JP6787228B2 - 電力変換装置、電力変換方法およびインダクタンス推定装置 - Google Patents

電力変換装置、電力変換方法およびインダクタンス推定装置 Download PDF

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Description

本発明は、配線によるインダクタンスを考慮した電力変換に関する。
近年、バッテリや、太陽光発電パネル、燃料電池などの直流電源が供給する電力の電力変換を行なう電力変換装置が広く用いられている。こうした電力変換装置では、多相モータ等を駆動するインバータはもとより、DC/DCコンバータであっても、電源の直流を一旦交流に変換した上で、その電圧を変換し、あるいは電流量、延いては電力を制御する(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2015−211589号公報
こうした電力変換装置では、インバータを構成するスイッチング素子からみた直流電源のインピーダンスを小さくするために、電源入力ラインに容量の大きなコンデンサを並列に接続することが一般的なである。この場合、直流電源から電力変換装置までの配線には、インダクタンスが存在するから、スイッチング素子のオン・オフによって、直流電源ラインを流れる電流が変動すると、入力電圧変動が大きくなってしまう場合がある。このため、電力変換装置を設計する場合、配線のインダクタンスを見積もり、これに応じて適切なコンデンサ容量を選択するといっ対応が必要であった。直流電源から電力変換装置までの配線距離が変わると、配線のインダクタンスも変化する。このため、従来、こうした電力変換装置は、直流電源までの距離に応じてコンデンサの容量を適切な値に設計していた。
コンデンサの値を個別に設計しない場合には、配線長が長くインダクタンスが高いと、入力電圧変動が大きくなって、様々な不具合を生じることがある。例えば、回路の直流電源ラインのリップルが大きくなって、コンピュータなどの制御装置の動作が不安定になったり、時にはインバータの入力電源ラインの電圧が定格を下回り、インバータとしての動作が停止してしまうことも有り得た。また、リップルが大きくなれば、コンデンサは充放電を繰り返すことになるので、その耐久性や信頼性にも影響を与えてしまう。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の態様は、直流電源(20)に接続されて電力変換を行なう電力変換装置(10)である。この電力変換装置は、前記直流電源に接続される入力側の電源ライン間に接続されたコンデンサ(CC)と、前記コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出部(31)と、前記直流電源と前記コンデンサとの間のインダクタンスを、前記検出された両端電圧から推定するインダクタンス推定部(51)と、前記電源ラインに接続され、前記推定したインダクタンスの大きさを考慮した電力変換を行なって、電力を出力する電力変換部(30,50)と、を備える。
この電力変換装置は、直流電源と電力変換装置のコンデンサとの間のインダクタンスを、コンデンサの両端電圧から推定し、推定したインダクタンスの大きさを考慮した電力変換を行なって、電力を出力する。従って、直流電源と電力変換装置との配置が異なって、配線のインダクタンスが変わっても、これを推定し、考慮して電力変換を行なうことができる。
本発明の第2の態様は、直流電源に接続されて電力変換を行なう電力変換方法である。この電力変換方法は、前記直流電源に接続される入力側の電源ライン間に接続されたコンデンサの両端電圧を検出し(ステップS110)、前記直流電源と前記コンデンサとの間のインダクタンスを、前記検出された両端電圧から推定し(ステップS140)、前記コンデンサの下流側において前記電源ラインに接続された電力変換用のスイッチング素子(Su,Sv,Sw)を制御して、前記推定したインダクタンスの大きさを考慮した電力変換を行なう(ステップS150,S160)。このため、第2の態様においても、直流電源と電力変換装置との配置が異なり配線のインダクタンスが変わっても、これを推定し、考慮して電力変換を行なうことができる。
本発明の第3の態様は、電力変換装置と直流電源との間の配線のインダクタンスを推定するインダクタンス推定装置(10)である。このインダクタンスを推定する装置は、前記直流電源を電源とする前記電力変換装置の入力側の電源ライン間に接続されたコンデンサの容量を出力する容量出力部(52)と、前記コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出部(31)と、前記電力変換装置において電力変換を行なう電力変換部に流れていた電流を急減させた際の前記電圧検出部の検出結果から、前記検出された電圧の振動の周期を検出する周期検出部と、前記出力された前記コンデンサの容量と、前記電圧検出部が検出した電圧の振動の周期とから、前記インダクタンスを演算するインダクタンス推定部(51)とを備える。このインダクタンス推定装置によれば、直流電源と電力変換装置のコンデンサとの間のインダクタンスを、精度よく推定できる。
実施形態の電力変換装置を示す概略構成図。 電力変換装置の電力制御部の概略構成図。 インダクタンス推定部が行なうインダクタンス演算処理を示すフローチャート。 インダクタンスを演算する際のコンデンサの両端電圧の変動の様子を示す説明図。 電力変換部に相当するインバータの等価回路を示す説明図。 コンデンサの容量と抵抗値とを求める際の等価回路を示す回路図。 過渡応答時の各部の電流を示すグラフ。 過渡応答時の各部の電流とコンデンサの両端電圧との関係を示すグラフ。 コンデンサの容量と抵抗値を演算する処理を示すフローチャート。
A.電力変換装置のハードウェア構成:
実施形態の電力変換装置10は、図1に示すように、電動機40を駆動するものであり、直流電源20からの電力供給をうけて電動機40を駆動するインバータ30と、インバータ30を制御する電力変換制御装置50とを備える。
電動機40は、本実施形態では回転子に永久磁石を用いた三相モータである。こうしたモータは、例えば、電気自動車の駆動源や内燃機関の動力をアシストする補助動力源として用いられる。もとより、他の用途にも用いることができる。また、他のタイプの電動機であっても差し支えない。電動機40の三相の電機子巻線を、それぞれU相、V相、W相巻線と呼ぶが、このうち、V相とW相巻線には、各相電流iv,iwを検出するV相電流センサ41、W相電流センサ43が設けられている。また、三相やその巻線を一括して扱う場合には、それぞれUVW相、UVW相巻線と呼ぶことがある。
この電動機40を直接駆動するインバータ30は、直流電源20に接続される。直流電源20からの正負の電源ライン間には、電圧センサ31とコンデンサCCと3組のスイッチング素子対Su,Sv,Swとが接続されている。コンデンサCCは、直流電源20が接続される入力側に、3組のスイッチング素子対Su,Sv,Swは、電動機40が接続される出力側に、それぞれ設けられている。電圧センサ31は、電圧Vinv を検出する電圧検出部に相当する。3組のスイッチング素子対Su,Sv,Swの各々は、正の電源ラインに片側を接続されたスイッチング素子と、負の電源ライン(グランドライン)に片側を接続されたスイッチング素子とを直列に接続した構成を有し、両スイッチング素子の接続点がUVW相の各巻線に接続されている。各スイッチング素子には、保護用のダイオードが接続されている。これら3組のスイッチング素子対Su,Sv,Swは、それぞれ電動機40の電気角で120度ずつずれてオン・オフされ、UVW相巻線に流れる電流量を、つまり電動機40の駆動力を制御する。なお、インバータ30には、コンデンサCCの下流側の電源ラインに流れる電流Iinv を検出する電流センサ33も設けられているが、この電流センサ33は第1実施形態では用いないので、その接続については破線で描いてある。電流センサ33が検出する電流Iinv の扱いについては、第2実施形態で説明する。
インバータ30に対して電力を供給する直流電源20は、バッテリや燃料電池などの直流電源である。本実施形態では、高電圧の二次電池(バッテリ)を用いた。直流電源20とインバータ30とは、配線によって電気的に接続されているが、この配線には、インダクタンス成分が存在する。これを図1では、インダクタンスLとして示した。図示では正の電源ラインに描いたが、インダクタンスLは、配線全体のインダクタンス成分を代表して示すものである。配線のインダクタンス成分は、電源が直流電源20であることから、常に一定の電流が流れていれば、本来は問題とならないが、インバータ30におけるスイッチング素子対Su,Sv,Swのスイッチング動作により、電源ラインに流れる電流は、時間軸上でみれば、大きく変動する。こうした変動を抑え、スイッチング素子対Su,Sv,Sw側から見たインピーダンスを低下させるために、インバータ30の入力側には上述したコンデンサCCが設けられているが、それでも直流電源20からインバータ30に至る配線を流れる電流量の変動は避けられない。従って、配線のインダクタンスLは、インバータ30の動作にとって、考慮すべき事項の1つである。
電力変換制御装置50は、上述した配線のインダクタンスLを推定するインダクタンス推定部51、インバータ30に備えられたコンデンサCCの容量Cの大きさを出力する容量出力部52,電動機40のUVW相巻線に印加される電圧を制御する電圧制御部55を備える。この電力変換制御装置50は、インバータ30のスイッチング素子対Su,Sv,Swのスイッチングのタイミングを制御することで、外部からの目標値I*に対応した駆動力が電動機40から得られるように、制御している。本実施形態では、インバータ30と電圧制御部55とが、電力変換部に相当する。外部から指令される目標値I*は、上位のコントローラが出力するものであり、電動機40の回転数およびトルクを所望の状態とするために、電力変換装置10に対して、電力変換の状態を制御するように指示する目標値である。
インダクタンス推定部51には、インバータ30の電圧センサ31が検出する電圧値Vinv と、容量出力部52からのコンデンサCCの容量Cとが入力されている。インダクタンス推定部51が行なうインダクタンスLを推定する手法については後で詳しく説明する。容量出力部52は、第1実施形態では、予めインバータ30に設けられたコンデンサCCの容量Cの値が記憶されている。
電圧制御部55には、上述した目標値I*やインダクタンス推定部51が推定したインダクタンスLの推定値が入力される他、V相電流センサ41,W相電流センサ43が検出したiv,iwが入力される。これらの値を用いて、電圧制御部55は、スイッチング素子対Su,Sv,Swの各スイッチング素子のオン・オフのタイミングを決定し、スイッチング素子をオン・オフする制御信号Vu*,Vv*,Vw*を、スイッチング素子対Su,Sv,Swに出力する。なお、各信号の接辞「*」は、これが目標値であることを示している。
電圧制御部55の詳細構成を図2に示した。図示するように、電圧制御部55は、目標値制限部61,dq軸換算部62、電圧変換部64、座標逆変換部66、座標変換部67等を備える。目標値制限部61は、外部から指示された目標値I*に対して、これを必要に応じて出力制限値IL以内に制限する回路である。この制限については後述する。
dq軸換算部62は、目標値I*を、d軸,q軸電流id,iqに変換する回路である。電流や電圧値は、時間軸上の値であるところ、電圧制御部55の内部では、電動機40の制御のために、d,q軸上の値として扱う。このため外部からの目標値I*を、軸換算部62により、d軸,q軸上の制御値に変換している。なお、この換算に対応して、最終段の座標逆変換部66では、これを時間軸上の制御値である制御信号Vu*,Vv*,Vw*に逆変換している。また、V相電流センサ41,W相電流センサ43からの電流値iv,iwも、座標変換部67によりd,q軸上の電流値id,iqに座標変換される。
軸換算部62により変換されたd軸,q軸上の目標電流値id*,iq*は、フィードバック制御のために、実際の電流値id,iqと比較され、差分Δid,Δiqが求められ、これが電圧変換部64に入力される。電圧変換部64は、増減すべき各軸の電流値Δid,Δiqを、とスイッチング素子対Su,Sv,Swのスイッチング素子をオン・オフする電圧信号Vd*,Vq*に変換する。
こうして得られたd,q軸上の電圧指示値Vd*,Vq*を、座標逆変換部66により、スイッチング素子対Su,Sv,Swに対するオン・オフの指示に対応した制御信号Vu*,Vv*,Vw*に逆変換し、インバータ30に出力する。
以上、電圧制御部55の内部構成について説明したが、実際の電力変換制御装置50は、電圧制御部55はもとより、インダクタンス推定部51や容量出力部52共々、コンピュータとその制御プログラムにより、各部の動作を実現している。もとより、インダクタンス推定部51,容量出力部52,電圧制御部55などは、ディスクリートな電気回路により実現することも可能である。
B.第1実施形態における処理:
次に、電力変換制御装置50が行なう処理の1つであるインダクタンス演算処理について、図3を用いて説明する。図3に示した処理は、インダクタンス推定部51と目標値制限部61とを実現するものである。図3に示したインダクタンス演算処理ルーチンは、電動機40の制御が開始される度に実行される。但し、配線によるインダクタンスLは、経年変化するものの短時間に変化することはないので、出荷時やオーバーホール、部品の交換時などに実行し、処理結果を不揮発性メモリに記憶しておき、以後は記憶された値を参照するようにしてもよい。
図3に示した処理が開始されると、まず電動機40に対して短時間通電を行ない、通電を遮断する。このとき、三相の電機子巻線には、電動機40の回転子が回転しない程度の時間通電する。この様子を、図4の下段に示した。僅かな時間、通電することで、インバータ30には大きな電流Iinv が流れ、これにより、電圧センサ31が検出するコンデンサCCの両端の電圧Vinv は一瞬低下する。インバータ30の入力端子には直流電源20が接続されているが、配線のインダクタンスLと直流電源20自体のインピーダンスのために、コンデンサCCへの充電は遅れるからである。
この結果、通電が終了してインバータ電流Iinv が急減すると、コンデンサCCの両端の電圧Vinv は、図4上段に示したように、振動する。これは、配線によるインダクタンスLとコンデンサCCの容量CによるLC共振回路が形成されているからである。そこで、電力変換制御装置50は、次にこの電圧の変動を測定し(ステップS110)、振動の周期Tfを検出する(ステップS120)。振動の周期Tfは、電圧変動を測定し、正側(または負側)のピークから、次の正側(または負側)のピークまでの時間を計ることで検出することができる。
続いて、この周期Tfから、振動の周波数fを演算し(ステップS130)、更に周波数fからインダクタンスLを求めるために必要なコンデンサCCの容量Cを特定する(ステップS135)。容量Cの特定は、本実施形態では、予め記憶しておいた値を読み出すことで行なう。容量Cは、設計値または製造後の実測値を、電力変換制御装置50のメモリに記憶しておき、これを読み出せばよい。
容量Cを特定した後、配線のインダクタンスLを演算する(ステップS140)。インダクタンスLの演算は、LC共振の周波数fを求める式、
1/f=2π√(LC)
を変形した以下の式(1)
L=1/{4C(πf) } …(1)
から、容易に求めることができる。
こうしてインダクタンスLを求めた後、インダクタンスLが予め定めた閾値Lthより大きいか否かの判断を行なう(ステップS150)。演算した配線のインダクタンスLが閾値Lthより大きければ、電動機40を駆動する31の出力を制限するとして、出力制限値ILを設定する処理を行なう(ステップS160)。その後、「END」に抜けて、本処理ルーチンを終了する。
ステップS160で設定された出力制限値ILは、図2に示した目標値制限部61において、目標値I*を制限するのに用いられる。いま、ステップS150での判断が「YES」、つまり推定された配線のインダクタンスLが閾値Lthより大きければ、目標値制限部61において、外部から与えられた目標値I*が出力制限値ILより大きければ、目標値I*は出力制限値ILに制限される。配線のインダクタンスLが電力変換制御装置50のインバータ30が設計値として想定している閾値Lthより大きいと、直流電源20からの電源ラインの電圧Vinv が大きく変動し、電源ラインのリップルが大きくなって、電源ラインを同じくする機器、例えばコンピュータの動作が不安定になる場合が考えられるが、上記の様に目標値I*を出力制限値ILに制限するので、電源ラインの変動が抑えられ、電源ラインを同じくする機器の動作が不安定になることが予防される。
更に、上記構成の電力変換装置10によれば、配線の長さが変わるなど、配線のインダクタンスLが変化しても、電力変換制御装置50の設定などを変更する必要がない。このため、直流電源20と電力変換制御装置50との配置が変更されたり、あるいは両者の配置が若干異なる機種などで、それぞれの配置に合わせて、電力変換制御装置50の設計を変更するといった必要がない。
C.第2実施形態:
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態はでは、図1に示した第1実施形態と同様にハードウェア構成を用いる。但し、第2実施形態では、図1に示した電流センサ33を用いる。また、容量出力部52は、単にコンデンサCCの容量Cを記憶しておいて、これをインダクタンス推定部51に出力するのではなく、このコンデンサCCの容量Cを演算する。以下、その手法について説明する。
まず、コンデンサCCの周辺の回路について説明する。図5は、コンデンサCCとスイッチング素子対Su,Sv,Swの接続関係と共に、各部を流れる電流を示す模式図である。また図6は、コンデンサCCと電動機40との関係を示す等価回路図ある。図5では、スイッチング素子対Su,Sv,Swの各々について、正の電源ライン側に接続されたスイッチング素子u1,v1,w1と、負の電源ライン側に接続されたスイッチング素子u2,v2,w2を、模式的にスイッチとして示した。これらのスイッチング素子のうち、今、スイッチング素子u1,v2,w2をオンにすると、電源ラインの電流Iinv は、電動機40のU相巻線から、V相およびW相巻線を流れることになる。この電流をインバータ電流Iinv と呼ぶ。
このインバータ電流Iinv は、スイッチング素子がターンオンした直後には、コンデンサCCから供給される電流(コンデンサ電流と呼ぶ)Icとほぼ等しい。インバータ電流Iinv は、最終的には直流電源20から供給されるが、配線のインダクタンスLと直流電源20の内部インピーダンスから、スイッチング素子をターンオンして電流が流れ始めた状態では、直流電源20から供給される電流(以下、バッテリ電流Ibという)は、直ぐには立ちあがらず、遅れるからである。そうすると、スイッチング素子がターンオンした直後には、直流電源20からの電流はないものとして扱える。電源ライン間の電圧であって、電圧センサ31により検出される電圧Vinv は、同時にコンデンサCCの両端電圧に等しい。従って、図6の等価回路に示すように、スイッチング素子がターンオンした直後のコンデンサCCと負荷との関係は、図6に示した様に、コンデンサCCの電圧Vinv により電動機40の巻線Lmにインバータ電流Iinv が流れるというものになる。
実際に、スイッチング素子をターンオンした直後のコンデンサCCを流れる電流Ic、インバータ30に流れる電流Iinv 、直流電源20から流れ込む電流Ib、更には電源ライン間の電圧Vinv などを測定したのが、図7である。図示するように、スイッチング素子がターンオンした直後には、インバータ電流Iinv とコンデンサ電流Icはほぼ一致しており、時間が経つに連れて、直流電源20からのバッテリ電流Ibが上昇していくことが分る。従って、スイッチング素子がターンオンした直後の短い期間、図7で符号DTで示した期間では、インバータ電流Iinv をコンデンサ電流Icとして扱うことができる。なお、第2実施形態では、インバータ電流Iinv を電流センサ33により測定することにしたが、図5に示したように、スイッチング素子u1、v2、w2をターンオンした状態では、インバータ電流Iinv は、V相巻線およびW相巻線に流れる電流iv,iwの和に等しいから、V相電流センサ41およびW相電流センサ43の検出結果を利用してインバータ電流Iinv を求めるものとしてもよい。
図7の符号DTで示した期間を、図8に拡大して示した。図8の上段は、コンデンサCCの両端の電圧Vinv を示し、下段はコンデンサ電流Icおよびインバータ電流Iinv を示す。コンデンサCCの両端の電圧Vinv とコンデンサ電流Icは、図6に示した回路における過渡応答を示す。つまり、スイッチング素子がオンなると、コンデンサCCの両端の電圧Vinv は時間tと共に低下し、他方、コンデンサ電流Icは時間と共に増加する。電圧Vinv とコンデンサ電流Icは、次式(2)に従う。式(2)において、Vinv (0)は時間t=0の電圧であり、本実施形態では、直流電源20の出力電圧に等しい電圧12Vである。また、符号CはコンデンサCCの容量、RcはコンデンサCCの抵抗値、である。
Figure 0006787228
従って、第1の時間t1、第2の時間t2におけるコンデンサCCの両端の電圧Vinv(t1)、Vinv(t2)と、コンデンサ電流Ic(t1)、Ic(t2)とを測定し、これを上記式(2)に代入すれば、変数Rc、Cについての連立方程式が得られる。コンデンサ電流Icは、既に説明したように、期間DTにおいては、インバータ電流Iinv で近似できるので、コンデンサ電流Icに代えて、第1,第2の時間t1,t2におけるインバータ電流Iinv(t1)、Iinv(t2)を用いて連立方程式を立て、これをコンデンサCCの抵抗値Rcと容量Cについて解いたのが、次式(3)、(4)である。
Figure 0006787228
従って、上記式(3)(4)を予め記憶しておけば、第1,第2の時間t1、t2におけるコンデンサCCの両端の電圧Vinv とインバータ電流Iinv を測定すれば、コンデンサCCの容量Cと抵抗値Rcを知ることができる。
そこで、次に第2実施形態としての電力変換装置10における電力変換制御装置50が行なう処理について説明する。図9は、電力変換制御装置50の、特に容量出力部52の働きについて説明するフローチャートである。第2実施形態では、第1実施形態の電力変換装置と同様に、図3に示したインダクタンス演算処理を実行するが、図3のステップS135の処理、即ちコンデンサCCの容量Cを特定する際、予め記憶しておいたコンデンサCCの容量Cを読み出すのではなく、インバータ電流等を用いて、容量Cを演算する。この処理について説明する。
第2実施形態の電力変換制御装置50は、第1実施形態と同様、図3に示した処理を実行し、ステップS135のコンデンサの容量を特定する処理おいて、図9に示されたコンデンサ容量・抵抗値演算処理ルーチンを実行する。この処理を開始すると、まず電動機40の三相巻線への通電を開始し(ステップS200)、第1の時間t1での電圧Vinv(t1)とインバータ電流Iinv(t1)とを測定する処理を行なう(ステップS210)。この第1の時間t1とは、三相巻線への通電を開始してからの経過時間であり、図8に示した期間DT内であれば、任意のタイミングである。ここでは、20μsecとした。
続いて、第2の時間t2での電圧Vinv(t2)とインバータ電流Iinv(t2)とを測定する処理を行なう(ステップS220)。第2の時間t1は、三相巻線への通電を開始してからの経過時間であり、図8に示した期間DT内であって、第1の時間t1より後の任意のタイミングである。ここでは、40μsecとした。
これらの測定結果を、既述した式(3)(4)に入れて、コンデンサCCの容量Cおよび抵抗値Rcを求め(ステップS230)、特にコンデンサ容量CをインダクタンスLの演算用に特定する(ステップS240)。特定された容量Cは、図3のステップS140に示したインダクタンスLの演算に用いられる。
次に、ステップS230で求めたコンデンサCCの抵抗値Rcにより出力制限値ILを修正する処理を行なう(ステップS260)。この出力制限値ILは、第1実施形態において説明したように、配線によるインダクタンスLが閾値Lthより大きい場合に、インバータ30から電動機40に出力する電力の目標値I*を制限する上限値である。第2実施形態では、このコンデンサCCの抵抗値Rcの大きさによりこの出力制限値ILを修正する。修正は、抵抗値Rcが大きい場合には、出力制限値ILをより小さい値に修正するように行なわれる。コンデンサCCの抵抗値Rcが大きいと、インバータ30のスイッチング素子対Su,Sv,Swがオン・オフしたときのコンデンサCCの両端電圧Vinv の変動(リップル)が大きくなるので、配線のインダクタンスLが閾値Lthより大きい場合、目標値I*を、更に制限するためである。
以上の処理の後、「END」に抜けて、本演算ルーチンを終了する。電力変換制御装置50は、図9に示した処理の後、図3に示したステップS140以下の処理を実行する。この結果、インダクタンスLの演算(ステップS140)、その大きさによる出力制限値ILの設定(ステップS160)が行なわれる。このインダクタンスLの演算(ステップS140)で、ステップS240で特定されたコンデンサCCの容量Cが用いられる。また、出力制限値ILを設定する際(ステップS160)には、ステップS260で修正された出力制限値ILが用いられる。
以上説明した第2実施形態によれば、インバータ30が直流電源20と接続される入力側に設けられたコンデンサCCの容量Cを求めて、直流電源20との配線のインダクタンスLを求めることができる。このため、第1実施形態と同様の作用・効果を奏する上、更に予め容量Cを記憶しておく必要がないという利点が得られる。また、経年変化などで容量Cが変化しても、インダクタンスLを精度良く求めることができる。このため、インダクタンスLの大きさに基づいて、電力変換装置10の目標値I*を適切に制限できる。また容量Cを演算により求めているので、コンデンサCCの容量の異なる装置毎に、異なる値を記憶しておくといった対応を取る必要がない。
また、第2実施形態では、コンデンサCCの抵抗値Rcも求めており、これにより出力制限値ILを修正しているので、コンデンサCCの経年変化などに対して、より適切な対応を取ることができる。
D.その他の実施形態:
他の実施形態の一つとして、直流電源20とインバータ30との配線のインダクタンスが大きいほど、スイッチング素子対Su,Sv,Swのスイッチング周波数を高くする態様が可能である。スイッチング周波数は、電圧制御部55がインバータ30のスイッチング素子対Su,Sv,Swに流れる電流を切換える周波数である。上記第1,第2実施形態のように、電動機40を駆動している場合には、U相,V相,W相の相電圧は、回転子の回転速度に合わせた周波数の擬似サイン波になるように、電圧指令値であるVu*,Vv*,Vw*とキャリアを比較することによって生成されたスイッチング制御信号に基づきPWM(バルス幅変調)される。配線のインダクタンスが高い場合にはスイッチング周波数を高くするとは、このキャリアの基本周波数を高くすることに相当する。なお、電動機などを駆動するインバータではなく、DC/DCコンバータなどの場合に用いられるインバータでは、電動機の回転速度などを考慮することなく、取り出そうとする目標値I*に応じて、パルス幅変調が行なわれる。この場合には、このパルス幅変調のスイッチング周波数を、インダクタンスLに合わせて増減すればよい。パルス幅変調のスイッチング周波数を調整することで、電力変換装置10の目標値I*を制限する場合と同様、配線のインダクタンスが異なる機器においても、電力変換装置10による電力変換を適切に行なうことができる。なお、スイッチング周波数を変更するのであれば、PAMなど、PWM以外の変調方式でも差し支えない。
また、第1実施形態や上記実施形態において、配線のインダクタンスLが閾値Lthより高いか否かの判断を行なわず、インダクタンスLと補正係数を対応付けたマップやルックアップテーブルを用意し、演算したインダクタンスLに対応する補正係数を求めて、目標値I*を補正するようにしても良い。また、こうした電力変換装置10の電力変換の大きさを制限するためには、目標値I*ではなく、図2に示した各部において、制御量(例えば、Vd*やVq*等)に上限値を設けるなどの手法をとってもよい。
また、コンデンサCCの抵抗値Rcが高い場合に、電力変換装置10の電力変換の目標値I*の出力制限値ILを修正するのではなく、スイッチング周波数を修正するものとしてよい。抵抗値Rcが高い場合には、スイッチング周波数を高くするように修正すればよい。
式(3)(4)では、コンデンサCCを流れるコンデンサ電流Icを、インバータ電流Iinv を用いて近似したが、コンデンサ電流Icを直接測定するセンサを設け、その出力を用いて、コンデンサの容量Cや抵抗値Rcを求めてもよい。あるいは他の方法でコンデンサ電流Icを推定し、これを用いるものとしてもよい。それらの場合、第1,第2の時間t1,t2は、近似が成り立つと仮定した期間DT内の時間である必要はない。また、インバータ電流Iinv を用いる場合も含めて、計測は第1,第2の時間以外の第3の時間t3など、3以上のタイミングで行なって、演算精度を高めるものとしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、電動機以外の機器を駆動する電力変換装置としても実施することができる。また、電力変換装置と直流電源との間の配線のインダクタンスを推定する方法としても実施することができる。あるいは直流電源と電力変換装置との組合せが違っていたり、配線用のケーブルが設定品と違っていたりして、推定した配線のインダクタンスLが設計値と異なる場合に、これを警告するといった使い方も可能である。また、上記各実施形態では、電力変換を行なう装置を中心に説明したが、インダクタンス推定装置としての構成も読み取ることができる。更に、電力変換方法、インダクタンス推定方法としての実施形態も併せて読み取ることができる。
10…電力変換装置、20…直流電源、30…インバータ、31…電圧センサ、33…電流センサ、40…電動機、41…V相電流センサ、43…W相電流センサ、50…電力変換制御装置、51…インダクタンス推定部、52…容量出力部、55…電圧制御部、61…目標値制限部、62…dq軸換算部、64…電圧変換部、66…座標逆変換部、67…座標変換部、CC…コンデンサ

Claims (11)

  1. 直流電源(20)に接続されて電力変換を行なう電力変換装置(10)であって、
    前記直流電源に接続される入力側の電源ライン間に接続されたコンデンサ(CC)と、
    前記コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出部(31)と、
    前記直流電源と前記コンデンサとの間のインダクタンスを、前記検出された両端電圧から推定するインダクタンス推定部(51)と、
    前記電源ラインに接続され、前記推定したインダクタンスの大きさを考慮した電力変換を行なって、電力を出力する電力変換部(30,55)と、
    を備えた電力変換装置。
  2. 前記電力変換部は、前記推定したインダクタンスが予め定めた閾値より大きい場合に、前記推定したインダクタンスが予め定めた閾値以下の場合と比べて、前記電力変換する前記電力の出力を制限する請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記電力変換部は、前記推定したインダクタンスが予め定めた閾値より大きい場合に、前記推定したインダクタンスが予め定めた閾値以下の場合と比べて、前記電力変換の際のスイッチング周波数を高くする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電力変換装置であって、
    更に、前記コンデンサの容量を出力する容量出力部(52)を備え、
    前記インダクタンス推定部は、
    前記電力変換部に流れていた電流を急減させた際の前記電圧検出部の検出結果から、前記検出された電圧の振動の周期を検出し、
    前記出力された前記コンデンサの容量と、前記検出した電圧の振動周期とから、前記インダクタンスを演算する
    電力変換装置。
  5. 前記容量出力部は、予め測定された前記コンデンサの容量を記憶しており、前記記憶された容量を前記インダクタンス推定部に出力する請求項4記載の電力変換装置。
  6. 請求項4記載の電力変換装置であって、
    前記容量出力部は、
    前記電力変換部に流れる電流を検出し、
    前記電源ラインの電圧が変動していない状態から、前記電力変換部が通電を開始した後の期間であって、前記検出された電流が前記コンデンサに流れる電流であると近似できる期間(DT)において、前記検出した電流と前記検出した電圧とから、前記インダクタンス推定部に出力するコンデンサの前記容量を演算する
    電力変換装置。
  7. 前記容量出力部は、前記検出した電流と前記検出した電圧とから、前記コンデンサの容量と共に、前記コンデンサの抵抗値を演算する請求項6記載の電力変換装置。
  8. 前記コンデンサの前記演算された抵抗値が予め定めた閾値より大きい場合に、前記演算した抵抗値が予め定めた閾値以
    下の場合と比べて、前記電力変換する前記電力の出力を更に制限する請求項7記載の電力変換装置。
  9. 前記コンデンサの前記演算された抵抗値が予め定めた閾値より大きい場合に、前記演算した抵抗値が予め定めた閾値以下の場合と比べて、前記電力変換の際のスイッチング周波数を高くする請求項7記載の電力変換装置。
  10. 直流電源に接続されて電力変換を行なう電力変換方法であって、
    前記直流電源に接続される入力側の電源ライン間に接続されたコンデンサの両端電圧を検出し(ステップS110)、
    前記直流電源と前記コンデンサとの間のインダクタンスを、前記検出された両端電圧から推定し(ステップS140)、
    前記コンデンサの下流側において前記電源ラインに接続された電力変換用のスイッチング素子(Su,Sv,Sw)を制御して、前記推定したインダクタンスの大きさを考慮した電力変換を行なう(ステップS150,S160)
    電力変換方法。
  11. 電力変換装置と直流電源との間の配線のインダクタンスを推定するインダクタンス推定装置(10)であって、
    前記直流電源を電源とする前記電力変換装置の入力側の電源ライン間に接続されたコンデンサの容量を出力する容量出力部(52)と、
    前記コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出部(31)と、
    前記電力変換装置において電力変換を行なう電力変換部に流れていた電流を急減させた際の前記電圧検出部の検出結果から、前記検出された電圧の振動の周期を検出し、前記出力された前記コンデンサの容量と、前記電圧検出部が検出した電圧の振動の周期とから、前記インダクタンスを演算するインダクタンス推定部(51)と
    を備えたインダクタンス推定装置。
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