JP6784063B2 - 潤滑状態識別装置及び潤滑状態識別方法 - Google Patents

潤滑状態識別装置及び潤滑状態識別方法 Download PDF

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Description

本発明は、潤滑状態識別装置及び潤滑状態識別方法に関するものである。
機械要素部品に働く摩擦を軽減するために用いられる潤滑油は、経年的に、酸化反応等により成分が劣化するとともに、潤滑性能が悪化することが知られており、いずれの場合も、潤滑油は黒色化が進行する。潤滑油の潤滑性能の悪化は、機械要素部品の摩耗や過熱を引き起こす可能性があるため、潤滑油の状態を監視する必要がある。例えば、特許文献1には、光学的な手法で潤滑油の劣化状態を判定する潤滑油劣化判定装置が開示されている。特許文献1のように、光を用いて潤滑油の劣化状態を判定する手法は、即時に潤滑油の状態を把握することができる。
特開2015−49166号公報
ところで、潤滑油の黒色化は、潤滑油の劣化(主に酸化劣化であるが、添加剤の消耗等も含む)だけでなく、機械要素部品の摩耗粉等が混入することによっても発生する。潤滑油の黒色化が、潤滑油自身の劣化によるものなのか、潤滑油に異物(機械要素部品の摩耗粉も含む)が混入したことによるものなのかを識別できれば、機械要素部品のメンテナンス上、大変有効である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、潤滑油の劣化と、潤滑油への異物の混入のいずれが生じているか識別できる潤滑状態識別装置及び潤滑状態識別方法の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、潤滑油に検査光を照射する照射部と、前記検査光が前記潤滑油を通過した透過光を受光する受光部と、前記透過光に含まれる三原色成分の赤色と緑色の色差に基づいて、前記潤滑油の劣化、前記潤滑油への異物の混入のいずれが生じているかを識別する演算部と、を備える、潤滑状態識別装置を採用する。
また、本発明においては、前記演算部は、前記赤色と緑色の色差が増加傾向にある場合、前記潤滑油の劣化が生じていると判定し、前記赤色と緑色の色差が前記増加傾向に無い場合、前記潤滑油への異物の混入が生じていると判定する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記演算部は、前記赤色と緑色の色差が減少傾向にある場合、前記異物が予め設定された無機物群に属すると判定する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記演算部は、前記透過光に含まれる三原色成分の赤色と青色のそれぞれの変化傾向に基づいて、前記無機物群に属する前記異物が、前記無機物群として予め設定された複数の物質のいずれに該当するかを識別する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記演算部は、前記赤色と緑色の色差が前記増加傾向にも前記減少傾向にもない場合、前記異物が予め設定された有機物群に属すると判定する、という構成を採用する。
また、本発明においては、画像を表示する表示部を備え、前記演算部は、前記潤滑油に各種異物が混入したときの前記受光部が受光した前記透過光に含まれる三原色成分の色差の経時的な変化を示すマップを前記表示部に表示させる、という構成を採用する。
また、本発明においては、潤滑油に検査光を照射する照射工程と、前記検査光が前記潤滑油を通過した透過光を受光する受光工程と、前記透過光に含まれる三原色成分の赤色と緑色の色差に基づいて、前記潤滑油の劣化、前記潤滑油への異物の混入のいずれが生じているかを識別する識別工程と、を有する、潤滑状態識別方法を採用する。
本発明では、潤滑油を通過した透過光に含まれる三原色成分の赤色と緑色の色差に基づいて、潤滑油の劣化、前記潤滑油への異物の混入のいずれが生じているかを識別している。これにより、潤滑油の劣化と、潤滑油への異物の混入のいずれが生じているか識別することが可能となった。
本発明の実施形態における潤滑状態識別装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態における潤滑状態識別装置の断面構成図である。 本発明の実施形態における色差変化率の色指標を用いて潤滑油に模擬的に摩耗粉(異物)を混入したときの影響を分析したグラフである。 本発明の実施形態における色差変化率の色指標を用いて潤滑油に模擬的に摩耗粉(異物)を混入したとき/しないときの影響を分析したグラフである。 本発明の実施形態における潤滑油に模擬的に摩耗粉(異物)を混入したときの吸光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態における潤滑油に模擬的に摩耗粉(異物)を混入したとき/しないときの吸光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態における潤滑油への各種摩耗粉の混合による影響をまとめた表である。 本発明の実施形態における潤滑状態識別装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における演算部が表示部に表示させるマップである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における潤滑状態識別装置1の機能ブロック図である。図2は、本発明の実施形態における潤滑状態識別装置1の断面構成図である。
本実施形態の潤滑状態識別装置1は、図2に示すように、対象機械2に設置され、対象機械2に供給される潤滑油Xの潤滑状態を識別する装置である。
対象機械2は、金属製の機械要素部品(例えば歯車装置)や、セラミック製の機械要素部品(例えば軸受装置)等を備える。本実施形態の対象機械2では、潤滑油Xの潤滑性能の悪化の原因として、潤滑油Xの劣化(主に酸化劣化であるが、添加剤の消耗等も含む)、機械要素部品の摩耗粉、削片等の異物の混入等が想定されるものとする。
潤滑状態識別装置1は、図1に示すように、計測部10と、演算部11と、表示部12と、記憶部13と、入力部14とを備えている。計測部10は、図2に示すように、基礎部10aと、取付基板10bと、ライト10c(照射部)と、光センサ10d(受光部)と、第1プリズム10eと、第2プリズム10fと、カバー10gと、を備える。対象機械2には、潤滑油Xを貯溜する潤滑油貯溜部20まで貫通する検査用開口21が形成されている。計測部10は、検査用開口21に取り付けられている。
基礎部10aは、潤滑油貯溜部20の検査用開口21に挿入される中央部10a1と、一部が検査用開口21の淵に引っ掛けられるフランジ10a2と、を有する。中央部10a1には、ライト10cが照射した検査光Y1を通すための孔10a3と、検査光Y1が潤滑油Xを通過した透過光Y2を通すための孔10a4とが設けられている。また、基礎部10aは、取付基板10bと、ライト10cと、光センサ10dと、第1プリズム10eと、第2プリズム10fと、カバー10gとを支持している。取付基板10bは、ライト10c及び光センサ10dが取り付けられた電子基板である。
ライト10cは、例えば、白色LEDライトであり、スリット10h内の潤滑油Xに、白色光である検査光Y1を照射する。光センサ10dは、光の強度を計測する受光素子である。このような光センサ10dは、透過光Y2を受光し、透過光Y2のR(赤)成分、G(緑)成分及びB(青)成分の強度(光量)を計測するRGBセンサである。なお、ライト10c及び光センサ10dは、不図示の電源と取付基板10bを介して接続されている。なお、三原色成分とは、周知のように、白色光を合成するための波長であって、赤(波長:625-740nm)、緑(波長:500-560nm)、青(波長:445-485nm)の三色をいう。
第1プリズム10e及び第2プリズム10fは、光路を直角に屈折させるための直角プリズムであり、中央部10a1の底面に固定されている。第1プリズム10eは、孔10a3を覆うように配置され、ライト10cから射出された検査光Y1を、第2プリズム10fの方向に反射する。第2プリズム10fは、孔10a4を覆うように配置され、第1プリズム10e側から入射された透過光Y2を光センサ10dの方向に反射する。
第1プリズム10eと第2プリズム10fとの間には一定幅のスリット10hが設けられている。スリット10hは、潤滑油貯溜部20内に形成されており、潤滑油Xが流入する。つまり、スリット10hは、潤滑油Xを収容している。また、カバー10gは、ライト10c及び光センサ10dを潤滑油貯溜部20の外側から覆うことで、遮光する部材であり、外光によるノイズを防ぐ。
上記したような構成の計測部10において、検査光Y1は、ライト10cから射出され、第1プリズム10eによって90度方向に反射される(照射工程)。さらに、検査光Y1は、潤滑油Xが充満したスリット10h(潤滑油X)を通過し、その透過光Y2は第2プリズム10fによってさらに90度方向に反射され、光センサ10dへと入射する(受光工程)。そして、計測部10は、透過光Y2に含まれる三原色成分の強度を演算部11へと出力する。
図1に戻り、表示部12は、液晶ディスプレイ等のモニターであり、対象機械2の操作者等が潤滑状態の識別結果を容易に視認可能に表示する。記憶部13は、ハードディスクドライブ等のメモリであり、演算部11により算出された色差等のデータを記憶し、演算部11の要求に応じて、演算部11に送信する。入力部14は、キーボードやマウス等を備えており、操作情報を演算部11に入力する。
演算部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)並びに上記各構成機器と信号の入出力を行うインタフェース回路などから構成されている。演算部11は、計測部10からの入力信号に基づいて透過光Y2に含まれる三原色成分の強度、すなわち赤色R成分の強度、緑色G成分の強度及び青色B成分の強度を取得する。
演算部11は、透過光Y2に含まれる三原色成分の赤色Rと緑色Gの色差に基づいて、潤滑油Xの劣化、潤滑油Xへの異物の混入のいずれが生じているかを識別する。また、本実施形態の演算部11は、赤色Rと緑色Gの色差に基づいて、潤滑油Xに混入した異物が、予め設定された無機物群若しくは予め設定された有機物群に属するかを識別する。さらに、本実施形態の演算部11は、赤色Rと青色Bのそれぞれの変化傾向に基づいて、無機物群に属する異物が、当該無機物群として予め設定された複数の物質のいずれに該当するかを識別する。
次に、演算部11が実施する潤滑状態識別方法について説明する。
通常、潤滑油Xの色は酸化劣化及び摩耗粉(異物)の混入により変色(黒色化)する。潤滑油Xの潤滑状態の悪化については、色情報(RGBデータ)から得られる光の強度に相当する輝度で診断できる。光センサ10dが受光した透過光Y2に含まれる三原色成分をR、G、Bとし、潤滑油Xが黒色化していない初期状態(新油)の透過光Y2に含まれる三原色成分をR、G、Bとしたときに、輝度指標であるlog[ΔE_RGB]は、下式(1)で示すことができる。輝度の指標において、初期状態との相対値を用いた理由は、絶対値では計測基準の取り方に数値が左右されてしまうためである。また、対数を用いた理由は、軽微な変化を捉えるためである。
Figure 0006784063
式(1)のlog[ΔE_RGB]を監視すれば、潤滑油Xの潤滑状態の悪化は判定できるものの、その原因が、潤滑油Xの劣化に起因するものなのか、潤滑油Xへの異物の混入に起因するものなのかまでは識別することはできない。このため、本手法では、透過光Y2に含まれる三原色成分の色差変化率の色指標のうち赤色Rと緑色Gの色差に観察された特異的なトレンド(傾向)を使用する。赤色Rと緑色Gの色差の色指標であるlog[Δ|R-G|]は、下式(2)で示すことができる。ここで、式(1)と同様に、初期状態との相対値を用いた理由は、絶対値では計測基準の取り方に数値が左右されてしまうためである。また、対数を用いた理由は、軽微な変化を捉えるためである。
Figure 0006784063
図3は、本発明の実施形態における色差変化率の色指標を用いて潤滑油Xに模擬的に摩耗粉(異物)を混入したときの影響を分析したグラフである。図4は、本発明の実施形態における色差変化率の色指標を用いて潤滑油Xに模擬的に摩耗粉(異物)を混入したとき/しないときの影響を分析したグラフである。図3(a)〜図3(c)及び図4(a)は、潤滑油Xとして市販のオイル(MJOII: Mobil Jet Oil II)を使用し、各模擬摩耗粉の混入量を0ppm(parts per million)から20ppm→30ppm→50ppm→99ppm→149ppmと増加させていった場合の結果を示している。また、図4(b)は、模擬摩耗粉を混入させずに潤滑油X(Mobil Jet Oil II)を酸化劣化させた場合の結果を示している。なお、潤滑油Xとして他の市販のオイル(MJO387)を使用した場合でも同様の傾向を示した。
図3(a)は、潤滑油Xに模擬摩耗粉として粒子径6.5μmの還元鉄(Fe)を混入した場合の各色指標の色差変化を示すグラフである。図3(a)に示すように、潤滑油Xへの還元鉄を混入した場合、log[Δ|G-B|]及びlog[Δ|R-B|]は殆ど変化しないが、log[Δ|R-G|]は減少傾向にあることが分かる。
図3(b)は、潤滑油Xに模擬摩耗粉として粒子径3μmのアルミニウム(Al)を混入した場合の各色指標の色差変化を示すグラフである。図3(b)に示すように、潤滑油Xにアルミニウムを混入させた場合、log[Δ|G-B|]及びlog[Δ|R-B|]は殆ど変化しないが、log[Δ|R-G|]は減少傾向にあることが分かる。
図3(c)は、潤滑油Xに模擬摩耗粉として粒子径28.4μmの窒化ケイ素(Si)を混入した場合の各色指標の色差変化を示すグラフである。図3(c)に示すように、潤滑油Xに窒化ケイ素を混入した場合、log[Δ|G-B|]及びlog[Δ|R-B|]は殆ど変化しないが、log[Δ|R-G|]は減少傾向にあることが分かる。
図4(a)は、潤滑油Xに模擬摩耗粉として粒子径3〜200nm程度の微粒子であるカーボンブラックを混入した場合の各色指標の色差変化を示すグラフである。図4(a)に示すように、潤滑油Xにカーボンブラックを混入した場合、log[Δ|R-G|]は殆ど変化しないが、log[Δ|G-B|]が微小に減少し、log[Δ|R-B|]が顕著に減少するという傾向があることが分かる。
図4(b)は、模擬摩耗粉を混入させずに潤滑油Xを酸化劣化させた場合(動粘度KVを13%→20%→25%と増加させた場合)の各色指標の色差変化を示すグラフである。図4(a)に示すように、潤滑油Xを酸化劣化させた場合、log[Δ|G-B|]及びlog[Δ|R-B|]が減少し、log[Δ|R-G|]が増加するという特徴的な傾向があることが分かる。
以上の結果から、透過光Y2の輝度log[ΔE_RGB]が減少した場合(潤滑油Xが黒色化した場合)、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|]を用いて次のように潤滑状態を識別することができる。
1.潤滑油Xの劣化:赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|]が増加傾向にある。
2.潤滑油Xへの異物(還元鉄、アルミニウム、窒化ケイ素、カーボンブラック)の混入:赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|]が上記増加傾向にない(減少傾向及び殆ど変化しないを含む)。
3.当該異物が無機物群(還元鉄、アルミニウム、窒化ケイ素)に属する:赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|]が減少傾向にある。
4.当該異物が有機物群(カーボンブラック)に属する:赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|]が殆ど変化しない(さらに、赤色Rと青色Bの色差log[Δ|R-B|]が減少傾向にある)。
また、本手法では、上記無機物群に属すると判定された異物が、該無機物群として予め設定された複数の物質(還元鉄、アルミニウム、窒化ケイ素)のいずれに該当するかを識別するべく、透過光Y2に含まれる三原色成分の赤色Rと青色Bのそれぞれの変化傾向を監視する。すなわち、物質はそれぞれ固有の吸光特性を有し、各摩耗粉によってR、G、B波長域での吸光特性が異なるためである。
図5は、本発明の実施形態における潤滑油Xに模擬的に摩耗粉(異物)を混入したときの吸光特性を示すグラフである。図6は、本発明の実施形態における潤滑油Xに模擬的に摩耗粉(異物)を混入したとき/しないときの吸光特性を示すグラフである。図5(a)〜図5(c)は、潤滑油Xとして市販のオイル(Mobil Jet Oil II)を使用し、各模擬摩耗粉の混入量を20ppm→30ppm→50ppm→99ppm→149ppmと増加させていった場合の吸光特性を示している。また、図6(a)は、潤滑油Xとして市販のオイル(Mobil Jet Oil II)を使用し、模擬摩耗粉(カーボンブラック)の混入量を99ppm→149ppmと増加させていった場合の吸光特性を示し、図6(b)は、模擬摩耗粉を混入させていない潤滑油Xの吸光特性を示している。
図5(a)は、潤滑油Xに模擬摩耗粉として粒子径6.5μmの還元鉄(Fe)を混入した場合の吸光特性の変化傾向を示すグラフである。図5(a)に示すように、潤滑油Xに還元鉄を混入した場合、青色Bの吸光量が微増し(すなわち青色Bの強度が微減する)、赤色Rの吸光量が増加する(すなわち赤色Rの強度が減少する)傾向にある。
図5(b)は、潤滑油Xに模擬摩耗粉として粒子径3μmのアルミニウム(Al)を混入した場合の吸光特性の変化傾向を示すグラフである。図5(b)に示すように、潤滑油Xにアルミニウムを混入した場合、青色Bの吸光量は殆ど変化せず(すなわち青色Bの強度の変化は極小)、赤色Rの吸光量が増加する(すなわち赤色Rの強度が減少する)傾向にある。
図5(c)は、潤滑油Xに模擬摩耗粉として粒子径28.4μmの窒化ケイ素(Si)を混入した場合の吸光特性の変化傾向を示すグラフである。図5(c)に示すように、潤滑油Xに窒化ケイ素を混入した場合、青色Bの吸光量が増加し(すなわち青色Bの強度が減少し)、赤色Rの吸光量が微増する(すなわち赤色Rの強度が微減する)傾向にある。
図6(a)は、潤滑油Xに模擬摩耗粉として粒子径3〜200nm程度の微粒子であるカーボンブラックを混入した場合の吸光特性の変化傾向を示すグラフである。図6(a)に示すように、潤滑油Xにカーボンブラックを混入した場合、青色B、緑色G、赤色Rの吸光量がそれぞれ増加する(すなわち青色B、緑色G、赤色Rの強度(輝度)がそれぞれ減少する)傾向にある。
図6(b)は、模擬摩耗粉を混入させずに潤滑油Xの吸光特性を示すグラフである。図6(b)に示すように、潤滑油Xの吸光特性は、赤色Rよりも緑色Gの吸光量が大きく、赤色Rよりも青色Bの吸光量が小さいことが分かる。
以上の結果から、潤滑油Xに混入した異物が無機物群に属すると判定された場合、透過光Y2に含まれる三原色成分の赤色Rと青色Bのそれぞれの変化傾向を用いて次のように識別することができる。
1.当該異物が還元鉄、アルミニウム:青色Bの変化極小かつ赤色Rが減少
2.当該異物が窒化ケイ素:赤色Rの変化極小かつ青色Bが減少
図7は、本発明の実施形態における潤滑油Xへの各種摩耗粉の混合による影響をまとめた表である。
図7に示すように、各指標値の傾向及び吸光度の傾向を監視することによって、潤滑油Xの劣化、潤滑油Xへの異物の混入のいずれが生じているかの識別、及び、混入した異物の識別が可能となる。図1に示す記憶部13は、図7に示すデータを予め記憶している。すなわち、記憶部13は、異物を識別するデータとして、予め設定された無機物群に属する物質(還元鉄、アルミニウム、窒化ケイ素)のデータ、及び、予め設定された有機物群に属する物質(カーボンブラック)のデータを記憶している。演算部11は、当該データに基づき、潤滑油Xの潤滑状態を識別する。
続いて、上記のように構成された潤滑状態識別装置1の動作について説明する。
図8は、本発明の実施形態における潤滑状態識別装置1の動作(正確には演算部11が実行する各種処理のシーケンス)を示すフローチャートである。
図8に示すように、先ず、演算部11は、透過光Y2の輝度log[ΔE_RGB]を算出する(ステップS1)。透過光Y2の輝度log[ΔE_RGB]が負になった場合、ステップS2に移行する。透過光Y2の輝度log[ΔE_RGB]の変化が無い(負になっていない)場合、潤滑油Xの潤滑性能の悪化(黒色化)が進行していないものとして、演算部11は透過光Y2の輝度log[ΔE_RGB]を監視し続ける。なお、ステップS1では、透過光Y2の輝度log[ΔE_RGB]が予め設定した所定の閾値(0でない値)以下になった場合に、ステップS2に移行してもよい。
ステップS2において、演算部11は、透過光Y2に含まれる三原色成分の赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|を算出する。演算部11は、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|に基づいて、潤滑油Xの劣化、潤滑油Xへの異物の混入のいずれが生じているかを識別する(識別工程)。具体的に、演算部11は、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が増加傾向にある場合、潤滑油Xの劣化が生じていると判定する(ステップS10)。図7に示すように、潤滑油Xの劣化が生じている場合、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が増加傾向にあるため、異物の混入と区別することができる。逆に、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が増加傾向にない場合、潤滑油Xへの異物の混入が生じていると判定することができる(ステップS20,S30)。
演算部11は、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が減少傾向にある場合、潤滑油Xに混入した異物が予め設定された無機物群に属すると判定する(ステップS20)。図7に示すように、潤滑油Xに無機物群(還元鉄、アルミニウム、窒化ケイ素)が混入した場合、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が減少傾向にあるため、有機物群(カーボンブラック)の混入と区別することができる。逆に、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が増加傾向にも減少傾向にもない場合、潤滑油Xに混入した異物が予め設定された有機物群に属すると判定することができる(ステップS30)。なお、本実施形態では、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が変化無しの場合にステップS30に移行するが、カーボンブラックが混入した場合、実際には図4(a)に示すような微小な変化はあるため、例えば、他の色差log[Δ|G-B|、log[Δ|R-B|との相対的な比較によって(例えば、変化が最も小さい場合に)変化無し、と判定してもよい。
ステップS20に移行した場合、次に、演算部11は、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が0未満であるか判定する(ステップS21)。図3(a)〜図3(c)に示すように、潤滑油Xに還元鉄、アルミニウム、窒化ケイ素が混入した場合、いずれも赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が0未満となるためである。演算部11は、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が0未満である場合、潤滑油Xに混入した異物が予め設定された(データとして記憶された)複数の物質(還元鉄、アルミニウム、窒化ケイ素)のいずれかに該当するであろうと判定する(ステップS22)。一方、赤色Rと緑色Gの色差log[Δ|R-G|が0以上である場合、演算部11は、データに無いその他の異物(Unknown Materials)が混入したと判定する(ステップS23)。
ステップS22に移行した場合、次に、演算部11は、透過光Y2に含まれる三原色成分の赤色Rと青色Bのそれぞれの変化傾向に基づいて、無機物群に属する異物が、無機物群として予め設定された複数の物質のいずれに該当するかを識別する(ステップS24、ステップS25)。演算部11は、先ずステップS24において、青色Bの変化が極小かつ赤色Rが減少したか否かを判定する。図7に示すように、潤滑油Xに還元鉄、アルミニウムが混入した場合、青色Bの変化が極小かつ赤色Rが減少する(青色Bの吸光度の傾向が小、赤色Rの吸光度の傾向が大となる)ため、窒化ケイ素の混入と区別することができる(ステップS26)。
ステップS24において「NO」の場合、次に、演算部11は、赤色Rの変化が極小かつ青色Bが減少したか否かを判定する(ステップS25)。図7に示すように、潤滑油Xに窒化ケイ素が混入した場合、赤色Rの変化が極小かつ青色Bが減少する(赤色Rの吸光度の傾向が小、青色Bの吸光度の傾向が大となる)ため、還元鉄、アルミニウムの混入と区別することができる(ステップS27)。ステップS25において「NO」の場合、演算部11は、データに無いその他の異物(Unknown Materials)が混入したと判定する(ステップS28)。
ステップS2からステップS30に移行した場合、次に、演算部11は、透過光Y2に含まれる三原色成分の赤色Rと青色Bの色差log[Δ|R-B|を算出する(ステップS31)。演算部11は、赤色Rと青色Bの色差log[Δ|R-B|が減少傾向にある場合、有機物群に属する異物が、当該有機物群として予め設定されたカーボンブラックに該当する判定する(ステップS32)。図7に示すように、潤滑油Xにカーボンブラックが混入した場合、赤色Rと青色Bの色差log[Δ|R-B|が減少傾向にあるため、他の物質の混入と区別することができる。ステップS31において「else」の場合、演算部11は、データに無いその他の異物(Unknown Materials)が混入したと判定する(ステップS33)。
以上により、潤滑状態識別装置1の動作(識別)が終了する。
また、上述したR、G、B値および同値から算出される指標値の定量的なロジックの判定だけでなく、視覚的にも診断できるように、図9に示すようなマップ表示をさせることが有効である。
図9は、本発明の実施形態における演算部11が表示部12に表示させるマップである。マップ120,121,122は、潤滑油Xに各種異物が混入したときの光センサ10dが受光した透過光Y2に含まれる三原色成分の色差の経時的な変化を示している。
マップ120は、摩耗粉としてスチールや窒化ケイ素等が混入した場合の赤色Rと緑色Gの色差(log[Δ|R-G|]の変化を示している。マップ121は、潤滑油Xの酸化劣化が生じた場合の緑色Gと青色Bの色差(log[Δ|G-B|]の変化を示している。マップ122は、摩耗粉としてカーボンブラック等の炭素が混入した場合の赤色Rと青色Bの色差(log[Δ|R-B|]の変化を示している。第1の指標(log[ΔE_RGB])が減少したときに、計測したそれぞれの色差(log[Δ|R-G|、log[Δ|G-B|、log[Δ|R-B|)と、マップ120,121,122上のそれぞれの色差の挙動を比較することにより、視覚的に潤滑油Xの劣化以外の事象(どの摩耗粉が混入したか)を判定することができる。なお、符号123は、マップ120に示す各ポイントでの油中Fe濃度をバブル表記したグラフを示している。
このように、上述した本実施形態の潤滑状態識別装置1によれば、ライト10cと、光センサ10dと、演算部11と、を備え、検査光Y1が潤滑油Xを通過した透過光Y2に含まれる三原色成分の赤色Rと緑色Gの色差に基づいて、潤滑油Xの劣化、潤滑油Xへの異物の混入のいずれが生じているかを識別することができる。これにより、潤滑油Xの劣化と、潤滑油Xへの異物の混入のいずれが生じているかを正確且つ即時に識別することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、潤滑油Xに混入する異物として、還元鉄、アルミニウム、窒化ケイ素、カーボンブラックを例示したが、本発明はこれに限定されない。色差変化率の色指標及び吸光度の傾向のデータを蓄積すれば理論的には他の物質の識別も可能である。
(2)上記実施形態では、潤滑状態識別装置1が、ライト10c、光センサ10d及び演算部11を備えるものとしたが、本発明はこれに限定されない。ライト10c、光センサ10d及び演算部11は、それぞれ別の装置としてもよい。
(3)上記実施形態では、ライト10cは、白色光を照射するものとしたが、本発明はこれに限定されない。ライト10cは、摩耗粉の材質に応じて黄色、紫色等の色の光を照射するものとしてもよい。
(4)上記実施形態では、透過光Y2の輝度及び三原色成分の色差を用いて、より微小な変化を識別可能となるように、対数をとった変化量を算出している。さらに、当該変化量は、初期状態との相対値で算出している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。色差の対数をとり、さらに初期状態との相対値で算出する処理は一例であり、本発明は、潤滑油の三原色成分の色差を用いて、上記実施形態のような計算処理を行わずに、潤滑状態を識別する識別方法も含めるものである。
1 潤滑状態識別装置
10c ライト(照射部)
10d 光センサ(受光部)
11 演算部
12 表示部
X 潤滑油
Y1 検査光
Y2 透過光

Claims (4)

  1. 潤滑油に検査光を照射する照射部と、
    前記検査光が前記潤滑油を通過した透過光を受光する受光部と、
    前記透過光に含まれる三原色成分の赤色と緑色の色差に基づいて、前記潤滑油の劣化、前記潤滑油への異物の混入のいずれが生じているかを識別する演算部と、を備え
    前記演算部は、前記赤色と緑色の色差が増加傾向にある場合、前記潤滑油の劣化が生じていると判定し、前記赤色と緑色の色差が前記増加傾向に無い場合、前記潤滑油への異物の混入が生じていると判定し、前記赤色と緑色の色差が減少傾向にある場合、前記異物が予め設定された無機物群に属すると判定し、前記透過光に含まれる三原色成分の赤色と青色のそれぞれの変化傾向に基づいて、前記無機物群に属する前記異物が、前記無機物群として予め設定された複数の物質のいずれに該当するかを識別する、ことを特徴とする潤滑状態識別装置。
  2. 前記演算部は、前記赤色と緑色の色差が前記増加傾向にも前記減少傾向にもない場合、前記異物が予め設定された有機物群に属すると判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の潤滑状態識別装置。
  3. 潤滑油に検査光を照射する照射部と、
    前記検査光が前記潤滑油を通過した透過光を受光する受光部と、
    前記透過光に含まれる三原色成分の赤色と緑色の色差に基づいて、前記潤滑油の劣化、前記潤滑油への異物の混入のいずれが生じているかを識別する演算部と、を備え、
    前記演算部は、前記赤色と緑色の色差が増加傾向にある場合、前記潤滑油の劣化が生じていると判定し、前記赤色と緑色の色差が前記増加傾向に無い場合、前記潤滑油への異物の混入が生じていると判定し、前記赤色と緑色の色差が減少傾向にある場合、前記異物が予め設定された無機物群に属すると判定し、前記赤色と緑色の色差が前記増加傾向にも前記減少傾向にもない場合、前記異物が予め設定された有機物群に属すると判定する、ことを特徴とする潤滑状態識別装置。
  4. 画像を表示する表示部を備え、
    前記演算部は、前記潤滑油に各種異物が混入したときの前記受光部が受光した前記透過光に含まれる三原色成分の色差の経時的な変化を示すマップを前記表示部に表示させる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の潤滑状態識別装置。
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