JP6785179B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

回転電機のステータ Download PDF

Info

Publication number
JP6785179B2
JP6785179B2 JP2017072596A JP2017072596A JP6785179B2 JP 6785179 B2 JP6785179 B2 JP 6785179B2 JP 2017072596 A JP2017072596 A JP 2017072596A JP 2017072596 A JP2017072596 A JP 2017072596A JP 6785179 B2 JP6785179 B2 JP 6785179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
slot
coils
diameter side
insulating plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017072596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018174674A (ja
Inventor
光治 河波
光治 河波
友貴 壱岐
友貴 壱岐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017072596A priority Critical patent/JP6785179B2/ja
Publication of JP2018174674A publication Critical patent/JP2018174674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6785179B2 publication Critical patent/JP6785179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

本発明は、電気自動車、ハイブリッド自動車等に搭載可能な回転電機のステータに関する。
特許文献1には、回転電機のステータとして、図13及び図14に示すように、ステータコア121のスロット123に配置されるスロットコイル125とステータコア121の外側に配置される絶縁プレート131L、131Rに収容される接続コイル140とを接合することでコイルループを形成した回転電機100が提案されている。
国際公開第2015/151200号
特許文献1の回転電機のステータ100によると、図15に示すように、接続コイル140を構成する外側接続コイル141と内側接続コイル142を介してスロットコイル125を構成する外径側スロットコイル126と内径側スロットコイル127とを交互に接続することで分布巻きされている。そのため、スロット123内のスロットコイル125の本数が、偶数本数の場合しか巻線パターンを形成することができず、図中破線で示すように、スロットコイル125の本数が奇数本数(図15の例では3本)とすると、巻線パターンを形成することができず、設計自由度が大幅に制約される課題があった。なお、図15において、実線で示す接続コイル140(141、142)はステータコア121の一方側(絶縁プレート131R側)の接続コイルであり、一点鎖線で示す接続コイル140(141、142)はステータコア121の他方側(絶縁プレート131L側)の接続コイルである。
また、図16及び図17に示すように、接続コイル140を収容する絶縁プレート131L,131Rにおいて、外側接続コイル141を収容する外側面溝137及び内側接続コイル142を収容する内側面溝138の数が多く(例えば、6ターン、72スロットのステータの場合、それぞれ72個)、外側面溝137及び内側面溝138の溝幅W1が狭くなり、さらに隣接する外側面溝137間及び内側面溝138間のリブ厚さW2が薄くなる。なお、図16において、実線で示す接続コイル140はステータコア121の一方側(例えば、絶縁プレート131R)に配置される外側接続コイル141であり、二点鎖線で示す接続コイル140は同じステータコア121の一方側(例えば、絶縁プレート131R)に配置される内側接続コイル142である。
このため、絶縁プレート131L,131Rの製作が難しく、成型金型Dの耐久性の問題から金型製作費が高価になる。また、成型後の絶縁プレート131L,131Rのバリ除去などの仕上げ工数が必要となるという課題があった。
本発明の目的は、スロット内に配設されるスロットコイルの本数(偶数本及び奇数本)に係わらず巻線パターンを形成することができる回転電機のステータを提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
複数のスロット(例えば、後述の実施形態でのスロット23)を有するステータコア(例えば、後述の実施形態でのステータコア21)と、
セグメント化された複数相のコイル(例えば、後述の実施形態でのU相コイル50U、V相コイル50V、及びW相コイル50W)と、を備え、
前記セグメント化された複数相のコイルは、前記ステータコアの複数のスロットにそれぞれ挿入され、略直線状に延びる複数のスロットコイル(例えば、後述の実施形態での外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、内径側スロットコイル28)と、同相の前記スロットコイル同士を接続して渡り部を構成する複数の接続コイル(例えば、後述の実施形態での接続コイル40)と、を有する、回転電機のステータ(例えば、後述の実施形態でのステータ10)であって、
前記ステータコアの両側には、それぞれ前記ステータコアの前記スロットの数と同数の貫通孔(例えば、後述の実施形態での貫通孔32)を有する絶縁プレート(例えば、後述の実施形態での絶縁プレート31L,31R)が設けられ、
前記スロット内において同じ径方向位置に位置する前記スロットコイル同士が、前記ステータコアの両側に設けられた前記絶縁プレートに配置された前記接続コイルで接続されている、回転電機のステータである。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、
前記ステータコアの両側には、それぞれ各スロットに挿入される前記スロットコイルと同数の絶縁プレート(例えば、後述の実施形態での絶縁プレート312R、313L、313R,絶縁プレート311L、311R、312L)が設けられ、
前記スロット内において同じ径方向位置に位置する前記スロットコイル同士が、前記ステータコアの両側に設けられた同じ絶縁プレートに配置された前記接続コイルで接続され、
同じ径方向位置に位置する前記スロットコイルに接続される一方側の前記絶縁プレート(例えば、後述の実施形態での絶縁プレート311R、312R、313R)における前記接続コイルの接続ピッチ(例えば、後述の実施形態での接続ピッチP1)と、該スロットコイルに接続される他方側の前記絶縁プレート(例えば、後述の実施形態での絶縁プレート311L、312L、313L)における前記接続コイルの接続ピッチ(例えば、後述の実施形態での接続ピッチP2)とが異なる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
各スロット内には、内径側から外径側に第1スロットコイル(例えば、後述の実施形態での内径側スロットコイル28)、第2スロットコイル(例えば、後述の実施形態での中間スロットコイル27)、及び第3スロットコイル(例えば、後述の実施形態での外径側スロットコイル26)がこの順に配置され、
前記ステータコアの両側には、前記ステータコアを挟んで対応する3組の絶縁プレート(例えば、後述の実施形態での第1絶縁プレート311L、311R、第2絶縁プレート312L、312R、及び第3絶縁プレート313L、313R)が設けられ、
前記第1スロットコイル同士は、3組の絶縁プレートのうちいずれか1組の絶縁プレート(例えば、後述の実施形態での第1絶縁プレート311L、311R)に配置された前記接続コイルで接続されることで分布巻きされ、
前記第2スロットコイル同士は、3組の絶縁プレートのうち他の1組の絶縁プレート(例えば、後述の実施形態での第2絶縁プレート312L、312R)に配置された前記接続コイルで接続されることで分布巻きされ、
前記第3スロットコイル同士は、3組の絶縁プレートのうち残りの1組の絶縁プレート(例えば、後述の実施形態での第3絶縁プレート313L、313R)に配置された前記接続コイルで接続されることで分布巻きされている。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記接続コイルは、前記絶縁プレートの内側面溝(例えば、後述の実施形態での内側面溝38)に配置される内側接続コイル(例えば、後述の実施形態での内側接続コイル42)と前記絶縁プレートの外側面溝(例えば、後述の実施形態での外側面溝37)に配置される外側接続コイル(例えば、後述の実施形態での外側接続コイル41)とから構成され、
前記スロットコイルと前記外側接続コイルの接合部は前記絶縁プレートの外側面に露出するとともに、前記スロットコイルと前記内側接続コイルの接合部は前記絶縁プレートの外側面に露出している。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
前記接続コイルは、前記絶縁プレートの内側面溝に配置される内側接続コイルと前記絶縁プレートの外側面溝に配置される外側接続コイルとから構成され、
前記内側面溝の高さ(例えば、後述の実施形態での内側面溝の高さH1)は前記内側接続コイルの高さ(例えば、後述の実施形態での内側接続コイルの高さH2)よりも高いとともに、前記外側面溝の高さ(例えば、後述の実施形態での外側面溝の高さH3)は前記外側接続コイルの高さ(例えば、後述の実施形態での外側接続コイルの高さH4)よりも高い。
請求項1に記載の発明によれば、スロット内に配設されるスロットコイルの本数が、偶数本及び奇数本のいずれであっても巻線パターンを形成することができ、スロットコイルの数を任意に設定できる。
請求項2に記載の発明によれば、ステータコアの左右両側に配設される各絶縁プレートに配置される接続コイルの数が少なくなり、絶縁プレートの成形が容易になる。また、スロットコイルの数を任意に設定した場合でも、規則性をもった電気経路を構成できる。
請求項3に記載の発明によれば、スロットコイルの数を3本に設定した場合でも、絶縁プレートの成形性がよく、組立が容易で、規則性をもった電気経路を構成できる。
請求項4に記載の発明によれば、各接続コイルとスロットコイルとの接合を、接続コイルの外側面から接合でき作業性がよい。
請求項5に記載の発明によれば、内側面溝の高さは内側接続コイルの高さよりも高いので内側面溝を区画する隔壁によって隣接する内側接続コイル同士の絶縁性が確保されるともに、外側面溝の高さは外側接続コイルの高さよりも高いので外側面溝を区画する隔壁によって隣接する外側接続コイル同士の絶縁性が確保される。また、軸方向に積層された絶縁プレートの外側接続コイルと内側接続コイルも内側面溝を区画する隔壁及び外側面溝を区画する隔壁によって絶縁性が確保される。
本発明に係る一実施形態の回転電機のステータの外観斜視図である。 図1に示す回転電機のステータの分解斜視図である。 ステータコアの各スロットに挿入された3本のスロットコイルの斜視図である。 第1絶縁プレートの内側面溝に配置される内側接続コイル、及び外側面溝に配置される外側接続コイルの要部分解斜視図である。 同相のスロットコイル(内径側スロットコイル)同士が外側接続コイルと内側接続コイルとで接合された接合状態を抜き出して示す斜視図である。 3本のスロットコイルが、それぞれ外側接続コイル及び内側接続コイルと接合された接合状態を示す要部断面図である。 U相の外径側スロットコイルの接続構造を抜き出して示す模式図である。 一方側の第3絶縁プレートにおけるUVW相の外径側スロットコイルの接合構造を抜き出して示す模式図である。 第2絶縁プレート組立体上に第1絶縁プレート組立体が積層されて第1絶縁プレート組立体の内側接続コイル及び外側接続コイルが内径側スロットコイルと接合される状態を示す要部斜視図である。 U相コイルの斜視図である。 一枚の絶縁プレートが成型金型により成型される状態を示す模式図である。 図1の回転電機のステータにおける、U相、V相、W相のコイルの結線態様を示す模式図である。 従来の回転電機のステータの外観斜視図である。 従来の回転電機のステータの分解斜視図である。 従来の回転電機のステータにおけるUVW相コイルの接続構造の中から(一部の)U相コイルの接続構造のみを抜き出して示す模式図である。 従来の回転電機のステータにおける一方の一枚の絶縁プレートにおけるUVW相の接続構造を示す模式図である。 従来の絶縁プレートが成型金型により成型される状態を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態の回転電機のステータについて、図面を参照して説明する。
[ステータ]
図1及び図2に示すように、本実施形態の回転電機のステータ10は、ステータコア組立体20と、一対の絶縁プレート組立体30L、30Rと、を備え、絶縁プレート組立体30L、30Rが、ステータコア組立体20の両側に配置されて組み付けられている。
[1 ステータコア組立体]
ステータコア組立体20は、ステータコア21と、複数のスロットコイル25と、を備える。
[1−1 ステータコア]
ステータコア21は、例えば、プレス抜きされた複数枚の珪素鋼板が積層されて構成され、その径方向内側に、複数のティース22と、隣接するティース22間に形成される複数のスロット23とを備える。スロット23は、ステータコア21の軸方向に貫通して形成され、軸方向から見てステータコア21の径方向に長い略長円形状に形成され、開口部24がステータコア21の内周面に開口している。なお、ステータコア21の外周部には、ステータコア21を不図示のハウジングに締結する複数の締結部15が設けられている。
[1−2 スロットコイル]
各スロット23に挿入されるスロットコイル25は、図3及び図6も参照して、断面長方形状の板状導体である外径側スロットコイル26と中間スロットコイル27と内径側スロットコイル28とを有し、各スロットコイル26,27,28の周囲が射出成形された樹脂などで絶縁されている。
外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、及び内径側スロットコイル28は、この順で長く設定されている。具体的には、外径側スロットコイル26は、ステータコア21の軸方向幅L1(図1参照)と、後述する接続コイル40の3枚分の軸方向幅(3×L2)の和と略等しい長さ(L1+3×L2)に設定され、中間スロットコイル27は、ステータコア21の軸方向幅L1と、接続コイル40の7枚分の軸方向幅(7×L2)の和と略等しい長さ(L1+7×L2)に設定され、内径側スロットコイル28は、ステータコア21の軸方向幅L1と、接続コイル40の11枚分の軸方向幅(11×L2)の和と略等しい長さ(L1+11×L2)に設定されている。
図6に示すように、外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、及び内径側スロットコイル28は、この順でスロット23の外径側から径方向内側に向かって配置される。即ち、外径側スロットコイル26は、スロット23の外径側に挿入され、内径側スロットコイル28は、スロット23の内径側に挿入され、中間スロットコイル27は、外径側スロットコイル26と内径側スロットコイル28との間(中間)に挿入される。
また、外径側スロットコイル26は、ステータコア21の一方の端面21aから接続コイル40の2枚分の軸方向幅(2×L2)だけ突出するように、従って、ステータコア21の他方の端面21bからは接続コイル40の1枚分の軸方向幅(L2)だけ突出するようにスロット23に挿入されている。以後、この挿入状態の外径側スロットコイル26を凸状態の外径側スロットコイル26とも言う。
さらに、該スロット23と周方向で隣接するスロット23には、ステータコア21の一方の端面21aから接続コイル40の1枚分の軸方向幅(L2)だけ突出するように、従って、ステータコア21の他方の端面21bからは接続コイル40の2枚分の軸方向幅(2×L2)だけ突出するようにスロット23に挿入されている。以後、この挿入状態の外径側スロットコイル26を凹状態の外径側スロットコイル26とも言う。
この凸状態、及び凹状態の外径側スロットコイル26は、ステータコア21の周方向に交互に配置されている。即ち、スロット23に挿入された外径側スロットコイル26は、ステータコア21の周方向に凸状態と凹状態とが、交互に配置される。
凸状態の外径側スロットコイル26が挿入されたスロット23には、外径側スロットコイル26の内径側に中間スロットコイル27が挿入される。該中間スロットコイル27は、ステータコア21の一方の端面21aから接続コイル40の3枚分の軸方向幅(3×L2)だけ突出するように、従って、ステータコア21の他方の端面21bからは接続コイル40の4枚分の軸方向幅(4×L2)だけ突出するようにスロット23に挿入されている。以後、この挿入状態の中間スロットコイル27を凹状態の中間スロットコイル27とも言う。
また、該スロット23に周方向で隣接し、凹状態の外径側スロットコイル26が挿入されたスロット23に挿入される中間スロットコイル27は、ステータコア21の一方の端面21aから接続コイル40の4枚分の軸方向幅(4×L2)だけ突出するように、従って、ステータコア21の他方の端面21bからは接続コイル40の3枚分の軸方向幅(3×L2)だけ突出するようにスロット23に挿入されている。以後、この挿入状態の中間スロットコイル27を凸状態の中間スロットコイル27とも言う。
そして、外径側スロットコイル26の内径側でスロット23に挿入された中間スロットコイル27は、ステータコア21の周方向に凹状態と凸状態とが、交互に配置される。
凸状態の外径側スロットコイル26、及び凹状態の中間スロットコイル27が挿入されたスロット23には、中間スロットコイル27の内径側に内径側スロットコイル28が挿入される。該内径側スロットコイル28は、ステータコア21の一方の端面21aから接続コイル40の6枚分の軸方向幅(6×L2)だけ突出するように、従って、ステータコア21の他方の端面21bからは接続コイル40の5枚分の軸方向幅(5×L2)だけ突出するようにスロット23に挿入されている。以後、この挿入状態の内径側スロットコイル28を凸状態の内径側スロットコイル28とも言う。
従って、このスロット23には、径方向外側から凸状態の外径側スロットコイル26、凹状態の中間スロットコイル27、及び凸状態の内径側スロットコイル28が径方向に配列されている。
また、該スロット23に周方向で隣接し、凹状態の外径側スロットコイル26、及び凸状態の中間スロットコイル27が挿入されたスロット23には、中間スロットコイル27の内径側に内径側スロットコイル28が挿入される。該内径側スロットコイル28は、ステータコア21の一方の端面21aから接続コイル40の5枚分の軸方向幅(5×L2)だけ突出するように、従って、ステータコア21の他方の端面21bからは接続コイル40の6枚分の軸方向幅(6×L2)だけ突出するようにスロット23に挿入されている。以後、この挿入状態のスロットコイル25を凹状態の内径側スロットコイル28とも言う。
このように、各スロットコイル25(外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、及び内径側スロットコイル28)は、ステータコア21の複数のスロット23に、周方向及び径方向で、凸状態及び凹状態で交互に挿入されてステータコア21の周方向及び径方向に並べられ、ステータコア組立体20を構成する。
また、外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、及び内径側スロットコイル28と、ステータコア21のスロット23との間は、各スロットコイル26、27、28を被覆する絶縁材によりステータコア21との絶縁が確保されている。
[2 絶縁プレート組立体]
ステータコア組立体20の両側にそれぞれ配置される絶縁プレート組立体30L、30Rは、それぞれ絶縁プレート31L、31Rと、複数の接続コイル40と、を備える。詳細には、絶縁プレート組立体30L、30Rは、軸方向外側から順に、第1絶縁プレート組立体301L、301Rと、第2絶縁プレート組立体302L、302Rと、第3絶縁プレート組立体303L、303Rと、を備える。各絶縁プレート組立体301L、301R、302L、302R、303L、303Rは、それぞれ略円環状の第1絶縁プレート311L、311R、第2絶縁プレート312L、312R、及び第3絶縁プレート313L、313Rと、複数の接続コイル40を有し、略同一構造を有する。
第1絶縁プレート311L、311R、第2絶縁プレート312L、312R、及び第3絶縁プレート313L、313Rは、略円環状部材であり、外径がこの順で次第に大きく形成されている(図6参照)。
[2−1 絶縁プレート]
図6に示すように、第1絶縁プレート311R、第2絶縁プレート312R、及び第3絶縁プレート313Rは、絶縁性を有する樹脂(非磁性材)等によって成形された略円環状部材である。第1絶縁プレート311R、第2絶縁プレート312R、及び第3絶縁プレート313Rの内径は、スロット23に挿入された内径側スロットコイル28の内周側をつなぐ仮想円の直径よりわずかに小さくなっている。なお、各絶縁プレート311L、311R、312L、312R、313L、313Rは略同一の構成を有するので、以下では、主として第1絶縁プレート311Rを例に説明する。
図4に示すように、第1絶縁プレート311Rの内径側には、外側面35と内側面36とを連通する複数の貫通孔32が形成されている。この複数の貫通孔32は、スロット23と略同一形状を有し、スロット23に対応して、同一円周上に等間隔に形成されている。即ち、第1絶縁プレート311Rにはスロット23の数と同数の貫通孔32が形成されている。
図6に示すように、第1絶縁プレート311Rの貫通孔32は、後述する外側接続コイル41に接合される凸状態の内径側スロットコイル28が軸方向に貫通する孔であるとともに、後述する内側接続コイル42と凹状態の内径側スロットコイル28とを接合するための接合作業孔である。第2絶縁プレート312Rの貫通孔32は、後述する外側接続コイル41に接合される凸状態の中間スロットコイル27と中間スロットコイル27よりも内径側に位置する内径側スロットコイル28とが軸方向に貫通する孔であるとともに、後述する内側接続コイル42と凹状態の中間スロットコイル27とを接合するための接合作業孔である。第3絶縁プレート313Rの貫通孔32は、後述する外側接続コイル41に接合される凸状態の外径側スロットコイル26と外径側スロットコイル26よりも内径側に位置する内径側スロットコイル28及び中間スロットコイル27とが軸方向に貫通する孔であるとともに、後述する内側接続コイル42と凹状態の外径側スロットコイル26とを接合するための接合作業孔である。
また、第1絶縁プレート311Rの外径側には、外側面35と内側面36とを連通する複数の接続コイル接合孔34が等間隔に形成されている。接続コイル接合孔34は、外側接続コイル41の外径側端部43と内側接続コイル42の外径側端部44とをレーザー溶接などで接合するための貫通孔である。
外側面35及び内側面36には、図4及び図6に示すように、それぞれ外側面35及び内側面36に開口する断面略コの字型の複数の外側面溝37及び内側面溝38が円周方向に近接して形成されている。
図4に示すように、各内側面溝38は、正面視において、接続コイル接合孔34と、この接続コイル接合孔34から反時計方向に所定の角度離間した貫通孔32とを接続するように、略S字形状に形成されている。また、各外側面溝37は、接続コイル接合孔34と、この接続コイル接合孔34から時計方向に所定の角度離間した貫通孔32とを接続するように略S字形状に形成されている(図示せず)。即ち、第1絶縁プレート311Rにおいては、凸状態の内径側スロットコイル28が貫通する貫通孔32と該貫通孔32と周方向に離間した凹状体の内径側スロットコイル28が位置する貫通孔32とは、外側面溝37及び内側面溝38が共通に連続する接続コイル接合孔34を介して接続されている。
内側面溝38の深さH1は、内側接続コイル42の厚さH2(図5に示す軸方向幅L2と同じ)より深く、外側面溝37の深さH3は、外側接続コイル41の厚さH4(図5に示す軸方向幅L2と同じ)より深くなっている。
互いに隣接する各外側面溝37、37間、及び各内側面溝38、38間は、隔壁31bによって絶縁され、また、軸方向において対向する外側面溝37と内側面溝38とは中間壁31cによって絶縁される。
[2−2 接続コイル]
図4〜図6に示すように、接続コイル40は、銅などの導電材料によって板状に形成されており、外側面溝37にそれぞれ挿入される外側接続コイル41と、内側面溝38にそれぞれ挿入される内側接続コイル42とに分けることができる。外側接続コイル41及び内側接続コイル42は同一の板厚を有する。なお、ここで言う外側接続コイル41とは、ステータコア組立体20と絶縁プレート組立体30L、30Rとが組み付けられたとき、ステータ10の軸方向外側となる接続コイル40のことであり、内側接続コイル42とは、ステータ10の軸方向内側となる接続コイル40のことである。
図5も参照して、外側接続コイル41は、一様厚(L2)を有する断面長方形状の板状導体であって、矩形部41aと矩形部41aから一体に延設された延設部41bとを有し、外側面溝37と同一形状の略S字形状に形成されている。なお、第1絶縁プレート311L、311Rと第2絶縁プレート312L、312Rと第3絶縁プレート313L、313Rとに配置される外側接続コイル41は、基本的に同一の構成を有するが、接続されるスロットコイル25の位置に応じて矩形部41aの大きさ(径方向幅)が異なっている。ここでも、第1絶縁プレート311Rに接続される外側接続コイル41を例に説明すると、外側接続コイル41が外側面溝37に挿入されたとき、貫通孔32に対応する矩形部41aの角部は、内側部分の厚さが略半分削除されて内径側スロットコイル28との接合部41cが形成されている。また、延設部41bは、その先端の内側部分の厚さが略半分削除されて、内側接続コイル42との接合部41dが形成されている。
内側接続コイル42は、一様厚(L2)を有する断面長方形状の板状導体であって、矩形部42aと矩形部42aから一体に延設された延設部42bとを有し、内側面溝38と同一形状の略S字形状に形成されている。なお、第1絶縁プレート311L、311Rと第2絶縁プレート312L、312Rと第3絶縁プレート313L、313Rとに配置される内側接続コイル42は、基本的に同一の構成を有するが、接続されるスロットコイル25の位置に応じて矩形部42aの大きさ(径方向幅)が異なっている。ここでも、第1絶縁プレート311Rに接続される内側接続コイル42を例に説明すると、内側接続コイル42が内側面溝38に挿入されたとき、貫通孔32に対応する矩形部42aの角部は、内側部分の厚さが略半分削除されて内径側スロットコイル28との接合部42cが形成されている。また、延設部42bは、その先端が外面側に向かってクランク状に屈曲形成され、外側接続コイル41との接合部42dが形成されている。
外側接続コイル41及び内側接続コイル42は、所定の板厚を有する金属板(例えば銅板)からプレス打抜等の加工を行うことにより、所望の軸方向幅及び所望の平面形状に形成することができる。
図4に示すように、内側接続コイル42は、第1絶縁プレート311Rの内側面溝38に挿入される。内側接続コイル42の接合部42cは、貫通孔32に対応して配置される。これにより、第2絶縁プレート組立体302R上に第3絶縁プレート組立体303Rを組み付ける際、ステータコア21のスロット23に挿入されて貫通孔32(図中左側の貫通孔32)に位置する凹状態の内径側スロットコイル28と当接する。
外側接続コイル41が第1絶縁プレート311Rの外側面溝37に挿入されると、外側接続コイル41の接合部41cは貫通孔32に対応して配置される。これにより、第2絶縁プレート組立体302R上に第3絶縁プレート組立体303Rを組み付ける際、ステータコア21のスロット23に挿入されて貫通孔32を貫通して突出する凸状態の内径側スロットコイル28と当接する。
外側接続コイル41の接合部41dと内側接続コイル42の接合部42dとは、図4に示すように、いずれも接続コイル接合孔34に対応して配置され、図5に示すように対応する外側接続コイル41の接合部41dの下面と内側接続コイル42の接合部42dの上面とが、全面に亘って当接する。
[3 接合]
互いに当接する、外側接続コイル41の接合部41cと凸状態の内径側スロットコイル28、内側接続コイル42の接合部42cと凹状態の内径側スロットコイル28、及び、外側接続コイル41の接合部41dと内側接続コイル42の接合部42dは、いずれも板厚方向に対して交差する平面状の板表面同士が溶接により、好ましくはレーザー溶接により接合される。このとき、いずれの接合部も、第1絶縁プレート組立体301Rの外面側に露出しているので、容易に接合することができる。このことは、第1絶縁プレート組立体301L、第2絶縁プレート組立体302L、302R、及び第3絶縁プレート組立体303L、303Rでも同様である。
複数の外側接続コイル41及び内側接続コイル42がそれぞれ第3絶縁プレート313Rの外側面溝37及び内側面溝38に組み込まれた第3絶縁プレート組立体303Rを、各スロット23にそれぞれ外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、及び内径側スロットコイル28が挿入されたステータコア組立体20の側面に配置すると、図6に示すように、各外側接続コイル41の接合部41cと各凸状態の外径側スロットコイル26の端面とが当接すると共に、各内側接続コイル42の接合部42cと各凹状態の外径側スロットコイル26の端面とが当接する。また同時に、外側接続コイル41の接合部41dと内側接続コイル42の接合部42dとが当接する。
このとき、外径側スロットコイル26は、凸状態と凹状態とが周方向に交互に配置されているので、外側接続コイル41の接合部41cに当接する外径側スロットコイル26が凸状態とすると、内側接続コイル42の接合部42cに当接する外径側スロットコイル26は凹状態となる。
第3絶縁プレート組立体303Rがステータコア組立体20の側面に配置されたとき、内側接続コイル42の接合部42cの外側面は、第3絶縁プレート313Rの貫通孔32、及び外側接続コイル41の切欠き部41eを介して外側面に露出している(図9も参照)。
従って、第3絶縁プレート組立体303Rの外側面から接合部にレーザーを照射することが可能となる。これにより、外側接続コイル41の接合部41cと凸状態の外径側スロットコイル26、内側接続コイル42の接合部42cと凹状態の外径側スロットコイル26、及び外側接続コイル41の接合部41dと内側接続コイル42の接合部42dを外側面からレーザー溶接することができる。
第3絶縁プレート組立体303Rがステータコア組立体20に組み付けられたとき、中間スロットコイル27及び内径側スロットコイル28は、第3絶縁プレート313Rの貫通孔32を通って軸方向に突出している。
図7は、6ターン、72スロットのステータ10における、外側接続コイル41、内側接続コイル42、及び外径側スロットコイル26の一部のU相コイルを抜き出してその接続状態を模式的に示す図であり、第3絶縁プレート組立体303Rの外側接続コイル41(理解を容易にするためここでは図7では41Aとする。)及び内側接続コイル42(理解を容易にするためここでは図7では42Aとする。)の接続を実線で、第3絶縁プレート組立体303Lの外側接続コイル41(理解を容易にするためここでは図7では41Bとする。)及び内側接続コイル42(理解を容易にするためここでは図7では42Bとする。)の接続を一点鎖線で示している。また、図7では、U相、V相、W相のうち同一の相の外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、及び内径側スロットコイル28には同じハッチングを付している(図15、16も同様)。
第3絶縁プレート組立体303Rの第3絶縁プレート313Rでは、図中実線で示すように、凸状態の外径側スロットコイル26に接合された外側接続コイル41Aと、該外径側スロットコイル26と同一円周上に配置され、且つ該外径側スロットコイル26から周方向に7個離間した凹状態の外径側スロットコイル26に接合された内側接続コイル42Aとが、外側接続コイル41Aの外径側端部43と内側接続コイル42Aの外径側端部44とで接合されている。即ち、第3絶縁プレート組立体303Rでは、同一円周上に配置された外径側スロットコイル26同士が、接続ピッチP1で接続されている。言い換えると、第3絶縁プレート313Rにおける接続コイル40(41A、42A)は、接続ピッチがP1となっている。
また、第3絶縁プレート組立体303Lの第3絶縁プレート313Lでは、図中一点鎖線で示すように、凹状態(第3絶縁プレート組立体303L側では凸状態)の外径側スロットコイル26に外側接続コイル41Bが接合し、該外径側スロットコイル26と同一円周上に配置され、且つ該外径側スロットコイル26からさらに5個離間した凸状態(第3絶縁プレート組立体303L側では凹状態)の外径側スロットコイル26に接合された内側接続コイル42Bとが、外側接続コイル41Bの外径側端部43と内側接続コイル42Bの外径側端部44とで接合されている。即ち、第3絶縁プレート組立体303Lでは、同一円周上に配置された外径側スロットコイル26同士が、接続ピッチP2で接続されている。言い換えると、第3絶縁プレート313Lにおける接続コイル40(41B、42B)は、接続ピッチがP2となっている。
このように第3絶縁プレート組立体303Rの第3絶縁プレート313Rにおける接続コイル40(41A、42A)の接続ピッチP1と、第3絶縁プレート組立体303Lの第3絶縁プレート313Lにおける接続コイル40(41B、42B)の接続ピッチP2とは、異なるピッチに設定されている。
また、図8は、第3絶縁プレート組立体303RにおけるUVW相の3相の接続状態を抜き出して模式的に示す図であり、第3絶縁プレート313Rに配置される外側接続コイル41の数は、ステータコア21に形成されたスロット23の数の半分になるとともに、内側接続コイル42の数もステータコア21に形成されたスロット23の数の半分になる。これにより、図11に示すように、周方向に隣接する外側面溝37及び内側面溝38間の隔壁31bのアスペクト比が小さくなり、成型金型Dの強度が向上すると共に、絶縁プレート31L、31Rの製作が容易になる。
ステータコア組立体20の両側面に第3絶縁プレート組立体303R,303Lが組み付けられた後、第3絶縁プレート組立体303Rと同様に、第2絶縁プレート312R,312Lの外側面溝37に外側接続コイル41が挿入され、内側面溝38に内側接続コイル42が挿入された第2絶縁プレート組立体302R,302Lが、第3絶縁プレート組立体303R,303L上に重ね合わされて、各外側接続コイル41の接合部41cと各凸状態の中間スロットコイル27の端面、各内側接続コイル42の接合部42cと各凹状態の中間スロットコイル27の端面、及び各外側接続コイル41の外径側端部43と各内側接続コイル42の外径側端部44とが、レーザー溶接などで接合される。中間スロットコイル27は、第3絶縁プレート313R,313Lの貫通孔32から軸方向に突出しているので、第2絶縁プレート組立体302R,302Lを容易に中間スロットコイル27に接合できる。
このように第2絶縁プレート組立体302R,302Lが組み付けられた後、さらに、図9に示すように、第1絶縁プレート311R,311Lの外側面溝37に外側接続コイル41が挿入され、内側面溝38に内側接続コイル42が挿入された第1絶縁プレート組立体301R,301Lが、それぞれ第2絶縁プレート組立体302R、302Lに重ね合わされて、各外側接続コイル41の接合部41cと各凸状態の内径側スロットコイル28の端面、各内側接続コイル42の接合部42cと各凹状態の内径側スロットコイル28の端面、及び各外側接続コイル41の外径側端部43と内側接続コイル42の外径側端部44とが、レーザー溶接などで接合されてステータ10が組み付けられる。このときも、内径側スロットコイル28は、第2絶縁プレート312R,312Lの内径側から軸方向に突出しているので、第1絶縁プレート組立体301R,301Lを容易に内径側スロットコイル28に接合できる。
このように接合することで、ステータコア21のスロット23に挿入された外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、及び内径側スロットコイル28が、外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して電気的に接続された状態で、ステータコア組立体20に第3絶縁プレート組立体303L、303Rと、第2絶縁プレート組立体302L、302Rと、第1絶縁プレート組立体301L、301Rとが、軸方向内側からこの順で組み付けられる。第1、第2、及び第3絶縁プレート組立体301L、301R、302L、302R、303L、303Rの各外側接続コイル41及び内側接続コイル42は、同一円周上に配置された同相(例えば、U相)のスロットコイル25同士を接続してコイルの渡り部を構成する。
続いて、上記したように構成された回転電機のステータ10のコイル50の接続について図12を参照しながらより具体的に説明する。
U相の内径側スロットコイル28同士は第1絶縁プレート組立体301L、301RのU相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第1U相コイル51Uを形成し、U相の中間スロットコイル27同士は第2絶縁プレート組立体302L、302RのU相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第2U相コイル52Uを形成し、U相の外径側スロットコイル26同士は第3絶縁プレート組立体303L、303RのU相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第3U相コイル53Uを形成する。そして、第1〜第3U相コイル51U〜53Uが直列に接続されることでU相コイル50Uが形成される。なお、図10は、U相接続コイル50Uの斜視図である。
同様に、V相の内径側スロットコイル28同士は第1絶縁プレート組立体301L、301RのV相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第1V相コイル51Vを形成し、V相の中間スロットコイル27同士は第2絶縁プレート組立体302L、302RのV相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第2V相コイル52Vを形成し、V相の外径側スロットコイル26同士は第3絶縁プレート組立体303L、303RのV相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第3V相コイル53Vを形成する。そして、第1〜第3V相コイル51V〜53Vが直列に接続されることでV相コイル50Vが形成される。
同様に、W相の内径側スロットコイル28同士は第1絶縁プレート組立体301L、301RのW相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第1W相コイル51Wを形成し、W相の中間スロットコイル27同士は第2絶縁プレート組立体302L、302RのW相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第2W相コイル52Wを形成し、W相の外径側スロットコイル26同士は第3絶縁プレート組立体303L、303RのW相の外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して直列に接続されて第3W相コイル53Wを形成する。そして、第1〜第3W相コイル51W〜53Wが直列に接続されることでW相コイル50Wが形成される。
このように接続されたU相コイル50U、V相コイル50V、及びW相コイル50Wは、一端がそれぞれU相接続端子61U、V相接続端子61V、W相接続端子61Wに接続され、他端が中点62でスター結線されている。
以上説明したように、本実施形態に係る回転電機のステータ10によれば、ステータコア21の両側に、ステータコア21のスロット23の数と同数の貫通孔32を有する絶縁プレート31L,31Rが設けられる。そして、スロット23内において同じ径方向位置に位置するスロットコイル25同士が、ステータコア21の両側に設けられた絶縁プレート31L,31Rに配置された接続コイル40で接続されている。したがって、スロット23内に配設されるスロットコイル25の本数が、偶数本及び奇数本のいずれであっても巻線パターンを形成することができ、スロットコイル25の数を任意に設定でき、設計の自由度が向上する。
また、ステータコア21の両側には、ステータコア21の各スロット23に挿入されるスロットコイル25の数と同数の絶縁プレート31L,31Rが設けられ、スロット23内において同じ径方向位置に位置するスロットコイル25同士が、ステータコア21の両側に設けられた同じ絶縁プレート31L,31Rに配置された接続コイル40で接続される。即ち、各スロット23に挿入されるスロットコイル25は、外径側スロットコイル26、中間スロットコイル27、及び内径側スロットコイル28の3本であり、ステータコア21の右側には、第1絶縁プレート311R、第2絶縁プレート312R、及び第3絶縁プレート313Rの3枚の絶縁プレートが設けられ、ステータコア21の左側には、第1絶縁プレート311L、第2絶縁プレート312L、及び第3絶縁プレート313Lの3枚の絶縁プレートが設けられる。そして、スロット23内において同じ径方向位置に位置する外径側スロットコイル26同士が第3絶縁プレート313L、313Rに配置された接続コイル40で接続されることで分布巻きされ、中間スロットコイル27同士が第2絶縁プレート312L、312Rに配置された接続コイル40で接続されることで分布巻きされ、内径側スロットコイル28同士が第1絶縁プレート311L、311Rに配置された接続コイル40で接続されることで分布巻きされる。したがって、ステータコア21の左右両側に配設される各絶縁プレート311L、311R、312L、312R、313L、313Rに配置される接続コイル40の数が少なくなり、各絶縁プレート311L、311R、312L、312R、313L、313Rの成形が容易になる。
また、一方側の各絶縁プレート311R、312R、313Rにおける接続コイル40の接続ピッチP1と、他方側の各絶縁プレート311L、312L、313Lにおける接続コイル40の接続ピッチP2とが異なるので、スロットコイル25の数を任意に設定した場合でも、規則性をもった電気経路を構成できる。
また、接続コイル40は、各絶縁プレート311L、311R、312L、312R、313L、313Rの外側面溝37に配置される外側接続コイル41と、内側面溝38に配置される内側接続コイル42とから構成され、スロットコイル25と外側接続コイル41の接合部は各絶縁プレート311L、311R、312L、312R、313L、313Rの外側面に露出するとともに、スロットコイル25と内側接続コイル42の接合部も各絶縁プレート311L、311R、312L、312R、313L、313Rの外側面に露出しているので、各接続コイル40とスロットコイル25との接合を、接続コイル40の外側面から接合でき作業性がよい。
また、内側面溝38の高さH1は内側接続コイル42の厚さH2よりも高いとともに、外側面溝37の高さH3は外側接続コイル41の厚さH4よりも高いので、内側面溝38を区画する隔壁31bによって隣接する内側接続コイル42同士の絶縁性が確保されるともに、外側面溝37を区画する隔壁31bによって隣接する外側接続コイル41同士の絶縁性が確保される。また、軸方向に積層された各絶縁プレート311L、311R、312L、312R、313L、313Rの外側接続コイル41と内側接続コイル42も内側面溝38を区画する中間壁31c及び外側面溝37を区画する中間壁31cによって絶縁性が確保される。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、スロットコイル25は、断面長方形状の板状導体に限定されないが、スロットコイル25を板状導体とすることで、プレス加工等により任意の形状のスロットコイル25が容易に製造可能となる。また、スロットコイル25と接続コイル40の結合は、レーザー溶接による接合に限らず、かしめによる締結等が含まれる。
10 回転電機のステータ
20 ステータコア組立体
21 ステータコア
23 スロット
25 スロットコイル
26 外径側スロットコイル(スロットコイル、第3スロットコイル)
27 中間スロットコイル(スロットコイル、第2スロットコイル)
28 内径側スロットコイル(スロットコイル、第1スロットコイル)
30L,30R 絶縁プレート組立体
31L,31R 絶縁プレート
37 外側面溝
38 内側面溝
40 接続コイル
41,41A,41B 外側接続コイル(接続コイル)
42,42A,42B 内側接続コイル(接続コイル)
301R,301L 第1絶縁プレート組立体
302R,302L 第2絶縁プレート組立体
303R、303L 第3絶縁プレート組立体
311L,311R 第1絶縁プレート(絶縁プレート)
312L,312R 第2絶縁プレート(絶縁プレート)
313L,313R 第3絶縁プレート(絶縁プレート)
H1 内側面溝の深さ(内側面溝の高さ)
H2 内側接続コイルの厚さ(内側接続コイルの高さ)
H3 外側面溝の深さ(外側面溝の高さ)
H4 外側接続コイルの厚さ(外側接続コイルの高さ)
P1,P2 接続ピッチ

Claims (5)

  1. 複数のスロットを有するステータコアと、
    セグメント化された複数相のコイルと、を備え、
    前記セグメント化された複数相のコイルは、前記ステータコアの複数のスロットにそれぞれ挿入され、略直線状に延びる複数のスロットコイルと、同相の前記スロットコイル同士を接続して渡り部を構成する複数の接続コイルと、を有する、回転電機のステータであって、
    前記ステータコアの両側には、それぞれ前記ステータコアの前記スロットの数と同数の貫通孔を有する絶縁プレートが設けられ、
    前記スロット内において同じ径方向位置に位置する前記スロットコイル同士が、前記ステータコアの両側に設けられた前記絶縁プレートに配置された前記接続コイルで接続されている、回転電機のステータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機のステータであって、
    前記ステータコアの両側には、それぞれ各スロットに挿入される前記スロットコイルと同数の絶縁プレートが設けられ、
    前記スロット内において同じ径方向位置に位置する前記スロットコイル同士が、前記ステータコアの両側に設けられた同じ絶縁プレートに配置された前記接続コイルで接続され、
    同じ径方向位置に位置する前記スロットコイルに接続される一方側の前記絶縁プレートにおける前記接続コイルの接続ピッチと、該スロットコイルに接続される他方側の前記絶縁プレートにおける前記接続コイルの接続ピッチとが異なる、回転電機のステータ。
  3. 請求項2に記載の回転電機のステータであって、
    各スロット内には、内径側から外径側に第1スロットコイル、第2スロットコイル、及び第3スロットコイルがこの順に配置され、
    前記ステータコアの両側には、前記ステータコアを挟んで対応する3組の絶縁プレートが設けられ、
    前記第1スロットコイル同士は、3組の絶縁プレートのうちいずれか1組の絶縁プレートに配置された前記接続コイルで接続されることで分布巻きされ、
    前記第2スロットコイル同士は、3組の絶縁プレートのうち他の1組の絶縁プレートに配置された前記接続コイルで接続されることで分布巻きされ、
    前記第3スロットコイル同士は、3組の絶縁プレートのうち残りの1組の絶縁プレートに配置された前記接続コイルで接続されることで分布巻きされている、回転電機のステータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
    前記接続コイルは、前記絶縁プレートの内側面溝に配置される内側接続コイルと前記絶縁プレートの外側面溝に配置される外側接続コイルとから構成され、
    前記スロットコイルと前記外側接続コイルの接合部は前記絶縁プレートの外側面に露出するとともに、前記スロットコイルと前記内側接続コイルの接合部は前記絶縁プレートの外側面に露出している、回転電機のステータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
    前記接続コイルは、前記絶縁プレートの内側面溝に配置される内側接続コイルと前記絶縁プレートの外側面溝に配置される外側接続コイルとから構成され、
    前記内側面溝の高さは前記内側接続コイルの高さよりも高いとともに、前記外側面溝の高さは前記外側接続コイルの高さよりも高い、回転電機のステータ。
JP2017072596A 2017-03-31 2017-03-31 回転電機のステータ Active JP6785179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017072596A JP6785179B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 回転電機のステータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017072596A JP6785179B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 回転電機のステータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018174674A JP2018174674A (ja) 2018-11-08
JP6785179B2 true JP6785179B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=64107604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017072596A Active JP6785179B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 回転電機のステータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6785179B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6893274B1 (ja) * 2020-07-03 2021-06-23 Dmg森精機株式会社 モータ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5530121B2 (ja) * 2009-05-15 2014-06-25 日特エンジニアリング株式会社 ステータコイル及びその製造方法及び巻き線機
JP6026364B2 (ja) * 2013-07-18 2016-11-16 本田技研工業株式会社 回転電機
JP2015136195A (ja) * 2013-12-20 2015-07-27 株式会社豊田自動織機 回転電機の固定子
JP6307326B2 (ja) * 2014-03-31 2018-04-04 本田技研工業株式会社 回転電機のステータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018174674A (ja) 2018-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6255484B2 (ja) 回転電機のステータ及び当該ステータの製造方法
JP5234111B2 (ja) ステータ及びその製造方法
JP5389109B2 (ja) 回転電機のステータ
JP6196928B2 (ja) 回転電機のステータ
JP6277264B2 (ja) 回転電機のステータ
WO2015151200A1 (ja) 回転電機のステータ
JP5395130B2 (ja) 回転電機のステータの製造方法
JP6364465B2 (ja) スロットコイル及び回転電機のステータ
JP6416965B1 (ja) コイル巻回部品及び回転電機
JP6833532B2 (ja) スロットコイル、回転電機のステータ、及び回転電機のステータの製造方法
JP6785179B2 (ja) 回転電機のステータ
JP6824787B2 (ja) 回転電機のステータ
JP6141802B2 (ja) 回転電機のステータ
JP5389108B2 (ja) 回転電機のステータ及びその製造方法
JP6322665B2 (ja) スロットコイル及び回転電機のステータ
JP6681822B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2018182784A (ja) 回転電機のステータ
JP6397851B2 (ja) スロットコイル及び回転電機のステータ
JP6307326B2 (ja) 回転電機のステータ
JP6830848B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2018143060A (ja) 回転電機のステータ
JP6811139B2 (ja) 回転電機及び回転電機のステータ
JP5745359B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2023096703A (ja) ステータおよびその製造方法
JP2018098865A (ja) 回転電機のステータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6785179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150