JP6787748B2 - 車両用操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用操作装置に関し、特に、自動運転時における誤動作を防止することができる車両用操作装置に関する。
従来、自動車等の車両を停止させる装置は、運転者がブレーキペダルを足で踏み込むことによって制動装置を作動させるものが一般的であった。近年、交通事故の減少を図るため、運転者の操作を補助して、緊急時等に車両を自動で停止させる運転支援装置が登場している。更には、運転者による操舵等の運転操作を殆ど必要とせずに、車両を自動的に走行させる自動運転支援装置が普及しつつある。
特許文献1には、車両の挙動に関する操作である、アクセル操作、ブレーキ操作及びハンドル操作の全てを車両制御ECUが制御し、運転者の操作に依らない自動運転を行うことができる自動運転支援装置が開示されている。この特許文献1の自動運転支援装置は、エンジン装置、ブレーキ装置、電動パワーステアリング等を駆動制御して、案内経路上の中断タイミングまで自動運転を行う。
また、非特許文献1では、上記した自動運転に際して、運転者の疲労を低減すること等を目的として、自動運転時にシートをリラックスモードとする技術事項が開示されている。具体的には、車両が自動運転状態となった場合、シートを後方に移動させ、更に、シートバックを後方に倒す。このようにすることで、運転者をステアリングホイールから遠ざけ、自動運転による操舵等を妨げず、且つ運転者の疲労軽減を図ることができる。
特開2015−178332号公報 http://www.volvocars.com/jp/about/ourcompany/pressrelease/2015/20151119(平成28年10月12日検索)
上記した自動運転動作が実行されている間は、リラックスポジションとされているシートに、運転者を含む乗員は横臥している。具体的には、倒された状態のシートクッションおよびシートバックに乗員はリラックスした状態で横臥しており、乗員の両腕はアームレストの上面に載置されている。そして、自動運転時に於いて緊急時の車両操縦動作を可能とするための操縦スイッチが、例えばインスツルメントパネルまたはその近傍に配置される場合もある。そのような場合、シートに横臥する乗員の手が操縦スイッチの近傍に配置されてしまうと、リラックス状態にある乗員の手が不必要に操縦スイッチに接触してしまい、車両が誤動作してしまう恐れがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動運転時における誤動作を抑止することができる車両用操作装置を提供することにある。
本発明の車両用操作装置はシートに着座した乗員が車両の操縦機能を操作する機能操作部を具備し、前記機能操作部は、ステアリングハンドル、ブレーキペダルおよびアクセルペダルとは別体として設けられ、前記乗員が自動運転時に操縦機能に介入する際に操作するように構成され、前記シートのシートサイドサポートの前端の側方、または、前記シートサイドサポートの前記前端よりも後方に設定された仮想点を仮想中心とし、前記仮想中心からアームレストの前端までを仮想半径とする仮想円を規定した場合、前記シートは、前記車両が自動運転時にはリラックスポジションとなり、前記リラックスポジションの際に、前記機能操作部は、前記仮想円の周縁よりも半径方向外側に配設され、更に、前記シートは、前記車両が手動運転時にはドライビングポジションとなり、前記ドライビングポジションの際に、前記機能操作部は、前記仮想円の前記周縁よりも半径方向内側に配設され、前記機能操作部は、前記ドライビングポジションにおいて、前記アームレストの上面よりも下方に配置されることを特徴とする。

更に、本発明の車両用操作装置では、前記機能操作部と前記仮想中心とが離間する距離は、前記仮想中心と前記アームレストの前記前端とが離間する距離に、前記乗員の手の長さを加算した長さよりも、長いことを特徴とする。
更に、本発明の車両用操作装置では、前記機能操作部は、上方部分が前記仮想中心から離れるように傾斜する傾斜面に配置されることを特徴とする。
更に、本発明の車両用操作装置では、前記機能操作部を操作することで、前記車両の加速、減速、操舵またはシフトチェンジを行うことを特徴とする。
本発明の車両用操作装置はシートに着座した乗員が車両の操縦機能を操作する機能操作部を具備し、前記機能操作部は、ステアリングハンドル、ブレーキペダルおよびアクセルペダルとは別体として設けられ、前記乗員が自動運転時に操縦機能に介入する際に操作するように構成され、前記シートのシートサイドサポートの前端の側方、または、前記シートサイドサポートの前記前端よりも後方に設定された仮想点を仮想中心とし、前記仮想中心からアームレストの前端までを仮想半径とする仮想円を規定した場合、前記シートは、前記車両が自動運転時にはリラックスポジションとなり、前記リラックスポジションの際に、前記機能操作部は、前記仮想円の周縁よりも半径方向外側に配設され、更に、前記シートは、前記車両が手動運転時にはドライビングポジションとなり、前記ドライビングポジションの際に、前記機能操作部は、前記仮想円の前記周縁よりも半径方向内側に配設され、前記機能操作部は、前記ドライビングポジションにおいて、前記アームレストの上面よりも下方に配置されることを特徴とする。従って、車両の走行速度等を操作する機能操作部を、乗員の手から充分に離れた位置に配置できるので、自動運転時に乗員の手が誤って機能操作部に触れること無く、これにより車両が誤動作することを防止できる。このような機能操作部の配置によっても、機能操作部を乗員の手から離して、車両の誤操作を防止することができる。従って、自動運転時にリラックスポジションとなっているシートに着座している乗員の手と機能操作部とが離れているので、自動運転時に乗員の手が不必要に機能操作部に触れ難くなり、自動運転時に於ける誤操作を防止することができる。
更に、本発明の車両用操作装置では、前記機能操作部と前記仮想中心とが離間する距離は、前記仮想中心と前記アームレストの前記前端とが離間する距離に、前記乗員の手の長さを加算した長さよりも、長いことを特徴とする。従って、シートに着座する乗員の手と機能操作部とを確実に離間させ、乗員の手が不必要に機能操作部に接触することをより確実に防止することができる。
更に、本発明の車両用操作装置では、前記機能操作部は、上方部分が前記仮想中心から離れるように傾斜する傾斜面に配置されることを特徴とする。従って、機能操作部を操作するべく伸ばされた乗員の指が傾斜面に接触することで、乗員は好適に機能操作部を掴んで操作することができる。
更に、本発明の車両用操作装置では、前記機能操作部を操作することで、前記車両の加速、減速、操舵またはシフトチェンジを行うことを特徴とする。従って、車両の本質的動作を司る機能操作部を、上記のように運転者の手から離間させることで、例えば自動運転時に乗員が誤って機能操作部に接触してしまうことを防止できる。
本発明の一実施形態にかかる車両用操作装置を示す図であり、(A)は車両用操作装置が適用されるシートを示す斜視図であり、(B)は車両用操作装置が適用される車両を示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかる車両用操作装置を示す図であり、(A)は乗員が着座したシートを示す上面図であり、(B)は車両用操作装置を示す上面図である。 本発明の一実施形態にかかる車両用操作装置を示す図であり、車両用操作装置を示す上面図である。 本発明の一実施形態にかかる車両用操作装置を示す図であり、(A)は車両用操作装置が適用される車両を示す側面図であり、(B)は車両用操作装置を示す上面図である。 本発明の一実施形態にかかる車両用操作装置を示す図であり、(A)および(B)は機能操作部の形態を示す上面図である。 本発明の一実施形態にかかる車両用操作装置を示す図であり、(A)は機能操作部を示す斜視図であり、(B)は機能操作部を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用操作装置11を、図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明では、上下前後左右の各方向を用いるが、左右とは車両10を前方から見た場合の左右である。
図1を参照して、本形態の車両用操作装置11が適用される車両10が備えるシート15を説明する。図1(A)はシート15を示す斜視図であり、図1(B)はリラックスポジョンとされているシート15を乗員12(運転者)と共に示す側面図である。
図1(A)を参照して、シート15は、乗員12の臀部を下方から支えるシートクッション16と、シートクッション16の後方端部に回動可能に接続して乗員12の背中を後方から支えるシートバック17と、シートバック17の上端に上下方向に移動可能に取り付けられて乗員12の頭部を後方から支えるヘッドレスト18と、を有している。更に、シートバック17の左右方向両側面には、乗員12の腕43を下方から支えるアームレスト19、20が回動可能に接続している。ここで、アームレスト19、20は、シート15の本体とは独立して設けることが可能であり、車両10の床面から伸びる図示しない支持部でアームレスト19、20を支持しても良い。図1(A)には、車両10の加減速、操舵、シフトチェンジ等の操縦動作を乗員12が自身で行う手動運転時におけるシート15の形態を示しており、このような形態はドライビングポジションと称されている。
シートバック17の右端部を前方に突出させることでシートサイドサポート27を形成しており、更に、シートバック17の左端部を前方に突出させることでシートサイドサポート28を形成している。係る形状のシートサイドサポート27、28をシートバック17に形成することで、乗員12の胴体を側方から支持し、運転中において乗員12の体全体をより安定化させることができる。
本形態では、アームレスト19、20と、後述する機能操作部40との相対的位置を、自動運転時に誤操作が発生し難いものとしており、かかる事項は後述する。
図1(B)に、車両10の加減速、操舵、シフトチェンジ等の操縦動作を、ここでは図示しない制御装置が自動で行う自動運転時におけるシート15の形態を示す。このようなシート15の形態はリラックスポジションと称される。リラックスポジションにおけるシート15の形態は、ドライビングポジションのものと比較して、シート15全体が後方に移動され、シートバック17が後方に倒れ、更に、シートクッション16の後方部分が上昇している。このようにすることで、リラックスポジションのシート15の上面の形状が平坦面に近くなり、乗員12がシート15の上面に横臥することで、乗員12の疲労度を軽減することができる。更には、乗員12を車両10のステアリングハンドルやアクセルペダル等から遠ざけ、自動運転時の誤動作を防止することができる。ここで、リラックスポジションおよびドライビングポジションは、記憶装置に記憶された情報を呼び出すことでシート15の位置姿勢をアクチュエータで制御するシートメモリを用いて実行されても良い。また、アームレスト20の上面は、水平または略水平でも良いし、前方部分が上方に傾斜する傾斜面でも良い。
更に、リラックスポジションでは、乗員12の腕43は、アームレスト20の上面に載置され、これにより自動運転時に乗員12の腕43が疲労することを防止できる。本形態では、シート15のアームレスト20の前端近傍に、車両10の操縦動作等の機能をコントロールする機能操作部40を配置しており、この機能操作部40が車両用操作装置11を構成している。
ここで、車両10の自動運転に関して説明する。自動運転状態では、図示しない制御装置が、現在の車両走行状態や外部環境等を常に監視する。そして、制御装置は、ブレーキ、アクセル、ハンドル等の操縦装置を制御し、現在の状況に応じて適切な自動運転を行う。更に、制御装置は、車両10が自動運転状態の際には、モータ等のシート駆動装置を駆動することで、シート15をドライビングポジションからリラックスポジションとする。また、制御装置は、制御装置自身の判断によりまたは乗員12の操作に基づいて、自動運転から手動運転に移行し、その後は乗員12が上記した操縦装置を操作して車両10を操縦する。更に、自動運転から手動運転に移行する際には、制御装置は、シート駆動装置を駆動することで、シート15をリラックスポジションからドライビングポジションとする。
また、車両10が自動運転状態であっても、乗員12による手動操作が必要とされる場合がある。具体的には、自動運転時に於いて前方を走行する他車を追い抜くか否か、追い抜く場合は左右のどちらの走行路に車線変更するか、等の乗員の意思決定を必要とする動作は、乗員12が、機能操作部40を操作することで、車両10に指示を与える。また、車両10が目的地付近に自動運転により到着したら、目的地付近の駐車場のどの位置に車両10を駐車するかを、乗員12が機能操作部40を操作することで指示する。更に、車両10が自動運転動作を実行している際に、車両10の前方に障害物が存在する等の非常事態が発生した場合は、その非常事態を回避するべく、乗員12が機能操作部40を介入操作することで、車両10に指示を与える。かかる事項は詳述する。
本形態では、自動運転時における乗員12の介入操作は、例えば押しボタンスイッチである機能操作部40を乗員12が手44で操作することで実現される。しかしながら、機能操作部40は車両10の本質的機能である操縦機能を操作するものであるため、仮に、シート15に横臥している乗員12の手44の直近に機能操作部40を配置してしまうと、乗員12が不必要に機能操作部40に接触してしまう恐れがある。この場合、自動運転時に車両10が予期せぬ挙動を示し、安全運転が担保され難い。そこで、本形態では、自動運転時に於いて、機能操作部40と乗員12の手44とを離間させ、機能操作部40の誤動作を防止している。かかる事項は後述する。
図2を参照して、本形態の車両用操作装置11を詳述する。図2(A)はシート15を上方から見た上面図であり、図2(B)はアームレスト20を上方から見た上面図である。
図2(A)を参照して、シート15のシートバック17の左右方向両側面には、上記したようにアームレスト19、20が配設されており、アームレスト20の前方には機能操作部40が配設され、アームレスト19の前方には機能操作部41が配設されている。
図2(B)を参照して、アームレスト20と機能操作部40との位置関係は、アームレスト20の上面に載置された乗員12の手44が、自動運転時において不必要に機能操作部40に接触しないようなものとされている。
具体的には、先ず、シート15のシートサイドサポート28の前端よりも後方に規定した仮想点を仮想中心32とする。ここで、仮想中心32は、シートサイドサポート28の前端にて左右方向に仮想的に伸びる延長線33上に規定されても良い。そして、仮想中心32からアームレスト20の前端までを仮想半径R1とする仮想円30を規定する。このようにした場合、本形態では、機能操作部40を、仮想円30の周縁よりも外側に配置している。ここでは、機能操作部40を、アームレスト20の左方側前方に配置することで、乗員12の手44が不必要に機能操作部40に接触することを防止する効果を顕著にしている。ここで、機能操作部40は、アームレスト20の前方に配置しても良い。
このようにすることで、乗員12の手44と機能操作部40とを充分に離間させることができ、リラックスポジションのシート15に横臥した乗員12が、何の意図も無く単に腕43を側方に向かって移動させたのみでは、その手44が機能操作部40に到達することはない。その理由は、機能操作部40は、乗員12の手44が無意識に移動すると予測される範囲である仮想円30の周縁よりも外側に配置されているからである。よって、自動運転時にシート15に横臥している乗員12が誤って機能操作部40に接触すること無く、車両10は制御装置による自動運転を安全に実行することができる。
また、機能操作部40は、シート15に横臥している乗員12が、自動運転時に車両10を操縦する意思を発露させて腕43を前方に伸ばした際に、手44の指先が届く範囲よりも後方(仮想中心32側)とされている。このようにすることで、横臥している乗員12が操作部を目視せずとも、素早く機能操作部40を確実に操作することが出来る。
自動運転時に乗員12が車両10の操縦機能を操作する場合、例えば自動運転時に車線変更を指示する場合は、車両10を操縦する意思をもって、腕43を前方に伸ばして手44で機能操作部40を回転、押下またはスライド等させて操作する。これにより、機能操作部40の入力を受けた図示しない制御装置は、所定の方向に車線変更するように車両10を操縦する。よって、乗員12は、自らの意思を発揮させている場合のみ、横臥している状態で機能操作部40を視認せずとも、その手44で機能操作部40を操作して車両10を操縦することができる。よって、乗員12は、自動運転時に於いて、簡易且つ確実に機能操作部40を操作することで車両10を操縦することができる。
ここで、上記した事項はシート15の右方側に配置されるアームレスト19に関しても同様であり、アームレスト19とその前方に配置される機能操作部41とを離間させることで、自動運転時に於ける誤動作を防止している。
図3の上面図を参照して、上記したアームレスト20と機能操作部40との相関関係を更に説明する。ここでは、自動運転時に於いて、リラックスポジションとされているシート15のアームレスト20の前端と機能操作部40とが離間する長さを、手44の長さ以上としている。ここで、手44とは手首から先の人体部分を示しており、日本人男性の手44の平均的な長さL13は例えば19.2cmである。換言すると、仮想中心32と機能操作部40とが離間する距離L11は、仮想中心32とアームレスト20の前端とが離間する距離L12と手44の長さL13とを加算した長さよりも長い。このようにすることで、仮想中心32と機能操作部40とを充分に離間させ、自動運転時に於いて手44がアームレスト20の前端から前方に延出する場合であっても、手44が不必要に機能操作部40に接触することを防止し、自動運転動作を実行している車両10が誤動作することを防止することができる。
図4を参照して、手動運転時に於けるアームレスト20と機能操作部40との相関関係を説明する。図4(A)は手動運転時にドライビングポジションとなっているシート15を示す側面図であり、図4(B)はその状態のアームレスト20および機能操作部40の位置を示す上面図である。
図4(A)を参照して、乗員12が車両10の操舵等を手動で行う手動運転時には、シート15の形態は車両運転に呈したドライビングポジションとされている。具体的には、ドライビングポジションでは、リラックスポジションと比較すると、シート15全体が前方に移動され、シートバック17の傾斜角は小さくなり、シートクッション16の上面は水平に近い状態となっている。このようにすることで、ドライビングポジションであるシート15に着座する乗員12は、車両10前方の道路状況を視認しつつ、ステアリングハンドル、ブレーキペダルおよびアクセルペダルを適宜操作しながら、車両10を安全に操縦することができる。ここで、アームレスト20の上面は、乗員12の操舵操作を考慮して、水平または略水平とされている。
このようなドライビングポジションでは、図4(A)に示すように、シートバック17の起き上がりに伴い、アームレスト20が上昇する一方、車体側に固定されている機能操作部40の位置は変化しないので、機能操作部40はアームレスト20の上面よりも下方に配置されている。また、図4(B)に示すように、ドライビングポジションの場合には、シートバック17の起き上がりに伴いアームレスト20が前方に移動することで、機能操作部40はアームレスト20の前端よりも後方に配置されている。換言すると、機能操作部40は、上記した仮想円30の周縁よりも、仮想中心32に接近している。
このように、手動運転時に於いて、機能操作部40を仮想円30の周縁よりも仮想中心32側に配置することで、車両10のステアリングハンドル等を操作する乗員12の手44よりも後方に機能操作部40が配置される。従って、車両10を操舵する乗員12の手44が、機能操作部40に不必要に接触してしまうことを防止し、手動運転動作を実行している車両10が誤動作することを防止することかできる。また、機能操作部40はアームレスト20のよりも下方に配置されるので、かかる構成によっても、手動運転時に於いて乗員12の手44を機能操作部40から遠ざけ、車両10の誤動作を防止することができる。
上記事項は、図2(B)を参照して、シート15の右方側に配置されるアームレスト19に関しても同様である。即ち、手動運転時には、機能操作部41は、アームレスト19の前端よりも後方且つ下方に配置され、これにより車両10を操縦している乗員12が誤って機能操作部41に接触して車両10を誤操作してしまうことを防止できる。
図5を参照して、上記した機能操作部40の位置に関して説明する。図5(A)および図5(B)は、機能操作部40が形成される位置を示す車両10の上面図である。
図5(A)を参照して、機能操作部40は、ドアトリム23に形成されるドア側アームレスト26の前方部分に形成されている。ドア側アームレスト26は、アームレスト20前端の近傍に配置されるので、機能操作部40が配置される部材として好適である。
図5(B)を参照して、ここでは、機能操作部40は、インスツルメントパネル22の左方端部を後方に向かって延伸させた後方延出部24の上面に形成されている。かかる構成によっても、アームレスト20の前端近傍に、機能操作部40を配設することができる。
上記した事項は、図2(A)に示した右方側のアームレスト19に関しても同様であり、アームレスト19の近傍に、上記した図5(A)または図5(B)に示した位置に機能操作部40を配置することができる。
図6を参照して、上記した機能操作部40の構成を更に詳述する。図6(A)は機能操作部40に於ける各スイッチの配置等を示す斜視図であり、図6(B)は機能操作部40を示す断面図である。
図6(A)を参照して、機能操作部40は、上方部分が前方に向かって傾斜する当接面50と、当接面50に配設された複数のスイッチ51等から構成されている。当接面50の中央付近には、比較的大型のスイッチ51が配置されている。スイッチ51は、例えば時計回り及び反時計回りに対して回転可能なダイヤル型スイッチであり、乗員12の指で掴むことができる大きさとされている。スイッチ51等を操作することで、乗員12の意思を発揮させなければ誤作動が生じてしまう可能性が高い機能を操作することができ、例えば、車両10の走行速度、操舵方向、車線変更方向、緊急停車、停車位置指定等を操作することが出来る。
スイッチ51の周囲には、比較的小型のスイッチ52、53、54、55が配置されている。スイッチ52、53、54、55は、例えば押しボタン型のスイッチであり、押下することで所定の車両10の機能が操作されるファンクションスイッチである。スイッチ52、53、54、55は、それぞれ、乗員12の人差し指、中指、薬指、小指に応じた箇所に配置される。スイッチ52等を押下することで実現される機能としては、例えば、車線変更、加速、減速、シフトチェンジ、車室内の温度設定、車室に走行される空調風の風量設定、これらの機能の取り消し等である。
かかる構成のスイッチ51等を当接面50に設けることで、乗員12は、機能操作部40を目視せずとも、自らの意思に基づいて腕43を前方に伸ばして手44の各指の前端を当接面50に当接させ、指でスイッチ51等を操作することで、車両10の各機能を操作することが可能となり、より簡易に車両10の機能を操作できるようになる。
図6(B)を参照して、当接面50は、その上方部分が図2(B)に示した仮想中心32から離れるように前方に向かって傾斜する傾斜面を呈している。当接面50が水平面から傾斜する傾斜角θは、前方に伸ばされた手44の各指がほぼ同時に接触できる程度とされている。例えば、傾斜角θの範囲は40度以上70度以下であり、傾斜角θをこのような範囲にすることで、乗員12がその各指を確実に同時に当接させ、上記したスイッチ51等を正確に操作することが出来る。
以上、本発明の実施形態を示したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
10 車両
11 車両用操作装置
12 乗員
15 シート
16 シートクッション
17 シートバック
18 ヘッドレスト
19 アームレスト
20 アームレスト
22 インスツルメントパネル
23 ドアトリム
24 後方延出部
26 ドア側アームレスト
27 シートサイドサポート
28 シートサイドサポート
30 仮想円
32 仮想中心
33 延長線
40 機能操作部
41 機能操作部
43 腕
44 手
50 当接面
51 スイッチ
52 スイッチ
53 スイッチ
54 スイッチ
55 スイッチ

Claims (4)

  1. シートに着座した乗員が車両の操縦機能を操作する機能操作部を具備し、
    前記機能操作部は、ステアリングハンドル、ブレーキペダルおよびアクセルペダルとは別体として設けられ、前記乗員が自動運転時に操縦機能に介入する際に操作するように構成され、
    前記シートのシートサイドサポートの前端の側方、または、前記シートサイドサポートの前記前端よりも後方に設定された仮想点を仮想中心とし、前記仮想中心からアームレストの前端までを仮想半径とする仮想円を規定した場合、
    前記シートは、前記車両が自動運転時にはリラックスポジションとなり、前記リラックスポジションの際に、前記機能操作部は、前記仮想円の周縁よりも半径方向外側に配設され、
    更に、前記シートは、前記車両が手動運転時にはドライビングポジションとなり、前記ドライビングポジションの際に、前記機能操作部は、前記仮想円の前記周縁よりも半径方向内側に配設され、
    前記機能操作部は、前記ドライビングポジションにおいて、前記アームレストの上面よりも下方に配置されることを特徴とする車両用操作装置。
  2. 前記機能操作部と前記仮想中心とが離間する距離は、前記仮想中心と前記アームレストの前記前端とが離間する距離に、前記乗員の手の長さを加算した長さよりも、長いことを特徴とする請求項1に記載の車両用操作装置。
  3. 前記機能操作部は、上方部分が前記仮想中心から離れるように傾斜する傾斜面に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用操作装置。
  4. 前記機能操作部を操作することで、前記車両の加速、減速、操舵またはシフトチェンジを行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の車両用操作装置。
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