JP6623924B2 - 情報処理システム、電子機器及びプログラム - Google Patents

Description

本発明は情報処理システム、電子機器及びプログラムに関する。

近年、ジョブを実行する画像形成装置では、インターネット等のネットワークを介して提供されるオンラインストレージサービス等のサービスの利用が普及しつつある。このようなサービスを利用することにより、ジョブを実行する画像形成装置は例えばクラウドスキャンサービスやクラウドプリントサービス等のサービスの提供を実現している。

例えば画像形成装置等の機器とネットワークを介して提供されるサービスとを連携させるため、管理者にプロファイルを設定させて、そのプロファイルによりサービスとの連携を実行する情報処理システムは従来から知られている（例えば特許文献１参照）。

例えばクラウドスキャンサービスやクラウドプリントサービス等のサービスを提供する画像形成装置等の電子機器では、サービスを提供するためのジョブの実行に必要な情報の設定（ジョブ設定や宛先設定など）が必要となる。

従来、ジョブの実行に必要な情報の設定は電子機器において、サービスごとに異なるＵＩにより行われることが多かった。したがって、ジョブの実行に必要な情報の設定を行うユーザはサービスごとに異なるＵＩの使い方を習得し、ジョブの実行に必要な情報を電子機器に設定しておかなければならないという問題があった。

本発明の一実施形態は、ジョブの実行に必要な情報の設定を容易に行うことができる情報処理システムを提供することを目的とする。

上記した目的を達成するために、本願請求項１は、電子機器と一台以上の情報処理装置とがネットワークを介して接続される情報処理システムであって、前記電子機器におけるジョブの実行に必要な情報の取得先情報を管理する取得先情報管理手段と、前記取得先情報管理手段から取得した前記取得先情報により特定される取得先から設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記取得先から、前記設定情報に含まれる項目及び値と、共通言語の項目及び値とを対応付けた対応付け情報を取得する対応付け情報取得手段と、前記対応付け情報を使用し、前記設定情報に含まれる項目及び値を、共通言語の項目及び値に変換する変換手段と、共通言語の項目及び値に変換された前記設定情報の内容に基づいて前記電子機器で実行されるジョブの内容を制御する設定情報反映手段と、を有することを特徴とする。

本発明の一実施形態によれば、ジョブの実行に必要な情報の設定を容易に行うことができる。

本実施形態に係る情報処理システムの一例のシステム構成図である。 本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る画像形成装置の一例のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る情報処理システムの一例の処理ブロック図である。 Ｗｅｂサービス導入手順の一例のフローチャートである。 設定処理の一例のシーケンス図である。 Ｗｅｂサービス利用処理の一例の概略図である。 Ｗｅｂサービス利用処理の一例のシーケンス図である。 外部サービス情報テーブルの一例の構成図である。 ジョブ設定情報が登録されているジョブ設定情報用シートの一例のイメージ図である。 ジョブ実行画面に表示された、ユーザにジョブを選択させるためのボタンの一例のイメージ図である。 対応付け情報が登録されている対応付け情報用シートの一例のイメージ図である。 ジョブ設定情報をジョブ実行のパラメータに反映させる処理の一例の概略図である。 Ｗｅｂサービス利用処理の他の例の概略図である。

次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
［第１の実施形態］
＜システム構成＞
図１は本実施形態に係る情報処理システムの一例のシステム構成図である。情報処理システム１は、ユーザ環境１０、Ｗｅｂサービス提供環境２０、一つ以上の外部サービス提供システム３０が、インターネットなどのネットワークＮ２を介して接続されている。

ユーザ環境１０は画像形成装置１２のユーザ企業等の組織のシステムであって、一台以上の画像形成装置１２と端末装置１４とが、ＬＡＮ（Local Area Network）等のネットワークＮ１を介して接続されている。画像形成装置１２は電子機器の一例である。本実施形態に係る電子機器は、複合機やスキャナ、プリンタ、ファクシミリ、プロジェクタ、電子黒板などの画像形成装置の他、ジョブ設定に従いジョブを実行する様々な電子機器が含まれる。例えば画像形成装置１２はスキャン、印刷（出力）やＦＡＸなどの画像形成処理を行う。

端末装置１４はユーザ環境１０における画像形成装置１２の管理者やユーザが操作する装置である。端末装置１４は例えばＰＣ（Personal Computer）やタブレット型端末、スマートフォン、携帯電話、ＰＤＡ(Personal Digital Assistance)等である。

Ｗｅｂサービス提供環境２０は、ネットワークＮ２を介してクラウドスキャンサービスやクラウドプリントサービスなどのＷｅｂサービスを提供するサービス企業等の組織のシステムであり、Ｗｅｂサービス提供装置２２を有する。本実施形態はＷｅｂサービスを一例として説明するが、例えばＡＳＰ（Application Service Provider）によって提供されるサービスやクラウドサービスなど、ネットワークＮ２を介して提供されるサービスに適用が可能である。

Ｗｅｂサービス提供装置２２はネットワークＮ２を介して画像形成装置１２にクラウドスキャンサービスやクラウドプリントサービスなどのＷｅｂサービスを提供する。例えばクラウドスキャンサービスは、ユーザ環境１０の画像形成装置１２においてスキャンした画像データを外部サービス提供システム３０が提供するオンラインストレージサービスなどの予め設定された格納先（保存領域）に保存するサービスである。また、クラウドプリントサービスは外部サービス提供システム３０が提供するオンラインストレージサービスなどの予め設定された格納先に保存されている印刷データを、ユーザ環境１０の画像形成装置１２において印刷するサービスである。

また、外部サービス提供システム３０はネットワークＮ２を介して例えばオンラインストレージサービスなどのサービスを提供するシステムである。なお、本実施形態では外部サービス提供システム３０が提供するクラウドサービス等のサービスを、Ｗｅｂサービス提供装置２２が提供するＷｅｂサービスと区別するため、外部サービスと呼ぶ。

図１の情報処理システム１のネットワークＮ１は有線通信ネットワークであっても無線通信ネットワークであってもよい。また、図１の情報処理システム１はシステム構成の一例であって、例えばＷｅｂサービス提供環境２０のＷｅｂサービス提供装置２２を複数のコンピュータに分散して構成してもよい。

＜ハードウェア構成＞
《コンピュータ》
端末装置１４、Ｗｅｂサービス提供装置２２、外部サービス提供システム３０は例えば図２に示すハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図２は、本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。

図２のコンピュータ５００は入力装置５０１、表示装置５０２、外部Ｉ／Ｆ５０３、ＲＡＭ５０４、ＲＯＭ５０５、ＣＰＵ５０６、通信Ｉ／Ｆ５０７及びＨＤＤ５０８などを備え、それぞれがバスＢで相互に接続されている。なお、入力装置５０１及び表示装置５０２は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。

入力装置５０１はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置５０２はディスプレイ等を含み、コンピュータ５００による処理結果を表示する。

通信Ｉ／Ｆ５０７はコンピュータ５００を各種ネットワークに接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ５００は通信Ｉ／Ｆ５０７を介してデータ通信を行うことができる。

また、ＨＤＤ５０８は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ５００全体を制御する基本ソフトウェアであるＯＳ、及びＯＳ上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア（以下、単にアプリケーションと呼ぶ）などがある。なお、コンピュータ５００はＨＤＤ５０８に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置（例えばソリッドステートドライブ：ＳＳＤ）を利用するものであってもよい。

外部Ｉ／Ｆ５０３は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体５０３ａなどがある。これにより、コンピュータ５００は外部Ｉ／Ｆ５０３を介して記録媒体５０３ａの読み取り及び／又は書き込みを行うことができる。記録媒体５０３ａにはフレキシブルディスク、ＣＤ、ＤＶＤ、ＳＤメモリカード、ＵＳＢメモリなどがある。

ＲＯＭ５０５は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ（記憶装置）の一例である。ＲＯＭ５０５にはコンピュータ５００の起動時に実行されるＢＩＯＳ、ＯＳ設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。ＲＡＭ５０４はプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ（記憶装置）の一例である。

ＣＰＵ５０６は、ＲＯＭ５０５やＨＤＤ５０８などの記憶装置からプログラムやデータをＲＡＭ５０４上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ５００全体の制御や機能を実現する演算装置である。

端末装置１４、Ｗｅｂサービス提供装置２２、外部サービス提供システム３０は例えば図２に示すコンピュータ５００のハードウェア構成により、後述するような各種処理を実現できる。

《画像形成装置》
図１の画像形成装置１２は、例えば図３に示すようなハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図３は本実施形態に係る画像形成装置の一例のハードウェア構成図である。図３の画像形成装置１２は、コントローラ６０１、操作パネル６０２、外部Ｉ／Ｆ６０３、通信Ｉ／Ｆ６０４、プリンタ６０５及びスキャナ６０６などを備える。

コントローラ６０１はＣＰＵ６１１、ＲＡＭ６１２、ＲＯＭ６１３、ＮＶＲＡＭ６１４及びＨＤＤ６１５などを備える。ＲＯＭ６１３は、各種プログラムやデータが格納されている。ＲＡＭ６１２はプログラムやデータを一時保持する。ＮＶＲＡＭ６１４は、例えば設定情報等が格納されている。また、ＨＤＤ６１５は各種プログラムやデータが格納されている。

ＣＰＵ６１１は、ＲＯＭ６１３やＮＶＲＡＭ６１４、ＨＤＤ６１５などからプログラムやデータ、設定情報等をＲＡＭ６１２上に読み出し、処理を実行することで、画像形成装置１２全体の制御や機能を実現する。

操作パネル６０２はユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示を行う表示部とを備えている。外部Ｉ／Ｆ６０３は外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体６０３ａなどがある。これにより、画像形成装置１２は外部Ｉ／Ｆ６０３を介して記録媒体６０３ａの読み取り及び／又は書き込みを行うことができる。記録媒体６０３ａにはＩＣカード、フレキシブルディスク、ＣＤ、ＤＶＤ、ＳＤメモリカード、ＵＳＢメモリ等がある。

通信Ｉ／Ｆ６０４は、画像形成装置１２をネットワークＮ１に接続させるためのインタフェースである。これにより、画像形成装置１２は通信Ｉ／Ｆ６０４を介してデータ通信を行うことができる。プリンタ６０５は、印刷データを被搬送物に印刷するための印刷装置である。例えば被搬送物は紙、コート紙、厚紙、ＯＨＰ、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔など、紙に限定されない。また、スキャナ６０６は原稿から画像データ（電子データ）を読み取るための読取装置である。

画像形成装置１２は、例えば図３に示すハードウェア構成により、後述するような各種処理を実現できる。

＜ソフトウェア構成＞
本実施形態に係る画像形成装置１２、Ｗｅｂサービス提供装置２２及び外部サービス提供システム３０は、例えば図４に示す処理ブロックで実現される。図４は本実施形態に係る情報処理システムの一例の処理ブロック図である。

情報処理システム１に含まれる図４の画像形成装置１２はプログラムを実行することにより、操作部５０、ジョブ設定描画部５２、ジョブ設定反映部５４、ジョブ実行部５６、ジョブ設定取得部５８、対応付け部６０、対応付け情報取得部６２を実現している。

また、情報処理システム１に含まれる図４のＷｅｂサービス提供装置２２はプログラムを実行することにより、Ｗｅｂページ管理部７０及び外部サービス管理部７２を実現している。情報処理システム１に含まれる図４の外部サービス提供システム３０は、対応付け情報用シート１０１２とジョブ設定情報用シート１０１４とを含むスプレッドシート１０１０をユーザアカウントと対応付けて保存している。

画像形成装置１２の操作部５０はユーザ操作により各種指示を受け付ける。操作部５０はＷｅｂサービス提供装置２２からジョブ実行画面データを取得し、ジョブ実行画面を表示する。ジョブ設定描画部５２はジョブ設定に基づき、ユーザにジョブを選択させるための描画をジョブ実行画面に対して行う。ジョブ設定反映部５４はジョブ設定をジョブ実行のパラメータに反映させる。ジョブ実行部５６はジョブ設定が反映されたジョブ実行のパラメータに基づいてジョブを実行する。ジョブ設定取得部５８は外部サービス提供システム３０のユーザアカウントと対応付けられたスプレッドシート１０１０のジョブ設定情報用シート１０１４からジョブ設定情報を取得する。

対応付け情報取得部６２は外部サービス提供システム３０のユーザアカウントと対応付けられたスプレッドシート１０１０の対応付け情報用シート１０１２から対応付け情報を取得する。対応付け情報は、ジョブ設定情報をジョブ実行のパラメータに反映させるためのマッピング情報であって、ジョブ設定情報の設定項目及び設定値を、後述の共通言語の設定項目及び設定値に変換するための情報である。

対応付け部６０は外部サービス提供システム３０から取得したジョブ設定情報の設定項目及び設定値を、後述の共通言語の設定項目及び設定値に変換することで、ジョブ実行のパラメータへのジョブ設定情報の反映が可能となる。

Ｗｅｂサービス提供装置２２のＷｅｂページ管理部７０はジョブ実行画面データを画像形成装置１２に提供する。外部サービス管理部７２は後述の外部サービス情報を管理している。外部サービス管理部７２はＷｅｂページ管理部７０からの取得要求に基づき、外部サービス情報を提供する。

外部サービス提供システム３０は、対応付け情報用シート１０１２とジョブ設定情報用シート１０１４とを含むスプレッドシート１０１０をユーザアカウントと対応付けて保存している。外部サービス提供システム３０は取得要求に基づき、ユーザアカウントに対応付けられたジョブ設定情報及び対応付け情報を提供する。

＜処理の詳細＞
以下では、本実施形態に係る情報処理システム１の処理の詳細について説明する。

《Ｗｅｂサービスの導入》
Ｗｅｂサービスの導入は例えば図５に示す手順で行われる。図５はＷｅｂサービス導入手順の一例のフローチャートである。ステップＳ１１において、管理者は端末装置１４でＷｅｂサービス提供装置２２にアクセスし、初期設定を行う。初期設定は、利用する外部サービスの登録など、外部サービス提供システム３０を利用できる状態にするための設定である。

ステップＳ１１の初期設定後、管理者又はユーザはステップＳ１２において端末装置１４で外部サービス提供システム３０にアクセスし、外部開発者などにより配布されたスプレッドシート１０１０を保存する。なお、スプレッドシート１０１０に含まれる対応付け情報用シート１０１２は、外部開発者以外からの編集を受け付けないように編集権限が設定されている。

ステップＳ１３に進み、管理者又はユーザは端末装置１４で外部サービス提供システム３０にアクセスし、ジョブ設定を行う。ジョブ設定は画像形成装置１２にジョブの実行を行わせるための設定である。本実施形態では、後述するように外部サービス提供システム３０に保存されたスプレッドシート１０１０に含まれるジョブ設定情報用シート１０１４をジョブ設定のデータソースとして利用する。ステップＳ１３のジョブ設定後、ユーザは画像形成装置１２においてＷｅｂサービスの利用が可能となる。

ステップＳ１４に進み、ユーザはステップＳ１３のジョブ設定に基づき、画像形成装置１２でＷｅｂサービスを利用する。例えば画像形成装置１２は外部サービス提供システム３０からジョブ設定情報及び対応付け情報を取得し、そのジョブ設定情報及び対応付け情報を利用してＷｅｂサービスの提供を行う。

《設定》
図６は設定処理の一例のシーケンス図である。ステップＳ２１において、管理者は端末装置１４を操作し、利用する外部サービスを登録するための外部サービス登録画面の取得指示を行う。

ステップＳ２２において、端末装置１４はＷｅｂサービス提供装置２２にアクセスして外部サービス登録画面の取得要求を行い、Ｗｅｂサービス提供装置２２のＷｅｂページ管理部７０から外部サービス登録画面を取得する。端末装置１４は、例えばブラウザに外部サービス登録画面を表示する。

ステップＳ２３において、管理者は端末装置１４を操作し、表示された外部サービス登録画面にシリアル情報と外部サービスＵＲＬとを入力する。ステップＳ２４において管理者は端末装置１４を操作し、外部サービスの登録指示を行う。

ステップＳ２５において、端末装置１４はＷｅｂサービス提供装置２２にアクセスして外部サービスの登録要求を行う。Ｗｅｂサービス提供装置２２の外部サービス管理部７２はシリアル情報と外部サービスＵＲＬ（外部サービス情報）とを対応付けて登録する。外部サービス情報の登録が完了すると、外部サービス管理部７２は登録完了を端末装置１４に返す。

ステップＳ２６、Ｓ２７において、管理者は端末装置１４を操作し、外部サービス提供システム３０へアクセスしてスプレッドシート１０１０の保存と、ジョブ設定情報の入力とを行う。例えば管理者は外部サービス提供システム３０に保存したスプレッドシート１０１０のジョブ設定情報用シート１０１４にジョブ設定情報を入力する。

また、スプレッドシート１０１０の保存とジョブ設定情報の入力とはユーザが行ってもよい。ステップＳ２８、Ｓ２９においてユーザは端末装置１４を操作し、外部サービス提供システム３０へアクセスしてスプレッドシート１０１０の保存と、ジョブ設定情報の入力とを行う。例えばユーザは外部サービス提供システム３０に保存したスプレッドシート１０１０のジョブ設定情報用シート１０１４にジョブ設定情報を入力する。

図６のシーケンス図によれば、利用する外部サービス提供システム３０をＷｅｂサービス提供装置２２に登録した上で、外部サービス提供システム３０に保存したスプレッドシート１０１０のジョブ設定情報用シート１０１４にジョブ設定情報を入力できる。

《利用》
例えばユーザは図７に示すように画像形成装置１２でＷｅｂサービスを利用する。図７はＷｅｂサービス利用処理の一例の概略図である。まず、ユーザは画像形成装置１２を操作し、ジョブ実行画面の取得指示を行う。

ステップＳ３１において、画像形成装置１２はシリアル情報を指定してＷｅｂサービス提供装置２２にジョブ実行画面の取得を要求する。Ｗｅｂサービス提供装置２２は、外部サービス情報テーブル１０００を管理している。Ｗｅｂサービス提供装置２２は、画像形成装置１２から指定されたシリアル情報と対応する外部サービスＵＲＬ（外部サービス情報）を外部サービス情報テーブル１０００から読み出す。

ステップＳ３２において画像形成装置１２はＷｅｂサービス提供装置２２からジョブ実行画面データと外部サービス情報とを取得する。ステップＳ３３に進み、画像形成装置１２は外部サービス情報を利用して外部サービス提供システム３０にジョブ設定情報の取得要求を行う。

ステップＳ３４において、外部サービス提供システム３０は外部サービス情報により特定されるスプレッドシート１０１０のジョブ設定情報用シート１０１４からジョブ設定情報を読み出し、そのジョブ設定情報を画像形成装置１２に提供する。

なお、外部サービス提供システム３０はジョブ設定情報を、例えばデータ記述言語の一例であるＪＳＯＮ（JavaScript（登録商標） Object Notation）形式で画像形成装置１２に提供する。

ステップＳ３５に進み、画像形成装置１２は外部サービス情報を利用して外部サービス提供システム３０に対応付け情報の取得要求を行う。ステップＳ３６に進み、外部サービス提供システム３０は外部サービス情報により特定されるスプレッドシート１０１０の対応付け情報用シート１０１２から対応付け情報を読み出し、その対応付け情報を画像形成装置１２に提供する。

ステップＳ３７において画像形成装置１２は外部サービス提供システム３０から取得した対応付け情報を用いて、ジョブ設定情報の設定項目及び設定値を、後述の共通言語の設定項目及び設定値に変換する。画像形成装置１２はステップＳ３８において、後述の共通言語の設定項目及び設定値に変換後のジョブ設定情報に基づいて、ユーザにジョブを選択させるためのボタン等をジョブ実行画面に描画する。

例えば画像形成装置１２は、ステップＳ３２のジョブ実行画面データを取得した時点でジョブ実行画面１０２０を表示できる。ジョブ実行画面１０２０はジョブ設定情報が提供される前であるため、ユーザにジョブを選択させるボタン等が表示されていない。一方、ステップＳ３８で描画されるジョブ実行画面１０３０はユーザにジョブを選択させるためのボタン等が表示されている。

ユーザによりジョブが選択されるとステップＳ３９に進み、画像形成装置１２はジョブ実行のパラメータへジョブ設定情報を反映させる。そして、ステップＳ４０において画像形成装置１２は、ジョブ設定情報が反映されたジョブ実行のパラメータに基づいてジョブを実行する。

図８はＷｅｂサービス利用処理の一例のシーケンス図である。ステップＳ５１において画像形成装置１２の操作部５０はユーザからジョブ実行画面の取得指示を受け付ける。ステップＳ５２において操作部５０はシリアル情報を指定してＷｅｂサービス提供装置２２にジョブ実行画面の取得を要求する。

ステップＳ５３において、Ｗｅｂサービス提供装置２２のＷｅｂページ管理部７０は画像形成装置１２から指定されたシリアル情報を指定して、外部サービス管理部７２に外部サービス情報の取得要求を行う。外部サービス管理部７２は、外部サービス情報を例えば図９に示すように管理している。

図９は外部サービス情報テーブルの一例の構成図である。図９に示した外部サービス情報テーブルは、前述した外部サービスの登録要求に基づいて、シリアル情報と外部サービスＵＲＬ（外部サービス情報）とが対応付けられて登録されている。図９の外部サービス情報テーブルはシリアル情報と外部サービスＵＲＬとを対応付けた例を示しているが、例えば認証後のユーザに紐付いた情報と外部サービスＵＲＬとを対応付けて登録しておいてもよい。

外部サービス管理部７２は、画像形成装置１２から指定されたシリアル情報と対応する外部サービスＵＲＬを図９の外部サービス情報テーブルから読み出し、Ｗｅｂページ管理部７０に提供する。ステップＳ５４において、Ｗｅｂページ管理部７０は、ジョブ実行画面データと外部サービスＵＲＬとを画像形成装置１２に提供する。

画像形成装置１２の操作部５０はステップＳ５５において、Ｗｅｂサービス提供装置２２から取得した外部サービスＵＲＬを指定してジョブ設定取得部５８にジョブ設定情報の取得要求を行う。ステップＳ５６において、ジョブ設定取得部５８は外部サービスＵＲＬを指定して外部サービス提供システム３０にジョブ設定情報の取得要求を行う。

外部サービス提供システム３０は外部サービスＵＲＬにより特定される例えば図１０のようなジョブ設定情報用シート１０１４からジョブ設定情報を読み出す。図１０はジョブ設定情報が登録されているジョブ設定情報用シートの一例のイメージ図である。

図１０のジョブ設定情報用シート１０１４はスキャンした画像データを予め設定された格納先に保存するスキャンｔｏアップロードサービス（クラウドスキャンサービス）のジョブ設定情報を一例として表している。図１０に示すジョブ設定情報用シート１０１４はジョブ設定情報の設定項目としてラベル、フォーマット、読み取りカラー、解像度、ＯＣＲ、格納先を表している。

ラベルはジョブ実行画面のボタン上に表示される情報となる。例えば図１０のジョブ設定情報用シート１０１４のジョブ設定情報の場合、ジョブ設定描画部５２はジョブ実行画面に図１１に示すボタンを表示する。図１１はジョブ実行画面に表示された、ユーザにジョブを選択させるためのボタンの一例のイメージ図である。

図１０に戻り、フォーマット、読み取りカラー、解像度は画像形成装置１２がスキャンを行うために必要なスキャン設定の一例である。ＯＣＲは原稿から読み取った画像データに対してＯＣＲ（光学文字読取）処理を行うか否かの設定である。格納先は原稿から読み取った画像データの格納先の設定である。

図８に戻り、外部サービス提供システム３０は外部サービスＵＲＬにより特定される例えば図１０のようなジョブ設定情報用シート１０１４から読み出したジョブ設定情報を例えばＪＳＯＮ形式で画像形成装置１２に提供する。

ステップＳ５７に進み、画像形成装置１２の操作部５０は対応付け部６０に、ジョブ設定情報の設定項目及び設定値を、後述の共通言語の設定項目及び設定値に変換する指示を行う。ステップＳ５８に進み、対応付け部６０は外部サービス提供システム３０に対応付け情報の取得要求を行う。

ステップＳ５９において、対応付け情報取得部６２は外部サービスＵＲＬを指定して外部サービス提供システム３０に対応付け情報の取得要求を行う。外部サービス提供システム３０は外部サービスＵＲＬにより特定される例えば図１２の対応付け情報用シート１０１２から対応付け情報を読み出す。図１２は対応付け情報が登録されている対応付け情報用シートの一例のイメージ図である。

図１２の対応付け情報用シート１０１２の１行目には、ジョブ設定情報の設定項目と共通言語の設定項目とが交互に、設定されている。例えば図１２では、ジョブ設定情報の設定項目として、ラベル、フォーマット、読み取りカラー、解像度、ＯＣＲ、格納先が設定されている。また、図１２では共通言語の設定項目として、ｌａｂｅｌ、ｆｏｒｍａｔ、ｓｃａｎＣｏｌｏｒ、ｓｃａｎＲｅｓｏｌｕｔｉｏｎ、ｏｃｒ、ｕｐｌｏａｄＦｏｌｄｅｒが設定されている。例えば図１２ではジョブ設定情報の設定項目「ラベル」に共通言語の設定項目「ｌａｂｅｌ」が対応付けられている。

また、図１２の対応付け情報用シート１０１２の２行目以降には、ジョブ設定情報の設定項目の設定値と共通言語の設定項目の設定値とが交互に、設定されている。例えば図１２では、ジョブ設定情報の設定項目「フォーマット」の設定値「ＰＤＦ」と、共通言語の設定項目「ｆｏｒｍａｔ」の設定値「ｐｄｆ」と、が対応付けられている。

図８に戻り、外部サービス提供システム３０は外部サービスＵＲＬにより特定される例えば図１２のような対応付け情報用シート１０１２から読み出した対応付け情報を例えばＪＳＯＮ形式で画像形成装置１２に提供する。

ステップＳ６０に進み、画像形成装置１２の対応付け部６０は外部サービス提供システム３０から取得した対応付け情報を用いて、ジョブ設定情報の設定項目及び設定値を、共通言語の設定項目及び設定値に変換する。

ステップＳ６１において、対応付け部６０は共通言語の設定項目及び設定値に変換後のジョブ設定情報（対応付け済みジョブ設定情報）をジョブ設定取得部５８に返す。ジョブ設定取得部５８はステップＳ６２において、対応付け済みジョブ設定情報を操作部５０に返す。

ステップＳ６３に進み、操作部５０は対応付け済みジョブ設定情報に基づくジョブ実行画面の描画をジョブ設定描画部５２に要求する。ジョブ設定描画部５２は、対応付け済みジョブ設定情報に基づき、ユーザにジョブを選択させるためのボタン等を例えば図１１に示したようにジョブ実行画面に描画する。

ステップＳ６４において、ユーザは図１１に示したジョブ実行画面から実行を指示したいジョブに対応したボタンを選択して例えば押下する。ユーザによりジョブが選択されると画像形成装置１２の操作部５０はステップＳ６５において、ジョブ設定情報の反映要求をジョブ設定反映部５４に対して行う。

ジョブ設定反映部５４はジョブ設定情報を例えば図１３に示すような手順でジョブ実行のパラメータに反映させる。図１３はジョブ設定情報をジョブ実行のパラメータに反映させる処理の一例の概略図である。

画像形成装置１２の対応付け部６０は例えばスプレッドシート１０１０のジョブ設定情報用シート１０１４から読み出されたジョブ設定情報１１００を取得する。対応付け部６０はスプレッドシート１０１０の対応付け情報用シート１０１２から読み出された対応付け情報を用いて、ジョブ設定情報１１００の設定項目及び設定値を、ジョブ設定情報１１０２の設定項目及び設定値のように変換する。

ジョブ設定情報１１０２は、ジョブ設定情報１１００の設定項目及び設定値が、共通項目の設定項目及び設定値に変換されている。ジョブ設定情報１１０２は共通言語の設定項目及び設定値に変換されているため、ジョブ実行のパラメータへのジョブ設定情報の反映が可能となる。

画像形成装置１２のジョブ設定反映部５４は共通項目の設定項目及び設定値に変換後のジョブ設定情報１１０２をジョブ実行のパラメータに反映させる。ジョブ設定反映部５４はジョブ設定情報１１０２をスキャン設定情報１１１０のパラメータとアップロード設定情報１１２０のパラメータとに反映する。

図８に戻り、画像形成装置１２の操作部５０はステップＳ６６においてジョブの実行をジョブ実行部５６に要求する。ジョブ実行部５６は例えば図１３のジョブ設定情報がパラメータに反映されたスキャン設定情報１１１０及びアップロード設定情報１１２０に基づいてジョブを実行する。

このように、第１の実施形態によれば、ユーザが普段利用している外部サービス提供システム３０にジョブ設定情報の登録を行うことができる。また、第１の実施形態によればジョブ設定情報をジョブ実行のパラメータに反映させるためのマッピング情報である対応付け情報の更新を、スプレッドシート１０１０に含まれる対応付け情報用シート１０１２で行うことができる。したがって、外部開発者などは対応付け情報の更新を、容易に行うことができる。
［他の実施形態］
第１の実施形態はジョブ設定取得部５８、対応付け部６０及び対応付け情報取得部６２を画像形成装置１２が有しているが、Ｗｅｂサービス提供装置２２が有していてもよい。Ｗｅｂサービス提供装置２２がジョブ設定取得部５８、対応付け部６０及び対応付け情報取得部６２を有している場合、ユーザは例えば図１４に示すように画像形成装置１２でＷｅｂサービスを利用する。

図１４はＷｅｂサービス利用処理の他の例の概略図である。ステップＳ１０１において画像形成装置１２はＷｅｂサービス提供装置２２にジョブ実行画面の取得を要求する。ステップＳ１０２において画像形成装置１２はＷｅｂサービス提供装置２２からジョブ実行画面データを取得する。

ステップＳ１０３に進み、画像形成装置１２はシリアル情報を指定して外部サービス提供システム３０にジョブ設定情報の取得要求を行う。Ｗｅｂサービス提供装置２２は画像形成装置１２から指定されたシリアル情報と対応する外部サービスＵＲＬ（外部サービス情報）を外部サービス情報テーブル１０００から読み出す。

ステップＳ１０４に進み、Ｗｅｂサービス提供装置２２は読み出した外部サービス情報を利用して外部サービス提供システム３０にジョブ設定情報の取得要求を行う。外部サービス提供システム３０は外部サービス情報により特定されるスプレッドシート１０１０のジョブ設定情報用シート１０１４からジョブ設定情報を読み出す。ステップＳ１０５に進み、外部サービス提供システム３０は読み出したジョブ設定情報をＷｅｂサービス提供装置２２に提供する。

ステップＳ１０６に進み、Ｗｅｂサービス提供装置２２は読み出した外部サービス情報を利用して外部サービス提供システム３０に対応付け情報の取得要求を行う。ステップＳ１０７に進み、外部サービス提供システム３０は外部サービス情報により特定されるスプレッドシート１０１０の対応付け情報用シート１０１２から対応付け情報を読み出し、その対応付け情報をＷｅｂサービス提供装置２２に提供する。

ステップＳ１０８においてＷｅｂサービス提供装置２２は外部サービス提供システム３０から取得した対応付け情報を用いて、ジョブ設定情報の設定項目及び設定値を、共通言語の設定項目及び設定値に変換する。ステップＳ１０９に進み、Ｗｅｂサービス提供装置２２は共通言語の設定項目及び設定値に変換後のジョブ設定情報を画像形成装置１２に送信する。

画像形成装置１２はステップＳ１１０において、共通言語の設定項目及び設定値に変換後のジョブ設定情報に基づいて、ユーザにジョブを選択させるためのボタン等をジョブ実行画面に描画する。

例えば画像形成装置１２は、ステップＳ１０２のジョブ実行画面データを取得した時点でジョブ実行画面１０２０を表示できる。ステップＳ１１０で描画されるジョブ実行画面１０３０はユーザにジョブを選択させるためのボタン等が表示されている。

ユーザがジョブを選択すると画像形成装置１２はステップＳ１１１においてジョブ実行のパラメータへジョブ設定情報を反映させる。そして、ステップＳ１１２において画像形成装置１２は、ジョブ設定情報が反映されたジョブ実行のパラメータに基づいてジョブを実行する。

図１４の例ではＷｅｂサービス提供装置２２が、外部サービス提供システム３０から取得した対応付け情報を用いて、ジョブ設定情報の設定項目及び設定値を、共通言語の設定項目及び設定値に変換している。なお、対応付け部６０は外部サービス提供システム３０に設けられていてもよい。この場合は、外部サービス提供システム３０において、ジョブ設定情報の設定項目及び設定値を、共通言語の設定項目及び設定値に変換する。

このように、本実施形態は本発明の範囲を限定するものではなく、対応付け部６０の処理を画像形成装置１２、Ｗｅｂサービス提供装置２２又は外部サービス提供システム３０の何れで行ってもよい。例えば画像形成装置１２が有する機能の一部をＷｅｂサービス提供装置２２や外部サービス提供システム３０に設けてもよい。また、Ｗｅｂサービス提供装置２２が有する機能の全部又は一部は画像形成装置１２や外部サービス提供システム３０が有していてもよい。

さらに、本実施形態において、画像形成装置１２とＷｅｂサービス提供装置２２とが有する処理ブロックは画像形成装置１２にまとめてもよい。このように、本実施形態で説明したシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。

＜まとめ＞
本実施形態の情報処理システム１では、画像形成装置１２のアプリケーションやＷｅｂサービス提供装置２２のアプリケーションの開発者以外の外部開発者（例えば極の開発者など）であっても参照できる領域に対応付け情報を保存している。したがって、本実施形態の情報処理システム１によれば、アプリケーションの開発者以外であっても対応付け情報を容易に設定、更新することができる。対応付け情報は、ジョブの実行に必要な情報の一例である。

本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。画像形成装置１２は特許請求の範囲に記載した電子機器の一例である。Ｗｅｂサービス提供装置２２は一台以上の情報処理装置の一例である。

外部サービス提供システム３０は、一台以上の情報処理装置以外の他の情報処理装置の一例である。外部サービス管理部７２は取得先情報管理手段の一例である。ジョブ設定取得部５８は設定情報取得手段の一例である。対応付け情報取得部６２は対応付け情報取得手段の一例である。対応付け部６０は変換手段の一例である。ジョブ設定反映部５４は設定情報反映手段の一例である。

１ 情報処理システム
１０ ユーザ環境
１２ 画像形成装置
１４ 端末装置
２０ Ｗｅｂサービス提供環境
２２ Ｗｅｂサービス提供装置
３０ 外部サービス提供システム
５０ 操作部
５２ ジョブ設定描画部
５４ ジョブ設定反映部
５６ ジョブ実行部
５８ ジョブ設定取得部
６０ 対応付け部
６２ 対応付け情報取得部
７０ Ｗｅｂページ管理部
７２ 外部サービス管理部
５００ コンピュータ
５０１ 入力装置
５０２ 表示装置
５０３ 外部Ｉ／Ｆ
５０３ａ 記録媒体
５０４ ＲＡＭ
５０５ ＲＯＭ
５０６ ＣＰＵ
５０７ 通信Ｉ／Ｆ
５０８ ＨＤＤ
６０１ コントローラ
６０２ 操作パネル
６０３ 外部Ｉ／Ｆ
６０３ａ 記録媒体
６０４ 通信Ｉ／Ｆ
６０５ プリンタ
６０６ スキャナ
６１１ ＣＰＵ
６１２ ＲＡＭ
６１３ ＲＯＭ
６１４ ＮＶＲＡＭ
６１５ ＨＤＤ
１０００ 外部サービス情報テーブル
１０１０ スプレッドシート
１０１２ 対応付け情報用シート
１０１４ ジョブ設定情報用シート
１０２０、１０３０ ジョブ実行画面
１１００、１１０２ ジョブ設定情報
１１１０ スキャン設定情報
１１２０ アップロード設定情報
Ｂ バス
Ｎ１〜Ｎ２ ネットワーク

特開２０１４−３２６５９号公報

Claims (7)

1. 電子機器と一台以上の情報処理装置とがネットワークを介して接続される情報処理システムであって、
   前記電子機器におけるジョブの実行に必要な情報の取得先情報を管理する取得先情報管理手段と、
   前記取得先情報管理手段から取得した前記取得先情報により特定される取得先から設定情報を取得する設定情報取得手段と、
   前記取得先から、前記設定情報に含まれる項目及び値と、共通言語の項目及び値とを対応付けた対応付け情報を取得する対応付け情報取得手段と、
   前記対応付け情報を使用し、前記設定情報に含まれる項目及び値を、共通言語の項目及び値に変換する変換手段と、
   共通言語の項目及び値に変換された前記設定情報の内容に基づいて前記電子機器で実行されるジョブの内容を制御する設定情報反映手段と、
   を有することを特徴とする情報処理システム。
2. 前記設定情報取得手段、前記対応付け情報取得手段、及び、変換手段は、前記電子機器が有しており、前記電子機器は、共通言語の項目及び値に変換した前記設定情報の内容に基づいてジョブの内容を制御すること
   を特徴とする請求項１記載の情報処理システム。
3. 前記設定情報取得手段、前記対応付け情報取得手段、及び、変換手段は、前記情報処理装置が有しており、前記電子機器の設定情報反映手段は、共通言語の項目及び値に変換された前記設定情報を前記情報処理装置から受信し、受信した前記設定情報の内容に基づいて前記電子機器で実行されるジョブの内容を制御すること
   を特徴とする請求項１記載の情報処理システム。
4. 前記設定情報取得手段は、前記一台以上の情報処理装置以外の他の情報処理装置に保存されている前記設定情報を前記他の情報処理装置から取得し、
   前記対応付け情報取得手段は、前記他の情報処理装置に保存されている前記対応付け情報を前記他の情報処理装置から取得すること
   を特徴とする請求項１乃至３何れか一項記載の情報処理システム。
5. 前記他の情報処理装置において前記設定情報及び前記対応付け情報は別々のスプレッドシートに保存されていること
   を特徴とする請求項４記載の情報処理システム。
6. 一台以上の情報処理装置とネットワークを介して接続される電子機器であって、
   前記電子機器におけるジョブの実行に必要な情報の取得先情報を前記情報処理装置から取得する取得先情報取得手段と、
   取得した前記取得先情報により特定される取得先から設定情報を取得する設定情報取得手段と、
   前記取得先から、前記設定情報に含まれる項目及び値と、共通言語の項目及び値とを対応付けた対応付け情報を取得する対応付け情報取得手段と、
   前記対応付け情報を使用し、前記設定情報に含まれる項目及び値を、共通言語の項目及び値に変換する変換手段と、
   共通言語の項目及び値に変換された前記設定情報の内容に基づいて前記電子機器で実行されるジョブの内容を制御する設定情報反映手段と、
   を有することを特徴とする電子機器。
7. 一台以上の情報処理装置とネットワークを介して接続される電子機器を、
   前記電子機器におけるジョブの実行に必要な情報の取得先情報を前記情報処理装置から取得する取得先情報取得手段、
   取得した前記取得先情報により特定される取得先から設定情報を取得する設定情報取得手段、
   前記取得先から、前記設定情報に含まれる項目及び値と、共通言語の項目及び値とを対応付けた対応付け情報を取得する対応付け情報取得手段、
   前記対応付け情報を使用し、前記設定情報に含まれる項目及び値を、共通言語の項目及び値に変換する変換手段、
   共通言語の項目及び値に変換された前記設定情報の内容に基づいて前記電子機器で実行されるジョブの内容を制御する設定情報反映手段、
   として機能させるためのプログラム。

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