JP6788522B2 - スクラムジェットエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、スクラムジェットエンジンに関する。
超音速で飛行する飛行体(flying body)には、超音速飛行時における推進装置として、スクラムジェットエンジンが用いられることがある。スクラムジェットエンジンは、超音速の空気を取り入れてラム圧で圧縮し、超音速流の圧縮空気に燃料を噴射して燃焼ガスを生成し、その燃焼ガスを排気することによって推力を得る。
ここで、スクラムジェットエンジンの推進力を十分に得るためには、噴射された燃料を確実に燃焼させて燃焼ガスを生成することが望まれる。
なお、特開2012−202226号公報は、燃料噴射方向が可変であるスクラムジェットエンジンを開示している。この公報は、壁面に設けられたランプから気流中に燃料を噴射する技術及びキャビティの上流から気流中に燃料を噴射する技術を開示している。
また、特開2004−84516号公報は、エンジン内壁に後部に向く鋭角の突起物体を設け、この突起物体により、後部からの再循環流を後方に向ける技術を開示している。
特開2012−202226号公報 特開2004−84516号公報
本発明の目的の一つは、噴射された燃料を確実に燃焼させて燃焼ガスを生成できるスクラムジェットエンジンを提供することである。本発明の他の目的及び新規な特徴は、下記の開示から当業者には理解されるであろう。
本発明の一の観点では、本発明のスクラムジェットエンジンは、第1面を有する第1流路形成部材と、前記第1面に対向する第2面を有する第2流路形成部材とを具備する。前方開口と、前記前方開口に対して下流側に設けられた後方開口とを接続する流路が、前記第1面と前記第2面との間に形成されている。前記流路は、前記前方開口を介して取り込まれた空気を圧縮して得られる圧縮空気を受け取る上流領域と、前記上流領域の下流側に接続され、前記圧縮空気に燃料を噴射して得られる混合気を燃焼して燃焼ガスを生成する燃焼領域と、前記燃焼領域の下流側に接続され、前記後方開口に前記燃焼ガスを噴出する下流領域と、を備えている。前記第1面には、前記燃料供給領域に位置するキャビティが設けられている。前記第1流路形成部材は、前記上流領域に位置し、前記第1面から前記第2面に向かって突起するように前記第1面に設けられた少なくとも一の凸部と、前記凸部に設けられた第1燃料ノズルを介して前記流路に燃料を噴射する第1燃料噴射部と、前記キャビティに燃料を噴射する第2燃料噴射部と、を有する。前記第2流路形成部材は、前記下流領域において前記第2面に設けられた第2燃料ノズルを介して前記流路に、前記第2面から前記第1面に向かう方向に燃料を噴射する第3燃料噴射部を備えている。
本発明によれば、噴射された燃料を確実に燃焼させて燃焼ガスを生成できるスクラムジェットエンジンを提供できる。
本発明の実施形態にかかるスクラムジェットエンジンが設けられた機体の概略図。 本発明の実施形態にかかるスクラムジェットエンジンの横断面図。 本発明の実施形態にかかるスクラムジェットエンジンの空気流路の斜視図。 本発明の実施形態にかかるスクラムジェットエンジンの燃焼状態を示す図。
以下、本発明の実施形態のスクラムジェットエンジンについて、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるスクラムジェットエンジンが設けられた飛行体の概略図、図2は、本発明の実施形態にかかるスクラムジェットエンジンの横断面図、図3は、本発明の実施形態にかかるスクラムジェットエンジンの空気流路の斜視図、図4は、本発明の実施形態にかかるスクラムジェットエンジンの燃焼状態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の飛行体10は、スクラムジェットエンジン11が設けられた航空機又は飛昇体である。スクラムジェットエンジン11は、飛行体10の機体10aに取り付けられたカウル30を備えている。機体10aとカウル30との間には、流路90が設けられている。即ち、本実施形態では、機体10a及びカウル30が、流路90を形成するための流路形成部材として用いられる。流路90は、前方開口230から超音速の空気を取り込み、取り込んだ空気を圧縮して圧縮空気を生成する空気圧縮部20と、圧縮空気の気流70に燃料を噴射して、燃料を燃焼させ、燃焼ガスを生成する燃焼部40と、生成した燃焼ガスを後方開口240から排出するノズル部50とを備える。
図2は、燃焼部40におけるスクラムジェットエンジン11の構成を示す断面図である。図2に示すように、流路90は、第1面160と第1面160と対向する第2面170との間に形成されている。ここで、第1面160は、カウル30の機体10aに対向する面であり、第2面170は、機体10aのカウル30に対向する面である。本実施形態では、第2面170は、平面として形成されている。後述するように、カウル30には、第1燃料噴射部150、第2燃料噴射部140、キャビティ80、点火装置270などが配置される。
燃焼部40においては、流路90は、上流領域200と、上流領域200に対して下流側に位置する燃焼領域210、燃焼領域210に対して下流側に位置し、ノズル部50に接続する下流領域220とを備えている。上流領域200は、前方開口230側から後方側にかけて第1領域280、第1面160に設けられた凸部100、第2領域290とから構成される。
上流領域200は、空気圧縮部20から供給される圧縮空気に燃料を噴射して混合気を生成し、生成した混合気を燃焼領域210に導く部分である。上流領域200は、上流側に位置する第1領域280と、第1領域280の下流側に位置する凸部形成領域285と、凸部形成領域285の下流側に位置する第2領域290とから構成される。
上流領域200の第1領域280は、空気圧縮部20から供給される圧縮空気を凸部形成領域285に導く部分である。
凸部形成領域285は、凸部100が形成されている部分である。図3に示すように、カウル30の第1面160には、第1面160から第2面170に向かう方向に突起している凸部100が設けられている。複数の凸部100が、第1領域280における圧縮空気の流れと直交する方向に並んで配置されている。
ここで、図2に示すように、各凸部100は、第2領域290に向かっての高さが高くなる、言い換えれば、第1領域280に向かって高さが低くなるように傾斜している。このような構造により、各凸部100は、第1領域280から送られてくる圧縮空気の気流70を乱して各凸部100の下流、即ち、第2領域290及び燃焼領域210に乱流を発生させる。
各凸部100は、発生した乱流に燃料(例えば水素ジェット燃料)を噴射する機能を有している。詳細には、カウル30に第1燃料噴射部150が設けられると共に各凸部100に燃料ノズル100aが形成されている。第1燃料噴射部150から燃料ノズル100aに燃料が供給され、燃料ノズル100aから燃料が噴射される。燃料は、各凸部100の下流(第2領域290)に発生した乱流に噴射され、これにより、第2領域290に圧縮空気と燃料が混合された混合気が効率よく発生する。
ここで、隣接する凸部100の間に隙間が形成されていると共に、第2領域290における流路90の第2面170に垂直な方向における高さhが、第1領域280における流路90の第2面170に垂直な方向における高さHよりも高いことに留意されたい。このため、第2領域290における圧力が第1領域280における圧力よりも低くなり、圧縮空気の一部が隣り合う凸部100の間の隙間から第2領域290に流れ込む。この圧縮空気の流れは、凸部100の下流における乱流の発生を促進し、混合気の発生効率の向上に寄与する。
このような凸部100の形状により、上流領域200の第2領域290では、燃料ノズル100aより噴射した燃料と圧縮空気とが混ざり合った混合気が効率よく発生される。第2領域290に発生した混合気は、第2領域290の下流に位置する燃焼領域210に流れ込む。
燃焼領域210は、発生した混合気に着火して燃焼させる部分である。燃焼領域210には、保炎のためにキャビティ80が配置されている。図3に示すように、キャビティ80は、燃焼領域210において第1面160を凹ませて形成されており、キャビティ80の下流領域220に接続する面が傾斜している。この傾斜した面(以下、「傾斜面80b」という。)には、燃料ノズル80aが形成されている。カウル30には、第2燃料噴射部140が設けられ、燃料ノズル80aを介して、キャビティ80に燃料が噴射される。
キャビティ80においては、混合気の流れが低速になり、図3に図示されているように、キャビティ80の傾斜面80b及び底面80cに沿って循環流250が生成される。キャビティ80の傾斜面80b及び底面80cに沿った位置では、循環流250は上流側に向かっており、キャビティ80の内部では、燃料が、このように流れる循環流250に噴射される。
ここで、キャビティ80には点火装置270が設けられており、図4に示すように、燃料が噴射された循環流250に点火装置270によって点火され、キャビティ80に炎が保持される。キャビティ80に保持されている炎が、凸部100の下流に生成された混合気に伝搬し、混合気が燃焼して燃焼ガスが発生する。
下流領域220は、燃焼領域210に下流側で接続されている。下流領域220においては、第2面170に設けられた燃料ノズル130aから流路90に燃料を噴射する第3燃料噴射部130が機体10aに設けられている。また、機体10aには、下流領域220における燃焼ガスの状態を計測し、燃料を含んでいるか否かを判断する混合気体計測部310と、計測された燃焼ガスの状態に応答して第3燃料噴射部130の燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御部300とが設けられている。本実施形態では、混合気体計測部310は、燃料ノズル130aの下流側に位置している。
第3燃料噴射部130は、燃料を噴射することによって、燃焼ガスの流れを堰き止めるために設けられている。燃焼領域210から流れてくる燃焼ガスの流れが過剰に高速であると、燃焼ガスは、キャビティ80に保持されている炎によって点火されても完全には燃焼しない。機体10aに設けられた第3燃料噴射部130から燃料を噴射することで、燃焼ガスの流れが堰き止められて低速になり、これにより、燃焼ガスの燃焼が促進される。ここで、下流領域220では、燃料が、キャビティ80が設けられている面(第1面160)に対向する面(第2面170)から噴射されることに留意されたい。燃料が、キャビティ80が設けられている第1面160に対向する第2面170から噴射されることは、未燃焼の燃料を多く含む燃焼ガスを堰き止めるために有効である。
第3燃料噴射部130の燃料噴射量は、混合気体計測部310によって計測された燃焼ガスの状態に基づき、燃料噴射量制御部300にて制御されることが好ましい。第3燃料噴射部130は、混合気体計測部310の計測結果に基づいて、混合気体計測部310の位置において燃焼ガスが完全燃焼していると判断した場合(即ち、未燃焼の燃料を略含まないと判断した場合)、燃料噴射量制御部300の制御にて第3燃料噴射部130からの燃料の噴射を停止してもよい。
なお、第3燃料噴射部130による燃料噴射の方向が第2面170と直交する方向よりも上流側に傾いていてもよい。この場合、燃料噴射による堰き止め効果をより高くすることができる。
この下流領域220においては、その少なくとも一部において、流路90の断面積が、下流側に向かうほど大きくなっていてもよい。このような構造は、下流領域220の第1面160に沿って燃焼ガスをスムーズに下流側に流すことに寄与する。本実施形態のスクラムジェットエンジン11では、第3燃料噴射部130による燃料噴射によって燃焼ガスの流れを堰き止めるが、燃焼ガスの流れを過剰に堰き止めると上流の圧力が高くなって、空気が取り込めなくなってしまう。下流領域220において流路90の断面積を下流に向かって増大させることで、実質的に完全に燃焼した燃焼ガスを第1面160に沿って下流に流れさせるための空間が確保でき、後方開口240に向けて燃焼ガスをスムーズに噴出することができる。
具体的には、本実施形態では、図2に示すように、下流領域220において第1面160に開き角が設けられている。すなわち、下流領域220においては、後方開口240に向かうほど(即ち、下流に向かって)開くように(第1面160と第2面170との間の距離が大きくなるように)、第1面160が傾斜している。図2において、第1面160と第2面170とがなす角は、記号θとして示されている。これにより、流路90は、燃焼領域210と下流領域220との接続部分において、開き始めている。
なお、下流領域220の第1面160は、下流領域220における第2面170に対して、下流側に向けて第1面160の第2面170からの距離が大きくなるように2°から4°傾いていることが好ましい。また、流路90は、必ずしも燃焼領域210と下流領域220との接続位置において開き始めている必要はない。第1面160の傾斜は、下流領域220の途中から始まっていてもよい。
上記のように構成された本実施形態のスクラムジェットエンジン11は、下記のように動作する。飛行体10が超音速で飛行すると、前方開口230を介して、流路90に超音速の空気が取り込まれる。取り込まれた空気は、空気圧縮部20において圧縮され、圧縮空気が生成される。生成された圧縮空気は、燃焼部40に供給される。
図4は、燃焼部40におけるスクラムジェットエンジン11の動作を示している。上流領域200の第1領域280に流れ込んだ圧縮空気の流れが、凸部形成領域285の凸部100によって乱され、これにより第2領域290に乱流が生成される。更に、凸部100に設けられた燃料ノズル100aから燃料が噴射され、第2領域290にて、圧縮空気が噴射された燃料と混ざり合って混合気が生成される。凸部100により乱流が生成されることにより、第2領域290において圧縮空気と燃料とが効率よく混合される。生成された混合気は、燃焼領域210に導かれる。
第2領域290において生成された混合気の一部は、キャビティ80によって減速され、これにより、キャビティ80に循環流250が形成される。循環流250に燃料ノズル80aから燃焼が噴射され、更に、点火装置270によって循環流250に点火されることで、キャビティ80に炎が保持される。
燃焼領域210に導入された混合気は、キャビティ80に保持されている炎によって着火されて燃焼し、燃焼ガスが生成される。ただし、燃焼領域210においては、燃焼ガスが完全に燃焼しているとは限らない。燃焼領域210から下流領域220に流れ込む燃焼ガスは、未燃焼の燃料を含み得る。
下流領域220では、燃焼領域210から流れてくる燃焼ガスの流れが、第3燃料噴射部130の燃料噴射によって堰き止められ、燃焼ガスの速度が低下する。これにより、燃焼ガスに含まれる未燃焼の燃料の燃焼を促進することができる。
このように、本実施形態のスクラムジェットエンジン11では、燃焼ガスの燃焼度を向上させることができる。
なお、上述のように、燃焼ガスの流れを第3燃料噴射部130の燃料噴射によって過剰に堰き止めると上流の圧力が高くなって、前方開口230から空気が入らなくなってしまう。そのため、好適な実施形態では、下流領域220において第1面160を第2面170に対して下流側に開くように傾斜させることで、燃焼ガスが流れる空間が第1面160に沿って確保される。このような構造により、燃焼ガスをスムーズに下流に向けながら(即ち、後方開口240に向けて)噴出することができる。
燃焼ガスは、下流領域220からノズル部50に導入される。燃焼ガスは、ノズル部50において膨張し、加速し、後方開口240を介して噴出される。これにより、飛行体10を推進させる推進力が得られる。
なお、本発明は、上記した各実施形態には限定されず、種々変形して実施できることは言うまでもない。要するに、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、上述の実施形態では、第1面160がカウル30にあり、第2面170が機体10aにあるとして説明を行っているが、第2面170がカウル30にあり、第1面160が機体10aにあってもよい。この場合、上述の実施形態においてカウル30に設けられると記述されている構成要素が、機体10aに設けられ、機体10aに設けられると記述されている構成要素が、カウル30に設けられる。
また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより、種々の形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…飛行体
10a…機体
11…スクラムジェットエンジン
20…空気圧縮部
40…燃焼部
50…ノズル
70…気流
80…キャビティ
90…空気流路
100…凸部
130…第3燃料噴射部
140…第2燃料噴射部
150…第1燃料噴射部
160…第1面
170…第2面
200…上流領域
210…燃焼領域
220…下流領域
230…前方開口
240…後方開口
250…循環流
260…燃焼領域
270…点火装置
280…第1領域
285…凸部形成領域
290…第2領域
300…燃料噴射量制御部
310…混合気体計測部
H…高さ
h…高さ

Claims (9)

  1. 第1面を有する第1流路形成部材と、
    前記第1面に対向する第2面を有する第2流路形成部材
    とを具備し、
    前方開口と、前記前方開口に対して下流側に設けられた後方開口とを接続する流路が前記第1面と前記第2面の間に形成され、
    前記流路は、
    前記前方開口を介して取り込まれた空気を圧縮して得られる圧縮空気を受け取る上流領域と、
    前記上流領域の下流側に接続され、前記圧縮空気に燃料を噴射して得られる混合気を燃焼して燃焼ガスを生成する燃焼領域と、
    前記燃焼領域の下流側に接続され、前記後方開口に前記燃焼ガスを噴出する下流領域と、を備え、
    前記第1面には、前記燃焼領域に位置するキャビティが設けられ、
    前記第1流路形成部材は、
    前記上流領域に位置し、前記第1面から前記第2面に向かって突起するように前記第1面に設けられた少なくとも一の凸部と、
    前記凸部に設けられた第1燃料ノズルを介して前記圧縮空気に燃料を噴射する第1燃料噴射部と、
    前記キャビティに燃料を噴射する第2燃料噴射部と、
    を有し、
    前記第2流路形成部材は、前記下流領域において前記第2面に設けられた第2燃料ノズルを介して前記流路内に、前記第2面から前記第1面に向かう方向に、前記燃焼領域から前記下流領域に流れてくる前記燃ガスの流れを堰き止めて前記燃焼ガスの速度を低下させるように燃料を噴射するように構成された第3燃料噴射部を有する
    スクラムジェットエンジン。
  2. 請求項1に記載されたスクラムジェットエンジンであって、
    前記上流領域は、前記凸部に対して上流側に位置する第1領域と前記凸部に対して下流側に位置する第2領域を有し、
    前記第1領域における前記第2面に垂直な方向における前記流路の高さが、前記第2領域における前記第2面に垂直な方向における前記流路の高さより高い、
    スクラムジェットエンジン。
  3. 請求項2に記載されたスクラムジェットエンジンであって、
    前記凸部は、前記第1領域における前記圧縮空気の流れと直交する方向に複数配置されている、
    スクラムジェットエンジン。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載されたスクラムジェットであって、
    前記キャビティの前記下流領域に隣接して位置する面は、前記第2面に対しては傾斜している、
    スクラムジェットエンジン。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載されたスクラムジェットエンジンであって、
    前記下流領域の第1位置における前記流路の断面積よりも前記下流領域の前記第1位置に対して下流側に位置する第2位置における前記流路の断面積が大きい、
    スクラムジェットエンジン。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載されたスクラムジェットエンジンであって、
    前記下流領域において、前記第1面は、下流側に向けて前記第1面の前記第2面からの距離が大きくなるように前記第2面に対して、2°〜4°傾いている、
    スクラムジェットエンジン。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載されたスクラムジェットエンジンであって、
    前記第3燃料噴射部から噴射される前記燃料の方向は、前記第2面に対して直交する方向より上流側に傾けられている
    スクラムジェットエンジン。
  8. 第1面を有する第1流路形成部材と、
    前記第1面に対向する第2面を有する第2流路形成部材と、
    混合気体計測部と、
    燃料噴射制御部
    とを具備し、
    前方開口と、前記前方開口に対して下流側に設けられた後方開口とを接続する流路が前記第1面と前記第2面の間に形成され、
    前記流路は、
    前記前方開口を介して取り込まれた空気を圧縮して得られる圧縮空気を受け取る上流領域と、
    前記上流領域の下流側に接続され、前記圧縮空気に燃料を噴射して得られる混合気を燃焼して燃焼ガスを生成する燃焼領域と、
    前記燃焼領域の下流側に接続され、前記後方開口に前記燃焼ガスを噴出する下流領域と、を備え、
    前記第1面には、前記燃焼領域に位置するキャビティが設けられ、
    前記第1流路形成部材は、
    前記上流領域に位置し、前記第1面から前記第2面に向かって突起するように前記第1面に設けられた少なくとも一の凸部と、
    前記凸部に設けられた第1燃料ノズルを介して前記圧縮空気に燃料を噴射する第1燃料噴射部と、
    前記キャビティに燃料を噴射する第2燃料噴射部と、
    を有し、
    前記第2流路形成部材は、前記下流領域において前記第2面に設けられた第2燃料ノズルを介して前記流路内に、前記第2面から前記第1面に向かう方向に燃料を噴射する第3燃料噴射部を有し、
    前記混合気体計測部は、前記下流領域における前記燃焼ガスの状態を計測し、
    前記燃料噴射制御部は、計測された前記燃焼ガスの状態に基づいて、前記第3燃料噴射部の燃料噴射量を制御する、
    スクラムジェットエンジン。
  9. 請求項8に記載されたスクラムジェットエンジンであって、
    前記混合気体計測部にて、前記燃焼ガスが未燃焼の燃料を略含んでいないと計測された場合に、前記燃料噴射制御部にて、前記第3燃料噴射部の燃料噴射を停止させる、
    スクラムジェットエンジン。
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