次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は第1の実施形態に係る情報処理システムの一例のシステム構成図である。情報処理システム1は、ユーザ環境10、Webサービス提供環境20、外部サービス提供システム30が、インターネットなどのネットワークN2を介して接続されている。
ユーザ環境10は画像形成装置12のユーザ企業等の組織のシステムであって、一台以上の画像形成装置12と端末装置14とが、LAN(Local Area Network)等のネットワークN1を介して接続されている。
画像形成装置12は、電子機器の一例である。第1の実施形態に係る電子機器は、複合機やスキャナ、プリンタ、ファクシミリ、プロジェクタ、電子黒板などの画像処理装置の他、ジョブ設定に従いジョブを実行する様々な電子機器が含まれる。例えば画像形成装置12はスキャン、印刷(出力)やFAXなどの画像形成処理を行う。
端末装置14はユーザ環境10における画像形成装置12の管理者やユーザが操作する装置である。端末装置14は例えばPC(Personal Computer)やタブレット型端末、スマートフォン、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)等である。
Webサービス提供環境20は、ネットワークN2を介してクラウドスキャンサービスやクラウドプリントサービスなどのWebサービスを提供するサービス企業等の組織のシステムであり、Webサービス提供装置22を有する。第1の実施形態はWebサービスを一例として説明するが、例えばASP(Application Service Provider)によって提供されるサービスやクラウドサービスなど、ネットワークN2を介して提供されるサービスに適用が可能である。
Webサービス提供装置22はネットワークN2を介して画像形成装置12にクラウドスキャンサービスやクラウドプリントサービスなどのWebサービスを提供する。例えばクラウドスキャンサービスは、ユーザ環境10の画像形成装置12においてスキャンした画像データを外部サービス提供システム30が提供するオンラインストレージサービスなどの予め設定された格納先(保存領域)に保存するサービスである。また、クラウドプリントサービスは外部サービス提供システム30が提供するオンラインストレージサービスなどの予め設定された格納先に保存されている印刷データを、ユーザ環境10の画像形成装置12において印刷するサービスである。
また、外部サービス提供システム30は、ネットワークN2を介して例えばオンラインストレージサービスなどのサービスを提供するシステムである。第1の実施形態では外部サービス提供システム30が提供するクラウドサービス等のサービスを、Webサービス提供装置22が提供するWebサービスと区別するため、外部サービスと呼ぶ。
なお、図1の情報処理システム1のネットワークN1は有線通信ネットワークであっても無線通信ネットワークであってもよい。また、図1の情報処理システム1はシステム構成の一例であって、例えばWebサービス提供環境20のWebサービス提供装置22を複数のコンピュータに分散して構成してもよい。
<ハードウェア構成>
《コンピュータ》
端末装置14、Webサービス提供装置22、外部サービス提供システム30は例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図2は、第1の実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図2のコンピュータ500は入力装置501、表示装置502、外部I/F503、RAM504、ROM505、CPU506、通信I/F507及びHDD508などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。なお、入力装置501及び表示装置502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
入力装置501はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置502はディスプレイ等を含み、コンピュータ500による処理結果を表示する。
通信I/F507はコンピュータ500を各種ネットワークに接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ500は通信I/F507を介してデータ通信を行うことができる。
また、HDD508は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションと呼ぶ)などがある。なお、コンピュータ500はHDD508に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
外部I/F503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体503aなどがある。これにより、コンピュータ500は外部I/F503を介して記録媒体503aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体503aにはフレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM505にはコンピュータ500の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM504はプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
CPU506は、ROM505やHDD508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や機能を実現する演算装置である。
端末装置14、Webサービス提供装置22、外部サービス提供システム30は例えば図2に示すコンピュータ500のハードウェア構成により、後述するような各種処理を実現できる。
《画像形成装置》
図1の画像形成装置12は、例えば図3に示すようなハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図3は第1の実施形態に係る画像形成装置の一例のハードウェア構成図である。図3の画像形成装置12は、コントローラ601、操作パネル602、外部I/F603、通信I/F604、プリンタ605及びスキャナ606などを備える。
コントローラ601はCPU611、RAM612、ROM613、NVRAM614及びHDD615などを備える。ROM613は、各種プログラムやデータが格納されている。RAM612はプログラムやデータを一時保持する。NVRAM614は、例えば設定情報等が格納されている。また、HDD615は各種プログラムやデータが格納されている。
CPU611は、ROM613やNVRAM614、HDD615などからプログラムやデータ、設定情報等をRAM612上に読み出し、処理を実行することで、画像形成装置12全体の制御や機能を実現する。
操作パネル602はユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示を行う表示部とを備えている。外部I/F603は外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体603aなどがある。これにより、画像形成装置12は外部I/F603を介して記録媒体603aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体603aにはICカード、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリ等がある。
通信I/F604は、画像形成装置12をネットワークN1に接続させるためのインタフェースである。これにより、画像形成装置12は通信I/F604を介してデータ通信を行うことができる。プリンタ605は印刷データを被搬送物に印刷するための印刷装置である。例えば被搬送物は紙、コート紙、厚紙、OHP、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔など、紙に限定されない。また、スキャナ606は原稿から画像データ(電子データ)を読み取るための読取装置である。
<ソフトウェア構成>
第1の実施形態に係る画像形成装置12、Webサービス提供装置22及び外部サービス提供システム30は、例えば図4に示す処理ブロックで実現される。図4は第1の実施形態に係る情報処理システムの一例の処理ブロック図である。
情報処理システム1に含まれる図4の画像形成装置12は、プログラムを実行することにより、操作部50、設定描画部52、設定反映部54及びジョブ実行部56を実現している。
また、情報処理システム1に含まれる図4のWebサービス提供装置22はプログラムを実行することにより、Webページ管理部60、認証情報取得部62、設定取得部64及びプロファイル情報取得部66を実現している。
また、情報処理システム1に含まれる図4の外部サービス提供システム30は、認証管理部70を実現している。また、外部サービス提供システム30は後述のディレクトリ情報72、アプリ一覧設定用シート74及びアプリ設定用シート76を実現している。
画像形成装置12の操作部50はユーザ操作により各種指示を受け付ける。操作部50はWebサービス提供装置22から各種画面データを取得し、画面を表示する。設定描画部52はユーザに設定を選択させるための描画を各種画面に対して行う。設定反映部54はジョブ設定をジョブ実行のパラメータに反映させる。ジョブ実行部56はジョブ設定が反映されたジョブ実行のパラメータに基づいてジョブを実行する。
Webサービス提供装置22のWebページ管理部60は各種画面データを画像形成装置12に提供する。認証情報取得部62は外部サービス提供システム30から認証情報を取得する。設定取得部64は外部サービス提供システム30から後述のディレクトリ情報72、アプリ一覧設定用シート74及びアプリ設定用シート76を取得する。プロファイル情報取得部66はディレクトリ情報72から後述のプロファイル情報を取得する。
また、外部サービス提供システム30の認証管理部70は、ユーザ情報による認証処理を管理し、ユーザ情報による認証に成功すると、認証情報を返す。また、外部サービス提供システム30は後述のディレクトリ情報72、アプリ一覧設定用シート74及びアプリ設定用シート76をWebサービス提供装置22に提供する。
<処理の詳細>
以下では、第1の実施形態に係る情報処理システム1の処理の詳細について説明する。
《操作フロー》
例えばユーザは図5に示す手順で操作を行い、ジョブを実行させる。図5は第1の実施形態に係る情報処理システムの一例の操作フロー図である。ユーザにより起動された画像形成装置12のアプリケーションは、認証画面1000を表示する。なお、起動されたアプリケーションで使用するディレクトリ情報72、アプリ一覧設定用シート74及びアプリ設定用シート76に認証無しでアクセスできる設定の場合は、認証画面1000が表示されない。
ユーザは認証画面1000にユーザ情報の一例であるユーザ名、パスワードを入力してログイン要求を行う。ここで使用するユーザ名、パスワードは、画像形成装置12を操作するユーザのものであっても、画像形成装置12を操作するユーザ間で共有して利用するものであってもよい。また、認証画面1000に入力するユーザ情報には、メールアドレスなど、ユーザ名、パスワード以外の認証に利用する情報が含まれていてもよい。
認証に成功すると、画像形成装置12は認証情報を利用してプロファイル一覧情報をWebサービス提供装置22から取得し、プロファイル一覧画面1010を表示する。ここでプロファイルとは複数のアプリ設定をグループ化したものである。例えばプロファイル一覧画面1010には「プロファイル1」「プロファイル2」又は「プロファイル3」などのプロファイル名が一覧で表示されている。
なお、プロファイル一覧画面1010に表示されるプロファイル一覧は外部サービス提供システム30のディレクトリ構造によりユーザが定義したものである。プロファイル一覧情報にはプロファイル名と、プロファイル名に対応するアプリ一覧用スプレッドシート情報とが含まれる。
ユーザがプロファイル一覧画面1010から一つのプロファイル名を選択すると画像形成装置12はユーザが選択したプロファイル名に対応するアプリ一覧用スプレッドシート情報を指定して、アプリ一覧設定用シート74を取得する。そして、画像形成装置12はアプリ一覧画面1020を表示する。なお、アプリ一覧画面1020に表示されるアプリ一覧はアプリ一覧設定用シート74によりユーザが定義したものである。
ユーザがアプリ一覧画面1020から一つのアプリ名を選択すると、画像形成装置12はユーザが選択したアプリ名に対応するアプリ設定用シート76を取得し、アプリ画面1040を表示する。なお、アプリ画面1040に表示される見積書、注文書又は契約書などのジョブ設定名はアプリ設定用シート76によりユーザが定義したものである。
ユーザがアプリ画面1040から一つのジョブ設定名を選択すると、画像形成装置12はユーザが選択したジョブ設定名に対応するジョブ設定情報をアプリ設定用シート76から読み出し、そのジョブ設定情報によってジョブを実行する。このように、ユーザはアプリ画面1040から選択したジョブ設定情報によりジョブを実行できる。
なお、図5に示した操作フローは毎回、最初から行う必要はなく、例えば認証情報やプロファイル名の選択結果を画像形成装置12に保存しておくことで、認証画面1000及びプロファイル一覧画面1010の表示を省略してもよい。この場合、画像形成装置12はユーザによりアプリケーションが起動されると、認証画面1000及びプロファイル一覧画面1010の表示を省略して、アプリ一覧画面1020から表示する。
《外部サービス提供システムにおけるディレクトリ構造》
外部サービス提供システム30が提供する外部ストレージは例えば図6に示すディレクトリ構造を有する。図6は外部サービス提供システムにおけるディレクトリ構造の一例の構成図である。
図6のディレクトリ構造は、外部サービス提供システム30が提供する外部ストレージのルート直下に指定の名前のアプリ用のフォルダ「アプリ用フォルダ」がある。また、図6のディレクトリ構造では、アプリ用のフォルダ内の任意の名前のフォルダ内に、指定の名前のスプレッドシート「アプリ一覧用スプレッドシート」が存在する場合、その任意の名前のフォルダがプロファイルのフォルダとなる。また、任意の名前のフォルダのフォルダ名がプロファイル名となる。
したがって、図6では「アプリ一覧用スプレッドシート」が存在するフォルダ名「プロファイル1」「プロファイル2」「プロファイル3」のフォルダがプロファイルのフォルダとなる。そして、プロファイルのフォルダ名「プロファイル1」「プロファイル2」「プロファイル3」が、プロファイル一覧画面1010に表示されるプロファイルのラベル(プロファイル名)となる。
また、図6のようなディレクトリ構造を用いることで、第1の実施形態の情報処理システム1はフォルダやスプレッドシートの公開範囲を制御し、プロファイルやアプリ設定の利用制限を容易に行うことができる。
《アプリ一覧設定用シート》
図7はアプリ一覧設定用シートの一例の構成図である。例えば図7のアプリ一覧設定用シート74の一例であるアプリ一覧用スプレッドシートは一行が一アプリのアプリ設定となる。図7のアプリ一覧用スプレッドシートでは、ラベル列の値が、アプリ一覧画面1020に表示されるアプリ一覧のラベル(アプリ名)となる。また、アプリURLは、アプリ名に対応するアプリ設定用シート76のURLを示している。
《アプリ設定用シート》
図8はアプリ設定用シートの一例の構成図である。図8のアプリ設定用シート76の一例であるアプリ設定用スプレッドシートは一行が一ジョブのジョブ設定となる。図8のアプリ設定用スプレッドシートでは、ラベル列の値が、アプリ画面1040に表示されるジョブ設定のラベル(ジョブ設定名)となる。
図8のアプリ設定用スプレッドシートはスキャンした画像データを予め設定された格納先に保存するスキャンtoアップロードサービス(クラウドスキャンサービス)のジョブ設定情報を一例として表している。図8のアプリ設定用スプレッドシートはジョブ設定情報の項目として、ラベル、フォーマット、読み取りカラー、解像度、OCR、格納先を表している。
フォーマット、読み取りカラー、解像度は、画像形成装置12がスキャンを行うために必要な設定の一例である。OCRは原稿から読み取った画像データに対してOCR(光学文字読取)処理を行うか否かの設定である。格納先は、原稿から読み取った画像データの格納先の設定である。
《プロファイル一覧取得処理の概略》
例えば画像形成装置12は図9に示すような手順でプロファイル一覧画面1010を表示する。図9はプロファイル一覧取得処理の一例の概略図である。まず、ユーザは画像形成装置12を操作し、アプリケーションを起動する。
ステップS11において、画像形成装置12はWebサービス提供装置22に対してプロファイル一覧画面取得要求を行う。ステップS12に進み、画像形成装置12はWebサービス提供装置22からプロファイル一覧画面1010aの画面データを取得する。プロファイル一覧画面1010aの画面データを取得した画像形成装置12はプロファイル一覧画面1010aを表示する。
ステップS13に進み、画像形成装置12は認証情報を指定してWebサービス提供装置22に対してプロファイル一覧情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22はステップS14に進み、認証情報を指定して外部サービス提供システム30に対してディレクトリ情報取得要求を行う。ステップS15に進み、外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22にディレクトリ情報を送信する。
なお、ステップS14、S15に示したディレクトリ情報取得処理は例えば図10に示すように行われる。図10はディレクトリ情報取得処理の概略図である。
ステップS14において、Webサービス提供装置22はプロファイル判別に必要な階層分のディレクトリ情報取得要求を行う。例えば図6のディレクトリ構造の場合は3階層分のディレクトリ情報取得要求を行う。ステップS15において、Webサービス提供装置22はプロファイル判別に必要な階層分のディレクトリ情報を外部サービス提供システム30から取得する。
なお、外部サービス提供システム30によっては複数階層のディレクトリ情報を一度に取得できない場合がある。この場合、Webサービス提供装置22は外部サービス提供システム30から1階層分ずつディレクトリ情報を取得してもよい。
Webサービス提供装置22は、例えば図11に示すようにディレクトリ情報からプロファイル情報を取得する。図11はプロファイル情報取得処理の概略図である。
Webサービス提供装置22は、例えば図11(A)に示すようなディレクトリ情報を外部サービス提供システム30から取得する。Webサービス提供装置22は、図6を用いて説明したディレクトリ構造の定義により、図11(A)のディレクトリ情報から図11(B)に示すようなプロファイル情報を取得する。
なお、図11(A)に示したディレクトリ情報及び図11(B)に示したプロファイル情報は内容の一部を省略して表している。図11に示すように、Webサービス提供装置22は外部サービス提供システム30のディレクトリ構造を表すディレクトリ情報からプロファイル情報を取得することができる。
図9のステップS16に戻り、Webサービス提供装置22は取得したプロファイル情報に基づき、プロファイル一覧情報を画像形成装置12に返す。プロファイル一覧情報にはプロファイル名と、プロファイル名に対応するアプリ一覧用スプレッドシート情報とが含まれる。画像形成装置12はプロファイル一覧情報に基づき、プロファイル一覧画面1010を表示する。
《アプリ一覧取得処理の概略》
例えば画像形成装置12は、図12に示すような手順でアプリ一覧画面1020を表示する。図12はアプリ一覧取得処理の一例の概略図である。
まず、ユーザはステップS21において画像形成装置12を操作し、プロファイル一覧画面1010から一つのプロファイル名を選択する。ステップS22に進み、画像形成装置12はWebサービス提供装置22に対してアプリ一覧画面取得要求を行う。ステップS23に進み、画像形成装置12はWebサービス提供装置22からアプリ一覧画面1020aの画面データを取得する。アプリ一覧画面1020aの画面データを取得した画像形成装置12はアプリ一覧画面1020aを表示する。
ステップS24に進み、画像形成装置12は認証情報と、ユーザが選択したプロファイル名に対応するアプリ一覧用スプレッドシート情報とを指定して、Webサービス提供装置22にアプリ一覧情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22はステップS25に進み、認証情報と、アプリ一覧用スプレッドシート情報とを指定して外部サービス提供システム30に対してアプリ一覧情報取得要求を行う。
ステップS26に進み、外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22にアプリ一覧情報を提供する。アプリ一覧情報にはアプリ設定用スプレッドシート情報が含まれる。ステップS27に進み、Webサービス提供装置22は取得したアプリ一覧情報を画像形成装置12に返す。画像形成装置12はアプリ一覧情報に基づき、アプリ一覧画面1020を表示する。
《アプリ画面取得処理の概略》
例えば画像形成装置12は、例えば図13に示すような手順でアプリ画面1040を表示する。図13はアプリ画面取得処理の一例の概略図である。
まず、ユーザはステップS31において画像形成装置12を操作し、アプリ一覧画面1020から一つのアプリ名を選択する。ステップS32に進み、画像形成装置12はWebサービス提供装置22に対してアプリ画面取得要求を行う。ステップS33に進み画像形成装置12はWebサービス提供装置22からアプリ画面1040aの画面データを取得する。アプリ画面1040aの画面データを取得した画像形成装置12はアプリ画面1040aを表示する。
ステップS34に進み、画像形成装置12は認証情報と、ユーザが選択したアプリ名に対応するアプリ設定用スプレッドシート情報とを指定して、Webサービス提供装置22にアプリ設定情報取得要求を行う。ステップS35に進み、Webサービス提供装置22は認証情報と、アプリ設定用スプレッドシート情報とを指定して外部サービス提供システム30に対してアプリ設定情報取得要求を行う。
ステップS36に進み、外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22にアプリ設定情報を提供する。アプリ設定情報にはアプリ設定用スプレッドシートが含まれる。ステップS37に進み、Webサービス提供装置22は取得したアプリ設定情報を画像形成装置12に返す。画像形成装置12はアプリ設定情報に基づき、アプリ画面1040を表示する。
《認証情報取得処理》
例えば画像形成装置12は図14に示すような手順で外部サービス提供システム30の認証情報を取得する。図14は認証情報取得処理の一例のシーケンス図である。
ステップS51において、ユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、認証画面1000を表示させるための認証画面取得要求を行う。ステップS52において操作部50はWebサービス提供装置22のWebページ管理部60に対して認証画面取得要求を行い、認証画面1000の画面データを取得する。操作部50は認証画面1000を表示する。
ステップS53に進み、ユーザは認証画面1000にユーザ名、パスワード等のユーザ情報を入力してログイン要求を行う。ステップS54に進み、操作部50はユーザから入力されたユーザ情報を指定して、Webサービス提供装置22の認証情報取得部62に認証情報取得要求を行う。
そして、ステップS55に進み、Webサービス提供装置22の認証情報取得部62はユーザ情報を指定して外部サービス提供システム30の認証管理部70に認証情報取得要求を行う。認証管理部70は指定されたユーザ情報による認証に成功すると、認証情報をWebサービス提供装置22の認証情報取得部62に返す。ステップS56に進み、認証情報取得部62は画像形成装置12の操作部50に認証情報を返す。
図14に示す認証情報取得処理により、画像形成装置12は外部サービス提供システム30の認証情報を取得できる。
《プロファイル一覧取得処理》
例えば画像形成装置12は図15に示すような手順でプロファイル一覧画面1010を取得して表示する。図15はプロファイル一覧取得処理の一例のシーケンス図である。
ステップS61においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、プロファイル一覧画面1010を表示するためのプロファイル一覧画面取得要求を行う。ステップS62において操作部50はWebサービス提供装置22のWebページ管理部60に対してプロファイル一覧画面取得要求を行い、プロファイル一覧画面1010aの画面データを取得する。操作部50はプロファイル一覧画面1010aを表示する。
ステップS63に進み、操作部50は認証情報を指定してWebサービス提供装置22の設定取得部64に対してプロファイル一覧情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22の設定取得部64はステップS64に進み、認証情報を指定して外部サービス提供システム30に対してディレクトリ情報72の取得要求を行う。外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22の設定取得部64に、例えば図11(A)に示したディレクトリ情報を送信する。
ステップS65に進み、設定取得部64はプロファイル情報取得部66にプロファイル情報取得要求を行う。プロファイル情報取得部66は例えば図11(A)に示したディレクトリ情報から図11(B)に示したプロファイル情報を取得する。プロファイル情報取得部66は取得したプロファイル情報を設定取得部64に返す。
ステップS66に進み、Webサービス提供装置22の設定取得部64はプロファイル情報取得部66から取得したプロファイル情報に基づき、プロファイル一覧情報を画像形成装置12の操作部50に返す。なお、プロファイル一覧情報にはプロファイル名と、プロファイル名に対応するアプリ一覧用スプレッドシート情報とが含まれる。ステップS67に進み、画像形成装置12の操作部50はプロファイル一覧情報に基づき、設定描画部52にプロファイル設定描画要求を行い、プロファイル一覧画面1010を表示する。
《アプリ一覧取得処理》
例えば画像形成装置12は、図16に示すような手順でアプリ一覧画面1020を取得して表示する。図16はアプリ一覧取得処理の一例のシーケンス図である。
ステップS71においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、プロファイル一覧画面1010から一つのプロファイル名を選択することで、アプリ一覧画面取得要求を行う。ステップS72に進み、操作部50はWebサービス提供装置22のWebページ管理部60に対してアプリ一覧画面取得要求を行い、アプリ一覧画面1020aの画面データを取得する。操作部50はアプリ一覧画面1020aを表示する。
ステップS73に進み、操作部50は認証情報と、ユーザが選択したプロファイル名に対応するアプリ一覧用スプレッドシート情報とを指定して、Webサービス提供装置22の設定取得部64に対してアプリ一覧情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22の設定取得部64はステップS74に進み、認証情報と、アプリ一覧用スプレッドシート情報とを指定して外部サービス提供システム30に対してアプリ一覧設定用シート74の取得要求を行う。外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22の設定取得部64に、アプリ一覧設定用シート74を送信する。
ステップS75に進み、Webサービス提供装置22の設定取得部64は取得したアプリ一覧設定用シート74を画像形成装置12の操作部50に返す。画像形成装置12の操作部50は取得したアプリ一覧設定用シート74に基づき、設定描画部52にアプリ一覧描画要求を行い、アプリ一覧画面1020を表示する。
《アプリ画面取得処理》
例えば画像形成装置12は図17に示すような手順でアプリ画面1040を取得して表示する。図17はアプリ画面取得処理の一例のシーケンス図である。
ステップS81においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、アプリ一覧画面1020から一つのアプリ名を選択することで、アプリ画面取得要求を行う。操作部50はステップS82に進み、Webサービス提供装置22のWebページ管理部60に対してアプリ画面取得要求を行い、アプリ画面1040aの画面データを取得する。操作部50はアプリ画面1040aを表示する。
ステップS83に進み、操作部50は認証情報と、ユーザが選択したアプリ名に対応するアプリ設定用スプレッドシート情報とを指定して、Webサービス提供装置22の設定取得部64に対してアプリ設定情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22の設定取得部64はステップS84に進み、認証情報と、アプリ設定用スプレッドシート情報とを指定して外部サービス提供システム30に対してアプリ設定用シート76の取得要求を行う。外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22の設定取得部64にアプリ設定情報を提供する。
ステップS85に進み、Webサービス提供装置22の設定取得部64は取得したアプリ設定情報を画像形成装置12の操作部50に返す。ステップS86において画像形成装置12の操作部50はアプリ設定情報に基づき、アプリ画面1040を表示する。
ステップS87においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、アプリ画面1040から一つのジョブ設定名を選択することで、選択ジョブ実行指示を行う。操作部50はステップS88に進み、ユーザが選択したジョブ設定名に対応するジョブ設定情報をアプリ設定用シート76から読み出す。そして、操作部50は設定反映部54にジョブ設定反映要求を行い、アプリ設定用シート76から読み出したジョブ設定情報をジョブ実行のパラメータに反映させる。ステップS89において操作部50はジョブ実行部56にジョブ実行要求を行い、ジョブ設定情報が反映されたジョブ実行のパラメータに基づいてジョブを実行させる。
<まとめ>
第1の実施形態では、外部サービス提供システム30のディレクトリ構造から特定されるプロファイル情報を利用することで、外部サービス提供システム30からアプリ一覧情報及びアプリ設定情報を取得できる。
したがって、第1の実施形態によれば、画像形成装置12のアプリケーション毎に異なるUIを用いてアプリ一覧情報及びアプリ設定情報の取得先を設定しておかなくても、図6のような構成で設定しておけばよい。また、第1の実施形態によれば、外部サービス提供システム30のアプリ用フォルダの下に、複数のプロファイルのフォルダを設けて、プロファイル毎に複数のアプリ設定を行うことができる。
また、第1の実施形態の情報処理システム1によればユーザが普段利用している外部サービス提供システム30の使い慣れたUIからプロファイル情報、アプリ一覧情報及びアプリ設定情報の設定を容易に行うことができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態は外部サービス提供システム30が単一の例である。第2の実施形態では複数の外部サービス提供システム30を利用する。なお、第2の実施形態は一部を除いて第1の実施形態と同様であるため、適宜説明を省略する。
<システム構成>
図18は第2の実施形態に係る情報処理システムの一例のシステム構成図である。図18の情報処理システム1Aは、複数の外部サービス提供システム30がネットワークN2に接続されている点が、図1の情報処理システム1と異なる。図18の情報処理システム1Aは画像形成装置12から複数の外部サービス提供システム30を利用できる。
<ソフトウェア構成>
図19は第2の実施形態に係る情報処理システムの一例の処理ブロック図である。図19の処理ブロック図は、図4の処理ブロック図に利用サービス管理部58及び外部サービス情報管理部68を追加した構成である。
画像形成装置12の利用サービス管理部58はユーザにより選択された外部サービス提供システム30の情報を、利用する外部サービス提供システム30の情報(利用サービス情報)として保存する。外部サービス情報管理部68は利用サービス情報に対応する外部サービス情報を保存している。
<処理の詳細>
以下では第2の実施形態に係る情報処理システム1Aの処理の詳細について説明する。
《操作フロー》
例えばユーザは図20に示す手順で操作を行い、ジョブを実行させる。図20は第2の実施形態に係る情報処理システムの一例の操作フロー図である。第2の実施形態に係る情報処理システム1Aでは画像形成装置12のアプリケーションが複数の外部サービス提供システム30を利用可能である。
ユーザにより起動された画像形成装置12のアプリケーションは、利用サービス選択画面990を表示する。利用サービス選択画面990では、起動されたアプリケーションが対応している外部サービスの一覧が示されている。ユーザが利用サービス選択画面990において、外部サービスを選択すると、起動されたアプリケーションはユーザにより選択された外部サービスの認証画面1000を表示する。認証画面1000が表示されたあとの操作は図5と同様である。
第2の実施形態に係る情報処理システム1Aでは、ユーザが利用サービス選択画面990から選択した外部サービスから、ディレクトリ情報、アプリ一覧情報及びアプリ設定情報の取得が行われる。
《認証情報取得処理》
例えば画像形成装置12は図21に示すような手順で外部サービス提供システム30の認証情報を取得する。図21は認証情報取得処理の他の例のシーケンス図である。
ステップS101において、ユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、認証画面1000を表示させるための認証画面取得要求を行う。ステップS102において操作部50はWebサービス提供装置22のWebページ管理部60に対して利用サービス選択画面取得要求を行い、利用サービス選択画面990の画面データを取得する。操作部50は利用サービス選択画面990を表示する。
ステップS103に進み、ユーザは利用サービス選択画面990から外部サービスを選択する。ユーザが外部サービスを選択すると、操作部50はユーザにより選択された外部サービスの認証画面取得要求を、Webサービス提供装置22のWebページ管理部60に対して行い、認証画面1000の画面データを取得する。操作部50は認証画面1000を表示する。
ステップS105に進みユーザは認証画面1000にユーザ名、パスワード等のユーザ情報を入力してログイン要求を行う。ステップS106に進み、操作部50はユーザから入力されたユーザ情報を指定して、Webサービス提供装置22の認証情報取得部62に認証情報取得要求を行う。
そして、ステップS107に進み、Webサービス提供装置22の認証情報取得部62はユーザ情報を指定して外部サービス提供システム30の認証管理部70に認証情報取得要求を行う。認証管理部70は指定されたユーザ情報による認証に成功すると、認証情報をWebサービス提供装置22の認証情報取得部62に返す。
ステップS108に進み、認証情報取得部62は画像形成装置12の操作部50に認証情報を返す。ステップS109に進み、操作部50はステップS103でユーザにより選択された外部サービスを利用サービス情報として利用サービス管理部58に保存する。
《プロファイル一覧取得処理》
例えば画像形成装置12は図22に示すような手順でプロファイル一覧画面1010を表示する。図22はプロファイル一覧取得処理の他の例のシーケンス図である。ステップS111においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、プロファイル一覧画面1010を表示するためのプロファイル一覧画面取得要求を行う。ステップS112において操作部50はWebサービス提供装置22のWebページ管理部60に対してプロファイル一覧画面取得要求を行い、プロファイル一覧画面1010aの画面データを取得する。操作部50はプロファイル一覧画面1010aを表示する。
ステップS113に進み、操作部50は利用サービス管理部58に利用サービス情報取得要求を行い、利用サービス情報を利用サービス管理部58から取得する。ステップS114に進み、操作部50は認証情報、利用サービス情報を指定してWebサービス提供装置22の設定取得部64に対してプロファイル一覧情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22の設定取得部64はステップS115に進み、外部サービス情報管理部68から利用サービス情報に対応する外部サービス情報を取得する。
設定取得部64はステップS116に進み、取得した外部サービス情報により特定される外部サービス提供システム30に、認証情報を指定してディレクトリ情報72の取得要求を行う。外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22の設定取得部64に、例えば図11(A)に示したディレクトリ情報を送信する。
ステップS117に進み、設定取得部64はプロファイル情報取得部66にプロファイル情報取得要求を行う。プロファイル情報取得部66は例えば図11(A)に示したディレクトリ情報から図11(B)に示したプロファイル情報を取得する。プロファイル情報取得部66は取得したプロファイル情報を設定取得部64に返す。
ステップS118に進み、Webサービス提供装置22の設定取得部64はプロファイル情報取得部66から取得したプロファイル情報に基づき、プロファイル一覧情報を画像形成装置12の操作部50に返す。
ステップS119に進み、画像形成装置12の操作部50はプロファイル一覧情報に基づき、設定描画部52にプロファイル設定描画要求を行い、プロファイル一覧画面1010を表示する。
《アプリ一覧取得処理》
例えば画像形成装置12は、図23に示すような手順でアプリ一覧画面1020を取得して表示する。図23はアプリ一覧取得処理の他の例のシーケンス図である。ステップS121においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、プロファイル一覧画面1010から一つのプロファイル名を選択することでアプリ一覧画面取得要求を行う。
ステップS122に進み、操作部50はWebサービス提供装置22のWebページ管理部60に対してアプリ一覧画面取得要求を行うことで、アプリ一覧画面1020aの画面データを取得する。操作部50はアプリ一覧画面1020aを表示する。
ステップS123に進み、操作部50は利用サービス管理部58に利用サービス情報取得要求を行い、利用サービス情報を利用サービス管理部58から取得する。ステップS124に進み、操作部50は認証情報、利用サービス情報、ユーザが選択したプロファイル名に対応するアプリ一覧用スプレッドシート情報を指定して、Webサービス提供装置22の設定取得部64に対してアプリ一覧情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22の設定取得部64はステップS125に進み、外部サービス情報管理部68から利用サービス情報に対応する外部サービス情報を取得する。
設定取得部64はステップS126に進み、取得した外部サービス情報により特定される外部サービス提供システム30に、認証情報と、アプリ一覧用スプレッドシート情報とを指定してアプリ一覧設定用シート74の取得要求を行う。外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22の設定取得部64に、アプリ一覧設定用シート74を送信する。
ステップS127に進み、Webサービス提供装置22の設定取得部64は取得したアプリ一覧設定用シート74を画像形成装置12の操作部50に返す。画像形成装置12の操作部50は取得したアプリ一覧設定用シート74に基づき、設定描画部52にアプリ一覧描画要求を行い、アプリ一覧画面1020を表示する。
《アプリ画面取得処理》
例えば画像形成装置12は図24に示すような手順でアプリ画面1040を取得して表示する。図24はアプリ画面取得処理の他の例のシーケンス図である。ステップS131においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、アプリ一覧画面1020から一つのアプリ名を選択することで、アプリ画面取得要求を行う。
操作部50はステップS132に進み、Webサービス提供装置22のWebページ管理部60に対してアプリ画面取得要求を行い、アプリ画面1040aの画面データを取得する。操作部50はアプリ画面1040aを表示する。ステップS133に進み、操作部50は利用サービス管理部58に利用サービス情報取得要求を行い、利用サービス情報を利用サービス管理部58から取得する。
ステップS134に進み、操作部50は認証情報、利用サービス情報、ユーザが選択したアプリ名に対応するアプリ設定用スプレッドシート情報を指定して、Webサービス提供装置22の設定取得部64に対してアプリ設定情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22の設定取得部64はステップS135に進み、外部サービス情報管理部68から利用サービス情報に対応する外部サービス情報を取得する。
設定取得部64はステップS136に進み、取得した外部サービス情報により特定される外部サービス提供システム30に、認証情報と、アプリ設定用スプレッドシート情報とを指定してアプリ設定用シート76の取得要求を行う。外部サービス提供システム30はWebサービス提供装置22の設定取得部64にアプリ設定情報を提供する。
ステップS137に進み、Webサービス提供装置22の設定取得部64は取得したアプリ設定情報を画像形成装置12の操作部50に返す。ステップS138において画像形成装置12の操作部50はアプリ設定情報に基づき、アプリ画面1040を表示する。
ステップS139においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、アプリ画面1040から一つのジョブ設定名を選択することで、選択ジョブ実行指示を行う。操作部50はステップS140に進み、ユーザが選択したジョブ設定名に対応するジョブ設定情報をアプリ設定用シート76から読み出す。そして、操作部50は設定反映部54にジョブ設定反映要求を行い、アプリ設定用シート76から読み出したジョブ設定情報をジョブ実行のパラメータに反映させる。ステップS141において操作部50はジョブ実行部56にジョブ実行要求を行い、ジョブ設定情報が反映されたジョブ実行のパラメータに基づいてジョブを実行させる。
<まとめ>
第2の実施形態では、複数の外部サービス提供システム30のディレクトリ構造から特定されるプロファイル情報を利用することで、複数の外部サービス提供システム30からアプリ一覧情報及びアプリ設定情報を取得できる。
したがって、第2の実施形態によれば、複数の外部サービス提供システム30を利用しても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
第1及び第2の実施形態は、外部サービス提供システム30のディレクトリ構造から特定されるプロファイル情報を利用することで、外部サービス提供システム30からアプリ一覧情報及びアプリ設定情報を取得している。第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態において利用している外部サービス提供システム30のディレクトリ構造の作成を支援するものである。なお、第3の実施形態は一部を除いて第1又は第2の実施形態と同様であるため、適宜説明を省略する。
<ソフトウェア構成>
第3の実施形態に係る画像形成装置12、Webサービス提供装置22及び外部サービス提供システム30は、例えば図25に示す処理ブロックで実現される。図25は第3の実施形態に係る情報処理システムの一例の処理ブロック図である。
図25の処理ブロック図は、図4の処理ブロック図にプロファイル作成部80、作成情報保持部82、ストレージ管理部84を追加した構成である。Webサービス提供装置22のプロファイル作成部80は画像形成装置12の操作部50からプロファイル作成要求を受け付け、後述するように、外部サービス提供システム30のディレクトリ構造の作成を行う。Webサービス提供装置22の作成情報保持部82は、外部サービス提供システム30のディレクトリ構造の作成に必要な情報を保存する。
外部サービス提供システム30のストレージ管理部84は、外部サービスとして提供している外部ストレージの管理を行う。ストレージ管理部84は例えばプロファイル作成部80からの要求に基づき、外部ストレージにフォルダやファイルを作成する。
<処理の詳細>
以下では第3の実施形態に係る情報処理システム1の処理の詳細について説明する。
《操作フロー》
例えばユーザは図26に示す手順で操作を行うことで、外部サービス提供システム30に後述のディレクトリ構造を作成できる。図26は第3の実施形態に係る情報処理システムの一例の操作フロー図である。
ユーザにより起動された画像形成装置12のアプリケーションは、認証画面1000を表示する。なお、起動されたアプリケーションで使用するディレクトリ情報72、アプリ一覧設定用シート74及びアプリ設定用シート76に認証無しでアクセスできる設定の場合は、認証画面1000が表示されない。
ユーザは認証画面1000にユーザ情報の一例であるユーザ名、パスワードを入力してログイン要求を行う。ここで使用するユーザ名、パスワードは、画像形成装置12を操作するユーザのものであっても、画像形成装置12を操作するユーザ間で共有して利用するものであってもよい。また、認証画面1000に入力するユーザ情報には、メールアドレスなど、ユーザ名、パスワード以外の認証に利用する情報が含まれていてもよい。
認証に成功すると、画像形成装置12は認証情報を利用してプロファイル一覧情報をWebサービス提供装置22から取得し、プロファイル一覧画面1010を表示する。ここでプロファイルとは複数のアプリ設定をグループ化したものである。例えばプロファイル一覧画面1010には「プロファイル1」「プロファイル2」又は「プロファイル3」などのプロファイル名が一覧で表示されている。
なお、プロファイル一覧画面1010に表示されるプロファイル一覧は外部サービス提供システム30のディレクトリ構造により定義されているものである。プロファイル一覧情報にはプロファイル名と、プロファイル名に対応するアプリ一覧用スプレッドシート情報とが含まれる。
図26のプロファイル一覧画面1010にはプロファイル作成画面1100へのリンクであるプロファイル作成ボタン1011が設けられている。ユーザによりプロファイル作成ボタン1011が押下されると、画像形成装置12はプロファイル作成画面1100を表示する。
なお、プロファイルが一つもない場合、プロファイル一覧画面1010には「設定されているプロファイルがありません」等の内容が表示される。また、プロファイルが一つもない場合、画像形成装置12は自動的にプロファイル作成画面1100に遷移するようにしてもよい。
プロファイル作成画面1100にはユーザがプロファイル名を入力する入力欄が設けられている。ユーザがプロファイル作成画面1100にプロファイル名を入力し、作成ボタン1101を押下すると、Webサービス提供装置22は後述のようにプロファイル作成処理を実行する。
なお、ユーザがプロファイル作成画面1100にプロファイル名を入力せず、作成ボタン1101を押下した場合、Webサービス提供装置22はデフォルト名でプロファイルを作成してもよい。プロファイルの作成が完了すると、Webサービス提供装置22はプロファイル一覧画面1010に、作成が完了したプロファイル名を追加表示することでプロファイルの作成完了をユーザに通知する。なお、プロファイル作成完了のユーザへの通知は電子メールにより行ってもよい。
《外部サービス提供システムにおけるディレクトリ構造》
外部サービス提供システム30の外部ストレージに作成するディレクトリ構造は例えば図27に示すようになる。図27は外部サービス提供システムにするディレクトリ構造の一例の構成図である。
図27のディレクトリ構造は外部サービス提供システム30が提供する外部ストレージのルート直下に指定の名前のアプリ用のフォルダ「アプリ用フォルダ」がある。図27のディレクトリ構造では、アプリ用のフォルダ内の任意の名前のフォルダ内に、指定の名前のスプレッドシート「アプリ一覧用スプレッドシート」が存在する場合、その任意の名前のフォルダがプロファイルのフォルダとなる。また、任意の名前のフォルダのフォルダ名がプロファイル名となる。
したがって、図27では「アプリ一覧用スプレッドシート」が存在するフォルダ名「プロファイル1」のフォルダがプロファイルのフォルダとなる。そして、プロファイルのフォルダ名「プロファイル1」がプロファイル一覧画面1010に表示されるプロファイルのラベル(プロファイル名)となる。
また、図27のようなディレクトリ構造を用いることで、第3の実施形態の情報処理システム1はフォルダやスプレッドシートの公開範囲を制御し、プロファイルやアプリ設定の利用制限を容易に行うことができる。図27に示すように、プロファイルのフォルダにはファイルをアップロードするアップロード用フォルダやファイルをダウンロードするダウンロード用フォルダがあってもよい。
《プロファイル作成処理の概略》
第3の実施形態に係る情報処理システム1では、例えば図28に示すような手順により図27に示したディレクトリ構造が作成される。図28はプロファイル作成処理の一例のフローチャートである。図28のプロファイル作成処理は、ユーザが図26のプロファイル作成画面1100にプロファイル名を入力し、作成ボタン1101を押下することで開始される。
ステップS201において、Webサービス提供装置22のプロファイル作成部80はユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダ(例えば図27のアプリ用フォルダ)があるか否かを判断する。
ユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダが無ければ、プロファイル作成部80はステップS202において、ユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダを作成したあと、ステップS203に進む。ユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダがあれば、プロファイル作成部80はステップS202をスキップしてステップS203に進む。
ステップS203においてプロファイル作成部80はユーザの外部ストレージのルート直下にある指定の名前のフォルダに、ユーザがプロファイル作成画面1100に入力したプロファイル名のフォルダがあるか否かを判断する。ユーザの外部ストレージのルート直下にある指定の名前のフォルダに、ユーザがプロファイル作成画面1100に入力したプロファイル名のフォルダがあれば、プロファイル作成部80は図28のプロファイル作成処理を終了する。
ユーザの外部ストレージのルート直下にある指定の名前のフォルダに、ユーザが入力したプロファイル名のフォルダがなければ、プロファイル作成部80はステップS204に進む。ステップS204において、プロファイル作成部80はユーザの外部ストレージのルート直下にある指定の名前のフォルダに、ユーザが入力したプロファイル名のフォルダを作成する。
また、ステップS205に進み、プロファイル作成部80はステップS204で作成したフォルダ内に、アップロード用フォルダやダウンロードフォルダなどの必要なフォルダを作成する。ステップS206に進み、プロファイル作成部80はステップS204で作成したフォルダ内に、アプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどの必要なスプレッドシートを作成する。なお、ステップS205とS206とは並列に実行してもよい。
ステップS207に進み、プロファイル作成部80はステップS206で作成したアプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどの必要なスプレッドシートへのデータの入力を自動で行う。ステップS207においてユーザから受け付ける入力は、例えば図7のアプリ一覧用スプレッドシートのアプリURL列以外の値や図8のアプリ設定用スプレッドシートの格納先列以外の値となる。なお、図7のアプリ一覧用スプレッドシートのアプリURL列の値や図8のアプリ設定用スプレッドシートの格納先列の値は、ステップS205で作成したアップロード用フォルダやステップS206で作成したスプレッドシートの情報から自動で入力できる。
《プロファイル一覧取得処理》
例えば画像形成装置12は図29に示すような手順でプロファイル一覧画面1010を取得して表示する。図29はプロファイル一覧取得処理の一例のシーケンス図である。
ステップS211においてユーザは画像形成装置12の操作部50を操作し、図26に示したプロファイル一覧画面1010を表示するためのプロファイル一覧画面取得要求を行う。
ステップS212において操作部50はWebサービス提供装置22のWebページ管理部60に対してプロファイル一覧画面取得要求を行い、図26のプロファイル一覧画面1010のプロファイル名以外のプロファイル一覧画面の画面データを取得する。操作部50は図26のプロファイル一覧画面1010のプロファイル名以外のプロファイル一覧画面を表示する。
ステップS213に進み、操作部50は認証情報を指定してWebサービス提供装置22の設定取得部64に対してプロファイル一覧情報取得要求を行う。Webサービス提供装置22の設定取得部64はステップS214に進み、認証情報を指定して外部サービス提供システム30のストレージ管理部84に対して、ディレクトリ情報72の取得要求を行う。ストレージ管理部84はWebサービス提供装置22の設定取得部64に、例えば図11(A)に示したディレクトリ情報を送信する。
ステップS215に進み、設定取得部64はプロファイル情報取得部66にプロファイル情報取得要求を行う。プロファイル情報取得部66は例えば図11(A)に示したディレクトリ情報から図11(B)に示したプロファイル情報を取得する。プロファイル情報取得部66は取得したプロファイル情報を設定取得部64に返す。
ステップS216に進み、Webサービス提供装置22の設定取得部64はプロファイル情報取得部66から取得したプロファイル情報に基づき、プロファイル一覧情報を画像形成装置12の操作部50に返す。ステップS217に進み、画像形成装置12の操作部50は、プロファイル一覧情報に基づき、設定描画部52にプロファイル設定描画要求を行い、図26のプロファイル一覧画面1010を表示する。
《プロファイル作成処理》
例えば第3の実施形態に係る情報処理システム1では、図30及び図31に示すような手順により図27に示したディレクトリ構造を作成する。図30及び図31はプロファイル作成処理の一例のシーケンス図である。
ステップS221において、画像形成装置12の操作部50はユーザからプロファイル作成ボタン1011を押下する操作を受け付ける。ユーザによりプロファイル作成ボタン1011が押下されると、操作部50はWebサービス提供装置22のWebページ管理部60に対してプロファイル作成画面取得要求を行い、プロファイル作成画面1100の画面データを取得する。操作部50はプロファイル作成画面1100を表示する。
ステップS223においてユーザはプロファイル作成画面1100にプロファイル名を入力し、作成ボタン1101を押下することでプロファイル作成要求を行う。ステップS224において、操作部50はプロファイル作成画面1100に入力されたプロファイル名と認証情報とを指定して、Webサービス提供装置22のプロファイル作成部80にプロファイル作成要求を行う。
ステップS225において、プロファイル作成部80は外部サービス提供システム30のストレージ管理部84に、ユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダ(例えば図27のアプリ用フォルダ)があるか否かを問い合わせる。ストレージ管理部84はユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダ(例えば図27のアプリ用フォルダ)があるか否かの結果を、Webサービス提供装置22のプロファイル作成部80に返す。
ユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダがあれば、プロファイル作成部80はステップS226においてアプリ用フォルダ情報の保持を作成情報保持部82に要求する。
一方、ユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダがなければ、プロファイル作成部80はステップS227に進む。ステップS227おいてプロファイル作成部80は、ユーザの外部ストレージのルート直下に指定の名前のフォルダを作成する要求を、外部サービス提供システム30のストレージ管理部84に対して行う。ストレージ管理部84は作成したアプリ用フォルダの情報(アプリ用フォルダ情報)をWebサービス提供装置22のプロファイル作成部80に返す。
ステップS228において、プロファイル作成部80はアプリ用フォルダ情報の保持を作成情報保持部82に要求する。ステップS226又はS228に続いてステップS229に進み、プロファイル作成部80は作成情報保持部82からアプリ用フォルダ情報を取得する。
ステップS230においてプロファイル作成部80は外部サービス提供システム30のストレージ管理部84に、ユーザがプロファイル作成画面1100に入力したプロファイル名のフォルダがアプリ用フォルダ直下にあるか否かを問い合わせる。ストレージ管理部84はユーザがプロファイル作成画面1100に入力したプロファイル名のフォルダがアプリ用フォルダ直下にあるか否かの結果を、Webサービス提供装置22のプロファイル作成部80に返す。
ユーザがプロファイル作成画面1100に入力したプロファイル名のフォルダがアプリ用フォルダ直下にあれば、プロファイル作成部80はステップS231に進む。ステップS231では、プロファイル作成画面1100に入力したプロファイル名のフォルダが既に存在する旨のエラーがプロファイル作成部80から画像形成装置12の操作部50に通知される。操作部50はステップS232において、プロファイル作成画面1100に入力したプロファイル名のフォルダが既に存在する旨のエラーを表示する。
ユーザがプロファイル作成画面1100に入力したプロファイル名のフォルダがアプリ用フォルダ直下になければプロファイル作成部80はステップS233に進む。ステップS233においてプロファイル作成部80は、ユーザの外部ストレージのルート直下にある指定の名前のフォルダに、ユーザが入力したプロファイル名のフォルダを作成する要求を外部サービス提供システム30のストレージ管理部84に対して行う。ストレージ管理部84は作成したフォルダの情報(プロファイルフォルダ情報)をWebサービス提供装置22のプロファイル作成部80に返す。
ステップS234において、プロファイル作成部80はプロファイルフォルダ情報の保持を作成情報保持部82に要求する。ステップS232又はS234に続いてステップS235に進み、プロファイル作成部80は作成情報保持部82からプロファイルフォルダ情報を取得する。
ステップS236及びS237はアプリで必要なフォルダ数、繰り返される。ステップS236において、プロファイル作成部80はステップS233で作成したプロファイルフォルダ内にアップロード用フォルダやダウンロードフォルダなどの必要なフォルダを作成する要求を、外部サービス提供システム30のストレージ管理部84に対して行う。
ストレージ管理部84は作成したフォルダの情報を、Webサービス提供装置22のプロファイル作成部80に返す。ステップS237において、プロファイル作成部80は作成したフォルダの情報の保持を作成情報保持部82に要求する。ステップS238及びS239はアプリで必要なスプレッドシート数、繰り返される。
ステップS238に進み、プロファイル作成部80はステップS233で作成したプロファイルフォルダ内にアプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどの必要なスプレッドシートの作成を要求する。
外部サービス提供システム30のストレージ管理部84は作成したスプレッドシートの情報を、Webサービス提供装置22のプロファイル作成部80に返す。ステップS239において、プロファイル作成部80は作成したスプレッドシートの情報の保持を作成情報保持部82に要求する。
ステップS236で作成されたフォルダの情報、又は、ステップS238で作成されたスプレッドシートの情報への入力はステップS240〜S242において行う。ステップS240〜S242の処理はアプリで必要なスプレッドシート数、繰り返される。
ステップS236で作成されたフォルダの情報への入力の場合、プロファイル作成部80はステップS240で作成情報保持部82からフォルダの情報を取得する。ステップS238で作成されたスプレッドシートの情報への入力の場合、プロファイル作成部80はステップS241で作成情報保持部82からスプレッドシートの情報を取得する。
ステップS242において、プロファイル作成部80はステップS238で作成したアプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどの必要なスプレッドシートへのデータの入力を要求する。
例えばステップS242では、図7のアプリ一覧用スプレッドシートのアプリURL列の値や図8のアプリ設定用スプレッドシートの格納先列の値の入力要求が自動で行われることになる。そして、ステップS243において、プロファイル作成部80は画像形成装置12の操作部50にプロファイル情報を指定してプロファイル作成完了を返す。
ステップS244において、操作部50はプロファイル一覧画面1010に、例えば作成が完了したプロファイル名を追加表示することでプロファイルの作成完了をユーザに通知する。なお、プロファイル作成部80はプロファイル作成完了のユーザへの通知を電子メールにより行ってもよい。
<まとめ>
第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態において利用している外部サービス提供システム30のディレクトリ構造の作成を容易に行うことができる。
[第4の実施形態]
第3の実施形態はプロフィアル作成処理によってアプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどの必要なスプレッドシートを新たに作成している。第4の実施形態は、プロファイル作成処理において既存のスプレッドシートをコピーして利用するものである。なお、第4の実施形態は一部を除いて第3の実施形態と同様であるため、適宜説明を省略する。
<ソフトウェア構成>
図32は第4の実施形態に係る情報処理システムの一例の処理ブロック図である。図32の処理ブロック図は、図25の処理ブロック図にコピー元スプレッドシート情報管理部86を追加した構成である。コピー元スプレッドシート情報管理部86はコピーして利用するスプレッドシートを管理している。
<処理の詳細>
以下では第4の実施形態に係る情報処理システム1の処理の詳細について説明する。
《プロファイル作成処理の概略》
第4の実施形態に係る情報処理システム1では、例えば図33に示すような手順により図27に示したディレクトリ構造が作成される。図33はプロファイル作成処理の一例のフローチャートである。図33のプロファイル作成処理のステップS251〜S254は図28のステップS201〜S204と同様である。
ステップS256に進みプロファイル作成部80はコピー元スプレッドシート情報管理部86からコピー元スプレッドシートを取得する。そして、プロファイル作成部80はステップS254で作成したフォルダ内に、アプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどのコピー元スプレッドシートをコピーする。
ステップS257に進み、プロファイル作成部80はステップS256でコピーしたアプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどの必要なスプレッドシートへの動的なデータの入力を自動で行う。ステップS257においてユーザから受け付ける動的なデータの入力は、例えば図7のアプリ一覧用スプレッドシートのアプリURL列の値や図8のアプリ設定用スプレッドシートの格納先列の値となる。
動的なデータ以外を予めアプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどのコピー元スプレッドシートに設定しておくことにより、図33のステップS257におけるデータ入力が容易となる。
《プロファイル作成処理》
例えば第4の実施形態に係る情報処理システム1では、図34に示すような手順により図27に示したディレクトリ構造を作成する。図34は、プロファイル作成処理の一例のシーケンス図である。なお、図34のシーケンス図は、一部を除いて図30及び図31のシーケンス図と同様である。
図34のシーケンス図は図10及び図11のステップS221〜S237と同様の処理を行った後、ステップS261に進む。ステップS261において、プロファイル作成部80はコピー元スプレッドシート情報管理部86から例えば図35及び図36に示すようなコピー元スプレッドシートを取得する。
図35はコピー元アプリ一覧用スプレッドシートの一例の構成図である。また、図36はコピー元アプリ設定用スプレッドシートの一例の構成図である。図35のコピー元アプリ一覧用スプレッドシートでは、動的に変化する(スプレッドシートごとに異なる値となる)アプリURL列の値が空になっている。また、図36に示したコピー元アプリ設定用スプレッドシートでは、動的に変化する格納先列の値が空になっている。
ステップS262に進み、プロファイル作成部80はプロファイルフォルダ内へのアプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどのコピー元スプレッドシートのコピーを要求する。
外部サービス提供システム30のストレージ管理部84はコピーしたスプレッドシートの情報を、Webサービス提供装置22のプロファイル作成部80に返す。ステップS263において、プロファイル作成部80はコピーしたスプレッドシートの情報の保持を作成情報保持部82に要求する。
作成されたフォルダの情報、又は、ステップS262でコピーされたスプレッドシートの情報への入力はステップS264〜S266において行う。ステップS264〜S266の処理はアプリで必要なスプレッドシート数、繰り返される。
作成されたフォルダの情報への入力の場合、プロファイル作成部80はステップS264で作成情報保持部82からフォルダの情報を取得する。ステップS262でコピーされたスプレッドシートの情報への入力の場合、プロファイル作成部80はステップS265で作成情報保持部82からスプレッドシートの情報を取得する。
ステップS266において、プロファイル作成部80はステップS262でコピーしたアプリ一覧用スプレッドシートやアプリ設定用スプレッドシートなどのスプレッドシートへの動的に変化するデータ(アプリURLや格納先)の入力を要求する。
例えばステップS266では、図35のアプリ一覧用スプレッドシートのアプリURL列の値や図36のアプリ設定用スプレッドシートの格納先列の値の入力要求が自動で行われることになる。そして、ステップS267において、プロファイル作成部80は画像形成装置12の操作部50にプロファイル情報を指定してプロファイル作成完了を返す。
ステップS268において、操作部50はプロファイル一覧画面1010に、例えば作成が完了したプロファイル名を追加表示することでプロファイルの作成完了をユーザに通知する。なお、プロファイル作成部80はプロファイル作成完了のユーザへの通知を電子メールにより行ってもよい。
<まとめ>
第4の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態において利用している外部サービス提供システム30のディレクトリ構造の作成を更に容易に行うことができる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば画像形成装置12は特許請求の範囲に記載した電子機器の一例である。Webサービス提供装置22は情報処理装置の一例である。
プロファイル情報取得部66は特定手段の一例である。設定取得部64は設定取得手段の一例である。設定反映部54は設定反映手段の一例である。操作部50は操作手段の一例である。外部サービス情報管理部68は利用サービス情報管理手段の一例である。プロファイル作成部80は作成手段の一例である。