JP6782202B2 - 内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラム - Google Patents

内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6782202B2
JP6782202B2 JP2017141902A JP2017141902A JP6782202B2 JP 6782202 B2 JP6782202 B2 JP 6782202B2 JP 2017141902 A JP2017141902 A JP 2017141902A JP 2017141902 A JP2017141902 A JP 2017141902A JP 6782202 B2 JP6782202 B2 JP 6782202B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
point cloud
extraction unit
dimensional
convex hull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017141902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019021252A (ja
Inventor
彰久 川野辺
彰久 川野辺
繁 千葉
繁 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2017141902A priority Critical patent/JP6782202B2/ja
Publication of JP2019021252A publication Critical patent/JP2019021252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6782202B2 publication Critical patent/JP6782202B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Description

内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラムに関し、特に、点群データを用いた内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラムに関する。
従来、ナビゲーションのための地図データを生成するために、現地にて調査を行い、測量機器を用いてデータを生成していた(例えば、非特許文献1)。
乙井康成、他3名、「設計図等を活用した屋内空間の三次元GISデータの作成とその課題について」、[online]、平成26年4月17日、国土交通省、インターネット<URL:http://www.gsi.go.jp/common/000092004.pdf>
しかし、点群データを利用して屋内の地図データを生成する際に、屋内にある装飾物や什器等が設置されているために、内壁を抽出することが困難だった。また、内壁を抽出する際に、現地調査巻き尺等の手段により測量して求めていたため、屋内の地図データを作成する費用と時間がかかっており、高コストとなっていた。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたもので、容易かつ低コストに内壁を抽出することができる内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
第1の発明に係る内壁抽出装置は、屋内を観測して得られた3次元点群を取得する点群データ取得部と、前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出する天井面抽出部と、前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出する凸包点群抽出部と、前記凸包点群を結んで形成される閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出する内壁抽出部と、を含んで構成される。
第1の発明に係る内壁抽出方法は、点群データ取得部が、屋内を観測して得られた3次元点群を取得するステップと、天井面抽出部が、前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出するステップと、凸包点群抽出部が、前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出するステップと、内壁抽出部が、前記凸包点群を結んで形成される閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出するステップと、を含む。
第1の発明に係る内壁抽出装置及び内壁抽出方法によれば、点群データ取得部が、屋内を観測して得られた3次元点群を取得し、天井面抽出部が、前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出する。
そして、凸包点群抽出部が、前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出し、内壁抽出部が、前記凸包点群を結んで形成される閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出する。
このように、天井面に含まれる複数の3次元点を水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出し、前記凸包点群を結んで形成される閉じた形を内壁として抽出するため、容易かつ低コストに内壁を抽出することができる。
第2の発明に係る内壁抽出装置は、屋内を観測して得られた3次元点群を取得する点群データ取得部と、前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出する天井面抽出部と、前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出する凸包点群抽出部と、前記3次元点群のうち、前記凸包点群に対応する複数の3次元点群より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から複数の壁面を抽出する壁面抽出部と、前記複数の壁面のうち、前記凸包点群に対応する3次元点を含む壁面の各々について、前記壁面に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成する鉛直面形成部と、前記鉛直面形成部が抽出した前記壁面の各々について形成した鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出する内壁抽出部と、を含んで構成される。
第2の発明に係る内壁抽出方法は、点群データ取得部が、屋内を観測して得られた3次元点群を取得するステップと、天井面抽出部が、前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出すると、凸包点群抽出部が、前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出するステップと、壁面抽出部が、前記3次元点群のうち、前記凸包点群に対応する複数の3次元点群より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から複数の壁面を抽出するステップと、鉛直面形成部が、前記複数の壁面のうち、前記凸包点群に対応する3次元点を含む壁面の各々について、前記壁面に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成するステップと、内壁抽出部が、前記鉛直面形成部が抽出した前記壁面の各々について形成した鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出するステップと、を含む。
第2の発明に係る内壁抽出装置及び内壁抽出方法によれば、点群データ取得部が、屋内を観測して得られた3次元点群を取得し、天井面抽出部が、前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出し、凸包点群抽出部が、前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出する。
そして、壁面抽出部が、前記3次元点群のうち、前記凸包点群に対応する複数の3次元点群より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から複数の壁面を抽出し、鉛直面形成部が、前記複数の壁面のうち、前記凸包点群に対応する3次元点を含む壁面の各々について、前記壁面に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成し、内壁抽出部が、前記鉛直面形成部が抽出した前記壁面の各々について形成した鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出する。
このように、天井面に含まれる複数の3次元点を水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出し、前記3次元点群のうち、前記凸包点群に対応する複数の3次元点群より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から複数の壁面を抽出し、前記複数の壁面のうち、前記凸包点群に対応する3次元点を含む壁面の各々について、前記壁面に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成し、前記鉛直面形成部が抽出した前記壁面の各々について形成した鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出するため、容易かつ低コストに内壁を抽出することができる。
本発明に係るプログラムは、上記の内壁抽出装置の各部として機能させるためのプログラムである。
本発明の内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラムによれば、天井面に含まれる複数の3次元点を水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群に基づいて内壁を抽出するため、容易かつ低コストに内壁を抽出することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る内壁抽出装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る天井面と内壁を抽出した例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る閉じた形を抽出する他の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内地図データ生成処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る内壁抽出装置の構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る天井面と壁面を抽出した例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る屋内地図データ生成処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る内壁抽出処理フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
<本発明の実施の形態に係る内壁抽出装置の原理>
まず、本発明の実施の形態に係る内壁抽出装置の原理について説明する。
屋内には装飾物や什器等が設置されているが、これらの設置物は重力の影響を受けて床面に設置することがほとんどである。また、天井面に設置され、かつ、内壁に設置されていながら、歩行領域に存在していない設置物はほとんど存在しない。
本発明の実施の形態に係る内壁抽出装置では、設置物がほとんど存在しない天井面に近い領域の3次元点群に着目することで、内壁を抽出することができる。
そして、内壁に含まれていない3次元点群については、設置物と判定して、屋内地図データを生成することができる。
<本発明の第1の実施の形態の概要>
第1の実施の形態では、3次元点群に面検出アルゴリズムを適用して、N個の面から構成される天井面を抽出し、天井面の外周点をつなげた形を内壁として検出する。
<第1の実施の形態に係る内壁抽出装置の構成>
次に、第1の実施の形態に係る内壁抽出装置について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る内壁抽出装置10の構成を示す概略図である。図1に示すように、内壁抽出装置10は、測量機器等によって計測された屋内の点群データを入力する入力部100と、入力部100に入力された屋内の点群データである3次元点群から、屋内の内壁を抽出し、2次元の屋内地図データを生成する制御部200と、制御部200によって生成された屋内地図データを出力する出力部300とを備えて構成される。
入力部100は、既知のキーボード、マウス、記憶装置などの入力器により実現される。
出力部300は、ディスプレイ、プリンタ、磁気ディスクなどで実装される。
制御部200は、CPUと、RAMと、後述する屋内地図データ生成処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備えたコンピュータで構成され、機能的には次に示すように構成されている。
図1に示すように、制御部200は、点群データ取得部210と、天井面抽出部220と、凸包点群抽出部230と、内壁抽出部240と、屋内地図データ生成部250とを備えて構成される。
点群データ取得部210は、屋内を観測して得られた3次元点群を取得する。
具体的には、点群データ取得部210は、入力部100に入力された3次元点群を{A}として、天井面抽出部220に3次元点群{A}を渡す。
ここで、点群データ取得部210は、3次元点群が複数の部屋に相当する点群である場合には、鉛直方向とZ軸を合わせた部屋の単位に分割して、部屋の単位毎に、天井面抽出部220に3次元点群{A}を渡してもよい。
天井面抽出部220は、3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出する。
具体的には、天井面抽出部220は、点群データ取得部210から受け取った3次元点群{A}に基づいて、天井面が上限数N個の面から構成されるという前提を置いて、天井面を抽出する。
天井面を抽出するには、法線を指定した面検出アルゴリズムを適用する。当該面検出アルゴリズムに適用できる任意の軸と許容する誤差を指定して垂直面検出を行うアルゴリズム等は多数存在しているため、任意の面検出アルゴリズムを用いてよい。
本実施形態では、PCL(point cloud library)におけるSACMODEL_PERPENDICULAR_PLANEを指定した面検出アルゴリズムを用いる。
天井面抽出部220は、当該面検出アルゴリズムを用いて、3次元点群{Ai}からM個の天井面(S1〜SM(M≦N))を抽出する。本実施形態では、天井面が8個(M=8)抽出されたものとする。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る天井面と内壁を抽出した例を示す図である。
図2に示すように、抽出された天井面は、S1〜S8の8個となる。
そして、天井面抽出部220は、各天井面を構成する点群データ({S1,i1}〜{S8,i8})を、凸包点群抽出部230に渡す。
凸包点群抽出部230は、天井面抽出部220によって抽出された各天井面を構成する点群データに含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出する。
具体的には、凸包点群抽出部230は、天井面抽出部220から渡された点群データ({S1,i1}〜{S8,i8})を全て結合した点群{Si}を求める。
そして、凸包点群抽出部230は、点群{Si}をXY平面に投影した2次元の点群データ{Ti}を求める。
凸包点群抽出部230は、点群データ{Ti}を包む凸包点群を構成する点をm個抽出する。検出した凸包点群を{Pm}とする。
図2に示すように、凸包点群抽出部230によって抽出された凸包点群を構成する点は、P1〜P6となる。
ここで、凸包点群を抽出するには、凸包を計算するアルゴリズムを用いる。凸包を計算するアルゴリズムとしては、例えば、Qhull(http://www.qhull.org/)等を用いることができる。
内壁抽出部240は、凸包点群を結んで形成される閉じた形を、屋内の内壁として抽出する。
具体的には、内壁抽出部240は、図2に示すように、凸包点群を構成する点P1〜P6を直線で結んだ閉多角形を内壁として抽出する。
なお、P1〜P6を結ぶ方法は、直線に限定されず、曲線で結ぶ、P1〜P6を凸包するように結ぶ、これらを組み合わせる等の様々なバリエーションで結んでよい。
例えば、以下の3つの方法の何れかを採用してもよい。
(1)上記の6角形の各辺から一定値以内の距離に存在する点を{Ti}からL個(L>2)検出し、検出した複数の点{Pm,l}を、直線で結ぶ。
(2)P1〜P6について、曲線補完するように、曲線で結ぶ。
(3)上記(1)の方法において、各辺について、直線検出誤差が所定の閾値以上の場合に、当該辺において曲線補完するように、曲線で結ぶ。
例えば、(1)の方法を採用した場合、図3に示すような複数の点{Pm,l}を検出し、これらを順に直線で結ぶ。ここで、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る閉じた形を抽出する他の例を示す図である。
図3において点(P1,1)〜(P1,11)は、上記の(1)の方法で求めた複数の点{Pm,l}に相当する。そして、図3に示すように、(P1,1)〜(P1,11)を順に直線で結ぶ。
内壁抽出部240は、内壁を抽出すると、当該内壁を屋内地図データ生成部250に渡す。
屋内地図データ生成部250は、内壁と3次元点群から、2次元の屋内地図データを生成する。
具体的には、屋内地図データ生成部250は、3次元点群{Ai}のうち、内壁より内側にある点を、障害物を構成する点として用いることにより、内壁と障害物とを表す屋内地図データを生成する。
そして、屋内地図データ生成部250は、生成した屋内地図データを出力部300に渡す。
<第1の実施の形態に係る内壁抽出装置の作用>
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る屋内地図データ生成処理フローを示すフローチャートである。
入力部100に屋内の点群データである3次元点群が入力されると、制御部200において、図4に示す屋内地図データ生成処理フローが実行される。
まず、ステップS100において、点群データ取得部210が、入力部100から、屋内を観測して得られた3次元点群を取得する。
次に、ステップS110において、天井面抽出部220が、3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出する。
ステップS120において、凸包点群抽出部230が、天井面抽出部220によって抽出された天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して複数の点を求める。
そして、ステップS130において、凸包点群抽出部230が、ステップS120において得られた複数の点を包む凸包点群を抽出する。
ステップS140において、内壁抽出部240が、ステップS130において抽出された凸包点群を結んで形成される閉じた形を屋内の内壁とする。
ステップS150において、屋内地図データ生成部250が、ステップS140において抽出された内壁と3次元点群から、内壁と障害物とを表す2次元の屋内地図データを生成する。
ステップS160において、出力部300が、ステップS150において生成された屋内地図データを出力する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る内壁抽出装置によれば、天井面に含まれる複数の3次元点を水平面に投射して得られる複数の点を凸包する凸包点群を抽出し、凸包点群を結んで形成される閉じた形を内壁として抽出するため、容易かつ低コストに内壁を抽出することができる。
<本発明の第2の実施の形態の概要>
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に対して、壁は鉛直かつ平面であると仮定して、多くの点データを使って鉛直面を検出することにより内壁の抽出精度を高める。
天井面を構成する点群のうち、凸包点群を構成する点を含む鉛直な面を検出し、この鉛直面をXY平面に投影して得られる閉じた図形を内壁として抽出する。
<本発明の第2の実施の形態に係る内壁抽出装置の構成>
次に、第2の実施の形態に係る内壁抽出装置について説明する。なお、第1の実施の形態に係る内壁抽出装置10と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図5は、第2の実施の形態に係る内壁抽出装置10の構成を示す概略図である。図5に示すように、内壁抽出装置10は、入力部100と、制御部200と、出力部300とを備えて構成される。
図5に示すように、制御部200は、点群データ取得部210と、天井面抽出部220と、凸包点群抽出部230と、壁面抽出部232と、鉛直面形成部234と、内壁抽出部242と、屋内地図データ生成部250とを備えて構成される。
図6は、第2の実施の形態に係る天井面と壁面を抽出した例を示す図である。本実施形態では、図6のように、天井面抽出部220によって抽出された天井面は、S1〜S9となり、凸包点群抽出部230によって抽出された凸包点群を構成する点は、P1〜P7となる。
壁面抽出部232は、3次元点群のうち、凸包点群に対応する複数の3次元点群より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から複数の壁面を抽出する。
具体的には、まず、壁面抽出部232は、凸包点群抽出部230が抽出した凸包点群からなる2次元の点群{Pm}に対応する元の3次元の点群{Qm}を抽出する。例えば、P1〜P7に対応する複数の3次元点Q1〜Q7を抽出する。
そして、壁面抽出部232は、天井面のうち、その天井面を構成する点群{Si}に、{Qm}のいずれかの点が含まれる天井面をL個抽出する。上記図6の例では、S1〜S3、S7及びS9の5つの天井面が該当する(L=5)。
ここで、図6は、S1〜S3、S7、及びS9が凸包点群に対応する3次元の点群{Qm}の何れかの点を含む天井面、すなわち外周に接する天井面であることを示している。
その後、壁面抽出部232は、L個の天井面を構成する点群データ{Sα}について以下の(1)〜(3)を繰り返す。ここで、本実施形態では、サフィックスをαとしてα=1、2、3、7、9とする。
(1)点群データ{Sα}に含まれる凸包点群に対応する3次元の点群{Qm}のうち、Z軸の値の最小値の点から、Z軸マイナス方向にΔHの範囲に含まれる点群データを3次元点群{Ai}から抽出する。
そうすると、{Sα}のXY方向の範囲から出ない点、すなわち、天井面Sαの下部ΔHの範囲にある点群が抽出される。
(2)抽出された点群データについて壁面検出を行う。ここで、壁面検出には、天井面と同様に面検出アルゴリズムを用いる。
壁面検出を行うと、図6のように複数の壁面が抽出される可能性があるため(図6のX1〜X3参照)、ここではJ個の壁面が検出されたとし、これをサフィックスjで表す。
(3)抽出された各壁面を構成する点群データ{Ri,j}のうち、凸包点群抽出部230が抽出した凸包点群に対応する3次元の点群{Qm}の少なくとも1点を含んだ点群データ{Ri,j}を抽出する。
このように抽出された{Ri,j}は、壁面を構成し、かつ、天井面の外周を含むため、壁は鉛直かつ平面であるとの仮定から、適切な鉛直面を導くことができることになる。
一方、これに該当しない{Ri,j}は、例えば天井面近くの設置物(例えば、空気調和設備や、Wi−Fiルータ、ガス検知器等)である可能性が高いため、内壁を抽出することに適しない。
そして、壁面抽出部232は、上記(1)〜(3)を繰り返すことによって抽出されたG個の点群データ{Ri,j}を、鉛直面形成部234に渡す。
鉛直面形成部234は、複数の壁面のうち、凸包点群に対応する3次元点を含む壁面の各々について、当該壁面に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成する。
具体的には、壁面抽出部232によって抽出されたG個の点群データ{Ri,j}のそれぞれについて、以下の手順を繰り返すことにより、G個の鉛直面を形成する。
まず、鉛直面形成部234は、点群データ{Ri,j}について重心位置を求め、その重心を通り、かつ鉛直である鉛直面を形成する。このとき、点群データ{Ri,j}に含まれる全ての点に対して、(i)ax+by+cz+d>0、かつ、最小となるような鉛直面、または(ii)ax+by+cz+d<0、かつ、最大となるような鉛直面を形成する。
その後、鉛直面形成部234は、形成したG個の鉛直面を、内壁抽出部242に渡す。
内壁抽出部242は、鉛直面形成部が抽出した壁面の各々について形成した鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、屋内の内壁として抽出する。
具体的には、内壁抽出部242は、鉛直面形成部234によって形成されたG個の鉛直面を、XY平面に投射する。そうすると、閉じた多角形が得られるため、内壁抽出部242は、当該閉じた多角形を屋内の内壁として抽出する。
その後、内壁抽出部242は、抽出された内壁を屋内地図データ生成部250に渡す。
<第2の実施の形態に係る内壁抽出装置の作用>
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る屋内地図データ生成処理フローを示すフローチャートである。第2の実施の形態の屋内地図データ生成処理について、第1の実施の形態の屋内地図データ生成処理と同一の処理については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
ステップS240において、ステップS130において抽出された凸包点群が壁面抽出部232に入力されると、内壁抽出処理が行われる。
当該内壁抽出処理について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態に係る内壁抽出処理フローを示すフローチャートである。
まず、ステップS300において、壁面抽出部232は、3次元点群のうち、凸包点群に対応する複数の3次元点群を抽出する。
ステップS310において、壁面抽出部232は、ステップS310において抽出された複数の3次元点群に含まれる点を含む天井面をL個抽出する。
ステップS320において、i=1とする。ここでiは、ステップS320において抽出されたL個の天井面をカウントする変数である。
ステップS330において、i番目の天井面を構成する点群のうち、ステップS310において抽出された複数の3次元点群に含まれる点より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から壁面をK個抽出する。
ステップS340において、j=1とする。ここでjは、ステップS330において抽出されたK個の壁面をカウントする変数である。
ステップS350において、鉛直面形成部234は、i番目の天井面について抽出されたj番目の壁面を構成する点群データ{Ri,j}が、凸包点群に対応する3次元の点群の何れかの点を含むか否かを判定する。
点群データ{Ri,j}が凸包点群に対応する3次元の点群のいずれかの点を含む場合(ステップS350のYES)、ステップS360において、鉛直面形成部234は、当該{Ri,j}を鉛直面の形成対象とする。
一方、点群データ{Ri,j}が凸包点群に対応する3次元の点群のいずれの点も含まない場合(ステップS350のNO)、当該点群データ{Ri,j}を鉛直面の形成対象とはせず、ステップS370に進む。
ステップS370において、鉛直面形成部234は、j<Kであるか否かを判定する。すなわち、i番目の天井面における全ての壁面について鉛直面の形成対象か否かの判定を行ったか否かを判定する。
j<Kの場合(ステップS370のYES)、ステップS380において、jに1を加算して、ステップS350に戻る。
一方j<Kでない場合(ステップS370のNO)、ステップS390において、鉛直面形成部234は、i<Lであるか否かを判定する。すなわち、全ての天井面について壁面を抽出したか否かを判定する。
i<Lの場合(ステップS390のYES)、ステップS400において、iに1を加算して、ステップS330に戻る。
一方、i<Lでない場合(ステップS390のNO)、ステップS410において、鉛直面形成部234は、ステップS360において鉛直面の形成対象とされた点群データ{Ri,j}の各々について、当該点群データ{Ri,j}に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成する。
そして、ステップS420において、内壁抽出部242は、ステップS360において壁面の各々について形成された鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、屋内の内壁とする。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る内壁抽出装置によれば、天井面に含まれる複数の3次元点を水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出し、当該3次元点群のうち、凸包点群に対応する複数の3次元点群より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から複数の壁面を抽出し、複数の壁面のうち、凸包点群に対応する3次元点を含む壁面の各々について、当該壁面に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成し、鉛直面形成部が壁面の各々について形成した鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、屋内の内壁として抽出するため、容易かつ低コストに内壁を抽出することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10 内壁抽出装置
100 入力部
200 制御部
210 点群データ取得部
220 天井面抽出部
230 凸包点群抽出部
232 壁面抽出部
234 鉛直面形成部
240 内壁抽出部
242 内壁抽出部
250 屋内地図データ生成部
300 出力部

Claims (5)

  1. 屋内を観測して得られた3次元点群を取得する点群データ取得部と、
    前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出する天井面抽出部と、
    前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出する凸包点群抽出部と、
    前記凸包点群を結んで形成される閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出する内壁抽出部と、
    を含む内壁抽出装置。
  2. 屋内を観測して得られた3次元点群を取得する点群データ取得部と、
    前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出する天井面抽出部と、
    前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出する凸包点群抽出部と、
    前記3次元点群のうち、前記凸包点群に対応する複数の3次元点群より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から複数の壁面を抽出する壁面抽出部と、
    前記複数の壁面のうち、前記凸包点群に対応する3次元点を含む壁面の各々について、前記壁面に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成する鉛直面形成部と、
    前記鉛直面形成部が抽出した前記壁面の各々について形成した鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出する内壁抽出部と、
    を含む内壁抽出装置。
  3. 点群データ取得部が、屋内を観測して得られた3次元点群を取得するステップと、
    天井面抽出部が、前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出するステップと、
    凸包点群抽出部が、前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出するステップと、
    内壁抽出部が、前記凸包点群を結んで形成される閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出するステップと、
    を含む内壁抽出方法。
  4. 点群データ取得部が、屋内を観測して得られた3次元点群を取得するステップと、
    天井面抽出部が、前記3次元点群から少なくとも1以上の天井面を抽出すると、
    凸包点群抽出部が、前記天井面抽出部によって抽出された前記天井面に含まれる複数の3次元点を、水平面に投射して得られる複数の点を包む凸包点群を抽出するステップと、
    壁面抽出部が、前記3次元点群のうち、前記凸包点群に対応する複数の3次元点群より下方向の所定の範囲に含まれる複数の3次元点から複数の壁面を抽出するステップと、
    鉛直面形成部が、前記複数の壁面のうち、前記凸包点群に対応する3次元点を含む壁面の各々について、前記壁面に含まれる3次元点に基づいて鉛直面を形成するステップと、
    内壁抽出部が、前記鉛直面形成部が抽出した前記壁面の各々について形成した鉛直面を水平面に投射して得られる閉じた形を、前記屋内の内壁として抽出するステップと、
    を含む内壁抽出方法。
  5. コンピュータを、請求項1又は請求項2記載の内壁抽出装置の各部として機能させるためのプログラム。
JP2017141902A 2017-07-21 2017-07-21 内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラム Active JP6782202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141902A JP6782202B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141902A JP6782202B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019021252A JP2019021252A (ja) 2019-02-07
JP6782202B2 true JP6782202B2 (ja) 2020-11-11

Family

ID=65355684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017141902A Active JP6782202B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6782202B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110415331B (zh) * 2019-06-14 2022-08-19 中国电建集团昆明勘测设计研究院有限公司 一种基于点云数据的轮廓或孔洞快速检测判别和孔洞修补方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4429461B2 (ja) * 2000-03-17 2010-03-10 本田技研工業株式会社 画像処理装置、平面検出方法、及び平面検出プログラムを記録した記録媒体
JP6534296B2 (ja) * 2015-05-19 2019-06-26 株式会社パスコ 3次元モデル生成装置、3次元モデル生成方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019021252A (ja) 2019-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019534510A5 (ja)
JP6359868B2 (ja) 3次元データ表示装置、3次元データ表示方法、及び3次元データ表示プログラム
JPWO2016084389A1 (ja) モデリング装置、3次元モデル生成装置、モデリング方法、プログラム
EP3304500B1 (en) Smoothing 3d models of objects to mitigate artifacts
JP2015210670A (ja) 3次元データ表示装置、3次元データ表示方法、及び3次元データ表示プログラム
TWI671544B (zh) 氣象資料處理裝置、包含氣象資料處理裝置之系統、氣象資料處理方法及氣象資料處理程式
CN105893384A (zh) 一种在三维空间中建立电子围栏的方法
CN102436676A (zh) 一种智能视频监控的三维重建方法
JP5650021B2 (ja) 3次元環境復元装置、その処理方法、及びプログラム
KR20160069379A (ko) 암석의 박편 영상을 이용한 암석의 투수율 및 공극률 산출 장치 및 그 방법
JP5592039B2 (ja) 信頼度スコアに基づいた3次元モデルの併合
US10089418B2 (en) Structure model segmentation from a three dimensional surface
JP6782202B2 (ja) 内壁抽出装置、内壁抽出方法、及びプログラム
CN109903367A (zh) 构建地图的方法、装置和计算机可读存储介质
KR102144198B1 (ko) 보로노이 테셀레이션 및 k-최근접 이웃 알고리즘을 이용한 포인트 클라우드 재추출 방법 및 시스템
JP7187234B2 (ja) 三次元形状作成装置、三次元形状作成方法および三次元形状作成プログラム
JP6835425B2 (ja) 建築物高さ算出装置、建築物高さ算出方法、及びプログラム
JP6162526B2 (ja) 3次元環境復元装置
JP6958993B2 (ja) 土木工事の出来形評価システム、出来形評価方法、及びプログラム
JP2007170820A (ja) 三次元変位計測方法
US20210190538A1 (en) Location determination and mapping with 3d line junctions
KR102087076B1 (ko) 무인기 항공 측량시 폐색 영역 발생에 대한 예측 시스템 및 이를 이용한 무인기의 최적 항공 경로 결정 방법
JP7285678B2 (ja) 情報処理装置、及び制御プログラム
JP6281938B2 (ja) データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラム
KR20160010721A (ko) 정점과 구조물이 위치하는 지점 간의 수평거리를 산출하는 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6782202

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150