JP6789708B2 - 樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

樹脂フィルムの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6789708B2
JP6789708B2 JP2016147973A JP2016147973A JP6789708B2 JP 6789708 B2 JP6789708 B2 JP 6789708B2 JP 2016147973 A JP2016147973 A JP 2016147973A JP 2016147973 A JP2016147973 A JP 2016147973A JP 6789708 B2 JP6789708 B2 JP 6789708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
resin film
resin
producing
film according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016147973A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018015979A (ja
Inventor
純平 小寺
純平 小寺
正明 萩原
正明 萩原
希 長谷川
希 長谷川
祥晃 青木
祥晃 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2016147973A priority Critical patent/JP6789708B2/ja
Publication of JP2018015979A publication Critical patent/JP2018015979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6789708B2 publication Critical patent/JP6789708B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は樹脂フィルムの製造方法に関する。
近年、光学用途やディスプレイ、また高品位が求められる高輝度加飾体においては、透明性および厚み精度に優れ、光学歪み(複屈折)や光軸ズレが少ない樹脂フィルムが求められている。このような高品位のフィルムを得るため、従来から、Tダイを備える押出機で樹脂を溶融押出し、2本のロールで挟持し成形する溶融押出挟圧法が用いられている(特許文献1)。
係る溶融押出挟圧法においては、Tダイから吐出された溶融状態の樹脂がロール回転により引き伸ばされ、2つのロールに挟持されるため、得られた樹脂フィルムに歪み(残留歪み)が残りやすい。特に、樹脂フィルムの幅方向における端部はネックイン(引き伸ばしによるフィルム幅方向の収縮)によって中央部よりも残留歪みが大きくなる傾向となる。残留歪みの大きさに差がある樹脂フィルムは、例えば加熱を伴う後工程や二次成形のとき、又は該樹脂フィルムを有する最終製品が高温状態に置かれたとき、樹脂フィルムの面内で収縮率に差が生じ、皺や反りの原因となる。また樹脂フィルムの面内で位相差に差が生じ、例えば偏光子保護フィルムなど光学フィルムとして用いられる場合、光抜けや光漏れ、光学ムラの原因となる。
面内で残留歪みの差が小さいフィルムを製造する方法として、例えば特許文献2ではダイス端部のリップ開度を中央部の半分以上中央部未満とし、且つ吐出直後の樹脂温度の端部と中央部の差を5℃以内に調整する方法が提案されている。さらに例えば特許文献3では遮蔽板により上昇気流を遮蔽する方法が提案されている。また例えば特許文献4では成形時の冷却ロール温度を溶融樹脂温度に対して3℃以内の差に収めることで残留歪みが小さいフィルムを製造する方法が記載されている。
特開2014−184731号公報 特開2006−123460号公報 特開2009−154518号公報 特開2007−301821号公報
しかしながら、上記の製造方法のように溶融樹脂温度やTダイのリップ開度などを制御した場合、樹脂フィルムの両端部と中央部の残留歪みの差は低減できるが、樹脂フィルムの両端部の間で残留歪みの差が生じていた。
本発明の目的は、樹脂フィルムの幅方向において、残留歪みの差が小さい樹脂フィルムの製造方法を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、以下の態様を包含する発明を完成するに至った。
[1] Tダイから溶融状態かつシート状の樹脂を押し出し、第一のロールと第二のロールで挟持する樹脂フィルムの製造方法であって、
前記第一のロールが弾性ロールであり、
前記第一のロールにおいて、両端部の表面温度の差を5℃未満とする、樹脂フィルムの製造方法。
[2] 前記第一のロールが金属弾性ロールである、[1]の樹脂フィルムの製造方法。
[3] 前記第二のロールの両端部の表面温度の差を5℃以下とする、[1]または[2]の樹脂フィルムの製造方法。
[4] 前記第一のロールと前記第二のロールの間に掛かる圧力を線圧で5〜50kg/cmとする、[1]〜[3]のいずれかの樹脂フィルムの製造方法。
[5] 前記Tダイにおける樹脂の吐出端面から樹脂が前記第二のロールに接する点までの距離を200mm以下とする、[1]〜[4]のいずれかの樹脂フィルムの製造方法。
[6] 前記第一のロールの内部に、40℃で測定したときの動粘度が45mm/sec未満である流体を流す、[1]〜[5]のいずれかの樹脂フィルムの製造方法。
[7] 前記樹脂フィルムの鉛筆硬度がHBよりも硬い、[1]〜[6]のいずれかの樹脂フィルムの製造方法。
[8] 前記樹脂が(メタ)アクリル系樹脂を含有する、[1]〜[7]のいずれかの樹脂フィルムの製造方法。
[9] 前記(メタ)アクリル系樹脂がメタクリル酸メチルの単独重合体を含有する、[8]の樹脂フィルムの製造方法。
[10] 前記熱可塑性樹脂が架橋ゴム粒子を含有する、[1]〜[9]のいずれかの樹脂フィルムの製造方法。
[11] 前記架橋ゴム粒子がアクリル酸エステル系重合体である、[10]の樹脂フィルムの製造方法。
[12] 前記樹脂フィルムが光学フィルムである、[1]〜[11]のいずれかの樹脂フィルムの製造方法。
本発明の製造方法により製造した樹脂フィルムは、幅方向において残留歪みの差が小さいため光学特性に優れ、さらに加熱された場合でも皺等の発生が抑制される。
本発明の樹脂フィルムの製造方法は、Tダイから吐出された溶融状態の樹脂を第一のロール(以下、「ロールAと称する」)と第二のロール(以下、「ロールBと称する」)で挟持する樹脂フィルムの製造方法であって、第一のロールが弾性ロールであり、第一のロールの両端部の表面温度の差を5℃未満とする。
本発明の実施態様の一例を以下に説明する。樹脂は押出機で溶融され溶融状態となり、該溶融状態の樹脂はTダイからシート状に押し出され、ロールAとロールBに挟持されて所望の厚さに成形される。以下、順に説明する。
<押出機>
本発明に用いられる押出機は特に限定されず、公知の押出機を使用でき、例えば単軸押出機、二軸押出機または多軸押出機等が挙げられる。樹脂に付着した水分や溶融混錬する際に発生する揮発分を除去するため、ベント機構を備える押出機を使用することが好ましい。スクリューは例えばバリアフライト型スクリュー又はミキシングセクション付きスクリューを用いることができる。
押出機のシリンダ内径Dに対するシリンダ長さLの比L/Dは特に限定されないが、充分な可塑化や混練状態を得るため、10〜100が好ましく、20〜50がより好ましく、25〜40がさらに好ましい。L/Dが10未満であると十分な可塑化や混練状態が得られない傾向となり、100より大きいと樹脂の分解が進行する傾向となる。
押出機のシリンダー温度は150〜310℃が好ましく、180〜280℃がより好ましい。150℃未満では樹脂の溶融が不十分となり、310℃を超えると樹脂が劣化して低沸点の分解物、ヤケ、ゲル状異物が発生する傾向となる。
押出機からTダイまでの間に、ギアポンプ、ポリマーフィルター、および/または静止型混合器(スタティックミキサー)が接続されていることが好ましい。ギアポンプは押出機の脈動を抑制し、流れ方向における樹脂フィルムの厚さ精度を向上させることができる。ポリマーフィルタは樹脂フィルム中の異物や劣化物を低減することができる。静止型混合器は溶融樹脂を均一に混合することでフィルム物性のばらつきを低減できる。
<Tダイ>
Tダイの種類は特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えばマニホールドダイ、フィッシュテールダイ、コートハンガーダイ等が挙げられる。流れ方向における樹脂フィルムの厚さ精度を向上させるため、下流で樹脂フィルムの厚さを測定してリップ開度を自動で調整する自動調整ダイが好ましい。
<冷却ロール>
Tダイから吐出されたシート状の溶融樹脂は、互いに平行に配置された第一のロール(ロールA)と第二のロール(ロールB)の間で挟持され、ロールBの表面に巻きつけられ搬送される。
ロールAはいわゆるタッチロールであり、温度調節機能が備えられている弾性ロールであれば特に限定されない。弾性ロールとしては例えばゴムロールや金属弾性ロールが挙げられる。金属弾性ロールとは、例えばロール端板を有する軸部材と、両端側が前記ロール端板を介して前記軸部材に取り付けられてなる薄肉金属からなる弾性を有する外筒と、該薄肉金属外筒との間に流体の流送空間を設けて該薄肉金属外筒内に同一軸心状に収容された金属内筒とを備えて二重筒で構成され、前記流送空間に流体を流通させてなるロールである。弾性を有する外筒とは、溶融樹脂を挟持する際に印加される圧力により弾性変形する外筒である。厚さが小さい溶融状態かつシート状の樹脂を十分に冷却でき表面平滑性に優れるフィルムを得られるため、ロールAとして金属弾性ロールを使用することが好ましい。
ロールAの表面は、金属溶射によりコーティングされ鏡面に研磨されていることが好ましい。溶射する金属は限定されず、例えばアルミニウム、チタン、クロム、タングステンカーバイド、コバルト、ニッケル等からなる材料が使用される。これらの中でも硬度、表面平滑性の観点からタングステンカーバイドからなる材料が好ましく使用される。
ロールAの形状は、ロールのたわみを考慮したクラウニングが付与されていることが好ましい。クラウニング形状として、溶融状態の樹脂との密着性の観点から、円弧型でありロール中央の外径に対してロール端の外径が0.02〜0.2%小さい形状が好ましい。係る外径の比はより好ましくは0.05〜0.15%である。
ロールAに使用される材質は特に限定されないが、材質硬度がHS20以上あるものが好ましく、HS30以上あるものがより好ましい。材質硬度が係る範囲にあると異物等によるロールの傷つきが抑制され、樹脂フィルムの歩留まりが向上する。
ロールAの幅は好ましくは500mm以上であり、より好ましくは1000mm以上であり、さらに好ましくは1500mm以上である。ロールAの幅が500mm以上であることで、広幅のフィルムを製造することができ、また幅方向において残留歪みの差を低減するという本発明の製造方法が奏する効果の影響を大きく受ける。
ロールBはいわゆるキャストロールであり、温度調節機能が備えられていれば特に限定されず、例えば弾性ロールや剛体ロールが挙げられるが、剛体ロールであることが好ましい。剛体ロールは、例えばロール端板を有する軸部材と、両端側が前記ロール端板を介して前記軸部材に取り付けられてなる外周部に厚肉金属からなる剛性の外筒を有し、内周部に流体が流れる空間を備えたものが好ましい。剛性を有する外筒は樹脂圧力によって変形せず、剛性が高いロールを用いることでフィルム全面において高い膜厚精度が得られる。弾性ロールとしては上記ロールAで挙げたものを用いることができる。
ロールBに使用される材質は特に限定されないが、材質硬度がHS10以上あるものが好ましく、HS20以上あるものがより好ましい。材質硬度が係る範囲にあると異物等によるロールの傷つきが抑制され、樹脂フィルムの歩留まりが向上する。
上記ロールB表面は、金属溶射もしくはメッキによりコーティングされ鏡面に研磨されていることが好ましい。溶射もしくはメッキに使用される金属に制限はなく、アルミニウムやチタン、クロム、タングステンカーバイド、コバルト、ニッケル等からなる材料が使用される。その中でも硬度、表面平滑性の観点からタングステンカーバイドやクロムからなる材料が好ましく使用される。
ロールBの表面は、金属溶射またはメッキによりコーティングされ鏡面に研磨されていることが好ましい。溶射またはメッキに使用される金属に制限はなく、ロールA表面の溶射に用いられる材料を使用できる。その中でも硬度、表面平滑性の観点からタングステンカーバイドからなる材料が好ましく使用される。
ロールBはフィルム端部の厚さを考慮してテーパーが付与された形状が好ましい。テーパーとしては、ロール中央部の外径とロール端部の外径の差をテーパー部の長さで除したテーパー比が0.1〜1.0%であることが好ましく、0.3〜0.8%であることがより好ましい。テーパー比が係る範囲内にあると、Tダイから吐出された溶融状態の樹脂においてネックインの影響を低減することができ、さらに溶融状態の樹脂がロールと幅方向で均一に密着し、残留歪みの差を低減することができる。
ロールBの幅は好ましくは500mm以上であり、より好ましくは1000mm以上であり、さらに好ましくは1500mm以上である。ロールAの幅が500mm以上であることで、広幅のフィルムを製造することができ、また幅方向の残留歪みの差を低減するという本発明の製造方法が奏する効果の影響を大きく受ける。
ロールAとロールBの間に掛かる圧力は、線圧として好ましくは5kg/cm以上であり、より好ましくは10kg/cm以上である。また上限として、好ましくは50kg/cm以下であり、より好ましくは40kg/cm以下である。係る圧力が5kg/cm未満であっても50kg/cmより大きくてもロールAとロールBを幅方向で均一に押し付けることが困難となり、幅方向で残留歪みの差が増大する傾向となる。
上記Tダイにおける樹脂の吐出端面から、樹脂が前記第二のロール(ロールB)に接する点までの距離(エアギャップ)は好ましくは200mm以下であり、より好ましくは150mm以下であり、さらに好ましくは100mm以下である。エアギャップが係る範囲にあることで、幅方向において残留歪みの差が小さい樹脂フィルムを得られる。
ロールAおよびロールBはその表面温度を制御できるように構成されており、例えばロールA、ロールBの内部に流体を封入し、流体を循環させることによって、表面温度を制御できるような構造になっていることが好ましい。ここで使用される流体としては、例えば水やオイル等が挙げられる。係る流体は、40℃において動粘度が好ましくは80mm/s以下であり、より好ましくは60mm/s以下、さらに好ましくは40mm/s以下である。40℃における流体の動粘度が80mm/sより大きいと熱交換効率が下がり、ロールの表面温度が幅方向で不均一になり、樹脂フィルムの幅方向における残留歪みの差が増大する傾向となる。
<ロールの表面温度>
ロールAの両端部の表面温度の差は5℃未満であり、好ましくは4℃以下であり、より好ましくは2℃以下であり、さらに好ましくは1℃以下である。係るロールAの両端部の表面温度の差を係る範囲内にすることで、幅方向において残留歪みの差が小さい樹脂フィルムが得られる。なお、ロールAの両端部の表面温度は、ロールAの幅方向において、ロールAの中心からロールAの全幅の35%の距離だけ離れた位置でそれぞれ測定する。
ロールBの両端部の表面温度の差は好ましくは5℃未満であり、より好ましくは4℃以下であり、さらに好ましくは2℃以下であり、よりさらに好ましくは1℃以下である。係るロールBの両端部の表面温度の差を係る範囲内にすることで、幅方向において残留歪みの差が小さい樹脂フィルムが得られる。なお、ロールBの両端部の表面温度は、ロールBの幅方向において、ロールBの中心からロールBの全幅の35%の長さだけ離れた位置でそれぞれ測定する。
ロールAおよびロールBの両端部の表面温度の差を5℃未満とする手段は特に限定されない。係る手段において、ロールの幅方向全体の表面温度を統一して制御する方法としては、例えばロールの両端から流体を流入させ反対端から流出させる方法、ロール内部で螺旋状に流体を循環させる方法、ロールの内部に低粘度の流体を流す方法、流体の流量を増やす方法、流体の循環経路に滞留箇所を設けない方法、幅の小さいロールを用いる方法などが挙げられ、上記方法を複数組み合わせて使用しても良い。また係る手段において、ロールの幅方向の表面温度を複数部分に分けて制御する方法としては、流体が通る場所を幅方向で複数部分に分けたロールを用いる方法、幅方向で異なる温度の流体をロール表面に吹き付ける方法などが挙げられる。これらの中でも、ロールの内部に低粘度の流体を流す方法が簡便であり好ましい。係る流体の粘度は、40℃で測定したときの動粘度が好ましくは45mm/sec未満であり、より好ましくは40mm/sec未満であり、さらに好ましくは35mm/sec未満である。
ロールAおよびロールBの表面温度は、樹脂のガラス転移温度Tg(℃)に対して好ましくは(Tg−70)〜(Tg+20)℃であり、より好ましくは(Tg−50)〜(Tg+10)℃である。ロールAおよびロールBの表面温度を係る範囲とすることで、全体の残留歪みが小さい樹脂フィルムをロールからの離型性よく製造することができる。なお、係るTgは、樹脂フィルムを、JIS K7121に準拠して示差走査熱量測定(DSC)装置を用いて測定したときの、2回目の昇温時に測定されるDSC曲線から求めた中間点ガラス転移温度である。また、樹脂フィルムが複数のTgを有する場合、最も高いTgの値を採用する。
<樹脂>
本発明の製造方法で使用される樹脂は、溶融押出が可能であれば特に限定されず、熱可塑性樹脂でもよいし、熱硬化性樹脂であってもよいが、成形性の観点から熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えばビスフェノールAポリカーボネートなどのポリカーボネート樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸樹脂、スチレン−マレイミド樹脂、スチレン系熱可塑エラストマーなどの芳香族ビニル系樹脂またはその水素添加物;非晶性ポリオレフィン、結晶相を微細化したポリオレフィン、エチレン−メタクリル酸メチル樹脂などのポリオレフィン系樹脂;ポリメタクリル酸メチル、スチレン−メタクリル酸メチル樹脂などの(メタ)アクリル系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂をイミド環化、ラクトン環化、メタクリル酸変性などにより改質した耐熱性(メタ)アクリル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、シクロヘキサンジメタノールやイソフタル酸などで部分変性されたポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレートなどのポリエステル樹脂;ポリイミド樹脂;ポリアミド樹脂;ポリエーテルサルホン樹脂;トリアセチルセルロース樹脂などのセルロース系樹脂;ポリフェニレンオキサイド樹脂;などが挙げられる。なお、本明細書において(メタ)アクリル系樹脂とは、メタクリル系樹脂およびアクリル系樹脂を指す。
上記熱可塑性樹脂の中でも、光学特性、耐熱性、成形加工性などに優れる観点から(メタ)アクリル系樹脂が好ましく、メタクリル酸メチル単位を60〜100質量%含有する(メタ)アクリル系重合体を含有する(メタ)アクリル系樹脂がより好ましく、メタクリル酸メチル単位を70〜100質量%含有する(メタ)アクリル系重合体を含有する(メタ)アクリル系樹脂がさらに好ましく、メタクリル酸メチル単位を80〜100質量%含有する(メタ)アクリル系重合体を含有する(メタ)アクリル系樹脂がよりさらに好ましい。
(メタ)アクリル系重合体は、メタクリル酸メチルの単独重合体(A)であってもよいし、メタクリル酸メチルとアクリル酸エステルの共重合体(C)であってもよい。(メタ)アクリル系樹脂としては例えば、メタクリル酸メチルの単独重合体(A)、メタクリル酸メチルとアクリル酸エステルの共重合体(C)、メタクリル酸メチルの単独重合体(A)およびアクリル酸エステルの単独重合体(B)の混合物、メタクリル酸メチルの単独重合体(A)およびメタクリル酸メチルとアクリル酸エステルの共重合体(C)の混合物などが挙げられる。
アクリル酸エステルとしては特に限定されず、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどのアクリル酸アルキルエステルなどが挙げられる。
(メタ)アクリル系樹脂の重量平均分子量(Mw)は、5万〜15万であることが好ましく、6万〜15万であることがより好ましく、7万〜10万であることがさらに好ましい。なお、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)で分析し標準ポリスチレンの分子量に換算して算出される値である。
(メタ)アクリル系樹脂としては、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法など公知の方法により製造されたものを用いることができる。中でも、塊状重合法または溶液重合法により得られたものを用いることが好ましく、不純物の少ない熱可塑性樹脂フィルムを得られる観点からは、塊状重合法により得られたものを用いることがより好ましい。
本発明の製造方法で用いられる樹脂は(メタ)アクリル系樹脂を70〜95質量%含有することが好ましく、75〜90質量%含有することがより好ましく、80〜85質量%含有することがさらに好ましい。また、本発明の製造方法で用いられる樹脂はブロック共重合体やグラフト共重合体、ゴム粒子などを含有してもよい。
前記ゴム粒子としては、例えばアクリル酸エステルに由来する単位を有する重合体からなる粒子(以下、「アクリル系ゴム粒子」と称する。)、共役ジエンに由来する単位を有する重合体からなる粒子、アクリル酸エステルに由来する単位および共役ジエンに由来する単位を有する重合体からなる粒子などが挙げられる。なお、これらの重合体は必要に応じて架橋性単量体に由来する単位を有していてもよい。中でも樹脂として(メタ)アクリル系樹脂を用いる場合、前記ゴム粒子はアクリル系ゴム粒子であることが好ましい。
前記ゴム粒子は多層構造を有するゴム粒子であることが好ましく、粒子の芯から外殻に向かって略同心円状に複数の層が積層され、層間がグラフト結合により結合されているゴム粒子であることがより好ましい。
ゴム粒子の平均粒子径は、得られる樹脂フィルムの外観上の欠点を著しく低減できる観点から、好ましくは0.05〜1μm、より好ましくは0.1〜0.5μm、さらに好ましくは0.1〜0.3μmである。なお、本明細書における平均粒子径は、光散乱法によって測定される、体積基準の粒径分布における算術平均値である。上記範囲において、平均粒子径の異なる2種以上のゴム粒子を組み合わせて用いてもよい。
本発明の製造方法で用いられる樹脂はゴム粒子を5〜30質量%含有することが好ましく、10〜25質量%含有することがより好ましく、15〜20質量%含有することがさらに好ましい。ゴム粒子の含有量が30質量%を超えると得られる樹脂フィルムの耐熱性が低下する傾向となり、5質量%未満であると得られる樹脂フィルムが脆くなる傾向となる。
本発明の製造方法で用いられる樹脂は、必要に応じて各種の添加剤を好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.2質量%以下含有してもよい。係る添加剤としては、例えば酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、離型剤、加工助剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤、光拡散剤、有機色素、艶消し剤、耐衝撃性改質剤、蛍光体などが挙げられる。これらの添加剤は樹脂を製造する際の重合反応液に添加してもよいし、重合反応により製造された樹脂に添加してもよい。
本発明の製造方法で得られた樹脂フィルムは、鉛筆硬度が好ましくはHBよりも硬く、より好ましくはFよりも硬く、さらに好ましくはHよりも硬い。表面硬度がHBよりも硬い樹脂フィルムは、基材保護用途などで好適に使用できる。
<用途>
本発明の製造方法で製造された樹脂フィルムは樹脂フィルムの幅方向において残留歪みの差が小さいため、例えば車両外装、車両内装等の車両加飾部品;壁材、ウィンドウフィルム、浴室壁材等の建材部品;食器、玩具、楽器等の日用雑貨;掃除機ハウジング、テレビジョンハウジング、エアコンハウジング等の家電加飾部品;キッチンドア表装材等のインテリア部材;船舶部材;タッチパネル表装材、パソコンハウジング、携帯電話ハウジング等の電子通信機;液晶保護板、導光板、導光フィルム、偏光子保護フィルム、偏光板保護フィルム、位相差フィルム、各種ディスプレイの前面板および表装材、拡散板などの光学関係部品;太陽電池若しくは太陽光発電用パネル表装材などの太陽光発電部材などとして好適に使用できる。
中でも、本発明の製造方法で製造されたフィルムは、液晶表示装置などの表示装置に用いられる部材、例えば、偏光子保護フィルム、偏光板保護フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルム、液晶基板、光拡散シート、プリズムシートなどの光学用途に好適に用いることができる。特に、偏光板保護フィルムや位相差フィルムにより好適である。
また、本発明の製造方法で製造されたフィルムは、加飾用途に好適に用いることができる。加飾方法は、特に限定されない。例えば、樹脂フィルムをそのまま、あるいは少なくとも1方の面に印刷もしくは蒸着を施して使用できる。その後被加飾品の表面にラミネーションする方法(ラミネーション成形法);樹脂フィルムを被加飾品の形状に合わせて真空または圧空成形し、これを射出成形用金型に設置し、次いで射出成形を行うことによって射出成形と同時に貼合する方法(インサート成形法);射出成形用金型キャビティー内で樹脂フィルムを真空または圧空成形し、次いで射出成形を行うことによって射出成形と同時に貼合する方法(インモールド成形法)、金型キャビティー内で樹脂フィルムを真空状態で被加飾品の表面に沿わせ、その後圧空・プレス成形を行う方法(真空・圧空成形法、TOM成形法)等を挙げることができる。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はそれらにより何ら制限されるものではない。なお、実施例および比較例における物性値の測定または評価は、以下の方法により行った。
〔ロールAおよびロールBの両端部の表面温度〕
溶融状態かつシート状の樹脂を挟持した状態で回転しているロールAの表面に、接触式温度計(本体:安立計器社製、商品名「HL−200」;センサー部:安立計器社製、商品名「U133E」)のセンサー部を接触させてロールAの表面温度を測定した。測定する位置は、ロールAの幅方向において、ロールAの中心からロールAの全幅の35%の長さだけ離れた位置とし、フィルムの流れ方向の下流からロールAを見たときに右側の点で測定した温度をTm、左側の点で測定した温度をTdとした。なお、Tm、Tdは各3回測定し、その平均値を採用した。また、ロールBについて、ロールAと同様に温度を測定し、ロールBの表面温度Tm’、Td’とした。
〔残留歪み〕
残留歪みの指標として、樹脂フィルムの面内位相差を以下の方法で測定した。樹脂フィルムの幅方向において、Tm、Tdを測定した位置に重なる位置の面内位相差を、自動複屈折計(王子計測社製;KOBRA−WR)を用い、温度23±2℃、湿度50±5%の条件で測定し、フィルムの流れ方向の下流からフィルムを見たときに右側の点で測定した面内位相差をRem、左側の点で測定した面内位相差をRedとした。
〔樹脂フィルムの平均厚さおよび厚さ精度〕
樹脂フィルムについて、マイクロメーター(Mitutoyo社製;MPC−25MXT)を用いて、端部から幅方向に10mm毎に測定し、その平均値を樹脂フィルムの平均厚さ(μm)とした。また、測定した厚さの最大値と最小値の差を厚さ精度(μm)として評価した。
<製造例1>
国際公開WO2014/167868号の参考例1を参照して合成したゴム粒子16質量部、国際公開WO2014/167868号の参考例2を参照して合成したメタクリル樹脂(重量平均分子量110000)84質量部、および紫外線吸収剤(BASF社製;商品名「Tinuvin460」)2質量部をヘンシェルミキサーで混合し、260℃に設定したスクリュー径75mmのベント付き二軸押出機を用いて押し出し、ペレット1を得た。
<製造例2>
国際公開WO2016/080124号の製造例1を参照して合成したメタクリル樹脂(重量平均分子量59000)20質量部、および国際公開WO2014/167868号の参考例2を参照して合成したメタクリル樹脂(重量平均分子量110000)80質量部をヘンシェルミキサーで混合し、260℃に設定したスクリュー径75mmのベント付き二軸押出機を用いて押し出し、ペレット2を得た。
<実施例1>
製造例1で得たペレット1を、260℃に設定したスクリュー径75mmのベント付き単軸押出機を用いて溶融した。溶融状態の樹脂をギアポンプ、ポリマーフィルタ、スタティックミキサーの順に通過させ、リップ開度を1mmに設定したリップ幅1850mmのTダイから120kg/hの吐出速度でシート状に押し出した。押し出された溶融状態かつシート状の樹脂をロールAおよびロールBで挟持・冷却してロールBに巻き掛け、厚さ80μmかつ幅1750mmの樹脂フィルム(F−1)を得た。
なお、ロールAとして、硬度HS30の基材質の表面にタングステンカーバイドを厚さ100μmで溶射した幅2000mmの金属弾性ロールを使用し、幅方向において中心から700mm離れた2点の表面温度をそれぞれTm:90℃、Td:91℃とした。また、ロールAの内部に、40℃で測定したときの動粘度が30mm/secである鉱物油(Exxon Mobil社製、商品名「レキオスサーム605」)を600L/minの流速で流した。
ロールBとして、硬度HS20の基材質の表面に厚さ100μmのハードクロムをメッキした幅2000mmの金属弾性ロールを使用し、幅方向において中心から700mm離れた2点の表面温度をそれぞれTm’:90℃、Td’:90℃とした。また、ロールBの内部に、40℃で測定したときの動粘度が0.7mm/secである水を500L/minの流速で流した。
得られた樹脂フィルム(F−1)の評価結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1において、ペレット1の代わりに製造例2で得たペレット2を用い、ロールAの表面温度をそれぞれTm:80℃、Td:80℃に変更し、ロールBの表面温度をそれぞれTm’:80℃、Td’:80℃に変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ200μmかつ幅1800mmの樹脂フィルム(F−2)を得た。得られた樹脂フィルム(F−2)の評価結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1において、ペレット1の代わりに国際公開WO2015/076398号の実施例6を参照して得た、アクリル系ブロック共重合体を含有するアクリル樹脂のペレット3を用い、ロールAの表面温度をそれぞれTm:92℃、Td:91℃に変更し、ロールBの表面温度をそれぞれTm’:91℃、Td’:90℃に変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ80μmかつ幅1700mmの樹脂フィルム(F−3)を得た。得られた樹脂フィルム(F−3)の評価結果を表1に示す。
<実施例4>
製造例1で得たペレット1を、260℃に設定したスクリュー径75mmのベント付き単軸押出機を用いて溶融した。溶融状態の樹脂をギアポンプ、フィルタ、スタティックミキサーの順に通過させ、リップ開度を1mmに設定したリップ幅900mmのTダイから50kg/hの吐出速度でシート状に押し出した。押し出された溶融状態かつシート状の樹脂をロールAおよびロールBで挟持・冷却してロールBに巻き掛け、厚さ60μmかつ幅765mmの樹脂フィルム(F−4)を得た。
なお、ロールAとして、硬度HS30の基材質の表面にタングステンカーバイドを厚さ100μmで溶射した幅1000mmの金属弾性ロールを使用し、幅方向において中心から150mm離れた2点の表面温度をそれぞれTm:90℃、Td:89℃とした。また、ロールAの内部に、40℃で測定したときの動粘度が30mm/secである鉱物油(Exxon Mobil社製、商品名「レキオスサーム605」)を130L/minの流速で流した。
ロールBとして、硬度HS20の基材質の表面に厚さ100μmのハードクロムをメッキした幅1000mmの金属弾性ロールを使用し、幅方向において中心から150mm離れた2点の表面温度をそれぞれTm’:100℃、Td’:99℃とした。また、ロールBの内部に、40℃で測定したときの動粘度が30mm/secである鉱物油を130L/minの流速で流した。
得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
<実施例5>
実施例4において、ペレット1の代わりに製造例2で得たペレット2を用い、ロールAの表面温度をそれぞれTm:70℃、Td:69℃に変更し、ロールBの表面温度をそれぞれTm’:80℃、Td’:77℃に変更した以外は実施例4と同様にして、厚さ200μmかつ幅770mmの樹脂フィルム(F−5)を得た。得られた樹脂フィルム(F−5)の評価結果を表1に示す。
<比較例1>
製造例1で得たペレット1を、260℃に設定したスクリュー径75mmのベント付き単軸押出機を用いて溶融した。溶融状態の樹脂をギアポンプ、ポリマーフィルタ、スタティックミキサーの順に通過させ、リップ開度を1mmに設定したリップ幅1850mmのTダイから120kg/hの吐出速度でシート状に押し出した。押し出された溶融状態かつシート状の樹脂をロールAおよびロールBで挟持・冷却してロールBに巻き掛け、厚さ80μmかつ幅1750mmの樹脂フィルム(F−6)を得た。
なお、ロールAとして、硬度HS30の基材質の表面にタングステンカーバイドを厚さ100μmで溶射した幅2000mmの金属弾性ロールを使用し、幅方向において中心から700mm離れた2点の表面温度をそれぞれTm:97℃、Td:90℃とした。また、ロールAの内部に、40℃で測定したときの動粘度が46mm/secである鉱物油(松村石油社製、商品名「サームオイル46AH」)を600L/minの流速で流した。
ロールBとして、硬度HS20の基材質の表面に厚さ100μmのハードクロムをメッキした幅2000mmの金属弾性ロールを使用し、幅方向において中心から700mm離れた2点の表面温度をそれぞれTm’:91℃、Td’:90℃とした。また、ロールBの内部に、40℃で測定したときの動粘度が0.7mm/secである水を500L/minの流速で流した。
得られた樹脂フィルム(F−6)の評価結果を表1に示す。
<比較例2>
比較例1において、ペレット1の代わりに製造例2で得たペレット2を用い、ロールAの表面温度をそれぞれTm:84℃、Td:79℃に変更し、ロールBの表面温度をそれぞれTm’:81℃、Td’:80℃に変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ200μmかつ幅1750mmの樹脂フィルム(F−7)を得た。得られた樹脂フィルム(F−7)の評価結果を表1に示す。

表1の結果から、ロールAの両端部の表面温度の差を5℃未満とすることで、幅方向で残留歪みの差が小さい樹脂フィルムが得られることが分かる。

Claims (12)

  1. Tダイから溶融状態かつシート状の樹脂を押し出し、第一のロールと第二のロールで挟持する樹脂フィルムの製造方法であって、
    前記第一のロールが、ロール端板を有する軸部材と、両端側が前記ロール端板を介して前記軸部材に取り付けられてなる薄肉金属からなる弾性を有する外筒と、該薄肉金属外筒との間に流体の流送空間を設けて該薄肉金属外筒内に同一軸心状に収容された金属内筒とを備えて二重筒で構成され、前記流送空間に流体を流通させてなる弾性ロールであって
    ロールの内部に流す流体の粘度は、40℃で測定したときの動粘度が35mm /sec未満であり、
    前記第一のロールにおいて、両端部の表面温度の差を5℃未満とする、樹脂フィルムの製造方法。
  2. 前記第一のロールの内部に流速130〜600mL/minで流体を流通させる、請求項1に記載の樹脂フィルムの製造方法。
  3. 前記第二のロールの両端部の表面温度の差を5℃以下とする、請求項1または2に記載の樹脂フィルムの製造方法。
  4. 前記第一のロールと前記第二のロールの間に掛かる圧力を線圧で5〜50kg/cmとする、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
  5. 前記Tダイにおける樹脂の吐出端面から樹脂が前記第二のロールに接する点までの距離を200mm以下とする、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
  6. 前記第一のロールの内部に流通させる流体が鉱物油である、請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
  7. 前記樹脂フィルムの鉛筆硬度がHBよりも硬い、請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
  8. 前記樹脂が(メタ)アクリル系樹脂を含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
  9. 前記(メタ)アクリル系樹脂がメタクリル酸メチルの単独重合体を含有する、請求項8に記載の樹脂フィルムの製造方法。
  10. 前記樹脂が架橋ゴム粒子を含有する、請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
  11. 前記架橋ゴム粒子がアクリル酸エステル系重合体である、請求項10に記載の樹脂フィルムの製造方法。
  12. 前記樹脂フィルムが光学フィルムである、請求項1〜11のいずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
JP2016147973A 2016-07-28 2016-07-28 樹脂フィルムの製造方法 Active JP6789708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016147973A JP6789708B2 (ja) 2016-07-28 2016-07-28 樹脂フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016147973A JP6789708B2 (ja) 2016-07-28 2016-07-28 樹脂フィルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018015979A JP2018015979A (ja) 2018-02-01
JP6789708B2 true JP6789708B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=61075724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016147973A Active JP6789708B2 (ja) 2016-07-28 2016-07-28 樹脂フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6789708B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7176793B2 (ja) * 2019-06-19 2022-11-22 株式会社オリンピア 遊技機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005172940A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Sekisui Chem Co Ltd 光学フィルム及びその製造方法
JP4452107B2 (ja) * 2004-03-16 2010-04-21 日本ウェーブロック株式会社 成形用金属調加飾シート
JP2008049630A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Sanki Techno Kk 薄膜成形用タッチロールおよび薄膜成形機
WO2014041803A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 株式会社カネカ アクリル系樹脂フィルム
JP6128819B2 (ja) * 2012-11-30 2017-05-17 株式会社カネカ 光学フィルムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018015979A (ja) 2018-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI715722B (zh) 熱塑性樹脂薄膜與其製造方法、及積層體
JP6867161B2 (ja) 光学フィルム、それを含む積層光学フィルム、および光学フィルムの製造方法
TWI589436B (zh) Retardation film laminate, manufacturing method of retardation film laminate and method of manufacturing retardation film
JP7443553B2 (ja) 液晶ポリマーフィルム、フレキシブル銅張積層板及び液晶ポリマーフィルムの製造方法
JP2011048162A (ja) 熱可塑性フィルムとその製造方法、偏光板、液晶表示装置
CN109562553B (zh) 挤出树脂板的制造方法和挤出树脂板
JP6395899B2 (ja) 樹脂積層体の製造方法
US20110063544A1 (en) Optical film and method for producing it, polarizer, and liquid crystal display device
WO2008075811A1 (en) Device for manufacturing optical film and method for manufacturing the same
JP5006891B2 (ja) アクリル系樹脂フィルムの製造方法及びアクリル系樹脂フィルム
JP2013103368A (ja) 多層フィルム
JP4277531B2 (ja) 光学用フィルムおよびその製造方法
US9206294B2 (en) Acrylic resin film having good transparency and impact resistance and method for manufacturing same
JP5410136B2 (ja) フィルムの製造方法、フィルム、偏光板、及び液晶表示板用フィルム
JP6789708B2 (ja) 樹脂フィルムの製造方法
CN105765424A (zh) 相位差膜的制造方法
WO2012137632A1 (ja) 透明リサイクルシートの製造方法、および透明リサイクルシート
JP2013195939A (ja) 位相差フィルムの製造方法
JP2011048025A (ja) フィルム、フィルムの製造方法、偏光板および液晶表示装置
JP2018187783A (ja) 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
JP2011084058A (ja) フィルム、その製造方法、偏光板および液晶表示装置
TW201446460A (zh) 模具以及複數層膜之製造方法
JP2013154546A (ja) 積層体およびそれを備えた保護部材
TW201607978A (zh) 環烯烴系膜的製造方法以及環烯烴系膜
JP2010137422A (ja) フィルム、フィルムの製造方法、偏光板、光学補償フィルム、反射防止フィルムおよび液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6789708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150