JP6785464B2 - 集合用インターホン装置 - Google Patents

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本発明は、共同玄関に設置されたカメラ子器の撮影した訪問者映像を通話用映像として住宅情報盤に伝送して再生させるテレビ通話機能を有した集合用インターホン装置の改良に関する。
前記のような集合用インターホン装置では、カメラ子器は呼出通話中に訪問者を高画質(高ビットレート)で撮影し、その高画質の訪問者映像を住宅情報盤で再生させることがセキュリティ的な観点から望ましい。しかしながらインターホン回線には伝送容量の制限があるため、呼出通話中、高画質の訪問者映像をそのままリアルタイムに伝送させることは困難である。
このような問題に関連する従来技術の例として、次の特許文献1には、呼出通話中、インターホン回線の伝送空容量に応じて訪問者映像の圧縮率を変えて伝送することが記載されている。また特許文献2には、エントランスを広角カメラで撮影し、居室親機でズームボタンを操作することで、来訪者を判別可能な映像とその周囲或いはエントランス全体の映像とを切換表示させることが記載されている。
特開2015−56672号公報 特開2011−55103号公報
またセキュリティの観点から、呼出通話の後でその訪問者映像を再確認したいという要望もある。しかし訪問者映像が住宅情報盤で呼出通話の都度その訪問者映像を蓄積したとしても、そうして蓄積された映像はカメラ子器の撮影した高解像度の映像に何らかの映像処理を施したあとのものになり、確認したい情報が欠落することも考えられる。
本発明はこのような問題に着目してなされたものであり、呼出通話の後、居住者がその訪問者映像を再確認するとき、映像の所望の箇所を確認できるようにした集合用インターホン装置を提供することを目的としている。
本発明は、共同玄関に設置されたカメラ子器の撮影した訪問者映像の所定範囲を抜き出した通話用映像を住宅情報盤に伝送して再生させるテレビ通話機能を有した集合用インターホン装置において、前記共同玄関に設置された前記カメラ子器の撮影した前記訪問者映像の所定範囲を抜き出した前記通話用映像を前記住宅情報盤にリアルタイムに伝送する通話用映像伝送装置と、前記カメラ子器の撮影した訪問者映像の全体を一時保存し、この一時保存した当該訪問者映像の全体を保存用映像として前記住宅情報盤に非リアルタイムに伝送する保存用映像伝送装置とを備え、前記通話用映像伝送装置は、前記通話用映像を住宅情報盤に伝送して再生中に、前記住宅情報盤における前記所定範囲を指定する操作に基づいて、前記訪問者映像から指定された所定範囲を抜き出した通話用映像を前記住宅情報盤に伝送して再生させ、前記住宅情報盤は、前記保存用映像伝送装置から伝送されてきた保存用映像を蓄積し、再生操作に応じて、蓄積されている保存用映像のうち前記通話用映像とは異なる範囲を抜き出した映像を再生可能であることを特徴とする
本発明では、保存用映像伝送装置がカメラ子器の撮影した訪問者映像の全体を一時保存し、呼出通話の後、その映像の全体を保存用映像として住宅情報盤に非リアルタイムに伝送する仕組みとしている。そのため高解像度の訪問者映像を丸ごと住宅情報盤に蓄積させることができる。よって呼出通話の後、居住者がその訪問者映像を再確認するとき、その映像情報に欠落がないため所望の箇所を確認できる。
実施形態の一例とされる集合用インターホン装置の基本構成を示すブロック図である。 前記集合用インターホン装置の基本動作を説明するフロー図である。 (a)は通話用映像、保存用映像の伝送態様の一例を示すインターホン回線の概略波形図、(b)は通話用映像、保存用映像の伝送態様の他例を示すインターホン回線の概略波形図である。 (a)は保存用映像の画面の一例、(b)はその保存用映像の再生画面の一例、(c)は、映像処理対象とされる保存用映像の画面の他例、(d)はその保存用映像の再生画面の一例である。 (a)、(b)は保存用映像を構成する複数の訪問者映像のそれぞれの画面の例、(c)はその保存用映像の再生画面の一例、(d)はその保存用映像の再生画面の他例である。
図1は、実施形態の一例とされる集合用インターホン装置の基本構成を示すブロック図である。
インターホン装置1は、集合住宅の共同玄関に設置された共同玄関子器10、棟内の各住宅に設置された複数の住宅情報盤11、管理室に設置された管理室親機12を、制御装置13、インターホン回線14を介して相互接続した基本構成になっている。制御装置13は、共同玄関子器10、住宅情報盤11、管理室親機12の間で呼出通話を行わせるために伝送制御する要素である。インターホン回線14の種別は特に制限されず一定の伝送容量を有する。インターホン装置1の呼出通話に係る作用は従来と同様である。またインターホン装置1は、共同玄関に設置されたカメラ子器15の撮影した訪問者映像を通話用映像として住宅情報盤に伝送して再生させるテレビ通話機能を有する。
カメラ子器15は、共同玄関に設置されているが、共同玄関子器10と一体に構成されていてもよい。カメラ子器15は1又は複数の撮影ユニット15aを備えている。撮影ユニット15aは、CMOS又はCCD撮像素子等からなり、訪問者を高ビットレート(高解像度、例えば1080i、720p、1080p等)で撮影するように構成されている。訪問者映像はカラーであってもモノクロであってもよい。カメラ子器15は夜間撮影用に照明ユニットを備えてもよい(図示なし)。
共同玄関子器10は、共同玄関に設置されている。共同玄関子器10は訪問者映像を住宅情報盤11に伝送するための要素として、通話用映像伝送装置10aと、保存用映像伝送装置10bとを備えている。呼出通話中、カメラ子器15の撮影した訪問者映像は、通話用映像伝送装置10a、保存用映像伝送装置10bの双方に同時に送られる。
通話用映像伝送装置10aは、カメラ子器15の撮影した訪問者映像の一部を取り出して通話用映像として住宅情報盤11にリアルタイムに伝送するように構成されている。
より詳細に説明すると、通話用映像伝送装置10aは、インターホン回線14によるリアルタイム伝送が可能になるように、カメラ子器15の撮影した訪問者映像の一部を取り出す映像処理を実行する。これによって低ビットレートの通話用映像(標準解像度、例えば480i、480p等)が生成される。映像の一部を取り出す処理としては、画面縮小(画素の間引き)、画面の一部抜き出し等が考えられる。処理後の映像は例えばMPEG1、MPEG2又はMPEG3形式等所定のファイル形式に符号化される。通話用映像伝送装置10aは、このような映像処理を実行しつつ、その処理した映像を、インターホン回線14を通じて住宅情報盤11にリアルタイムに伝送する。ここでリアルタイム伝送は、例えば1秒間の映像を1秒間で伝送する伝送態様である。住宅情報盤11は呼出通話中にその映像を受信しながら再生することによって快適なテレビ通話が実現される。
保存用映像伝送装置10bは、呼出通話中にカメラ子器15の撮影した訪問者映像の全体を一時保存し、その後、一時保存した当該映像の全体を保存用映像としてインターホン回線14を通じて住宅情報盤11に非リアルタイムに伝送するように構成されている。
より詳細に説明すると、保存用映像伝送装置10bは、呼出通話中、カメラ子器15によって撮影された訪問者映像を記憶部15cに逐次保存していく。保存の際、訪問者映像に呼出先である住宅情報盤11の識別番号や日時情報が付加される。そしてこの呼出通話の終了後、保存用映像伝送装置10bは、その一時保存した映像を少しずつ読み出して、対応する住宅情報盤11に非リアルタイムに伝送する。ここで非リアルタイム伝送は、例えば1秒間の映像を1秒間よりも長い時間をかけて伝送する伝送態様であり、その伝送が連続的か不連続的かは問わない。非リアルタイムに伝送された映像は、映像全体の伝送が完了した後でなければ住宅情報盤11で再生できない。また保存用映像は高ビットレートなので住宅情報盤11の表示部にそのまま表示させることもできない。
記憶部15cは、訪問者映像の一時保存場所とされる書換え可能なメモリーであって、例えば共同玄関子器10に実装されたRAM(ランダムアクセスメモリー)等で構成すればよい。その容量としては訪問者映像を1〜2時間分保存できれば充分と考えられる。
住宅情報盤11は、ドアホン子器16が接続されており、このドアホン子器14との間で呼出通話が可能である。また住宅情報盤11は、訪問者映像を再生させる表示部11aと、訪問者映像を蓄積する映像記録装置11bと、訪問者映像を再生する際に各種の映像処理を行う映像処理部11cと、訪問者映像の再生操作等を受け付ける操作部11dとを備えている。
表示部11aはタッチパネル等からなり、低ビットレートの映像(標準解像度)に対応している。すなわち表示部11aは通話用映像伝送装置10aからリアルタイムに伝送されてくる通話用映像を復号化するだけで再生できる。
映像処理部11cは、高ビットレートの保存用映像を表示部11aに表示可能にするため、保存用映像の一部を取り出すことで低ビットレートの映像を生成する映像処理を実行する。この映像処理は、例えば画面の一部抜出し、縮小、合成、切換えのいずれかを含む処理とすればよい。またこの処理は、住宅情報盤11での再生操作に基づいて実行するとよい。
映像記録装置10bは、住宅情報盤11の実装された不揮発メモリーであってもよいし、メモリーカード又はUSBメモリー等の着脱可能なメディアであってもよい。ただし高ビットレートの保存用映像を蓄積することから大容量なものが望ましい。
操作部11dは、再生すべき保存用映像の選択、再生中の映像に対して画面移動等の操作が可能であれば、具体的な構成は限定されない。住宅情報盤11の筐体面に専用の操作キーを設けてもよいし、必要なタッチキーを表示部11aに適宜表示させてもよい。
次いで集合用インターホン装置による訪問者映像の伝送に係る基本動作を説明する。
図2は、そのような基本動作におけるカメラ子器、共同玄関子器、住宅情報盤の相互作用を時系列的に説明するフロー図である。
この基本動作では、共同玄関子器で住宅番号を指定した呼出操作がなされると、共同玄関子器はカメラ子器を起動させ、対応した住宅情報盤を呼び出す。カメラ子器は訪問者の撮影を開始し、撮影した訪問者画像を共同玄関子器に伝送する(時刻T1)。
共同玄関子器から呼び出された住宅情報盤は呼出音を鳴動させ、応答操作がなされると、共同玄関子器と住宅情報盤との間に通話路が形成され呼出通話が可能になる(時刻T2)。
このとき共同玄関子器では、通話用映像伝送部によって、カメラ子器の撮影した訪問者画像の一部を取り出して通話用映像を生成する映像処理が開始され、処理されたあとの通話用映像がインターホン回線を通じて住宅情報盤にリアルタイムに伝送される。またこのとき保存用映像伝送部によって、カメラ子器の撮影した訪問者画像の全体を一時保存する処理も開始される。
住宅情報盤では、呼出通話中、共同玄関子器からリアルタイム伝送されてきた通話用映像が表示部に再生される。これにより訪問者映像を見ながらのテレビ通話が可能になる(時刻T3)。
その後住宅情報盤で終了操作がなされると、共同玄関子器と住宅情報盤との間に形成されていた通話路が開放され、呼出通話は終了される。呼出通話が終了された時点で、共同玄関子器では、通話用映像伝送部による映像処理が中止され、通話用映像の住宅情報盤への伝送も中止される。また保存用映像伝送部による訪問者映像の一時保存の処理も中止される(時刻T4)。
呼出通話が終了されたあと、共同玄関子器では、保存用映像伝送部によって、一時保存された訪問者映像の全体を保存用映像として住宅情報盤に非リアルタイムに伝送する処理が開始される。住宅情報盤では、共同玄関子器から非リアルタイムに伝送されてきた保存用映像を映像記録部に蓄積する(時刻T5)。
保存用映像の蓄積が終了したあと、住宅情報盤で再生操作がなされると、映像処理部はその操作に基づいて保存用映像の一部を取り出す映像処理を実行し、その処理後の保存用映像を表示部に再生させる(時刻T6)。
このように本実施形態では、保存用映像伝送装置がカメラ子器の撮影した訪問者映像の全体を一時保存し、呼出通話の後、その映像の全体を保存用映像として住宅情報盤に非リアルタイムに伝送する仕組みとしている。そのため高解像度の訪問者映像を丸ごと住宅情報盤に蓄積させることができる。よって呼出通話の後、居住者がその訪問者映像を再確認するとき、その映像情報に欠落がないため所望の箇所を確認できる。
次いで通話用映像、保存用映像等のインターホン回線による伝送方法を詳細に説明する。大規模な集合住宅では、共同玄関子器(カメラ子器を含む)が2系統以上設けられる。しかしながら通話用映像、保存用映像は全て同一のインターホン回線によって伝送されることから、インターホン回線の伝送容量に不足を生じさせない伝送方式が必要とされる。
そのような伝送方法の一例として、各系統の通話用映像、保存用映像がいつでも伝送開始できるように、通話用映像、保存用映像のそれぞれに必要な伝送容量をインターホン回線の全伝送容量の内から予め予約しておくことが考えられる。
具体的には、例えば集合住宅に共同玄関子器が2系統設けられ、インターホン回線の全伝送容量は8Mbpsであるとき、通話用映像等の伝送(訪問者の音声、居住者の音声の伝送を含む)にそれぞれ3Mbpsを予約し、保存用映像の伝送にそれぞれ1Mbpsを予約しておく。
図3(a)は前記のような伝送容量の予約がなされたときの通話用映像、保存用映像の伝送態様を示すインターホン回線の概略波形図である。この波形図では各時刻においてインターホン回線で伝送される信号の種別を示している。
波形図の開始時点で1回目の呼出通話(系統は問わない)がすでに開始されており、この呼出通話が時刻T2に終了している。時刻T1、T2ではインターホン回線の8Mbpsの全伝送容量の内の3Mbpsが、この呼出通話のための通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送によって占められている。図中、これらの通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送は、それぞれ白色波形によって示している。
時刻T3に、1回目の呼出通話による保存用映像の伝送が開始されている。時刻T3〜T8では、インターホン回線の全伝送容量の内の1Mbpsが、この保存用映像の伝送によって占められている。図中、この保存用映像の伝送は淡灰色波形によって示している。
時刻T5に2回目の呼出通話が開始されている。時刻T5〜T8では、インターホン回線の全伝送容量の内の3Mbpsが、この呼出通話のための通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送によって占められている。図中、これらの通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送は、濃灰色波形によって示している。
時刻T7に3回目の呼出通話が開始されている。時刻T7、T8では、インターホン回線の全伝送容量の内の3Mbpsが、この呼出通話のための通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送によって占められている。図中、これらの通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送は、黒色波形によって示している。
以上のようにこの方法によれば、通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送、保存用映像の伝送の各々に一定の伝送容量が予約されている。そのため通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送している間は保存用映像の伝送を制限するというような複雑な伝送制御が不要である。例えば図3(a)の時刻T5〜T8では、1回目の呼出通話の保存用映像の伝送と、2回目、3回目の呼出通話のための通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送とが並列に実行されている(時分割)。
伝送方法の他例として、通話用映像に保存用映像よりも高い伝送優先度を持たせ、通話用映像の伝送が必要になった時点で、インターホン回線の全伝送容量の内からその伝送に必要とされる容量を動的に割り当てることが考えられる。このとき保存用映像の伝送には、その時点で残っている空容量を割り当てる。また通話用映像の伝送と保存用映像の伝送とが競合したときには、保存用映像に割り当てている容量を減らして、その分を通話用映像の伝送に割り当て直す。
具体的には、例えば集合住宅に共同玄関子器(カメラ子器を含む)が2系統設けられ、インターホン回線の全伝送容量は8Mbpsであるとき、通話用映像の伝送(訪問者の音声、居住者の音声の伝送を含む)にそれぞれ3Mbpsを動的に割り当てる。また保存用映像の伝送には、その時点で残っている空容量の全てを割り当てる。このとき2系統の通話用映像を伝送するのに必要な伝送容量は6Mbpsであるから、2系統の通話用映像を伝送している間でも、保存用映像を2Mbpsで伝送できる。
図3(b)は前記のような伝送容量の動的な割り当てを行うときの通話用映像、保存用映像の伝送態様を示す概略波形図である。
波形図の開始時点で1回目の呼出通話がすでに開始されており、この呼出通話が時刻T12で終了している。時刻T11、T12ではインターホン回線の8Mbpsの全伝送容量の内の3Mbpsが、この呼出通話のための通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送によって占められている。図中、これらの通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送は、それぞれ白色波形によって示している。
時刻T13に1回目の呼出通話の保存用映像の伝送が開始されている。時刻T13、T14では、インターホン回線の全伝送容量がこの保存用映像の伝送によって占められている。図中、この保存用映像の伝送は淡灰色波形によって示している。
時刻T15に2回目の呼出通話が開始されている。時刻T15〜T18では、インターホン回線の全伝送容量の内の3Mbpsが、この呼出通話のための通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送によって占められている。図中、これらの通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送は、濃灰色波形によって示している。その結果、時刻T15、T16では、保存用映像の伝送の占める伝送容量は5Mbpsに制限されている。すなわち呼出通話中の通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送を優先し、保存用映像の伝送を制限している。
時刻T17に3回目の呼出通話が開始されている。時刻T17、T18では、インターホン回線の全伝送容量の内の3Mbpsが、この呼出通話のための通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送によって占められている。図中、これらの通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送は、黒色波形によって示している。このとき全伝送容量の内の3Mbpsは、2回目の呼出通話のための通話用映像、訪問者の音声、居住者の音声の伝送に占められている。よって時刻T17、T18では、前記第1系統の保存用映像の伝送は残っている伝送空容量の2Mbpsに制限されている。
この方法によれば、呼出通話中は保存用映像の伝送を制限する等の伝送制御が必要になる。しかし呼出通話がなされていないときは、インターホン回線の全伝送容量を保存用映像の伝送に割り当てることができるので、保存用映像を短時間で伝送できるという利点がある。
次いで住宅情報盤の映像処理部が保存用映像を再生させる際に実行する映像処理の一例を説明する。
映像処理部は、保存用映像を表示部で再生させるための映像処理として、居住者の再生操作に応じて保存用映像の一部を取り出すことで低ビットレートの映像を生成する映像処理をリアルタイムに実行する。この映像処理によって住宅情報盤での保存用映像の再生が可能になる。居住者の行う再生操作には、再生すべき保存用映像を選択しその再生を開始させる操作と、再生中の画面を見ながら行う各種の画面操作とがある。以下に説明する映像処理は後者の画面操作に対応したものである。
図4(a)は保存用映像の画面の一例、図4(b)はその保存用映像の再生画面の一例である。また図4(c)は、映像処理対象とされる保存用映像の画面の他例、図4(d)はその保存用映像の再生画面の一例である。
保存用映像S1は例えば720pの解像度であると想定する。一方表示部は480pの解像度の映像が再生可能であると想定する。このとき保存用映像S1の画面から破線枠によって示した範囲を抜き出せば、480pの解像度の映像V1が生成できる。すなわち映像処理部は、保存用映像S1の画面の所定範囲を抜出すことで、図4(b)に示すような低ビットレートの映像V1が生成できる。
しかしこのとき保存用映像S1の画面の中心から外れた位置に訪問者が映っていることもあり得る。そのような訪問者を確認可能にするため、映像処理部は、再生中になされた移動操作に基づいて、保存用映像S1から抜き出すべき範囲を移動できるようにするとよい。具体的には、居住者は保存用映像V1の再生画面を見ながら、抜出すべき範囲の移動操作を行う。
例えばここで右上方向に移動操作がなされると、保存用映像S1の画面から抜き出すべき範囲が、図4(a)の破線枠によって示す位置から、図4(c)の破線枠によって示す位置に移動される。図4(c)の破線枠によって示す範囲を抜き出せば、図4(d)に示すような再生画面V2が得られる。この再生画面V2では訪問者が画面の中心に映った状態になっている。これによりカメラ子器の正面にいなかった訪問者も後で確認できるようになる。
また映像処理装置は、拡大・縮小操作に基づいて、保存用映像から抜き出すべき範囲の拡大・縮小ができるようにしてもよい(参照図は省略する)。抜き出すべき範囲を標準よりも拡大した場合、その範囲を抜き出すだけでは、抜き出した画面が広すぎてそのまま表示部で再生させることはできない。よってこの場合は画素を間引く等して画面を縮小すればよい。
一方、抜き出すべき範囲を標準よりも縮小した場合、その範囲を抜き出すだけでは、抜き出した画面が小さすぎて訪問者の確認が難しくなってしまう。よってこの場合は画素を補間し追加する等して画面を拡大すればよい。
更に住宅情報盤の映像処理部が保存用映像を再生させる際に実行する映像処理の他例を説明する。
カメラ子器が複数の撮影ユニットを備えている場合、撮影ユニットのそれぞれが撮影した複数の訪問者映像が保存用画像として住宅情報盤に伝送されてくることになる。この場合、映像処理部は、そのような複数の訪問者映像から1つの映像を合成することで、保存用映像よりも低ビットレートの映像を生成すればよい。
図5(a)、(b)は保存用映像を構成する複数の訪問者映像のそれぞれの画面の例、図5(c)はその保存用映像の再生画面の一例、図5(d)はその保存用映像の再生画面の他例である。図5(a)、図5(b)は異なる撮影ユニットによって撮影されているため画面内容が相違している。
このとき映像処理部は、図5(a)、図5(b)に示す2つの訪問者映像S2、S3から、図5(c)に示すような映像V3を合成する。すなわち訪問者映像S2の画面の左上部に、訪問者映像S3の縮小画面を重ね合わせることで映像V3を合成する。映像を重ね合わせる位置は、再生中になされた移動操作に応じて移動できるようにすると、縮小画面が邪魔になって訪問者が確認できないという不具合が回避できる。
また再生中に切換操作がなされると、映像の重ね合わせの順序を変更するようにしてもよい。図5(c)では訪問者映像S2の画面の上に、訪問者映像S3の縮小画面を重ね合わせているが、切換操作がなされると、重ね合わせ順序を変更し、訪問者映像S3の画面の上に、訪問者映像S2の縮小画面を重ね合わせ映像V4を生成して再生中の保存用映像を切換えてもよい。
また映像処理部は保存用映像を表示部で再生させるための映像処理として、複数の訪問者映像のいずれか一方を選択してその映像のみを表示部に再生させる。そしてその再生中に切換操作がなされると、他方の訪問者映像に選択し直すようにして、再生中の保存用映像を切換えてもよい(参照図は省略する)。
なお保存用映像を構成する複数の訪問者映像のそれぞれは、高ビットレートのものでもよい。この場合、訪問者映像のそれぞれに対して、前記のような保存用映像の画面の所定範囲を抜出すことで低ビットレートの映像を生成する方法が適用できる。
また通話用映像伝送装置は、呼出通話中、訪問者映像の一部を取り出すことで低ビットレートの映像を生成する映像処理を実行するのは前述の通りであるが、その映像処理として、映像処理部による前記処理と同様の処理を行うように構成してもよい。すなわち通話用映像伝送装置は、住宅情報盤で通話用映像の再生中に前記のような移動操作等がなされると、対応した映像処理を実行する。そうすれば通話用映像によって訪問者を確認することが容易になる。
1 集合用インターホン装置
10b 保存用映像伝送装置
11 住宅情報盤
11c 映像処理部
15 カメラ子器
15a 撮影ユニット

Claims (3)

  1. 共同玄関に設置されたカメラ子器の撮影した訪問者映像の所定範囲を抜き出した通話用映像を住宅情報盤に伝送して再生させるテレビ通話機能を有した集合用インターホン装置において、
    前記共同玄関に設置された前記カメラ子器の撮影した前記訪問者映像の所定範囲を抜き出した前記通話用映像を前記住宅情報盤にリアルタイムに伝送する通話用映像伝送装置と、
    前記カメラ子器の撮影した訪問者映像の全体を一時保存し、この一時保存した当該訪問者映像の全体を保存用映像として前記住宅情報盤に非リアルタイムに伝送する保存用映像伝送装置とを備え、
    前記通話用映像伝送装置は、前記通話用映像を住宅情報盤に伝送して再生中に、前記住宅情報盤における前記所定範囲を指定する操作に基づいて、前記訪問者映像から指定された所定範囲を抜き出した通話用映像を前記住宅情報盤に伝送して再生させ
    前記住宅情報盤は、前記保存用映像伝送装置から伝送されてきた保存用映像を蓄積し、再生操作に応じて、蓄積されている保存用映像のうち前記通話用映像とは異なる範囲を抜き出した映像を再生可能であることを特徴とする集合用インターホン装置。
  2. 請求項1に記載の集合用インターホン装置において、
    前記カメラ子器は、訪問者を同時撮影する複数の撮影ユニットを備え、
    前記保存用映像伝送装置は、同時撮影された訪問者映像の全体を一時保存し保存用映像として前記住宅情報盤に伝送することを特徴とする集合用インターホン装置。
  3. 請求項1又は2に記載の集合用インターホン装置において、
    前記住宅情報盤は、前記再生操作に基づいて、蓄積されている保存用映像に対して少なくとも画面の一部抜出し、縮小、合成、切換えのいずれかを含む映像処理を行うことで、当該保存用映像の一部を取り出す映像処理部を備えていることを特徴とする集合用インターホン装置。
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