JP6781448B2 - 粉末組成物 - Google Patents
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Description
前記緑葉末がクマザサ及びアシタバを含み、
前記緑葉末の重量に占める割合はクマザサ若しくはアシタバが最も高く、かつ
クマザサの割合に対するアシタバの割合は同量以下であり、
還元麦芽糖(A)、デキストリン(B)、緑葉末(C)に含まれるクマザサ(c−1)及びアシタバ(c−2)の粉末組成物の重量に占める割合が以下の式を満たすことを特徴とする粉末組成物に関する。
第1式: (A)≧(B)≧(c−1)≧(c−2)
前記粉末組成物にクマザサ及びアシタバを含む緑葉末を添加し、
還元麦芽糖及びデキストリンの呈味が改善された粉末組成物であり、
前記緑葉末の重量に占める割合はクマザサ若しくはアシタバが最も高く、かつ
クマザサの割合に対するアシタバの割合は同量以下であり、
還元麦芽糖(A)、デキストリン(B)、緑葉末(C)に含まれるクマザサ(c−1)及びアシタバ(c−2)、の粉末組成物の重量に占める割合が以下の式を満たすことを特徴とする粉末組成物に関する。
第1式: (A)≧(B)≧(c−1)≧(c−2)
以下、本発明の粉末組成物について詳述する。
本発明の粉末組成物を構成する還元麦芽糖(マルチトール)は、2分子のグルコースがα−1,4結合してなる二糖であるマルトースの還元体であり、多価アルコールの一種である。本発明の実施において使用される、還元麦芽糖は、純度や性状(非晶質粉末、含水結晶粉末、無水結晶粉末など)は問わない。本発明において使用できる還元麦芽糖は公知の方法で調製することができるし、また、市販品を利用することもできる。還元麦芽糖の市販品としては、例えば、無水結晶還元麦芽糖の食品級の調製品である『結晶マビット』(水分1.5%以下、HPLC分析によるマルチトール純度99%以上)などがある。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=18797153&dopt=Abstract還元麦芽糖を関与成分とした特定保健用食品が許可されており、安全性が確立されているため本発明では好ましく使用される。また、低カロリー甘味料としてショ糖の代用品として使用でき、急激な虫歯の予防や血糖上昇を抑えることも期待できる。
本発明の粉末組成物を構成するデキストリンは、澱粉を糊化して、もしくは糊化しながらα−アミラーゼ又は塩酸やシュウ酸等の酸で分解したものを称し、マルトデキストリンやサイクロデキストリン、分枝デキストリン等が挙げられる。本発明において使用できるデキストリンは、純度や性状は問わず、公知の方法で調製することができるし、また、市販品を利用することもできる。デキストリンの市販品としては、例えば、『パインフロー』、『マックス1000』、または『パインデックス#100』などがある。
本発明の粉末組成物を構成する緑葉末は、緑色植物の緑葉から得られたものである。
上記緑葉としては、例えば、イネ科植物(例えば、イネ、あわ、笹、クマザサ等)、キク科植物(例えば、ヨモギ等)、セリ科植物(例えば、アシタバ、パセリ、セロリ等)、クワ科植物(例えば、クワ等)、ドクダミ科植物(例えば、ドクダミ等)、シソ科植物(例えば、シソ等)、アブラナ科植物(例えば、小松菜、キャベツ、ブロッコリー等)、ユリ科植物(例えば、アスパラガス等)、シナノキ科植物(例えば、モロヘイヤ等)、ツバキ科植物(例えば、茶葉等)のような緑色植物の緑葉が挙げられるが、還元麦芽糖とデキストリンの不快な甘味、粉臭や口内感の悪さを効果的に改善できることから、これらの中でも特にクマザサ及びアシタバを含むことが好ましい。
本発明において、粉末組成物は、前記糖アルコール及び緑葉末以外に、その他の成分を含んでいてもよい。前記のその他の成分としては、例えば、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンE等のビタミン類、ゼラチン、コラーゲンペプチド、植物由来タンパク質等のタンパク質、難消化性デキストリン、ポリデキストロースなどの水溶性食物繊維、ビートオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖等のオリゴ糖、ドロマイト、カルシウム、マグネシウム、鉄等のミネラル類、N−アセチルグルコサミン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等のムコ多糖類、乳、発酵乳、脱脂粉乳等の乳製品、豆乳、豆乳粉末等の豆乳製品、レモン、リンゴ、パイナップル、じゃがいも、ニンジン、カボチャ、ニガウリ、トマト、グリーンピース、モロヘイヤ、スピルリナなどの植物又は植物加工品、穀類(コメ、オオムギ、コムギ、ソバ、ダイズ、トウモロコシ等)、野菜(キャベツ、モヤシ、ブロッコリー、キュウリ、タマネギ、ダイコン、ニンジン等)、野草(ドクダミ、オオバコ、ハトムギ、エビスグサ、ヨモギ、スギナ、アカザ、イチョウの葉、カンゾウ、ツルナ、アマチャヅル、ウコン、オトギリソウ、カワラケツメイ、マツ葉、キダチアロエ等)や果物(パイナップル、リンゴ、レモン等)の植物の発酵物、酵素、乳酸菌、納豆菌、酪酸菌、麹菌、酵母などの微生物を配合することができる。更に必要に応じて通常食品分野で用いられる、ブドウ糖、乳糖、ショ糖、麦芽糖(マルトース)、果糖、でんぷん等の糖類、ステビア、アセスルファムカリウム、スクラロース、アスパルテーム、ソーマチン等の甘味料、クエン酸、乳酸、グルコン酸、リンゴ酸等の酸味料、パイナップルやグレープフルーツ等の香料等を配合することもできる。その他の成分としては、これら以外にも、種々の賦形剤、結合剤、安定剤、希釈剤、増量剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物、調味料などを挙げることができる。その他の成分の含有量は、飲食品の形態等に応じて適宜選択することができる。本発明において、粉末組成物に含まれる糖アルコール及び緑葉末以外の成分として、植物発酵物、コラーゲンペプチド、乳酸菌、プラセンタ、香料、甘味料を含むことが、好ましい。
特に本発明の粉末組成物は、還元麦芽糖とデキストリンに対して、クマザサとアシタバを含む緑葉末を特定量で組み合わせて配合したことにより、還元麦芽糖とデキストリンの不快な甘味、粉臭や口内感の悪さが改善される容易に予測されない顕著な効果を得ることができる。
下記表1及び表2に示す重量の割合で各成分を配合し、粉末形態の飲料を調製した。
還元麦芽糖及びデキストリンは市販されているものをそれぞれ用い、クマザサ、アシタバ、大麦若葉及びケールの緑葉末は、それぞれ市販されている緑葉の乾燥粉末を用いた。
そして、得られた各粉末飲料3gを、それぞれ100mLの水に懸濁したものを試料として調製した。該試料を20〜40代の被験者(男女計6名)に摂取させ、不快な甘味、粉臭や口内感の悪さなどについて比較例1を標準品として評価した。官能試験の評価項目及び評価点数は表3のとおりである。官能試験の結果は、6名の被験者の平均点から、比較例1の評価値との変化値を算出し、図1〜4に示した。
また、総合評価では実施例4が最も優れ、香り、不快な甘味の改善、旨み、えぐ味や苦味のなさ、コク、舌触り、口当たり、試飲中及び試飲後ののどごし、後味では、その他の実施例に比べても高い評価となった。クマザサ末よりもアシタバ末の割合が高い比較例10では、試飲前の香りや色、試飲中の舌触りがやや改善されていたが、その他の評価においては、比較例1よりも評価が低くなった。還元麦芽糖よりもデキストリンの割合が高い比較例11では、実施例3と同じ重量の割合でクマザサ末とアシタバ末を配合しても、不快な甘味、粉臭や口内感の悪さは改善されなかった。還元麦芽糖またはデキストリンよりもクマザサ末の重量の割合が高い比較例12と比較例13では、不快な甘味、粉臭や口内感の悪さは改善されず、青臭さが強く、後味も悪くなる結果となった。
以上より、還元麦芽糖、デキストリン及び緑葉末を含む緑葉末を含有する粉末飲料は、特定量のクマザサ及びアシタバを配合することで、還元麦芽糖とデキストリンの不快な甘味、粉臭や口内感の悪さが改善されており、また緑葉の不快な青臭みや味を感じることなく、美味しく摂取することが出来るものであることがわかった。
Claims (1)
- 還元麦芽糖、デキストリン及び緑葉末を含む粉末組成物であって、前記緑葉末がクマザサ及びアシタバを含み、前記緑葉末の重量に占める割合はクマザサ若しくはアシタバが最も高く、かつクマザサの割合に対するアシタバの割合は同量以下であり、組成物の固形分中における還元麦芽糖(A)及びデキストリン(B)の合計量は85質量%以下であり、組成物の固形分中における緑葉末(C)は10質量%以上であり、還元麦芽糖(A)、デキストリン(B)、緑葉末(C)に含まれるクマザサ(c−1)及びアシタバ(c−2)の粉末組成物の重量に占める割合が以下の式を満たすことを特徴とする粉末組成物。 第1式: (A)≧(B)≧(c−1)≧(c−2)
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