JP6789520B2 - 繊維状からなるパイル素材を有する部材の切断方法と繊維状のパイル素材の切断部材からなるパイル製品の製造方法。 - Google Patents

繊維状からなるパイル素材を有する部材の切断方法と繊維状のパイル素材の切断部材からなるパイル製品の製造方法。 Download PDF

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Description

本発明は、繊維状のパイル素材、もしくは繊維状のパイル素材を有する素材から製品形状へ切断により形成した繊維状のパイル素材の切断部材、からなる形状化されたパイル製品の製造に関する。
繊維状からなる布地もしくはパイル有する織物あるいは編物を切断する従来の方法としては、プレス加工法における型枠において、平面四角形状の基台に切断すべき所定形状をなすように形状化された複数の平板状の切断刃を形成し、タテ糸とヨコ糸にパイル糸として毛羽を織り込んだパイル織物の該タテ糸とヨコ糸に対して、該切断刃をタテ糸またはヨコ糸の延びる方向と交差する方向に押し付けることによって、該織物からシール材を切断する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、軸受装置用の繊維状からなるフェルトの裁断として、レーザー光を用いた裁断機により裁断する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、所定形状のシート材を切刃で裁断して裁断部とし、裁断すると同時にこの裁断部を溶着して所定形状より小さい目的形状であるシート材とする製造方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
立毛布帛に超音波振動子をあてて立毛布帛を溶断し、同時に立毛布帛の繊維の形態を残しながら、断面を溶融膠着させることにより、縁部のパイルに影響を殆ど与えることなくパイルタッチ感そのままの柔らかなホツレ止めをする方法が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
またワークに付着した余剰パイルを確実に除去する方法として、ワークを移動させながら、かつ、ワークに水をかけながら、回転ブラシでワークに付着した余剰パイルを擦りとる方法が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
特開2000−8272号公報 特開2002−146669号公報 特開2006−212753号公報 特開2008−31583号公報 特開平4−265184号公報
従来のパイルを有する繊維状の素材およびパイル織物やパイル編物の切断では、パイルが傾斜した状態すなわち斜毛した状態で切断を行ってカットパイルとしているので、毛羽であるパイル屑が発生する。しかし、切断により形成される切断部材である粉体用シール材などの製造においては、この発生したパイル屑が粉体収容用部材に混入するという問題を発生させている。さらに、これらのパイル屑は切断によって微細なものが含まれているので、パイル切断の作業者の健康を阻害する可能性を有している。
そこで、このようにパイル織物やパイル編物などのパイルを切断した際に発生するパイル屑を除去する必要がある。そのパイル屑の除去方法として、従来では、パイルの切断後に、パイルの切断されたパイル織物やパイル編物の表面をブラシなどで、クリーニングすると同時に吸引を行うことにより、パイル屑を除去している。
しかし、紙または樹脂シートからなる離型紙を一方面に備えた両面テープの他方面の粘着面をパイル素材の裏面に貼り付けてあるときに、このパイル素材を離型紙をカットしないようハーフカットに切断すると、切断により生じたパイル屑は、パイル表面のパイル屑のみがブラシで除去されるものの、除去用ブラシの毛先が内部までは入り込み難いので、パイル織物やパイル編物の内部の基布の近傍に入り込んでいるパイル屑までは、十分除去するには至っていないことがわかった。そのため、このような状態で、パイルのカットされた織物や編物を使用すると、使用時の振動などで、基布近傍にまで入り込んでいたパイル屑がやがて上層に出てきて、その後に不具合を生じさせてしまうおそれがある。
また、近年のシール材においては、パイル織物やパイル編物からなるシール材に用いる素材の繊維径が、より微細化されている。すると、この微細化に伴って、カットパイルを作製するために、パイルを切断する時に発生するパイル屑がより一層に微細化されて浮遊するおそれがあるので、これが作業者の負担となることも懸念される。
そこで、このような不具合や作業者の負担に鑑みて、本願発明の課題は、パイル織物やパイル編物などの繊維状のパイル素材を切断する際に発生する微細なパイル屑の浮遊を抑止して切断する切断方法を提供すること、その切断方法によって発生するパイル屑の除去を容易に行いうるパイル製品の製造方法を提供すること、および、繊維状のパイル素材に付着する粘着テープが有するセパレーターである離型紙を切断することなく、パイル素材を切断することにより、配列状態にある複数のパイル製品の製造方法を提供することである。
本発明の課題を解決するための第1の手段は、繊維状のパイル素材もしくは繊維状のパイル素材を有する素材(以下これらの両素材を代表して「繊維状のパイル素材」という。)を、所望の形状のパイル製品を形成するために、保持台上に水平に載置した状態で前方に等速移送しながら、この繊維状のパイル素材を、定点上で上下動する切断刃により切断することで、所望の形状のパイル製品を形成する。その際に、離型紙を有する両面テープのこの離型紙を下側にして保持台上に載置し、該離型紙付き両面テープの上に、繊維状のパイル素材のパイルの先端を上向きにし、さらにそれらの上に片面粘着テープの粘着面を下向きにして載置し、この片面粘着テープおよびその下部の繊維状のパイル素材である被切断部材を、上方から降下する切断刃により、被切断部材の片面粘着テープおよびその下部の繊維状のパイル素材をほぼ同時に切断して、所望の経常の切断部材に形成し、この切断により生じる毛羽であるパイル屑(以下、単に「パイル屑」という。)を最上部の片面粘着テープの下向きの粘着層に付着することによりパイル屑の除去を行うパイル屑の除去工程を有して切断部材とする工程からなることを特徴とする繊維状のパイル素材からなる切断部材であるパイル製品の製造方法である。
その第2の手段は、切断刃で切断される繊維状のパイル素材は、この繊維状のパイル素材の裏面に離型紙を介在して両面テープを貼り合わした被切断部材であって、この被切断部材から離型紙を残した状態で切断刃によるハーフカット切断によって所望のパイル製品の形状とする際に、切断刃と離型紙を有する繊維状のパイル素材を設置した保持台との間に、片面に粘着面を有する片面粘着テープまたは片面に粘着面を有する片面粘着シート(以下、これらを「片面粘着テープ」という。)を介在させて、片面粘着テープの粘着面を下向きにし、繊維状のパイル素材のパイル先端を上向きにして配置して、片面粘着テープおよび繊維状のパイル素材である被切断部材を上方から降下する切断刃によってほぼ同時に切断して、離型紙が切断されること無く残留するハーフカットとし、所望の形状のカットパイルを有する切断部材に形成し、この切断により生じるパイル屑を最上部の片面粘着テープの下向きの粘着層に付着する工程からなることによりパイル屑をカットパイルの先端から除去して切断部材とする工程からなることを特徴とする第1の手段の繊維状のパイル素材からなる切断部材であるパイル製品の製造方法である。
その第3の手段は、切断刃による切断により切断する方法は、切断刃と被切断部材の保持台の間に第1の片面粘着テープを介在せしめ、この第1の片面粘着シートの粘着面を、繊維状のパイル素材のパイル面側になるように配置することにより、切断によるパイル屑の浮遊を防止し、かつ、離型紙を残した状態でハーフカット切断によって所望の形状として、離型紙上に所望の複数の切断形状を離間した配置状態で形成し、切断が終了した領域に片面に粘着面を有する第2の片面粘着テープを貼り付け、第2の片面粘着テープにより、上記の切断をした第1の片面粘着テープを除去すると同時に切断により発生したパイル屑を除去して切断部材とする工程からなることを特徴とする第1または第2の手段の繊維状のパイル素材からなる切断部材であるパイル製品の製造方法である。
その第4の手段は、切断により発生したパイル屑を除去する工程は、その工程のパイル屑の除去に続けて、パイル屑を除去した後のパイル製品とは異なる余剰部分を除去することにより、ハーフカットで残留した離型紙上にパイル製品が所定の間隔で連続方向に配列されている状態の工程とすることからなることを特徴とする第3の手段の繊維状のパイル素材からなる切断部材であるパイル製品の製造方法である。
その他の手段では、粉体処理部に付着した粉体をクリーニングするクリーニング材あるいは粉体処理部から粉体の漏洩を防止する粉体用シール材であることを特徴とする、上記の第1〜第4の手段のいずれかの手段である繊維状のパイル素材からなる切断部材の製造方法により製造された切断部材からなるパイル製品である。
本発明の課題を解決するための手段により、パイル織物やパイル編物などの繊維状のパイル素材を切断する際に、発生する微細なパイル屑の浮遊を防止して切断することができ、その切断方法によって発生するパイル屑の除去を容易に行ってパイル製品が製造でき、さらに、繊維状のパイル素材に付着する粘着テープが有するセパレーターでもある離型紙を切断することなく、パイル素材を切断することにより、配列状態にある複数のパイル製品をその配列状態で製造することができる。
本発明の切断前の概略構成図。 本発明の切断前で中間部に発泡体を設けた概略構成図。 従来の切断方法を示す図。 本発明の切断方法を示す図。 切断装置で切断される例を示す図。 切断装置で切断される例を示す図。 切断装置で切断される例を示す図。 切断後の状態で余剰部がトリミングされる前の状態を示す図。 切断後の状態で余剰部がトリミングされる前の状態を示す図。 切断後の状態で余剰部がトリミングされる前の状態を示す図。 パイル表面上に設けた片面粘着テープ除去用の剥離テープを設けた図。 パイル表面上に設けた片面粘着テープ除去用の剥離テープを設けた図。 パイル表面上に設けた片面粘着テープ除去用の剥離テープを設けた図。 第2片面粘着テープの剥離用粘着テープに第1の片面粘着テープからなる製品形状のハーフカット品の切断によるパイル屑を貼り付けた裏面を示す図。 パイル屑を除去した状態を示す写真 パイル屑を除去した状態の片面粘着テープと剥離用粘着テープを除去した部分を示す写真 パイル屑の除去状態と余剰部の除去状態と完成品とを示す図。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に示すように、一方向に斜毛したパイル4を有するパイル素材2の表面11に、片面が粘着層8cの粘着面である片面粘着テープ8または片面が粘着層9cの粘着面である片面粘着シート9のこれらの粘着面を斜毛状態となったパイル4の表面4aに当接させている。この図1では、裏面12であるパイル素材2の地糸層2aに離型紙16を有する両面テープ17を貼り合せている。その上で、パイル4の表面4aの直上から垂直に切断刃6を降ろして、下面の離型紙16を切断することなく、この離型紙16の上側のパイル素材2を切断する。なお、離型紙の基本材料は紙であっても良くまた樹脂シートであってもよいものであり、離型剤が塗布されているものをものを総称して離型紙16またはセパレーター16としている。
さらに、図2に示すように、パイル素材2の表面11に、片面11aが粘着層8cを有する片面粘着テープ8の該粘着層8cまたは片面11aが粘着層9cを有する片面粘着シート9の該粘着層9cを一方向に斜毛状態となっているパイル4の先端である表面4aに当接し、さらにパイル素材2の地糸層2aの側である裏面12を両面テープ17やホットメルト18などの中間接着剤22で発泡体21の上面21aと貼り合せ、さらに発泡体21の下面21bである裏面12に該離型紙16を有する両面テープ17を貼り付けて保持台7に載置している。
ここで、従来のパイル素材2の切断方法を図3により説明し、一方、本願発明のパイル素材2の切断方法を図4により説明する。先ず、図3の(a)〜(d)に示すように、従来の最下部の離型紙16を全面切断しないハーフカットのパイル素材2の切断方法では、パイル素材2の地糸層2aの側である裏面12に、離型紙16を有する両面テープ17を貼付し、1方向に斜毛状態となっているパイル4の表面4aの直上から切断刃6を降ろして、最下部の離型紙16は切断することなく上部の一方向に斜毛状態となっているパイル4を切断するハーフカット切断を行っている。ハーフカット切断は切断刃6によりパイル4の一部が切断され、切断されたパイル4の表面4aであるパイル屑13が切断刃6の切断力により下方へ押し込まれて、離型紙16を有する両面テープ17の粘着層にパイル4の表面4aであるパイル屑13を付着させる。この場合、切断されたパイル4の表面4aであるパイル屑13は元のパイル4の長さよりも短く、しかも離型紙16の部分まで切断刃6で押込まれて挿入されるために、クリーニングブラシなどで清掃を行ってもブラシの先端部が離型紙16の表面まで入りにくいので、この押し込まれたパイル屑13を除去することが困難となって、図3の(d)に示すようにパイル4の先端部の短いパイル屑13が残る。
これに対し、図4の(a)〜(d)に示すように、本願発明のパイル素材2の切断方法では、一方向に斜毛状態となっているパイル4の先端である表面4aに粘着層を有する片面粘着テープ8を設け、片面粘着テープ8の粘着面である粘着層8cをパイル4の表面4aに当接して貼り付け、さらに、パイル素材2の下部の地糸層2aを離型紙16を有する両面テープ17の粘着層に貼付し、この貼付した両面テープ17の裏面12に離型紙16を残して、この離型紙16を下部の保持台7に載置して、片面粘着テープ8の上から、図4の(b)に示すように、切断刃6を降ろし、片面粘着テープ8およびパイル4を押し下げながら、図4の(c)に示すように、斜毛状態となったパイル4の切断をパイル素材2の地糸層2aの下面の両面テープ17まで切断する。なお、この場合、地糸層2aの両面テープの下部の剥離紙は切断すること無く、離型紙16を残しパイル素材2の余剰部を切断後に除去できるハーフカットの切断方法である。このようにすることで、切断刃6による切断により、切断されたパイル屑13は切断力と最上部の片面粘着テープ8の粘着力により、この片面粘着テープ8の粘着層8cに強く付着し、図4の(d)に示すように、切断刃6の上昇と共に片面粘着テープ8の粘着層8cにパイル屑13が付着した状態で、切断前の高さに戻る。この場合、片面粘着テープ8の粘着層8cとパイル屑13の付着力が、離型紙16を有する両面テープ17とパイル屑13の付着力よりも強くなるように、切断刃6の形状や片面粘着テープ8の粘着層8cの粘着力を構成することにより、離型紙16を有する両面テープ17に付着しようとするパイル屑13を、片面粘着テープ8の粘着層8cに付着させることで、パイル屑13を容易に除去することができる。
つまり、(パイル4と当接する片面粘着テープ8の粘着層8cとパイル屑13との付着力:Ft)>(離型紙16を有する両面テープ17とパイル屑13との付着力:Fs)の関係を満たすものとすることで、離型紙16を有する両面テープ17に付着しているパイル屑13を除去することができる。
また、本願発明においては、パイル4の表面4aに設ける第1片面粘着テープ8aの粘着層8cまたは第1片面粘着シート9aの粘着層9cをパイル4に貼り付け、切断刃6で切断のために押し下げたとき、パイル4が切断される前に押し下げ力がパイル4にかかることによりパイル4と第1片面粘着テープ8aの粘着層8cあるいは第1片面粘着シート9aの粘着層9cとの付着力を増大させる働きを有する。この場合、押圧力には切断刃6の刃角6cおよびその形状も増大させる働きの重要な因子となる。特に斜毛状態となったパイル4の切断においては、斜毛状態の毛先側の切断刃6の刃角6cおよびその形状が重要となり、切断前の応力と粘着力による付着を増大させることで斜毛されたパイル4の切断で生じるパイル屑13の除去はより効果的となる。
このように繊維状のパイル素材2もしくは繊維状のパイル素材を有する素材3からなる積層された部材の切断では、切断により生じるパイル4やパイル屑13等がその周囲の環境に浮遊することを防止でき、かつパイル4の表面上に配置した第1片面粘着テープ8aあるいは第1片面粘着シート9aを除去することにより、パイル屑13を容易に除去できる画期的な方法である。また、このパイル屑13の除去方法は、繊維状のパイル素材2がパイル織物あるいはパイル編物であるものや、パイル4が植毛された部材であるものや、パイル4が圧縮されて形成されたフェルト材等からなるものであるものにも適用できる。さらに、連続的な切断を考慮するとき、編物からなる生地や織物からなる生地にも適用できる方法である。
図5の(a)、(b)に斜毛されたパイル4を有するパイル素材2を切断してパイル製品23とする切断機構の実施例を示す。この実施例では、切断機構の上部の機構として、前部形状刃6aと後部形状刃6bに分割形成された切断刃6を下部に有する切断刃支持部材5が設けられており、この切断刃支持部材5は切断のために上下動する。さらに、この切断機構の下部の機構として、保持台7の上に離型紙16を下面に有する両面テープ17を載置して設けている。さらに、これらの中間の機構として、表面11が非粘着層8dで裏面12が粘着層8cである片面粘着テープ8aをその粘着層8cにより斜毛されたパイル4の表面に押圧して貼り付けながらパイル素材2を形状化して切断するために、巻き戻しロール10aからプーリー10cを介して巻き取りロール10bへ送給する機構を設けている。
図5は、切断機構の上部の機構である切断刃支持部材5および片面粘着テープ8である第1片面粘着テープ8aを上方から見た平面図である。ただし、この平面図ではプーリー10cは省略して示していない。さらに、切断刃支持部材5から下方に突き出ている切断刃6である前部形状刃6aと後部形状刃6bを示している。さらに切断刃6の下部に巻き戻しロール10aから巻き戻された片面粘着テープ8が切断刃支持部材5の下側を経て前部切断痕6dと後部切断痕6eのカットパイル形状6fにカットされて巻き取りロール10bに巻き取られた状態を示している。上記した切断機構を用いて、図6の(a)、(b)に示すように、繊維状のパイル素材2のパイル4の先端を上向きにしてパイル素材を有する素材3の裏面12に離型紙16を有する両面テープ17を保持台7上で水平に矢印方向にパイル素材を有する素材3の移動速度と略同じ速度で片面粘着テープ8を送給しながら、それらの上で片面粘着テープ8の粘着層8cを下向きにし、さらにそれらの上に片面粘着テープ8の粘着層8cを下向きにして載置し、この片面粘着テープ8を巻き戻しロール10aからプーリー10cを介して巻き取りロール10bへ送給しながら、この片面粘着テープ8およびその下部の繊維状のパイル素材を有する素材3と離型紙16を有する両面テープ17である被切断部材15を、間欠的に上方から降下する前部形状刃6aと後部形状刃6bを有する切断刃6により、被切断部材15である片面粘着テープ8およびその下部の繊維状のパイル素材を有する素材3と裏面の両面テープ17をほぼ同時に切断して、所望の形状の前部切断痕6dと後部切断痕6eからなる切断部材20に形成し、切断刃6は上方へ上昇して元の場所へと戻る。図4に示すように、この切断により生じる毛羽14であるパイル屑13を片面粘着テープ8の下向きの粘着層8cに付着して、パイル屑13を除去して切断部材20を製造する。
この図6には、パイル素材を有する素材3の裏面12に離型紙16有する両面テープ17が設けてあり、保持台7上のパイル素材を有する素材3の上面に、片面11aが粘着層8cである片面粘着テープ8(第1片面粘着テープ8a)をパイル素材を有する素材3の移動速度と略同じ速度で送り出して貼り付け、間欠的に上下動する切断刃支持部材5の切断刃6によって被切断部材15である片面粘着テープ8およびその下部の繊維状のパイル素材を有する素材3と裏面の両面テープ17をほぼ同時に切断するとともに、この片面粘着テープ8をパイル4の表面4aに貼付する装置の例である。図6の(a)は、この切断および貼付装置を模式的に示す平面図で特に切断刃支持部材5を透視して切断刃6を示しており、図6の(b)は、この切断および貼付装置を模式的に示す側面から見た立面図である。
図7は、パイル素材を有する素材3の裏面12に離型紙16有する両面テープ17が設けてあり、パイル素材を有する素材3に、片面に粘着層8cを有する片面粘着テープ8すなわち第1片面粘着テープ8aを、上下動する切断刃支持部材5の切断刃6によって切断する前に、パイル4の表面4aに貼り付けた状態とし、その上で、被切断部材15を所定の速度で移動させ、該切断刃支持部材5の切断刃6によって切断する例である。図7の(a)は、切断装置を模式的に示す平面図で、特に切断刃支持部材5を透視して切断刃6を示しており、図7の(b)は、この貼付後に切断する装置を模式的に示す立面図である。なお、図5、図6、図7は被切断部材を所定の速度で移動させて複数の切断刃により形状を形成する順送でのハーフカットの切断方法の例であり、ハーフカットの切断方法についてはこれに限るものではない。
図8は、図5の装置の切断刃6で切断されて形成された、パイル素材を有する素材3の形状を示す平面図である。すなわち、パイル素材を有する素材3の表面11に片面粘着テープ8の第1片面粘着テープ8aを貼り付け、前部形状刃6aおよび後部形状刃6bの切断刃6で製品形状に切断された状態の例を示し、第1片面粘着テープ8aも同じく製品形状に切断されてパイル素材を有する素材3の表面に貼り付けられた状態で、製品形状以外の第1片面粘着テープ8aは巻き取りロール10bによって巻き取られた後の例を示す。なお、これらの図は切断直後の図であり、余剰部がトリミングされる前の状態を示すものである。
図9は、図6の装置で切断されたパイル素材を有する素材3の表面11に片面粘着テープ8の第1片面粘着テープ8aが貼り付けられ切断刃6で形成されるパイル製品23の形状に切断された状態の例を示す。図10は図7で切断されたパイル素材を有する素材3の表面11に片面粘着テープ8の第1片面粘着テープ8aが貼り付けられて切断刃6で形成される製品形状に切断された状態の例を示す。なお、これらは切断直後であり余剰部がトリミングされる前の状態の例を示す。
図11〜13の(a)、(b)には、パイル表面上に設けた片面粘着テープ8の第1片面粘着テープ8aの除去用剥離テープである第2片面粘着テープ8bを設けた例を示す。この第1片面粘着テープ8aの除去用剥離テープである第2片面粘着テープ8bは、セパレーター上に設けた部材から切断刃により多数個の製品を形成している切断において効率よく片面粘着テープである第1片面粘着テープ8aの除去、すなわち切断により発生したパイル屑が第1片面粘着テープに付着しており、このパイル屑を効率よく除去する方法でもある。
図11は、図8の切断と同時にパイル製品23の形状で切断された片面粘着テープである第1片面粘着テープ8aを含む部材の表面に,第1片面粘着テープ8aの除去用剥離テープである第2片面粘着テープ8bまたは第2片面粘着シート9bを貼り付けた状態の例を示す。図12は、図9の表面に第1片面粘着テープ8aの除去用剥離テープである第2片面粘着テープ8bまたは第2片面粘着シート9bを設けた例である。図13も同様に、図9の表面に第1片面粘着テープ8aの除去用剥離テープである第2片面粘着テープ8bまたは第2片面粘着シート9bを設けた例である。
このように片面粘着テープである第1片面粘着テープ8aをパイル表面4aに設けてパイル製品の形状に切断し、切断後に第1片面粘着テープ8aの除去用剥離テープである第2片面粘着テープ8bまたは第2片面粘着シート9bを設け、剥離テープである第2片面粘着テープ8bまたは第2片面粘着シート9bと供に第1片面粘着テープ8aを除去し第1片面粘着テープ8aと第2片面粘着テープが8b貼り合わされ、その裏面に付着したパイル屑の状態の図を14に示す。
図14に示すように、第2片面粘着テープ8bを第1片面粘着テープ8aが貼り付けられてパイル製品の形状にハーフカットされたパイル素材を有する素材3の表面4aに貼り付けて第1片面粘着テープ8aを第2片面粘着テープ8bを素材から剥離すると切断によって生じてパイル屑13が片面粘着テープ8の粘着層8cに付着することになる。
この場合、剥離する力の関係は
第2片面粘着テープ8bと第1片面粘着テープ8aの付着力:Ft-t
第1片面粘着テープ8aとパイル表面4aとの付着力:Ft-p
パイル素材2を有する素材の裏面12と両面テープ17の付着力:Fr-t
離型紙16と両面テープ17の付着力:Fs-t
とすると、Fs-t >Fr-t >Ft-t >Ft-p の関係が望ましく、離型紙16からパイル製品23が外れることもなく、第2片面粘着テープ8bにより第1片面粘着テープ8aが除去され同時にパイル屑13も除去される。また、Fs-t が弱い場合は平面上でのテープ剥離よりもパイル内側に若干湾曲させパイル製品23間での保持を上げることでFs-t +αの力が得られ離型紙16からのパイル製品23の剥離を防止できる。
実施例として、本発明の切断方法およびパイル屑13の除去方法でのパイル屑13の除去した状態の結果を写真の図15に示す。
図16は、図15の第2片面テープ剥離用テープから切断された第1片面テープを剥がした状態の写真を示す。
図14、図15、図16に示すように、切断によって発生したパイル屑13である毛羽14は本発明の製造方法のパイル屑13の除去方法において従来にないパイル屑13の除去が可能となっている。
次に、このようにパイル屑13を除去した後に離型紙16から余剰部分を除去した図を図17の(a)、(b)に示す。ここでは、第2片面粘着テープ8bまたは第2片面粘着シート9bにより第1片面粘着テープ8aまたは第1片面粘着シート9b共に切断にて生じたパイル屑13、パイル表面に付着している毛羽14またはパイル屑13を除去した後に、パイル製品23とは異なる余剰部を除去し、離型紙16上に切断された形成されや切断部材であるパイル製品23が複数で所定の配置で配列されている例を示す。このように製作することでパイル製品23を離型紙16から取り外して作業性の向上を図ることができる。
1 繊維状のパイル素材
2 パイル素材
2a 地糸層
3 パイル素材を有する素材
4 パイル
4a パイル表面
5 切断刃支持部材
6 切断刃
6a 前部形状刃
6b 後部形状刃
6c 刃角
6d 前部切断痕
6e 後部切断痕
6f カットパイル形状
7 保持台
8 片面粘着テープ
8a 第1片面粘着テープ
8b 第2片面粘着テープ
8c 粘着層
8d 非粘着層
9 片面粘着シート
9a 第1片面粘着シート
9b 第2片面粘着シート
9c 粘着層
9d 非粘着層
10 ロール部
10a 巻き戻しロール
10b 巻き取りロール
10c プーリー
11 表面
11a 片面
11b 両面
12 裏面
13 パイル屑
14 毛羽
15 被切断部材
16 離型紙(セパレーター)
17 両面テープ
18 ホットメルト
19 カットパイル
20 切断部材
21 発泡体
21a 上面
21b 下面
22 中間接着剤
23 パイル製品

Claims (4)

  1. 繊維状のパイル素材もしくは繊維状のパイル素材を有する素材である繊維状のパイル素材を上下動からなる切断刃により切断して所望の形状に形成するために、切断刃と切断される素材の保持台の間にテープの片面に粘着性を有する片面粘着テープである第1片面粘着テープもしくはシートの片面に粘着性を有する片面粘着シートである第1片面粘着シートを介在せしめ、この片面粘着テープまたは片面粘着シートの粘着面を、前記のパイル素材もしくはパイル素材を有する素材の表面側になるように配置せしめ、片面粘着テープもしくは片面粘着シートとパイル素材もしくはパイル素材を有する素材からなる切断される部材が略同時に切断刃で切断して所望の形状に形成し、この切断の際に切断によるパイル屑や毛羽の浮遊を防止するとともに、切断にて発生したパイル屑を最上部の片面粘着テープまたは片面粘着シートに付着することにより、繊維状のパイル素材からパイル屑の除去を行うパイル屑の除去工程を有して切断部材とする工程からなることを特徴とする繊維状のパイル素材からなる切断部材であるパイル製品の製造方法。
  2. 切断刃で切断される繊維状のパイル素材は、この繊維状のパイル素材の裏面に離型紙を介在して両面テープを貼り合わした被切断部材であって、この被切断部材から離型紙を残した状態で切断刃によるハーフカット切断によって所望のパイル製品の形状とする際に、切断刃と離型紙を有する繊維状のパイル素材を設置した保持台との間に、片面に粘着面を有する片面粘着テープまたは片面に粘着面を有する片面粘着シート(以下、これらを「片面粘着テープ」という。)を介在させて、片面粘着テープの粘着面を下向きにし、繊維状のパイル素材のパイル先端を上向きにして配置して、片面粘着テープおよび繊維状のパイル素材である被切断部材を上方から降下する切断刃によってほぼ同時に切断して、離型紙が切断されること無く残留するハーフカットとし、所望の形状のカットパイルを有する切断部材に形成し、この切断により生じるパイル屑を最上部の片面粘着テープの下向きの粘着層に付着する工程からなることによりパイル屑をカットパイルの先端から除去して切断部材とする工程からなることを特徴とする請求項1に記載の繊維状のパイル素材からなる切断部材であるパイル製品の製造方法。
  3. 切断刃による切断により切断する方法は、切断刃と被切断部材の保持台の間に第1の片面粘着テープを介在せしめ、この第1の片面粘着シートの粘着面を、繊維状のパイル素材のパイル面側になるように配置することにより、切断によるパイル屑の浮遊を防止し、かつ、離型紙を残した状態でハーフカット切断によって所望の形状として、離型紙上に所望の複数の切断形状を離間した配置状態で形成し、切断が終了した領域に片面に粘着面を有する第2の片面粘着テープを貼り付け、第2の片面粘着テープにより、上記の切断をした第1の片面粘着テープを除去すると同時に切断により発生したパイル屑を除去して切断部材とする工程からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の繊維状のパイル素材からなる切断部材であるパイル製品の製造方法。
  4. 切断により発生したパイル屑を除去する工程は、その工程のパイル屑の除去に続けて、パイル屑を除去した後のパイル製品とは異なる余剰部分を除去することにより、ハーフカットで残留した離型紙上にパイル製品が所定の間隔で連続方向に配列されている状態とする工程からなることを特徴とする請求項3に記載の繊維状のパイル素材からなる切断部材であるパイル製品の製造方法。
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