結果を下記表1に示す。
図7(a)〜(f)は、下部フランジ58の縁の形状の例を示す図である。図7(a)〜(f)に示す矢印は、スタッドピンを把持部材70が把持する把持位置を示している。実施例1〜5では、いずれも第1の方向Aがタイヤの回転方向Xに対応するように、スタッドピンを装着した。
従来例2、3及び実施例1,2では、L1=L2=6mmとし、実施例3,4では、L1=5mm、L2=7mmとした。実施例5では、L1=7mm、L2=5mmとした。
打ち込み安定性において、指数98は、指数100と実質区別が付かない程度に打ち込みの失敗が少ない。
Figure 0006790441
表1によると、実施例1〜5は、従来例1〜3対比、優れた耐ピン抜け性を有する一方、従来例1と同様の優れた打ち込み安定性を有することがわかる。
実施例3,4の比較より、スタッドピンの把持数を4から3にすることにより優れた打ち込み安定性を得ることができることがわかる。実施例1,2の比較より、第3の辺に凹部を設けることにより、耐ピン抜け性が向上することがわかる。実施例2,3,5の比較より、距離L2を距離L1より大きくすることにより、耐ピン抜け性が向上することがわかる。
以上、本発明のスタッドピン、空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法、及びスタッドピン装着方法について説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
12 カーカスプライ層
14 ベルト層
14a,14b ベルト材
16 ビードコア
18 トレッドゴム
18a 上層トレッドゴム
18b 下層トレッドゴム
20 サイドゴム
22 ビードフィラーゴム
24 リムクッションゴム
26 インナーライナゴム
28 ベルトカバー層
29 ピン打ち込み用孔
30 トレッドパターン
32 傾斜溝
34 周方向連絡溝
36 突出溝
50 スタッドピン
52 チップ
52c 中心位置
54 胴体部
56 上部フランジ
58 下部フランジ
58a 第1の辺
58b 第2の辺
58c 第3の辺
58d,58f 点
58e 直線
58g 両端
60 シャンク部

Claims (14)

  1. 空気入りタイヤのトレッド部に設けられたピン埋め込み用孔に埋め込むためのスタッドピンであって、
    路面と接触するチップ先端面を有するチップと、
    前記チップを保持し、一方向に延在する胴体部と、を有し、
    前記胴体部は、
    前記胴体部の一方の端で前記チップを固定した上部フランジと、
    前記胴体部の前記上部フランジと反対側の位置に設けられた下部フランジと、を備え、
    前記下部フランジを前記胴体部の延在方向から見たとき、前記下部フランジの外周形状を定める縁は、前記下部フランジの外側に向かって丸く突出した形状で、前記胴体部の延在方向に直交する第1の方向に突出した第1の辺と、前記チップが設けられるチップ配置位置を基準にして前記第1の辺と反対側に設けられ、前記延在方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に延びるとともに、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備える第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する前記第1の方向に延びる一対の第3の辺と、を有し、
    前記第3の辺のそれぞれは、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備え、
    前記第1の辺は、前記第3の辺が備える前記凹部が開始する点を端とし、
    前記第2の辺は、前記第2の辺が備える前記凹部の最も凹んだ位置を通る前記第2の方向と平行な直線が前記下部フランジの前記縁と交わる一対の点を端とし、
    前記第3の辺の、前記第2の辺と接続する接続点間の第2の距離は、前記第3の辺の、前記第1の辺と接続する接続点間の第1の距離の1.05倍以上1.3倍以下である、することを特徴とするスタッドピン。
  2. 前記第1の方向から前記下部フランジを見たとき、前記第2の方向において前記チップ配置位置から最も遠く離れた、前記下部フランジの両端の、前記第1の方向の位置は、前記チップ配置位置に対して前記第2の辺の側にある、請求項1に記載のスタッドピン。
  3. 空気入りタイヤであって、
    スタッドピン取り付け用孔が設けられたトレッド部と、
    前記スタッドピン取り付け用孔に装着されたスタッドピンと、を有し、
    前記スタッドピンは、
    路面と接触するチップ先端面を有するチップと、
    前記チップを保持し、一方向に延在する胴体部と、を有し、
    前記胴体部は、
    前記胴体部の一方の端で前記チップを固定した上部フランジと、
    前記胴体部の前記上部フランジと反対側の位置に設けられた下部フランジと、を備え、
    前記下部フランジを前記胴体部の延在方向から見たとき、前記下部フランジの外周形状を定める縁は、前記下部フランジの外側に向かって丸く突出した形状で、前記胴体部の延在方向に直交する第1の方向に突出した第1の辺と、前記チップが設けられるチップ配置位置を基準にして前記第1の辺と反対側に設けられ、前記延在方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に延びるとともに、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備える第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する前記第1の方向に延びる一対の第3の辺と、を有し、
    前記第3の辺のそれぞれは、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備え、
    前記第1の辺は、前記第3の辺が備える前記凹部が開始する点を端とし、
    前記第2の辺は、前記第2の辺が備える前記凹部の最も凹んだ位置を通る前記第2の方向と平行な直線が前記下部フランジの前記縁と交わる一対の点を端とし、
    前記第3の辺の、前記第2の辺と接続する接続点間の第2の距離は、前記第3の辺の、前記第1の辺と接続する接続点間の第1の距離の1.05倍以上1.3倍以下であり、
    前記スタッドピンは、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤのタイヤ周方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着されている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記空気入りタイヤには、前進のための回転方向を指定する情報表示体が設けられ、
    前記スタッドピンは、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤの回転方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着されている、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  5. スタッドピンが装着された空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記スタッドピンは、
    路面と接触するチップ先端面を有するチップと、
    前記チップを保持し、一方向に延在する胴体部と、を有し、
    前記胴体部は、
    前記胴体部の一方の端で前記チップを固定した上部フランジと、
    前記胴体部の前記上部フランジと反対側の位置に設けられた下部フランジと、を備え、
    前記下部フランジを前記胴体部の延在方向から見たとき、前記下部フランジの外周形状を定める縁は、前記下部フランジの外側に向かって丸く突出した形状で、前記胴体部の延在方向に直交する第1の方向に突出した第1の辺と、前記チップが設けられるチップ配置位置を基準にして前記第1の辺と反対側に設けられ、前記延在方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に延びるとともに、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備える第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する前記第1の方向に延びる一対の第3の辺と、を有し、
    前記第3の辺のそれぞれは、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備え、
    前記第1の辺は、前記第3の辺が備える前記凹部が開始する点を端とし、
    前記第2の辺は、前記第2の辺が備える前記凹部の最も凹んだ位置を通る前記第2の方向と平行な直線が前記下部フランジの前記縁と交わる一対の点を端とし、
    前記第3の辺の、前記第2の辺と接続する接続点間の第2の距離は、前記第3の辺の、前記第1の辺と接続する接続点間の第1の距離の1.05倍以上1.3倍以下であり、
    スタッドピン取り付け用孔が設けられたトレッド部を備える空気入りタイヤを作製するステップと、
    前記スタッドピンの前記下部フランジの縁の3箇所を、スタッドピン打ち込み装置の3つの把持部材で把持するとともに、前記スタッドピン取り付け用孔を、前記3つの把持部材の先端部分で拡張することにより、前記スタッドピン取り付け用孔に前記スタッドピンを装着するステップと、を有し、
    前記把持部材が把持する前記下部フランジの縁は、前記第1の辺と前記第2の辺である、ことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  6. 前記スタッドピンの縁が前記把持部材により把持される把持位置は、前記第1の辺の2箇所の把持位置と、前記第2の辺の前記凹部の1箇所の把持位置である、請求項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  7. 前記第1の辺の2箇所の把持位置は、前記第2の辺の把持位置を頂点とする2等辺3角形の残りの2つの頂点に対応する位置である、請求項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  8. 前記スタッドピンを、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤのタイヤ周方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着する、請求項のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  9. 前記空気入りタイヤには、回転方向を指定する情報表示体が設けられ、
    前記スタッドピンを、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤの前進のための回転方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着する、請求項のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  10. スタッドピンを空気入りタイヤに装着するスタッドピン装着方法であって、
    前記スタッドピンは、
    路面と接触するチップ先端面を有するチップと、
    前記チップを保持し、一方向に延在する胴体部と、を有し、
    前記胴体部は、
    前記胴体部の一方の端で前記チップを固定した上部フランジと、
    前記胴体部の前記上部フランジと反対側の位置に設けられた下部フランジと、を備え、
    前記下部フランジを前記胴体部の延在方向から見たとき、前記下部フランジの外周形状を定める縁は、前記下部フランジの外側に向かって丸く突出した形状で、前記胴体部の延在方向に直交する第1の方向に突出した第1の辺と、前記チップが設けられるチップ配置位置を基準にして前記第1の辺と反対側に設けられ、前記延在方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に延びるとともに、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備える第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する前記第1の方向に延びる一対の第3の辺と、を有し、
    前記第3の辺のそれぞれは、前記下部フランジの内側に向かって凹んだ凹部を備え、
    前記第1の辺は、前記第3の辺が備える前記凹部が開始する点を端とし、
    前記第2の辺は、前記第2の辺が備える前記凹部の最も凹んだ位置を通る前記第2の方向と平行な直線が前記下部フランジの前記縁と交わる一対の点を端とし、
    前記第3の辺の、前記第2の辺と接続する接続点間の第2の距離は、前記第3の辺の、前記第1の辺と接続する接続点間の第1の距離の1.05倍以上1.3倍以下であり、
    スタッドピン取り付け用孔が設けられたトレッド部を備える空気入りタイヤをスタッドピン打ち込み装置の所定の位置に配置するステップと、
    前記スタッドピンの前記下部フランジの縁の3箇所を、スタッドピン打ち込み装置の3つの把持部材で把持するとともに、前記スタッドピン取り付け用孔を、前記3つの把持部材の先端部分で拡張することにより、前記スタッドピン取り付け用孔に前記スタッドピンを装着するステップと、を有し、
    前記把持部材が把持する前記下部フランジの縁は、前記第1の辺と前記第2の辺である、ことを特徴とするスタッドピン装着方法。
  11. 前記スタッドピンの縁が前記把持部材により把持される把持位置は、前記第1の辺の2箇所の把持位置と、前記第2の辺の前記凹部の1箇所の把持位置である、請求項10に記載のスタッドピン装着方法。
  12. 前記第1の辺の2箇所の把持位置は、前記第2の辺の把持位置を頂点とする2等辺3角形の残りの2つの頂点に対応する位置である、請求項11に記載のスタッドピン装着方法。
  13. 前記スタッドピンを、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤのタイヤ周方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着する、請求項1012のいずれか1項に記載のスタッドピン装着方法。
  14. 前記空気入りタイヤには、前記空気入りタイヤの前進のための回転方向を指定する情報表示体が設けられ、
    前記スタッドピンを、前記第1の方向が、前記空気入りタイヤの回転方向に対応するように、前記スタッドピン取り付け用孔に装着する、請求項1013のいずれか1項に記載のスタッドピン装着方法。
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