JP6784046B2 - 発光装置、および照明装置 - Google Patents
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Description
ここで、単に、複数種類の発光素子を分散させて設けると、隣接する発光素子から放射された波長の短い光が蛍光体に入射して意図しない蛍光が生じ、色の再現性が低下するおそれがある。また、発光素子の種類によっては温度特性が悪いものがあるので、色ムラや輝度ムラが生じるおそれもある。
一方、単に、複数種類の発光素子毎に配設領域を区分すると、リング状の光が照射面に照射されたり、照射面の面積が狭くなったりするおそれがある。
そのため、色の再現性、色ムラ、輝度ムラ、光の拡散性などの光学特性を向上させることができる技術の開発が望まれていた。
発光装置は、基板と;前記基板の一方の面に設けられた発光部と;を具備している。前記発光部は、赤色系の光を放射する、複数の第1の発光素子が設けられ、互いに離隔させて環状配置された複数の第1領域と;少なくとも2つの前記第1の発光素子が隣接して設けられ、前記環状配置された複数の第1領域の内側に位置し、互いに離隔させて環状配置された複数の第2領域と;を具備し、前記第1領域と、前記第2領域と、は、前記発光部の周辺領域に設けられ、前記環状配置の周方向において、前記第1領域と、前記第2領域と、が交互に設けられている。
この発光装置によれば、赤色系の光を照射する発光素子によるリング状の光照射や、赤色系の光を照射する発光素子の発光時の温度上昇を抑制することで、光学特性を向上させることができる。
この様にすれば、光学特性をさらに向上させることができる。また、フルカラーの光を照射することが容易となる。
この様にすれば、光学特性をさらに向上させることができる。
この様にすれば、光学特性をさらに向上させることができる。
前記封止部の光の放射面には、入射した光を拡散する第1の拡散部を設けることができる。
この様にすれば、光の拡散性をさらに向上させることができるので、リング状の光が照射面に照射されたり、照射面の面積が狭くなったりするのを抑制することができる。
この照明装置によれば、色の再現性、色ムラ、輝度ムラ、光の拡散性などの光学特性を向上させることができる。
この様にすれば、光の拡散性をさらに向上させることができるので、リング状の光が照射面に照射されたり、照射面の面積が狭くなったりするのを抑制することができる。
図1は、本実施の形態に係る発光装置1を例示するための模式平面図である。
なお、煩雑となるのを避けるために、図1においては封止部40、配線パターン12などを省いて描いている。
図2は、図1におけるA−A線断面図である。
図1および図2に示すように、発光装置1には、基板10、発光部20、枠部30、および封止部40が設けられている。
基体11は、板状を呈している。基体11は、熱伝導率の高い材料を用いて形成するのが好ましい。熱伝導率の高い材料は、例えば、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなど)などの無機材料や、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものなどとすることができる。なお、金属板の表面を絶縁性材料で被覆する場合には、絶縁性材料は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。
なお、配線部12bおよび入力端子12dは、基体11の、実装パッド12aが設けられる側の面に設けることもできる。この場合、導電ビア12cは省略することができる。また、入力端子12dは、枠部30の外側に設けることができる。
また、発光素子の種類毎に設けられた入力端子12dには、発光装置1の外部に設けられた図示しない電源や制御装置などが電気的に接続される。そのため、発光装置1は、発光素子の種類毎に点灯と消灯の制御を行うことで、全ての色(フルカラー)の光を照射することができるようになっている。
また、基体11は、図2に例示をしたような単層構造とすることもできるし、多層構造とすることもできる。
発光素子20oは、例えば、橙色系の光を放射する。発光素子20oは、例えば、ピーク波長が590nmを超え、620nm以下の光を放射する。発光素子20oは、例えば、青色系の光を放射する発光ダイオードと、発光ダイオードの光の放射面に設けられアンバーの蛍光を発する蛍光体とを備えたものとすることができる。
発光素子20r(第1の発光素子の一例に相当する)は、例えば、赤色系の光を放射する。発光素子20rは、例えば、ピーク波長が610nm以上、660nm以下の光を放射する発光ダイオードとすることができる。
発光素子20cは、例えば、シアンの光を放射する。発光素子20cは、例えば、ピーク波長が500nm以上、505nm以下の光を放射する発光ダイオードとすることができる。
発光素子20b1は、例えば、ピーク波長が475nm程度の青色の光を放射する発光ダイオードとすることができる。
発光素子20b2は、例えば、ピーク波長が450nm程度の青色の光を放射する発光ダイオードとすることができる。
なお、図2に例示をした発光素子20y〜20b2は、全てが上下電極型の発光ダイオードである。ただし、必要に応じて、発光素子20y〜20b2の全てがフリップチップ型の発光ダイオードであったり、上下電極型の発光ダイオードとフリップチップ型の発光ダイオードとが混在していたりしてもよい。
例えば、赤色系の光を放射する発光素子20rは、温度上昇に伴い発光効率が低下したり、発光色がシフトしたりする場合がある。また、発光素子20y、20oに設けられた蛍光体は発熱源となり得る。そのため、発光素子20y、20o、20rは、放熱性の高いフリップチップ型の発光ダイオードとすることもできる。
発光素子が設けられる領域(例えば、枠部30の内側の領域)は、中央領域14(第3の領域の一例に相当する)と、中央領域14を囲む周辺領域13を有する。周辺領域13は、環状を呈している。
図3は、発光素子20rの配置を例示するための模式平面図である。
なお、図3は、発光素子20r以外の発光素子の記載を省略した図である。
前述したように、赤色系の光を放射する発光素子20rは、温度上昇に伴い発光効率が低下したり、発光色がシフトしたりする場合がある。発光効率が低下したり、発光色がシフトしたりすると、色ムラや輝度ムラが生じるおそれがある。そのため、発光素子20rの配設位置は、放熱性を考慮して決定することが好ましい。この場合、周辺領域13は、中央領域14よりも放熱しやすい。
そのため、図3に示すように、発光素子20rは、周辺領域13に設けることが好ましい。
複数の発光素子20rの配置をこの様にすれば、光の拡散性をさらに向上させることができるので、リング状の光が照射面に照射されたり、照射面の面積が狭くなったりするのを効果的に抑制することができる。
なお、図4は、発光素子20c、20b1、20b2以外の発光素子の記載を省略した図である。
青色系の光を放射する発光素子20c、20b1、20b2は、波長が短く、半値幅も狭いので拡散しにくい。そのため、発光素子20c、20b1、20b2を周辺領域13に集めると、発光装置1から青色やシアンの光のみを照射させる場合に、リング状の光が照射面に照射されるおそれがある。
そのため、図4に示すように、発光素子20c、20b1、20b2は、中央領域14に設けることが好ましい。
領域140bに設けられた複数の発光素子20cは、中央領域14の中心に対して点対称となるように設けられている。
なお、図5は、発光素子20y以外の発光素子の記載を省略した図である。
黄色系の光を放射する発光素子20yは、蛍光体を有している。そのため、発光素子20yが、波長の短い光を放射する発光素子20c、20b1、20b2と隣接していると、発光素子20c、20b1、20b2から放射された波長の短い光が蛍光体に入射して意図しない蛍光が生じるおそれがある。意図しない蛍光が生じると、色の再現性が低下するおそれがある。そのため、発光素子20yは、なるべく発光素子20c、20b1、20b2と隣接しないようにすることが好ましい。
また、中央領域14にも複数の発光素子20yが設けられている。複数の発光素子20yは、中央領域14の中心に対して点対称となるように設けられている。
なお、図6は、発光素子20o以外の発光素子の記載を省略した図である。
橙色系の光を放射する発光素子20oは、蛍光体を有している。そのため、発光素子20oが、波長の短い光を放射する発光素子20c、20b1、20b2と隣接していると、発光素子20c、20b1、20b2から放射された波長の短い光が蛍光体に入射して意図しない蛍光が生じるおそれがある。意図しない蛍光が生じると、色の再現性が低下するおそれがある。そのため、発光素子20oは、なるべく発光素子20c、20b1、20b2と隣接しないようにすることが好ましい。
複数の発光素子20oの配置をこの様にすれば、光の拡散性をさらに向上させることができるので、リング状の光が照射面に照射されたり、照射面の面積が狭くなったりするのを効果的に抑制することができる。
なお、図7は、発光素子20g以外の発光素子の記載を省略した図である。
複数の発光素子20gは、周辺領域13の内周側に設けられている。複数の発光素子20gは、中央領域14にも設けられている。複数の発光素子20gは、中央領域14の中心に対して点対称となるように設けられている。
複数の発光素子20gの配置をこの様にすれば、光の拡散性をさらに向上させることができるので、リング状の光が照射面に照射されたり、照射面の面積が狭くなったりするのを効果的に抑制することができる。
ところが、S2/S1が0.2未満となるようにすると、発光素子20y〜20b2同士の間の距離が長くなりすぎて、同じ光量を得るためにはより大きな発光面積が必要となる。
そのため、S2/S1は、0.2以上、0.3以下となるようにすることが好ましい。
また、枠部30は必ずしも必要ではなく省くこともできる。なお、枠部30が設けられない場合には、封止部40の形状は、例えば、ドーム状などとすることができる。
拡散部40bは、例えば、光の放射面40aに設けられた微細な凹凸とすることができる。凹凸の大きさや形状には特に限定はなく、拡散部40bに入射した光が拡散されるようになっていればよい。
また、凹凸は、光の放射面40aの全領域に設けることもできるし、所定の領域に設けることもできる。凹凸の密度は一定であってもよいし、部分的に異なっていてもよい。
封止部40は、例えば、枠部30の内側に樹脂を供給することで形成することができる。樹脂の供給は、例えば、ディスペンサなどの液体定量吐出装置を用いて行うことができる。
次に、発光装置1の製造方法について例示をする。
まず、配線パターン12を有する基板10に発光素子20y〜20b2を実装する。この際、発光素子20y〜20b2の配置が前述したものの様になるようにする。なお、発光素子20y〜20b2の実装には、既知の技術を適用することができるので詳細な説明は省略する。
次に、発光素子20y〜20b2を囲むように枠部30を設ける。この場合、基板10に枠状の枠部30を接着するようにしてもよいし、基板10に樹脂を枠状に塗布しこれを硬化させるようにしてもよい。
樹脂の供給は、例えば、ディスペンサなどの液体定量吐出装置を用いて行うことができる。この際、供給する樹脂の粘度を調整して、封止部40の光の放射面40aの形状を制御する。例えば、粘度の低い樹脂を供給することで、封止部40の光の放射面40aが平坦面となるようにする。例えば、粘度の高い樹脂を供給することで、封止部40の光の放射面40aがドーム状の曲面となるようにする。なお、供給する樹脂の粘度は、例えば、予め実験やシミュレーションを行うことで決定することができる。
また、封止部40の光の放射面40aにブラスト処理や薬品処理を施したり、封止部40を形成する際に型材を光の放射面40aに押し付けたりすることで拡散部40bを形成する。
以上のようにして、発光装置1を製造することができる。
次に、本実施の形態に係る照明装置100について例示をする。
図8は、本実施の形態に係る照明装置100を例示するための模式断面図である。
図8に例示をした照明装置100は、建造物や競技場などに設置される投光器である。なお、本実施の形態に係る照明装置100は、投光器に限定されるわけではない。照明装置100は、フルカラーの光を照射することができるものであればよい。
図8に示すように、照明装置100には、照射部110および光源部120が設けられている。
筐体111は、箱状を呈している。筐体111は、例えば、アルミニウム合金などから形成することができる。筐体111の、光源部120側とは反対側の端部は開口している。この開口は、図示しない透光カバーにより塞がれている。筐体111の、光源部120側の端部には、孔部111aが設けられている。
筐体121は、箱状を呈している。筐体121は、例えば、アルミニウム合金などから形成することができる。筐体121の照射部110側の端部には、孔部が設けられている。この孔部の内部には、取付部122に取り付けられた発光装置1が設けられている。すなわち、発光装置1は、筐体121に収納されている。
パッキン124は、環状を呈している。パッキン124は、放熱部123と筐体121の内壁面との間に設けられている。
その他、発光装置1を制御する図示しない制御装置を設けることができる。例えば、制御装置は、発光素子20y〜20b2毎に点灯と消灯を制御する。また、制御装置は、発光素子20y〜20b2毎に供給する電力を制御して、発光素子20y〜20b2毎に発光出力を制御する。
拡散部127は、例えば、ガラスや透明樹脂などから形成された板状体とすることができる。拡散部127は、表面に微細な凹凸を有したものとすることができる。凹凸の大きさや形状には特に限定はなく、拡散部127に入射した光(発光装置1から放射された光)が拡散されるようになっていればよい。
また、凹凸は、板状体の全領域に設けることもできるし、所定の領域に設けることもできる。凹凸の密度は一定であってもよいし、部分的に異なっていてもよい。
Claims (7)
- 2種類以上の原色を含む4種類以上の色の光を放射可能な発光装置であって、
基板と;
前記基板の一方の面に設けられた発光部と;
を具備し、
前記発光部は、
赤色系の光を放射する、複数の第1の発光素子が設けられ、互いに離隔させて環状配置された複数の第1領域と;
少なくとも2つの前記第1の発光素子が隣接して設けられ、前記環状配置された複数の第1領域の内側に位置し、互いに離隔させて環状配置された複数の第2領域と;
を具備し、
前記第1領域と、前記第2領域と、は、前記発光部の周辺領域に設けられ、
前記環状配置の周方向において、前記第1領域と、前記第2領域と、が交互に設けられている発光装置。 - 前記環状配置された複数の第2領域の内側には、青色系の光を放射する複数の第2の発光素子が設けられた第3の領域が設けられている請求項1記載の発光装置。
- 枠状を呈し、前記複数の第1領域、前記第2領域、および前記第3の領域を囲む枠部をさらに具備し、
平面視において、前記第3の領域の中央は、前記枠部の中央と一致し、前記複数の第1の発光素子は、前記第3の領域の中心に対して点対称となるように設けられている請求項2に記載の発光装置。 - 枠状を呈し、前記複数の第1領域、前記第2領域、および前記第3の領域を囲む枠部をさらに具備し、
平面視において、前記第3の領域の中央は、前記枠部の中央と一致し、前記複数の第2の発光素子は、前記第3の領域の中心に対して点対称となるように設けられている請求項2または3に記載の発光装置。 - 前記第1領域、前記第2領域、および前記第3の領域を覆う封止部をさらに具備し、
前記封止部の光の放射面には、入射した光を拡散する第1の拡散部が設けられている請求項1〜4のいずれか1つに記載の発光装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の発光装置と;
前記発光装置が収納される筐体と;
を具備した照明装置。 - 前記発光装置から放射された光を拡散する第2の拡散部をさらに具備した請求項6記載の照明装置。
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