JP6782626B2 - 化粧用ブラシ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧用ブラシ及びその製造方法に関する。
従来、ファンデーション等のメイクアップ化粧料を顔に塗布する際に用いられるスポンジ製のパフ等において、スポンジ体の表面に、多数の短繊維を起立した状態に固定させた、いわゆる静電植毛が施された化粧用塗布具が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このような化粧用塗布具は、静電植毛を施すことにより、化粧料を付着させる部分の表面積を大きくすることができると共に、静電気力や吸着力で付着した化粧料を保持可能になり、一度の付着で、一般的なパフよりも広い範囲に化粧料を塗布可能になる。
一方、チークや、ファンデーション等を塗布したり、化粧仕上げを行うために化粧用ブラシが用いられており、叩くように化粧料を塗布することで、仕上がりをきれいにすることが可能となる(例えば、特許文献3及び特許文献4参照)。
特開2004−275511号公報 特開2003−339432号公報 特開平10−165224号公報 特開2011−87675号公報
ところで、上述した化粧料塗布具は、化粧料の種類やその塗布量、塗布する部位、塗布する順序等に応じて、それぞれ塗布方法(のせる、広げる、叩く等)が異なるため使い分けされるが、これらを例えば1つの化粧用ブラシで行うことができれば非常に便利であり、このような汎用性のある化粧用ブラシが求められていた。
したがって本発明の課題は、簡単な構成で、様々な使い方ができる汎用性の高い化粧用ブラシ及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、ブラシ用毛材を束ねて形成された毛束部と、該毛束部の一端部が固定された柄部とを備えた化粧用ブラシであって、前記毛束部は、その表面に多数の短繊維を備えた植毛部を有する化粧用ブラシを提供するものである。
また本発明は、ブラシ用毛材を束ねて形成された毛束部と、該毛束部の一端部が固定された柄部とを備えた化粧用ブラシの製造方法であって、前記毛束部の表面の一部に、多数の短繊維を起立した状態で固定することによって得られる化粧用ブラシの製造方法を提供するものである。
本発明によれば、簡単な構成で、様々な使い方ができる汎用性の高い化粧用ブラシ及びその製造方法を提供することができる。また本発明の化粧用ブラシは、多数の短繊維を備えた植毛部に多くの化粧料を保持させることが可能であり、且つ当該植毛部は、スポンジ体の表面に多数の短繊維を備えた化粧用パフと比して肌に触れた際の感触が柔らかいものとなる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシの斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシの平面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシの側面図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシの上面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る化粧用ブラシの斜視図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る化粧用ブラシの側面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る化粧用ブラシの上面図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る化粧用ブラシの平面図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係る化粧用ブラシの平面図又は上面図である。 図10は、本発明の他の実施形態に係る化粧用ブラシの側面図である。 図11は、本発明の他の実施形態に係る化粧用ブラシの側面図又は上面図である。 図12(a)〜(c)は、本発明の他の実施形態に係る化粧用ブラシの側面図である。 図13(a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に係る化粧用ブラシの平面図である。 図14は、本発明の他の実施形態に係る化粧用ブラシの上面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシの斜視図が示されており、図2には、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシの平面図が示されている。図3には、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシの側面図が示されており、図4には、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシの上面図が示されている。
図1〜図4に示すように、本発明の第1実施形態に係る化粧用ブラシは、扁平状に形成された平ブラシ1であり、該平ブラシ1は、ブラシ用毛材20を束ねて形成された毛束部2と、該毛束部2の一端部21が固定された柄部3とを備えている。
毛束部2は、複数のブラシ用毛材20を扁平状に束ねて形成したものであり、上述したように、一端部21が柄部3に固定されている。毛束部2の前記一端部21とは反対側の先端部22は、図2に示すように、平面視において、上方に向かって凸に湾曲した曲線を描き、且つ幅方向Wの一方側から他方側に向かって下り傾斜するように形成されている。また毛束部2の先端部22は、図3に示すように、側面視において、上方に向かって凸に湾曲した弧状に形成されている。具体的に、毛束部2は、側面視における両側部分から中央部分に向かうに連れて徐々に毛足が長くなるように形成されている。
このように、毛束部2は、外周部25の毛足が中央部分の毛足よりも短く、該外周部から、中央部分に向けて徐々に毛足が長くなるように形成されている。即ち、毛束部2の先端部22は、上方に向かって凸に湾曲した曲線を描き、且つ幅方向Wの一方側から他方側に向かって下り傾斜する曲面状となるように形成されている。毛束部2の先端部22を曲面状に形成することで、例えば、使用者が自分の頬に毛束部2を当てる際に、自分の頬と毛束部2の先端部22との接触面積を容易に調整可能になる。
また毛束部2は、図1〜図4に示すように、その表面に多数の短繊維を備えた植毛部23と、該短繊維を備えていない非植毛部24とを備えている。植毛部23には所謂静電植毛(フロッキー加工)が施されており、多数の短繊維が毛束部2の表面に接着剤を介して起立状態で固定されている。毛束部2が、その表面に多数の短繊維を備えた植毛部23を有することで、例えば接着剤等でブラシ用毛材20を接着して植毛部23の剛性を持たせつつ、スポンジ体の表面に多数の短繊維を備えた化粧用パフ等と比して肌に触れた際の感触を柔らかいものとすることができる。また、例えば多数の短繊維に化粧料を保持させることが可能になり、毛束部2により多くの化粧料を保持させることが可能になる。特に、毛束部2の表面に多数の短繊維が起立した状態で固定されることで、上記効果をより一層高めることができる。
第1実施形態では、静電植毛は、使用者の肌に個別又は同時に接触させることができる部分として、図2に示すように、扁平な毛束部2の一方側の面26に施されている。具体的に、第1実施形態では、毛束部2の該一方側の面26の全面が植毛部23となり、毛束部2の他方側の面27の全面及び先端部22が非植毛部24となっている。植毛部23及び非植毛部24を使用者の肌に個別又は同時に接触できる部分に設けることで、1つの化粧用ブラシによる複数の使い方が可能になる。例えば、剛性の比較的高い植毛部でファンデーションを塗った後に、剛性の比較的低い非植毛部でファンデーションが塗られた部分をなじませたりすることができる。
更に、植毛部23においては、毛束部2の表面近傍においてブラシ用毛材20同士が接着剤により部分的に接着している。なお、部分的に接着されるとは、ブラシ用毛材20同士が一部分又は複数部分で接着されていることをいい、間欠的な接着を含む。
また、短繊維は、毛束部2の一方側の面26の表面及び表面近傍において、万遍なくブラシ用毛材20に起立状態で固定されることが好ましい。毛束部2に設けられる静電植毛については、後述する化粧用ブラシ1の製造方法において説明する。
毛束部2に用いられるブラシ用毛材20としては、樹脂毛等の人工毛や獣毛等の天然毛を使用することができる。樹脂毛としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル等の合成樹脂製の合成繊維、レーヨン等の再生繊維等を使用することができ、ポリエステル等の合成樹脂製の合成繊維が好ましい。
獣毛としては、例えば、山羊、馬、リス、オロンピー、イタチ、コリンスキー等を使用することができる。
植毛する短繊維としては、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等を使用することができ、感触が良く、且つ強度、加工性、接着性の観点から、ナイロン等の合成繊維が好ましい。
また、植毛する短繊維の長さは、化粧料を保持する観点から、0.1mm以上が好ましく、より好ましくは0.3mm以上であり、また短繊維の起立状態を維持する観点から、2.0mm以下が好ましく、より好ましくは1.0mm以下であり、より具体的には、0.1mm以上2.0mm以下が好ましく、より好ましくは0.3mm以上1.0mm以下である。
また、植毛する短繊維の太さ(直径)は、強度を保つ観点から、0.001mm以上が好ましく、より好ましくは0.005mm以上であり、また、感触を良くする観点から、0.05mm以下が好ましく、より好ましくは0.01mm以下であり、より具体的には、0.001mm以上0.05mm以下が好ましく、より好ましくは0.005mm以上0.01mm以下である。
柄部3は、使用者が指で持つことができる板状に形成されており、扁平状に形成された毛束部2の一端部21を収容可能な開口部30を有している。第1実施形態では柄部3は合成樹脂により形成されており、その形状を板状に形成したが、柄部3の形状は板状に限定されない。
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る平ブラシ1によれば、静電植毛が施された植毛部23を有するため、様々な使い方ができる汎用性の高い化粧用ブラシとすることができる。例えば平ブラシ1は、毛束部2が、その表面に多数の短繊維を備えた植毛部23を有することで、例えば接着剤等でブラシ用毛材20を接着して植毛部23の剛性を高くした場合においても、植毛部23が肌に触れた際の感触を良好にすることができる。また、例えば多数の短繊維に化粧料を保持させることが可能になり、毛束部2により多くの化粧料を保持させることが可能になる。特に、毛束部2の表面に多数の短繊維が起立した状態で固定されることで、上記効果をより一層高めることができる。更に、多数の短繊維を接着剤を介して起立した状態で植毛部23に固定することで、剛性を持たせつつ、スポンジ体の表面に多数の短繊維を備えた化粧用パフと比して肌に触れた際の感触を柔らかいものとすることができる。
また、平ブラシ1は、植毛部23と非植毛部24とを有し、植毛部23が非植毛部24よりも剛性が高いため、植毛部23と非植毛部24とを、化粧料の種類又は化粧の仕方(のせる、広げる、叩く等)等によって使い分けて使用することが可能になる。そのため、植毛部23及び非植毛部24を用いた様々な使い方の化粧が可能になり、化粧ブラシとしての汎用性が向上する。
更に、植毛部23及び非植毛部24は、使用者の肌に個別又は同時に接触できる部分に設けられている。植毛部23及び非植毛部24を使用者の肌に個別又は同時に接触できる部分に設けることで、より簡単に、1つの化粧用ブラシによる使い分けが可能になる。例えば、植毛部23で化粧料を肌上にのせて、広げた後に、非植毛部24で化粧料を叩き、仕上げることが可能となる。
以上の構成を有する第1実施形態に係る平ブラシ1は、静電植毛が施されていないこと以外は上述した平ブラシ1と同様の構成を有する平ブラシ(以下、単に「静電植毛前平ブラシ」ともいう)を製造した後、該静電植毛前平ブラシの一方側の面の全面に、静電植毛を施すことにより得られる。この工程について説明する。なお、以下においては、静電植毛前平ブラシは、静電植毛が施されていないこと以外は平ブラシ1と同様の構成を有することから、静電植毛前平ブラシの各部については、平ブラシ1と同じ符号を付して説明する。
静電植毛前平ブラシが形成されると、まず、静電植毛を施す毛束部2の一方側の面26に接着剤を塗布する。接着剤の塗布は、好ましくはスプレーガンを用いて行われる。スプレーガンにより接着剤が塗布されることで、一方側の面26の表面に位置するブラシ用毛材20に接着剤が付着すると共に、表面における隙間から、表面近傍に位置するブラシ用毛材20に部分的に接着剤が付着する。これにより、表面近傍に位置するブラシ用毛材20同士が部分的に接着される。
一方側の面26に接着剤を塗布した後、あるいは塗布と同時に、静電植毛前平ブラシの毛束部2を帯電させる。そして、接着剤が塗布された一方側の面26に、多数の短繊維を静電気力で付着させる。このとき多数の短繊維は、静電気力により一方側の面26の各ブラシ用毛材20に起立した状態で引き付けられ、各ブラシ用毛材20の表面に、接着材を介して起立した状態で固定される。
このように、第1実施形態に係る平ブラシ1は、静電植毛が施されていないこと以外は上述した平ブラシ1と同様の構成を有する静電植毛前平ブラシ、即ち一般的な平ブラシに後から静電植毛を施すだけで形成される。そのため、第1実施形態に係る平ブラシ1は、簡単に製造することができる。また、接着剤を塗布して多数の短繊維を固定することから、例えば一般的な平ブラシの任意の位置に静電植毛を容易に施すことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る化粧用ブラシについて、図5〜図7に基づいて説明する。図5には、本発明の第2実施形態に係る化粧用ブラシの斜視図が示されており、図6には、本発明の第2実施形態に係る化粧用ブラシの側面図が示されている。図7には、本発明の第2実施形態に係る化粧用ブラシの上面図が示されている。なお、第2実施形態に係る化粧用ブラシのブラシ用毛材20及び短繊維に用いられる材料、並びに製造方法については、第1実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図5〜図7に示すように、本発明の第2実施形態に係る化粧用ブラシは、逆円錐台形状あるいは略円柱状に形成された、いわゆるカブキブラシ1Aであり、該カブキブラシ1Aは、ブラシ用毛材20Aを略円柱状に束ねて形成された毛束部2Aと、該毛束部2Aの一端部21Aが固定された柄部3Aとを備えている。
毛束部2Aは、複数のブラシ用毛材20Aを略円柱状に束ねて形成したものであり、上述したように、一端部21Aが柄部3Aに固定されている。
毛束部2Aの先端部22Aは、図6に示すように、側面視において、上方に向かって凸に湾曲した曲線を描く弧状に形成されている。具体的に、毛束部2Aは、側面視における両側部分から中央部分に向かうに連れて徐々に毛足が長くなるように形成されている。このように、毛束部2Aは、外周部25Aの毛足が中央部分の毛足よりも短く、該外周部25Aから、中央部分に向けて徐々に毛足が長くなるように形成されている。即ち、毛束部2の先端部22Aは、凸曲面状に形成されている。
また毛束部2Aは、図5〜図7に示すように、その表面に多数の短繊維を備えた植毛部23Aと、短繊維を備えていない非植毛部24Aとを備えている。植毛部23Aには所謂静電植毛(フロッキー加工)が施されており、多数の短繊維が毛束部2Aの表面に接着剤を介して起立状態で固定されている。毛束部2Aが、その表面に多数の短繊維を備えた植毛部23Aを有することで、例えば接着剤等でブラシ用毛材20を接着して植毛部23の剛性を持たせつつ、スポンジ体の表面に多数の短繊維を備えた化粧料パフ等と比して肌に触れた際の感触を柔らかいものとすることができる。また、例えば多数の短繊維に化粧料を保持させることが可能になり、毛束部2により多くの化粧料を保持させることが可能になる。特に、毛束部2Aの表面に多数の短繊維が起立した状態で固定されることで、上記効果をより一層高めることができる。
第2実施形態では、静電植毛は、使用者の肌に個別又は同時に接触させることができる部分として、図5〜図7に示すように、外周部25Aの周方向の一部26Aに施されている。具体的に、第2実施形態では、毛束部2Aの外周部25Aの周方向の一部26Aが植毛部23Aとなり、外周部25Aにおけるそれ以外の他部27A及び先端部22Aが非植毛部24Aとなっている。このように第2実施形態では、植毛部23A及び非植毛部24Aは、使用者の肌に個別又は同時に接触できる部分に設けられている。植毛部23A及び非植毛部24Aを使用者の肌に個別又は同時に接触できる部分に設けることで、1つの化粧用ブラシによる複数の使い方が可能になる。例えば、剛性の比較的高い植毛部23A(外周部25Aの周方向の一部26A)でファンデーションを塗りながら、剛性の比較的低い非植毛部24A(先端部22A)でファンデーションが塗られた部分をなじませたりすることができる。
更に、植毛部23Aにおいては、毛束部2Aの表面近傍においてブラシ用毛材20A同士が接着剤により部分的に接着している。なお、部分的に接着されるとは、ブラシ用毛材20同士が一部分又は複数部分で接着されていることをいい、間欠的な接着を含む。
また、短繊維は、毛束部2Aの外周部25Aの周方向の一部26Aの表面及び表面近傍において、万遍なくブラシ用毛材20Aに起立状態で固定されることが好ましい。
柄部3Aは、使用者が指で持つことができる略円柱状に形成されており、略円柱状に形成された毛束部2Aの一端部21Aを収容可能な開口部30Aを有している。第2実施形態では柄部3Aは合成樹脂により形成されており、その形状を略円柱状に形成したが、柄部3Aの形状は略円柱状に限定されない。
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係るカブキブラシ1Aによれば、静電植毛が施された植毛部23Aを有するため、様々な使い方ができる汎用性の高い化粧用ブラシ1Aとすることができる。例えばカブキブラシ1Aは、毛束部2Aが、その表面に多数の短繊維を備えた植毛部23Aを有することで、例えば接着剤等でブラシ用毛材20Aを接着して植毛部23Aの剛性を高くした場合においても、植毛部23Aが肌に触れた際の感触を良好にすることができる。また、例えば多数の短繊維に化粧料を保持させることが可能になり、毛束部2Aにより多くの化粧料を保持させることが可能になる。特に、毛束部2Aの表面に多数の短繊維が起立した状態で固定されることで、上記効果をより一層高めることができる。
また、カブキブラシ1Aは、植毛部23Aと非植毛部24Aとを有し、植毛部23Aが非植毛部24Aよりも剛性が高いため、植毛部23Aと非植毛部24Aとを、化粧料の種類又は化粧の仕方(のせる、広げる、叩く等)等によって使い分けて使用することが可能になる。そのため、植毛部23A及び非植毛部24Aを用いた様々な使い方の化粧が可能になり、化粧ブラシとしての汎用性が向上する。
更に、植毛部23A及び非植毛部24Aは、使用者の肌に個別又は同時に接触できる部分に設けられている。植毛部23A及び非植毛部24Aを使用者の肌に個別又は同時に接触できる部分に設けることで、より簡単に、1つの化粧用ブラシによる使い分けが可能になる。例えば、植毛部23Aで化粧料を肌上にのせて、広げつつ、非植毛部24Aで化粧料を叩き、仕上げることが可能となる。
以上、本発明をその好ましい第1及び第2実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した第1及び第2実施形態に限定されない。
例えば、上述の第1実施形態では、扁平な毛束部2の一方側の面26の全面に植毛部23を設けたが、該植毛部23は、扁平な毛束部2の一方側の面26の全面ではなく、扁平な毛束部2の一方側の面26の一部に設けても良い。例えば図8(a)に示すように、幅方向の一方側のみに設けてもよく、図8(b)に示すように、幅方向の両側のみに設けてもよく、又は図8(c)に示すように、幅方向の略中央部のみに設けてもよい。また、例えば図8(d)に示すように、外周部25における高さ方向の上部側のみに設けてもよく、図8(e)に示すように、外周部25における高さ方向の下部側のみに設けてもよい。このように、扁平な毛束部2の一方側の面26の一部に植毛部23を設けた場合においても、植毛部23と非植毛部24とを、使用者の肌に個別又は同時に接触させて使い分けることが可能になり、上述した第1実施形態の効果と同様の効果を奏することができる。なおこれは、扁平な毛束部2の他方側の面27に設けた場合も同様であり、一方側の面26の一部と他方側の面27の一部とに組み合わせて設けてもよい。
また例えば、図8(f)に示すように、外周部25における高さ方向の下部側の両側にのみ植毛部23を設けてもよい。下部側の両側に植毛部23を設けた場合には、ブラシ用毛材20が幅方向に広がることを防止することができる。
また例えば、図9(a)に示すように、植毛部23で、文字や図柄等を形成してもよい。例えば、化粧品のブランド名やロゴ、ブランドイメージ等を模した形状等で植毛部23を形成してもよい。この場合に植毛部23は、毛束部2の外周部25に設けてもよく、先端部22に設けてもよい。
更に、上述の第1実施形態では、植毛部23を平面視における一方側の面26に設けたが、例えば図9(b)に示すように、先端部22に設けてもよい。また、先端部22の全面ではなく、先端部22の一部に設けてもよい。例えば図9(c)に示すように、先端部22の中央部分に設けてもよく、図9(d)に示すように、先端部22における中央部分を除いた部分に設けてもよく、又は図9(e)に示すように、先端部22における幅方向の一方側の一部(図9(e)においては左側)等に設けてもよい。このように、先端部22又は先端部22の一部に植毛部23を設けた場合においても、植毛部23と非植毛部24とを、使用者の肌に個別又は同時に接触させて使い分けることが可能になり、上述した第1実施形態の効果と同様の効果を奏することができる。
また例えば、上述の第2実施形態では、側面視における外周部25Aの周方向の一部26Aに植毛部23Aを設けたが、植毛部23Aは、外周部25Aの周方向における少なくとも一部に設けていればよく、外周部25Aの複数個所に設けてもよい。例えば図10(a)に示すように、側面視における外周部25Aの中央部分のみに設けてもよく、図10(b)に示すように、側面視における外周部25Aの両側の2箇所に設けてもよい。また、図10(c)に示すように、側面視における外周部25Aの上部側のみに設けてもよく、図10(d)に示すように、側面視における外周部25Aの下部側のみに設けてもよい。図10(c)に示すように、側面視における外周部25Aの上部側のみ及び図10(d)に示すように、側面視における外周部25Aの下部側に設ける場合は、外周部25Aの全周に亘って設けてもよく、外周部25Aの一部に設けてもよい。このように、外周部25Aの少なくとも一部に植毛部23Aを設けた場合においても、植毛部23Aと非植毛部24Aとを、使用者の肌に個別又は同時に接触させて使い分けることが可能になり、上述した第2実施形態の効果と同様の効果を奏することができる。
また例えば、図10(e)に示すように、植毛部23Aで、文字や図柄等を形成してもよい。例えば、化粧品のブランド名やロゴ、ブランドイメージ等を模した形状等で植毛部23Aを形成してもよい。この場合に植毛部23Aは、毛束部2Aの外周部25Aに設けてもよく、先端部22Aに設けてもよい。
また、上述の第2実施形態では、植毛部23Aを外周部25Aに設けたが、植毛部23Aは、例えば図11(a)に示すように、先端部22Aに設けてもよい。また、先端部22Aの全面ではなく、先端部22Aの一部に設けてもよい。例えば図11(b)に示すように、先端部22Aの中央部分に設けてもよく、図11(c)に示すように、先端部22における中央部分を除いた部分に設けてもよく、又は図11(d)に示すように、先端部22における周方向の一部等に設けてもよい。このように、先端部22A又は先端部22Aの一部に植毛部23Aを設けた場合においても、植毛部23Aと非植毛部24Aとを、使用者の肌に個別又は同時に接触させて使い分けることが可能になり、上述した第2実施形態の効果と同様の効果を奏することができる。
また、図12(b)に示すように、奥に向かうにつれて内径や断面積が減少する凹部101を備えた治具100の該凹部101に、本発明の化粧用ブラシの静電植毛前のブラシ、例えば第2実施形態のカブキブラシ1Aの静電植毛前カブキブラシの毛束部2A(図12(a)参照)を、該毛束部2Aの先端側から挿入して、該毛束部2Aの外形形状を該凹部101の内面形状に沿った形状に変形させ、その状態を維持しながら、該毛束部2Aの根元部分に、接着剤を塗布して多数の短繊維を起立した状態で固定(所謂静電植毛)した後、該毛束部2Aを凹部101から引き出すことにより、毛束部2Aの根元部分に植毛部23Aを備えたカブキブラシ1Aを製造することもできる。毛束部2Aの根元部分には、該毛束部2Aの外周部25の全周にわたる環状の植毛部23Aを形成することが好ましい。
この化粧用ブラシの製造方法は、先すぼまり形状の毛束部2Aを備えた化粧用ブラシや、毛束部2Aの根元部分に毛羽立ちが生じにくい化粧用ブラシ、毛束部2Aの根元部から先端部に向かって密度が所望の態様で変化する化粧用ブラシ等の製造に適している。
また、毛束部として、予め静電植毛を施した複数の静電毛束部2Bと、静電植毛を施していない複数の非静電毛束部2Cとを混在させてもよい。例えば、図13(a)に示すように、相対的に毛足の長い複数の非静電毛束部2Cと、相対的に毛足の短い複数の静電毛束部2Bとを混在させてもよく、図13(b)に示すように、外形は第1実施形態の平ブラシと同様にして、複数の非静電毛束部2Cと、複数の静電毛束部2Bとを混在させてもよい。また、例えば、図14に示すように、第2実施形態のカブキブラシの毛束部2Aの中に、予め静電植毛を施した静電毛束部2Bを配してもよい。
また、前記の各実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に組み合わせることが可能である。
1 平ブラシ(化粧用ブラシ)
1A カブキブラシ(化粧用ブラシ)
2,2A 毛束部
20,20A ブラシ用毛材
21,21A 一端部
22,22A 先端部
23 植毛部
24 非植毛部
25 外周部
26 一方側の面
3,3A 柄部

Claims (7)

  1. ブラシ用毛材を束ねて形成された毛束部と、該毛束部の一端部が固定された柄部とを備えた化粧用ブラシであって、
    前記毛束部の表面に、多数の短繊維を備えた植毛部と、前記短繊維を備えていない非植毛部とを有しており、
    前記植毛部の前記短繊維は、前記毛束部の表面に位置する、前記ブラシ用毛材の表面に固定されている、化粧用ブラシ。
  2. 前記植毛部において、多数の前記短繊維が前記毛束部表面に接着剤を介して起立状態で固定されている、請求項1記載の化粧用ブラシ。
  3. 前記植毛部及び前記非植毛部は、使用者の肌に、個別又は同時に接触させることができる部分に設けられている、請求項1又は2に記載の化粧用ブラシ。
  4. 前記植毛部は、前記毛束部の表面近傍において前記ブラシ用毛材同士が部分的に接着している、請求項1〜の何れか1項に記載の化粧用ブラシ。
  5. 前記化粧用ブラシが扁平状に形成された平ブラシであり、
    前記植毛部は、扁平状の前記毛束部の一方側の面の全面に設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の化粧用ブラシ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の化粧用ブラシの製造方法であって、
    ブラシ用毛材を束ねて形成された毛束部と、該毛束部の一端部が固定された柄部とを備えた植毛前ブラシを製造し、該植毛前ブラシにおける前記毛束部の表面の一部に、多数の短繊維を固定する工程を備える、化粧用ブラシの製造方法。
  7. 前記多数の短繊維を固定する工程に静電植毛法を用いる、請求項6に記載の化粧用ブラシの製造方法。
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