JP6786857B2 - 画像処理装置、光学コード読取装置、画像処理方法、情報処理プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、光学コード読取装置、画像処理方法、情報処理プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は画像処理装置等に関するものであり、詳細には、プログラマブル論理回路を備えた画像処理装置等に関するものである。
従来、商品等の対象物のバーコードや2次元コード等の光学コードを読み取って、対象物の識別や管理等を行うコードリーダが知られている。コードリーダは、使用条件(照明条件や汚れ等)が安定していない環境下では読み取りを失敗することが多く、読み取りの精度(認識率)を向上させるための技術が提案されてきた。
例えば、特許文献1に開示された電子部品装着装置は、プリント基板に貼付けされた2次元コードの認識率を向上させるため、複数の照明条件で対象物を撮像し、撮像した結果の中で読み取りエラーとならない画像を取得した時の輝度データを用いて照明を制御することにより、鮮明な画像を得るようになっている。
また、特許文献2に開示された光学コード読取装置は、対象物や環境に応じた画像特徴量を抽出して、カメラ撮影のシャッタースピードを自動調整するようになっている。この光学コード読取装置は、画像特徴量の認識失敗時に、シャッタースピードの自動調整を実行することで、撮影対象物や撮影環境に対応して認識率を向上させている。
これらの技術は、画像取得時の条件を変更することによって、認識率の高い画像を取得するものである。
特開2009−182280号公報(2009年8月13日公開) 特開2004−194172号公報(2004年7月8日公開)
ところで、光学コード読み取りの認識率を向上させるためには、カメラが画像を取得する際の条件を変更して画像を再取得する以外に、以下のような方法を用いることもできる。
すなわち、光学コードの読み取りに失敗した場合に、読み取りのアルゴリズムを変更することによって、又は、読み取りのアルゴリズムの変更を繰り返すことによって認識率を向上させることができる。
また、読み取りのアルゴリズムにて光学コードの読み取りを実行する前には、カメラが取得した画像に対して前処理が行われる。よって、光学コードの読み取りに失敗した場合に、この前処理を変更することによっても認識率を向上させることができる。
しかしながら、光学コード読取装置等において、前処理は高速な処理が要求されるため、前処理回路は、物理的な回路を用いてハードウェアで実現することが一般的であった。このような構成の場合には、取得した画像に応じて前処理内容を変更して認識率を向上させるためには、複数種類の物理的な前処理回路をハードウェアに組み込んでおく必要があり、ハードウェア回路の大型化、コスト高を招来するという問題があった。
一方、マイクロプロセッサ等が実行するソフトウェアによって前処理を実行する場合には、前処理を容易に変更することはできるが、前処理の実行時間がハードウェアと比較して大幅にかかるため、画像処理時間が長くなり、実用的でないという問題があった。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハードウェア回路を大型化することなく、画像処理の実行時間の増加を抑制しつつ認識率を向上させることのできる画像処理を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様における画像処理装置は、外部の撮像装置によって撮像された光学コードを含む入力画像に対して前処理を行い、画像データを出力する前処理回路と、前記前処理回路から出力された画像データに基づいて光学コードの認識処理を行う認識処理部と、前記前処理回路の再構成を実行する回路構成制御部と、を備え、前記回路構成制御部が、前記前処理回路が前記認識処理部に画像データを出力した後に、前記前処理回路の処理内容を変更する再構成を実行するとともに、前記認識処理部が前記認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前記前処理回路から出力された画像データに基づいて、再度前記認識処理を行う。
前記の構成によれば、回路構成制御部が、前処理回路が認識処理部に画像データを出力した後に、前記前処理回路の処理内容を変更する再構成を実行する。そのため、複数種類の物理的な前処理回路をハードウェアに組み込んでおく必要なく、前処理の内容を変更することができる。その結果、ハードウェア回路が大型化することがない。
また、認識処理部が認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前処理回路から出力された画像データに基づいて、認識処理部は認識処理を行う。そのため、前処理回路の処理内容を変更して、認識処理部は認識処理を行うことができる。その結果、認識率を向上させることができる。ここで、この再構成された前処理回路は、マイクロプロセッサ等が実行するソフトウェアによって前処理を実行する場合と比較して高速な処理を行うことができる。そのため、画像処理の実行時間の増加を抑制することができる。
したがって、ハードウェア回路を大型化することなく、画像処理の実行時間の増加を抑制しつつ認識率を向上させることのできる画像処理を実現することができる。
好ましくは、前記回路構成制御部が、前記前処理回路が前記認識処理部に画像データを出力した後に、前記認識処理が実行されている期間において、前記前処理回路の処理内容を変更する再構成を実行する。
前記の構成によれば、認識処理部が認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前処理回路から出力された画像データに基づいて認識処理部が認識処理を開始するまでの時間を短くすることができる。そのため、画像処理の実行時間の増加を抑制することができる。
好ましくは、前記前処理回路が、前記前処理回路の処理内容を変更する再構成が行われた後に、前記認識処理が実行されている期間において前記前処理を行う。
前記の構成によれば、認識処理部が認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前処理回路から出力された画像データに基づいて認識処理部が認識処理を開始するまでの時間をより一層短くすることができる。そのため、画像処理の実行時間の増加を抑制することができる。
好ましくは、前記認識処理部が前記認識処理に成功した場合に、前記回路構成制御部が、成功した認識処理時に用いられた処理内容となるように前記前処理回路の再構成を実行し、次回の前記入力画像に対する最初の前処理が行われる。
前記の構成によれば、成功した認識処理時に用いられた処理内容によって、次回の前記入力画像に対する最初の前処理が行われる。そのため、次の入力画像の認識が成功する可能性を高いものとすることができる。その結果、認識率をより一層向上させることができる。
好ましくは、前記認識処理部が前記認識処理に成功した場合に、成功した認識処理時に用いられた前記前処理回路の処理内容と対応付けて履歴を記録するとともに、前記回路構成制御部が、前記履歴に基づいて成功率が最も高い前記処理内容となるように前記前処理回路の再構成を実行し、前記入力画像に対する最初の前処理が行われる。
前記の構成によれば、成功した認識処理時に用いられた前記前処理回路の処理内容の履歴が蓄積されていく。そのため、前記履歴に基づいて成功率が最も高い前記処理内容となるように前記前処理回路の再構成を実行することにより、認識率を向上させることができる。
好ましくは、前記認識処理部が前記認識処理に成功した場合に、成功した認識処理時に用いられた前記前処理回路の処理内容と対応付けて履歴を記録するとともに、前記認識処理部による前記認識処理の失敗が繰り返された場合に、前記回路構成制御部が、前記履歴に基づいて成功率が高い処理内容から順に前記前処理回路の再構成を実行する。
前記の構成によれば、回路構成制御部が、履歴に基づいて成功率が高い処理内容から順に前記前処理回路の再構成を実行する。そのため、入力画像の認識が成功する可能性が高いと推定される処理内容にて前処理を順に行うことができる。その結果、認識率を向上させることができる。
好ましくは、前記認識処理部が前記認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前記前処理回路から出力された画像データに基づいて、前記失敗した認識処理とは異なる内容の認識処理を行う。
前記の構成によれば、認識処理部は、種々の内容の認識処理を実行する。そのため、認識率を向上させることができる。
好ましくは、前記前処理回路の処理内容と、前記認識処理の内容との組合せを複数種類記憶する組合せ記憶部をさらに備え、前記認識処理部は、前記組合せ記憶部を参照して、前記回路構成制御部によって設定された前記前処理回路の処理内容に対応する前記認識処理の内容を実行する。
前記の構成によれば、認識処理部は、前処理回路の処理内容と認識処理の内容との組み合わせに基づいて、前処理回路の処理内容に対応した内容にて認識処理を行う。そのため、認識率を向上させることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様における光学コード読取装置は、撮像装置と、前記撮像装置から入力画像を取得する前記画像処理装置とを備える。
前記の構成によれば、ハードウェア回路を大型化することなく、画像処理の実行時間の増加を抑制しつつ認識率を向上させることのできる光学コード読取装置を提供することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様における画像処理方法は、外部の撮像装置によって撮像された光学コードを含む入力画像に対して前処理を行う前処理回路から出力された画像データに基づいて光学コードの認識処理を行う認識処理ステップと、前記前処理回路の再構成を実行する回路構成制御ステップと、を有し、前記回路構成制御ステップにおいて、前記前処理回路が画像データを出力した後に、前記前処理回路の処理内容を変更する再構成を実行するとともに、前記認識処理ステップにおいて、前記認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前記前処理回路から出力された画像データに基づいて、再度前記認識処理を行う。
前記の構成によれば、回路構成制御ステップは、前処理回路が認識処理部に画像データを出力した後に、前記前処理回路の処理内容を変更する再構成を実行する。
また、認識処理ステップにおいて、認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前処理回路から出力された画像データに基づいて、再度認識処理を行う。そのため、前処理回路の処理内容を変更して、認識処理ステップにて認識処理を行うことができる。その結果、認識率を向上させることができる。
したがって、ハードウェア回路を大型化することなく、画像処理の実行時間の増加を抑制しつつ認識率を向上させることのできる画像処理方法を提供することができる。
本発明は、ハードウェア回路を大型化することなく、画像処理の実行時間の増加を抑制しつつ認識率を向上させることのできる画像処理を実現することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態における画像処理装置の概略的な構成を示すブロック図である。 前記画像処理装置を含む光学コード読取装置の概要を示す図である。 (a)は、従来の画像処理装置における画像処理を模式的に示す図であり、(b)は、本発明の実施形態における画像処理装置における画像処理を模式的に示す図である。 前記画像処理装置の画像処理における各部の動作を模式的に示すシーケンス図である。 前記画像処理装置が実行する画像処理において、認識処理のための、再構成部に実行する回路再構成処理の流れを示すフローチャートである。 前記画像処理装置における前処理制御処理の流れを示すフローチャートである。 前記画像処理装置が実行する、再構成部の回路再構成処理の流れを示すフローチャートである。 前記画像処理装置における認識処理制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図1から図8に基づいて説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。本発明の一態様における画像処理装置100についての理解を容易にするために、先ず、画像処理装置100を含む光学コード読取装置1の概要を、図2を用いて説明する。
(光学コード読取装置の概要)
図2は、本実施の形態の画像処理装置100を含む光学コード読取装置1の概要を示す図である。図2に示すように、光学コード読取装置1は、撮像装置としてのカメラ2と、画像処理装置100とを含んでいる。
光学コード読取装置1は、カメラ2が撮像した光学コードを含む画像を、画像処理装置100が画像処理することによって、光学コードを読み取る、換言すれば光学コードを認識するものである。この光学コードとしては、例えば、バーコードまたは2次元コード等が挙げられるが、とくに限定されるものではない。
カメラ2は、画像情報をアナログ・ディジタル変換するデジタルカメラであり、光電変換用の撮像素子としてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを備えている。撮像素子はCCD(Charge Coupled Device)センサであってもよく、その他のセンサであってもよい。
画像処理装置100は、システムバス101に接続された、CPU110、ROM120、RAM130、DDR140、ユーザ設定用インターフェース(以下、ユーザ設定用I/Fと記す。)150、ネットワークI/F160、およびFPGA200を含む。
CPU110は、画像処理装置100全体の動作を制御する中央演算装置であり、主要な画像処理を行う。ROM120は不揮発性メモリであり、CPU110を起動させるためのブートプログラムが格納されている。また、このROM120には、後述するFPGA200をコンフィギュレーションするための各種データが格納されている。
RAM130は揮発性のメモリであり、CPU110の作業領域として機能する。また、DDR140も揮発性のメモリであり、FPGA200の回路再構成時に作業領域として機能する。DDR140は、ROM120よりも高速にデータを読み出すことができるので、FPGA200の回路再構成時にROM120に格納されたデータの一部をDDR140へ転送して格納しておくことにより、回路再構成処理をより高速に行うことが可能となる。
ユーザ設定用I/F150は、ユーザが画像処理装置100に対する動作指示の入力、および、ユーザに対する情報の提示出力のインターフェースとして機能するものである。ユーザ設定用I/F150は、例えばディスプレイ、タッチパネルなどの画像表示装置、および、キーボード、マウス、ボタンなどの入力装置などに対する入出力を制御する。
ネットワークI/F160は、画像処理装置100が画像処理した後の各種データを、LANやインターネット等のネットワーク回線を介して、図示しない外部のサーバ装置や記憶装置へ送信するためのインターフェースである。このネットワーク回線としては、例えばEtherCAT(登録商標)が適用されてもよい。また、ネットワークI/F160は、ネットワーク回線を介して、画像処理装置100の外部から各種データを受信するためのインターフェースでもある。
FPGA200は、プログラマブル論理回路の一種であり、カメラ2が撮像した光学コードを含む画像を前処理する前処理回路として機能する。このFPGA200について、詳しくは後述する。本実施の形態の画像処理装置100はFPGA200を含んでいるが、FPGA以外のその他のプログラマブル論理回路が前処理回路となっていてもよい。
ここで、画像の前処理とは、カメラ2が撮像した光学コードを含む画像について、光学コードの認識処理を実行する前に行われる様々な処理のことを意味している。前処理は、光学コードを含む画像について、例えば、膨張若しくは収縮する補正、平滑化する補正、台形補正、収差補正、位置補正、または明度補正、等を実行する処理を含む。或いは、前処理は、光学コードを含む画像について、例えば、背景カット、色補正、圧縮、二値化、等を実行する処理を含む。また、前処理は、これらの処理、およびこれら以外の様々な処理を組み合わせて行われ得る。
前記の各部はシステムバス101によって相互に接続されており、高速でデータのやりとりができるようになっている。
以上に概要を説明した本実施の形態の画像処理装置100について、次に、図1、図3、および図4を用いて、その詳細を説明していく。
(本発明の一態様における画像処理装置)
図1は、本実施の形態の画像処理装置100の概略的な構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像処理装置100は、記憶部300と、制御部400と、FPGA200とを備えている。
記憶部300は、CPU110を起動させるためのCPUブートデータ310と、FPGA200の初期コンフィグレーションに用いる初期コンフィグレーションデータ320と、FPGA200の回路再構成に用いるFPGA再構成データ330とを格納している。また、記憶部300は、後述する認識処理の結果に関する認識処理結果データ340と、前処理と認識処理との組み合わせに関する処理組合せデータ350と、をさらに含んでいてもよい。これら認識処理結果データ340および処理組合せデータ350について、詳しくは後述する。記憶部300は、ROM120(図2参照)に対応する。
FPGA再構成データ330は、FPGA200の回路再構成に用いるためのデータであって、複数種類の回路再構成データ(回路再構成1データ331、回路再構成2データ332、回路再構成3データ333、・・・)を含んでいる。
制御部400は、ユーザ設定用I/F150(図2参照)と、コンフィグレーション制御部410と、画像処理制御部420とを備えている。コンフィグレーション制御部410および画像処理制御部420は、例えば、CPU110(図2参照)によって動作するソフトウェアとして実現される。
コンフィグレーション制御部410は、先ず、画像処理装置100が電源ONされた起動時に、前記初期コンフィグレーションデータ320を用いて、FPGA200に初期コンフィグレーションを実行する。これは、画像処理装置100の電源を切ることにより、FPGA200のデータが消えてしまうためである。この初期コンフィグレーションによって、FPGA200に前処理回路が構成される。なお、初期コンフィグレーションは、他の方法で行われてもよく、初期コンフィグレーション方法は特に限定されない。
前記前処理回路は、画像処理装置100が行う画像処理における前処理を実行する。本明細書において、以下では、初期コンフィグレーションが実行された状態(前処理回路が構成された状態)のFPGA200について説明する。
また、コンフィグレーション制御部410は、画像処理制御部420からの指令に基づいて、記憶部300に格納されているFPGA再構成データ330から選択した回路再構成データを用いて、前記前処理回路の回路再構成を実行する。
画像処理制御部420は、FPGA200にて前処理された、光学コードを含む画像データに対して、読み取りのアルゴリズムを用いて、光学コードを読み取る。この光学コードを読み取る処理は認識処理ともいう。つまり、画像処理制御部420は、光学コードの認識処理を行う認識処理部である。前記読み取りのアルゴリズムは、特定のものに限定されるものではなく、画像処理制御部420は、種々の読み取りのアルゴリズムを用いて、前記認識処理を実行することができる。
読み取りのアルゴリズムのバリエーション例としては、画像データをモノクロ化または二値化を行う、画像認識における部分画像の抽出処理をループさせる回数を変更する、部分画像のサイズを変更する、粗サーチおよび詳細サーチの各種パラメータを変更する、パターンマッチングの手法および順番を変更する、等が挙げられる。
また、読み取りのアルゴリズムは、例えば、画像データの明るさ(平均値など)に応じて変更されるようになっていてもよい。
また、画像処理制御部420は、FPGA200に対して、前処理を行うように指令を出す。また、画像処理制御部420は、コンフィグレーション制御部410に対して、前処理の内容を変更するために、FPGA200の回路再構成を実行するように指令を出す、または、FPGA200に対して、回路再構成後の前処理回路にて、同一の画像について前処理を再度行うように指示を出す等、画像処理装置100における画像処理の主要な制御を行う。
ここで、制御部400は、図示しないメモリ転送制御部としてのダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)を備えていることが好ましい。この場合には、FPGA200の回路再構成処理時に、記憶部300からDDR140へ、FPGA再構成データ330をDMACが転送する。また、DMACが、記憶部300からDDR140へ、前記認識処理結果データ340および処理組合せデータ350を転送する。CPU110からの指令に基づいてDMACがデータの転送を行うことにより、CPU110の負担が低減する。
この場合、コンフィグレーション制御部410は、FPGA再構成データ330、認識処理結果データ340、および処理組合せデータ350をDDR140から読み出すことにより、データ転送速度を大幅に(例えば、4倍程度)早くすることができる。
次に、初期コンフィグレーションが実行されて前処理回路が構成された、プログラマブル論理回路としてのFPGA200について、以下に詳細に説明する。
(プログラマブル論理回路)
前処理回路が構成された、プログラマブル論理回路としてのFPGA200は、画像取得部210と、データ制御部220と、前処理実行部230と、コンフィグレーションI/F240と、割り込み制御部250とを含む。
画像取得部210は、カメラ2が撮像した光学コードを含む画像を取得し、データ制御部220に転送する。データ制御部220は、画像取得部210から転送されたデータを、後述する前処理実行部230へ制御しながら転送する。また、データ制御部220は、画像処理制御部420から転送されたデータを、後述する前処理実行部230へ制御しながら転送してもよい。
前処理実行部230は、例えば3個の再構成部231・232・233を有している。前記再構成部には、例えば、演算変換回路としての画像フィルタが構成されており、画像フィルタによって、画像の前処理が行われる。前処理実行部230が有する再構成部の数は、特に限定されるものではない。
前処理実行部230は、データ制御部220から転送された画像データに対して、前処理を実行して、前処理後のデータを画像処理制御部420に出力する。ここで、前処理実行部230における前処理の内容は固定されたものではなく、コンフィグレーション制御部410が、前記記憶部300に格納された複数種類の回路再構成データを用いて、FPGA200の回路再構成を実行することにより、前処理実行部230は所望の前処理が実行されるように回路再構成される。なお、この回路再構成は、部分再構成であってもよい。
コンフィグレーションI/F240は、コンフィグレーション制御部410からの指示を受けて、前処理実行部230を回路再構成する。割り込み制御部250は、コンフィグレーションI/F240から、回路再構成に成功したか否かの情報を受け取り、それに基づいて、制御部400としてのCPU110に対して割り込みを発生させる。
このような構成の本実施の形態の画像処理装置100における画像処理の流れについて、図3および図4に基づいて、以下に説明する。
(本発明の一態様における画像処理装置が実行する画像処理)
先ず、プログラマブル論理回路を備える従来の画像処理装置900における画像処理の流れについて説明し、次に、本実施の形態の画像処理装置100における画像処理の流れを説明する。
図3の(a)は、比較例としての画像処理装置900における画像処理を模式的に示す図である。図3の(b)は、本実施の形態の画像処理装置100における画像処理を模式的に示す図である。図3の(a)および(b)において、時間の流れは左から右である。
図3の(a)に示すように、比較例としての画像処理装置900は、先ず、光学コードを含む画像を、前処理回路が構成されたFPGAに外部から取り込む。次に、該前処理回路にて、前処理Aを行う。前処理Aが行われたデータを用いて、画像処理装置900のCPUは、認識処理を行う。認識処理が失敗した場合には、画像処理装置900のCPUは、認識処理のリトライを繰り返して、具体的にはリトライ1認識処理、リトライ2認識処理を行う。
ここで、本明細書において、リトライとは、以下のことを意味する。すなわち、或る瞬間に、前処理回路が外部から取り込んだ光学コードを含む画像を画像I1とする。この画像I1に対して前処理を行ったデータについて1回目の認識処理を行い、認識に失敗した場合に、画像I1に基づくデータについて行う2回目の認識処理を、リトライ1認識処理と表現する。また、リトライ1認識処理を用いて認識に失敗した場合に、画像I1に基づくデータについてさらに行う3回目の認識処理を、リトライ2認識処理と表現する。そして、前処理回路が外部から「次に」取り込んだ光学コードを含む画像を画像I2とすれば、画像I2に対する初めての認識処理については、1回目の認識処理と表現する。
前記比較例としての画像処理装置900とは異なり、本実施の形態の画像処理装置100は、以下のように画像処理を行う。
図3の(b)に示すように、本実施の形態の画像処理装置100は、先ず、カメラ2が撮像した光学コードを含む画像I1を、FPGA200に取り込む。FPGA200は、この画像I1について、前処理Aを実行する。
前処理Aが実行された画像I1のデータについて、画像処理制御部420をソフトウェアとして動作するCPU110は、1回目の認識処理を行う。
このとき、CPU110が認識処理に用いる読み取りのアルゴリズムは、前記前処理Aに対応する読み取りのアルゴリズムAであることが好ましい。この前処理の内容と、認識処理の内容(読み取りのアルゴリズムの内容)との互いの組み合わせは、処理組合せデータ350(図1参照)として記憶部300に格納されている。この前処理の内容と認識処理の内容との組合せのバリエーションは、認識結果が良好となる組合せのパターンとして複数記憶されていることが好ましい。なお、処理組合せデータ350は、記憶部300ではなく、別の記憶部に格納されていてもよい。
CPU110は、この処理組合せデータ350に基づいて、前処理の内容に対応する読み取りのアルゴリズムを用いて、1回目の認識処理を実行する。この場合、前処理の内容に応じて、CPU110が実行する読み取りのアルゴリズムが変更されるため、光学コードの認識率が向上する。
FPGA200は、前処理Aが実行された画像I1のデータをCPU110に転送した後、回路再構成が実行される。そして、回路再構成後の前処理回路によって、画像I1について前処理Bを実行する。
CPU110による認識処理が失敗した場合、CPU110は、前処理Bが実行された画像I1のデータについて、リトライ1認識処理を行う。ここで、CPU110がリトライ1認識処理に用いる読み取りのアルゴリズムは、前記認識処理と同じであってもよいし、変更されていてもよい。
また、前記したことと同様の理由により、CPU110がリトライ1認識処理に用いる読み取りのアルゴリズムは、前処理Bの内容に対応したものであることが好ましい。
ここで、前記FPGA200の回路再構成は、CPU110による認識処理と並行して行われることが好ましい。そして、前処理Bが、CPU110による認識処理と並行して行われることがさらに好ましい。これらのことによれば、CPU110による認識処理が失敗した場合、CPU110がリトライ1認識処理を開始するまでの時間を短くすることができる。
そして、FPGA200は、前処理Bが実行された画像I1のデータをCPU110に転送した後、回路再構成が実行される。その後、回路再構成後の前処理回路によって、画像I1について前処理Cを実行する。
CPU110によるリトライ1認識処理が失敗した場合、CPU110は、前処理Cが実行された画像I1のデータについて、リトライ2認識処理を行う。前記したことと同様の理由により、CPU110がリトライ2認識処理に用いる読み取りのアルゴリズムは、前処理Cの内容に対応したものであることが好ましい。
その後、リトライ2認識処理によって認識処理が成功したという認識判定を得た場合には、本実施の形態の画像処理装置100が実行する画像処理は、さらに以下のように進行する。
すなわち、上述の画像I1に対する一連の画像処理をN回目の画像処理とすれば、N+1回目の画像処理において、カメラ2から取り込んだ次の画像I2について、FPGA200は、前処理Cを実行する。つまり、N回目の画像処理において、認識処理に成功したときに実行した前処理の内容にて、FPGA200は前処理を実行するようになっている。つまり、ここでは、FPGA200は、前処理Cの内容を実行するように回路再構成され、画像I2について、前処理Cを実行する。これによれば、次の画像I2について、1回目の認識処理の成功率を向上させることができる。なお、N回目の画像処理とN+1回目の画像処理の間において、装置の電源がOFFされていてもよい。
上記の説明において、前処理A、前処理B、前処理Cとは、前処理として実行される処理の内容が変更されていることを意味している。
また、CPU110による認識処理が成功した場合、当該認識処理に用いた前処理の内容および読み取りのアルゴリズムについての情報を、記憶部300の認識処理結果データ340に記憶させるようになっていることが好ましい。
認識処理結果データ340は、CPU110が認識処理に成功した場合に、そのときのFPGA200の前処理の内容を履歴として記録するものである。なお、認識処理結果データ340は、CPU110が認識処理に成功した場合の前処理の内容と、認識処理に用いた読み取りのアルゴリズムとを対応づけて履歴として記録してもよい。
これによれば、画像処理装置100が画像処理を行っている状況、すなわち画像処理装置100の周辺環境に応じて、画像処理装置100が多数の画像について画像処理を行っている間、成功した認識処理時に用いられた前記前処理回路の処理内容の履歴が蓄積されていく。つまり、画像処理装置100が用いられている環境に適合する、前処理の内容、または、前処理の内容と認識処理に用いた読み取りのアルゴリズムとの組み合わせを、認識処理の成功率を指針として評価することができる。
コンフィグレーション制御部410は、この認識処理結果データ340に基づいて最も成功率が高い前処理内容となるように、FPGA200を回路再構成して、FPGA200は、前記前処理Aを行うようになっていることが好ましい。これによれば、認識処理の成功率を向上させることができる。
また、CPU110による認識処理において失敗が繰り返された場合、コンフィグレーション制御部410は、この認識処理結果データ340に基づいて、成功率が高い前処理内容から順に、FPGA200を回路再構成して、FPGA200は、前処理を行うようになっていることが好ましい。これによれば、入力画像の認識が成功する可能性が高いと推定される処理内容にて前処理を順に行うことができる。
以上に説明した本実施の形態の画像処理装置100による画像処理の流れについて、図4を用いてさらに説明する。
図4は、本実施の形態の画像処理装置100における各部の動作を模式的に示すシーケンス図である。図4において、CPU111は、CPU110において動作する複数のスレッドのうち1つに対応し、CPU112も、CPU110において動作する複数のスレッドのうち1つに対応する。なお、CPU110が、このようにスレッドを分けておらず、1つのスレッドにて処理を行うようになっていてもよい。また、図4において、上から下に時間が流れる。
図4に示すように、先ず、CPU112は、FPGA200に対して、カメラ2から取り込んだ光学コードを含む画像I1について前処理を実行するように要求する(S10)。このとき、FPGAには、例えば、前処理Aを実行する前処理回路Aが構成されている。
FPGA200は、前処理回路Aによって、前処理Aを実行する。前処理Aが完了すると、FPGA200は、前処理完了通知をCPU112に送信すると共に、前処理Aを実行したデータをCPU111に転送する(S20)。
このとき、CPU111は、S20にてFPGA200から受け取ったデータについて、認識処理を開始する。
次に、CPU112は、DDR140から回路再構成データを読み込む(S30)。そして、この回路再構成データを読み込みながら、すでに読み込んだデータについては、FPGA200に転送して、FPGA200の回路再構成を開始する(S32)。
DDR140からの回路再構成データの読み込みが終了して(S34)、読み込んだ回路再構成データを用いたFPGA200の回路再構成が終了すると、FPGA200は、回路再構成終了通知をCPU112に送信する(S36)。このとき、FPGA200には、例えば、前処理Bを実行する前処理回路Bが構成されている。
次に、CPU112は、FPGA200に対して、画像I1について前処理を実行するように要求する(S38)。
FPGA200は、前処理回路Bによって、前処理Bを実行する。前処理Bが完了すると、FPGA200は、前処理完了通知をCPU112に送信すると共に、前処理Bを実行したデータをCPU111に転送する(S40)。
ここで、前記S20〜S40と並行して、CPU111は、S20にてFPGA200から受け取ったデータについて、1回目の認識処理を実行している。この1回目の認識処理に失敗した場合には、CPU111は、S40にてFPGA200から受け取ったデータについて、リトライ1認識処理を開始する。
その後、S30、S32、S34、S36、S38、S40と同様の動作が、S50、S52、S54、S56、S58、S60においてそれぞれ行われる。
以上に構成の詳細等を説明してきた画像処理装置100について、次に、画像処理装置100が実行する処理の流れを、図5〜図8を用いて説明していく。なお、以下に説明することは、画像処理装置100が実行する処理の流れの一例である。
(本発明の一態様における画像処理装置が実行する処理)
図5は、本実施の形態の画像処理装置100が実行する画像処理において、認識処理のための、再構成部に実行する回路再構成処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、画像処理装置100は、認識処理のための、FPGA200の再構成部に対する回路再構成処理を開始する。ここでは、CPU112(図4参照)が行う処理について、説明する。
先ず、画像処理制御部420が、FPGA200に前処理の実行を要求して、前処理制御処理が行われる(S110)。この前処理制御処理について、詳しくは図6を用いて後述する。
画像処理制御部420は、前処理が行われた画像データを受け取り、該画像データに対する認識処理の実行を開始する(S120)。
画像処理制御部420における認識処理の実行と並行して、または、認識処理の終了後、FPGA200の再構成部の回路再構成処理が行われる(S130)。この再構成部の回路再構成処理について、詳しくは図7を用いて後述する。
再構成部の回路再構成処理が終了した後、画像処理制御部420は、FPGA200に前処理の実行を要求して、再び前処理制御処理が行われる(S140)。このS130およびS140と並行して、画像処理制御部420は認識処理を実行していることが好ましい。
画像処理制御部420における認識処理が終了して、光学コードの認識に失敗した場合(S150でNO)であって、光学コードの認識に失敗して認識処理をリトライした回数が規定回数未満である場合(S160でNO)、画像処理制御部420は、S140にて前処理を行った画像データに対して、認識処理を実行して、S120からS160までの処理を繰り返す。なお、前記規定回数は、予め設定された回数であればよく、特に制限されない。
画像処理制御部420における認識処理が終了し、光学コードの認識に成功した場合(S150でYES)、または光学コードの認識に失敗して認識処理をリトライした回数が規定回数となった場合(S160でYES)、制御部400は、前処理成功率算出処理を行う(S170)。
その後、認識処理のリトライの選択モードが、認識処理の成功率が高い前処理の設定を選択するモードになっている場合(S180でYES)、コンフィグレーション制御部410は、記憶部300の認識処理結果データから、認識処理の成功率が最も高い前処理の設定を読み出して、FPGA200の再構成部の回路再構成処理を実行する(S190)。
認識処理のリトライの選択モードが、認識処理の成功率が高い前処理の設定を選択するモードになっていない場合(S180でNO)、または、S190の処理が終了した場合、画像処理装置100は、認識処理のための、FPGA200の再構成部に対する回路再構成処理を終了する。
以下に、図6を用いて、上述した前処理制御処理の流れを説明する。
図6は、本実施の形態の画像処理装置100における前処理制御処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、画像処理装置100は、前処理制御処理を開始する。
先ず、画像処理制御部420が、FPGA200に前処理の実行を要求して、データ制御部220は再構成部231に画像データを転送し、前処理が実行される(S210)。
前処理が全て終了していない場合(S220でNO)は、前処理が継続して実行され、前処理が全て終了した場合(S220でYES)、画像処理装置100は、前処理制御処理を終了する。
以下に、図7を用いて、上述した再構成部の回路再構成処理の流れを説明する。
図7は、本実施の形態の画像処理装置100が実行する、再構成部の回路再構成処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、先ず、コンフィグレーション制御部410は、FPGA再構成データ330に含まれる複数種類の回路再構成データから選択した、所望の回路再構成データをFPGA200に送信する(S310)。
コンフィグレーションI/F240は、コンフィグレーション制御部410から送信された回路再構成データに基づいて、所望の再構成部の回路再構成を行う。そして、割り込み制御部250は、コンフィグレーションI/F240から回路再構成に成功した旨の情報を受け取った場合に、制御部400としてのCPU110に対して回路再構成の成功割り込みを発生させる(S320でYES)。この場合、再構成部の回路再構成は終了する。
一方で、回路再構成の成功割り込みが発生しない場合(S320でNO)において、割り込み制御部250が、コンフィグレーションI/F240から回路再構成に失敗した旨の情報を受け取っていない場合(S330でNO)は、コンフィグレーションI/F240は、所望の再構成部の回路再構成を再度実行する。
割り込み制御部250が、コンフィグレーションI/F240から回路再構成に失敗した旨の情報を受け取った場合、割り込み制御部250は、制御部400としてのCPU110に対して、回路再構成の失敗割り込みを発生させる(S330でYES)。
制御部400としてのCPU110は、回路再構成の失敗割り込みが発生した場合に、回路再構成の失敗が3回連続している場合(S340でYES)、再構成部の回路再構成に異常が生じた旨の回路再構成異常処理を実行する(S350)。
回路再構成の失敗が3回連続未満の場合(S340でNO)は、再度、コンフィグレーション制御部410が所望の回路再構成データをFPGA200に送信して、S310からS340までの処理を繰り返す。
以下に、図8を用いて、認識処理制御処理の流れについて説明する。
図8は、本実施の形態の画像処理装置100における認識処理制御処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すように、画像処理装置100は認識処理の制御を開始する。ここでは、CPU111(図4参照)が行う処理について、説明する。
先ず、CPU111は、前処理が終了していない場合(S410でNO)、前処理が終了するまで待機する。
CPU111は、前処理が終了した場合(S410でYES)に、認識処理を開始する(S420)。
認識処理が失敗した場合(S430でNO)であって、リトライの規定回数が終了していない場合(S440でNO)は、回路再構成されたFPGA200による前処理が終了するまで待機して、回路再構成されたFPGA200にて前処理を行った画像データに対して、認識処理を実行して、S420からの処理を行う。
認識処理が成功した場合(S430でYES)、CPU111の認識処理の制御は終了する。
このように、本実施の形態の画像処理装置100は、外部のカメラ2によって撮像された光学コードを含む入力画像に対して前処理を行い、画像データを出力する前処理回路としてのFPGA200と、FPGA200から出力された画像データに基づいて光学コードの認識処理を行う画像処理制御部420と、FPGA200の再構成を実行するコンフィグレーション制御部410と、を備えている。コンフィグレーション制御部410は、FPGA200が画像処理制御部420に前処理後の画像データを出力した後に、FPGA200の処理内容を変更する再構成を実行するとともに、画像処理制御部420が前記認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われたFPGA200から出力された画像データに基づいて、再度前記認識処理を行う。
つまり、コンフィグレーション制御部410は、FPGA200が画像処理制御部420に前処理後の画像データを出力した後に、前処理回路を回路再構成して、前処理の内容を変更することができる。そのため、複数種類の物理的な前処理回路をハードウェアに組み込んでおく必要なく、前処理の内容を変更することができる。その結果、ハードウェア回路が大型化することがない。
また、画像処理制御部420が認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われたFPGA200から出力された画像データに基づいて、画像処理制御部420は認識処理を行う。そのため、前処理回路の処理内容を変更して、認識処理部は認識処理を行うことができる。その結果、認識率を向上させることができる。ここで、この再構成された前処理回路は、マイクロプロセッサ等が実行するソフトウェアによって前処理を実行する場合と比較して高速な処理を行うことができる。そのため、画像処理の実行時間の増加を抑制することができる。
したがって、ハードウェア回路を大型化することなく、画像処理の実行時間の増加を抑制しつつ認識率を向上させることのできる画像処理を実現することができる。
以上に詳細を説明した、画像処理装置100の実行する画像処理方法は、以下のように整理することができる。すなわち、画像処理装置100の実行する画像処理方法は、外部の撮像装置によって撮像された光学コードを含む入力画像に対して前処理を行う前処理回路から出力された画像データに基づいて光学コードの認識処理を行う認識処理ステップと、前記前処理回路の再構成を実行する回路構成制御ステップと、を有し、前記回路構成制御ステップにおいて、前記前処理回路が画像データを出力した後に、前記前処理回路の処理内容を変更する再構成を実行するとともに、前記認識処理ステップにおいて、前記認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前記前処理回路から出力された画像データに基づいて、再度前記認識処理を行う。
前記の構成によれば、回路構成制御ステップは、前処理回路が認識処理部に画像データを出力した後に、前記前処理回路の処理内容を変更する再構成を実行する。
また、認識処理ステップにおいて、認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前処理回路から出力された画像データに基づいて、再度認識処理を行う。そのため、前処理回路の処理内容を変更して、認識処理ステップにて認識処理を行うことができる。その結果、認識率を向上させることができる。
したがって、ハードウェア回路を大型化することなく、画像処理の実行時間の増加を抑制しつつ認識率を向上させることのできる画像処理方法を提供することができる。
なお、本明細書におけるコンフィグレーションという用語は、プログラマブル論理回路の中でFPGAに対して専ら用いられるものである、そのため、画像処理装置がFPGA以外のプログラマブル論理回路を備える場合には、コンフィグレーションに対応する用語に置き換えて、本明細書の内容を理解することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像処理装置100の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、画像処理装置100は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 光学コード読取装置
2 カメラ(撮像装置)
350 処理組合せデータ(組合せ記憶部)
410 コンフィグレーション制御部(回路構成制御部)
420 画像処理制御部(認識処理部)

Claims (9)

  1. 外部の撮像装置によって撮像された光学コードを含む入力画像に対して前処理を行い、画像データを出力する前処理回路と、
    前記前処理回路から出力された画像データに基づいて、前記前処理の内容に対応する読み取りのアルゴリズムを用いて光学コードの認識処理を行う認識処理部と、
    前記前処理回路の再構成を実行する回路構成制御部と、を備え、
    前記前処理回路は、
    プログラマブル論理回路に構成されており、
    前記入力画像に対する前処理を実行する前処理実行部を含み、
    前記回路構成制御部は、
    前記前処理回路が前記認識処理部に、前記入力画像に対して前記前処理実行部によって第1の前処理が実行された第1の画像データを出力した後に
    当該第1の画像データに対して認識処理が実行されている期間において、前記前処理回路の処理内容を前記第1の前処理から第2の前処理に変更するように前記前処理実行部について再構成を実行するとともに、
    前記前処理回路は、前記前処理回路の処理内容を、前記前処理実行部が前記第2の前処理を実行するように変更する再構成が行われた後に、前記認識処理が実行されている期間において、前記第1の前処理の処理対象と同じ前記入力画像に対して前記第2の前処理の実行を開始し、
    前記認識処理部は、前記第1の画像データに対する前記認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前記前処理回路から出力された、前記入力画像に対して前記第2の前処理が実行された第2の画像データに基づいて、再度前記認識処理を行い、
    前記認識処理部が前記第1の画像データに対する前記認識処理に成功した場合に、前記回路構成制御部は、成功した認識処理時に用いられた処理内容となるように、前記前処理回路の処理内容を前記第2の前処理から前記第1の前処理に変更する再構成を実行し、次回の前記入力画像に対する最初の前処理として前記第1の前処理が行われ、
    前記回路構成制御部は、前記前処理回路の再構成が所定の回数連続して失敗した場合に、回路再構成に異常が生じた旨を報知する回路再構成異常処理を実行することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記認識処理部が前記認識処理に成功した場合に、成功した認識処理時に用いられた前記前処理回路の処理内容と対応付けて履歴を記録するとともに、
    前記回路構成制御部が、前記履歴に基づいて成功率が最も高い前記処理内容となるように前記前処理回路の再構成を実行し、前記入力画像に対する最初の前処理が行われることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記認識処理部が前記認識処理に成功した場合に、成功した認識処理時に用いられた前記前処理回路の処理内容と対応付けて履歴を記録するとともに、
    前記認識処理部による前記認識処理の失敗が繰り返された場合に、前記回路構成制御部が、前記履歴に基づいて成功率が高い処理内容から順に前記前処理回路の再構成を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記認識処理部が前記認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前記前処理回路から出力された画像データに基づいて、前記失敗した認識処理とは異なる内容の認識処理を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記前処理回路の処理内容と、前記認識処理の内容との組合せを複数種類記憶する組合せ記憶部をさらに備え、
    前記認識処理部は、前記組合せ記憶部を参照して、前記回路構成制御部によって設定された前記前処理回路の処理内容に対応する前記認識処理の内容を実行することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 撮像装置と、
    前記撮像装置から入力画像を取得する請求項1〜のいずれか一項に記載の画像処理装置とを備えることを特徴とする光学コード読取装置。
  7. 外部の撮像装置によって撮像された光学コードを含む入力画像に対して前処理を行う前処理回路から出力された画像データに基づいて、前記前処理の内容に対応する読み取りのアルゴリズムを用いて光学コードの認識処理を行う認識処理ステップと、
    前記前処理回路の再構成を実行する回路構成制御ステップと、を有し、
    前記前処理回路は、
    プログラマブル論理回路に構成されており、
    前記入力画像に対する前処理を実行する前処理実行部を含み、
    前記回路構成制御ステップでは、
    前記前処理回路が、前記入力画像に対して前記前処理実行部によって第1の前処理が実行された第1の画像データを出力した後に
    当該第1の画像データに対して認識処理が実行されている期間において、前記前処理回路の処理内容を前記第1の前処理から第2の前処理に変更するように前記前処理実行部について再構成を実行するとともに、
    前記前処理回路は、前記前処理回路の処理内容を、前記前処理実行部が前記第2の前処理を実行するように変更する再構成が行われた後に、前記認識処理が実行されている期間において、前記第1の前処理の処理対象と同じ前記入力画像に対して前記第2の前処理の実行を開始し、
    前記認識処理ステップにおいて、前記第1の画像データに対する前記認識処理に失敗した場合に、前記再構成が行われた前記前処理回路から出力された、前記入力画像に対して前記第2の前処理が実行された第2の画像データに基づいて、再度前記認識処理を行い、
    認識処理ステップにおいて前記第1の画像データに対する前記認識処理に成功した場合に、前記回路構成制御ステップでは、成功した認識処理時に用いられた処理内容となるように、前記前処理回路の処理内容を前記第2の前処理から前記第1の前処理に変更する再構成を実行し、次回の前記入力画像に対する最初の前処理として前記第1の前処理を行い、
    前記回路構成制御ステップにおいて、前記前処理回路の再構成が所定の回数連続して失敗した場合に、回路再構成に異常が生じた旨を報知する回路再構成異常処理を実行することを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラムであって、前記各部としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
  9. 請求項に記載の情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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