JP6784985B1 - ひねり応力センサ素子およびひねり応力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ひねり応力がかかる小型のシャフトや棒状部品、パイプ状部品の表面の応力を計測するためのひねり応力センサ素子およびひねり応力センサを提供する。【解決手段】フレキシブル基板11上に、4個の応力インピーダンスセンサ素子12の原点(O点)を中心として4回対称に対角線上に配置すると共に被試験体の軸方向に対して素子が45度傾斜して、各々の素子が計測する応力(σx1、σx2、σy1、σy2)から、次式により、原点(O点)の位置のひねり応力σxyおよび引張圧縮応力σpを求めることができる。σxy=(σx1+σx2)−(σy1+σy2)σp=1/4(σx1+σx2+σy1+σy2)なお、素子を構成する磁歪ワイヤ33の直径は5〜18μm、長さは0.5〜2.5mmにて、磁歪ワイヤに通電する周波数は100〜500MHzである。【選択図】図5

Description

本発明は、ひねり応力がかかるシャフトや棒状部品の表面のひねり応力を計測するひねりセンサに関するものである。
ひねり応力センサは、シャフトなど回転力を伝達部品に歪みゲージを張り付けて、トルクの計測に用いられている。歪みゲージとしては、金属薄膜タイプや半導体歪みゲージが広く使用されているが、金属薄膜タイプの歪みゲージ率は2、半導体歪みゲージの歪みゲージ率は50程度と低い。微妙な荷重や応力、さらに小さな小型部品に係る応力を測定するために、その小型化と高感度化、すなわち歪みゲージ率の大幅改善が求められている。
小型シャフトなどの棒状部品の微小ひねり応力を計測する場合、応力は必ずしも一様に分布しておらず、特定の測定位置で計測し平均化して平均的なひねり応力と各部位でのひねり応力の測定が重要である。また小型部品の場合、ひねり応力と同時に引張圧縮応力の影響を受けやすいので、ひねり応力と引張圧縮応力の同時計測を行う必要がある。特に医療分野においては、医療機器の先端部にかかるひねり応力や引張圧縮応力を計測する場合などにおいてはその必要性が大きい。
高感度歪みゲージとしては、高い歪みゲージ率を有する応力インピーダンスセンサ(以下、SIセンサという。)が知られている。
SIセンサについては、特許文献1および特許文献2に開示されている。ここで、応力インピーダンスとは、磁性ワイヤに歪みが負荷されると磁性ワイヤのインピーダンスが歪量に応じて変化する現象で、わずかな歪みで大きなインピーダンス変化を生ずる高感度歪みゲージが開発されている。
SIセンサの感度評価は、歪みゲージ率Gで評価されている。それは、G=(dR/R)/(dL/L)で計算することができる。Lは応力検知体の長さ、dLは伸びで、Rは応力検知体の電気抵抗、dRは電気抵抗の変化量である。なお、市販の歪みゲージは、歪みゲージ率は2程度で、半導体歪みゲージの歪みゲージ率は50〜200程度である。
特許文献1には、応力検知体である磁性ワイヤは、Fe系アモルファスワイヤで、直径125μm、長さ150μmにて、励磁周波数10MHzで、63程度の歪みゲージ率が得られている。
一方、特許文献2(実施例1)には、応力検知体である磁性ワイヤは、負磁歪のCo系アモルファスワイヤで、直径30μm、長さ20mmにて、励磁周波数20MHzで、1286の歪みゲージ率が得られている。これは半導体歪みゲージの6.5倍も高い値である。
また、非特許文献1(図8)によるとワイヤ径30μm、長さ20mmで、励磁周波数を20MHz、電流の強さ20mAとした時に、歪みゲージ率1524を得ている。
非特許文献2(図2)によると、素子の長さ4mm、幅2mmとして、励磁周波数を15MHz、電流の強さ9.5mAの場合に、歪みゲージ率2000程度を得ることができると報告している。
しかし、SI素子は、既存製品の磁性ワイヤを被試験体に取り付けることが難しく実用化に至っていない。さらに、素子の長さを短くすると歪みゲージ率が低下してしまうので、小型化と高感度化を両立させるための新技術開発が必要である。
なお、SIセンサに匹敵する高感度歪みゲージセンサとして、非特許文献3(表1)によると、5mm角程度のスピンMEMSタイプのセンサは1000程度である。非特許文献4によると、磁歪材料をFeアモルファス合金に変更してMEMSタイプで歪みゲージ率5000を実現したとの最新の報告がなされている。しかし、これはシリコンのMEMS構造体の上に歪みゲージを張り付ける構造のため、小型化は難しいので、本発明における歪みゲージとしてはふさわしくないと判断して、開発の対象としなかった。
SIセンサを使ったひねり応力センサの基本特性については、非特許文献5(77〜91頁)に、差動型素子の構造、回路図、および基本特性が紹介されている。そこでは、ひねり応力に対して、±10MPaのひねり応力で300mVもの大きな出力電圧を得ることおよびひねり応力に対して非対称特性となることが報告されている。
以上、医療分野などにおける小型シャフト部品のひねり応力を計測するために、SIセンサの小型化と簡単に被試験体に取り付けることができるSIセンサの素子の開発という新技術の開発およびそれを使った特定位置でのひねり応力の計測方法の開発が求められている。
なお、外部磁界が大きい場合や高感度の歪みゲージ率の場合には、外部磁界の影響を受けやすくなるため磁気シールドの技術開発も併せて求められている。
特開平8−128904 特開平10−170355
沈麗萍他:日本応用磁気学会22、677−680(1998) 山寺秀哉ほか:豊田中央研究所R&Dレビュー、3,2、p51〜56(2001.6) 横河技報、60,1,p43〜47(2017) EETimes 2019年9月3日ニュース 沈麗萍:学位論文(アモルファス磁歪ワイヤの応力インピーダンス効果とCMOS IC形応力センサに関する研究、P77〜91(2000)
本発明は、特定の位置のひねり応力を特定位置(ピンポイント)で計測できる小型のひねりセンサ素子を開発して、小型シャフトにかかるひねり応力を精度よく測定するためのものである。
そのためには、第1の課題は、SIセンサの素子の長さをこれまでの30mmから5mm以下にするとSIセンサの歪みゲージ率が低下してしまう。SIセンサの歪みゲージ率の大幅な改善を図り、素子長さを短くしても2000以上の歪みゲージ率を確保できるSIセンサを開発することである。
第2の課題は、簡単に被試験体に取り付けることができるフレキシブルタイプのSI素子を開発することである。
第3の課題は、ひねり応力をピンポイントで測定できるひねり応力センサを考案することである。
第4の課題は、ひねり応力と同時にかかる引張圧縮応力を測定できるようにすることである。
第5の課題は、ひねり応力センサへの外部磁界の影響を解消する磁気シールドを開発することである。
本発明者は、歪みゲージ率に及ぼす諸因子を鋭意研究した。
その結果、磁歪ワイヤの直径を30μmから10μmに変更することで、3倍程度高い歪みゲージ率を得ることができることを見出した。また、磁歪ワイヤの直径が小さくなるほど、歪みゲージ率に及ぼす周波数のピーク周波数は増加し、かつ最適周波数における歪みゲージ率が増大することを見出した(図1)。磁歪ワイヤの直径を30μmから10μmへと小さくすると、最適周波数は、20MHzから200MHzに増加して、最適周波数における歪みゲージ率は周波数の平方根に比例して増加することが分かった。
さらに、歪みゲージ率は、磁歪ワイヤの長さLと磁歪ワイヤの断面積Sとの比、つまりアスペクト比(L/S)に強く依存することを見いだした(図2)。
SI素子に磁歪ワイヤの直径30μmで長さ20mmの場合のゲージ率は1000程度であるが、長さを2mmと短くするとゲージ率は100程度と激減した。他方、SI素子の磁歪ワイヤの直径10μmで長さ1mm、2mmおよび4mmとした場合、歪みゲージ率は1100程度、2300程度および4500程度となった。以上の知見を基に第1の課題を解決した。
なお、磁歪ワイヤとしては、Co系アモルファスワイヤ、Fe系アモルファスワイヤどちらでも使用できる。
また、本発明者は、フレキシブル基板に磁歪ワイヤを取り付けることができるならば、半導体歪みゲージ素子と同様に、接着剤などで被試験体に貼り付けることができるSI素子を開発できるとの思いに至った。そこで、フレキシブル基板の表面に磁歪ワイヤを配置し、樹脂で固定した上で、もしくは、フレキシブル基板の表面に溝加工を施し、その溝に沿って磁歪ワイヤを配置し、樹脂で固定した上で、磁歪ワイヤに取り付けた磁歪ワイヤ端子と外部の電子回路とを連結する磁歪ワイヤ電極とからなるSI素子を考案した。
また、本素子は、磁歪ワイヤ径は溝に埋設されていてもいいし、その一部が溝に埋設されず基板面上に凸部を形成していてもよい。さらに基板上の溝を線状のマークとしてマーク線に沿ってワイヤを整列させ、接着剤で固定してもよい。
以上の考案により第2の課題を解決した。
さらに、シャフト部品にかかるひねり応力を任意の1点で計測することが可能な素子構造を考案した。
被試験体の表面応力を測定するひねり応力センサ素子は、フレキシブル基板上に4個の応力インピーダンスセンサ素子(X1、X2、Y1、Y2)が原点(O点)を中心として4回対称に対角線上に配置するという複合素子とすることに思い至った。
上記複合素子の4ケ所のひねり応力を、図3に示す電子回路を使って計測し、ひねり応力σx1、σx2、σy1、σy2に対応するVx1、Vx2、Vy1、Vy2を求めた。作動素子の出力電圧Vx=Vx1−Vx2,Vy=Vy1−Vy2は、σx=σx1―σx2、σy=σy1―σy2と直線的関係にあった。その結果を図4に示す。
各々の応力インピーダンスセンサ素子が計測する応力(σx1、σx2、σy1、σy2)について、X軸方向の応力であるσx1およびσx2 を加算し、X軸方向と直交するY軸方向の応力であるσy1およびσy2 を加算し、次にX軸方向の加算値とY軸方向の加算値との差分σxyは、σxy=(σx1+σx2)−(σy1+σy2)なる式で算出して、原点(O点)の位置におけるひねり応力の測定を可能とする。
また、ひねり応力が負荷している状態での引張圧縮応力Pは、4か所の応力σx1、σx2、σy1、σy2に対応する4つの測定値Vx1、Vx2、Vy1、Vy2を平均化して求めることができることを見出した。つまりP=P=1/4(Vx1+Vx2+Vy1+Vy2)。引張圧縮応力は、Vx1とVx2、Vy1とVy2では正負が反転しているため、加算すると打消し、接触圧力成分のみが残るためである。
以上の考案により、第3の課題を解決した。
また、引張圧縮応力σpは、σp=1/4(σx1+σx2+σy1+σy2)で計算して求めることにした。これにより、原点O点におけるひねり応力と引張圧縮応力を同時に計測するという第4の課題を解決した。
外部磁界を遮断する磁気シールドは、SIセンサをシールドするのではなく、応力を検知する磁歪ワイヤを取り囲むように四角環状または楕円環状の磁性被膜を配置した。この配置は、SIセンサの小型化にも反しないことから第5の課題を解決した。
本発明は、小型シャフト部品にかかる微小なひねり応力の測定を可能にした。しかも測定位置をピンポイントに特定し、しかも引張圧縮応力を同時に測定することを可能にした。引張圧縮応力の影響や外部磁界の影響を取り除き、あるいは補正して、ひねり応力を精度よく測定することを可能にした。
これにより、医療分野のロボット治療化に必要な微妙なひねり応力を計測可能にして、将来のロボット医療化に貢献する技術である。
歪みゲージ率に及ぼすワイヤ径と周波数の影響を示す図である。 歪みゲージ率に及ぼすアスペクト比L/Sの影響を示す図である。 電子回路を示す図である。 差動素子の曲げ応力測定特性を示す図である ひねり応力センサ素子を示す平面図である。 ひねり応力センサ素子のA1−A2線の断面図である。 ひねり応力センサ素子のB1−B2線の断面図である。 SI素子の平面の概念図である。 SI素子のC1−C2線の断面図である。 磁歪ワイヤをパーマロイによる磁気シールドしているSI素子の平面図である。 磁歪ワイヤをパーマロイによる磁気シールドしているSI素子のD1−D2線の断面図である。 磁歪ワイヤをパーマロイによる磁気シールドしているSI素子のE1−E2線の断面図である。 4個のSI素子による応力を同時に計測する電子回路を示す図である。
第1発明の被試験体の表面応力を計測するひねり応力センサ素子は、フレキシブル基板上に、原点を中心として4回対称に対角線上に配置されている4個の応力インピーダンスセンサ素子と、4個の出力電極、1個のグランド共通電極と1個のグランド電極および3本の配線から構成されている。
フレキシブル基板は、長さは1.5〜4.5mm、幅は1.5mm〜4mmからなり、
応力インピーダンスセンサ素子は、応力検知体としてアモルファス磁歪ワイヤとアモルファス磁歪ワイヤの両端には磁歪ワイヤ端子(磁歪ワイヤ出力端子および磁歪ワイヤグランド端子)を備え、アモルファス磁歪ワイヤの直径は5〜18μm、長さは0.5〜3.0mmからなり、出力電極は、磁歪ワイヤ出力端子と配線を介してそれぞれ接続され、グランド共通電極は、原点に位置して4個の磁歪ワイヤグランド端子と結合しており、グランド電極は、グランド共通電極と配線を介して接続されている。
そして、好ましくは、アモルファス磁歪ワイヤは、磁性薄膜により取り囲まれている。
シャフト部品にかかるひねり応力を任意の1点で計測するための素子の構造は、フレキシブル基板上に磁歪アモルファスワイヤと磁歪ワイヤの両端の電極端子からなる応力インピーダンス素子(以下、SI素子という。)の4個(X1,X2,Y1,Y2)を、原点を中心に4回対称に対角線上に配置する複合素子の構造とした。
先ず、ひねり応力センサ素子1について、図5〜7を参照して説明する。
ひねり応力センサ素子1のサイズは、小さいほど好ましいが歪みゲージ率が低下するので、フレキシブル基板(以下、基板という。)のサイズは長さ1.5〜4.5mm、幅1.5〜4.0mmとする。ひねり応力センサの用途に応じて長さ1.5〜6.5mm、幅1.3〜6.0mmと大きくすることもできる。
ここで用いる応力インピーダンスセンサ(以下、SIセンサという。)は、SIセンサ素子の長さが0.5〜4.0mmで、歪みゲージ率2000〜5000を有するものである。
基板11上に、4個のSI素子12(X1、X2、Y1、Y2)が原点であるO点を中心として4回対称に対角線上に配置されている。
X軸方向にO点を中心としてX1とX2が対称(2回対称)に配置され、X軸方向と直交するY軸方向にO点を中心としてY1とY2が対称(2回対称)に配置されているので、合わせて4回対称になる。そして、X1とX2はX軸方向に、Y1とY2はY軸方向に配置されており、直交していることから対角線上に配置されている。
ここで、O点は基板の中心部とすることが好ましい。
<ひねり応力センサ素子とSI素子における基板>
ひねり応力センサ素子1の基板11は、SI素子12(図8:SI素子3)の基板31も兼ねている。
すなわち、ひねり応力センサ1の基板11上にO点を設定し、O点を中心として4個のSI素子12を配置するため、O点を中心として対角線上に磁歪ワイヤ33を設置する溝32を基板31に形成して磁歪ワイヤを溝32内に樹脂で接着剤して固定する。磁歪ワイヤの両端には、磁歪ワイヤ出力端子341と磁歪ワイヤグランド端子342が金属蒸着により形成される。
<出力電極>
4個の出力電極13は、配線16を介して磁歪ワイヤ出力端子341と接続されている。外部の電子回路2A(図示せず)へはリード線17により接続されている。出力電極13は、金属蒸着により形成され、直径は40〜80μmである。
<グランド共通電極、グランド電極>
グランド共通電極14は、O点に位置して4個の磁歪ワイヤグランド端子342と結合しており、配線16を介してグランド電極15に接続されている。外部の電子回路2Aへはリード線18により接続されている。
グランド共通電極14は、金属蒸着またはメッキで形成され、直径80〜120μmである。グランド電極14は、金属蒸着で形成され、直径40〜80μmである。
ここで、磁歪ワイヤ33の磁歪ワイヤグランド端子342は、グランド共通電極14が兼用して省略してもよい。また、グランド共通電極14は金属メッキでもよい。
なお、外部に信号を送る4つの信号用の出力電極17とグランド電極18は、例えば図5に示すように、ひねり応力センサ素子1の一の端部に集合して、外部の電子回路2Aとリード線(17、18)で接合する構造が好ましい。
次に、ひねり応力センサ素子を構成するSI素子の構造および電子回路について、図3および図8〜13を参照して説明する。
SI素子3(図8〜9)は、フレキシブル基板(基板)31、アモルファス磁歪ワイヤ(以下、磁歪ワイヤという。)33、磁歪ワイヤ出力端子341および磁歪ワイヤグランド端子342から構成される。
また、SI素子3A(図10〜12)は、基板31、レジスト層31R、パーマロイ31P、磁歪ワイヤ33、磁歪ワイヤ出力端子34、磁歪ワイヤ出力端子341および磁歪ワイヤグランド端子342、配線35から構成される。
<フレキシブル基板(基板)>
応力検知体である磁歪ワイヤ33、磁歪ワイヤ出力端子341および磁歪ワイヤグランド端子342を配置する基板31は、応力の負荷状態を測定する被試験体に貼りつけられたアモルファス磁歪ワイヤ33が微小な応力を検知できるように柔軟性を有するフレキシブル基板31とする。これにより、基板31の表面は被試験体の表面部に、平坦な面のみでなく丸みのあるR面などに容易に接着剤で固定できる。
基板31には、その上面にレジスト層31Rが塗布されている。以下、基板31は、基板31上のレジスト層31Rを言う。
基板31(31R)の上に磁歪ワイヤ33を配置するための溝32(ガイド溝)を形成し、その溝32に磁歪ワイヤ33を配置し、接着する。これにより、磁歪ワイヤ33は基板31(31R)に確実に固定できる。
溝33と磁歪ワイヤ32との関係は、磁歪ワイヤ33の直径の上部が基板(31R)表面と同じか溝内に埋もれている場合、あるいは磁歪ワイヤ33の直径の一部が基板(31R)表面より凸部を形成してもよい。
磁歪ワイヤ33の上部あるいは凸部は絶縁性樹脂を被覆する。基板(31R)表面を被試験体の表面部に接着剤で固定する際の絶縁性を確保するためである。
<アモルファス磁歪ワイヤ(磁歪ワイヤ)>
応力検出体として、アモルファス磁歪ワイヤを用いる。微小な応力を検知するために可能な限り磁歪ワイヤの直径(断面積S)は小さいほど歪みゲージ率が高くなることから、直径5μm〜18μmとする。直径5μm以上としたのは、それ以下の磁歪ワイヤは製造が困難であるからである。磁歪ワイヤの長さは、0.5mm〜3.5mmとして、好ましくは0.5mm〜2.5mmとして素子の小型化を図る。長さを0.5mm以上としたのは、それ以下だと十分なゲージ率を得ることができないためである。
材質は、Co系アモルファス磁歪ワイヤ、Fe系アモルファス磁歪ワイヤでもよい。 また、磁歪ワイヤは、直径5〜18μmのガラス被覆付きのアモルファス磁歪ワイヤでもよい。
<磁歪ワイヤ端子など>
磁歪ワイヤに生じたインピーダンスの変化量を磁歪ワイヤ33から、磁歪ワイヤの両端に形成した磁歪ワイヤ端子34から、一端子は配線16により出力電極17、他端子はグランド共通電極14、配線16を介してグランド電極18に伝えている。
また、図10に示すように、磁歪ワイヤ33の両端に磁歪ワイヤ端子34を設け、配線35を介して磁歪ワイヤ出力端子341と磁歪ワイヤグランド端子342へ伝え、磁歪ワイヤ出力端子341は配線16により出力電極17へ、磁歪ワイヤグランド端子342はグランド共通電極14、配線16を介してグランド電極18に伝えている。
ガラス被覆付きのアモルファス磁歪ワイヤの場合は、磁歪ワイヤの両端は磁歪ワイヤの上面のガラス被覆を除去して金属蒸着膜で磁歪ワイヤ端子を形成する。
ガラス被覆付きの磁歪ワイヤは、溝に配置したときや被試験体に固定したときなどに絶縁性の確保を確実にできるので短絡の恐れが無い。
<磁歪ワイヤなどの磁気シールド>
また、アモルファス磁歪ワイヤは、四角環または楕円環の磁性薄膜により取り囲まれている。
これにより、外部磁界の影響を受けることなく、高い歪みゲージ率を有するSI素子を得ることができる。
図10〜12にその構造の例を示す。図11はSI素子3Aの平面図で、そのD1−D2線の断面図を図11に示し、そのE1−E2線の断面図を図12に示している。
図11に示すSI素子3Aにおいて、基板31上にレジスト層31Rに設けられている溝32に磁歪ワイヤ33が配置され、磁歪ワイヤ33の両端には磁歪ワイヤ端子34がそれぞれ形成され、配線35により基板31の両端部に形成されている磁歪ワイヤ出力端子341と磁歪ワイヤグランド端子342に接続されている。
パーマロイ31Pからなる磁性薄膜が、磁歪ワイヤ33の周囲に四角環状に基板31またはレジスト層31Rの上に形成されている。基板31に接続配線15が配置されている一辺は絶縁性を有するレジスト層31Rおよび絶縁被覆されている基板31の上にパーマロイ31Pを形成し、他の三辺は絶縁被覆されている基板31上にパーマロイ31Pを形成し、より磁気シールド効果を高めている。
磁歪ワイヤを取り囲む磁性薄膜の形状は、素子の周辺上に沿い、内部に磁歪ワイヤが配置されている四角環である。磁歪ワイヤの直径が10μmの場合には、四角環の厚みは、5μm〜20μm程度でその環の幅は20μm〜50μm、四角環の長辺の長さは、外側はSI素子の長さより短く、内側は磁歪ワイヤの長さより長い。
この例に加えて、磁歪ワイヤを上下左右から取り囲む包袋状の場合、平面の四角環に上下面にプレート状の磁性薄膜を取り付けた形状である。プレートの厚みは、2μm〜10μm程度である。
本発明においては、磁歪ワイヤを外部磁界からシールドできる磁性薄膜であれば、上記四角環、楕円環の形状や包袋状の形状に制限されない。
磁性薄膜の材質は、パーマロイなどシールド機能を有するならば材質は問わない。
<電子回路>
SIセンサの電子回路2は、パルス発振器、高速電子スイッチ、ピークホールド回路および増幅器からなる。
はじめに、ワイヤに通電するパルス電流の周波数は100〜500MHzである。磁歪ワイヤを5〜18μmと細径化する場合には高周波とすることにより、ゲージ率を改善することができるからである。
SIセンサの電子回路としては、高周波電流の場合には素子の信号をインピーダンスアナライザ回路で測定する回路(特許文献1)、パルス電流の場合には磁性ワイヤが発信するパルス信号波形のピーク値をサンプルホールドする回路(特許文献2)などが広く使用されおり、これらの回路は発明の電子回路として使用することもできる。
電子回路としては、パルス発振器からパルス電流を通電し、パルス信号波形のピーク値を高速電子スイッチで開閉時間をできるだけ短くして、ピークホールド回路で検知し、増幅器で増幅後、外部の信号処理回路に転送することが好ましい。ここで、開閉時間は0.2n秒以下としてピークホールド回路によりピーク電圧を検波することが好ましい。
本発明は、パルス電流に限定されるものではないが、高周波を使用すると、消費電力が増加するので好ましくない。
上記SIセンサは、アモルファス磁性ワイヤの直径を5〜18μm、長さを0.5〜2.5mmとして、パルス周波数を100MHz〜500MHzとすることで、2000〜5000の優れた歪ゲージ率が得られる。
次に、上述のひねり応力センサ素子を用いるひねり応力センサについて説明する。
ひねり応力センサは、ひねり応力センサ素子と電子回路とを備えている。
ひねり応力センサ素子を構成する4個の応力インピーダンスセンサ素子は、フレキシブル基板上に原点を中心として4回対称に対角線上に配置された複合素子で、かつ4個の応力インピーダンスセンサ素子の向きは被試験体の取り付け軸方向に対して45度に傾斜するように取り付けられている。
電子回路は、パルス発振器、高速電子スイッチ、ピークホールド回路および信号処理回路を備えている。パルス発振器は、アモルファス磁歪ワイヤに周波数は100MHz〜500MHzの高周波電流またはパルス電流を通電し、高速電子スイッチは、アモルファス磁歪ワイヤのインピーダンス変化量に対応するパルス波形電圧のピーク電圧を検波し、ピークホールド回路は、検波したピーク電圧をホールドし、信号処理回路は、ホールドした電圧を信号処理することにより原点位置におけるひねり応力を測定する。
上記複合素子の4ケ所のひねり応力を、図13に示す電子回路を使って計測し、ひねり応力σx1、σx2、σy1、σy2に対応するVx1、Vx2、Vy1、Vy2を求める。図4に示すように、作動素子の出力電圧Vx=Vx1−Vx2,Vy=Vy1−Vy2は、σx=σx1―σx2、σy=σy1―σy2と直線的関係にある。
各々の応力インピーダンスセンサ素子が計測する応力(σx1、σx2、σy1、σy2)について、X軸方向の応力であるσx1およびσx2 を加算し、X軸方向と直交するY軸方向の応力であるσy1およびσy2 を加算し、次にX軸方向の加算値とY軸方向の加算値との差分σxyは、σxy=(σx1+σx2)−(σy1+σy2)なる式で算出して、原点(O点)の位置におけるひねり応力の測定を可能とする。
また、ひねり応力が負荷している状態での引張圧縮応力Pは、4か所の応力σx1、σx2、σy1、σy2に対応する4つの測定値Vx1、Vx2、Vy1、Vy2を平均化すると求めることができる。つまり、P=P=1/4(Vx1+Vx2+Vy1+Vy2)である。引張圧縮応力は、Vx1とVx2、Vy1とVy2では正負が反転しているため、加算すると打消し、接触圧力成分のみが残るためである。
本発明の信号処理回路は、4個の応力インピーダンスセンサ素子の測定値をσx1、σx2、σy1、σy2とすると、ひねり応力σxyは関係式(1)により、引張圧縮応力σpは関係式(2)により、原点O点位置におけるひねり応力と引張圧縮応力を同時に求める回路からなる。
σxy=(σx1+σx2)―(σy1+σy2) ・・・(1)
σp =1/4(σx1+σx2+σy1+σy2) ・・・(2)
ひねり応力センサの電子回路について、図13を参照して説明する。
電子回路2Aは、4個のSI素子23(23A、23B、23C、23D)の信号を処理するために、パルス発振器21は共通にして、電子スイッチ24(24A、24B、24C、24D)で切り換えながら各SI素子23に通電し、SI素子23から発生するひねり応力に応じた電力波形を、そのピークで高速電子スイッチ24(24A、24B、24C、24D)により検波してサンプルホールド回路26(26A、26B、26C、26D)でサンプルホールドし、増幅器27(27A、27B、27C、27D)で増幅するが、この回路はSI素子23毎に検波タイミングと増幅度を調整する必要があるので、4個の回路部を4個とした。4個の回路部の信号電圧は電子スイッチ28(28A、28B、28C、28D)を介して信号処理回路(図示せず)に連結されて、順次測定を行い、ひねり応力(σx1、σx2、σy1、σy2)を求めることができる。
ここで、図14の例に示す4個の電子スイッチ22および23を用いずに、図3の例に示す電子回路を4個設けて、4個の回路を並列使用して、ひねり応力(σx1、σx2、σy1、σy2)を求めることも可能である。
ひねり応力センサ素子1は、図5に示すように図の上下方向を被試験体の軸方向とすると、被試験体の軸に対して4つのSI素子12の向きは各45度に傾くように取り付けられることになる。
この取付け状態で、ひねり応力(σx1、σx2、σy1、σy2)を測定すると、X方向の応力であるσx1とσx2 を加算し、Y方向の応力であるσy1とσy2 を加算し、次に両者の差分σxyをσxy=(σx1+σx2)−(σy1+σy2)なる式で算出すると、原点O点でのひねり応力を得ることができる。
また、引張圧縮応力σpは、σp=1/4(σx1+σx2+σy1+σy2)で計算して求めることができる。これにより、原点O点におけるひねり応力と引張圧縮力応力を同時に計測可能になる。
以下、実施例について図5、9および13を参照して説明する。
実施例は、フレキシブル基板11上に、4個のSI素子12と4個の出力電極13および配線16、並びにグランド共通電極14とグランド電極15および配線16から構成されるひねり応力センサ素子1とする。
ひねり応力センサ素子のサイズは、幅3.0mm、長さ3.5mm、厚さ0.11mmである。
なお、4個の出力電極13および1個のグランド電極15を配置するひねり応力センサ素子1の長手方向の端部(図5の上端部)からは、外部の電子回路14へ接続しているリード線5本(出力電極から4本のリード線17とグランド電極から1本のリード線18)が延びている。
このひねり応力センサ素子1を、直径8mm、内径7.6mm、長さ30mmのステンレス製パイプの被試験体に、4個のSI素子12がパイプの軸方向(長手方向)に対して45度傾斜するように貼り付け、リード線17、18を用いて電子回路2Aに連結した。4個のSI素子12の応力σx1、σx2、σy1、σy2を計測し、それらの4つの測定値をから、ひねり応力σxyを、σxy=(σx1+σx2)―(σy1+σy2)で計算して求め、原点O点位置でのひねり応力を求めた。また、引張圧縮応力Pは、P=1/4(σx1+σx2+σy1+σy2)で計算して求めて、ひねり応力と引張圧縮応力を同時に計測した。
実施例に用いたSI素子12は、フレキシブル基板(以下、基板という。)11上に、基板11の中心部にひねり応力センサ素子1の原点O点を設け、その原点O点を中心として4回対称となるように、SI素子のサイズは幅0.05mm、長さ1.40mmからなり、4個配置されている。
SI素子12の構造は、図9の例に示すように、基板11上に厚さ10μmの絶縁性のレジスト層11Rを塗布により形成し、レジスト層11R(31R)には幅20μm、深さ8μmの溝32を設けられている。この溝32に、直径8μm、長さ1.26mmの磁歪ワイヤ33が樹脂37により接着・固定されている。その両端には、直径40μmの磁歪ワイヤ出力端子341および磁歪ワイヤグランド端子342が配置されている。
磁歪ワイヤ33は、レジスト層31Rの表面より直径の一部(2μm)が凸部となって基板11(レジスト層31R)の表面より張り出している。
磁歪ワイヤ33の凸部分および磁歪ワイヤ33の配置されている溝32内は、樹脂37により被覆・絶縁される。
基板11の表面は、4個のSI素子が配置されている表面を除き、厚さ2μmの絶縁性レジストを塗布して、電極および配線を行なう。
原点O点には、4個の磁歪ワイヤグランド端子342を全て結合するように直径100μmの銅メッキによりグランド共通電極14が形成される。次に、直径50μmの4個の出力電極13と1個のグランド電極15、ならびに磁歪ワイヤ出力端子341と出力電極13を接続する4本の配線16およびグランド共通電極15とグランド電極15を接続する1本の配線16が金蒸着により形成されている。
ひねり応力センサ素子1は、リード線17および18により電子回路2Aに接続される。
電子回路2Aは、1個のパルス発振器21、4個の電子スイッチ22、4個のSI素子23、SI素子が発するパルス電圧波形のピーク値をサンプルホールドする4個のピークホールド回路26からなる。パルス電流の場合には、磁歪ワイヤが発するパルス信号波形のピーク値をサンプルホールドするピークホールド回路26は高速電子スイッチ24とコンデンサ25からなっている。ピークホールドされた電圧は4個の増幅器27で増幅処理されて、4個の電子スイッチ28で切り替えられて出力電圧として出力される。出力電圧は、被試験体にかけられた応力に比例する(図4)。
本実施例は、磁歪ワイヤ33に周波数は200MHzのパルス電流で、電流の強さは100mAを通電しているので、サンプルホールドするにあたっては、パルス信号波形のピーク値を高速電子スイッチで開閉時間0.1n秒としてピーク電圧を検波することにした。
また、磁歪ワイヤ33は、直径10μmで長さ1.8mmよりアスペクト比、L/S=21となる。
よって、歪みゲージ率は2100となる。
トルクを0から±40Nmm負荷して、ひねり応力を0kg/mm から±2kg/mmまで変化させて測定した結果、回転、左回転のひねり応力に対して、出力は直線的出力を得ることができた。
また、ひねり応力1kg/mm 当たり、200mVもの大きな電圧を得ることに成功した。ノイズは、0.20μV程度で、検出能は0.1g/mm となった。
上記試験において、引張圧縮応力については、出力は直線的出力を得た。また、ひねり感度および検出能の0.7倍であった。
本発明のひねり応力センサは、小型で高感度ひねり応力センサで、小型部品のねじり応力をピンポイントに測定できて、ひねり応力の部位別を含めて計測できて、将来のロボット治療に欠かせないセンサである。
1:ひねり応力センサ素子
11:フレキシブル基板(基板)、12:SI素子(応力インピーダンスセンサ素子)、13:出力電極、14:グランド共通電極、15:グランド電極、16:配線、17:リード線(出力電極用)、18:リード線(グランド電極用)
2:電子回路
21:パルス発振器、22:電子スイッチ、23:SI素子、24:高速電子スイッチ、25:コンデンサ、26:サンプルホールド回路、27:増幅器
2A:電子回路
21:パルス発振器、22(22A、22B、22C、22D):電子スイッチ、23(23A、23B、23C、23D):SI素子、24(24A、24B、24C、24D):高速電子スイッチ、25(25A、25B、25C、25D):コンデンサ、26(26A、26B、26C、26D):サンプルホールド回路、27(27A、27B、27C、27D):増幅器、28(28A、28B、28C、28D):電子スイッチ
3:SI素子
31:基板、31R:レジスト層、32:溝、33:アモルファス磁歪ワイヤ(磁歪ワイヤ)、34:磁歪ワイヤ端子、35:配線、361:磁歪ワイヤ出力電極、362:磁歪ワイヤグランド電極
3A:SI素子(磁気シールドタイプ)
31:基板、31R:レジスト層、31P:パーマロイ、32:溝、33:磁歪ワイヤ、34:磁歪ワイヤ端子、35:配線、361:磁歪ワイヤ出力電極、362:磁歪ワイヤグランド電極
























Claims (4)

  1. フレキシブル基板上に、原点を中心として4回対称に対角線上に配置されている4個の応力インピーダンスセンサ素子と、4個の出力電極、1個のグランド共通電極と1個のグランド電極および3本の配線を備えるひねり応力センサ素子において、
    前記フレキシブル基板は、長さは1.5〜4.5mm、幅は1.5mm〜4mmからなり、
    前記応力インピーダンスセンサ素子は、応力検知体としてアモルファス磁歪ワイヤと前記アモルファス磁歪ワイヤの両端には磁歪ワイヤ出力端子および磁歪ワイヤグランド端子を備え、前記アモルファス磁歪ワイヤの直径は5〜18μm、長さは0.5〜2.5mmからなり、
    前記出力電極は、前記磁歪ワイヤ出力端子と前記配線を介してそれぞれ接続され、
    前記グランド共通電極は、原点に位置して4個の前記磁歪ワイヤグランド端子と結合しており、
    前記グランド電極は、前記グランド共通電極と前記配線を介して接続されていることを特徴とするひねり応力センサ素子。
  2. 請求項1において、
    前記アモルファス磁歪ワイヤは、四角環または楕円環の磁性薄膜により取り囲まれていることを特徴とするひねり応力センサ素子。
  3. ひねり応力センサ素子と電子回路とからなるひねり応力センサにおいて、
    フレキシブル基板上に、原点を中心として4回対称に対角線上に配置されている4個の応力インピーダンスセンサ素子と、4個の出力電極、1個のグランド共通電極と1個のグランド電極および3本の配線を備えてなり、
    前記フレキシブル基板は、長さは1.5〜4.5mm、幅は1.5mm〜4mmからなり、
    前記応力インピーダンスセンサ素子は、応力検知体として磁性薄膜に取り囲まれている直径は5〜18μm、長さは0.5〜3.0mmからなるアモルファス磁歪ワイヤと前記アモルファス磁歪ワイヤの両端の磁歪ワイヤ出力端子および磁歪ワイヤグランド端子とからなり、
    4個の前記応力インピーダンスセンサ素子の向きは、被試験体の取り付け軸方向に対して45度に傾斜するように取り付けられており、
    前記出力電極は、前記磁歪ワイヤ出力端子と前記配線を介してそれぞれ接続され、
    前記グランド共通電極は、原点に位置して4個の前記磁歪ワイヤグランド端子と結合しており、
    前記グランド電極は、前記グランド共通電極と前記配線を介して接続され、
    前記電子回路は、パルス発振器、高速電子スイッチ、ピークホールド回路および信号処理回路を備えてなり、
    前記パルス発振器は、前記アモルファス磁歪ワイヤに周波数は100MHz〜500MHzの高周波電流またはパルス電流を通電し、
    前記高速電子スイッチは、前記アモルファス磁歪ワイヤのインピーダンス変化量に対応するパルス波形電圧のピーク電圧を検波し、
    前記ピークホールド回路は、検波したピーク電圧をホールドし、
    前記信号処理回路は、ホールドした電圧を信号処理することにより、
    原点位置におけるひねり応力を測定することを特徴とするひねり応力センサ。
  4. 請求項3において、
    前記信号処理回路は、4個の前記応力インピーダンスセンサ素子の測定値をσx1、σx2、σy1、σy2とすると、ひねり応力σxyを関係式(1)により、引張圧縮応力σをは関係式(2)により、原点O点位置におけるひねり応力と引張圧縮応力を同時に求めることができる回路からなることを特徴とするひねり応力センサ。
    σxy=(σx1+σx2)―(σy1+σy2) ・・ ・(1)
    σp =1/4(σx1+σx2+σy1+σy2) ・・・(2)























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