JP6790409B2 - 位置検出装置及び位置検出方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、固定子の誘導電極に電圧を供給し静電誘導により移動子の櫛歯状の電極へ交番電位分布を発生し、その交番電位分布を固定子の電位検出電極で検出して、2つの信号を成分とするベクトルを生成し、そのベクトルの回転角から移動子の固定子に対する相対的な変位を計測することが記載されている。
特許文献3には、メインスケールの近傍に、原点検出用のランダムパターンを配置して、そのランダムパターンの検出に応じて機械原点を設定することが記載されている。
また、特許文献3に記載の技術では、機械原点の設定のために、メインスケールを読み取る検出器の他にランダムパターンを読み取る検出器が必要であり、コスト高かつ構成が複雑になるという問題があった。
また、この発明は、上記のように装置として実施する他、システム、方法、プログラム、記録媒体等、任意の態様で実施することができる。
〔位置検出装置及び基板の実施形態:図1乃至図8〕
まず、この発明の位置検出装置及び基板の第1実施形態について説明する。
図5に、この発明の位置検出装置の概略構成を示す。
また、移動子30の移動経路は、レールやスリット等、公知の適宜な手法により、基板10上の適当な一次元の範囲に規制される。
図1は、基板10の平面図である。図2は、図1の2−2線における断面図である。図3は、基板1の底面図である。
図1に示す基板10は、樹脂等の絶縁性材料で形成され、容易に変形しない硬質の基板である。また、図2に現れるように第1層10a〜第3層10cの3層構造となっているが、各層の材質は同じでも異なっていてもよい。また、各層には、各種電極や配線がプリントされており、重ねて接着されている。なお、複数の層により基板10を形成することは必須ではなく、1層のみでもよい。
基準位置電極13a,13bは、取出電極12a,12bの端部付近に設けられ、移動子30が図5に示すArea6にある場合に、移動子30側の電極に誘起される電気信号を取り出すための第3電極である。この取り出しの仕組みについても後に詳述する。
この空隙14a,14bは、信号電極11から取出電極12への直接的な容量結合を介した信号の伝播を低減するために設けたものである。すなわち、信号電極11と取出電極12との間には、基板の素材により(後述する移動子30の電極を介さないという意味で)直接的な容量結合が形成されるため、信号電極11に交流信号を供給すると、その信号はその直接的な容量結合を介して、移動子30側の電極の位置によらず、取出電極12へ伝播する。この信号は、移動子30の位置を検出する際にノイズとなる。また、伝播する信号の強度は、信号電極11と取出電極12との間に直接的に形成される容量性リアクタンス(抵抗成分)に反比例する。
なお、信号電極11と取出電極12との間の距離を離して容量性リアクタンスを増加させてもよいが、あまり大きな距離を取ると位置検出装置1のサイズが増加してしまう。この実施形態のように、距離は程々にして空隙14a,14bを設けることが好ましい。
すなわち、基板10を90%程度以上の湿度が高い環境に置くと、しばしば、基板10の表面に肉眼では判別し難い程度の細かい水滴がつくことが知られている。この水滴により、信号電極11と取出電極12との間の抵抗成分が減少してしまい、この経路を介して信号が伝播する。この信号も、移動子30の位置を検出する際にノイズとなる。
基板10には、その第2面に、図3に現れる配線15(相を区別する必要がない場合にはアルファベットのない符号「15」を用いる。「ビア(via)19」、「端子20」及び「バレル(barrel)16」も同様。)、ビア19及び端子20を設けている。
前者の箇所では、単に配線15が信号電極11と接続されるのみである(図6参照)。しかし、後者の箇所では、ある相の配線15が左右の2つの部分配線に分断され、第1部分配線(15c−1)が第1接続部(ビア19c−1)を通じて信号電極11と接続され、さらに第2接続部(ビア19c−2)を通じて第2部分配線(15c−2)に接続される。そして、第2部分配線が、より先の各信号電極11に接続される。
遮蔽電極17は、信号電極11を配置した領域と平面的に重なる位置に設けたものであり、信号電極11と、配線15及びビア19との間の、バレル16を介しない電気信号の伝播を阻止するために設けたものである。なお、バレル16の位置には遮蔽電極17は設けておらず、遮蔽電極17とバレル16とが接触しないよう、遮蔽電極17には、バレル16よりやや大きいサイズの孔(antipad)を設けている。
図4は、移動子30の平面図である。
移動子30は、基板31の、図4でうら側の面に、第2電極である移動子電極32a,32bを配置(プリント)して構成したものである。移動子電極32aは、それぞれ信号電極11と対向させる第1対向部33a及び第3対向部33cと、取出電極12aと対向させる信号取出部35aを備える。また、移動子電極32bは、それぞれ信号電極11と対向させる第2対向部33b及び第4対向部33dと、取出電極12bと対向させる信号取出部35bを備える。
図5に示すように、移動子電極32aの第1対向部33a及び第3対向部33cは、移動子30の位置に応じて、信号電極11の、いずれかの相の電極と対向するが、ちょうど1周期分離れた同じ相の電極と対向する寸法となっている。
従って、基準位置電極13a,13bから所定強度以上の電気信号が出力されている場合には、移動子30が「Area6」にある。これを、取出電極12a,12bからの電気信号の位相と組み合わせれば、「Area6」中の移動子30の位置を特定できる。
なお、充分な結合容量を確保するため、移動子の移動可能範囲は、取出電極12a、12bの右端が、基準位置電極13a,13bを覆うところまでとし、それ以上右には移動できないようにするのが良い。図7に、移動子30を移動可能範囲の右端に移動させた状態を示した。
位置検出装置1は、例えば、カウンタ41、波形テーブル42、出力器43,44、差動増幅器45、コンパレータ46、位相差検出部47、レベル判定部48、折り返し制御部49、補正テーブル50、フィルタ51を備える。
出力器43,44は、それぞれ入力されるサンプル値をアナログ信号に変換し、正相と逆相で電力増幅して出力する。出力器43,44からの各相のアナログ信号は、それぞれ対応する相の端子20及び配線15を経て信号電極11へ供給される。
コンパレータ46は、差動増幅器45の出力がマイナスからプラスに変わるタイミングで、位相差検出部47に対してパルス信号を出力する。
これらの差動増幅器45、コンパレータ46及び位相差検出部47が検出部に該当する。
折り返し制御部49は、図8を用いて後述する処理により、位相差検出部47からの位相差Paと、レベル判定部48からの信号A6とに基づき、移動子30の絶対位置Psを算出する。
なお、補正テーブル50を、折り返し制御部49の前段に配置し、位相差検出部47からの位相差Paを、位置リニアになるように補正してもよい。
フィルタ51の出力が、移動子30の位置PDとして、位置検出装置1から出力される。
なお、基板10が複数ある場合、図5に示した供給回路41〜44が、複数の基板10に並列に4相の電気信号を入力し、検出回路41、45〜51が、複数の基板10の取出電極12a,12bから複数の電気信号を並列に受け取り、時分割で処理して、各基板10上における移動子30の位置を検出するようにすればよい。
図8は、その処理のフローチャートである。
折り返し制御部49は、位相差検出部47から位相差Paが入力されると、その時点の信号A6を取得して、図8のフローチャートに示す処理を開始する。なお、tは図8の処理の起動カウントであり、図8において、(t)は今回新たに取得したデータ、(t−1)は前回の図8の処理の際に保存しておいたデータである。
ここでは、折り返し制御部49は、まず今回の位相差Pa(t)と前回の位相差Pa(t−1)との差を、7bitで求める(S12)。位相差Paはいずれも7bitのデータであるから、この演算は、差を取って桁あふれを捨てる演算となる。
この実施形態では、4相の信号の1周期以内に検出信号の位相が1/2周期以上変動することがないように信号周期を調整している。従って、ステップS12の演算で1/2周期以上、すなわち最上位ビットが「1」となる64以上の差が求まった場合には、実際には位相差Paは増加したのではなく、0をまたいで減少したのだと考えられる。また、差の値がマイナスの場合にも、最上位ビットは「1」となる。
いずれにせよ、位相差Paが増加する方向に変化した(移動子30が図5で右向きに移動された)と考えられる場合、移動方向DIRの値は「0」となり、位相差Paが減少する方向に変化した(移動子30が図5で左向きに移動された)と考えられる場合、移動方向DIRの値は「1」となる。
以上の結果、DIRとBIGの値が両方「0」であるか両方「1」であれば、移動子30はエリアをまたいだ移動をしていないことがわかる。移動方向と位相差Paの増減が合っているためである。この場合(S18のYes)、折り返し制御部49は、エリア番号ANを前回のものから変化させない(S19)。
ステップS19,S21〜S23のいずれの場合も、折り返し制御部49は、今回求めたAN(t)を上位3ビット、今回の位相差Pa(t)を下位7ビットとする絶対位置Ps(t)を出力し(S24)、An(t)とPa(t)を次回処理時に参照するため保存して(S25)、処理を終了する。
また、図8の処理は、全体として、信号電極11への電気信号の供給に応じて移動子電極32a,32b及び取出電極12a,12bに発生する電気信号の位相に基づき、移動子30の移動量及び位置を検出する処理である。この検出の手順が第2検出手順であり、この検出の機能が第2検出手段の機能である。
次に、上述した実施形態の種々の変形例について説明する。
まず、折り返し制御部の変形例について説明する。
図9にこの変形例における折り返し制御部49′の構成を示す。
図9に示す折り返し制御部49′は、絶対位置Psを、エリア6以外では、位相差Paは直接使用せず、位相差Paから算出された移動量MAだけに基づいて算出する点が図5の折り返し制御部49と異なる。
より具体的には、折り返し制御部49′は、図8の処理に代えて図10の処理を実行する。
図10の処理において、折り返し制御部49′はまず、今回の信号A6(t)の値が「1」であるか否か判断する(S31)。これがNoであれば、折り返し制御部49′は、まず今回の位相差Pa(t)と前回の位相差Pa(t−1)との差を、7bitで求め、その値を移動量MAとする(S32)。この演算は、図8のステップS12と同様である。次に、折り返し制御部49′は、前回の絶対位置Ps(t−1)に、ステップS32で求めた移動量MAを加算して、今回の絶対位置Ps(t)を求める(S33)。ただし、7bitの移動量MAを、−64〜+63の整数として扱う。すなわち、最上位ビットの値が「1」である数は、負の数として加算する。
いずれの場合も、生成した絶対位置Ps(t)を出力すると共に、Pa(t)とPs(t)を次回処理時に参照するために保存して(S35)、処理を終了する。
図10の処理も、ステップS31でYesの場合の処理が、第1検出手順の処理であり、第1検出手段の機能に係る処理である。また、その全体が、第2検出手順の処理であり、第2検出手段の機能に係る処理である。
次に、信号電極11の形状及び配置の変形例について説明する。なお、信号電極11の変形に伴い、移動子30側に設ける電極の形状及び配置も変更される。
図11及び図12に、それぞれ異なる変形例における、信号電極11及び移動子30側の電極を示す。なお、これらの図では、上述した実施形態と対応する箇所には同じ符号を用いている。また、電極に付与されたハッチングが、その電極の相を示す点も、上述した実施形態と同じである。以下に説明する各変形例においても同様とする。
上述のように、互いに線対称な位置に逆相の信号電極11を配置していることから、信号電極11への各相の電気信号の供給に伴い、移動子電極36a,36bには互いに逆相の信号が誘起され、上述した実施形態の場合と同様、2つの信号の差分を取って信号を増幅することができる。
上述の実施形態の場合と同様、移動子電極36aによる容量結合により取出電極12aに誘起される電気信号を取り出し、その位相から、移動子30の位置を検出できる。
次に、配線15の形状及び配置の変形例について説明する。
図13及び図14に、それぞれ異なる変形例における、信号電極11及び移動子30側の電極を示す。図3と同様に、配線15及びビア19の配置を示すものであるが、空隙14a,14bの内側の部分のみを示している。
図3では、配線15を部分的に信号電極11の配列方向(移動子30の移動方向)に対して斜めにして、各相の配線15を、信号電極11の配列方向の位置に応じて、取出電極12に対して近づけたり遠ざけたりしていた。
例えば、各相の配線15及びビア19を、図13のように順番に配置してもよいし、図14のように配置してもよい。
次に、この発明の位置検出装置を含むパラメータ制御装置の実施形態について説明する。
図15は、この発明の位置検出装置を含むパラメータ制御装置の一実施形態である音信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図15に示す音信号処理装置200は、CPU211、フラッシュメモリ212、RAM213、表示器I/F215、フェーダI/F216、操作子I/F217、信号処理部(DSP)218、波形入出力部(I/O)219を備え、これらがシステムバス224によって接続されている。また、表示器220を表示器I/F215に接続し、フェーダ221及びモータ222をフェーダI/F216に接続し、操作子223を操作子I/F217に接続してそれぞれ設けている。
フラッシュメモリ212は、CPU211が実行する制御プログラム等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM213は、一時的に記憶すべきデータを記憶したり、CPU211のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
フェーダ221は、上述した実施形態の移動子30と対応する、音信号処理装置200に対する操作を受け付けるための複数のスライダ操作子を備える操作部である。移動子30には、ユーザがつまんで操作するためのつまみ221a(図16参照)が設けられている。また、モータ222は、つまみ221aを含む移動子30を移動させるための駆動手段である。
操作子223は、種々のキー、ボタン、ロータリーエンコーダ、タッチパネル等によって構成することができる。操作子I/F217は、CPU211が操作子223に対する操作を検出できるようにするためのインタフェースである。
波形I/O219は、DSP218で処理すべき音信号の入力を受け付け、また処理後の音信号を出力するためのインタフェースである。
このような音信号処理装置200は、例えばデジタルミキサとして構成でき、その他、シンセサイザ、レコーダ、電子楽器等として構成することもできる。
図16に示すように、音信号処理装置200が備える操作パネル300上には、ディスプレイ310をはじめとする種々の表示器と、ボタン群320やロータリーエンコーダ330をはじめとする種々の操作子が設けられている。
なお、フェーダ221のうち実際に操作者が触れるつまみ221aは、移動子30そのものあるいは移動子30と一体であっても、移動子30に別の部品を固定して設けたものでもよい。
CPU211は、図5を用いて説明した回路により随時各フェーダ221における移動子30(つまみ221a)の、移動可能範囲中での絶対位置を検出しており、いずれかのフェーダ221における絶対位置の変動を検出すると、図17の処理により、変動後の絶対位置に従って、そのフェーダに割り当てられている所定のパラメータの値を制御する(S101)。この制御は、値の増減、オンオフ値のトグル、動作モードの切り替え等、任意であり、適宜定めればよい。
CPU211は、ユーザによるボタン群320の操作や、所定のイベントの発生等による、自動でフェーダ221の校正を行う旨の指示を検出すると、図18のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理において、CPU211はまず、図17の処理による、フェーダの絶対位置に従ったパラメータの値の設定を無効化する(S111)。この処理が無効化手順の処理であり、無効化手段の機能と対応する。
次に、CPU211は、モータ222を駆動し、フェーダ221のつまみ221aを、基準位置電極13aを設けた位置へ向けて移動させる(S112)。
そして、移動が完了すると(S115)、CPU211は、ステップS111で行った、フェーダの絶対位置に従ったパラメータの値の設定の無効化を解除して(S116)、図18の処理を終了する。
図19の処理においても、CPU211はまず、フェーダの絶対位置に従ったパラメータの値の設定を無効化する(S121)。次に、信号A6(t)が「1」となり、かつ、Pa(t)が所定値となったか否か判断する(S122)。この処理は、図18のステップS113と対応し、ユーザがフェーダ221のつまみ221aを操作して位置検出の基準とする「Area6」内の所定位置に移動させるまで待機するものである。
そして、ステップS123でYesとなると、CPU211は、ステップS121で行った、フェーダの絶対位置に従ったパラメータの値の設定の無効化を解除して(S124)、図19の処理を終了する。
以上の処理によれば、ユーザが手でフェーダ221のつまみ221aを操作して、実行中の信号処理に影響を与えることなく位置検出の基準を設定可能である。
以上で実施形態の説明を終了するが、装置の具体的な構成、各部の形状、回路の構成などが、上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、上述した実施形態では、1枚の基板10内に空隙14a,14bを設けたが、基板を複数枚に分けて構成し、それらを一定の間隔を開けて配置することにより空隙を構成してもよい。
図20の例では、固定子である基板を、第1基板10x〜第3基板10zの3つの部分に分けて構成している。そして、これらの基板を、一定の間隔を開けて支持部材に組み付けることにより、第1基板10xと第2基板10yとの間に空隙14aを、第2基板10yと第3基板10zとの間に空隙14bを形成している。
このような構成でも、上述した実施形態の場合と同様な効果が得られる。
図21にこの例を示す。
図21の例では、基板10を、第1層10a〜第4層10dの4層構造としており、配線15及びビア19を、第3層10cの下側に設けている。すなわち、第4層10dで覆われた、基板10の内部に設けている。
このような構成であっても、上述した実施形態の場合と同様な効果が得られる。また、配線15及びビア19の損傷を防止できるという効果もある。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
Claims (12)
- 固定子上で移動する移動子の位置を検出する位置検出装置であって、
互いに位相の異なる電気信号が供給されるn相の電極(ただし、nは2以上の整数)が、前記移動子の移動方向に一次元的に配列された複数の第1電極を、前記固定子及び前記移動子の一方に備え、
前記複数の第1電極の少なくとも一部と対向する第2電極を、前記固定子及び前記移動子の他方に備え、
前記移動子が所定の位置にある場合に、前記第1電極及び前記第2電極のうち前記移動子に設けられた電極と対向する第3電極を前記固定子に備え、
前記第1電極への電気信号の供給に応じて前記第2電極に発生する電気信号の位相及び前記第3電極に発生する電気信号の強度に基づき、前記移動子が前記所定の位置にあることを検出する第1検出手段を備えることを特徴とする位置検出装置。 - 固定子上で移動する移動子の位置を検出する位置検出装置であって、
互いに位相の異なる電気信号が供給されるn相の電極(ただし、nは2以上の整数)が、前記移動子の移動方向に一次元的に配列された複数の第1電極を、前記固定子及び前記移動子の一方に備え、
第2電極であって、前記複数の第1電極の少なくとも一部に供給される電気信号により当該第2電極に電気信号が誘起される第2電極を、前記固定子及び前記移動子の他方に備え、
第3電極であって、前記第1電極及び前記第2電極のうち前記移動子に設けられた電極に生じる電気信号により、該移動子に設けられた電極との距離に応じた強度の電気信号が該第3電極に誘起される第3電極を、前記固定子に備え、
前記第1電極への電気信号の供給に応じて前記第2電極に発生する電気信号の位相及び前記第3電極に発生する電気信号の強度に基づき、前記移動子が、前記第3電極の位置と対応する所定の位置にあることを検出する第1検出手段を備えることを特徴とする位置検出装置。 - 請求項1又は2に記載の位置検出装置であって、
前記第3電極は、前記複数の第1電極の配列の端部付近、あるいは前記第2電極の端部付近に設けられていることを特徴とする位置検出装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の位置検出装置であって、
前記第1電極への電気信号の供給に応じて前記第2電極に発生する電気信号の位相に基づき、前記移動子の移動量及び位置を検出する第2検出手段と、
前記移動子を駆動する駆動手段と、
所定のイベントに応じて、前記駆動手段により前記移動子を前記所定の位置付近へ移動させると共に、前記第1検出手段による、前記移動子が前記所定の位置にあることの検出タイミングに従い、前記第2検出手段による前記移動子の位置検出の基準を設定する制御手段とを備えることを特徴とする位置検出装置。 - 請求項4に記載の位置検出装置であって、
前記制御手段は、前記位置検出の基準を設定した後、前記駆動手段により前記移動子を、該移動子と対応するパラメータの値が示す位置に移動させる手段を備え、
前記第2検出手段が検出した前記移動子の位置に従い所定のパラメータの値を変更する変更手段と、
前記制御手段による前記移動子の移動中は、前記変更手段による前記パラメータの値の変更を無効にする無効化手段とを備えることを特徴とする位置検出装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の位置検出装置であって、
前記第1電極への電気信号の供給に応じて前記第2電極に発生する電気信号の位相に基づき、前記移動子の移動量及び位置を検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段による、前記移動子が前記所定の位置にあることの検出タイミングに従い、前記第2検出手段による前記移動子の位置検出の基準を設定する制御手段とを備えることを特徴とする位置検出装置。 - 請求項4に記載の位置検出装置であって、
前記第2検出手段が検出した前記移動子の位置に従い所定のパラメータの値を変更する変更手段と、
所定のイベントを検出した後、前記制御手段により前記位置検出の基準が設定され、その後前記移動子が該移動子と対応するパラメータが示す位置に移動されるまで、前記変更手段による前記パラメータの値の変更を無効にする無効化手段とを備えることを特徴とする位置検出装置。 - 固定子と、その固定子上で移動する移動子とを備え、互いに位相の異なる電気信号が供給されるn相の電極(ただし、nは2以上の整数)が、前記移動子の移動方向に一次元的に配列された複数の第1電極を、前記固定子及び前記移動子の一方に備え、前記複数の第1電極の少なくとも一部と対向する第2電極を、前記固定子及び前記移動子の他方に備え、前記移動子が所定の位置にある場合に、前記第1電極及び前記第2電極のうち前記移動子に設けられた電極と対向する第3電極を前記固定子に備える位置検出装置において、前記固定子と前記移動子との相対位置を検出する位置検出方法であって、
前記第1電極への電気信号の供給に応じて前記第2電極に発生する電気信号の位相及び前記第3電極に発生する電気信号の強度に基づき、前記移動子が前記所定の位置にあることを検出する第1検出手順を備えることを特徴とする位置検出方法。 - 請求項8に記載の位置検出方法であって、
前記第1電極への電気信号の供給に応じて前記第2電極に発生する電気信号の位相に基づき、前記移動子の移動量及び位置を検出する第2検出手順と、
所定のイベントに応じて、駆動手段により前記移動子を前記所定の位置付近へ移動させると共に、前記第1検出手順による、前記移動子が前記所定の位置にあることの検出タイミングに従い、前記第2検出手順による前記移動子の位置検出の基準を設定する制御手順とを備えることを特徴とする位置検出方法。 - 請求項9に記載の位置検出方法であって、
前記制御手順は、前記位置検出の基準を設定した後、前記駆動手段により前記移動子を元の位置に戻す手順を備え、
前記第2検出手順で検出した前記移動子の位置に従い所定のパラメータの値を変更する変更手順と、
前記制御手順による前記移動子の移動中は、前記変更手順による前記パラメータの値の変更を無効にする無効化手順とを備えることを特徴とする位置検出方法。 - 請求項8に記載の位置検出方法であって、
前記第1電極への電気信号の供給に応じて前記第2電極に発生する電気信号の位相に基づき、前記移動子の移動量及び位置を検出する第2検出手順と、
前記第1検出手順による、前記移動子が前記所定の位置にあることの検出タイミングに従い、前記第2検出手順による前記移動子の位置検出の基準を設定する制御手順とを備えることを特徴とする位置検出方法。 - 請求項11に記載の位置検出方法であって、
前記第2検出手順で検出した前記移動子の位置に従い所定のパラメータの値を変更する変更手順と、
所定のイベントを検出した後、前記制御手順で前記位置検出の基準が設定され、その後前記移動子が前記所定のイベントの検出時点の位置に戻されるまで、前記変更手順による前記パラメータの値の変更を無効にする無効化手順とを備えることを特徴とする位置検出方法。
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