JP6781425B2 - 薬剤、サプリメント、光学デバイス、眼用矯正具、磁性体及びコンタクトレンズ - Google Patents

薬剤、サプリメント、光学デバイス、眼用矯正具、磁性体及びコンタクトレンズ Download PDF

Info

Publication number
JP6781425B2
JP6781425B2 JP2019079772A JP2019079772A JP6781425B2 JP 6781425 B2 JP6781425 B2 JP 6781425B2 JP 2019079772 A JP2019079772 A JP 2019079772A JP 2019079772 A JP2019079772 A JP 2019079772A JP 6781425 B2 JP6781425 B2 JP 6781425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
front surface
drug
suction cup
contact lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019079772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019144580A (ja
Inventor
真一 芦田
真一 芦田
仁 渡部
仁 渡部
Original Assignee
真一 芦田
真一 芦田
仁 渡部
仁 渡部
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 真一 芦田, 真一 芦田, 仁 渡部, 仁 渡部 filed Critical 真一 芦田
Publication of JP2019144580A publication Critical patent/JP2019144580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6781425B2 publication Critical patent/JP6781425B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)

Description

本発明は、眼用装着物及び眼用アダプタに係り、特に、破損等への対応に好適な眼用装着物及び眼用アダプタに関する。
従来、例えば、特許文献1記載の眼用デバイスが知られている。特許文献1記載の眼用デバイスは、コンタクトレンズ型に成形された電子デバイスであって、使用者の眼に装着して装用されるものである。
また、例えば、特許文献2記載のコンタクトレンズも知られている。特許文献2記載のコンタクトレンズは、原料樹脂内に薬剤を混入したコンタクトレンズであって、装用すると眼に薬用効果を与えるものである。
特開2017−198984号公報 特公昭48−9991号公報
しかしながら、特許文献1記載の眼用デバイスにあっては、装着面が破損した場合は、安全面から眼用デバイス全体を交換しなければならない。また、装着面が汚損した場合も、衛生面から眼用デバイス全体を交換しなければならない。すなわち、高価な眼用デバイスが、電子的な機能が損なわれていないのに安全面や衛生面等の事情により交換を余儀なくされることがある。
また、特許文献2記載のコンタクトレンズにあっても同様に、薬剤を使い切った場合は、コンタクトレンズとしての光学的な機能が損なわれていないのに交換を余儀なくされることがある。また、他の薬剤を用いたい場合も、他の薬剤を混入した新たなコンタクトレンズを用意しなければならない。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、破損等への対応に好適な眼用装着物及び眼用アダプタを提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の眼用装着物は、眼に装着可能な眼用装着物であって、被装着対象に吸着する吸着手段を備える。
このような構成であれば、吸着手段が被装着対象に吸着し、眼用装着物が装着される。
ここで、吸着とは、吸いつくことをいい、例えば、吸着箇所が外界よりも陰圧となって吸いつくことが含まれる。以下、吸着の概念については同じである。
また、吸着手段としては、例えば、被装着対象及び本眼用装着物のうち本眼用装着物に吸着のための構成(例えば、吸盤構造)を設け、本眼用装着物の当該構成が被装着対象に吸着する構成として実現する場合、被装着対象及び本眼用装着物の両方に吸着のための構成(例えば、吸盤構造)を設け、それぞれが雄及び雌のように対応して吸着する構成として実現する場合が含まれる。後者の場合は、本眼用装着物に設けた吸着のための構成が吸着手段に対応する。
また、眼用装着物を眼に装着する態様としては、眼用装着物を眼に直接装着すること、眼との間に1又は複数の媒体(例えば、部材)を介在させて眼用装着物を眼に間接的に装着することが含まれる。以下、発明4の眼用装着物、及び発明11の眼用アダプタにおいて同じである。
また、眼用装着物は、人又は動物の眼球に装着可能な物として、より具体的には、眼球に形状適合性を有する曲面状又は眼球の表面形状に沿った球面形状の物として構成することができる。以下、発明4の眼用装着物、及び発明11の眼用アダプタにおいて同じである。
また、眼用装着物としては、例えば、眼用デバイス、矯正具、薬剤、サプリメント及び磁性流体が含まれる。眼用デバイスとしては、例えば、(1)眼に対し情報の提供を行うデバイス、(2)眼に関する情報の収集を行うデバイス、(3)眼の外側に対し情報の提供を行うデバイス、(4)眼の外側に関する情報の収集を行うデバイス、(5)眼に対し機能の維持、回復若しくは付与又は作用を行うデバイス、及び(6)眼の外側に対し機能の付与又は作用を行うデバイスが含まれる。これらのうち(3)の機能としては、例えば、認証装置等に対し認証情報を投影する機能が挙げられる。また、眼用デバイスとしては、例えば、(1)光学デバイス(例えば、レンズ、光ファイバー、光導波路、光アイソレータ、半導体レーザ)、及び(2)電子デバイス(例えば、カメラ、投影機、センサ)が含まれる。以下、発明4の眼用装着物、及び発明11の眼用アダプタにおいて同じである。
また、眼用装着物は、例えば、粒状、粉状、線状、棒状、板状、シート状、球状、ブロック状、錠剤状、チュアブル状、ウェハース状、ビスケット状、カプセル状又はグミ状であってもよい。以下、発明4の眼用装着物、及び発明11の眼用アダプタにおいて同じである。
〔発明2〕 さらに、発明2の眼用装着物は、発明1の眼用装着物において、前記被装着対象は、眼に装着可能な眼用器具若しくは薬剤又は眼球である。
このような構成であれば、吸着手段が眼用器具、薬剤又は眼球に吸着する。
ここで、眼用器具を眼に装着する態様としては、眼用器具を眼に直接装着すること、眼との間に1又は複数の媒体(例えば、部材)を介在させて眼用器具を眼に間接的に装着することが含まれる。以下、発明12の眼用アダプタにおいて同じである。
また、眼用器具としては、例えば、眼用デバイス及び矯正具が含まれる。眼用デバイスとしては、例えば、(1)眼に対し情報の提供を行うデバイス、(2)眼に関する情報の収集を行うデバイス、(3)眼の外側に対し情報の提供を行うデバイス、(4)眼の外側に関する情報の収集を行うデバイス、(5)眼に対し機能の維持、回復若しくは付与又は作用を行うデバイス、及び(6)眼の外側に対し機能の付与又は作用を行うデバイスが含まれる。これらのうち(3)の機能としては、例えば、認証装置等に対し認証情報を投影する機能が挙げられる。また、眼用デバイスとしては、例えば、(1)光学デバイス(例えば、レンズ、光ファイバー、光導波路、光アイソレータ、半導体レーザ)、及び(2)電子デバイス(例えば、カメラ、投影機、センサ)が含まれる。以下、発明12の眼用アダプタにおいて同じである。
〔発明3〕 さらに、発明3の眼用装着物は、発明2の眼用装着物において、前記眼用器具は、眼用デバイスである。
このような構成であれば、吸着手段が眼用デバイス、薬剤又は眼球に吸着する。
〔発明4〕 さらに、発明4の眼用装着物は、眼に装着可能な眼用装着物であって、第2眼用装着物に吸着する吸着手段を備える。
このような構成であれば、吸着手段が第2眼用装着物に吸着し、眼用装着物が装着される。
ここで、吸着手段としては、例えば、第2眼用装着物及び本眼用装着物のうち本眼用装着物に吸着のための構成(例えば、吸盤構造)を設け、本眼用装着物の当該構成が第2眼用装着物に吸着する構成として実現する場合、第2眼用装着物及び本眼用装着物の両方に吸着のための構成(例えば、吸盤構造)を設け、それぞれが雄及び雌のように対応して吸着する構成として実現する場合が含まれる。後者の場合は、本眼用装着物に設けた吸着のための構成が吸着手段に対応する。
また、第2眼用装着物を眼に装着する態様としては、第2眼用装着物を眼に直接装着すること、眼との間に1又は複数の媒体(例えば、部材)を介在させて第2眼用装着物を眼に間接的に装着することが含まれる。
〔発明5〕 さらに、発明5の眼用装着物は、発明4の眼用装着物において、前記第2眼用装着物は、眼用デバイス又は薬剤である。
このような構成であれば、吸着手段が眼用デバイス又は薬剤に吸着する。
〔発明6〕 さらに、発明6の眼用装着物は、発明1乃至5のいずれか1の眼用装着物において、眼用デバイス又は薬剤である。
このような構成であれば、吸着手段による吸着により眼用デバイス又は薬剤が装着される。
〔発明7〕 さらに、発明7の眼用装着物は、発明3、5及び6のいずれか1の眼用装着物において、前記眼用デバイスは、コンタクトレンズである。
〔発明8〕 さらに、発明8の眼用装着物は、発明3、5及び6のいずれか1の眼用装着物において、前記眼用デバイスは、電子デバイスである。
〔発明9〕 さらに、発明9の眼用装着物は、発明1乃至8のいずれか1の眼用装着物において、前記吸着手段は、室内を陰圧にして物に吸着する構造を有する。
〔発明10〕 さらに、発明10の眼用装着物は、発明1乃至8のいずれか1の眼用装着物において、前記吸着手段は、1又は複数の吸盤構造を有する。
〔発明11〕 一方、上記目的を達成するために、発明11の眼用アダプタは、眼用装着物を眼に装着するための眼用アダプタであって、被装着対象に吸着する第1吸着手段と、前記眼用装着物に吸着する第2吸着手段とを備える。
このような構成であれば、第1吸着手段が被装着対象に、第2吸着手段が眼用装着物にそれぞれ吸着し、眼用アダプタを介して眼用装着物が装着される。
ここで、第1吸着手段としては、例えば、被装着対象及び本眼用アダプタのうち本眼用アダプタに吸着のための構成(例えば、吸盤構造)を設け、本眼用アダプタの当該構成が被装着対象に吸着する構成として実現する場合、被装着対象及び本眼用アダプタの両方に吸着のための構成(例えば、吸盤構造)を設け、それぞれが雄及び雌のように対応して吸着する構成として実現する場合が含まれる。後者の場合は、本眼用アダプタに設けた吸着のための構成が第1吸着手段に対応する。
また、第2吸着手段としては、例えば、眼用装着物及び本眼用アダプタのうち本眼用アダプタに吸着のための構成(例えば、吸盤構造)を設け、本眼用アダプタの当該構成が眼用装着物に吸着する構成として実現する場合、眼用装着物及び本眼用アダプタの両方に吸着のための構成(例えば、吸盤構造)を設け、それぞれが雄及び雌のように対応して吸着する構成として実現する場合が含まれる。後者の場合は、本眼用アダプタに設けた吸着のための構成が第2吸着手段に対応する。
また、眼用アダプタを眼に装着する態様としては、眼用アダプタを眼に直接装着すること、眼との間に1又は複数の媒体(例えば、部材)を介在させて眼用アダプタを眼に間接的に装着することが含まれる。
〔発明12〕 さらに、発明12の眼用アダプタは、発明11の眼用アダプタにおいて、前記被装着対象は、眼に装着可能な眼用器具若しくは薬剤又は眼球である。
このような構成であれば、第1吸着手段が眼用器具、薬剤又は眼球に吸着する。
〔発明13〕 さらに、発明13の眼用アダプタは、発明12の眼用アダプタにおいて、前記眼用器具は、眼用デバイスである。
このような構成であれば、第1吸着手段が眼用デバイス、薬剤又は眼球に吸着する。
〔発明14〕 さらに、発明14の眼用アダプタは、発明11乃至13のいずれか1の眼用アダプタにおいて、前記眼用装着物は、眼用デバイス又は薬剤である。
このような構成であれば、第2吸着手段が眼用デバイス又は薬剤に吸着する。
〔発明15〕 さらに、発明15の眼用アダプタは、発明11乃至14のいずれか1の眼用アダプタにおいて、眼用デバイス又は薬剤である。
このような構成であれば、眼用デバイス又は薬剤を介して眼用装着物が装着される。
〔発明16〕 さらに、発明16の眼用アダプタは、発明13乃至15のいずれか1の眼用アダプタにおいて、前記眼用デバイスは、コンタクトレンズである。
〔発明17〕 さらに、発明17の眼用アダプタは、発明13乃至15のいずれか1の眼用アダプタにおいて、前記眼用デバイスは、電子デバイスである。
〔発明18〕 さらに、発明18の眼用アダプタは、発明11乃至17のいずれか1の眼用アダプタにおいて、前記第1吸着手段及び前記第2吸着手段の一方又は両方は、室内を陰圧にして物に吸着する構造を有する。
〔発明19〕 さらに、発明19の眼用アダプタは、発明11乃至17のいずれか1の眼用アダプタにおいて、前記第1吸着手段及び前記第2吸着手段の一方又は両方は、1又は複数の吸盤構造を有する。
〔発明20〕 一方、上記目的を達成するために、発明20の眼用装着物は、発明4の眼用装着物における前記吸着手段に吸着される前記第2眼用装着物、又は発明11の眼用アダプタにおける前記第2吸着手段に吸着される前記眼用装着物である。
以上説明したように、発明1の眼用装着物によれば、吸着手段による吸着により眼用装着物が被装着対象に装着されるので、眼用装着物と被装着対象との組み合わせを選択又は変更等することができる。したがって、従来の一体成形のものに比して、破損等への対応が容易となる。
さらに、発明2の眼用装着物、又は発明12の眼用アダプタによれば、眼用装着物と眼用器具、薬剤又は眼球との組み合わせを選択又は変更等することができる。
さらに、発明3の眼用装着物、又は発明13の眼用アダプタによれば、眼用装着物と眼用デバイス、薬剤又は眼球との組み合わせを選択又は変更等することができる。
さらに、発明4の眼用装着物によれば、吸着手段による吸着により第2眼用装着物が本眼用装着物に装着されるので、第2眼用装着物と本眼用装着物との組み合わせを選択又は変更等することができる。したがって、従来の一体成形のものに比して、破損等への対応が容易となる。
さらに、発明5の眼用装着物によれば、眼用デバイス又は薬剤と本眼用装着物との組み合わせを選択又は変更等することができる。
一方、発明11の眼用アダプタによれば、第1吸着手段及び第2吸着手段による吸着により眼用アダプタを介して眼用装着物が被装着対象に装着されるので、眼用装着物と被装着対象との組み合わせを選択又は変更等することができる。したがって、従来の一体成形のものに比して、破損等への対応が容易となる。
さらに、発明14の眼用アダプタによれば、眼用デバイス又は薬剤と被装着対象との組み合わせを選択又は変更等することができる。
単眼レンズ10の形状を示す図であり、(a)は単眼レンズ10の正面図、(b)は単眼レンズ10の背面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 眼22の縦断面図であり、(a)は単眼レンズ10の装着前の図、(b)は単眼レンズ10の装着後の図である。 単眼レンズ10を装着した眼22の斜視図である。 電子デバイス30の形状を示す図であり、(a)は電子デバイス30の正面図、(b)は電子デバイス30の斜視図、(c)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 電子デバイス30の装着方法を説明するための図であり、(a)は眼22を開いた状態の斜視図、(b)は眼22を開いた状態の縦断面図である。 電子デバイス30の装着方法を説明するための図であり、(a)は眼22を閉じた状態の斜視図、(b)は眼22を閉じた状態の縦断面図である。 薬剤40の形状を示す図であり、(a)は薬剤40の正面図、(b)は薬剤40の斜視図、(c)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 薬剤40の装着方法を説明するための図であり、(a)は眼22の正面図、(b)は眼22の縦断面図である。 電子デバイス30及びコンタクトレンズ20の縦断面図である。 電子デバイス30、眼用アダプタ50及びコンタクトレンズ20の縦断面図である。 電子デバイス30、眼用アダプタ50及びコンタクトレンズ20の縦断面図である。 薬剤40の形状及び装着箇所の変形例を示す図であり、(a)は眼22の正面図、(b)は眼22の縦断面図である。 薬剤40の形状及び装着箇所の変形例を示す図であり、(a)は薬剤40の正面図、(b)は眼球22の正面図である。 薬剤40の形状及び装着箇所の変形例を示す図であり、(a)は薬剤40の正面図、(b)は眼球22の正面図である。 薬剤40の形状及び装着箇所の変形例を示す図であり、(a)は薬剤40の正面図、(b)は眼球22の正面図である。 薬剤40の装着箇所の変形例を示す図である。 コンタクトレンズ20の縦断面図である。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を説明する。図1乃至図4は、本実施の形態を示す図である。
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1は、単眼レンズ10の形状を示す図であり、(a)は単眼レンズ10の正面図、(b)は単眼レンズ10の背面図である。
図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。
単眼レンズ10は、図1及び図2に示すように、前方に向かって拡径するテーパ状の基体12を有して構成されている。基体12は、薄く軽量な材質で中空に構成されている。
基体12の前面には、凸レンズからなる対物レンズ14が設けられている。基体12の中央内周面には、内側に突出する支持突起16aが設けられている。支持突起16aには、凹レンズからなる接眼レンズ16bが支持されている。基体12の後面には、透光性の透光体18が設けられている。透光体18の後面(装着面)は吸盤構造となっている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図3は、眼22の縦断面図であり、(a)は単眼レンズ10の装着前の図、(b)は単眼レンズ10の装着後の図である。
図4は、単眼レンズ10を装着した眼22の斜視図である。
使用者は、まず、ソフトコンタクトレンズからなるコンタクトレンズ20を装着する。コンタクトレンズ20は、眼22の角膜24上に重ね合わされて装用されることにより使用者の眼光学系に光学特性を与える。次に、使用者は、図3及び図4に示すように、基体12の後面をコンタクトレンズ20の前面に押し当てると、透光体18の吸盤室内が陰圧となって透光体18の吸盤部がコンタクトレンズ20の前面に吸着し、単眼レンズ10がコンタクトレンズ20に装着される。使用者は、単眼レンズ10を眼22の瞳孔26上に装用することにより像を拡大して見ることができる。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、単眼レンズ10は、コンタクトレンズ20に吸着する吸盤構造を有する透光体18を備える。
これにより、吸盤による吸着により単眼レンズ10がコンタクトレンズ20に装着されるので、単眼レンズ10とコンタクトレンズ20との組み合わせを選択又は変更等することができる。例えば、コンタクトレンズ20の使用期間が経過した場合は、新たなコンタクトレンズ20に単眼レンズ10を装着することができる。また、コンタクトレンズ20として市販のコンタクトレンズを利用することができる。したがって、従来の一体成形のものに比して、コンタクトレンズ20の使用期間経過等への対応が容易となる。
本実施の形態において、コンタクトレンズ20は、発明1又は2の被装着対象に対応し、透光体18は、発明1、9又は10の吸着手段に対応している。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図5乃至図7は、本実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図5は、電子デバイス30の形状を示す図であり、(a)は電子デバイス30の正面図、(b)は電子デバイス30の斜視図、(c)は(a)のA−A線に沿った断面図である。
電子デバイス30は、図5に示すように、電子回路を内蔵する扁平中空円板状の基体32を有して構成されている。基体32の中空径は、角膜領域とほぼ同径となっている。
基体32の後面には、扁平円板状で透光性の吸盤部36が基体32と同軸に配置されている。吸盤部36は、基体32の中空径よりもやや小径で、後面が吸盤構造となっている。そして、基体32の後面と吸盤部36の前面は2本の支持脚34a、34bにより接合され、基体32に対し吸盤部36が支持脚34a、34bにより支持されている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図6は、電子デバイス30の装着方法を説明するための図であり、(a)は眼22を開いた状態の斜視図、(b)は眼22を開いた状態の縦断面図である。
図7は、電子デバイス30の装着方法を説明するための図であり、(a)は眼22を閉じた状態の斜視図、(b)は眼22を閉じた状態の縦断面図である。
使用者は、まず、コンタクトレンズ20を装着する。次に、使用者は、図6に示すように、吸盤部36の後面をコンタクトレンズ20の前面に押し当てると、吸盤部36の吸盤室内が陰圧となって吸盤部36の吸盤部がコンタクトレンズ20の前面に吸着し、電子デバイス30がコンタクトレンズ20に装着される。装用時は、電子デバイス30により眼22に関する情報の収集等が行われる。使用者は、図7に示すように、2本の細い支持脚34a、34bにより基体32が眼瞼の外側で支持されるので、装用時に眼瞼を閉じることができる。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、電子デバイス30は、コンタクトレンズ20に吸着する吸盤構造を有する吸盤部36を備える。
これにより、吸盤による吸着により電子デバイス30がコンタクトレンズ20に装着されるので、電子デバイス30とコンタクトレンズ20との組み合わせを選択又は変更等することができる。例えば、コンタクトレンズ20が破損や汚損した場合は、新たなコンタクトレンズ20に電子デバイス30を装着することができる。また、コンタクトレンズ20として市販のコンタクトレンズを利用することができる。したがって、従来の一体成形のものに比して、コンタクトレンズ20の破損や汚損等への対応が容易となる。
本実施の形態において、コンタクトレンズ20は、発明1又は2の被装着対象に対応し、吸盤部36は、発明1、9又は10の吸着手段に対応している。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図8及び図9は、本実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図8は、薬剤40の形状を示す図であり、(a)は薬剤40の正面図、(b)は薬剤40の斜視図、(c)は(a)のA−A線に沿った断面図である。
薬剤40は、図8に示すように、扁平中空円板状に形成されている。薬剤40の中空径は、瞳孔領域よりも大径で且つ角膜領域よりも小径となっている。
薬剤40の後面には、複数(同図の例では6つ)の吸盤孔42が同心円状に等間隔に形成されている。吸盤孔42は吸盤構造となっている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図9は、薬剤40の装着方法を説明するための図であり、(a)は眼22の正面図、(b)は眼22の縦断面図である。
使用者は、まず、コンタクトレンズ20を装着する。次に、使用者は、図9に示すように、薬剤40の後面をコンタクトレンズ20の前面に押し当てると、吸盤孔42の吸盤室内が陰圧となって吸盤孔42がコンタクトレンズ20の前面に吸着し、薬剤40がコンタクトレンズ20に装着される。薬剤40は、中空部分から瞳孔領域を覗くようにして眼球の正面に装着する。装用時は、薬剤40が溶け出し、眼瞼や眼球等の部位にその成分が供給される。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、薬剤40は、コンタクトレンズ20に吸着する吸盤構造を有する吸盤孔42を備える。
これにより、吸盤による吸着により薬剤40がコンタクトレンズ20に装着されるので、薬剤40とコンタクトレンズ20との組み合わせを選択又は変更等することができる。例えば、薬剤40を使い切った場合は、コンタクトレンズ20に新たな薬剤40を装着することができる。また例えば、他の薬剤40を用いたい場合は、コンタクトレンズ20ごと交換し、新たなコンタクトレンズ20に他の薬剤40を装着することができる。また、コンタクトレンズ20として市販のコンタクトレンズを利用することができる。したがって、従来の一体成形のものに比して、薬剤40の使い切りや変更等への対応が容易となる。
本実施の形態において、コンタクトレンズ20は、発明1又は2の被装着対象に対応し、吸盤孔42は、発明1、9又は10の吸着手段に対応している。
〔変形例〕
なお、上記第1乃至第3の実施の形態の変形例として、次の構成を採用することができる。以下の構成中、眼用装着物、眼用器具及び吸着手段のバリエーションについては、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例を採用することができる。
〔1層構造:1層目内吸着構成〕
この構成は、眼球に吸着する吸盤構造その他の吸着手段を有する眼用装着物(1層目)を備え、眼用装着物を眼球に吸着する構成である。
〔2層構造:2層目内吸着構成〕
この構成は、眼球に装着可能な眼用器具(1層目)と、眼用器具に吸着する吸盤構造その他の吸着手段を有する眼用装着物(2層目)とを備え、眼用装着物を眼用器具に吸着する構成である。上記第1乃至第3の実施の形態がこの構成である。
〔2層構造:1層目外吸着構成〕
この構成は、眼用装着物(2層目)と、眼用装着物に吸着する吸盤構造その他の吸着手段を有し眼球に装着可能な眼用器具(1層目)とを備え、眼用装着物を眼用器具に吸着する構成である。例えば、上記第2の実施の形態の変形例として図10の変形例を採用することができる。
図10の変形例は、コンタクトレンズ20に吸盤構造を設けた構成である。
図10は、電子デバイス30及びコンタクトレンズ20の縦断面図である。
電子デバイス30は、図10に示すように、扁平円板状に形成されている。コンタクトレンズ20の前面中央には、吸盤孔20aが形成されている。吸盤孔20aは、電子デバイス30よりもやや小径で吸盤構造となっている。これにより、電子デバイス30の後面をコンタクトレンズ20の前面に押し当てると、吸盤孔20aの吸盤室内が陰圧となって吸盤孔20aが電子デバイス30の後面に吸着し、電子デバイス30がコンタクトレンズ20に装着される。
図10の変形例は、上記第1及び第3の実施の形態並びにその変形例についても同様に適用することができる。
〔2層構造:1、2層両吸着構成〕
この構成は、眼球に装着可能な眼用器具(1層目)と、眼用装着物(2層目)と、眼用器具及び眼用装着物を吸着する吸盤構造その他の吸着手段とを備え、眼用装着物を眼用器具に吸着する構成である。眼用器具の吸着手段及び眼用装着物の吸着手段がそれぞれ相手に吸着する構成(〔2層構造:2層目内吸着構成〕及び〔2層構造:1層目外吸着構成〕)のほか、眼用器具の吸着手段及び眼用装着物の吸着手段が雄及び雌のように対応して吸着する構成が含まれる。
〔3層構造:2層目両吸着構成〕
この構成は、眼球に装着可能な眼用器具(1層目)と、眼用装着物(3層目)と、眼用器具及び眼用装着物に吸着する吸盤構造その他の吸着手段を有する眼用アダプタ(2層目)とを備え、眼用アダプタを介して眼用装着物を眼用器具に装着する構成である。例えば、上記第2の実施の形態の変形例として図11の変形例を採用することができる。
図11の変形例は、眼用アダプタ50の前面及び後面に吸盤構造を設けた構成である。
図11は、電子デバイス30、眼用アダプタ50及びコンタクトレンズ20の縦断面図である。
電子デバイス30は、図11に示すように、扁平円板状に形成されている。電子デバイス30は、眼用アダプタ50を介してコンタクトレンズ20に装着される。眼用アダプタ50の前面には吸盤孔50aが、後面には吸盤孔50bがそれぞれ形成されている。吸盤孔50aは、電子デバイス30よりもやや小径で吸盤構造となっている。吸盤孔50bは吸盤構造となっている。これにより、電子デバイス30の後面を眼用アダプタ50の前面に押し当てると、吸盤孔50aの吸盤室内が陰圧となって吸盤孔50aが電子デバイス30の後面に吸着し、電子デバイス30が眼用アダプタ50に装着される。次に、眼用アダプタ50の後面をコンタクトレンズ20の前面に押し当てると、吸盤孔50bの吸盤室内が陰圧となって吸盤孔50bがコンタクトレンズ20の前面に吸着し、眼用アダプタ50を介して電子デバイス30がコンタクトレンズ20に装着される。眼用アダプタ50は、独立で使用される1つの器具として製造されるものであって、流通形態としては、コンタクトレンズ20とセットで販売される場合、電子デバイス30とセットで販売される場合、又は眼用アダプタ50単体で販売される場合が想定される。
図11の変形例は、上記第1及び第3の実施の形態並びにその変形例についても同様に適用することができる。
〔3層構造:2層目内吸着構成〕
この構成は、眼球に装着可能な眼用器具(1層目)と、眼用装着物(3層目)と、眼用器具に吸着する吸盤構造その他の吸着手段を有する眼用アダプタ(2層目)とを備え、眼用アダプタを介して眼用装着物を眼用器具に装着する構成である。眼用アダプタ及び眼用装着物は吸着以外の方法で接合する。ここで、眼用アダプタ及び眼用器具の関係は〔2層構造:2層目内吸着構成〕と同じである。例えば、上記第2の実施の形態の変形例として図12の変形例を採用することができる。
図12の変形例は、眼用アダプタ50の後面に吸盤構造を設けた構成である。
図12は、電子デバイス30、眼用アダプタ50及びコンタクトレンズ20の縦断面図である。
図11の変形例では、眼用アダプタ50の前面に吸盤孔50aを形成したが、図12の変形例では、吸盤孔50aを形成せず、電子デバイス30の後面と眼用アダプタ50の前面を接着等により接合する。その他、電子デバイス30を表面張力により眼用アダプタ50の前面に取り付けてもよい。図12の変形例は、上記第1及び第3の実施の形態並びにその変形例についても同様に適用することができる。
〔3層構造:2層目外吸着構成〕
この構成は、眼球に装着可能な眼用器具(1層目)と、眼用装着物(3層目)と、眼用装着物に吸着する吸盤構造その他の吸着手段を有する眼用アダプタ(2層目)とを備え、眼用アダプタを介して眼用装着物を眼用器具に装着する構成である。眼用アダプタ及び眼用器具は吸着以外の方法で接合する。ここで、眼用アダプタ及び眼用装着物の関係は〔2層構造:1層目外吸着構成〕と同じである。例えば、図11の変形例では、眼用アダプタ50の後面に吸盤孔50bを形成したが、吸盤孔50bを形成せず、眼用アダプタ50の後面とコンタクトレンズ20の前面を接着等により接合する。その他、眼用アダプタ50を表面張力によりコンタクトレンズ20の前面に取り付けてもよい。この変形例は、上記第1及び第3の実施の形態並びにその変形例についても同様に適用することができる。
〔前後方向外吸着構成〕
この構成は、水平方向、上下方向その他前後方向以外の方向に眼用装着物同士を吸着し、吸着した複数の眼用装着物を眼用器具又は眼球に装着する構成である。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、眼用装着物を眼用器具の前方に配置したが、これに限らず、眼用器具を眼用装着物の前方に配置することもできる。また、眼用器具に代えて眼用装着物を用いることもできる。
また、上記第2の実施の形態及びその変形例において、電子デバイス30は、基体32に吸盤部36を取り付け、吸盤構造を基体32とは別体の構造としたが、これに限らず、上記第1及び第3の実施の形態における単眼レンズ10及び薬剤40のように吸盤構造を一体の構造とすることもできる。同様に、上記第1及び第3の実施の形態並びにその変形例において、単眼レンズ10及び薬剤40は、吸盤構造を一体の構造としたが、これに限らず、上記第2の実施の形態における電子デバイス30のように別体の構造とすることもできる。
また、上記第3の実施の形態及びその変形例においては、薬剤40の後面から窪む凹型の吸盤構造としたが、これに限らず、薬剤40の後面から突出する凸型の吸盤構造とすることもできる。この変形例は、上記第1及び第2の実施の形態並びにその変形例についても同様に適用することができる。すなわち、吸盤構造として凹型の吸盤構造又は凸型の吸盤構造を採用することができる。
また、上記第2の実施の形態及びその変形例において、電子デバイス30は、2層の扁平円板状としたが、これに限らず、瞳孔領域又は角膜領域を中空とするリング状(例えば、特開2015−107323号公報に開示の眼用デバイスの形状)、シート状、直方体状、板状、棒状又はアーム状その他の幾何学形状など、任意の形状を採用することができる。例えば、電子デバイス30は、コンタクトレンズ20と同様に全体として球殻形状とすることができる。具体的には、電子デバイス30の後面は、コンタクトレンズ20の前面にフィットするようにコンタクトレンズ20の前面と同一又は近い曲率となる球面形状となっている。そして、電子デバイス30の後面に吸盤孔(凹型の吸盤構造)や吸盤部(凸型の吸盤構造)を設け、又は吸盤部36の後面のように電子デバイス30の後面全体を吸盤構造とすることができる。この変形例は、上記第1及び第3の実施の形態並びにその変形例についても同様に適用することができる。
また、上記第3の実施の形態の変形例として、図13乃至図18の変形例を採用することができる。
図13は、薬剤40の形状及び装着箇所の変形例を示す図であり、(a)は眼22の正面図、(b)は眼22の縦断面図である。
図13の変形例では、薬剤40は扁平円板状に形成され、薬剤40の後面には吸盤孔42が形成されている。薬剤40は、吸盤孔42がコンタクトレンズ20の前面に吸着し、瞳孔領域の下方に装着される。
図14は、薬剤40の形状及び装着箇所の変形例を示す図であり、(a)は薬剤40の正面図、(b)は眼球22の正面図である。
図14の変形例では、薬剤40は、角膜領域よりも大径の扁平円板状に形成され、薬剤40の後面には複数(同図の例では3つ)の吸盤孔42が周方向等間隔に形成されている。薬剤40は、吸盤孔42が球結膜に直接吸着し、角膜24及び瞳孔26を覆う眼球22の正面に装着される。
図15は、薬剤40の形状及び装着箇所の変形例を示す図であり、(a)は薬剤40の正面図、(b)は眼球22の正面図である。
図15の変形例では、薬剤40は、扁平横長楕円板を下方に湾曲させた形状に形成され、薬剤40の後面には複数(同図の例では2つ)の吸盤孔42が形成されている。薬剤40は、吸盤孔42が球結膜に直接吸着し、角膜24の左方又は右下方に装着される。
図16は、薬剤40の形状及び装着箇所の変形例を示す図であり、(a)は薬剤40の正面図、(b)は眼球22の正面図である。
図16の変形例では、薬剤40は扁平縦長楕円板状に形成され、薬剤40の後面には縦長楕円形状の吸盤孔42が形成されている。薬剤40は、吸盤孔42が角膜24に直接吸着し、瞳孔26の右方に装着される。
図17は、薬剤40の装着箇所の変形例を示す図である。
図17の変形例では、薬剤40は、吸盤孔42が角膜24、球結膜28a、結膜円蓋部28b又は眼瞼結膜28cに直接吸着し、角膜24、球結膜28a、結膜円蓋部28b又は眼瞼結膜28cに装着される。
図18は、コンタクトレンズ20の縦断面図である。
コンタクトレンズ20は、図18に示すように、ソフトコンタクトレンズからなる内レンズ20bと、内レンズ20bの前面に対面して配置されるソフトコンタクトレンズからなる外レンズ20cとを有して構成されている。内レンズ20b及び外レンズ20cは、ソフトコンタクトレンズとして従来周知の基本形状であり、全体として球殻形状となっている。
内レンズ20b及び外レンズ20cは開閉可能に下端が接合されている。内レンズ20bと外レンズ20cの接合部20d以外は開口しており、被収容物は、この開口から挿入可能となっている。コンタクトレンズ20は、内レンズ20b及び外レンズ20cを一体成形により製造することができる。
薬剤40は、内レンズ20b及び外レンズ20cと同様に全体として球殻形状となっている。具体的には、薬剤40の後面は、内レンズ20bの前面にフィットするように内レンズ20bの前面と同一又は近い曲率となる球面形状となっている。同様に、薬剤40の前面は、外レンズ20cの後面にフィットするように外レンズ20cの後面と同一又は近い曲率となる球面形状となっている。そして、薬剤40の前面に吸盤孔(凹型の吸盤構造)や吸盤部(凸型の吸盤構造)を設け、又は吸盤孔20aのように薬剤40の前面全体を吸盤構造とする。
薬剤40は、吸盤孔又は吸盤部が外レンズ20cの後面に吸着し、外レンズ20cの後面に装着される。その後、内レンズ20bと外レンズ20cとの間を閉じると、薬剤40は、内レンズ20bの前面と外レンズ20cの後面との間で密着挟持される。装用時は、薬剤40が溶け出して内レンズ20bと外レンズ20cとの開口から流出し、眼瞼や眼球等の部位にその成分が供給される。
図13乃至図18の変形例は、上記第1及び第2の実施の形態並びにその変形例についても同様に適用することができる。また、図18の変形例においては、内レンズ20b及び外レンズ20cの2層構造としたが、これに限らず、3層以上の構造を採用することもできる。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、コンタクトレンズ20をソフトコンタクトレンズとして構成したが、これに限らず、ハードコンタクトレンズとして構成することもできる。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例において、コンタクトレンズ20をレンズとして構成したが、これに限らず、レンズ以外の部材として構成することもできる。また、上記第2及び第3の実施の形態並びにその変形例において、電子デバイス30及び薬剤40にレンズを設けなかったが、これに限らず、電子デバイス30及び薬剤40の一部をレンズで構成することもできる。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、コンタクトレンズ20の材質について説明しなかったが、可溶性の材質で構成することができる。これにより、薬剤40を装着する場合、コンタクトレンズ20を薬剤40とともに溶解させることができる。この場合、コンタクトレンズ20の材質として薬剤40よりも溶解速度が遅い材質を採用することができる。
また、上記第3の実施の形態及びその変形例においては、吸盤孔42の材質について説明しなかったが、薬剤40よりも溶解速度が遅い可溶性の材質で構成することができる。これにより、吸盤孔42を薬剤40とともに溶解させることができるとともに、薬剤40の溶解に伴って吸盤孔42の吸盤効果が失われる度合いを低減することができる。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、単眼レンズ10、電子デバイス30又は薬剤40を眼用装着物として採用したが、これに限らず、眼に装着可能な眼用装着物であれば任意の眼用装着物を採用することができる。眼用装着物としては、例えば、(1)電子デバイス、(2)ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズその他のレンズ、光ファイバー、光導波路、光アイソレータ、半導体レーザ等の光学デバイス、(3)矯正具、(4)薬剤、(5)サプリメント、(6)磁性流体、又は(7)その他の眼用装着物を採用することができる。ハードコンタクトレンズの場合、ハードコンタクトレンズが眼球に直接接触しにくいので装用感を向上することができる。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、コンタクトレンズ20を眼用器具として採用したが、これに限らず、眼に装着可能な眼用器具であれば任意の眼用器具を採用することができる。眼用器具としては、例えば、(1)電子デバイス、(2)ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズその他のレンズ、光ファイバー、光導波路、光アイソレータ、半導体レーザ等の光学デバイス、(3)矯正具、又は(4)その他の眼用器具を採用することができる。図11及び図12の変形例における眼用アダプタ50についてもこれら眼用器具と同様に構成することができる。
また、上記第2の実施の形態及びその変形例においては、電子デバイス30の機能について詳細な説明を行わなかったが、例えば、電子デバイス30としては、(1)眼に対し情報の提供を行うデバイス(例えば、投影機)、(2)眼に関する情報の収集を行うデバイス(例えば、カメラ、生体センサその他のセンサ)、(3)眼の外側に対し情報の提供を行うデバイス(例えば、ディスプレイ)、(4)眼の外側に関する情報の収集を行うデバイス(例えば、カメラ、生体センサその他のセンサ)、(5)眼に対し機能の維持、回復若しくは付与又は作用を行うデバイス(例えば、医療機器、発光素子、圧電素子、振動素子、発熱素子)、又は(6)眼の外側に対し機能の付与又は作用を行うデバイス(例えば、医療機器、発光素子、圧電素子、振動素子、発熱素子)を採用することができる。また、電子デバイス30に代えて光学デバイスその他の眼用デバイスを採用する場合も、同様に上記(1)〜(6)の機能を備えるデバイスを採用することができる。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、単眼レンズ10、電子デバイス30及び薬剤40の数、大きさ、形状及び装着位置を例示したが、これに限らず、これら眼用装着物は、任意の数、任意の大きさ、任意の形状で、任意の箇所に装着することができる。
また、上記第1乃至第3の実施及びその変形例において、眼用装着物は、例えば、粒状に構成することもできる。この場合、粒状の眼用装着物を粘着シートに多数敷き詰め、粘着シートを剣山上に押しつけることにより眼用装着物に吸盤孔を形成することができる。その後、コンタクトレンズ20の前面に粘着シートを押し当てると、吸盤孔の吸盤室内が陰圧となって吸盤孔がコンタクトレンズ20の前面に吸着し、眼用装着物がコンタクトレンズ20に装着される。
また、上記第3の実施の形態及びその変形例においては、複数の吸盤孔42を同心円状に等間隔に形成したが、これに限らず、吸盤孔42は、任意の数、任意の大きさ、任意の形状で、任意の箇所に形成することができる。この変形例は、上記第1及び第2の実施の形態並びにその変形例についても同様に適用することができる。すなわち、吸盤構造は、任意の数、任意の大きさ、任意の形状で、任意の箇所に設けることができる。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、本発明に係る眼用装着物及び眼用アダプタを眼球の表面に装着したが、これに限らず、例えば、人工水晶体又はその機能を補完するものとして構成し、眼球内に装着することもできる。
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、単眼レンズ10、電子デバイス30、薬剤40、コンタクトレンズ20又は眼用アダプタ50に本発明を適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
10…単眼レンズ、 12、32…基体、 14…対物レンズ、 16a…支持突起、 16b…接眼レンズ、 18…透光体、 20…コンタクトレンズ、 20a、40、50a、50b…吸盤孔、 20b…内レンズ、 20c…外レンズ、 20d…接合部、 22…眼、 24…角膜、 26…瞳孔、 28a…球結膜、 28b…結膜円蓋部、 28c…眼瞼結膜、 30…電子デバイス、 34a、34b…支持脚、 36…吸盤部、 40…薬剤

Claims (12)

  1. コンタクトレンズの前面に装着される薬剤であって、
    前記前面に接し前記前面との間に形成される室内を陰圧にして前記前面に吸着する吸着手段を備えることを特徴とする薬剤。
  2. コンタクトレンズの前面に装着される薬剤であって、
    前記前面に接し前記前面に吸着する吸盤構造を有する吸着手段を備えることを特徴とする薬剤。
  3. コンタクトレンズの前面に装着されるサプリメントであって、
    前記前面に接し前記前面との間に形成される室内を陰圧にして前記前面に吸着する吸着手段を備えることを特徴とするサプリメント。
  4. コンタクトレンズの前面に装着されるサプリメントであって、
    前記前面に接し前記前面に吸着する吸盤構造を有する吸着手段を備えることを特徴とするサプリメント。
  5. コンタクトレンズの前面に装着される光学デバイスであって、
    前記前面に接し前記前面との間に形成される室内を陰圧にして前記前面に吸着する吸着手段を備え、装着時に閉瞼した眼瞼内に全体が収容されることを特徴とする光学デバイス。
  6. コンタクトレンズの前面に装着される光学デバイスであって、
    前記前面に接し前記前面に吸着する吸盤構造を有する吸着手段を備え、装着時に閉瞼した眼瞼内に全体が収容されることを特徴とする光学デバイス。
  7. コンタクトレンズの前面に装着される眼用矯正具であって、
    前記前面に接し前記前面との間に形成される室内を陰圧にして前記前面に吸着する吸着手段を備えることを特徴とする眼用矯正具。
  8. コンタクトレンズの前面に装着される眼用矯正具であって、
    前記前面に接し前記前面に吸着する吸盤構造を有する吸着手段を備えることを特徴とする眼用矯正具。
  9. コンタクトレンズの前面に装着される磁性体であって、
    前記前面に接し前記前面との間に形成される室内を陰圧にして前記前面に吸着する吸着手段を備え、装着時に閉瞼した眼瞼内に全体が収容されることを特徴とする磁性体。
  10. コンタクトレンズの前面に装着される磁性体であって、
    前記前面に接し前記前面に吸着する吸盤構造を有する吸着手段を備え、装着時に閉瞼した眼瞼内に全体が収容されることを特徴とする磁性体。
  11. 前記吸着手段は、前記前面に接し前記前面に吸着する複数の吸盤構造を有することを特徴とする請求項2記載の薬剤、請求項4記載のサプリメント、請求項6記載の光学デバイス、請求項8記載の眼用矯正具、又は請求項10記載の磁性体。
  12. 前記吸着手段は、前記前面に着脱可能に吸着することを特徴とする請求項1、2及び11のいずれか1項に記載の薬剤、請求項3、4及び11のいずれか1項に記載のサプリメント、請求項5、6及び11のいずれか1項に記載の光学デバイス、請求項7、8及び11のいずれか1項に記載の眼用矯正具、又は請求項9、10及び11のいずれか1項に記載の磁性体。
JP2019079772A 2018-02-16 2019-04-19 薬剤、サプリメント、光学デバイス、眼用矯正具、磁性体及びコンタクトレンズ Active JP6781425B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018025974 2018-02-16
JP2018025974 2018-02-16

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018201788A Division JP6601782B2 (ja) 2018-02-16 2018-10-26 電子デバイス及びコンタクトレンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019144580A JP2019144580A (ja) 2019-08-29
JP6781425B2 true JP6781425B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=67771225

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018201788A Active JP6601782B2 (ja) 2018-02-16 2018-10-26 電子デバイス及びコンタクトレンズ
JP2019079772A Active JP6781425B2 (ja) 2018-02-16 2019-04-19 薬剤、サプリメント、光学デバイス、眼用矯正具、磁性体及びコンタクトレンズ

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018201788A Active JP6601782B2 (ja) 2018-02-16 2018-10-26 電子デバイス及びコンタクトレンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6601782B2 (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4378126A (en) * 1980-11-17 1983-03-29 Leonid Procenko Contact lens insertion apparatus
JPS6118920A (ja) * 1984-07-06 1986-01-27 Yasuhiko Kito コンタクトレンズの自在脱着器
JPS62143922U (ja) * 1986-03-05 1987-09-10
JPH01181865A (ja) * 1988-01-14 1989-07-19 Yumiko Matsukawa コンタクトレンズの取り外し器具
JPH0525424U (ja) * 1991-09-06 1993-04-02 エル特許眼鏡株式会社 眼鏡枠・カラーレンズ選択用補助具
JPH06273702A (ja) * 1993-03-18 1994-09-30 Chiaki Sano 薬物供給能力をもったコンタクトレンズ
JPH07270727A (ja) * 1994-03-25 1995-10-20 Atsushi Suganoya フィルム型サングラス
JP4976254B2 (ja) * 2007-10-17 2012-07-18 株式会社メニコン コンタクトレンズの製造方法
CA2763919C (en) * 2009-06-04 2017-05-23 Rotation Medical, Inc. Apparatus for fixing sheet-like materials to a target tissue
JP6205364B2 (ja) * 2012-09-05 2017-09-27 株式会社メニコン 薬物徐放性眼用レンズ及びその製造方法
KR101371685B1 (ko) * 2012-10-30 2014-03-10 김선호 치료용 콘택트렌즈
JP3194754U (ja) * 2014-09-01 2014-12-11 開眼光學研發股▲ふん▼有限公司 コンタクトレンズ用カラーパターンステッカー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019144526A (ja) 2019-08-29
JP6601782B2 (ja) 2019-11-06
JP2019144580A (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6747296B2 (ja) 手術用フェイスガード、手術用フレーム及び手術システム
KR101624286B1 (ko) 접촉식 렌즈 피스용 일회용 커버
JPWO2006038662A1 (ja) 画像表示装置および電子眼鏡
JP6781425B2 (ja) 薬剤、サプリメント、光学デバイス、眼用矯正具、磁性体及びコンタクトレンズ
WO2006013579A8 (en) A retinal or fundus camera
JP6501096B1 (ja) 薬剤供給眼用器具
TWM574048U (zh) 點眼藥水的輔助裝置
JP6501097B1 (ja) 薬剤供給眼用器具
JP6723536B2 (ja) 眼用ケース
JP6604641B2 (ja) 眼用装着物
JP2019128576A (ja) 眼用器具、被挟持物及び挟持体
JP6775129B2 (ja) 眼用器具
JP6603903B2 (ja) 眼用器具、薬剤供給眼用器具及び眼用装着物
JP6473915B1 (ja) 眼用器具、薬剤供給眼用器具及び眼用装着物
JP3219976U (ja) 眼用器具、薬剤供給眼用器具及び眼用装着物
JP6856184B2 (ja) 眼用装着物、光学デバイス、電子デバイス又は他の眼用装着物を眼に装着するための眼用アダプタ
KR200460042Y1 (ko) 향기 안경테
JP2019128577A (ja) 眼用ケース、被収容物、基体及び蓋体
JP2019179094A (ja) 眼用装着物及び薬剤供給眼用装着物
JP2019179095A (ja) 眼用装着物、眼用器具及び挟持体
JP2020003586A (ja) 眼用器具、眼用装着物、伝達媒体及び伝送装置
JPS59500586A (ja) 苛酷な視力障害を緩和するための方法及び望遠鏡式眼鏡
JP2019176913A (ja) 眼用器具、薬剤供給眼用器具及び眼用装着物
TWI725887B (zh) 面罩結構
JP3226676U (ja) 眼用器具、眼用装着物、伝達媒体及び伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6781425

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150