JP6782402B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は野菜室にミストを放出する霧化装置を備えた冷蔵庫に関するものである。
一般に野菜室にミストを放出する霧化装置を備えた冷蔵庫は、野菜の保鮮度が高く、長期間に亘って野菜を新鮮な状態に冷却保存できる利点がある。そして、このような冷蔵庫の中にはオゾンやOHラジカルなどを含むミストを放出する霧化装置を備え、野菜の抗菌、殺菌もできるようにしたものがみられる(例えば、特許文献1参照)。
図19は上記特許文献1(実施の形態6)に記載されている冷蔵庫を示し、その霧化装置101は放電電極となる印加電極102とその放電相手となる対向電極103を備え、上記印加電極102は野菜室104と製氷室105との間を仕切る仕切板106からの伝導熱により冷却されるように前記仕切板106に装着してある。これにより、印加電極102は露点以下に冷却されて周りの水蒸気が結露付着し、印加電極102に高電圧を印加して放電させると印加電極102に結露付着した水滴がナノレベルのミストとなって放出される。その際、前記印加電極102の放電によりオゾンやOHラジカルなどが発生し、このオゾンやOHラジカルなどが前記ミストと一緒に放出され、オゾンやOHラジカルが持つ強い酸化力によって野菜の抗菌、殺菌もできるというものである。
特表2006−99189号公報
本発明は、放出されたミストを野菜室全体に供給できる冷蔵庫を提供することを目的としたものである。
本発明の冷蔵庫は、野菜室を有する冷蔵庫であって、前記野菜室は、第1の収容部と第2の収容部とに区画され、ミストを放出する装置が、前記第1の収容部に設けられ、前記第1の収容部と前記第2の収容部とを区画する部材には、開口が設けられ、冷気が流れる冷気通路が前記野菜室の背面に設けられ、前記第2の収容部が前記冷気通路と連通することを特徴とする。
本発明によれば、放出されたミストを野菜室全体に供給できる冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の扉を開いた時の正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室を示す断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室を示す概略断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室部分の分解斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室に用いる野菜室容器の斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室にの霧化装置を装着した仕切板部分の断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室に霧化装置を装着した仕切板部分の欠裁斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室の仕切板を野菜室側から見た斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室の仕切板を野菜室側から見た分解斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室の仕切板を野菜室側から見た要部の拡大斜視図 (a)同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室に用いた霧化装置の斜視図(b)同霧化装置の平面図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室に用いた霧化装置部分の断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室に用いた霧化装置の拡大断面図 同実施の形態1における図10の仕切板のA−A断面図 同実施の形態1における図10の仕切板のB−B断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の制御ブロック図 従来の冷蔵庫の霧化装置部分を示す概略断面図
第1の発明は、冷蔵庫本体に冷蔵室、野菜室、冷凍室を設け、前記野菜室の天井面を構成する仕切板に霧化装置を装着し、上記霧化装置は、ペェルチェ素子と、このペェルチェ素子によって冷却される印加電極と、この印加電極の対向電極とを備え、かつ、前記霧化装置はその最下端部が前記仕切板を冷蔵庫本体にセットする際の治具の基準面となる面と同等もしくはそれよりも上方に位置するように前記仕切板に装着した構成としてある。
これにより、霧化装置の印加電極はペェルチェ素子によって冷却されるので、野菜室の上方の貯蔵室が冷凍室等の冷凍温温度帯の貯蔵室でなくでもその印加電極を露点以下に冷却して周りの水蒸気を結露させ、オゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストを放出させることができる。しかも、この霧化装置は仕切板に装着した状態で冷蔵庫本体に治具を用いてセットしても、その治具セット時の基準面より上方に位置して当該治具セットの邪魔にならないので、冷蔵庫の生産過程において冷蔵庫本体に仕切板をセットして発泡断熱材を充填発泡させる前の段階で仕切板に霧化装置を装着しておくことができ、仕切板を冷蔵庫本体にセットし発泡断熱材を発泡充填させて一体化したのちに作業性の悪い野菜室内奥上面で霧化装置を装着するような煩雑かつ時間のかかる作業をする必要がなく、生産性を大幅に向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、冷蔵庫本体の仕切板前部に設けられる補強梁の最下端を基準面とし、霧化装置はその最下端部を前記基準面となる補強梁の最下端と同等もしくはそれよりも上方に位置するように前記仕切板に装着した構成としてある。
これにより、前記第1の発明で述べた治具が補強梁の最下端に沿って水平方向にスライドさせ冷蔵庫本体にセットするものであっても、霧化装置を装着した状態の仕切板を支障なく冷蔵庫本体にセットすることができ、その生産性を確実に高いものとすることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記仕切板は凹所を有していてこの凹所以外の部分の最下端を基準面とし、霧化装置はその最下端を前記基準面となる仕切板の凹所以外の部分の最下端と同等もしくはそれよりも上方に位置するように前記仕切板の凹所に装着した構成としてある。
これにより、前記第1の発明で述べた治具が上下方向にスライドさせて冷蔵庫本体にセットするものであっても、霧化装置を装着した状態の仕切板を支障なく冷蔵庫本体にセットすることができ、その生産性を確実に高いものとすることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記野菜室は野菜室容器を備え、前記野菜室容器の内部は野菜収納部と非野菜収納部に区分けし、かつ、前記野菜室には野菜収納部に対応して野菜冷気入口、非野菜収納部に対応して野菜冷気出口を設けるとともに、前記野菜収納部と前記非野菜収納部との間に野菜収納部内の冷気を非野菜収納部へと流す開口を設け、更に前記野菜室の天井面となる仕切板の前記野菜収納部と対応する部分に霧化装置を設けた構成としてある。
これにより、野菜収納部に効率よくオゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストを供給することができ、野菜に対するミスト保鮮効果はもちろんオゾンやOHラジカルによる殺菌、抗菌効果も効率よく発揮させることができる。しかも野菜を殺菌、抗菌した後のオゾンやOHラジカルを非野菜収納部から野菜冷気出口を介して冷蔵庫本体内の冷蔵室や冷凍室にも供給し、そこに冷却保存されている食品の殺菌、抗菌も行うことができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明において、前記野菜室は冷蔵室と冷凍室の間に配置し、霧化装置は前記野菜室と前記冷蔵室との間を仕切る仕切板に装着した構成としてある。
これにより、野菜の出し入れを容易なものとしつつその野菜を新鮮な状態に保鮮し、殺菌、抗菌できる使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記仕切板の霧化装置を装着する面には補強用のリブを設け、このリブ同士の間の窪み部分を霧化装置装着用の凹所として当該凹所に霧化装置を装着した構成としてある。
これにより、温度帯が近似する冷蔵室と野菜室との間を仕切ることになって断熱材を必要としなくなった仕切板の強度をリブによって高めると同時に、仕切板に装着した霧化装置の最下端が仕切板の最下端と同等かそれよりも上方に位置するようにすることができ、生産過程における仕切板用治具のセットが支障なく行え、その結果冷蔵庫本体に装着する前の段階で仕切板に霧化装置の取り付けが可能となって高い生産性も維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図14は本発明の実施の形態1を示すもので、まず、冷蔵庫の全体構成について説明する。
図1〜図6において、本実施の形態に係る冷蔵庫は、前方を開口した冷蔵庫本体1を備え、この冷蔵庫本体1は、図3に示すように主に鋼板を用いた外箱2と、ABSなどの硬質樹脂で成型された内箱3と、前記外箱2と内箱3との間に充填された硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材4とから構成されている。冷蔵庫本体1は、仕切板5、6によって複数の貯蔵室に区分されており、冷蔵庫本体1の最上部には冷蔵室7、その冷蔵室7の下部に野菜室8、そして最下部に冷凍室9が配置されていて、真ん中野菜室タイプの冷蔵庫となっている。前記各貯蔵室の前面開口部は、扉10、扉11、扉12によって開閉可能に閉塞されている。
冷蔵庫本体1の上部後方領域には機械室14が設けられている。機械室14には、圧縮機15、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。
また、冷蔵庫本体1の背面には冷気を生成する冷却室16と冷却室16からの冷気を前記冷蔵室7、野菜室8、冷凍室9に供給循環させる冷気通路17が設けられている。前記冷却室16及び冷気通路17の一部は冷凍室9の背面から野菜室8の下部背面に渡って形成されており、野菜室8との間は発泡スチロール等によって断熱性を持たせた背面壁体18によって断熱仕切りしてある。
冷却室16内には冷却器19が配設されており、冷却器19の上部には冷却ファン20が配置されている。前記冷却ファン20は、冷却器19により冷却された冷気を、冷気通路17を介し冷蔵室7、野菜室8、冷凍室9に強制循環させて各室を冷却するものである。例えば、冷蔵室7は食品が凍らない程度の温度通常1℃〜5℃に冷却し、野菜室8は冷蔵室7と同等もしくは若干高めの温度2℃〜7℃に冷却している。また、冷凍室9は冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃の冷凍温度帯に冷却しており、場合によっては冷凍保存状態向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温に冷却することもある。
次に野菜室8の構成について説明する。
野菜室8は図5に示すように、その背面下部に冷気入口21、上部に冷気戻り口22を有していて、冷気通路17と連通している。そして、上記冷気入口21にはこれと対向させて野菜室ファン23が設けてあり、野菜室ファン23の回転によって冷気通路17内を流れる冷気を野菜室8内に取り込むようになっている。また、上記野菜室ファン23は野菜室8の背面壁体18に組み込んであり、同背面壁体18に形成した野菜室ダクト24の上部開口を介して野菜室8内の冷気の一部を吸引し、野菜室内で冷気を循環させることができるようにもなっている。この野菜室ファン23は野菜室8内が所定の野菜冷却保存温度以上になると駆動し、冷蔵室7の冷却運転中であれば冷気通路17からの冷気を取り込み、冷却運転停止中であれば野菜室内の冷気を野菜室8内で循環させ、野菜室8内が野菜冷却保存温度以下になれば停止するようになっている。
また、前記野菜室8は図6に示すように野菜室容器25が設けてあり、この野菜室容器25は扉11のレール26に載置して扉開閉に伴い野菜室8内から出し入れ自在となっている。この野菜室容器25は図7に示すように仕切壁体27によって野菜を収納する野菜収納部28と別途ボトル等を収納する非野菜収納部29とに区画してあり、野菜収納部28の上部には果物等を収納する小物収納容器30が前後スライド自在に設けてある。そして、前記仕切壁体27には透湿膜31を設けて、野菜収納部28内の湿度がほぼ一定に維持できるようにしてある。
また、前記野菜室8の冷気戻り口22は上記非野菜収納部29側の空間部分に設けてあり、図8、図9に示すように小物収納容器30をスライド自在に保持するレール部材32のスリット開口33を介して前記野菜収納部28とも連通させ、野菜収納部28内の冷気が上記スリット開口33を介して冷気戻り口22から冷気通路17へと還流していくようになっている。
さらに、前記野菜室8には霧化装置34が組み込んである。
以下、この野菜室8に組み込んである霧化装置34について、図10〜図18を用いて説明する。
図10〜図18において、霧化装置34は野菜室8の天井面となる仕切板5、すなわち冷蔵室7と野菜室8との間を仕切る仕切板5の下面に装着してある。上記霧化装置34は前記仕切板5下面のうち前記野菜室容器25の野菜収納部28に対応する位置に設けてあり、野菜収納部28に放出したミストは前記レール部材32のスリット開口33、非野菜収納部29、冷気戻り口22を介して冷気通路17へも供給可能なように構成してある。
ここで、前記霧化装置34は、図15に示すように、オゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストを放出する印加電極35と対向電極36とを備え、更に前記印加電極35を露点以下の温度まで冷却するためのペェルチェ素子37を備えている。すなわち、霧化装置34は、金属ピン状の印加電極35と、これに対向して配置したドーナツ円盤状の対向電極36と、前記印加電極35を冷却するように配置したペェルチェ素子37とで霧化ユニット38を構成している。そして、前記霧化ユニット38の印加電極35に高電圧を印加するとともに、前記ペェルチェ素子37への通電を制御する制御ユニット39(図13参照)を備え、これら霧化ユニット38と制御ユニット39は装置基板40に組み込んで一体化し、仕切板5の下面に装着してある。その際、印加電極35は対向電極36の上方に位置していて、下向き、すなわち、野菜室8内に向かって放電するようにしてある。なお、印加電極35はマイナス極、対向電極36はプラス極に接続してあり、放出されるオゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストはマイナスに帯電している。
ここで、上記霧化装置34は前記仕切板5を冷蔵庫本体1にセットする際の治具(図示せず)の基準面(図16,図17のX)となる面と同等もしくはそれよりも上方に位置するように仕切板5に装着してある。具体的には、前記仕切板5の前端面に装着される補強梁41の下端部を基準面Xとし、この基準面と同等もしくはそれよりも上方に前記霧化装置34の最下端部が位置する様に装着してある。
この実施の形態では図10〜図12に示すように、前記仕切板5の下面に互いにクロスするようにリブ42を設け、このリブ42の一部を廃して形成した凹所43に霧化装置34を装着し、当該リブ42の最下端部を前記補強梁41の最下端部と同一高さとしてこれを基準面Xとし、この基準面Xとなるリブ42の最下端部より霧化装置34の最下端が上方に位置する構成としてある。
また、上記霧化装置34は、圧縮機15の運転開始と連動して作動、すなわち印加電極35に高電圧を印加して放電させミストを放出するように構成してある。その際、前記印加電極35を冷却するペェルチェ素子37には高電圧印加の所定時間前に通電し、印加電極35を露点以下の温度まで冷却して空気中の水蒸気が印加電極35に結露しているようにしてある。そして、この霧化装置34は前記作動開始から所定時間経過すると圧縮機15の運転状態にかかわらず作動を停止するように構成してある。
図18は上記冷蔵庫の制御ブロック図を示し、44は冷蔵室温度検知手段、45は野菜室温度検知手段、46冷凍室温度検知手段、47は外気温度検知手段で、いずれもサーミスタで形成してあり、それぞれ冷蔵室7、野菜室8、冷凍室9、冷蔵庫本体1の適所に設置されている。48は冷蔵庫全体を統括制御する制御部で、マイクロコンピュータ等によって構成してあり、前記冷蔵室温度検知手段44、冷凍室温度検知手段46からの出力に基づきあらかじめ組み込まれた制御ソフトにしたがって冷蔵室ダンパ49、冷凍室ダンパ50(いずれも構造図では図示せず)を開閉制御するとともに、圧縮機15、冷却ファン20を駆動して各室を設定温度に制御する。さらにこの制御部48は前記したように圧縮機15を駆動する際、圧縮機15を駆動させる駆動温度より例えば1℃低い温度になるとペェルチェ素子37に通電し、圧縮機駆動温度になると圧縮機15とともに印加電極35に高電圧を印加して霧化装置34を作動させ、所定時間後に印加電極35およびペェルチェ素子37への通電を停止するようになっている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷蔵庫全体の動作を説明しておくと、冷蔵室7および冷凍室9のいずれかが設定温度より高くなると、圧縮機15と冷却ファン20が駆動するとともに、冷気通路17中に設けた冷蔵室ダンパ49、冷凍室ダンパ50のいずれかもしくは両方が開き、冷却器19で生成された冷気が冷蔵室7および冷却室16ならびに前記冷蔵室7からの戻り冷気が冷気通路17を介して野菜室8へと供給され、これら各室が定温度になるように冷却される。
この時、すなわち、前記圧縮機15の駆動とともに霧化装置34が作動し、野菜室8内にミストが供給され、野菜室8内の野菜の保鮮が行われる。以下、この霧化装置34の作用効果について説明する。
霧化装置34は、印加電極35に空気中の水蒸気を結露させ、この結露水を前記印加電極35の対向電極36に対する放電によってナノクラスのミストとして放出するが、前記印加電極35はペェルチェ素子37によって冷却するので、野菜室8の上方の貯蔵室が冷凍室9等の冷凍温度帯の貯蔵室でなくてもその印加電極35を露点以下に冷却して空気中の水蒸気を結露させ、オゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストを放出させることができる。
この時、本実施の形態の霧化装置34は、圧縮機駆動前にペェルチェ素子37に通電してこれを冷却して結露水を付着させておくので、結露水なしの状態で放電(以下、これを空放電と称す)することがなく、オゾンやOHラジカルの過度の放出を防止できる。そして、空放電による印加電極35の過度な摩滅も抑制することができる。
また、上記霧化装置34の運転は、圧縮機15の駆動から所定時間で停止するようにしてあるから、年がら年中運転していて、かつ、冷蔵室7あるいは冷凍室9の温度状態によって圧縮機15が頻繁に駆動し、しかもその駆動時間が長時間になるという冷蔵庫であっても、霧化装置34の作動時間は限定的なものとすることができる。これによって、印加電極35の放電による摩滅を抑制すると同時にオゾンやOHラジカルの放出量が過度なものとなるのを防止でき、長寿命かつ安全性の高いものとすることができる。
さらに、前記霧化装置34は印加電極35が野菜室8の天井面に設けられており、しかも下向き、すなわち、野菜室8内に向かって放電するように構成してあるので、放電によって生成されるオゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストは野菜室8内に効果的に供給され、野菜の保鮮度効果が高いものとなる。加えて、印加電極35を下向きとしていることによって印加電極35に付着する結露水がその先端放電部に集まって効率よくナノレベルのミストを放出できるとともに、空放電による印加電極35の摩滅も防止して長寿命化を図ることもできる。
しかも、上記印加電極35はマイナス極としてあるから、放電によって放出されるオゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストはマイナスに帯電しており、通常プラスに帯電している野菜への付着効果が高まり、保鮮はもちろん、オゾンやOHラジカルが持つ殺菌、抗菌効果も高いものとなる。
一方、前記霧化装置34はその最下端部が前記仕切板5を冷蔵庫本体1にセットする際の治具(図示せず)の基準面Xとなる面と同等もしくはそれよりも上方に位置するように前記仕切板5に装着してあるから、生産性の高いものとすることができる。
すなわち、通常、冷蔵庫は、冷蔵庫本体成型時、冷蔵庫本体1に予め仕切板5,6(以下、説明簡易化及び発明との関係で仕切板5を対象に説明する)をセットし、この仕切板5をセットした状態で冷蔵庫本体1の内箱3と外箱2との間に発泡ウレタン等の発泡断熱材4を充填発泡させて成形するが、この時、前記仕切板5のセットに当って仕切板5を上下の冶具で挟み込みそのまま内箱3の内面に押し付けて発泡断熱材4を充填発泡させる。
その際、上記治具は冷蔵庫本体内箱3の前方から後方に向かって水平方向にスライドさせるため、仕切板5の前面端に予め装着しておく補強梁41の上下端(以下、説明簡易化及び発明との関係で下端を対象に説明する)よりも下方に突出するものが前記仕切板5の下面に存在すると治具による仕切板5のセットができなくなる。
あるいは、前記仕切板5の下面全体が前記補強梁41の下端部よりも下方に位置していて、治具を上下方向にスライドさせて仕切板5の下面に押し当てそのまま後方向きにスライドさせる場合、或いは前記仕切板5の下面全体が前記補強梁41の下端部よりも上方に位置していて、治具を上下方向にスライドさせて仕切板5の下面に押し当てそのまま後方向きにスライドさせる場合、前記仕切板5の下面よりも下方に突出するものが存在すると治具を水平方向にスライドさせて仕切板5を内箱に押し付ける仕切板5のセットができなくなる。すなわち、前記補強梁41の下端あるいは仕切板5の下面は仕切板5を冷蔵庫本体1にセット可能とするための治具の基準面Xとなり、仕切板5の下面にはこの基準面Xよりも下方に突出するものが存在すると治具による仕切板5のセットができなくなる。
しかしながら、本実施の形態では上記仕切板5の下面に装着した霧化装置34は、その最下端部が前記仕切板5を冷蔵庫本体1にセットする際の治具の基準面Xとなる面と同等もしくはそれよりも上方に位置するようにしてあるから、霧化装置34を仕切板5に装着した状態で冷蔵庫本体1に治具を用いてセットすることができる、すなわち、霧化装置34が治具セットの邪魔にならない。したがって、冷蔵庫の生産過程においてこの実施の形態の冷蔵庫では、冷蔵庫本体1に仕切板5をセットして発泡断熱材4を充填発泡させる前の段階で仕切板5に霧化装置34を装着しておくことができる。その結果、仕切板5を冷蔵庫本体1にセットして発泡断熱材4を発泡充填させて一体化したのちに、作業性の悪い野菜室8の内奥上面で霧化装置34を装着するような煩雑かつ時間のかかる作業をする必要がなく、その生産性は格段に高いものとなる。
上記基準面Xは、冷蔵庫本体1の仕切板5前部に設けられる補強梁41の最下端を基準面Xとした場合、治具を補強梁41の最下端に沿って水平方向にスライドさせ冷蔵庫本体1にセットするものであっても、霧化装置34を装着した状態の仕切板5を支障なく冷蔵庫本体1にセットすることができ、その生産性を確実に高いものとすることができる。
また、基準面Xを、仕切板5の下面の最下端部とした場合は、治具が上下動&後方へのスライド移動を行って仕切板5を冷蔵庫本体内箱3に押し付けるものであっても、霧化装置34を装着した状態の仕切板5を支障なく冷蔵庫本体1にセットすることができ、前記同様、その生産性を格段に高いものとすることができる。
特に、本実施の形態で例示したもののように、仕切板5の下面に補強用のリブ42を設け、このリブ42の一部を廃して形成した凹所43に霧化装置34を設けたものは、霧化装置34の最下端部を前記リブ42の最下端で構成される基準面Xと同等かそれ以上の高さとしつつ仕切板5の強度を向上させることができる。すなわち、本実施の形態で示したように霧化装置34の印加電極35をペェルチェ素子37で露点以下に冷却するようにした場合は、前記印加電極35を露点以下に冷却するためこれを取り付ける仕切板5を従来の冷凍室9のような冷凍度帯域の貯蔵室との間の仕切板とする必要がなく、そのため仕切板5は断熱材を必要とせず樹脂成型品のみとすることができて強度的に弱いものとなる。しかしながら、本実施の形態で例示したように、仕切板5の下面にリブ42を設けて霧化装置装着用の凹所43を形成する構成とすれば、このリブ42によって仕切板5を補強でき、霧化装置34の最下端を仕切板5の最下端と同等かそれよりも上方に位置するようにしつつ仕切板5の強度を向上させることができ、効果的である。
また、本実施の形態においては、前記野菜室8に設けた野菜室容器25の内部を野菜収納部28と非野菜収納部29とに区分けし、前記野菜収納部28と対応する部分の天井面に霧化装置34を設けているから、霧化装置34からのミストは図5の破線で示すように野菜収納部28内に効率よく供給することができる。したがって、野菜収納部28内の野菜に対するミスト保鮮効果はもちろんオゾンやOHラジカルによる殺菌、抗菌効果も効率よく発揮させることができる。
しかも、上記野菜収納部28と非野菜収納部29の間は小物収納容器30を支持するレール部材32にスリット開口33を設けているので、野菜収納部28に放出されたオゾンやOHラジカルを含むミストは図8の破線で示すように上記スリット開口33を介して非野菜収納部29へと流れ、更に非野菜収納部29に開口している冷気戻り口22から冷気通路17を介して冷蔵室7や冷凍室9にも供給されることになる。したがって、これら冷蔵室7や冷凍室9に冷却保存している食品に対してもオゾンやOHラジカルによって殺菌、抗菌効果をもたらすことができる。
更にこの実施の形態では、野菜室8を冷蔵室7と冷凍室9との間に配置した真ん中野菜室タイプの冷蔵庫としてあるから、野菜の出し入れを容易なものとしつつその野菜を新鮮な状態に保鮮し、殺菌、抗菌もでき、野菜を多用されるユーザにとって使い勝手の良い冷蔵庫となる。
なお、この冷蔵庫では、野菜室8に野菜室ファン23を設けているので、野菜室温度が野菜冷却保存温度よりも高くなって野菜室ファン23が回転すれば、霧化装置34によって放出され野菜室8内に充満しているオゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストが野菜室8内で循環拡散されることになり、野菜室8に保存してある野菜の細部までオゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストをいきわたらせることができ、野菜の保鮮及び殺菌、抗菌効果をより高める効果がある。
以上、本発明の一実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態で説明した構成は本発明を実施する一例として示したものであり、本発明の目的を達成する範囲で種々変更可能なことは言うまでもない。
例えば上記実施の形態では真ん中野菜タイプの冷蔵庫の場合を例にして説明したが、これは例えば野菜室が冷凍温度帯域の貯蔵室の下部にある冷蔵庫であって、その冷凍温度帯域の貯蔵室と野菜室との間を仕切る仕切板に本発明の霧化装置34を設ける構成とする場合でも適用できるものである。
本発明は、真ん中野菜室タイプの冷蔵庫のように冷凍温度帯域の貯蔵室からの熱伝導が得られにくい冷蔵庫であってもその野菜室にオゾンやOHラジカルを含むナノレベルのミストを供給でき、しかも生産性が高く安価に提供できる冷蔵庫とすることができる。よって、家庭用はもちろん業務用冷蔵庫やショーケース等多くの用途に幅広く適用することができる。
1 冷蔵庫本体
2 外箱
3 内箱(冷蔵庫本体内箱)
4 発泡断熱材
5、6 仕切板
7 冷蔵室
8 野菜室
9 冷凍室
10、11、12 扉
14 機械室
15 圧縮機
16 冷却室
17 冷気通路
18 背面壁体
19 冷却器
20 冷却ファン
21 冷気入口
22 冷気戻り口
23 野菜室ファン
24 野菜室ダクト
25 野菜室容器
26 レール
27 仕切壁体
28 野菜収納部
29 非野菜収納部
30 小物収納容器
31 透湿膜
32 レール部材
33 スリット開口(開口)
34 霧化装置
35 印加電極
36 対向電極
37 ペェルチェ素子
38 霧化ユニット
39 制御ユニット
40 装置基板
41 補強梁
42 リブ
43 凹所
44 冷蔵室温度検知手段
45 野菜室温度検知手段
46 冷凍室温度検知手段
47 外気温度検知手段
48 制御部
49 冷蔵室ダンパ
50 冷凍室ダンパ

Claims (7)

  1. 野菜室を有する冷蔵庫であって、
    前記野菜室は、第1の収容部と第2の収容部とに区画され、
    ミストを放出する装置が、前記第1の収容部に設けられ、
    前記第1の収容部と前記第2の収容部とを区画する部材には、開口が設けられ、
    冷気が流れる冷気通路が前記野菜室の背面に設けられ、
    前記第2の収容部が前記冷気通路と連通することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 記装置は、前記野菜室の天井面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記第1の収納部の上部には、スライド可能な収納容器が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記開口は、前記収納容器を支持するレール部材に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 記装置が放出するミストは、OHラジカルを含むミストであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 記装置は、印加電極と、前記印加電極を冷却するためのペルチェ素子と、
    対向電極とで構成され、前記印加電極から前記対向電極に放電することで、前記印加電極に付着している結露水がミストとして放出されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記冷蔵庫の最上部に冷蔵室が設けられ、
    前記冷蔵庫の最下部に冷凍室が設けられ、
    前記野菜室は、前記冷蔵室の下方、かつ、前記冷凍室の上方に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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